研究開発費(時系列)
| 年度 | R&D費用(億円) | 設備投資(億円) |
|---|---|---|
| 2025-03 | - | 22 |
| 2024-03 | - | 9 |
| 2023-03 | - | 10 |
| 2022-03 | - | 12 |
| 2021-03 | - | 6 |
研究開発活動(本文)
FY2025|1,717 文字
6 【研究開発活動】当連結会計年度の研究開発活動は、顧客に信頼され、満足していただける製品開発に加え、薬品事業は、近年強く求められております地球環境に配慮した製品及び需要の伸びが期待できる二次電池をはじめとするIT関連の製品の開発に、建材事業は、住宅関連を中心に安全で利便性の良い製品の開発に鋭意取り組んでまいりました。なお、セグメント別の研究開発活動は次のとおりです。(薬品事業) 継続的な円安やAI普及を見据えた半導体需要に支えられ、日本を取り囲む経済状況は概ね底堅い成長を維持しております。一方で、下期からはトランプ政権台頭に伴う保護主義の拡大やSDGsの後退に対する懸念、経済安全保障問題のさらなる表面化、Deep Seekショック等、数々の不確定要因が浮上し複雑な様相を呈し始めております。このような複雑な状況下でも将来にわたって持続的成長を確保できる様、R&Dセンターではコア技術の高度化、新規技術の獲得を精力的に進めております。 化成品事業分野では、金属石鹸、無機金属塩を中心として、これまで顧客との対話を通してニーズにきめ細かく対応した製品開発を行い、市場において高評価を得ております。第100期ではこれを更に推し進め、人員と体制の刷新、営業との連携強化を通して、顧客に寄り添った製品開発をより迅速・効率的に行うことを目指しております。一方で、当社の将来に向けた事業開発にも力を入れ、機能性ナノ粉体、ナノ連珠セラミックス等の開発検討を進めながら、展示会等を活用して、これら開発品の出口開発、用途開発を積極的に押し進めております。特にナノ連珠セラミックスはこれまでターゲットとしていた燃料電池分野、水電解分野以外の市場からの引き合いも増えつつあり、商業化に向けた取組みが本格化しつつあります。 リチウムイオン二次電池事業は、EVトレンドが踊り場に差し掛かっているとの指摘がある一方で、長期的には確実に需要の増加が期待できると捉え、足元として受託加工の安定生産や増産、新品種への対応を進めるとともに、将来を支える技術の獲得のため、新規電池材料の開発を顧客と共同で進めております。また、これまで注力してきたリサイクル事業は補助金が採択され、四倉工場用地に実証用パイロットプラントを建設しております。第101期より次の段階として、完成した実証用パイロットプラントで得た知見を活用し、当社が開発したリサイクル技術の実証を開始する予定となっております。得られた知見は、二次電池リサイクルの商業化を見据えた取組みに活用してまいります。 表面処理事業分野では引き続き競争力のあるスルファミン酸ニッケルや酸化銅DCの拡販と技術支援を進めるとともに、独自性の高い選択エッチング、機能性めっきの用途開発を進めております。酸化銅DCはリサイクルという訴求点から、海外においても十分に競争力を発揮できるものと考えており、タイ子会社であるサイアム・エヌケーエスでの生産拡大を見据え、各種技術課題の解消を進めていまいります。また、新たに開発したPFASフリー複合めっきは、世界的にPFAS規制が依然不透明であることから動きが鈍い状況が続いておりますが、中長期的にはPFAS排除の流れは確定的なものであり、コスト低減効果等他の訴求点も含めて根気強くPR、拡販活動を進めてまいります。 (建材事業)主力製品である「防火通気見切り縁BMシリーズ」は、拡販に向け建築物における設置条件の対応度を高めた新たな準耐火認定取得をいたしました。またコンパクトな意匠、高防水性を特徴とし、準耐火60分に対応できる軒裏換気孔「TM5N」を上市いたしました。その他にも、お客様の用途に合わせた提案を行い、当社が得意とする曲げ、プレスによる成形技術を利用して製品化に向け取り組んでおります。これら研究開発活動では、送風試験機、試験炉、耐食促進試験装置、3DCAD、シミュレーションソフトを活用し、試作・性能検証等の効率化及び設計技術・提案力の強化を推進しております。 なお、当連結会計年度の研究開発費は、511百万円(薬品事業435百万円、建材事業76百万円)であります。
FY2024|1,366 文字
6 【研究開発活動】当連結会計年度の研究開発活動は、顧客に信頼され、満足していただける製品開発に加え、薬品事業は、近年強く求められております地球環境に配慮した製品及び需要の伸びが期待できる二次電池をはじめとするIT関連の製品の開発に、建材事業は、住宅関連を中心に安全で利便性の良い製品の開発に鋭意取り組んでまいりました。なお、セグメント別の研究開発活動は次のとおりです。(薬品事業) 半導体市場にけん引された株高やTSMCの進出等、国内経済に明るい兆しが見えつつも、経済安全保障問題や世界的なインフレ等問題も山積しており、不透明な状況が継続しております。このような状況下でも持続的成長を確保すべく当社では研究開発活動に邁進しております。薬品各部門を統括した薬品統括本部の新設に伴い、開発案件の事業化効率が改善され、その効果が徐々に顕れつつあります。 当社では新規電池やリサイクル、環境負荷低減技術等、環境やカーボンニュートラル関連の技術開発に特に注力しております。化成品事業分野では顧客ニーズにきめ細かく対応した製品開発を重視する一方で、将来的試みとして水素関連材料や二酸化炭素吸着材料、機能性材料等の検討を進めております。顧客との共同開発による次期光学部品向け新規金属石鹸は開発が終了し、供給を開始しております。また、産学連携を経て開発したナノ連珠セラミックスは燃料電池や水電解といった水素市場からも高く評価されており、量産化に向けた検討を進めております。二酸化炭素吸着材として注目されているMOFの開発にも着手しており、パイロット段階に移行しつつあります。 表面処理事業分野では競争力の高いスルファミン酸ニッケルや酸化銅DCの拡販と技術支援の展開を進める一方で、独自性の高い選択エッチング、機能性めっき技術の用途開発を推進しております。新たに開発したPFASフリー複合めっきは欧米を中心に注目されているPFAS汚染問題を意識した製品で、業界初のPFAS完全フリー複合めっきです。コスト低減効果も大きく、広く世の中に普及することが期待されます。 リチウムイオン二次電池事業はEV化トレンドをビジネスチャンスと捉え、主力である受託加工の安定生産や増産に努めるとともに、次世代正極材や正極材原料の顧客との共同開発を進めております。また、顕在化しつつある電池廃材増加や電池原料不足に対し、リサイクル事業への参入を最重要テーマとして捉え、日本国内のみならず世界中の関係企業と連携を図りながら強力に推進しております。 (建材事業)主力製品である「防火通気見切り縁BMシリーズ」は、拡販に向け建築物における設置条件の対応度を高めた新たな準耐火認定取得をいたしました。その他にも建材、工作機械等向け熱交換器の新製品開発では、お客様の用途に合わせた提案を行い、当社が得意とする曲げ、プレスによる成形技術を利用して製品化に向け取り組んでおります。これら研究開発活動では設計ツールとして3DCAD、シミュレーションソフト及び3Dプリンタを活用し、試作・性能検証等の効率化及び設計技術・提案力の強化を推進しております。 なお、当連結会計年度の研究開発費は、上記の各チームの活動費を含め453百万円(薬品事業381百万円、建材事業72百万円)であります。
FY2023|1,888 文字
6 【研究開発活動】当連結会計年度の研究開発活動は、顧客に信頼され、満足していただける製品開発に加え、薬品事業は、近年強く求められております地球環境に配慮した製品及び需要の伸びが期待できる二次電池をはじめとするIT関連の製品の開発に、建材事業は、住宅関連を中心に安全で利便性の良い製品の開発に鋭意取り組んでまいりました。また目まぐるしく変化する市場に対応するため、研究開発体制の大規模な刷新を図り、研究開発活動の活性化、開発品の早期販売実績化を強力に推進いたしました。なお、セグメント別の研究開発活動は次のとおりです。(薬品事業)当連結会計年度は、長く続いたコロナ禍から経済が回復しつつあるものの、エネルギーや資源価格の高騰、半導体不足に伴う設備導入の遅れ等様々な問題が噴出し、依然先が見えない状況が継続しております。このような不透明な状況を打開するため、効率的な研究開発を推進すべく研究部門、開発部門を統合したR&Dセンターが2年前に発足されましたが、それから2年が経ち、大型案件の進展が加速する等、効果が徐々に浸透しつつあります。化成品事業分野では、当社のコア技術である金属石鹸技術や機能性粉体技術を発展させ、有機合成触媒や環境関連触媒、あるいは電子材料等に求められる様々な機能を有する化成品の開発を積極的に進めております。このような考え方の下、顧客との密なコミュニケーションを通し、顧客ニーズに適合した柔軟かつきめ細かい製品の提供を目指しております。一方で、中長期的な視点として、昨今注目されているカーボンニュートラルを重要テーマとしてとらえ、それと関連する水素関連技術や二酸化炭素の貯蔵・分離材料、各種触媒の開発を精力的に進めております。また、資源循環への取り組みとして、当社が保有する分離精製技術を応用したリサイクル技術の強化を推進しております。特に産学共同研究の成果である当社独自のナノ連珠セラミックスは燃料電池や水電解といった関連市場からも高い評価を受けており、これらの分野において、NEDOより4件の研究を受託するとともに、実用化に向けて実験レベルから量産レベルの検討に移行しつつあります。また、当社コア技術を活用した機能性粉体プロセスは電子材料を中心とする顧客との共同研究を通して技術的な課題の抽出、改善を行い、より特徴的かつ洗練された技術に昇華されつつあります。表面処理事業分野では、当社製品の中で競争力の高いスルファミン酸ニッケルや酸化銅DCの拡販に向けた技術支援に注力するとともに、独自性の高い選択エッチング、複合めっき、黒色めっき及びカラー化技術を中心に新規用途開発を推進しております。また、これまで基礎研究を続けてきたWOエッチング技術、白色アルマイト技術は基礎研究段階を終え、展示会・学会等でのプレゼンテーションを通し、市場への周知を進めております。翌連結会計年度はマーケティング部門の大幅強化を行い、表面処理分野をはじめとしたソリューション事業を更に強化するとともに、新規ニーズや市場トレンドの把握を強力に進めます。リチウムイオン二次電池事業分野では来るべくEV時代に向けて主力である受託加工の安定生産に努めるとともに、激化しつつあるコスト競争に勝ち残るため、生産効率の高い技術や革新的な正極材の検討を継続して行っております。また、顕在化しつつある電池廃材の増加や電池原料の不足に対し、当社コア技術を活用したリサイクル技術を重要なテーマとして捉え、関係企業と密に連携を図りながら強力に推進しております。一方で、有望技術として期待されている全固体電池材料も当社独自技術をベースとして要素技術開発を進めております。(建材事業)主力製品である「防火通気見切り縁BMシリーズ」は、拡販に向け建築物における設置条件の対応度を高めた新たな準耐火認定取得をいたしました。その他にも住宅関連の新製品開発では、お客様の用途に合わせた提案を行い、当社が得意とする曲げ、プレスといった成形技術を利用して製品化に向け取り組んでおります。産業用金属加工製品である制御盤用熱交換器「クールフィン」につきましては、工作機械メーカー向けに製品の拡充に取り組んでおります。これら研究開発活動では設計ツールとして3次元CAD、シミュレーションソフト及び3Dプリンターを活用し、試作・性能検証等の効率化及び設計技術・提案力の強化を推進しております。 なお、当連結会計年度の研究開発費は、上記の各チームの活動費を含め530百万円(薬品事業470百万円、建材事業60百万円)であります。
FY2022|1,593 文字
5 【研究開発活動】当連結会計年度の研究開発活動は、顧客に信頼され、満足していただける製品開発に加え、薬品事業は、近年強く求められております地球環境に配慮した製品及び需要の伸びが期待できる二次電池をはじめとするIT関連の製品の開発に、建材事業は、住宅関連を中心に安全で利便性の良い製品の開発に鋭意取り組んでまいりました。また目まぐるしく変化する市場に対応するため、研究開発体制の大規模な刷新を図り、研究開発活動の活性化、開発品の早期販売実績化を強力に推進いたしました。なお、セグメント別の研究開発活動は次のとおりです。(薬品事業)当連結会計年度は世界を席巻したコロナ禍から経済が回復基調に転じつつある一方で、ウクライナ問題や世界的なインフレ、円安等、不安定要素が同時多発的に発生しており、予断を許さない状況となっています。このような不透明な状況下でも将来に渡っての持続的な成長を維持するため、今期は技術部門の抜本的な組織改革の一つとして研究部門と開発部門を統合したR&Dセンターを新たに発足し、両者のシナジー発揮による研究開発活動の活性化、効率化を進めています。化成品事業では、個々の顧客ニーズへの柔軟な対応を通し、市場へのきめ細かいソリューションの提供を図るとともに、中長期的な視点に立った技術開発も重要課題と捉え継続的な技術の蓄積とさらなる発展を目指しました。当社のコア技術である金属石鹸や粉体技術を元に、各種触媒、電子材料の開発を積極的に進め、脱炭素のキーテクノロジーである燃料電池や水電解向けの触媒や触媒担体、電子デバイスの要となる次世代の誘電体、圧電体向けの金属酸化物粉体の開発を進めました。表面処理事業ではコロナ禍からの回復を受け、問い合わせが増加しつつあるエッチング技術開発を推進すると共に、金型や機械分野向けを中心とした機能性めっき薬剤の開発、用途開発を進めました。エッチング技術では当社の強みであるクロム等の難溶性金属の選択エッチング技術を中心に新規開発、用途開発を進め、EN選択エッチング技術等、他社にはない独自性の高い技術の発表に至っています。また機能性めっきについても複合めっきを中心に用途開発を進め、金型分野において実績を収めつつあります。基礎研究段階であった白色アルマイト技術も概ね技術的基礎が固まりつつあり、外部発表等を利用したPR活動を開始しています。リチウムイオン二次電池事業は受託加工の更なる増産に対応すると共に、EVシフトの影響から激化しつつあるコスト競争に勝ち残るため、生産効率の高い技術の検討を継続しています。また、有望技術として期待されている全固体電池材料も当社独自技術をベースとして要素技術開発を進めています。(建材事業)主力製品である「防火通気見切り縁BMシリーズ」は、拡販に向けお客様ニーズに合わせた広い範囲の準耐火認定取得を進めました。その他にも住宅関連の新製品開発では、お客様の用途に合わせた提案を行い、弊社が得意とする曲げ、プレスといった成形技術を利用して製品化に向け取り組んでおります。エクステリア関連製品では新型ポストの拡販を目指し、開発を進めております。非建材分野である制御盤用熱交換器「クールフィン」につきましては、工作機械メーカー向けに製品の拡充に取り組んでおります。これら研究開発活動では設計ツールとして3次元CAD、シミュレーションソフト及び3Dプリンターを活用し、試作・性能検証等の効率化及び設計技術・提案力の強化を推進しております。 なお、当連結会計年度の研究開発費は、上記の各チームの活動費を含め602百万円(薬品事業525百万円、建材事業76百万円)であります。 当連結会計年度におきましては、二次電池用正極材生産設備及び薬品事業の生産設備更新に係る投資を行っておりますが、いずれも自己資金で賄っております。
FY2021|1,792 文字
5 【研究開発活動】 当連結会計年度の研究開発活動は、従前とおり、顧客に信頼され、満足していただける製品開発に加え、薬品事業は、近年強く求められております地球環境に配慮した製品及び需要の伸びが期待できる二次電池をはじめとするIT関連の製品の開発に、建材事業は、住宅関連を中心に安全で利便性の良い製品の開発に鋭意取り組んでまいりました。研究開発体制は、引き続いて市場ニーズへの対応を試作開発チーム等で、中長期のテーマを専門分野別チームでそれぞれ分担し、厳しい事業環境のなか、早期の販売実績化を最優先課題として推進いたしました。セグメント別の研究開発活動は次のとおりでありました。(薬品事業) 当連結会計年度は1年を通じてコロナ禍の影響を受け、国内外ともに経済的に厳しい状況が継続しております。その一方で、リモートワークやIoTの急速な普及、脱炭素社会への移行等、社会・産業構造のダイナミックな変革が進行しつつあり、これら変化に対応する新しい材料の要求が急速に高まりつつあります。このような変化の激しい状況下においても持続的成長を将来にわたって維持する為、研究開発部門では次世代電池や次世代素子に対応できる機能性材料の開発や、高密度実装プロセス等に用いられる機能性表面処理薬品等、新製品とその周辺技術の開発に取り組んでおります。 化成品事業では、樹脂硬化触媒等の金属石鹸分野を中心に、個々の顧客ニーズに対する柔軟な対応を通し新規案件の獲得を目指すとともに、中長期的な視点に立って微粒子製造技術や新規金属石鹸の開発等、新製品・新技術の開発を行っております。特に、急拡大しつつあるIoTや5G市場、車載電子市場に対応すべく、優れた特性や熱耐性を示す誘電材料や圧電材料といった機能性金属酸化物の開発を積極的に進めております。また、昨今の脱炭素の流れから注目されつつある水素製造分野や燃料電池分野に対し、連珠ナノセラミックスといった独自性・競争力の高い製品の開発も中長期的な視点で行っております。 表面処理事業では、拡大しつつあるエレクトロニクス市場において核心技術となるエッチングを中心に、当社にとって未開拓であった機械分野、金型分野に対する新製品開発、用途開発を進めております。エッチングでは、当社の強みである微細選択エッチング技術を基礎として、パワーエレクトロニクスやディスプレイ分野を中心とした新製品開発や用途開発を進めております。特に、次世代の高精細ディスプレイ配線技術として検討が進んでいるモリブデンのエッチング技術の開発を行い、サンプル評価に進む段階となっております。一方で、前期より開発を本格化した複合めっきは用途開発を進め機械分野や金型分野での採用に向け積極的な展開を図っております。 リチウムイオン二次電池事業は受託加工の増産に対応するとともに、益々激化するコスト競争に勝ち残るため、効率的な生産技術の検討に着手しております。また、将来期待されている全固体電池材料も当社独自技術を生かした競争力の高い製品開発を進めております。(建材事業) 主力製品である「防火通気見切り縁BMシリーズ」は、引き続き拡販に向け防水性・設置性が優れた新しいタイプの防火通気見切り縁を新たに製品化いたしました。また、施工性向上を目的とした、新しいタイプの軒天部材を製品化し、出荷を開始いたしました。その他にも住宅関連の新製品開発では、お客様の用途に合わせた提案を行い、弊社が得意とする曲げ、プレスといった成形技術を利用して製品化に向け取り組んでおります。 エクステリア関連製品では、新型ポストの拡販を目指し開発を進めております。非建材分野である制御盤用熱交換器「クールフィン」につきましては、工作機械メーカー向けに製品の拡充に取り組んでおります。これら研究開発活動では設計ツールとして3次元CAD、シミュレーションソフト及び3Dプリンターを活用し、試作・性能検証等の効率化及び設計技術・提案力の強化を推進しております。 なお、当連結会計年度の研究開発費は、上記の各チームの活動費を含め476百万円(薬品事業404百万円、建材事業72百万円)であります。 当連結会計年度におきましては、二次電池用正極材生産設備及び薬品事業の生産設備更新に係る投資を行っておりますが、いずれも自己資金で賄っております。
FY2020|1,854 文字
5 【研究開発活動】 当連結会計年度の研究開発活動は、従前とおり、顧客に信頼され、満足していただける製品開発に加え、薬品事業は、近年強く求められております地球環境に配慮した製品及び需要の伸びが期待できる二次電池をはじめとするIT関連の製品の開発に、建材事業は、住宅関連を中心に安全で利便性の良い製品の開発に鋭意取り組んでまいりました。研究開発体制は、引き続いて市場ニーズへの対応を試作開発チーム等で、中長期のテーマを専門分野別チームでそれぞれ分担し、厳しい事業環境のなか、早期の販売実績化を最優先課題として推進いたしました。セグメント別の研究開発活動は次のとおりでありました。(薬品事業) 当連結会計年度は上期には米中貿易摩擦や日韓摩擦の影響、下期にはコロナ禍の影響を受け、国内外ともに経済的に厳しい状況が継続しております。このような厳しい状況下においても持続的成長を将来にわたって維持する為、次世代電池やセンサー材料等の機能性薬品や配線形成等に用いられる機能性表面処理薬品等、新製品と周辺技術の開発に取り組んでおります。 化成品事業では、樹脂硬化触媒等の金属石鹸分野を中心に、個々の顧客ニーズに対する柔軟な対応を行い、新規案件・新規顧客の獲得を目指すとともに、将来的な需要に備えるため不純物除去技術や微粒子製造技術等の要素技術の検討を進めております。特に、拡大しつつあるIOTや5G市場に対応すべく、はんだ接合部のノイズや熱発生を抑制する高純度はんだ原料やセンサー材料の一つであるマンガン酸化物の微粒子品の開発を進め、工業化検討段階となっております。 表面処理事業では、拡大しつつある5Gやパワーエレクトロニクス市場においてキーテクノロジーとなるエッチング技術の開発を推進するとともに、当社にとって新たな分野である機械分野や金型分野への参入を視野に新製品・新技術の検討開発を進めております。エッチング技術では、弱電分野で実績のあるNi選択エッチング液を中心に、パワーエレクトロニクスへの用途開発を進めるとともに、次世代のシード層除去剤としてENめっきの選択エッチング技術の開発を進め、製品化の目途が立ちつつあります。一方、機械分野や金型分野では、複合材の分散により機能性を付与する複合めっきに着目し、業界で初めて実用的なレベルで高硬度と低摩擦係数を両立したLPT-021を開発、客先でのサンプル評価を開始しております。 リチウムイオン二次電池事業は受託加工の更なる増産対応を実現し、収益構造を一層強化するとともに、今後益々激化するコスト競争に勝ち残るため、効率的な生産技術の検討に着手しております。また、将来有望となる全固体電池材料の検討にも着手しており、生産効率の向上と合わせて将来にわたる持続的な競争力の獲得を目指しております。 その他、中長期的な課題として、大学や企業とのオープンイノベーションを活用し、燃料電池性能を飛躍的に向上させるセラミックスナノ連珠構造を特徴とした自動車燃料電池触媒担体の検討を行っており、これら量産技術の確立を目指しております。(建材事業) 主力製品である「防火通気見切り縁BMシリーズ」は、引き続き拡販に向けた仕様・性能検証を迅速に進め、更に防水性能、換気性能が優れた新しいタイプの防火通気見切り縁の開発を進め、国土交通大臣認定を取得いたしました。また、施工性向上を目的とした、新しいタイプの軒天部材について、施工検証を実施し、製品化を目指しております。その他にも住宅関連の新製品開発では、客先の用途に合わせた提案を行い、弊社が得意とするロール成形、曲げ、プレスといった成形技術を利用して軒天用部材や笠木用部材の開発が完了したほか、外装用間仕切りの生産を取り込み、出荷を開始いたしました。エクステリア関連製品では新型ポストの拡販を目指し、開発を進めております。 非建材分野に関しましては、畜産業向け熱交換器を開発し、生産体制を整備し、出荷を開始いたしました。また、制御盤用熱交換器「クールフィン」につきましては、工作機械メーカー向けに製品の拡充に取り組んでおります。これら研究開発活動では設計ツールとして3次元CAD、シミュレーションソフト及び3Dプリンターを活用し、試作・性能検証等の効率化及び設計技術・提案力の強化を推進しております。 なお、当連結会計年度の研究開発費は、上記の各チームの活動費を含め466百万円(薬品事業400百万円、建材事業66百万円)であります。
FY2019|2,024 文字
5 【研究開発活動】 当連結会計年度の研究開発活動は、従前とおり、顧客に信頼され、満足していただける製品開発に加え、薬品事業は、近年強く求められております地球環境に配慮した製品及び需要の伸びが期待できる二次電池をはじめとするIT関連の製品の開発に、建材事業は、住宅関連を中心に安全で利便性の良い製品の開発に鋭意取り組んでまいりました。研究開発体制は、引き続いて市場ニーズへの対応を試作開発チーム等で、中長期のテーマを専門分野別チームでそれぞれ分担し、厳しい事業環境の中、早期の販売実績化を最優先課題として推進いたしました。セグメント別の研究開発活動は次のとおりでありました。(薬品事業) 当連結会計年度は米中貿易摩擦の影響を受け、国内・海外ともに予断を許さない経済環境が継続しており、当社を取り巻く事業環境も厳しい状況にあります。この状況を打破し、持続的成長を将来にわたって維持する為、リチウムイオン電池用正極材や樹脂硬化触媒を始めとした機能性薬品原料、及び電気電子業界に用いられる機能性表面処理用薬品等、新製品の開発とともに生産効率向上の為の要素技術の検討に取り組んでおります。 化成品事業では、樹脂硬化触媒等の金属石鹸分野を中心に、個々の顧客ニーズに対し柔軟に対応し新規案件・新規顧客の獲得を目指すとともに、多種多様なニーズに対応できる様、効率的な生産技術の検討・開発を進めております。一方で、IOTや5G時代を見据え、センサー材料として市場拡大が期待されるフェライトやサーミスタ原料の一つであるコバルト酸化物やマンガン酸化物の微粒子品、はんだ接合部のノイズ発生や熱発生を抑制する高純度はんだ原料の開発に着手しております。 リチウムイオン二次電池事業は収益貢献度の高い受託加工の更なる増産対応を実現し、収益構造を一層強化するとともに、新たに開発したNCA正極材「NC-02」を中心に国内外の新規顧客でのサンプル評価を積極的に進めており、技術のブラッシュアップとともに、新たな販路の獲得を目指してきました。一方で、オープンイノベーションを活用し、コーティング技術の獲得や全固体電池の検討等将来に向けた取り組みを開始しております。 表面処理事業では、環境対応技術としてホウ素フリースルファミン酸ニッケルめっきの国内外への拡販活動を継続して行うとともに、これまで開発を進めてきたノーシアン銅-錫、銅-亜鉛合金めっきを技術確立し、拡販に向けた準備を行っております。一方でパワーエレクトロニクスを始めとする電子業界において強く求められているMOやTI等難エッチング材料の選択エッチング技術の開発に着手し、次世代技術へのキャッチアップを図っております。また、ENめっき分野では、新たにNI-CO-P系高硬度めっき「STL」を開発し、顧客におけるサンプル評価を進め、技術の改良を更に進めるとともに、当社にとってなじみのなかった機械関連市場へ販路を広げるべく拡販活動を進めております。 その他、中長期的な課題として、オープンイノベーションを活用し、燃料電池の性能を飛躍的に向上させるセラミックスナノ連珠構造を特徴とした自動車燃料電池触媒担体の検討を行っており、これら量産技術の確立を目指しております。(建材事業) 主力製品である「防火通気見切り縁BMシリーズ」は、引き続き拡販に向けた仕様・性能検証を迅速に進め、更に防水性能、換気性能が優れた新しいタイプの防火通気見切り縁の開発を進め、国土交通大臣認定を取得し販売を開始いたしました。また、防火規制区域外の用途として新しいタイプの通気見切り縁も追加いたしました。その他にも住宅関連の新製品開発では、お客様の用途に合わせた提案を行い、弊社が得意とするロール成形、曲げ、プレスといった成形技術を利用して基礎廻りの水切り材やエントランス・テラス廻りのグレーチング材の開発が完了した他、高耐久木材を利用した化粧外装材の開発を進め、一部出荷を開始しております。エクステリア関連製品ではシンプルデザイン庇に玄関ポーチ用としてバリエーションを追加し、引き続き拡販を目指しております。一方、非建材分野に関しましては、畜舎用熱交換器を開発し、出荷開始に向けて生産体制の整備を進めております。また、制御盤用熱交換器「クールフィン」につきましては、工作機械メーカーや産業用ロボットメーカー向けに、省エネルギー対応の強化、欧米の規格に対応する製品群の充実を図り、かつ、コストダウンのため設計改良、製作方法の改善を進めております。これら研究開発活動では設計ツールとして3次元CAD、シミュレーションソフト及び3Dプリンターを活用し、試作・性能検証等の効率化及び設計技術・提案力の強化を推進しております。 なお、当連結会計年度の研究開発費は、上記の各チームの活動費を含め422百万円(薬品事業342百万円、建材事業79百万円)であります。
FY2018|2,211 文字
5 【研究開発活動】 当連結会計年度の研究開発活動は、従前通り、顧客に信頼され、満足していただける製品開発に加え、薬品事業は、近年強く求められております地球環境に配慮した製品及び需要の伸びが期待できる二次電池をはじめとするIT関連の製品の開発に、建材事業は、住宅関連を中心に安全で利便性の良い製品の開発に鋭意取り組んでまいりました。研究開発体制は、引き続いて市場ニーズへの対応を試作開発チーム等で、中長期のテーマを専門分野別チームでそれぞれ分担し、厳しい事業環境の中、早期の販売実績化を最優先課題として推進いたしました。セグメント別の研究開発活動は次の通りでありました。(薬品事業) 当連結会計年度は景気回復の兆しは見え始めたものの、海外経済および金融資本市場の不確実性から、事業環境としては依然として予断を許さない状況が継続しており、持続的成長を実現する為の取り組みとして現行薬品事業の拡大強化を進めつつ、リチウムイオン電池用正極材や環境対応型表面処理用薬品、プリント基板用薬品等の情報技術関連薬品をはじめとする当社独自技術に基づく新製品の開発促進や新規事業の開拓等、新たな価値の創出に取り組んでおります。 化成品を中心とした市場ニーズへの取り組みでは当社独自技術を活かした金属石鹸分野やアセチルアセトン金属錯体のラインナップ拡充で販売機会の増大に取り組んでいます。引き続き、品質安定化や低環境負荷低減を実現して合成ゴム用重合触媒、樹脂用硬化触媒用途向けにラインナップ拡充と付加価値向上に取り組んでいます。また、電子デバイス向け金属酸化物ではより高品位で品質安定性の高い製品の供給を可能とする新規生産プロセスを開発しましたので新たな価値の提供と新規顧客開拓につなげてまいります。 リチウムイオン二次電池事業は事業収益貢献度の高い受託加工事業の増産対応を実現、当社独自技術を更に発展させた電池材料事業強化の取り組みとしてはNCA系正極材に新製品「NC-02」を加えて93期は特に国内の新規顧客開拓を強化しました。一方で海外販売見込み先でも工業所有権出願・取得と生産能力増強の取り組みで販売機会の増大を目指しております。また、オープンイノベーションを活用した水系バインダーに最適化されたNCA系正極材は基礎開発段階から実用化段階に進展、加えて全固体型LIB用NCA正極材の開発にも着手いたしました。 表面処理薬剤分野では環境対応型表面処理プロセスを求める市場ニーズに応えてノーシアン銅・錫合金や銅・亜鉛合金めっき薬品の上市と採用実績化や海外市場ニーズに応えてニッケルフリーアルマイト封孔剤の改良と実績化・拡販を継続しています。また、高機能スルファミン酸ニッケルめっきプロセスではお客様の使い勝手を訴求するラインナップ拡充と技術サービス強化で販売機会の増大と新規顧客開拓に取り組んでいます。 また、当連結会計年度からはエッチング薬品開発体制を強化して新規ニッケル選択エッチング液の開発にも着手いたしました。 無電解ニッケルめっきプロセスは国内既存顧客を中心に技術サービスを拡充した商権維持活動の取り組み強化と黒色の光沢と低光沢タイプ、樹脂への無電解ニッケルめっき等の新規顧客開拓に努めました。今期は自動車市場を想定した高硬度無電化ニッケル合金めっきプロセスのプロトタイプを完成、上市に向けた取り組みが進展しました。また、海外子会社には事業構造転換に向けて現地従業員の技術指導を支援しています。 その他、AIとIoTを活用したプロセス制御やソリューション提供を目指した研究開発やオープンイノベーションを活用した当社固有技術に基づく金属石鹸を原料としたセラミックスナノ連珠構造を特徴とした自動車用燃料電池触媒担体開発を開始いたしました。(建材事業) 主力製品である「防火通気見切り縁BMシリーズ」は、引き続き拡販に向けた仕様・性能検証を迅速に進め、更に防水性能、換気性能が優れた新しいタイプの防火通気見切り縁の開発を進め、国土交通大臣認定の取得を準備中です。また、軒天井と破風部を一体化させた新しいタイプの製品も追加しました。その他にも住宅関連の新製品開発では、お客様の用途に合わせた提案を行い、当社が得意とするロール成形、曲げ、プレスといった成形技術を利用して基礎廻りの水切り材やステンレス製の屋上点検口、屋根廻りの換気部材の開発が完了し出荷を開始した他、高耐久木材を利用した化粧外装材の開発を進め、一部出荷を開始しています。エクステリア関連製品ではシンプルデザイン庇のバリエーションを追加し、引き続き拡販を目指しております。また、住宅関連に限らないオリジナル新製品の開発を進めております。一方、制御盤用熱交換器「クールフィン」に関しましては、工作機械メーカーや産業用ロボットメーカー向けに、省エネルギー対応の強化、欧米の規格に対応する製品群の充実を図り、かつ、コストダウンのため設計改良、製作方法の改善を進めております。これら研究開発活動では設計ツールとして3次元CAD、シミュレーションソフト及び3Dプリンターを活用し、試作・性能検証等の効率化及び設計技術・提案力の強化を推進しております。 なお、当連結会計年度の研究開発費は、上記の各チームの活動費を含め426百万円(薬品事業356百万円、建材事業70百万円)であります。
FY2017|2,125 文字
6 【研究開発活動】 当連結会計年度の研究開発活動は、従前通り、顧客に信頼され、満足していただける製品開発に加え、薬品事業は、近年強く求められております地球環境に配慮した製品及び需要の伸びが期待できる二次電池をはじめとするIT関連の製品の開発に、建材事業は、住宅関連を中心に安全で利便性の良い製品の開発に鋭意取り組んでまいりました。研究開発体制は、引き続いて市場ニーズへの対応を試作開発チーム等で、中長期のテーマを専門分野別チームでそれぞれ分担し、厳しい事業環境の中、早期の販売実績化を最優先課題として推進いたしました。セグメント別の研究開発活動は次の通りでありました。(薬品事業) 当連結会計年度は不確実な要素が多い事業環境が続くことを前提に、持続的成長を実現する為の取り組みとしてリチウムイオン電池用正極材や環境対応型表面処理用薬品、プリント基板用薬品等の情報技術関連薬品をはじめとする当社独自技術に基づく新製品の開発促進や新規事業の開拓等、新たな価値の創出に取り組んでおります。 化成品を中心とした市場ニーズへの取り組みでは当社独自技術を活かした金属石鹸分野で新たな生産プロセスを開発した事で硬化触媒用金属石鹸のラインナップ拡充と大幅な生産性向上を実現して販売機会の増大に取り組んでいます。引き続き、実用化した生産プロセスを活用した合成ゴム用重合触媒のラインナップ拡充と生産性向上に取り組んでいます。また、主力錫製品の酸化第一錫ではより高品位で品質安定性の高い製品の供給を可能とする新たな生産プロセスを開発しましたので新たな価値の提供と新規顧客開拓につなげてまいります。 リチウムイオン二次電池事業は事業収益貢献度の高い受託加工事業に加えて、当社独自技術を更に発展させた電池材料事業強化の取り組みとしてNCA系正極材に新シリーズを加えて新規顧客開拓と新規生産プロセス実用化が進展しました。特に顧客の要請が強かった残存アルカリを削減する事で使い勝手を向上させたNCA系正極材を開発致しましたので、来期は設備投資と量産化を実現して販売機会の増大を目指します。また、オープンイノベーションを活用して水系バインダーに最適化されたNCA系正極材の開発にも取り組んでいます。 表面処理薬剤分野では環境対応型表面処理プロセスを求める市場ニーズに応えて特定ユーザー向けではありますがノーシアン銅・銅合金めっきプロセスの採用実績化や海外市場ニーズに応えてニッケルフリーアルマイト封孔剤の改良と実績化・拡販を継続しています。また、高機能スルファミン酸ニッケルめっきプロセスを開発してめっき皮膜の機能性をHPや展示会セミナー等で訴求する事で販売機会の増大と新規顧客開拓に取り組んでいます。引き続き、環境対応型表面処理プロセスではノーシアン真鍮プロセスやメタルフリー封孔剤の開発にも取り組んでいます。 無電解ニッケルめっきプロセスはネクサス・エレケミック社の事業清算でサイアム・エヌケーエス社のめっき液販売が低迷する中、国内既存顧客を中心に技術サービスを拡充した商権維持活動の取り組み強化と黒色の光沢と低光沢タイプ、非金属への無電解ニッケルめっき等の新規顧客開拓に努めました。今期は自動車市場を想定した高硬度無電化ニッケル合金めっきプロセスのプロトタイプを完成させて、来期は上市に向けた取り組みにも着手します。また、海外子会社には事業構造転換に向けて現地従業員の技術指導を強化しています。(建材事業) 主力製品である「防火通気見切り縁BMシリーズ」は、引き続き拡販に向けた仕様・性能検証を迅速に進め、新規顧客開拓に繋げました。また、軒天井板メーカーの新しい材料と当社BMシリーズとを組み合わせて、国土交通大臣認定を取得し、新たな認定番号での運用を開始しています。また、軒天井と破風部を一体化させた新しいタイプの軒裏構造で国土交通大臣認定を取得し、更にBMシリーズは、都市部に多い軒の出が少ない建物に対応する製品や、換気性能が優れた製品の開発を進めております。その他にも住宅関連の新製品開発では、お客様の用途に合わせた提案を行い、弊社が得意とするロール成形、曲げ、プレスといった成形技術を利用して基礎廻りの水切り材やステンレス製の屋上点検口、屋根廻りの換気部材の開発を完了し、エクステリア関連製品ではシンプルデザイン庇のバリエーションを追加し、拡販を目指しております。また、住宅関連に限らないオリジナル新製品の開発を進めております。一方、制御盤用熱交換器「クールフィン」に関しましては、工作機械メーカーや産業用ロボットメーカー向けに、省エネルギー対応の強化、欧米の規格に対応する製品群の充実を図り、かつ、コストダウンのため設計改良、製作方法の改善を進めております。これら研究開発活動では設計ツールとして3次元CAD、シミュレーションソフト及び3Dプリンターを活用し、試作・性能検証等の効率化及び設計技術・提案力の強化を推進しております。 なお、当連結会計年度の研究開発費は、上記の各チームの活動費を含め423百万円(薬品事業343百万円、建材事業80百万円)であります。
FY2016|1,956 文字
6 【研究開発活動】 当連結会計年度の研究開発活動は、従前通り、顧客に信頼され、満足していただける製品開発に加え、薬品事業は、近年強く求められております地球環境に配慮した製品及び需要の伸びが期待できる二次電池をはじめとするIT関連の製品の開発に、建材事業は、住宅関連を中心に安全で利便性の良い製品の開発に鋭意取り組んでまいりました。研究開発体制は、引き続いて市場ニーズへの対応を試作開発チーム等で、中長期のテーマを専門分野別チームでそれぞれ分担し、厳しい事業環境の中、早期の販売実績化を最優先課題として推進いたしました。セグメント別の研究開発活動は次の通りでありました。(薬品事業) 化成品を中心とした市場ニーズへの取り組みでは機能性材料のウェイトが高まる中、新たな生産技術や品質評価方法を導入して新規分野への進出や品質の安定化、収益性向上の取り組みを推進中で、特に海外市場でも市場拡大が続く合成ゴム用重合触媒のラインナップ拡充に加えて特定ユーザーから委託を受けた特殊薬剤の開発を推進中です。また、課題があった既存製品でも品質向上や安定化と合わせて大幅な生産性向上を実現した事で販売機会の増大に取り組んでいます。前期から取り組んだ既存天然脂肪酸の調達不安解消策は金属石鹸のリニューアルを完了して安定供給と販売機会の増大を目指しております。 リチウムイオン二次電池市場はパワーツール向けと電気自動車用途の伸びが大きくなっていますが、特定電池メーカー向けの需要が当社事情で低迷する中、電池材料事業強化の取り組みとしては新シリーズを加えての新規顧客開拓と来期以降の事業収益貢献度が高い電池材料受託加工事業の安定稼働を支援しました、また、次世代正極材開発では大学との連携でNCA系正極材の使い勝手向上と高性能化に加えて新規生産プロセス実用化にも取り組んでいます。 表面処理薬剤分野では環境対応型表面処理プロセスを求める市場ニーズに応えてホウ素フリースルファミン酸ニッケルめっき液やニッケルフリーアルマイト封孔剤を拡販、新規顧客導入時の技術対応とラインナップ拡充に加えて、機能性を訴求して新規顧客開拓に取り組んでいます。また、ノーシアン銅めっき液、ノーシアン銅-錫合金めっき液も量産試験や品質改良が順調に進んで量産ライン導入が目前です。これらの技術成果を新規用途につなげる新たな新製品開発、めっきプロセス安定化を高度に支援する新規分析・管理装置の開発も引き続き進めております。 無電解ニッケルめっきプロセスは国内市場が低迷する中、環境対応や高リンタイプ、黒色の光沢と低光沢タイプ、非金属への無電解ニッケルめっき等の新規顧客開拓に加えて既存顧客には技術サービスを拡充した取り組みを行って商権維持に努めました。今期からは新規市場を想定した無電化ニッケル合金めっきプロセス開発の新たな取り組みにも着手しました。また、海外子会社には産業構造変化に伴う事業構造転換に向けて技術支援体制を強化しています。(建材事業) 主力製品である「防火通気見切り縁BMシリーズ」は、引き続き拡販に向けた仕様・性能検証を迅速に進め、新規顧客開拓に繋げました。また、軒天井板メーカーの新しい材料と当社BMシリーズとを組み合わせて、数多くの国土交通大臣認定を取得し、新たな認定番号での運用を開始しています。また、大手住宅ユーザー向けに防火、防水性能を向上させた新しいタイプの防火通気見切り縁の開発が終了し出荷を開始しました。更にBMシリーズは、新たな形状の製品や、都市部に多い軒の出が少ない建物に対応する新製品の開発を進め、意匠・施工検証、防水性能検証と国土交通大臣認定を取得するための防火性能確認を行い、既に国土交通大臣認定を取得した製品があります。その他にも住宅関連の新製品開発を進めており、基礎廻りの関連製品では施工性を追求した土台水切りの開発を完了し、エクステリア関連製品ではシンプルデザイン庇のバリエーションを追加し、拡販を目指しております。また、住宅関連に限らないオリジナル新製品の開発を進めております。一方、制御盤用熱交換器「クールフィン」に関しましては、工作機械メーカーや産業用ロボットメーカー向けに、省エネルギー対応の強化、欧米の規格に対応する製品群の充実を図り、かつ、コストダウンのため設計改良、製作方法の改善を進めております。これら研究開発活動では設計ツールとして3次元CAD、シミュレーションソフト及び3Dプリンターを活用し、試作・性能検証等の効率化及び設計技術・提案力の強化を推進しております。 なお、当連結会計年度の研究開発費は、上記の各チームの活動費を含め398百万円(薬品事業303百万円、建材事業94百万円)であります。