事業の概要
- 商業施設運営ダイトウボウグループは、静岡県駿東郡清水町に位置するショッピングセンター「サントムーン柿田川」などの不動産賃貸と運営・管理を主軸としています。この事業はグループの主要な収益源であり、安定した賃料収入と施設運営による利益を上げています。
- ヘルスケア製品製造販売寝具や健康関連製品の製造・販売も行っています。子会社が製品を製造し、ダイトウボウが販売を担う体制です。外部の加工先も活用しながら、消費者の健康志向に応える製品を提供しています。
- 繊維・アパレル製品製造販売衣料品、ユニフォーム、そして繊維素材の製造・販売も手掛けています。衣料品やユニフォームはダイトウボウが販売し、繊維素材は関連会社も関与しています。この事業も外部の加工先を利用しており、多様なニーズに対応しています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
- 商業施設事業不動産賃貸と商業施設の運営・管理を行う事業で、売上高22.20億円、営業利益8.98億円とグループの稼ぎ頭です。静岡県駿東郡清水町に集中するショッピングセンター「サントムーン柿田川」が中心で、安定した賃料収入と施設運営による利益を上げています。
- ヘルスケア事業寝装品などの製造・販売を行う事業で、売上高11.51億円、営業利益は-0.13億円と赤字です。子会社が製造し、ダイトウボウが販売を担っています。外部加工先も利用しており、市場での競争激化やコスト増が課題となっている可能性があります。
- 繊維・アパレル事業衣料品、ユニフォーム、繊維素材の製造・販売を行う事業で、売上高7.35億円、営業利益0.36億円と黒字です。ダイトウボウが衣料品とユニフォームを販売し、関連会社も繊維素材の販売に関与しています。外部加工先も活用し、多様な製品を提供しています。
2025-03 セグメント別業績
| セグメント | 区分 | 売上(億) | 営業利益(億) | 営業利益率 |
|---|---|---|---|---|
| RetailPropertyReportableSegment | 事業 | 22 | 9 | 40.4% |
| HealthCareReportableSegment | 事業 | 12 | -0 | -1.1% |
| FiberAndApparelReportableSegment | 事業 | 7 | 0 | 4.9% |
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
3【事業の内容】 当社グループは、当社(ダイトウボウ㈱)、子会社2社及び関連会社1社により構成されており、不動産賃貸及び商業施設の運営・管理を主たる業務とする商業施設事業、寝装品等の製造・販売を主たる業務とするヘルスケア事業並びにアパレル製品(衣料品、ユニフォーム)・繊維(素材)等の製造・販売を主たる業務とするせんい事業を営んでいる。 当社グループの事業内容及び当社と関係会社の当該事業に係る位置付けは次のとおりである。なお、以下に示す区分はセグメントと同一の区分である。(1)商業施設事業 当社が不動産の賃貸を行っている。また、子会社大東紡エステート㈱が商業施設の運営・管理を行っている。(2)ヘルスケア事業 子会社新潟大東紡㈱が製造し、当社を通じて販売している。 なお、当社グループ以外の外注加工先も利用している。(3)せんい事業衣料部門 当社が衣料品を販売している。ユニフォーム部門 当社がユニフォームを販売している。素材部門 当社及び関連会社宝繊維工業㈱が繊維素材等を販売している。 なお、上記衣料部門、ユニフォーム部門及び素材部門については当社グループ以外の外注加工先も利用している。 [事業系統図] 以上に述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりである。
事業の優位性(モート)
事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
| 参入障壁新規参入を阻む要因の種類 | 設備 商業施設事業におけるショッピングセンター等の商業施設保有 |
|---|---|
| 設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか | 混合 |
会社が挙げる主要リスク:主力収益事業の特定地域集中(静岡県駿東郡清水町) / 固定資産の賃貸契約解除リスク / 固定資産の減損損失計上リスク
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 4 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
ダイトウボウは、特定の強力なブランド、特許、規制ライセンス、または独占的な知的財産(IP)によって裏付けられた無形資産のモートを有しているという明確な証拠は、公開情報からは確認できません。
スイッチングコスト★☆☆☆☆
BtoB取引が中心であり、特定の顧客との長期的な取引関係や、仕様変更に伴うコストが発生する可能性はありますが、顧客が容易に代替サプライヤーへ移行できる余地も考えられ、スイッチング・コストによる強い優位性は限定的と判断されます。
ネットワーク効果☆☆☆☆☆
ダイトウボウの事業モデルは、ユーザー数の増加がサービスの価値を高めるネットワーク効果を生み出す構造には該当しません。
コスト優位★☆☆☆☆
繊維業界は価格競争が激しい傾向にあり、ダイトウボウが構造的に他社よりも大幅に低いコストで生産・提供できるという明確な優位性を示す情報は確認できません。規模の経済によるコスト削減の可能性はありますが、限定的と考えられます。
規模の経済★★☆☆☆
繊維業界は多数のプレイヤーが存在する競争環境であり、ダイトウボウが業界規模に対して最適な少数寡占を形成し、その規模からくる効率性で優位性を確立しているとは言えません。一定の事業規模は有しているものの、支配的な地位にはありません。
- 地域集中型商業施設静岡県駿東郡清水町に主力商業施設「サントムーン柿田川」を集中展開しており、地域住民の生活に密着した商業インフラとしての地位を確立しています。これにより、特定の地域における顧客基盤を強固にしています。
- 多角的な事業ポートフォリオ商業施設の運営だけでなく、寝具などのヘルスケア製品、衣料品や繊維素材といったアパレル・繊維製品の製造販売も手掛けています。これにより、特定の市場変動リスクを分散し、安定的な経営を目指しています。
- 不動産賃貸による安定収益商業施設の不動産賃貸を主たる業務としているため、テナントからの賃料収入が安定的な収益基盤となっています。これにより、市場の変動に左右されにくい収益構造を構築していると考えられます。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
経営戦略
有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものである。(1)経営方針 当社の歴史と伝統を背景に、経営理念である「進取の精神」と「自利利他の心」に基づき、発想力を活かし無限大の可能性へ挑戦していく。もって、持続的成長と中長期的な企業価値の向上を実現し、社会に役立つ企業、環境に優しい企業、人々の笑顔を大切にする企業となり、SDG’sの実現と日本のより良い未来の創造に貢献する。 (2)経営環境当期(2025年4月~2026年3月)におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善、インバウンド需要やサービス消費の持ち直し等を背景に緩やかな回復基調で推移した。一方、消費者物価の緩やかな上昇に加え、年明け以降の中東情勢の影響もあり、物価上昇圧力が継続し節約志向が高まる等一部で消費者マインドの動きの弱さが見られる展開となった。このような中で、当社グループは2年目となる中期経営計画「Jumping over the 130th ~成長の未来へ~」に基づく諸施策の実現に向けて鋭意取り組んだ。商業施設事業においては、静岡県下有数の商業施設である「サントムーン柿田川」において、市況が底堅く推移しており、特に、邦画のヒット作に恵まれたことが施設全体の業績伸長に寄与し、設備更新投資による償却負担増をこなし、業績は順調に推移した。ヘルスケア事業においては、健康長寿へのニーズの高まりから市況は底堅く推移しており、製造部門の効率化に効果が出始めたものの、資材調達コスト増や、調達の遅れ等で健康部門が伸び悩む中、新規活動も芳しくなかったことなどが響き、売上高が前年割れになる等苦戦した。せんい事業においては、我が国の防衛産業の一端を担う官需ユニフォームの動きが堅調に推移したものの、アパレル関係で冬物衣料の一部受注を逃したことや民需ユニフォームの動きが低調だった。 (3)対処すべき課題我が国経済は、不透明な中東情勢を主因に、原油高を背景としたさらなる物価上昇や金利上昇が懸念される状況に注意を要する展開が見込まれるものの、雇用・所得環境の改善や政府による物価対策等が期待され、引き続き緩やかな回復が見込まれる。このような中で、当社グループは、中期経営計画「Jumping over the 130th ~成長の未来へ~」の最終年度を迎え、計画完遂に向けて諸施策を鋭意実現していく考えである。また、「資本コストと株価を意識した経営の実現への対応」を推進し、当社グループのサステナブルな成長や中長期的な企業価値の向上に邁進する考えである。主な事業戦略の概要は以下のとおりである。① 商業施設事業A.当社最大施設である静岡県所在の「サントムーン柿田川」の顧客満足度、テナント満足度を高め、より魅力ある施設運営を行う。特に、今後は買い控え対策としての集客力アップに注力する。B.商業施設だけでなく周辺エリアも含めた発展を志向し、地域社会に真に貢献する施設とする。そのため、地元自治体と提携し、SDG’sを推進する。C.提携先との取組みを強化し、新たなPM(プロパティマネジメント)事業や、施設内業態を中心に、スタートアップ企業への投資も検討する。D.中長期設備投資計画に従い、必要な設備更新投資を積極的に行う。(10年総額25億円程度)② ヘルスケア事業A.健康長寿社会のニーズに応え、ヘルスケア分野へのシフトを一段と加速する。B.国内製造拠点をフルに活用し、高品質の国産製品を提供する。C.非対面チャネルでの営業を強化するため、外部コンサルやSNSを積極的に活用し、デジタルビジネスを推進する。D.後継者不足の中小企業をターゲットに、ヘルスケア事業の譲受けやM&Aに取り組むことを検討する。③ せんい事業A.国内市況の回復と防衛関係ニーズの高まりを積極的に捉え、せんい事業の拡大に取り組む。B.市況が回復してきた官需・民需のユニフォーム事業に最注力していく。C.サステナブルな商材を開発・拡販し、サステナブルな社会作りに貢献する。D.アパレルOEMは、国産のニット・オーダーメイドの拡販も武器にしつつ、歴史に裏打ちされたモノ作りの技術と信頼を高めていく。 ④ 経営管理面の重点施策A.サステナビリティ基本方針の推進「商業施設事業」「ヘルスケア事業」「せんい事業」の3事業を柱として、SDG’s(持続可能な開発目標)の達成に向けて、ディーセント・ワーク(働き甲斐のある人間らしい仕事)や技術革新を推進する。B.SDG’s諸課題への対応の推進グループ全体で、SDG’s諸課題の実現に向けた取り組みを推進する。C.人的資本経営の推進人的資本経営=人材を資本として捉える経営戦略を強化していく。D.財務マネジメントの強化借入金の金利リスクマネジメントなどを強化する。⑤ 資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応中期経営計画「Jumping over the 130th ~成長の未来へ~」を完遂することで当社グループの収益力を高めるとともに、成長性を示すことに全力で取り組んでいく。また、当社グループとして、経済成長下での当社事業の成長を図り、主力事業である商業施設事業をさらに強く、またヘルスケア事業を収益の柱とすべく育成し、せんい事業は祖業である毛織物をベースとした事業展開に絞りこんで、いずれも国内事業に集中させることで業績を維持・向上させていく考えである。こうした施策の実現により、資本収益性を高め、当社の成長性を示していく。配当について、当社は、競争力を維持・強化し、企業価値の増大を通じて株主の皆様に対する安定的かつ適正な利益還元を図ることを経営の最重要課題の一つと考え、利益配分については業績の向上に努め、また内部留保にも意を用いて決定することを基本方針としている。本中期経営計画期間中の資本政策については、数値目標及び今後の事業展開等を総合的に勘案し、配当性向は50~80%程度を目指すとともに、年一回程度不定期に実施予定の自己株式の取得を含む総還元性向は70~100%程度を目指す考えである。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものである。(1)経営方針 当社の歴史と伝統を背景に、経営理念である「進取の精神」と「自利利他の心」に基づき、発想力を活かし無限大の可能性へ挑戦していく。もって、持続的成長と中長期的な企業価値の向上を実現し、社会に役立つ企業、環境に優しい企業、人々の笑顔を大切にする企業となり、SDG’sの実現と日本のより良い未来の創造に貢献する。 (2)経営環境当期(2025年4月~2026年3月)におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善、インバウンド需要やサービス消費の持ち直し等を背景に緩やかな回復基調で推移した。一方、消費者物価の緩やかな上昇に加え、年明け以降の中東情勢の影響もあり、物価上昇圧力が継続し節約志向が高まる等一部で消費者マインドの動きの弱さが見られる展開となった。このような中で、当社グループは2年目となる中期経営計画「Jumping over the 130th ~成長の未来へ~」に基づく諸施策の実現に向けて鋭意取り組んだ。商業施設事業においては、静岡県下有数の商業施設である「サントムーン柿田川」において、市況が底堅く推移しており、特に、邦画のヒット作に恵まれたことが施設全体の業績伸長に寄与し、設備更新投資による償却負担増をこなし、業績は順調に推移した。ヘルスケア事業においては、健康長寿へのニーズの高まりから市況は底堅く推移しており、製造部門の効率化に効果が出始めたものの、資材調達コスト増や、調達の遅れ等で健康部門が伸び悩む中、新規活動も芳しくなかったことなどが響き、売上高が前年割れになる等苦戦した。せんい事業においては、我が国の防衛産業の一端を担う官需ユニフォームの動きが堅調に推移したものの、アパレル関係で冬物衣料の一部受注を逃したことや民需ユニフォームの動きが低調だった。 (3)対処すべき課題我が国経済は、不透明な中東情勢を主因に、原油高を背景としたさらなる物価上昇や金利上昇が懸念される状況に注意を要する展開が見込まれるものの、雇用・所得環境の改善や政府による物価対策等が期待され、引き続き緩やかな回復が見込まれる。このような中で、当社グループは、中期経営計画「Jumping over the 130th ~成長の未来へ~」の最終年度を迎え、計画完遂に向けて諸施策を鋭意実現していく考えである。また、「資本コストと株価を意識した経営の実現への対応」を推進し、当社グループのサステナブルな成長や中長期的な企業価値の向上に邁進する考えである。主な事業戦略の概要は以下のとおりである。① 商業施設事業A.当社最大施設である静岡県所在の「サントムーン柿田川」の顧客満足度、テナント満足度を高め、より魅力ある施設運営を行う。特に、今後は買い控え対策としての集客力アップに注力する。B.商業施設だけでなく周辺エリアも含めた発展を志向し、地域社会に真に貢献する施設とする。そのため、地元自治体と提携し、SDG’sを推進する。C.提携先との取組みを強化し、新たなPM(プロパティマネジメント)事業や、施設内業態を中心に、スタートアップ企業への投資も検討する。D.中長期設備投資計画に従い、必要な設備更新投資を積極的に行う。(10年総額25億円程度)② ヘルスケア事業A.健康長寿社会のニーズに応え、ヘルスケア分野へのシフトを一段と加速する。B.国内製造拠点をフルに活用し、高品質の国産製品を提供する。C.非対面チャネルでの営業を強化するため、外部コンサルやSNSを積極的に活用し、デジタルビジネスを推進する。D.後継者不足の中小企業をターゲットに、ヘルスケア事業の譲受けやM&Aに取り組むことを検討する。③ せんい事業A.国内市況の回復と防衛関係ニーズの高まりを積極的に捉え、せんい事業の拡大に取り組む。B.市況が回復してきた官需・民需のユニフォーム事業に最注力していく。C.サステナブルな商材を開発・拡販し、サステナブルな社会作りに貢献する。D.アパレルOEMは、国産のニット・オーダーメイドの拡販も武器にしつつ、歴史に裏打ちされたモノ作りの技術と信頼を高めていく。 ④ 経営管理面の重点施策A.サステナビリティ基本方針の推進「商業施設事業」「ヘルスケア事業」「せんい事業」の3事業を柱として、SDG’s(持続可能な開発目標)の達成に向けて、ディーセント・ワーク(働き甲斐のある人間らしい仕事)や技術革新を推進する。B.SDG’s諸課題への対応の推進グループ全体で、SDG’s諸課題の実現に向けた取り組みを推進する。C.人的資本経営の推進人的資本経営=人材を資本として捉える経営戦略を強化していく。D.財務マネジメントの強化借入金の金利リスクマネジメントなどを強化する。⑤ 資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応中期経営計画「Jumping over the 130th ~成長の未来へ~」を完遂することで当社グループの収益力を高めるとともに、成長性を示すことに全力で取り組んでいく。また、当社グループとして、経済成長下での当社事業の成長を図り、主力事業である商業施設事業をさらに強く、またヘルスケア事業を収益の柱とすべく育成し、せんい事業は祖業である毛織物をベースとした事業展開に絞りこんで、いずれも国内事業に集中させることで業績を維持・向上させていく考えである。こうした施策の実現により、資本収益性を高め、当社の成長性を示していく。配当について、当社は、競争力を維持・強化し、企業価値の増大を通じて株主の皆様に対する安定的かつ適正な利益還元を図ることを経営の最重要課題の一つと考え、利益配分については業績の向上に努め、また内部留保にも意を用いて決定することを基本方針としている。本中期経営計画期間中の資本政策については、数値目標及び今後の事業展開等を総合的に勘案し、配当性向は50~80%程度を目指すとともに、年一回程度不定期に実施予定の自己株式の取得を含む総還元性向は70~100%程度を目指す考えである。
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1)経営成績等の状況の概要当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりである。① 財政状態及び経営成績の状況(経営成績の状況)当期の業績は、売上高は40億12百万円(前期比2.3%減)で、営業利益は3億10百万円(前期比1.6%減)、支払利息などを加味した経常利益は1億16百万円(前期比4.9%減)となった。これに、法人税等調整額を加味した結果、親会社株主に帰属する当期純利益は90百万円(前期比65.2%増)と、前期比減収増益の黒字決算になった。 セグメントごとの経営成績は、次のとおりである。 (商業施設事業)商業施設事業については、静岡県下有数の商業施設である「サントムーン柿田川」において、底堅い市況を背景に、邦画のヒット作に恵まれたこともあり、売上高は前期を上回った。営業利益は、設備更新投資に伴う減価償却費の増加があったものの、前期を上回った。この結果、商業施設事業の売上高は23億4百万円(前期比3.8%増)、損益面では、償却負担の増加をこなし、営業利益は9億54百万円(前期比6.4%増)の増収増益となった。 (ヘルスケア事業)健康ビジネス部門については、底堅いニーズはあるものの、資材の調達遅れのほか長引く猛暑の影響も受け全般に低調で、売上高は前期を下回った。一般寝装品部門については、夏場に冬物を早く仕入れる動きがあり一時盛り返したものの、その反動もあり秋冬シーズンが伸び悩んだ結果、売上高は前期を下回った。損益面では、仕入れコストの上昇や売上高の減収に加え、長期在庫の評価減11百万円とのれん償却費14百万円の計上もあり、損失幅は前期比悪化した。この結果、ヘルスケア事業の売上高は10億52百万円(前期比8.6%減)で、営業損失は29百万円(前期は営業損失13百万円)となった。 (せんい事業)テキスタイル部門については、官需ユニフォームが引き続き堅調であったものの、納期の後ろ倒しなどの影響があり、売上高は前期を下回った。プロダクツ部門については、新規案件の受注などはあったものの大口先の取りこぼしなど既存先が振るわず、売上高は前期を下回った。損益面では、テキスタイル部門で人員増強による労務費アップおよび一部資材コストが上昇したため、営業利益は前期を下回った。この結果、せんい事業の売上高は6億55百万円(前期比10.9%減)となり、営業利益は21百万円(前期比40.1%減)と減収減益ながら黒字は確保した。 (財政状態の状況)当期末における総資産の残高は200億75百万円で、前期末比38百万円増加した。その主な要因は、流動資産において、現金及び預金が2億43百万円増加、売掛債権の回収により受取手形及び売掛金が45百万円減少、棚卸資産が1億56百万円減少したこと、固定資産において、リース資産の取得等により有形及び無形固定資産が3億78百万円増加、減価償却費計上5億14百万円などにより有形及び無形固定資産が1億35百万円減少、保有株式の株価上昇により投資有価証券が1億51百万円増加したことである。負債の残高は150億71百万円で、前期末比40百万円減少した。その主な要因は、仕入債務の支払により支払手形及び買掛金が1億27百万円減少したこと、リース資産の取得によりリース債務が2億32百万円増加したこと、新規借入4億円及び約定弁済6億11百万円により借入金が2億11百万円減少したこと、保有株式の株価上昇等により繰延税金負債が42百万円増加したことである。なお、第3四半期末に流動負債として計上していた借入金38億73百万円については、超長期(約18年)の借入金に借り換え実行済みである。純資産の残高は50億3百万円で、前期末に比べ79百万円増加した。その主な要因は、親会社株主に帰属する当期純利益計上、市場買い付けによる自己株式の増加及び配当金支払などにより株主資本が5百万円減少したこと、保有株式の株価上昇によりその他有価証券評価差額金が97百万円増加したこと、金利スワップの時価評価により繰延ヘッジ損益が11百万円減少したことである。 ② キャッシュ・フローの状況営業活動によるキャッシュ・フローは、7億25百万円のプラス(前期比50.9%増)となった。これは主に、税金等調整前当期純利益1億16百万円、減価償却費5億14百万円、棚卸資産の減少1億56百万円、仕入債務の減少1億27百万円およびその他の負債の増加60百万円などによるものである。投資活動によるキャッシュ・フローは、1億25百万円のマイナス(前期は1億37百万円のマイナス)となった。これは、商業施設事業の設備投資を主因とした当期の支出1億25百万円によるものである。財務活動によるキャッシュ・フローは、3億56百万円のマイナス(前期は4億81百万円のマイナス)となった。これは主に、長期借入れによる収入4億円、長期借入金やリース債務返済による支出6億54百万円、配当金の支払額89百万円、自己株式の増加10百万円などによるものである。これらの各活動の結果、現金及び現金同等物の残高は11億93百万円(前期比25.7%増)となった。 ③ 生産、受注及び販売の実績 当社グループの生産・販売品目は広範囲かつ多種多様であり、同種の製品であっても、その形態、単位等は必ずしも一様ではなく、また受注生産形態をとらない製品もあり、セグメントごとに生産規模及び受注規模を金額あるいは数量で示すことはしていない。 このため生産、受注及び販売の実績については、「① 財政状態及び経営成績の状況」におけるセグメントの経営成績に関連付けて示している。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりである。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものである。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容(財政状態の分析) 「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」に記載している。 (経営成績の分析) 「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」に記載している。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当期のキャッシュ・フローの分析については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載している。 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、ヘルスケア事業及びせんい事業における棚卸資産の購入費用のほか、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用である。投資を目的とした資金需要のうち主なものは、商業施設事業における設備投資等によるものである。当社グループは、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上のため、財務の健全性を確保することを基本としている。運転資金及び設備資金については、自己資金及び銀行借入により調達している。なお、当連結会計年度末における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は98億30百万円となっている。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されている。この連結財務諸表の作成に当たって、経営者による会計方針の選択・適用、決算日における財政状態及び経営成績に影響を与えるような経営者の会計上の見積りを必要とする。 当社は、会計上の見積りについて、過去の実績、現在の状況等を勘案し合理的かつ慎重に判断している。しかしながら、実際の結果は、見積り特有の不確実性のため、これら会計上の見積りと異なる場合がある。 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)に記載のとおりである。
事業リスク
- 特定地域への収益集中主力事業である商業施設が静岡県駿東郡清水町に集中しているため、東海地震などの大規模自然災害が発生した場合、施設への物理的損害や営業活動の停止により、グループ全体の業績に深刻な悪影響が及ぶ可能性があります。
- 賃貸契約解除のリスク商業施設の賃貸借契約は、諸般の事情により解除される可能性があります。もし主要なテナントとの契約が解除された場合、賃料収入の減少や新たなテナント誘致にかかる費用が発生し、グループの業績に悪影響を与える恐れがあります。
- 固定資産の減損リスク多額の有形固定資産やのれんを保有しており、事業環境の悪化や収益状況の低迷により、これらの資産価値が著しく低下する可能性があります。その場合、減損損失を計上することになり、グループの業績に悪影響を及ぼす可能性があります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりである。 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものである。(1)特定収益事業の特定地域集中について 当社グループの主力収益事業である商業施設事業のショッピングセンター等の商業施設が静岡県駿東郡清水町(三島地区)に集中している。 現在、予想されている東海地震が発生した場合には、当社グループの業績等が悪影響を受ける可能性がある。 (2)固定資産の賃貸契約について 当社グループの主力収益事業である商業施設事業においては、ショッピングセンター等の商業施設に関して賃貸借契約を締結している。今後、諸般の事情により契約が解除された場合には、当社グループの業績等が悪影響を受ける可能性がある。 (3)固定資産の評価について 当社グループは、有形固定資産および事業譲受により生じたのれんなどの固定資産を保有している。このため、当該資産または資産グループが属する事業の経営環境の著しい変化や収益状況の悪化などにより固定資産の減損損失を計上する必要が生じた場合には、当社グループの業績等が悪影響を受ける可能性がある。 (4)有利子負債について 当社グループにおいては、商業施設「サントムーン柿田川」の開発工事実施等により当期末の有利子負債残高は98億30百万円である。今後、市場の金利が上昇した場合には、当社グループの業績等が悪影響を受ける可能性がある。