事業の概要
- 化学品事業の展開大伸化学グループは「化学品事業」という単一の事業分野で活動しています。これは、主に有機溶剤の製造・販売を行う事業で、塗料やインキの希釈剤、洗浄液など、幅広い産業で使われる製品を提供しています。2022年10月には山崎梱包運輸株式会社を子会社化し、運送業務もグループ内で手掛けるようになりました。
- オーダーメイド生産体制顧客の多様なニーズに応えるため、約32,000種類もの製品を個別に研究開発し、オーダーメイドで製造しています。石油缶1缶からの少量注文にも対応し、迅速な受注生産・即納体制を確立しており、OEM(相手先ブランド製造)も行っています。
- リサイクルと環境貢献石油化学製品を効率的に利用し、環境に優しい製品開発に注力しています。使用済み溶剤の回収・リサイクルを行い、再生溶剤を原料として再利用することで、資源の有効活用と環境負荷低減に貢献しています。これは、持続可能な社会への貢献と同時に、顧客からの信頼獲得にも繋がっています。
出典: FY2023 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
- 化学品事業大伸化学グループは「化学品事業」という単一のセグメントで事業を展開しています。これは、塗料やインキの希釈剤、洗浄液などに使われる有機溶剤の製造・販売が中心です。2022年10月に山崎梱包運輸株式会社を連結子会社化したことで、運送業務もグループ内で手掛けるようになり、事業の範囲が広がりました。
- 主要製品群主な製品は、ラッカーシンナー類、合成樹脂塗料用シンナー類、洗浄用シンナー類、印刷用溶剤類、特殊シンナー類、単一溶剤類、塗料・その他です。この中で「単一溶剤類」が最も受注額が多く、全体の約5割を占める稼ぎ頭となっています。次いで印刷用溶剤類、特殊シンナー類が続きます。
- 事業規模と構成2023年3月31日現在、大伸化学グループは当社と連結子会社1社で構成されています。事業内容をより適切に表現するため、報告セグメントの名称を従来の「シンナー製造事業」から「化学品事業」に変更しましたが、これは名称変更のみで、セグメント情報に実質的な影響はありません。
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
3 【事業の内容】当社グループは、「化学品事業」の単一セグメントで事業を展開しております。なお、2022年10月3日に山崎梱包運輸株式会社の全株式を取得したことに伴い、当連結会計年度より同社を連結の範囲に含めております。この結果、当社グループは2023年3月31日現在では、当社及び連結子会社1社で構成されることになりました。また、当連結会計年度より、当社グループ全体の事業内容を適切に表示するため、報告セグメントの名称を「シンナー製造事業」から、「化学品事業」へ変更しております。この変更は、セグメント名称の変更のみであり、セグメント情報に与える影響はありません。 事業の系統図は次のとおりであります。
事業の優位性(モート)
事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
| 価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い | 弱い 原材料市況の影響を受けやすく、価格転嫁力が低い可能性があるため。 |
|---|---|
| 参入障壁新規参入を阻む要因の種類 | 規制 消防法、毒劇法、環境関連法令、貨物自動車運送事業法等の各種法令規制。 |
| 景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか | 中程度 |
| 設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか | 混合 |
| 規制依存規制は障壁にも足枷にもなる | 高い |
会社が挙げる主要リスク:原材料市況等の影響 / 法的規制等 / 疫病・自然災害等
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 5 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
財務サマリに時系列データが未収録であり、ブランド力や特許、規制ライセンスに関する公開情報が限定的。無形資産による競争優位性は現時点では確認できない。
スイッチングコスト★☆☆☆☆
化学製品は顧客の製造プロセスに組み込まれることが多く、仕様変更にはコストや時間がかかる可能性がある。しかし、具体的なスイッチング・コストの大きさを裏付ける情報は少ない。
ネットワーク効果☆☆☆☆☆
ネットワーク効果が競争優位性となるビジネスモデルではないと判断される。顧客基盤の拡大が直接的な製品・サービスの価値向上に繋がる構造は見られない。
コスト優位★★☆☆☆
長年の事業継続による生産ノウハウや、特定の化学品分野における効率的な生産体制の構築が示唆される。しかし、競合他社とのコスト構造の優位性を定量的に示すデータは不足している。
規模の経済★★☆☆☆
化学業界において一定の事業規模を有していると考えられるが、業界全体に対するシェアや、規模の経済性を活かした寡占的な地位を確立しているかは不明瞭。主要プレイヤーと比較した優位性は限定的。
- 多品種少量生産と即納体制約32,000種類という膨大な製品ラインナップを持ち、顧客の細かい要望に応じたカスタマイズ製品を、1缶からでも迅速に生産・出荷できる体制を確立しています。この柔軟な生産体制は、多様な産業分野の顧客ニーズに対応できる強みとなっています。
- 全国規模の販売ネットワーク全国に約1,000社の販売代理店を持つ、業界随一の広範な販売網を構築しています。このネットワークは、製品供給だけでなく、顧客ニーズを正確に把握し、製品開発やサービス改善にフィードバックする重要な役割も担っており、市場での競争優位性を確立しています。
- 専門性と実績1952年創業以来、有機溶剤専業メーカーとして長年の経験とノウハウを蓄積し、塗料、印刷、自動車、医薬品など幅広い産業分野で高い信頼を得ています。年間約138,300トンの出荷実績は、その専門性と市場での存在感を示しており、新規参入企業に対する障壁となっています。
出典: FY2023 有価証券報告書(AI要約)
経営戦略
- 高付加価値製品の開発と市場投入既存事業での新規需要獲得に加え、剥離剤、塩分低減剤、グリセリン関連製品といった、より高い価値を持つ製品の開発と市場投入に注力しています。これにより、収益性の向上と事業領域の拡大を目指し、会社の成長を加速させることを目標としています。
- 生産・物流の合理化と設備投資原油・ナフサ市況に左右されやすい業績の変動を抑制するため、生産・物流面での徹底した合理化を進めます。また、環境対応と生産性向上を目的として、越谷工場と兵庫工場の両拠点に計画的な設備投資を行い、安定した収益基盤の確立を目指しています。
- 人材育成と組織活性化企業の競争力の源泉は「人」であるという認識のもと、社員一人ひとりの能力向上に力を入れています。国家資格取得支援やセミナー参加を奨励し、最新のAIやIT技術活用による業務効率化と並行して、不透明な時代を勝ち抜くための人材育成と組織の活性化を推進しています。
出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】(1) 会社の経営の基本方針当社グループは、品質の向上に努め安定供給の責を果し、お客様の満足が得られる品質の確保と納期を遵守して製品の品質向上を目指します。なお、経営の基本方針としては次のとおりであります。① 差別化できる新製品の開発、生産性の向上、販売体制の強化を図り、強固な経営基盤を確立します。② リサイクルによって資源の有効活用と環境に重視して社会に貢献できる企業を目指します。③ 業容拡大と収益重視した経営によって、株主の期待に応えます。④ お客様の満足を得るために、信頼性の高い生産管理、高度な品質管理体制の確立に総力を挙げて行います。⑤ 一人一人がまたはグループで、課題を謙虚に学び、考え、評価し、迅速に改善します。 (2) 経営環境① 企業構造当社グループは有機溶剤のブレンド(シンナー)を専門とするメーカーとして、ここ数年来高いシェアを維持し続けております。製品である混合溶剤は、塗料の他、インキの希釈剤や洗浄液として使用されるものであり、各種溶剤の配合により製造されております。② 事業を行う市場の環境1952年(昭和27年)創業以来、有機溶剤専業メーカーとして歩み続け、同時にその用途開発にも注力し、塗料業界、印刷業界、自動車業界、化学工業界、医薬品業界など幅広い産業分野でご活用いただき、高い信頼をいただいております。製品数は約32,000種類、出荷数量は約138,300t/年と圧倒的な実績を誇っています。これは、お客様の用途に対応して品質追求とカスタマイズを積み重ね、多品種少量生産を基軸とした生産システムを構築しております。③ 競合他社との競争優位性・システム化された受注生産によりスピーディーな生産・出荷体制を確立しております。・全国に約1,000社の販売代理店をもち、業界随一の規模を誇っております。・完全コンピュータ化による、統轄的なコントロールシステムを構築しております。④ 主要製品当社グループが手がける製品は、ラッカーシンナー類、合成樹脂塗料用シンナー類、洗浄用シンナー類、印刷用溶剤類、特殊シンナー類、単一溶剤類、塗料・その他となります。このうち単一溶剤類が最も受注額が多く約5割を占め、それに印刷用溶剤類、特殊シンナー類が続いております。⑤ サービスの内容近年、塗料希釈剤、洗浄剤、剥離剤などは、塗料及び素材の多様化、環境対応性、性能、安全性、リサイクル性などの多岐多様な要望が求められております。当社グループではお客様のご要望に応えられる製品を個別に研究開発、製造(オーダーメイド)し、現在では約32,000種類の膨大な製品情報をデータベース管理し、石油缶1缶からでも、受注生産・即納できる体制を整えております。OEM(相手先商標製造)による製品供給も行っております。⑥ 顧客基盤及び販売網すぐれた製品づくりを最優先させ、販売はすべて代理店に任せる販売スタイルをとっております。その方針は業界随一を誇る、全国にきめ細かな販売ネットワークを構築し、現在全国に約1,000社の販売代理店網を形成しております。これら広範な代理店組織は単に製品の供給を行うだけでなく、お客様のニーズを的確に把握し、その情報をフィードバックし当社グループの製品やサービス活動に反映していくという、大切な役割も担っております。 ⑦ 環境への対応石油資源等から得られる化学製品の効率的な利用を目指すとともに、環境にやさしい技術と製品を開発し、それらをお客様に積極的に提供することで、地球環境の保全に努め社会へ貢献していきます。ユーザーに選ばれるメーカーとして発展していくためには、リサイクルへの取り組み姿勢が現在ひとつの大きなカギとなっています。自動車メーカーとの契約で納品している溶剤の8割程度、及びその他のユーザーより使用済み溶剤の回収を行い、リサイクルシステムにおいてリサイクル品(再生溶剤)を原料として使用しております。また、一部のドラム容器と1tIBCコンテナについては、洗浄・乾燥させ再利用しております。 (3) 中長期的な会社の経営戦略当社の業績は原油・ナフサの市況に大きく影響を受けますが、既存分野での新規需要の獲得に加え、剥離剤、塩分低減剤、グリセリン関連製品といった高付加価値製品の市場投入に全力を注いでまいります。 同時に、生産・物流面の合理化を徹底することで業績の変動要因を抑制し、収益基盤の安定化を図ります。また、環境対応と生産性の向上を重視し、越谷・兵庫の両工場において計画的な設備投資を遂行してまいります。 (4) 会社の対処すべき課題今後の見通しといたしましては、米国・イラン間の情勢が極めて流動的に推移するなか、ホルムズ海峡閉鎖に端を発する中東産原油・ナフサの調達難及び価格高騰が、当社グループの経営における最大の懸念材料となっております。これに加えて、円安による輸入コストの上昇等もあり、引き続き厳しい経営環境で推移するものと見込んでおります。 このような未曾有の外部環境の変化に対し、当社グループが最優先で取り組むべき課題は、原料調達ルートの多角化による原料の安定確保及び市場価格の変動に即応した機動的な販売価格の改定であると認識しております。 当社グループは、有機溶剤の安定供給という社会的使命をいかなる状況下でも果たすべく、これらの課題解決に向けて全力を傾注してまいります。また、持続的な成長に向けた新規事業の開拓や新製品の開発を進め、強固な収益基盤の構築を目指してまいります。さらに、最新のAIやIT技術を活用することで、調達・生産・物流の各工程における徹底した合理化を図る一方、不透明な時代を勝ち抜くための人材育成と組織活性化を推進してまいります。① シェア拡大新製品の拡販に注力するとともに、新規需要先の開拓に努めてまいります。② 新規事業の育成鉱構造物の造膜型塩分低減剤「ソルトリッパーFM」やグリセリンを小分け及び希釈化するグリセリン事業、さらに剥離剤等の新規事業につきましては、今まで培ってきたノウハウと企業財産を基盤に新たなフィールドへの進出を目指していきます。③ 人材の育成企業の競争力の源泉はヒトにあるとの認識の下、国家資格等の取得、セミナー等に積極的に参加し、社員一人一人の能力を伸ばしていきます。④ 財務体質の強化経営資源の効率的な活用、販売費及び一般管理費の抑制に努め、設備投資については営業キャッシュ・フローの範囲内にて行うようにキャッシュ・フローの管理を徹底し、財務体質の強化を図ってまいります。 (5) 目標とする経営指標当社グループは、収益力の向上と財務体質の強化を経営目標の中心として重視しております。収益機会の増加とともに生産、物流面の合理化を推進して、売上高及び経常利益をさらに高めてまいりたいと考えております。経常利益の水準としては、売上高経常利益率5.0%を目指しております。
対処すべき課題
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】(1) 会社の経営の基本方針当社グループは、品質の向上に努め安定供給の責を果し、お客様の満足が得られる品質の確保と納期を遵守して製品の品質向上を目指します。なお、経営の基本方針としては次のとおりであります。① 差別化できる新製品の開発、生産性の向上、販売体制の強化を図り、強固な経営基盤を確立します。② リサイクルによって資源の有効活用と環境に重視して社会に貢献できる企業を目指します。③ 業容拡大と収益重視した経営によって、株主の期待に応えます。④ お客様の満足を得るために、信頼性の高い生産管理、高度な品質管理体制の確立に総力を挙げて行います。⑤ 一人一人がまたはグループで、課題を謙虚に学び、考え、評価し、迅速に改善します。 (2) 経営環境① 企業構造当社グループは有機溶剤のブレンド(シンナー)を専門とするメーカーとして、ここ数年来高いシェアを維持し続けております。製品である混合溶剤は、塗料の他、インキの希釈剤や洗浄液として使用されるものであり、各種溶剤の配合により製造されております。② 事業を行う市場の環境1952年(昭和27年)創業以来、有機溶剤専業メーカーとして歩み続け、同時にその用途開発にも注力し、塗料業界、印刷業界、自動車業界、化学工業界、医薬品業界など幅広い産業分野でご活用いただき、高い信頼をいただいております。製品数は約32,000種類、出荷数量は約138,300t/年と圧倒的な実績を誇っています。これは、お客様の用途に対応して品質追求とカスタマイズを積み重ね、多品種少量生産を基軸とした生産システムを構築しております。③ 競合他社との競争優位性・システム化された受注生産によりスピーディーな生産・出荷体制を確立しております。・全国に約1,000社の販売代理店をもち、業界随一の規模を誇っております。・完全コンピュータ化による、統轄的なコントロールシステムを構築しております。④ 主要製品当社グループが手がける製品は、ラッカーシンナー類、合成樹脂塗料用シンナー類、洗浄用シンナー類、印刷用溶剤類、特殊シンナー類、単一溶剤類、塗料・その他となります。このうち単一溶剤類が最も受注額が多く約5割を占め、それに印刷用溶剤類、特殊シンナー類が続いております。⑤ サービスの内容近年、塗料希釈剤、洗浄剤、剥離剤などは、塗料及び素材の多様化、環境対応性、性能、安全性、リサイクル性などの多岐多様な要望が求められております。当社グループではお客様のご要望に応えられる製品を個別に研究開発、製造(オーダーメイド)し、現在では約32,000種類の膨大な製品情報をデータベース管理し、石油缶1缶からでも、受注生産・即納できる体制を整えております。OEM(相手先商標製造)による製品供給も行っております。⑥ 顧客基盤及び販売網すぐれた製品づくりを最優先させ、販売はすべて代理店に任せる販売スタイルをとっております。その方針は業界随一を誇る、全国にきめ細かな販売ネットワークを構築し、現在全国に約1,000社の販売代理店網を形成しております。これら広範な代理店組織は単に製品の供給を行うだけでなく、お客様のニーズを的確に把握し、その情報をフィードバックし当社グループの製品やサービス活動に反映していくという、大切な役割も担っております。 ⑦ 環境への対応石油資源等から得られる化学製品の効率的な利用を目指すとともに、環境にやさしい技術と製品を開発し、それらをお客様に積極的に提供することで、地球環境の保全に努め社会へ貢献していきます。ユーザーに選ばれるメーカーとして発展していくためには、リサイクルへの取り組み姿勢が現在ひとつの大きなカギとなっています。自動車メーカーとの契約で納品している溶剤の8割程度、及びその他のユーザーより使用済み溶剤の回収を行い、リサイクルシステムにおいてリサイクル品(再生溶剤)を原料として使用しております。また、一部のドラム容器と1tIBCコンテナについては、洗浄・乾燥させ再利用しております。 (3) 中長期的な会社の経営戦略当社の業績は原油・ナフサの市況に大きく影響を受けますが、既存分野での新規需要の獲得に加え、剥離剤、塩分低減剤、グリセリン関連製品といった高付加価値製品の市場投入に全力を注いでまいります。 同時に、生産・物流面の合理化を徹底することで業績の変動要因を抑制し、収益基盤の安定化を図ります。また、環境対応と生産性の向上を重視し、越谷・兵庫の両工場において計画的な設備投資を遂行してまいります。 (4) 会社の対処すべき課題今後の見通しといたしましては、米国・イラン間の情勢が極めて流動的に推移するなか、ホルムズ海峡閉鎖に端を発する中東産原油・ナフサの調達難及び価格高騰が、当社グループの経営における最大の懸念材料となっております。これに加えて、円安による輸入コストの上昇等もあり、引き続き厳しい経営環境で推移するものと見込んでおります。 このような未曾有の外部環境の変化に対し、当社グループが最優先で取り組むべき課題は、原料調達ルートの多角化による原料の安定確保及び市場価格の変動に即応した機動的な販売価格の改定であると認識しております。 当社グループは、有機溶剤の安定供給という社会的使命をいかなる状況下でも果たすべく、これらの課題解決に向けて全力を傾注してまいります。また、持続的な成長に向けた新規事業の開拓や新製品の開発を進め、強固な収益基盤の構築を目指してまいります。さらに、最新のAIやIT技術を活用することで、調達・生産・物流の各工程における徹底した合理化を図る一方、不透明な時代を勝ち抜くための人材育成と組織活性化を推進してまいります。① シェア拡大新製品の拡販に注力するとともに、新規需要先の開拓に努めてまいります。② 新規事業の育成鉱構造物の造膜型塩分低減剤「ソルトリッパーFM」やグリセリンを小分け及び希釈化するグリセリン事業、さらに剥離剤等の新規事業につきましては、今まで培ってきたノウハウと企業財産を基盤に新たなフィールドへの進出を目指していきます。③ 人材の育成企業の競争力の源泉はヒトにあるとの認識の下、国家資格等の取得、セミナー等に積極的に参加し、社員一人一人の能力を伸ばしていきます。④ 財務体質の強化経営資源の効率的な活用、販売費及び一般管理費の抑制に努め、設備投資については営業キャッシュ・フローの範囲内にて行うようにキャッシュ・フローの管理を徹底し、財務体質の強化を図ってまいります。 (5) 目標とする経営指標当社グループは、収益力の向上と財務体質の強化を経営目標の中心として重視しております。収益機会の増加とともに生産、物流面の合理化を推進して、売上高及び経常利益をさらに高めてまいりたいと考えております。経常利益の水準としては、売上高経常利益率5.0%を目指しております。
MD&A(経営者による分析)
4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1) 経営成績等の状況の概要当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。① 財政状態及び経営成績の状況当連結会計年度におけるわが国経済は、企業収益や雇用環境の改善、インバウンド需要の拡大等を背景に緩やかな回復基調で推移いたしました。しかしながら、米国によるイランへの武力行使やホルムズ海峡閉鎖に端を発する中東産原油・ナフサの調達難及び価格高騰に加え、円安による物価上昇等の影響により、景気の先行きは依然として不透明な状態が続いております。 当社グループが主として関連する塗料業界におきましては、こうした経済環境のもと業界全体の出荷数量が前年同期を下回りました。 しかし、このような状況下においても、当社グループは有機溶剤専業メーカーとして新規ユーザーの開拓を中心に販売拡大を図りました。結果として製品については、生産数量138,404トンで前年同期比1.6%増、出荷数量138,346トンで前年同期比1.6%増となりました。 当連結会計年度の業績といたしましては、前年同期に比べ出荷数量が増加したものの、販売単価が低下したため、売上高は346億6百万円で前年同期比0.3%減となりました。 主な品目別の売上高は、ラッカーシンナー類が7億31百万円で前年同期比0.4%増、合成樹脂塗料用シンナー類が5億92百万円で前年同期比0.8%減、洗浄用シンナー類が21億19百万円で前年同期比4.7%減、印刷用溶剤類が62億44百万円で前年同期比2.1%減、特殊シンナー類が39億51百万円で前年同期比3.0%増、単一溶剤類が135億8百万円で前年同期比0.4%減、塗料・その他が22億87百万円で前年同期比0.8%減、単一溶剤を中心とした商品が51億40百万円で前年同期比2.0%増、その他収入が30百万円で前年同期比12.6%増となりました。利益面につきましては、新規需要の開拓や販売価格の是正を行い、効率的な原材料購入の推進に加え、原材料価格が前年同期を下回ったことにより、営業利益は11億70百万円で前年同期比46.4%増、経常利益は12億36百万円で前年同期比41.3%増、親会社株主に帰属する当期純利益は8億89百万円で前年同期比51.2%増となり、いずれも増益となりました。 (資産)当連結会計年度末の総資産は、260億91百万円(前連結会計年度末比8億95百万円増)となりました。これは主に、現金及び預金の増加(同22億16百万円増)、無形固定資産の増加(同2億97百万円増)等があったものの、受取手形の減少(同5億11百万円減)、電子記録債権の減少(同3億13百万円減)、売掛金の減少(同8億22百万円減)等があったことによるものであります。(負債)負債総額は、86億91百万円(前連結会計年度末比15百万円増)となりました。これは主に、買掛金の増加(同1億11百万円増)、未払金の増加(同1億67百万円増)等があったものの、電子記録債務の減少(同5億26百万円減)等があったことによるものであります。(純資産)純資産は、174億円(前連結会計年度末比8億79百万円増)となりました。これは主に、利益剰余金の増加(同7億6百万円増)等があったことによるものであります。 ② キャッシュ・フローの状況当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前年同期に比べて22億16百万円増加し、85億87百万円となりました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー)当連結会計年度において営業活動の結果得られた資金は、28億50百万円(前年同期は27億47百万円の収入)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益の計上12億33百万円、減価償却費3億76百万円、売上債権の減少16億48百万円、仕入債務の減少4億15百万円、法人税等の支払額2億54百万円等があったことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー)当連結会計年度において投資活動の結果使用した資金は、4億44百万円(前年同期は2億89百万円の支出)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出1億40百万円、無形固定資産の取得による支出3億14百万円等があったことによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー)当連結会計年度において財務活動の結果使用した資金は、1億90百万円(前年同期は1億93百万円の支出)となりました。これは主に、配当金の支払額1億83百万円等があったことによるものであります。 ③ 生産、受注及び販売の実績当社グループは、化学品事業の単一セグメントであるため、品目別に記載しております。なお、セグメントについての詳細は、「第5 経理の状況 (セグメント情報等)」をご覧ください。 a 生産実績当連結会計年度における生産実績については、単一セグメントのため品目別に記載しております。品目生産高(千円)前期増減率(%)ラッカーシンナー類692,7980.5合成樹脂塗料用シンナー類599,647△1.2洗浄用シンナー類2,076,062△5.8印刷用溶剤類6,260,726△2.2特殊シンナー類3,992,9773.1単一溶剤類13,467,534△0.4塗料・その他2,453,5600.9合計29,543,307△0.6 (注) 金額は販売価格で表示しております。 b 受注実績当連結会計年度における受注実績については、単一セグメントのため品目別に記載しております。品目受注高(千円)対前期増減率(%)受注残高(千円)対前期増減率(%)ラッカーシンナー類739,2481.614,829102.5合成樹脂塗料用シンナー類597,440△0.310,80595.6洗浄用シンナー類2,139,283△3.966,11142.2印刷用溶剤類6,251,917△2.237,58324.9特殊シンナー類3,969,6853.582,25527.7単一溶剤類13,557,723△0.2234,93126.7塗料・その他2,294,732△0.966,04810.6合計29,550,031△0.5512,56428.5 (注) 金額は販売価格で表示しております。 c 販売実績当連結会計年度における販売実績については、単一セグメントのため品目別に記載しております。品目販売高(千円)対前期増減率(%)製品 ラッカーシンナー類731,7440.4 合成樹脂塗料用シンナー類592,158△0.8 洗浄用シンナー類2,119,648△4.7 印刷用溶剤類6,244,416△2.1 特殊シンナー類3,951,8633.0 単一溶剤類13,508,228△0.4 塗料・その他2,287,702△0.8小計29,435,763△0.7商品 単一溶剤4,499,9910.8 その他商品640,03910.7小計5,140,0302.0その他収入30,33912.6小計30,33912.6合計34,606,132△0.3 (注) 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。相手先前連結会計年度当連結会計年度販売高(千円)割合(%)販売高(千円)割合(%)東洋インキ㈱7,451,96421.57,182,06820.8 (注) 上記の相手先東洋インキ㈱には、東洋インキFPP㈱、トーヨーケム㈱等の販売高を含んでおります。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。① 経営成績(売上高)当連結会計年度における売上高は、346億6百万円となりました。これは主に、前年同期に比べ単一溶剤類を中心に出荷数量が増加したものの、販売単価が低下したことによるものであります。(売上原価・販売費及び一般管理費)売上原価は、効率的な原材料購入の推進に加え、原材料価格が前年同期を下回ったことにより、298億9百万円となりました。販売費及び一般管理費は、運送費の上昇等により、36億26百万円となりました。(営業利益)上記の結果、営業利益は11億70百万円となりました。(営業外損益)営業外損益は、65百万円のプラスとなりました。受取利息及び配当金から、支払利息、手形売却損を差し引いた金融収支は、25百万円のプラスとなっております。(経常利益)上記の結果、経常利益は12億36百万円となりました。(特別損益)特別損益は、3百万円のマイナスとなりました。(税金等調整前当期純利益及び親会社株主に帰属する当期純利益)この結果、税金等調整前当期純利益は、12億33百万円となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は、8億89百万円となっております。 当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因として、出荷数量は経済活動の影響を受け、販売単価は原材料市況に影響を受けます。利益面につきましては、中東の地政学リスクによる原油価格の変動、為替変動、運送費の上昇等、更には海外景気に起因する需給関係により影響を受けます。目標とする経営指標として、売上高経常利益率3.6%となり、期初目標とした売上高経常利益率2.9%を上回る結果となりました。引き続き、目標数値5.0%の達成を目指します。 ② 資本の財源及び資金の流動性についての分析当社グループの運転資金は、主に製品製造に使用する原材料の調達及び販売商品の購入に費やされており、その他人件費、販売のための運賃等、製造経費や販売費及び一般管理費に計上される費目に対しても同様に費消されております。さらに、設備投資資金は、生産力増強を目的とした生産設備の新規取得、それらを管理するシステムの整備等に支出されております。これらの必要資金は、利益の計上、減価償却費等により生み出される内部資金により賄うことを基本としておりますが、必要に応じて金融機関からの資金調達にて対応しております。当連結会計年度においては、越谷工場及び兵庫工場のシンナー製造設備等に対して4億75百万円の設備投資を実施いたしました。資金繰り等については、予定されている資金支出に対して十分に余裕をもって手許現預金を確保しながら、資金的にも安定した経営に努めております。 ③ キャッシュ・フローの状況当連結会計年度における現金及び現金同等物は、85億87百万円となりました。キャッシュ・フローの分析につきましては、「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」のとおりでありますが、キャッシュ・フロー関連指標のトレンドを示しますと下記のとおりであります。 2025年3月期2026年3月期自己資本比率(%)65.666.7時価ベースの自己資本比率(%)25.431.6キャッシュ・フロー対有利子負債比率(%)--インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)1,461.81,133.9 自己資本比率:自己資本/総資産時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/キャッシュ・フローインタレスト・カバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー/利払い(注) 1 株式時価総額は、自己株式を除く発行済株式数をベースに計算しております。2 キャッシュ・フローは、営業キャッシュ・フローを利用しております。3 有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としております。 ④ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは以下のとおりであります。a 貸倒引当金売上債権等の貸倒れによる損失に備えるため、一般債権については貸倒実績率により、貸倒懸念債権等特定の債権については個別に回収可能性を検討し、必要な貸倒引当金を計上しております。顧客の財政状態が悪化し、その支払能力が低下した場合には、追加の引当が必要となる可能性があります。 b 繰延税金資産繰延税金資産の回収可能性は、将来の税金負担額を軽減する効果を有するかどうかで判断しております。当該判断は、収益力に基づく一時差異等加減算前課税所得の十分性、タックス・プランニングに基づく一時差異等加減算前課税所得の十分性及び将来加算一時差異の十分性のいずれかを満たしているかどうかにより判断しております。当該見積り及び当該仮定について、将来の不確実な経済条件の変動等により見直しが必要となった場合、翌連結会計年度以降の連結財務諸表において認識する繰延税金資産及び法人税等調整額の金額に重要な影響を与える可能性があります。c 退職給付債務及び退職給付費用当社グループのうち、当社は確定給付制度を採用しております。確定給付制度の退職給付債務及び関連する勤務費用は、数理計算上の仮定を用いて退職給付見込額を見積り、割り引くことにより算定しております。数理計算上の仮定には、割引率、昇給率等の様々な計算基礎があります。当該見積り及び当該仮定について、将来の不確実な経済条件の変動等により見直しが必要となった場合、翌連結会計年度以降の連結財務諸表において認識する退職給付に係る負債及び退職給付費用の金額に重要な影響を与える可能性があります。d 固定資産の減損固定資産の減損に係る回収可能性の評価にあたり、資産のグルーピングを行い、収益性が著しく低下した資産グループがある場合には、固定資産の帳簿価額を回収可能価額まで減損し、当該減少額を減損損失として計上しています。当該見積り及び当該仮定について、将来の不確実な経済条件の変動等により見直しが必要となった場合、翌連結会計年度以降の連結財務諸表において減損損失が発生する可能性があります。
事業リスク
- 原材料市況の変動主要な原材料が石油化学製品であるため、中東地域の紛争や地政学リスク、海外経済の動向、為替変動などにより、原材料の調達や価格が大きく変動する可能性があります。これにより、製品の製造コストが増加し、会社の業績に悪影響を及ぼす可能性があります。複数の取引先からの購入で安定調達に努めています。
- 法的規制の強化有機溶剤や各種化学物質を取り扱うため、消防法、毒劇法、環境関連法などの法令改正による規制強化は、事業活動に大きな影響を与える可能性があります。規制強化に伴う設備投資や運用コストの増加、事業活動の制限などが、会社の財政状態や経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。
- 事故・品質問題の発生火災、爆発、漏洩などの事故や、製造ラインの停止を伴う労災事故、あるいは製品の品質問題が発生した場合、生産活動の停止、顧客からの信頼失墜、損害賠償請求などにより、会社の事業活動、財政状態、経営成績に深刻な影響を及ぼす可能性があります。保守点検や安全教育、品質管理体制の強化でリスク低減を図っています。
出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
3 【事業等のリスク】当社グループは、「大伸化学グループリスク管理方針」を定め、リスクの見直し対応ができる仕組みを整備するとともに、経営管理部門である経営企画室が計画的にリスク内容の検証も合わせて行っております。当連結会計年度におきましては、経営企画室が現時点において発生する可能性のあるリスク項目を再度見直し、各部門のモニタリング結果を踏まえて、経営会議において審議し、リスク項目の見直し及びリスクへの対応を決定しております。個々のリスクにつきましては、有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 原材料市況等の影響について当社グループの化学品事業は、主原料が石油化学製品であるため、中東地域等の紛争、地政学リスクや海外経済の動向により、原材料そのものの調達、原料価格に影響を受けることになります。また、石油化学メーカーが原料にバイオマスナフサを使用する傾向にあり、調達に影響を受けることも予想されます。原油価格や為替に異常な変動が生じた場合に、当社グループの事業活動、財政状態及び経営成績が影響を受ける可能性があります。当該リスクの対応として、主要な原材料はリスク管理の観点からもできる限り複数の取引先から購入を行っており、安定調達に取り組んでおります。 (2) 法的規制等について当社グループの化学品事業は、有機溶剤等の各種化学物質を取り扱っております。消防法、毒劇法、その他の環境関連の法令改正にともなう規制強化等により、当社グループの事業活動、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。当該リスクの対応として、法令順守の徹底を図るとともに、行政機関や工業会等の民間機関のセミナー等に積極的に参加し、日頃から注力して法改正の情報をいち早く入手して対応しております。また、当社グループの運送業務においては、貨物自動車運送事業法、消防法、毒劇法等の各種法令の規制の適用を受けており、法令違反等が発生し許認可の停止又は取り消し等が生じた場合には、当社グループの事業活動、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。当該リスクの対応として、常に最新の情報取得を行っており、変更事項に対して早急に対応できる体制の確立に尽力しております。 (3)疫病(新型コロナウイルス感染症等)・自然災害等について当社グループは、大規模な地震、大型台風等の自然災害により製造設備が被災し生産活動が停止した場合や、疫病等の発生により従業員が出勤停止となり工場の操業停止や運送業務が滞った場合には、当社グループの事業活動、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。当該リスクの対応として、生産拠点を東日本に越谷工場、西日本に兵庫工場と二ヵ所に分散配置し補完機能をもたせております。また、基幹システムに関しても、越谷工場にメインサーバー、兵庫工場にバックアップサーバーを配置し、災害・事故等のリスク分散を行っております。 (4) 気候変動対応について当社グループは、大気汚染防止法やPRTR法(特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律)に鑑み、環境汚染影響のより少ない環境にやさしい製品を開発するなど、事業活動を通じてCO2排出量の削減等に取り組み、環境改善や気候変動リスクの低減に努めておりますが、環境に関する規制が予測以上に強化された場合は、企業活動の制限や対策費用の増加等により、当社グループの事業活動、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。当該リスクの対応については、「2 サステナビリティに関する考え方及び取組」に記載しております。 (5) 事故等について当社グループは、火災、爆発、漏洩等の事故が発生した場合や、製造ラインの停止を伴う労災事故が発生した場合には、当社グループの事業活動、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。当該リスクの対応として、製造設備に対する保守点検・計画的な検査修繕を行うとともに、自衛消防隊による防災訓練を定期的に行い、防火管理体制を整えております。また、重大事故の再発防止の観点から、安全環境に関する機能を統括する部門である安全環境室が中心となって、工場内の事故発生の危険度の高い不適合箇所の改善を行い、構内パトロール、安全教育を定期的に実施し、保安事故発生のリスクの低減を図っております。更に当社グループの運送業務において、当社グループの過失に起因する重大事故が発生した場合には、得意先の信頼及び社会的信用の低下、事業許認可の取り消し等の行政処分、被害者からの損害賠償請求等を受けた場合には、当社グループの事業活動、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。当該リスクの対応として、事故防止活動の一環として、安全管理、運行管理の徹底を図るための研修や、全車両にデジタルタコグラフ、ドライブレコーダーを装着し、基本的な速度・時間・距離の情報の他、急加速や急減速、アイドリングストップ情報なども取得することで運転の評価、ヒヤリハット情報の共有を行い、交通事故ゼロを目指した教育に努めています。 (6) 品質問題当社グループは、製品について品質の向上に努め安定供給の責を果たし、品質の確保と納期を順守しておりますが、予期せぬ事情により製造物責任につながるような大きな品質問題が発生した場合には、当社グループの事業活動、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。当該リスクの対応として、お客様の満足を得るために、信頼性の高い生産管理、高度な品質管理体制の確立に総力を挙げて行います。 (7) 与信管理について当社グループは、不良債権の発生防止に努めておりますが、取引先の倒産により貸倒損失が発生した場合には、当社グループの事業活動、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。当該リスクの対応として、当社グループは取引先の信用度合による与信限度枠を設定し、与信管理支援システムを導入しております。また、日頃の営業活動においても、与信情報の収集に努力しております。