5186

ニッタ(5186)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

ゴム製品 自動車・輸送機

事業の概要

  • 多角的な産業用製品事業
    ニッタは、ベルト・ゴム製品、ホース・チューブ製品、化工品、その他産業用製品、不動産、経営指導といった幅広い事業を展開しています。特に、搬送用ベルトや通信機器用ゴム製品、樹脂ホース、高機能化工品など、多岐にわたる産業の基盤を支える製品を提供しており、様々な産業分野に貢献するビジネスモデルを構築しています。
  • グローバルな事業展開
    国内だけでなく、アメリカ、ヨーロッパ、アジアなど世界各地に子会社や関連会社を多数持ち、グローバルに事業を展開しています。これにより、特定の地域経済の変動リスクを分散し、多様な市場ニーズに対応することで収益機会を最大化しています。
  • 技術と製品の多様性
    ベルト製品から精密研磨用パッド、医療用ゴム製品まで、幅広い製品ラインナップと技術を有しています。これにより、顧客の多様な要求に応えることができ、特定の製品に依存しない安定した収益構造を築いています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
  • ベルト・ゴム製品事業
    この事業は、売上高296.84億円、営業利益34.73億円と、ニッタグループの主要な収益源の一つです。搬送用ベルトや通信機器・電子機器向けのゴム製品、センサ製品、RFID製品などを国内外で展開しており、特に利益貢献度が高い事業です。
  • ホース・チューブ製品事業
    売上高315.18億円、営業利益1.47億円で、グループ内で最も売上規模が大きい事業です。樹脂ホース・チューブ製品、金具及びフィッティング、メカトロ製品などを手掛けており、国内外の幅広い産業に製品を供給していますが、利益率は他の事業に比べて低い傾向にあります。
  • 化工品事業
    売上高130.29億円、営業利益10.15億円の事業です。高機能製品、産業資材製品、建設資材製品、防水資材製品などを国内外で展開しており、特定の専門分野で高い技術力を活かした製品を提供し、安定した利益を確保しています。
2025-03 セグメント別業績
セグメント区分売上(億)営業利益(億)営業利益率
BeltAndRubberProducts 事業 297 35 11.7%
HoseAndTubeProducts 事業 315 1 0.5%
ChemicalIndustrialProductsReportableSegment 地域 130 10 7.8%
OtherIndustrialProducts 地域 115 3 2.3%
RealEstate 事業 9 3 34.2%
ManagementService 事業 23 19 81.6%
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2026|1,155 文字
3 【事業の内容】当社及び当社の関係会社(当社、子会社33社及び関連会社11社(当連結会計年度末日現在)により構成)においては、ベルト・ゴム製品、ホース・チューブ製品、化工品、その他産業用製品、不動産、経営指導を主たる事業としております。各事業における当社及び主要関係会社の位置づけ等は、次のとおりであります。なお、以下に示す区分は、セグメントと同一の区分であります。 事業主要製品地域会社名ベルト・ゴム製品ベルト製品搬送用製品ゴム製品通信機器、電子機器センサ製品感温性粘着テープ RFID製品 国内当社、㈱パワーテクノ、ニッタテクノソリューションズ㈱海外ニッタコーポレーションオブアメリカ、ニッタホールディングB.V.、ニッタインダストリーズヨーロッパGmbH、ニッタコーポレーションオブシンガポールPTE LTD、三友産業(香港)有限公司、ニッタ精密伝動(常州)有限公司、賛友貿易(深圳)有限公司、ニッタ(上海)企業管理有限公司、ニッタコーポレーションインディアPvtLtd、ニッタブラジルLtda、ニッタコーポレーションオブカナダ Inc.歯付ベルト、Vベルトオートテンショナープーリ等国内ゲイツ・ユニッタ・アジア㈱海外ゲイツユニッタコリアCO.,LTD.、ゲイツニッタベルトカンパニーLLC、ゲイツユニッタ(タイランド)CO.,LTD.、ゲイツユニッタ(インディア)CO.,LTD.、ゲイツユニッタアジアトレーディングカンパニーPTE LTDホース・チューブ製品樹脂ホース・チューブ製品金具及びフィッティングメカトロ製品国内当社、㈱パワーテクノ、ニッタテクノソリューションズ㈱海外韓国ニッタムアー㈱、ニッタムアー科技(常州)有限公司、ニッタムアーメキシコ S.de RL.de C.V.、ニッタムアー(広州)軟管有限公司、常州ニッタムアー伊藤金属有限公司、ニッタ机電科技(常州)有限公司、ニッタコーポレーション(タイランド)LTD化工品 高機能製品産業資材製品建設資材製品防水資材製品国内ニッタ化工品㈱海外霓達化工品(香港)有限公司、ニッタケミカルプロダクツ (タイランド) LTD、无锡霓达美峰橡胶制品制造有限公司、長春霓达美峰減振科技有限公司その他産業用製品空調製品医療用ゴム・プラスチック製品国内当社、ニッタエアソリューションズ㈱、浪華ゴム工業㈱海外台湾ニッタ股份有限公司、ニッタフィルターズインディア PVT LTD精密研磨用パッド精密研磨用スラリー他国内ニッタ・デュポン㈱海外デュポンエレクトロニックマテリアルズアジア,Inc.不動産国内当社経営指導国内当社その他国内当社、北海道ニッタ㈱、㈱新田牧場、㈱芦原自動車教習所、㈲NEEDS、わくっとニッタ㈱ 事業の系統図は、次のとおりであります。

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 技術
新材料に関する基礎研究及びその応用研究と新技術、生産技術全般の開発
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか 中程度
設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか 混合
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 中程度
会社が挙げる主要リスク:原材料価格・在庫・製品価格の変動 / 災害以外の要因による資材・部材の供給途絶 / 景気後退・悪化による事業計画、事業見通しの未達
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 8 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産★☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

ニッタは長年の歴史と実績を持つゴム製品メーカーであり、特定の産業分野(例:航空宇宙、自動車)で一定のブランド認知と信頼を築いている可能性がある。しかし、特許や独占的IPに関する具体的な情報は乏しく、無形資産による明確な競争優位性は限定的と判断される。

スイッチングコスト★★☆☆☆
根拠:中程度乗り換えの手間・コスト

ニッタの製品(例:ベルト、ホース、シール材)は、特定の産業機器や生産ラインに組み込まれる場合、交換や代替に技術的な検証や生産ラインの停止を伴う可能性がある。これにより、顧客にとって一定のスイッチング・コストが発生しうる。しかし、汎用的なゴム製品も多く、代替製品の選択肢も存在するため、スイッチング・コストは限定的。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

ニッタの事業モデルは、製品の利用者が増えることでその製品自体の価値が高まるネットワーク効果を生み出す性質のものではない。個々の顧客との取引が中心であり、プラットフォーム型ビジネスのような広範なネットワーク効果は期待できない。

コスト優位★★☆☆☆
根拠:中程度同じ物を安く作れる

ゴム製品の製造においては、原材料の調達コストや生産効率が重要となる。ニッタは長年の経験から一定の生産ノウハウを有していると考えられるが、業界全体として価格競争や原材料価格の変動の影響を受けやすく、構造的なコスト優位性を確立しているとは言いがたい。規模の経済によるコスト削減効果は存在する。

規模の経済★★★☆☆
根拠:中程度規模が参入障壁になる

ニッタは、特定の高機能ゴム製品分野(例:航空宇宙用シール材、高機能ベルト)において、一定の市場シェアと生産能力を有しており、業界内での存在感は大きい。しかし、グローバルな競合と比較した場合、規模の経済による圧倒的な優位性というよりは、特定のニッチ市場における効率的な規模を活かしていると推測される。

  • グローバルな生産・販売網
    ニッタは、世界中に広がる生産拠点と販売ネットワークを有しており、これにより各地域の市場ニーズに迅速に対応し、効率的なサプライチェーンを構築しています。特に、ベルト・ゴム製品やホース・チューブ製品では、海外子会社を通じて国際的な競争力を維持しています。
  • 多岐にわたる製品ポートフォリオ
    ベルト・ゴム製品からホース・チューブ製品、化工品、さらには不動産や経営指導まで、幅広い製品とサービスを提供しています。この多様なポートフォリオは、特定の市場変動リスクを軽減し、安定した収益基盤を築く上で強みとなります。
  • 技術開発力と品質管理
    有価証券報告書からは具体的な技術優位性の詳細な記載はありませんが、精密研磨用パッドや高機能化工品といった製品群は、高い技術力と厳格な品質管理によって支えられていると推測されます。品質・環境・労働安全衛生方針に基づいた継続的な改善は、顧客からの信頼獲得に繋がります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。(1) 経営の基本方針現在、世界13の国と地域に展開するNITTAグループ(以下「当社グループ」といいます。)は、国や地域で異なるお客さまのご要望に、コツコツと応え続け、発明と改良の精神をもって、新たな顧客価値の創造に取り組んでいます。当社グループは、2017年3月に新たな経営理念(以下「理念」といいます。)を制定しました。この理念においては、当社グループを取り巻くステークホルダーに対する当社グループの役割として[使命]、使命達成のために当社グループ社員が持つべき考え方として[価値観]、使命達成のために当社グループ社員が取るべき行動として[行動指針]を制定しております。この理念は、当社グループのあらゆる事業活動やサステナビリティに関する取り組みの判断基準となっており、この理念に基づき、グループ全体が一丸となり、真のグローバル企業として更なる価値創造に取り組んでまいります。 (2) 目標とする経営指標当社グループは、いたずらに規模の拡大のみを求めることなく収益性重視の経営を基本とし、中長期的な経営戦略に基づき、経営指標について目標値を設定しております。 (3) 中長期的な会社の経営戦略当社グループは、2022年3月期から2031年3月期の10年間を対象とする中長期経営計画『SHIFT2030』を策定し、全社一丸となってその達成に向け取り組んでおります。10年後のあるべき姿として、「ものづくりを核としたシフトイノベーター」と定め、それを達成するための3大SHIFTとして、①成長へのSHIFT、②企業価値向上へのSHIFT、③更なるグローバル化へのSHIFT、に取り組んでまいります。 『SHIFT2030』の概要は以下のとおりです。1.あるべき姿 ものづくりを核としたシフトイノベーター2.『SHIFT2030』の3大SHIFT (1)成長へのSHIFT ・既存事業の持続的成長 ・新事業の探索 ・新製品開発の加速 (2)企業価値向上へのSHIFT ・品質及びトータルコスト競争力の向上 ・コーポレートガバナンス、コンプライアンスの強化 ・ESG推進とSDGsのGOAL達成 (3)更なるグローバル化へのSHIFT ・各事業の更なるグローバル展開 ・コーポレート部門によるグローバルサポート強化3.業績目標(連結)と進捗2026年3月期は、『SHIFT2030』フェーズ2の初年度でありましたが、売上高や営業利益は過去最高を更新しました。フェーズ2の最終年度(2028年3月期)の目標に対しては売上高の進捗に課題がありますが、営業利益率および資本効率の指標として導入した事業ROICは概ね順調です。 フェーズ22026年3月期実績フェーズ22028年3月期目標フェーズ32031年3月期目標売上高918億円1,050億円1,200億円営業利益率6.4%7.0%8.0%事業ROIC6.5%7.0%9.0%新製品売上比率6.0%10.0%10.0%海外売上高成長率2021年3月期比 150%2021年3月期比 160%2021年3月期比 180% (4) 会社の対処すべき課題当社グループの製品は、自動車業界や半導体業界、その他多様な業界で使用されており、その売上は様々な要因により増減いたします。それぞれの需要業界において対処すべき課題は以下の通りです。 自動車業界当社グループは、自動車業界向けには、燃料タンク周りやエアブレーキ用のホース・チューブ製品の他、製造ラインにおける作業ロボットの先端ツールを容易に交換できるメカトロ製品などを製造販売しております。自動車業界向けの売上は、自動車メーカーからの新規プログラムの受注や、その生産台数により増減しますが、一旦受注したプログラムは3~5年単位で継続します。また、受注先は自動車メーカーの他、タンクメーカーなどのTier1の会社となります。当社グループは、常に新しいプログラムを受注すべく自動車メーカーやTier1の会社に対する受注活動を行っております。また、環境問題に対する意識の高まりとともに脱炭素への動きが強くなり、EV車の比率が高まることが予想されます。これにより現在当社グループが製造販売している製品の需要が減少する可能性があります。当社では、そのような状況に備え、自動車の軽量化や新エネルギーへの対応ニーズに応えるべく、常に新たな製品や用途の開発を進めております。持分法適用会社のゲイツ・ユニッタ・アジア㈱グループの売上高では自動車業界向けが大きな割合を占めており、主には内燃機関周りのベルト製品であることから、EV車の比率が高まることで、需要が減少することが予想されます。同グループでは内燃機関以外の用途開発や、一般産業向けのベルト製品の割合を増加させるなど取り組みを進めております。 半導体業界当社グループは、半導体業界向けには、半導体製造装置の部品としてホース・チューブ製品、半導体クリーンルーム向けの空調製品、電子部品製造時に使用される感温性粘着テープ、半導体製造工程で使用されるベルト製品などを製造販売しております。当社グループは、半導体業界の中でも半導体製造装置メーカー向け製品の売上比率が高いため、その売上は半導体需要及びそれに伴う半導体メーカーの設備投資の増減により影響を受けます。その需要変動に対応するため、適切で安定的な供給体制を整える事が重要になっています。当社グループでは、需要先の発注計画だけではなく、社内や代理店の在庫等も注視し、常にお客様の要望に応えられる体制構築を目指しております。持分法適用会社のニッタ・デュポン㈱グループの売上高は全て半導体業界向けであり、半導体の需要に大きく左右されます。昨今、半導体需要は浮き沈みの波はあるものの、総じて増加傾向にあり、同グループの売上高は堅調に増加しております。半導体の種類による需要にも違いがあり、メモリ、ロジック、AI向けなど、デジタル化の流れにより必要とされる半導体も変化するため、その動向の把握は重要であり、最新の情報に注視しております。また今後、更なる需要増加により、生産能力が逼迫することも予想されるため、同グループでは必要な生産設備の増強、工場の拡張を計画的に進めております。 その他の業界自動車業界や半導体業界が主要な需要業界ですが、両方を合わせても当社グループ全体の売上の3割程度であると認識しています。その他の需要業界としては物流業界や土木業界、食品業界、衛生用品業界、鉄道業界などがあり、また、繊維機械、紙工機械、建設機械、工作機械、金融機械などの様々な機械の部品としても使用されているため、業界は多岐にわたっています。そのため当社の業績は、一部業界の好不調による影響を受けにくく、全体としては安定したものとなっています。一方で、各業界に対する知識の不足や、対応する人的資本の分散が懸念され、当社グループ全体の成長が見通しにくくなることは課題でもあります。当社は資本効率の改善に向け、製品・事業ポートフォリオの見直しや事業ROICの改善を進めており、投下資本の効率的な運用を図るとともに成長分野への投資を進めてまいります。
対処すべき課題
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。(1) 経営の基本方針現在、世界13の国と地域に展開するNITTAグループ(以下「当社グループ」といいます。)は、国や地域で異なるお客さまのご要望に、コツコツと応え続け、発明と改良の精神をもって、新たな顧客価値の創造に取り組んでいます。当社グループは、2017年3月に新たな経営理念(以下「理念」といいます。)を制定しました。この理念においては、当社グループを取り巻くステークホルダーに対する当社グループの役割として[使命]、使命達成のために当社グループ社員が持つべき考え方として[価値観]、使命達成のために当社グループ社員が取るべき行動として[行動指針]を制定しております。この理念は、当社グループのあらゆる事業活動やサステナビリティに関する取り組みの判断基準となっており、この理念に基づき、グループ全体が一丸となり、真のグローバル企業として更なる価値創造に取り組んでまいります。 (2) 目標とする経営指標当社グループは、いたずらに規模の拡大のみを求めることなく収益性重視の経営を基本とし、中長期的な経営戦略に基づき、経営指標について目標値を設定しております。 (3) 中長期的な会社の経営戦略当社グループは、2022年3月期から2031年3月期の10年間を対象とする中長期経営計画『SHIFT2030』を策定し、全社一丸となってその達成に向け取り組んでおります。10年後のあるべき姿として、「ものづくりを核としたシフトイノベーター」と定め、それを達成するための3大SHIFTとして、①成長へのSHIFT、②企業価値向上へのSHIFT、③更なるグローバル化へのSHIFT、に取り組んでまいります。 『SHIFT2030』の概要は以下のとおりです。1.あるべき姿 ものづくりを核としたシフトイノベーター2.『SHIFT2030』の3大SHIFT (1)成長へのSHIFT ・既存事業の持続的成長 ・新事業の探索 ・新製品開発の加速 (2)企業価値向上へのSHIFT ・品質及びトータルコスト競争力の向上 ・コーポレートガバナンス、コンプライアンスの強化 ・ESG推進とSDGsのGOAL達成 (3)更なるグローバル化へのSHIFT ・各事業の更なるグローバル展開 ・コーポレート部門によるグローバルサポート強化3.業績目標(連結)と進捗2026年3月期は、『SHIFT2030』フェーズ2の初年度でありましたが、売上高や営業利益は過去最高を更新しました。フェーズ2の最終年度(2028年3月期)の目標に対しては売上高の進捗に課題がありますが、営業利益率および資本効率の指標として導入した事業ROICは概ね順調です。 フェーズ22026年3月期実績フェーズ22028年3月期目標フェーズ32031年3月期目標売上高918億円1,050億円1,200億円営業利益率6.4%7.0%8.0%事業ROIC6.5%7.0%9.0%新製品売上比率6.0%10.0%10.0%海外売上高成長率2021年3月期比 150%2021年3月期比 160%2021年3月期比 180% (4) 会社の対処すべき課題当社グループの製品は、自動車業界や半導体業界、その他多様な業界で使用されており、その売上は様々な要因により増減いたします。それぞれの需要業界において対処すべき課題は以下の通りです。 自動車業界当社グループは、自動車業界向けには、燃料タンク周りやエアブレーキ用のホース・チューブ製品の他、製造ラインにおける作業ロボットの先端ツールを容易に交換できるメカトロ製品などを製造販売しております。自動車業界向けの売上は、自動車メーカーからの新規プログラムの受注や、その生産台数により増減しますが、一旦受注したプログラムは3~5年単位で継続します。また、受注先は自動車メーカーの他、タンクメーカーなどのTier1の会社となります。当社グループは、常に新しいプログラムを受注すべく自動車メーカーやTier1の会社に対する受注活動を行っております。また、環境問題に対する意識の高まりとともに脱炭素への動きが強くなり、EV車の比率が高まることが予想されます。これにより現在当社グループが製造販売している製品の需要が減少する可能性があります。当社では、そのような状況に備え、自動車の軽量化や新エネルギーへの対応ニーズに応えるべく、常に新たな製品や用途の開発を進めております。持分法適用会社のゲイツ・ユニッタ・アジア㈱グループの売上高では自動車業界向けが大きな割合を占めており、主には内燃機関周りのベルト製品であることから、EV車の比率が高まることで、需要が減少することが予想されます。同グループでは内燃機関以外の用途開発や、一般産業向けのベルト製品の割合を増加させるなど取り組みを進めております。 半導体業界当社グループは、半導体業界向けには、半導体製造装置の部品としてホース・チューブ製品、半導体クリーンルーム向けの空調製品、電子部品製造時に使用される感温性粘着テープ、半導体製造工程で使用されるベルト製品などを製造販売しております。当社グループは、半導体業界の中でも半導体製造装置メーカー向け製品の売上比率が高いため、その売上は半導体需要及びそれに伴う半導体メーカーの設備投資の増減により影響を受けます。その需要変動に対応するため、適切で安定的な供給体制を整える事が重要になっています。当社グループでは、需要先の発注計画だけではなく、社内や代理店の在庫等も注視し、常にお客様の要望に応えられる体制構築を目指しております。持分法適用会社のニッタ・デュポン㈱グループの売上高は全て半導体業界向けであり、半導体の需要に大きく左右されます。昨今、半導体需要は浮き沈みの波はあるものの、総じて増加傾向にあり、同グループの売上高は堅調に増加しております。半導体の種類による需要にも違いがあり、メモリ、ロジック、AI向けなど、デジタル化の流れにより必要とされる半導体も変化するため、その動向の把握は重要であり、最新の情報に注視しております。また今後、更なる需要増加により、生産能力が逼迫することも予想されるため、同グループでは必要な生産設備の増強、工場の拡張を計画的に進めております。 その他の業界自動車業界や半導体業界が主要な需要業界ですが、両方を合わせても当社グループ全体の売上の3割程度であると認識しています。その他の需要業界としては物流業界や土木業界、食品業界、衛生用品業界、鉄道業界などがあり、また、繊維機械、紙工機械、建設機械、工作機械、金融機械などの様々な機械の部品としても使用されているため、業界は多岐にわたっています。そのため当社の業績は、一部業界の好不調による影響を受けにくく、全体としては安定したものとなっています。一方で、各業界に対する知識の不足や、対応する人的資本の分散が懸念され、当社グループ全体の成長が見通しにくくなることは課題でもあります。当社は資本効率の改善に向け、製品・事業ポートフォリオの見直しや事業ROICの改善を進めており、投下資本の効率的な運用を図るとともに成長分野への投資を進めてまいります。
MD&A(経営者による分析)
4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況(i)経営成績当連結会計年度の世界経済は、各地域で景気が緩やかに持ち直す動きが続いている一方で、米国の関税政策に加え、期末に顕在化した中東情勢の緊迫化により先行きに不透明感が増しました。国内経済については、物価の上昇がみられるものの、雇用・所得環境の改善に支えられ、景気は緩やかな回復基調で推移しました。当社グループ製品の主要需要業界におきましては、物流業界向けや自動車業界向けで需要が堅調に推移し、期末にかけて半導体製造装置向けで需要が回復傾向となりました。このような環境下、当社グループの当連結会計年度における売上高は、前連結会計年度比15億5千7百万円増(1.7%増)の918億3千4百万円となりました。損益面では、人件費や運賃の上昇、損失補償による一時的なコスト計上などがありましたが、半導体製造装置向けの高付加価値製品の需要増や、原材料価格上昇分の販売価格への転嫁が進み、営業利益は58億6千2百万円と前連結会計年度比7億6百万円の増益(13.7%増)となりました。また、経常利益は、持分法適用会社において半導体業界向けの需要が堅調に推移したものの、訴訟関連費用が増加し、148億1千万円と前連結会計年度比2億9百万円の増益(1.4%増)となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は、135億2千9百万円と前連結会計年度比13億9千8百万円の増益(11.5%増)となりました。 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。 ベルト・ゴム製品事業主力のベルト製品(受注額179億9千8百万円、前期比9.0%増、当社単独ベース)、ゴム製品(受注額42億5千1百万円、前期比7.3%減、当社単独ベース)は、国内では、物流業界向けのベルト製品や電子部品向けの感温性粘着テープの需要が堅調に推移しました。海外では、北米で物流業界向けのベルト製品が堅調でした。ベルト・ゴム製品の生産規模は、136億8百万円(前期比2.0%減・販売価格ベース、当社単独ベース)となりました。以上の結果、売上高は305億9千7百万円と前連結会計年度比9億1千3百万円の増加(3.1%増)となりました。セグメント利益は、34億6千7百万円と前連結会計年度比5百万円の減少(0.2%減)となりました。 ホース・チューブ製品事業ホース・チューブ製品(受注額235億7千6百万円、前期比10.9%増、当社単独ベース)は、国内では、自動車業界向け製品が堅調に推移し、期末にかけて半導体製造装置向けの需要が回復傾向となりました。海外では、北米で自動車業界向け製品が回復傾向となり、中国では自動車製造ライン向けのメカトロ製品が堅調でした。ホース・チューブ製品の生産規模は、216億5千万円(前期比0.6%増・販売価格ベース、当社単独ベース)となりました。以上の結果、売上高は329億8千3百万円と前連結会計年度比14億6千5百万円の増加(4.7%増)となりました。セグメント利益は、10億7千3百万円と前連結会計年度比9億2千6百万円の増加(627.6%増)となりました。 化工品事業化工品製品(受注額129億5千万円、前期比15.9%減、ニッタ化工品株式会社単独ベース)は、国内の鉄道向けゴム製品が堅調に推移しましたが、遮水製品やエラストマー製品の需要が低調でした。化工品製品の生産規模は、130億9千8百万円(前期比13.5%減、販売価格ベース、ニッタ化工品株式会社単独ベース)となりました。以上の結果、売上高は116億8千1百万円と前連結会計年度比13億4千7百万円の減少(10.3%減)となりました。セグメント利益は、9億2千9百万円と前連結会計年度比8千6百万円の減少(8.5%減)となりました。 その他産業用製品事業空調製品(受注額46億6千4百万円、前期比3.3%増、当社単独ベース)は、半導体や製薬業界等のクリーンルーム向けのフィルター製品が堅調に推移し、医療向け製品については需要回復傾向となりました。以上の結果、売上高は117億3千9百万円と前連結会計年度比2億1千2百万円の増加(1.8%増)となりました。セグメント利益は、2億3千4百万円と前連結会計年度比2千7百万円の減少(10.5%減)となりました。 不動産事業テナント収入の増加により、売上高は10億2千7百万円と前連結会計年度比1億3百万円の増加(11.2%増)となりました。セグメント利益は、3億5千7百万円と前連結会計年度比4千1百万円の増加(13.0%増)となりました。 経営指導事業経営指導の対象となる関連会社の業績が半導体市場の好況を受け好調であったため、売上高は24億5千5百万円と前連結会計年度比1億7千8百万円の増加(7.8%増)となり、セグメント利益は、18億9千9百万円と前連結会計年度比4千1百万円の増加(2.2%増)となりました。 その他自動車運転免許教習事業や北海道における山林事業等で構成されるその他の事業の売上高は、13億4千7百万円と前連結会計年度比3千2百万円の増加(2.5%増)となりましたが、セグメント利益は、1千4百万円と前連結会計年度比2千9百万円の減少(66.3%減)となりました。 (ii)財政状態当連結会計年度末における資産合計は1,924億3千2百万円となり、前連結会計年度末に比べて125億円の増加となりました。流動資産は850億8千8百万円となり8億2千5百万円の増加となりました。主な要因は現金及び預金が増加したことによるものです。固定資産は1,073億4千3百万円となり116億7千4百万円増加しました。そのうち有形固定資産は306億2千万円と3億2千3百万円増加しました。無形固定資産は8億6千1百万円と1億5千8百万円の増加となりました。投資その他の資産は持分法適用会社の剰余金の増加や政策保有株式の時価が上昇したことにより111億9千2百万円増加し、758億6千1百万円となりました。負債合計は268億6百万円と10億5千2百万円の増加となりました。純資産合計は1,656億2千5百万円となり114億4千8百万円の増加となりました。主な要因は、親会社株主に帰属する当期純利益による利益剰余金の増加や、株高によりその他有価証券評価差額金が増加したことによるものです。この結果、自己資本比率は、前連結会計年度末の85.3%から85.6%となりました。期末発行済株式総数(自己株式控除後)に基づく1株当たり純資産は、前連結会計年度末の5,540.38円から6,008.79円となりました。 ② キャッシュ・フローの状況当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、363億9千3百万円(前連結会計年度末比13億3千1百万円の増加)となりました。各キャッシュ・フローの状況と主な要因は次のとおりです。(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動によるキャッシュ・フローは、96億1千2百万円の収入(前連結会計年度比26億5百万円の収入増)となりました。これは主に税金等調整前当期純利益159億3百万円等があったことによるものです。(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動によるキャッシュ・フローは、31億3千3百万円の支出(前連結会計年度比37億9千7百万円の支出減)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出41億1千9百万円等があったことによるものです。(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動によるキャッシュ・フローは、54億6千万円の支出(前連結会計年度比2億4千3百万円の支出増)となりました。これは主に配当金の支払額40億6千1百万円があったことによるものです。 ③ 生産、受注及び販売の実績生産、受注及び販売の状況については、各セグメントの業績に関連付けて示しております。尚、事業の性格上、生産実績及び受注実績の記載に馴染まない不動産事業、経営指導事業等につきましては、記載を省略しております。また、主な相手先別の販売実績及びその割合につきましては、いずれも売上高の100分の10未満のため、記載を省略しております。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容当社グループの当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりであります。 経営成績の分析(売上高)当連結会計年度における売上高は、前連結会計年度比15億5千7百万円増(1.7%増)の918億3千4百万円と過去最高を更新しました。北米での物流業界向けベルト製品の需要が堅調であったことが牽引しており、自動車業界向けのチューブ製品なども前連結会計年度と比較すると回復しています。また第4四半期から半導体製造装置向け製品で需要が回復しており、新年度にかけても旺盛な半導体需要を受け当社製品も堅調に推移することが期待されます。当社の半導体関連の製品は、半導体製造装置やデータセンター向けのチューブ・継手製品、半導体製造工程で使用するベルト製品、電子部品製造工程で消耗品として使用する感温性粘着テープ、クリーンルーム向けのフィルタ製品など多岐に渡っており、売上高比率としては全体の約10%程度であると認識しております。今後も成長ドライバーとして半導体関連製品の展開を強化してまいります。 (営業利益)当連結会計年度における営業利益は、前連結会計年度に比べ7億6百万円増加(13.7%増)し、58億6千2百万円となり、過去最高を更新しました。原材料価格上昇分の販売価格への転嫁が進んだことが主な増益要因ですが、付加価値の高い半導体製造装置向けのチューブ・継手製品や電子部品業界向けの感温性粘着テープの需要が増加したことも影響しています。当社製品は多種多様な業界で使用されており、各製品の利益率にも違いがあるため、販売製品の構成によって営業利益は増減します。当社は製品・事業ポートフォリオの最適化も進めており、利益率の低い製品からの撤退や、高収益製品への経営資源集中など取り組みを進めております。 (持分法による投資利益)当社グループの持分法適用会社には、ゲイツ・ユニッタ・アジア㈱グループと、ニッタ・デュポン㈱グループの2グループがあり、それぞれの主要需要業界は自動車業界と半導体業界となります。ゲイツ・ユニッタ・アジア㈱グループは合弁契約に従って、日本を含むアジア地区で自動車メーカーや一般産業向けのタイミングベルト、テンショナー、プーリーなどの製造販売を行っております。ゲイツ・ユニッタ・アジア㈱グループの2025年度の業況は、日本の半導体業界向けが期末にかけ堅調となったものの、自動車業界向けでは中国や韓国などで低調に推移しました。利益面では原価低減や経費削減を進めましたが売上高減少の影響をカバーするまで至らず、持分法による投資利益は前年度比で減少する結果となりました。ニッタ・デュポン㈱グループは合弁契約に従って、日本及び海外の日系メーカーを中心に半導体研磨材料の製造販売を行っております。ニッタ・デュポン㈱グループの2025年度の業況は、日本や中国において、半導体業界の需要増加を受け、好調に推移しました。結果として持分法による投資利益が増加しています。その他、中国常州市の継手製品の製造を行う合弁会社、常州ニッタムアー伊藤金属有限公司について、中国での需要減少を受け閉鎖の手続きを進めており、閉鎖に伴う損失を計上しております。上記の結果、当連結会計年度における持分法による投資利益は、前連結会計年度に比べ7千7百万円減少(0.9%減)し、85億9千2百万円となりました。 (経常利益)当連結会計年度における経常利益は、持分法による投資利益の減少や訴訟関連費用が増加といった減少要因があったものの、営業利益の着実な伸長がこれらを吸収し、前連結会計年度に比べ2億9百万円増加(1.4%増)し、148億1千万円となりました。 (親会社株主に帰属する当期純利益)当連結会計年度における親会社株主に帰属する当期純利益は、政策保有株式の売却による投資有価証券売却益を計上したこと等により、前連結会計年度に比べ13億9千8百万円増加(11.5%増)し、135億2千9百万円となりました。 当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 財政状態の分析(資産)当連結会計年度末における資産合計は1,924億3千2百万円となり、前連結会計年度末に比べて125億円の増加となりました。キャッシュコンバージョンサイクル改善の取り組み等により売上債権が減少し、また政策保有株式を売却したこと等により、現金及び預金は増加しました。また、持分法適用会社の評価や、株高による保有株式の評価により投資有価証券が大きく増加しております(負債)負債合計は268億6百万円と10億5千2百万円の増加となりました。主には保有株式を時価評価したことによる繰延税金負債の増加によるものです。(純資産)純資産合計は1,656億2千5百万円と114億4千8百万円の増加となり、自己資本比率は85.6%となりました。親会社株主に帰属する当期純利益により利益剰余金が増加しており、また、株高によりその他有価証券評価差額金が増加しております。 セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容は、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 ① 財政状態及び経営成績の状況 (i)経営成績」に記載のとおりであります。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報当連結会計年度の営業キャッシュ・フローは96億1千2百万円であり、当連結会計年度末において現金及び現金同等物を363億9千3百万円保有しております。営業活動上の運転資金、設備投資、研究開発のための資金及び配当支払など、主に短期的に資金需要を満たすための資金は、原則として営業活動によるキャッシュ・フローを財源としますが、M&A等の巨額の資金需要に対応する場合は、円滑な事業活動に必要なレベルの流動性の確保及び財務の健全性・安定性を維持するため、自己資金もしくは銀行等から資金調達を行う方針です。資金調達を行う際は、期間や国内外の市場金利動向等、また自己資本比率やROEといった財務指標への影響度等を総合的に勘案しながら、最適な調達を実施します。 株主還元の考え方当社では、株主に対する利益還元を重要な経営課題の一つとして位置づけ、企業体質の強化・充実を図りつつ、業績に応じた適正な利益配分を行うことを「基本方針」としております。また、2024年3月期から中長期経営計画『SHIFT2030』フェーズ2終了までの期間(2024年3月期~2028年3月期)においては、この基本方針を維持しつつ、連結配当性向30%以上かつDOE(株主資本配当率)2.5%以上を目安に、安定的かつ着実な増配(期間中毎年1株当たり10円以上の増配)を継続的に実施することで、株主の皆様のご期待にお応えしてまいります。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。当社グループの連結財務諸表の作成に当たっては、当連結会計年度末における資産、負債の報告金額及び収益、費用の報告金額に影響を与える見積り、判断及び仮定を使用する事が必要となります。当社グループの経営陣は連結財務諸表作成の基礎となる見積り、判断及び仮定を過去の経験や状況に応じた合理的と判断される入手可能な情報により継続的に検証し、意思決定を行っております。しかしながら、これらの見積り、判断及び仮定は不確実性を伴うため、実際の結果と異なる場合があります。なお、連結財務諸表の作成のための重要な会計方針は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載のとおりであります。また、連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。

事業リスク

  • 原材料価格と供給の変動リスク
    原油、ガス、その他の原材料価格の大幅な変動や、戦争・紛争、外注先の倒産などによる資材・部材の供給途絶は、製造コストの増加や生産計画の遅延を引き起こし、収益に悪影響を及ぼす可能性があります。代替品の探索や調達先の多角化でリスク低減を図っています。
  • 景気後退と為替変動リスク
    国内外の景気後退や悪化は、製品の販売不振や重要顧客の離反・倒産に繋がり、事業計画の未達となる可能性があります。また、為替相場の変動は、海外事業の収益や輸入コストに影響を与え、営業収益の増減に繋がるリスクがあります。
  • 情報システムと災害による事業中断リスク
    サイバー攻撃による情報漏洩やシステム障害、ランサムウェア攻撃は、重要なデータの喪失や社外流出を引き起こす可能性があります。また、地震、台風、洪水などの自然災害や火災・爆発事故は、生産設備の損壊やサプライチェーンの寸断により、事業活動に重大な支障をきたす可能性があります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2026|2,526 文字
3 【事業等のリスク】有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (リスク管理体制)当社グループの企業価値の持続的向上、コンプライアンス推進並びにリスク管理を統括する機関として、取締役、監査役及び事業部長等が出席する「サステナビリティ推進委員会」、「コンプライアンス推進委員会」、「リスク管理委員会」を定期的に開催し、グループ全体のサステナビリティ、コンプライアンス並びにリスク管理に係る重要な事項について審議し、取締役会に定期的に報告しております。 (1) 当社グループは、中長期かつESGの観点から、地球環境の保全と社会の継続的な発展に貢献する事業活動を展開するため、「サステナビリティ推進委員会」内に「サステナビリティ推進部会」を設け、当社グループの企業価値の持続的向上を図る取り組みを推進しております。(2) 当社グループの役員及び従業員の職務の執行が法令及び定款に適合することを確保する体制を整備、運用するために、「NITTAグループ行動憲章」を定めると共に、「コンプライアンス推進委員会」内に「コンプライアンス推進部会」を設け、役員及び従業員へのコンプライアンス教育・研修を推進しております。(3) 当社グループ全体のリスク管理業務を担当する機関として、「リスク管理委員会」内に「リスク管理部会」を設置し、当社グループとしてのリスクの把握及び対策を推進しております。(4) 不祥事の未然防止や早期発見を目的に、経営陣から独立した内部通報制度を設け、運用しております。(5) 「品質・環境・労働安全衛生方針」に基づき、事業活動における品質、環境、労働安全衛生の継続的改善に取り組んでおります。(6) 重大な損害を及ぼす恐れのある事故その他の事象が発生した場合には、初動対応を指揮命令する機関として、「危機管理本部」をすみやかに設置し、損害の拡大あるいは事業が継続できなくなるリスクに対応します。(7) 適正な財務報告を確保するための体制を構築し、運用しております。(8) 当社内部監査部門が定期的に当社グループの全社統制監査を実施し、当社監査役に報告しております。 リスク管理の体制図は、「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等」に記載の(会社の機関関係図)に記載の通りです。 (リスクの分類)当社グループの経営成績及び財務状況等に影響を及ぼす可能性のあるリスクには、以下のようなものがあります。ただし、全てのリスクを網羅したものではなく、現時点で予見できない又は重要とみなされないリスクの影響を将来的に受ける可能性があります。当社グループでは、このような経営及び事業リスクを最小化するために、様々な対応及び仕組みづくりを行ってまいります。 リスクの種類リスクの内容リスク低減のための主な取り組み災害以外の要因による資材・部材の供給途絶・当社が生産上必要とする製品の生産中止・戦争、紛争の影響による供給停止・遅延・外注先の突然の倒産・事業停止・代替製品の探索・原材料のBCP策定の継続・メーカーに強い調達先の探索原材料価格・在庫・製品価格の変動・原油、ガス、原材料の大幅な値上げ等の変動・市況による在庫価値、製品価値の下落・原料価格の推移注視と影響想定・代替品探索・製造原価低減取組みの継続景気後退・悪化による事業計画、事業見通しの未達・景気等による販売不振・重要客先の離反、倒産・米国の関税政策・業況報告会における各事業部の予算進捗状況の把握・開示すべき情報が生じた場合は、適時、適切な開示を徹底為替相場の変動によるリスク・営業収益の増減・為替リスク軽減のための施策・金融機関からの情報収集等情報システム・ネットワークへの外部からの攻撃・侵入・サプライチェーン上でのサイバー攻撃リスク・ランサム型のウィルス攻撃・重要なデータの喪失・重要なデータの社外流出・サプライヤへの情報セキュリティアンケート実施と改善指導・AIを活用した自動防御の仕組みを構築・当社グループ各社のデータバックアップ体制の構築・役職員に対する情報セキュリティ教育製造物責任(PL)を問われる事故・製品の欠陥(設計、材料選定、製法、製造過程、製品検査、輸送、保管)・取扱説明書の不備・デザインレビューの徹底・品質管理委員会での指導対応故意または重大な過失による環境汚染事故・水質汚濁・土壌汚染・大気汚染・社内点検による各種チェックと改善指示の実施・各部門での緊急事態訓練の実施・安全衛生委員会での緊急事態発生報告書の事例報告及び注意喚起不正な取引・談合、不当な取引制限・贈収賄、横領、背任・輸出法令違反・ワークフローによるカルテルリスク申請・不正防止のためのコンプライアンス教育の実施・社内規程に準じた手順の周知徹底業務運営に支障をきたす疾病・職業性疾病の発生・感染症の社内蔓延・作業環境の測定及び化学物質管理体制の構築・危険有害業務に対する各種教育活動・従業員に対する予防接種補助制度の実施・感染症の流行状況に応じた注意喚起の実施火災・爆発事故・火災、爆発事故、保有森林での火災・引火、爆発性ガス流出ならびに災害に起因する事業中断リスク・社内点検による危険個所の確認と改善指示・火気使用工事事前申請システムの運用による工事単位のリスクアセスメント・過去に発生した緊急事態対策の水平展開自然災害 (地震)・地震/津波/噴火等の災害・災害に起因する事業中断リスク・総合防災訓練の継続実施・災害発生時の行動計画策定ワークショップの実施・災害対策備蓄品の更新と追加・安否確認システムの応答訓練実施自然災害(風水災)・台風、防風、大雨、洪水、土砂崩れ、落雷等の自然災害ならびに災害に起因する事業中断リスク・台風接近時の早期注意喚起、対策行動の実施・大雨による冠水リスクに対する対策の推進

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