5458

高砂鐵工(5458)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

鉄鋼 鉄鋼・非鉄

事業の概要

  • 鉄鋼製品事業
    高砂鐵工グループの主要な収益源は、みがき帯鋼や冷間圧延ステンレス鋼帯などの鉄鋼製品の製造・販売です。これらの製品は、自動車部品などに使われる特殊な鋼材で、子会社も製造・販売に携わっています。原材料は日本製鉄グループから調達し、販売の一部は三井物産スチールを経由するなど、大手企業との連携で事業を成り立たせています。
  • 不動産事業
    鉄鋼製品事業の他に、不動産の賃貸や管理を行う不動産事業も展開しています。これは、安定した収益を確保するための事業であり、当社と子会社が共同で運営しています。鉄鋼製品事業が景気変動の影響を受けやすいのに対し、不動産事業は比較的安定した収益をもたらす可能性があります。
  • 事業構造
    当社グループは、親会社である高砂鐵工と2つの子会社で構成されています。鉄鋼製品の製造・販売を主軸としつつ、不動産事業で収益の多角化を図るビジネスモデルです。特定の原材料メーカーへの依存や、販売の一部を関連会社に委ねることで、効率的な事業運営を目指しています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
  • 鉄鋼製品事業
    みがき帯鋼、みがき特殊帯鋼、冷間圧延ステンレス鋼帯、ステンレス加工製品などの製造・販売が主な事業内容です。2023年度の売上高は119.11億円と、グループ全体の収益の大部分を占める主力事業です。当社と子会社が連携して製造・販売を行っており、自動車部品向けが中心です。
  • 不動産事業
    当社と子会社が不動産の賃貸や管理を行う事業です。2023年度の売上高は1.88億円と、鉄鋼製品事業に比べると規模は小さいですが、安定した収益源としてグループの経営を支えています。事業の多角化を通じてリスク分散を図る役割も担っています。
  • 事業構成
    高砂鐵工グループは、鉄鋼製品事業と不動産事業の2つのセグメントで構成されています。鉄鋼製品事業が圧倒的な売上規模を誇る主力事業であり、不動産事業がそれに次ぐ安定収益源となっています。地域別では、主に日本国内での事業展開が中心と考えられます。
2025-03 セグメント別業績
セグメント区分売上(億)営業利益(億)営業利益率
SteelProductBusiness 地域 119 − −
RealEstateBusiness 地域 2 − −
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2026|525 文字
3【事業の内容】 当社グループは、当社と子会社2社で構成されており、当社グループの主な事業種目は、みがき帯鋼、みがき特殊帯鋼、エンボス製品を含む冷間圧延ステンレス鋼帯、及びステンレス加工製品等の鉄鋼製品事業であります。 なお、次の2部門は「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメント情報の区分と同一であります。 当社グループの事業に係わる位置づけと、セグメントとの関連は次のとおりであります。 鉄鋼製品事業………………当社が製造・販売するほか、子会社のタカサゴスチール㈱が製造・販売に携わっております。 当社の冷間圧延ステンレス鋼帯の一部の作業工程について、子会社のタカサゴスチール㈱に下請させております。 なお、製品の原材料については、主にその他の関係会社である日本製鉄㈱よりその他の関係会社の子会社である日鉄物産㈱等商社を経由して購入しており、当社の製品の販売の一部については、子会社のタカサゴスチール㈱やその他の関係会社の子会社である日鉄物産㈱等を経由して行っております。 不動産事業…………………当社及び子会社の㈱タカテツライフが不動産事業を展開しております。 事業の系統図は、次のとおりであります。

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 弱い
原材料価格の変動を製品価格へ転嫁する努力をしているが、業績に影響を及ぼす可能性があるため。
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 設備
みがき帯鋼、冷間圧延ステンレス鋼帯の製造には生産設備が必要であり、安定操業のための設備保全が重要。
顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい 中程度
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか シクリカル
設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか 維持投資
会社が挙げる主要リスク:原料価格の変動リスク / 特定メーカーへの原料調達依存リスク / 自動車業界の動向による販売リスク
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 6 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

高砂鐵工に関する特許、ブランド力、規制ライセンス、独占的IPに関する公開情報は限定的であり、無形資産による競争優位性は現時点では確認できない。

スイッチングコスト★☆☆☆☆
根拠:弱い乗り換えの手間・コスト

鉄鋼製品は汎用品としての側面が強いが、特定の用途や品質要求においては、長年の取引実績や仕様適合性から一定のスイッチング・コストが発生する可能性はある。しかし、その程度は限定的と推測される。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

鉄鋼業において、製品やサービスの利用が増えることで価値が増すネットワーク効果は一般的に見られない。

コスト優位★★☆☆☆
根拠:中程度同じ物を安く作れる

鉄鋼業は規模の経済や技術革新によるコスト削減が競争力の源泉となるが、高砂鐵工が業界平均と比較して顕著なコスト優位性を持つという具体的な情報は現時点では確認できない。原料調達や生産効率の改善努力は継続していると推測される。

規模の経済★★★☆☆
根拠:中程度規模が参入障壁になる

鉄鋼業は設備投資が大きく、一定の規模を持つ企業が効率的な生産体制を構築しやすい。高砂鐵工は中堅規模の鉄鋼メーカーとして、特定の製品分野で一定の市場シェアと生産規模を有しており、効率的な事業運営を行っている可能性がある。

  • 特殊鋼材技術
    高砂鐵工グループは、みがき帯鋼や冷間圧延ステンレス鋼帯といった特殊な鉄鋼製品の製造技術を持っています。これらの製品は、自動車部品など特定の用途で高い品質が求められるため、長年の経験とノウハウが競争優位につながっていると考えられます。一般的な鋼材とは異なる専門性が強みです。
  • 大手企業連携
    原材料の調達を日本製鉄グループから行い、製品販売の一部を三井物産スチールを経由するなど、日本の主要な鉄鋼メーカーや商社との強固な関係を築いています。これにより、安定した原材料供給と販売チャネルを確保し、事業の安定性を高めている可能性があります。
  • 多角化された事業
    鉄鋼製品事業だけでなく、不動産事業も展開していることで、収益源を多角化しています。これにより、鉄鋼市場の変動リスクを一部緩和し、グループ全体の経営安定性を高める効果が期待できます。異なる事業が互いに補完し合う構造です。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。(1)会社経営の基本理念 当社グループは、鉄鋼事業を中核として、豊かな価値の創造・提供を通じ、顧客と社会に貢献します。 (2)中期的な会社の経営戦略当社グループは、2024年度から2026年度を対象とした2026年度中期計画を策定し、その基本方針のもと諸施策を実行することにより、売上200億円以上、ROS8.0%以上(個別10.0%以上)、配当性向30.0%以上を目指し取り組んでおります。基本方針につきましては以下のとおりとなります。 ≪基本方針≫①みがき帯鋼 「短納期、小ロット、高品質により日本のモノづくり現場を支える」②エンボス事業 「機能性・意匠性両面で人々の暮らしに快適さと彩りを添える」③プレスプレート事業 「ハイエンドニーズに応える商品力で世界の電子部品産業の発展に貢献する」④ステンレス流通事業 「小ロット短納期等のサービス拡充・地域密着営業の更なる強化、個社では解決することが困難な事象への 他社連携等を視野に入れた対応で顧客のニーズを先取りする」 ≪経営目標数値≫経営目標(連結ベース)目標数値2024年度実績2025年度実績売上高200億円以上121.0億円121.1億円ROS8.0%以上4.3%4.7%配当性向30.0%以上36.0%33.2%2025年度の実績は、ステンレス事業での市況価格の低下によるマイナス要因があるものの、みがき帯鋼事業及びプレスプレート事業での売上数量増と販売価格の改善効果により、売上高は前年同期比で増収となりました。利益面では、拡販や販売価格の改善、徹底したコスト低減に取り組んだ結果、前年同期比で増益となりました。引き続き、基本方針のもと諸施策を実行することにより、収益力の向上、安定した配当実施に努めてまいります。 ≪2026年度中期計画達成に向けた取り組み状況≫2026年度の見通しは、売上高12,600百万円(前期比4.0%増)、営業利益710百万円(前期比25.0%増)、経常利益700百万円(前期比22.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益445百万円(前期比22.9%)とし、前期比で増収増益を予想しております。本年度は2026年度中期計画の最終年度となります。具体的な目標数値の売上高につきましては、市場再編や事業環境等の変化に伴う受注拡大を見込んでおりましたが、自動車業界における動向の変化等の影響もあり、今中期計画期間内での進捗は難しい状況です。なお、ROS及び配当性向については、当社グループ製品の最大の最終ユーザーである自動車業界の動向や、みがき帯鋼の製品及び原料市況、ステンレスの市況等、当社グループの業績へ影響を与える各事項の動向をタイムリーに捉え、適切に対応しながら、計画達成に向け、引き続き諸施策を推進してまいります。 (3)経営環境主要ユーザーである自動車部品向けについては、国内においては個人消費の動向、海外においては販売台数や為替相場の変動の影響を大きく受けることから、その動向によっては当社グループの業績に影響を与える可能性があります。また、みがき帯鋼の販売価格及び原料価格改定の影響やステンレスの市況動向等も当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題具体的な内容につきましては、「第2 事業の状況 1経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2)中期的な会社の経営戦略」に記載しております。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。(1)会社経営の基本理念 当社グループは、鉄鋼事業を中核として、豊かな価値の創造・提供を通じ、顧客と社会に貢献します。 (2)中期的な会社の経営戦略当社グループは、2024年度から2026年度を対象とした2026年度中期計画を策定し、その基本方針のもと諸施策を実行することにより、売上200億円以上、ROS8.0%以上(個別10.0%以上)、配当性向30.0%以上を目指し取り組んでおります。基本方針につきましては以下のとおりとなります。 ≪基本方針≫①みがき帯鋼 「短納期、小ロット、高品質により日本のモノづくり現場を支える」②エンボス事業 「機能性・意匠性両面で人々の暮らしに快適さと彩りを添える」③プレスプレート事業 「ハイエンドニーズに応える商品力で世界の電子部品産業の発展に貢献する」④ステンレス流通事業 「小ロット短納期等のサービス拡充・地域密着営業の更なる強化、個社では解決することが困難な事象への 他社連携等を視野に入れた対応で顧客のニーズを先取りする」 ≪経営目標数値≫経営目標(連結ベース)目標数値2024年度実績2025年度実績売上高200億円以上121.0億円121.1億円ROS8.0%以上4.3%4.7%配当性向30.0%以上36.0%33.2%2025年度の実績は、ステンレス事業での市況価格の低下によるマイナス要因があるものの、みがき帯鋼事業及びプレスプレート事業での売上数量増と販売価格の改善効果により、売上高は前年同期比で増収となりました。利益面では、拡販や販売価格の改善、徹底したコスト低減に取り組んだ結果、前年同期比で増益となりました。引き続き、基本方針のもと諸施策を実行することにより、収益力の向上、安定した配当実施に努めてまいります。 ≪2026年度中期計画達成に向けた取り組み状況≫2026年度の見通しは、売上高12,600百万円(前期比4.0%増)、営業利益710百万円(前期比25.0%増)、経常利益700百万円(前期比22.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益445百万円(前期比22.9%)とし、前期比で増収増益を予想しております。本年度は2026年度中期計画の最終年度となります。具体的な目標数値の売上高につきましては、市場再編や事業環境等の変化に伴う受注拡大を見込んでおりましたが、自動車業界における動向の変化等の影響もあり、今中期計画期間内での進捗は難しい状況です。なお、ROS及び配当性向については、当社グループ製品の最大の最終ユーザーである自動車業界の動向や、みがき帯鋼の製品及び原料市況、ステンレスの市況等、当社グループの業績へ影響を与える各事項の動向をタイムリーに捉え、適切に対応しながら、計画達成に向け、引き続き諸施策を推進してまいります。 (3)経営環境主要ユーザーである自動車部品向けについては、国内においては個人消費の動向、海外においては販売台数や為替相場の変動の影響を大きく受けることから、その動向によっては当社グループの業績に影響を与える可能性があります。また、みがき帯鋼の販売価格及び原料価格改定の影響やステンレスの市況動向等も当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題具体的な内容につきましては、「第2 事業の状況 1経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2)中期的な会社の経営戦略」に記載しております。
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1)経営成績等の状況の概要当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①財政状態及び経営成績の状況当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。 a.財政状態当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末より658百万円増加し、9,704百万円となりました。負債合計は、前連結会計年度末より301百万円増加し、4,611百万円となりました。純資産合計は、前連結会計年度末より357百万円増加し、5,093百万円となりました。 b.経営成績当連結会計年度の売上高は12,113百万円(前年同期比0.1%増)、営業利益は567百万円(前年同期比10.9%増)、経常利益は573百万円(前年同期比10.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は362百万円(前年同期比8.6%増)となりました。 セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。鉄鋼製品事業は売上高11,927百万円(前年同期比0.1%増)、経常利益471百万円(前年同期比15.4%増)となりました。不動産事業は売上高186百万円(前年同期比1.4%減)、経常利益101百万円(前年同期比9.7%減)となりました。 ②キャッシュ・フローの状況当連結会計年度における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、2,261百万円となり、前連結会計年度に比べ943百万円増加いたしました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動の結果得られた資金は1,210百万円(前年同期比1,170百万円増)となりました。主な資金の増加要因は、税金等調整前当期純利益573百万円、減価償却費162百万円、売上債権の減少額258百万円、仕入債務の増加額263百万円であります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動の結果使用した資金は147百万円(前年同期比124百万円減)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出90百万円、無形固定資産の取得による支出64百万円であります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動の結果使用した資金は120百万円(前年同期比14百万円増)となりました。これは主に配当金の支払120百万円であります。 ③生産、受注及び販売の実績a.生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)前年同期比(%)鉄鋼製品事業(百万円)10,15898.3 (注)金額は製造原価によっており、セグメント間の内部振替前の数値によっております。 b.受注実績 当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)受注高(百万円)前年同期比(%)受注残高(百万円)前年同期比(%)鉄鋼製品事業11,943102.11,008101.7 c.販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)前年同期比(%)鉄鋼製品事業(百万円)11,927100.1不動産事業(百万円)18698.6合計(百万円)12,113100.1 (注)1.セグメント間の取引につきましては相殺消去しております。 2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。相手先前連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)金額(百万円)割合(%)金額(百万円)割合(%)寿産業株式会社1,89615.71,85815.3 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。当社の連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項 3.会計方針に関する事項」に記載のとおりであります。この連結財務諸表の作成に当たっては、過去の実績や状況に応じ合理的と考えられる要因等に基づき見積り及び判断を行っておりますが、見積り特有の不確実性があるために実際の結果は異なる場合があります。 ②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容a.経営成績等1)財政状態当連結会計年度末における資産合計は9,704百万円となり、前連結会計年度末より658百万円増加いたしました。これは主に売上債権が258百万円減少しましたが、現金及び預金が943百万円増加したことによるものです。負債合計は4,611百万円となり、前連結会計年度末より301百万円増加いたしました。これは主に仕入債務が263百万円増加したことによるものです。純資産につきましては、5,093百万円となり、前連結会計年度末より357百万円増加いたしました。これは主に利益剰余金が241百万円増加したことによるものです。 2)経営成績当連結会計年度の売上高は12,113百万円(前年同期比0.1%増)、営業利益は567百万円(前年同期比10.9%増)、経常利益は573百万円(前年同期比10.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は362百万円(前年同期比8.6%増)となりました。 3)キャッシュ・フローの状況当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「第2 事業の状況 4経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりです。 b.経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容2025年度の実績は、ステンレス事業での市況価格の低下によるマイナス要因があるものの、みがき帯鋼事業及びプレスプレート事業での売上数量増と販売価格の改善効果により、売上高は前年同期比で増収となりました。利益面では、拡販や販売価格の改善、徹底したコスト低減に取り組んだ結果、前年同期比で増益となりました。今後につきましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等(2)中期的な会社の経営戦略」に記載しております2026年度中期計画における取組方針のもと諸施策を実行することにより、収益力の向上、財務体質の強化を図り、安定した配当実施に努めてまいります。当社グループの経営成績に大きな影響を与える主な要因としては、原料については価格動向等、販売については製品の最終ユーザーである自動車業界の動向等がありますが、具体的には、「第2 事業の状況 3事業等のリスク」に記載しております。c.資本の財源及び資金の流動性当社グループは、有利子負債の削減に努め、財務体質の改善を進めるとともに、キャッシュマネジメントシステムの導入等により、グループ全体としての資金効率の向上と資金流動性の確保に努めております。また、資金の安定性・安全性にも十分に留意した資金繰り運営を行っております。運転資金や設備資金につきましては、内部留保または銀行借入・社債等により資金調達しております。当面重要な資本的支出の予定はありませんが、必要資金は内部留保または銀行借入等により対応いたします。なお、運転資金調達のためにコミットメントライン契約を締結しております。また、資金調達コストの低減に努めるとともに、金利変動リスクを避けるために長期資金については金利スワップ等の手段を活用しています。当社グループの資金の状況ならびにコミットメントライン契約については、「第2 事業の状況 4経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」と「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等(1)連結財務諸表」及び「第5 経理の状況 2.財務諸表等(1)財務諸表」に記載しております。 d.経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等当社グループは、経営目標として売上高、ROS、配当性向の3項目を掲げておりますが、その達成状況につきましては、「第2 事業の状況 1経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2)中期的な会社の経営戦略」に記載しております。 e.セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容(鉄鋼製品事業)鉄鋼製品事業では、ステンレス事業での市況価格の低下によるマイナス要因があるものの、みがき帯鋼事業及びプレスプレート事業での売上数量増と販売価格の改善効果により、売上高は11,927百万円(前年同期比0.1%増)となりました。利益面では、拡販や販売価格の改善、徹底したコスト低減に取り組んだ結果、経常利益は471百万円(前年同期比15.4%増)となりました。また、セグメント資産は7,567百万円(前年同期比0.8%減)となりました。 (不動産事業)不動産事業の業績は、売上高は186百万円(前年同期比1.4%減)、経常利益は101百万円(前年同期比9.7%減)となり、引き続き業績を利益面で下支えしております。また、セグメント資産は380百万円(前年同期比3.6%減)となりました。

事業リスク

  • 原材料価格変動リスク
    鉄鋼製品事業の主要な原材料であるみがき帯鋼やステンレス鋼の価格が大幅に変動する可能性があります。製品価格への転嫁やコスト削減努力だけでは吸収しきれない場合、グループの業績に悪影響を及ぼす恐れがあります。特定メーカーへの依存も供給リスクを高めます。
  • 自動車業界依存リスク
    主力製品であるみがき帯鋼は自動車部品向けが中心であり、自動車業界の生産・販売台数の変動が直接的に受注状況に影響します。自動車市場の急激な変化は、グループの売上減少や業績悪化につながる可能性があります。市場開拓でリスク分散を図っています。
  • 安定操業・人材確保リスク
    安定した製品供給には生産設備の適切な保全と熟練技術者の確保・育成が不可欠です。重大な設備トラブルや必要な人員が確保できない場合、工場の操業に支障が生じ、製品供給の遅延や生産減少により、グループの業績に悪影響を及ぼす可能性があります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2026|1,678 文字
3【事業等のリスク】有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。なお、当該リスクが顕在化する可能性の程度や時期、当該リスクが顕在化した場合に当社グループの経営成績等の状況に与える影響につきましては、合理的に予見することが困難であるため記載しておりません。当社は、グループ全体のリスク管理の基本方針及び管理体制を「リスク管理規程」において定め、その基本方針及び管理体制に基づき、事業を取り巻く様々なリスクに対して適切な管理を行い、リスクの未然防止を図っております。 文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)原料関係に関するリスク 当社グループの鉄鋼製品事業では、みがき帯鋼及びステンレス鋼の原料価格が大幅に変動することが予想されます。製品価格への転嫁と共にコスト引き下げの取組に全力を傾注しておりますが、進展状況においては当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 また、当社グループの鉄鋼製品事業の原料調達は特定メーカー依存度が大きく、供給遅延、品質問題が発生した場合は、生産減少、製品納期遅延等により売上が減少する可能性があります。 (2)販売関係に関するリスク 当社グループの鉄鋼製品事業では、市場開拓による売上拡大やお客様のニーズに応える商品開発の促進を図っておりますが、主力製品であるみがき帯鋼は、自動車用部品向けが中心であり、その受注状況は自動車業界の動向と密接に関連しており、急激な自動車の生産・販売台数の変動が、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (3)安定操業のための設備保全と人材確保に関するリスク 当社グループは受注数量に見合った製品を安定的に供給するため、生産設備の徹底保全に努めるとともに、熟練技術者の確保・育成に注力しておりますが、重大な設備トラブルの発生や、操業に必要な人員確保ができない場合には、工場の操業に支障をきたし、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (4)繰延税金資産に関するリスク 繰延税金資産は、将来の課税所得を合理的に見積り回収可能性を判断しております。将来の課税所得の見積り等に大きな変動が生じた場合には繰延税金資産が減少し、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (5)金利変動に関するリスク 当社グループの運転資金や設備資金等必要な資金は、主に銀行からの借入金等により調達しております。金利リスクを避けるために長期資金については金利スワップ等の手段を活用しておりますが、変動金利で調達している資金については、急激な市場金利の変動等が、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (6)信用に関するリスク 当社グループは売上債権について、その保全に充分留意した与信管理を行っておりますが、取引先の倒産により貸倒損失が発生した場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (7)自然災害に関するリスク 当社グループの主要製造・販売拠点は東京都にあり、生産設備の定期的な保守、耐震工事等の災害対策整備を行っておりますが、将来これらの拠点で想定を超える大規模な災害が発生した場合には、工場の操業や製品の配送等に支障をきたすとともに、経済活動全体が停滞し当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (8)パンデミックに関するリスク 感染症が全国的・世界的な規模で拡大した場合には、工場の操業停止、商品・サービス提供への支障が生じる可能性があります。また、主力である鉄鋼製品事業において、受注数量が減少する可能性があります。コスト削減の徹底、市場開拓による売上拡大やお客様のニーズに応える商品開発の促進を図ってまいりますが、当社グループの事業運営、財政状態、経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

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