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キュービーネットホールディングス(6571)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

サービス業 情報通信・サービスその他

事業の概要

  • ヘアカット専門店の運営
    キュービーネットホールディングスは、「QB HOUSE」を中心に、短時間かつ手軽に利用できるヘアカットサービスを国内外で展開しています。直営店とフランチャイズ(FC)店の両方を活用し、店舗設備を自社で所有したり、フランチャイジーが所有したりする形態があります。また、店舗運営も自社従業員による「直轄運営」と外部委託による「業務委託」を組み合わせることで、多様なビジネスモデルを構築しています。
  • 多様な店舗運営形態
    同社は、店舗の設置者と運営者の組み合わせにより、「直営・直轄店舗」「直営・業務委託店舗」「FC・直轄店舗」「FC・業務委託店舗」の4種類の店舗形態を展開しています。これにより、立地や地域の特性に応じた柔軟な出店・運営が可能となり、効率的な事業拡大を図っています。特に直営・直轄店舗が国内外で最も多く、事業の中核を担っています。
  • ブランド展開と収益源
    主力ブランド「QB HOUSE」に加え、より顧客の「らしさ」を追求する「QB PREMIUM」や、シンプルで開放的な空間が特徴の「FaSS」を展開しています。これらのブランドを通じて、幅広い顧客層のニーズに対応し、ヘアカットサービスを主な収益源としています。特に国内ではFC店も活用し、事業規模の拡大と収益の多角化を進めています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
  • 国内事業
    日本国内におけるヘアカットサービスを直営店とフランチャイズ(FC)店で展開しています。「QB HOUSE」「QB PREMIUM」「FaSS」の3ブランドを中心に、多様な顧客ニーズに対応しています。当連結会計年度末の国内店舗数は597店舗で、全体の約8割を占める主力事業であり、安定的な収益基盤を形成しています。中期経営計画では、人財採用の順調な進捗を受け、積極的な出店と価格改定による増収増益を見込んでいます。
  • 海外事業
    海外においてヘアカットサービスを直営店で展開しています。「QB HOUSE」「QB PREMIUM」ブランドを中心に、香港、台湾、シンガポール、アメリカ合衆国、カナダ、ベトナム、マレーシアなど、アジアを中心にグローバルに事業を展開しています。当連結会計年度末の海外店舗数は127店舗で、売上総額に対する割合が年々増加しており、今後の成長ドライバーとして位置づけられています。中期経営計画では、既存地域の成長戦略実行に加え、新規出店地域での早期黒字化を目指し、増収増益を見込んでいます。
  • 単一セグメントからの変更
    従来は「ヘアカット事業」の単一セグメントでしたが、海外子会社の売上割合増加と中期経営計画における海外事業強化の重要性から、当連結会計年度より「国内事業」と「海外事業」の2つのセグメントに区分変更されました。これにより、それぞれの事業特性に応じた戦略立案と損益管理、人財管理、マーケティング戦略の実行を強化し、より透明性の高い経営を目指しています。
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2026|2,525 文字
3【事業の内容】 当社は、持株会社として当社グループの経営管理及びそれに付帯又は関連する業務等を行っております。当社グループは当社と連結子会社9社で構成されております。 なお、当社は、有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当しており、これにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することとなります。 (1)主なサービス内容事業区分主な事業内容当該事業に含まれるブランド国内事業ヘアカットサービスを国内において直営及びFCで展開QB HOUSE、QB PREMIUM、FaSS海外事業ヘアカットサービスを海外において直営で展開QB HOUSE、QB PREMIUM 各ブランドの概要は以下のとおりであります。① 「QB HOUSE」 1996年に国内初の「ヘアカット専門店」として、神田美土代町に第1号店をオープンいたしました。 余計な手間や無駄を省き世の中の人々に本当に必要とされる「時間のクオリティ」だけに集中した「お手軽で安心なヘアカットサービス」を国内・海外にて展開しております。 ② 「QB PREMIUM」 QB HOUSEで培ってきた「お手軽で安心なヘアカットサービス」の経験を活かしつつも、「よりお客さまの 『らしさ』を追求するヘアカットサービス」へと進化すべく、さらなる工夫やデジタル技術を用いながらお客さまと共に「自分らしさ」を生み出していく場として、「QB PREMIUM」を展開しております。 ③ 「FaSS」 QB HOUSEのお手軽さを軸に、「Feel a Simple Style」というコンセプトのもと、シンプルで開放的な居心地のよい空間が特徴的なヘアカットスタイリング専門サロンとして展開しております。シンプルなサービス内容でありながらも、その人らしさを見いだすヘアスタイル提案クオリティと、無駄のないサービスクオリティを追求し続けます。 (2)店舗の形態と運営 当社グループの店舗形態は、当社グループが店舗を設置する「直営店」と、当社グループとのフランチャイズ契約に基づき、フランチャイジーが店舗を設置する「FC店」があります。(フランチャイズ契約の内容については、「第2 事業の状況 5 重要な契約等 (1)フランチャイズ契約」をご参照ください。) また、当社グループの店舗運営は、当社グループが雇用する従業員が店舗を運営する「直轄運営」と、当社グループとの業務委託契約に基づき、委託取引先が雇用する従業員が店舗を運営する「業務委託」があります。(業務委託契約の内容については、「第2 事業の状況 5 重要な契約等 (2)業務委託契約」をご参照ください。) 上述の店舗形態及び店舗運営を組み合わせた、当社グループの店舗の種類は、以下の4種類であります。① 直営・直轄店舗…………当社グループが店舗を設置し、当社グループが店舗を運営。店舗設備の所有者は、当社グループであります。また、当社グループが雇用する従業員が、店舗においてヘアカットサービスの提供等を行い、店舗を運営しております。② 直営・業務委託店舗……当社グループが店舗設置し、店舗運営を委託取引先に業務委託。店舗設備の所有者は、当社グループであります。また、当社グループは、委託取引先に業務委託し、委託取引先が雇用する従業員が、店舗においてヘアカットサービスの提供等を行い、店舗を運営しております。③ FC・直轄店舗…………フランチャイジーが店舗を設置し、当社グループが店舗を運営。店舗設備の所有者は、フランチャイジー(主に鉄道事業者の子会社)であります。また、フランチャイジーは、当社グループに業務委託し、当社グループが雇用する従業員が、店舗においてヘアカットサービスの提供等を行い、店舗を運営しております。④ FC・業務委託店舗……フランチャイジーが店舗を設置し、店舗運営を委託取引先に業務委託。店舗設備の所有者は、フランチャイジー(主に鉄道事業者の子会社)であります。また、フランチャイジーは、委託取引先に業務委託し、委託取引先が雇用する従業員が、店舗においてヘアカットサービスの提供等を行い、店舗を運営しております。 また、店舗の形態と運営の関係図は、以下のとおりであります。 直営店FC店直轄運営① 直営・直轄店舗当社グループが店舗を設置し、当社グループが店舗を運営 (国内:495/海外:155)③ FC・直轄店舗当社グループとのフランチャイズ契約に基づき、フランチャイジーが店舗を設置し、当社グループが店舗の運営を業務受託 (国内:18/海外:-)業務委託(委託取引先)② 直営・業務委託店舗当社グループが店舗を設置し、店舗の運営を業務委託 (国内:84/海外:-)④ FC・業務委託店舗当社グループとのフランチャイズ契約に基づき、フランチャイジーが店舗を設置し、店舗の運営を業務委託 (国内:11/海外:-)(注)1.表中の括弧内の数値は、当連結会計年度末の該当店舗数であります。2.上記の他、フランチャイジーが独自に従業員を雇用して店舗の運営を行うFC店が国内に4店舗あります。3.「QB PREMIUM」及び「FaSS」は、すべて上記①直営・直轄店舗であります。 (3)店舗数 当社グループの当連結会計年度末及び前連結会計年度末の店舗数は、以下のとおりであります。地域ブランド前連結会計年度(2025年6月30日)当連結会計年度(2026年6月30日)増減数日本QB HOUSE56658721 QB PREMIUM8124 FaSS11132シンガポールQB HOUSE1918△1 その他(注)11121香港QB HOUSE62653台湾QB HOUSE38424アメリカ合衆国QB HOUSE671カナダQB HOUSE132ベトナムQB HOUSE143マレーシアQB HOUSE143合計72476743(注)「その他」は「QB PREMIUM」等であります。 (4)事業系統図 当社グループの事業の系統図は、以下のとおりであります。

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 弱い
総合サロンの低価格化等による競争環境の変化に直面しているため。
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 ブランド
「QB HOUSE」は1996年に国内初の「ヘアカット専門店」としてオープンし、ブランドを確立。
顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい 低い(分散)
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか ディフェンシブ
設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか 混合
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 中程度
会社が挙げる主要リスク:理美容市場の需要変化と競争環境の変化 / 理容師及び美容師の人財確保の難化 / 海外事業におけるカントリーリスク
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 9 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産★☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

「QBハウス」ブランドは一定の認知度を持つが、特許や独占的IPは確認できない。低価格帯の理美容サービス市場におけるブランド力は限定的。

スイッチングコスト★★☆☆☆
根拠:中程度乗り換えの手間・コスト

カット専門店であり、顧客の乗り換えコストは低い。しかし、定期的な利用習慣や利便性から一定の顧客維持は見込める。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

ネットワーク効果は期待できないビジネスモデル。

コスト優位★★★☆☆
根拠:中程度同じ物を安く作れる

「1,000円カット」に代表される低価格戦略と、効率的な店舗運営によるコスト管理が強み。標準化されたサービス提供。

規模の経済★★★☆☆
根拠:中程度規模が参入障壁になる

国内のカット専門店市場において、店舗数・売上高でトップクラスの規模を誇る。一定の市場シェアを確保している。

  • 効率的なサービス提供
    同社は「10分1,350円(税込)」といった手軽な価格設定と、短時間で高品質なヘアカットを提供するビジネスモデルを確立しています。これにより、忙しい現代人のニーズに応え、高い顧客回転率と効率的な店舗運営を実現しています。新券売機の導入やアプリ開発による利便性向上も、顧客体験価値を高める要因となっています。
  • 多ブランド展開と海外進出
    主力ブランド「QB HOUSE」で培ったノウハウを活かし、「QB PREMIUM」や「FaSS」といった異なるコンセプトのブランドを展開することで、多様な顧客ニーズに対応しています。また、アジアを中心に海外展開を積極的に進めており、国内市場の成熟化リスクを分散し、新たな成長機会を追求しています。これにより、特定の市場やブランドに依存しない事業基盤を構築しつつあります。
  • 好立地への出店戦略
    駅構内や商業施設内など、利便性の高い好立地への出店を重視しています。これにより、集客力を高め、顧客が気軽に立ち寄れる環境を提供しています。また、サービス品質向上のための研修実施や、DX化による店舗運営体制の改革を通じて、競合他社との差別化を図り、顧客満足度を高めています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

  • 顧客体験価値の向上
    同社は、顧客とスタイリストの関わりを深め、顧客体験価値の向上を持続的な成長につなげることを目指しています。具体的には、未来志向のテクノロジーを活用し、年間2千万人のお客様の「いつもの」スタイルや満足度、リクエストをデータ化することで、利用すればするほど「いつもの」ヘアスタイルが「どこででも」「だれでも」提供できる世界を創り出すことを目標としています。
  • DX推進と人財強化
    中期経営計画「NEXUS」では、DX化による店舗運営体制の改革と顧客利便性の向上を重点テーマとしています。アプリ開発を進め、会員登録や店舗検索、カットカルテ機能などを導入予定です。また、人財計画の強化も重要視しており、教育研修施設の増設や待遇改善を通じて、DX人財を含む質の高い人財の確保と育成に注力し、サービス品質の向上と効率的な運営を目指します。
  • 海外事業の戦略的拡大
    海外事業の強化を重要戦略の一つとしています。アジア地域では多店舗・低価格帯ビジネスを継続しつつ提供品質を向上させ、新規国への進出も視野に入れています。シンガポールでは市場変化に対応したビジネスモデルへの転換を図り、北米地域では少店舗・高価格帯ビジネスを展開するなど、地域特性に応じた戦略でグローバルな成長を目指します。これにより、企業価値の長期的な向上を図る方針です。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末において当社グループが判断したものであります。(1)経営理念 当社グループは、以下の経営理念に基づいて、企業活動を行っております。我々はお客さまに「ありがとう」と言われる、均一で安心感のあるお手軽なサービスを提供し、世界一多くのお客さまから必要とされるヘアカットチェーン店を目指します。共に働く仲間とは、時間の価値を高めあう存在である。お客さま、仲間に信頼される、尊敬される人間へと成長し、最高の笑顔(感謝)で世界をなごますことのできる組織へと日々進化していきたい。皆で選ぶ、お客さま、仲間からより強く選ばれる為に[言葉・態度・表情・思考] (2)中期的な会社の経営戦略及び優先的に対処すべき課題 当社グループは、顧客体験価値の向上をグループの持続的な成長につなげるべく、2025年6月期を初年度とする5か年を対象とした新たな中期経営計画「NEXUS」を策定いたしました(以下、「本中期経営計画」という。)。この計画名には、お客さまとスタイリストとの関わりを深め、さらなる顧客体験価値の向上を実現したいという思いが込められております。 ① 中期経営計画の概要 本中期経営計画期間において実現したいことは、未来志向のテクノロジーを活用して、世界中でご利用いただいている年間2千万人のお客さまの「いつもの」スタイルをデータ化し、さらにヘアカットサービス後の満足度や次の来店に向けたリクエストなどのフィードバックをデータで蓄積していくことで、利用すれば利用するほど「いつもの」ヘアスタイルが、「どこででも」、「だれでも」提供できる世界を創り出すことであります。 そして、世界各地にこのプロフェッショナルサービスの提供機会を広げ、長期にわたって安定的に企業価値を向上できる基盤を構築し、さらなる企業価値向上につなげていく考えであります。 ② 4つの重点テーマとその実現に向けた取組み重点テーマ取組みの概要人財計画の強化詳細については、「2 サステナビリティに関する考え方及び取組 (3)人的資本への投資」を参照ください。顧客接点の強化・市場ニーズに合わせた出店ロケーションの選定・サービスクオリティの向上・DX化による店舗運営体制の改革、顧客利便性の向上海外事業の強化・アジア地域(シンガポール以外):多店舗・低価格帯ビジネス路線を継続しながら提供品質を向上させることでシェアを拡大。さらに、既存展開国の知見、人財及び資金を活用して新規国に進出・シンガポール:多店舗・低価格帯ビジネスから、市場変化に対応したビジネスモデルへ転換・北米地域:少店舗・高価格帯ビジネスを展開体系的な事業運用・予実及びKPI管理の精度向上・効率的な店舗運営への配員、販促計画による売上収益最大化・本社主導による海外事業の支援体制作り ③ 今後の見通し 当期は成長基盤づくりを行う先行投資期間でありましたが、本中期経営計画の3年目である次期(2027年6月期)は収益改善と海外事業拡大の体制構築の期間であります。 国内事業においては、当期は人財採用が計画を上回るペースで進捗し、本中期経営計画に沿った積極的な出店拡大に向けた体制を強化することができました。来期はこの人財基盤を土台として、増収増益を見込んでおります。また、本中期経営計画の重要戦略であるIT・DXの推進に関しては、会員登録・店舗検索・カットカルテなどの機能を備えたアプリを一部の店舗でテスト導入しておりましたが、顧客・スタイリストからのフィードバックを基に改修・強化を行っております。年内に順次導入店舗を増やしていき、「顧客利便性の向上」を実現してまいります。 海外事業においては、既存地域のうち台湾では台北市から南部都市への出店エリア拡大が進み、事業成長のさらなる加速が期待できる状況となっております。また、新規出店地域であるカナダ、ベトナム及びマレーシアにおいても、初期に出店した店舗からの収益により、投資の回収フェーズへ向けた前進が見られます。海外事業全体としては、これらの成長を背景に増収増益を見込んでおります。 これらを踏まえた次期の連結業績見通しは、以下のとおりであります。 2026年6月期(実績)2027年6月期(業績予想)2029年6月期(計画)売上収益271億54百万円289億円355億円営業利益14億93百万円17億円34億円期末連結店舗数767店舗810店舗966店舗
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末において当社グループが判断したものであります。(1)経営理念 当社グループは、以下の経営理念に基づいて、企業活動を行っております。我々はお客さまに「ありがとう」と言われる、均一で安心感のあるお手軽なサービスを提供し、世界一多くのお客さまから必要とされるヘアカットチェーン店を目指します。共に働く仲間とは、時間の価値を高めあう存在である。お客さま、仲間に信頼される、尊敬される人間へと成長し、最高の笑顔(感謝)で世界をなごますことのできる組織へと日々進化していきたい。皆で選ぶ、お客さま、仲間からより強く選ばれる為に[言葉・態度・表情・思考] (2)中期的な会社の経営戦略及び優先的に対処すべき課題 当社グループは、顧客体験価値の向上をグループの持続的な成長につなげるべく、2025年6月期を初年度とする5か年を対象とした新たな中期経営計画「NEXUS」を策定いたしました(以下、「本中期経営計画」という。)。この計画名には、お客さまとスタイリストとの関わりを深め、さらなる顧客体験価値の向上を実現したいという思いが込められております。 ① 中期経営計画の概要 本中期経営計画期間において実現したいことは、未来志向のテクノロジーを活用して、世界中でご利用いただいている年間2千万人のお客さまの「いつもの」スタイルをデータ化し、さらにヘアカットサービス後の満足度や次の来店に向けたリクエストなどのフィードバックをデータで蓄積していくことで、利用すれば利用するほど「いつもの」ヘアスタイルが、「どこででも」、「だれでも」提供できる世界を創り出すことであります。 そして、世界各地にこのプロフェッショナルサービスの提供機会を広げ、長期にわたって安定的に企業価値を向上できる基盤を構築し、さらなる企業価値向上につなげていく考えであります。 ② 4つの重点テーマとその実現に向けた取組み重点テーマ取組みの概要人財計画の強化詳細については、「2 サステナビリティに関する考え方及び取組 (3)人的資本への投資」を参照ください。顧客接点の強化・市場ニーズに合わせた出店ロケーションの選定・サービスクオリティの向上・DX化による店舗運営体制の改革、顧客利便性の向上海外事業の強化・アジア地域(シンガポール以外):多店舗・低価格帯ビジネス路線を継続しながら提供品質を向上させることでシェアを拡大。さらに、既存展開国の知見、人財及び資金を活用して新規国に進出・シンガポール:多店舗・低価格帯ビジネスから、市場変化に対応したビジネスモデルへ転換・北米地域:少店舗・高価格帯ビジネスを展開体系的な事業運用・予実及びKPI管理の精度向上・効率的な店舗運営への配員、販促計画による売上収益最大化・本社主導による海外事業の支援体制作り ③ 今後の見通し 当期は成長基盤づくりを行う先行投資期間でありましたが、本中期経営計画の3年目である次期(2027年6月期)は収益改善と海外事業拡大の体制構築の期間であります。 国内事業においては、当期は人財採用が計画を上回るペースで進捗し、本中期経営計画に沿った積極的な出店拡大に向けた体制を強化することができました。来期はこの人財基盤を土台として、増収増益を見込んでおります。また、本中期経営計画の重要戦略であるIT・DXの推進に関しては、会員登録・店舗検索・カットカルテなどの機能を備えたアプリを一部の店舗でテスト導入しておりましたが、顧客・スタイリストからのフィードバックを基に改修・強化を行っております。年内に順次導入店舗を増やしていき、「顧客利便性の向上」を実現してまいります。 海外事業においては、既存地域のうち台湾では台北市から南部都市への出店エリア拡大が進み、事業成長のさらなる加速が期待できる状況となっております。また、新規出店地域であるカナダ、ベトナム及びマレーシアにおいても、初期に出店した店舗からの収益により、投資の回収フェーズへ向けた前進が見られます。海外事業全体としては、これらの成長を背景に増収増益を見込んでおります。 これらを踏まえた次期の連結業績見通しは、以下のとおりであります。 2026年6月期(実績)2027年6月期(業績予想)2029年6月期(計画)売上収益271億54百万円289億円355億円営業利益14億93百万円17億円34億円期末連結店舗数767店舗810店舗966店舗
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度(2025年7月1日~2026年6月30日)における当社グループの経営成績、財政状態及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 経営成績の状況 当連結会計年度は、雇用及び所得環境の改善を背景に消費活動は緩やかに回復を続けております。一方で、依然として続く原材料価格の高騰や深刻な人手不足に伴う労務費の上昇に加え、イラン情勢の行方に左右される原油調達リスクの高まりなど、先行き不透明な状況が続いております。 このような状況下において、当社グループは、2025年6月期を初年度とする5か年を対象とした中期経営計画「NEXUS」を策定し、人財投資とDX投資を促進することで、世界中で「いつもの」をどこででも実現できるサービスの提供ができるよう事業活動に取り組んでおります。 この結果、当連結会計年度の業績は、売上収益は27,154百万円(前年同期比6.3%増)、営業利益は1,493百万円(同11.4%減)、税引前利益は1,255百万円(同15.1%減)、親会社の所有者に帰属する当期利益は803百万円(同21.4%減)となりました。 セグメント別の状況については以下のとおりであります。 <国内事業> 国内事業では、人財採用は堅調に推移しており、出店は計画通りとなりました。研修期間を経た人財の店舗配属も計画を上回る水準となっております。割引制度「ツキイチキャンペーン」を全年齢に拡大したこと等により既存店も伸長し、来店客数は前年同期を上回る水準となりました。 この結果、当セグメントの売上収益は21,675百万円(前年同期比5.0%増)、セグメント利益は1,437百万円(同6.0%減)となりました。 <海外事業> 海外事業では、台湾において積極的な出店展開が功を奏し、売上が伸長するなど、着実な成長が見られました。シンガポールにおいても来店客数が回復傾向を維持し、厳しい競争環境の中で一定の成果を上げております。一方、香港・米国では価格改定を実施したものの、失客からの回復に時間を要しております。カナダ、ベトナム及びマレーシアについては、前期に築いた事業基盤のもと、着実な運営体制の構築を進めております。 この結果、当セグメントの売上収益は5,494百万円(前年同期比11.9%増)、セグメント利益は56百万円(同64.1%減)となりました。(単位:百万円) 前連結会計年度当連結会計年度売上収益セグメント利益売上収益セグメント利益国内事業20,6411,52921,6751,437海外事業4,9081565,49456 ② 財政状態の状況 当連結会計年度末における資産、負債及び資本の状況は次のとおりであります。 流動資産は、前連結会計年度末に比べ607百万円減少し、6,276百万円となりました。これは主として、現金及び現金同等物の減少610百万円、その他の流動資産の増加78百万円等によるものであります。非流動資産は、前連結会計年度末に比べ2,115百万円増加し、29,442百万円となりました。これは主として、有形固定資産の増加514百万円、使用権資産の増加1,150百万円等によるものであります。その結果、資産は、前連結会計年度末に比べ1,507百万円増加し、35,719百万円となりました。 流動負債は、前連結会計年度末に比べ649百万円増加し、6,784百万円となりました。これは主として、リース負債の増加474百万円、その他の流動負債の増加179百万円等によるものであります。非流動負債は、前連結会計年度末に比べ90百万円増加し、13,483百万円となりました。これは主として、借入金の減少692百万円、リース負債の増加666百万円、引当金の増加129百万円等によるものであります。その結果、負債は、前連結会計年度末に比べ740百万円増加し、20,268百万円となりました。 資本は、前連結会計年度末に比べ767百万円増加し、15,450百万円となりました。これは主として、資本剰余金の減少352百万円、利益剰余金の増加803百万円、その他の資本の構成要素の増加208百万円等によるものであります。 ③ キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ610百万円減少し、4,660百万円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動により増加した資金は、5,105百万円(前連結会計年度は4,299百万円の増加)となりました。これは主として、税引前利益1,255百万円、減価償却費及び償却費4,055百万円、金融費用265百万円等の計上に対し、利息の支払額257百万円、法人所得税の支払額384百万円等の資金減少要因があったことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動により減少した資金は、1,745百万円(前連結会計年度は1,306百万円の減少)となりました。これは主として、有形固定資産の取得による支出1,323百万円、無形資産の取得による支出218百万円、差入保証金の差入による支出272百万円等の資金減少要因があったことによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動により減少した資金は、4,135百万円(前連結会計年度は2,263百万円の減少)となりました。これは主として、長期借入金の返済による支出700百万円、リース負債の返済による支出3,406百万円、配当金の支払額461百万円等の資金減少要因があったことによるものであります。 ④ 生産、受注及び販売の実績(イ)生産実績及び受注実績 当社グループは、最終消費者へ直接ヘアカットサービスを提供しておりますので、生産実績及び受注実績は記載しておりません。 (ロ)販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメント毎に示すと、次のとおりであります。セグメントの名称当連結会計年度(自 2025年7月1日至 2026年6月30日)前年同期比(%)国内事業(百万円)21,659105.0海外事業(百万円)5,494111.9合計(百万円)27,154106.3(注)1.金額は外部顧客に対する売上収益を示しております。2.IFRSに基づく金額を記載しております。また、上記金額は百万円未満を切り捨てて記載しております。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 重要性がある会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表等は、IFRSに基づき作成されております。IFRSに準拠した連結財務諸表の作成において、経営者は、会計方針の適用並びに資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす判断、見積り及び仮定の設定を行うことが義務付けられております。実際の業績は、これらの見積りとは異なる場合があります。 重要性がある会計方針及び見積りの詳細については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 3.重要性がある会計方針、4.重要な会計上の見積り及び判断」に記載しております。 ② 経営成績等に関する分析 経営成績等に関する分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要」に記載のとおりです。 ③ 資本の財源及び資金の流動性について 当社グループの資金需要は、営業活動に係る資金支出では、店舗スタッフ及び本社社員等の人件費、店舗賃料、広告宣伝費及び求人費等があります。また、投資活動に係る資金支出では、出店及びリニューアルに伴う店舗設備投資等があります。 当社グループの資金の源泉は主として、営業活動によるキャッシュ・フロー及び金融機関からの借入れによる資金調達であります。なお、当社グループの当座貸越契約1,000百万円と証書貸付契約を合わせた融資枠は3,000百万円となります。当該融資枠の当連結会計年度末における借入実行残高は2,000百万円であります。 ④ 経営成績に重要な影響を与える要因について 経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載しております。 ⑤ 経営者の問題認識と今後の方針について 当社の経営者は、現在の事業環境及び入手可能な情報に基づき最善の経営方針を立案し、当社が今後さらなる成長と発展を遂げるため、厳しい環境の中様々な課題に対処しております。 具体的には、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載しております。

事業リスク

  • 理美容市場の変化
    カットサイクルの長期化や消費者ニーズの多様化、総合サロンの低価格化などにより、理美容市場の競争が激化しています。これにより、顧客獲得が困難になったり、価格競争に巻き込まれたりするリスクがあります。同社は複数ブランド展開や海外展開、サービス品質向上で対応していますが、市場の変化に対応しきれない場合、収益に悪影響を及ぼす可能性があります。
  • 人財確保の難化
    理容師・美容師の資格取得者の減少や労働環境の変化により、人財の確保が難しくなっています。ヘアカットサービスは人財に大きく依存するため、スタイリストの不足は店舗運営に直接的な影響を与え、出店計画の遅延や既存店舗のサービス品質低下につながる可能性があります。教育研修施設の増設や待遇改善で対応していますが、状況が改善しない場合、事業拡大の足かせとなるリスクがあります。
  • 海外事業固有のリスク
    海外事業では、文化や生活習慣の違い、政情・経済の不安定さ、法規制や租税制度の変更など、カントリーリスクが存在します。また、模倣サービスの出現も懸念されます。これらのリスクが顕在化した場合、事業計画の遅延や収益性の悪化、ブランドイメージの毀損につながる可能性があります。各国での情報収集や商標登録で対応していますが、予測不能な事態が発生するリスクは常に存在します。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2026|2,165 文字
3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、当社グループの事業及び業績等並びに投資家の判断に重要な影響を及ぼす可能性のあるリスクとして、以下の重要項目ごとに認識しております。 (1)事業運営に関するリスク(2)外部環境変化に関するリスク(3)財務に関するリスク(4)組織体制及びシステムに関するリスク 各項目における個々のリスクの内容及び対応策は以下のとおりであります。 なお、本項において将来に関する事項を含みますが、本書提出日現在において当社グループが判断したものであり、以下の記載は当社株式への投資に関するリスクのすべてを網羅するものではありません。 (1)事業運営に関するリスク項目リスクの内容当社グループの対応策理美容市場・カットサイクルの長期化、消費者ニーズの多様化等の需要変化・総合サロンの低価格化等による競争環境の変化・「QB HOUSE」以外の複数ブランドの展開及び海外展開等によるリスク分散化・利便性の高い好立地への出店及びサービス品質向上のための研修実施等による差別化・新券売機導入及びアプリ開発等に伴うサービス拡充によるお客さまの利便性向上人財の確保・理容師及び美容師の資格取得者の減少、労働環境の変化等による人財確保の難化・教育研修施設の増設及び運営の強化・待遇及び労働環境の改善による定着率の向上・新たな採用チャネルの拡大委託取引先・委託取引先が運営する店舗の業務委託契約の終了、解約及び変更等による出店政策への影響・法令改正による、委託取引先及びその従業員に対する行政の解釈等が変更された場合の対応 ※委託取引先との業務委託契約については、「5.重要な契約等 (2) 業務委託契約」を参照・委託取引先との定期的な面談及び委託取引先が雇用する従業員へのアンケート調査等により、経営状況及び労働環境等を把握・年に数回の内部監査により実態を把握・年1回以上の業務委託契約継続の審査減損・店舗固定資産の減損損失・のれんの減損損失(店舗固定資産)・過去の出店における集客実績及び業績推移等を基にした収支計画の精度向上・出店審議会や経営会議等における出店の適切性に関する審議・出店後の店舗損益のモニタリング(のれん)・綿密な事業計画の立案及び実行・連結業績のモニタリングIT・DX・IT・DXの取組みが進まないことによる顧客ニーズとの乖離・DX人財の確保・育成の遅延・DX人財の確保及び育成によるIT・DX化を実行する社内リソースの強化・外部業者との連携による知見及びノウハウの蓄積海外事業・文化及び生活習慣の違い並びに政情、経済、法規制、租税制度及びビジネス慣習等のカントリーリスクによる事業計画の遅延・模倣サービスの出現・各国での情報収集及びリスクの洗い出し、並びにグループ内での対応策の検討及び実施によるリスク回避・各国での商標登録及び競合他社の早期把握 (2)外部環境変化に関するリスク項目リスクの内容当社グループの対応策経済状況、法的規制・経済環境の変動に伴う人件費、賃料の上昇による費用の増加・一般的な法令及び理容師法・美容師法等の法令の改正による、設備投資等の新たな費用の発生又は増加・継続的な情報収集及びリスクの洗い出し、並びに対応策の検討及び実施によるリスク回避異常気象、自然災害及び感染症・異常気象及び自然災害等の発生等による一時的な営業休止及び来店客数の減少・新型コロナウイルスやインフルエンザ等の感染症の流行に起因する一時的な営業休止及び来店客数の減少・お客さま及び従業員の安全を最優先とした店舗運営の徹底・災害及び感染症に対する対応策の検討及び実施 (3)財務に関するリスク項目リスクの内容当社グループの対応策配当・業績低迷による配当の不安定化・健全な収益及び財務状況の維持新株予約権・新株予約権行使による株式価値の希釈化・株式市場への影響を緩和するための、行使時期及び数量の制限資金調達・財務制限条項への抵触による期限の利益喪失・事業計画の未達等による借入金の返済計画の変更・金融機関の融資姿勢の変化等による借換えの難化・金利上昇による利息負担の増加・健全な収益及び財務状況の維持・資金調達コストの最適化の検討及び実施・適時かつ適切な情報提供等による取引銀行との協力関係の維持・財務制限条項の変更並びに一部借入金の金利に対して固定金利への変更及びデリバティブ取引(金利スワップ)を利用すること等によるリスク低減 (4)組織体制及びシステムに関するリスク項目リスクの内容当社グループの対応策労務関連・労働関連の法令違反及び事故等の発生・専門部署のサポート及び外部専門家の活用による法令遵守の徹底・役員及び従業員へのコンプライアンス研修の実施・内部通報制度の整備及び運用によるリスクの早期把握個人情報保護・個人情報の漏洩による信用力低下・情報システムセキュリティの強化・プライバシーポリシーに基づく管理及び運用の徹底・役員及び従業員への情報管理に関する研修の実施システム・システム障害による店舗の効率的な運営やお客さまに対する適時の情報提供の阻害・データのクラウドへの移行及び重要データのバックアップ・システム及びネットワークの増強及び冗長化

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