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ステムセル研究所(7096)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

サービス業 情報通信・サービスその他

事業の概要

  • 細胞バンク事業
    ステムセル研究所は、お母さんと赤ちゃんをつなぐ「さい帯血」や「さい帯」といった周産期組織から細胞を採取し、将来の病気治療に備えて保管する「細胞バンク事業」が主力です。顧客(妊婦など)から分離料、検査料、登録料、保管料を受け取ることで収益を得ています。これは、将来の再生医療や細胞治療に役立つ可能性を見越したサービスです。
  • 再生医療等製品開発
    保管している細胞を活用し、新たな治療法や再生医療等製品の研究開発も行っています。具体的には、脳性麻痺や自閉症スペクトラム障害など、現在の治療法が十分でない疾患に対する再生医療への応用を目指しており、臨床研究を通じてその有効性を検証しています。
  • 周辺領域での事業開発
    細胞バンク事業の基盤を活かし、再生医療、不妊治療、出産、子育てといった関連領域での事業開発や投資も展開しています。これにより、単一事業に留まらず、幅広いライフステージにおける医療・ヘルスケアニーズに対応し、事業の多角化を図っています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
  • 細胞バンク事業
    ステムセル研究所の事業は、再生医療・細胞治療を目的とした「さい帯血」や「さい帯」などの周産期組織由来の細胞バンク事業が中心です。この事業は単一セグメントとして運営されており、他の事業セグメントに分かれていません。顧客から細胞の分離、検査、登録、保管にかかる費用を収受することで収益を上げています。
  • 再生医療等製品開発
    細胞バンク事業で保管している細胞を活用し、新たな治療法や再生医療等製品の開発も行っています。これは、脳性麻痺や自閉症スペクトラム障害といった疾患に対する再生医療への応用を目指すもので、臨床研究を通じてその実現可能性を探っています。この開発活動は、将来的な事業拡大の柱となる可能性があります。
  • 周辺領域の事業開発・投資
    細胞バンク事業で培った基盤を活かし、再生医療、不妊治療、出産、子育てといった関連領域での事業開発や投資も手掛けています。これにより、事業の多角化を進め、より広範な医療・ヘルスケアニーズに対応することで、持続的な成長を目指しています。
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2026|7,017 文字
3 【事業の内容】当社グループは、再生医療・細胞治療分野における利用を目的とした「さい帯血」及び「さい帯」等の周産期組織由来細胞のバンク事業を行っております。株式会社ステムセル研究所において「さい帯」や「さい帯血」等の周産期組織由来の細胞バンク事業の展開及びそれらの細胞等を利用した新たな治療法の開発を行うとともに、子会社であるSTEMCELL INNOVATIONS PTE. LTD.(シンガポール)及び株式会社ミルケアの2社を通じて、海外でのさい帯・さい帯血保管事業及び当社の事業に関連する新規分野の事業を推進しております。なお、当社グループは「細胞バンク事業」の単一セグメントであるため、セグメント情報に関連付けた記載を行っていません。 (1)さい帯血とさい帯についてお母さんと赤ちゃんをつなぐ“へその緒”は「さい帯」、さい帯や胎盤に含まれる血液は「さい帯血」と呼ばれ、いずれも赤ちゃんに由来する組織・細胞です。さい帯血及びさい帯には、再生医療分野において炎症抑制や組織修復への関与が研究されている細胞が含まれており、自己又は家族由来細胞を活用した研究及び医療利用への応用が期待されています。また、さい帯血・さい帯は長期保存が可能であることから、将来の医療利用に備えた保管ニーズがあります。さらに、さい帯血・さい帯は、出産後にお母さん及び赤ちゃんへの追加的侵襲を伴わず採取可能であり、通常は医療廃棄物として処理される組織を活用することから、再生医療分野における研究開発及び治療技術開発への活用が進められています。 (2)さい帯血バンクについてさい帯血には、血液の源となる造血幹細胞や、免疫調節に関与する細胞等が含まれております。さい帯血は、出産時に侵襲なく採取可能であり、長期間の凍結保管が可能であることから、白血病等の血液疾患に対する造血幹細胞移植に活用されております。近年では、血液疾患以外にも、小児の中枢神経系疾患(低酸素性虚血性脳症、脳性麻痺等)や自閉症スペクトラム障害等を対象として、再生医療・細胞治療分野における臨床研究が国内外で進められており、安全性及び有効性の可能性を示唆する報告がなされております。さい帯血バンクには、「公的さい帯血バンク」と「民間さい帯血バンク」があります。公的さい帯血バンクは、「移植に用いる造血幹細胞の適切な提供の推進に関する法律」(以下、「造血幹細胞移植推進法」という)に基づき、妊産婦から無償で提供を受けたさい帯血を、白血病等の移植治療を必要とする患者向けに保管・提供する非営利事業です。2026年3月31日現在、厚生労働大臣の許可を受けた公的さい帯血バンクは全国に6施設あります。一方、民間さい帯血バンクは、本人又は家族による将来的な研究利用及び医療利用の可能性を想定し、有償でさい帯血を保管する事業です。民間さい帯血バンクについては、厚生労働省健康局より「臍帯血取扱事業の届出」の提出が要請されております。2026年3月現在、当該届出を行っている民間さい帯血バンク事業者は当社を含め2社であり、当該2社のさい帯血保管総数は95,821件、そのうち当社保管総数は95,005件となっております(厚生労働省健康局「臍帯血の引渡し実績等に関する報告」(2025年3月31日時点)より)。なお、造血幹細胞移植推進法の対象外となるさい帯血利用については、再生医療等を目的とした臨床研究又は自由診療において、「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」(以下、「再生医療等安全性確保法」という)に基づき、再生医療等提供計画を作成の上、「特定認定再生医療等委員会」又は「認定再生医療等委員会」(注1)の審査を経て、厚生労働大臣へ提供計画を提出し実施する必要があります。2026年3月31日現在、当社顧客へのさい帯血引渡件数(実利用件数)は、血液疾患2件及び再生医療等分野43件となっております。 (出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/ishoku/saitaiketsu.html)) (3)さい帯バンクについてさい帯には、再生医療・細胞治療分野において研究が進められている間葉系細胞が含まれております。間葉系細胞は、さい帯のほか、骨髄、脂肪及び歯髄等から採取可能でありますが、さい帯は出産時に侵襲なく採取可能であることから、再生医療分野における細胞源の一つとして利用されております。また、炎症抑制作用や組織修復への関与が研究されており、炎症性疾患等を対象とした研究開発及び臨床研究が国内外で進められております。さらに、間葉系細胞は複数の細胞系譜へ分化可能な性質を有することから、細胞・組織再生分野における研究開発も進められております。なお、間葉系細胞は免疫調節作用を有するとされており、他家さい帯由来間葉系細胞を用いた研究開発も進められておりますが、当社グループは、自家さい帯を活用した研究利用及び医療利用の可能性に着目し、さい帯保管事業を推進しております。当社は、2021年4月より「さい帯(へその緒)組織保管サービス」を開始しております。2026年3月現在、当社グループが把握する限り、国内において民間企業によるさい帯保管事業を展開する事業者は当社のみとなっております。なお、さい帯保管は、「移植に用いる造血幹細胞の適切な提供の推進に関する法律」の対象外であり、公的さい帯バンクは存在しておりません。また、臨床研究又は自由診療における再生医療等を目的としたさい帯利用については、「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」に基づき実施されます。 (4)当社グループの「細胞バンク事業」について当社は、顧客(妊婦等)と「さい帯血分離保管委託契約」及び(又は)「さい帯保管委託契約」を締結し、国内のさい帯血・さい帯採取協力病院(大学病院、産科クリニック等)において採取されたさい帯血・さい帯を回収の上、自社の細胞処理センター(CPC:東京都港区及び横浜市緑区)へ輸送しております。CPCに搬入したさい帯血・さい帯については、クリーンルーム内において無菌的操作による処理を行い、長期保管に適した状態に加工した上で、自社の細胞保管センター(横浜市緑区)に設置した超低温タンクにて長期保管しております。委託契約に係る収益は、さい帯血・さい帯の分離料、検査料、登録料及び細胞保管料等により構成されており、初年度契約収益及び次年度以降の継続保管収益を収受する事業構造となっております。なお、さい帯血・さい帯の採取については、採取協力病院に対して採取技術料を支払っております。また、当社グループは、主幹事業であるさい帯血・さい帯保管事業に加え、細胞保管に関するノウハウ及びインフラを活用した医療関連支援事業及び新たな保管サービスの開発に取り組んでおります。医療関連支援事業としては、卵子保管業務の受託や、多発性骨髄腫患者を対象とした寛解期末梢血造血幹細胞の保管受託を行っております。また、新たな保管サービスとして、保管されたさい帯血の一部を活用したiPS細胞作製及び保管サービスの検討を進めております。 (5)品質管理体制当社は、細胞バンク事業における品質管理体制の整備の一環として、2011年より品質マネジメントシステムに関する国際規格である「ISO9001」の認証を取得しております。また、国際的な品質基準への適合を目的として、2019年7月には、さい帯血保管に関する国際認証基準である「AABB」の認証を取得しております。ISO9001については毎年、AABBについては2年毎に、第三者機関による品質マネジメントシステムの審査を受けており、2026年3月現在、各認証を維持しております。また、国内規制対応として、2016年2月に東京細胞処理センター、2021年3月に横浜細胞処理センターにおいて、「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」に基づく構造設備基準について、独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)の実地調査を経て、特定細胞加工物製造許可を取得しております。 (6)保管したさい帯血の利用状況さい帯血の利用領域の拡大や利用実績の蓄積は、さい帯血保管に対する顧客認知に影響を与える要素であり、また当社グループの事業との関連性も高いことから、当社保管さい帯血に関連する主な利用事例及び研究事例について記載します。 <臨床研究>2017年1月に高知大学医学部附属病院で開始された「小児脳性麻痺など脳障害に対する自家臍帯血単核球細胞輸血」の第Ⅰ相臨床研究では、当社保管細胞が使用され、2018年4月に6例への投与が完了しております。その後、約3年間の経過観察を経て、2022年11月に論文が公表されております。また、自家臍帯血を用いたさらなる有効性評価を目的とした第Ⅱ相臨床研究が計画されており、2024年2月に大阪大学第一特定認定再生医療等委員会において実施計画が審査されております。さらに、当該研究については、先進医療Bとしての実施に向け、厚生労働省先進医療会議において継続審議が行われております。当社保管細胞が使用される他の臨床研究としては、2020年10月5日付でjRCT(臨床研究実施計画・研究概要公開システム)に公表された「小児脳性麻痺など脳障害に対する同胞間臍帯血有核細胞輸血」及び「小児脳性麻痺など脳障害に対する同胞間臍帯血単核球細胞輸血」があり、この第Ⅰ相臨床研究は、研究終了後、2025年10月に論文が公表されております。さらに、大阪市立大学医学部(現 大阪公立大学医学部)がAMED(国立研究開発法人日本医療研究開発機構)の支援を受け実施した「低酸素性虚血性脳症(HIE)に対する自己臍帯血幹細胞治療(第Ⅰ相)」については、論文公表後、第Ⅱ相多施設共同臨床研究が開始されております。当該臨床研究の予定症例数15例のうち、10例については、当社が細胞加工(さい帯血の細胞分離及び輸送)を受託しております。2026年3月現在の登録症例数は1例となっております。 日本で実施されている臨床研究(当社が細胞の処理・提供を行っているもの)対象疾患実施施設フェーズ症例数ステータス脳性麻痺等高知大学医学部附属病院(自家単核球細胞投与)Ⅰ(注2)6例終了(論文発表済)Brain Dev 2022Nov;44(10):681-689.高知大学医学部附属病院(同胞間有核細胞投与)Ⅰ(注2)5例被験者募集終了低酸素性虚血性脳症大阪公立大学医学部附属病院他Ⅰ(注2)6例終了(論文発表済)Sci Rep.2020 Mar 12;10(1):4603Ⅱ(注3)15例被験者募集中自閉症スペクトラム障害大阪公立大学医学部附属病院Ⅰ(注2)Ⅱ(注3)20例被験者募集終了 ※ 症例数は変更される可能性があります。また、各臨床研究は研究者の方針、診療結果により、延期・中止となる可能性があります。 <治療等>米国デューク大学では、脳障害に対するさい帯血投与について、臨床研究及びExpanded Access Protocol(EAP:拡大アクセス制度)を通じた研究的治療が実施されております。2017年10月以降、国内外の患者を対象として、自家又は同胞さい帯血を用いた投与が行われております。2021年9月公表のレポートでは、464名の患者が当該拡大アクセス制度においてさい帯血投与を受けております。当社保管者においても、2026年3月現在、18名が当該制度を通じて米国でさい帯血投与を受けております。当社グループは、これらの対応を通じ、さい帯血の国際輸送及び関連手続に関する実務ノウハウを蓄積しております。また、参加を希望される保管者に対し、関連情報の提供を行っております。また、2024年11月には、免疫不全症を有する患者に対し、当社保管さい帯血を用いた同胞間造血幹細胞移植が実施されました。当該移植の実施に際しては、実施医療機関における倫理審査及び当社保管さい帯血の品質に関する検討が行われた上で移植に至っております。さらに、民間さい帯血バンクで保管された同胞さい帯血の移植については、実施医療機関への確認の結果、診療報酬制度の対象となったことが確認されております。 (7)保管したさい帯の利用状況保管したさい帯組織は、融解し、組織を培養液に浸し培養することにより、間葉系細胞を得ることができます。再生医療においては、間葉系細胞自体を投与する方法の他、間葉系細胞を必要な体組織に変化(分化)させ使用する方法や、間葉系細胞が分泌する成分(各種タンパク質やエクソソーム等)を使用する方法などが期待されています。当社グループは、間葉系細胞の培養技術を有していることから、2023年6月より、保管したさい帯組織の間葉系細胞の培養及び分泌物(以下、培養上清という)の製造について、医師からの製造依頼に基づく製造受託サービスを開始しました。堅調に受託数を増やし、2026年3月現在までに、37件の製造を受託しております。細胞自体を投与せず、培養上清やエクソソームを自由診療において使用することについては、2026年3月現在、再生医療等安全性確保法の対象ではありませんが、関連学会等から注意喚起がなされていることから、委託元へ適切な取り扱いを推奨しております。なお、当社グループでは、製造した培養上清について生産物賠償責任保険に加入しております。また、当社グループにおける本製造サービスに関する宣伝広告等の情報は、有識者の見解を踏まえ作成しております。 (8)細胞処理センター(CPC)について①東京CPC東京CPCは、「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」に基づき、2016年2月に厚生労働省(関東信越厚生局)より特定細胞加工物製造許可を取得しており、2026年3月現在も当該許可を維持しております。東京CPCでは、主として、さい帯血に含まれる幹細胞の分離、調製及び凍結処理を行っております。また、ISO9001及びAABBの認証を取得し、品質マネジメントシステムに基づく運営を行っております。②横浜CPC横浜CPCは、さい帯血及びさい帯の保管需要への対応を目的として2021年3月に開設し、同月に厚生労働省(関東信越厚生局)より特定細胞加工物製造許可を取得しております。2026年3月現在も当該許可を維持しております。横浜CPCは、再生医療等製品製造に必要となる設備要件等を考慮して設計しており、保管細胞の培養、加工及び製品化研究への対応に加え、各種細胞・組織の受け入れを想定した施設となっております。横浜CPCにおいても、東京CPCと同様にISO9001及びAABBの認証を取得し、品質マネジメントシステムに基づく運営を行っております。 2026年3月現在、東京CPC及び横浜CPCにおける月間受入可能検体数は、さい帯血及びさい帯について、それぞれ1,000~1,500検体程度となっております。 (9)細胞保管センター(CCC)について細胞保管センター(CCC)は、新耐震基準に基づき設計された施設(ジャーマンインダストリーパーク)内に所在しております。CPCで処理したさい帯血及びさい帯は、CCC内の液体窒素タンクにて保管しております。CCCは、2026年3月現在、第一CCC~第三CCCまで増設しております。2012年に第一CCCを開設し、その後、2021年6月に第二CCC、2025年5月に第三CCCを同施設内に開設しております。2026年3月現在、CCC全体の保管キャパシティは約20万検体(全容量をさい帯血保管に使用した場合)となっております。また、長期的な保管体制の確保を目的として、2025年2月に神奈川県横浜市内の土地を取得しております。当該土地については、将来的な保管施設用地等としての活用を含め検討しておりますが、具体的な用途については、今後の事業環境その他の要因を踏まえ判断してまいります。 (注1)再生医療等技術や法律の専門家の有識者からなる合議制の委員会で、特に高度な審査能力、第三者性を有するもので、一定の手続きにより厚生労働大臣の認定を受けたものをいいます。(注2)第Ⅰ相試験は、主として安全性の評価を目的として実施されるものです。(注3)第Ⅱ相試験は、探索的に有効性及び安全性を評価することを目的として実施されるものです。 [事業系統図] また、当社は「細胞バンク事業」の単一セグメントでありますが、売上高は「技術料」、「保管料」、「その他」の3つから構成されております。① 技術料細胞分離及び細胞処理の際に必要となる分離料、検査料及び登録料を技術料として分類しております。② 保管料細胞保管料を保管料として分類しております。保管料は契約時に契約年数に応じた保管料総額を前受金として計上し、保管期間の経過に応じて年間の保管料を毎期収益として計上しております。③ その他上記の他、契約更新時の更新手数料等をその他として分類しております。

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 中程度
民間さい帯血バンクは当社含め2社のみであり、希少性があるため。
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 規制
厚生労働省への「臍帯血取扱事業の届出」が必要であり、当社含め2社のみ。
顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい 低い(分散)
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか ディフェンシブ
設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか 混合
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 高い
会社が挙げる主要リスク:治療効果が確認されないリスク / 法的規制の改正・強化リスク / 再生医療等安全性確保法による許可取消リスク
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 4 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産★☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

再生医療分野における研究開発力や、特定の治療法に関するノウハウは無形資産となりうる。しかし、現時点では特許やブランド力が顕著に競争優位を確立しているとは言えず、その価値は限定的。

スイッチングコスト★★☆☆☆
根拠:中程度乗り換えの手間・コスト

患者が一度特定の再生医療サービス(例:自家培養軟骨移植)を受け、その効果を実感した場合、他の治療法への乗り換えには心理的・時間的・費用的なハードルが生じる可能性がある。しかし、医療技術の進歩や代替治療法の登場により、スイッチング・コストは相対的に低下するリスクがある。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

現時点では、ユーザー(患者)が増えることでサービスの価値が直接的に向上するようなネットワーク効果は確認できない。

コスト優位☆☆☆☆☆
根拠:弱い同じ物を安く作れる

再生医療サービスは高度な技術と設備を要するため、構造的にコスト優位性を築くことは困難。むしろ、研究開発費や製造コストは高水準になる傾向がある。

規模の経済★☆☆☆☆
根拠:弱い規模が参入障壁になる

再生医療分野は比較的新しく、業界全体が成長段階にある。同社は国内有数のプレイヤーではあるが、業界規模に対して最適な少数寡占を形成しているとは言い難い。今後の業界再編やプレイヤーの増加により、規模の優位性は変動する可能性がある。

  • 民間バンクのリーディングカンパニー
    厚生労働省への届出を行っている民間さい帯血バンクは国内に2社のみであり、そのうちステムセル研究所は86,733件(2024年3月31日時点)の保管総数を誇ります。これは国内の民間バンクにおける圧倒的なシェアを示しており、顧客からの信頼と実績を強みとしています。
  • 国際的な品質基準への適合
    2011年よりISO9001を運用し、2019年7月にはさい帯血保管に関する国際基準であるAABBの認証を取得しています。これにより、細胞の採取から処理、保管、輸送に至るまで、グローバルレベルの厳格な品質管理体制を確立しており、高品質なサービス提供を保証しています。
  • 法的規制への準拠と施設体制
    再生医療等安全性確保法に基づき、特定細胞加工物製造許可を東京と横浜の2つの細胞処理センターで取得しています。これにより、法的に定められた基準を満たした施設で細胞の処理・保管が可能であり、顧客は安心してサービスを利用できます。また、2拠点体制は災害時などのリスク分散にも寄与します。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであります。 (1) 経営の基本方針当社グループは「あたらしい命に、あたらしい医療の選択肢を。」をコーポレートスローガンに掲げ、産婦人科施設との強固なネットワークを活用し、再生医療・細胞治療を目的とした「さい帯」や「さい帯血」等の周産期組織由来の細胞バンク事業を展開しております。当社グループは、 ・国内市場における細胞バンク事業の安定的な成長 ・シンガポールを起点とした東南アジア市場の開拓を成長戦略の二本柱と位置付け、中長期的な事業拡大を推進しております。また、これらの事業基盤を活用し、再生医療・細胞治療分野における新たな治療法の開発に加え、関連領域における事業開発や投資にも取り組むことで、事業領域の拡大と収益機会の多様化を図り、グローバルかつサステナブルな成長と社会への貢献を目指しております。 (2) 目標とする経営指標 当社は、「細胞バンク事業」の単一セグメントのため、事業の状況を的確かつ容易に把握する上で、年間保管(売上)検体数をベンチマークとし、年間保管(売上)検体数増加を目指し、事業規模拡大に努めて参ります。また「細胞バンク事業」の安定した運営のため、内部留保を充実させ、自己資本比率を高めて参ります。 当社におけるさい帯血及びさい帯保管(売上)検体数期別さい帯血※1さい帯※2保管検体数(新規)保管検体数(累計)保管検体数(新規)保管検体数(累計)2022年3月期6,907 検体70,096 検体823 検体823 検体2023年3月期7,564 検体77,660 検体1,369 検体2,192 検体2024年3月期8,559 検体86,219 検体1,968 検体4,160 検体2025年3月期8,464 検体94,683 検体2,913 検体7,073 検体2026年3月期7,357 検体102,040 検体5,062 検体12,135 検体 ※1 上表に記載のさい帯血の検体数は、厚生労働省への「臍帯血取扱事業の届出」記載の検体数より、売上に計上していない無料保管分を除いた検体数を記載しています。※2 さい帯保管契約を締結した検体数を記載しています。 (3) 中長期的な会社の経営戦略 当社グループは、2026年5月に中長期の持続的な業績拡大に向けた中期経営計画を公表いたしました。当該計画において、当社グループは2030年3月期に向け、 ・国内市場における細胞バンク事業の安定的な成長 ・シンガポールを起点とした東南アジア市場の開拓を成長戦略の二本柱と位置付け、中長期的な事業拡大を推進しております。 この中期経営計画の達成に向け、「国内事業基盤の強化」「海外展開の推進」「臨床応用・利用拡大」の3つを重点戦略として推進してまいります。 (4) 経営環境及び対処すべき課題 ① 経営環境について 再生医療分野に対する関心が高まる環境のもと、当社グループは、日本における出生率が継続的に減少する状況においても売上高増収を継続しております。当社グループの「さい帯血」「さい帯」の累計保管数は2026年3月末現在で11万検体を超え、国内有数の細胞保管基盤を有しております。この基盤とノウハウを生かし、周産期関連由来細胞の保管意義の訴求と、東南アジアを中心としたグローバルへの展開を通じて、事業の拡大を図ってまいります。 ② 事業上及び財務上の対処すべき課題について当社グループは、中期経営戦略を推進するにあたり、下記の3点を重点課題と捉え対処して参ります。1.国内事業基盤の強化 将来的には現在の約2.5倍にあたる年間保管検体数20,000検体(出生数の3%)をめざしております。この目標に向け、医療機関との連携の一層の強化、Web・SNSを活用したオンラインマーケティング、リアルイベントの全国展開等を推進してまいります。さらに「保管料5年分無料キャンペーン」を2026年6月まで実施し、資料請求数及び成約率の向上を図ってまいります。 また、基幹システムの老朽化対応及び業務効率化のため、かねてより準備を進めてきたシステムのリプレースを2027年3月期に実施する予定です。2.海外展開の推進 STEMCELL INNOVATIONS PTE. LTD.のCPC(細胞処理センター)及びCCC(細胞保管センター)について、2026年6月に完成の後、MOH(保健省)の事業許可を得て2027年3月期半ばの稼働開始を予定しております。今後は、まずシンガポール及びインドネシア・ジャカルタ近郊を中心にマーケティング活動を本格化させるとともに、中期的には東南アジア全域への展開を進めてまいります。 東南アジア地域では、所得水準の上昇や健康意識の高まりを背景に、さい帯・さい帯血保管市場の拡大が見込まれており、同市場は2032年まで年平均成長率約16.8%で成長するとの推計※もあります。当社グループは、最先端設備と日本品質による安全性・信頼性を強みに、シンガポールを起点として、東南アジア地域において存在感のあるプレイヤーとなることを目指してまいります。シンガポール(想定市場規模6,000件/年)およびインドネシア(想定市場規模3,000件/年)においては、将来的に50%のシェアを獲得することを目標としています。 ※Credence Research社による推計3.さい帯・さい帯血の臨床応用・利用拡大 再生医療領域においては、大阪公立大学及び高知大学におけるさい帯血を用いた臨床研究、米国デューク大学による脳性麻痺児等へのさい帯血投与プログラムへの支援を継続してまいります。 さらに、大学等との共同・協力による先進的な研究開発・臨床研究にも継続的に取り組んでおります。具体的には、国際医療福祉大学医学部眼科学教室及び医療法人社団栄和会と共同で、さい帯間葉系細胞由来培養上清を用いた新たな眼疾患治療の開発を進めております。 また、医療機関と連携し、さい帯・さい帯血を利用した第二種再生医療等提供計画の具体化に向けた取り組みも推進しております。 加えて、株式会社iPSポータルと共同で、自家さい帯血由来iPS細胞の製造・保管サービスの実用化に向けた検討を進めるほか、さい帯由来培養上清液の美容・自由診療領域での利用拡大にも取り組み、保管細胞の活用機会拡大を図ってまいります。 これらの研究開発の進展により、保管した細胞の活用領域は今後さらに拡大していくものと考えております。従来、さい帯・さい帯血保管は「万一の場合に備えた将来への備え」として認識される側面がありましたが、今後は再生医療や自由診療等における具体的な活用を前提とした保管ニーズへと変化していくことが期待され、これに伴い保管需要のさらなる拡大を見込んでおります。
対処すべき課題
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであります。 (1) 経営の基本方針当社グループは「あたらしい命に、あたらしい医療の選択肢を。」をコーポレートスローガンに掲げ、産婦人科施設との強固なネットワークを活用し、再生医療・細胞治療を目的とした「さい帯」や「さい帯血」等の周産期組織由来の細胞バンク事業を展開しております。当社グループは、 ・国内市場における細胞バンク事業の安定的な成長 ・シンガポールを起点とした東南アジア市場の開拓を成長戦略の二本柱と位置付け、中長期的な事業拡大を推進しております。また、これらの事業基盤を活用し、再生医療・細胞治療分野における新たな治療法の開発に加え、関連領域における事業開発や投資にも取り組むことで、事業領域の拡大と収益機会の多様化を図り、グローバルかつサステナブルな成長と社会への貢献を目指しております。 (2) 目標とする経営指標 当社は、「細胞バンク事業」の単一セグメントのため、事業の状況を的確かつ容易に把握する上で、年間保管(売上)検体数をベンチマークとし、年間保管(売上)検体数増加を目指し、事業規模拡大に努めて参ります。また「細胞バンク事業」の安定した運営のため、内部留保を充実させ、自己資本比率を高めて参ります。 当社におけるさい帯血及びさい帯保管(売上)検体数期別さい帯血※1さい帯※2保管検体数(新規)保管検体数(累計)保管検体数(新規)保管検体数(累計)2022年3月期6,907 検体70,096 検体823 検体823 検体2023年3月期7,564 検体77,660 検体1,369 検体2,192 検体2024年3月期8,559 検体86,219 検体1,968 検体4,160 検体2025年3月期8,464 検体94,683 検体2,913 検体7,073 検体2026年3月期7,357 検体102,040 検体5,062 検体12,135 検体 ※1 上表に記載のさい帯血の検体数は、厚生労働省への「臍帯血取扱事業の届出」記載の検体数より、売上に計上していない無料保管分を除いた検体数を記載しています。※2 さい帯保管契約を締結した検体数を記載しています。 (3) 中長期的な会社の経営戦略 当社グループは、2026年5月に中長期の持続的な業績拡大に向けた中期経営計画を公表いたしました。当該計画において、当社グループは2030年3月期に向け、 ・国内市場における細胞バンク事業の安定的な成長 ・シンガポールを起点とした東南アジア市場の開拓を成長戦略の二本柱と位置付け、中長期的な事業拡大を推進しております。 この中期経営計画の達成に向け、「国内事業基盤の強化」「海外展開の推進」「臨床応用・利用拡大」の3つを重点戦略として推進してまいります。 (4) 経営環境及び対処すべき課題 ① 経営環境について 再生医療分野に対する関心が高まる環境のもと、当社グループは、日本における出生率が継続的に減少する状況においても売上高増収を継続しております。当社グループの「さい帯血」「さい帯」の累計保管数は2026年3月末現在で11万検体を超え、国内有数の細胞保管基盤を有しております。この基盤とノウハウを生かし、周産期関連由来細胞の保管意義の訴求と、東南アジアを中心としたグローバルへの展開を通じて、事業の拡大を図ってまいります。 ② 事業上及び財務上の対処すべき課題について当社グループは、中期経営戦略を推進するにあたり、下記の3点を重点課題と捉え対処して参ります。1.国内事業基盤の強化 将来的には現在の約2.5倍にあたる年間保管検体数20,000検体(出生数の3%)をめざしております。この目標に向け、医療機関との連携の一層の強化、Web・SNSを活用したオンラインマーケティング、リアルイベントの全国展開等を推進してまいります。さらに「保管料5年分無料キャンペーン」を2026年6月まで実施し、資料請求数及び成約率の向上を図ってまいります。 また、基幹システムの老朽化対応及び業務効率化のため、かねてより準備を進めてきたシステムのリプレースを2027年3月期に実施する予定です。2.海外展開の推進 STEMCELL INNOVATIONS PTE. LTD.のCPC(細胞処理センター)及びCCC(細胞保管センター)について、2026年6月に完成の後、MOH(保健省)の事業許可を得て2027年3月期半ばの稼働開始を予定しております。今後は、まずシンガポール及びインドネシア・ジャカルタ近郊を中心にマーケティング活動を本格化させるとともに、中期的には東南アジア全域への展開を進めてまいります。 東南アジア地域では、所得水準の上昇や健康意識の高まりを背景に、さい帯・さい帯血保管市場の拡大が見込まれており、同市場は2032年まで年平均成長率約16.8%で成長するとの推計※もあります。当社グループは、最先端設備と日本品質による安全性・信頼性を強みに、シンガポールを起点として、東南アジア地域において存在感のあるプレイヤーとなることを目指してまいります。シンガポール(想定市場規模6,000件/年)およびインドネシア(想定市場規模3,000件/年)においては、将来的に50%のシェアを獲得することを目標としています。 ※Credence Research社による推計3.さい帯・さい帯血の臨床応用・利用拡大 再生医療領域においては、大阪公立大学及び高知大学におけるさい帯血を用いた臨床研究、米国デューク大学による脳性麻痺児等へのさい帯血投与プログラムへの支援を継続してまいります。 さらに、大学等との共同・協力による先進的な研究開発・臨床研究にも継続的に取り組んでおります。具体的には、国際医療福祉大学医学部眼科学教室及び医療法人社団栄和会と共同で、さい帯間葉系細胞由来培養上清を用いた新たな眼疾患治療の開発を進めております。 また、医療機関と連携し、さい帯・さい帯血を利用した第二種再生医療等提供計画の具体化に向けた取り組みも推進しております。 加えて、株式会社iPSポータルと共同で、自家さい帯血由来iPS細胞の製造・保管サービスの実用化に向けた検討を進めるほか、さい帯由来培養上清液の美容・自由診療領域での利用拡大にも取り組み、保管細胞の活用機会拡大を図ってまいります。 これらの研究開発の進展により、保管した細胞の活用領域は今後さらに拡大していくものと考えております。従来、さい帯・さい帯血保管は「万一の場合に備えた将来への備え」として認識される側面がありましたが、今後は再生医療や自由診療等における具体的な活用を前提とした保管ニーズへと変化していくことが期待され、これに伴い保管需要のさらなる拡大を見込んでおります。
MD&A(経営者による分析)
4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】当社グループは、当連結会計年度より連結財務諸表を作成しているため、前連結会計年度との比較・分析の記載はしておりません。なお、文中の将来に関する事項については、本書提出日現在において判断したものであります。また当社グループは、「細胞バンク事業」の単一セグメントのため、セグメントごとの記載を省略しております。 (1) 経営成績等の状況の概要当社グループは、株式会社ステムセル研究所において「さい帯」や「さい帯血」等の周産期組織由来の細胞バンク事業の展開及びそれらの細胞等を利用した新たな治療法の開発を行うとともに、子会社であるSTEMCELL INNOVATIONS PTE. LTD.(シンガポール)及び株式会社ミルケアの2社を通じて、海外でのさい帯・さい帯血保管事業及び当社の事業に関連する新規分野の事業を推進しております。子会社における事業の本格化により業績への寄与が拡大することから、当連結会計年度の第2四半期(中間期)より連結決算へ移行いたしました。 当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という)の状況の概要は次のとおりであります。 当連結会計年度は、保管検体数の増加に向けて、産婦人科施設との連携強化及びWEB広告運用の最適化を継続的に実施し、妊婦及びそのご家族への認知拡大を推進いたしました。また、対面チャネルとして複数のマタニティ・ベビー関連イベントへ出展し、顧客との接点拡大にも取り組みました。2024年11月に開始した新保管プラン「HOPECELL」は、さい帯血とさい帯の両方を採取・保管することで、出産時にしか得られない細胞をより確実に保管できるサービスであり、市場への浸透が順調に進んでおります。「HOPECELL」導入によりさい帯・さい帯血合わせた総保管数が大きく伸び、2026年3月末時点の累計保管検体数(創業以来)は11万件を超えました。保管契約の年数にわたって毎年保管料売上を計上するため、保管検体数の増加は、ストック収益として当社の安定した収益の基盤になります。また、「HOPECELL」開始1周年を記念し、2025年12月下旬より10年保管及び20年保管プランを対象とした「保管料5年間分無料キャンペーン」を実施した結果、資料請求数が増加いたしました。 東南アジア事業においては、STEMCELL INNOVATIONS PTE. LTD.を中心に、シンガポールおよびインドネシア・ジャカルタ近郊を対象とした、さい帯・さい帯血保管事業の立ち上げを推進しております。現在、最新設備を備えたCPC(細胞処理センター)およびCCC(細胞保管センター)の建設は順調に進捗しており、シンガポール保健省(MOH:Ministry of Health)への事業ライセンス申請も完了しております。引き続き、早期のライセンス取得および事業開始に向け、万全の準備を進めております。また、これらの取り組みは、「日本・シンガポール細胞バンク・医療基盤連携推進事業」として、日本国外務省が認定する「2026年 日・シンガポール国交樹立60周年記念事業」に選定されております。これを契機として、日本とシンガポール間における医療・再生医療分野での連携強化と、アジア地域における細胞バンク事業の発展に貢献してまいります。 国内関連事業では、株式会社ミルケアにおいて、当社のさい帯保管者向けに「ファミリー上清」製造サービスを提供しています。さい帯保管者数の増加を背景に利用者数及び利用件数が着実に拡大し、2026年3月末時点で累計37件の受注を受けております。サービス提供可能な提携クリニックのネットワーク拡充も進めています。 FDA(米国の医薬品規制当局)の認可のもと米国デューク大学が実施している脳性麻痺児等を対象としたさい帯血投与プログラムにおいては、当社でさい帯血を保管されている方々の参加事例が増加しており、さい帯血を用いた治療への活用ルートとして実績が積み上がっております。再生医療分野における臨床研究としては、大阪公立大学大学院医学研究科発達小児医学教室と共同で進めている「自閉症スペクトラム障害(ASD)に対する自家さい帯血有核細胞を用いた治療法の開発」に関する臨床研究が開始され、複数の患者に対しさい帯血の投与が実施されております。また、高知大学におけるさい帯血を用いた脳性麻痺の臨床研究では、これまでに投与を受けた患者において運動能力の改善などの効果が確認されています。高知大学ではさらに多くの症例を対象とした臨床研究が計画されており、さい帯血を用いた再生医療の可能性が広がることが期待されます。株式会社iPSポータルと共同で実施している、自家さい帯血由来iPS細胞の製造・保管サービスに向けた共同研究においては、当社で20年以上の長期にわたり凍結保管していたさい帯血から良好なiPS細胞が製造でき、保管されたさい帯血がソースとして優れていることを確認しております。2026年3月開催の再生医療学会でその成果が発表されました。さらに、2025年12月には、学校法人国際医療福祉大学医学部眼科学教室および医療法人社団栄和会との間で、さい帯間葉系細胞由来培養上清を用いた新たな眼疾患治療の開発に関する共同研究契約を締結しました。本研究では、角膜上皮障害に対する有効性の検証を行い、将来的な臨床応用に向けた基礎的知見の獲得を目指しております。これらの活動の結果、当連結会計年度における売上高は2,811,344千円、営業利益は202,657千円、経常利益217,447千円、親会社株主に帰属する当期純利益は155,917千円となりました。 ① 経営成績 当社グループの目標とする経営指標は、年間保管(売上)検体数と営業利益率であります。 (売上高)当連結会計年度の売上高は2,811,344千円となりました。売上高につきましては、国内事業において新保管プラン「HOPECELL」が浸透し、受注が堅調に推移したことにより、過去最高※を更新いたしました。この結果、今期の売上検体数実績は、さい帯血7,357検体、さい帯5,062検体となりました。※当社は当連結会計年度より連結財務諸表の作成を開始したため、「過去最高」は、連結前の当社単体の経営成績との比較によるものです。 (売上原価、売上総利益)当連結会計年度の売上原価は1,099,157千円となりました。将来の事業拡大を見据えた人員増強および賃金改定に伴う人件費の増加に加え、原材料価格の上昇等により、売上原価は増加いたしました。この結果、当連結会計年度の売上総利益は1,712,187千円となりました。 (販売費及び一般管理費、営業利益)当連結会計年度の販売費及び一般管理費は1,509,529千円となりました。現在最も注力しているシンガポール子会社における事業立ち上げ費用の影響により、販売費及び一般管理費も増加しております。これは、競合他社の動向等も踏まえ、今後の市場開拓に向けた重要な投資局面と位置付け、先行的な投資を実施していることによるものです。この結果、当連結会計年度の営業利益は202,657千円となり、営業利益率は7.2%となりました。 (営業外収益、営業外費用、経常利益)当連結会計年度の営業外収益は22,596千円となりました。主な内訳は投資有価証券の受取利息であります。また、当連結会計年度の営業外費用は7,807千円となりました。主な内訳は支払利息5,448千円、雑損失1,563千円であります。この結果、経常利益は217,447千円となりました。 (特別利益、特別損失、当期純利益)当連結会計年度の特別利益は、固定資産売却益の計上により550千円となりました。当連結会計年度の特別損失は、固定資産除却損の計上により211千円となりました。また、法人税等を86,778千円計上した結果、親会社株主に帰属する当期純利益は155,917千円となりました。 ② 財政状態(資産) 資産合計は8,124,841千円となりました。このうち流動資産は5,313,624千円となりました。主な内訳は、現金及び預金2,834,134千円、売掛金2,337,026千円であります。固定資産は2,811,216千円となりました。内訳は有形固定資産1,375,042千円、無形固定資産225,619千円、投資その他の資産1,210,554千円であります。 (負債) 負債合計は5,050,360千円となりました。流動負債は4,532,174千円となりました。主な内訳は、さい帯血・さい帯保管サービスの顧客からの前受金が4,127,448千円であります。固定負債は518,186千円となりました。主な内訳は長期借入金377,061千円であります。 (純資産) 純資産は、3,074,480千円となりました。うち利益剰余金が1,595,391千円、自己株式が200,138千円、連結子会社に係る非支配株主持分が392,434千円であります。 この結果、当連結会計年度末における経営指標である自己資本比率は、33.01%となりました。 ③ キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は、2,834,134千円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー)当連結会計年度における営業活動により得られた資金は、73,509千円となりました。これは主に、税引前当期純利益を217,786千円計上したこと及び保管検体数の増加に伴い前受金が351,303千円増加した一方、売上債権が496,348千円増加したことによるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー)当連結会計年度における投資活動に使用した資金は、744,565千円となりました。これは主に、シンガポールにおける新規施設への投資および日本における細胞保管設備の充実のための有形固定資産の取得による支出409,286千円、日本における基幹システム刷新等のための無形固定資産の取得による支出117,541千円、投資有価証券の取得による支出200,000千円があったことによるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における財務活動により得られた資金は、231,558千円となりました。これは主に、シンガポール子会社への非支配株主からの払込による収入406,645千円があった一方、自己株式の取得による支出106,008千円があったことによるものであります。 当社グループの資本の財源及び資金の流動性については、営業活動により得られた資金を主な財源として運営しております。また、主な運転資金需要は、さい帯血の分離等に使用する材料費、労務費、経費、販売費及び一般管理費等の営業費用の支払いであり、主な設備投資需要は細胞処理及び細胞保管に係る設備投資資金であります。 ④ 生産、受注及び販売の実績a 生産実績当社グループは、生産活動を行っておりませんので該当事項はありません。 b 受注実績当社グループは、受注生産を行っておりませんので該当事項はありません。 c 販売実績当連結会計年度の販売実績は次のとおりであります。なお、当社は「細胞バンク事業」の単一セグメントであります。セグメントの名称販売高(千円)前年同期比(%)細胞バンク事業2,811,344-合計2,811,344- (注) 1.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は、当該割合が100分の10以上の相手先がないため記載を省略しております。2.販売実績の3つの構成の「技術料」、「保管料」、「その他」別の売上は次のとおりであります。構成販売高(千円)前年同期比(%)技術料 2,226,568-保管料526,077-その他58,698-合計2,811,344- (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容① 重要な会計方針及び見積り当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている企業会計の基準に基づき作成されております。連結財務諸表の作成にあたっては、一定の会計基準の範囲内で見積りが行われている部分があり、これらについては、過去の実績や現在の状況等を勘案し、合理的と考えられる見積り及び判断を行っております。ただし、これらには見積り特有の不確実性が伴うため、実際の結果と異なる場合があります。 なお、当社グループが連結財務諸表を作成するにあたり採用した重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載のとおりであります。 ② 経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容経営者の視点による経営成績成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容については、(1) 経営成績等の状況をご参照ください。 ③ 経営成績に重要な影響を与える要因について経営成績に重要な影響を与える要因については、「3 事業等のリスク」をご参照下さい。 ④ 経営者の問題意識と今後の方針について経営者の問題認識と今後の方針については、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」をご参照ください。

事業リスク

  • 治療効果未確認と代替治療出現のリスク
    保管されている「さい帯血」の再生医療における有効性や治療効果は、まだ臨床研究の初期段階であり、十分に検証されていません。もし臨床研究が長期化したり、期待通りの効果が確認されなかったり、あるいは他に有効な治療法が出現した場合、さい帯血の保管を希望する顧客が減少し、当社の経営成績に重大な影響を及ぼす可能性があります。
  • 法的規制の変更・強化リスク
    当社の主要事業は、「再生医療等安全性確保法」や「造血幹細胞移植法」など、複数の法的規制を受けています。これらの法律が改正・強化されたり、新たな規制が制定されたりした場合、追加的な対応や事業活動への制約が生じ、当社の事業や業績に悪影響を及ぼす可能性があります。規制遵守のためのコスト増加も考えられます。
  • 少子化による事業への影響
    当社の主要事業であるさい帯血保管は、出産時に採取されるため、日本の出生数の減少は将来的に事業に影響を与える可能性があります。厚生労働省の統計によると出生数は減少傾向にあり、国立社会保障・人口問題研究所の推計でもこの傾向は続くとされています。出生数の想定を上回る減少は、新規顧客獲得の機会を減らし、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2026|4,690 文字
3 【事業等のリスク】本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであります。 (1) 治療効果が確認されないリスクや他に有効な治療法が出現する等のリスクについて 当社グループの顧客は、現在研究が進められている「さい帯血」及び「さい帯」を用いた再生医療が開発され使用できることを想定して保管サービスを契約しております。一方で研究の過程では、新たな課題が生じることや、臨床利用に関わる審査の長期化等が起こり、想定通りに進捗しない可能性があります。また、有効性評価が長期化する可能性や、有効性が明らかにならない可能性があります。研究が想定通りに進捗しない場合や、有効性がないことが明らかとなった場合、また、その他の新たな治療法が出現した場合には、「さい帯血」及び「さい帯」の保管目的に関する訴求力に影響し、新規保管者が減少するリスクがあります。当該リスクが顕在化した場合、経営成績に影響を及ぼし、長期化した場合は事業継続が困難になる可能性がありますが、仮にリスクが顕在化する場合、その時期の見込みは、長期的な将来と予測しております。 当該リスクへの対応策として、「さい帯血」及び「さい帯」を用いた新たな治療法の開発や応用拡大について、アカデミアや再生医療等提供医療機関をパートナーとし、事業開発パイプラインを複数設定し、継続的に「さい帯血」及び「さい帯」の可能性を訴求しております。 (2) 法的規制等に関して 当社グループは、臨床研究や自由診療において「さい帯血」や「さい帯」を用いることを目的のひとつとした細胞バンク事業者であるため、「再生医療を国民が迅速かつ安全に受けられるようにするための施策の総合的な推進に関する法律」および「再生医療等安全性確保法」に則り、事業許可を取得し事業活動を行っております。また「さい帯血」の取り扱いについては、「移植に用いる造血幹細胞の適切な提供の推進に関する法律」の定めに従っております。 細胞の加工や施設の運用においては、予期しない逸脱や事故が発生する可能性があり、特に人体への影響が懸念される場合においては、一時的に関連する事業活動が停止するリスクがあります。また、許可の停止又は取消し事由に該当した場合、一時的に関連する事業活動が停止するリスクがあります。仮に、当該リスクが生じた場合、経営成績に影響を及ぼし、長期化した場合は、事業継続が困難になる可能性があります。 また、共通法令(業界固有規制を含む)の改正・強化又は新たな法規制が制定された場合は、追加的な対応や、事業への何らかの制約が生じるリスクがあります。当該リスクが生じた場合は、経営成績に影響を及ぼす可能性があります。当該リスクへの対応策として、内部監査の実施及び第三者認証監査(ISO9001認証、AABB認証、プライバシーマーク制度)の導入により、法的規制への適合性と品質マネジメントシステムの健全性を定期的に確認しております。また、特に業界固有規制に関する動向を把握するために、学会や業界団体に入会し積極的に情報を収集しております。 (3) 再生医療等安全性確保法について 当社グループの取り扱う「さい帯血」は、再生医療等安全性確保法において、第二種再生医療等に区分されており、その処理を行うにあたり、細胞培養加工施設における「特定細胞加工物製造許可」の取得が義務づけられ、当社はその許可を取得しております。特定細胞加工物製造許可は当社の主要な事業活動を継続する上で不可欠な許可であり、本書提出日までの間において、取消事由は発生しておりません。しかしながら、将来において、当該許可の取消等があった場合には、主要な事業活動に支障をきたすとともに当社の業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。当社グループは、当該リスクが顕在化する可能性は低く、発生時期は中長期的な将来と予測しております。仮に顕在化した場合、経営成績及び財務状態に重大な影響度を及ぼし、事業継続が困難になる可能性があります。そこで対応策として、構造設備基準への適合状況に関して、内部監査ISO9001に係る内部監査及びAABB査察(2年に1回)により、再生医療等安全確保法やAABBで求められる基準への不適合事項が無いか定期的に確認しております。 (許認可の状況)許認可の名称有効期間規制法令特定細胞加工物製造許可(施設番号:FA3150022)2026年1月28日~2031年2月4日(初回取得 2016年2月5日)再生医療等の安全性の確保等に関する法律特定細胞加工物製造許可(施設番号:FA3200007)2026年3月5日~2031年3月11日(初回取得 2021年3月12日) (4) 風評被害に関して 近年、当社グループの事業分野である「再生医療」に関する世の中の関心が高まる中、当社グループ以外の事例であっても、再生医療の医療事故や違反等の事実がマスメディア等に取り上げられた場合、また、SNS等でネガティブな情報が蔓延した場合、当社グループを含めた業界全体が風評被害を受けるリスクがあります。仮に、当該リスクが生じた場合、経営成績に影響を及ぼし、長期化した場合は、事業継続が困難になる可能性があります。 当社グループは、風評被害を受ける可能性のある事例に対し速やかに対応策を検討できるよう、学会や業界団体に入会し、適切な情報収集に努めております。また、風評被害を受ける可能性のある事例が発生した場合には、プレスリリース及び適時情報開示等により、発生した事実と当社グループとの関係を公表することで、風評被害等を最小限に低減するよう対処します。しかしながら、このような対処・対応策にも関わらず、風評被害が発生・拡散した場合、当社グループの事業や業績に影響を及ぼす可能性があります。 (5) 少子化に関して 2025年に日本で生まれた子どもの数(出生数)は67万1236人と、前年に引き続き減少したことが厚生労働省人口動態統計で公表されています。また、国立社会保障・人口問題研究所の「日本の将来推計人口」(平成29年推計)によると、我が国の出生数は今後も減少を続けると推計されています。出生数の想定を上回る減少は、「細胞バンク事業」のマーケットの縮小につながり、将来の事業や業績に影響を与える可能性があります。 当社グループは、日本における保管率の拡大に努めるとともに、シンガポールを中心とした東南アジアへ事業を拡大し、当該リスクへの対応を進めております。 (6) 個人情報の漏洩に関して 当社グループは、さい帯血の保管に際して秘匿性の高い個人情報を取得しているため、日本産業規格「JIS Q 15001個人情報保護マネジメントシステム-要求事項」の中でもより厳格な、保健医療福祉分野のプライバシーマーク(MEDIS)制度に基づき、入手した個人情報の管理に努めております。しかしながら、何らかの理由で個人情報の漏洩や不正使用等が発生した場合、社会的信頼の低下や賠償金の支払い等により、当社グループの事業や業績に影響を及ぼし、事業の継続が困難となる可能性があります。 (7) 自然災害等、不測の事態等に関するリスクについて 当社グループの事業において、細胞処理センター及び細胞保管センターは必須のインフラであります。また「さい帯血」及び「さい帯」の処理作業に必要な試薬や長期保管用タンクの冷却用液体窒素は必須のリソースであります。 これらのインフラ及びリソースにおいては、自然災害等の不測の事態により、予期せずに稼働・供給が停止するリスクがあります。仮に当該リスクが顕在化した場合、経営成績に影響を及ぼし、長期化した場合は、事業継続が困難になる可能性があります。 当該リスクについては、主として、地震による建物の破損・倒壊、長期的な停電、試薬や液体窒素の納入の途絶が挙げられ、それぞれに対し、以下の対応策を講じております。 主なリスクへの対応策地震による建物の破損・倒壊 新建築基準に適合した建物を選定し細胞保管センターを施工しております。細胞保管センターの所在する建物は、耐震性診断においてA判定(三段階評価の最上で“耐震性に優れている”)、構造耐震指標 is値は0.821(is値が0.6以上は倒壊、又は崩壊する危険性が低いとされる)と判定されており、これは震度6~7程度の規模の地震において、倒壊、又は崩壊する危険性が低い分類となります。 長期的な停電 自社専用の非常用発電機を設置しており、復旧後直ちに業務を再開するために必要な機器の機能を維持することが可能です。なお、細胞の保管タンクについては、冷却用液体窒素により保冷されるため、監視装置の他に電力を必要としておりません。 試薬や液体窒素の納入の途絶 重要度及び納期に応じ、適切な在庫を確保しております。特に、液体窒素については、液体窒素製造プラントを複 数持つ大手ガス会社と常時取引きすることで、有事の際でも滞りなく液体窒素を入手できる購買体制としております。 (8) 人為的なミスによるリスクについて 当社グループの主事業である「細胞バンク事業」は、細胞の輸送、分離、保管作業等において手作業によるものが多く、人為的なミスを防ぐ為、ISOやAABB、Pマーク等の外部認証制度を積極的に取り入れ、チェック体制の整備に取り組んでおりますが、何らかの人為的なミスにより、当社の事業や業績に影響を及ぼす可能性があります。 (9) 特定人物への依存 当社の代表取締役である清水崇文は、医療関連事業全般に関する豊富な知識と経験、ネットワークを有しており、経営方針や事業戦略の決定等、事業継続の上で重要な役割を果たしております。当社グループは人材の確保・育成を進め、同氏に過度に依存しない経営体制の整備を進めております。しかしながら、何らかの事情により、同氏が当社グループから離職した場合、または十分な業務執行が困難となった場合には、事業や業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。 (10) 親会社との関係について ① 資本的関係について 当社は、㈱日本トリム(東証プライム上場)の企業グループに属しており、同社は当社の議決権の71.3%を保有する親会社であります。当社は親会社への事前承認事項はなく、独自に経営方針・政策決定及び事業展開についての意思決定を行っておりますが、同社は、当社の筆頭株主として基本事項に関する決定権又は拒否権を保有しているため、当社グループの意思決定に対して同社が影響を与える可能性があります。 ② ㈱日本トリム及びそのグループ会社との取引関係について 当社グループは、㈱日本トリム及びそのグループ会社と取引を行っており、当連結会計年度における主な取引は、次のとおりとなっております。・ 機器購入について 当社グループは、㈱日本トリムの子会社であり研究用機器の製造販売を主な事業内容とする、ストレックス㈱から検体を緩慢凍結する機器の購入や機器のメンテナンス作業のサービス提供を受けておりますが、取引に当たっては他のメーカーと性能、価格優位性を慎重に考慮し取引を行っております。 なお、当連結会計年度における取引金額は、3,998千円であります。

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