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Zenken(7371)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

サービス業 情報通信・サービスその他

事業の概要

  • WEBマーケティング事業
    Zenkenグループは、主にWEBマーケティングを通じて企業の集客を支援しています。クライアントの強みを引き出し、特定のキーワードで検索する「意欲ある」ユーザーをWEBメディアに集客し、商品購入やサービス契約(コンバージョン)に繋がりやすい見込み客としてクライアントに送客することで収益を得ています。特にBtoB分野の中堅・中小企業をターゲットに、ニッチな商材の認知度向上と顧客マッチングを促進しています。
  • 海外人材紹介・教育事業
    ITや介護分野における海外人材の紹介、および美容業界特化の求人メディア運営を通じて収益を得ています。インドのトップ大学と提携し、日本のIT企業への就職を希望する学生と企業をマッチング。また、インドネシアなどからの介護人材紹介と、日本語教育プログラム「ZENKEN NIHONGO 介護」を提供し、紹介手数料や日本語教育料が主な収益源です。
  • 語学研修・留学斡旋事業
    企業向けの語学研修(TOEIC対策、ビジネス英語など)や、アメリカ大学奨学金プログラムのアジア総代理店として、米国をはじめとする海外大学への留学斡旋を行っています。独自のカリキュラムと経験豊富な講師陣による高品質な研修や、留学斡旋手数料が収益の柱となっています。
出典: FY2024 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
  • マーケティング事業
    Zenkenグループの主力事業で、売上高37.10億円、営業利益9.49億円と最も大きな収益を上げています。主にWEBマーケティングを通じて、企業の集客支援を行っており、特にBtoB分野の中堅・中小企業をターゲットに、ニッチな商材の認知度向上と顧客マッチングを促進しています。グループ全体の約7割の売上を占める稼ぎ頭です。
  • 海外人材事業
    売上高13.58億円、営業利益0.65億円のセグメントです。IT・介護分野における海外人材の紹介や、美容業界特化の求人メディア「美プロ」の運営を行っています。インドのトップ大学と提携したIT人材紹介や、インドネシアなどからの介護人材紹介、日本語教育プログラム提供を通じて、日本の労働力不足という社会課題解決に貢献しています。
  • 不動産事業
    売上高4.67億円、営業利益3.26億円のセグメントです。有価証券報告書には詳細な事業内容は記載されていませんが、介護施設の運営を行っていることから、海外介護人材活用のロールモデルを目指す介護施設の運営がこのセグメントに含まれる可能性があります。グループ全体の収益に一定の貢献をしています。
2025-06 セグメント別業績
セグメント区分売上(億)営業利益(億)営業利益率
MarketingReportableSegment 事業 37 9 25.6%
OverseasHumanResourcesReportableSegment 事業 14 1 4.8%
RealEstateReportableSegment 事業 5 3 69.8%
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2026|3,853 文字
3 【事業の内容】当社グループは、当社、連結子会社1社、非連結子会社3社の計5社で構成されております。当社グループでは、WEBマーケティング事業を中心とした「マーケティング」セグメント、海外のエンジニア人材・介護人材等を日本企業へ紹介等を行う人材事業と教育事業(語学研修・教育、留学斡旋等)を営む「海外人材」セグメント、保有不動産の賃貸事業を行う「不動産」セグメントの3つのセグメントにおいて事業展開を進めてまいりました。 (1) マーケティングセグメントWEBマーケティング事業では、主に「ニッチトップマーケティング」として、クライアントが特定の領域で独自の地位(ニッチトップ)を確立することを支援しております。具体的には、「専門性の高い集客メディア」の制作・運用を中心にクライアントの集客支援のためのサービスを提供しております。ニッチトップの確立に当たっては、クライアントの強みを一方的に発信するのではなく、まずクライアントのユーザーが求めるものを把握し、その需要に合致する形でクライアントの強みを「ユーザーにとっての価値」として明確に打ち出しております。これにより、「ユーザーが求める価値」、「クライアントが提供できる価値」及び「競合が提供できない価値」が重なる、独自の市場における優位な立ち位置を明確にします。そして、当社は、これらの価値をユーザーに的確に伝える「専門性の高い集客メディア」を通じてクライアントの集客を継続的に拡大し、価格競争に依存しない持続的な売上の成長につなげることができると考えております。特に注力するBtoB業種では、「液体充填機」「攪拌脱泡機」「ハイスピードカメラ」などの専門性が高くニッチな商材を扱う企業をクライアントとしております。例えば、同じ「液体充填機」であっても、可燃性ガスや引火性液体が存在する危険区域(防爆エリア)での使用に対応した製品、食品工場の衛生管理に適した製品、省スペースで充填できる製品など、ユーザーの用途や課題によって求められる価値は大きく異なります。当社は、こうした用途ごとの違いに着目し、クライアントの強みを特定の用途における「選ばれる理由」として明確に打ち出すことで、それぞれの領域における“ニッチトップ”の確立と、クライアントの成長を支援しております。当社は、これまで8,400件を超える「専門性の高い集客メディア」を制作・運用してきたノウハウの蓄積により、幅広い業種に対応することが可能となっております。加えて、常に変化する検索エンジンのアルゴリズムに対応したSEO(注)のノウハウを蓄積していることも当社の特徴であります。近年は、国内で培ったこれらのノウハウを活かし、クライアントが有する独自の強みを海外市場でいまだ十分に満たされていない需要と結び付けることで、その海外展開の支援にも取り組んでおります。また、事業領域の拡大の一環として、集客のノウハウを活かし、採用力の強化や従業員エンゲージメントの向上を支援する人的資本マーケティング分野への参入と強化を進めております。メディアの新規制作に伴う制作費と、その運用・保守に伴い毎月継続的に得られる運用費を主な収益としております。(注)SEO(Search Engine Optimization):検索エンジンの検索結果ページで、ホームページが表示される順位を上げる手法 (主な関係会社)当社 (2) 海外人材セグメント海外人材セグメントは、人材事業と教育事業から成り立っております。人材事業では、主にエンジニア・介護業界向け等の海外人材の紹介・定着支援を行っております。また、教育事業では、法人向け語学研修、留学斡旋や日本語教育等を行っております。 ① 人材事業イ.海外エンジニア人材事業国内では、デジタル化や生成AI・ロボット等の進展を背景に、エンジニアをはじめとする専門人材の構造的な不足が深刻化しております。経済産業省の2040年に向けた就業構造推計においても、AI・ロボット等の利活用を担う人材は約340万人、理系の大学・大学院卒人材は約120万人の不足が生じ得るとされており(出所:経済産業省「産業人材育成に向けた取組について」(2026年2月))、エンジニア人材の獲得競争は中長期的に一層激化するものと考えられます。そこで、エンジニア人材不足に対応するため、インドのIT都市ベンガルールの上位大学と提携し(Indian Institute of Technology Hyderabad、R. V. College of Engineering、B.M.S. College of Engineering等)、ジャパンキャリアセンターを大学内に設け、インドでICT教育を受けて日本企業への就労を希望する学生と、エンジニア人材不足に悩む日本の企業とのマッチングの機会を設けております。紹介手数料と、日本語教育料などを主な収益としております。 ロ.海外介護人材事業等日本のサービス業における人材不足は顕著であり、今後も継続することが予想されます。当社は、この課題の解決に向けて、インドやインドネシアを中心とする海外人材を特定技能人材等として、介護・宿泊・外食業界をはじめとする日本企業に紹介するとともに、その定着支援を行っております。特に介護領域においては定着率の課題解決を目指し、長く日本で働き続けるために必要な資格「介護福祉士」の取得を目指した5年間にわたる語学教育プログラム「ZENKEN NIHONGO 介護」の提供も行っております。また、2022年7月に譲受した埼玉県久喜市の介護施設を海外介護人材活用のロールモデルとすることを目指し、介護施設の運営も行っております。また、地方自治体との連携を進めており、鳥取県・茨城県・新潟県などから外国人介護人材のマッチング支援や国家資格取得支援業務等を受託し、外国人介護人材の受け入れから定着まで一貫した支援体制を構築しております。紹介手数料と登録支援料、日本語教育料を主な収益としております。 ハ.その他美容業界に特化した求人情報を紹介する「美プロ」などのメディアを運営しております。当事業は、クライアントからの各メディアへの広告料を主な収益としております。 ② 教育事業イ.法人向け語学研修事業主に企業向けに、クライアントから受託した内容の語学研修を実施しております。TOEIC対策講座やビジネス英語講座、海外赴任直前の集中講座など、実務に必要な語学力を身につけるカリキュラムや教材、サービスメニューがあります。提供する講座内容は、大半を独自で開発し、講師を経験者に限定・事前に研修を受けることを条件に採用することで、品質の維持・向上に努めております。研修の形態も、オフィスや研修所に講師を派遣するスタイルのみならず、オンラインレッスン等のクライアントのニーズに合わせた総合的なサービスを提供しております。その他、中学高校向けオンライン英会話も行っております。授業料と教材費を主な収益としております。 ロ.留学斡旋事業当社は、アメリカ大学奨学金プログラム※のアジア総代理店として指名を受けて、米国の大学への正規留学を主軸に、海外の大学の学位取得等を目的とする留学を主に斡旋しております。また、大学生を対象とした留学だけでなく、米国・カナダ・英国・オーストラリア・ニュージーランドへの正規高校留学や、米国の高校への交換留学、企業の若手・中堅社員を中心とした海外留学派遣のサポートも行っております。また、円安の影響もあり、マレーシアを軸とした東南アジアへの留学の需要も高まっており、アジアへの留学派遣にも注力しております。斡旋手数料を主な収益としております。 ※アメリカ大学奨学金プログラム:アメリカ大学給付型奨学金留学プログラム(英語名:American University Scholarship Programs for Japanese Students)は、American Collegiate Scholarship Association を運営する 米国フロリダ州にあるInternational Doorways to Education & Athletics(IDEA)と米国大学スカラーシップ協会日本事務局を運営する当社が米国の大学で学ぶ留学生の支援を目的に実施するプログラムです。 ハ.日本語教育事業法務省と文部科学省から正式認可を得て、2017年10月に新宿にリンゲージ日本語学校を開校いたしました。日本語を母国語としない外国人向けのプログラムで、“日本の企業で十分に就業できるレベル”までの教育を念頭に置いております。授業料を主な収益としております。 (主な関係会社)当社、全研ケア株式会社 (3) 不動産セグメント当社が所有するオフィス用ビル「全研プラザ」及び「Zenken Plaza Ⅱ」の賃貸をしております。「全研プラザ」及び「Zenken Plaza Ⅱ」は、新宿駅から徒歩5分という好立地にあります。「全研プラザ」は、1階~10階の764坪をまとめて貸し出しております。また、「Zenken Plaza Ⅱ」は、1フロア約50坪のスペースを、10フロア分、貸し出すことが可能です。不動産賃料を主な収益としております。 (主な関係会社)当社 事業の系統図は、次のとおりであります。

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 中程度
専門的なメディア制作体制と多数のライター確保、ワンストップサービス提供。
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 技術
WEBマーケティングにおける高品質なメディア制作・運用ノウハウ、SEO対策、生成AI活用能力。
顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい 低い(分散)
設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか 成長投資
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 中程度
会社が挙げる主要リスク:優秀な人材の採用と育成に係るリスク / 特定事業への高い依存度について / 技術革新について
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 5 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

公開情報からは、特許、ブランド、規制ライセンスなどの明確な無形資産に関する情報は確認できませんでした。事業内容が人材紹介・派遣サービスであるため、特定の技術的IPや強力なブランドによる優位性は限定的と考えられます。

スイッチングコスト★★☆☆☆
根拠:中程度乗り換えの手間・コスト

求職者にとっては、複数の求人サイトやエージェントを利用することが一般的であり、乗り換えコストは低いと考えられます。一方で、企業側にとっては、採用活動における時間的・金銭的コスト、および採用ミスマッチのリスクを考慮すると、一定のスイッチング・コストが存在する可能性があります。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

求職者と企業のマッチングプラットフォームですが、現時点では明確なネットワーク効果(ユーザー増による価値増)を示すデータや仕組みは確認できません。プラットフォームの利用者が増えることで、より多くの求人や求職者が集まる可能性はありますが、それが直接的な競争優位に繋がるほどの強固なものではないと判断されます。

コスト優位★☆☆☆☆
根拠:弱い同じ物を安く作れる

人材紹介・派遣業界は一般的に労働集約的な側面があり、構造的なコスト優位性を確立することは困難です。Zenkenが他社と比較して著しく低い運営コストや採用コストを実現しているという情報は確認できませんでした。効率化によるコスト削減の努力は考えられますが、それが持続的な競争優位となるかは不透明です。

規模の経済★★☆☆☆
根拠:中程度規模が参入障壁になる

人材紹介・派遣業界は多数の企業が存在する競争環境にあります。Zenkenの事業規模が業界全体に対して最適化された少数寡占を形成しているとは言えません。特定のニッチ市場や地域に特化している可能性はありますが、業界全体を代表するような規模の経済による優位性は限定的と考えられます。

  • 高品質なWEBメディア制作体制
    WEBマーケティング事業では、コンサルティングから制作、編集、運用までをワンストップで提供できる体制を構築しています。自社運営のライター募集メディア「ライターステーション」には1,300名超のライターが登録しており、多様な業種の専門的な記事制作に対応可能です。また、顧問弁護士によるリーガルチェック体制も整え、高品質なサービス提供を強みとしています。
  • SEO対策のノウハウ蓄積
    長年のサービス提供を通じて、常に変化する検索エンジンのアルゴリズムに柔軟かつ迅速に対応できるSEO対策のノウハウを蓄積しています。これにより、クライアントのWEBメディアが検索結果で上位表示されやすくなり、効果的な集客に繋がる可能性が高まります。平均継続期間43.4ヶ月という実績も、このノウハウの有効性を示唆しています。
  • 海外人材ネットワークと教育プログラム
    海外人材セグメントでは、インドのトップIT大学との提携や、インド・インドネシアを中心とした特定技能介護人材の紹介ネットワークを構築しています。また、介護人材向けの5年間におよぶ日本語教育プログラム「ZENKEN NIHONGO 介護」を提供することで、単なる紹介に留まらず、人材の定着支援までを一貫して行える点が強みです。
出典: FY2024 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。(1) 会社の経営の基本方針当社グループは「そこにない未来を創る」をパーパスとして掲げ、社会課題の解決に結びつく事業活動を推進しております。国内外に山積する社会課題の中でも、当社グループが特に目を向けているのが、「日本の少子高齢化による生産年齢人口の減少」です。生産年齢人口の減少による労働力人口不足は、国力の低下に直結するものと認識しております。当社は、日本を拠点に事業活動を行う一企業として、この問題を今すぐに取り組むべき最重要課題として位置づけ、課題解決に向けた取組を推進しております。日本人の労働人口減少が進む一方で、世界では急激に人口が増加し続けており、日本で働く海外人材も年々増え続けています。このことは、これからの日本企業にとって、海外人材の採用や育成、受け入れ環境の整備や定着のための取組が大変重要な施策となることを意味しています。当社は、1975年の創業より豊かなリソースやノウハウを培ってまいりました。当社グループはこれらを活かし、マーケティング事業と海外人材事業を軸とした様々なソリューションを提供することで、持続可能な社会の創出の実現に貢献してまいります。 (2) 目標とする経営指標当社グループが経営上の目標の達成状況を判断するために重視する客観的な指標は、「売上高」及び「営業利益」であります。当社グループは、WEBマーケティング事業の更なる拡大を目指しつつ、成長市場である人材領域として、特に海外のエンジニア・介護・宿泊等での海外人材事業の拡大に取り組み、新たな収益事業の成長を加速することで、企業価値を向上させていくことを経営方針の中核に据えており、その成長性を端的に示す指標として、上記2指標を採用しております。2025年8月14日に公表した中期経営計画『Road to 250』(2026年6月期から2030年6月期までの5ケ年計画)においては、2030年6月期の目標として連結売上高130億円、連結営業利益30億円を設定しております。なお、当該目標数値は有価証券報告書提出日現在において予測できる事情等を基礎とした合理的な判断に基づくものであり、その達成を保証するものではありません。 (3) 中期経営計画及び経営環境等① 中期経営計画『Road to 250』の概要当社グループは、2026年6月期から2030年6月期までの5ケ年を対象とした中期経営計画『Road to 250』(2025年8月14日公表)を策定し、企業価値の最大化と持続的成長の実現に向けた具体的な道筋を明示いたしました。本計画の骨子は以下のとおりであります。 イ.事業構造の転換エンジニアリング、介護・宿泊等の領域を最重要ターゲットに定め、海外人材セグメントの成長スピードを加速し、同セグメントの売上高構成比を25%から43%(2030年6月期目標)へ引き上げてまいります。マーケティングセグメントにおいては、既存のメディア制作・運用で培ったノウハウや顧客基盤を活かし、トータルコンサルティングの提供や海外マーケティング、人的資本マーケティング等の新規領域への展開を進めてまいります。 ロ.株主還元とM&A戦略の同時強化配当方針では、「累進配当」を基本方針として、DOE2.5%と連結配当性向50%のいずれか高い方を基準とすることで、安定的かつ成長連動型の株主還元を実現してまいります。また、中期経営計画期間では累計100億円程度のM&A投資枠を設定し、のれん償却後で1株当たり純利益にプラス寄与が見込める案件を厳選してまいります。 ハ.プライム市場上場を見据えた時価総額250億円の達成上記の目標達成や各種施策の実行を通じた企業価値向上により、時価総額250億円超(2030年6月期)を経営目標とし、東証プライム市場を目指してまいります。 ② 当連結会計年度(中期経営計画『Road to 250』初年度)の取組中期経営計画初年度となる当連結会計年度においては、計画の実現に向けた基盤構築として、以下の取組を推進いたしました。 イ.事業構造の転換に向けた基盤構築当連結会計年度における売上高は5,815百万円と前期比5.0%の増収となりました。中期経営計画で掲げる事業構造の転換に向けて、海外人材セグメントの売上高構成比は25%から27%へ上昇いたしました。当連結会計年度においては販売ネットワークの拡大を企図し、資本提携及び業務提携を積極的に進めてまいりました。株式会社フルキャストホールディングスとの資本業務提携により、同社が有する顧客基盤を活用した販路拡大に着手いたしました。また、株式会社グラフィックホールディングスへの出資及び業務提携を実施し、同社が運営する飲食施設への海外人材の紹介を開始いたしました。加えて、各地の地方銀行との業務提携を通じ、地方における海外人材紹介の営業基盤を強化いたしました。マーケティングセグメントにおいては、トータルコンサルティングの提供に向けた事業基盤の強化を進めるとともに、人的資本マーケティング分野への参入や、生成AIによる検索体験の変化に対応した取組を開始するなど、中期経営計画に掲げる新規領域への展開を進めてまいりました。 ロ.株主還元とM&A戦略の同時強化株主還元においては「第4 提出会社の状況、3 配当政策」に含めて記載しております。また、M&Aにおいては、中期経営計画に掲げる累計100億円の投資枠のもと、のれん償却後で1株当たり純利益にプラス寄与が見込める案件の発掘に向け、広くソーシング活動を進めてまいりました。 ハ.プライム市場上場を見据えた時価総額250億円の達成に向けて「第1 企業の概況、1 主要な経営指標等の推移 (2) 提出会社の経営指標等」に記載のとおり、第49期と比較して株価は上昇しており、時価総額250億円の達成に向けて着実に歩みを進めております。 ③ 経営環境当社グループを取り巻く経営環境については、「第2 事業の状況、4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要」に含めて記載しております。 (4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題(1)~(3)の記載事項を実現するための対処すべき課題は以下のとおりであります。 ① 優秀な人材の採用と育成 当社グループが、事業を拡大、経営の強化を実現していく上で、必要な人材の継続的な確保と育成は最重要課題の一つです。多様なバックグラウンドを活かして、様々な挑戦を続け、自ら主体性をもって決断し、あらゆる課題解決の立役者になれる人材を採用・育成するとともに、多様な人材がそれぞれの特性や能力を最大限に活かせるような社内環境の整備にも取り組んでまいります。人材戦略については、「第4 提出会社の状況、5 従業員の状況等 (1) 人材戦略に関する基本方針等」をご参照ください。 ② 事業構造の転換と収益源の多様化 (2)に記載のとおり、当社は、WEBマーケティング事業の更なる拡大を目指しつつ、成長市場である人材領域として、特に海外のエンジニア・介護・宿泊等での海外人材事業の拡大に取り組み、新たな収益事業の成長を加速することを課題としております。マーケティングセグメントにつきましては、従来のWEBマーケティングによる国内集客支援に加え、海外集客支援や集客後の成約に至るまでのトータルコンサルティングにより顧客成果の最大化を目指すことで、一層の事業成長を図ってまいります。海外人材セグメントにつきましては、エンジニアリング、介護・宿泊等の領域を最重要ターゲットに定めており、深刻化する人材不足への対応として、地方自治体や地方銀行等との連携を強化し、人材不足に課題を抱える企業等と就労意欲の高い海外人材のマッチング機会の創出により、海外人材セグメントの成長スピードを加速させてまいります。これらの取組が、当社グループの収益源の多様化に繋がると考えております。
対処すべき課題
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。(1) 会社の経営の基本方針当社グループは「そこにない未来を創る」をパーパスとして掲げ、社会課題の解決に結びつく事業活動を推進しております。国内外に山積する社会課題の中でも、当社グループが特に目を向けているのが、「日本の少子高齢化による生産年齢人口の減少」です。生産年齢人口の減少による労働力人口不足は、国力の低下に直結するものと認識しております。当社は、日本を拠点に事業活動を行う一企業として、この問題を今すぐに取り組むべき最重要課題として位置づけ、課題解決に向けた取組を推進しております。日本人の労働人口減少が進む一方で、世界では急激に人口が増加し続けており、日本で働く海外人材も年々増え続けています。このことは、これからの日本企業にとって、海外人材の採用や育成、受け入れ環境の整備や定着のための取組が大変重要な施策となることを意味しています。当社は、1975年の創業より豊かなリソースやノウハウを培ってまいりました。当社グループはこれらを活かし、マーケティング事業と海外人材事業を軸とした様々なソリューションを提供することで、持続可能な社会の創出の実現に貢献してまいります。 (2) 目標とする経営指標当社グループが経営上の目標の達成状況を判断するために重視する客観的な指標は、「売上高」及び「営業利益」であります。当社グループは、WEBマーケティング事業の更なる拡大を目指しつつ、成長市場である人材領域として、特に海外のエンジニア・介護・宿泊等での海外人材事業の拡大に取り組み、新たな収益事業の成長を加速することで、企業価値を向上させていくことを経営方針の中核に据えており、その成長性を端的に示す指標として、上記2指標を採用しております。2025年8月14日に公表した中期経営計画『Road to 250』(2026年6月期から2030年6月期までの5ケ年計画)においては、2030年6月期の目標として連結売上高130億円、連結営業利益30億円を設定しております。なお、当該目標数値は有価証券報告書提出日現在において予測できる事情等を基礎とした合理的な判断に基づくものであり、その達成を保証するものではありません。 (3) 中期経営計画及び経営環境等① 中期経営計画『Road to 250』の概要当社グループは、2026年6月期から2030年6月期までの5ケ年を対象とした中期経営計画『Road to 250』(2025年8月14日公表)を策定し、企業価値の最大化と持続的成長の実現に向けた具体的な道筋を明示いたしました。本計画の骨子は以下のとおりであります。 イ.事業構造の転換エンジニアリング、介護・宿泊等の領域を最重要ターゲットに定め、海外人材セグメントの成長スピードを加速し、同セグメントの売上高構成比を25%から43%(2030年6月期目標)へ引き上げてまいります。マーケティングセグメントにおいては、既存のメディア制作・運用で培ったノウハウや顧客基盤を活かし、トータルコンサルティングの提供や海外マーケティング、人的資本マーケティング等の新規領域への展開を進めてまいります。 ロ.株主還元とM&A戦略の同時強化配当方針では、「累進配当」を基本方針として、DOE2.5%と連結配当性向50%のいずれか高い方を基準とすることで、安定的かつ成長連動型の株主還元を実現してまいります。また、中期経営計画期間では累計100億円程度のM&A投資枠を設定し、のれん償却後で1株当たり純利益にプラス寄与が見込める案件を厳選してまいります。 ハ.プライム市場上場を見据えた時価総額250億円の達成上記の目標達成や各種施策の実行を通じた企業価値向上により、時価総額250億円超(2030年6月期)を経営目標とし、東証プライム市場を目指してまいります。 ② 当連結会計年度(中期経営計画『Road to 250』初年度)の取組中期経営計画初年度となる当連結会計年度においては、計画の実現に向けた基盤構築として、以下の取組を推進いたしました。 イ.事業構造の転換に向けた基盤構築当連結会計年度における売上高は5,815百万円と前期比5.0%の増収となりました。中期経営計画で掲げる事業構造の転換に向けて、海外人材セグメントの売上高構成比は25%から27%へ上昇いたしました。当連結会計年度においては販売ネットワークの拡大を企図し、資本提携及び業務提携を積極的に進めてまいりました。株式会社フルキャストホールディングスとの資本業務提携により、同社が有する顧客基盤を活用した販路拡大に着手いたしました。また、株式会社グラフィックホールディングスへの出資及び業務提携を実施し、同社が運営する飲食施設への海外人材の紹介を開始いたしました。加えて、各地の地方銀行との業務提携を通じ、地方における海外人材紹介の営業基盤を強化いたしました。マーケティングセグメントにおいては、トータルコンサルティングの提供に向けた事業基盤の強化を進めるとともに、人的資本マーケティング分野への参入や、生成AIによる検索体験の変化に対応した取組を開始するなど、中期経営計画に掲げる新規領域への展開を進めてまいりました。 ロ.株主還元とM&A戦略の同時強化株主還元においては「第4 提出会社の状況、3 配当政策」に含めて記載しております。また、M&Aにおいては、中期経営計画に掲げる累計100億円の投資枠のもと、のれん償却後で1株当たり純利益にプラス寄与が見込める案件の発掘に向け、広くソーシング活動を進めてまいりました。 ハ.プライム市場上場を見据えた時価総額250億円の達成に向けて「第1 企業の概況、1 主要な経営指標等の推移 (2) 提出会社の経営指標等」に記載のとおり、第49期と比較して株価は上昇しており、時価総額250億円の達成に向けて着実に歩みを進めております。 ③ 経営環境当社グループを取り巻く経営環境については、「第2 事業の状況、4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要」に含めて記載しております。 (4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題(1)~(3)の記載事項を実現するための対処すべき課題は以下のとおりであります。 ① 優秀な人材の採用と育成 当社グループが、事業を拡大、経営の強化を実現していく上で、必要な人材の継続的な確保と育成は最重要課題の一つです。多様なバックグラウンドを活かして、様々な挑戦を続け、自ら主体性をもって決断し、あらゆる課題解決の立役者になれる人材を採用・育成するとともに、多様な人材がそれぞれの特性や能力を最大限に活かせるような社内環境の整備にも取り組んでまいります。人材戦略については、「第4 提出会社の状況、5 従業員の状況等 (1) 人材戦略に関する基本方針等」をご参照ください。 ② 事業構造の転換と収益源の多様化 (2)に記載のとおり、当社は、WEBマーケティング事業の更なる拡大を目指しつつ、成長市場である人材領域として、特に海外のエンジニア・介護・宿泊等での海外人材事業の拡大に取り組み、新たな収益事業の成長を加速することを課題としております。マーケティングセグメントにつきましては、従来のWEBマーケティングによる国内集客支援に加え、海外集客支援や集客後の成約に至るまでのトータルコンサルティングにより顧客成果の最大化を目指すことで、一層の事業成長を図ってまいります。海外人材セグメントにつきましては、エンジニアリング、介護・宿泊等の領域を最重要ターゲットに定めており、深刻化する人材不足への対応として、地方自治体や地方銀行等との連携を強化し、人材不足に課題を抱える企業等と就労意欲の高い海外人材のマッチング機会の創出により、海外人材セグメントの成長スピードを加速させてまいります。これらの取組が、当社グループの収益源の多様化に繋がると考えております。
MD&A(経営者による分析)
4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1) 経営成績等の状況の概要当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況当連結会計年度における我が国経済は、雇用・所得環境が改善する下で、各種政策の効果もあって景気は緩やかな回復基調が続いております。先行きにつきましては、雇用・所得環境の改善や各種政策の効果が緩やかな回復を支えることが期待されておりますが、一方で、中東情勢の影響や金融資本市場の変動の影響等により、依然として不透明な状況が続いております。 このような状況のもと、当社グループでは、WEBマーケティング事業を中心とした「マーケティング」セグメント、海外のエンジニア人材・介護人材等を日本企業へ紹介等を行う人材事業と教育事業(語学研修・教育、留学斡旋等)を営む「海外人材」セグメント、保有不動産の賃貸事業を行う「不動産」セグメントの3つのセグメントにおいて事業展開を進めてまいりました。また、2026年6月期から2030年6月期までの5ケ年を対象とした中期経営計画『Road to 250』を策定し、企業価値の最大化と持続的成長の実現に向けた具体的な道筋を明示いたしました。本計画では、海外人材セグメントの更なる成長を中核に据えるとともに、マーケティングセグメントにおいても市場環境の変化を的確に捉え、当社独自のノウハウを活かした新たな価値提供の強化を図ってまいります。加えて、株主還元の強化、M&A戦略の推進、資本効率の向上といった経営基盤の強化にも注力いたします。そして、2030年6月期の目標として連結売上高130億円、連結営業利益30億円等の達成を掲げるとともに、東証プライム市場への上場を視野に入れた企業体質の進化を目指してまいります。 WEBマーケティング業界については、インターネット広告費の成長率(前年比110.8%)が広告費全体の成長率(前年比105.1%)を上回り広告全体を牽引していることが示されたように(出所:株式会社電通「2025年 日本の広告費」)、成長性の高い業界であると考えられます。但し、例えば単純なSEO対策といった差別化しにくい均質的なサービスによる競争に陥ることなく、差別化されたサービスを提供できることが事業成長のための重要な要件になっており、その差別化されたサービスに関する高度なノウハウの蓄積とそれを実現する制作体制の充実が競争力の源泉となる状況が続いていると認識しております。そのような環境下で、当社グループにおいては、ニッチな商品・サービスの集客に特化したメディアの制作・運用をWEBマーケティング事業の柱としてきました。これまでに累計8,400件を超える専門メディアを制作し、クライアント企業の商品・サービスの特徴と合致するニーズを持つユーザーをマッチングさせる制作技術とノウハウの蓄積を進めてきました。加えて、生成AIの活用を全社的な取組としながらも、WEB上にはない取材情報に基づいた専門メディアを制作・運用していることが特徴となっております。その結果、この分野においては、他に強い競合がいると意識することなく事業拡大に注力できるほか、海外のユーザーをマッチングさせる海外集客メディアの展開や人的資本マーケティング分野への参入等、事業領域の拡大を進めております。 海外人材については、日本国内における労働力は毎年逼迫してきており、需要は増えていくものと考えられます。例えば、国内のIT人材は2030年には最大で79万人、中位シナリオで約45万人(出所:経済産業省「IT人材需給に関する調査」(2019年3月))も人手が不足すると見込まれるほど人手不足が慢性化しております。また、海外人材採用を促進する政策は、特定技能外国人の2024年から5年間の受け入れ枠が82万人とそれまでの約2.4倍になるなど強化されてきております。そして、需要が増えていくなかで、今後、海外人材を紹介する企業は増加していくものと予想されます。海外人材の紹介においては、海外において日本で働く意向を持つ優秀な人材をいかに確保し、日本で就業した後には定着に向けて支援することができるかが、競争力と事業成長の鍵になると思われます。そのような環境下で、当社グループは、海外のエンジニア人材輩出地の中でも教育水準・将来的な人材供給力等の観点からインド南部の都市ベンガルールに着目し、拠点を設けて事業化に取り組んできました。そこでは、現地の大学と提携してジャパンキャリアセンターを設けるなど、日本での就職を希望する卒業予定者等を累計で3万人以上集めております。今後は、日本国内の就業先の開拓に本格的に取り掛かり、定着に向けた支援を行ってまいります。また、介護人材不足に対応するために、主にインド、インドネシアの介護分野における特定技能外国人を現地の政府系機関や人材送出機関と提携し、日本国内の介護施設への紹介を進めております。そして、介護福祉士の資格取得を目指した5年間にわたる独自の日本語教育プログラムも提供し、長く日本で活躍することができる人材の育成の支援も行っております。2024年8月からは、インドの政府系機関とのネットワークを活用し、宿泊施設向けの特定技能外国人の紹介に向けた協働等も開始するなど、紹介可能な分野の拡大を進めております。 以上のような状況の下、当連結会計年度の売上高は5,815,228千円と前期と比べ278,303千円(5.0%)の増収、営業利益は685,687千円と前期と比べ299,320千円(77.5%)の増益、経常利益は732,579千円と前期と比べ332,259千円(83.0%)の増益、親会社株主に帰属する当期純利益は532,824千円と前期と比べ190,633千円(55.7%)の増益となりました。 セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。 イ.マーケティングセグメント当セグメントでは、主に「WEBマーケティング事業」として、顧客のWEB検索市場におけるマーケティング戦略に向けて、ニッチな商品・サービスに特化した専門メディアの制作・運用を通じた集客支援を中心に行っております。当連結会計年度においては、主に専門メディアの少ないニッチな市場(例えば、電機・機械等のBtoBの業種)向けを中心に231件(前期比62件減)のメディアを新規公開するとともに、931件(前期比47件減)のメディアを運用しております(平均継続期間47.7ケ月)。売上高においては、これらの件数が減少した一方で、採用力の強化や従業員エンゲージメントの向上を支援する人的資本マーケティング分野への参入と強化を進めたこと等により増収となりました。その結果、売上高は3,768,195千円と前期と比べ57,904千円(1.6%)の増収、セグメント利益は979,175千円と前期と比べ30,661千円(3.2%)の増益となりました。 ロ.海外人材セグメント当セグメントは、人材事業と教育事業から成り立っております。人材事業では、主にエンジニア・介護業界向け等の海外人材の紹介・定着支援を行っております。また、教育事業では、法人向け語学研修、留学斡旋や日本語教育等を行っております。人材事業における当連結会計年度の売上高は、870,941千円と前期と比べ239,960千円(38.0%)の増収となりました。これは主に、海外のエンジニア人材、介護人材の紹介等が好調に推移し、紹介料収入等が増加したことによるものです。エンジニア人材の紹介については、採用イベントを56回(前期比8回増)実施し、内定受領者は149名(前期比25名増)となりました。これらの内定受領者に対して、入社前の日本語教育を約1年間にわたり実施してまいります。介護人材については、入職者の増加に加え、入職後の登録支援機関としての登録者や日本語教育プログラムの受講者がいずれも増加となりました。教育事業における当連結会計年度の売上高は、707,097千円と前期と比べ20,178千円(2.8%)の減収となりました。これは、法人向け語学研修事業等において受注の伸び悩み等があったことによるものです。なお、費用の見直しを進め、利益の改善を進めております。その結果、売上高は1,578,038千円と前期と比べ219,782千円(16.2%)の増収、セグメント利益は137,490千円と前期と比べ72,676千円(112.1%)の増益となりました。 ハ.不動産セグメント当セグメントにおきましては、「全研プラザ」、「Zenken Plaza Ⅱ」の賃貸を中心に行っており、高稼働を維持しております。その結果、不動産セグメントの売上高は467,790千円と前期と比べ623千円(0.1%)の増収、セグメント利益は321,285千円と前期と比べ4,583千円(1.4%)の減益となりました。 また、財政状態については次のとおりであります。 (資産)流動資産の残高は5,649,125千円(前連結会計年度末比545,062千円の増加)となりました。これは主に、新規取引先との取引開始や新規投資先への出資等により現金及び預金が826,293千円減少したものの、新規取引開始に伴い売掛金及び契約資産が1,694,356千円増加したこと等によるものです。固定資産の残高は9,666,598千円(前連結会計年度末比278,463千円の増加)となりました。これは主に、新規投資先への出資等により投資有価証券が406,199千円増加したこと等によるものです。以上の結果、当連結会計年度末の資産合計は、15,315,723千円(前連結会計年度末比823,526千円の増加)となりました。 (負債)流動負債の残高は1,800,491千円(前連結会計年度末比558,587千円の増加)となりました。これは主に、新規取引先との取引開始の影響等により未払金が585,535千円増加したこと等によるものです。固定負債の残高は762,584千円(前連結会計年度末比116,869千円の減少)となりました。これは主に、約定弁済により長期借入金が134,304千円減少したこと等によるものです。以上の結果、当連結会計年度末の負債合計は、2,563,075千円(前連結会計年度末比441,718千円の増加)となりました。 (純資産)当連結会計年度末の純資産合計は、12,752,648千円(前連結会計年度末比381,808千円の増加)となりました。これは主として、剰余金の配当が158,055千円あったものの、親会社株主に帰属する当期純利益532,824千円により利益剰余金が374,769千円増加したこと等によるものです。 ② キャッシュ・フローの状況当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、3,481,361千円と前期と比べ826,293千円(19.2%)の減少となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。 (営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動によるキャッシュ・フローは、408,152千円の資金の支出(前期は606,347千円の獲得)となりました。これは主な要因として、税金等調整前当期純利益732,495千円の計上、未払金の増加額595,264千円等の増加要因があったものの、売上債権の増加額1,694,356千円、法人税等の支払額138,893千円等の減少要因があったことによるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動によるキャッシュ・フローは、120,249千円の資金の支出(前期は282,311千円の獲得)となりました。これは主な要因として、貸付金の回収による収入795,962千円の増加要因があったものの、投資有価証券の取得による支出400,000千円、貸付けによる支出500,000千円等の減少要因があったことによるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動によるキャッシュ・フローは、297,891千円の資金の支出(前期は186,118千円の支出)となりました。これは主な要因として、長期借入金の返済による支出134,304千円、配当金の支払額157,977千円等の減少要因があったことによるものです。 ③ 生産、受注及び販売の実績当社グループは事業種類別のセグメントから構成されており、「マーケティングセグメント」、「海外人材セグメント」及び「不動産セグメント」の3つを報告セグメントとしております。詳細は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に記載のとおりであります。 イ.生産実績提供するサービスの性質上、生産実績の記載に馴染まないため、当該記載を省略しております。 ロ.受注実績提供するサービスの性質上、受注実績の記載に馴染まないため、当該記載を省略しております。 ハ.販売実績当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称販売高(千円)前期比(%)マーケティングセグメント3,768,1951.6海外人材セグメント1,578,03816.2不動産セグメント467,7900.1その他1,203△0.5合計5,815,2285.0 (注)1.セグメント間取引については相殺消去しております。2.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合については、総販売実績に対する割合が10%以上の相手先がいないため記載を省略しております。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は、次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成に当たっては、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積を必要としております。経営者は、これらの見積りについて、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。 ② 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容イ.経営成績(売上高・売上原価・売上総利益)当連結会計年度の売上高は5,815,228千円(前期比5.0%増)となり、前連結会計年度に比べて278,303千円増加しました。マーケティングセグメントで売上高が57,904千円増加したことや、海外人材セグメントで売上高が219,782千円増加したこと等によるものです。セグメント別の売上高については、「(1) 経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」に含めて記載しております。売上原価は、2,294,022千円(前期比7.3%減)となりました。以上の結果、売上総利益は3,521,206千円(前期比15.0%増)となりました。 (販売費及び一般管理費・営業利益)当連結会計年度の販売費及び一般管理費は、2,835,518千円(前期比5.9%増)となり、前連結会計年度に比べて159,143千円増加しました。以上の結果、営業利益は685,687千円(前期比77.5%増)となりました。セグメント別の利益については、「(1) 経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」に含めて記載しております。 (営業外収益・営業外費用・経常利益)当連結会計年度の営業外収益は、58,368千円(前期比33.4%増)となり、前連結会計年度に比べて14,627千円増加しました。主な増加要因は、助成金収入の増加や貸倒引当金戻入額の増加によるものです。営業外費用は、11,476千円(前期比61.5%減)となり、前連結会計年度に比べて18,311千円減少しました。主な減少要因は、貸倒引当金繰入額の減少等によるものです。以上の結果、経常利益は732,579千円(前期比83.0%増)となりました。 (特別損益・法人税等・親会社株主に帰属する当期純利益)当連結会計年度における特別利益は発生しませんでした。特別損失は84千円(前期比95.0%減)となりました。当連結会計年度における法人税等は199,671千円(前期比27.9%増)となりました。以上の結果、親会社株主に帰属する当期純利益は532,824千円(前期比55.7%増)となりました。 ロ.財政状態の分析財政状態の分析については、「(1) 経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」に含めて記載しております。 ハ.キャッシュ・フローの状況の分析キャッシュ・フローの状況の分析については、「(1) 経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に含めて記載しております。 ニ.経営成績に重要な影響を与える要因当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」をご参照ください。また、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」をご参照ください。 ③ 資本の財源及び資金の流動性当社グループの運転資金需要の主なものは、人件費、業務委託費等であります。資金の流動性を安定的に確保することを目的とし、資金需要の額や使途に合わせて自己資金、金融機関からの借入及びエクイティファイナンス等で資金調達することを基本方針としております。なお、これらの資金調達方法の優先順位等に特段の方針はなく、資金需要の額や使途に合わせて柔軟に検討を行う予定です。

事業リスク

  • 優秀な人材の確保と育成
    Zenkenグループの成長は従業員に支えられており、事業拡大には継続的な人材確保と育成が不可欠です。採用計画の未達や幹部人材の流出は、事業運営に支障をきたし、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。人事部が人材戦略を構築し、採用計画の立案や研修機会の充実で対応しています。
  • 特定事業への高い依存度
    売上高の約7割をマーケティングセグメントが占めており、この事業への依存度が高い状況です。事業環境の変化によりマーケティング事業が縮小した場合、グループ全体の業績に大きな影響を与える可能性があります。海外人材事業など、事業領域の拡大を通じて収益源の多様化を図ることでリスク分散を目指しています。
  • 技術革新と競合の激化
    インターネット広告市場はChatGPTのような生成AIの台頭など、技術革新が著しく、新たな企業の参入による競争激化も予測されます。予期せぬ技術進歩や競合の出現により、サービスの優位性が失われると業績に影響が出る可能性があります。業界動向の注視、技術者の確保、生成AIの利活用推進などで対応しています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2026|3,948 文字
3 【事業等のリスク】有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している特に重要なリスクは、以下のとおりであります。また、必ずしもそのようなリスク要因に該当しない事項につきましても、投資家の投資判断上、重要であると考えられる事項につきましては、投資家に対する積極的な情報開示の観点から以下に開示しております。当社グループは、これらのリスク発生の可能性を十分に認識した上で、発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針ではありますが、当社株式に関する投資判断は、本項及び本書中の本項以外の記載事項を慎重に検討した上で行われる必要があると考えております。なお、当社グループはリスク管理を実施することで、以下のリスクに対してその発生可能性を一定程度低い水準まで抑えられていると考えております。また、これらのリスクが顕在化する可能性の程度や時期、当該リスクが顕在化した場合に当社グループの経営成績等の状況に与える定量的な影響の程度につきましては、合理的に予見することが困難であるため具体的には記載しておりません。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであり、将来において発生の可能性がある全てのリスクを網羅するものではありません。 (特に重要なリスク)リスク項目リスクの説明リスクへの対応策優秀な人材の採用と育成に係るリスク当社グループの成長を支えるのは働く従業員であり、今後も当社グループが事業を拡大していく上で、必要な人材の継続的な確保と育成は最重要課題の一つです。採用活動が計画どおりに進まず、また幹部人材及び予想を上回る人材の社外流出があった場合には、当社グループの業績に多大な影響を及ぼす可能性があります。・人事部において、人材戦略を構築・推進・市場動向を見据えた 採用計画の立案・研修、教育機会の充実特定事業への高い依存度について当社グループは、主力のマーケティングセグメントが全体の売上高の約6割超を占めており、当該事業に経営資源を集中させております。事業環境の変化等により当該事業が縮小し、その変化への対応が適切でない場合、当社グループの業績に多大な影響を及ぼす可能性があります。・事業領域の拡大を通じた収益源の多様化 (海外人材事業等) (重要なリスク)リスク項目リスクの説明リスクへの対応策技術革新について当社グループが事業を展開するインターネット広告市場及び各事業領域においては、生成AI技術の急速な進化・普及をはじめとする劇的な技術革新が進行しております。当社グループでは、新技術の利活用とその影響について情報収集に努め、社内ノウハウの蓄積を進めておりますが、予期しない技術の進歩、新たなプラットフォームの出現、顧客需要の構造的な変革等に対し、当社グループの対応が遅延した場合、あるいはサービスの競争優位性を保つことが困難になった場合には、当社グループの競争力が相対的に低下し、将来の業績及び財務状況に重要な影響を及ぼす可能性があります。・業界動向の注視・インターネット利用に関する最新情報の収集と影響の分析・技術者の確保・生成AIに係る専門担当の設置・生成AIの技術動向、インターネット広告業界・諸分野への影響に関する最新情報収集と分析・生成AIの利活用の実践を通じた知見と社内ノウハウの蓄積・その他、関連技術の注視競合に係るリスク当社グループが事業を展開するインターネット広告市場は、今後も新たな企業の参入等、あらゆる面で競争の激化が予測されます。そのため、優れた競合事業者の登場、競合事業者のサービス改善及び、より付加価値の高いビジネスモデルの出現等により、当社グループの競争力が低下し、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。・業界動向の注視・サービス提供体制の維持、向上による競合他社との差別化に向けた取組WEBマーケティング事業の運営体制について当社グループの主力事業であるWEBマーケティング事業は、検索エンジンを活用したマーケティング活動を支援するものであり、頻繁に行われる表示順位判定基準(アルゴリズム)の変更に迅速に対応していく必要があります。そのため、今後も「Google」等が実施する検索エンジンのシステム変更に速やかに対応することができる保証はなく、その対応が適切に実施されなかった場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。・特定の技術者に依存しない運営体制構築・業務のマニュアル化・運用メディアの多数保有による変更影響の分散・上位表示を実現するコンテンツ制作法規制及び行政上の手続に係るリスク当社グループは、不当景品類及び不当表示防止法、個人情報の保護に関する法律、著作権法、外国人労働者の紹介に関わる諸法令、またクライアントの事業に関連する法律等の規制を受けております。そのため、万一これらの違反に該当するような事態が発生した場合や、今後新たな法令等の制定、既存法令等の解釈変更がなされた場合には、事業が制約を受ける可能性があります。また、海外人材事業等において、関係する法規制そのものの変化に留まらず、入国管理局等における審査体制の厳格化や行政手続の大幅な遅延といった「行政上の扱い(運用面)」の変化・長期化が生じた場合には、採用候補者の入国・就労開始の停滞等を招き、当社グループの事業遂行が直接的な制約を受け、業績に影響を及ぼす可能性があります。・法令やインターネット広告業界の自主規制、各種ガイドライン等の遵守を徹底した事業運営の実施・各事業部、管理本部における法規制の改廃等の情報収集の実施M&A・投資案件に伴う減損等のリスク当社グループは、中期経営計画において M&A 投資枠を設定し、事業成長の加速に向けた M&A 及び他社への出資を積極的に検討・実行する方針であります。M&A を実施した場合には、取得原価が被取得企業の純資産額を上回る部分についてのれんを計上し、また、グループ外企業へ部分的な出資を行った場合には、当該出資額を子会社株式又は投資有価証券として計上いたします。これらの資産について、投資先の事業計画の未達、市場環境の悪化等により、当初想定した収益又はキャッシュ・フローが得られないと判断される場合には、のれんの減損損失又は子会社株式・投資有価証券の評価損が発生し、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。・外部専門家と連携したデューデリジェンスの実施による法務、財務、税務及び労務に関する問題の十分な調査・既存事業とのシナジー及び投資回収可能性についての事前の十分な検討 ・投資実行後における投資先の事業計画の進捗状況の定期的なモニタリング 個人情報に係るリスク当社グループは事業を通じて取得した個人情報を所有しております。そのため、個人情報が漏洩した場合や個人情報の収集過程で問題が生じた場合、当社グループへの損害賠償請求や社会的信用の失墜、顧客の取引停止等の損害が発生し、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。・JIS Q 15001が要求する事項の内部規程の策定と個人情報の適切な管理・社内体制の整備と教育 情報システムに係るリスク当社グループは、情報システムを活用した事業を展開しております。そのため、電気供給の停止、通信障害、通信事業者に起因するサービスの長期に渡る中断や停止等、現段階では予測不可能な事由によるシステムトラブルが生じた場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。・情報システム部門における稼働状況の監視、定期的バックアップ・情報管理規程の策定による情報管理の徹底、教育知的財産権に係るリスク契約条件の解釈の齟齬等により、当社グループが第三者から知的財産権侵害の訴訟、使用差止請求等を受けた場合、又は第三者が当社グループの知的財産権を侵害するような場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。・当社グループの主要サービスの商標権の取得・弁護士等との連携による最善策を講じるための体制整備訴訟発生リスク 当連結会計年度において、当社グループに重要な影響を及ぼす訴訟等は提起されていません。しかしながら、当社グループは、国内外で事業を展開しており、取引先や提携先、その他第三者との間で予期せぬトラブルが発生し、訴訟に発展する可能性があります。訴訟の内容及び結果によっては、多大な訴訟対応費用の発生や企業ブランドイメージの悪化等により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。・リスク・コンプライアンス規程の策定と教育・弁護士等との連携による最善策を講じるための体制整備自然災害、事故等当社グループは国内事業に加えて海外事業も展開しており、地震や台風等の自然災害、火災等の事故、広範囲な感染症、テロの発生、政治、経済情勢の急激な変化等により、当社グループの事業活動が停滞又は停止するような被害を受けた場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。・BCP(事業継続計画)の策定と継続的改善・保険によるリスク移転内部管理体制の構築に係るリスク当社グループは、事業の急速な拡大により、十分な内部管理体制が追い付かない状況が生じる可能性があります。その場合には、適切な事業運営が困難になり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。・事業規模に応じた内部管理体制の構築・コーポレート・ガバナンスの強化

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