7561

ハークスレイホールディングス(7561)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

小売業 小売

事業の概要

  • 中食事業の展開
    『ほっかほっか亭』のフランチャイズチェーンを全国に展開し、弁当や惣菜の製造販売、食材提供、ケータリングサービスを通じて、消費者の日常の食卓を支える事業です。持ち帰り弁当を主力とし、手軽で美味しい食事を提供することで収益を得ています。
  • 店舗ソリューション提供
    店舗運営事業者向けに、店舗のリースや不動産の価値向上、売買、さらには人材採用やIT経営の支援など、多岐にわたるソリューションを提供しています。これにより、店舗の効率的な運営と価値最大化をサポートし、収益源としています。
  • 物流・食品加工
    物流センターの運営を通じて企業向けの物流サービスを提供し、食品加工や製菓製造、卸販売も行っています。自社グループ内での食材加工・供給体制を整備することで、中食事業の品質とコスト競争力を高め、安定的な収益基盤を築いています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
  • 中食事業
    この事業は、主に「ほっかほっか亭」のフランチャイズチェーン展開を通じて、弁当や惣菜の製造販売、食材提供、ケータリングサービスを行っています。売上高は171.96億円ですが、営業利益は-0.72億円と赤字であり、事業規模は大きいものの収益性には課題が見られます。
  • 店舗アセット&ソリューション事業
    店舗のリースや不動産の価値向上・販売、人材採用やIT経営ソリューションなどを提供する事業です。売上高は118.2億円で、営業利益は17.34億円と、グループ内で最も高い収益性を誇る稼ぎ頭のセグメントです。
  • 物流・食品加工事業
    物流センターの運営、企業向け物流、食品加工、製菓製造、卸販売を手掛けています。売上高は161.58億円、営業利益は8.88億円となっており、中食事業を支える基盤として、また独立した収益源としても機能しています。
2025-03 セグメント別業績
セグメント区分売上(億)営業利益(億)営業利益率
TakeoutLunchBusiness 地域 172 -1 -0.4%
StoreAssetAndSolutionBusiness 地域 118 17 14.7%
LogisticsFoodProcessingBusiness 地域 162 9 5.5%
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2026|499 文字
3【事業の内容】当社グループ(当社及びその関係会社)は、当社、連結子会社16社、持分法適用関連会社2社及びその他の関係会社1社で構成されております。2026年3月31日時点において当社グループの主な事業内容は次のとおりです。以下に示す区分は、セグメントと同一の区分であります。なお、当社は特定上場会社等であります。特定上場会社等に該当することにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することになります。セグメントの名称主な事業内容中食事業・「ほっかほっか亭」店舗のフランチャイズチェーンシステム展開・弁当・惣菜製造販売・食材等の提供・ケータリングサービス店舗アセット&ソリューション事業・店舗リース等、店舗運営事業者向けソリューション・店舗不動産の価値向上および販売・人材採用ソリューション・IT経営ソリューション・パーティー・イベント用品レンタル物流・食品加工事業・物流センターの運営、企業向け物流等・食品加工・製菓製造・卸販売・人工光型植物工場における野菜生産及び販売 以上の事項を事業系統図によって示すと、次のとおりであります。 <事業系統図>

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 弱い
食品原材料価格変動リスクがあり、高騰した原材料を値打ちある素材に切り替える対応策。
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 ブランド
「ほっかほっか亭」のフランチャイズチェーンシステム展開によるブランド力。
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか 中程度
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 高い
会社が挙げる主要リスク:安全性品質問題(食中毒・異物混入等) / 事業ポートフォリオ戦略の形骸化 / 食品の原材料価格変動(為替要因含む)
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 6 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産★☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

「ほっかほっか亭」ブランドは長年の歴史を持つが、近年は競合の台頭や franchise の独立によりブランド価値の維持・向上に課題が見られる。特定の特許やIPによる独占的な優位性は確認できない。

スイッチングコスト★☆☆☆☆
根拠:弱い乗り換えの手間・コスト

弁当・惣菜の購入は日常的な消費行動であり、価格や利便性で競合に乗り換えるハードルは低い。特定のロイヤリティプログラムや会員制度による囲い込みも限定的。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

プラットフォーム型ビジネスではなく、個々の店舗での販売が中心であり、ユーザー数増加による価値向上のネットワーク効果は期待できない。

コスト優位★★☆☆☆
根拠:中程度同じ物を安く作れる

セントラルキッチン方式による一定の効率化は図られている可能性があるが、外食・中食業界全体で人件費や原材料費の高騰圧力は大きく、構造的なコスト優位性を確立しているとは言い難い。

規模の経済★★☆☆☆
根拠:中程度規模が参入障壁になる

国内に多数の店舗を展開しているが、コンビニエンスストアや他の弁当・惣菜チェーンと比較すると、業界全体における圧倒的な規模の経済による優位性は限定的。市場シェアも分散している。

  • フランチャイズ網とブランド力
    全国に展開する「ほっかほっか亭」のフランチャイズチェーンは、長年にわたり培われたブランド認知度と顧客基盤が強みです。これにより、安定した顧客流入と事業展開が可能となり、新規参入企業に対する優位性を保っています。
  • 店舗アセットの総合力
    店舗リースから不動産売買、運営支援まで一貫して提供する「店舗アセット&ソリューション事業」は、店舗運営に関する幅広いニーズに応えることができます。これにより、顧客のスイッチングコストを高め、継続的な取引に繋がりやすい構造です。
  • サプライチェーンの内製化
    物流・食品加工事業を通じて、原材料の調達から加工、供給までをグループ内で手掛けることで、品質管理の徹底とコスト効率の向上を図っています。特に食品の安全性と品質に対する信頼は、競合に対する重要な差別化要因となります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下の通りであります。なお、本文中の将来に関する事項は、当連結会計年度現在において当社グループが判断したものであります。 (1) グループ経営方針当社グループは、「常に相手の立場にたって考動すること(考動=常に考え、自ら行動する)」、「いつも革新に努め、前向きに考動すること」を日々の活動方針とし、「全ての人の健康と幸せを願い、豊かな明日を創造」する事を理念としています。当社グループは、時代の変化にも柔軟に対応しながら、全ての人の生活に寄り添い、地域社会に貢献するとともに、さらなる価値を提供する事で、「豊かな明日」を創造します。「豊かな明日」を誠実に積み重ねつづける事で、より明るい未来へ貢献してまいります。 (2) グループ経営戦略等当社グループは、2028年3月期を最終年度とする「事業の成長と収益拡大により持続的に利益成長を実現するための中期経営目標」を2024年6月3日に発表いたしました。https://www.hurxley.co.jp/ir_info/ 参照願います。 ① 成長戦略成長投資による経営基盤の強化(足場固め)による利益拡大ア.成長投資に178億円(M&A120億円、設備投資58億円)。イ.「物流・食品加工事業」を中心に積極投資。ウ.食品製造、冷凍食品製造、菓子製造、農産物・水産物・畜産物の生産・加工業他当社事業とのシナジーによる事業基盤の強化・拡充及び新領域拡大。 ② セグメント別事業戦略ア.中食事業(持ち帰り弁当事業からセグメント名称の変更)売上構成比:24年3月期約34%→28年3月期約25%・新メニュー開発発売による「若年層」「シニア層」など新規顧客層の開拓。・デジタル販促の積極的実施。・自社アプリ「ほっかアプリ」、「モバイルオーダー」による会員数増加。・大型パーティー、イベントの需要取り込み。イ.店舗アセット&ソリューション事業売上構成比:24年3月期約32%→28年3月期約32%・「店舗リース取引店舗」、「不動産管理テナント」の稼働店舗数増加によるストック収入拡大。・店舗不動産ビジネスにおける所有不動産のバリューアップ販売。・店舗運営のコンサルタントとしての多面的ソリューションの提案。・サービス業における人材不足問題に対応した特定技能外国人就労支援等人材紹介ビジネス。ウ.物流・食品加工事業売上構成比:24年3月期約33%→28年3月期約42%・販売好調な定番商品の一層の拡大(販売先、受注数)。・好調なOEM製造受託、カミッサリー事業の売上拡大。・継続的なヒット商品の開発。・製造設備等の更新による生産性向上。 (3) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等当社グループの経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標は、ROE、売上高、EBITDA、当期純利益、EPS(1株当たり当期純利益)であります。当該指標を採用した理由は、「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた取組み方針」、「中期経営目標」等を投資家が理解するうえで重要な指標であり、経営方針、経営戦略等の進捗や評価を行うことが可能と考えております。<2028年3月期末における経営目標> 経営目標ROE8.3%売上高720億円EBITDA56億円当期純利益25億円EPS134.5円 (4) 資本コストを意識した経営2024年6月に発表した中期経営目標における取組みを加速させ、成長投資による利益拡大と資産効率改善によりROE(自己資本当期純利益率)の目標を達成するとともに、当社グループの事業特性を踏まえた最適な資本構成を検討し実行していくことでPBR1倍超の達成を目指してまいります。2026年5月13日「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応について(アップデート)」 ( https://ssl4.eir-parts.net/doc/7561/tdnet/2805688/00.pdf )ご参照願います。 (5) 優先的に対処すべき課題当社グループでは、不透明な未来に速やかに対応し、成長を持続できるグループ会社の構築(自己変革型企業群)が更なる企業発展のために必要不可欠であると認識しております。そのために、次の3つの課題に優先的に対処してまいります。それによって、グループ会社が変化への適応力を高めるための柔軟性を取り入れ、組織全体でのコミュニケーションや意見交換等による外部の知識やリソースを活用した相互補完を図ることで、グループ全体の相乗的な成長を図ってまいります。 ① グループ拡大による多事業化(新規事業創出の強化)ア.事業ポートフォリオマネジメント体制の整備・運用・「事業ポートフォリオ基本方針」(※後記ご参照。)に基づいて、資本コストを上回る資本収益性が期待できる豊かな明日を創造する投資を、積極的に行ってまいります。これにより、当社グループの超過利潤と社会的存在意義を高めてまいります。・「グループ関係会社管理規程」及び「戦略会議」の重要案件審議体制に基づいて、大型投融資案件に係る投資判断目線をグループレベルで一貫させることにより、投資効率を高めてまいります。・管理部を中心に経営資源配分のモニタリングを推進し、事業ポートフォリオ基本方針に関する戦略の見直しについてモニタリングと評価を踏まえて定期的に(年1回)取締役会で検討してまいります。・また、事業ポートフォリオ戦略(投資方針)と投資成果に関する情報開示の充実に取り組んでまいります。イ.専門チームによる積極的なM&A推進ウ.「グループ拡大」に関係が深い主要リスク「事業ポートフォリオ戦略」「人財成長支援戦略」「人権コンプライアンス」「M&A戦略・減損」に関するリスクマネジメント(それぞれのリスクの内容と対応策については「3.事業等のリスク 3.<主要リスク>の内容、主な対応策」をご参照ください。)※「事業ポートフォリオ基本方針」・・・私たちハークスレイグループは、事業活動を通じて持続可能で安心・安全な生活基盤の構築と地球環境の保全を実現するために、積極的な新規事業創成とグループ内の事業の多角化を進めると共に、資本コストを上回る資本収益性が期待できる成長事業への経営資源積極投下を行い、事業ポートフォリオによる価値創造を最大化すべく、グループ全体のシナジーの創出を図ります。また、それぞれの事業の自律化を促進し、多様性、環境適応性を兼ね備えた自己変革型企業群の構築を目指します。なお、事業ポートフォリオ基本方針に関する戦略の見直しについては、設定したKPIのモニタリングと評価を踏まえ、定期的に(年1回)取締役会で検討を行います。 ② 環境・市場対応力(新たな分野への対応力の強化)ア.サステナビリティ経営体制及びリスクマネジメント体制の整備・運用・「サステナビリティ基本方針」(※後記ご参照。)を基礎として長期的な視点で取り組むべき重要課題(マテリアリティ)を特定しており、そのマテリアリティ関連のリスク及びその他の事業リスク・財務リスクのうち重要性の高いものはグループレベルでマネジメントする体制としております。(「3.事業等のリスク 1.当社グループのリスクマネジメント体制」および「3.事業等のリスク 2.<主要リスク>の選定、重要性判定」をご参照ください。)・社会環境変化を展望したリスク・機会・社会課題を踏まえて特定するマテリアリティは、今後の社会環境変化やステークホルダーとの対話を踏まえて見直していくものであり、そのリスクマネジメントについても環境・市場に対応してまいります。イ.「環境・市場」に関係が深い主要リスク「安全性品質」「技術革新・規制改革」「食品の原材料価格変動」「販売用不動産価格変動」「出店戦略・減損・空家賃」に関するリスクマネジメント(それぞれのリスクの内容と対応策については「3.事業等のリスク 3.<主要リスク>の内容、主な対応策」をご参照ください。)※「サステナビリティ基本方針」・・・私たちハークスレイグループは、「豊かな“明日”を創造」するために、お客様を始めとするステークホルダーの皆様と力を合わせ、事業活動を通じて、持続可能で安心・安全な生活基盤の構築と地球環境の保全を実現するために、挑戦を続けてきました。ハークスレイにとってサステナビリティとは、環境・社会と企業の両方の持続可能性を追求することです。これらを実現するためには、ハークスレイグループが取り組むべきマテリアリティ(重要課題)を特定し、長期的な経営戦略の目標に組み込んで、事業活動を通じて課題の解決に取り組んでいくことが重要であると考えます。ハークスレイグループは「豊かな“明日”を創造」し、次世代へと継承することをお約束します。 ③ 高度な経営人財の多様化(成長を支える人財の強化)当社グループでは、人財を最も重要な経営資源と位置づけており、多様性のある人財の確保及び成長支援が環境・市場対応力のある持続的な企業発展のために必要不可欠であると認識しております。当社グループのマテリアリティを重視し、ビジネスに精通し、かつ環境適応能力(環境・市場を踏まえた構想力+突破力)を兼ね備える高度な経営人財を、社内外の両方から発掘・育成・登用することにより、高度な経営人財を多様化してまいります。グループ入りした多様な人財が、個々の能力を最大限に発揮するための社内環境の整備に引き続き取り組んでまいります。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下の通りであります。なお、本文中の将来に関する事項は、当連結会計年度現在において当社グループが判断したものであります。 (1) グループ経営方針当社グループは、「常に相手の立場にたって考動すること(考動=常に考え、自ら行動する)」、「いつも革新に努め、前向きに考動すること」を日々の活動方針とし、「全ての人の健康と幸せを願い、豊かな明日を創造」する事を理念としています。当社グループは、時代の変化にも柔軟に対応しながら、全ての人の生活に寄り添い、地域社会に貢献するとともに、さらなる価値を提供する事で、「豊かな明日」を創造します。「豊かな明日」を誠実に積み重ねつづける事で、より明るい未来へ貢献してまいります。 (2) グループ経営戦略等当社グループは、2028年3月期を最終年度とする「事業の成長と収益拡大により持続的に利益成長を実現するための中期経営目標」を2024年6月3日に発表いたしました。https://www.hurxley.co.jp/ir_info/ 参照願います。 ① 成長戦略成長投資による経営基盤の強化(足場固め)による利益拡大ア.成長投資に178億円(M&A120億円、設備投資58億円)。イ.「物流・食品加工事業」を中心に積極投資。ウ.食品製造、冷凍食品製造、菓子製造、農産物・水産物・畜産物の生産・加工業他当社事業とのシナジーによる事業基盤の強化・拡充及び新領域拡大。 ② セグメント別事業戦略ア.中食事業(持ち帰り弁当事業からセグメント名称の変更)売上構成比:24年3月期約34%→28年3月期約25%・新メニュー開発発売による「若年層」「シニア層」など新規顧客層の開拓。・デジタル販促の積極的実施。・自社アプリ「ほっかアプリ」、「モバイルオーダー」による会員数増加。・大型パーティー、イベントの需要取り込み。イ.店舗アセット&ソリューション事業売上構成比:24年3月期約32%→28年3月期約32%・「店舗リース取引店舗」、「不動産管理テナント」の稼働店舗数増加によるストック収入拡大。・店舗不動産ビジネスにおける所有不動産のバリューアップ販売。・店舗運営のコンサルタントとしての多面的ソリューションの提案。・サービス業における人材不足問題に対応した特定技能外国人就労支援等人材紹介ビジネス。ウ.物流・食品加工事業売上構成比:24年3月期約33%→28年3月期約42%・販売好調な定番商品の一層の拡大(販売先、受注数)。・好調なOEM製造受託、カミッサリー事業の売上拡大。・継続的なヒット商品の開発。・製造設備等の更新による生産性向上。 (3) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等当社グループの経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標は、ROE、売上高、EBITDA、当期純利益、EPS(1株当たり当期純利益)であります。当該指標を採用した理由は、「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた取組み方針」、「中期経営目標」等を投資家が理解するうえで重要な指標であり、経営方針、経営戦略等の進捗や評価を行うことが可能と考えております。<2028年3月期末における経営目標> 経営目標ROE8.3%売上高720億円EBITDA56億円当期純利益25億円EPS134.5円 (4) 資本コストを意識した経営2024年6月に発表した中期経営目標における取組みを加速させ、成長投資による利益拡大と資産効率改善によりROE(自己資本当期純利益率)の目標を達成するとともに、当社グループの事業特性を踏まえた最適な資本構成を検討し実行していくことでPBR1倍超の達成を目指してまいります。2026年5月13日「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応について(アップデート)」 ( https://ssl4.eir-parts.net/doc/7561/tdnet/2805688/00.pdf )ご参照願います。 (5) 優先的に対処すべき課題当社グループでは、不透明な未来に速やかに対応し、成長を持続できるグループ会社の構築(自己変革型企業群)が更なる企業発展のために必要不可欠であると認識しております。そのために、次の3つの課題に優先的に対処してまいります。それによって、グループ会社が変化への適応力を高めるための柔軟性を取り入れ、組織全体でのコミュニケーションや意見交換等による外部の知識やリソースを活用した相互補完を図ることで、グループ全体の相乗的な成長を図ってまいります。 ① グループ拡大による多事業化(新規事業創出の強化)ア.事業ポートフォリオマネジメント体制の整備・運用・「事業ポートフォリオ基本方針」(※後記ご参照。)に基づいて、資本コストを上回る資本収益性が期待できる豊かな明日を創造する投資を、積極的に行ってまいります。これにより、当社グループの超過利潤と社会的存在意義を高めてまいります。・「グループ関係会社管理規程」及び「戦略会議」の重要案件審議体制に基づいて、大型投融資案件に係る投資判断目線をグループレベルで一貫させることにより、投資効率を高めてまいります。・管理部を中心に経営資源配分のモニタリングを推進し、事業ポートフォリオ基本方針に関する戦略の見直しについてモニタリングと評価を踏まえて定期的に(年1回)取締役会で検討してまいります。・また、事業ポートフォリオ戦略(投資方針)と投資成果に関する情報開示の充実に取り組んでまいります。イ.専門チームによる積極的なM&A推進ウ.「グループ拡大」に関係が深い主要リスク「事業ポートフォリオ戦略」「人財成長支援戦略」「人権コンプライアンス」「M&A戦略・減損」に関するリスクマネジメント(それぞれのリスクの内容と対応策については「3.事業等のリスク 3.<主要リスク>の内容、主な対応策」をご参照ください。)※「事業ポートフォリオ基本方針」・・・私たちハークスレイグループは、事業活動を通じて持続可能で安心・安全な生活基盤の構築と地球環境の保全を実現するために、積極的な新規事業創成とグループ内の事業の多角化を進めると共に、資本コストを上回る資本収益性が期待できる成長事業への経営資源積極投下を行い、事業ポートフォリオによる価値創造を最大化すべく、グループ全体のシナジーの創出を図ります。また、それぞれの事業の自律化を促進し、多様性、環境適応性を兼ね備えた自己変革型企業群の構築を目指します。なお、事業ポートフォリオ基本方針に関する戦略の見直しについては、設定したKPIのモニタリングと評価を踏まえ、定期的に(年1回)取締役会で検討を行います。 ② 環境・市場対応力(新たな分野への対応力の強化)ア.サステナビリティ経営体制及びリスクマネジメント体制の整備・運用・「サステナビリティ基本方針」(※後記ご参照。)を基礎として長期的な視点で取り組むべき重要課題(マテリアリティ)を特定しており、そのマテリアリティ関連のリスク及びその他の事業リスク・財務リスクのうち重要性の高いものはグループレベルでマネジメントする体制としております。(「3.事業等のリスク 1.当社グループのリスクマネジメント体制」および「3.事業等のリスク 2.<主要リスク>の選定、重要性判定」をご参照ください。)・社会環境変化を展望したリスク・機会・社会課題を踏まえて特定するマテリアリティは、今後の社会環境変化やステークホルダーとの対話を踏まえて見直していくものであり、そのリスクマネジメントについても環境・市場に対応してまいります。イ.「環境・市場」に関係が深い主要リスク「安全性品質」「技術革新・規制改革」「食品の原材料価格変動」「販売用不動産価格変動」「出店戦略・減損・空家賃」に関するリスクマネジメント(それぞれのリスクの内容と対応策については「3.事業等のリスク 3.<主要リスク>の内容、主な対応策」をご参照ください。)※「サステナビリティ基本方針」・・・私たちハークスレイグループは、「豊かな“明日”を創造」するために、お客様を始めとするステークホルダーの皆様と力を合わせ、事業活動を通じて、持続可能で安心・安全な生活基盤の構築と地球環境の保全を実現するために、挑戦を続けてきました。ハークスレイにとってサステナビリティとは、環境・社会と企業の両方の持続可能性を追求することです。これらを実現するためには、ハークスレイグループが取り組むべきマテリアリティ(重要課題)を特定し、長期的な経営戦略の目標に組み込んで、事業活動を通じて課題の解決に取り組んでいくことが重要であると考えます。ハークスレイグループは「豊かな“明日”を創造」し、次世代へと継承することをお約束します。 ③ 高度な経営人財の多様化(成長を支える人財の強化)当社グループでは、人財を最も重要な経営資源と位置づけており、多様性のある人財の確保及び成長支援が環境・市場対応力のある持続的な企業発展のために必要不可欠であると認識しております。当社グループのマテリアリティを重視し、ビジネスに精通し、かつ環境適応能力(環境・市場を踏まえた構想力+突破力)を兼ね備える高度な経営人財を、社内外の両方から発掘・育成・登用することにより、高度な経営人財を多様化してまいります。グループ入りした多様な人財が、個々の能力を最大限に発揮するための社内環境の整備に引き続き取り組んでまいります。
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1) 経営成績等の状況の概要当連結会計年度におけるわが国経済は、緩やかな回復基調が続いたものの、中東を中心とした地政学リスクの長期化も懸念され、先行きは不透明な状況が続いております。また物価上昇の継続が消費者マインドを冷え込ませ、引き続き個人消費に悪影響を及ぼす懸念があります。当連結会計年度の連結業績及びセグメント別経営成績の概要は、以下となります。1.売上高、EBITDA、営業利益、経常利益いずれも過去最高額を更新2.成長ドライバーである「物流・食品加工事業」の当第4四半期(1月~3月)期間における営業利益は過去最高額を更新(対前年同四半期+49.5%)3.「中食事業」は、6四半期連続黒字化、EBITDAは前年同期より2倍となる4.フリーキャッシュ・フロー(営業キャッシュ・フロー+投資活動キャッシュ・フロー)は、営業キャッシュ・フローの大幅改善と子会社取得及び有形固定資産の取得による支出の減少に伴いプラスとなり財務状況が改善(2026年3月期47億円、2025年3月期△66億円)※62頁「連結キャッシュ・フロー計算書参照」 この結果、当連結会計年度の連結業績及びセグメント業績は以下のとおりとなりました。(連結業績) (単位:百万円) 2025年3月期実績2026年3月期実績増減額前年同期比売上高45,17552,427+7,252+16.1%営業利益1,9313,057+1,125+58.3%経常利益2,0823,003+921+44.3%親会社株主に帰属する当期純利益1,2041,483+278+23.2% セグメントごとの経営業績は、次のとおりです。(セグメント別売上高) (単位:百万円) 2025年3月期実績2026年3月期実績増減額前年同期比中食事業17,32516,764△561△3.2%店舗アセット&ソリューション事業12,19014,331+2,140+17.6%物流・食品加工事業18,09123,758+5,667+31.3%その他の事業7961,108+311+39.2%計48,40355,961+7,558+15.6%調整額(消去及び全社)△3,227△3,534△306-計45,17552,427+7,252+16.1%(セグメント別営業損益) (単位:百万円) 2025年3月期実績2026年3月期実績増減額前年同期比中食事業△72320+392-店舗アセット&ソリューション事業1,7342,228+493+28.4%物流・食品加工事業888835△52△5.9%その他の事業7961,108+311+39.2%計3,3464,492+1,145+34.2%調整額(消去及び全社)△1,414△1,434△19-計1,9313,057+1,125+58.3% (店舗数推移)① 中食事業(ほっかほっか亭) 2025年3月期2026年3月期既存店売上前年同期間比(期中平均)101.7%98.5%店舗数(店)(3月末)817716 ② 店舗アセット&ソリューション事業 (単位:店) 2025年3月末2026年3月末店舗リース取引店舗数845863不動産管理テナント数170167稼働店舗数1,0151,030 ① 中食事業<ほっかほっか亭部門>ほっかほっか亭部門では、創業以来の「つくりたて」にこだわったお弁当、お惣菜の提供に注力してまいりました。公式アプリ「ほっかアプリ」を活用した様々な販促プロモーションを展開するとともに、米価高騰対策の麺を主食とした西日本エリアでの「とりめし焼きそば」などの焼きそばシリーズ、東日本エリアでの「ナポリタン」シリーズを販売。またお客さまへの還元施策としてライス大盛の値下げ、おかず増量キャンペーンなど家計応援施策を展開するとともに、スペシャルシリーズのリニューアルの実施をはじめ新商品の開発、販売に努めてまいりました。 <ケータリング部門及びセレモニー部門>ケータリング部門及びセレモニー部門では、パーティー・イベント需要にお応えする仕出し料理の展開を行っております。スポーツイベント、国際的イベント、国際会議の案件の受注他同業との協業案件も増加いたしました。 これらの結果、中食事業の業績は、売上高167億64百万円(前年同期比3.2%減)となりましたが、原材料等コスト低減諸施策により営業利益は3億20百万円と前年同期72百万円の営業損失から黒字転換いたしました。 ② 店舗アセット&ソリューション事業<店舗ビジネス>店舗ビジネス部門では、店舗リースなど、飲食店等の店舗事業者様向けソリューションの提供を行っております。店舗事業者の開拓、SNS等を通じた退店情報の収集など、幅広い情報チャネルを活用した戦略を継続的に展開してまいりました。また、これまでの実績を背景に、ビルオーナー様からの提案や相談も増加しております。これらの取り組みの結果、店舗リース取引店舗数は前連結会計年度末より18店舗純増し、863店舗となりました。 <店舗不動産ビジネス>店舗不動産ビジネス部門では、所有または管理受託するビルのリーシング活動を通じて稼働店舗数の拡大を図るとともに、取得不動産における稼働率向上や遵法性工事等のバリューアップ施策を推進してまいりました。これらの結果、店舗不動産及び新規用地の取得はありませんでしたが、2棟の売却を行い所有不動産の稼働建物棟数は16棟、不動産アセットマネジメント対象の稼働建物棟数は6棟となり、稼働店舗数は167店舗となりました。 <人材採用ソリューション>飲食業・宿泊業・飲食料品製造業・農業・介護業を中心に、特定技能外国人の採用支援を展開しており、他業界への展開を見据え、営業体制の構築に努めるとともに、外国人材関連の受注獲得に向けた営業基盤の強化を進めてまいりました。また、コンサルティング業界を中心とした求人需要の高まりを背景に、従来の若手ハイクラスに加え、中堅エキスパート層及びエグゼクティブ層へと支援対象を拡大してまいりました。 <IT経営ソリューション>IT経営ソリューション部門では、製菓・ベーカリー事業者様向けに、業界シェアトップのPOSレジシステム等を展開しております。シェア拡大に向けた施策として、ハードウェアの柔軟性を高めた「Android OS版 ninapos」をリリースいたしました。また、2025年6月に全国的に注目度の高いベーカリー様への導入が決定し、ベーカリー業界への更なる展開を進めております。 <パーティー・イベント用品レンタル>パーティー・イベント用品レンタル部門では、イベント時のホテル・レストラン等のお客様へ食器や什器等のレンタルサービスを提供しております。社会経済活動が活発となり、各種イベント・パーティーでの需要が一段と増加し、関西・大阪万博関連のイベントを含め、大型イベント会場でのケータリングが好調に推移いたしました。 これらの結果、店舗アセット&ソリューション事業の業績は、売上高143億31百万円(前年同期比17.6%増)、営業利益22億28百万円(同28.4%増)となりました。 ③ 物流・食品加工事業<食品加工部門>食品加工部門では、中華惣菜の製造・販売を行っております。主力商品「贅沢焼売」の増量施策や特売実施により、NB商品(ナショナルブランド商品)の販売が着実に伸長いたしました。また、グループシナジーを活かし、関西以西の新規開拓や大手外食チェーンでの採用に至るなど、販路が大きく拡大しております。 <物流部門・カミッサリー部門>物流部門・カミッサリー部門では、ほっかほっか亭店舗へ納入する食品の加工や、スーパー・コンビニエンスストア等からのOEM製造受託をはじめとしたカミッサリー及び、商材や食材等の配送を担う物流サービスを提供しております。物流部門では、新規顧客開拓に注力し、倉庫運用やEC関連業務など販売チャネル及び売上拡大に努めてまいりました。カミッサリー部門では、強みである「製造」、「販売」、「物流」を生かした新規獲得に努めるとともに、グループシナジーの一環で「食品加工部門」の営業代行による販路を獲得、売上拡大に寄与いたしました。 <菓子製造部門>菓子製造部門では、ナッツ・ドライフルーツ等の菓子類の製造・販売を行っております。稲葉ピーナツでは、消費者の「お買い得感」のニーズに合わせた既存商品の内容量を増やした大袋タイプの商品を、また谷貝食品では主力商品となった茨城県産紅はるかを使用した「茨城県産ほしいも」の売上が伸長し、新商品「ほしいもピールフレーク」、キャラクタータイアップ商品の売上が好調に推移いたしました。 これらの結果、物流・食品加工事業の業績は、2024年12月に子会社化した㈱ホソヤコーポレーションの業績取り込みもあり、売上高は237億58百万円(前年同期比31.3%増)となりましたが、営業利益につきましては、のれん償却費増加により8億35百万円(同5.9%減)となりました。 (2) キャッシュ・フローの状況当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末と比べ4億33百万円増加し、123億69百万円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動の結果得られた資金は56億47百万円となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益28億8百万円、減価償却費15億27百万円及び棚卸資産の減少による増加額9億99百万円によるものであります。(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動の結果使用した資金は8億65百万円となりました。これは主に、固定資産の取得による支出19億17百万円と投資有価証券の売却による収入5億75百万円及び有形固定資産の売却による収入1億63百万円によるものであります。(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動の結果使用した資金は43億42百万円となりました。これは主に、長期借入金の返済による支出96億44百万円及び短期借入金の純減額12億18百万円と長期借入れによる収入70億81百万円及び配当金の支払額4億99百万円によるものであります。 (3) 生産、受注及び販売の実績① 商品仕入実績当連結会計年度の商品仕入実績をセグメント別に示すと、次のとおりであります。セグメントの名称当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)金額(百万円)前年同期比(%)中食事業8,54789.6店舗アセット&ソリューション事業9,7662,620.2物流・食品加工事業18,862161.2合計37,175172.0(注)セグメント間の取引は、相殺消去しております。 ② 受注実績該当事項はありません。 ③ 販売実績当連結会計年度の販売実績(外部顧客への売上高)をセグメント別に示すと、次のとおりであります。セグメントの名称当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)金額(百万円)前年同期比(%)中食事業16,53396.1店舗アセット&ソリューション事業14,003118.5物流・食品加工事業21,890135.5小計52,427116.1調整額(消去及び全社)--合計52,427116.1(注)1.セグメント間の取引は、相殺消去しております。2.当連結会計年度における主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合については、相手先別の販売実績の総販売実績に対する割合が100分の10未満であるため記載を省略しております。 (4) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容当社グループの当連結会計年度における経営成績は、売上高は前連結会計年度に比べ72億52百万円(16.1%)増加し524億27百万円、営業利益は前連結会計年度に比べ11億25百万円(58.3%)増加し30億57百万円、経常利益は前連結会計年度に比べ9億21百万円(44.3%)増加し30億3百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は前連結会計年度に比べ2億78百万円(23.2%)増加し14億83百万円の結果となり、増収増益となりました。上記のほか、当連結会計年度における経営成績の前連結会計年度との比較分析については、「(1)経営成績等の状況の概要」に記載のとおりであります。また、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。グループ全体経営と事業経営を分離し、事業会社の運営責任及び事業責任を明確化することで、不透明さが増す未来において、新しい価値創造を続けていくために、当社グループは環境適応能力と成長性を兼ね備えた事業連合体「自己変革型企業群」を目指してまいります。

事業リスク

  • 食品の安全性と品質問題
    食中毒や異物混入、使用食材の安全性への疑義は、営業停止や風評悪化、社会的信用の失墜に直結する甚大なリスクです。FSSC22000認証取得や品質管理部門の設置、店舗での日常指導を通じて、品質管理を徹底する対策を講じています。
  • 原材料価格の変動
    食品加工事業における輸入原材料価格の変動(為替要因含む)や、米・野菜の不作、インフレによる価格高騰、鶏肉輸入の支障などは、業績や財政状態に大きな影響を与える可能性があります。サプライチェーンとの連携強化や代替食材への切り替え、メニュー開発で対応しています。
  • 販売用不動産価格変動
    店舗アセット&ソリューション事業における開発段階での人手不足や資材調達難、建設単価上昇、販売段階での市況悪化による販売不振や在庫評価損は、業績に影響を及ぼすリスクです。幅広い販売ルートの確保、在庫回転の良化、適正な在庫ポジション運営でリスクをコントロールしています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2026|5,087 文字
3【事業等のリスク】1.当社グループのリスクマネジメント体制当社グループにおけるリスクマネジメント体制は、次の通りです。なお、このほか当社グループは「第4 提出会社の状況 4.コーポレート・ガバナンスの状況等」に記載の通り企業統治体制を整え、リスクマネジメントを含む内部統制システムを整備・運用しております。 (1) サステナビリティ委員会 当社グループのサステナビリティ活動を継続的に行うための機関として設置しています。サステナビリティ基本方針を基礎として、長期的な視点でマテリアリティ(重要課題)を特定し、その見直しを行っています。 (2) 戦略会議 経営戦略上の重要課題・重要案件を審議するための機関として設置しています。リスクマネジメントに関しては、マテリアリティに関連するリスクおよびその他の事業リスク・財務リスクについて年1回、社外取締役・監査役の意見も踏まえ、「主要リスクの選定、およびその重要性(影響度・緊急度)の判定に係る承認」を行っています。承認までのチェックポイントは次の通りです。 ① 経営理念について、変更がないか。(変更を反映)② マテリアリティについて、変更がないか。(変更を反映)③ 事業ポートフォリオについて、M&A・新規事業開発・既存事業急拡大等による変更がないか。(変更を反映)④ 中期経営計画など経営戦略について、変更がないか。(変更を反映)⑤ 個別リスク主管部の洞察として、大きな外部環境変化はないか。⑥ 個別リスク主管部の洞察として、インシデント発生傾向の大きな変化はないか。⑦ 個別リスク主管部の洞察として、各事業部門からの報告や内部監査結果等で気付く大きな予兆はないか。 (3) 個別リスク主管部 管理部がマテリアリティ関連リスク(存続を脅かすレピュテーションリスクを含む)および事業リスクを主管し、経理財務担当が財務リスクを主管し、それぞれ当社グループの各事業部門と連携を取りながら当社グループ全体の対応策を立案・推進しています。 (4) 各事業部門 当社グループの各事業部門において、本業の一環で、業務遂行上のリスクを適切に管理するための対応策を講じています。 2.<主要リスク>の選定、重要性判定(1) 当社グループは、「マテリアリティ関連リスク」および「その他の事業リスク・財務リスク」を対象に、利害関係者への影響を含めて経営に大きな影響を及ぼすリスクとして影響度(甚大・大・他)と緊急度(高・中・低)を総合的に勘案し、グループとして管理が必要な<主要リスク>を選定しております。その選定に際しての考え方および対応策検討については、次の通りです。 ①影響度「甚大・大」×緊急度「高・中」のリスク<主要リスク>に選定し、グループ全体の対応策を個別リスク主管部が立案し、戦略会議で検討します。<主要リスク>に関する動向や対応策の状況は、取締役会報告等を通じてモニタリングします。 ②影響度「甚大・大」×緊急度「低」のリスク選定外とし、グループ全体の対応策を個別リスク主管部が中心となって検討します。 ③緊急度「低」のリスク選定外とし、各事業部門が業務遂行上のリスクを適切に管理するための対応策を講じます。 <参考:影響度(甚大・大・他)のレベル選択の目安>1. 甚大:金銭的影響 10億円以上、又は業務に起因する死亡者発生、グループ全体の社会的信用失墜2. 大:金銭的影響 3億円以上、又は業務に起因する入院傷病者発生、各事業部門の社会的信用失墜3. 他:上記以外<参考:緊急度(高・中・低)のレベル選択の目安>1. 高:適切な対策を講じ続けない限り、向こう 1年以内に顕在化する可能性5割以上と予想2. 中:適切な対策を講じ続けない限り、向こう 3年以内に顕在化する可能性5割以上と予想3. 低:現状対応策の継続により、向こう 3年以内に顕在化する可能性5割未満と予想 (2) 選定した<主要リスク>は9項目で、それぞれの重要性判定(影響度×緊急度)は次の通りです。3.<主要リスク>の内容、主な対応策 以下は選定した<主要リスク>9項目に関する記載であり、すべてのリスクを網羅したものではなく、現時点では予見できない又は重要と見なされていないリスクの影響を将来的に受ける可能性があります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 (1) 安全性品質 <マテリアリティ関連リスク>《影響度》甚大《緊急度》高《内容》 当社グループの食の安全に向けた取り組みにも関わらず、食中毒・異物混入等の品質問題や使用食材の安全性に疑義が呈された場合、営業停止或いは風評悪化等により業績に影響を及ぼす可能性があり、場合によっては社会的信用を失います。また、店舗アセット&ソリューション事業において火災等により人命が危ぶまれる事故が発生する可能性があります。《主な対応策》 工場における食品安全マネジメント国際規格FSSC22000認証取得や品質管理部門設置により、品質管理を徹底するとともに、店舗での日常指導を通じて安心・安全な商品・サービスを継続的に提供してまいります。また消防法等の関連法令遵守を徹底し、点検で発見した不備には適時に対応してまいります。 (2) 事業ポートフォリオ戦略 <マテリアリティ関連リスク>《影響度》甚大《緊急度》高《内容》 当社グループは、事業の多様化を進め、環境適応能力と成長性を兼ね備えた「自己変革型企業群」として事業ポートフォリオ基本方針を定めておりますが、その運用が形骸化した場合、資本収益性が低迷し、企業価値を毀損する可能性があります。《主な対応策》 各事業部門(傘下事業会社)の大型投融資案件に関して当社(持株会社ハークスレイ)あて承認申請を要する枠組は既に構築済であり、それが資本コストを上回る資本収益性を意識した事業ポートフォリオ基本方針と整合的な内容か、当社戦略会議で審議・承認する運用を強化してまいります。また、事業ポートフォリオをモニタリングする当社経理財務担当の財務二線機能について、機能発揮と実効性向上に取り組んでまいります。 (3) 食品の原材料価格変動 <その他の事業リスク・財務リスク>《影響度》甚大《緊急度》高《内容》 食品加工事業において原材料を輸入に頼る稲葉ピーナツ㈱の原材料価格変動リスクが為替要因を含めて大きく、また持ち帰り弁当他の原材料となる米や野菜の不作、インフレ下による価格高騰或いは鶏肉の輸入に支障が生じるリスクもあり、これらが業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。《主な対応策》 品質水準を満たす原材料を安定調達するようサプライチェーンと密に連携するとともに、当社グループ内での原材料加工・供給体制整備を進めてまいります。また、持ち帰り弁当に関しては、使用する原材料を高騰したものから値打ちある素材に切り換えてメニュー開発する等、お客様ニーズを多面的に捉えて展開してまいります。 (4) 販売用不動産価格変動 <その他の事業リスク・財務リスク>《影響度》大《緊急度》高《内容》 店舗などの商業用不動産をバリューアップする開発プロセスにおいては人手不足や資材調達難による納期遅れや建設単価上昇のリスクがあり、バリューアップ後の販売プロセスにおいては金融情勢悪化を含む収益不動産に関する市況悪化による販売不振が販売価格下落・在庫評価損をもたらすリスクがあり、これらが業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。《主な対応策》 遵法性工事や店舗リーシングといった店舗流通ネット・グループの強みを活かしてバリューアップ後の売却益を狙うビジネスモデルは持続可能なものであり、金融情勢の影響を受けやすい不動産ファンドに限ることなく幅広く販売ルートを拡充し、在庫回転良化により資本収益性を高めつつ、在庫ポジションを適正範囲内で運営することにより価格変動リスクをコントロールしてまいります。 (5) 人財成長支援戦略 <マテリアリティ関連リスク>《影響度》甚大《緊急度》中《内容》 当社グループでは人財を最も重要な経営資源と位置づけており、企業発展に必要な人財の確保及び成長支援に向けて、人財育成方針及び社内環境整備方針を制定し、その実践に取り組んでいく戦略であるものの、その戦略が思うように実行されずに必要な人財が確保できない或いはエンゲージメントや労働生産性が戦略目標に対して大幅未達となるリスクがあり、業績に影響を及ぼす可能性があります。《主な対応策》 人財育成方針及び社内環境整備方針については2023年6月、取締役会に上程しております。今後もグループをあげて、実践するよう徹底してまいります。また従業員エンゲージメント調査について、「人が活きる」経営は当社グループ経営の根幹と考え、2023年8月から開始しており、今後も状況を見つつ調査対象範囲を徐々に拡げていく予定です。モニタリング結果をグループ全体のエンゲージメント向上施策に活用してまいります。 (6) M&A戦略と減損 <その他の事業リスク・財務リスク>《影響度》甚大《緊急度》中《内容》 M&Aに際しては事前調査によりリスク低減に努めますが、グループインした企業の業績が事業計画に対して大幅未達となるリスクがあり、またのれんが減損するリスクもあり、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。《主な対応策》 大型投融資案件に関して、それが資本コストを上回る資本収益性を意識した事業ポートフォリオ基本方針と整合的な内容か、当社戦略会議で審議・承認する運用を強化してまいります。また、投資実行後フェーズにおいては、事業開発室における事業執行に加えて、事業ポートフォリオをモニタリングする経理財務部の財務二線機能の機能発揮と実効性向上に取り組んでまいります。 (7) 出店戦略と減損・空家賃 <その他の事業リスク・財務リスク>《影響度》大《緊急度》中《内容》 店舗アセット&ソリューション事業において、好立地の物件を仕入れて店舗運営事業者に利用いただき2027年3月末には稼働店舗数1,300店超を目指すように取り組みますが、経済環境等によっては出店事業者の確保・成約が難しくなる場合もあります。その場合には、所有する賃貸用不動産に関しては「空室」(売上ダウン)が、店舗リース用に賃借した物件に関しては利用者からの収入が無くても支払賃料負担が生じる「空家賃」(原価率アップ)が、業績に影響を及ぼす可能性があります。《主な対応策》 店舗運営事業者の出店を加速する「人(人材紹介)・モノ(店舗物件)・カネ(内装設備・保証金など出店財務支援)・情報」の多面的ソリューションを強みとする店舗リーシング能力を活かして、組織的に開拓・育成するリード(見込み)顧客および既存取引先に対し提案を強化し、空室・空家賃を抑制します。 (8) 技術革新・規制改革 <マテリアリティ関連リスク>《影響度》大《緊急度》中《内容》 技術革新や規制改革への適応が遅れると、やがて競合他社の商品サービスに劣後し、既存ビジネスモデルの陳腐化により市場を失い、業績に影響を及ぼす可能性があります。《主な対応策》 技術革新や規制改革を好機と捉える多様性ある人財を確保・育成し、市場の変化に適応する柔軟性とアジリティを持った経営戦略を推進してまいります。 (9) 人権コンプライアンス <マテリアリティ関連リスク>《影響度》大《緊急度》中《内容》 人権コンプライアンスは、人が活きる企業経営をマテリアリティとする当社グループにとって存在意義の土台となるものです。また、人権軽視の問題事象が対外的に明らかになった場合、不買運動をはじめ業績に影響を及ぼす可能性があり、場合によっては社会的信用を失います。M&A等で異なるカルチャーの企業がグループインすることもあり、多面的な取り組みが今後必要になります。《主な対応策》 ESGを土台として「人が活きる」経営は当社グループ経営の根幹と、経営層から現場一線まで幅広く情報共有し、育成とOJTを通じて人権重視カルチャーを醸成してまいります。サプライチェーンへの配慮責任を含め、グループインした企業の意識醸成についてはPMI(ポスト・マージャー・インテグレーション:M&A後の経営・業務・意識を統合するプロセス)の際に留意してまいります。

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