事業の概要
- 化学品・建材の専門商社三京化成グループは、化学品や建材を扱う専門商社です。土木・建材、情報・輸送機器、日用品、化学工業といった幅広い分野の企業に対し、製品の原料や資材を販売することで収益を得ています。自社で製造するのではなく、国内外のメーカーから商品を仕入れて顧客に提供するビジネスモデルです。
- 住宅用部材の販売と製造建装材事業では、主に住宅用の部材を販売しています。また、子会社のキョーワ株式会社を通じて、各種木工製品の製造販売も手掛けており、商社機能だけでなくメーカー機能も持ち合わせています。これにより、顧客の多様なニーズに応え、付加価値の高いサービスを提供しています。
- グローバルな仕入れ・販売網シンガポール、中国、タイ、ベトナムに海外子会社を持ち、海外関連会社も含めてグローバルなネットワークを構築しています。これにより、国内外から商品を仕入れ、また海外の顧客にも販売することで、事業の多角化と収益源の拡大を図っています。特に東南アジア市場に注力しています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
- 化学事業セグメントこのセグメントは、土木・建材、情報・輸送機器、日用品、化学工業といった幅広い産業分野向けに、主に原料や資材となる商品を販売しています。最新年度の売上高は約227.7億円、営業利益は約4.8億円と、グループの主要な収益源となっています。
- 建装材事業セグメント主に住宅用部材の販売と、子会社キョーワ株式会社による各種木工製品の製造販売を行っています。大同工業株式会社は、住宅用部材の保管・仕分梱包・出荷を担っています。最新年度の売上高は約43.5億円、営業利益は約2.1億円で、グループのもう一つの柱となる事業です。
- 海外事業の展開シンガポール、中国(上海)、タイ、ベトナムに海外子会社を、台湾に持分法適用関連会社を持ち、これらを通じて海外での仕入れ・販売を積極的に行っています。国内市場の動向に左右されにくい事業基盤を構築し、グローバルな成長を目指しています。
2025-03 セグメント別業績
| セグメント | 区分 | 売上(億) | 営業利益(億) | 営業利益率 |
|---|---|---|---|---|
| Science | 事業 | 228 | 5 | 2.1% |
| BuildingMaterials | 事業 | 43 | 2 | 4.8% |
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
3 【事業の内容】当社グループは、当社、連結子会社(大同工業株式会社、キョーワ株式会社、SANKYO KASEI SINGAPORE PTE.LTD.、産京貿易(上海)有限公司、SANKYO KASEI (THAILAND) CO.,LTD.及びSANKYO KASEI VIETNAM CO.,LTD.)の計7社で構成されております。当社グループの事業における位置付けは、次のとおりであります。 [科学事業セグメント]土木・建材資材関連、情報・輸送機器関連、日用品関連及び化学工業関連の各分野において、主として原料・資材となる商品を販売しております。 [建装材事業セグメント]主に住宅用部材の販売及び各種木工製品の製造販売をしております。大同工業株式会社は、当社からの加工委託により住宅用部材の保管・仕分梱包・出荷を行っております。キョーワ株式会社は、各種木工製品の製造販売を行っております。 海外取引については、海外子会社(SANKYO KASEI SINGAPORE PTE.LTD.、産京貿易(上海)有限公司、SANKYO KASEI (THAILAND) CO.,LTD.及びSANKYO KASEI VIETNAM CO.,LTD.)を通じて仕入・販売するほか、当社が直接、取引先と仕入・販売を行っております。 事業の系統図は、次のとおりであります。
事業の優位性(モート)
事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
| 価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い | 弱い 原油価格の著しい変動を商品価格に転嫁しきれない場合があるため。 |
|---|---|
| 参入障壁新規参入を阻む要因の種類 | なし 明確な参入障壁に関する記述は確認できない。 |
| 景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか | 中程度 |
| 設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか | 成長投資 |
会社が挙げる主要リスク:国内経済の動向 / 取引先の海外移転 / 原油価格の変動
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 4 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
提供された情報からは、三京化成が特定のブランド、特許、規制ライセンス、または独占的IPを保有しているという具体的な証拠は見当たりません。卸売業という業態からも、無形資産による競争優位性は限定的と考えられます。
スイッチングコスト★☆☆☆☆
卸売業においては、長年の取引関係や特定の顧客ニーズへの対応力から、一定のスイッチング・コストが発生する可能性があります。しかし、三京化成固有の強固な顧客基盤や、他社が容易に代替できない独自のサービスに関する情報は提供されていません。
ネットワーク効果☆☆☆☆☆
三京化成の事業内容や提供された情報からは、ネットワーク効果が競争優位性の源泉となっている兆候は見られません。ユーザー数が増えることでサービスの価値が増大するようなプラットフォームビジネスとは異なると考えられます。
コスト優位★☆☆☆☆
卸売業では、仕入れ交渉力や物流効率がコスト競争力に影響を与えます。三京化成が業界内で突出したコスト優位性を持つという具体的な情報は現時点では確認できません。規模の経済によるコスト削減効果も限定的と推測されます。
規模の経済★★☆☆☆
卸売業は一般的に規模の経済が働きやすい業種です。三京化成が特定の市場や製品群において一定のシェアを確保している場合、効率的なオペレーションによる恩恵を受けている可能性があります。しかし、業界全体における圧倒的な規模や寡占状態を示す情報はありません。
- 技術指向型営業と高付加価値創業以来、技術コンサルタントを主体とした技術指向型営業を展開しており、単なる商品の販売に留まらず、顧客の課題解決に貢献する高付加価値な提案を行っています。長年培った技術・ノウハウを活かし、ファインケミカル(精密化学品)商品など、より専門性の高い分野に強みを持っています。
- メーカー機能の取り込み建装材事業において、子会社キョーワ株式会社による木工製品の製造販売を通じてメーカー機能を取り込んでいます。これにより、単なる仕入れ販売だけでなく、自社で製品を企画・製造する能力を持つことで、顧客ニーズへの柔軟な対応と、より高い利益率の確保を目指しています。
- 東南アジアを中心とした海外展開国内市場の縮小に対応するため、東南アジアを中心に海外拠点を積極的に拡充しています。シンガポール、中国、タイ、ベトナムに子会社を設立し、海外での仕入れ・販売を強化することで、グローバルな事業展開による成長機会を追求しています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
経営戦略
- グローバル商社への進化お客様中心の営業活動を基本とし、環境に優しい商品の提案に積極的に取り組むとともに、お客様に喜ばれるグローバル商社を目指すことを経営の基本方針としています。多様化する顧客ニーズに迅速に対応し、企業競争力の強化と企業価値の向上を図ります。
- 収益力向上と海外市場拡大長年培った技術・ノウハウを活かしたファインケミカル商品への注力や、化学系商材に限らない幅広い取扱品目の展開により、収益の向上を目指します。また、国内経済の縮小に対応するため、東南アジアを中心に海外拠点を拡充し、海外市場での販売と輸入品の取り扱いを強化します。
- サステナビリティと人材投資環境保全、省資源、健康・労働環境への配慮など、社会貢献と地球環境のサステナビリティ向上に努めます。また、役職員の心身の健康維持と人材育成に力を入れ、専門性の高い人材集団となることを目指します。災害に備えた事業継続計画(BCP)の策定も進め、レジリエンスを発揮します。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針当社グループは、お客様中心の営業活動を基本として、環境に優しい商品の提案に積極的に取り組むとともに、お客様に喜ばれるグローバル商社を目指すことを、経営の基本方針としております。 (2) 中長期的な会社の経営戦略当社グループは、以下のような中期的な経営戦略の下に、多様化する顧客ニーズに迅速に対応し、タイムリーで的確な商品・サービスの提供に努め、企業競争力の強化、企業価値の向上に取り組んでおります。①収益の向上当社は創業以来、一貫して技術コンサルタントを主体とした技術指向型営業を行い、商社でありながらファブレスによるものづくりを行うなど、より付加価値の高い商品提供を目指しております。具体的には長年蓄積した技術・ノウハウを駆使したファインケミカル(精密化学品)商品への指向を図るなか、化学系商材に限らない幅広い取扱品目を展開し、併せて東南アジアへの営業基盤の拡大・整備等に積極的に取り組んでおります。また、建装材事業にメーカー機能を取り込み、その強化を図るため、2015年12月に各種木工製品の製造販売を主たる事業とするキョーワ株式会社を完全子会社とし、事業基盤の拡充とグループ収益の改善に持続的に取り組んでおります。②海外の市場拡大近年、国内経済がシュリンクするなか、営業の軸足について東南アジアを中心とした海外に移し、海外のお客様に対する販売だけでなく輸入品の取り扱いにも力を入れて取り組んでおります。これまで当社は、2002年にSANKYO KASEI SINGAPORE PTE. LTD.を、2007年には中国上海市に産京貿易(上海)有限公司を、2010年にはタイ王国バンコク都にSANKYO KASEI (THAILAND) CO.,LTD.をいずれも独資で設立、2023年1月にはベトナム社会主義共和国Ho Chi Minh市にSANKYO KASEI VIETNAM CO.,LTD.を設立いたしました。更に2026年4月に情報収集及び現地関係先との連絡円滑化を主たる目的として、大韓民国慶尚南道梁山市に連絡事務所を開設いたしました。これらの海外5拠点と国内5拠点のグループ力を集結し、お客様に喜ばれるソリューション営業を展開しております。③サステナビリティへの取組みと高品質体制の確立すべての事業目的の遂行に当たっては、環境保全、省資源、健康・労働環境への配慮と公正・適切な処遇、公正な取引、自然災害等への危機管理など、社会貢献と地球環境のサステナビリティ向上に努めております。また、先端技術分野、社会貢献ならびに地球環境に資する分野をターゲットとすることで、高付加価値経営の基盤づくりを目指しています。④人的資本や知的財産への投資等当社は、役職員の心身の健康に資するよう労働衛生管理の改善に努めるとともに、人材育成方針に基づき、職務遂行能力を高めるための技能・技術・知識習得と階層別の期待役割、発揮能力及び態度を習得する機会を提供・支援し、専門性の高い人材集団となることを目指しております。また、取引先との連携を通じて、必要に応じて知的財産への投資機会にも積極的に取り組みます。⑤事業継続計画への取組み予想される広域災害及び重大な局所災害の発生後、人命を尊重し、会社がいち早く事業を再開し、災害に起因する従業者の経済的不安の解消や、生活行動の早期正常化を目指すとともに、非常時において当社グループのレジリエンスを発揮し、できる限りの社会貢献を行うことを目的として「事業継続計画(BCP)」を策定しております。この計画により、お客様への商品・製品の納入を早期に確保し、お客様所有資産(情報及び知的財産を含む。)の流出防止・保全対策に貢献するとともに、当社グループの知的財産やノウハウ流出の保護を行い、お客様のみならず利害関係者に安心を提供し、信頼と満足を得る企業となることを目指しております。 (3) 会社の対処すべき課題わが国経済は、賃上げの継続や政府の経済政策、さらに高い水準である家計貯蓄などが内需を下支えし、個人消費や設備投資の改善など緩やかな回復基調が継続する見通しですが、他方で、海外経済の動向や通商政策の不確実性、原油価格の変動、金利上昇など下振れリスクも依然として存在し、特に、米国の関税政策や地政学リスクは外需の不透明感を高める要因となっています。このような状況のなか、当社グループは国内外における環境の変化に迅速に対応し、機能性商材を中心とした新規開発の加速と継続的な業務改善活動の推進により事業拡大と収益力の強化に注力してまいります。 また、海外事業では、アジアにおける営業4拠点(上海、タイ、シンガポール、ベトナム)との連携による輸出入及び海外進出企業との取引拡大を推進します。業務改善活動では、ISO9001・14001及び事業継続マネジメントシステム(BCMS)による体質強化活動を引き続き進化させるとともに、ICTの更なる活用等を通じて効率的な働き方を推進し、事業の持続性の向上を図ってまいります。今後の更なる飛躍を目指し、グループ一丸となってこれらの課題に取り組み、企業価値の向上に努めてまいります。
対処すべき課題
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針当社グループは、お客様中心の営業活動を基本として、環境に優しい商品の提案に積極的に取り組むとともに、お客様に喜ばれるグローバル商社を目指すことを、経営の基本方針としております。 (2) 中長期的な会社の経営戦略当社グループは、以下のような中期的な経営戦略の下に、多様化する顧客ニーズに迅速に対応し、タイムリーで的確な商品・サービスの提供に努め、企業競争力の強化、企業価値の向上に取り組んでおります。①収益の向上当社は創業以来、一貫して技術コンサルタントを主体とした技術指向型営業を行い、商社でありながらファブレスによるものづくりを行うなど、より付加価値の高い商品提供を目指しております。具体的には長年蓄積した技術・ノウハウを駆使したファインケミカル(精密化学品)商品への指向を図るなか、化学系商材に限らない幅広い取扱品目を展開し、併せて東南アジアへの営業基盤の拡大・整備等に積極的に取り組んでおります。また、建装材事業にメーカー機能を取り込み、その強化を図るため、2015年12月に各種木工製品の製造販売を主たる事業とするキョーワ株式会社を完全子会社とし、事業基盤の拡充とグループ収益の改善に持続的に取り組んでおります。②海外の市場拡大近年、国内経済がシュリンクするなか、営業の軸足について東南アジアを中心とした海外に移し、海外のお客様に対する販売だけでなく輸入品の取り扱いにも力を入れて取り組んでおります。これまで当社は、2002年にSANKYO KASEI SINGAPORE PTE. LTD.を、2007年には中国上海市に産京貿易(上海)有限公司を、2010年にはタイ王国バンコク都にSANKYO KASEI (THAILAND) CO.,LTD.をいずれも独資で設立、2023年1月にはベトナム社会主義共和国Ho Chi Minh市にSANKYO KASEI VIETNAM CO.,LTD.を設立いたしました。更に2026年4月に情報収集及び現地関係先との連絡円滑化を主たる目的として、大韓民国慶尚南道梁山市に連絡事務所を開設いたしました。これらの海外5拠点と国内5拠点のグループ力を集結し、お客様に喜ばれるソリューション営業を展開しております。③サステナビリティへの取組みと高品質体制の確立すべての事業目的の遂行に当たっては、環境保全、省資源、健康・労働環境への配慮と公正・適切な処遇、公正な取引、自然災害等への危機管理など、社会貢献と地球環境のサステナビリティ向上に努めております。また、先端技術分野、社会貢献ならびに地球環境に資する分野をターゲットとすることで、高付加価値経営の基盤づくりを目指しています。④人的資本や知的財産への投資等当社は、役職員の心身の健康に資するよう労働衛生管理の改善に努めるとともに、人材育成方針に基づき、職務遂行能力を高めるための技能・技術・知識習得と階層別の期待役割、発揮能力及び態度を習得する機会を提供・支援し、専門性の高い人材集団となることを目指しております。また、取引先との連携を通じて、必要に応じて知的財産への投資機会にも積極的に取り組みます。⑤事業継続計画への取組み予想される広域災害及び重大な局所災害の発生後、人命を尊重し、会社がいち早く事業を再開し、災害に起因する従業者の経済的不安の解消や、生活行動の早期正常化を目指すとともに、非常時において当社グループのレジリエンスを発揮し、できる限りの社会貢献を行うことを目的として「事業継続計画(BCP)」を策定しております。この計画により、お客様への商品・製品の納入を早期に確保し、お客様所有資産(情報及び知的財産を含む。)の流出防止・保全対策に貢献するとともに、当社グループの知的財産やノウハウ流出の保護を行い、お客様のみならず利害関係者に安心を提供し、信頼と満足を得る企業となることを目指しております。 (3) 会社の対処すべき課題わが国経済は、賃上げの継続や政府の経済政策、さらに高い水準である家計貯蓄などが内需を下支えし、個人消費や設備投資の改善など緩やかな回復基調が継続する見通しですが、他方で、海外経済の動向や通商政策の不確実性、原油価格の変動、金利上昇など下振れリスクも依然として存在し、特に、米国の関税政策や地政学リスクは外需の不透明感を高める要因となっています。このような状況のなか、当社グループは国内外における環境の変化に迅速に対応し、機能性商材を中心とした新規開発の加速と継続的な業務改善活動の推進により事業拡大と収益力の強化に注力してまいります。 また、海外事業では、アジアにおける営業4拠点(上海、タイ、シンガポール、ベトナム)との連携による輸出入及び海外進出企業との取引拡大を推進します。業務改善活動では、ISO9001・14001及び事業継続マネジメントシステム(BCMS)による体質強化活動を引き続き進化させるとともに、ICTの更なる活用等を通じて効率的な働き方を推進し、事業の持続性の向上を図ってまいります。今後の更なる飛躍を目指し、グループ一丸となってこれらの課題に取り組み、企業価値の向上に努めてまいります。
MD&A(経営者による分析)
4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(経営成績等の状況の概要)当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用関連会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 (1) 経営成績の状況当連結会計年度におけるわが国経済は、物価高や米国の通商政策の影響による輸出減速など外部環境の不透明感が継続しましたが、賃上げの定着、設備投資の増加、サービス消費の回復が景気の下支えとなり緩やかな回復基調を維持しました。このような状況の下、当社グループにおいては、国内外の新たな機能性商材の取引拡大に引き続き注力いたしました。これらの結果、売上高は271億9千9百万円(前年同期比0.3%増)、営業利益は5億1千3百万円(前年同期比10.6%増)、経常利益は6億2千8百万円(前年同期比7.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は7億5千2百万円(前年同期比19.6%増)、対前年同期比で増収増益となりました。主な増益要因としましては、政策保有株の売却益及びグループ各社の売上高増ならびにコストの適正化を推進したことが寄与しました。事業セグメント別の概況は次のとおりであります。 [科学事業]<土木・建材資材関連分野>土木関連分野では、土壌改良材原料やコンクリート二次製品用添加剤の増加はあったものの、道路舗装材用改質剤が大幅に減少し減収となりました。建材資材関連分野では、住設機器用部材ならびに建材ボード用薬剤等が伸長し増収となりました。<情報・輸送機器関連分野>情報関連分野では、ディスプレイ関連材料は低調でしたが、粘着剤用基礎化学品や電子部品用封止材の増加により前年並みとなりました。輸送機器関連分野では、自動車部品用材料や搬送機器関連材料が伸長し大幅な増収となりました。<日用品関連分野>日用品関連分野では、トナー用原材料や保湿材用薬剤などが堅調に推移し前年並みとなりました。フィルム関連分野では、工業用フィルム及びチルド食品、冷凍食品用包装フィルムは堅調に推移しましたが、生鮮野菜用包装フィルムが減少し減収となりました。<化学工業関連分野>繊維関連分野では、工業繊維用薬剤のスポット販売があり大幅に増収となりました。化学工業関連分野では、合成樹脂用原料、水処理剤用輸入化学品ならびに接着剤用機能性樹脂等が伸長し増収となりました。これらの結果、科学事業セグメントの売上高は235億2千1百万円(前年同期比3.3%増)、営業利益は6億1千6百万円(前年同期比27.4%増)となりました。 [建装材事業]建材関連製品は堅調に推移しましたが、造作材関連・住宅用関連製品の出荷が低調で減収となりました。これらの結果、建装材事業セグメントの売上高は36億7千8百万円(前年同期比15.4%減)、営業利益は1億9百万円(前年同期比47.6%減)となりました。 (2) 財政状態① 資産の部流動資産は前連結会計年度末に比べ、2億2百万円減少し107億7千1百万円となりました。これは主に、受取手形及び売掛金が9億5百万円、電子記録債権が2億6百万円、商品及び製品が1億2百万円減少し、現金及び預金が10億3千1百万円増加したことによるものであります。固定資産は前連結会計年度末に比べ、5億4千4百万円減少し46億6千万円となりました。これは主に、投資その他の資産が5億4百万円、無形固定資産が2千2百万円、有形固定資産が1千6百万円減少したことによるものであります。この結果、資産合計は前連結会計年度末に比べて、7億4千6百万円減少し154億3千1百万円となりました。② 負債の部流動負債は前連結会計年度末に比べ、11億6千3百万円減少し53億1千4百万円となりました。これは主に、短期借入金が7億2千万円、買掛金が1億7千9百万円、未払法人税等が1億5千7百万円減少したことによるものであります。固定負債は前連結会計年度末に比べ、6千4百万円減少し9億2千3百万円となりました。これは主に、役員退職慰労引当金が3億4千1百万円、繰延税金負債が2千9百万円減少し、長期未払金が3億1千8百万円増加したことによるものであります。この結果、負債合計は前連結会計年度末に比べて、12億2千8百万円減少し62億3千7百万円となりました。③ 純資産の部純資産合計は前連結会計年度末に比べ、4億8千1百万円増加し91億9千3百万円となりました。これは主に、利益剰余金が6億6千6百万円、自己株式が6千万円増加し、その他有価証券評価差額金が1億1千万円減少したことによるものであります。 (3) キャッシュ・フローの状況当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、24億6千万円となり、前連結会計年度末に比べ10億3千1百万円増加いたしました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動の結果、増加した資金は10億9千7百万円(前連結会計年度は6億6千6百万円の減少)となりました。これは主に、売上債権の減少11億2千2百万円、税金等調整前当期純利益10億6千9百万円、長期未払金の増加3億1千8百万円などの収入に対し、法人税等の支払額4億4千6百万円、投資有価証券売却損益4億円、役員退職慰労引当金の減少3億4千1百万円などの支出によるものであります。(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動の結果、増加した資金は7億9千6百万円(前連結会計年度は8億4千6百万円の増加)となりました。これは主に、有価証券及び投資有価証券の売却及び償還による9億3百万円などの収入に対し、投資有価証券の取得による1億1千1百万円などの支出によるものであります。(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動の結果、減少した資金は8億8千5百万円(前連結会計年度は12億1千9百万円の減少)となりました。これは主に、短期借入金の純減少額7億2千万円、配当金の支払額8千6百万円、自己株式の取得による7千6百万円などの支出によるものであります。 (生産、受注及び販売の状況)当連結会計年度の仕入及び販売の実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 (1) 仕入実績 セグメントの名称仕入高(千円)前年同期比(%)科学事業21,568,235+2.3建装材事業3,587,016△14.4合計25,155,251△0.5 (注) 金額は、仕入合計実績を売上比率で配分しております。 (2) 販売実績 セグメントの名称販売高(千円)前年同期比(%)科学事業23,521,746+3.3建装材事業3,678,155△15.4合計27,199,901+0.3 (注) 総販売実績に対する割合が100分の10以上の販売先はありません。 (経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容)経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中にある将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 重要な会計方針及び見積り当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは以下のとおりであります。当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針及び見積りは、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)及び(重要な会計上の見積り)」に記載しております。 (2) 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容当連結会計年度における経営成績等の状況の分析については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (経営成績等の状況の概要)」をご参照ください。また、当社の事業経営に用いられる主要業績評価指標(Key Performance Indicators。以下「KPI」という。)は以下のとおりであります。 (収益及び利益率)当社が経営において重点を置いている指標の1つに収益が挙げられます。以下は経営者が重要だと捉えている収益に関連したKPIであります。売上高はKPIの1つと考えております。当社は主に仕入商品による売上を計上しております。売上高は、当社が扱う商品への需要、会計期間内における取引の数量や規模、また原料及び販売価格の変動といった要因によって変化し、その他にも、市場環境等も売上高を変化させる要因です。また当社は商社でありながら、技術指向型の営業を特長としており、技術提案力及び顧客サービス機能に対するお客様からの評価が、事業成長の原動力であると認識しております。また事業分野別の売上は、重要な指標の1つであり、市場の変化に当社の経営が対応しているかを測定するための目安としております。売上高総利益率は、収益性を測るもう1つのKPIであります。当社は、子会社または取引先を通じたものづくりを行うなど、より付加価値の高い商品提供を目指しております。お客様からのいわゆるQCDをはじめとした要求事項を迅速且つ的確に捉え、取引先の生産性の向上に協力して取組むことで、競争力の強化に努めるとともに、売上高総利益率の改善を推進しております。営業利益も当社のKPIとして考えております。販売費及び一般管理費そのものを統制し金額の低減に努めるとともに、輸入品を含めた在庫販売品においては、商品回転率と輸送効率の最適組合せによる売上高物流費率の低減と在庫ロスの最小化に努めております。 (3) 経営成績に重要な影響を与える要因について当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因としては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」をご参照ください。 (4) 資本の財源及び資金の流動性当社グループにおける資金需要のうち主なものは、商品の仕入、販売費及び一般管理費等の営業費用による運転資金ならびに設備投資資金であります。これらの資金需要に対しては、自己資金で賄うことを基本としておりますが、必要に応じて銀行借入による資金調達を行っております。また、取引銀行4行との間で当座貸越契約を締結しており、資金の流動性を確保しております。
事業リスク
- 国内経済の動向三京化成グループは主に日本国内の需要を対象としたビジネスを行っているため、国内経済の景気変動に大きく影響を受けます。国内需要の減少や市場競争の激化による価格低下は、グループ全体の売上や利益、財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。
- 原油価格の変動取扱商品である石油化学製品の価格は、原油価格の変動に直接影響されます。原油価格が著しく変動した場合、仕入れ価格の上昇分を販売価格に転嫁しきれないと、グループの利益率が圧迫され、経営成績や財政状態に悪影響を与える可能性があります。
- 取引先の信用リスク国内外の取引先に対して売掛金などの信用供与を行っており、取引先の経営状況悪化や倒産などにより、貸倒れが発生するリスクがあります。信用リスクを低減するための評価や保全措置を講じていますが、予期せぬ貸倒れはグループの経営成績や財政状態に影響を与える可能性があります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
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3 【事業等のリスク】有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。当社グループは、これらのリスク発生の可能性を認識したうえで、発生の回避および発生した場合の対応に努める方針であります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであり、また、事業等のリスクはこれらに限定されるものではありません。(1) 国内経済の動向当社グループは主に内需を対象としたビジネスを行っているため、国内経済の動向に影響を受けます。新規事業の開発や海外事業の拡大に取り組んでおりますが、国内需要の減少や厳しい市場競争による価格低下により、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。(2) 取引先の海外移転当社グループは、取引先による製造拠点の海外移転が進行したことに対応するため、東南アジアを中心に海外拠点を拡充しグローバル化を推進しております。しかしながら、主要な取引先の海外移転に適時適切に対応できず商権が減少した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。(3) 原油価格の変動当社グループの取扱商品である石油化学製品の価格は、原油価格の変動に影響を受けます。当社グループは、仕入先との価格交渉を行うとともに、コスト削減に努めておりますが、原油価格の著しい変動を商品価格に転嫁しきれない場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。(4) 為替の変動当社グループは、輸出入取引等に係る為替変動リスクを軽減するため、ヘッジ手段として為替予約を締結しておりますが、予測を超えた為替レートの変動があれば、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。(5) 取引先の信用リスク当社グループは、国内外の取引先に対する売掛債権等について、信用供与を行っております。これら信用リスクの低減のため、取引先を定期的に評価し、必要に応じて保全措置を講じております。しかし、予期せぬ貸倒れ等が発生した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。(6) 保有株式当社グループは、取引関係の安定確保のため取引先の株式を保有しておりますが、急激な市況の悪化などによる時価の下落や投資先の信用悪化などによって減損処理が必要な場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。(7) 事業投資当社グループは、新会社の設立、製造子会社における設備投資等の投資活動を行っております。新規事業への投資においては、事業計画の実現性及び採算性を精査したうえで意思決定を行うなどリスク軽減に努めておりますが、事業が安定して収益を生み出すまでにはある程度の時間がかかることから、当社グループの利益が一時的に低下する可能性があります。また、市場環境の急速な変化や不測の事態等により当初の事業計画を達成できない場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。(8) 自然災害等当社グループは、地震、風水害等の自然災害やパンデミックが発生した場合に備えて、BCP(事業継続計画)の策定、防災訓練の実施、社員安否確認システムの整備などの対策を講じております。しかしながら、大規模な自然災害等が発生した場合には、サプライチェーンの寸断による販売活動の停滞や、工場設備の被災に伴う生産活動の停止によって、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。(9) 情報システム当社グループは、情報システムの安全と安定稼働を確保するため、「情報管理規程」等を定め、情報セキュリティの強化、バックアップ体制の構築等に取り組んでおります。しかしながら、予期せぬ障害等により基幹系システムが壊滅的なダメージを受けた場合には、業務の停止による機会損失等によって、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。