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立花エレテック(8159)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

卸売業 商社・卸売

事業の概要

  • 多角的な技術商社事業
    立花エレテックグループは、FA機器・産業機械・産業デバイス、半導体・電子デバイス、設備機器の販売を主軸とし、これらに付随する保守・サービスも提供しています。製造業を中心に幅広い顧客に対し、製品供給からソリューション提案まで手掛けることで収益を上げています。
  • 国内外の広範な事業展開
    日本国内だけでなく、台湾、中国、タイ、マレーシア、インド、シンガポール、香港などアジア地域に多数の連結子会社を展開しています。これにより、グローバルなサプライチェーンと顧客基盤を構築し、地域ごとの市場ニーズに対応した事業を行っています。
  • ソリューション提供型ビジネスモデル
    単なる製品販売に留まらず、顧客の課題解決に資するシステム提案や技術支援、開発・設計・製造受託サービス(EMS)まで幅広く提供しています。これにより、顧客との長期的な関係を構築し、付加価値の高いビジネスを展開しています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
  • FAシステム事業
    売上1086.27億円、営業利益49.78億円と、グループの稼ぎ頭となる主力事業です。工場自動化(FA)機器や産業機械、関連デバイスの販売を国内外で行っており、特にロボットやシステムのソリューション提案を強化し、自動化・省人化ニーズに応えています。
  • 半導体デバイス事業
    売上840.21億円、営業利益25.08億円を計上しており、FAシステム事業に次ぐ規模の事業です。半導体や電子デバイスの開発、設計、製造、販売、保守を手掛けており、国内外で幅広い顧客に製品と技術を提供しています。人員増強と育成により営業力・技術力の向上を図っています。
  • 施設事業
    売上212.66億円、営業利益7.09億円の事業です。空調、衛生、給排水の管工事・メンテナンスサービスを国内で提供しています。カーボンニュートラル領域での需要増に対応するため、提案から施工まで一貫して対応できる現場力の養成と、サービスレベルの均一化を進めています。
2025-03 セグメント別業績
セグメント区分売上(億)営業利益(億)営業利益率
FASystem 事業 1,086 50 4.6%
SemiconductorDevice 事業 840 25 3.0%
Facilities 事業 213 7 3.3%
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2026|1,184 文字
3 【事業の内容】当社企業グループ(当社及び当社の関係会社)は、連結子会社16社で構成され、FA機器・産業機械・産業デバイス、半導体・電子デバイス及び設備機器の販売を主にこれらに附帯する保守・サービス等の事業を営んでおります。当社及び当社の関係会社のセグメント等との関連は、次のとおりであります。セグメントの名称主要な会社FAシステム事業(国内)当社、研電工業㈱、㈱大電社、㈱タカギコネクト(海外)台湾立花股份有限公司、立花機電貿易(上海)有限公司、タチバナセールス(バンコク)社、タチバナセールス(マレーシア)社、タチバナセールス(インド)社、高木(香港)有限公司、高機国際貿易(上海)有限公司半導体デバイス事業(国内)当社、㈱立花デバイスコンポーネント、㈱立花電子ソリューションズ(海外)タチバナセールス(シンガポール)社、タチバナセールス(香港)社、台湾立花股份有限公司、立花機電貿易(上海)有限公司、タチバナセールス(バンコク)社、タチバナセールス(マレーシア)社、タチバナセールス(インド)社施設事業(国内)当社、㈱立花宏和システムサービスその他(国内)当社(海外)立花オーバーシーズホールディングス社、タチバナセールス(香港)社、台湾立花股份有限公司、立花機電貿易(上海)有限公司 当社企業グループを構成する連結子会社は、次のとおりであります。 連結子会社事業内容 研電工業㈱電気機械器具の販売及び修理 ㈱立花宏和システムサービス空調、衛生、給排水の管工事・メンテナンスサービス ㈱大電社FA機器品、電子デバイス品、情報通信機器の販売 ㈱立花デバイスコンポーネント半導体、電子デバイス品の開発、設計、製造、販売、保守 ㈱タカギコネクトFA機器品、電子デバイス品、情報通信機器の販売 ㈱立花電子ソリューションズ半導体、電子デバイス品の開発、設計、製造、販売、保守 立花オーバーシーズホールディングス社海外子会社の統括管理業務 タチバナセールス(シンガポール)社半導体、電子デバイス品、FA機器品の販売 タチバナセールス(香港)社半導体、電子デバイス品の販売、技術・品質支援、EMSビジネス 台湾立花股份有限公司半導体、電子デバイス品、FA機器品の販売 立花機電貿易(上海)有限公司半導体、電子デバイス品、FA機器品、産メカ製品の販売、技術・品質支援、EMSビジネス タチバナセールス(バンコク)社半導体、電子デバイス品、FA機器品、産メカ製品の販売、技術支援 タチバナセールス(マレーシア)社半導体、電子デバイス品、FA機器品の販売、技術支援 タチバナセールス(インド)社半導体、電子デバイス品、FA機器品の販売、技術支援 高木(香港)有限公司電子部品の販売 高機国際貿易(上海)有限公司電子部品の販売 当社企業グループの事業系統図は、次のとおりであります。

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 弱い
主要仕入先(三菱電機、ルネサスエレクトロニクス)の事業戦略に影響を受けるため。
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 技術
自社設計によるハードウェア・ソフトウェアや生産受託サービスを提供している。
顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい 中程度
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか シクリカル
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 中程度
会社が挙げる主要リスク:経済状況の変動 / 主要取引先との関係 / 製品の品質と責任
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 5 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

立花エレテックは電子部品商社であり、特定の強力なブランド、特許、規制ライセンス、または独占的IPを保有しているという情報は確認できません。主要な競争優位性は、仕入先との関係性や顧客へのサービスに依存していると考えられます。

スイッチングコスト★★☆☆☆
根拠:中程度乗り換えの手間・コスト

顧客は特定の電子部品の調達において、立花エレテックの提供する品揃え、納期、技術サポートなどに慣れている可能性があります。しかし、競合他社も同様のサービスを提供できるため、顧客が乗り換える際の損失は限定的と考えられます。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

電子部品商社というビジネスモデルにおいて、ネットワーク効果が競争優位性として働く要素は見当たりません。ユーザー数が増えることでサービスの価値が向上するような構造ではありません。

コスト優位★☆☆☆☆
根拠:弱い同じ物を安く作れる

大手商社と比較した場合、規模の経済や仕入交渉力で劣る可能性があります。ただし、特定のニッチ分野や地域においては、効率的なサプライチェーンを構築している可能性も否定できません。

規模の経済★★☆☆☆
根拠:中程度規模が参入障壁になる

電子部品卸売業界は多数のプレイヤーが存在する競争環境です。立花エレテックは一定の規模を持つものの、業界全体を寡占するほどの規模の経済や効率性を持っているとは言えません。主要なプレイヤーと比較して、その優位性は限定的です。

  • 幅広い製品と技術の提供力
    FA機器(インバーター、サーボ、プログラマブルコントローラーなど)や半導体デバイス(マイコン、ASICなど)といった多岐にわたる製品群を取り扱っています。これにより、顧客の多様なニーズにワンストップで対応できる強みがあります。
  • 国内外に広がる強固な顧客・仕入先ネットワーク
    三菱電機やルネサスエレクトロニクスといった主要メーカーからの安定した仕入れルートを確保しつつ、国内外の多数の顧客に製品を供給しています。長年にわたる取引関係は、事業の安定性と競争優位性をもたらしています。
  • 技術支援と開発・製造受託能力
    自社でハードウェア・ソフトウェアの設計や生産受託サービスを提供できる技術力を持っています。これにより、顧客の要望に応じたカスタマイズや、より高度なソリューション提供が可能となり、他社との差別化を図っています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

  • ソリューションビジネスへの注力とDX推進
    中長期経営計画では、単なる製品販売ではなく、顧客の課題解決に貢献するソリューションビジネスを強化しています。また、DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進し、販売拡大、コスト削減、顧客満足度向上を目指しています。
  • 人財投資と人事制度改革
    200年企業に向けた経営基盤強化のため、人財への積極的な投資と育成を進めています。年功序列型から能力主義型への人事制度改革を推進し、職種別・職能別人事体系への移行を通じて、社員のモチベーション向上と組織力強化を図っています。
  • グローバル展開と経営基盤の強化
    海外拠点のローカル化推進やエンジニアリングセンター拡充による技術提案力強化、成長市場への積極的な進出でグローバル対応を強化しています。また、自社株買いや政策保有株の縮減による資本効率向上、リスクマネジメント強化も進めています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社企業グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針当社企業グループは、「電機、機械、電子、情報を扱う技術商社として、優れた商品を最新の技術とともに産業界のお客様にお届けすることを通じて、社会の発展に貢献する」との企業理念に基づき、グループ各社が持つ力を集結してお客様に満足いただける製品・サービスの提供をしてまいります。 (2) 中長期的な経営戦略と対処すべき課題 中東をはじめとする地政学リスクやそれに伴う原材料・エネルギー価格などの上昇により、中国を中心とするアジア地域の経済活動に不透明感が増しており、国内では人手不足や物価高騰による原価アップ、金利上昇や急激な為替変動が加わり、依然として先行きは不透明な状況が続くことが予想されます。 このような環境において当社企業グループは、2027年3月期から2031年3月期までの5年間を期間とする中長期経営計画「GIC30」を定めました。GIC30において、DXの活用をグローバルに進めることによって商社版生産性を高め、1人当たりの売上・利益を向上させます。さらに、戦略項目ごとの投資判断を見定め、規律ある投資を実行することで、得られた成果を成長への再投資と人財への還元に結び付け、成長のサイクルを回し続けるGlobal Innovation Companyへと進化します。 [GIC30における主要な取組み内容]① 各事業の重点取組みFAシステム事業 ・FA技術商社としての確固たる地位の確立 ・OT(オペレーション・テクノロジー)/IT領域の一貫したソリューション提供 ・成長する業界への戦略商材の拡販半導体デバイス事業 ・既存顧客での商談深掘りと新規顧客拡大の推進によるコア事業規模の拡大 ・新規要素技術の拡充による技術の深化 ・注力分野の開拓、新規商材の拡充施設事業 ・データセンター・物流・都市再開発分野を重点攻略 ・空調・電源・照明・再エネを融合した高付加価値事業へ進化 ・設計・販売・施工・保守を一体化した総合エンジニアリング体制を強化MS事業 ・グローバル展開を加速 ・製造受託の範囲を拡大 ・QC管理と予防処置の強化海外事業 ・顧客需要のある地域への拠点展開し、グローバル顧客を一貫サポート ・海外技術センターの拡充 ・技術優位性のあるLocal Supplierの発掘 ② 経営基盤の構築、強化a 人財戦略・〝立花版ジョブ型人事制度"の完成・GIC30達成に向けたスキルの定義と人財の育成・長期的な人員計画に基づく人財の獲得b DX戦略・日常業務のAI/RPA利用を標準化・業務・人のノウハウをAIに載せ、各種判断をサポート・デジタルツール活用スキルの向上と風土醸成c IT戦略・グループ全体の情報基盤の確立・基幹システムの刷新・販売拡大、コスト削減、CS向上などを目的とした「攻めのDX」を推進・全社データの共通化、自動集計、見える化による業務効率の向上と営業活動支援・属人化を排除したシステム構築によるガバナンスの強化d 財務戦略・非事業資産の圧縮・規律ある事業成長投資の実行・累進配当方針に基づく株主還元e 株式・IR戦略・株主還元の強化・安定化・IR・SRの強化・株主・投資家との対話の強化f ガバナンス戦略・情報基盤をベースとしたリスク情報の可視化・データに基づく迅速な意思決定環境の実現・コンプライアンス教育の徹底継続
対処すべき課題
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社企業グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針当社企業グループは、「電機、機械、電子、情報を扱う技術商社として、優れた商品を最新の技術とともに産業界のお客様にお届けすることを通じて、社会の発展に貢献する」との企業理念に基づき、グループ各社が持つ力を集結してお客様に満足いただける製品・サービスの提供をしてまいります。 (2) 中長期的な経営戦略と対処すべき課題 中東をはじめとする地政学リスクやそれに伴う原材料・エネルギー価格などの上昇により、中国を中心とするアジア地域の経済活動に不透明感が増しており、国内では人手不足や物価高騰による原価アップ、金利上昇や急激な為替変動が加わり、依然として先行きは不透明な状況が続くことが予想されます。 このような環境において当社企業グループは、2027年3月期から2031年3月期までの5年間を期間とする中長期経営計画「GIC30」を定めました。GIC30において、DXの活用をグローバルに進めることによって商社版生産性を高め、1人当たりの売上・利益を向上させます。さらに、戦略項目ごとの投資判断を見定め、規律ある投資を実行することで、得られた成果を成長への再投資と人財への還元に結び付け、成長のサイクルを回し続けるGlobal Innovation Companyへと進化します。 [GIC30における主要な取組み内容]① 各事業の重点取組みFAシステム事業 ・FA技術商社としての確固たる地位の確立 ・OT(オペレーション・テクノロジー)/IT領域の一貫したソリューション提供 ・成長する業界への戦略商材の拡販半導体デバイス事業 ・既存顧客での商談深掘りと新規顧客拡大の推進によるコア事業規模の拡大 ・新規要素技術の拡充による技術の深化 ・注力分野の開拓、新規商材の拡充施設事業 ・データセンター・物流・都市再開発分野を重点攻略 ・空調・電源・照明・再エネを融合した高付加価値事業へ進化 ・設計・販売・施工・保守を一体化した総合エンジニアリング体制を強化MS事業 ・グローバル展開を加速 ・製造受託の範囲を拡大 ・QC管理と予防処置の強化海外事業 ・顧客需要のある地域への拠点展開し、グローバル顧客を一貫サポート ・海外技術センターの拡充 ・技術優位性のあるLocal Supplierの発掘 ② 経営基盤の構築、強化a 人財戦略・〝立花版ジョブ型人事制度"の完成・GIC30達成に向けたスキルの定義と人財の育成・長期的な人員計画に基づく人財の獲得b DX戦略・日常業務のAI/RPA利用を標準化・業務・人のノウハウをAIに載せ、各種判断をサポート・デジタルツール活用スキルの向上と風土醸成c IT戦略・グループ全体の情報基盤の確立・基幹システムの刷新・販売拡大、コスト削減、CS向上などを目的とした「攻めのDX」を推進・全社データの共通化、自動集計、見える化による業務効率の向上と営業活動支援・属人化を排除したシステム構築によるガバナンスの強化d 財務戦略・非事業資産の圧縮・規律ある事業成長投資の実行・累進配当方針に基づく株主還元e 株式・IR戦略・株主還元の強化・安定化・IR・SRの強化・株主・投資家との対話の強化f ガバナンス戦略・情報基盤をベースとしたリスク情報の可視化・データに基づく迅速な意思決定環境の実現・コンプライアンス教育の徹底継続
MD&A(経営者による分析)
4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】当連結会計年度における当社企業グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社企業グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析の内容は次のとおりであります。 (1) 経営成績当連結会計年度における我が国の経済は、企業収益の改善等により景気は緩やかに回復の動きが見られた一方で、日本国外においては中国市場の需要低迷並びに為替相場の変動、さらには中東情勢の緊迫によるエネルギー・原材料価格の高騰リスクなど、先行き不透明な状況が継続しております。当社企業グループが関係する業界におきましては、市場における在庫調整の動きはFAシステム事業、半導体デバイス事業でその影響を受ける厳しい年度となりましたが、当連結会計年度第3四半期よりようやく底を脱する動きが見られました。このような状況下にあって、5カ年の中長期経営計画「NEW C.C.J2200」の最終年度となる当事業年度は、これまでに掲げてきた各事業の営業戦略と計画を高いレベルで実行できるよう鋭意取り組み、当初掲げた中長期経営計画目標を達成することができました。また、来るべき未来社会に選ばれる技術商社として、お客様の現場の課題解決に向けた当社企業グループのソリューション提案事例を広くアピールすべく、当事業年度も世界最大級の食品製造総合展「FOOMA JAPAN 2025」、「EdgeTech+ 2025」と「関西物流展」などの業界主催の展示会に出展して、ビジネス機会の創出と拡大に取り組みました。また、海外においては、成長著しいインドでの拡販に向けて、サプライヤーや協力会社との関係を構築し、次年度に向けた基盤固めを着実に実行しております。更に、DXの推進、人財の獲得や働き方改革を推進するための本社オフィスのリニューアル投資など、中長期を見据えた必要投資についても持続的に行っております。事業活動以外のところでは、対米ドルにおける円安が続いたことにより為替差益が発生し、資本効率向上の一環として政策保有株式の整理も進めてまいりました。以上の背景から、当連結会計年度の業績は、売上高2,275億11百万円(前年度比3.4%増)、営業利益75億11百万円(前年度比8.7%減)、経常利益91億17百万円(前年度比4.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益74億22百万円(前年度比5.3%増)となりました。 セグメント別については以下のとおりであります。 〔FAシステム事業〕売上高:1,098億65百万円(前年度比1.1%増)、営業利益:50億42百万円(前年度比1.3%増)FA機器分野では、一部の顧客で在庫調整の影響が長期化する中で、プログラマブルコントローラー及びインバーター等の主力機器製品が減少しました。一方で注力しているシステムソリューションビジネスでは引き合い案件が増加し、大きく伸長しました。産業機械分野では、工作機械が減少しましたが、レーザー加工機と自動化設備が伸長しました。産業デバイスコンポーネント分野では、OSの更新需要により情報通信機器の販売が伸長しました。なお、鉄鋼プラント向け大型設備は前年同期に大型案件があった反動から大きく減少しました。子会社においては、半導体製造装置関連向けを中心に接続機器は堅調に推移しましたが、自動車関連向け設備案件が減少しました。その結果、当事業全体の売上高は、前年度比1.1%増加となりました。 〔半導体デバイス事業〕売上高:891億56百万円(前年度比6.1%増)、営業利益:14億46百万円(前年度比42.3%減)半導体分野では、国内外ともに顧客の需要見極めを含む調整局面が継続しましたが、マイコン、メモリーなどが伸長しました。電子デバイス分野では、イメージセンサーが減少したものの、液晶並びにSSD(Solid State Drive)は大きく伸長しました。その結果、当事業全体の売上高は、前年度比6.1%増加となりました。なお、国内外において在庫の純化を進めた結果、営業利益は減益となりました。 〔施設事業〕売上高:217億20百万円(前年度比2.1%増)、営業利益:9億34百万円(前年度比31.7%増)施設事業では、データセンター向け需要の拡大を背景に、特高受配電設備及び非常用発電設備が売上に大きく寄与しました。加えて、酷暑を背景としたルームエアコンの伸長に加え、店舗用パッケージエアコン及び業務用熱交換器も堅調に推移しました。また、カーボンニュートラル関連分野の受注も拡大しました。一方で、LED照明は前年の大型案件の反動により減少し、昇降機及びビル用マルチエアコンも減少しました。その結果、当事業全体の売上高は、前年度比2.1%増加と過去最高を更新し、営業利益も大幅な増益となりました。 〔その他〕売上高:67億68百万円(前年度比9.2%増)、営業利益:88百万円(前年度比225.9%増)MMS(金属加工製造受託)分野では、主力の立体駐車場向けの部材は堅調に推移しました。EMS(電子機器製造受託)分野では、産業機械向け製品が微減となるも、家電向け製品と住宅設備向けの基板ビジネスは伸長しました。その結果、当事業全体の売上高は、前年度比9.2%増加となりました。 上記セグメントの内、海外関連売上高については以下のとおりであります。 海外関連売上高:437億71百万円(前年度比10.2%増)海外関連売上高は、中国市場の低迷は継続したものの、日系企業向けに需要の回復が見られ売上高が増加し、加えて為替相場の変動も相まって、海外関連売上高比率は前年の18.0%から1.2ポイント増加し、19.2%となりました。 連結損益計算書における売上高以外の項目ごとの分析については、以下のとおりであります。 ① 売上原価、販売費及び一般管理費売上高の増収に伴い売上原価は、前連結会計年度より73億24百万円増加し、1,981億7百万円(前期比3.8%増)となりました。また、売上高に対する売上原価の比率については、0.4ポイント増加の87.1%となっております。販売費及び一般管理費は、前連結会計年度より7億87百万円増加し、218億92百万円(前期比3.7%増)となりました。主な要因は、ベースアップ等による人件費の増加、DX推進に伴う関連費用の増加によるものです。 ② 営業利益営業利益は、前連結会計年度より7億11百万円減少し、75億11百万円(前期比8.7%減)となりました。売上高営業利益率は、前連結会計年度より0.4ポイント減少の3.3%となりました。 ③ 営業外損益営業外収益は、前連結会計年度より8億24百万円増加し、17億67百万円となりました。一方、営業外費用は、前連結会計年度より3億14百万円減少し、1億61百万円となりました。主な要因は、為替差益の増加によるものです。 ④ 経常利益経常利益は、前連結会計年度より4億26百万円増加し、91億17百万円(前期比4.9%増)となりました。売上高経常利益率は、前連結会計年度より0.1ポイント増加の4.0%となっております。 ⑤ 特別損益特別利益は、前連結会計年度より2億58百万円増加し、19億17百万円となりました。主な要因は、投資有価証券売却益の増加によるものです。一方、特別損失は、前連結会計年度より1億40百万円増加し、1億79百万円となりました。 ⑥ 親会社株主に帰属する当期純利益親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度より3億76百万円増加し、74億22百万円(前期比5.3%増)となりました。 生産、受注及び販売の状況については、以下のとおりであります。 ① 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称金額(百万円)前期比(%)FAシステム事業109,865101.1半導体デバイス事業89,156106.1施設事業21,720102.1その他6,768109.2合計227,511103.4 ② 当連結会計年度における仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称金額(百万円)前期比(%)FAシステム事業104,242119.3半導体デバイス事業68,65795.5施設事業18,23594.0その他4,94789.1合計196,081106.5 (注) 上記金額は、実際仕入額によっております。 (2) 財政状態当連結会計年度における資産合計は、前連結会計年度に比べて138億87百万円増加の1,793億3百万円となりました。この主な要因は、投資有価証券の増加104億22百万円、受取手形、売掛金及び契約資産の増加19億14百万円、商品の減少29億38百万円であります。負債合計は、前連結会計年度に比べて39億4百万円増加の743億27百万円となりました。この主な要因は、繰延税金負債の増加34億83百万円、支払手形及び買掛金の増加25億6百万円であります。純資産合計は、前連結会計年度に比べて99億83百万円増加の1,049億75百万円となりました。この主な要因は、その他有価証券評価差額金の増加70億87百万円、利益剰余金の増加51億50百万円、自己株式の取得による減少29億41百万円であります。 (3) キャッシュ・フロー当社企業グループの当連結会計年度における現金及び現金同等物の期末残高は、227億97百万円となり前連結会計年度末より23億75百万円増加いたしました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動によるキャッシュ・フローは、78億73百万円の収入(前連結会計年度は164億62百万円の収入)となりました。主な内容は、税金等調整前当期純利益108億55百万円、棚卸資産の減少額30億65百万円などの増加であります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動によるキャッシュ・フローは、7億58百万円の収入(前連結会計年度は8億30百万円の支出)となりました。主な内容は、投資有価証券の売却による収入16億74百万円、定期預金の減少による収入16億52百万円、投資有価証券の取得による支出23億60百万円などであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動によるキャッシュ・フローは、63億10百万円の支出(前連結会計年度は93億48百万円の支出)となりました。主な内容は、配当金の支払いによる支出22億70百万円、自己株式の取得による支出29億41百万円などであります。 資本の財源及び資金の流動性について当社企業グループの運転資金需要のうち主なものは、仕入から回収までの資金立替、販売費及び一般管理費等の営業費用等で、自己資金及び金融機関からの借入金にて調達しております。 (4) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当社企業グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。

事業リスク

  • 経済状況の変動による影響
    FA機器や半導体デバイス、設備機器の販売を主とするため、取引先の製造業における設備投資の減少や需要の低下が、グループ全体の経営成績や財政状況に悪影響を及ぼす可能性があります。特に景気変動の影響を受けやすい事業構造です。
  • 主要取引先への依存度
    三菱電機やルネサスエレクトロニクスといった特定の主要仕入先からの仕入れが中心であるため、これらの企業の事業戦略変更や供給体制の変化が、グループの経営成績に影響を与える可能性があります。また、主要販売先の市場戦略も同様に影響し得ます。
  • 大規模災害や社会情勢の混乱
    地震、台風、火災などの大規模災害が発生した場合、社屋や物流機能、営業機能に支障が生じるリスクがあります。また、テロ、国際紛争、新型感染症の流行などによる社会・政治的混乱が、事業活動の停滞を招き、経営に悪影響を及ぼす可能性があります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2026|2,851 文字
3 【事業等のリスク】当社企業グループの経営成績及び財務状況などに影響を及ぼす可能性のあるリスクには以下のようなものがあります。なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社企業グループが判断したものであります。 (1)経済状況の変動について当社企業グループは、FA機器製品・半導体デバイス製品、設備機器製品のシステム販売を主な事業とする企業であり、取引先は製造業を中心として幅広い業種に及んでおります。各取引先の状況は、経済状況の変動により、その各々の業界における需要の低下や設備投資の減少などにより影響を受けるため、当社企業グループの経営成績及び財政状況もその影響を受ける可能性があります。 (2)主要取引先との関係について当社企業グループの主な取扱品目は、インバーター、サーボ、プログラマブルコントローラーなどのFA機器製品とマイコン、ASIC、パワーモジュール、密着イメージセンサーなどの半導体製品であり、仕入先としては、三菱電機株式会社及びルネサスエレクトロニクス株式会社からの仕入が中心となっております。従いまして、当社企業グループの経営成績及び財政状況は、これら主要仕入先の事業戦略などにより影響を受ける可能性があります。また、商品を供給している主要販売先につきましても、その市場戦略及び商品戦略の動向により同様に影響を受ける可能性があります。 (3)製品の品質と責任について当社企業グループでは、自社設計によるハードウェア・ソフトウェアや生産受託サービスを提供しております。またその製品作りにおいて、一部外部の会社を活用する場合があります。製品の品質管理については、品質管理に万全を期すために専門部署を設置し、仕入先工場監査や品質管理システムの構築と継続的改善に取り組んでおりますが、提供した製品やサービスに欠陥などの問題があった場合には、そのことによって生じた損害の責任を負う可能性があります。 (4)大規模災害の発生について当社企業グループは、大規模な地震、台風、火災などの大規模災害が発生した場合、社屋の損壊、本社機能をはじめ物流機能及び営業機能に支障が生じるリスクがあります。これに加えて、仕入先・販売先の被災状況や社会インフラ復旧の遅れ等により商品調達並びに販売が大きな影響を受ける場合には、当社企業グループの経営成績及び財政状況に悪影響が及ぶリスクがあります。 (5)社会、政治の混乱について当社企業グループは、テロや国際紛争、新型感染症の流行等によって社会的、政治的に大きな混乱が発生し事業活動の停滞が長期化した場合、経営全般に悪影響が及ぶリスクがあります。 (6)情報セキュリティについて当社企業グループは、事業活動を展開する上で、取引先並びに営業、技術に関する機密情報を保有しております。これらの情報については管理体制の強化並びに情報システムのセキュリティ対策を講じておりますが、万が一コンピュータウイルスの感染や不正アクセス等の不測の事態によってデータの滅失や漏洩が起こった場合には、社会的信用の低下や損害賠償責任の発生等により、当社企業グループの経営成績及び財政状況もその影響を受けるリスクがあります。 (7)債権回収について当社企業グループは、取引先の定期調査分析を実施するなど、与信管理に細心の注意を払っておりますが、取引先の資金繰りの急激な悪化や倒産などにより、債権が回収不能となり貸倒損失が発生する可能性があります。 (8)グローバルな事業展開について 当社企業グループでは、アジアを中心に海外に複数の拠点を展開しており、現地において製品の輸入や販売を行っているため、現地の法律や情勢把握には細心の注意を払い、これらに適時適切に対処すべく努めております。しかしながら、これらの国・地域において、経済状況、政治、社会体制等の著しい変化や法律・税制の改正、関税政策の変更などの事象が生じた場合、事業活動に影響を及ぼし、当社企業グループの経営成績及び財政状況に影響を及ぼす可能性があります。 (9)為替レートの変動について当社企業グループの事業には海外顧客への商品販売及び海外仕入先からの調達があります。各地域における売上、費用、資産を含む現地通貨建ての項目は、連結財務諸表上円換算されております。換算時の為替レートにより、これらの項目は現地通貨における価値が変わらなかったとしても、為替相場の変動により円換算後の数値が影響を受ける可能性があります。当社企業グループは、外国為替相場の変動リスクを軽減するため、先物為替予約等による通貨ヘッジ取引を行い、米ドル及び円を含む主要通貨間の為替レートの変動による影響を最小限に止める努力をしておりますが、為替予約のタイミングや急激な為替変動は、当社企業グループの経営成績及び財政状況に影響を及ぼす可能性があります。 (10)人財の確保について 当社企業グループは、「社員がやりがいを持って働き、自ら成長を実感できる会社であれば、社員は幸せを感じられる。そして、社員が少しでも多く幸せを感じている会社は発展する。」という考え方のもと、社員の属性に応じた様々な研修を実施し、人財育成に取り組んでまいりました。しかしながら、必要な人財の確保または育成ができなかった場合には、当社企業グループの経営成績及び財政状況に影響を及ぼす可能性があります。 (11)退職給付債務について当社企業グループの従業員退職給付費用及び債務は、割引率等数理計算で設定される前提条件や年金資産の長期期待収益率で算出されます。今後の割引率の低下や運用利回りの変化により、退職給付費用の増加をもたらす可能性があります。 (12)法令・コンプライアンスについて 当社企業グループでは、企業行動規範を定め、法令等の遵守を宣言し、コンプライアンス研修を通じて役職員に遵法意識の浸透を図っております。また、内部統制システムの整備のために社内規定を整備し、職務の執行が法令及び定款に適合することを確保するための体制として、総務コンプラ部を設置するとともに業務の有効性と効率性を確保するための体制を構築するなど、業務の適正を確保する体制を整備しております。しかしながら、不測の事態によりコンプライアンス違反の事実や不十分な対応があった場合、当社企業グループの経営成績及び財政状況に影響を及ぼす可能性があります。 (13)環境問題について将来、環境関連の法規制や環境問題に対する社会的な要求がより厳しくなることによって、法遵守に係る追加コストが生じたり、事業活動が制限される可能性があります。従って、今後の環境関連の法規制の動向によっては当社グループの経営成績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 なお、サステナビリティに関するリスクについては、「第2 〔事業の状況〕 2〔サステナビリティに関する考え方及び取組〕」に記載しております。

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