事業の概要
- スーパーマーケット事業リテールパートナーズは、主に中国地方西部から九州地方全域にかけてスーパーマーケットを展開し、生鮮食品、一般食料品、日用雑貨などを販売しています。地域に密着した店舗運営で、お客様の日常の食生活を支えることが主な収益源です。地域ごとのニーズに合わせた商品展開も特徴です。
- その他事業スーパーマーケット事業の他にも、保険代理店業務、スポーツクラブ運営、食肉加工品の製造販売、肥育牛の生産加工、豆腐や農産物の製造販売など多岐にわたる事業を展開しています。これらの事業は、グループ全体の収益を多角化し、スーパーマーケット事業との相乗効果も期待されます。
- 持株会社体制当社は持株会社として、傘下のスーパーマーケット各社やその他事業会社を統括しています。各子会社は地域に根差した事業展開を行い、当社はグループ全体の経営方針策定や経営指導を通じて、効率的なグループ運営と企業価値向上を目指しています。
出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
- スーパーマーケット事業当社グループの主要な事業であり、売上高2,659億2,600万円、営業利益71億6,200万円を計上しています。山口県、福岡県、大分県、宮崎県などを中心に、生鮮食品、一般食料品、日用雑貨の販売を行っています。地域に根ざした複数の連結子会社(丸久、マルキョウ、マルミヤストアなど)がそれぞれの地域で事業を展開し、グループ全体の収益の大部分を占める稼ぎ頭です。
- その他事業保険サービス、スポーツクラブ運営、食肉加工品・調味料の製造販売、肥育牛の生産加工、豆腐・生揚げの製造販売、植物栽培設備を利用した農産物生産加工など、多岐にわたる事業が含まれます。これらの事業はスーパーマーケット事業を補完し、グループ全体の事業ポートフォリオを多様化しています。具体的な売上や利益の規模はスーパーマーケット事業に比べ小さいですが、グループシナジーの創出に貢献しています。
- 地域別店舗展開当社グループは、広島県、島根県、山口県、福岡県、大分県、熊本県、佐賀県、長崎県、宮崎県、鹿児島県に合計281店舗(2026年2月期末現在)を展開しています。特に山口県、福岡県、大分県、宮崎県に多くの店舗を集中させており、これらの地域が主要な顧客基盤となっています。地域ごとの特性に合わせた店舗運営と商品戦略が特徴です。
2025-02 セグメント別業績
| セグメント | 区分 | 売上(億) | 営業利益(億) | 営業利益率 |
|---|---|---|---|---|
| Supermarket | 事業 | 2,659 | 72 | 2.7% |
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
3【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社、子会社10社及び関連会社3社で構成され、スーパーマーケット事業を主として、その他の事業を営んでおります。 なお、当社は、有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当しており、これにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することとなります。 当社グループの事業内容及び当社と関係会社の当該事業に係る主な位置付けは次のとおりであります。 なお、次の部門は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。(スーパーマーケット事業)会社名区分事業の内容㈱丸久(注)連結子会社 山口県を中心に、広島県、福岡県、島根県において、生鮮食品、一般食料品及び日用雑貨等の販売を行っております。㈱マルキョウ 連結子会社 福岡県を中心に、長崎県、佐賀県、大分県、熊本県において、生鮮食品、一般食料品及び日用雑貨等の販売を行っております。㈱マルミヤストア 連結子会社 大分県を中心に、宮崎県、熊本県、福岡県、鹿児島県において、生鮮食品、一般食料品及び日用雑貨等の販売を行っております。㈱ハツトリー 連結子会社 宮崎県において、生鮮食品、一般食料品及び日用雑貨等の販売を行っております。㈱青木商事 連結子会社 食品二次卸として、㈱マルキョウの店舗で販売する一般食料品の仕入れを行っております。㈱戸村精肉本店 連結子会社 宮崎県において、生鮮食品、一般食料品及び日用雑貨等の販売、レストランの経営を行っております。㈱永野 連結子会社 宮崎県において、生鮮食品、一般食料品及び日用雑貨等の販売を行っております。(その他)会社名区分事業の内容㈱RPG保険サービス 連結子会社 主として、個人及び法人向けの損害保険、生命保険の代理業務を行っております。㈱丸久(注)連結子会社 フランチャイズ加盟店として、スポーツクラブ事業を行っております。㈱戸村フーズ 連結子会社 当社グループ並びに同業態の店舗で販売する食肉加工品や調味料等の製造販売を行っております。㈱戸村牧場 連結子会社 主として、㈱戸村精肉本店で販売・提供する肥育牛の生産、加工を行っております。㈱仁保庵 持分法非適用関連会社㈱丸久並びに同業態の店舗で販売する豆腐、生揚げの製造販売を行っております。RPGプラント㈱ 持分法非適用関連会社当社グループの店舗で販売する、植物栽培設備を利用した農産物の生産、加工を行っております。㈲白石罐詰工場 持分法非適用関連会社当社グループ並びに同業態の店舗で販売する、レンコンや筍の水煮加工品等の生産、加工を行っております。(注) スーパーマーケット事業における㈱丸久、その他の㈱丸久は同一会社であります。 事業の系統図は、次のとおりであります。
事業の優位性(モート)
事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2026時点の記載が出典です。
| 価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い | 弱い 競争激化により、価格競争に巻き込まれる可能性が高い。 |
|---|---|
| 参入障壁新規参入を阻む要因の種類 | 設備 スーパーマーケット事業は店舗設備や物流網の構築に一定の投資が必要。 |
| 顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい | 低い(分散) |
| 景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか | ディフェンシブ |
| 設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか | 混合 |
| 規制依存規制は障壁にも足枷にもなる | 高い |
会社が挙げる主要リスク:法的規制 / 競争激化 / 地震、台風などの災害
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 5 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
リテールパートナーズは特定の強力なブランドや特許、規制ライセンスに依存する事業モデルではなく、地域密着型のスーパーマーケット事業を展開しており、無形資産による競争優位性は限定的と判断される。
スイッチングコスト★☆☆☆☆
地域密着型のスーパーマーケットであり、特定の店舗への愛着や習慣から、顧客が競合他社へ容易に乗り換えることは少ないと考えられる。しかし、価格競争力や品揃えによっては乗り換えリスクも存在する。
ネットワーク効果☆☆☆☆☆
同社の事業モデルは、顧客数が増えることでサービス価値が向上するようなネットワーク効果を生み出す構造ではない。個々の店舗の売上は顧客数に依存するが、全体としてのネットワーク効果は期待できない。
コスト優位★★☆☆☆
地域密着型の店舗運営や、仕入れ・物流の効率化努力は行われていると考えられるが、業界全体として大規模なスケールメリットや独自の低コスト構造を確立しているとは言えない。価格競争力は限定的。
規模の経済★★☆☆☆
地域経済圏における一定の店舗網は有しているものの、業界全体で見ると寡占化が進んでおり、大手チェーンと比較して規模の経済性は十分とは言えない。効率的な規模の優位性は限定的。
- 地域密着型経営当社グループは、中国地方西部から九州地方全域にわたり、地域に根ざしたスーパーマーケットを多数展開しています。長年の実績により、各地域のお客様から高い信頼と認知度を得ており、地域ごとの細かなニーズに対応できる点が強みです。大手ナショナルチェーンにはない地域密着性が競争優位性となっています。
- 豊富な品揃えとサービス食品スーパーマーケットを主業とし、生鮮食品から日用品まで幅広い品揃えを提供しています。ドラッグストアやコンビニエンスストアにはない豊富な商品ラインナップは、お客様にとっての利便性向上に繋がり、他業態との差別化要因となっています。地域のお客様の「普段の消費生活」をサポートする存在です。
- グループシナジー効果複数のスーパーマーケット子会社と、食肉加工、農産物生産、保険サービスなどの関連事業会社で構成されています。共同調達やプライベートブランド(PB)開発、物流の効率化などを通じて、グループ全体でのコスト削減や収益力強化を図っています。これにより、個社では実現しにくい規模の経済を享受し、競争力を高めています。
出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)
経営戦略
- 地域密着の成長戦略当社グループは「地域のお客様の日々の暮らしを“より”豊かにする」ことを使命とし、地域に信頼され愛されるスーパーマーケットを目指しています。既存エリア・サービスの強化に向けた積極的な投資に加え、中長期的にはエリア拡大やM&Aによる非連続的な成長も視野に入れ、地域社会の多様なニーズに応えるローカル流通グループを目指します。
- 競争力と収益力の強化リテールパートナーズならではの商品・サービス提供と魅力的な店舗開発により、競争力の強化を図ります。また、共同調達やプライベートブランド(PB)開発、オペレーションの効率化を通じて営業費用を削減し、売上総利益の改善とローコスト運営による生産性向上を目指し、収益体質の強化を進めます。
- 経営基盤の整備とESG経営社員が生き生きと働ける環境を構築するため、人的資本経営への投資を積極的に行います。デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進し、顧客利便性の向上とオペレーション改善を図ります。さらに、ESG経営を実践することで地域社会に貢献し、持続的な成長と企業価値向上を目指すとともに、ROE7%以上を目標に財務基盤の強化と株主還元を強化します。
出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針 当社グループは、「地域のお客様の日々の暮らしを“より”豊かにする。なくてはならない存在として地域を支える。」という社会的使命を果たし、その為に力を合わせる流通事業連合体を目指します。私たちは、共通の理念、同じ志をもった企業同士、お取引先様と地域を越えて手をたずさえ、地域に暮らす皆様に心地よい一日をお届けし、「普段の消費生活」をサポートしてまいります。 (2) 中長期的な会社の経営戦略 当社グループは、スーパーマーケットを主業とする会社の連合を形成し、それぞれがより強いローカルスーパーマーケットとしての成長と、企業価値の向上を目指します。また、長期経営ビジョンとして、「地域の多様なニーズに応え幸せを創出する」ローカル流通グループを目指しております。 [長期経営ビジョン]長期経営ビジョンの考え方 私たちは、地域のお客様の日々の生活を“より”豊かにすることを使命として、地域の皆様の「普段」の生活をサポートしています。 そのためにはお客様のニーズの多様化や社会課題の複雑化に対応し続けることが重要であると考えています。 これまでの事業基盤を活かすとともに、社会の変化(新たなニーズ)に応え、持続的な成長を遂げることで、地域のお客様、お取引先様、社員の幸せを創出します。 目指す姿1 地域のお客様、お取引先様に信頼され、愛されるスーパーマーケット2 事業活動を通じ、地域社会の課題解決に貢献する企業3 社員が生き生きと働ける企業4 グループシナジーの発揮により収益性・経営効率を高め、持続的な企業価値向上を図る企業 長期ビジョンの実現に向け、当社は、2025年2月期を初年度とし2027年2月期を最終年度とする第3次中期経営計画を策定いたしました。 第3次中期経営計画の骨子は以下のとおりです。 [第3次中期経営計画の骨子] 基本方針Ⅰ 長期ビジョン の実現と 持続可能な 企業成長既存事業の強化・新ニーズへの対応 地域のお客様に信頼され、愛されるスーパーマーケットブランドとリテールCIの確立 戦略① 成長戦略 短期的には既存エリア・サービスの強化に向けて積極的な成長投資を行い、中長期的にはエリア拡大・新たな価値創造のための新規サービスやM&A等による非連続的な成長に取り組んでまいります。 戦略② 競争力の強化 リテールパートナーズならではの商品・サービスをお客様に提供し、魅力的な店舗開発を行うことで競争力の強化を図ります。 戦略③ 収益力の強化 共同調達やPB開発及びオペレーションの効率化等により、営業費用を削減し、売上総利益の改善とローコスト運営による生産性の向上を図ります。 基本方針Ⅱ 経営インフラの整備・高度化 社員が楽しく生き生きと働ける環境の構築とグループ経営・DX促進による収益性・効率性の向上 戦略④ グループ連携の強化 さらなるグループ連携の強化により、グループ各社の経営資源を活用し、グループ全体の企業価値向上を目指します。 戦略⑤ 人的資本経営への取り組み 長期ビジョンの実現に向け、重要な経営資源である人材への投資を積極的に行ってまいります。 戦略⑥ デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進 DX化を進め、お客様との関係性・利便性を強化するとともに、オペレーションの改善を進めてまいります。 基本方針Ⅲ ステークホルダーとの関係強化 経営ビジョンの浸透と企業価値向上 戦略⑦ ESG経営の推進 当社グループは「地域のお客様の日々の生活を“より”豊かに」するためESG経営の実践により、地域社会に貢献しともに発展することによって、継続的な成長と企業価値向上に努めてまいります。 戦略⑧ 財務戦略 株主資本コストや株価を意識し、成長投資、生産性向上施策の推進により、ROE7%以上を目指すとともに、安定的な営業キャッシュ・フローを創出し、適切な資金配分による企業成長に努め、株主還元の強化を図ってまいります。 (3) 経営環境① 企業構造 当社グループは、当社を持株会社として、スーパーマーケット事業、その他の事業を営む連結子会社10社、関連会社3社により構成されております。当社グループの事業内容及び当社と関係会社の当該事業に係る主な位置付けは、「第1 企業の概況 3 事業の内容」に記載しております。 当社は、当社グループの経営方針の策定や各事業会社への経営指導等を行っており、各事業会社の財政状態及び経営成績について逐次報告を受けるものとしておりますが、各事業会社の自主性を一定程度尊重することで、対処すべき課題の把握とその対応への機動性を高めております。 ② 主要な商品・サービスの内容及び競合他社との競争優位性 当社グループでは、食品スーパーマーケットの運営を主業として、中国地方西部から九州地方全域にかけて、食料品・日用品等の販売を行っております。 食料品・日用品の需要は、地域の特性(主に年齢構成や所得分布、その他地域固有の文化、嗜好)に基づくため地域ごとに大きく異なり、その地域のニーズに合わせた商品及びサービスを展開することが重要であると考えております。 当社グループは地域に根ざしたローカルスーパーマーケットとして、創業以来長きにわたり、地域のお客様から親しまれ、主力販売エリアにおいて高いシェアと認知度を得ております。このような市場環境のなか、大手ナショナルチェーンには得がたいローカル企業ならではの地域密着性と、ドラッグストア、コンビニエンスストアにない品揃えの豊富さにより、企業としての競争優位性を保っているものと認識しております。 ③ 顧客基盤及び販売網 当社グループの主要な顧客は、主に当社グループの営む店舗に来店されるお客様であります。店舗の商圏は店舗規模に応じて設定しており、店舗を中心として半径およそ500mから2km程度の範囲であります。 また、連結会計年度末現在における当社グループの地域別店舗数とその推移は以下のとおりであります。都道府県名2024年2月期2025年2月期2026年2月期広島県555島根県133山口県788080福岡県636161大分県535353熊本県161615佐賀県666長崎県141414宮崎県353543鹿児島県111合 計272274281 ④ 事業を行う市場の状況 当社グループは、中国地方西部から九州地方全域にわたる地域を中心とした国内市場において事業を営んでおります。 当社グループが主に事業を展開する食品小売業界は、人口動態の変化、お客様のライフスタイルの変化・多様化、業態を超えた企業間の競争の激化、経営・組織改革を目指したデジタルトランスフォーメーション(DX)推進の動きなど、目まぐるしい変化に直面しております。 スーパーマーケット事業においては、人口減少に伴う市場の縮小、慢性化しつつある人手不足の問題のほか、物価上昇を背景とした賃上げによる人件費の増加、エネルギー価格の高騰に伴う物流費や光熱費の増加など、各種コストの増加が重要な経営課題となっており、今後も厳しい経営環境が続くものと推測されます。 当社グループでは、このような市場環境における当社グループの強みと弱み、機会と脅威を以下のとおり認識しております。 持続的な企業価値向上を実現するため、第3次中期経営計画において当社グループは、収益体質とグループ経営のさらなる強化を促進し、市場環境の変化に迅速に対応すべく組織と経営の改革を図ってまいります。 (4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループでは、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題を次のとおり認識しております。① 競争力の強化 人口減少に伴い市場の縮小が懸念されるなか、企業間の競争が激化しており、当社グループがドミナントを形成している地域においても、シェアの維持・拡大は重要な課題となります。当社グループでは、盤石な店舗体制を維持し、お客様に選ばれる店舗開発・商品開発を通じて、競争力を強化してまいります。② 人材確保及び人材育成 少子高齢化、人口減少など人口動態の変化により、人材の確保が困難な状況となるなか、当社グループの持続的な成長のためには、人材の安定的な確保と優秀な人材の育成が重要な経営課題となります。当社グループでは、多様な働き方に対応し、様々な雇用制度を設けることで、人材の確保を図っております。また、人材育成においては、階層別研修、OJTをはじめとした教育体系の充実に取り組み、現場力の強化と次世代リーダーの育成を図っております。加えて、レジのセルフ化や自動発注システム、業務支援ツールの導入など、業務の自動化・省人化も進め、限られた人材で効率的に業務を遂行できる体制の構築を目指してまいります。③ 物価高騰への対応 原材料価格、エネルギー価格の上昇など、物価高騰に起因する問題が様々な形で顕在化しております。これらのコストの増加は、当社グループの利益目標の達成を阻害する大きな要因となっており、中長期的な観点でも、変動性の高い状況下において安定的な利益の確保を図ることは重要な経営課題となっております。当社グループでは、各種コストの見直しや機器の入替による電力使用量の削減など、物価高騰の影響を最小減に抑える取り組みを行っております。今後も、収益力強化とローコスト経営をさらに推し進め、継続的な企業価値の向上に努めてまいります。④ 財務戦略の強化 当社グループの掲げる事業戦略の実現のためには、安定的な資金調達及び財務基盤の強化が重要な課題となります。また、当社グループはPBR、PERともに業界平均を下回っており、現状では、投資家から当社の成長性や配当政策に対する評価が十分に得られていないと推察されます。当社グループは、安定的に営業キャッシュ・フローを創出するとともに、適切な資金配分を実施し、さらなる企業成長に努めてまいります。また、資本コストや株価を意識した経営の実現に向け、PBR改善に向けたプロセスを細分化し企業価値向上に努めてまいります。 (5) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、成長性、収益性などの経営指標を重視しており、売上高経常利益率、自己資本当期純利益率(ROE)などの経営指標を目標設定することで、持続的な企業価値の向上を目指しております。また、2025年2月期を初年度とし、2027年2月期を最終年度とする第3次中期経営計画におきましては、資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応の一環として、新たに株価純資産倍率(PBR)の数値目標を定め、PBR改善に向けた取り組みを推進しております。 当社グループの第3次中期経営計画における数値目標は次のとおりです。 第3次中期経営計画の数値目標(連結)指標2027年2月期(最終年度)営業収益2,960億円経常利益98億円経常利益率3.5%ROE7.0%PBR1.1倍
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針 当社グループは、「地域のお客様の日々の暮らしを“より”豊かにする。なくてはならない存在として地域を支える。」という社会的使命を果たし、その為に力を合わせる流通事業連合体を目指します。私たちは、共通の理念、同じ志をもった企業同士、お取引先様と地域を越えて手をたずさえ、地域に暮らす皆様に心地よい一日をお届けし、「普段の消費生活」をサポートしてまいります。 (2) 中長期的な会社の経営戦略 当社グループは、スーパーマーケットを主業とする会社の連合を形成し、それぞれがより強いローカルスーパーマーケットとしての成長と、企業価値の向上を目指します。また、長期経営ビジョンとして、「地域の多様なニーズに応え幸せを創出する」ローカル流通グループを目指しております。 [長期経営ビジョン]長期経営ビジョンの考え方 私たちは、地域のお客様の日々の生活を“より”豊かにすることを使命として、地域の皆様の「普段」の生活をサポートしています。 そのためにはお客様のニーズの多様化や社会課題の複雑化に対応し続けることが重要であると考えています。 これまでの事業基盤を活かすとともに、社会の変化(新たなニーズ)に応え、持続的な成長を遂げることで、地域のお客様、お取引先様、社員の幸せを創出します。 目指す姿1 地域のお客様、お取引先様に信頼され、愛されるスーパーマーケット2 事業活動を通じ、地域社会の課題解決に貢献する企業3 社員が生き生きと働ける企業4 グループシナジーの発揮により収益性・経営効率を高め、持続的な企業価値向上を図る企業 長期ビジョンの実現に向け、当社は、2025年2月期を初年度とし2027年2月期を最終年度とする第3次中期経営計画を策定いたしました。 第3次中期経営計画の骨子は以下のとおりです。 [第3次中期経営計画の骨子] 基本方針Ⅰ 長期ビジョン の実現と 持続可能な 企業成長既存事業の強化・新ニーズへの対応 地域のお客様に信頼され、愛されるスーパーマーケットブランドとリテールCIの確立 戦略① 成長戦略 短期的には既存エリア・サービスの強化に向けて積極的な成長投資を行い、中長期的にはエリア拡大・新たな価値創造のための新規サービスやM&A等による非連続的な成長に取り組んでまいります。 戦略② 競争力の強化 リテールパートナーズならではの商品・サービスをお客様に提供し、魅力的な店舗開発を行うことで競争力の強化を図ります。 戦略③ 収益力の強化 共同調達やPB開発及びオペレーションの効率化等により、営業費用を削減し、売上総利益の改善とローコスト運営による生産性の向上を図ります。 基本方針Ⅱ 経営インフラの整備・高度化 社員が楽しく生き生きと働ける環境の構築とグループ経営・DX促進による収益性・効率性の向上 戦略④ グループ連携の強化 さらなるグループ連携の強化により、グループ各社の経営資源を活用し、グループ全体の企業価値向上を目指します。 戦略⑤ 人的資本経営への取り組み 長期ビジョンの実現に向け、重要な経営資源である人材への投資を積極的に行ってまいります。 戦略⑥ デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進 DX化を進め、お客様との関係性・利便性を強化するとともに、オペレーションの改善を進めてまいります。 基本方針Ⅲ ステークホルダーとの関係強化 経営ビジョンの浸透と企業価値向上 戦略⑦ ESG経営の推進 当社グループは「地域のお客様の日々の生活を“より”豊かに」するためESG経営の実践により、地域社会に貢献しともに発展することによって、継続的な成長と企業価値向上に努めてまいります。 戦略⑧ 財務戦略 株主資本コストや株価を意識し、成長投資、生産性向上施策の推進により、ROE7%以上を目指すとともに、安定的な営業キャッシュ・フローを創出し、適切な資金配分による企業成長に努め、株主還元の強化を図ってまいります。 (3) 経営環境① 企業構造 当社グループは、当社を持株会社として、スーパーマーケット事業、その他の事業を営む連結子会社10社、関連会社3社により構成されております。当社グループの事業内容及び当社と関係会社の当該事業に係る主な位置付けは、「第1 企業の概況 3 事業の内容」に記載しております。 当社は、当社グループの経営方針の策定や各事業会社への経営指導等を行っており、各事業会社の財政状態及び経営成績について逐次報告を受けるものとしておりますが、各事業会社の自主性を一定程度尊重することで、対処すべき課題の把握とその対応への機動性を高めております。 ② 主要な商品・サービスの内容及び競合他社との競争優位性 当社グループでは、食品スーパーマーケットの運営を主業として、中国地方西部から九州地方全域にかけて、食料品・日用品等の販売を行っております。 食料品・日用品の需要は、地域の特性(主に年齢構成や所得分布、その他地域固有の文化、嗜好)に基づくため地域ごとに大きく異なり、その地域のニーズに合わせた商品及びサービスを展開することが重要であると考えております。 当社グループは地域に根ざしたローカルスーパーマーケットとして、創業以来長きにわたり、地域のお客様から親しまれ、主力販売エリアにおいて高いシェアと認知度を得ております。このような市場環境のなか、大手ナショナルチェーンには得がたいローカル企業ならではの地域密着性と、ドラッグストア、コンビニエンスストアにない品揃えの豊富さにより、企業としての競争優位性を保っているものと認識しております。 ③ 顧客基盤及び販売網 当社グループの主要な顧客は、主に当社グループの営む店舗に来店されるお客様であります。店舗の商圏は店舗規模に応じて設定しており、店舗を中心として半径およそ500mから2km程度の範囲であります。 また、連結会計年度末現在における当社グループの地域別店舗数とその推移は以下のとおりであります。都道府県名2024年2月期2025年2月期2026年2月期広島県555島根県133山口県788080福岡県636161大分県535353熊本県161615佐賀県666長崎県141414宮崎県353543鹿児島県111合 計272274281 ④ 事業を行う市場の状況 当社グループは、中国地方西部から九州地方全域にわたる地域を中心とした国内市場において事業を営んでおります。 当社グループが主に事業を展開する食品小売業界は、人口動態の変化、お客様のライフスタイルの変化・多様化、業態を超えた企業間の競争の激化、経営・組織改革を目指したデジタルトランスフォーメーション(DX)推進の動きなど、目まぐるしい変化に直面しております。 スーパーマーケット事業においては、人口減少に伴う市場の縮小、慢性化しつつある人手不足の問題のほか、物価上昇を背景とした賃上げによる人件費の増加、エネルギー価格の高騰に伴う物流費や光熱費の増加など、各種コストの増加が重要な経営課題となっており、今後も厳しい経営環境が続くものと推測されます。 当社グループでは、このような市場環境における当社グループの強みと弱み、機会と脅威を以下のとおり認識しております。 持続的な企業価値向上を実現するため、第3次中期経営計画において当社グループは、収益体質とグループ経営のさらなる強化を促進し、市場環境の変化に迅速に対応すべく組織と経営の改革を図ってまいります。 (4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループでは、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題を次のとおり認識しております。① 競争力の強化 人口減少に伴い市場の縮小が懸念されるなか、企業間の競争が激化しており、当社グループがドミナントを形成している地域においても、シェアの維持・拡大は重要な課題となります。当社グループでは、盤石な店舗体制を維持し、お客様に選ばれる店舗開発・商品開発を通じて、競争力を強化してまいります。② 人材確保及び人材育成 少子高齢化、人口減少など人口動態の変化により、人材の確保が困難な状況となるなか、当社グループの持続的な成長のためには、人材の安定的な確保と優秀な人材の育成が重要な経営課題となります。当社グループでは、多様な働き方に対応し、様々な雇用制度を設けることで、人材の確保を図っております。また、人材育成においては、階層別研修、OJTをはじめとした教育体系の充実に取り組み、現場力の強化と次世代リーダーの育成を図っております。加えて、レジのセルフ化や自動発注システム、業務支援ツールの導入など、業務の自動化・省人化も進め、限られた人材で効率的に業務を遂行できる体制の構築を目指してまいります。③ 物価高騰への対応 原材料価格、エネルギー価格の上昇など、物価高騰に起因する問題が様々な形で顕在化しております。これらのコストの増加は、当社グループの利益目標の達成を阻害する大きな要因となっており、中長期的な観点でも、変動性の高い状況下において安定的な利益の確保を図ることは重要な経営課題となっております。当社グループでは、各種コストの見直しや機器の入替による電力使用量の削減など、物価高騰の影響を最小減に抑える取り組みを行っております。今後も、収益力強化とローコスト経営をさらに推し進め、継続的な企業価値の向上に努めてまいります。④ 財務戦略の強化 当社グループの掲げる事業戦略の実現のためには、安定的な資金調達及び財務基盤の強化が重要な課題となります。また、当社グループはPBR、PERともに業界平均を下回っており、現状では、投資家から当社の成長性や配当政策に対する評価が十分に得られていないと推察されます。当社グループは、安定的に営業キャッシュ・フローを創出するとともに、適切な資金配分を実施し、さらなる企業成長に努めてまいります。また、資本コストや株価を意識した経営の実現に向け、PBR改善に向けたプロセスを細分化し企業価値向上に努めてまいります。 (5) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、成長性、収益性などの経営指標を重視しており、売上高経常利益率、自己資本当期純利益率(ROE)などの経営指標を目標設定することで、持続的な企業価値の向上を目指しております。また、2025年2月期を初年度とし、2027年2月期を最終年度とする第3次中期経営計画におきましては、資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応の一環として、新たに株価純資産倍率(PBR)の数値目標を定め、PBR改善に向けた取り組みを推進しております。 当社グループの第3次中期経営計画における数値目標は次のとおりです。 第3次中期経営計画の数値目標(連結)指標2027年2月期(最終年度)営業収益2,960億円経常利益98億円経常利益率3.5%ROE7.0%PBR1.1倍
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度におけるわが国経済は、緩やかな回復基調が続く一方、主要国の通商政策の動向や地政学リスクの高まりなどを背景に、国際情勢・国際経済は不安定さを増し、先行き不透明な状況が続いております。個人消費につきましては、雇用・所得環境の改善により持ち直しが期待されるものの、足元では物価高により食料品をはじめとする生活必需品の価格上昇が家計負担を増加させており、消費者の節約志向や生活防衛意識が一層強まっております。 食品小売業界におきましては、業種・業態を超えた競争が一段と激化するなか、少子高齢化、人口減少に伴う市場の縮小に加え、人手不足の常態化、人件費をはじめとする店舗運営コストの上昇など、様々な課題を抱え、厳しい経営環境が続いております。 このような環境のなか、当社グループでは2025年2月期から2027年2月期までの3か年を対象年度とした第3次中期経営計画の2年目をスタートし、収益体質とグループ経営のさらなる強化に向け、組織と経営の改革を推進してまいりました。 また、当社、株式会社アークス及び株式会社バローホールディングスで結成いたしました「新日本スーパーマーケット同盟」では、商品分科会・業務改革分科会・サステナビリティ分科会・次世代領域開発分科会・マネジメント分科会の5つの分科会にて、商品開発や経費削減、人材育成などの共同の取り組みを進めております。 これらの結果、当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりとなりました。 ① 財政状態及び経営成績の状況a.財政状態 前連結会計年度末当連結会計年度末増減額 百万円百万円百万円総資産127,036136,241+ 9,205負債42,35444,540+ 2,186純資産84,68291,701+ 7,019 当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末に比べ92億5百万円増加し、1,362億41百万円となりました。負債は、前連結会計年度末に比べ21億86百万円増加し、445億40百万円となりました。純資産は、前連結会計年度末に比べ70億19百万円増加し、917億1百万円となりました。 b.経営成績 前連結会計年度当連結会計年度前年同期比 百万円百万円%営業収益266,741278,197+ 4.3営業利益6,8236,468△ 5.2経常利益7,9997,557△ 5.5親会社株主に帰属する当期純利益5,2255,138△ 1.7 当連結会計年度の経営成績は、営業収益が2,781億97百万円(前年同期比4.3%増)、営業利益が64億68百万円(前年同期比5.2%減)、経常利益が75億57百万円(前年同期比5.5%減)、親会社株主に帰属する当期純利益が51億38百万円(前年同期比1.7%減)となりました。 c.セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況(a) スーパーマーケット事業 前連結会計年度当連結会計年度前年同期比 百万円百万円%営業収益265,936277,301+ 4.3営業利益7,1626,851△ 4.3 前連結会計年度末当連結会計年度末前年同期比 百万円百万円%セグメント資産118,305123,969+ 4.8 スーパーマーケット事業におきましては、2025年6月に株式会社永野(宮崎県宮崎市)の株式を取得し、2025年8月31日をみなし取得日として連結の範囲に含めております。 当社グループは、2021年3月に株式会社戸村精肉本店(宮崎県日南市)、2023年3月に株式会社ハツトリー(宮崎県宮崎市)を子会社化するなど、九州南部における店舗網の拡充を進めてまいりました。株式会社永野は、宮崎県北部及び宮崎市内でスーパーマーケット8店舗を展開しており、ユーモアのある自社開発商品により県内外で一定の認知を得ております。当社グループの経営資源やノウハウを活用することで経営基盤の強化を図るとともに、同社が持つ差別化商品やブランド力を活かし、グループ全体としてのシナジー効果の創出を見込んでおります。 物流面では、九州南部における物流の安定化・最適化を目的として、前連結会計年度において宮崎県宮崎市に「RPG宮崎物流センター」を設置し、グループ共通の物流拠点として運用を開始いたしました。さらに、当連結会計年度においては、株式会社マルミヤストアが宮崎市内の精肉加工会社から事業を譲り受け、精肉プロセスセンター「宮崎ミートファクトリー」を新設いたしました。今後は「RPG宮崎物流センター」及び「宮崎ミートファクトリー」を、同エリアにおける物流拠点、精肉プロセスセンターとして一層活用してまいります。 当連結会計年度におきましては、2店舗の新設及び9店舗の改装を実施し、集客力の向上に取り組みました。米の価格高騰や各メーカーによる商品の価格改定など、飲食料品の値上げ基調が続くなか、客単価の上昇も売上高の増加に寄与し、営業収益を押し上げました。 一方、営業費用につきましては、商品・原材料価格の高騰による仕入高の増加、賃上げに伴う人件費の増加、決済手数料や電力料など店舗運営コストの上昇が続きました。また、当連結会計年度においては、上述の新規連結子会社の株式取得及び事業譲受に伴い、取得関連費用が発生いたしました。 当連結会計年度の店舗展開の状況は以下のとおりであります。都道府県当連結会計年度末の店舗数当連結会計年度における店舗数の増減広島県5-島根県3-山口県80-福岡県61-大分県53-熊本県15△ 1佐賀県6-長崎県14-宮崎県43+ 8鹿児島県1-合 計281+ 7 都道府県当連結会計年度における店舗の新設・改装・閉鎖等山口県〔新設〕2025年7月丸久柳井店(柳井市)〔新設〕2025年10月丸久熊毛店(周南市)〔改装〕2025年10月アルク中関店(防府市)〔閉鎖〕2025年7月中央フード柳井店(柳井市)〔休業〕2026年2月アルク彦島店(下関市)福岡県〔改装〕2025年3月マルキョウ曽根店(北九州市小倉南区)〔改装〕2025年5月マルキョウ井尻店(福岡市南区)〔改装〕2025年7月マルミヤストア大牟田南店(大牟田市)〔改装〕2025年8月マルキョウ千早店(福岡市東区)〔改装〕2025年10月マルキョウ高田店(糸島市)大分県〔改装〕2025年4月新鮮市場大貞店(中津市)〔改装〕2025年10月新鮮市場花高松店(大分市)熊本県〔閉鎖〕2025年8月マルミヤストア東町店(熊本市東区)宮崎県〔新規連結〕2025年8月ウメコウジ佐土原本店(宮崎市)〔新規連結〕2025年8月ウメコウジ西都店(西都市)〔新規連結〕2025年8月ナガノヤまなび野店(宮崎市)〔新規連結〕2025年8月ナガノヤ高鍋店(高鍋町)〔新規連結〕2025年8月ナガノヤ新富店(新富町)〔新規連結〕2025年8月ナガノヤ日向駅前店(日向市)〔新規連結〕2025年8月ナガノヤ瀬頭店(宮崎市)〔新規連結〕2025年8月ナガノヤ芳士店(宮崎市)〔改装〕2025年4月フーデリー佐土原店(宮崎市)(注)1 「当連結会計年度における店舗の新設・改装・閉鎖等」に示す改装店舗は、投資額1億円以上の主要な改装店舗のみを記載しており、その他少額の改装店舗については記載を省略しております。2 アルク彦島店は、店舗の改装に伴い当連結会計年度の末日現在において休業しており、同店舗については「当連結会計年度末の店舗数」から除外しております。 事業会社当連結会計年度末の店舗数当連結会計年度における店舗数の増減㈱丸久92-㈱ハツトリー6-㈱永野8+ 8㈱マルミヤストア89△ 1㈱戸村精肉本店4-㈱マルキョウ82-合 計281+ 7 以上の結果、スーパーマーケット事業におきましては、営業収益2,773億1百万円(前年同期比4.3%増)、営業利益68億51百万円(前年同期比4.3%減)となりました。 また、当連結会計年度末におけるセグメント資産は、1,239億69百万円(前年同期比4.8%増)となりました。 なお、株式会社永野のみなし取得日を2025年8月31日としており、上記の営業収益及び営業利益に含まれる株式会社永野の経営成績は、2025年9月1日から2026年2月28日までのものであります。(b) その他事業 前連結会計年度当連結会計年度前年同期比 百万円百万円%営業収益9671,045+ 8.1営業利益114140+ 23.1 前連結会計年度末当連結会計年度末前年同期比 百万円百万円%セグメント資産1,2001,275+ 6.2 当社グループでは、その他事業として、保険代理業、スポーツクラブ事業、食品製造業等を展開しております。 株式会社戸村フーズにおきましては、「戸村本店焼肉のたれ」をはじめとする各種調味料の製造・販売を行っております。当連結会計年度においては、メディアでの商品紹介による受注増加や販売価格の改定が寄与し、売上高は前年を上回って推移いたしました。 また、前連結会計年度以前より進めてきた製造設備の更新や作業効率化に加え、2025年9月よりドレッシングの製造をOEMへ切り替え、増産体制の構築を図っております。製造原価においては材料費や労務費の上昇、販売費及び一般管理費においては人件費等の増加が見られましたが、価格改定後の出荷が堅調に推移したことから、営業利益は前年を上回る水準となりました。 以上の結果、その他事業におきましては、営業収益10億45百万円(前年同期比8.1%増)、営業利益1億40百万円(前年同期比23.1%増)となりました。 また、当連結会計年度末におけるセグメント資産は12億75百万円(前年同期比6.2%増)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 前連結会計年度当連結会計年度増減額 百万円百万円百万円営業活動によるキャッシュ・フロー8,8399,631+ 792投資活動によるキャッシュ・フロー△ 5,921△ 6,638△ 716財務活動によるキャッシュ・フロー△ 3,690△ 2,194+ 1,495現金及び現金同等物の期首残高19,51818,746△ 772現金及び現金同等物の期末残高18,74619,545+ 799 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、期首残高よりも7億99百万円増加し、195億45百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は、96億31百万円(前年同期比9.0%増)となりました。 これは、主に税金等調整前当期純利益72億30百万円、減価償却費42億62百万円、法人税等の支払額21億18百万円などによるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は、66億38百万円(前年同期比12.1%増)となりました。 これは、主に店舗などの固定資産の取得による支出58億25百万円、投資有価証券の売却等による収入8億6百万円、定期預金の増加額5億83百万円、連結の範囲の変更に伴う子会社株式の取得による支出5億50百万円などによるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は、21億94百万円(前年同期比40.5%減)となりました。 これは、配当金の支払額18億86百万円、リース債務の返済による支出2億65百万円、借入れと借入金の返済による純減額42百万円などによるものです。 ③ 生産、受注及び販売の実績 販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。営業収益前連結会計年度当連結会計年度前年同期比 百万円百万円%スーパーマーケット事業265,926277,290+ 4.3その他事業815907+ 11.3合 計266,741278,197+ 4.3(注)上記の金額は外部顧客に対するもので、セグメント間の内部営業収益又は振替額は含まれておりません。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 財政状態に関する分析・検討内容(資産) 当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末に比べ、92億5百万円増加し、1,362億41百万円となりました。 流動資産は、前連結会計年度末に比べ、27億59百万円増加し、411億58百万円となりました。これは、主として現金及び預金が14億74百万円、売掛金が4億20百万円、商品が7億62百万円それぞれ増加したことなどによるものであります。 固定資産は、前連結会計年度末に比べ、64億46百万円増加し、950億83百万円となりました。これは、主として繰延税金資産が11億80百万円減少した一方、建物及び構築物が5億12百万円、土地が20億35百万円、投資有価証券が48億70百万円それぞれ増加したことなどによるものであります。 (負債) 当連結会計年度末の負債は、前連結会計年度末に比べ、21億86百万円増加し、445億40百万円となりました。 流動負債は、前連結会計年度末に比べ、18億95百万円増加し、343億69百万円となりました。これは、主として買掛金が7億50百万円、短期借入金が5億20百万円、未払費用が4億59百万円それぞれ増加したことなどによるものであります。 固定負債は、前連結会計年度末に比べ、2億90百万円増加し、101億71百万円となりました。これは、主として、リース債務が2億15百万円減少した一方、長期借入金が2億20百万円、繰延税金負債が2億61百万円それぞれ増加したことなどによるものであります。 (純資産) 当連結会計年度末の純資産は、前連結会計年度末に比べ、70億19百万円増加し、917億1百万円となりました。これは、主として利益剰余金が32億49百万円、その他有価証券評価差額金が36億62百万円それぞれ増加したことなどによるものであります。なお、自己資本比率は前連結会計年度末に比べ、0.6ポイント上昇し、67.3%となりました。 ② 経営成績に関する分析・検討内容(売上高) 当連結会計年度の売上高は、2,682億95百万円(前年同期比4.4%増)となりました。売上高が伸長したことの主な要因は、株式会社永野の株式を取得し連結の範囲に含めたことのほか、営業店舗の新設及び既存店の改装による客数の増加、食料品の相次ぐ値上がりによる一品単価、客単価の上昇があったことなどによるものです。 (営業費用) 当連結会計年度の売上原価は、2,040億80百万円(前年同期比4.2%増)となり、売上高に対する売上原価の百分比は、76.1%となりました。 売上原価の増減は主に売上高の増減等に伴うものですが、食料品、包装資材の値上がりなど、物価上昇に伴う仕入コストの増加がありました。 当連結会計年度の販売費及び一般管理費は、676億48百万円(前年同期比5.5%増)となりました。売上高に対する販売費及び一般管理費の百分比は、25.2%となりました。 販売費及び一般管理費の増減は主に営業店舗数の増減等に伴うものですが、賃上げに伴う従業員給料及び賞与の増加、キャッシュレス決済利用率の上昇に伴う決済手数料の増加、電力料の増加などのほか、新規連結子会社の株式取得及び事業譲受にともなう取得関連費用の発生がありました。 (営業利益) 営業総利益の増加が31億53百万円に対して、販売費及び一般管理費の増加が35億8百万円であったことから、当連結会計年度の営業利益は前年同期に比べ5.2%減少の64億68百万円となりました。売上高に対する営業利益の百分比は、前年同期に比べ0.2ポイント低下し2.4%となりました。 (経常利益) 営業外収益が前年同期に比べ3.0%減少の12億53百万円となった一方、営業外費用が前年同期に比べ41.4%増加の1億64百万円となり、当連結会計年度の経常利益は前年同期に比べ5.5%減少の75億57百万円となりました。売上高に対する経常利益の百分比は、前年同期に比べ0.3ポイント低下し2.8%となりました。 (親会社株主に帰属する当期純利益) 当連結会計年度においては、投資有価証券売却益や受取保険金など4億54百万円を特別利益に計上いたしました。一方、減損損失や固定資産除却損など7億81百万円を特別損失に計上しております。 これらにより、当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は前年同期に比べ1.7%減少の51億38百万円となりました。売上高に対する親会社株主に帰属する当期純利益の百分比は、前年同期に比べ0.1ポイント低下し1.9%となりました。 なお、セグメントごとの経営成績の状況は、「(1) 経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。 ③ 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、成長性、収益性などの経営指標を重視し、第3次中期経営計画(2025年2月期から2027年2月期)のもと、売上高経常利益率、自己資本当期純利益率(ROE)などの経営指標について目標設定を行っております。また、資本コストや株価を意識した経営を行うため、株価純資産倍率(PBR)についても注視しております。 第3次中期経営計画の策定にあたり、最終年度である2027年2月期の連結経営成績の目標を、営業収益2,960億円、経常利益98億円、経常利益率3.5%、ROE7.0%、PBR1.1倍として設定しております。 これらの経営上の目標について、当連結会計年度における達成状況は以下のとおりとなりました。指標2027年2月期(最終年度)目標値2026年2月期(当連結会計年度)実績値最終年度の目標値に対する達成度営業収益2,960億円2,781億円94.0%経常利益98億円75億円77.1%経常利益率3.5%2.8%80.5%ROE7.0%5.8%83.2%PBR1.1倍0.6倍58.5% ④ 経営成績に重要な影響を与える要因 食品小売業界におきましては、EC事業者やドラッグストアをはじめとして様々な業種・業態による食料品の取扱いが拡大し、企業間の競争は年々激化しております。当社グループが店舗展開する地域においても、少子高齢化や人口減少によりシェアの維持及び拡大は一層大きな課題となっており、競合する店舗の出店及び退店の状況が当社グループの収益に大きく影響を与えております。 今後の見通しにつきまして、国際情勢の不安定な状態が長期化しており、物価や為替など先行き不透明な状況が続くものと見られます。とりわけ、中東情勢の緊迫化に伴うエネルギー資源の供給不足や価格高騰は、さらなる物価上昇や社会経済活動の停滞を招く恐れがあり、国内経済においても消費税減税を含む政府の経済対策の内容及び実施時期については未だ不確定な状況にあります。 これらの事業環境の変化、社会的状況の推移は、当社グループの経営成績に重要な影響を及ぼしているものと判断しております。なお、このほか経営成績に影響を与える要因となる事項については、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 ⑤ キャッシュ・フローの状況に関する分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性 キャッシュ・フローの状況及びキャッシュ・フロー指標の推移は次のとおりであります。 前連結会計年度当連結会計年度自己資本比率(%)66.767.3時価ベースの自己資本比率(%)43.243.3キャッシュ・フロー対有利子負債比率(年)1.51.5インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)132.385.4(注)1 各指標の算出方法は以下のとおりです。自己資本比率:自己資本/総資産時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/営業キャッシュ・フローインタレスト・カバレッジ・レシオ:営業キャッシュ・フロー/利払い2 各指標はいずれも連結ベースの財務数値により算出しております。3 株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式総数(自己株式控除後)により算出しております。4 営業キャッシュ・フローは連結キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フローを使用しております。5 有利子負債は連結貸借対照表に計上されている負債のうち、利子を支払っている全ての負債を対象にしております。6 利払いは連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を使用しております。 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、商品の仕入、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、設備投資、M&A等によるものであります。また、今後の資金需要の動向についても、概ねこれまでと同様の状況が続くと考えております。 当社グループは、事業活動に必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。運転資金は自己資金及び金融機関からの短期借入により、設備資金等は自己資金、金融機関からの長期借入及びリースにより調達しております。今後は、資金調達方法の多様化についても、随時検討を進めてまいります。 資金調達の状況について、当連結会計年度末における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は144億7百万円となっております。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は195億45百万円となっております。 このほか、キャッシュ・フローの状況に関する分析・検討内容につきましては、「(1) 経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 ⑥ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって採用している重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載のとおりであります。 連結財務諸表の作成においては、過去の実績や現在の状況を勘案して、合理的な基準に基づいて会計上の見積りを行っておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。連結財務諸表作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。
事業リスク
- 法的規制とコスト増加当社グループは食品安全基本法、食品衛生法、景品表示法など多岐にわたる法的規制を受けています。これらの法令改正への対応にはコストが発生し、万一違反があった場合は営業停止や罰則、社会的信用の低下、損害賠償などにより、経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。コンプライアンス体制の維持・強化が常に求められます。
- 競争激化による収益圧迫事業を展開する地域では、大手スーパーマーケットチェーンに加え、ディスカウントストア、ドラッグストア、コンビニエンスストア、EC事業者など、業種・業態を超えた競争が激化しています。競合店の新規出店は既存店の収益減少に繋がり、当社グループの経営成績に影響を与える可能性が高いと認識されています。継続的な競争力強化が不可欠です。
- 自然災害による事業中断当社グループの主な出店エリアである九州地方は、台風や集中豪雨、地震などの自然災害が多い地域です。大規模な災害が発生した場合、店舗設備の破損、停電による営業停止、物流網の遮断による仕入れ困難などが発生し、収益の減少や復旧費用の発生により、財政状態や経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。事業継続計画の策定と対策が重要です。
出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 また、当社グループのコンプライアンス推進体制及びリスクマネジメント推進体制につきましては、「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等 (1)コーポレート・ガバナンスの概要 ③ 企業統治に関するその他の事項」に記載のとおりであります。 (1) 法的規制について背景当社グループでは会社法をはじめ、食品安全基本法、食品衛生法、農林物資の規格化等に関する法律(JAS法)、食品表示法及び食品表示基準、景品表示法、独占禁止法、不正競争防止法、中小受託取引適正化法(取適法)、大規模小売店舗立地法、容器包装リサイクル法、製造物責任法(PL法)のほか、様々な法的規制の適用を受けております。リスクの内容及び顕在化した場合の影響法的規制により、当社グループの事業活動にも一定の制限が生じております。また、将来にわたって営業を継続するためには、関連法令の改正等へ柔軟かつ迅速に対応する必要があり、相応の対応コストが発生する可能性があります。万が一、監督官庁等から、当社グループの事業活動に違法性の指摘があった場合には、当該事業会社、店舗及び事業所の営業停止や罰則などの行政処分を受けることが考えられます。この場合には、お客様並びにお取引先様からの社会的信用の低下、損害賠償等の費用の発生などにより、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。当該リスクが顕在化する時期及び可能性の程度現状においては、営業活動に重大な影響をもたらす法令改正等は公表されていません。また、法令を遵守した事業活動を行うため、ガバナンスの維持・向上に最大限努めておりますが、役員又は従業員による法令違反や不適正行為、管理監督体制の不徹底による人為的ミスの発生など、当該リスクは絶えず一定程度存在するものと認識しております。当該リスクへの対応策当社グループにおいては、「グループ企業行動憲章」及び「コンプライアンス規程」を定め、コンプライアンスに関する基本的な考え方を共有する体制を構築しております。また、顧問弁護士とも連携を深め、法務リスクへの対応に努めるほか、事業活動に関わる法令等に対する理解向上のため、関係諸法令に関する講習の受講や、業界団体を通じた情報収集に努めております。各事業会社においては、マニュアルの整備及び従業員に対する教育・研修を行うとともに、内部通報制度の実効的な整備・運用を行うことにより、当該リスクの早期発見及び未然防止に努めております。事業リスクへの対応や法令遵守の徹底など、コーポレート・ガバナンスの強化については、引き続き当社の第3次中期経営計画(2025年2月期から2027年2月期まで)の中で取り組んでまいります。 (2) 競争激化について背景当社グループが事業を行っている地域では、食品スーパーマーケットを展開する大手チェーン、リージョナルチェーン、地元有力企業に加え、ディスカウントストア、ドラッグストア、コンビニエンスストア、EC事業者など、業種・業態を超えた競争が一段と激化しております。リスクの内容及び顕在化した場合の影響当社グループの商圏内に競合する店舗が出店した場合には、既存店の収益減少など、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。当該リスクが顕在化する時期及び可能性の程度今後も商圏内に競合店の出店が多数計画されており、当該リスクは将来にかけて断続的に発現するものと考えられます。一部では、現在も影響が表れているものと見られ、今後も顕在化する可能性は極めて高いものと考えられます。当該リスクへの対応策当社グループでは、競合激化に伴うリスクを優先的に対処すべき課題として認識しており、当社の第3次中期経営計画(2025年2月期から2027年2月期まで)においても、その基本戦略のなかに「成長戦略」「競争力の強化」を掲げております。既存エリア・サービス強化に向けた積極的な成長投資を行うとともに、中長期的にはエリアの拡大や新規サービスの展開に取り組んでいくほか、当社グループならではの商品・サービスをお客様に提供し、魅力的な店舗開発を行うことにより、当社グループの競争力の強化を推進してまいります。 (3) 地震、台風などの災害について背景近年、日本全国において自然災害が頻発し、その被害はますます激甚化しております。とりわけ、当社グループの主な出店エリアである九州地方は、全国的にも台風や集中豪雨の多い地域であるといわれ、河川の氾濫、高潮被害、土砂災害等の自然災害の多発する地域でもあります。当社グループは過去に何度も台風・集中豪雨の被害に遭い、商品の滅失、店舗・施設の破損が生じました。また、地震により被害を受けた際には、広域にわたり複数の店舗が営業できない状態がありました。リスクの内容及び顕在化した場合の影響地震や台風などの大きな災害が発生した場合には、店舗設備の破損、停電等のシステムダウンにより、営業を継続できなくなる可能性があります。また、物流網の遮断等により仕入計画に支障をきたす恐れがあります。この場合、被災店舗の収益の減少、復旧費用の発生等により、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。当該リスクが顕在化する時期及び可能性の程度台風や豪雨は初夏から晩秋にかけて発生しやすいことから、例年この時期には一層の警戒を強めております。しかしながら、これらを含む自然災害の発生の時期や発生地域、被害の程度を予測することは極めて困難であります。ただし、当社グループの出店エリアにおいて過去に被災の前例もあることから、当該リスクは相当程度起こりうるものと認識し、有事の際に備えた対策は常時必要であると考えております。当該リスクへの対応策当社グループでは、災害発生時には各事業会社の総務部、店舗運営部を中心に、被害状況の把握や店舗への対応指示を行っております。今後とも、より一層具体的な事業継続計画の策定を図り、想定される様々なシナリオを基に、対応策を精緻に構築してまいります。 (4) 金利変動及び金融市場の変化について背景当社グループの資金の一部は、銀行借入れ等の有利子負債によるものであり、当社グループの有利子負債残高は2026年2月28日現在で144億7百万円、連結総資産に占める有利子負債依存度は10.6%であります。これらは金利等の変動リスクに晒されております。リスクの内容及び顕在化した場合の影響今後、景気後退や市況並びに当社グループの事業見通しの悪化、信用力の低下等が生じた場合、資金調達において困難が生じる可能性があります。また、今後金利が上昇する場合には、借入コストが当社グループの経営を圧迫し、財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。当該リスクが顕在化する時期及び可能性の程度不安定な社会情勢のなか、景気後退や金融市場への影響が懸念され、長期的な見通しは不透明であります。当該リスクがただちに当社グループの財政状態へ重大な影響をもたらすことは現状想定しておりませんが、当該リスクは絶えず一定程度存在するものと認識しております。当該リスクへの対応策当社グループは、銀行借入金等の削減に向け様々な取り組みを行ってまいりました。また、第3次中期経営計画(2025年2月期から2027年2月期まで)において、財務基盤の強化を図るとともに、今後の業容拡大を見据え、資金調達の多様化についても検討を進めてまいります。 (5) 食品の安全性について背景当社グループでは、店舗及びプロセスセンターにおいて、食品の製造・加工・販売を行っており、食品衛生法の規制を受けております。また、改正食品衛生法に基づき、HACCPに沿った衛生管理の実施が義務付けられるなど、食品の安全性確保については、これまでに加えますますの食品事業者の努力が求められております。リスクの内容及び顕在化した場合の影響万が一、食中毒の発生や異物混入など、当社グループの提供する食品の安全性や品質に対する消費者の信頼が何らかの理由で低下した場合、生鮮食品をはじめ食品部門の売上が低下する可能性があり、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。当該リスクが顕在化する時期及び可能性の程度食品の安全管理体制の維持・向上に最大限努めておりますが、当該リスクは絶えず一定程度存在するものと認識しております。当該リスクへの対応策当社グループでは、商品部において、衛生管理マニュアルを作成し、従業員への教育を行っております。また、改正食品衛生法への対応においては、HACCP導入プロジェクトチームを組成し、店舗衛生管理計画及び作業マニュアルの作成を行ったほか、従業員への周知を図りました。 (6) サイバーリスクについて背景社会のIT化が進展し、企業の事業活動におけるコンピュータやインターネットへの依存度が高まるなか、サイバー攻撃等によるセキュリティ被害の発生件数は増加しており、その損害額も高額化する傾向にあります。当社グループにおいても、サイバーリスクは経営に深刻な影響を及ぼす重要な課題の一つと認識しております。リスクの内容及び顕在化した場合の影響当社グループにおいてサイバー攻撃等によるインシデントが発生した場合、システムダウンによる事業の停止、商品の受注・製造の遅延による機会喪失などによる収益の減少が懸念されます。また、お客様並びにお取引先様からの信用低下、損害賠償の発生、再発防止のためのセキュリティ強化やシステム改修にかかる費用の発生など、様々な損害が発生する恐れがあり、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。当該リスクが顕在化する時期及び可能性の程度近年、企業などでサイバー攻撃による被害が多数報告されており、企業規模の大小や業種に関わらず攻撃の対象となっていることから、当社グループにおいても、当該リスクは相当程度存在するものと認識し、警戒意識を高め、対策に努めております。当該リスクへの対応策当社グループでは、昨今のサイバー攻撃の高度化及び被害拡大の状況を鑑み、グループ全体のガバナンス強化及び信頼性維持のため、グループ統一の「情報セキュリティ基本方針」を定めているほか、各事業会社においても、サイバーセキュリティに関する規程や基準を定めております。今後は、「情報セキュリティ基本方針」に基づく具体的な対応基準の策定、実際にサイバーインシデントが発生した場合における現場レベルでの具体的な実施手順書の整備を進めていくとともに、従業員に対する情報セキュリティ教育を定期的に実施してまいります。 (7) 個人情報の取り扱いについて背景当社グループには、カード会員の個人情報を有している事業会社があります。このほか、当社グループには、不動産業や保険代理業、商品の受注業務等を行う事業会社があり、多くの顧客の個人情報を取り扱っておりますが、これらの個人情報の取り扱いについては、個人情報保護法をはじめとした関連法令の規制を受けております。2022年4月の改正個人情報保護法の全面施行に加え、2024年4月の施行規則改正により情報漏洩報告義務の範囲が拡大されるなど、個人情報を取り扱う事業者に対する規制は着実に強化されております。さらに2026年1月には、課徴金制度の導入や生体情報・未成年保護の強化を含む制度改正方針が公表されており、今後も法的要求水準は一層高まる見込みであります。リスクの内容及び顕在化した場合の影響改正個人情報保護法のもと、個人情報を取り扱う事業者に求められる責務が強化・拡大するとともに、措置命令違反等があった法人に対する罰則が重罰化されました。当社グループ内部の管理上の問題や、外部からのサイバー攻撃や不正アクセス等により情報漏洩が発生した場合には、対応コストが発生するほか、当社グループの社会的信用や企業イメージを著しく損なう恐れがあります。また、これを起因とする収益の減少や、損害賠償の発生により、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。当該リスクが顕在化する時期及び可能性の程度国内外において情報セキュリティに関する事件・事故が多数発生していることから当社グループにおいても、当該リスクは相当程度存在するものと認識し、警戒意識を高め、対策に努めております。当該リスクへの対応策当社及び当該事業会社では、個人情報を保護するため、個人情報保護委員会を設置しております。また、個人情報保護規程や個人情報漏洩時対応マニュアルなどの情報管理規程を体系的に整備しており、改正個人情報保護法への対応としては、社内の個人情報保護規程やカード会員の個人情報の取り扱いに関するプライバシーポリシーの見直しを図りました。当社グループではこれらに基づいて慎重かつ適切な個人情報の管理に努めてまいります。 (8) 人権問題及びハラスメントについて背景社会の多様化に伴い、多様性尊重の重要性が一層高まっております。当社グループの事業活動は、株主様、お客様、お取引先様、従業員、地域社会それぞれと良好な繋がりを持つことで成り立っておりますが、様々な世代、国籍、個性や価値観を持つ方々との関わりの中で、差別やハラスメント等の様々な人権リスクが存在しております。リスクの内容及び顕在化した場合の影響当社グループの役員又は従業員により、差別的な言動やハラスメント等の不適切な行為が行われた場合、企業としての社会的信用低下はもとより、職場環境の悪化による従業員の就業意欲低減、心身の不調による休職・離職により、営業活動における生産性低下などを招く恐れがあります。また、企業として配慮義務の履行が不十分とされる場合には、訴訟リスクが生じる恐れがあり、これらの事象の発生が当社グループの財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。当該リスクが顕在化する時期及び可能性の程度現状において、訴訟等に発展する程度の重大な事案は発生しておりませんが、事業活動を通じて結ばれるステークホルダーとの人的繋がりは、社内外を問わず広範にわたっており、当該リスクは一定程度存在するものと考えられます。当該リスクへの対応策当社グループでは、「グループ企業行動憲章」を定め、人権及びコンプライアンスに関する基本事項の周知・徹底を行うとともに、サステナビリティ推進重点項目の一つとして「人権と多様な人材」を掲げ、すべての人の人権や個性、価値観を尊重し、誰もが働きやすく、働きがいのある職場環境の提供に取り組んでおります。また、各事業会社において、ハラスメントの防止に関する規程の整備、パワーハラスメント、セクシュアルハラスメント、マタニティハラスメント等の防止に向けた研修の実施、相談窓口の設置を行うなど、当該リスク発生の未然防止及び早期対応体制の構築に努めております。 (9) 保有資産の減損等について背景当社グループは、店舗・土地等の有形固定資産やのれん・有価証券等多くの資産を保有しており、減損会計を適用しております。リスクの内容及び顕在化した場合の影響店舗の収益性が悪化した場合や保有資産の市場価格等が著しく下落した場合は減損損失を計上する可能性があり、この場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。当該リスクが顕在化する時期及び可能性の程度当連結会計年度において、当社グループでは有形固定資産に係る減損損失6億65百万円を計上しております。今後も当社グループにおける収益性の悪化や、保有する有価証券の発行会社等の財政状態の悪化、不動産・金融市場の変化等により、これら減損損失の計上の可能性は相当程度あるものと考えられます。当該リスクへの対応策当社グループでは、保有する有形固定資産や有価証券等の資産価値を定期的に確認し、減損の兆候を把握することとしております。また、営業店舗の損益を細かく確認し、収益性の低下が見られる店舗には、収益改善のため個別の対策を計画・実施しております。