8421

信金中央金庫(8421)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

その他 その他

事業の概要

  • 信用金庫の中央機関
    信金中央金庫は、全国の信用金庫を支える「中央銀行」のような役割を担っています。預金業務、融資業務、市場運用業務、決済業務など、幅広い金融サービスを提供し、信用金庫業界全体の安定と発展に貢献しています。
  • 信用金庫業界のセーフティネット運営
    信用金庫の経営が厳しくなった際に支援する「信用金庫経営力強化制度」や「信用金庫相互援助資金制度」を運営しています。これにより、信用金庫業界全体の信用秩序を維持し、預金者の保護にもつながっています。
  • 多角的な金融サービス
    信金中央金庫グループは、証券業務、地域商社業務、海外ビジネス支援、消費者信用保証、投資運用、M&A仲介、データ処理受託など、多岐にわたる金融サービスを提供しています。これにより、信用金庫の顧客ニーズに応え、収益源を多様化しています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
  • 信用金庫中央金庫事業
    信金中央金庫の主要な事業であり、信用金庫の中央金融機関として、預金、融資、市場運用、決済、信託業務などを行っています。信用金庫業界の機能補完やセーフティネット運営を通じて、業界全体の信用秩序維持に貢献し、収益の大部分を占める稼ぎ頭です。
  • 多角的な金融サービス事業
    連結子会社9社を通じて、証券、地域商社、海外ビジネス支援、消費者信用保証、投資運用、M&A仲介、データ処理受託など、幅広い金融サービスを提供しています。これにより、信用金庫の顧客ニーズに応え、グループ全体の収益源を多様化しています。
  • 地域貢献と業界支援
    信金中央金庫グループは、信用金庫と連携し、地域の中小企業や個人の課題解決に資するソリューションを提供しています。地域経済の活性化を支援するとともに、信用金庫の経営力強化や人財育成にも力を入れ、業界全体の持続的な発展を支える役割を担っています。
2025-03 セグメント別業績
セグメント区分売上(億)営業利益(億)営業利益率
BusinessOfShinkinCentralBank 地域 4,442 − −
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2026|357 文字
3【事業の内容】 信金中央金庫グループは、信金中央金庫および連結子会社9社で構成され、信金中央金庫の事業を中心に、証券業務、地域商社業務、海外ビジネス支援業務、消費者信用保証業務、投資運用業務、投資・M&A仲介業務、データ処理の受託業務等の金融サービスにかかる事業を行っております。 [信金中央金庫の事業] 信金中央金庫は、個別金融機関として、預金業務、債券(金融債)業務、融資業務、市場運用業務、トレーディング業務、決済業務、信託業務等を行うとともに、信用金庫の中央金融機関として、信用金庫の各種業務の機能補完を行うほか、信用金庫経営力強化制度等の業界独自のセーフティネットを運営することにより、信用金庫業界の信用秩序の維持につとめております。 [信金中央金庫グループの事業系統図] (2026年3月31日現在)

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 弱い
信用金庫法に基づく業務範囲の制約があり、競争優位を得られない可能性があるため。
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 規制
信用金庫法に基づき設立された協同組織金融機関であり、業務に内閣総理大臣の認可が必要。
顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい 高い(依存)
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか 中程度
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 高い
会社が挙げる主要リスク:法的根拠等による特有のリスク / 信用金庫業界のセーフティネット運営に関するリスク / 有価証券に関するリスク
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 3 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

信金中央金庫は信用金庫法に基づき設立された特殊法人であり、特定のブランドや特許、規制ライセンスによる無形資産の優位性は限定的である。その事業は信用金庫法に準拠しており、一般的な企業が持つような独占的IPは存在しない。

スイッチングコスト☆☆☆☆☆
根拠:弱い乗り換えの手間・コスト

信金中央金庫は信用金庫法に基づき、信用金庫を会員とする中央機関として機能する。個々の預金者や融資先企業との直接的な取引関係は薄く、顧客が他の金融機関へ乗り換えることによる損失を直接的に被る構造ではない。会員である信用金庫との関係性は強いが、これはスイッチング・コストとは異なる。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

信金中央金庫の事業は、会員である信用金庫への支援や資金供給が中心であり、ユーザーが増えることでサービスの価値が向上するようなネットワーク効果は発生しない。そのビジネスモデルは、参加者の増加が直接的な価値向上に繋がるプラットフォーム型ではない。

コスト優位☆☆☆☆☆
根拠:弱い同じ物を安く作れる

信金中央金庫は、信用金庫法に基づき設立された特殊法人であり、営利目的の民間企業とは異なる。コスト構造における競争優位性は、一般的な市場原理とは異なる枠組みで評価されるべきであり、構造的に安価な生産・提供能力による優位性は見出しにくい。

規模の経済★★★☆☆
根拠:中程度規模が参入障壁になる

信金中央金庫は、全国の信用金庫を会員とする中央機関であり、信用金庫業界全体に対する規模の経済性が働く。信用金庫の預金・貸出残高の合計は相当な規模であり、その中央機関としての機能は業界全体に対して最適化された少数寡占的な地位を形成していると言える。

  • 信用金庫業界の強固なネットワーク
    信金中央金庫は、全国の信用金庫を会員とする協同組織金融機関であり、この強固なネットワークが最大の強みです。信用金庫を通じて地域の中小企業や個人と密接な関係を築き、地域経済に深く根差した金融サービスを提供できる点が競争優位となっています。
  • 信用金庫法に基づく特別な地位
    信用金庫法に基づき設立された特別な法人であり、信用金庫の中央金融機関としての役割を法的に担っています。これにより、信用金庫業界の信用秩序維持や機能補完といった、他の金融機関にはない独自の業務を行うことが可能です。
  • セーフティネット運営による安定性
    信用金庫業界のセーフティネットを運営することで、業界全体の安定性を高め、結果として信金中央金庫自身の経営基盤も強化されています。個別信用金庫の経営悪化を未然に防ぐための経営分析や資本供与なども行い、業界全体の健全性を保っています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

  • 信用金庫の経営基盤強化
    2025年度から2027年度の中期経営計画「SCBストラテジー2025」では、信用金庫の経営基盤(財務・収益・人財)を強化することを最重要戦略の一つとしています。生産性の高い業務運営基盤の構築や、きめ細かな経営コンサルティング、人財育成を通じて、信用金庫業界全体の発展を目指します。
  • 地域の持続可能性向上への貢献
    信用金庫業界のネットワークを活用し、中小企業や個人、地域の多様な課題解決に取り組むことで、レジリエント(強靭)で持続可能な地域社会の実現を目指します。外部専門機関との連携や良質な商品・サービスの提供を通じて、地域経済の活性化に貢献する方針です。
  • 信金中央金庫自身の成長加速
    信用金庫の中央金融機関としての役割を安定的に果たすため、信金中央金庫自身の成長も重視しています。ガバナンス改革、人財戦略の強化、収益・財務基盤の拡充、生産性の高い業務運営体制の構築を通じて、持続的な成長と健全な経営を目指します。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 本中金における経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、本項においては将来に関する事項が含まれておりますが、当該事項は当連結会計年度末現在において判断したものであります。 (1) 経営方針 本中金は、次のような経営理念と運営方針に基づき事業運営を行っております。 ① 経営理念 信用金庫の中央金融機関として、信用金庫業界の発展につとめ、もってわが国経済社会の繁栄に貢献する。 ② 運営方針a.信用金庫の経営基盤の強化、業務機能の補完、信用力の維持・向上につとめる。b.信用金庫からの安定的な資金調達につとめるとともに、資金調達手段の多様化をはかる。c.市場運用力の強化、金融サービスの拡充をはかる。d.金融環境の変化に柔軟に対応するとともに、新規業務にも積極的に取り組む。e.地域の一員として、信用金庫とともに地域の発展と活性化に貢献する。f.健全経営の理念のもと、経営の効率化、自己資本の充実、リスク管理の強化につとめる。g.プロフェッショナルな人材の養成と魅力ある職場づくりをはかる。h.社会一般に高く評価される金融機関を目指す。 (2) 経営環境 わが国経済は、「金利ある世界」が定着しつつあるなか、雇用・所得環境の改善を背景に個人消費が堅調に推移し、大企業を中心に収益や株価が過去最高水準となる等、好調な状況となっています。一方で、その勢いは必ずしも中小企業に波及しておらず、人口減少や雇用流動性の高まりによる人手不足に加え、足許の物価高・賃上げによるコストの増加等が事業継続上のリスクとなっています。 加えて、中東情勢の緊迫化による原油価格急騰等、今後の経済状況には不透明さが高まっております。 こうした中、2025 年12 月に金融庁が発表した『地域金融力強化プラン』においては、地域金融機関が将来にわたって十分な経営体力・収益基盤を確保し、地域の「要」として地域経済に貢献する力(=地域金融力)をこれまで以上に発揮していくことが期待されています。信用金庫がこの期待に応え、地域の持続可能性を高めていくためには、本中金自身の「成長」が不可欠であり、その実現に向けて事業ポートフォリオ運営の視点から経営資源を適切に配分し、収益力の向上および実効性の高い業界支援策の提供に戦略的に取り組む必要があります。(3) 対処すべき課題① 経営戦略 本中金は、2025年度から2027年度までの3か年を計画期間とする中期経営計画「SCBストラテジー2025」を策定し、2030年までに目指す姿の実現に向けて、次の3つのストラテジーに則った各種施策に取り組んでまいります。 a.中期経営計画の全体像 b.3つのストラテジー (a) ストラテジー1「信用金庫の経営基盤の強化」 ・地域の持続的な成長を支えていくため、本中金は、業界団体等と連携し、“信用金庫らし さ”を発揮できる生産性の高い業務運営基盤を構築するとともに、個々の信用金庫の特性 を踏まえたきめ細かな経営コンサルティング活動と信用金庫役職員の人財育成を通じて、 グループ一体となって信用金庫の経営基盤(財務・収益・人財)の強化に取り組んでまい ります。 (b) ストラテジー2「地域の持続可能性の向上」 ・レジリエント(強靭)で持続可能な地域を築いていくためには、信用金庫業界が有する国 内外に広がるネットワークを活用し、多様化・複雑化する中小企業・個人・地域の課題解 決に取り組んでまいります。 ・商品・サービスの利活用促進に向けた信用金庫に対するサポートを強化するとともに、外 部専門機関と連携した業界として適正対価を受領できる良質な商品・サービスの提供を通 じて、地域の課題を解決し、社会的なインパクトを実現してまいります。 (c) ストラテジー3「信金中金の成長」 ・信用金庫の中央金融機関としての役割・機能を持続的かつ安定的に発揮していくため、協 同組織金融機関の特性を踏まえたガバナンス改革を「成長」のドライバーとし、人財戦略 の強化、収益・財務基盤の強化・拡充、生産性の高い業務運営態勢の構築に取り組み、本 中金の「成長」を加速させてまいります。 ② 中期的な目標収益水準および維持すべき経営指標 本中金は、リスクアペタイト・フレームワークを活用し、収益・リスク・資本のバランスを重視した財務基盤の構築につとめることとし、本中計期間(2025~2027年度)において、次のとおり中期的な目標収益水準および維持すべき経営指標を設定しております。 2026年度は、わが国で「金利ある世界」が定着し、金利上昇局面に移行しつつある中、米国の政権運営を巡る不確実性に加え、中東情勢をはじめとする地政学リスクの長期化や、資源・エネルギー価格の変動に起因するインフレ動向が懸念されるなど、これまで以上に変動幅の大きい市場環境が想定されます。こうした市場環境のもとで見込まれる調達コストの上昇を見据え、資金利鞘の拡大(負債対応)とリスクリターン効率の改善(収益強化)に資する投融資を行うとともに、ポートフォリオの質の向上を目的としたメンテナンスを継続して実施し、中長期的に安定した収益基盤の強化を図ります。 こうした見通しのもと、2026年度における連結の業績予想は、経常利益610億円、親会社株主に帰属する当期純利益440億円、自己資本比率(国内基準)20%台としております。 なお、今後、国内外の経済情勢、金融市場における金利や株価の動向等様々な要因により、本中金の業績が予想から乖離する可能性があります。 ・中期的な目標収益水準(2025~2027年度) 親会社株主に帰属する当期純利益 450億円程度 ・維持すべき経営指標 連結自己資本比率(国内基準) 15%以上 配当可能限度額 2,000億円以上 ③ 優先的に対処すべき課題 本中金は、中期経営計画『SCBストラテジー2025』を策定し、2030年までに目指す姿を「信用金庫とともに“1つの金融グループ”として地域経済社会の成長を牽引する」と定義するとともに、本中金グループが取り組むべき重要な社会課題(マテリアリティ)を特定することで、優先的に対処すべき課題を明確化しております。 中期経営計画の2年目となる2026年度は、次の3つの取組みを重点的に推進し、企業価値の向上を図ってまいります。・ 営業店および本部各部が“全員コンサルタント”の意識を共有し、経営コンサルティング機能の高度化や、信用金庫業務の生産性向上に資する共同化・デジタル化等の取組みを一層加速させる。・ 信金中金の商品・サービスの実効性向上を図る取組みを進め、グループ一体となって中小企業・個人・地域の課題解決に資する専門的で質の高いソリューションを提供する。・ 市場変動の影響を受けにくい投融資の拡大を通じて収益・財務基盤の一段の強化を図るとともに、信金中金の柱となる分野の人財育成および生成AIなどデジタル技術を最大限活用した業務運営の生産性向上を強力に推進する。 なお、マテリアリティの詳細については、「第2 事業の状況 2 サステナビリティに関する考え方及び取組 (2)戦略」をご参照下さい。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 本中金における経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、本項においては将来に関する事項が含まれておりますが、当該事項は当連結会計年度末現在において判断したものであります。 (1) 経営方針 本中金は、次のような経営理念と運営方針に基づき事業運営を行っております。 ① 経営理念 信用金庫の中央金融機関として、信用金庫業界の発展につとめ、もってわが国経済社会の繁栄に貢献する。 ② 運営方針a.信用金庫の経営基盤の強化、業務機能の補完、信用力の維持・向上につとめる。b.信用金庫からの安定的な資金調達につとめるとともに、資金調達手段の多様化をはかる。c.市場運用力の強化、金融サービスの拡充をはかる。d.金融環境の変化に柔軟に対応するとともに、新規業務にも積極的に取り組む。e.地域の一員として、信用金庫とともに地域の発展と活性化に貢献する。f.健全経営の理念のもと、経営の効率化、自己資本の充実、リスク管理の強化につとめる。g.プロフェッショナルな人材の養成と魅力ある職場づくりをはかる。h.社会一般に高く評価される金融機関を目指す。 (2) 経営環境 わが国経済は、「金利ある世界」が定着しつつあるなか、雇用・所得環境の改善を背景に個人消費が堅調に推移し、大企業を中心に収益や株価が過去最高水準となる等、好調な状況となっています。一方で、その勢いは必ずしも中小企業に波及しておらず、人口減少や雇用流動性の高まりによる人手不足に加え、足許の物価高・賃上げによるコストの増加等が事業継続上のリスクとなっています。 加えて、中東情勢の緊迫化による原油価格急騰等、今後の経済状況には不透明さが高まっております。 こうした中、2025 年12 月に金融庁が発表した『地域金融力強化プラン』においては、地域金融機関が将来にわたって十分な経営体力・収益基盤を確保し、地域の「要」として地域経済に貢献する力(=地域金融力)をこれまで以上に発揮していくことが期待されています。信用金庫がこの期待に応え、地域の持続可能性を高めていくためには、本中金自身の「成長」が不可欠であり、その実現に向けて事業ポートフォリオ運営の視点から経営資源を適切に配分し、収益力の向上および実効性の高い業界支援策の提供に戦略的に取り組む必要があります。(3) 対処すべき課題① 経営戦略 本中金は、2025年度から2027年度までの3か年を計画期間とする中期経営計画「SCBストラテジー2025」を策定し、2030年までに目指す姿の実現に向けて、次の3つのストラテジーに則った各種施策に取り組んでまいります。 a.中期経営計画の全体像 b.3つのストラテジー (a) ストラテジー1「信用金庫の経営基盤の強化」 ・地域の持続的な成長を支えていくため、本中金は、業界団体等と連携し、“信用金庫らし さ”を発揮できる生産性の高い業務運営基盤を構築するとともに、個々の信用金庫の特性 を踏まえたきめ細かな経営コンサルティング活動と信用金庫役職員の人財育成を通じて、 グループ一体となって信用金庫の経営基盤(財務・収益・人財)の強化に取り組んでまい ります。 (b) ストラテジー2「地域の持続可能性の向上」 ・レジリエント(強靭)で持続可能な地域を築いていくためには、信用金庫業界が有する国 内外に広がるネットワークを活用し、多様化・複雑化する中小企業・個人・地域の課題解 決に取り組んでまいります。 ・商品・サービスの利活用促進に向けた信用金庫に対するサポートを強化するとともに、外 部専門機関と連携した業界として適正対価を受領できる良質な商品・サービスの提供を通 じて、地域の課題を解決し、社会的なインパクトを実現してまいります。 (c) ストラテジー3「信金中金の成長」 ・信用金庫の中央金融機関としての役割・機能を持続的かつ安定的に発揮していくため、協 同組織金融機関の特性を踏まえたガバナンス改革を「成長」のドライバーとし、人財戦略 の強化、収益・財務基盤の強化・拡充、生産性の高い業務運営態勢の構築に取り組み、本 中金の「成長」を加速させてまいります。 ② 中期的な目標収益水準および維持すべき経営指標 本中金は、リスクアペタイト・フレームワークを活用し、収益・リスク・資本のバランスを重視した財務基盤の構築につとめることとし、本中計期間(2025~2027年度)において、次のとおり中期的な目標収益水準および維持すべき経営指標を設定しております。 2026年度は、わが国で「金利ある世界」が定着し、金利上昇局面に移行しつつある中、米国の政権運営を巡る不確実性に加え、中東情勢をはじめとする地政学リスクの長期化や、資源・エネルギー価格の変動に起因するインフレ動向が懸念されるなど、これまで以上に変動幅の大きい市場環境が想定されます。こうした市場環境のもとで見込まれる調達コストの上昇を見据え、資金利鞘の拡大(負債対応)とリスクリターン効率の改善(収益強化)に資する投融資を行うとともに、ポートフォリオの質の向上を目的としたメンテナンスを継続して実施し、中長期的に安定した収益基盤の強化を図ります。 こうした見通しのもと、2026年度における連結の業績予想は、経常利益610億円、親会社株主に帰属する当期純利益440億円、自己資本比率(国内基準)20%台としております。 なお、今後、国内外の経済情勢、金融市場における金利や株価の動向等様々な要因により、本中金の業績が予想から乖離する可能性があります。 ・中期的な目標収益水準(2025~2027年度) 親会社株主に帰属する当期純利益 450億円程度 ・維持すべき経営指標 連結自己資本比率(国内基準) 15%以上 配当可能限度額 2,000億円以上 ③ 優先的に対処すべき課題 本中金は、中期経営計画『SCBストラテジー2025』を策定し、2030年までに目指す姿を「信用金庫とともに“1つの金融グループ”として地域経済社会の成長を牽引する」と定義するとともに、本中金グループが取り組むべき重要な社会課題(マテリアリティ)を特定することで、優先的に対処すべき課題を明確化しております。 中期経営計画の2年目となる2026年度は、次の3つの取組みを重点的に推進し、企業価値の向上を図ってまいります。・ 営業店および本部各部が“全員コンサルタント”の意識を共有し、経営コンサルティング機能の高度化や、信用金庫業務の生産性向上に資する共同化・デジタル化等の取組みを一層加速させる。・ 信金中金の商品・サービスの実効性向上を図る取組みを進め、グループ一体となって中小企業・個人・地域の課題解決に資する専門的で質の高いソリューションを提供する。・ 市場変動の影響を受けにくい投融資の拡大を通じて収益・財務基盤の一段の強化を図るとともに、信金中金の柱となる分野の人財育成および生成AIなどデジタル技術を最大限活用した業務運営の生産性向上を強力に推進する。 なお、マテリアリティの詳細については、「第2 事業の状況 2 サステナビリティに関する考え方及び取組 (2)戦略」をご参照下さい。
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における本中金グループ(本中金及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は以下のとおりであります。 (金融経済環境) 当連結会計年度の金融経済環境を振り返りますと、各国通商政策等の影響を受けつつも、国内景気は、雇用・所得環境が改善するもとで、緩やかな回復が続きました。 金融市場において、国内の長期金利(10年国債利回り)は、米国関税政策を巡る懸念が拡大した4月に一時1.1%台まで低下したものの、その後は日銀による追加利上げ見通しやインフレ懸念の高まりから上昇基調での推移が続き、3月末には2.3%を超える水準まで上昇しました。日経平均株価は、4月に35,000円台でスタートすると、企業業績の改善期待や堅調なハイテク株が牽引役となり、2月には史上最高値となる58,000円台まで上昇しました。その後、中東情勢の緊迫化を受けて3月末には51,000円台まで下落しました。 (業績) 当連結会計年度は、リスクアペタイト・フレームワークの下、中長期的に安定した収益を確保するため、市場環境の変化に機動的かつ臨機応変に対応することでポートフォリオの質の向上につとめ、強固な財務基盤の構築に取り組みました。 その結果、当連結会計年度においては、以下のとおりの業績となりました。 ・損益の状況 経常収益は、前年度比1,800億円、37.3%増収の6,626億円となりました。これは、有価証券利息配当金の増加等によるものです。一方、経常費用は同1,824億円、43.0%増加の6,064億円となりました。これは、預金利息の増加等によるものです。 これらの結果、経常利益は、前年度比24億円、4.1%減益の561億円となり、親会社株主に帰属する当期純利益は、同5億円、1.3%増益の430億円となりました。 また、報告セグメントである信金中央金庫の事業における経常収益は、前年度比1,854億円、41.4%増収の6,325億円となりました。一方、経常費用は、同1,800億円、45.9%増加の5,720億円となりました。 これらの結果、経常利益は、前年度比55億円、9.8%増益の605億円、当期純利益は、同81億円、19.9%増益の486億円となりました。 なお、本中金においては、連結決算に占める単体決算の割合が高いことから、単体決算と連結決算は、ほぼ同様の結果となります。しかしながら、連結子会社である信金ギャランティ株式会社からの配当金75億円が、単体決算上利益として計上される一方、連結決算では内部取引として相殺されることから、当連結会計年度の最終利益については、単体決算が連結決算を上回る結果となりました。 ・資産、負債等の状況 資産の部合計は、前年度末比1兆3,723億円減少し46兆8,664億円となりました。このうち、現金及び預け金は、日銀当座預け金の減少等により、同6兆2,193億円減少し12兆9,003億円となりました。一方、有価証券は、外国証券の増加等により、同1兆1,114億円増加し18兆1,651億円となりました。また、貸出金は、国・政府関係機関向け貸出の増加等により、同2兆9,484億円増加し12兆2,341億円となりました。 負債の部合計は、前年度末比1兆4,976億円減少し45兆2,287億円となりました。このうち、預金は、定期性預金の減少等により、同1兆8,279億円減少し29兆4,772億円となりました。一方、売渡手形及びコールマネーは、同1兆1,875億円増加し、3兆4,427億円となりました。 純資産の部合計は、繰延ヘッジ損益の増加等により、前年度末比1,252億円増加し1兆6,377億円となりました。 なお、不良債権比率は、前年度末比0.06ポイント低下し0.16%となり、貸出資産は引き続き極めて高い健全性を維持しております。 (キャッシュ・フローの状況) 当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況は、資金の運用・調達、貸出金や預金の増減等の「営業活動によるキャッシュ・フロー」が前年度比5兆6,684億円減少の5兆2,690億円の支出、有価証券の取得・売却・償還等の「投資活動によるキャッシュ・フロー」が同4,406億円増加の8,315億円の支出、配当金の支払等の「財務活動によるキャッシュ・フロー」が同30億円減少の227億円の支出となりました。 その結果、当連結会計年度における現金及び現金同等物の期末残高は、前年度末比6兆1,233億円減少し12兆2,278億円となりました。 また、当連結会計年度末での調達・運用の状況については、預金の減少等により、資金調達額が2兆1,772億円減少しました。一方で、預け金の減少等により、資産運用額が1兆8,054億円減少しました。 ① 国内・海外別収支 当連結会計年度において、国内では、資金運用収支が前連結会計年度比324億47百万円増加し1,134億4百万円、信託報酬が同88百万円減少し24億93百万円、役務取引等収支が同21億24百万円増加し330億51百万円、特定取引収支が同79億54百万円減少し41億78百万円、その他業務収支が同163億4百万円減少し△261億39百万円となりました。 海外では、資金運用収支が前連結会計年度比86百万円増加し4億91百万円、役務取引等収支が同32百万円増加し4億14百万円、特定取引収支が同56百万円減少し2億33百万円、その他業務収支が同1百万円減少し1百万円となりました。 以上により、合計では、資金運用収支が前連結会計年度比249億67百万円増加し1,062億61百万円、信託報酬が同88百万円減少し24億93百万円、役務取引等収支が同20億47百万円増加し314億76百万円、特定取引収支が同80億14百万円減少し44億7百万円、その他業務収支が同163億10百万円減少し△267億80百万円となりました。 種類期別国内海外相殺消去額(△)合計金額(百万円)金額(百万円)金額(百万円)金額(百万円)資金運用収支前連結会計年度80,9574056881,294当連結会計年度113,4044917,633106,261うち資金運用収益前連結会計年度399,516412109399,819当連結会計年度577,8925017,704570,688うち資金調達費用前連結会計年度318,559741318,525当連結会計年度464,488970464,427信託報酬前連結会計年度2,581--2,581当連結会計年度2,493--2,493役務取引等収支前連結会計年度30,9273821,88029,429当連結会計年度33,0514141,98931,476うち役務取引等収益前連結会計年度50,2134064,57146,048当連結会計年度53,0494434,66648,826うち役務取引等費用前連結会計年度19,285232,69016,619当連結会計年度19,997282,67617,349特定取引収支前連結会計年度12,132289012,421当連結会計年度4,17823334,407うち特定取引収益前連結会計年度12,1892895812,421当連結会計年度4,29423334,524うち特定取引費用前連結会計年度57-57-当連結会計年度116--116その他業務収支前連結会計年度△9,8352637△10,470当連結会計年度△26,1391642△26,780うちその他業務収益前連結会計年度18,480675817,729当連結会計年度34,038776033,284うちその他業務費用前連結会計年度28,316412128,200当連結会計年度60,177611860,065(注) 1.「国内」とは、本中金及び国内に本店を有する連結子会社(以下「国内連結子会社」という。)であります。2.「海外」とは、海外に本店を有する連結子会社(以下「海外連結子会社」という。)であります。3.「相殺消去額」は、連結会社間の内部取引等によるものであります。4.資金調達費用は、金銭の信託運用見合費用(前連結会計年度166百万円、当連結会計年度267百万円)を控除して表示しております。 ② 国内・海外別資金運用/調達の状況 当連結会計年度における資金運用勘定平均残高(相殺消去前)は、国内で前連結会計年度比5,353億36百万円減少し45兆1,906億61百万円、海外で同8億56百万円増加し109億59百万円となりました。 また、資金調達勘定平均残高(相殺消去前)は、国内で同1兆154億15百万円減少し43兆9,275億7百万円となりました。 利回りについては、合計の資金運用勘定の利回りは、有価証券の利回りが上昇したこと等により、前連結会計年度比0.39ポイント上昇し1.26%となりました。また、合計の資金調達勘定の利回りは、預金の利回りが上昇したこと等により、同0.35ポイント上昇し1.05%となりました。 a.国内種類期別平均残高利息利回り金額(百万円)金額(百万円)(%)資金運用勘定前連結会計年度45,725,997399,5160.87当連結会計年度45,190,661577,8921.27うち貸出金前連結会計年度8,226,19339,8490.48当連結会計年度9,750,65978,4170.80うち預け金前連結会計年度19,323,26845,0570.23当連結会計年度15,978,48084,9170.53うち買入手形及びコールローン前連結会計年度452,8635,2051.14当連結会計年度470,8995,8821.24うち買現先勘定前連結会計年度23,349770.33当連結会計年度27,6002580.93うち債券貸借取引支払保証金前連結会計年度15,827180.11当連結会計年度21,236530.24うち有価証券前連結会計年度17,041,307304,2181.78当連結会計年度18,230,605402,2352.20資金調達勘定前連結会計年度44,942,922318,5590.70当連結会計年度43,927,507464,4881.05うち預金前連結会計年度31,928,39080,0730.25当連結会計年度30,096,568156,7700.52うち譲渡性預金前連結会計年度13,314--当連結会計年度10,379--うち債券前連結会計年度1,276,4152,6980.21当連結会計年度1,241,0485,1260.41うち借用金前連結会計年度4,963,4551,6860.03当連結会計年度4,062,3182,5330.06うち売渡手形及びコールマネー前連結会計年度1,737,4814,3820.25当連結会計年度2,595,67514,6300.56うち売現先勘定前連結会計年度2,405,86261,4392.55当連結会計年度2,409,63775,9323.15うち債券貸借取引受入担保金前連結会計年度2,407,176117,9394.89当連結会計年度3,130,151120,9643.86(注) 1.平均残高は、原則として日々の残高に基づいて算出しておりますが、金融業以外の国内連結子会社については、月末毎の残高に基づく平均残高を利用しております。2.「国内」とは、本中金及び国内連結子会社であります。3.資金運用勘定は無利息預け金の平均残高を、資金調達勘定は金銭の信託運用見合額の平均残高(前連結会計年度79,328百万円、当連結会計年度51,428百万円)及び利息(前連結会計年度166百万円、当連結会計年度267百万円)を、それぞれ控除して表示しております。 b.海外種類期別平均残高利息利回り金額(百万円)金額(百万円)(%)資金運用勘定前連結会計年度10,1034124.08当連結会計年度10,9595014.57うち貸出金前連結会計年度523132.61当連結会計年度594162.72うち預け金前連結会計年度1,028555.40当連結会計年度1,080827.66うち買入手形及びコールローン前連結会計年度---当連結会計年度---うち買現先勘定前連結会計年度---当連結会計年度---うち債券貸借取引支払保証金前連結会計年度---当連結会計年度---うち有価証券前連結会計年度8,5513434.01当連結会計年度9,2844024.33資金調達勘定前連結会計年度27972.75当連結会計年度32793.04うち預金前連結会計年度---当連結会計年度---うち譲渡性預金前連結会計年度---当連結会計年度---うち債券前連結会計年度---当連結会計年度---うち借用金前連結会計年度14310.78当連結会計年度19221.43うち売渡手形及びコールマネー前連結会計年度---当連結会計年度---うち売現先勘定前連結会計年度---当連結会計年度---うち債券貸借取引受入担保金前連結会計年度---当連結会計年度---(注) 1.海外連結子会社の平均残高は、月末毎の残高に基づく平均残高を利用しております。2.「海外」とは、海外連結子会社であります。3.資金運用勘定は、無利息預け金の平均残高を控除して表示しております。 c.合計種類期別平均残高(百万円)利息(百万円)利回り(%)小計相殺消去額(△)合計小計相殺消去額(△)合計資金運用勘定前連結会計年度45,736,10080,26545,655,835399,929109399,8190.87当連結会計年度45,201,62071,44245,130,178578,3937,704570,6881.26うち貸出金前連結会計年度8,226,7172,3578,224,35939,8621739,8450.48当連結会計年度9,751,2531,5249,749,72978,4331278,4200.80うち預け金前連結会計年度19,324,29733,61319,290,68445,1132345,0890.23当連結会計年度15,979,56025,62215,953,93785,0005484,9450.53うち買入手形及びコールローン前連結会計年度452,863-452,8635,20505,2051.14当連結会計年度470,899-470,8995,88205,8821.24うち買現先勘定前連結会計年度23,349-23,34977-770.33当連結会計年度27,600-27,600258-2580.93うち債券貸借取引支払保証金前連結会計年度15,827-15,82718-180.11当連結会計年度21,236-21,23653-530.24うち有価証券前連結会計年度17,049,85844,29517,005,563304,56268304,4931.79当連結会計年度18,239,88944,29518,195,594402,6377,637394,9992.17資金調達勘定前連結会計年度44,943,20236,57644,906,625318,56641318,5250.70当連結会計年度43,927,83427,21343,900,621464,49870464,4271.05うち預金前連結会計年度31,928,39034,23631,894,15380,0732380,0500.25当連結会計年度30,096,56825,80430,070,763156,77054156,7150.52うち譲渡性預金前連結会計年度13,314-13,314----当連結会計年度10,379-10,379----うち債券前連結会計年度1,276,415-1,276,4152,69802,6970.21当連結会計年度1,241,048-1,241,0485,12635,1220.41うち借用金前連結会計年度4,963,5992,3404,961,2581,688161,6710.03当連結会計年度4,062,5101,4084,061,1022,536122,5240.06うち売渡手形及びコールマネー前連結会計年度1,737,481-1,737,4814,382-4,3820.25当連結会計年度2,595,675-2,595,67514,630-14,6300.56うち売現先勘定前連結会計年度2,405,862-2,405,86261,439-61,4392.55当連結会計年度2,409,637-2,409,63775,932-75,9323.15うち債券貸借取引受入担保金前連結会計年度2,407,176-2,407,176117,939-117,9394.89当連結会計年度3,130,151-3,130,151120,964-120,9643.86(注) 1.「相殺消去額」は、連結会社間の内部取引等によるものであります。2.資金運用勘定は無利息預け金の平均残高を、資金調達勘定は金銭の信託運用見合額の平均残高(前連結会計年度79,328百万円、当連結会計年度51,428百万円)及び利息(前連結会計年度166百万円、当連結会計年度267百万円)を、それぞれ控除して表示しております。 ③ 国内・海外別役務取引の状況 当連結会計年度における役務取引等収益は、前連結会計年度比27億78百万円増加し488億26百万円、役務取引等費用は、同7億30百万円増加し173億49百万円となりました。 種類期別国内海外相殺消去額(△)合計金額(百万円)金額(百万円)金額(百万円)金額(百万円)役務取引等収益前連結会計年度50,2134064,57146,048当連結会計年度53,0494434,66648,826うち預金・債券・貸出業務前連結会計年度740-0740当連結会計年度845-0845うち為替業務前連結会計年度517-1515当連結会計年度843-1841うち証券関連業務前連結会計年度13,7831132,89111,005当連結会計年度14,1971262,87611,446うち代理業務前連結会計年度1,821-11,819当連結会計年度1,788-11,786うち確定拠出年金業務前連結会計年度150--150当連結会計年度163--163うち保証業務前連結会計年度7,547--7,547当連結会計年度7,622--7,622うち受託業務前連結会計年度23,718-83722,881当連結会計年度25,325-90524,419役務取引等費用前連結会計年度19,285232,69016,619当連結会計年度19,997282,67617,349うち為替業務前連結会計年度153--153当連結会計年度169--169うち代理貸付業務前連結会計年度335--335当連結会計年度275--275(注) 1.「国内」とは、本中金及び国内連結子会社であります。2.「海外」とは、海外連結子会社であります。3.「相殺消去額」は、連結会社間の内部取引等によるものであります。 ④ 国内・海外別特定取引の状況a.特定取引収益・費用の内訳 当連結会計年度における特定取引収益は、前連結会計年度比78億97百万円減少し45億24百万円となりました。 種類期別国内海外相殺消去額(△)合計金額(百万円)金額(百万円)金額(百万円)金額(百万円)特定取引収益前連結会計年度12,1892895812,421当連結会計年度4,29423334,524うち商品有価証券収益前連結会計年度14428958376当連結会計年度2652333495うち特定取引有価証券収益前連結会計年度14--14当連結会計年度----うち特定金融派生商品収益前連結会計年度11,074--11,074当連結会計年度1,966--1,966うちその他の特定取引収益前連結会計年度956--956当連結会計年度2,063--2,063特定取引費用前連結会計年度57-57-当連結会計年度116--116うち商品有価証券費用前連結会計年度57-57-当連結会計年度----うち特定取引有価証券費用前連結会計年度----当連結会計年度116--116うち特定金融派生商品費用前連結会計年度----当連結会計年度----うちその他の特定取引費用前連結会計年度----当連結会計年度----(注) 1.「国内」とは、本中金及び国内連結子会社であります。2.「海外」とは、海外連結子会社であります。3.「相殺消去額」は、連結会社間の内部取引等によるものであります。 b.特定取引資産・負債の内訳(末残) 当連結会計年度における特定取引資産は、前連結会計年度末比3,369億90百万円増加し9,153億57百万円、特定取引負債は、同2,382億90百万円増加し5,266億79百万円となりました。 種類期別国内海外相殺消去額(△)合計金額(百万円)金額(百万円)金額(百万円)金額(百万円)特定取引資産前連結会計年度578,367--578,367当連結会計年度915,857-500915,357うち商品有価証券前連結会計年度27,865--27,865当連結会計年度47,016-50046,516うち商品有価証券派生商品前連結会計年度----当連結会計年度----うち特定取引有価証券前連結会計年度----当連結会計年度----うち特定取引有価証券派生商品前連結会計年度----当連結会計年度0--0うち特定金融派生商品前連結会計年度362,580--362,580当連結会計年度668,960--668,960うちその他の特定取引資産前連結会計年度187,922--187,922当連結会計年度199,880--199,880特定取引負債前連結会計年度288,389--288,389当連結会計年度526,679--526,679うち売付商品債券前連結会計年度19,133--19,133当連結会計年度21,989--21,989うち商品有価証券派生商品前連結会計年度----当連結会計年度----うち特定取引売付債券前連結会計年度----当連結会計年度----うち特定取引有価証券派生商品前連結会計年度37--37当連結会計年度----うち特定金融派生商品前連結会計年度269,219--269,219当連結会計年度504,689--504,689うちその他の特定取引負債前連結会計年度----当連結会計年度----(注) 1.「国内」とは、本中金及び国内連結子会社であります。2.「海外」とは、海外連結子会社であります。3.「相殺消去額」は、連結会社間の内部取引等によるものであります。 ⑤ 国内・海外別預金残高の状況○ 預金の種類別残高(末残)種類期別国内海外相殺消去額(△)合計金額(百万円)金額(百万円)金額(百万円)金額(百万円)預金合計前連結会計年度31,334,531-29,32631,305,205当連結会計年度29,503,506-26,21829,477,288うち流動性預金前連結会計年度2,434,648-18,9952,415,652当連結会計年度2,260,146-21,4122,238,734うち定期性預金前連結会計年度28,021,555-10,33028,011,224当連結会計年度26,726,431-4,80026,721,631うちその他前連結会計年度878,328-0878,327当連結会計年度516,928-6516,921譲渡性預金前連結会計年度----当連結会計年度----総合計前連結会計年度31,334,531-29,32631,305,205当連結会計年度29,503,506-26,21829,477,288(注) 1.「国内」とは、本中金及び国内連結子会社であります。2.「海外」とは、海外連結子会社であります。3.流動性預金=当座預金+普通預金+通知預金4.定期性預金=定期預金+積立定期預金5.「相殺消去額」は、連結会社間の内部取引等によるものであります。 ⑥ 国内・海外別債券残高の状況○ 債券の種類別残高(末残)種類期別国内海外相殺消去額(△)合計金額(百万円)金額(百万円)金額(百万円)金額(百万円)利付信金中金債前連結会計年度1,250,410--1,250,410当連結会計年度1,229,810-5001,229,310(注) 1.「国内」とは、本中金及び国内連結子会社であります。2.「海外」とは、海外連結子会社であります。3.「相殺消去額」は、連結会社間の内部取引等によるものであります。 ⑦ 国内・海外別貸出金残高の状況a.業種別貸出状況(末残・構成比)(a) 直接貸出 業種別前連結会計年度当連結会計年度金額(百万円)構成比(%)金額(百万円)構成比(%)国内(除く特別国際金融取引勘定分)9,109,217100.0012,091,627100.00製造業776,0968.52787,3186.51農業,林業----漁業----鉱業,採石業,砂利採取業10,2110.1120,2100.17建設業59,0950.6560,9170.50電気・ガス・熱供給・水道業431,6804.74435,9523.61情報通信業107,7041.18119,3040.99運輸業,郵便業357,4753.93378,5183.13卸売業,小売業561,4196.16565,1054.67金融業,保険業1,966,97621.592,027,43516.77不動産業,物品賃貸業1,515,58516.641,632,69713.50地方公共団体201,3002.21132,2731.09その他3,121,67134.275,931,89349.06海外及び特別国際金融取引勘定分550100.00608100.00政府等----金融機関----その他550100.00608100.00合計9,109,768-12,092,235-(注) 1.「国内」とは、本中金及び国内連結子会社であります。2.「海外」とは、海外連結子会社であります。3.「国内」の「その他」には、国・政府関係機関を含んでおります。 (b) 代理貸付 業種別前連結会計年度当連結会計年度金額(百万円)構成比(%)金額(百万円)構成比(%)国内175,929100.00141,869100.00製造業19,79511.2514,88810.49農業,林業1410.081140.08漁業400.02240.02鉱業,採石業,砂利採取業370.02210.02建設業10,3395.888,4055.92電気・ガス・熱供給・水道業1,0560.608870.63情報通信業1,0840.628730.62運輸業,郵便業3,7032.112,7141.91卸売業,小売業13,3887.619,7956.90金融業,保険業3680.213300.23不動産業,物品賃貸業97,76755.5780,33756.63地方公共団体----その他28,20716.0323,47516.55合計175,929-141,869-(注) 「国内」とは、本中金のみであります。(c) 合計 業種別前連結会計年度当連結会計年度金額(百万円)構成比(%)金額(百万円)構成比(%)国内(除く特別国際金融取引勘定分)9,285,146100.0012,233,496100.00製造業795,8918.57802,2066.56農業,林業1410.001140.00漁業400.00240.00鉱業,採石業,砂利採取業10,2490.1120,2320.16建設業69,4350.7569,3230.57電気・ガス・熱供給・水道業432,7374.66436,8393.57情報通信業108,7881.17120,1770.98運輸業,郵便業361,1783.89381,2333.12卸売業,小売業574,8076.19574,9004.70金融業,保険業1,967,34421.192,027,76516.58不動産業,物品賃貸業1,613,35217.381,713,03514.00地方公共団体201,3002.17132,2731.08その他3,149,87833.925,955,36948.68海外及び特別国際金融取引勘定分550100.00608100.00政府等----金融機関----その他550100.00608100.00合計9,285,697-12,234,105100.00(注) 1.「国内」とは、本中金及び国内連結子会社であります。2.「海外」とは、海外連結子会社であります。3.「国内」の「その他」には、国・政府関係機関を含んでおります。 b.外国政府等向け債権残高(国別) 「外国政府等」とは、外国政府、中央銀行、政府関係機関又は国営企業及びこれらの所在する国の民間企業等であり、日本公認会計士協会銀行等監査特別委員会報告第4号に規定する特定海外債権引当勘定を計上している国の外国政府等の債権残高を掲げることとしておりますが、前連結会計年度末(2025年3月31日)及び当連結会計年度末(2026年3月31日)とも、該当はありません。 ⑧ 国内・海外別有価証券の状況○ 有価証券残高(末残)種類期別国内海外相殺消去額(△)合計金額(百万円)金額(百万円)金額(百万円)金額(百万円)国債前連結会計年度5,548,701--5,548,701当連結会計年度5,705,467--5,705,467地方債前連結会計年度1,758,510--1,758,510当連結会計年度1,648,407--1,648,407短期社債前連結会計年度----当連結会計年度----社債前連結会計年度1,497,353--1,497,353当連結会計年度1,197,544--1,197,544株式前連結会計年度112,554-36,37376,181当連結会計年度131,954-36,37395,581その他の証券前連結会計年度8,172,2258,7027,9228,173,005当連結会計年度9,517,2318,8597,9229,518,169合計前連結会計年度17,089,3458,70244,29517,053,752当連結会計年度18,200,6058,85944,29518,165,169(注) 1.「国内」とは、本中金及び国内連結子会社であります。2.「海外」とは、海外連結子会社であります。3.「相殺消去額」は、連結会社間の内部取引等によるものであります。4.「その他の証券」には、外国債券及び外国株式を含んでおります。 ⑨ 「金融機関の信託業務の兼営等に関する法律」に基づく信託業務の状況 連結会社のうち、「金融機関の信託業務の兼営等に関する法律」に基づき信託業務を営む会社は本中金のみです。a.信託財産の運用/受入状況(信託財産残高表)資産科目前連結会計年度(2025年3月31日)当連結会計年度(2026年3月31日)金額(百万円)構成比(%)金額(百万円)構成比(%)信託受益権2,580,67185.162,291,84984.96受託有価証券63,0002.0819,6000.73金銭債権342,59111.31345,42012.80その他債権00.0010.00銀行勘定貸43,9771.4540,7681.51現金預け金1200.001040.00合計3,030,362100.002,697,744100.00 負債科目前連結会計年度(2025年3月31日)当連結会計年度(2026年3月31日)金額(百万円)構成比(%)金額(百万円)構成比(%)金銭信託46,5441.5343,3221.60投資信託31,7331.0539,3601.46金銭信託以外の金銭の信託5,0330.175,1010.19有価証券の信託66,1002.1852,7001.95金銭債権の信託342,64611.31345,47212.81包括信託2,538,30483.762,211,78681.99合計3,030,362100.002,697,744100.00(注) 1.共同信託他社管理財産については、前連結会計年度末及び当連結会計年度末の取扱残高はありません。2.自己信託に係る信託財産については、前連結会計年度末の残高は332,658百万円、当連結会計年度末の残高 は350,825百万円であり、上記に掲げた金額に含めて記載しております。 b.元本補填契約のある信託の運用/受入状況(末残)科目前連結会計年度当連結会計年度金銭信託(百万円)貸付信託(百万円)合計(百万円)金銭信託(百万円)貸付信託(百万円)合計(百万円)銀行勘定貸43,924-43,92440,718-40,718資産計43,924-43,92440,718-40,718元本43,899-43,89940,653-40,653その他24-2465-65負債計43,924-43,92440,718-40,718(注) 信用金庫法及び金融機能の再生のための緊急措置に関する法律に基づく債権については、前連結会計年度末及び当連結会計年度末の残高はありません。 (自己資本比率の状況) (参考) 自己資本比率は、信用金庫法第89条第1項において準用する銀行法第14条の2の規定に基づき、信用金庫及び信用金庫連合会がその保有する資産等に照らし自己資本の充実の状況が適当であるかどうかを判断するための基準(平成18年金融庁告示第21号)に定められた算式に基づき、連結ベースと単体ベースの双方について算出しております。 なお、本中金は、国内基準を適用のうえ、信用リスク・アセットの算出においては標準的手法、オペレーショナル・リスク相当額の算出においては標準的計測手法、マーケット・リスク相当額の算出においては標準的方式を採用しております。 連結自己資本比率(国内基準) (単位:億円、%) 2025年3月31日2026年3月31日(1)連結自己資本比率 (2)/(3)23.4021.95(2)連結における自己資本の額16,53616,829(3)リスク・アセットの額70,64476,662(4)連結総所要自己資本額2,8253,066 単体自己資本比率(国内基準) (単位:億円、%) 2025年3月31日2026年3月31日(1)単体自己資本比率 (2)/(3)24.0122.42(2)単体における自己資本の額16,19216,483(3)リスク・アセットの額67,43873,510(4)単体総所要自己資本額2,6972,940 (資産の査定) (参考) 資産の査定は、「金融機能の再生のための緊急措置に関する法律」(平成10年法律第132号)第6条に基づき、本中金の貸借対照表の社債(当該社債を有する金融機関がその元本の償還及び利息の支払の全部又は一部について保証しているものであって、当該社債の発行が金融商品取引法(昭和23年法律第25号)第2条第3項に規定する有価証券の私募によるものに限る。)、貸出金、外国為替、その他資産中の未収利息及び仮払金、債務保証見返の各勘定に計上されるもの並びに貸借対照表に注記することとされている有価証券の貸付けを行っている場合のその有価証券(使用貸借又は賃貸借契約によるものに限る。)について債務者の財政状態及び経営成績等を基礎として次のとおり区分するものであります。 1.破産更生債権及びこれらに準ずる債権 破産更生債権及びこれらに準ずる債権とは、破産手続開始、更生手続開始、再生手続開始の申立て等の事由により経営破綻に陥っている債務者に対する債権及びこれらに準ずる債権をいう。 2.危険債権 危険債権とは、債務者が経営破綻の状態には至っていないが、財政状態及び経営成績が悪化し、契約に従った債権の元本の回収及び利息の受取りができない可能性の高い債権をいう。 3.要管理債権 要管理債権とは、三月以上延滞債権及び貸出条件緩和債権をいう。 4.正常債権 正常債権とは、債務者の財政状態及び経営成績に特に問題がないものとして、上記1から3までに掲げる債権以外のものに区分される債権をいう。 資産の査定の額 債権の区分2025年3月31日2026年3月31日金額(億円)金額(億円)破産更生債権及びこれらに準ずる債権14危険債権2920要管理債権183184正常債権93,256122,984 (2) 生産、受注及び販売の実績 「生産、受注及び販売の実績」は、信金中央金庫の事業における業務の特殊性のため、該当する情報がないので記載しておりません。 (3) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による本中金グループの経営成績等の状況に関する分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、以下の記載における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 本中金グループの当連結会計年度の経営成績等は、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要」に記載のとおりであります。 本中金は、信用金庫の中央金融機関としての役割・機能を持続的かつ安定的に発揮していくために、リスクアペタイト・フレームワークを活用し、収益・リスク・資本のバランスを重視した財務基盤の構築に向けて取り組んでおります。 当連結会計年度においては、円金利の上昇に伴い調達コストが上昇する環境にありましたが、外貨建変動債への投資や事業法人向け貸出の推進等により利息収入が着実に積み上がりました。その結果、中期経営計画「SCBストラテジー2025」における中期的な目標収益水準及び維持すべき経営指標に対して、以下の成績を収めております。 中期的な目標収益水準2026年3月期(実績)親会社株主に帰属する当期純利益:450億円程度430億円 維持すべき経営指標2026年3月期(実績)連結自己資本比率(国内基準) :15%以上21.95%配当可能限度額 :2,000億円以上4,315億円 2026年度は、わが国で「金利ある世界」が定着し、金利上昇局面に移行しつつある中、米国の政権運営を巡る不確実性に加え、中東情勢をはじめとする地政学リスクの長期化や、資源・エネルギー価格の変動に起因するインフレ動向が懸念されるなど、これまで以上に変動幅の大きい市場環境が想定されます。こうした市場環境のもとで見込まれる調達コストの上昇を見据え、資金利鞘の拡大(負債対応)とリスクリターン効率の改善(収益強化)に資する投融資を行うとともに、ポートフォリオの質の向上を目的としたメンテナンスを継続して実施し、中長期的に安定した収益基盤の強化を図ります。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 本中金グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況は、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要」に記載しており、資本の財源及び資金の流動性については、次のとおりであります。 当面の設備投資及び出資者配当等は自己資金で対応する予定であるとともに、健全経営の確保の観点から、リスクテイクの余力の拡充や金融規制等への対応に向けた内部留保の充実を図ることとしております。また、本中金は、会員である信用金庫からの普通出資や東京証券取引所に上場している優先出資により資本を調達しており、加えて、主として信用金庫からの預金や金融債の発行等により調達した資金を、有価証券や貸出金等によって運用しております。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。

事業リスク

  • 信用金庫業界の経営変動リスク
    信金中央金庫は信用金庫を基盤としているため、会員である信用金庫の経営成績や財務状態が悪化すると、信金中央金庫グループの業績にも影響が及ぶ可能性があります。信用金庫の経営状況を常に把握し、適切な支援を行うことが重要です。
  • 法的制約による事業展開リスク
    信用金庫法に基づく特別な法人であるため、業務の種類や方法の変更、業務範囲などに一定の制約があります。これにより、株式会社形態の銀行と比較して、今後の業務展開において競争優位を得られない可能性があり、業績に影響を与える恐れがあります。
  • 有価証券および貸出金に関するリスク
    国内外の債券、株式、投資信託などの有価証券を保有しており、金利や為替、価格の変動により損失を被る市場リスクがあります。また、国内外の事業会社等への貸出金には貸倒リスクがあり、経済状況の悪化等により不良債権が増加する可能性があります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2026|6,844 文字
3【事業等のリスク】 本中金および本中金グループの事業その他に関するリスクにつきまして、投資者の判断に影響を及ぼす可能性があると考えられる主な事項を記載しております。 また、必ずしもそのようなリスク要因に該当しない事項についても、投資者の投資判断上、参考になると考えられる事項については、投資者に対する積極的な情報開示の観点から以下に記載しております。 本中金グループは、これらのリスク発生の可能性を認識した上で、発生の回避および発生した場合の対応に万遺漏なきを期してまいります。 なお、本項においては将来に関する事項が含まれておりますが、当該事項は本報告書の提出日現在において判断したものであります。 以下に記載した各リスクのうち、本中金および本中金グループの財務状態、経営成績等に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクとして、「(1) 本中金の法的根拠等による特有のリスク」、「(2) 信用金庫業界のセーフティネットの運営に関するリスク」、「(3) 有価証券に関するリスク」、「(4) 貸出金に関するリスク」および「(5) 資金調達に関するリスク」が挙げられます。 「(1) 本中金の法的根拠等による特有のリスク」および「(2) 信用金庫業界のセーフティネットの運営に関するリスク」については、本中金が信用金庫業界の中央金融機関であることに伴う事業上のリスクです。当該リスクについては、本中金が、信用金庫の経営分析や経営相談を通じ、経営悪化の未然防止を図るなど、信用金庫業界のセーフティネットである信用金庫経営力強化制度および信用金庫相互援助資金制度を管理・運営し、業界の信用秩序維持につとめ、リスクの顕在化を未然に防止しております。 「(3) 有価証券に関するリスク」、「(4) 貸出金に関するリスク」および「(5) 資金調達に関するリスク」については、金融機関に共通するリスクであり、当該リスクが顕在化した場合は、本中金の業績・業務運営に影響を与える可能性があると認識しているため、リスクアペタイト・フレームワークの下、収益・リスク・資本のバランスにかかる一体的な議論を行ったうえで、資本に見合った適切なリスクテイクを実施し、健全性の維持と継続的な利益の確保につとめております。 また、「(3) 有価証券に関するリスク」および「(4) 貸出金に関するリスク」については、市場リスクおよび信用リスクをVaRなどの統一的な尺度で計測して合算し、自己資本と対比する統合リスク管理の手法を導入しております。更に、市場環境の急変等を想定したストレスシナリオにかかる損失額を算出し、自己資本への影響を検証・評価しております。 加えて、「(5) 資金調達に関するリスク」については、通貨別および期間別に資金の入出金ギャップにかかるリスク限度額を設定し、日次でモニタリングするとともに、流動性に懸念などが生じた場合においては、調達先確保などの迅速な対応ができる態勢を整えております。 なお、2026年度においては、わが国で「金利ある世界」が定着し、金利上昇局面に移行しつつある中、米国の政権運営を巡る不確実性に加え、中東情勢をはじめとする地政学リスクの長期化や、資源・エネルギー価格の変動に起因するインフレ動向が懸念されるなど、これまで以上に変動幅の大きい市場環境が想定されることから、リスクアペタイト・フレームワークの下、柔軟なポートフォリオ運営を実施してまいります。 (1) 本中金の法的根拠等による特有のリスク 本中金は、信用金庫法(昭和26年法律第238号)に基づき、信用金庫が会員となって出資をすることにより設立された協同組織金融機関です。本中金は、信用金庫を基盤としているため、信用金庫の経営成績や財務状態の変動は、本中金グループの経営成績および財務状態に影響を与える可能性があります。 また、本中金は、信用金庫法に定める信用金庫連合会という特別の法人であり、株式会社形態をとる銀行と比較し、法制面で異なるところがあります。このような法制上の位置づけから、本中金グループの業務は一定の制約を受けております。今後の業務展開の中で、これらの制約によって本中金グループが競争優位を得られない可能性があり、その結果、本中金グループの経営成績および財務状態に影響を与える可能性があります。なお、法制面で銀行と異なる主な点は次のとおりです。 ① 信用金庫法の認可事項 本中金は、次のいずれかに該当するときは、内閣総理大臣(金融庁長官に権限を委任)の認可を受ける必要があります。a.定款を変更しようとするとき。b.業務の種類または方法を変更しようとするとき。 ② 業務の範囲 本中金の業務は、主に会員である信用金庫に対して行うものであり、会員以外の者からの預金の受入れや会員以外の者に対する資金の貸付けなどの業務については、その取扱いに先立ち内閣総理大臣(金融庁長官に権限を委任)の認可を受けております。また、債務の保証、手形の引受、有価証券の貸付けなど一部の業務については、会員のほか内閣府令で定める者に対してのみ取扱いが認められているなど一定の制限があります。 (2) 信用金庫業界のセーフティネットの運営に関するリスク 本中金は、信用金庫業界の信用秩序維持のために、セーフティネットの枠組みとして信用金庫経営力強化制度および信用金庫相互援助資金制度を運営しております。 信用金庫経営力強化制度は、信用金庫業界の経営力の一層の強化を図るため、経営分析、経営相談および資本増強制度により構成されており、信用金庫業界のセーフティネットの主要な柱であります。本中金は、この経営力強化制度に基づいて、信用金庫の経営分析を行い、必要に応じて経営相談を実施するほか、一定の限度内で個別信用金庫に対して資本を供与しております。供与先信用金庫の経営状況の変化等によっては、本中金グループの経営成績および財務状態に影響を与える可能性があります。 信用金庫相互援助資金制度は、資本増強制度による資本供与に加えて、財政的支援が必要と判断される場合において、信用金庫業界として該当信用金庫に援助を行う制度であります。当該制度を適用して支援を行う必要が生じた場合には、本中金は信用金庫業界の一員として応分の負担を行う可能性があります。その結果、本中金グループの経営成績および財務状態に影響を与える可能性があります。 (3) 有価証券に関するリスク ① 市場リスク 本中金グループは、国内外の債券、株式および投資信託等の様々な有価証券を保有しております。これらの有価証券は、金利リスク、為替リスクおよび価格変動リスク等があるため、金融市場の混乱等により、金利、為替レートおよび価格等が変動した場合には、本中金グループの経営成績および財務状態に影響を与える可能性があります。 ② 信用リスク 本中金グループは、有価証券投資に関し、国内証券については国債、地方債および政府保証債を、外国証券については主要先進国の国債等を中心としておりますが、社債や投資信託等の保有による一定の信用リスクを抱えております。これが顕在化した場合には、本中金グループの経営成績および財務状態に影響を与える可能性があります。 ③ 市場流動性リスク 本中金グループは、市場で取引される様々な有価証券を保有しておりますが、金融市場の混乱等により、保有有価証券の市場流動性が著しく低下し、価格の下落により評価損が発生した場合には、本中金グループの経営成績および財務状態に影響を与える可能性があります。 (4) 貸出金に関するリスク ① 不良債権の状況 本中金グループの不良債権比率(信用金庫法及び金融機能の再生のための緊急措置に関する法律に基づく不良債権額の対総与信残高比率)は、0.16%(2026年3月末現在、連結ベース)と低い水準となっているものの、国内外の事業会社等に対する債権を保有しており、一定の貸倒リスクを抱えております。かかるリスクへの備えとして、所要の貸倒引当金を計上しておりますが、国内外の経済動向、不動産および株式等の市況の変動、個別の融資先の業況悪化等によっては、本中金グループの不良債権および与信関係費用が増加するおそれがあり、その結果、本中金グループの経営成績および財務状態に影響を与える可能性があります。 ② 特定セクターへの集中 本中金グループは、貸出金全体に対し、本邦政府、地方公共団体および政府関係機関に対する貸出金が一定の割合を占める状況にあります。このため、本邦政府等の財政状況や信用力等の悪化、ネガティブな報道、格付会社による格下げなどがあった場合には、本中金グループの経営成績および財務状態に影響を与える可能性があります。 (5) 資金調達に関するリスク 本中金グループは、主として信用金庫から余裕資金として預け入れられた預金と金融債により資金を調達しておりますが、市場からの調達も行っております。信用金庫の資金繰りの状況や経済金融環境の変化等によっては、想定を上回る預金の流出や外貨資金調達が困難になること等により、本中金グループの経営成績及び財務状態に影響を与える可能性があります。 さらに、本中金は、国内外の格付会社4社から格付けを取得しておりますが、その格付けが引き下げられた場合には、資金調達における取引条件が悪化する、あるいは取引が制約される可能性があります。 (6) オペレーショナル・リスク 本中金グループが多様な業務を遂行していくにあたっては、オペレーショナル・リスクが存在しております。オペレーショナル・リスクとは、業務の過程、役職員の活動もしくはシステムが不適切であることまたは外生的な事象により損失を被るリスクです。具体的には、次のとおりです。 ① 事務リスク 本中金グループは、事務にかかる規程・要領等の整備、事務処理のシステム化および本部による事務指導や各種研修等を通じて適正な事務処理および不正の防止につとめておりますが、役職員による不正確な事務、あるいは不正や過失等に起因する不適切な事務が行われること等により、本中金グループの経営成績および財務状態に影響を与える可能性があります。 ② システムリスク 本中金グループは、営業支援やリスク管理等を行う情報システムを利用しているほか、信用金庫間および他業態金融機関との間の内国為替取引データの中継を行うサービスを提供しております。本中金グループでは、セキュリティポリシーに基づき、情報資産の適切な保護につとめているほか、外部からのサイバー攻撃に対するセキュリティ対策等を講じております。 しかしながら、品質不良、人為的ミスおよび災害等の要因により発生するコンピュータシステムの障害のほか、予防策が効果を発揮せず外部からのサイバー攻撃(不正アクセスおよびコンピュータウィルス感染等)に起因する情報漏洩や業務の停止等が発生した場合には、本中金グループの経営成績および財務状態に影響を与える可能性があります。 ③ コンプライアンス・リスク 本中金グループは、法令その他諸規則等が遵守されるようコンプライアンス体制および内部管理態勢の強化につとめております。また、マネー・ローンダリング、テロ資金供与および拡散金融の防止を経営の最重要課題の一つとして位置づけ、対策の高度化につとめております。 しかしながら、役職員等が法令その他諸規則等を遵守できなかった場合、予防策が効果を発揮せず役職員等による不正行為が行われた場合、または高度化する金融犯罪の発生によりマネー・ローンダリング等の不適切な取引を未然に防止できなかった場合には、行政処分や罰則に加え、損害賠償請求等による損失の発生や、顧客または市場からの信頼失墜等により、本中金グループの経営成績および財務状態に影響を与える可能性があります。 (7) 自己資本比率規制 本中金グループは、連結自己資本比率を、信用金庫法第89条第1項において準用する銀行法第14条の2の規定に基づき、信用金庫及び信用金庫連合会がその保有する資産等に照らし自己資本の充実の状況が適当であるかどうかを判断するための基準(平成18年金融庁告示第21号)により、国内基準(現時点においては4%)以上に維持する必要があります。 本中金グループの自己資本比率はこれらの基準を大きく上回っておりますが、将来、これらの基準を下回った場合、業務の縮小や新規取扱いの禁止等を含む様々な制約を受ける可能性があります。その結果、本中金グループの経営成績および財務状態に影響を与える可能性があります。 なお、本中金グループの自己資本比率に影響を与える主な要因は以下のとおりです。 ・ 有価証券ポートフォリオの価値の低下・ 不良債権処理や債務者の信用力悪化等による信用コストの増加 (8) 各種の規制および法制度等の変更 本中金グループが国内外において業務を行うにあたって適用されている法律、規則、政策、実務慣行、会計制度および税制等が変更された場合には、本中金グループの経営成績および財務状態に影響を与える可能性があります。 (9) 風評リスク 国内外のメディアにより、本中金グループ、信用金庫業界全体や特定の信用金庫に関する否定的な報道が行われた場合には、それが正確であるか否かにかかわらず、または本中金グループに直接関係しない内容であっても、本中金グループの経営成績および財務状態に影響を与える可能性があります。 (10) 競争 金融業への参入規制緩和や業務範囲の拡大などの規制緩和に伴い、金融業における競争は激化する傾向にあります。このような事業環境において、本中金グループは新たな収益機会を得るために、業務範囲を拡大することがあり、新しいリスクに晒される可能性があります。その結果、本中金グループの経営成績および財務状態に影響を与える可能性があります。 (11) 繰延税金資産の取崩し 将来の課税所得見積額および無税化スケジュール等の変更により、繰延税金資産の一部又は全部の回収が困難となり、繰延税金資産の額を減額する必要が生じた場合には、本中金グループの経営成績および財務状態に影響を与える可能性があります。 (12) 退職給付債務にかかるリスク 本中金グループの退職給付費用および債務は、年金資産の期待運用利回りや割引率等の数理計算上の前提条件に基づいて算出しております。年金資産の時価・運用利回りが下落・低下した場合、または数理計算上の前提条件に変更があった場合には、本中金グループの経営成績および財務状態に影響を与える可能性があります。 (13) 個人情報の漏洩 個人情報の保護に関する法律(個人情報保護法)および行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律(番号法)に基づき、本中金グループは、個人情報取扱事業者や個人番号関係事務実施者として個人情報(特定個人情報を含みます。)の保護にかかる義務等の遵守を求められており、個人情報保護宣言を策定するなど情報管理態勢を整備・運営しております。万が一、外部者による不正なアクセス、役職員の人為的ミスまたは事故などにより、顧客情報が漏洩し、その情報が悪用された場合、顧客に対する損害賠償の費用が発生する可能性があります。また、かかる事件が報道され、顧客または市場からの信頼失墜等により、本中金グループの経営成績および財務状態に影響を与える可能性があります。 (14) 災害等の発生に伴うリスク 地震等の災害や電力設備等の障害により、本中金グループの店舗等の施設が被害を受ける可能性があります。また、新型インフルエンザ等の感染症の流行により、本中金グループの業務運営に支障が生じる可能性があります。これら業務遂行に重大な影響を及ぼす事象が発生した場合に備えて、本中金グループでは、業務継続計画の策定、業務継続訓練の実施およびバックアップ拠点の構築など、業務継続体制を整備しておりますが、被害の程度によっては、本中金グループの経営成績および財務状態に影響を与える可能性があります。 (15) 気候変動リスク 気候関連の規制強化や技術革新といった低炭素社会への移行に伴うリスク(移行リスク)および気候変動に伴う自然災害や異常気象の増加等によりもたらされる物理的な被害に伴うリスク(物理的リスク)が、投融資先の事業・財務に影響を与えることにより、間接的にポートフォリオが影響を受ける可能性があります。 なお、本中金では、気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)提言への賛同を表明しており、同提言を踏まえた情報開示に取り組んでおります。

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