9083

神姫バス(9083)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

陸運業 運輸・物流

事業の概要

  • 地域密着型総合サービス:神姫バスグループは、バス事業を核に地域社会の移動を支え、不動産、レジャー、旅行など多岐にわたるサービスを提供しています。これは、地域住民の生活に深く根ざした事業展開を通じて、安定的な収益基盤を構築するビジネスモデルと言えます。
  • 多角的な収益源:自動車運送(路線バス、タクシー、貨物)、車両物販・整備、不動産賃貸・売買・管理、レジャーサービス(飲食、博物館)、旅行貸切、さらには保育や介護、農作物販売まで、幅広い事業を展開しています。これにより、特定の事業に依存しないリスク分散型の収益構造を構築しています。
  • 公共性と収益性の両立:不採算路線でも補助金を活用して運行を維持するなど、公共交通機関としての社会的責任を果たしつつ、不動産賃貸や開発、M&Aによる新規事業開拓で収益性を追求しています。地域貢献と企業成長を両立させる経営を目指しています。
出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
  • 自動車運送事業:路線バス、タクシー、貨物運送など、人や物の移動を支える基幹事業です。売上高239.24億円、営業利益14.23億円とグループ最大の売上を誇り、収益の柱となっています。地域社会のインフラとして重要な役割を担っています。
  • 不動産事業:不動産の賃貸、売買、仲介、管理、建築などを手掛ける事業です。売上高56.27億円に対し、営業利益は14.3億円と高い収益性を誇り、グループの安定収益源として貢献しています。優良物件への投資や不動産開発事業への参入で、さらなる成長を目指しています。
  • 車両物販・整備事業:グループ内外への車両部品・タイヤ販売、車両修理・整備を行う事業です。売上高76.26億円、営業利益8.75億円と、自動車運送事業を支える重要な役割を担っています。グループ全体の車両運行の安全性と効率性を維持するために不可欠な事業です。
2025-03 セグメント別業績
セグメント区分売上(億)営業利益(億)営業利益率
VehicleTransportation 事業 239 14 5.9%
VehicleSalesAndMaintenance 事業 76 9 11.5%
RealEstate 事業 56 14 25.4%
LeisureServices 事業 45 -0 -1.0%
TravelCharter 事業 65 -1 -1.0%
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2026|1,198 文字
3【事業の内容】当社及び当社の関係会社(当社、子会社21社(内、連結子会社17社、持分法適用子会社2社)及び関連会社1社(持分法適用関連会社)により構成)が営んでいる主な事業内容と当該事業における位置付けは、次の通りであります。なお、以下の区分は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。 (1) 自動車運送提出会社(以下「神姫バス㈱」という)が乗合旅客運送と乗合旅客運送等の受託を、子会社である神姫ゾーンバス㈱、㈱ウイング神姫が乗合旅客運送を行っております。また、子会社である神姫トラストホープ㈱が自動車の運転・保守管理を、神姫タクシー㈱等が乗用旅客運送を、神姫逓送㈱が貨物運送を行っております。(2) 車両物販・整備子会社である神姫産業㈱及び神姫商工㈱が行っており、神姫バス㈱等へ車両の部品・タイヤ販売、車両の修理等を行っております。(3) 不動産神姫バス㈱が不動産の賃貸等を行っており、子会社である神姫バス不動産㈱が建築、不動産の売買、仲介、管理、車両等の清掃及び警備業を行っております。また、神姫バス㈱は神姫商工㈱、神姫観光㈱等へ施設の賃貸を行っております。(4) レジャーサービス神姫バス㈱がツタヤFC事業、AWAJI EARTH MUSEUMの運営を、子会社である神姫フードサービス㈱等が高速道売店等における物販を含む飲食業を行っております。(5) 旅行貸切神姫バス㈱、子会社である神姫観光㈱及び㈱神姫トラベルが旅行事業を行っております。また、神姫観光㈱は貸切旅客運送も行っております。(6)その他① 経営受託神姫バス㈱及び神姫トラストホープ㈱が指定管理者として公共施設の管理・運営を行っております。② 物品販売、広告代理、Webサービス子会社である神姫Bizプロデュース㈱が物品販売、広告代理業、Webサービスの営業を行っております。③ 保育神姫バス㈱及び子会社であるしんきエンジェルハート㈱が営業を行っております。④ 介護事業子会社である㈱ケアサービス神姫が営業を行っております。⑤ 農作物販売神姫バス㈱が小売・卸売を行っております。⑥ 経営管理業子会社であるShinki International Co.,Ltd.がSBTI Co.,Ltd.及びThai cross Japan Tour Co.,Ltd.の経営管理業務等を行っております。⑦ 旅行業子会社であるThai cross Japan Tour Co.,Ltd.が海外で営業を行っております。⑧ 輸送関連サービス等子会社であるSBTI Co.,Ltd.等が営業を行っております。 (事業系統図) 以上に述べた事項の概要図は次の通りであります。 (注)無印 連結子会社*1 関連会社で持分法適用会社*2 持分法非適用会社*3 子会社で持分法適用会社

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 弱い
不採算路線でも補助金制度を活用し社会的要請の高い路線運行を守っているため
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 規制
道路運送法に基づく一般乗合旅客自動車運送業及び一般貸切旅客自動車運送業で国土交通大臣の許可が必要
顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい 中程度
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか 中程度
設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか 維持投資
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 高い
会社が挙げる主要リスク:自動車運送業に係る補助金制度の廃止・削減 / 原油相場の動向 / 自動車運送業に係る重大事故
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 8 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産★☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

地域における長年のバス運行実績と、地元住民からの一定の信頼は無形資産となり得る。しかし、明確なブランド力や特許、独占的IPの強さは限定的であり、他社との差別化要因としては弱い。

スイッチングコスト★★☆☆☆
根拠:中程度乗り換えの手間・コスト

バス利用者は、運賃や利便性(運行頻度、路線網)で比較検討するため、乗り換えのハードルは低い。ただし、特定の地域では代替交通手段が限られ、生活必需品としての側面から、一定のスイッチング・コストが発生する可能性がある。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

バス事業は、利用者数の増加がサービス価値を直接的に高めるネットワーク効果を生み出す構造ではない。プラットフォーム型ビジネスとは異なり、利用者増がバス運行の質や範囲を拡大するわけではない。

コスト優位★★☆☆☆
根拠:中程度同じ物を安く作れる

長年の事業運営によるノウハウ蓄積や、地域密着型の効率的な運行体制は、コスト面での優位性につながる可能性がある。しかし、燃料費や人件費の変動リスク、車両更新投資など、コスト構造の抜本的な優位性は確立されていない。

規模の経済★★★☆☆
根拠:中程度規模が参入障壁になる

兵庫県南部を中心に広範な路線網を保有し、地域における一定の規模を確保している。これにより、効率的な車両運用や整備体制、広告収入などでスケールメリットを享受できる。しかし、全国規模の競合と比較すると、その規模は限定的。

  • 地域に根差した事業基盤:神姫バスは長年にわたり地域に密着したバス事業を展開しており、地域住民からの高い信頼と認知度を確立しています。これにより、新規参入が難しい公共交通分野において強固な顧客基盤とネットワーク効果を享受しています。
  • 多角化による安定性:自動車運送だけでなく、不動産、レジャー、旅行、保育、介護など多岐にわたる事業を展開することで、特定の市場変動リスクを分散し、経営の安定性を高めています。例えば、バス事業が厳しい時期でも不動産収入で支えることが可能です。
  • 公共交通機関としての役割:不採算路線でも補助金を活用して運行を維持するなど、地域社会にとって不可欠なインフラとしての役割を担っています。これにより、行政や地域との連携が強化され、事業継続における優位性を確保しています。
出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

  • 『まちづくり・地域づくり企業』への進化:神姫バスグループは「グループ構想2030」において、単なる輸送サービス提供者から、人々の移動を促し、交流人口を増やし、生活を支援する『まちづくり・地域づくり企業』への進化を目指しています。これは、地域社会の持続的な発展に貢献することで、企業価値を向上させる長期的なビジョンです。
  • 両利きの経営の推進:「中期経営計画(2025-2027)」では、既存事業(路線バス、ライフプラットフォーム、不動産賃貸)の強化と、成長事業(不動産開発、インバウンド旅行、M&Aによる新規分野投資)の開拓・拡大を同時に進める「両利きの経営」を掲げています。これにより、安定した基盤を維持しつつ、新たな成長機会を追求します。
  • 人的資本経営への重点投資:運転士不足が深刻化する中、人材の確保・育成・定着を最優先課題とし、人的資本経営に積極的に投資しています。具体的には、働きがいと環境の整備、自己啓発支援、キャリア形成支援を通じて、社員の成長と企業価値向上を両立させることを目指しています。
出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下の通りであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針当社グループは、「地域共栄 未来創成」の企業理念のもと、以下のビジョン及び行動指針に則り、輸送サービスを中心として地域の発展とともに企業価値を向上させていくことを基本方針としております。 (2)経営戦略等当社グループは「グループ構想2030」で掲げる『まちづくり・地域づくり企業』への進化を目指し、「中期経営計画(2025-2027)」に掲げる重点戦略及び各施策の着実な実行と成果創出に取り組んでおります。本中期経営計画では、「既存事業の強化」を図るとともに、新たな収入源となる「成長事業の開拓・拡大」に取り組む、いわゆる両利きの経営を推進しております。また、最優先課題である運転士の確保・定着に向け、人的資本経営にも投資を重点的に実行してまいります。 1.グループ構想2030(2030年のあるべき姿)地域に不可欠、なくてはならない「まちづくり・地域づくり企業」へ進化する~人々の移動を促す。交流人口を増やす。ライフプラットフォームを構築して、人々の生活を支援する。~ 2.中期経営計画(2025-2027)<基本方針>「持続的成長を支える既存事業の強化と成長事業の開拓・拡大」<重点戦略>■既存事業の強化・路線バスを軸とした地域に最適な交通体系の構築・ライフプラットフォームによるワンストップサービスの提供・不動産賃貸業による安定収益の確保(優良物件への投資、既存資産の入れ替え)■成長事業の開拓・拡大・不動産開発事業に参入し、仕入→開発→販売を行うフロー型ビジネスを始動・インバウンドを含む旅行需要の取り込み・M&Aも活用した周辺事業・新規分野への投資■人的資本経営の推進・働きやすさと働きがいを高めるための積極的な人的投資を実行・社員一人ひとりの自己実現に寄り添いながら、人材の採用・成長・定着を促進し、人的投資が企業価値向上に繋がるサイクルを構築 (3)経営環境、優先的に対処すべき課題と具体的施策 当社グループを取り巻く経営環境は、人口減少や少子高齢化に伴う地方部の移動需要減退に加え、地政学リスクを背景とした燃料費の高騰や車両維持コストの増加、さらには運転士をはじめとする深刻な労働力不足など、依然として厳しい状況が続くものと予想されます。 このような環境認識のもと当社グループは中期経営計画に定める「持続的成長を支える既存事業の強化と成長事業の開拓・拡大」に基づく施策を着実に実行し、地域社会の発展に寄与するとともに、持続的な成長を実現してまいります。 主要なセグメントにおける対処すべき課題は次の通りであります。 <自動車運送業> 業界全体で運転士不足が深刻化する中、「安全は全てに優先する」という基本理念のもと、運行管理のデジタル化や運転士の高齢化対策を推進し、安全管理体制のさらなる高度化を図ってまいります。エリア戦略では、神戸・大阪エリアにおいて観光路線の活性化や都市部への路線拡充を重点的に進める一方、基盤エリアにおいては企業の従業員輸送や学校再編に対応した効率的なダイヤ編成を進めております。また、中山間地では地域特性に応じた交通体系への転換と新たなキャッシュポイントの創出に取り組みます。併せて、新ICカード導入等のICT活用により利便性を高め、移動をベースとした地域活性化と収益力の強化に努めてまいります。 <不動産業> 住宅部門では、注文住宅の品質を活かした建売住宅の販売強化により引渡し戸数の拡大を図ります。建設部門においては専門人材の育成を通じて中大規模案件の受託能力を高め、受注拡大と施行品質の維持向上に取り組みます。また、賃貸部門では引き続き投資基準に適合する不動産への投資を継続するとともに、不動産開発事業を持続的成長の柱となる中核事業と位置付け、経営資源の重点配分と案件の着実な事業化により、資本効率の改善と利益成長を加速させてまいります。 <旅行貸切業> 貸切バス部門では、稼働率向上に向け、処遇改善や採用強化により運転士を安定的に確保することで経営基盤の強化を図ります。旅行部門においては、インバウンド需要の取り込みに注力することとしており、競争が激化する個人旅行を縮小する一方、需要が見込まれるゴールデンルートやランドオペレーター業務へ経営資源を集中させ、シェア拡大を図ります。また、円安傾向や国際情勢を背景とした国内旅行への需要シフトを的確に捉えた商品展開により販売機会を最大化するとともに、システム刷新やAI活用により業務の効率化・生産性向上を推進してまいります。 (4)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 中期経営計画においては、最終年度である2028年3月期の連結数値目標を以下の通り定めております。 当連結会計年度におきましては、大阪・関西万博特需の影響等により、自動車運送業を中心に計画を大幅に上回る結果となりました。2027年3月期につきましては、当該特需の反動減に加え、地政学リスクを背景とした燃料費の高騰、処遇改善・人材確保に伴う人件費の増加等により減益を見込んでおります。しかしながら、成長に向けた着実な投資を実行することで、中期経営計画における当初の目標値は据え置き、その達成に向けて取り組んでまいります。 2026年3月期実績2027年3月期計画2028年3月期計画 連結売上高 (百万円)55,58057,00059,000連結営業利益(百万円)4,1993,3003,700連結経常利益(百万円)4,4343,4003,800親会社株主に帰属する当期純利益 (百万円)3,1582,2002,570売上高経常利益率8.0%6.0%6.4%
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下の通りであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針当社グループは、「地域共栄 未来創成」の企業理念のもと、以下のビジョン及び行動指針に則り、輸送サービスを中心として地域の発展とともに企業価値を向上させていくことを基本方針としております。 (2)経営戦略等当社グループは「グループ構想2030」で掲げる『まちづくり・地域づくり企業』への進化を目指し、「中期経営計画(2025-2027)」に掲げる重点戦略及び各施策の着実な実行と成果創出に取り組んでおります。本中期経営計画では、「既存事業の強化」を図るとともに、新たな収入源となる「成長事業の開拓・拡大」に取り組む、いわゆる両利きの経営を推進しております。また、最優先課題である運転士の確保・定着に向け、人的資本経営にも投資を重点的に実行してまいります。 1.グループ構想2030(2030年のあるべき姿)地域に不可欠、なくてはならない「まちづくり・地域づくり企業」へ進化する~人々の移動を促す。交流人口を増やす。ライフプラットフォームを構築して、人々の生活を支援する。~ 2.中期経営計画(2025-2027)<基本方針>「持続的成長を支える既存事業の強化と成長事業の開拓・拡大」<重点戦略>■既存事業の強化・路線バスを軸とした地域に最適な交通体系の構築・ライフプラットフォームによるワンストップサービスの提供・不動産賃貸業による安定収益の確保(優良物件への投資、既存資産の入れ替え)■成長事業の開拓・拡大・不動産開発事業に参入し、仕入→開発→販売を行うフロー型ビジネスを始動・インバウンドを含む旅行需要の取り込み・M&Aも活用した周辺事業・新規分野への投資■人的資本経営の推進・働きやすさと働きがいを高めるための積極的な人的投資を実行・社員一人ひとりの自己実現に寄り添いながら、人材の採用・成長・定着を促進し、人的投資が企業価値向上に繋がるサイクルを構築 (3)経営環境、優先的に対処すべき課題と具体的施策 当社グループを取り巻く経営環境は、人口減少や少子高齢化に伴う地方部の移動需要減退に加え、地政学リスクを背景とした燃料費の高騰や車両維持コストの増加、さらには運転士をはじめとする深刻な労働力不足など、依然として厳しい状況が続くものと予想されます。 このような環境認識のもと当社グループは中期経営計画に定める「持続的成長を支える既存事業の強化と成長事業の開拓・拡大」に基づく施策を着実に実行し、地域社会の発展に寄与するとともに、持続的な成長を実現してまいります。 主要なセグメントにおける対処すべき課題は次の通りであります。 <自動車運送業> 業界全体で運転士不足が深刻化する中、「安全は全てに優先する」という基本理念のもと、運行管理のデジタル化や運転士の高齢化対策を推進し、安全管理体制のさらなる高度化を図ってまいります。エリア戦略では、神戸・大阪エリアにおいて観光路線の活性化や都市部への路線拡充を重点的に進める一方、基盤エリアにおいては企業の従業員輸送や学校再編に対応した効率的なダイヤ編成を進めております。また、中山間地では地域特性に応じた交通体系への転換と新たなキャッシュポイントの創出に取り組みます。併せて、新ICカード導入等のICT活用により利便性を高め、移動をベースとした地域活性化と収益力の強化に努めてまいります。 <不動産業> 住宅部門では、注文住宅の品質を活かした建売住宅の販売強化により引渡し戸数の拡大を図ります。建設部門においては専門人材の育成を通じて中大規模案件の受託能力を高め、受注拡大と施行品質の維持向上に取り組みます。また、賃貸部門では引き続き投資基準に適合する不動産への投資を継続するとともに、不動産開発事業を持続的成長の柱となる中核事業と位置付け、経営資源の重点配分と案件の着実な事業化により、資本効率の改善と利益成長を加速させてまいります。 <旅行貸切業> 貸切バス部門では、稼働率向上に向け、処遇改善や採用強化により運転士を安定的に確保することで経営基盤の強化を図ります。旅行部門においては、インバウンド需要の取り込みに注力することとしており、競争が激化する個人旅行を縮小する一方、需要が見込まれるゴールデンルートやランドオペレーター業務へ経営資源を集中させ、シェア拡大を図ります。また、円安傾向や国際情勢を背景とした国内旅行への需要シフトを的確に捉えた商品展開により販売機会を最大化するとともに、システム刷新やAI活用により業務の効率化・生産性向上を推進してまいります。 (4)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 中期経営計画においては、最終年度である2028年3月期の連結数値目標を以下の通り定めております。 当連結会計年度におきましては、大阪・関西万博特需の影響等により、自動車運送業を中心に計画を大幅に上回る結果となりました。2027年3月期につきましては、当該特需の反動減に加え、地政学リスクを背景とした燃料費の高騰、処遇改善・人材確保に伴う人件費の増加等により減益を見込んでおります。しかしながら、成長に向けた着実な投資を実行することで、中期経営計画における当初の目標値は据え置き、その達成に向けて取り組んでまいります。 2026年3月期実績2027年3月期計画2028年3月期計画 連結売上高 (百万円)55,58057,00059,000連結営業利益(百万円)4,1993,3003,700連結経常利益(百万円)4,4343,4003,800親会社株主に帰属する当期純利益 (百万円)3,1582,2002,570売上高経常利益率8.0%6.0%6.4%
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1)経営成績等の状況の概要当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次の通りであります。 ①財政状態及び経営成績の状況当連結会計年度のわが国経済は、内需主導の回復基調で推移しましたが、米国の通商政策や地政学的リスクの高まりを背景としたエネルギー価格の高騰や物価上昇が及ぼす経営や家計への影響などが懸念され、先行きは依然として不透明な状況が続いております。このような状況の中、当社グループにおいては、「まちづくり・地域づくり企業」へ進化することを長期構想であるグループ構想2030に掲げ、2028年3月期までの中期経営計画においては「持続的成長を支える既存事業の強化と成長事業の開拓・拡大」の基本方針の下で各種施策の遂行に向けた取り組みを実施しました。特に自動車運送業では、重点戦略エリアとしている神戸エリアにおいて、神戸空港国際チャーター便の運航開始に合わせ神戸空港と三宮を結ぶ路線の拡充を行いました。また、「大阪・関西万博」の開催に伴い、会場への直行バスの運行など、自動車運送業及び旅行貸切業を中心に収益の獲得に努めました。万博終了後は、万博効果の剥落を埋めるべく高速バス路線の拡充などへこの輸送力を振り向けております。その他、2026年3月1日に姫路駅前に兵庫の魅力を発信する新たな観光施設「MONZEN」をオープンしました。 この結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下の通りとなりました。 a.財政状態当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末に比べ7,490百万円増加し、74,564百万円となりました。増減の主なものは、有形固定資産の増加4,243百万円、投資その他の資産の増加2,836百万円などであります。負債は、前連結会計年度末に比べ3,282百万円増加し、20,893百万円となりました。増減の主なものは、借入金の増加2,984百万円、繰延税金負債の増加566百万円などであります。純資産は、利益剰余金の増加2,716百万円、その他有価証券評価差額金の増加945百万円などにより前連結会計年度末に比べ4,207百万円増加の53,670百万円となり、自己資本比率は71.9%となりました。 b.経営成績当連結会計年度の売上高は前期比2,626百万円(5.0%)増の55,580百万円、営業利益は前期比724百万円(20.9%)増の4,199百万円、経常利益は前期比705百万円(18.9%)増の4,434百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は前期比686百万円(27.8%)増の3,158百万円となりました。 セグメントの経営成績は次の通りであります。売上高、営業利益はセグメント間の内部売上高又は振替高控除前の金額であります。 (自動車運送)路線バス部門においては、2024年10月に実施した運賃改定の効果及び4月に開業した「GLION ARENA KOBE」へのシャトルバスの運行を開始したことなどにより増収となりました。高速バス部門においては、兵庫県下(神戸・姫路)から大阪・関西万博会場へのアクセスバスの運行が旺盛な需要を捉えたことなどにより増収となりました。「大阪・関西万博」終了後には一部運休していた伊丹空港線、関西空港線及び松江出雲線の運行を再開したことに加え、兵庫県三田市から京都駅を乗り継ぎなしでダイレクトに結ぶ「三田・京都線」の運行を開始しました。また、現在整備が進められている「バスタ神戸三宮」の運営会社となる「株式会社バスターミナル神戸三宮」を設立し当期より新たに連結の範囲に含めております。以上の結果、売上高は前期比1,646百万円(6.8%)増の25,783百万円、営業利益は前期比700百万円(49.2%)増の2,124百万円となりました。 (車両物販・整備)車両物販部門においては、車両平均使用年数の長期化に伴う整備部品の出荷が好調に推移したこと及び部品価格の見直しなどにより増収となりました。整備部門においては、車検整備台数及び鈑金関連受注の増加などにより増収となりました。以上の結果、売上高は前期比730百万円(7.0%)増の11,122百万円、営業利益は前期比75百万円(8.6%)増の950百万円となりました。 (不動産)賃貸部門においては、学生向け賃貸マンションの賃貸を開始しましたが、リニューアルに伴う大型商業施設の解約により減収となりました。住宅部門においては注文住宅の引き渡し件数が増加したことにより増収となりました。建設部門においては、金属系工場や障害者支援施設などの新築工事を受注したことにより増収となりました。以上の結果、売上高は前期比452百万円(6.6%)増の7,278百万円となりましたが、修繕費の増加などにより営業利益は前期比23百万円(△1.6%)減の1,407百万円となりました。 (レジャーサービス)サービスエリア部門においては、「大阪・関西万博」期間中の交通需要増を捉えたことなどにより増収となりました。飲食部門においては、当期より新たに連結の範囲に含めた飲食部門の子会社「株式会社与太呂」が増収に寄与しました。以上の結果、売上高は前期比482百万円(10.6%)増の5,022百万円となりましたが、2025年3月にオープンした「AWAJI EARTH MUSEUM」において立ち上げ期間における費用負担が先行したことなどにより、営業損失は80百万円(前期は営業損失44百万円)となりました。 (旅行貸切)旅行部門においては、「大阪・関西万博」ツアーや団体旅行が好調に推移したことなどにより増収となりました。貸切バス部門においても、「大阪・関西万博」への輸送を受注したこと及び貸切バス新運賃の適用などにより増収となりました。以上の結果、売上高は前期比427百万円(6.4%)増の7,062百万円、営業利益は23百万円(前期は営業損失68百万円)となりました。 (その他)経営受託部門においては、既存施設の指定管理料の増額はありましたが、農業部門において前期にバスの八百屋を閉店したことなどにより減収となりました。以上の結果、売上高は前期比137百万円(△2.9%)減の4,651百万円、姫路駅前にオープンした「MONZEN」の初期費用を計上したことなどにより営業損失は171百万円(前期は営業損失102百万円)となりました。 ②キャッシュ・フローの状況当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べて53百万円増加し、5,972百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次の通りであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益4,035百万円、減価償却費1,588百万円などにより4,793百万円の収入(前期は4,704百万円の収入)となりました。 (投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出6,349百万円、投資有価証券の取得による支出743百万円などにより7,165百万円の支出(前期は5,286百万円の支出)となりました。 (財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入れによる収入4,800百万円、長期借入金の返済による支出1,846百万円、配当金の支払額422百万円、ファイナンス・リース債務の返済による支出169百万円などにより2,390百万円の収入(前期は554百万円の収入)となりました。 なお、当連結会計年度におけるフリー・キャッシュ・フロー(営業活動におけるキャッシュ・フローと投資活動におけるキャッシュ・フローを合算したもの)は2,371百万円のマイナスとなりました。 ③生産、受注及び販売の実績当社グループはサービス業を主体とし、その生産・販売品目は広範囲かつ多種多様であるため、生産実績・受注状況に代えて各セグメントの大半を占める提出会社及び特定の子会社の状況をb.その他の実績として記載するとともに、「(1)経営成績等の状況の概要」における各セグメント業績に関連付けて示しております。 a.販売実績当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次の通りであります。 セグメントの名称金額(百万円)前年同期比(%)自動車運送25,590107.0車両物販・整備7,899103.6不動産5,52098.1レジャーサービス5,022110.6旅行貸切6,970106.7 報告セグメント計51,004105.7その他4,57597.4合計55,580105.0(注)1.セグメント間の取引については消去しております。2.総販売実績の100分の10以上の相手先は、前連結会計年度、当連結会計年度ともありません。 b.その他の実績①自動車運送会社名事業内容等単位当連結会計年度前年同期比(%)神姫バス㈱一般乗合旅客・車両数(注)両783101.4 同 ・輸送人員(注)千人50,145103.5(注)1.一般旅客・車両数のうちリース車両は1両(前期は1両)であります。2.一般乗合旅客・車両数及び輸送人員のうちには、特定旅客に対するものが65両(前期比114.0%)、 1,537千人(前期比101.2%)含まれております。 ②車両物販・整備会社名事業内容等単位当連結会計年度前年同期比(%)神姫産業㈱自動車部品・タイヤ仕入高百万円6,067103.9神姫商工㈱自動車整備・車検台数台5,918101.1自動車販売・販売台数台31897.8 ③不動産会社名事業内容等単位当連結会計年度前年同期比(%)神姫バス㈱賃貸料百万円2,44598.8神姫バス不動産㈱土地分譲・区画数区画2993.5建物販売・戸数戸50108.7建設事業・完成工事高百万円1,930120.7 ④レジャーサービス会社名事業内容等単位当連結会計年度前年同期比(%)神姫バス㈱ツタヤFC業・有効会員数人86,86594.4神姫フードサービス㈱飲食業・仕入高(売店の物販を含む)百万円1,594105.1 ⑤旅行貸切会社名事業内容等単位当連結会計年度前年同期比(%)神姫観光㈱一般貸切旅客・車両数(注)両84100.0 同 ・延実働車両数両12,783100.3神姫観光㈱及び神姫バス㈱旅行業・ツアー集客数人122,94283.5(注)一般貸切旅客・車両数のうちリース車両は6両(前期比50.0%)であります。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次の通りであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容売上高は、自動車運送業において大阪・関西万博会場へのアクセスバスの運行が需要を捉えたこと、車両物販・整備業において整備部品の出荷が好調に推移したことなどにより、前期に比べ2,626百万円(5.0%)増加し、55,580百万円となりました。営業利益は、人件費などの増加があったものの、上記の増収により前期に比べ724百万円(20.9%)増加し、4,199百万円となりました。経常利益は、営業外費用において支払利息は増加したものの営業利益の増加に伴い前期に比べ705百万円(18.9%)増加し、4,434百万円となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は、特別損失において減損損失は増加したものの、経常利益の増加に伴い前期に比べ686百万円(27.8%)増加し、3,158百万円となりました。なお、売上高経常利益率は8.0%(前期比1.0ポイント増)、ROA(総資産経常利益率)は6.3%(前期比0.5ポイント増)となりました。セグメントごとの分析につきましては、「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載の通りであります。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報当連結会計年度末の各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因につきましては、「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載しております。資本の財源及び資金の流動性につきましては、当社グループの運転資金及び設備資金を内部資金又は金融機関からの借入により資金調達することとしています。短期運転資金は自己資金及び金融機関からの短期借入金を基本としており、設備投資や長期運転資金につきましては、自己資金及び金融機関からの長期借入金での調達を基本としております。また、当社グループではキャッシュ・マネジメントシステム(CMS)を導入し、グループ内資金を集中管理することにより資金効率向上及び有利子負債の圧縮に努めております。なお、当連結会計年度末における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は6,399百万円となり、前連結会計年度に比べ2,838百万円増加しております。 ③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載の通りであります。

事業リスク

  • 補助金制度の変動リスク:自動車運送業は不採算路線において補助金に依存しており、将来的に補助金制度の廃止や削減があった場合、路線廃止や事業規模の縮小、地域社会からの信用低下、業績悪化に繋がる可能性があります。
  • 燃料価格の変動リスク:バスの動力源である原油価格の変動は、運行コストに直接影響を与え、業績を悪化させる可能性があります。EVバスへの移行が進んでも、電力価格が原油相場に連動する可能性があり、このリスクは継続すると考えられます。
  • 重大事故発生のリスク:自動車運送業の特性上、重大事故の発生は常にリスクとして存在します。万一、死亡・重大事故が発生した場合、多額の賠償費用だけでなく、行政処分による事業計画の制限や社会的信用の失墜、ひいては経営基盤を揺るがす可能性もあります。
出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2026|3,344 文字
3【事業等のリスク】有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下の通りであります。なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 (1)自動車運送業に係る補助金自動車運送業においては、不採算路線であっても補助金制度を活用しながら社会的要請の高い路線運行を守っております。将来、補助金制度の廃止や一部削減が行われた場合、路線廃止等による事業規模の縮小、それによる地域社会の信用低下及び業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 (2)原油相場の動向バスの動力源として、原油に大きく依存しており、その価格の動向は業績に影響を及ぼします。今後、EVバスへの移行がなされたとしても、電力価格は原油相場に依拠するところが多く、変わらず業績へ影響を及ぼすと考えます。購入単価が1円変動した場合、営業利益に与える影響は年間約20百万円と試算しております。 (3)自動車運送業に係る重大事故自動車運送業の特性上、重大事故の可能性は常にあります。死亡・重大事故が発生すれば、賠償費用はもとより、行政処分により新たな事業計画が抑制される可能性があり、また社会的信用の失墜により、当社グループの運送業以外の事業へも影響を及ぼす可能性があり、規模によっては経営基盤を揺るがす可能性もあります。運輸安全マネジメント制度の導入により、「輸送の安全の確保」が義務付けとなっておりますが、当社グループとしましても「安全は全てに優先する」という基本理念の下、①3悪(飲酒運転・無免許運転・無車検運行)の撲滅、②死亡事故・重大事故ゼロ、③横断歩道上の事故ゼロ、④自転車との事故ゼロ、⑤交通事故件数の減少の5項目を目標に掲げ、トップから現場まで一丸となった安全管理体制(安全風土、安全文化)の構築に努めております。また、車両欠陥事故を絶対に起こさないよう、グループ内整備で法令に基づく点検・整備を徹底しており、加えて自社独自の追加整備など整備管理に細心の注意を払っております。 (4)労働力の確保当社グループが求める人材・労働力の確保、育成が計画通りに進捗しない場合は、事業計画の停滞が発生し、ひいては当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。持続的成長を支える重点取組として、①事業構造変革に対応した人材確保・育成(乗務職の確保と専門性強化、成長事業・新規領域への人材シフト)②主体的な学びとキャリア形成支援(自己啓発支援、多様な経験の提供)③働きがいと環境の整備(本社2拠点化、処遇改善)を人材戦略の3つ柱として人的資本経営を推進し、企業価値の向上に繋げます。 (5)主要取引不動産業における主要賃貸物件や、自動車運送業における特定契約輸送等、特定の取引先との取引の消滅により業績に悪影響を及ぼす可能性があります。また、レジャーサービス業等においては一部フランチャイズ契約によっておりますので、提供される商品やサービスに重大な欠陥等が生じた場合や、本部の経営方針の転換や業績が悪化した場合には、当社グループの経営成績及び事業戦略等に影響を及ぼす可能性があります。不動産業や自動車運送業においては、特定の取引先と友好な関係を築きつつ、事業拡大を進め取引先を増やし、リスクを分散させることに努めてまいります。また、レジャーサービス業においては、提供される商品やサービス等についてはフランチャイザーと十分に協議を進めながら重大な欠陥が生じないよう注意を払っております。 (6)伝染病等新型コロナウイルス感染症の拡大では、緊急事態宣言が発出され、休校や休業など外出自粛要請がなされました。この様な対処法が確立していない、もしくは感染力が強い伝染病が流行した場合、人の移動が収益へと繋がる自動車運送業、旅行貸切業、レジャーサービス業等においては収益性の低下を招き、業績及び資金繰りに悪影響を及ぼす可能性があります。当社グループでは、このような事態においても公共交通事業者としての責務を果たすため、利用者の動向を見極めながら柔軟なダイヤ編成を行うとともに、固定費のさらなる削減、不採算事業の整理等の効率化に努めております。 (7)自然災害、異常気象台風や地震等の自然災害が発生した場合、保有資産の毀損や道路環境の変化による迂回運行など自動車運送業等の費用が増大し、業績に影響を及ぼします。また、冷夏暖冬、長雨、大雪などでは、旅行貸切業、レジャーサービス業等の収益性の低下を招き、業績に影響を及ぼす可能性があります。当社グループでは、事業継続計画を策定し、有事の際には車両等資産の保全・バス運行復旧に向けた行動計画等マニュアルに則り、いち早い復旧に努め被害を最小限に抑える努力をしてまいります。 (8)法令順守・不正行為当社グループが展開する主要な事業は、道路運送法に基づく一般乗合旅客自動車運送業及び一般貸切旅客自動車運送業で国土交通大臣の許可を得て営業を行っております。また、その他の各事業も様々な法令・規則等による規制を受けており、これらの規制に違反した場合、又は規制に重大な変更があった場合、当社グループの事業活動が制限されるほか、法令・規制等を順守する費用が発生する等、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。当社グループでは、ガバナンス強化、各種法令及び社会的規範を順守するため、コンプライアンス推進会議を設置し、グループ全社の不正防止と法令順守、企業倫理の醸成に努めております。また、社内及び社外に「内部公益通報に関する規程」に基づく通報相談窓口を設置し、法令違反等の未然防止とコンプライアンス体制の充実を図っております。 (9)保有資産の減損保有資産においては「棚卸資産の評価に関する会計基準」、「固定資産の減損に係る会計基準」等を適用しており、資産の回収可能額が帳簿価額を下回った場合等、当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。当社グループでは、収益性の低下等により投資額の回収が見込めないことにより減損処理が必要となる場合には、減損損失を計上するとともに、追加損失の計上が無いように収支改善策に取り組んでおります。 (10)退職給付債務従業員の退職給付費用及び債務は、割引率等数理計算上で設定される前提条件や年金資産、退職給付信託の期待運用収益率に基づいて予測計算されております。運用実績や金利変動、想定外の従業員の変動により実際の結果が変更された場合、その影響は累積され、将来にわたって規則的に認識されるため、将来期間において認識される費用に影響を与えます。今後の資産運用環境や金利動向次第では、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 (11)サイバーセキュリティ自動車運送業、旅行貸切業等の事業活動において、多くの顧客情報を保有しております。これらの情報システムに対し、サイバー攻撃や不正アクセス及び内部不正等が発生した場合には、情報漏えいや事業活動の停滞が生じる恐れがあり、社会的信用の低下、復旧費用や損害賠償責任の発生等により、当社グループの経営成績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。当社グループでは、従業員の役割や業務内容に応じたアクセス制御、定期的なセキュリティ訓練、エンドポイント保護プラットフォーム(EPP)やエンドポイント検出及び対応(EDR)の導入、さらに外部専門機関との連携による24時間体制の監視を通じて、情報セキュリティの強化とリスクの低減に努めております。 (12)食品の安全性当社グループは、お客様に安全・安心な食品を提供するため、衛生管理や品質管理を徹底し、トレーサビリティの強化にも注力しております。しかしながら、そうした取り組みの範囲を超えた事象が発生した場合、関連商品の消費の縮小や安全性確保のための費用により、当社グループの業績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。

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