9408

BSNメディアホールディングス(9408)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

情報・通信業 情報通信・サービスその他

事業の概要

  • 放送事業
    BSNメディアホールディングスグループの中核事業であり、株式会社新潟放送が放送法に基づく一般放送事業を展開しています。テレビやラジオの番組制作・放送を通じて、広告収入や番組販売などで収益を得るビジネスモデルです。地域に密着した情報提供やエンターテイメントを通じて、視聴者・聴取者の獲得を目指しています。
  • システム関連事業
    株式会社BSNアイネットを中心に、システムインテグレーションやITソリューションを提供しています。企業のITインフラ構築から運用サポート、ソフトウェア開発、医療保険請求事務の受託まで、幅広いITサービスを手掛けており、多様な顧客のデジタル化を支援することで収益を上げています。
  • 建物サービスその他事業
    株式会社BSNウェーブが建物管理や不動産関連業務を行っています。施設の維持管理や清掃、警備などのサービスを提供し、安定的な収益源を確保しています。放送事業やシステム関連事業とは異なる分野で、グループ全体の事業ポートフォリオの多様化に貢献しています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
  • 放送事業
    新潟放送が中心となり、テレビ・ラジオの一般放送事業を展開しています。地域に密着した番組制作や広告収入が主な収益源で、売上高は57.85億円、営業利益は3.14億円と、グループの中核を担う事業です。新潟県を主な事業地域としています。
  • システム関連事業
    BSNアイネットを中心に、システムインテグレーション、ITソリューション、ソフトウェア開発、ITインフラサービスなどを提供しています。グループ内で最も売上高が大きく、171.16億円の売上と13.02億円の営業利益を上げており、グループの稼ぎ頭となっています。事業地域は日本国内が中心です。
  • 建物サービスその他事業
    BSNウェーブが建物管理や不動産関連業務を手掛けています。売上高は14.74億円、営業利益は0.92億円で、グループ全体の事業ポートフォリオを多様化し、安定的な収益基盤を支える役割を担っています。主に新潟県内での事業展開です。
2025-03 セグメント別業績
セグメント区分売上(億)営業利益(億)営業利益率
BroadcastingBusiness 地域 58 3 5.4%
SystemRelatedBusiness 地域 171 13 7.6%
BuildingServiceAndOtherBusiness 地域 15 1 6.2%
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2026|714 文字
3【事業の内容】 当社グループは、当社、連結子会社6社、非連結子会社2社、及び関連会社4社で構成され、下記「事業の系統図」で示しているとおり、民間放送業、システム関連事業、及び建物サービス事業等とそれぞれ異なった分野で事業活動を展開しております。 当社グループの各社の主な業務は次のとおりであります。 放送事業㈱新潟放送……………………放送法による一般放送事業㈱語れ。………………………ブランディング戦略のコンサルティング㈱サンビデオ映像……………テレビ番組・CM制作などのコンテンツ制作 システム関連事業㈱BSNアイネット…………システムインテグレーション等、ITソリューション関連事業㈱ビーアイテック……………ITインフラ環境の総合サービス及びIT運用サポート・保守サービス㈱ITスクエア………………コンピュータシステムの企画及び経営合理化等に関するコンサルタント㈱エム・エス・シー…………医療保険請求事務等の受託及び派遣龍越ソフト㈱…………………IT関連ソフトウエアの開発・販売㈱エヌ・テイ・エス…………ソフトウェア開発及びシステム運用・保守サービス㈱日本ファシリティ…………一般派遣及び事務処理受託㈱グローバルネットコア……ITインフラサービスの提供およびWebサイト制作・Webシステム開発 建物サービスその他事業㈱BSNウェーブ……………建物管理・不動産等の業務 事業の系統図は次のとおりであります。 (注)*1=連結子会社*2=当社の子会社で非連結・持分法非適用会社*3=当社の関連会社で持分法非適用会社*4=㈱BSNアイネットの子会社で非連結・持分法非適用会社*5=㈱BSNアイネットの関連会社で持分法非適用会社

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 弱い
広告媒体の競争激化、広告主企業の広告手法の変化が業績に影響を及ぼす可能性があるため。
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 規制
放送事業は「電波法」「放送法」等の法令による規制を受けている。
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか シクリカル
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 高い
会社が挙げる主要リスク:広告手法の構造的変化が業績に及ぼす影響 / メディア間の競争による影響 / 放送事業者に対する法的規制の影響
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 5 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産★☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

BSNメディアホールディングスは、地域に根差したメディア企業であり、長年の事業活動を通じて地域社会における一定の認知度と信頼を築いている可能性がある。しかし、具体的なブランド価値や特許、規制ライセンスに関する情報は乏しく、無形資産としての競争優位性は限定的と判断される。

スイッチングコスト★☆☆☆☆
根拠:弱い乗り換えの手間・コスト

BSNメディアホールディングスが提供するサービス(例:新聞、テレビ、ラジオ、ウェブメディア)の利用者は、他のメディアへの乗り換えが比較的容易であると考えられる。特定の地域に強く結びついている点は考慮されるが、顧客が乗り換える際の直接的な損失は小さいと推測される。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

BSNメディアホールディングスの事業モデルにおいて、ユーザー数の増加がサービス価値を直接的に向上させるようなネットワーク効果は確認されない。情報発信が主体のビジネスであり、プラットフォーム型ビジネスのような特性は持たない。

コスト優位★☆☆☆☆
根拠:弱い同じ物を安く作れる

地域メディアとしての事業展開は、全国規模のメディアと比較して、特定の地域にリソースを集中させることで、ある程度のコスト効率を発揮する可能性はある。しかし、デジタル化の進展や競争激化により、構造的なコスト優位性を確立しているとは言えない。

規模の経済★★☆☆☆
根拠:中程度規模が参入障壁になる

BSNメディアホールディングスは、新潟県を主要な事業基盤とする地域メディアグループであり、その地域内においては一定の規模を持つ。しかし、業界全体の規模と比較すると、効率規模による競争優位性は限定的であり、寡占状態を形成しているとは言い難い。

  • 地域密着の放送ネットワーク
    株式会社新潟放送は、JNNネットワーク(TBSテレビをキー局とする)に加盟しており、ニュース取材や番組、営業面での協力関係を通じて、ローカル放送局としての企業価値を維持しています。これにより、全国的な情報網と地域に根差した情報発信力を両立し、地域住民からの信頼を得ています。
  • 多角的な事業展開
    放送事業を中核としつつも、システム関連事業や建物サービス事業など、異なる分野で事業を展開しています。これにより、特定の事業環境の変化によるリスクを分散し、グループ全体の安定的な収益基盤を構築しています。特にITソリューションは成長分野として期待されています。
  • 災害時における情報伝達の要
    ラジオ事業において、信越地区管内で初めてワイドFM(FM補完)中継局を整備し、新潟県内世帯の80%をカバーしています。これにより、災害発生時には重要なライフラインとして機能し、地域住民への迅速な情報伝達を可能にしています。これは地域社会への貢献と同時に、放送局としての存在意義を高めています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

  • ラジオ事業の強化
    ラジオ業界全体の景況が厳しい中で、営業力の強化を目指し、ラジオ独自の企画提案を推進しています。ワイドFM中継局の整備による災害時の情報伝達機能の強化や、音質向上に合わせた音楽番組の充実、知名度の高いタレントの起用による若年層への浸透を図り、聴取率向上とラジオ新時代の創出を目指しています。
  • 視聴率向上とコンテンツ強化
    迅速・正確な報道と地域社会への貢献を重視し、報道・情報・教養番組を制作しています。特に、新潟県の魅力を発信する「BSN水曜見ナイト」や、土曜ランチTV「なじラテ。」などの自社制作番組の強化、全国ネット番組の企画制作・セールス、海外展開可能なコンテンツの充実を通じて、番組視聴率の向上とスポット収入の増加を目指しています。
  • 情報処理サービス事業の展開
    IT業界の変化に対応し、個別システム開発からパッケージソフトやSaaS導入への切り替えを加速させ、AI、IoT、ビッグデータを活用した新たなサービス提供を推進しています。顧客と地域社会から信頼される技術集団として、高収益成長と利益率の向上を図り、豊かな未来創りに貢献することを目指しています。
出典: FY2017 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。(1)経営方針 当社グループは、経営理念「新潟の情報産業として地域に寄り添い、様々な課題解決を通じて新潟の持続的な発展に貢献し続ける」のもと、すべてのステークホルダーから信頼される多角的なコンテンツ・サービスの提供に努めております。放送、IT、不動産管理などを包括的に手がける強みを活かし、組織内外の共創と積極的な成長投資を通じて、社会課題の解決と持続的な事業成長を両立させてまいります。 公共性の極めて高い当社グループは、安定した経営基盤の確保、地域社会への貢献、長期的な企業価値の向上を最重要課題と考え、経営の効率性や透明性の確保に努めてまいります。 (2)経営環境及び対処すべき課題と当社グループの経営戦略等 当社グループはこの度、新たな指針として2026年度から2028年度までを期間とする中期経営計画を策定いたしました。外部環境の劇的な変化に対応するため、「放送・メディア」「ITシステム開発」「建物管理」の各事業が持つ強みを融合させ、グループシナジーの創出を加速させ、高付加価値型ビジネスへの転換を推進してまいります。本計画の実行にあたり、本年新たにグループ横断型の「成長戦略推進会議」を設置いたしました。本会議において、グループおよび各社の成長に資する新規事業や戦略投資等の案件を迅速かつ厳正に審査し、機動的な投資を実施することで、飛躍的な成長を目指してまいります。これら一連の取り組みを通じて「総合ソリューション事業グループ」を確立し、持続的な高収益体質への変革を実現してまいります。 グループの中核である放送事業においては、長年培ってきた地上波の信頼性と地域創生への情熱に、デジタル技術を掛け合わせることで、ビジネスモデルの変革を推進いたします。良質なコンテンツの多角的(360度)展開、IP(知的財産)の活用や地域商社機能といった放送外事業の探索を強化し、収益ポートフォリオの最適化を推進いたします。また、CSV(共通価値の創造)経営として取り組む「キッズプロジェクト」「健康寿命延伸」「防災・減災」の各プロジェクトを発展させ、地域社会にとって不可欠な存在であり続けることを目指します。 もう一つの中核であるシステム関連事業においては、各業種で労働力不足の深刻化に伴い、生産性向上の要請からDX(デジタルトランスフォーメーション)への取り組みが一段と進展しております。一方で、サイバーセキュリティの脅威やサプライチェーンのリスクへの対策など企業の事業活動の安定化に向けた対策が喫緊の課題となっています。バックオフィス業務にとどまらず基幹業務システムにもAI活用が浸透しつつあることを踏まえ、さらなる労働生産性の向上と業務基盤の強靭化に資するサービスを提供してまいります。不透明な環境下においても、IT技術の活用と柔軟な対応力によりイノベーションを創出し、お客様との価値共創を通じて持続的な事業成長を実現してまいります。 当社は認定放送持株会社として、その高い公共性と社会的責任を真摯に受け止め、経営の透明性向上および内部統制の強化に継続的に取り組んでおります。さらに放送業界に強く求められているコンプライアンス強化の取り組みとして、新潟放送においては、社外専門家と直結した相談・通報窓口を新設いたしました。今後も人権尊重を根底に据えた誠実な企業活動を徹底してまいります。また、グループの持続的成長を支える最大の経営資源を「人」と捉え、人的資本への投資を加速いたします。業種の垣根を越えた人材交流や知見の共有を活性化させ、新たな価値を創造し得る「多才な人材」を育成するとともに、女性管理職の積極登用や多様な人材の確保を通じて、変化に即応できる強靭な組織基盤の構築に邁進してまいります。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。(1)経営方針 当社グループは、経営理念「新潟の情報産業として地域に寄り添い、様々な課題解決を通じて新潟の持続的な発展に貢献し続ける」のもと、すべてのステークホルダーから信頼される多角的なコンテンツ・サービスの提供に努めております。放送、IT、不動産管理などを包括的に手がける強みを活かし、組織内外の共創と積極的な成長投資を通じて、社会課題の解決と持続的な事業成長を両立させてまいります。 公共性の極めて高い当社グループは、安定した経営基盤の確保、地域社会への貢献、長期的な企業価値の向上を最重要課題と考え、経営の効率性や透明性の確保に努めてまいります。 (2)経営環境及び対処すべき課題と当社グループの経営戦略等 当社グループはこの度、新たな指針として2026年度から2028年度までを期間とする中期経営計画を策定いたしました。外部環境の劇的な変化に対応するため、「放送・メディア」「ITシステム開発」「建物管理」の各事業が持つ強みを融合させ、グループシナジーの創出を加速させ、高付加価値型ビジネスへの転換を推進してまいります。本計画の実行にあたり、本年新たにグループ横断型の「成長戦略推進会議」を設置いたしました。本会議において、グループおよび各社の成長に資する新規事業や戦略投資等の案件を迅速かつ厳正に審査し、機動的な投資を実施することで、飛躍的な成長を目指してまいります。これら一連の取り組みを通じて「総合ソリューション事業グループ」を確立し、持続的な高収益体質への変革を実現してまいります。 グループの中核である放送事業においては、長年培ってきた地上波の信頼性と地域創生への情熱に、デジタル技術を掛け合わせることで、ビジネスモデルの変革を推進いたします。良質なコンテンツの多角的(360度)展開、IP(知的財産)の活用や地域商社機能といった放送外事業の探索を強化し、収益ポートフォリオの最適化を推進いたします。また、CSV(共通価値の創造)経営として取り組む「キッズプロジェクト」「健康寿命延伸」「防災・減災」の各プロジェクトを発展させ、地域社会にとって不可欠な存在であり続けることを目指します。 もう一つの中核であるシステム関連事業においては、各業種で労働力不足の深刻化に伴い、生産性向上の要請からDX(デジタルトランスフォーメーション)への取り組みが一段と進展しております。一方で、サイバーセキュリティの脅威やサプライチェーンのリスクへの対策など企業の事業活動の安定化に向けた対策が喫緊の課題となっています。バックオフィス業務にとどまらず基幹業務システムにもAI活用が浸透しつつあることを踏まえ、さらなる労働生産性の向上と業務基盤の強靭化に資するサービスを提供してまいります。不透明な環境下においても、IT技術の活用と柔軟な対応力によりイノベーションを創出し、お客様との価値共創を通じて持続的な事業成長を実現してまいります。 当社は認定放送持株会社として、その高い公共性と社会的責任を真摯に受け止め、経営の透明性向上および内部統制の強化に継続的に取り組んでおります。さらに放送業界に強く求められているコンプライアンス強化の取り組みとして、新潟放送においては、社外専門家と直結した相談・通報窓口を新設いたしました。今後も人権尊重を根底に据えた誠実な企業活動を徹底してまいります。また、グループの持続的成長を支える最大の経営資源を「人」と捉え、人的資本への投資を加速いたします。業種の垣根を越えた人材交流や知見の共有を活性化させ、新たな価値を創造し得る「多才な人材」を育成するとともに、女性管理職の積極登用や多様な人材の確保を通じて、変化に即応できる強靭な組織基盤の構築に邁進してまいります。
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】経営成績等の概要(1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績等の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用や所得環境の改善を背景に、緩やかな回復基調を維持しました。一方で、中東情勢をはじめとする地政学リスクの更なる悪化、資源価格や原材料価格の高騰や恒常的な物価上昇など、景気の先行きは依然として不透明な状態が続いています。 このような状況のなかで、それぞれ異なる分野で事業活動を展開する当社グループは積極的な営業活動とサービスの提供に努め、当連結会計年度における売上高は257億5千6百万円(前期比105.7%)となりました。 また、徹底したコストの削減を図り収益の確保に全力を傾けました。利益面におきまして、営業利益は17億3千8百万円(前期比101.0%)、経常利益は19億3千5百万円(前期比102.0%)となりました。また、特別利益として投資有価証券の売却益を計上し、最終的な親会社株主に帰属する当期純利益は13億8千4百万円(前期比132.4%)となりました。 セグメント別の経営成績は以下のとおりであります。○ 放送事業 放送事業におきましては、テレビ・ラジオともにネットタイム収入が好調だったほか、収益の柱となるスポット収入も前の年を上回る着地となりました。一方、営業費用は、ベースアップを行ったことにより人件費が増加しましたが、テレビ・ラジオの自社制作費が抑えられたため、前年同期に比べて0.6%減少しました。 この結果、当連結会計年度における売上高は58億6千9百万円(前期比0.1%増)となり、営業利益では3億6千8百万円(前期比17.6%増)となりました。○ システム関連事業 システム関連事業におきましては、受託開発ではスマートフォン向けアプリの開発や、新潟をニアショア開発拠点とする受託案件が好調に推移しました。民間企業分野では、AIを活用した業務の自動化・省人化が進展しており、製造現場では自動搬送ロボットの導入および現場コンサルティング業務が増加しました。一方、Windows11関連の機器販売増加に伴い売上は伸長したものの利益率が低下したほか、ヘルスケア分野における基幹業務システムの教育標準化対応では、コストが増加しました。 この結果、当連結会計年度における売上高は183億6千1百万円(前期比6.8%増)となり、営業利益は12億8千5百万円(前期比1.3%減)となりました。○ 建物サービスその他事業 建物サービスその他事業におきましては、前年度に受託した新規物件の設備管理業務や設備工事の受注が堅調に推移いたしました。加えて、新規不動産物件の取得や、プロモーション部門におけるテレビ・ラジオの新規広告主の獲得などにより、前年度比で増収となりました。利益面では、仕入原価の高騰による影響を受けたものの、全社的なコスト削減に注力した結果、利益の確保に努めました。 この結果、当連結会計年度における売上高は20億6千万円(前期比8.4%増)となり、営業利益は1億1千1百万円(前期比20.7%増)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、93億7千4百万円となり、前連結会計年度末に比べ5億1千2百万円増加しております。(イ)営業活動によるキャッシュ・フロー 営業活動の結果得た資金は24億6千5百万円となりました。主な要因といたしましては、法人税等の支払額7億7百万円などのキャッシュ・アウトはありましたが、税金等調整前当期純利益21億9千9百万円、減価償却費9億2百万円、売上債権の減少3億5千4百万円などのキャッシュ・インによるものです。(ロ)投資活動によるキャッシュ・フロー 投資活動の結果使用した資金は14億3千8百万円となりました。主な要因といたしましては、定期預金の払戻による1億6千2百万円のキャッシュ・インはありましたが、定期預金の預入による1億6千8百万円、有形固定資産取得による6億8千9百万円、投資有価証券の取得による10億5千7百万円などのキャッシュ・アウトによるものです。(ハ)財務活動によるキャッシュ・フロー 財務活動の結果使用した資金は5億1千4百万円となりました。主な要因といたしましては、リース債務の返済による3億6千8百万円、自己株式の取得による1億3百万円、配当金の支払いによる8千9百万円などのキャッシュ・アウトによるものです。 ③ 生産、受注及び販売の実績 当社グループはシステム関連事業など若干の例外を除いて、放送事業、建物サービスその他事業の性質上受注生産形態に馴染まない売上が多いため、生産規模及び受注規模を金額・数量で記載しておりません。 このため、生産、受注及び販売の実績は「①財政状態及び経営成績等の状況」における各セグメントの経営成績にその概要を示しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。① 経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループの当連結会計年度の経営成績の内容は、次のとおりであります。(売上高) 当連結会計年度における売上高は257億5千6百万円(前期比105.7%)となりました。放送事業、システム関連事業、建物サービスその他事業において、増収となりました。(営業利益) 当連結会計年度の営業利益は、徹底したコストの削減を図り、17億3千8百万円(前期比101.0%)となりました。(経常利益) 当連結会計年度における経常利益は19億3千5百万円(前期比102.0%)となり、前連結会計年度に比べ3千7百万円の増益となりました。営業外収益の主なものは受取配当金1億6千7百万円で、営業外費用では支払利息1千9百万円であります。(特別損益) 当連結会計年度において、特別利益は投資有価証券売却益など3億2千7百万円の計上となりました。特別損失では固定資産除却損2千3百万円、投資有価証券評価損3千9百万円を計上いたしました。(親会社株主に帰属する当期純利益) 当連結会計年度の税金等調整前当期純利益は21億9千9百万円(前期比117.5%)となり、税効果会計適用後の法人税等負担額は6億8千4百万円(前期比108.7%)となりました。その結果、親会社株主に帰属する当期純利益は13億8千4百万円(前期比132.4%)となりました。 ② 財政状態の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループの当連結会計年度末の財政状態の内容は、次のとおりであります。(イ)資産(流動資産) 前連結会計年度末に比べて、4億7千5百万円増加の165億3千万円となりました。これは売掛金が3億5千5百万円減少したものの、現金及び預金が5億1千8百万円、仕掛品が2億1千8百万円増加したことによります。(固定資産) 前連結会計年度末に比べて、31億4千7百万円増加の204億7百万円となりました。これは、有形固定資産が3億6千1百万円、無形固定資産が3千6百万円、投資その他の資産が27億4千9百万円増加したことによります。 この結果、総資産は、369億3千7百万円となり、前連結会計年度末に比べて36億2千3百万円増加しております。(ロ)負債(流動負債) 前連結会計年度末に比べて、3億5千3百万円増加の55億4百万円となりました。これは、未払金が2億7千1百万円、受注損失引当金が7千2百万円増加したことによります。(固定負債) 前連結会計年度末に比べて、7億4千9百万円増加の34億2千2百万円となりました。これは、リース債務が1億9百万円、繰延税金負債が5億5千6百万円増加したことによります。 この結果、負債合計は、89億2千7百万円となり、前連結会計年度末に比べて11億2百万円の増加となりました。(ハ)純資産(株主資本) 当連結会計年度末残高は、230億9千9百万円となりました。これは、資本剰余金が17億7千8百万円、利益剰余金が12億9千5百万円増加したことによります。(その他の包括利益累計額) 当連結会計年度末残高は、34億8千5百万円となりました。これは、その他有価証券評価差額金29億2千3百万円、退職給付に係る調整累計額5億6千1百万円によります。(非支配株主持分) 当連結会計年度末の残高は、14億2千5百万円となり、前連結会計年度末に比べて1億2千7百万円増加しております。 この結果、純資産合計は、前連結会計年度末に比べて25億2千万円増加の280億1千万円となりました。 ③キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 キャッシュ・フローの状況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 (参考)キャッシュ・フロー関連指標 2025年3月期2026年3月期自己資本比率(%)72.672.0時価ベースの自己資本比率(%)33.144.2キャッシュ・フロー対有利子負債比率(%)0.30.2インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)122.9128.8 自己資本比率:自己資本/総資産時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/キャッシュ・フローインタレスト・カバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー/利払い(注1)いずれも連結ベースの財務数値により計算しています。(注2)株式時価総額は自己株式を除く発行済株式数をベースに計算しています。(注3)キャッシュ・フローは、営業キャッシュ・フローを利用しています。(注4)有利子負債は連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としています。 ④重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。当社グループでは、連結財務諸表の作成にあたって、特に以下の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定が重要であると考えております。 今後の見通しにつきましては、雇用・所得環境の改善等により、国内経済が緩やかに回復していくことが期待されますが、長期化する物価高や地政学リスクの懸念等に引き続き留意する必要があります。国内外の経済の先行きは不透明感が増しており、先行きが見通せない中ではありますが、現時点で、合理的に見通せる範囲で、業績予想を算定致しました。(イ)繰延税金資産 繰延税金資産は毎期、過去の課税所得の推移や将来の課税所得の見込等を勘案し、回収可能性を慎重に検討し計上しております。回収可能性が認められないと判断した場合には適正と考えられる金額へ減額する可能性があります。 (ロ)製品保証引当金 製品販売後に発生する製品保証費用に備えるため、翌連結会計年度以降に発生が見込まれる当該費用の見積額を製品保証引当金として計上しております。当該見積りには、保証に係る工数の見込みなどの仮定を用いております。当該仮定について、新たな事実の発生により工数等の見直しが必要となった場合、翌連結会計年度以降の連結財務諸表において認識する製品保証引当金の金額に重要な影響を与える可能性があります。(ハ)受注損失引当金 受注契約に係る将来の損失に備えるため、連結会計年度末で将来の損失額を合理的に見積ることが可能なものについて、翌連結会計年度以降に発生が見込まれる損失額を計上しております。当該見積りには、受注契約に係る残工数の見込みなどの仮定を用いております。当該見積り及び当該仮定について、残工数の変動等により見直しが必要となった場合、翌連結会計年度以降の連結財務諸表において認識する受注損失引当金の金額に重要な影響を与える可能性があります。(ニ)投資の減損 当社グループは、取引関係維持のために取引先や金融機関の株式を保有しております。これらの株式には、価格変動性の高い公開会社の株式と、株価の決定が困難な非公開会社の株式が含まれております。公開会社の株式への投資の場合、期末における時価が取得原価に比べ50%以上下落した場合に減損処理を行っております。また、非公開会社の株式への投資の場合、それらの会社の純資産額が取得価額に比べて50%以上下落した場合に減損処理を行っております。 将来の指標悪化又は投資先の業績不振により、現在の簿価に反映されていない損失又は簿価の回収不能額を生じた場合、評価損の計上が必要となる場合があります。(ホ)固定資産の減損 当社グループは、固定資産の減損に係る回収可能性の評価にあたり、主として事業の種類を基本単位として資産のグルーピングを行い、収益性が著しく低下した資産グループについて、固定資産の帳簿価額を回収可能価額まで減損し、当該減少額を減損損失として計上することとしております。 回収可能価額の評価の前提条件には、投資期間を通じた将来の収益性の評価や資本コストなどが含まれますが、これらの前提条件は長期的な見積りに基づくため、将来の当該資産グループを取り巻く経営環境の変化による収益性の変動や市況の変動により、回収可能性を著しく低下させる変化が見込まれる場合、減損損失の計上が必要となる場合があります。

事業リスク

  • 広告手法の変化
    放送事業の主要な収入源であるラジオ・テレビのスポット広告は、国内景気や広告主企業の業績に強く連動します。景気回復に関わらず、広告主企業のマーケティング手法がデジタル広告などへ構造的に変化した場合、広告収入が減少し、グループ全体の業績に悪影響を及ぼす可能性があります。
  • メディア間競争の激化
    地上波、BS、CS放送に加え、インターネット上のブロードバンド配信サービスなど、映像・音声を届けるメディアが多様化し、広告媒体間の競争が激化しています。これにより、視聴者や広告主の獲得が困難になり、放送事業の収益性が低下する可能性があります。
  • 法的規制の変更
    放送事業は「電波法」「放送法」などの法令による厳しい規制を受けています。放送と通信のあり方に関する法令改正などにより、規制内容に重大な変更があった場合、事業運営に制約が生じたり、新たな設備投資が必要になったりすることで、グループの業績に影響を与える可能性があります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2026|1,564 文字
3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 ① 広告手法の構造的変化が業績に及ぼす影響 当社グループの中核をなす放送事業における収入は国内景気と強く連動しており、特にラジオ・テレビのスポット広告は広告主企業の業績に大きな影響を受けるものであります。 今後、景気の回復に関わらず、広告主企業のマーケティング等の広告手法における構造的な変化がその度合いを強める場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ② メディア間の競争による影響 映像・音声を届けるメディアは、地上波、BS放送、CS放送及びケーブルテレビなどのテレビメディアに加え、インターネット上のブロードバンド配信サービスの普及が進展するなど多様化し、広告媒体の競争はさらに厳しさを増しております。これらメディアとの競合がさらに激化した場合、その動向によっては当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 放送事業者に対する法的規制の影響 放送事業は、「電波法」「放送法」等の法令による規制を受けており、当社はこれらを遵守し将来にわたり放送事業を継続してまいりますが、現在進行している放送と通信の在り方等についての法令の改正において規制等に重大な変更があった場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ④ ネットワーク価値の毀損による影響 当社子会社の新潟放送は株式会社TBSテレビをキー局とするJNNネットワークの加盟社であり、このネットワークは、ニュース取材、番組、営業面での協力関係など、ローカル放送局としての当社の企業価値を維持するために不可欠の存在であります。このため、株式会社TBSテレビまたは同社を傘下とする株式会社TBSホールディングスの業務形態に変化が生じ、ネットワーク価値が毀損された場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 自然災害等による影響 近年、東日本大震災などの大規模な地震や台風をはじめとする自然災害が日本各地で大きな被害をもたらしています。また、世界中で猛威を振るった新型コロナウイルスは、命の不安、経済の低迷といった社会不安を引き起こしています。当社グループとしては事業継続のため必要とされる安全対策や非常事態対策マニュアルを作成しています。しかし、感染症などが発生した場合のリスクをすべて回避することは困難であり、また、昨今の気候変動などに伴う災害の大規模化により想定外の被害がもたらされることも考えられます。その場合、事業活動の縮小など当社グループの経営成績や財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 ⑥ 情報セキュリティによる影響 当社グループは事業上の重要情報および事業の過程で入手した個人情報や取引先等の重大な情報を保有しています。当該情報の盗難・紛失などを通じて第三者が不正流用することを防ぐため、情報の取り扱いに関する管理を強化しています。また情報リテラシーを高めるため社員教育等の対策も講じています。しかし、不測の事態によってこれらの情報の漏洩やインシデントが発生する可能性を完全に否定することは難しいと考えられます。また、情報システムへのサイバー攻撃対策も実施していますが、想定を超える攻撃により、重要データの破壊、改ざん、システム停止などを引き起こす可能性もないわけではありません。その結果、当社グループの経営成績および財務状況に影響を及ぼす可能性があります。

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