事業の概要
- 主力はDX推進と教育研修:FCEグループは、DX推進事業と教育研修事業の二本柱で収益を上げています。DX推進では、RPAソフトウェア「Robo-Pat DX」を提供し、企業の業務自動化を支援。教育研修では、「7つの習慣J®」プログラムや学習塾支援、インターナショナルスクール運営など多岐にわたるサービスを展開し、人財育成に貢献しています。
- DX推進の収益構造:DX推進事業では、純国産RPAソフトウェア「Robo-Pat DX」の開発・提供を通じて収益を得ています。主な収入源は、顧客企業や販売パートナーへのライセンス利用料です。初期費用なしでリーズナブルな月額契約が可能であり、中小企業や大企業の部門単位での導入を促進し、継続的な収益を確保するビジネスモデルです。
- 教育研修の多様な収益源:教育研修事業では、「7つの習慣J®」プログラムの学校・学習塾への提供、学習塾のフランチャイズ運営支援、インターナショナルスクール運営、教員向け情報サイト「Find!アクティブラーナー」の利用料、中高生向け手帳「フォーサイト」の販売など、多様なサービスから収益を得ています。特に「7つの習慣J®」は通年型で提供され、継続的な対価を受領しています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
- DX推進事業:DX推進事業は、主にRPAソフトウェア「Robo-Pat DX」の開発・提供を通じて企業のDX化を支援する事業です。売上高は34.26億円、営業利益は8.84億円と、FCEグループの収益の柱であり、高い利益率を誇ります。企業の業務効率化ニーズに応え、ライセンス利用料を主な収益源としています。
- 教育研修事業:教育研修事業は、「7つの習慣J®」プログラムの提供、学習塾支援、インターナショナルスクール運営など、多岐にわたる人財育成サービスを展開しています。売上高は25.94億円、営業利益は1.49億円です。DX推進事業に次ぐ規模を持ち、教育機関や企業向けに継続的なサービスを提供しています。
- その他の事業:有価証券報告書には「その他事業」の記載がありますが、具体的な売上や利益の数値はセグメント別実績には示されていません。出版事業などが含まれると推測されますが、DX推進事業や教育研修事業と比較すると、規模は小さいと考えられます。
2025-09 セグメント別業績
| セグメント | 区分 | 売上(億) | 営業利益(億) | 営業利益率 |
|---|---|---|---|---|
| DXPromotionReportableSegment | 事業 | 34 | 9 | 25.8% |
| EducationAndTrainingReportableSegment | 事業 | 26 | 1 | 5.7% |
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
3 【事業の内容】当社グループは、株式会社FCE(以下、当社)と連結子会社1社で構成されており、DX推進事業、教育研修事業、その他事業を展開しております。サービス区分としては、DX推進コンサルティング、人財育成コンサルティング、その他の3つのサービスを提供しております。DX推進コンサルティングでは、RPAサービス(RPA Robo-Pat DX)、企業向け・教育業界にeラーニング(Smart Boarding・Find!アクティブラーナー事業)やオンラインツールを用いた教育プログラムの提供(7つの習慣J®オンライン)などの提供を行っております。人財育成コンサルティングでは、教育業界向けに7つの習慣J事業、学習塾支援事業、インターナショナルスクール事業、フォーサイト手帳事業などを行っており、企業向けには研修やコンサルティング事業を行っております。また、当連結会計年度より、報告セグメントの区分を変更しております。詳細は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)をご参照ください。なお、セグメントの名称は「第5 経理の状況」に掲げるセグメントの区分と同一であります。 セグメントの名称事業名サービス区分事業本部または連結子会社の名称DX推進コンサルティング人財育成コンサルティングその他EducationDX* HR DX*RPA*Education*HR* (1) DX推進 事業RPAサービス及び DX化支援事業 〇 プロセス&テクノロジー事業本部(2) 教育研修 事業①7つの習慣J事業〇 〇 エデュケーション事業本部②学習塾支援事業 〇 ③インターナショナルスクール事業 〇 ④Find!アクティブ ラーナー事業〇 ⑤フォーサイト手帳 事業 〇 ⑥7つの習慣セルフコーチング事業 〇 ⑦企業向け研修、コンサルティング事業 〇 〇 トレーニング・カンパニー事業本部⑧デジタル学習コンテンツ事業〇 株式会社日本コスモトピア(3) その他出版事業 〇パブリッシング事業本部 (*主なサービス区分における定義)Education DX:オンラインツールやeラーニングコンテンツの提供によるサービスHR DX:eラーニングコンテンツの提供によるサービスRPA:RPAソフトウェアの提供によるサービスEducation:学校や学習塾等に対して役務を提供するサービスHR:集合型・対面型の研修やコンサルティングによる役務を提供するサービス 各セグメントの詳細は、次のとおりです。 (1) DX推進事業プロセス&テクノロジー事業本部が運営する当事業では、純国産RPAソフトウェア「Robo-Pat DX(ロボパット ディーエックス)」を開発、提供(コンサルティング含む)しております。RPA(Robotic Process Automation)は、パソコン内の業務を自動化する取り組みを表す言葉であり、オフィスで日常的に行われている作業をソフトウェアロボットにあらかじめ登録しておくことで、人が操作をしなくてもパソコンに自動的に作業を行わせることが可能となります。今後の人口減少社会を見据え、働き方改革や生産性向上を実現する有効な方法と言われております。当製品は、「パーソナルRPA」をコンセプトに、①ユーザー部門(日々の事務作業にあたっている現場部門)でも運用できる直感的な操作性、②対象アプリケーションを問わない融通性、③初期費用無し、リーズナブルな利用料金によりスモールスタートが可能、④月ごとの契約によりフレキシブルな運用が可能と、従来RPA製品の導入にハードルを感じていた中堅・中小企業や、大企業の部門単位での利用ニーズに応えられる特徴を有しており、RPAという「新たなテクノロジー」の提供とそのRPAを使いこなせる「人・組織の変革」の支援の両輪によって、企業のDXを推進しています。当製品を構成する技術の一部は、株式会社PKSHA Associatesと契約を締結し、ライセンスの供与を受けております。また、顧客企業へのライセンス提供は、当社が直接利用契約を締結して提供する形態のほか、全国の販売パートナーを通じての提供も行っております。当事業は主に、顧客企業及び販売パートナーを通じて得られるライセンス利用料収入を受領しております。 (2) 教育研修事業① 7つの習慣J事業(エデュケーション事業本部)全世界で5,000万部、日本でも270万部売れた世界的ベストセラーのビジネス書『7つの習慣』をベースに、日本の子どもたち向けに「7つの習慣J®」という授業プログラムを開発しており、これまでに累計35万人が受講しております。アクティブ・ラーニング教育の必要性が高まる中、本プログラムを通して、子どもたちの主体性を引き出し、課題発見能力、課題解決能力を育むことを目的としている他、当サービスを導入される学校法人に対しては、教育理念の実現と生徒数確保の両立に寄与できることを目指しております。当事業では、フランクリン・コヴィー・ジャパン株式会社より「7つの習慣®」ライセンスの提供を受け、学校法人(中学・高校及び専門学校)及び学習塾(主に小中学生を対象とした学習塾)に対して「7つの習慣J®」授業プログラム、テキスト等を通年型で提供し、その対価を継続的に受領しております。また、同授業を導入した学校や学習塾の教師が「ファシリテーター」(同授業を生徒に実施することができる資格)の資格取得のための研修も提供し、対価を受領しております。また、実際の教室を持たず、Web会議システム等を用いて授業を行う「7つの習慣J®オンライン」についても、全国の教育関係者に提供し、その対価を受領しております。 ② 学習塾支援事業(エデュケーション事業本部)学習塾支援事業として、NOVAホールディングス株式会社と業務提携し、同社が運営する個別指導塾「ITTO個別指導学院」のフランチャイズ運営支援を行っております。スーパーバイジング活動(生徒獲得方法の指導・教室運営の指導等)の業務を受託することにより、同社より業務委託料を得ております。 ③ インターナショナルスクール事業(エデュケーション事業本部)子どもたちをグローバル時代に必要とされる人材へと育てる一環として、東京インターナショナルスクール勝どき校を運営し、キンダーガーデン(未就学児を対象とした認可外保育)、アフタースクール(学童保育)、LTE(Learning Through English、週1回通学)を提供しております。 ④ Find!アクティブラーナー事業(エデュケーション事業本部)「Find!アクティブラーナー」は、教員の方々を始めとして、子どもの教育に関わる教育関係者・保護者、人材育成に携わる方々など、アクティブラーナーの育成に関わるすべての人たちを対象にした総合情報サイトです。2018年・2019年に実施された学習指導要領改訂における教育改革のメインテーマである「アクティブ・ラーニング」を始めとして、子どもたちの主体性を引き出す手法を「動画」や「記事」で紹介する教育ノウハウを提供しております。当事業では主に、当サイトを導入する学校(公立及び学校法人)より、サイト利用の対価を継続的に受領しております。 ⑤ フォーサイト手帳事業(エデュケーション事業本部)当事業では、中高生向けビジネス手帳「フォーサイト」を開発し販売しています。「フォーサイト」手帳は、子どもたちが日々の振り返りを通して、自分の人生を自分で切り拓いていく力=「自律力」を向上させることを支援するものになります。当事業では、生徒の補助教材としてフォーサイト手帳を購入する学校(公立及び学校法人)より対価を受領しております。 ⑥ 7つの習慣セルフコーチング事業(エデュケーション事業本部)7つの習慣セルフコーチングプログラムは「ありたい自分になるために、客観的に自分と対話する(セルフコーチング)」技術を高めることで、自分の持つ「無意識の思い込み」に気づき、より自由に自分らしく生きるきっかけを手に入れる「自己対話力」を高めるための講座型プログラムとなっております。当プログラムを導入する学校、もしくはパートナー企業を通じて消費者から対価を受領しております。 ⑦ 企業向け研修、コンサルティング事業(トレーニング・カンパニー事業本部)トレーニング・カンパニー事業本部では、企業向けに研修、コンサルティング、人財育成プラットフォームを提供しており、提供先企業より、役務提供やサービス利用の対価を受領しております。主に以下のようなサービスを提供しております。・「Smart Boarding」OJTも研修もeラーニングも「社員教育」をこの1つで実現できる人財育成プラットフォームです。eラーニングのコンテンツは、汎用的なビジネススキルを中心にしておりますが、システム内でクライアント企業が自社で作成したカリキュラムをアップデートすることも出来ます。従来から提供している組織成長に必要な社員教育を実現する「人材育成」機能に加え、タレントマネジメント機能の「人材管理」と「人材評価」の機能を新たにリリースし、オール・イン・ワンの統合型人財育成プラットフォームとなり、これ一つで人財に関するすべてをマネジメントすることが可能になっております。・「7つの習慣研修®Business Ownership」フランクリン・コヴィー・ジャパン株式会社より「7つの習慣®」ライセンスの提供を受け、「7つの習慣®」をビジネスシーンにフォーカスして開発した研修プログラムです。イノベーションを起こす土台を築くための2日間の研修プログラムで、これまでに3,100社以上が導入しております。 ・「xDrive」会議型コンサルティングとして、組織にPDCAサイクルを定着させる実践型現場トレーニングです。当社のトレーナーがクライアント企業の会議をファシリテートし、目的・目標を達成するための効果的な質問を行い、参加者の思考を引き出し、考えを見える化することを支援しております。・「Axis」「組織の目指す姿を実現する」ための評価制度構築・運用を支援します。顧客企業のミッションの構築とそれを実現するための姿勢や具体的なアクションまで落とし込んだValuebook作成や評価制度・教育制度構築を支援します。併せてその制度を推進する人材の育成を支援します。 ⑧ デジタル学習コンテンツ事業(株式会社日本コスモトピア)株式会社日本コスモトピアでは、公教育・学校向けに「みんなの学習クラブ」、学習塾向けに「Selfee」というデジタル学習コンテンツを販売しています。学習コンテンツの提供に加え、WEBアプリへの転換や外部システムとの連携を図りユーザーの利便性の向上や、学習効果を高める支援を行っております。 上記、教育研修事業の中でDX推進コンサルティングサービスは、教育向け(Education DX)としてはエデュケーション事業本部の「7つの習慣J®」をオンラインにて提供する事業や、Find!アクティブラーナー事業、株式会社日本コスモトピアのデジタル学習コンテンツ事業が該当します。また、企業向け(HR(Human Resource) DX)としてはトレーニング・カンパニー事業本部の「Smart Boarding」が該当します。その他の上記の事業は人財育成コンサルティングサービスに該当します。 (3) その他パブリッシング事業本部では、「キングベアー出版」の名称で、一般消費者向けに『完訳 7つの習慣』等のビジネス書を出版しております。当事業では、出版取次店等からの発注を受けて書籍を納品し、対価を受領しております。 以上に述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。 (セグメントとサービスの相関図)
事業の優位性(モート)
事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
| 価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い | 中程度 「7つの習慣®」のブランド力を強みに差別化を図っているため。 |
|---|---|
| 参入障壁新規参入を阻む要因の種類 | ブランド 「7つの習慣®」のライセンス提供を受けており、ブランド力を強みとしている。 |
| 顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい | 中程度 |
| 景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか | 中程度 |
| 設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか | 軽い(資本不要) |
| 規制依存規制は障壁にも足枷にもなる | 中程度 |
会社が挙げる主要リスク:少子化の影響による教育事業の縮小 / DX推進事業における提携先との関係変更 / 特定人物への依存による経営への影響
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 2 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
提供された財務サマリからは、ブランド力、特許、規制ライセンス、独占的IPに関する具体的な情報は確認できませんでした。サービス業という業種から無形資産の重要性は推測されますが、現時点では評価に足る情報が不足しています。
スイッチングコスト★☆☆☆☆
FCEは、主に企業向け研修・人材育成サービスを提供しており、顧客企業が一度導入した研修プログラムやコンサルティングから他社へ乗り換える際には、新たなプログラムの選定、導入、従業員の再教育といったコストや手間が発生する可能性があります。しかし、そのスイッチングコストが他社と比較して著しく高いとは断言できる情報はありません。
ネットワーク効果☆☆☆☆☆
提供された情報からは、FCEのサービスがネットワーク効果を持つことを示す証拠はありません。顧客の増加がサービスの価値を直接的に高めるような構造は見られません。
コスト優位☆☆☆☆☆
FCEのサービス提供におけるコスト構造や、競合他社と比較して構造的に優位なコストポジションにあることを示す情報は提供されていません。サービス業の性質上、人的リソースへの依存度が高いと考えられます。
規模の経済★☆☆☆☆
FCEは人材育成・研修サービス分野で事業を展開していますが、その市場規模やFCEのシェア、業界内でのポジションに関する具体的なデータが不足しています。業界全体として多数のプレイヤーが存在する可能性があり、現時点では効率規模による優位性は限定的と考えられます。
- RPAの使いやすさと柔軟性:DX推進事業の主力製品「Robo-Pat DX」は、「パーソナルRPA」をコンセプトに、直感的な操作性で現場部門でも運用しやすい点が強みです。対象アプリケーションを問わない融通性、初期費用なしで月額契約が可能な料金体系により、中小企業や大企業の部門単位での導入ハードルを下げ、幅広い顧客層にアプローチできる競争優位性を持っています。
- 「7つの習慣」ブランドの活用:教育研修事業では、世界的ベストセラー『7つの習慣』をベースにした「7つの習慣J®」プログラムを展開しており、この強力なブランド力が大きな強みです。累計35万人が受講した実績と、フランクリン・コヴィー・ジャパン株式会社からのライセンス供与により、信頼性と認知度を背景に、他社との差別化を図っています。
- 教育ノウハウと多角的なサービス:FCEグループは、子どもたちの主体性や課題解決能力を育む教育ノウハウを豊富に持ち、「7つの習慣J®」だけでなく、学習塾支援、インターナショナルスクール、教員向け情報サイト、手帳販売など、教育分野で多角的なサービスを提供しています。これにより、多様な顧客ニーズに対応し、安定した事業基盤を築いています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
経営戦略
事業リスク
- 少子化による教育事業への影響:教育事業は、日本の少子化により学齢人口が減少するリスクに直面しています。生徒数確保の競争激化や教育業界全体の縮小が進んだ場合、教育事業の業績に悪影響を及ぼす可能性があります。FCEグループは、サービスを通じて子どもたちの能力育成と学校法人の生徒数確保の両立を目指していますが、急速な少子化の進行は大きな懸念材料です。
- DX推進事業の市場と競合リスク:DX推進事業は市場拡大が見込まれる一方で、競合他社が多数存在し、競争激化のリスクがあります。また、国内外の経済情勢や景気動向により、顧客企業のIT投資意欲が減退した場合、DX推進事業の業績に影響が出る可能性があります。提携先からのライセンス供給変更も、主力製品の提供に支障をきたす恐れがあります。
- 提携先への依存と契約変更リスク:「7つの習慣J®」や「RPA Robo-Pat DX」といった主要サービスは、フランクリン・コヴィー・ジャパン株式会社や株式会社PKSHA Associatesからのライセンス供与に依存しています。これらの提携先との関係が悪化したり、ライセンスや業務提携の内容が変更されたりした場合、主力事業の継続や業績に重大な影響を及ぼす可能性があります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
3 【事業等のリスク】(1)当社のリスク管理体制当社は、当社グループの事業活動において、予期せぬ損害、損失等を発生させる可能性のあるものをリスクとして定義し、リスク管理規程を定め、代表取締役を委員長とするリスク管理委員会を設置しております。リスク管理体制の整備の状況等については、「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等 (1)コーポレート・ガバナンスの概要」に記載しております。 (2)事業等のリスク本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。なお、「発生可能性」については、3年以内に発生する頻度・確率より評価、「影響度」については、発生した際にグループ連結営業利益に与える影響より評価しております。 発生可能性発生する時期影響度1.教育事業に関するもの ① 少子化の影響について大不特定小 ② 教育制度の変更について中不特定小 ③ 競合について小不特定中 ④ 提携先との関係について小不特定中 ⑤ 学校法人を通じた提供について小不特定小2.研修事業に関するもの ① 業界環境の変化について小不特定小 ② 競合について中不特定小 ③ 提携先との関係について小不特定小3.DX推進事業に関するもの ① DX推進事業の市場について小不特定中 ② 競合について中不特定中 ③ 提携先との関係について小不特定大 ④ 販売パートナーとの委託契約について小不特定小4.グループに共通するもの ① 人材確保、労務について小中長期中 ② IT技術革新について中不特定中 ③ 法的規制について小不特定中 ④ 個人情報の管理について小不特定中 ⑤ 自然災害について小不特定中 ⑥ 新株予約権の行使による株式価値の希薄化について中不特定小 ⑦ 特定人物への依存について小不特定中 ⑧ 重大な感染症の影響について中不特定小 ⑨ 業績の季節変動性について大不特定小 1.教育事業に関するもの① 少子化の影響について当社グループは、教育事業を行っております。教育業界は、出生率低下に伴う少子化により、学齢人口の減少という問題に直面しており、今後ますます生徒数確保に向けた競争が激化していくことが予想されます。このような状況の中、当社グループは、子どもたちに対しては、サービスを通して主体性、協調性を育み、社会で活躍できる能力を身につけてもらうことを目指し、また当社グループのサービスを導入される学校法人に対しては、教育理念の実現と生徒数確保の両立をしていただくことを目指して事業展開をしてまいります。しかしながら、今後急速に少子化が進行し、教育業界全体が著しく縮小した場合、当社グループの教育事業及び業績に影響を与える可能性があります。 ② 教育制度の変更について近年、教育分野においては、変化の激しいこれからの社会で活躍できる人材育成を目指し、学習指導要領の改訂や大学入試制度の変更など、行政による教育制度の変更が行われ、今後も子どもたちの学び方や学校での教え方が大きく変わっていく可能性があります。この教育制度変更の目的に関しては、当社グループが提供するサービスの目的と合致しており、今後も顧客ニーズを満たすべく商品・サービスの強化・改善に努めてまいります。しかしながら、今後の教育制度の変更等に、当社グループが早期の対応を行えなかった場合は、当社グループの教育事業及び業績に影響を与える可能性があります。 ③ 競合について当事業で提供する「7つの習慣J®」「フォーサイト手帳」「Find!アクティブラーナー」「デジタル学習コンテンツ」等の教育サービスの市場には、競合が多数存在しています。当社グループでは、「7つの習慣®」のブランド力を強みに、子どもたちの主体性を高める教育サービスの強化・充実を図り、他社との差別化を図っています。しかしながら、当社同様に主体性を高める教育サービスをもって、新たに教育業界に参入してくる企業や、当社の対応を上回るスピードで事業展開をしていく企業が現れた場合、競争激化となり、顧客の流出やコストの増加等、当社グループの教育事業及び業績に影響を与える可能性があります。 ④ 提携先との関係について当事業のサービスである「7つの習慣J®」は、フランクリン・コヴィー・ジャパン株式会社より「7つの習慣®」に係るライセンスの提供を受け、学校法人及び学習塾に対して提供しております。当社グループでは、業務提携先との良好なパートナーシップを構築するよう注力しております。しかしながら、何らかの事情によりライセンス提供や業務提携の内容が変更する状況が生じた場合、当社グループの教育事業及び業績に影響を与える可能性があります。 ⑤ 学校法人を通じた提供について当事業のサービスの幾つかは、学校法人を通じて生徒が利用するという提供形態をとっており、提携する多くの学校法人とは5年、10年と長期に渡る継続した関係を構築・維持しております。しかしながら、少子化、教育環境の変化、他社サービスの切り替えといった様々な理由により、当社サービスの利用が終了となった場合、あるいは学校法人の受講生徒数が著しく減少するなど、当社サービスを利用する生徒数の大幅な減少があった場合、当社グループの教育事業及び業績に影響を与える可能性があります。 2.研修事業に関するもの① 業界環境の変化について当社グループは、企業向け研修事業を行っております。日本国内では労働力人口の減少に伴い、生産性向上のニーズは高く、当事業分野の需要は今後も増加していくとの予測に基づき事業を拡大していく方針です。しかしながら、国内外の経済情勢や景気動向等の理由により、顧客企業の教育費用が減退するような場合には、当社グループの企業向け研修事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 競合について当事業は、研修会社、コンサルティング会社、人材関連システムサービスの提供会社等、多数の企業が参入しており、今後一層、競争が激化するものと認識しております。当社グループでは、現場に寄り添ったコンテンツ開発力や支援方法において強みを有していると認識しておりますが、今後、競合他社に対する優位性が維持できなくなった場合、当社グループの企業向け研修事業及び業績に影響を与える可能性があります。 ③ 提携先との関係について当事業のサービスの「7つの習慣研修®Business Ownership」は、フランクリン・コヴィー・ジャパン株式会社より「7つの習慣®」のライセンスを受け、顧客企業に提供しております。当社グループでは、業務提携先との良好なパートナーシップを構築するよう注力しております。しかし、何らかの事情により、同社からライセンス提供を受けられない状態となった場合には、当社グループの企業向け研修事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 3.DX推進事業に関するもの① DX推進事業の市場について当社グループは、DX推進事業を行っております。日本国内では少子高齢化、労働力人口の減少が今後も進むことから、当事業分野の需要は今後も増加していくとの予測に基づき事業を拡大していく方針ですが、国内外の経済情勢や景気動向等の理由により、顧客企業の投資マインドが減退するような場合には、当社グループのDX推進事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 競合について当事業には競合が複数存在しております。当社グループでは、提携企業との連携したサービス改善や顧客支援体制の整備・充実等を通じて他社との差別化を図っておりますが、今後の市場の拡大により、当事業の既存事業者や新規参入企業との競争激化による顧客企業の流出や、その対策のためのコスト負担等により、当社グループのDX推進事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 提携先との関係について当事業の主力商品である「RPA Robo-Pat DX」は、株式会社PKSHA Associatesとのパートナー契約により、RPAソフトウェアライセンスのOEM提供を行っております。当社グループでは、業務提携先との良好なパートナーシップを構築するように注力しています。しかしながら、何らかの事情により、同社からのライセンスの供給や業務提携の内容に変更が生じた場合、当社グループのDX推進事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 販売パートナーとの委託契約について当事業では、顧客企業の獲得・維持、それらに付随する業務の一部を、他社(販売パートナー)に委託しております。当社グループでは、販売パートナーの営業支援活動を通じて、販売パートナーと良好なパートナーシップを構築するよう注力しています。しかし、何らかの事由により、販売力の高い販売パートナーとの契約関係が終了となる場合には、顧客の獲得や維持に影響することとなり、当社グループのDX推進事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 4.グループに共通するもの① 人材確保、労務について当社グループが展開する各事業では、各事業を拡大するうえで必要な人材を確保し、育成していくことが重要な経営課題と捉えております。そのため、新卒や中途採用の活動を計画的に実施し、また採用した人材の能力開発につながる教育や人事諸制度の構築運用を講じております。しかしながら、労働人口が減少する中で採用環境が厳しくなり、必要な人材を確保できない状況が生じたり、あるいは、想定より多くの離職が生じた場合には、当社グループの競争力に影響を及ぼす可能性があります。また、昨今の労働法制を鑑みると、従業員の労働環境に関して雇用者のきめ細かな管理や対応が求められております。当社グループとしては、法令等を遵守して運営できていると認識しておりますが、今後法規制に変化があった場合、それに対応するための人件費等の増加により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ② IT技術革新について当社グループで提供するサービスには、RPAやeラーニングサービスなど、IT技術を用いるものが含まれています。当社グループでは、最新技術に関する社員教育や提携企業との連携強化及び新たな協力企業との連携によって、環境変化に対応するよう努めております。しかし、この分野では新技術や新サービスの開発の動きが激しく、当社グループが環境変化に適切に対応できない場合には、サービスの競争力の低下を招き、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。 ③ 法的規制について当社グループで展開する各事業では、特定商取引に関する法律、不当景品類及び不当表示防止法、消費者契約法、著作権法、個人情報の保護に関する法律、特定受託事業者に係る取引の適正化等に関する法律等の規制を受けております。当社グループでは、各事業における社内管理体制の構築を通じ、法令遵守に努めておりますが、不測の事態によりこれらの規制を遵守できない状況が生じた場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 個人情報の管理について当社グループの各事業では、商品・サービスの提供や営業活動に際し、顧客及び潜在顧客の氏名やメールアドレス等の個人情報を保有し、情報システム上で管理を行っております。これらの情報システムの管理にあたっては、外部からの侵入の防止、社内規程の整備、従業員の教育指導等、個人情報の管理には十分な注意を講じております。しかしながら、第三者によるセキュリティ侵害、ハッキング、従業員の故意または過失等によって、当社グループで保有する個人情報が外部に漏えいした場合は、社会的信用やブランド価値が毀損され、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。 ⑤ 自然災害について当社グループが展開している地域において、大規模な地震等の自然災害が発生した場合、業務遂行が困難になる可能性があります。当社グループでは、有事に備えた危機管理体制の整備に努め対策を講じておりますが、これら自然災害等が想定を大きく上回る規模で発生した場合には、サービスの提供が困難となり、当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。 ⑥ 新株予約権の行使による株式価値の希薄化について当社グループでは、取締役、従業員に対するインセンティブ等を目的としたストック・オプション制度を採用しております。これらの新株予約権が行使された場合には、当社株式の1株当たりの価値が希薄化し、将来における株価形成に影響を及ぼす可能性があります。なお、当事業年度の末日現在、新株予約権による潜在株式は1,787,400株あり、株式総数(潜在株式を含む)の7.50%に相当します。 ⑦ 特定人物への依存について当社代表取締役社長である石川淳悦は、当社の創業者及び経営の最高責任者であり、当事業年度の末日現在、当社株式の34.11%を所有する大株主であるとともに、経営方針や事業戦略の立案・決定及びその遂行において重要な役割を果たしております。当社グループでは、過度な依存を回避すべく、持株会社制度を採って経営管理体制の強化、経営幹部の育成等を図ると共に、取締役会及びグループ報告会議等における役員及びグループ報告会議参加社員の情報共有を行い、同氏に過度に依存しない経営体制の整備を進めておりますが、現時点において同氏に対する依存度は高い状況にあるといえます。そのため、何らかの理由により同氏が当社グループの経営を行うことが困難な状態となり、また、後任となる経営層の採用・育成が進展していなかった場合には、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑧ 重大な感染症の影響について当社グループでは従業員やその家族、インターナショナルスクールに通う生徒、取引先の方々など、あらゆる方の安全や健康を守ることを最優先としながら事業活動を継続しておりますが、インフルエンザ等の感染症の大規模な流行等、重大な感染症の影響により経済活動の停滞が長期化した場合には、各事業において以下のような可能性があります。教育事業では、インターナショナルスクールに通う生徒数の減少に伴い、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。研修事業では、当社の顧客の業績が悪化し当社サービスが解約に至るほか、商談中の案件が延期や失注となり、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。DX推進事業では、当社の顧客の業績が悪化し当社サービスが解約となる可能性があります。また、現在Webによる営業活動を積極的に取り入れてはおりますが、展示会等の延期・中止等により十分な広告宣伝活動を行う事ができず、当社サービスへの問い合わせの減少、それに伴う新規顧客からの申し込みの減少により、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑨ 業績の季節変動性について当社グループのうち、教育研修事業では、教育関係の年度の変わり目である4月から当社グループの商品を利用するニーズがあることから、主として毎年第2四半期(1月から3月)に、商品の出荷・販売を行います。その影響により、当社グループの売上高及び利益には一定の季節変動があり、当社としては偏重状況の予測とモニタリング等により対応しております。また、当社グループの年間の予算達成状況等を見ながら、第4四半期(7月から9月)に翌期の成長に向けた戦略的な投資(主に広告宣伝)を行う場合があります。そのため、第4四半期の損益は他の期間と比較して低位または赤字となる場合があります。