事業の概要
- 建設コンサルタント業建設技術研究所グループは、河川、ダム、道路、環境、情報といった公共事業や民間事業における社会資本整備のコンサルティングを主な事業としています。具体的には、企画、調査、計画、設計、発注者支援、施工管理、運用維持管理など、プロジェクトの全段階で専門的なサービスを提供し、その対価として収益を得ています。
- 国内建設コンサルティング国内では、公共事業の総合コンサルティング業務に加え、システム開発、土地区画整理、地質調査、建築設計・監理、環境計量証明・調査分析など多岐にわたる専門業務を手掛けています。これらの業務は、当社および複数の子会社がそれぞれの専門分野を担当することで、幅広い顧客ニーズに対応しています。
- 海外建設コンサルティング海外では、プロジェクトの発掘からマスタープラン策定、企画、調査、計画、設計、施工管理、運用維持管理まで、建設プロジェクト全般の総合コンサルティングを提供しています。また、構造設計や設備設計を含むビルディング関連事業、技術者派遣事業も展開しており、国際的な社会インフラ整備に貢献しています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
- 国内建設コンサルタント事業この事業は、日本国内の公共事業を中心に、企画、調査、計画、設計、施工管理、運用維持管理といった総合的なコンサルティングサービスを提供しています。売上高は697.24億円、営業利益は86.11億円と、グループ全体の収益の大部分を占める主要な稼ぎ頭であり、安定した収益基盤となっています。
- 海外建設コンサルタント事業この事業は、海外における建設プロジェクト全般のコンサルティングを手掛けており、プロジェクトの発掘から設計、施工管理、運用維持管理まで広範なサービスを提供しています。売上高は313.13億円、営業利益は5.43億円であり、国内事業に次ぐ規模で、国際的な事業展開を通じて成長を目指しています。
- 多岐にわたる専門分野国内事業では、土地区画整理、地質調査、建築設計・監理、環境計量証明・調査分析など、専門子会社がそれぞれの分野を担当し、幅広い技術サービスを提供しています。これにより、多様な顧客ニーズに対応し、事業の多角化と安定化を図っています。
2025-12 セグメント別業績
| セグメント | 区分 | 売上(億) | 営業利益(億) | 営業利益率 |
|---|---|---|---|---|
| DomesticConstructionConsultantReportableSegment | 事業 | 697 | 86 | 12.4% |
| OverseasConstructionConsultantReportableSegment | 事業 | 313 | 5 | 1.7% |
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
3 【事業の内容】当社グループは、当社(株式会社建設技術研究所)及び子会社により構成されており、河川、ダム、道路、環境、情報などの公共事業及び民間事業の社会資本整備に関する建設コンサルタント業を営んでおります。なお、当連結会計年度において連結子会社は25社、持分法適用会社はありません。当社グループの事業内容及び当社と主要な子会社の当該事業に係る位置付けは次のとおりであります。① 国内建設コンサルティング事業主要な事業は、国内における公共事業の企画、調査、計画、設計、発注者支援、施工管理、運用維持管理などの総合コンサルティング業務及び付随するシステム開発、保守管理、一般事務処理受託、土地区画整理業務、地質調査業務、建築設計・監理業務並びに環境計量証明業務・環境調査・分析業務であります。土地区画整理業務、地質調査業務、建築設計・監理業務及び環境計量証明業務・環境調査・分析業務を除く業務は主に当社及び子会社広建コンサルタンツ株式会社、土地区画整理業務は子会社日本都市技術株式会社、地質調査業務は子会社株式会社地圏総合コンサルタント、建築設計・監理業務は子会社株式会社日総建、環境計量証明業務・環境調査・分析業務は子会社株式会社環境総合リサーチが担当しております。② 海外建設コンサルティング事業主要な事業は、海外におけるプロジェクトの発掘、マスタープランの策定、企画、調査、計画、設計、施工管理、運用維持管理など建設プロジェクト全般にわたる総合コンサルティング事業並びに構造設計、設備設計を含むビルディング関連事業、技術者派遣事業であります。総合コンサルティング事業は当社、子会社株式会社建設技研インターナショナル及び子会社Waterman Group Plc、ビルディング関連事業は子会社Waterman Group Plc及び子会社Waterman Group (Aus) Pty Limited、技術者派遣事業は子会社Waterman Aspen Limitedが担当しております。以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。 (注) 1 *印の子会社は、規模の重要性が乏しいため、連結の範囲から除外しております。
事業の優位性(モート)
事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
| 価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い | 中程度 高度な専門性や公的資格及び実績を有した人材が競争優位性を確保する。 |
|---|---|
| 参入障壁新規参入を阻む要因の種類 | 技術 高度な専門性や公的資格及び実績を有した人材、新技術の開発・導入、DXの推進。 |
| 顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい | 高い(依存) |
| 景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか | 中程度 |
| 設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか | 成長投資 |
| 規制依存規制は障壁にも足枷にもなる | 高い |
会社が挙げる主要リスク:公共事業への依存 / 法的規制の変更 / 自然災害・パンデミック
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 6 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産★☆☆☆☆
長年の実績と専門知識は無形資産となり得るが、特許やブランド力は限定的。特定の技術やノウハウが競争優位の源泉となる可能性はあるが、定量的な評価は難しい。
スイッチングコスト★★☆☆☆
公共事業や大規模インフラプロジェクトでは、実績や信頼性が重視され、顧客が安易に他社へ乗り換えることは少ない。しかし、新規参入や技術革新による代替可能性は存在する。
ネットワーク効果☆☆☆☆☆
ネットワーク効果が働くビジネスモデルではない。顧客基盤の拡大が直接的なサービス価値向上に繋がる構造ではない。
コスト優位★☆☆☆☆
大規模プロジェクトの遂行には高度な専門人材とノウハウが必要であり、コスト構造の優位性を築くことは容易ではない。効率化の余地はあるが、構造的な低コスト競争力は低い。
規模の経済★★☆☆☆
特定の分野(例:トンネル、ダム、橋梁など)においては、一定の規模と実績を持つことで、より大規模なプロジェクトを受注しやすくなる可能性がある。しかし、業界全体での寡占度は高くない。
- 公共事業への深い関与と専門性建設技術研究所グループは、河川、ダム、道路などの公共事業において長年の実績と高い専門性を有しています。公共事業は国の政策や予算に左右されるものの、安定した受注基盤となり、社会インフラ整備における不可欠な存在として競争優位性を確立しています。
- 多角的な専門子会社による総合力グループ内に広建コンサルタンツ、日本都市技術、地圏総合コンサルタント、日総建、環境総合リサーチといった専門子会社を多数擁しており、土地区画整理、地質調査、建築設計、環境分析など、幅広い分野で高度な専門サービスを提供できる体制が強みです。これにより、多様な顧客ニーズにワンストップで対応可能です。
- 国際的な事業展開と技術力海外建設コンサルティング事業を通じて、国際的なプロジェクトの発掘から設計、施工管理まで一貫したサービスを提供しています。Waterman Group Plcなどの海外子会社との連携により、構造設計や設備設計を含むビルディング関連事業も展開しており、グローバルな技術力とネットワークが競争優位性となっています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
経営戦略
事業リスク
- 公共事業への依存と市場変動建設技術研究所グループの受注は公共事業に大きく依存しており、国の財政状況や政策変更、AIなどの技術革新による事業環境の変化が経営成績に影響を与える可能性があります。これに対し、新技術の開発やDX推進、官民連携・民間市場への事業領域拡大でリスク軽減を図っています。
- 法的規制とコンプライアンス違反国内外の事業において、頻繁に制定・改正される法的規制への対応遅れや、社員による会計不正、贈収賄、情報漏洩などのコンプライアンス違反が発生した場合、社会的信用の失墜や損害賠償により経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。最新情報の収集と研修、内部監査体制強化で対応しています。
- 自然災害・パンデミックと事業継続大規模な自然災害(地震、台風、豪雨)や感染症の流行により、事業活動が困難になったり、プロジェクトの中断や発注遅延が発生したりするリスクがあります。また、気候変動対応の遅れは事業機会の喪失につながる可能性もあります。BCP(事業継続計画)の策定と更新、気候変動関連技術開発でリスク軽減を図っています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
3 【事業等のリスク】有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。また、以下の記載は、当社グループのリスクの全てを網羅するものではないことにご留意ください。(1)市場当社グループの受注は、公共事業に大きく依存しており、その動向により当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。また、AIなどの技術革新により事業環境が大きく変化する可能性があります。これらのリスクに対して、新技術の開発・導入やDXの推進によって競争力を更に高めるとともに、グループ会社間の連携強化などを通じて官民連携や民間市場など事業領域の拡大に取り組むことにより、受注確保に努めております。(2)基準、法的規制当社グループは、国内事業及び海外事業において様々な法的規制の適用を受けております。近年、変化の著しい社会・経済環境に応じてしばしば基準・法律が制定・改正されており、これらへの対応が遅れる事態が発生すれば、社会的信用の失墜等により、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。このリスクに対して、基準・関係法令等の最新情報を収集・分析し、速やかな対応に努めております。(3)気候変動、自然災害、パンデミック大規模な地震、台風、豪雨等の自然災害や感染症の流行等の発生により、正常な事業活動が困難となり、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。また、プロジェクトの中断、新規案件での発注遅延等の発生により、業績に影響を及ぼす可能性があります。さらに、気候変動対応策への対応の遅れにより、事業機会を喪失する可能性があります。これらのリスクに対して、当社グループでは、BCP(事業継続計画)を策定し、社員に周知しており、定期的に内容を点検・更新するなど、危機管理体制を整備して事業活動への影響を低減するように努めるとともに、気候変動関連の技術開発等により、気候変動対応策に関連する事業への展開に努めております。(4)投資企業買収や新事業などへの投資による損失が業績に影響を及ぼす可能性があります。このリスクに対して、事業環境を見極め、投資した事業の継続的なモニタリングを実施し、より成長が期待できる分野等への投資を行ってまいります。(5)人材確保・育成当社グループは、高度な専門性や公的資格及び実績を有した人材が、競争優位性を確保し、持続的な成長を可能とするための、唯一にして最大の経営資源と認識しております。必要とする人材の確保・育成ができなかったり、優秀な人材が流出したりした場合は、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。これらのリスクに対して、当社グループは積極的かつ継続的な採用活動を行うことに加え、働き方改革を推進し、多様な働き方に対応する制度の充実等を図っております。さらに、社員のキャリアアップに資する各種研修・教育訓練などの人材育成に積極的に投資しております。(6)情報セキュリティ電子媒体やネットワークを介して取り扱う情報が拡大する中、災害、故障・障害、過失・故意等による情報の紛失、破壊、漏洩等により、社会的信用の失墜、顧客との取引停止、損害賠償等が発生し、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。これらのリスクに対して、CTIグループ情報セキュリティポリシーをはじめとした規程類を整備し、当社グループが取り扱う情報及び情報システムの適切な運用・管理を行うとともに、定期的に情報セキュリティ研修を実施して、社員の情報セキュリティに関する意識とリテラシーの向上に努めております。また、セキュリティインシデントに対応する専門チームCSIRTの新設によりインシデント発生時のクライシスマネジメントの強化を図っております。(7)カントリーリスク当社グループが海外事業を行う国・地域において予期しえない法制度の変更や政治・経済情勢における不測の事態が発生した場合には、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。これらのリスクに対して、海外業務に従事する際のカントリーリスクに関する情報収集、テロなどが発生した場合の対応強化、事業展開国・エリアの分散、拡大等に努めております。 (8)品質・安全当社グループが行う業務は、公益性が高いことから、広範に及ぶ社会的影響などのリスクが潜在します。特に成果品に契約不適合箇所があった場合や安全管理不足による重大事故が生じた場合には、社会的信用の失墜、指名停止処分、損害賠償等により、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。これらのリスクに対して、潜在するリスクを評価・特定し必要な対策を講ずるために「技術リスクガイドライン」を策定して、「品質環境・情報セキュリティマネジメントシステム」との一体的運用を行い、業務の品質管理を徹底し、成果品の社内照査を確実に行うための体制を構築し、契約不適合箇所発生等の技術リスクの低減に努めております。また、安全管理教育を徹底し、重大事故防止に努めています。なお、契約不適合責任に対する損害賠償請求に備えるため、損害賠償責任保険に加入しております。(9)技術力社員の成長の停滞や研究開発の低迷、AIなどの技術革新への対応不足等に起因する技術力の低下や生産性の低下により、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。これらのリスクに対して、事業環境の変化を見極め、研修等を通じた技術力の強化、計画的な研究開発の推進、生産システム改革の推進などを進めています。(10)人事・労務長時間労働の発生等により、社員の心身の健康等に悪影響を及ぼし、傷病の発生、生産性の低下、又は労働法令違反による社会的信用の失墜等により、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。これらのリスクに対して、労使協調による長時間労働防止に向けた行動計画の策定とモニタリングの強化、テレワーク等を活用した新しい働き方の推進、深夜労働回避のための管理の強化、社内通報・相談窓口の設置等に取り組んでおります。 また、技術によって社会に貢献する当社にとって、従業員が「幸福」であることが、創造性、生産性を高め、優秀な人材を引き付ける原動力との認識のもと、CTIウェルビーイング基本方針を策定し、トップマネジメントとして健康経営を推進しております。(11)コンプライアンス社員のコンプライアンス意識の薄さから、社員個人又は会社組織での会計不正、横領・贈収賄、独禁法違反、知的財産権侵害、インサイダー取引、機密情報・個人情報の持ち出し、ハラスメント行為の発生等の事態が生じる可能性があります。これらのリスクに対して、コンプライアンス違反行為を発生させない職場環境づくりや意識向上に努めるとともに、社員に対するコンプライアンス研修・教育の実施、情報セキュリティ教育研修の徹底、内部監査体制の強化に努めております。