事業の概要
- ソリューションサービス事業法人向けに人事給与・会計システム「ZeeM」などのソリューションを提供しています。企業の基幹業務を効率化するシステムを販売し、その導入支援や保守サービスを通じて収益を得るビジネスモデルです。近年は安定的な収益確保のため、サブスクリプション型への移行を進めています。
- 受託開発事業富士通グループやアマノ株式会社といった大手企業から、システムの受託開発を請け負っています。顧客のニーズに合わせてオーダーメイドでシステムを開発し、その対価として報酬を得る事業です。プロジェクトごとに契約を結び、開発の進捗に応じて売上を計上します。
- システム運用・サービス事業主に国内の大手ポータルサイト事業者向けに、システムの開発、保守、運用サービスを提供しています。顧客のシステムが安定稼働するよう継続的にサポートすることで、サービス利用料として収益を得ています。LINEヤフー株式会社との取引が売上の約7割を占める主要な収益源です。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
- ソリューションサービス事業人事給与・会計ソリューション「ZeeM」の提供が中心で、売上高50.58億円、営業利益9.03億円とグループ内で最も高い収益を上げています。企業の基幹業務を支えるシステム導入を通じて、安定的な収益基盤を構築しています。
- 受託開発事業富士通グループやアマノ株式会社など大手企業からのシステム開発を受託しており、売上高30.39億円、営業利益5.56億円を計上しています。顧客の要望に応じたオーダーメイド開発で、技術力を活かした事業展開をしています。
- システム運用・サービス事業主にLINEヤフー株式会社向けにシステム開発・保守・運用サービスを提供し、売上高20.33億円、営業利益3.1億円です。特定顧客への依存度が高いものの、安定した取引関係を背景に事業を展開しています。
2025-03 セグメント別業績
| セグメント | 区分 | 売上(億) | 営業利益(億) | 営業利益率 |
|---|---|---|---|---|
| SolutionsServiceBusiness | 地域 | 51 | 9 | 17.9% |
| ContractedDevelopmentBusiness | 地域 | 30 | 6 | 18.3% |
| SystemsOperationAndServiceBusiness | 地域 | 20 | 3 | 15.2% |
| SupportServiceBusiness | 地域 | 44 | 3 | 7.3% |
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3【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社と事業を営む連結子会社3社及びその他の関係会社1社により構成されております。 事業内容と各社の当該事業に係る位置付けは、次のとおりであります。 なお、次の4事業は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に掲げるセグメントの区分と同一であります。セグメント事業内容当期の担当事業体ソリューションサービス事業※人事給与・会計ソリューション「ZeeM」をはじめとするソリューションサービスを提供。クラウド事業本部エンタープライズDX事業本部ビジネス・アクセラレーション事業本部受託開発事業※富士通グループ、アマノ株式会社をはじめとする大手企業に対して、システム受託開発サービスを提供。システム開発事業本部プロダクト開発事業本部システム運用・サービス事業主に国内大手ポータルサイト事業者に対してシステム開発・保守・運用サービスを提供。株式会社ココトサポートサービス事業※ヘルプデスク、テクニカルサポートを中心としたサポート&サービス及びコンタクトセンターサービスを提供。株式会社ブライエ株式会社アダムスコミュニケーション※ ソリューションサービス事業、受託開発事業及びサポートサービス事業には、その他の関係会社であるアマノ㈱の取引が含まれております。 以上、述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。
事業の優位性(モート)
事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
| 参入障壁新規参入を阻む要因の種類 | 技術 人事給与・会計ソリューション「ZeeM」の開発・提供、システム受託開発の技術力。 |
|---|---|
| 顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい | 高い(依存) |
| 設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか | 軽い(資本不要) |
| 規制依存規制は障壁にも足枷にもなる | 中程度 |
会社が挙げる主要リスク:ソリューションサービスの商談・導入期間長期化 / 受託開発プロジェクトの高原価化 / LINEヤフー株式会社への取引依存
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 0 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
財務データが未収録のため、ブランド力、特許、規制ライセンス、IPなどの無形資産に関する具体的な評価は困難です。公開情報も限定的であり、客観的な根拠を示すことができません。
スイッチングコスト☆☆☆☆☆
顧客がシステム導入後に他社サービスへ移行する際のコストや手間に関する情報が不足しています。事業内容から一定のスイッチングコストは想定されるものの、その程度を定量的に評価できるデータがありません。
ネットワーク効果☆☆☆☆☆
事業内容が特定されていないため、ネットワーク効果の有無を判断できません。もし顧客基盤の拡大がサービス価値向上に直結するビジネスモデルであれば、ネットワーク効果は存在し得ますが、現時点では不明です。
コスト優位☆☆☆☆☆
財務データや事業の詳細が不明なため、競合他社と比較したコスト構造上の優位性を評価できません。生産性や効率性に関する具体的な情報が不足しています。
規模の経済☆☆☆☆☆
事業規模や市場シェアに関する情報が不足しており、業界内での効率的な規模の経済が働いているかを判断できません。競合比較もできないため、寡占度合いも不明です。
- 基幹システム導入実績人事給与・会計ソリューション「ZeeM」は、法人向け基幹システムとして長年の実績があります。企業の重要な業務を支えるシステムであるため、一度導入されると他社製品への切り替えが難しく、安定した顧客基盤と継続的な収益に繋がる可能性があります。
- 大手企業との取引関係富士通グループやアマノ株式会社、LINEヤフー株式会社といった大手企業との安定した取引関係を構築しています。これにより、大規模なプロジェクトの受注や継続的なシステム運用・保守サービスの提供が可能となり、事業の安定性や信頼性の向上に寄与しています。
- 専門性と多角的なサービスソリューション提供、受託開発、システム運用、サポートサービスと多岐にわたるITサービスを展開しています。これにより、顧客の様々なITニーズにワンストップで対応できる体制を構築しており、顧客との関係性を深め、新たなビジネスチャンスに繋がりやすい強みがあります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
経営戦略
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経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針・経営環境 当連結会計年度におけるわが国経済は、緩やかな回復基調が続く中、ITサービス市場においては、生産性向上や競争力強化を目的としたDX投資が引き続き堅調に推移いたしました。一方で、主要顧客やエンドユーザにおける開発の内製化及びAI化の急速な進展やITエンジニアの採用競争の激化など、事業環境は大きく変化しております。このような環境の中、当社グループは成長事業と位置づける「ソリューションサービス事業」を中心に、ストックビジネスの拡充に注力いたしました。その結果、同事業が牽引し、営業利益は当初予想を上回る結果となりました。 今後の持続的な成長に向けては、トップライン(売上高)のさらなる伸長を図るとともに、グループ間の事業連携をより一層強化していくことが重要課題と認識しております。そのため、2025年4月に「グループ戦略推進室」を新設し、俯瞰的・包括的なグループ戦略の策定や迅速な意思決定を行う体制を整えました。あわせて、営業組織を従来の製品特化型から「クロスセル志向型」へ一本化し、グループの総合力を活かした提案活動を強化しております。また、社内DXとAI活用を強力に推し進めるため、新たに「DX本部」を独立組織として発足させ、自社製品へのAI組み込みや業務プロセスの変革を通じ、DXの「守り」から「攻め」への転換を図っております。 (2)DX(デジタルトランスフォーメーション)方針 当社グループは、DXを重要な経営戦略と位置づけております。2026年4月に新設した「DX本部」を核とした推進体制のもと、以下の5点を重点施策として全社横断的に展開しております。1.顧客体験の革新・向上:自社製品・サービスを通じた顧客のDX支援による提供価値の最大化。2.業務プロセスの効率化:デジタル技術を活用した開発体制や働き方など、社内DXの推進。3.新たなビジネスモデルの創出:AI等の最新技術と自社サービスの連携による新たな価値創造。4.サイバーセキュリティの徹底:DXの基盤となる安全・安心なIT環境の構築とガバナンス強化。5.組織文化の変革:デジタル人財の育成と、変革を恐れない組織風土の醸成。 なお、これらの進捗を測定する重要な指標(KPI)として、成長事業である「ソリューションサービス事業の売上高」を設定しております。 (3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当連結会計年度の実績を踏まえた、セグメントごとの対処すべき課題は以下のとおりです。 ①ソリューションサービス事業 振返り: 当期は主力のZeeMシリーズ等におけるストックサービス(利用料モデル)等が堅調に推移し、収益基盤が安定的に拡大いたしました。 対処すべき課題: この成長を加速させるため、HRテック周辺サービスへの投資継続と、アマノ株式会社をはじめとするパートナー企業との共創強化によるクロスセルの加速が最優先課題となります。また、高収益維持のための徹底した不採算プロジェクト抑制を継続してまいります。 ②受託開発事業 振返り: ソリューションサービス事業への製品開発体制強化を優先したこと及び前期に受注した大型プロジェクトが完了したことによる影響から、減収となりました。一方で、適切なプロジェクト管理により、稼働率が改善しており、利益への影響は限定的となりました。 対処すべき課題: 減収影響を補うため、モダナイゼーションやクラウド移行支援など、時流に即した高付加価値領域へのシフトと、新規チャネルの開拓による案件獲得が課題となります。 ③システム運用・サービス事業 振返り: LINEヤフーグループ等の主要顧客の受注が堅調に推移し、増収となりました。 対処すべき課題: 既存顧客への安定提供を維持しつつ、主要顧客内でのAI領域等へのサービス範囲拡大が課題となります。また、拠点移転費用等のコスト増を吸収するための、業務効率化と付加価値向上が不可欠となります。 ④サポートサービス事業 振返り: 主要顧客における組織統合に伴う業務の内製化の影響を受け、減収減益となりました。 対処すべき課題: 早期の業績回復に向け、AI技術を活用した省人化提案による既存顧客の解約防止と、特定顧客に依存しない営業機能の立ち上げ及び新規顧客開拓が喫緊の課題となります。 ⑤財務上の課題(株主還元) 方針: 連結配当性向40%超を基本方針とし、当期は1株当たり55円の配当(前期比4円増配)を実施いたしました。 対処すべき課題: 持続的成長のための投資枠を確保しつつ、自己株式取得を含む機動的な株主還元を継続し、資本効率の向上を図ることが課題となります。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針・経営環境 当連結会計年度におけるわが国経済は、緩やかな回復基調が続く中、ITサービス市場においては、生産性向上や競争力強化を目的としたDX投資が引き続き堅調に推移いたしました。一方で、主要顧客やエンドユーザにおける開発の内製化及びAI化の急速な進展やITエンジニアの採用競争の激化など、事業環境は大きく変化しております。このような環境の中、当社グループは成長事業と位置づける「ソリューションサービス事業」を中心に、ストックビジネスの拡充に注力いたしました。その結果、同事業が牽引し、営業利益は当初予想を上回る結果となりました。 今後の持続的な成長に向けては、トップライン(売上高)のさらなる伸長を図るとともに、グループ間の事業連携をより一層強化していくことが重要課題と認識しております。そのため、2025年4月に「グループ戦略推進室」を新設し、俯瞰的・包括的なグループ戦略の策定や迅速な意思決定を行う体制を整えました。あわせて、営業組織を従来の製品特化型から「クロスセル志向型」へ一本化し、グループの総合力を活かした提案活動を強化しております。また、社内DXとAI活用を強力に推し進めるため、新たに「DX本部」を独立組織として発足させ、自社製品へのAI組み込みや業務プロセスの変革を通じ、DXの「守り」から「攻め」への転換を図っております。 (2)DX(デジタルトランスフォーメーション)方針 当社グループは、DXを重要な経営戦略と位置づけております。2026年4月に新設した「DX本部」を核とした推進体制のもと、以下の5点を重点施策として全社横断的に展開しております。1.顧客体験の革新・向上:自社製品・サービスを通じた顧客のDX支援による提供価値の最大化。2.業務プロセスの効率化:デジタル技術を活用した開発体制や働き方など、社内DXの推進。3.新たなビジネスモデルの創出:AI等の最新技術と自社サービスの連携による新たな価値創造。4.サイバーセキュリティの徹底:DXの基盤となる安全・安心なIT環境の構築とガバナンス強化。5.組織文化の変革:デジタル人財の育成と、変革を恐れない組織風土の醸成。 なお、これらの進捗を測定する重要な指標(KPI)として、成長事業である「ソリューションサービス事業の売上高」を設定しております。 (3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当連結会計年度の実績を踏まえた、セグメントごとの対処すべき課題は以下のとおりです。 ①ソリューションサービス事業 振返り: 当期は主力のZeeMシリーズ等におけるストックサービス(利用料モデル)等が堅調に推移し、収益基盤が安定的に拡大いたしました。 対処すべき課題: この成長を加速させるため、HRテック周辺サービスへの投資継続と、アマノ株式会社をはじめとするパートナー企業との共創強化によるクロスセルの加速が最優先課題となります。また、高収益維持のための徹底した不採算プロジェクト抑制を継続してまいります。 ②受託開発事業 振返り: ソリューションサービス事業への製品開発体制強化を優先したこと及び前期に受注した大型プロジェクトが完了したことによる影響から、減収となりました。一方で、適切なプロジェクト管理により、稼働率が改善しており、利益への影響は限定的となりました。 対処すべき課題: 減収影響を補うため、モダナイゼーションやクラウド移行支援など、時流に即した高付加価値領域へのシフトと、新規チャネルの開拓による案件獲得が課題となります。 ③システム運用・サービス事業 振返り: LINEヤフーグループ等の主要顧客の受注が堅調に推移し、増収となりました。 対処すべき課題: 既存顧客への安定提供を維持しつつ、主要顧客内でのAI領域等へのサービス範囲拡大が課題となります。また、拠点移転費用等のコスト増を吸収するための、業務効率化と付加価値向上が不可欠となります。 ④サポートサービス事業 振返り: 主要顧客における組織統合に伴う業務の内製化の影響を受け、減収減益となりました。 対処すべき課題: 早期の業績回復に向け、AI技術を活用した省人化提案による既存顧客の解約防止と、特定顧客に依存しない営業機能の立ち上げ及び新規顧客開拓が喫緊の課題となります。 ⑤財務上の課題(株主還元) 方針: 連結配当性向40%超を基本方針とし、当期は1株当たり55円の配当(前期比4円増配)を実施いたしました。 対処すべき課題: 持続的成長のための投資枠を確保しつつ、自己株式取得を含む機動的な株主還元を継続し、資本効率の向上を図ることが課題となります。
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1)経営成績等の状況の概要① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、地政学リスクや不透明な通商政策の影響を受けつつも、ITサービス市場においては、生産性向上やデジタル化に向けた投資需要が引き続き堅調に推移いたしました。特にHR分野におけるIT投資は、働き方の多様化や人的資本重視の潮流を背景に、強い需要を維持しております。 このような環境の中、当社グループは中期経営計画に基づき、ソリューションサービス事業を成長の柱と位置づけ、ストックビジネスの拡充とグループ総合力の強化に注力してまいりました。また、2026年4月に新設した「DX本部」を中心に、社内DXの推進及び顧客へのDX提供価値の最大化を重点施策として展開しております。 <DX推進の取り組みについて> 当社グループは、持続的な成長と競争力強化に向けたDXを経営の重要戦略として位置づけております。DX認定の取得及び維持に向け、以下の重点施策を軸に、デジタル技術を活用した事業モデルの変革と組織能力の向上を推進しております。1.DXビジョンと戦略の策定 中長期経営ビジョン「VISION2030 持続的成長への変革と創造」のもと、デジタル技術(AIを含む)を活用した新たな提供価値の創出を目指しております。具体的には、「顧客体験の革新・向上」「業務プロセスの効率化」「新たなビジネスモデルの創出」「サイバーセキュリティの徹底」「組織文化の変革」を5大戦略として掲げ、自社製品・サービスを通じた顧客のDX支援と社内DXの双方を加速させてまいります。2.推進体制と人財の強化 2026年4月に新設した専任組織「DX本部」を核として、全社横断的な実行体制を整備いたしました。また、人的資本重視の観点から、全従業員を対象としたデジタル関連研修の実施やスキル保有者比率の向上を図り、DXを牽引する人財の育成と組織文化の変革に注力しております。3.IT基盤・サイバーセキュリティの徹底 DX戦略の基盤となるサイバーセキュリティの徹底を重要課題とし、安全・安心なデジタル環境の構築を推進しております。機密性の高いHR分野の情報を扱う企業として、最新のセキュリティ技術の導入とガバナンス体制の強化を継続的に実施しております。4.DX推進の指標(KPI) 戦略の進捗を測定する重要な指標として、成長事業である「ソリューションサービス事業の売上高」をDX推進の成果指標として位置づけております。加えて、デジタル研修の受講率や高度ITスキル保有者数などの先行指標をモニタリングすることで、投資対効果の可視化と施策の継続的な改善に取り組んでおります。 当連結会計年度における当社グループの状況は、売上高は前年同期比で47百万円増加し、営業利益は前年同期比で64百万円増加いたしました。親会社株主に帰属する当期純利益は前年同期比で1億10百万円増加となりました。 以上の結果、売上高145億69百万円(前年同期比0.3%増)、営業利益11億94百万円(前年同期比5.7%増)、経常利益12億7百万円(前年同期比4.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益8億7百万円(前年同期比15.9%増)となりました。 セグメント別の経営成績は以下のとおりです。 ・ソリューションサービス事業(人事給与・会計ソリューション「ZeeM」をはじめとするソリューションサービスを提供) 主力のZeeMシリーズ等におけるストックサービス(利用料モデル)等が堅調に推移し、収益基盤が安定的に拡大いたしました。 その結果、売上高は53億42百万円(前年同期比5.6%増)、営業利益は10億19百万円(前年同期比12.8%増)となりました。 ・受託開発事業(富士通グループ、アマノ株式会社をはじめとする大手企業に対して、システム受託開発サービスを提供) ソリューションサービス事業への製品開発体制強化を優先したこと及び前期に受注した大型プロジェクトが完了したことによる影響から、減収となりました。一方で、適切なプロジェクト管理により、稼働率が改善しており、利益への影響は限定的となりました。 その結果、売上高は27億86百万円(前年同期比8.3%減)、営業利益は5億53百万円(前年同期比0.6%減)となりました。 ・システム運用・サービス事業(主に国内大手ポータルサイト事業者に対してシステム開発・保守・運用サービスを提供) LINEヤフーグループ等の主要顧客の受注が堅調に推移し、増収となりました。 その結果、売上高は21億65百万円(前年同期比6.5%増)、営業利益は3億9百万円(前年同期比0.1%減)となりました。 ・サポートサービス事業(ヘルプデスク、テクニカルサポートを中心としたサポート&サービス及びコンタクトセンターサービスを提供) 主要顧客における組織統合に伴う業務の内製化の影響を受け、減収減益となりました。 その結果、売上高は42億75百万円(前年同期比2.6%減)、営業利益は2億75百万円(前年同期比14.0%減)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、営業活動で獲得した資金を、無形固定資産の取得、配当金の支払い等で使用した結果、前連結会計年度末と比較して5億6百万円増加し、当連結会計年度末には61億28百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 ・営業活動によるキャッシュ・フロー 営業活動の結果得られた資金は13億41百万円(前年同期は9億72百万円の収入)となりました。主な要因は、税金等調整前当期純利益11億32百万円、減価償却費2億45百万円、売上債権及び契約資産の減少額1億57百万円、法人税等の支払額3億96百万円によるものです。 ・投資活動によるキャッシュ・フロー 投資活動の結果使用した資金は4億26百万円(前年同期は2億78百万円の支出)となりました。主な要因は、無形固定資産の取得による支出3億73百万円によるものです。 ・財務活動によるキャッシュ・フロー 財務活動の結果使用した資金は4億7百万円(前年同期は6億56百万円の支出)となりました。主な要因は、配当金の支払額4億12百万円によるものです。 ③ 生産、受注及び販売の実績a.生産実績 当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと次のとおりであります。セグメントの名称当連結会計年度(自 2025年 4月 1日至 2026年 3月 31日)前年同期比(%)ソリューションサービス事業(百万円)5,050106.1受託開発事業(百万円)2,77391.2システム運用・サービス事業(百万円)2,179106.2合計(百万円)10,003101.5 (注)1.金額は販売価格によっており、セグメント間の内部振替前の数値によっております。2.サポートサービス事業及びその他事業については、受注生産を行っていないため、生産実績は記載しておりません。 b.受注実績 当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと次のとおりであります。セグメントの名称受注高(百万円)前年同期比(%)受注残高(百万円)前年同期比(%)ソリューションサービス事業5,240108.61,666112.9受託開発事業2,29566.150651.4システム運用・サービス事業2,109100.045586.6 (注)サポートサービス事業及びその他事業については、受注生産を行っていないため、受注実績は記載しておりません。 c.販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと次のとおりであります。セグメントの名称当連結会計年度(自 2025年 4月 1日至 2026年 3月 31日)前年同期比(%)ソリューションサービス事業(百万円)5,342105.6受託開発事業(百万円)2,78691.7システム運用・サービス事業(百万円)2,165106.5サポートサービス事業(百万円)4,27597.4合計(百万円)14,569100.3 (注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりです。相手先前連結会計年度(自 2024年 4月 1日至 2025年 3月 31日)当連結会計年度(自 2025年 4月 1日至 2026年 3月 31日)金額(百万円)割合(%)金額(百万円)割合(%)アマノ株式会社2,08014.32,09014.3富士通株式会社1,93213.31,79712.3 (2)経営者の視点による経営成績の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容a.財政状態・流動資産前連結会計年度末に比べ、3億90百万円の増加となりました。これは主として、受取手形、売掛金及び契約資産が減少した一方で、現金及び預金が増加したことによるものです。・固定資産前連結会計年度末に比べ、1億72百万円の増加となりました。これは主として、ソフトウエア及び繰延税金資産が増加したことによるものです。・流動負債前連結会計年度末に比べ、1億22百万円の増加となりました。これは主として、未払金が増加したことによるものです。・固定負債前連結会計年度末に比べ、32百万円の増加となりました。これは主として、株式給付引当金が増加したことによるものです。・純資産前連結会計年度末に比べ、4億8百万円の増加となりました。これは主として、配当金の支払いがあった一方で、親会社株主に帰属する当期純利益を計上したことによるものであります。 b.経営成績・売上高 成長事業と位置付けているソリューションサービス事業が堅調に推移したことなどにより、前年同期比で47百万円増加しました。・営業利益 ソリューションサービス事業の影響などにより、前年同期比で64百万円増加となりました。・経常利益 営業利益の増加により、前年同期比で52百万円増加しました。・親会社株主に帰属する当期純利益 営業利益の増加などにより、前年同期比で1億10百万円増加しました。 なお、セグメントごとの経営成績の状況については、「(1)経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。 また、事業等のリスクに関する分析・検討内容につきましては、「3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 同計画における当連結会計年度の達成状況は以下のとおりです。 第53期(計画)第53期(実績)第53期(計画比)金額(百万円)金額(百万円)増減額(増減率)売上高15,10014,569531百万円減(3.5%減)営業利益1,1401,19454百万円増(4.8%増)経常利益1,1601,20747百万円増(4.1%増)親会社株主に帰属する当期純利益74080767百万円増(9.1%増)※計画値は2025年5月8日に公表した計画値(予想値)を記載しております。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 資本の財源及び資金の流動性につきましては、事業運営上必要な資金の流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。 運転資金需要のうち主なものは、人件費のほか、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、設備投資、子会社株式の取得等によるものであります。 運転資金は原則として営業活動によるキャッシュ・フローによって賄われておりますが、状況に応じて直接金融並びに間接金融を利用していく方針であります。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。
事業リスク
- ソリューション事業の長期化リスク法人向け基幹システム「ZeeM」は、商談から導入完了までに数ヶ月から1年以上かかることがあります。案件規模の拡大により期間がさらに長期化する傾向があり、商談の成否や導入期間の延伸によって、売上や利益の計上時期が計画と大きくずれる可能性があります。
- 受託開発の採算悪化リスク受託開発事業では、新技術の採用や開発途中の仕様変更により、開発工数が見積もり以上に増加し、プロジェクトの原価が高騰する可能性があります。これにより、当初見込んでいた利益が得られず、事業全体の収益性を圧迫するリスクがあります。
- 特定顧客への依存リスクシステム運用・サービス事業の売上高の約7割がLINEヤフー株式会社との取引に依存しています。LINEヤフー株式会社の経営方針や経営状況の変化により、外部委託業務の内製化が進められた場合、この事業の経営成績に大きな影響を及ぼす可能性があります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
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3【事業等のリスク】 「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載した各事業の特性に起因するリスクとその影響等は以下のとおりです。当社グループは、これらのリスク発生の可能性を認識した上で、発生の防止及び発生した場合の適切な対処に努めております。当該リスクが顕在化する可能性の程度や時期、当該リスクが顕在化した場合に当社グループの経営成績等の状況に与える影響につきましては、合理的に予見することが困難であるため記載しておりません。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであり、また、以下の記載は当社株式への投資に関するリスクをすべて網羅するものではありませんので、この点にご留意ください。 ・ソリューションサービス事業 ソリューションサービス事業の中核製品である「ZeeM」は法人向け人事給与・会計等のシステム製品のため、商談期間として数ヶ月を要し、製品の特性上システムの導入完了までに数ヶ月から1年以上の期間を要します。さらに近年は案件規模の拡大により商談期間、導入期間がより長期化する傾向があります。 これにより商談成立の成否によって受注実績(金額及び時期)が計画に対して大きく乖離する可能性があり、導入期間が延伸した場合には売上高、利益計上の時期が計画と異なる会計期間になることがあります。 このリスクに対応するため、同事業においてはいわゆる「ストック売上」比率を増加させることによって安定的、平準的な売上及び利益計上を行うことを企図して、ソリューションサービスの収益モデルをサブスクリプション型に移行するなどの取り組みを行っております。 ・受託開発事業 受託開発事業では顧客との間では主に請負契約を締結しています。当該契約の受注時に採算性が見込まれるプロジェクトであっても、新技術仕様での開発であるものや開発進行途中で想定外の仕様変更が発生し、開発工数が当初の見積り以上に増加することなどにより、最終的に案件が高原価化する可能性があります。こうした高原価プロジェクトの発生を抑制するため、一定規模以上の案件に関してPMO(プロジェクト・マネジメント・オフィス)を軸としたプロジェクト管理を実施し、受注時の見積やリスク要因のレビュー、見積精度の向上、開発技術手法の整備により対応しております。 ・システム運用・サービス事業 システム運用・サービス事業の売上高の約66%はLINEヤフー株式会社との取引によるものです。同社が当社の株式を13.6%保有しており、取引開始以来安定したものとなっております。しかし、LINEヤフー株式会社における経営方針や経営状況の変化などにより現在外部委託している業務を内製化に切り替えるなどの可能性があり、その程度によっては同事業の経営成績に大きな影響を及ぼす可能性があります。 このリスクに対応するため、同事業の取引先をLINEヤフー株式会社以外の企業へ拡大することや受託する業務の種類の多様化、高度化などによりリスクを分散、回避するための取り組みを行っております。 ・サポートサービス事業 サポートサービス事業に従事する従業員の多くは顧客企業、当社グループのオフィス又はコールセンター等に勤務しております。各勤務地は個人情報保護や顧客情報などの各種情報が集積する場所であり、機密情報の漏洩が発生する可能性があります。当社グループで機密漏洩が発生した場合、顧客企業からの業務委託打ち切りや損害賠償請求、顧客の離反等の損失が発生する可能性があります。 また、主要顧客の組織統合等に伴う業務の内製化などにより、特定の顧客からの業務委託が停止・縮小されるリスクがあります。 このリスクに対応するため、当社グループではセキュリティポリシーや個人情報保護方針を設定し、従業員の情報セキュリティ教育を継続することで、情報漏洩防止を徹底しております。さらに特定の顧客からの業務委託が停止された場合に、他の顧客からの業務に円滑に移行できるよう、従業員のスキルアップやリスキリングの取り組みを行うとともに、AI技術を活用した省人化提案による既存顧客の解約防止や新規顧客開拓に平常時より取り組んでおります。 ・人財の獲得及び育成に関するリスク 当社グループが属するITサービス市場においては、DX投資の拡大などを背景にITエンジニアの採用競争が過熱しております。当社グループの成長は、優秀な人財の継続的な確保と育成に大きく依存しており、計画通りの採用が進まない場合や人財の流出が想定を超えた場合、事業の拡大やサービスの品質維持に支障をきたし、業績に影響を及ぼす可能性があります。このリスクに対応するため、当社グループでは「人財」を最重要資産と捉え、働きやすい環境の構築、健康経営の推進、多様な人財の採用・登用促進、デジタル関連研修やリスキリングによる人財育成に注力し、エンゲージメントの向上と人財定着を図っております。