事業の概要
- ダイレクトメール事業企画から発送、アフターフォローまで一貫してサポートしており、顧客の宛名データ処理、封入・封緘作業、郵便・宅配事業者を通じた発送、さらには発送後の消費者対応まで手掛けています。自社メーリングセンターの設備とリソースを活用し、企業の販売促進活動を総合的に支援するビジネスモデルです。
- 物流事業通販商品の出荷代行やキャンペーン景品の配送、販促品の保管管理発送など、消費者と企業双方に向けた物流業務を提案から運用までサポートしています。自社物流センターで入荷検品、流通加工、バーコード管理、出庫、梱包作業を一括して行い、効率的な物流サービスを提供することで収益を得ています。
- セールスプロモーション事業SP助成物企画・制作、情報誌編集、キャンペーン企画、マーケティングリサーチ、ウェブマーケティングなど、企業の販売促進活動を多角的に支援しています。顧客の目的に応じた効果的なプロモーション戦略を立案・実行し、幅広いサービス提供を通じて収益を上げています。
出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
- ダイレクトメール事業売上高227.75億円、営業利益16.21億円と、同社の売上・利益の約8割を占める主力事業です。ダイレクトメールの企画・制作から情報処理、封入・封緘、発送、アフターフォローまでを一貫して提供し、企業の販売促進を支援しています。
- 物流事業売上高28.23億円、営業利益0.44億円。通販商品の出荷代行やキャンペーン景品の配送、販促品の保管管理発送など、消費者・企業双方に向けた物流業務をサポートしています。EC市場の拡大を背景に、今後の成長が期待される事業です。
- セールスプロモーション事業売上高6.52億円、営業利益1.24億円。SP助成物企画・制作、情報誌編集、キャンペーン企画、マーケティングリサーチ、ウェブマーケティングなど、企業の販売促進活動を多角的に支援しています。イベント事業と連携し、高い収益性を追求しています。
2025-03 セグメント別業績
| セグメント | 区分 | 売上(億) | 営業利益(億) | 営業利益率 |
|---|---|---|---|---|
| DirectMail | 事業 | 228 | 16 | 7.1% |
| Logistics | 事業 | 28 | 0 | 1.6% |
| SalesPromotions | 事業 | 7 | 1 | 19.0% |
| Events | 事業 | 12 | 1 | 5.4% |
| Leasing | 事業 | 1 | 0 | 35.1% |
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
3【事業の内容】 当社は、ダイレクトメールを主体としたメーリングサービス業務をはじめ、セールスプロモーションのあらゆる領域にわたるサービス等の提供を主な事業活動として展開しております。 当社の事業内容は次のとおりであります。 なお、次の5事業は「第5 経理の状況 1 財務諸表等(1)財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」の区分と同一であります。〔主な事業の内容〕(1)ダイレクトメール事業 ダイレクトメールの企画・制作から、情報処理、封入・封緘、発送、アフターフォローまで、ダイレクトメールに関するあらゆる業務をトータルサポートしております。 顧客企業からお預かりした宛名データ等の出力、封筒やフィルムなど多種多様なダイレクトメールの封入・封緘を行う機器を自社内のメーリングセンターに有しており、作業完了後に郵便・宅配事業者を通じて発送します。また、ダイレクトメール発送後の注文や問い合わせといった消費者対応についても、同センターで実施するリソースを有しています。(2)物流事業 通販商品の出荷代行、キャンペーン景品の配送、支店や店舗間における販促品・用度品の保管管理発送など、消費者・企業双方に向けた物流業務の提案から運用までをサポートしております。 商品等の入荷検品、流通加工、バーコード管理、出庫、仕分け、梱包作業を一括して行うリソースを自社内の物流センターに有しており、作業完了後に郵便・宅配事業者を通じて発送します。(3)セールスプロモーション事業 SP助成物企画・制作、情報誌編集企画・制作、フィールド・サービス、キャンペーン企画、応募整理、グッズ・ノベルティ企画・開発・制作、マーケティングリサーチ、テレマーケティング、ウェブマーケティングなど、目的に応じた効果的な企業の販売促進活動をサポートしております。(4)イベント事業 スポーツ事業イベント、ビジネス事業イベント、文化事業イベントなど、多種多様なイベントの企画から実施、アフターフォローまで、消費者・企業双方のニーズに合ったイベント事業の運営をサポートしております。(5)賃貸事業 自社所有不動産を賃貸しております。 以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。
事業の優位性(モート)
事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
| 価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い | 弱い 外部調達に依存し、為替変動、原燃料価格高騰、物流費高騰の影響を受けるため |
|---|---|
| 参入障壁新規参入を阻む要因の種類 | 設備 メーリングセンターや物流センターに多種多様な機器やリソースを自社内に有している |
| 顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい | 中程度 |
| 設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか | 混合 |
| 規制依存規制は障壁にも足枷にもなる | 高い |
会社が挙げる主要リスク:需要構造の変化 / 技術革新等の影響 / 郵便制度改正
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 0 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
提供された情報からは、ディーエムエス(9782)の無形資産に関する具体的な情報は確認できませんでした。ブランド力、特許、規制ライセンス、独占的IPなどの優位性を示すデータはありません。
スイッチングコスト☆☆☆☆☆
顧客がディーエムエス(9782)のサービスから他社へ乗り換える際の損失や手間に関する情報が提供されていません。スイッチング・コストの存在を示す証拠は見当たりません。
ネットワーク効果☆☆☆☆☆
ディーエムエス(9782)のサービスにおいて、ユーザー数の増加がサービスの価値を向上させるネットワーク効果に関する記述はありません。プラットフォーム型ビジネスの兆候は見られません。
コスト優位☆☆☆☆☆
ディーエムエス(9782)が競合他社と比較して構造的に低いコストでサービスを提供できるという情報はありません。コスト優位性を示す具体的なデータは確認できません。
規模の経済☆☆☆☆☆
ディーエムエス(9782)が業界規模に対して最適な少数寡占を形成しているという情報はありません。規模の経済性による競争優位性を示唆するデータは見当たりません。
- 一貫したサービス提供ダイレクトメール事業では、企画から発送、アフターフォローまで全ての工程を自社で一貫して提供できる点が強みです。これにより、顧客は複数の業者とやり取りする手間が省け、品質管理も容易になります。自社メーリングセンターの設備がこの一貫体制を支えています。
- 多様な事業展開ダイレクトメールを主軸としつつも、物流、セールスプロモーション、イベント、賃貸事業と多角的に事業を展開しているため、特定の市場変動リスクを分散できる可能性があります。各事業が連携することで、顧客に対してより幅広いソリューションを提供できる点も競争優位につながります。
- 自社リソースの活用メーリングセンターや物流センターといった自社設備を保有しているため、外部委託に比べてコストを抑えたり、急な依頼にも柔軟に対応したりできる可能性があります。これにより、顧客への迅速なサービス提供やコスト競争力維持に貢献しています。
出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)
経営戦略
- 総合情報ソリューション企業への進化同社は、ダイレクトメールの枠組みを超え、デジタルとリアルを融合した「総合情報ソリューション企業」を目指しています。顧客企業と生活者の良好な関係構築をトータルでサポートし、企業価値・株主価値の向上を追求していく方針です。
- 次世代事業と第2・第3の柱の創出デジタル分野で既存事業と相乗効果を発揮する新規事業を創出し、新たなビジネスモデルを展開します。また、物流事業とセールスプロモーション・イベント事業をダイレクトメールに次ぐ「第2・第3の事業の柱」として育成し、事業ポートフォリオの強化を図ります。
- デジタルトランスフォーメーションの推進デジタルとリアルの融合、顧客データの増大、働き方の多様化に対応するため、デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進します。これにより、事業の付加価値向上と生産性向上を目指し、組織変革や次世代人材育成の機会としても活用していく計画です。
出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1)経営方針 当社は、「『株主には利益還元で奉仕を』『顧客にはニーズにあった質のよいサービスを』『社員には幸せで豊かなくらしを』『社会には貢献を』提供していく」ことを企業理念として掲げ、相互信頼・相互扶助の精神を尊重し、夢と感性に満ちた企業組織体を目指しております。近年、デジタル技術の進展とともに、多様化する消費スタイルを捉えた有益な情報コミュニケーションを行うことの重要性が増しているなか、当社は、中核事業であるダイレクトメールと物流、セールスプロモーション、イベントの各事業および新たな関連分野のサービスを通して、「顧客企業と生活者のよい関係づくりをトータルサポート」するとともに、次の30年も成長し続ける企業を目指し、主力事業であるダイレクトメールの枠組みを超えたデジタルとリアルの「総合情報ソリューション企業」であることをありたい姿として掲げ、企業価値・株主価値の向上を追求してまいります。 (2)経営戦略等 当社は、今後の成長と「総合情報ソリューション企業」への布石づくりのため、事業戦略として、デジタル分野で既存事業と相乗効果を発揮する「次世代事業の創出」と、物流とセールスプロモーション・イベント事業をダイレクトメールに次ぐ「第2・第3の事業の柱」とすること、さらに「主力事業の深化」としてダイレクトメール事業の新市場開拓と新サービス提供によるシェア拡大を進めてまいります。また、これらを支える基盤戦略として「デジタルトランスフォーメーションの推進」と、気候変動、個人情報の保護と活用の両立、多様性の確保と人材の活用といった「サステナビリティ・SDGsへの取組み」、さらには、すべてのもととなる「健康経営の推進」に取組んでまいります。 (3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社は、2027年3月期を最終年度とする中期経営計画を策定しております。この計画で、2027年3月期の目標としておりました売上高280億円、営業利益13億円、当期純利益9億円、ROE5.6%は当期において前倒しで達成いたしました。 今後の中長期的な成長戦略および次期中期経営計画の策定につきましては現在検討中であり、その内容につきましては、適切な時期に開示してまいります。 (4)経営環境および対処すべき課題 ダイレクトメール事業の市場環境は、インターネット広告の台頭がありながらも比較的安定して推移しています。これは「紙かデジタルか」という択一ではなく、「紙とデジタル」という相乗効果による新たな価値創造につながっているためです。一方、企業の販売促進手段の多様化や今後予定されている郵便料金値上げなど慎重な対応を要する環境変化も想定されます。物流事業においては、EC市場の拡大が続いていることなどがビジネスチャンスとなるとともに、競争環境におけるサービスの独自性を発揮して、案件拡大ペースを上げていくことが課題となっています。セールスプロモーション事業とイベント事業においては、コロナ禍での特需が反動するものの、今後も顧客や住民との接点における企業や自治体の業務委託ニーズの活発化が期待されます。このようななか、当社は、前記の経営方針および経営戦略等に基づき、次のことに対処してまいります。 ①次世代事業の創出 デジタル分野で既存事業との相乗効果を発揮する新規事業を開発し、新たなビジネスモデルの展開を図ってまいります。ダイレクトメール、物流などの既存事業の周辺には様々な機会があり、これらを捉えることで、これまでの受託業務に加えて、デジタルとリアルの総合ソリューション分野への展開が検討できると考えています。 ②第2・第3の事業の柱づくり 物流事業およびセールスプロモーション事業を主要な事業セグメントへ発展させてまいります。第2の柱とすべく物流事業は、今後も期待できるEC通販市場の拡大を捉えた量的拡大とデータやデジタル技術の活用による効率化に取り組んでまいります。一方、第3の柱とすべくセールスプロモーション事業は、企画設計ノウハウやイベント事業との複合サービスの展開、システム開発力の強化などの取り組みを進め、企業や自治体の業務委託ニーズに関連する案件拡大により、高い収益性を最大限に活かしてまいります。 ③主力事業の深化 既存のダイレクトメール案件の安定成長をベースにしつつ、オンラインを主戦場とするデジタル事業者による新たなダイレクトメール需要や未開発の領域を対象とした新市場開拓と、デジタル時代の新サービス提供の両軸を推進することで、さらなるシェア拡大を図ってまいります。 ④デジタルトランスフォーメーションの推進 デジタルとリアルの融合や顧客データの増大、働き方の多様化やデジタル技術の進展などの環境変化を捉え、デジタルトランスフォーメーションに取り組むことで、ありたい姿とする「総合情報ソリューション企業」への進化と事業の付加価値・生産性の向上を図ってまいります。また、こうした新しい取り組みを通じて、よりよい組織変革や次世代人材育成の機会としてまいります。 ⑤サステナビリティ・SDGsへの取り組み 当社の中核事業であるダイレクトメールは、紙や個人情報を取り扱うことから、環境負荷やプライバシー保護に関するリスクが内包されていることも事実です。そこで当社では、地球環境の保全、顧客データの保護と有効活用に積極的・能動的に取り組むことで、ダイレクトメールが長期的に価値を発揮できる前提を作ることに努めてまいります。また、当社の事業活動を支える多様な人材が、いきいきと働くことができる基盤づくりと、女性活躍を積極的に推進してまいります。 ⑥健康経営の推進 働く人々の健康増進に向けた取り組みにより、生産性の向上と組織の活性化を実現してまいります。このため、「企業全体で健康づくりに取り組むこと」を宣言し、運動や食生活による健康行動の習慣化に向けた支援など具体的な活動に取り組んでまいります。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1)経営方針 当社は、「『株主には利益還元で奉仕を』『顧客にはニーズにあった質のよいサービスを』『社員には幸せで豊かなくらしを』『社会には貢献を』提供していく」ことを企業理念として掲げ、相互信頼・相互扶助の精神を尊重し、夢と感性に満ちた企業組織体を目指しております。近年、デジタル技術の進展とともに、多様化する消費スタイルを捉えた有益な情報コミュニケーションを行うことの重要性が増しているなか、当社は、中核事業であるダイレクトメールと物流、セールスプロモーション、イベントの各事業および新たな関連分野のサービスを通して、「顧客企業と生活者のよい関係づくりをトータルサポート」するとともに、次の30年も成長し続ける企業を目指し、主力事業であるダイレクトメールの枠組みを超えたデジタルとリアルの「総合情報ソリューション企業」であることをありたい姿として掲げ、企業価値・株主価値の向上を追求してまいります。 (2)経営戦略等 当社は、今後の成長と「総合情報ソリューション企業」への布石づくりのため、事業戦略として、デジタル分野で既存事業と相乗効果を発揮する「次世代事業の創出」と、物流とセールスプロモーション・イベント事業をダイレクトメールに次ぐ「第2・第3の事業の柱」とすること、さらに「主力事業の深化」としてダイレクトメール事業の新市場開拓と新サービス提供によるシェア拡大を進めてまいります。また、これらを支える基盤戦略として「デジタルトランスフォーメーションの推進」と、気候変動、個人情報の保護と活用の両立、多様性の確保と人材の活用といった「サステナビリティ・SDGsへの取組み」、さらには、すべてのもととなる「健康経営の推進」に取組んでまいります。 (3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社は、2027年3月期を最終年度とする中期経営計画を策定しております。この計画で、2027年3月期の目標としておりました売上高280億円、営業利益13億円、当期純利益9億円、ROE5.6%は当期において前倒しで達成いたしました。 今後の中長期的な成長戦略および次期中期経営計画の策定につきましては現在検討中であり、その内容につきましては、適切な時期に開示してまいります。 (4)経営環境および対処すべき課題 ダイレクトメール事業の市場環境は、インターネット広告の台頭がありながらも比較的安定して推移しています。これは「紙かデジタルか」という択一ではなく、「紙とデジタル」という相乗効果による新たな価値創造につながっているためです。一方、企業の販売促進手段の多様化や今後予定されている郵便料金値上げなど慎重な対応を要する環境変化も想定されます。物流事業においては、EC市場の拡大が続いていることなどがビジネスチャンスとなるとともに、競争環境におけるサービスの独自性を発揮して、案件拡大ペースを上げていくことが課題となっています。セールスプロモーション事業とイベント事業においては、コロナ禍での特需が反動するものの、今後も顧客や住民との接点における企業や自治体の業務委託ニーズの活発化が期待されます。このようななか、当社は、前記の経営方針および経営戦略等に基づき、次のことに対処してまいります。 ①次世代事業の創出 デジタル分野で既存事業との相乗効果を発揮する新規事業を開発し、新たなビジネスモデルの展開を図ってまいります。ダイレクトメール、物流などの既存事業の周辺には様々な機会があり、これらを捉えることで、これまでの受託業務に加えて、デジタルとリアルの総合ソリューション分野への展開が検討できると考えています。 ②第2・第3の事業の柱づくり 物流事業およびセールスプロモーション事業を主要な事業セグメントへ発展させてまいります。第2の柱とすべく物流事業は、今後も期待できるEC通販市場の拡大を捉えた量的拡大とデータやデジタル技術の活用による効率化に取り組んでまいります。一方、第3の柱とすべくセールスプロモーション事業は、企画設計ノウハウやイベント事業との複合サービスの展開、システム開発力の強化などの取り組みを進め、企業や自治体の業務委託ニーズに関連する案件拡大により、高い収益性を最大限に活かしてまいります。 ③主力事業の深化 既存のダイレクトメール案件の安定成長をベースにしつつ、オンラインを主戦場とするデジタル事業者による新たなダイレクトメール需要や未開発の領域を対象とした新市場開拓と、デジタル時代の新サービス提供の両軸を推進することで、さらなるシェア拡大を図ってまいります。 ④デジタルトランスフォーメーションの推進 デジタルとリアルの融合や顧客データの増大、働き方の多様化やデジタル技術の進展などの環境変化を捉え、デジタルトランスフォーメーションに取り組むことで、ありたい姿とする「総合情報ソリューション企業」への進化と事業の付加価値・生産性の向上を図ってまいります。また、こうした新しい取り組みを通じて、よりよい組織変革や次世代人材育成の機会としてまいります。 ⑤サステナビリティ・SDGsへの取り組み 当社の中核事業であるダイレクトメールは、紙や個人情報を取り扱うことから、環境負荷やプライバシー保護に関するリスクが内包されていることも事実です。そこで当社では、地球環境の保全、顧客データの保護と有効活用に積極的・能動的に取り組むことで、ダイレクトメールが長期的に価値を発揮できる前提を作ることに努めてまいります。また、当社の事業活動を支える多様な人材が、いきいきと働くことができる基盤づくりと、女性活躍を積極的に推進してまいります。 ⑥健康経営の推進 働く人々の健康増進に向けた取り組みにより、生産性の向上と組織の活性化を実現してまいります。このため、「企業全体で健康づくりに取り組むこと」を宣言し、運動や食生活による健康行動の習慣化に向けた支援など具体的な活動に取り組んでまいります。
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1)経営成績等の状況の概要 当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①財政状態及び経営成績の状況 当事業年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境が改善するなかで、物価上昇や米国の通商政策の動向に加え、中東情勢の影響による景気の下振れリスクなどが懸念されながらも、緩やかな回復が継続しました。 当社をとりまく事業環境におきましても、企業によるプロモーション活動や自治体の活動において、新たな案件受注と引合いが見られるようになっております。 このようななか当社は、中核事業であるダイレクトメールと物流、セールスプロモーション、イベントの各事業および新たな関連分野のサービスを通して、「顧客企業と生活者のよい関係づくりをトータルサポート」するとともに、将来に向けて、ダイレクトメールの枠組みを超えたデジタルとリアルの「総合情報ソリューション企業」を目指し、企業価値の一層の向上に努めております。また、2027年3月期を最終年度とする中期経営計画では、事業戦略として「次世代事業の創出」「第2・第3の事業の柱づくり」「主力事業の深化」に、これを支えるデジタル戦略として「デジタルトランスフォーメーションの推進」に、さらに企業価値を高めるための基盤戦略として「サステナビリティ・SDGs」「健康経営の推進」に取り組むこととしております。 この結果、当社の当事業年度の売上高は、303億8百万円(前年同期比10.0%増)、営業利益は、14億99百万円(同25.9%増)、経常利益は、営業外収益が85百万円(同33.1%増)、営業外費用が3百万円(同65.0%減)となった結果、15億81百万円(同26.9%増)となりました。当期純利益は、税金費用を4億73百万円としたことにより10億97百万円(同30.5%増)となりました。 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。 ・ダイレクトメール事業 既存顧客の取引窓口の拡大や新規受注を促進した結果、売上高は248億29百万円(同9.0%増)、セグメント利益は18億40百万円(同13.6%増)となりました。 ・物流事業 通販出荷が堅調に推移した結果、売上高は30億56百万円(同8.3%増)、セグメント利益は64百万円(同46.6%増)となりました。 ・セールスプロモーション事業 コールセンターやバックオフィス機能を活かした各種支援業務に注力した結果、売上高は6億29百万円(同3.4%減)、セグメント利益は業務効率の改善により収益性が向上したことで1億70百万円(同37.8%増)となりました。 ・イベント事業 販売促進・スポーツイベントなどの運営・警備業務に注力した結果、売上高は16億78百万円(同36.9%増)、セグメント利益は1億34百万円(同105.0%増)となりました。 ・賃貸事業 千代田小川町クロスタビル(東京都千代田区)等の売上高は、新規テナントの入居や社宅の一部を貸し出した影響により、全体で1億14百万円(同43.7%増)、セグメント利益は68百万円(同143.0%増)となりました。 ②キャッシュ・フローの状況 当事業年度末における現金及び現金同等物(以下,「資金」という。)の残高は69億27百万円となり、前事業年度末に比べて8億17百万円減となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は、18億78百万円となりました。これは主に、税引前当期純利益15億71百万円の計上に加えて非資金項目の減価償却費3億63百万円計上、保険解約返戻金の受取94百万円、立替郵送料の減少62百万円、売上債権の減少56百万円などによって資金が増加した一方で、その他流動資産の増加1億52百万円、法人税等の支払い1億65百万円などによって資金が減少したことなどによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は、3億54百万円となりました。これは主に、業務センター等における設備投資3億38百万円によって資金が減少したことによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は、23億41百万円となりました。これは主に、有利子負債の支払い1億42百万円(リース債務39百万円、長期借入金1億円など)、自己株式取得による支出4億66百万円、配当金の支払い17億31百万円などによって資金が減少したことによるものであります。 ③生産、受注及び販売の実績a. 生産および仕入実績 当事業年度の生産および仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称当事業年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)前年同期比(%)ダイレクトメール事業(千円)22,404,836109.1物流事業(千円)2,941,676108.0セールスプロモーション事業(千円)443,72987.0イベント事業(千円)1,544,010133.0賃貸事業(千円)46,54089.9合計(千円)27,380,793109.6 b. 販売実績 当事業年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称当事業年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)前年同期比(%)ダイレクトメール事業(千円)24,829,475109.0物流事業(千円)3,056,052108.3セールスプロモーション事業(千円)629,57696.6イベント事業(千円)1,678,600136.9賃貸事業(千円)114,661143.7合計(千円)30,308,366110.0(注)1.受注につきましては、受注後、短期間に業務完了し納品されるため、販売実績のみ記載しております。 2.主な相手先別の販売実績および当該販売実績の総販売実績に対する割合相手先前事業年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)当事業年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)金額(千円)割合(%)金額(千円)割合(%)株式会社ジャパネットメディアエージェンシー3,500,60612.73,879,21212.8 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。 ①重要な会計方針および見積り 当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されています。この財務諸表の作成にあたり、決算日における資産・負債の報告数値、報告期間における収益・費用の報告数値に影響を与える見積りは、主に貸倒引当金、減損会計、賞与引当金、退職給付引当金および繰延税金資産等であり、継続して評価を行っております。 なお、見積りおよび判断・評価については、過去実績や状況に応じて合理的と考えられる要因等に基づき行っておりますが、見積り特有の不確実性があるため、実際の結果は異なる場合があります。 ・重要な会計上の見積りおよび当該見積りに用いた仮定 財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積りおよび当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)に記載のとおりであります。 ②当事業年度の経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容・資産の状況 当事業年度末の流動資産は、前事業年度末に比べて主にその他の流動資産が1億52百万円増加しましたが、株主還元の強化によって現金及び預金が8億17百万円減少したことにより、全体として114億13百万円(前事業年度末比6億70百万円減)となりました。 当事業年度末の固定資産は、前事業年度末に比べて主に投資有価証券が2億77百万円増加したことにより、全体として88億60百万円(同3億23百万円増)となりました。 その結果、資産合計では、202億73百万円(同3億47百万円減)となりました。 ・負債の状況 当事業年度末の流動負債は、前事業年度末に比べて主に仕入債務が54百万円、未払法人税等が3億26百万円、前受金が44百万円それぞれ増加したことにより、全体として37億34百万円(同4億57百万円増)となりました。 当事業年度末の固定負債は、前事業年度末に比べて主に退職給付引当金が14百万円減少しましたが、繰延税金負債が65百万円増加したことにより、全体として6億64百万円(同47百万円増)となりました。 その結果、負債合計では、43億99百万円(同5億4百万円増)となりました。 ・純資産の状況 当事業年度末の純資産は、主に利益剰余金が当期純利益10億97百万円の計上と配当17億33百万円としたことにより、差し引きで前事業年度末に比べて6億37百万円減少したほか、自己株式が4億52百万円増加(純資産の減少)、その他有価証券評価差額金が1億89百万円(税効果分は除く)増加したことにより、全体として158億74百万円(同8億51百万円減)となりました。 ③資本の財源および資金の流動性・キャッシュ・フローの分析 キャッシュ・フローの分析については「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」の項目をご参照ください。 ・資金需要および調達方法 当社の運転資金需要のうち主なものは、副資材の購入費用および機械等の修繕費用のほか、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資の目的とした資金需要は、設備投資によるものであります。 当社は、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。短期運転資金は自己資金および金融機関からの短期借入を基本としており、設備投資や長期運転資金の調達につきましては、金融機関からの長期借入を基本としております。 なお、当事業年度末における借入金およびリース債務を含む有利子負債は3億2百万円となっております。また、当事業年度における現金及び現金同等物の残高は69億27百万円となっております。
事業リスク
- 需要構造の変化売上の約8割を占めるダイレクトメール事業は、デジタルマーケティングとの組み合わせで利用が定着していますが、将来的に顧客企業のプロモーション手法が大きく変化した場合、経営成績に影響を与える可能性があります。特にデジタルシフトの加速は、紙媒体の需要に影響を及ぼすかもしれません。
- 外部調達への依存ダイレクトメールや物流事業において、ラッピングフィルム、印刷物、梱包資材、配送手段などを外部から調達しています。為替変動、原燃料価格や物流費の高騰、人手不足、地政学リスクなどにより、調達が困難になったり価格が高騰したりすると、収益性が悪化する可能性があります。
- 個人情報管理の厳格化顧客企業から個人情報を受託して事業活動を行っているため、個人情報保護法などの関連法規制や情報セキュリティ基準に則った厳格な管理が求められます。万が一、個人情報漏えいなどの問題が発生した場合、損害賠償請求や信用低下により、経営成績に重大な影響を及ぼす可能性があります。
出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)
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3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響をおよぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。(1)需要構造の変化について当社は、ダイレクトメール事業による売上が全体の約8割を占めております。当社におけるダイレクトメールは、販売促進を目的とするものをはじめ、公共サービスにおける各種通知や業務通信などに利用されるとともに、デジタルマーケティングとの組み合わせによる利用が図られるなど、顧客企業のプロモーション手法として広く定着しておりますが、将来において、顧客企業のプロモーション手法に大きな変化が生じた場合には、当社の経営成績および今後の事業展開に影響を与える可能性があります。 (2)技術革新等の影響について当社は、持続的な成長のために、ダイレクトメール、物流、セールスプロモーション、イベントの各事業において、業務の継続的な改善とサービス開発、技術の向上を推進しておりますが、想定しない技術革新や競争環境の激変の影響により当社のサービスが競争力を失った場合には、当社の経営成績および今後の事業展開に影響を与える可能性があります。 (3)郵便制度改正について当社は、ダイレクトメール事業において郵便制度を利用しております。郵便制度は、我が国のインフラとして持続性を有していますが、サービス内容や料金の改正によっては、当社の経営成績および今後の事業展開に影響を与える可能性があります。 (4)外部調達について当社は、ダイレクトメールおよび物流の事業において、外部から、ラッピングフィルム材、印刷物、梱包資材、配送手段などを適正な価格で安定的に調達するよう努めております。しかしながら、為替の変動、原燃料価格や物流費の高騰、国内の人手不足、地政学リスクなどの影響から、調達が極めて困難となった場合や価格の高騰が想定を大きく超えた場合には、当社の経営成績および今後の事業展開に影響を与える可能性があります。 (5)主要顧客企業に対する依存について当社総売上高に占める割合が10%以上となる顧客企業の数および売上高の割合の合計は、2026年3月期において1社、12.8%となっております。現時点において、当該顧客企業との関係は極めて良好に推移しておりますが、予期せぬ事象による取引条件の変更、解約などが生じた場合には、当社の経営成績および今後の事業展開に影響を与える可能性があります。 (6)人材の確保および育成について当社が行う顧客企業のマーケティング活動を支援する事業の遂行においては、人材に依拠する部分が多く、有能な人材の確保や育成を行うことが重要となっております。これに対して当社は、計画的な採用を実施することで人材を確保するとともに、将来の事業の中核となる若手層に向けた次世代経営人材育成プログラム、女性活躍推進、デジタルやグローバル人材の育成に向けた資格取得制度および管理職のマネジメントスキル強化研修などの機会を提供し、従業員のキャリア形成を支援することで、人的資本の向上を図っております。しかしながら、必要とする人材の確保や育成ができない場合には、当社の経営成績および今後の事業展開に影響を与える可能性があります。 (7)個人情報の管理について当社は、顧客企業から個人情報を受託して事業活動を行っております。これら個人情報の運用については、「個人情報の保護に関する法律」をはじめとした関連法規制およびJISQ15001(プライバシーマーク)、JISQ27001(情報セキュリティ)などに則って厳正に運用するとともに、実施状況を定期的に見直し改善するなど、厳重な情報セキュリティ管理体制により管理しております。しかしながら、今後何らかの事情により個人情報漏えいなどの問題が生じた場合には、当社への損害賠償請求や信用低下により、当社の経営成績および今後の事業展開に影響を与える可能性があります。 (8)サイバー攻撃について当社は、外部からのサイバー攻撃に対して、技術的な対策と従業員教育などによる組織的な対策を組み合わせて対処しております。しかしながら、年々巧妙化する高度なサイバー攻撃に対して、ウィルスやランサムウェアの感染およびハッカーの侵入などによるシステム障害や情報漏えい、改ざんが発生した場合には、当社の経営成績および今後の事業展開に影響を与える可能性があります。 (9)大規模自然災害・感染症等について地震、風水害、感染症の拡大などの大規模な災害が発生した場合には、災害の規模により当社の本社、支社、メーリングセンターおよび物流センターが甚大な被害を受ける可能性があります。当社では、東西に拠点を設けることでリスクの分散に努めておりますが、事業拠点機能の麻痺、従業員の損失や欠勤、電力の供給不足、郵便・配送網や催事会場などの関連する社会基盤の不全、さらには消費マインドの冷え込みなどの事象の発生が、当社の経営成績および今後の事業展開に影響を与える可能性があります。 (10)コンプライアンスについて当社は、コンプライアンス経営を最重要課題として、行動指針の策定、従業員研修、業務監査などを通じて法令順守体制を推進しておりますが、将来において、各種法令に違反した事実が認められた場合には、社会的信用の低下、事業の停止、許可の取り消し、罰則の適用、損害賠償などの支払いなどにより、当社の経営成績および今後の事業展開に影響を与える可能性があります。 (11)サステナビリティについて当社は、サステナビリティへの取り組みとして、「気候変動への取り組み」「個人情報の保護と活用の両立」「多様性の確保と人材の活用」の3つの重要課題の解決を推進しております。しかしながら、社会・経済の外部環境要因、法規制の強化、当社の顧客企業をはじめとしたステークホルダーからの更なる要請などにより、これらの取り組みが計画通りに進捗しなかった場合には、当社の経営成績および今後の事業展開に影響を与える可能性があります。