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ナック(9788)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

サービス業 情報通信・サービスその他

事業の概要

  • 多角的な事業展開:ナックグループは、宅配水「クリクラ」の製造・販売を主軸に、ダストコントロール商品のレンタル、地場工務店向けの建築コンサルティング、戸建住宅の建築・販売、さらには化粧品や健康食品の製造・販売まで、幅広い事業を展開しています。これにより、特定の市場変動リスクを分散し、安定的な収益基盤を構築しています。
  • フランチャイズと直販の組み合わせ:クリクラ事業では全国に約400社の加盟店を展開し、効率的な販売網を構築しています。また、レンタル事業では関東圏や関西圏などの主要都市圏で直販も行い、地域に密着したサービスを提供。多様な販売チャネルを通じて顧客接点を最大化し、事業規模の拡大を図っています。
  • 生活関連サービスを網羅:ウォーターサーバー、清掃用品レンタル、住宅建築、美容・健康商品など、人々の日常生活に深く関わる多様なサービスを提供しています。これにより、顧客の様々なニーズに対応し、ライフステージ全体にわたる顧客との長期的な関係構築を目指すビジネスモデルと言えます。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
  • クリクラ事業が最大の収益源:宅配水「クリクラ」や浄水型ウォーターサーバー「feel free」、次亜塩素酸水溶液「ZiACO」の製造・販売を全国展開しており、売上高156.65億円、営業利益16.5億円と、グループ内で最も高い利益を上げています。安定した顧客基盤と全国ネットワークが強みです。
  • レンタル事業も主要な柱:ダストコントロール商品、介護用品、福祉用具のレンタル・販売、定期清掃業務などを関東圏、北海道、福岡県、愛知県、関西圏で行い、害虫駆除器のレンタル・販売は全国展開しています。売上高178.47億円とグループ最大の売上を誇り、営業利益も15.52億円とクリクラ事業に次ぐ規模です。
  • 住宅関連事業の多角化:建築コンサルティング事業(売上52.8億円、営業利益4.01億円)では地場工務店へのノウハウ提供や資材販売、住宅事業(売上136.4億円、営業利益4.26億円)では戸建注文住宅の建築請負や分譲住宅の販売を行っています。これら二つの事業で住宅関連市場の多様なニーズに対応し、収益を上げています。
2025-03 セグメント別業績
セグメント区分売上(億)営業利益(億)営業利益率
CreCla 事業 157 17 10.5%
Rental 事業 178 16 8.7%
ConstructionConsulting 事業 53 4 7.6%
HousingSales 地域 136 4 3.1%
BeautyAndHealth 事業 74 3 4.5%
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2025|980 文字
3【事業の内容】 当社グループは、当社及び関係会社18社(連結子会社16社及び関連会社2社)により構成されており、宅配水及び次亜塩素酸水溶液の製造・販売、ダストコントロール商品・介護用品及び福祉用具・害虫駆除器のレンタル・販売、定期清掃業務及び原状回復工事、地場工務店に対する建築関連ノウハウ商品及び建築部資材の販売と施工、コンサルティング業務並びに住宅フランチャイズ事業、戸建注文住宅の建築請負及び分譲住宅の販売、化粧品、健康食品の製造・販売、美容材料・医薬品等の販売及び洋酒の輸入・販売を主な事業内容としております。 当社グループの事業内容及び当社と関係会社の当該事業に係る位置付けは次のとおりであります。なお、次の5事業は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメント情報の区分と同一であります。(1)クリクラ事業 宅配水「クリクラ」、浄水型ウォーターサーバー「feel free(フィールフリー)」及び次亜塩素酸水溶液「ZiACO(ジアコ)」の製造・販売を全国展開しております。(2)レンタル事業 関東圏、北海道、福岡県、愛知県及び関西圏においてダストコントロール商品・介護用品及び福祉用具のレンタル・販売、定期清掃業務、原状回復工事を行っております。また、全国において害虫駆除器等のレンタル・販売を行っております。(3)建築コンサルティング事業 全国の地場工務店に対する建築関連ノウハウ商品及び建築部資材の販売と施工、コンサルティング業務並びに住宅フランチャイズ事業を行っております。(4)住宅事業 戸建注文住宅の建築請負、分譲住宅の販売及びそれに付随する金融業務を行っております。(5)美容・健康事業 化粧品、健康食品及び美容材料、医薬品等の製造・販売及び洋酒の輸入・販売を行っております。 以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。当社及び連結子会社16社について記載しております。(注)1. 2025年4月1日を効力発生日として、株式会社JIMOSを吸収合併存続会社とし、株式会社アップセールを吸収合併消滅会社とする吸収合併を行うことにいたしました。2. 巴ワイン・アンド・スピリッツ株式会社は、2024年9月2日にTOMOEワインアンドスピリッツ株式会社に社名変更しております。

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 規制
建設業法、建築基準法、住宅品質確保促進法、宅地建物取引業法、食品衛生法、薬事法、酒税法等
顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい 高い(依存)
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか シクリカル
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 高い
会社が挙げる主要リスク:特定の取引先への依存 / 新商品の販売遅延 / 貸倒引当金の積み増し
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 5 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産★☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

「家事代行サービス」「レンタル収納スペース」などのサービスブランドは認知度があるものの、特許や独占的IPによる強固な参入障壁は限定的。特定の地域でのブランド力は存在する可能性があるが、全国的な圧倒的な優位性を示すデータは不足。

スイッチングコスト★★☆☆☆
根拠:中程度乗り換えの手間・コスト

家事代行サービスでは、一度利用した顧客が他社へ乗り換える際の直接的な金銭的損失は小さい。しかし、長年の利用による信頼関係や、個々のスタッフとの関係性が積み重なることで、一定のスイッチング・コストが発生する可能性はある。レンタル収納スペースも同様に、移転の手間がコストとなる。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

同社のサービスは、ユーザーが増えることでサービス自体の価値が向上するようなネットワーク効果は基本的に見られない。個々の顧客とサービス提供者の関係が中心であり、プラットフォーム型のビジネスモデルではない。

コスト優位★☆☆☆☆
根拠:弱い同じ物を安く作れる

家事代行サービスにおいては、効率的な人員配置やオペレーションによるコスト削減努力は考えられるが、競合他社と比較して構造的なコスト優位性を示す明確な証拠はない。規模の経済によるコスト削減効果も限定的と推測される。

規模の経済★☆☆☆☆
根拠:弱い規模が参入障壁になる

家事代行サービスやレンタル収納スペース事業において、一定の事業規模は有していると考えられる。しかし、業界全体で見ると、より大規模な競合も存在し、圧倒的な市場シェアや寡占状態にあるとは言えない。最適化された少数寡占状態には至っていない。

  • 宅配水事業の全国ネットワーク:宅配水「クリクラ」は全国に約400社の加盟店を有しており、広範な販売網と顧客基盤を確立しています。これにより、安定的な収益源を確保しつつ、新規顧客獲得においても有利な立場にあります。特に、自社製造と販売の両方を行う加盟店が存在することで、供給体制も強固です。
  • 建築コンサルティングの専門性:地場工務店向けに建築関連ノウハウ商品や建築部資材の販売、施工、コンサルティングを提供しており、この分野での専門知識と実績が強みです。工務店の経営支援を通じて、独自の市場を形成し、顧客との深い関係性を築いています。
  • ダスキンとの資本業務提携:株式会社ダスキンとの資本業務提携により、レンタル事業において同社が開発した商品の供給を受けています。これにより、高品質な商品を安定的に調達できるだけでなく、ダスキンのブランド力やノウハウを活用することで、事業競争力を高める可能性があります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

事業リスク

  • 特定の取引先への依存:レンタル事業の売上原価の約41%が株式会社ダスキンからの商品借受け・買取りに依存しています。ダスキンとの関係性や契約内容に大きな変化があった場合、レンタル事業の収益性に影響を及ぼす可能性があります。
  • 新商品投入の遅延リスク:建築コンサルティング事業では、ノウハウ商品のライフサイクルが比較的短いため、新商品の開発や投入が遅れると、顧客のニーズに対応できなくなり、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。常に市場の動向を捉え、迅速な商品開発が求められます。
  • 住宅事業の市場変動影響:住宅事業は、個人の消費動向、金利、地価、住宅政策、税制など、外部環境の変化に大きく左右されます。これらの要因が変動した場合、戸建注文住宅の建築請負や分譲住宅の販売に影響が出て、業績が悪化する可能性があります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2025|2,096 文字
3【事業等のリスク】 当社グループの事業等において、投資家の判断に重要な影響を及ぼす可能性があると考えられる事項を以下に記載しております。当社グループはこれらのリスク発生の可能性を認識した上で、発生の回避および発生時の影響の最小化に努め、事業を行っております。 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 特定の取引先への依存について 当社は、株式会社ダスキンとフランチャイズ契約を締結し、同社が開発した商品の借受け・買取りを行い、レンタル・販売を行っております。2025年3月期におけるレンタル事業の売上原価8,829百万円に占める同社からの借受け・買取り商品等の割合は41.12%となっております。 (2) 新商品の販売について 建築コンサルティング事業は、地場工務店の経営支援を目的とした様々なノウハウ商品の提供を行っておりますが、商品のライフサイクルが比較的短いため、新商品の投入時期が遅れた場合には、業績に影響を与える可能性があります。 (3) 貸倒引当金の積み増しについて 建築コンサルティング事業では、地場工務店を主要な顧客としているため、経済状態全般の悪化や取引先等の信用不安などにより、貸倒引当金の積み増しを行う可能性があります。 (4) 法的規制について 当社グループは、法務部門を中心に法令遵守を徹底しておりますが、住宅事業では建設業法、建築基準法、住宅品質確保促進法、宅地建物取引業法等、クリクラ事業では食品衛生法、景品表示法等、美容・健康事業では特定商取引法、薬事法、景品表示法、酒税法等により、それぞれ法規制を受けております。今後、これらの法規制等の新設や改廃が行われた場合、もしくはこれらに抵触することがあった場合には、業績に影響を与える可能性があります。 (5) 事業環境の変化について 住宅事業は、個人消費動向、金利動向、地価動向、住宅関連政策ないしは消費税増税等の税制の動向、それらに起因する賃料相場の上下、さらには地方経済動向等に影響を受けやすい傾向があり、今後それらの事業環境の変化により、業績に影響を与える可能性があります。 (6) 原材料価格、資材価格の高騰について 住宅事業では、住宅を構成する主要構造部材である合板、木材等の価格が急激に高騰した場合に、原材料および資材等の仕入費用が上昇し、業績に影響を与える可能性があります。 (7) 品質管理について クリクラ事業では、食品衛生法に基づきHACCP(ハサップ)に適応した厳格な品質管理体制を基に「ミネラルウォーター」を製造し、ウォーターサーバーの製造・レンタル・メンテナンスについても管理を徹底しておりますが、自社の製品水や給水サーバーに品質上の問題が生じた場合は、信用低下等により業績に影響を与える可能性があります。 住宅事業では、資材・部材・設備および住宅の施工における品質管理について万全を期しておりますが、想定の範囲を超える契約不適合責任等が生じた場合は、多額の費用発生や信用低下等により業績に影響を与える可能性があります。 美容・健康事業では化粧品・健康食品等の製造にあたり、製造委託先への定期的な立ち入り検査、製造立会い等により、その品質維持に努めておりますが、万一製品に品質上の問題が生じた場合は、信用低下等により業績に影響を与える可能性があります。 (8) 為替変動について クリクラ事業では、サーバーの輸入価格が主に韓国ウォン建てであり、想定の範囲を超えて円安が進んだ場合には、業績に影響を与える可能性があります。なお、当社では、必要に応じて為替予約等を利用したリスクヘッジを実施しております。 (9) 加盟店展開について クリクラ事業は、全国に約400社の加盟店を有し、加盟店には自ら製造を行う加盟店と販売のみを行う加盟店があります。当社は、これらの加盟店に対して事業運営上必要なノウハウや商材等の提供を行っておりますが、加盟店において品質管理、販売面等で問題が生じた場合は、ブランドイメージの悪化等により、業績に影響を与える可能性があります。 (10)個人情報の管理について 当社グループは、多数の個人情報を有しております。個人情報に関する規定の整備や従業員教育により、その保護の徹底を図っておりますが、万一個人情報の流出が発生した場合には、信用低下等により業績に影響を与える可能性があります。 (11)資本業務提携について 当社は、2018年8月30日に株式会社ダスキンとの間で資本業務提携契約を締結いたしました。本提携により、当社グループは、株式会社ダスキンとの関係を一層強固なものとし、フランチャイズによる事業を推進することで、これまで以上に両社のシナジーを得られるものと見込んでおりますが、本資本業務提携契約に基づく資本業務提携については、事業環境の悪化等により、期待される収益が得られない可能性があり、そのような場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。

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