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グレアム7基準とは

Graham's 7 Defensive Criteria
バリュエーション
防衛的投資家のための7つの選定基準:①規模(時価総額大)②財務健全性(流動比率2倍以上)③連続配当(20年)④利益成長(10年で33%)⑤PER(15倍以下)⑥PBR(1.5倍以下)⑦質的評価。

くわしく

グレアム7基準は、ベンジャミン・グレアムが著書『賢明なる投資家』で提唱した、防衛的投資家(Defensive Investor)が銘柄を選定する際の7つの基準です。防衛的投資家とは、市場の変動に一喜一憂せず、徹底した分析と安全域の確保を通じて、長期的に安定したリターンを目指す投資家を指します。この基準の核心は、企業の「質」と「割安性」を両面から評価することにあります。①規模は市場での安定性、②財務健全性は不測の事態への耐性、③連続配当と④利益成長は企業の持続的な収益力と経営の安定性を示します。⑤PERと⑥PBRは、株価が企業価値に対して適正か、あるいは割安かを判断するための定量的な指標です。そして⑦質的評価は、定量データだけでは測れない経営陣の質や競争優位性といった無形資産を評価するもので、これら全てを総合的に判断することで、リスクを極力抑えつつ、堅実な投資成果を目指すというグレアムの哲学が凝縮されています。

どう使うか

グレアム7基準は、個別銘柄のスクリーニングや初期評価に非常に有効です。まず、時価総額や財務諸表から定量的な6つの基準を満たす企業を絞り込みます。例えば、流動比率が200%以上か、過去20年間連続で配当を支払っているかなどを確認します。次に、残った候補企業に対して、経営陣の質、業界内での競争優位性、製品やサービスの独自性といった質的評価を行います。これにより、単なる数字遊びではなく、企業の持続的な競争力を考慮した上で、安全域を確保できる「良い会社」を「適正価格以下」で購入できる可能性が高まります。ただし、全ての基準を完璧に満たす企業は稀であるため、柔軟な解釈も必要です。

具体例

よくある誤解

初学者が陥りがちな誤解は、グレアム7基準を絶対的なものとして捉え、全ての基準を完璧に満たす企業のみを探そうとすることです。現代の市場で全ての基準を満たす企業は非常に稀であり、見つかったとしても既に株価が高騰している可能性があります。また、定量基準のみに注目し、質的評価を軽視することも誤りです。数字はあくまで過去の結果であり、将来の企業価値を判断するには、経営陣の能力やビジネスモデルの持続性といった質的な側面も不可欠です。

「私たちは、素晴らしい会社を妥当な価格で買うことを好む。」- ウォーレン・バフェット
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