会社を清算し、資産を売却して負債を返済したあとに株主へ残る価値を指す。株価が解散価値を下回るということは、市場が「この会社は事業を続けるより畳んだほうがまし」と評価していることになる。実務では、資産の換金価値をどこまで保守的に見るかで数字が大きく変わる。現預金は額面どおりでも、在庫や設備は投げ売り価格になり、投資有価証券は課税後でしか手元に残らない。グレアムのネットネット株、清原達郎氏のネットキャッシュ比率は、いずれもこの考え方を実務で使える形に落としたものである。
安全域の下限として使う。「最悪でもここまでは価値がある」という水準を持っておくと、株価が下がったときに狼狽しにくい。ただし実際に清算されることはまれで、経営陣が動かなければ数字上の下限にとどまる点は理解しておく。
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