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日本電技(1723)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

建設業 建設・資材

事業の概要

  • 空調計装エンジニアリング
    オフィスビル、工場、病院、学校、商業施設などの非居住用建物の空調自動制御システムについて、設計から施工、さらには施工後の保守・点検までを一貫して提供しています。これにより、建物の快適性や省エネ化に貢献し、安定した収益源を確保しています。
  • 自動制御機器の販売
    空調を自動で制御するための自動制御盤、センサー、サーモスタットといった機器類を販売しています。また、工場向けの調節計、流量計、工業用バルブなどの制御機器も取り扱っており、幅広い顧客ニーズに対応しています。
  • 産業システム関連事業
    主に工場や搬送ライン向けの計装工事や自動制御工事を手掛けています。特に食品工場向けには、各種FA機械の据付・保守に加え、生産管理システムの販売・保守も行い、工場の自動化と効率化を支援することで収益を得ています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
  • 空調計装関連事業
    オフィスビル、工場、病院、学校、商業施設などの非居住用建築物向けに、空調自動制御システムの設計・施工・保守・点検を行う事業です。新設建築物向けと既設建築物の維持・補修・更新向けに区分され、当社の主力事業であり、売上高は393.67億円、営業利益は135.4億円と最も大きな収益を上げています。
  • 産業システム関連事業
    主に工場や各種搬送ライン向けの計装工事や自動制御工事を手掛ける事業です。特に食品工場向けには、FA機械の据付・保守や生産管理システムの販売・保守も行っています。この事業は、売上高36.94億円、営業利益4.28億円であり、空調計装関連事業に次ぐ収益基盤の確立を目指しています。
  • 制御機器類販売
    空調計装関連事業では自動制御盤、センサー、サーモスタットなどの空調自動制御機器を、産業システム関連事業では調節計、流量計、工業用バルブなどの制御機器を販売しています。これらの機器販売は、工事と連携して顧客に総合的なソリューションを提供し、事業全体の収益に貢献しています。
2025-03 セグメント別業績
セグメント区分売上(億)営業利益(億)営業利益率
BuildingAutomation 事業 394 135 34.4%
FactoryAutomationProcessAutomation 事業 37 4 11.6%
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2026|767 文字
3【事業の内容】当社グループは、当社、連結子会社1社、非連結子会社2社で構成され、当社は建設業法により、特定及び一般建設業者として国土交通大臣許可を受け、ビルディングオートメーション及びファクトリーオートメーション等自動制御システムの設計・施工等及び自動制御機器類の販売並びにこれらに関連する事業を行っております。 当社グループの事業は、空調計装関連事業と産業システム関連事業とに区分され、その内容は次のとおりであります。なお、次の事業は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に掲げるセグメントの区分と同一であります。(空調計装関連事業)空調計装関連事業は、オフィスビル、工場、病院、研究所、学校、商業施設等の非居住用建築物に対する空調計装分野を対象とした事業で、「空調計装工事」としてその建築物の新設、増設又は改修に伴う空調自動制御システムの設計、施工並びに施工後の保守、点検等を行うほか、「制御機器類販売」として自動制御盤、センサー、サーモスタット等、空調を自動制御するための機器類を販売しております。なお、空調計装関連事業は、新設建築物を対象とする新設部門と、既設建築物の維持、補修、更新を対象とする既設部門とに区分して事業展開をしております。 (産業システム関連事業)産業システム関連事業は、主に工場、各種搬送ライン向けの計装工事や各種自動制御工事を手掛け、中でも食品工場の生産、搬送ライン向けには、各種FA機械の据付、保守及び連結子会社であるジュピターアドバンスシステムズ株式会社を通じた生産管理システムの販売、保守等を事業展開しております。そのほか「制御機器類販売」として調節計、流量計、工業用バルブ等の制御機器類を販売しております。事業の系統図は次のとおりであります。

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 弱い
建設資材価格の高騰を請負金額に反映させることが困難な場合があるため。
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 技術
空調計装分野や産業システム分野における自動制御システムの設計・施工、メンテナンス技術。
顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい 高い(依存)
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか 中程度
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 中程度
会社が挙げる主要リスク:建設工事の安全衛生・品質管理 / メンテナンスの品質管理 / 特定の仕入先への依存度が高いこと
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 10 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産★☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

特許やブランド力は限定的。建設業という性質上、技術力やノウハウは存在するが、それが直接的な無形資産として収益に結びつく度合いは低い。独自の技術やブランドによる価格決定力は小さい。

スイッチングコスト★★★☆☆
根拠:中程度乗り換えの手間・コスト

顧客はインフラ整備や建築物建設において、実績と信頼性を重視する。一度取引が始まると、仕様変更や再度の業者選定の手間、コストを考慮すると、乗り換えには一定のハードルがある。特に公共事業などでは、入札実績が重要となる。

ネットワーク効果★☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

建設業において、特定のプラットフォームやサービスを通じたネットワーク効果は限定的。取引先との関係性は重要だが、それが直接的な競争優位性となるネットワーク効果とは異なる。

コスト優位★★☆☆☆
根拠:中程度同じ物を安く作れる

規模の経済によるコスト削減効果はある程度期待できるが、建設資材の価格変動や人件費の高騰など、外部要因の影響を受けやすい。独自のコスト優位性を築くのは難しい。

規模の経済★★★☆☆
根拠:中程度規模が参入障壁になる

売上高の増加に伴い、調達力や施工能力の向上が期待できる。大規模プロジェクトの受注能力は、中小規模の競合他社に対する優位性となりうる。しかし、建設業全体が成熟産業であるため、爆発的な規模拡大は限定的。

  • 総合計装エンジニアリング力
    1959年の創業以来培ってきた空調自動制御の技術を基盤に、ファクトリーオートメーション分野にも展開し、あらゆる計装分野に対応できる「総合計装エンジニアリング企業」としての強みを持っています。これにより、多様な顧客のニーズに一社で応えることが可能です。
  • 長年の実績と顧客基盤
    オフィスビル、工場、病院など多岐にわたる非居住用建築物において、空調自動制御システムの設計・施工・メンテナンスを一貫して提供してきた実績があります。これにより、確固たる技術力と強固な顧客基盤を築き、安定的な事業運営を可能にしています。
  • 特定の仕入先との強固な関係
    アズビル株式会社との特約店契約に基づき、創業以来長年にわたり空調自動制御機器等の仕入れを継続しています。総仕入高の約6割を占めるこの関係は、安定的な資材調達を可能にし、事業の継続性を支える重要な要素となっています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

  • 「計装」の総合力で未来を拓く
    長期経営指針「ND For The Next 2030」を掲げ、「確かな計装力で、想いをカタチに」をミッションとしています。これは、これまでの技術と資産を基盤に、既存事業の強化、事業領域の拡大、企業文化の成長を通じて、社会、顧客、社員の期待に応える「総合計装エンジニアリング企業」を目指すものです。
  • 既存事業の強化と拡大戦略
    空調計装関連事業では、新設工事において中長期的な視点での経営資源の有効活用とエリア戦略の明確化を図り、既設工事では新規メンテナンスの増進と環境ソリューションビジネスを推進します。産業システム関連事業では、システム・工事一括受注の推進やスマート工場領域の確立・拡大を目指し、収益基盤の強化を図ります。
  • DX推進と人材育成
    DX推進を重点施策の一つとし、データ活用やAIによる制御性評価を通じて生産性向上と新たな価値創出を目指します。また、技術者や協力会社の確保・育成も重要課題と認識し、「電技アカデミー」での技術研修や協力会社社員の受入出向などを通じて、高い技術力を持つ人材の育成に注力しています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。(1) 経営方針当社グループは、「高い目標に挑戦する」「お客様に満足を提供する」「広く社会に貢献する」を経営理念とし、1959年の創業以来、オフィスビル、工場、病院、研究所、学校、商業施設等の空調自動制御の設計から施工、メンテナンスに至るまで、一貫したサービスを提供する「空調計装エンジニアリング会社」のパイオニアとして、当分野において確固たる技術力、そして顧客基盤を築いてまいりました。また空調計装で培った技術をファクトリーオートメーションの分野にも展開し、一社単独であらゆる計装分野への対応が可能な他社にない特徴を持つ「総合計装エンジニアリング企業」として、お客様の様々なニーズにお応えしてまいりました。さらに2020年2月にはグループ会社ジュピターアドバンスシステムズ株式会社を設立し、食品工場の生産管理システム分野に進出するなど、事業領域の拡大を進めております。当社グループは、長い歴史で培ってきた計装の総合力を以って、省エネ化、省力化、快適化された社会の実現に貢献し、ステークホルダーの皆様と共に栄え、成長することを目指し、株主や投資家の皆様のご期待に応えてまいる所存でございます。(2) 経営戦略等当社グループは、長期的な経営指針として経営ビジョン「New Design For The Next 「計装」の総合力で、未来を拓く」を制定しております。当経営ビジョンの骨子は「『New Design(新しい構想、新しい企画、新しい設計)』でお客様にバリュー(価値)を提供し(for the Customer)、企業として成長し(for the Success)、永続的な企業を目指す(for the Future)」というものであります。具体的には、以下の3つのパートに分解されます。①New Design for the Customer・「計装」の総合力でお客様のニーズを拓く②New Design for the Success・「計装」の総合力で事業を拓く③New Design for the Future・「計装」の総合力で新たな領域を拓くそしてその結果として、「The Next(よりよい社会の到来、よりよい企業グループの構築)」を目指そうというものです。さらに、当社グループは2021年4月を起点とする中期経営計画を策定するとともに、10年後の当社グループのありたい姿を定めた長期経営指針「ND For The Next 2030 「計装」の総合力で未来を拓く」を策定し、当社のミッションとして「確かな計装力で、想いをカタチに」を掲げ、取り組みを開始しております。この長期経営指針は、当社がこれまでに取り組んできた技術と資産をベースに、3つの成長戦略課題として「既存事業の強化」「拡大戦略の実行」「ND企業文化の成長」を掲げ、「総合計装エンジニアリングを追求し、全てのステークホルダーの期待に応える企業」として成長を目指すものです。この中で2022年3月期から2024年3月期までの中期経営計画期間は、その第1フェーズとして「成長基盤の構築」期と位置づけ、事業基盤を強化し、高い収益性を確保できうる事業体制の構築等に取り組んでまいりました。また2025年3月期から2028年3月期までの中期経営計画期間は、第2フェーズとして「成長基盤の拡大と生産性の向上」期と位置づけております。その具体的な内容については、「(5)事業上及び財務上の対処すべき課題」に記載のとおりであります。(3) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等当社グループは、中長期的な企業価値向上と長期経営指針実現のため、「総合計装エンジニアリング企業」として、空調計装関連事業、産業システム関連事業においてバランスのとれた成長と資本効率性への取り組みが重要であると認識しております。連結ROE(自己資本利益率)を全社の目標経営指標と定め、CAPMベースの株主資本コスト7~8%程度に対し、推定する投資家の期待収益率9~10%程度と認識しており、中長期的にこれを上回る15%以上を目標としております。なお、事業における2027年3月期の業績目標は、売上高51,500百万円、営業利益12,500百万円、当期純利益8,700百万円、連結ROE18.4%としております。(4) 経営環境2027年3月期において想定される経営環境につきましては、資材価格や外注費の高騰は懸念されるものの、引き続き首都圏を中心とした再開発案件や工場、データセンターなどの建設需要が見込まれるほか、ビルの環境負荷低減のための省エネニーズや人手不足に伴う工場の省人化ニーズなど環境変化による新たな事業領域拡大も期待できるため、基本的には旺盛な受注環境が見込まれます。一方で現下の中東情勢によるエネルギー価格や資材価格の変動、サプライチェーンの不安定化等により、受注環境や収益性に影響を及ぼすリスクも否定できません。また、建設業界及び当社にとって少子高齢化と人手不足は深刻であり、戦略的な人材の確保・育成・活用と関係会社の体制強化など、当社グループ全体の人的資本経営の推進に向けた施策が必須となります。こうした状況と旺盛な建設需要のもとで、当社の付加価値である計装バリューチェーンを充実させるために、協力会社との共存共栄を目指す施策と関係会社を活用した体制強化が必要だと認識しております。また、東京証券取引所による「資本コストや株価を意識した経営」への要請も踏まえ、資本コスト・資本効率性や成長性を意識した経営戦略、積極的な成長投資、株主・投資家の皆様との建設的な対話と積極的開示、株主還元の強化などを通じて、引き続き中長期的な企業価値の向上に向けた取り組みを図ることが求められます。中長期的な企業価値向上に向け、人的資本経営を推進し、積極的な投資と非財務的価値の可視化に取り組むとともに、認知度向上、企業文化醸成などの領域への取り組み強化も必要だと認識しております。(5) 事業上及び財務上の対処すべき課題こうした経営環境に鑑み、当社グループにおける対処すべき課題及び取り組み概要は次のとおりとなります。①空調計装関連事業(既存事業強化戦略)・施工余力を勘案した受注と安定収益確保の両立・中長期的な視点での全社最適および既設工事に繋がる物件の受注(新設工事)・新規メンテナンスの増進および環境ソリューションビジネスの推進(既設工事)・将来へ向けたサブコンとの関係強化および関係会社・協力会社との体制強化・DX推進による生産性向上と新たな価値創出空調計装関連事業においては、昨年度に引き続き首都圏の再開発案件や工場、データセンターなど、新設を中心とした大規模案件が完成及び出件される見通しですが、施工余力を最大限に発揮して受注拡大に努めてまいります。新設工事においては、「中長期的な全社最適」をキーワードに、数年先まで見据えた中長期的な経営資源の有効活用並びに各エリアでの戦略を明確にして事業の強化に取り組みます。またこうした案件の発注先であるサブコンとの良好な関係も強化してまいります。既設工事においては、新設工事との連携を通じて安定的な収益確保を図り、事業基盤を強化するとともに、サステナビリティの潮流を踏まえた環境ソリューションビジネスの推進を図ってまいります。また、当社グループの事業強化に向け、関係会社及び協力会社との体制強化を通じて、当社とより強固なパートナーシップを築けるよう施策を進めております。さらに、重点施策の一つとしてDXの推進を計画しており、AIによる各種データ活用などを通じて、生産性向上やお客様への新たな価値創出を目指してまいります。 ②産業システム関連事業(事業領域拡大戦略)・中央監視システム案件受注推進・生産管理システムと制御システムのデータ連携等によるスマート工場提案の推進・上記戦略を実現するための体制整備および研究開発活動産業システム関連事業においては、プラントエンジニアリング会社向けの営業力を高め、中央監視システム案件の受注推進によりストックビジネスを拡大させつつ、エンドユーザー向けに生産管理システムと制御システムのデータ連携等によるスマート工場領域の確立・拡大を目指してまいります。また、当社のエンジニアリング部門やグループ会社のジュピターアドバンスシステムズ株式会社と連携して食品工場を中心として各種生産設備の生産性・品質向上を目指したソリューション技術開発を行うとともに、計装エンジニアリング力を発揮し中央監視システム案件の受注拡大に取り組んでまいります。こうした戦略を通じて、空調計装関連事業に次ぐ事業として収益基盤の強化・確立を図ってまいります。 ③経営全般(企業文化成長戦略)・人的資本経営・ウェルビーイング経営の推進・資本コストや株価を意識した経営・DXへの投資、M&Aなどの成長投資の推進・サステナビリティ経営の推進・ガバナンスの徹底・広報・ブランディングへの取り組み長期経営指針第3フェーズでの飛躍に向け、人的資本経営の推進は第2フェーズの大きな課題です。まず、成長のボトルネックとなっている人員確保については、「2030年度単体1,100名体制」を目標に、新卒・中途採用の強化を図ってまいります。人材育成については、2024年度に設立した「電技アカデミー」を通じ、新入社員の早期育成と技術者の資格取得を推進しており、着実に成果が表れております。これをさらに加速し、事業成長を図る目的で、(仮称)電技アカデミー及び技術イノベーションセンター建設のための土地を取得し、設立に向け準備を進めております。人材の活用については、昨年度に改定した人事制度の運用や戦略的な人員配置を通じて、社員の主体的な貢献意欲を高めるとともに、働きやすい職場環境づくりやウェルビーイング経営の推進に取り組んでおります。また、中長期的な企業価値の向上の観点から「資本コストと株価を意識した経営」及びサステナビリティ、ガバナンスなど非財務価値への取り組みを強化してまいります。資本コストを上回る資本効率性(目標連結ROE:15%以上)を達成するため、各事業の収益力強化はもちろん、株主・投資家の皆様との建設的対話の機会を増やし積極的な情報開示を通じ資本コストの低減に努めてまいります。人的資本やDXへの投資、M&Aなどの成長投資や株主還元なども積極的に実施してまいります。この他、当社の認知度向上や組織一体感の醸成に向けた広報・ブランディングへの取り組みも強化してまいります。 (6) 資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応当社グループにおける、資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応及び取り組み概要は次のとおりです。①資本コスト当社は、連結ROE(自己資本利益率)を全社の目標経営指標、ROICを事業別の目標経営指標として設定しております。イ.ROE(自己資本利益率)を全社の目標経営指標として設定 CAPMベースの株主資本コストは7~8%程度、投資家との対話やWACCなどから推定する投資家の期待収益率 を9~10%程度と認識。これを上回る中長期的な目標値として15%以上を連結ROE目標とする。ロ.ROICを事業別の目標経営指標として設定 ・事業別のWACCとROICを定期的にモニタリング ・ROICに基づく経営管理の浸透(事業別の経営資源分配、投資の可否判断等)を図る②株価 当社は、持続的な企業価値向上と市場での適正な評価を経営課題として認識しており、成長戦略の実践や資本収益性の向上などにより株価やPBR向上を目指しております。イ.実施した施策 ・資本コストの把握とROE目標の設定(上記) ・株主還元の強化 株主還元方針について、累進配当DOE5%から、累進配当DOE7%以上もしくは配当性向40%以上に 見直ししております。このほか、機動的な自己株式取得も実施し還元の強化を図ってまいります。 ・流動性向上 2026年4月1日を効力発生日とする株式分割 普通株式1株につき4株を実施しております。ロ.今後の方向性 ・事業成長を通じた収益性向上 ・サステナビリティへの一層の取り組み ・開示、IRの充実(資本コスト低減)等について中期経営計画(2024~2027年度)の中で取り組んで まいります。③開示について 上記①、②の取り組みにつきましては、決算説明会等で公表しております。なお、決算説明会の動画並びに資料については、当社ウェブサイト-投資家の皆様へ-IR資料室-決算説明会資料(URL:https://www.nihondengi.co.jp/ir/data/presentation.html)に掲載しております。英訳版資料については、英語版サイト(URL:https://www.nihondengi.co.jp/en/ir/data/)に掲載しております。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。(1) 経営方針当社グループは、「高い目標に挑戦する」「お客様に満足を提供する」「広く社会に貢献する」を経営理念とし、1959年の創業以来、オフィスビル、工場、病院、研究所、学校、商業施設等の空調自動制御の設計から施工、メンテナンスに至るまで、一貫したサービスを提供する「空調計装エンジニアリング会社」のパイオニアとして、当分野において確固たる技術力、そして顧客基盤を築いてまいりました。また空調計装で培った技術をファクトリーオートメーションの分野にも展開し、一社単独であらゆる計装分野への対応が可能な他社にない特徴を持つ「総合計装エンジニアリング企業」として、お客様の様々なニーズにお応えしてまいりました。さらに2020年2月にはグループ会社ジュピターアドバンスシステムズ株式会社を設立し、食品工場の生産管理システム分野に進出するなど、事業領域の拡大を進めております。当社グループは、長い歴史で培ってきた計装の総合力を以って、省エネ化、省力化、快適化された社会の実現に貢献し、ステークホルダーの皆様と共に栄え、成長することを目指し、株主や投資家の皆様のご期待に応えてまいる所存でございます。(2) 経営戦略等当社グループは、長期的な経営指針として経営ビジョン「New Design For The Next 「計装」の総合力で、未来を拓く」を制定しております。当経営ビジョンの骨子は「『New Design(新しい構想、新しい企画、新しい設計)』でお客様にバリュー(価値)を提供し(for the Customer)、企業として成長し(for the Success)、永続的な企業を目指す(for the Future)」というものであります。具体的には、以下の3つのパートに分解されます。①New Design for the Customer・「計装」の総合力でお客様のニーズを拓く②New Design for the Success・「計装」の総合力で事業を拓く③New Design for the Future・「計装」の総合力で新たな領域を拓くそしてその結果として、「The Next(よりよい社会の到来、よりよい企業グループの構築)」を目指そうというものです。さらに、当社グループは2021年4月を起点とする中期経営計画を策定するとともに、10年後の当社グループのありたい姿を定めた長期経営指針「ND For The Next 2030 「計装」の総合力で未来を拓く」を策定し、当社のミッションとして「確かな計装力で、想いをカタチに」を掲げ、取り組みを開始しております。この長期経営指針は、当社がこれまでに取り組んできた技術と資産をベースに、3つの成長戦略課題として「既存事業の強化」「拡大戦略の実行」「ND企業文化の成長」を掲げ、「総合計装エンジニアリングを追求し、全てのステークホルダーの期待に応える企業」として成長を目指すものです。この中で2022年3月期から2024年3月期までの中期経営計画期間は、その第1フェーズとして「成長基盤の構築」期と位置づけ、事業基盤を強化し、高い収益性を確保できうる事業体制の構築等に取り組んでまいりました。また2025年3月期から2028年3月期までの中期経営計画期間は、第2フェーズとして「成長基盤の拡大と生産性の向上」期と位置づけております。その具体的な内容については、「(5)事業上及び財務上の対処すべき課題」に記載のとおりであります。(3) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等当社グループは、中長期的な企業価値向上と長期経営指針実現のため、「総合計装エンジニアリング企業」として、空調計装関連事業、産業システム関連事業においてバランスのとれた成長と資本効率性への取り組みが重要であると認識しております。連結ROE(自己資本利益率)を全社の目標経営指標と定め、CAPMベースの株主資本コスト7~8%程度に対し、推定する投資家の期待収益率9~10%程度と認識しており、中長期的にこれを上回る15%以上を目標としております。なお、事業における2027年3月期の業績目標は、売上高51,500百万円、営業利益12,500百万円、当期純利益8,700百万円、連結ROE18.4%としております。(4) 経営環境2027年3月期において想定される経営環境につきましては、資材価格や外注費の高騰は懸念されるものの、引き続き首都圏を中心とした再開発案件や工場、データセンターなどの建設需要が見込まれるほか、ビルの環境負荷低減のための省エネニーズや人手不足に伴う工場の省人化ニーズなど環境変化による新たな事業領域拡大も期待できるため、基本的には旺盛な受注環境が見込まれます。一方で現下の中東情勢によるエネルギー価格や資材価格の変動、サプライチェーンの不安定化等により、受注環境や収益性に影響を及ぼすリスクも否定できません。また、建設業界及び当社にとって少子高齢化と人手不足は深刻であり、戦略的な人材の確保・育成・活用と関係会社の体制強化など、当社グループ全体の人的資本経営の推進に向けた施策が必須となります。こうした状況と旺盛な建設需要のもとで、当社の付加価値である計装バリューチェーンを充実させるために、協力会社との共存共栄を目指す施策と関係会社を活用した体制強化が必要だと認識しております。また、東京証券取引所による「資本コストや株価を意識した経営」への要請も踏まえ、資本コスト・資本効率性や成長性を意識した経営戦略、積極的な成長投資、株主・投資家の皆様との建設的な対話と積極的開示、株主還元の強化などを通じて、引き続き中長期的な企業価値の向上に向けた取り組みを図ることが求められます。中長期的な企業価値向上に向け、人的資本経営を推進し、積極的な投資と非財務的価値の可視化に取り組むとともに、認知度向上、企業文化醸成などの領域への取り組み強化も必要だと認識しております。(5) 事業上及び財務上の対処すべき課題こうした経営環境に鑑み、当社グループにおける対処すべき課題及び取り組み概要は次のとおりとなります。①空調計装関連事業(既存事業強化戦略)・施工余力を勘案した受注と安定収益確保の両立・中長期的な視点での全社最適および既設工事に繋がる物件の受注(新設工事)・新規メンテナンスの増進および環境ソリューションビジネスの推進(既設工事)・将来へ向けたサブコンとの関係強化および関係会社・協力会社との体制強化・DX推進による生産性向上と新たな価値創出空調計装関連事業においては、昨年度に引き続き首都圏の再開発案件や工場、データセンターなど、新設を中心とした大規模案件が完成及び出件される見通しですが、施工余力を最大限に発揮して受注拡大に努めてまいります。新設工事においては、「中長期的な全社最適」をキーワードに、数年先まで見据えた中長期的な経営資源の有効活用並びに各エリアでの戦略を明確にして事業の強化に取り組みます。またこうした案件の発注先であるサブコンとの良好な関係も強化してまいります。既設工事においては、新設工事との連携を通じて安定的な収益確保を図り、事業基盤を強化するとともに、サステナビリティの潮流を踏まえた環境ソリューションビジネスの推進を図ってまいります。また、当社グループの事業強化に向け、関係会社及び協力会社との体制強化を通じて、当社とより強固なパートナーシップを築けるよう施策を進めております。さらに、重点施策の一つとしてDXの推進を計画しており、AIによる各種データ活用などを通じて、生産性向上やお客様への新たな価値創出を目指してまいります。 ②産業システム関連事業(事業領域拡大戦略)・中央監視システム案件受注推進・生産管理システムと制御システムのデータ連携等によるスマート工場提案の推進・上記戦略を実現するための体制整備および研究開発活動産業システム関連事業においては、プラントエンジニアリング会社向けの営業力を高め、中央監視システム案件の受注推進によりストックビジネスを拡大させつつ、エンドユーザー向けに生産管理システムと制御システムのデータ連携等によるスマート工場領域の確立・拡大を目指してまいります。また、当社のエンジニアリング部門やグループ会社のジュピターアドバンスシステムズ株式会社と連携して食品工場を中心として各種生産設備の生産性・品質向上を目指したソリューション技術開発を行うとともに、計装エンジニアリング力を発揮し中央監視システム案件の受注拡大に取り組んでまいります。こうした戦略を通じて、空調計装関連事業に次ぐ事業として収益基盤の強化・確立を図ってまいります。 ③経営全般(企業文化成長戦略)・人的資本経営・ウェルビーイング経営の推進・資本コストや株価を意識した経営・DXへの投資、M&Aなどの成長投資の推進・サステナビリティ経営の推進・ガバナンスの徹底・広報・ブランディングへの取り組み長期経営指針第3フェーズでの飛躍に向け、人的資本経営の推進は第2フェーズの大きな課題です。まず、成長のボトルネックとなっている人員確保については、「2030年度単体1,100名体制」を目標に、新卒・中途採用の強化を図ってまいります。人材育成については、2024年度に設立した「電技アカデミー」を通じ、新入社員の早期育成と技術者の資格取得を推進しており、着実に成果が表れております。これをさらに加速し、事業成長を図る目的で、(仮称)電技アカデミー及び技術イノベーションセンター建設のための土地を取得し、設立に向け準備を進めております。人材の活用については、昨年度に改定した人事制度の運用や戦略的な人員配置を通じて、社員の主体的な貢献意欲を高めるとともに、働きやすい職場環境づくりやウェルビーイング経営の推進に取り組んでおります。また、中長期的な企業価値の向上の観点から「資本コストと株価を意識した経営」及びサステナビリティ、ガバナンスなど非財務価値への取り組みを強化してまいります。資本コストを上回る資本効率性(目標連結ROE:15%以上)を達成するため、各事業の収益力強化はもちろん、株主・投資家の皆様との建設的対話の機会を増やし積極的な情報開示を通じ資本コストの低減に努めてまいります。人的資本やDXへの投資、M&Aなどの成長投資や株主還元なども積極的に実施してまいります。この他、当社の認知度向上や組織一体感の醸成に向けた広報・ブランディングへの取り組みも強化してまいります。 (6) 資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応当社グループにおける、資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応及び取り組み概要は次のとおりです。①資本コスト当社は、連結ROE(自己資本利益率)を全社の目標経営指標、ROICを事業別の目標経営指標として設定しております。イ.ROE(自己資本利益率)を全社の目標経営指標として設定 CAPMベースの株主資本コストは7~8%程度、投資家との対話やWACCなどから推定する投資家の期待収益率 を9~10%程度と認識。これを上回る中長期的な目標値として15%以上を連結ROE目標とする。ロ.ROICを事業別の目標経営指標として設定 ・事業別のWACCとROICを定期的にモニタリング ・ROICに基づく経営管理の浸透(事業別の経営資源分配、投資の可否判断等)を図る②株価 当社は、持続的な企業価値向上と市場での適正な評価を経営課題として認識しており、成長戦略の実践や資本収益性の向上などにより株価やPBR向上を目指しております。イ.実施した施策 ・資本コストの把握とROE目標の設定(上記) ・株主還元の強化 株主還元方針について、累進配当DOE5%から、累進配当DOE7%以上もしくは配当性向40%以上に 見直ししております。このほか、機動的な自己株式取得も実施し還元の強化を図ってまいります。 ・流動性向上 2026年4月1日を効力発生日とする株式分割 普通株式1株につき4株を実施しております。ロ.今後の方向性 ・事業成長を通じた収益性向上 ・サステナビリティへの一層の取り組み ・開示、IRの充実(資本コスト低減)等について中期経営計画(2024~2027年度)の中で取り組んで まいります。③開示について 上記①、②の取り組みにつきましては、決算説明会等で公表しております。なお、決算説明会の動画並びに資料については、当社ウェブサイト-投資家の皆様へ-IR資料室-決算説明会資料(URL:https://www.nihondengi.co.jp/ir/data/presentation.html)に掲載しております。英訳版資料については、英語版サイト(URL:https://www.nihondengi.co.jp/en/ir/data/)に掲載しております。
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1)経営成績等の状況の概要当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①財政状態及び経営成績の状況当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善及び各種政策の効果により緩やかな回復がみられるものの、中東情勢の緊迫化に伴う影響が景気を下押しするリスクとして懸念されるなど、先行き不透明な環境となりました。建設業界におきましては、人手不足が共通課題となっている環境下、首都圏及び地方中核都市の再開発、製造拠点の国内回帰に伴う工場建設需要等による旺盛な環境が続きました。このような状況の下、当連結会計年度における当社グループ業績は、受注高は54,001百万円(前年同期比23.4%増)となりました。売上高につきましては、空調計装関連事業及び産業システム関連事業ともに増加し、46,371百万円(同7.7%増)となりました。利益面につきましては、空調計装関連事業の売上高増加と、収益性を意識した受注や利益率改善努力による収益性向上等により、営業利益は11,821百万円(同29.6%増)、経常利益は12,126百万円(同30.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は8,442百万円(同31.6%増)となりました。 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。〔空調計装関連事業〕空調計装関連事業につきましては、受注高は48,231百万円(前年同期比24.0%増)、売上高は41,697百万円(同5.9%増)、セグメント利益は16,563百万円(同22.3%増)となりました。受注高につきましては、新設において、研究施設及び公共施設向け物件等の新設工事が増加し、既設においては、工場及び事務所向け物件等の既設工事が増加しました。内訳は、新設が17,199百万円(同22.8%増)、既設が31,031百万円(同24.7%増)でした。売上高につきましては、新設において、工場及び教育施設向け物件等の新設工事が反動減となったものの、既設においては、事務所及び工場向け物件等の既設工事が増加しました。内訳は、新設が14,180百万円(同14.6%減)、既設が27,516百万円(同20.9%増)でした。次期繰越工事高は、新設及び既設ともに増加し、29,421百万円(同28.5%増)となりました。〔産業システム関連事業〕主に工場や各種搬送ライン向けの計装工事、各種自動制御工事及び食品工場向けの生産管理システムの構築等を行う産業システム関連事業につきましては、受注高は5,770百万円(前年同期比17.9%増)、売上高は4,674百万円(同26.5%増)、セグメント利益は867百万円(同102.5%増)となりました。受注高、売上高ともに電気工事及び生産管理システムのソフトウエア等が増加しました。次期繰越工事高は、電気工事等が増加し、4,054百万円(同36.6%増)となりました。 ②キャッシュ・フローの状況当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ2,839百万円増加し13,585百万円(前期比26.4%増)となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。(営業活動によるキャッシュ・フロー)当連結会計年度において営業活動の結果得られた資金は11,045百万円(同35.8%増)となりました。これは、主に税金等調整前当期純利益の計上12,143百万円があったことによるものであります。(投資活動によるキャッシュ・フロー)当連結会計年度において投資活動の結果使用した資金は5,820百万円(同36.0%増)となりました。これは、主に有価証券・投資有価証券の償還による収入2,250百万円に対して、有形固定資産の取得による支出2,474百万円及び有価証券・投資有価証券の取得による支出4,613百万円があったことによるものであります。(財務活動によるキャッシュ・フロー)当連結会計年度において財務活動の結果使用した資金は2,385百万円(同45.4%増)となりました。これは、主に配当金の支払額2,282百万円によるものであります。 ③生産、受注及び販売の状況イ.受注実績区分前連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)前連結会計年度比(%)空調計装関連事業(百万円)38,88348,231(24.0%増)産業システム関連事業(百万円)4,8935,770(17.9%増)合計(百万円)43,77754,001(23.4%増) ロ.売上実績区分前連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)前連結会計年度比(%)空調計装関連事業(百万円)39,36741,697(5.9%増)産業システム関連事業(百万円)3,6944,674(26.5%増)合計(百万円)43,06146,371(7.7%増)(注)1.当社グループでは生産実績を定義することが困難であるため「生産の状況」は記載しておりません。2.最近2連結会計年度の売上高総額に対する割合が100分の10以上の相手先別の売上高及びその割合は次のとおりであります。(前連結会計年度)該当する相手先はありません。(当連結会計年度)該当する相手先はありません。 なお、参考のため提出会社個別の事業の実績は次のとおりであります。 当社が営んでおります空調計装関連事業及び産業システム関連事業では、生産実績を定義することが困難であります。また、請負形態をとっているため販売実績という定義は実態に即しておりません。よって、「受注工事高及び完成工事高等の状況」として次に記載しております。 受注工事高及び完成工事高等の状況イ.受注工事高、完成工事高及び次期繰越工事高期別セグメントの名称前期繰越工事高(百万円)当期受注工事高(百万円)計(百万円)当期完成工事高(百万円)次期繰越工事高(百万円)前事業年度(自2024年4月1日至2025年3月31日)空調計装関連事業23,37038,45061,82138,93322,887産業システム関連事業1,7064,0915,7982,9122,885合計25,07742,54167,61941,84625,773当事業年度(自2025年4月1日至2026年3月31日)空調計装関連事業22,88747,69570,58341,16129,421産業システム関連事業2,8854,8677,7533,8243,929合計25,77352,56378,33744,98633,350(注)1.前事業年度以前に受注した工事で、契約の変更により請負金額に変更のあるものについては、当期受注工事高にその増減高が含まれております。したがって、当期完成工事高にも同様の増減高が含まれております。2.次期繰越工事高は(前期繰越工事高+当期受注工事高-当期完成工事高)に一致しております。3.当期受注高及び当期売上高としては、上記当期受注工事高及び当期完成工事高のほかに、制御機器類の販売に係る当期受注高及び当期売上高が以下のとおりであります。(前事業年度)空調計装関連事業433百万円、産業システム関連事業457百万円(当事業年度)空調計装関連事業535百万円、産業システム関連事業283百万円ロ.受注の方法当社の工事の受注方法は、そのほとんどが特命によっております。ハ.販売実績(a)完成工事高期別セグメントの名称官公庁(百万円)民間(百万円)合計(百万円)前事業年度(自2024年4月1日至2025年3月31日)空調計装関連事業9,62829,30538,933産業システム関連事業942,8182,912合計9,72232,12341,846当事業年度(自2025年4月1日至2026年3月31日)空調計装関連事業11,48729,67441,161産業システム関連事業5123,3113,824合計12,00032,98544,986 (注)1.完成工事高のうち、請負金額が1億円以上の主なものは次のとおりであります。(前事業年度)高砂熱学工業㈱・東京理科大学葛飾キャンパス新校舎整備計画 計装工事オーク設備工業㈱・うめきた2期南街区西棟オフィス(6F~28F) 自動制御工事㈱テクノ菱和・日本ガイシ㈱熱田新研究開発棟(CR工事) 自動制御工事ダイダン㈱・プライムアースEVエナジー㈱新居第3工場新築工事 自動制御工事㈱中電工・美作市新庁舎整備工事 自動制御工事(当事業年度)東洋熱工業㈱・名城大学天白キャンパス全学共用棟新築他工事 自動制御設備工事新菱冷熱工業㈱・㈱コーセー 南アルプス工場 新築工事 自動制御工事㈱大気社・㈱出雲村田製作所 N2棟他建設設備工事 計装工事ダイダン㈱・名古屋第4地方合同庁舎(PFI) 自動制御工事高砂熱学工業㈱・スタンレー電気㈱技術研究所 自動制御工事 2.最近2事業年度の完成工事高総額に対する割合が100分の10以上の相手先別の完成工事高及びその割合は、次のとおりであります。(前事業年度)該当する相手先はありません。(当事業年度)該当する相手先はありません。 (b)商品売上高期別セグメントの名称金額(百万円)前事業年度(自2024年4月1日至2025年3月31日)空調計装関連事業433産業システム関連事業457合計890当事業年度(自2025年4月1日至2026年3月31日)空調計装関連事業535産業システム関連事業283合計819 ニ.繰越工事高(2026年3月31日現在)セグメントの名称官公庁(百万円)民間(百万円)合計(百万円)空調計装関連事業7,76421,65629,421産業システム関連事業1,3302,5983,929合計9,09524,25533,350(注)繰越工事高のうち、請負金額が1億円以上の主なものは次のとおりであります。オーク設備工業㈱・㈱キーエンス次期ロジスティクスセンター新築工事 自動制御工事2026年11月完成予定ダイダン㈱・知多市新庁舎建設工事 自動制御工事2026年11月完成予定三機工業㈱・NEC神奈川DC2期棟 STEP2,3実装工事 自動制御工事2026年12月完成予定新菱冷熱工業㈱・中外製薬㈱浮間UK3改造工事 自動制御設備工事2027年4月完成予定高砂熱学工業㈱・基町相生通地区第一種市街地再開発事業 自動制御工事2027年4月完成予定 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容イ.受注高当連結会計年度の受注高は、前連結会計年度に比べ10,224百万円増加し、54,001百万円となりました。空調計装関連事業における新設工事の受注高は、研究施設及び公共施設向け物件等が増加したことにより3,121百万円増加しました。既設工事の受注高は、工場及び事務所向け物件等が増加したことにより6,124百万円増加しました。産業システム関連事業における産業計装工事等の受注高は、電気工事及び生産管理システムのソフトウエア等が増加したことにより1,058百万円増加しました。また、当社グループは受注高を重要な経営指標の一つとしておりますが、当連結会計年度の達成状況は以下のとおりであります。報告セグメント区分2025年度計画(百万円)2025年度実績(百万円)計画比(百万円)空調計装関連事業空調計装工事新設工事12,60016,9344,334(34.4%増)既設工事23,20030,7617,561(32.6%増)計35,80047,69511,895(33.2%増)制御機器類販売300535235(78.4%増)計36,10048,23112,131(33.6%増)産業システム関連事業産業計装工事等4,6005,477877(19.1%増)制御機器類販売300293△6(2.3%減)計4,9005,770870(17.8%増)合計41,00054,00113,001(31.7%増)空調計装関連事業の新設工事においては、「中長期的な視点での全社最適および既設工事に繋がる物件の受注」を対処すべき課題として掲げておりましたが、実績は計画値を上回っており各地の大型案件に対応した施工体制を構築したこと等により、将来的に既設工事に繋がる物件を相当数確保できたものと認識しております。既設工事においては、「新規メンテナンスの増進及び環境ソリューションビジネスの推進」を対処すべき課題として掲げておりましたが、実績は計画値を上回っており新規メンテナンスの増進および環境ソリューションビジネスの推進に着実に取り組んだ結果であると認識しております。産業システム関連事業においては、「システム・工事一括受注の推進」等を対処すべき課題として取り組んでおりましたが、事業基盤強化の成果により電気工事等の受注増に繋がり、実績は計画値を上回る結果となりました。なお、空調計装関連事業における新設工事の次期繰越工事高は、16,107百万円となり、既設工事の次期繰越工事高は、13,313百万円となりました。産業システム関連事業における産業計装工事等の次期繰越工事高は、4,054百万円となりました。ロ.売上高当連結会計年度の売上高は、前連結会計年度に比べ3,310百万円増加し、46,371百万円となりました。空調計装関連事業における新設工事の完成工事高は、工場及び教育施設向け物件等が減少したことにより2,501百万円減少しました。既設工事の完成工事高は、事務所及び工場向け物件等が増加したことにより4,729百万円増加しました。産業システム関連事業における完成工事高は、電気工事及び生産管理システムのソフトウエア等が増加したことにより1,161百万円増加しました。なお、計画比較に関しましては計画値43,500百万円に対し2,871百万円増加しました。 ハ.売上総利益当連結会計年度の売上総利益は、前連結会計年度に比べ3,307百万円増加し、21,963百万円となりました。売上総利益率については、主に既設工事における工事採算の改善により全体で4.1ポイント上昇し47.4%となりました。ニ.販売費及び一般管理費当連結会計年度の販売費及び一般管理費は、主に広告宣伝費の増加により前連結会計年度に比べ605百万円増加し、10,141百万円となりました。ホ.営業利益当連結会計年度の営業利益は、前連結会計年度に比べ2,701百万円増加し、11,821百万円となりました。売上高営業利益率については、4.3ポイント上昇し25.5%となりました。セグメント別では空調計装関連事業においては、5.3ポイント上昇し39.7%、産業システム関連事業においては、7.0ポイント上昇し18.6%となりました。なお、計画比較に関しましては計画値9,200百万円に対し2,621百万円増加しました。ヘ.営業外収益及び営業外費用、特別利益及び特別損失営業外収益及び営業外費用は、主に受取配当金の増加により前連結会計年度の187百万円の収益(純額)に対し、304百万円の収益(純額)となりました。特別利益及び特別損失は、投資有価証券売却益の増加により前連結会計年度の167百万円の損失(純額)に対し、16百万円の収益(純額)となりました。ト.税金等調整前当期純利益当連結会計年度の税金等調整前当期純利益は、前連結会計年度に比べ3,003百万円増加し、12,143百万円となりました。チ.法人税等法人税等は、税金等調整前当期純利益の増加に伴う課税所得の増加等により、前連結会計年度に比べ974百万円増加し、3,700百万円となりました。税効果会計適用後の法人税等の負担率は、法人税額の特別控除の減少により、前連結会計年度の29.8%から30.5%に上昇しました。リ.親会社株主に帰属する当期純利益当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度に比べ2,028百万円増加し、8,442百万円となりました。これにより1株当たり当期純利益は、前連結会計年度の100.71円から132.49円になりました。なお、計画比較に関しましては計画値6,450百万円に対し1,992百万円増加しました。(注)2025年1月1日付で普通株式1株につき2株の割合で、2026年4月1日付で普通株式1株につき4株の割合で株式分割を行っております。前連結会計年度の期首に当該株式分割が行われたと仮定して、1株当たり当期純利益を算定しております。ヌ.自己資本当期純利益率(ROE)当社グループは、自己資本当期純利益率(ROE)を重要な指標として位置づけております。当連結会計年度の自己資本当期純利益率(ROE)は、前連結会計年度に比べ2.3ポイント上昇し19.6%となりました。今後も、引き続き資本効率の向上及び株主資本の有効利用等の施策を検討し、15.0%以上の達成の継続に取り組んでまいります。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報イ.キャッシュ・フロー「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。ロ.資金調達当社グループは、転リース取引等個別の条件によるもの以外については、内部資金により資金調達しております。ハ.資金需要当社グループの資金需要のうち主なものは運転資金であります。その主たる内容は各種工事のための原材料購入及び外注工事費の支払、販売費及び一般管理費等の営業費用であり、営業費用の主なものは人件費であります。また、その他の資金需要として、成長投資や株主還元があります。運転資金については、営業活動より得られるキャッシュ・フローを基本とした流動性資金(預金及び取得日から3か月以内に償還期限が到来する短期投資)にて十分に補完できているものと考えております。また、急激な環境変化にも備え流動性を維持するための流動性補完資金については、流通市場が形成されている公社債等の中期投資で確保しております。成長投資については、原則的に流動性資金を充当しており、認知度向上に資する広報・ブランディングやデジタル化の進展を踏まえた設備投資に加え、事業成長を目的とした(仮称)電技アカデミー及び技術イノベーションセンター建設に伴う土地取得、ならびに採用・研修等の人的投資を行っております。また、成長投資の一環として業務上関係を有する企業の株式や社債等の金融商品に投資することで、投資先企業との円滑かつ良好な関係維持、取引及び事業領域拡大を図っております。株主還元については、業績に多大な影響を及ぼす事象が無い限り、配当性向40%以上もしくはDOE(連結株主資本配当率)7%以上を基準に累進的な配当を基本とするとともに、機動的な自己株式取得も実施してまいります。 ③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般的に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表作成に当たりまして、期末時点の資産・負債及び期中の収益・費用の適正な計上を行うため、見積りや仮定が必要とされます。当社グループは、過去の実績や状況に応じ合理的だと考えられる様々な要因に基づき見積り及び判断を行い、その結果は資産・負債の簿価及び収益・費用の計上についての判断の基礎となります。実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。当社グループは、次の重要な会計方針の適用における見積りや仮定は連結財務諸表に重要な影響を与えると考えております。 イ.収益の認識収益の認識に用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。ロ.完成工事補償引当金当社グループは完成工事に係る瑕疵担保、アフターサービス等の費用の支出に備え、完成工事補償引当金を計上しております。完成工事補償引当金の計上にあたっては、過去の補修費支出の実績を基準にした金額及び特定の物件については補償工事費用の個別見積額を計上しております。そのため、実際の結果が、見積りの前提条件と異なる場合、または前提条件が変更された場合において、完成工事補償引当金が増減し業績に影響を及ぼす可能性があります。ハ.投資の減損当社グループは、特定のお客様や金融機関等の取引先に対する株式を所有しております。これら株式には価格変動性が高い上場株式と、株価の決定が困難である非上場株式が含まれております。上場株式については、期末時点で市場価格が取得価額に対して著しく下落している場合、非上場株式及び関係会社株式については、投資先の純資産価額の当社グループ持分が当社の帳簿価額に対して著しく下落している場合につき、将来の回復の可能性を検討し、評価損を計上することとしております。ニ.固定資産の減損当社グループは、「固定資産の減損に係る会計基準(企業会計審議会 平成14年8月9日)」及び企業会計基準適用指針第6号「固定資産の減損に係る会計基準の適用指針(企業会計基準委員会 平成15年10月31日)」を適用しております。経済環境の著しい悪化等により営業収益が大幅に低下する場合等には、減損損失が発生する可能性があります。ホ.繰延税金資産当社グループは、連結財務諸表と税務上の資産・負債との間に生じる一時的な差異に係る税効果については、当該差異の解消時に適用される法定実効税率を使用して、繰延税金資産・負債を計上しております。繰延税金資産の計上にあたっては、将来の課税所得と実現可能なタックス・プランニングを考慮して一時差異の解消に係るスケジューリングを行い、回収可能と判断される繰延税金資産を計上しております。回収可能性の判断には、実績情報とともに将来に関するあらゆる入手可能な情報が考慮されており、合理的なものと考えております。

事業リスク

  • 建設工事の安全・品質管理
    オフィスビルや商業ビルなどの建築現場での計装工事において、人的・物的事故や労働災害、竣工後のクレームによる多額の補修費や損害賠償が発生する可能性があります。これにより、直接的なコスト増だけでなく、顧客からの品質評価が低下し、企業の信頼性に悪影響を及ぼす恐れがあります。
  • 特定の仕入先への依存
    アズビル株式会社からの仕入れが総仕入高の約6割を占めており、この仕入れが滞る事態が発生した場合、当社の事業活動に多大な影響を及ぼす可能性があります。資材調達の不安定化は、工事の遅延やコスト増加に繋がり、業績悪化のリスクを高めます。
  • 技術者・協力会社の確保と育成
    エンジニアリング技術を持つ技術者や協力会社の確保・育成が事業運営において極めて重要です。必要な人材を確保・育成できない場合、受注機会の減少や工事品質の低下に繋がり、当社の業績に大きな影響を与える可能性があります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2026|3,193 文字
3【事業等のリスク】有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。なお、当該リスクが顕在化する可能性の程度や時期につきましては、合理的に予見することが困難であるため記載しておりません。当社グループは、リスク管理の基本方針及び管理体制を「リスク管理規程」において定め、その基本方針及び管理体制に基づき、代表取締役社長を委員長とするリスク管理委員会で、事業を取り巻く様々なリスクに対して適切な管理を行い、リスクの未然防止を図っております。文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 建設工事の安全衛生・品質管理について当社グループは、主にオフィスビル、商業ビル等の建築現場で計装工事の設計、監理及び施工を行っておりますが、事業の特性から人的、物的事故や労働災害、竣工後のクレームに伴う多額の補修費の負担請求が発生する可能性があり、また、これに伴う相応の損害賠償義務を負う可能性があります。この場合、直接的には多額のコストが発生し、間接的には当社に対するお客様の品質評価に重大な影響を与えることとなります。これに対応するため、施工作業に関しましては「施工業務標準」等に則って行うよう品質管理部が指導を徹底しており、また安全パトロールを実施する等工事の安全衛生や品質の管理の充実を図るとともに賠償責任保険に加入する等、万全を期しております。 (2) メンテナンスの品質管理について当社グループは、主に既設市場において空調設備等のメンテナンスを行っており、作業現場は工場、病院、ショッピングセンター、研究所等多岐に亘ることで、作業現場に応じた広範な保守・点検技術を必要としますが、サービスの瑕疵等により不測の事故等が発生した場合は多額の補修費の負担請求が発生し、またこれ以外にも相応の損害賠償義務を負う可能性があります。この場合、直接的には多額のコストが発生し、間接的には当社に対するお客様の品質評価に重大な影響を与えることとなります。これに対応するため、メンテナンス作業に関しましては「メンテナンス業務標準」に則って行うよう品質管理部が指導を徹底しており、また賠償責任保険に加入する等十分に配慮しております。 (3) 特定の仕入先への依存度が高いことについて当社は、アズビル㈱と空調自動制御機器等の仕入れに関する特約店契約を結んでおります。この契約に基づく取引は、当社創業時(1959年)以来、長年に亘り継続して行われてまいりましたことから高い依存度となっており、この仕入れが滞る事態となった場合は、当社業績に多大な影響を及ぼすこととなります。アズビル㈱に対する仕入高が当社総仕入高に占める割合は次のとおりであります。項目前事業年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)当事業年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)金額(百万円)割合(%)金額(百万円)割合(%)アズビル㈱4,78861.44,83765.5総仕入高7,801100.07,384100.0 これに対応するため、今後もアズビル㈱と安定的な営業取引を含めて良好な関係維持に努めるとともに、事業領域拡大により事業全体での影響度の軽減を図っております。 (4) 不採算工事等の発生工事等の各種プロジェクトは、内容の打ち合わせ及び見積りに基づき取り交わした請負契約に従って作業し、完了後にお客様による検査等を受けて引渡しが完了しますが、途中での設計変更や手直しによる予測が困難な追加原価等が生じた場合、不採算工事等が発生する可能性があり、これにより業績に影響を及ぼす可能性があります。これに対応するため、「施工業務標準」等に則って関連部門による着手前の採算検討を実施するとともに、工程管理表に基づいて計画の精度を検証することで、不採算工事等の発生を未然に防ぐように努めております。 (5) 建設資材価格の変動リスク当社グループが取り扱う電設資材等の価格が社会情勢の急激な変化等により高騰し、それを請負金額に反映させることが困難な場合、業績に影響を及ぼす可能性があります。当社グループにおいては、各種資材の特性に応じて在庫管理や代替品を含めた調達力の強化を図っており、リスクの軽減に努めております。 (6) 取引先に関するリスク当社グループのお客様の信用状況に悪化が生じた場合、売上債権の貸倒れが生じることとなり、業績及び財政状況に影響を及ぼす可能性があります。これに対応するため、「売上債権管理規程」に従い、取引先別の与信枠を設定する等与信管理・債権管理を徹底するとともに、可能な限り請負代金を先行して受領する等回収遅延が発生しないように対処しております。 (7) 業績の季節的変動について当社グループの売上高は、通常の営業の形態として、工事の完成引渡しが第4四半期連結会計期間に集中し、これに伴う稼働率が高まるため、第1四半期連結会計期間から第3四半期連結会計期間における売上高及び利益に比べ、第4四半期連結会計期間に売上高及び利益が偏重する季節的変動があります。 (8) 技術者や協力会社の確保及び育成について当社グループでは、主にエンジニアリング等の技術を実践的に適用できる技術者や協力会社の確保及び育成が極めて重要でありますが、必要とする人材の確保及び育成ができなかった場合、受注機会の減少等当社グループの業績に多大な影響を及ぼす可能性があります。そのため、新卒・中途人材の大幅な採用強化を図るとともに教育制度を見直し、新入社員の早期育成と資格取得を目的に設立した「電技アカデミー」で本社一括・通年の集合技術研修を2024年度より実施しております。また、現場における業務の実務能力育成を目的として、協力会社社員の受入出向を実施する等高い技術を持った技術者や協力会社の確保及び育成に努めております。 (9) 自然災害等について当社グループが事業を展開する地域において、地震等の大規模自然災害の発生に伴い、工事等の各種プロジェクトの中断・大幅な遅延等の事態が生じた場合や事業所において営業の継続に支障をきたす重大な損害が生じた場合、業績に影響を及ぼす可能性があります。当社グループにおいては、災害等発生時に危機管理チームまたは対策本部を設置し迅速に対応する体制をとるほかに「災害対策マニュアル」の整備、安否確認システムの導入、定期的な訓練などの対策を実施しております。また、当社グループでは、気候変動が当社グループの企業価値や業績に及ぼすリスクの重要性を認識しております。詳細については、「2サステナビリティに関する考え方及び取組(3)重要なサステナビリティ項目に関する取組①気候変動に対する取組」に記載しております。 (10) 情報セキュリティについて当社グループは、情報システムに様々なセキュリティ対策を講じていますが、外部からのサイバー攻撃、不正アクセス、コンピューターウイルスの侵入等により、情報システム等に障害が生じた場合や、企業情報及び個人情報等が社外に流失した場合は、事業活動の停滞や社会的信用の低下等により、業績に影響を及ぼす可能性があります。当社グループでは、年々多様化、巧妙化するサイバーセキュリティ上の脅威への対策として、情報システム部門が中心となり、情報セキュリティレベル向上の取り組みを進めております。サイバーセキュリティの脅威に対する技術的な対策に加え、定期的な教育・訓練を通じ、従業員の情報セキュリティに対する意識レベルの向上に努めております。

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