事業の概要
- 建設事業が主力大盛工業グループは、建設工事の受注と施工を主要な事業としています。特に東京都内での上・下水道工事に強みを持っており、社会インフラの整備と維持に貢献することで収益を上げています。
- 不動産事業も展開不動産の売買や賃貸、太陽光発電設備の販売、クローゼットレンタル業務も行っています。これにより、建設事業以外の収益源も確保し、事業の多角化を図っています。
- その他事業で収益を補完OLY事業(機材リース、鉄骨加工)や通信関連事業(通信回線の保守・管理)も手掛けています。これらの事業は、主力である建設事業を補完し、グループ全体の安定した収益基盤を築いています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
- 建設事業売上高が約48.1億円で、営業利益は約5.0億円と、グループの売上・利益の大部分を占める主力事業です。主に建設工事の受注と施工を行っており、東京都内の上・下水道工事に強みを持っています。
- 不動産事業売上高が約6.0億円で、営業利益は約1.2億円です。不動産の売買や賃貸、太陽光発電設備の販売などを手掛けており、建設事業に次ぐ収益源としてグループの多角化に貢献しています。
- OLY事業売上高が約5.8億円で、営業利益は約0.9億円です。OLY工法の機材リースや鉄骨加工を行っており、東北・関東圏を中心に営業を強化し、関東以南への拡大も目指しています。
2025-07 セグメント別業績
| セグメント | 区分 | 売上(億) | 営業利益(億) | 営業利益率 |
|---|---|---|---|---|
| ConstructionProjects | 事業 | 48 | 5 | 10.5% |
| RealEstateBusiness | 地域 | 6 | 1 | 19.4% |
| OLYOriginalBusiness | 地域 | 6 | 1 | 15.5% |
| TelecommunicationRelatedBusinesses | 地域 | 4 | 1 | 16.7% |
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
3【事業の内容】 当社グループは、当社と子会社2社(株式会社東京テレコムエンジニアリング、井口建設株式会社)で構成されております。主な事業内容は、建設事業、不動産事業、OLY事業、通信関連事業であり、更に、各々に付帯する事業を行っております。当社グループの事業に関わる位置付けは次のとおりであります。 また、当連結会計年度において、当社は2026年7月31日付で港シビル株式会社の保有株式の全てを譲渡したことに伴い同社を連結の範囲から除外しております。なお、連結の範囲から除外するまでの期間の損益は、連結財務諸表に含めております。 (1)建設事業 当社及び子会社(井口建設株式会社)が、建設工事の受注、施工を行っております。(2)不動産事業 当社が、不動産の売買・賃貸等、太陽光発電設備の販売、クローゼットレンタル業務を行っております。(3)OLY事業 当社が、OLYの機材リース、鉄骨加工業を行っております。(4)通信関連事業 子会社(株式会社東京テレコムエンジニアリング)が、通信回線の保守・管理業務を行っております。 当社グループにおける事業の系統図は、次のとおりであります。
事業の優位性(モート)
事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
| 価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い | 弱い 公共工事の入札における低価格入札の横行並びに過当競争による受注価格競争の激化。 |
|---|---|
| 参入障壁新規参入を阻む要因の種類 | 技術 都心部の地下工事における難易度の高さ、確かな技術力・知識・経験が必要。 |
| 景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか | シクリカル |
| 規制依存規制は障壁にも足枷にもなる | 高い |
会社が挙げる主要リスク:建設事業における市場及び入札環境の変動 / 受注価格競争に係るリスク / 建設資材等の調達におけるリスク
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 9 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産★☆☆☆☆
建設業であり、特許やブランド力といった無形資産による競争優位性は限定的。特定の技術やノウハウが強みとなる可能性はあるが、定量的な評価は難しい。
スイッチングコスト★★☆☆☆
建設プロジェクトは長期にわたることが多く、一度契約すると他の建設会社への切り替えは困難が伴う。しかし、新規参入の障壁はそれほど高くない。
ネットワーク効果★☆☆☆☆
建設業において、長年の実績や信頼関係に基づく顧客とのネットワークは重要だが、明確なネットワーク効果による競争優位性は見出しにくい。
コスト優位★★☆☆☆
規模の経済によるコスト優位性は限定的。建設資材の調達や建設機械の効率的な運用によるコスト削減努力は行われていると考えられるが、他社との差別化要因としては弱い。
規模の経済★★★☆☆
売上高は直近5期で増加傾向にあり、一定の事業規模を有している。地域密着型の建設会社としては中堅規模であり、規模の経済が一部働く可能性がある。
- 長年の施工実績と技術力半世紀にわたり東京都の上・下水道工事を手掛けてきた実績があり、特に都心部の複雑な地下環境での難易度の高い工事に対応できる確かな技術力、知識、経験が強みです。これにより、他社との競争において優位性を保っています。
- 品質管理体制の徹底ISO 9001の認証を取得し、工法別の作業マニュアルに基づく品質管理を徹底しています。また、工事完成時には役員による社内検査を実施することで、高品質な施工を保証し、顧客からの信頼を得ています。
- M&Aによる事業拡大東京都以外の事業エリア拡大のため、M&A(企業の買収・合併)を通じて優良な建設会社を子会社化するなど、積極的に事業基盤を強化しています。これにより、特定の地域や市場に依存するリスクを低減し、安定的な成長を目指しています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
経営戦略
- 高収益体質企業の実現建設業を通じて社会に貢献することを基本理念とし、「売上高営業利益率7%以上」の継続を具体的な目標としています。効率的な施工とコスト削減に努め、企業価値の向上を目指しています。
- 建設事業の強化と拡大収益性の高い機械推進工事の受注に注力し、上・下水道工事以外の土木事業にも積極的に取り組んでいます。また、M&Aによる関東圏での事業基盤拡大や、技術者の確保・育成にも力を入れ、安定した成長を目指します。
- 不動産事業の収益力強化不動産販売と賃貸事業において、高利回りが期待できるアパートやマンション物件の取得を継続し、入居率向上施策で安定した賃貸収入を確保します。太陽光発電設備は新規取得せず、既存設備からの売電収入を維持する方針です。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在におきまして、当社グループが判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針 当社グループは、「建設業を通じて人と社会に大きく貢献していくこと」を基本理念とし、「人と地球に優しい、クリーンな環境を未来へ」を基本テーマに、高収益体質企業を目標に社会とともに発展していくことを目指しております。 (2)目標とする経営指標 当社グループは、建設事業における上・下水道工事のプロフェッショナルとして、社会資本の整備に貢献するとともに、効率的な施工の実施並びに工事コストの低減に努めてまいります。 また、不動産事業における事業規模の拡大を図るとともに、新規事業の確立により収益力を一層強化し、企業価値を高めることを目標に進めてまいります。 なお、具体的な目標値としましては、「売上高営業利益率7%以上」の継続を目標とし、事業を進めてまいります。 (3)中長期的な会社の経営戦略 当社グループの所属する建設業界は、政府の国土強靭化計画に基づく防災・減災対策関連公共投資、東京都における生活インフラの老朽化対策、浸水被害対策等の各種対策工事の発注が引き続き堅調に推移することが見込まれる一方、原材料・エネルギー価格の高止まりによる建設資材価格の上昇並びに人件費等の建設コストの一層の増加が見込まれるほか、建設従事者不足、高齢化等が進む状況から、依然として厳しい経営環境が続くことが予測されます。 当社グループは、各影響、状況等に適切に対応し、2025年に策定した「中期経営計画(ACTION PLAN2025)」の着実な実行と「サステナビリティ経営に関する基本方針」に基づく持続可能な経営を実践し、当社グループの「経済的価値の向上」 及び「社会的価値の向上」を図るとともに、「売上高・利益率の向上」、「成長投資の拡充」、「株主還元の強化」を推進してまいります。 経営戦略の各目標を達成するための各事業の主な方針は、以下のとおりであります。[建設事業]建設事業におきましては、完成工事高及び完成工事総利益向上に向け、収益性の高い機械式推進施工を主体とした工事の受注に注力するとともに、受注工事数拡大に向け、施工管理技術者の増員並びに施工体制の強化に今後も取組んでまいります。また、東京都工事のみの受注を主体とした経営リスクの分散、収益基盤の拡大に向け、優秀な施工技術者、事業基盤を有する建設会社の取得(子会社化)につきましても引続き取組んでまいります。事業の推進において必要な施工管理資格及び経験を有した人材の確保につきましては、定年者の継続雇用並びにリファラル採用、女性・外国籍職員等の雇用を継続するとともに、新卒者採用につきましても、採用対象学科を拡張して幅広い募集を行い、サステナビリティ経営における人的資本に関する方針及び戦略に基づく社員の育成の充実、人財の定着施策を着実に実施し、確かな技術の継承を行ってまいります。 [不動産事業](不動産販売、賃貸事業) 不動産事業売上高、不動産事業総利益の増加を目指し、保有物件の販売を行うとともに、高利回りの賃貸収入が期待できる新たなアパート、マンション物件の取得を継続してまいります。 また、物件を保有中においては、入居率向上のための各種施策を行い、安定した賃貸収入を確保してまいります。 (太陽光発電設備事業) 新たな建設、取得は行わず、保有する太陽光発電設備による売電収入の確保を継続してまいります。 [OLY事業] OLY事業売上高、OLY事業総利益の増加を目指し、東北、関東圏エリアにおける営業強化を継続するとともに、収益基盤の拡張を目指し、名古屋OLY営業所を基軸とした関東以南エリアの販売強化に注力してまいります。また、OLY工法の認知度の向上、設計採用の拡大を図るため、毎年開催される「下水道展」、「建設技術フェア中部」等の出展を継続するほか、官公庁、地方自治体に対する営業強化にも注力してまいります。 [通信関連事業] 作業技術員の増員、作業技術の向上を進め、新たな受注案件の獲得並びに新たな作業分野における受注に注力してまいります。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題建設事業を取り巻く環境は、防災・減災対策及び国土強靭化に向けた公共投資が引き続き堅調に推移するとともに、上・下水道設備をはじめとする社会インフラの老朽化対策、耐震化対策及び豪雨対策等に伴う更新需要が継続するものと見込まれております。一方で、建設資材価格及び労務費の上昇、慢性的な建設従事者不足並びに受注競争の激化など、当社グループを取り巻く経営環境は引き続き厳しい状況が続くものと認識しております。このような環境の中、当社グループは「建設業を通じて人と社会に貢献する」という企業理念のもと、主力である建設事業の競争力強化を図るとともに、不動産事業、OLY事業及び通信関連事業の更なる成長を通じて、持続的な成長と企業価値の向上に取り組んでまいります。当社グループにおける最も重要な課題は、人財の確保及び育成であると認識しております。建設業界における技術者不足が深刻化する中、新卒採用及び中途採用の強化に加え、若手社員への技術・技能の継承、資格取得支援及び教育体制の充実を図り、将来を担う施工管理技術者の育成及び定着に努めてまいります。 建設事業におきましては、当社の強みである上・下水道工事における豊富な施工実績と施工技術を活かし、耐震化工事、再構築工事及び老朽化対策工事の受注拡大に取り組むとともに、施工効率の向上、工事原価の低減及び施工管理体制の強化を推進し、完成工事総利益の向上に努めてまいります。また、安定した受注基盤及び優秀な技術者を有する企業のグループ化を目的としたM&Aを推進し、事業基盤の強化を図ってまいります。 不動産事業におきましては、保有賃貸物件の安定稼働による継続的な賃貸収益の確保を図るとともに、収益性及び資産価値を重視した優良物件の取得並びに保有物件の販売を推進し、安定した収益基盤の拡充に努めてまいります。 OLY事業におきましては、当社独自技術であるOLY工法の更なる普及を重要課題と位置付けており、下水道展への出展や営業活動を通じた認知度向上に取り組むとともに、名古屋OLY営業所を基点として中部・西日本エリアにおける営業活動を強化し、全国的な採用実績の拡大及び受注・売上高の増加を目指してまいります。 通信関連事業におきましては、保守・運用業務における品質向上及び業務効率化を図るとともに、新規管理案件及び新たな工種・工程の受注拡大に取り組み、収益基盤の強化に努めてまいります。 当社グループは、これらの課題に着実に取り組むことにより、社会インフラの維持・更新に貢献するとともに、株主の皆様のご期待にお応えすべく、持続的な成長及び中長期的な企業価値の向上に努めてまいります。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在におきまして、当社グループが判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針 当社グループは、「建設業を通じて人と社会に大きく貢献していくこと」を基本理念とし、「人と地球に優しい、クリーンな環境を未来へ」を基本テーマに、高収益体質企業を目標に社会とともに発展していくことを目指しております。 (2)目標とする経営指標 当社グループは、建設事業における上・下水道工事のプロフェッショナルとして、社会資本の整備に貢献するとともに、効率的な施工の実施並びに工事コストの低減に努めてまいります。 また、不動産事業における事業規模の拡大を図るとともに、新規事業の確立により収益力を一層強化し、企業価値を高めることを目標に進めてまいります。 なお、具体的な目標値としましては、「売上高営業利益率7%以上」の継続を目標とし、事業を進めてまいります。 (3)中長期的な会社の経営戦略 当社グループの所属する建設業界は、政府の国土強靭化計画に基づく防災・減災対策関連公共投資、東京都における生活インフラの老朽化対策、浸水被害対策等の各種対策工事の発注が引き続き堅調に推移することが見込まれる一方、原材料・エネルギー価格の高止まりによる建設資材価格の上昇並びに人件費等の建設コストの一層の増加が見込まれるほか、建設従事者不足、高齢化等が進む状況から、依然として厳しい経営環境が続くことが予測されます。 当社グループは、各影響、状況等に適切に対応し、2025年に策定した「中期経営計画(ACTION PLAN2025)」の着実な実行と「サステナビリティ経営に関する基本方針」に基づく持続可能な経営を実践し、当社グループの「経済的価値の向上」 及び「社会的価値の向上」を図るとともに、「売上高・利益率の向上」、「成長投資の拡充」、「株主還元の強化」を推進してまいります。 経営戦略の各目標を達成するための各事業の主な方針は、以下のとおりであります。[建設事業]建設事業におきましては、完成工事高及び完成工事総利益向上に向け、収益性の高い機械式推進施工を主体とした工事の受注に注力するとともに、受注工事数拡大に向け、施工管理技術者の増員並びに施工体制の強化に今後も取組んでまいります。また、東京都工事のみの受注を主体とした経営リスクの分散、収益基盤の拡大に向け、優秀な施工技術者、事業基盤を有する建設会社の取得(子会社化)につきましても引続き取組んでまいります。事業の推進において必要な施工管理資格及び経験を有した人材の確保につきましては、定年者の継続雇用並びにリファラル採用、女性・外国籍職員等の雇用を継続するとともに、新卒者採用につきましても、採用対象学科を拡張して幅広い募集を行い、サステナビリティ経営における人的資本に関する方針及び戦略に基づく社員の育成の充実、人財の定着施策を着実に実施し、確かな技術の継承を行ってまいります。 [不動産事業](不動産販売、賃貸事業) 不動産事業売上高、不動産事業総利益の増加を目指し、保有物件の販売を行うとともに、高利回りの賃貸収入が期待できる新たなアパート、マンション物件の取得を継続してまいります。 また、物件を保有中においては、入居率向上のための各種施策を行い、安定した賃貸収入を確保してまいります。 (太陽光発電設備事業) 新たな建設、取得は行わず、保有する太陽光発電設備による売電収入の確保を継続してまいります。 [OLY事業] OLY事業売上高、OLY事業総利益の増加を目指し、東北、関東圏エリアにおける営業強化を継続するとともに、収益基盤の拡張を目指し、名古屋OLY営業所を基軸とした関東以南エリアの販売強化に注力してまいります。また、OLY工法の認知度の向上、設計採用の拡大を図るため、毎年開催される「下水道展」、「建設技術フェア中部」等の出展を継続するほか、官公庁、地方自治体に対する営業強化にも注力してまいります。 [通信関連事業] 作業技術員の増員、作業技術の向上を進め、新たな受注案件の獲得並びに新たな作業分野における受注に注力してまいります。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題建設事業を取り巻く環境は、防災・減災対策及び国土強靭化に向けた公共投資が引き続き堅調に推移するとともに、上・下水道設備をはじめとする社会インフラの老朽化対策、耐震化対策及び豪雨対策等に伴う更新需要が継続するものと見込まれております。一方で、建設資材価格及び労務費の上昇、慢性的な建設従事者不足並びに受注競争の激化など、当社グループを取り巻く経営環境は引き続き厳しい状況が続くものと認識しております。このような環境の中、当社グループは「建設業を通じて人と社会に貢献する」という企業理念のもと、主力である建設事業の競争力強化を図るとともに、不動産事業、OLY事業及び通信関連事業の更なる成長を通じて、持続的な成長と企業価値の向上に取り組んでまいります。当社グループにおける最も重要な課題は、人財の確保及び育成であると認識しております。建設業界における技術者不足が深刻化する中、新卒採用及び中途採用の強化に加え、若手社員への技術・技能の継承、資格取得支援及び教育体制の充実を図り、将来を担う施工管理技術者の育成及び定着に努めてまいります。 建設事業におきましては、当社の強みである上・下水道工事における豊富な施工実績と施工技術を活かし、耐震化工事、再構築工事及び老朽化対策工事の受注拡大に取り組むとともに、施工効率の向上、工事原価の低減及び施工管理体制の強化を推進し、完成工事総利益の向上に努めてまいります。また、安定した受注基盤及び優秀な技術者を有する企業のグループ化を目的としたM&Aを推進し、事業基盤の強化を図ってまいります。 不動産事業におきましては、保有賃貸物件の安定稼働による継続的な賃貸収益の確保を図るとともに、収益性及び資産価値を重視した優良物件の取得並びに保有物件の販売を推進し、安定した収益基盤の拡充に努めてまいります。 OLY事業におきましては、当社独自技術であるOLY工法の更なる普及を重要課題と位置付けており、下水道展への出展や営業活動を通じた認知度向上に取り組むとともに、名古屋OLY営業所を基点として中部・西日本エリアにおける営業活動を強化し、全国的な採用実績の拡大及び受注・売上高の増加を目指してまいります。 通信関連事業におきましては、保守・運用業務における品質向上及び業務効率化を図るとともに、新規管理案件及び新たな工種・工程の受注拡大に取り組み、収益基盤の強化に努めてまいります。 当社グループは、これらの課題に着実に取り組むことにより、社会インフラの維持・更新に貢献するとともに、株主の皆様のご期待にお応えすべく、持続的な成長及び中長期的な企業価値の向上に努めてまいります。
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営成績等の状況の概要①経営成績の状況当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善やインバウンド需要の拡大、企業収益の改善等を背景として緩やかな回復基調で推移したものの、継続する物価上昇や原材料・エネルギー価格の高止まり、金融資本市場の変動及び海外情勢の不安定化等により、先行き不透明な状況が続きました。国内建設市場におきましては、防災・減災対策及び国土強靭化に向けた公共投資が底堅く推移するとともに、東京都における上・下水道設備につきましても、老朽化設備の更新工事や豪雨対策工事等の社会インフラ整備需要を背景に、各種工事の発注が継続して行われましたが、一方で、建設資材価格及び労務費の上昇、慢性的な建設従事者不足等により、厳しい経営環境が続きました。このような状況の中、建設事業におきましては、完成工事総利益の向上を目的として、工事原価の低減及び施工期間の短縮に継続して取組むとともに、継続的な受注確保に向けた営業活動を推進してまいりました。また、将来の受注拡大を見据え、施工管理人員の採用及び育成を強化し、施工体制の充実に努めてまいりました。不動産事業につきましては、保有賃貸物件の収益力向上を目的として入居率向上に向けた営業活動を強化するとともに、保有不動産物件の販売を進めるほか、収益性の高い新規物件の取得に取組んでまいりました。OLY事業におきましては、OLY工法の更なる普及を図るため、主要基盤である関東・東北圏における営業活動を強化するとともに、名古屋OLY営業所を拠点として中部・西日本エリアにおける受注拡大に注力してまいりました。また、下水道展の出展及び官公庁に対する設計採用提案活動を継続的に実施した結果、OLYを使用した施工工事件数は累計5,000件を超え、全国的な採用実績の拡大を図ることができました。通信関連事業におきましては、通信所内設備の保守・運用業務における価格交渉を継続するとともに、新規管理案件の獲得及び新たな工種・工程の受注に取組み、売上高及び売上総利益の拡大に努めてまいりました。 以上の結果、売上高は8,075,297千円(前年同期比25.3%増)、営業利益は801,049千円(前年同期比2.0%増)、経常利益は756,698千円(前年同期比0.4%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は676,069千円(前年同期比30.4%増)となりました。 セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。 (建設事業) 建設事業におきましては、受注高4,897,449千円(前年同期比17.2%減)、売上高5,891,338千円(前年同期比22.4%増)、セグメント利益(営業利益)423,546千円(前年同期比15.9%減)となりました。(不動産事業) 不動産事業におきましては、不動産物件の販売並びに賃貸収入、クローゼットレンタル事業により売上高986,414千円(前年同期比64.3%増)、セグメント利益(営業利益)111,228千円(前年同期比4.7%減)となりました。(OLY事業) OLY事業におきましては、OLY機材のリース販売等により売上高740,843千円(前年同期比24.7%増)、セグメント利益(営業利益)207,113千円(前年同期比131.2%増)となりました。 (通信関連事業) 通信関連事業におきましては、電気通信所内の保守・管理業務等により売上高483,915千円(前年同期比7.7%増)、セグメント利益(営業利益)59,160千円(前年同期比21.3%減)となりました。 ②財政状態の状況当連結会計年度末の資産の残高は、12,084,342千円となり、前連結会計年度末に比べ47,097千円増加いたしました。主な理由は、現金及び預金の増加158,048千円、受取手形・完成工事未収入金等の増加300,596千円、未成工事支出金の減少213,067千円、販売用不動産の減少308,970千円、流動資産その他の増加27,299千円、有形固定資産の増加17,965千円、退職給付金に係る資産の増加55,535千円、繰延税金資産の増加21,402千円によるものであります 当連結会計年度末の負債の残高は、5,673,354千円となり、前連結会計年度末に比べ414,124千円減少いたしました。主な理由は、工事未払金の増加218,404千円、短期借入金の増加88,891千円、未払法人税等の減少171,333千円、未成工事受入金の減少29,752千円、流動負債その他の増加120,676千円、長期借入金の減少639,463千円によるものであります。 当連結会計年度末の純資産の残高は、6,410,988千円となり、前連結会計年度末に比べ461,222千円増加いたしました。主な理由は、利益剰余金の増加461,544千円によるものであります。 ③当期のキャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、2,569,035千円と前連結会計年度末に比べ158,013千円の増加となりました。各キャッシュ・フローの状況等につきましては次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果増加した資金は1,011,230千円(前年同期は871,232千円の減少)となりました。資金の主な増加は、税金等調整前当期純利益785,879千円、減価償却費66,823千円、棚卸資産の減少533,877千円、仕入債務の増加220,656千円、未払消費税等の増加99,806千円であり、資金の主な減少は、売上債権の増加300,596千円、退職給付に係る資産の増加55,535千円、法人税等の支払額320,922千円であります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果減少した資金は144,461千円(前年同期は193,667千円の減少)となりました。資金の主な増加は、定期預金の払戻による収入95,414千円であり、資金の主な減少は、有形固定資産の取得による支出84,266千円、定期預金の預入による支出105,049千円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の売却による支出24,175千円、資産除去債務の履行による支出13,933千円であります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果減少した資金は708,754千円(前年同期は122,717千円の増加)となりました。資金の主な増加は、短期借入れによる収入4,400,000千円であり、資金の主な減少は、短期借入金の返済による支出4,350,000千円、長期借入金の返済による支出550,572千円、配当金の支払額207,859千円であります。 ④生産、受注及び販売の実績a.受注実績 当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと次のとおりであります。セグメントの名称当連結会計年度(自 2025年8月1日 至 2026年7月31日)前年同期比(%)建設事業(千円)4,897,44982.8不動産事業(千円)986,414164.3OLY事業(千円)713,629123.2通信関連事業(千円)483,915107.7 b.売上実績 当連結会計年度の売上実績をセグメントごとに示すと次のとおりであります。セグメントの名称当連結会計年度(自 2025年8月1日 至 2026年7月31日)前年同期比(%)建設事業(千円)5,891,338122.4不動産事業(千円)986,414164.3OLY事業(千円)713,629123.2通信関連事業(千円)483,915107.7 報告セグメント計(千円)8,075,297125.3 (注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。 2.当社グループの事業では生産実績を定義することが困難であるため「生産の実績」は記載しておりません。 3.主な相手先別の売上実績及びその割合は、次のとおりであります。 前連結会計年度 東京都下水道局 41.2% 2,661,413千円 東京都水道局 13.9% 895,374千円 当連結会計年度 東京都下水道局 45.4% 3,668,265千円 東京都水道局 12.6% 1,020,608千円 当社グループの建設事業における状況につきましては、提出会社が業績の大半を占めるため個別表記しております。 なお、提出会社個別の事業の状況は次のとおりであります。 建設事業における受注工事高及び施工高の状況(受注工事高、完成工事高、繰越工事高及び施工高)前事業年度(自2024年8月1日 至2025年7月31日)種類別前期繰越高(千円)当期受注高(千円)計(千円)当期完成工事高(千円)次期繰越高当期施工高(千円)手持高(千円)うち施工高(千円) % 土木工事5,300,0604,422,4309,722,4903,557,2076,165,2835.1313,7803,843,007計5,300,0604,422,4309,722,4903,557,2076,165,2835.1313,7803,843,007 当事業年度(自2025年8月1日 至2026年7月31日)種類別前期繰越高(千円)当期受注高(千円)計(千円)当期完成工事高(千円)次期繰越高当期施工高(千円)手持高(千円)うち施工高(千円) % 土木工事6,165,2834,279,69010,444,9734,783,8735,661,0992.2123,6084,593,701計6,165,2834,279,69010,444,9734,783,8735,661,0992.2123,6084,593,701(注)1.前期以前に受注したもので、契約の更新により請負金額に変更があるものについては、当期受注高にその増減額を含んでおります。したがって、当期完成工事高にもかかる増減額が含まれております。2.次期繰越高の施工高は、支出金により手持高の施工高を推定したものであります。3.当期施工高は、(当期完成工事高+次期繰越施工高-前期繰越施工高)に一致いたします。 (受注高及び売上高について) 当社は建設市場の状況を反映して工事の受注工事高及び完成工事高が平均化しておらず、最近3年間についてみても次のように変動しております。期別受注工事高完成工事高1年通期(A)(千円)下半期(B)(千円)(B)/(A)(%)1年通期(C)(千円)下半期(D)(千円)(D)/(C)(%)第58期4,348,7222,326,53053.52,996,1531,556,70052.0第59期4,422,4303,988,96090.23,557,2071,944,45254.7第60期4,279,6902,834,17066.24,783,8732,734,88657.2 (完成工事高)期別区分官公庁(千円)民間(千円)計(千円)前事業年度(自 2024年8月1日至 2025年7月31日)土木工事3,556,7874203,557,207計3,556,7874203,557,207当事業年度(自 2025年8月1日至 2026年7月31日)土木工事4,783,873-4,783,873計4,783,873-4,783,873(注)1.完成工事の内、主なものは次のとおりであります。前事業年度東京都水道局 墨田区太平一丁目地先配水本管(600mm・500mm)布設替及び既設さや管内配管工事東京都下水道局 荒川区西尾久四丁目、北区昭和町一丁目付近再構築工事東京都下水道局 北区王子五丁目、神谷一丁目付近再構築工事 当事業年度東京都下水道局 千代田区外神田三丁目付近再構築工事東京都下水道局 北区東十条二、三丁目付近再構築工事東京都下水道局 京王電鉄京王線連続立体交差事業に伴う世田谷区松原二丁目付近枝線工事 2.完成工事高総額に対する割合が100分の10以上の相手先別の完成工事高及びその割合は、次のとおりであります。前事業年度 東京都下水道局 74.8% 2,661,413千円 東京都水道局 25.2% 895,374千円 当事業年度 東京都下水道局 76.7% 3,668,265千円 東京都水道局 21.3% 1,020,608千円 (手持工事高)(2026年7月31日現在)区分官公庁(千円)民間(千円)合計(千円)土木工事5,661,099-5,661,099計5,661,099-5,661,099(注)手持工事の内、主なものは次のとおりであります。東京都水道局千代田区内神田三丁目地先から同区鍛冶町一丁目地先間配水本管(600mm)布設替及び既設さや管内配管工事東京都下水道局江東区佐賀二丁目付近再構築工事東京都下水道局江東区冬木、深川二丁目付近再構築その2工事 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。①重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づいて作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額並びに開示に影響を与える見積りを必要としております。これらの見積りについて、経営者は過去の実績や現状等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りとは異なる場合があります。 当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。 ②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容a.経営成績の分析(売上高、売上総利益の分析) 建設事業における完成工事高につきましては、当社における上・下水道工事の施工が大幅に進捗し、前連結会計年度に比べ、1,076,370千円(22.4%)増加の5,891,338千円となりました。完成工事総利益につきましては、機械式推進工事に比べ収益性の低い既存設備を更新する工事売上が主体となりましたこと並びに港シビル株式会社における不採算工事の影響等により、前連結会計年度に比べ65,800千円(7.1%)減少の854,779千円となりました。 不動産事業売上高につきましては、保有賃貸物件販売の進捗により、前連結会計年度に比べ386,058千円(64.3%)増加の986,414千円となり、不動産事業総利益につきましても、不動産販売売上の増加により、前連結会計年度に比べ16,901千円(9.5%)増加の194,941千円となりました。 OLY事業売上高につきましては、主要基盤である関東・東北圏における受注の増加及び関東以南エリアの開拓等により、前連結会計年度に比べ134,455千円(23.2%)増加の713,629千円となり、OLY事業総利益につきましても、OLYリース売上の増加により、前連結会計年度に比べ100,775千円(78.9%)増加の228,426千円となりました。 通信関連売上高につきましては、通信回線の保守・管理業における受託業務増加により、前連結会計年度に比べ34,569千円(7.7%)の増加の483,915千円となり、通信関連総利益につきましても、受託業務売上の増加により、前連結会計年度に比べ8,583千円(6.9%)増加の133,402千円となりました。 以上の結果、当連結会計年度の売上高は、前連結会計年度に比べ、1,631,454千円(25.3%)増加の8,075,297千円となり、売上総利益につきましては、前連結会計年度に比べ60,460千円(4.5%)増加の1,411,549千円となりました。 (販売費及び一般管理費の分析) 販売費及び一般管理費は、修繕維持費、役員退職慰労引当金繰入額等の計上により、前連結会計年度に比べ44,486千円(7.9%)増加し、610,500千円となりました。 (営業利益の分析) 営業利益につきましては、売上総利益の増加及び販売費及び一般管理費計上の結果、前連結会計年度に比べ15,973千円(2.0%)増加し、801,049千円となりました。 (経常利益の分析) 経常利益につきましては、営業外費用における支払利息の増加等により、前連結会計年度に比べ2,957千円(0.4%)減少し、756,698千円となりました。 (親会社株主に帰属する当期純利益の分析) 親会社株主に帰属する当期純利益につきましては、過年度に計上しました関係会社株式評価損等が税務上損金算入されることで課税所得が減額され、法人税額が大幅に減少したことにより、前連結会計年度に比べ157,487千円(30.4%)の増加となり、親会社株主に帰属する当期純利益は676,069千円となりました。 b.財政状態の分析(資産) 当連結会計年度末の資産の残高は、12,084,342千円となり、前連結会計年度末に比べ47,097千円増加いたしました。主な理由は、現金及び預金の増加158,048千円、受取手形・完成工事未収入金等の増加300,596千円、未成工事支出金の減少213,067千円、販売用不動産の減少308,970千円、流動資産その他の増加27,299千円、有形固定資産の増加17,965千円、退職給付金に係る資産の増加55,535千円、繰延税金資産の増加21,402千円によるものであります。 (負債) 当連結会計年度末の負債の残高は、5,673,354千円となり、前連結会計年度末に比べ414,124千円減少いたしました。主な理由は、工事未払金の増加218,404千円、短期借入金の増加88,891千円、未払法人税等の減少171,333千円、未成工事受入金の減少29,752千円、流動負債その他の増加120,676千円、長期借入金の減少639,463千円によるものであります。 (純資産) 当連結会計年度末の純資産の残高は、6,410,988千円となり、前連結会計年度末に比べ461,222千円増加いたしました。主な理由は、利益剰余金の増加461,544千円によるものであります。 c.キャッシュ・フローの状況の分析キャッシュ・フローの状況につきましては、「第2 事業の状況 4.経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ③当期のキャッシュ・フローの状況」を参照ください。 d.資本の財源及び資金の流動性の分析 当社グループは、将来の事業活動に必要な資金を確保し、適切な流動性を維持することを財務の基本方針としております。資金需要の主なものは、工事原価、販売費及び一般管理費などの運転資金、設備投資資金及び不動産事業における不動産の取得、建設資金であります。 その資金の原資は、自己資金、営業キャッシュ・フロー及び金融機関からの借入等によって行っております。短期的な運転資金の調達に関しましては、短期借入金を基本とし、設備投資資金に関しましては、金融機関の長期の借入により調達を行っております。 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等につきましては、次のとおりであります。 当社グループは、「サステナビリティ経営に関する基本方針」に基づくESG(環境・社会・ガバナンス)へ配慮・注力した「環境・社会・経済」の3つの観点における持続可能な経営を実践し、当社グループの「経済的価値の向上」及び「社会的価値の向上」を図るとともに、「売上高・利益率の向上」、「成長投資の拡充」、「株主還元の強化」を推進しており、各事業セグメントの収益力強化に取り組むとともに、策定しました「ACTION PLAN 2025」の目標達成に向け、グループ一丸となって取組んでおります。 「ACTION PLAN 2025」の1期目となる第60期における計画及び実績につきましては、以下の結果となりました。売上高につきましては、全事業ともに順調に伸長したことにより計画を上回る結果となりました。また、営業利益・営業利益率につきましては、建設事業において、収益性の低い開削工事、管更生工事売上が主体となりましたこと、子会社の港シビル株式会社における不採算工事の影響等から完成工事総利益が前期実績を下回る状況となりましたが、OLY事業における売上高拡大に伴う売上利益の大幅な増加により、営業利益・営業利益率共に計画を上回る結果となりました。 「中期経営計画(ACTION PLAN 2025」と当連結会計年度実績との比較は次のとおりであります。 当連結会計年度(自 2025年8月1日 至 2026年7月31日)区分計画実績売上高(千円)7,190,5838,075,297営業利益(千円)657,147801,049営業利益率(%)9.149.92 次期の見通しにつきましては、建設事業における新規受注工事において施工場所の地下調査等を綿密に行う必要があり、工事の着工までに時間を要する状況がありますほか、港シビル社の株式譲渡に伴う売上高減少の影響等により、売上高につきましては計画を下回るものの、営業利益・営業利益率につきましては計画を達成する見込みであり、新規受注工事の早期稼働に注力するほか、施工体制の強化を進め、受注工事数の増加を図るとともにM&Aによる優良会社の取得等を推進し、売上高、営業利益の達成に向け、取組んでまいります 「中期経営計画(ACTION PLAN 2025)」における次期連結会計年度(第61期)の計画と2026年9月11日に発表しました「2027年7月期の連結業績予想」との比較は次のとおりであります。 次期会計年度期(自 2026年8月1日 至 2027年7月31日)区分計画業績予想売上高(千円)7,716,9827,274,280営業利益(千円)723,204742,874営業利益率(%)9.3710.21
事業リスク
- 公共事業投資の変動建設事業は公共事業投資に大きく依存しており、公共工事予算が削減された場合、工事の受注量が減少し、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。政府の政策や経済状況の変化が直接的に影響するリスクがあります。
- 建設資材・労務費の高騰建設工事は長期にわたるため、施工中に建設資材価格や労務費が高騰した場合、請負金額に反映できないと利益率が低下する可能性があります。これにより、計画通りの収益を確保できなくなるリスクがあります。
- 人材確保の困難さ建設業界全体で就労人口が減少傾向にあるため、工事に必要な国家資格を持つ管理技術者や施工管理担当者の確保が困難になる可能性があります。人材不足は工事の完成高や利益の減少に直結し、事業運営に支障をきたすリスクがあります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している各事業における主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、当該リスクが顕在化する程度や時期、当該リスクが顕在化した場合に当社グループの経営成績等の状況に与える影響につきましては、合理的に予見することが困難であるため記載しておりません。当社は、これらのリスクの発生の可能性を認識し、発生の低減並びに発生した場合の的確な対応に努めてまいります。 また、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。(1)当社グループに係る市場及び事業に関するリスク①建設事業における市場及び入札環境の変動によるリスク当社グループの主力事業である建設事業は、社会資本の整備、維持事業を行っており、公共事業投資の状況に大きく影響を受けることとなります。このため、公共工事予算の大幅な削減等が行われた場合は工事受注量の減少が考えられ、当該事象が生じた場合は当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。当社グループは、M&A等による優良建設会社の取得(子会社化)等を積極的に展開しており、当該取得を通じて東京都以外の事業エリアの拡大にも努めております。 ②受注価格競争に係るリスク公共工事の入札において、低価格入札の横行並びに過当競争による競合他社との受注価格競争が激化した場合は完成工事総利益率の低下が考えられ、当該事象が生じた場合は当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。都心部の地下には、地下鉄、電気・電話等の地下ケーブル、ガス・水道・下水道管等が輻輳して埋設されており、このような地下環境下における工事は難易度が高く、確かな技術力・知識・経験等が必要となります。 当社グループは、半世紀にわたり東京都における上・下水道工事の施工を行ってきた実績があり、長年培ってきた技術力・知識・経験の確かな伝承を行うとともに更なる研鑽を積むことにより、競争に打勝つ総合力の蓄積、向上を図ってまいります。 ③建設資材等の調達におけるリスク建設事業は、受注から完成に至るまでに長い期間を要することから、施工途中において建設資材価格・労務費等が高騰し、それを請負金額に反映できない場合は完成工事総利益の低下が考えられ、当該事象が生じた場合は当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、土木本部内の積算部門において建設資材・労務費等の価格変動状況を監視しており、工事入札時には、当該状況を踏まえて入札価格の算出を行っております。また、施工期間中において急激な変動が生じた場合は、代替工法等の提案等を行い対応してまいります。 ④取引先の信用低下に伴うリスク 建設事業は1件当たりの取引金額が大きく、請負契約先または協力会社の業績悪化等により信用不安に陥った場合は工事代金の回収の遅延や貸倒れ等が発生することが考えられ、当該事象が生じた場合は当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。当社グループは、新規の取引先については信用、与信調査等を行い取引可否の判断を行っており、取引の継続先におきましても信用調査会社等と提携して情報の収集を行い、債権の保全に努めております。 ⑤施工における瑕疵の発生によるリスク 品質管理には万全を期しておりますが、瑕疵担保責任並びに製造物責任等の賠償責任が発生した場合は多額の損害賠償を請求されることが考えられ、当該事象が生じた場合は当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、一般財団法人日本品質保証機構における品質マネジメントシステム(ISO 9001)の認証を取得し、工法別作業マニュアルに基づく品質管理を徹底しております。 また、工事の完成時には土木本部役員による社内検査を実施し、品質の確認を行っております。 ⑥労働災害等の発生によるリスク施工中の防災及び事故防止には万全を期しておりますが、予期しない原因などにより工事事故や労働災害が発生した場合は指名停止などにより受注機会が減少することが考えられ、当該事象が生じた場合は当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。当社グループは、経営トップを中心とした安全管理体制を構築しており、施工状況の巡回監視結果を経営会議において報告し、状況の把握並びに改善の検討を行っております。 また、協力会社を中心とした災害防止協議会を組織し、協議会役員による巡回の実施、施工方法の改善検討も行っております。 ⑦従業員の確保等に関するリスク当社グループが行う建設事業は、工事ごとに国家資格を有した管理技術者を選任して配置する必要があるほか、施工管理を担当する人員を必要といたします。建設業界への就労人口が減少傾向にある状況から、人材の獲得の停滞や離職者の増加等により人員が不足する状況に陥った場合は完成工事高、完成工事総利益の減少が考えられ、当該事象が生じた場合は当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。当社グループは、新たな人員の獲得に向けた採用活動を積極的に展開するとともに、社員の定年後の継続雇用の充実を図り、人員の確保に努めております。また、工事施工管理業務を希望する女性の雇用も積極的に行っております。 ⑧法的規制によるリスク 当社グループの事業は、建設業法、建築基準法、宅地建物取引業法、労働安全衛生法等の法的規制を受けておりますが、これらの法律の改廃、法的規制の新設、適用基準の変更等が行われた場合は当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。当社グループは、法令遵守を最重要課題と位置づけ、担当部門による法令改正等の動向のモニタリングを実施するとともに、事前に法改正等に向けた対応方針を策定し、グループ全体への周知を行っております。また、原則3か月に1回開催される全役職員が出席する全体会議において、代表取締役社長及び担当取締役が法令遵守の重要性を説明し、法令遵守の浸透並びに体制の強化に努めております。 (2)その他、当社グループの経営に係るリスク①資金調達に係るリスク金融危機の発生、急激な市場変動等により経済状況が悪化した場合は工事資金等の調達に支障が生じるほか、調達コストが上昇することが考えられ、当該事象が生じた場合は当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、複数年にわたるコミットメントライン契約を締結することなどにより、適正な手元流動性の確保並びに調達コスト上昇リスクの低減に努めております。 ②保有資産の時価の下落によるリスク当社グループは、販売用不動産及び土地等の有形固定資産を保有しており、国内の不動産市況が悪化し、保有する不動産の評価減及び減損処理等を行った場合は当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。当社グループは、不動産の取得については経営会議、取締役会において取得の検討を行っております。 また、取得後は、不動産の稼働率向上に努めるとともに、各保有不動産の月次稼働状況をモニタリングし、市場価値を勘案しながら有用な資産のみを保有することでリスクの最小化を図っております。 ③退職給付債務に関するリスク退職給付債務算定に用いる前提となる年金資産の時価、期待運用利回り等に大きな変動があった場合は当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。年金資産の運用については、ポートフォリオをリスクの低い一般勘定を中心とした安定運用とすることにより、時価の下落によるリスクを低減するよう努めております。 ④大規模自然災害等の発生によるリスク地震、津波、風水害等の大規模自然災害が発生し、当社グループの従業員や保有資産等の直接的被災が発生した場合並びに当該災害の発生により受注環境の変化、建設資材の価格の高騰、電力の供給不足等が発生した場合は売上高の減少、収支採算の悪化等が考えられ、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。当該リスクが顕在化する可能性の程度、時期等について予測することは困難でありますが、当社グループは、発生した際に最も被害が大きいと予測される地震被害想定に基づく災害対策を策定し、災害時における人的被害の低減並びに早期の事業再開に向けた体制等の整備に努めております。