1965

テクノ菱和(1965)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

建設業 建設・資材

事業の概要

  • 空調衛生設備工事
    テクノ菱和グループは、オフィスビルや工場などの大型施設向けに、快適な空気環境と衛生的な水回りを提供する設備工事の設計から施工までを一貫して手掛けています。これは同社の主要な収益源であり、専門的な技術とノウハウが求められる事業です。
  • 冷熱機器の販売・施工
    三菱重工業の代理店として、空調機器などの冷熱機器を仕入れ、子会社を通じて小型の空調衛生設備工事に活用しています。また、一部は直接販売も行っており、設備工事と機器販売の両面で収益を上げています。
  • その他事業による多角化
    太陽光発電による売電事業や、マンションの建設・賃貸事業、損害保険代理業など、本業以外の事業も展開しています。これにより、建設市場の変動リスクを分散し、安定的な収益基盤の構築を目指しています。
出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
  • 空調衛生設備工事業
    オフィスビルや工場などの大型施設向けに、空調や給排水などの設備工事の設計から施工までを一貫して行っています。グループの中核事業であり、子会社も小型工事や外注施工を担当し、グループ全体の売上の大部分を占める主要な稼ぎ頭です。
  • 電気設備工事業
    子会社である松浦電機システム株式会社が、電気設備の設計と施工を担当しています。空調衛生設備と連携することで、建物全体の設備工事を総合的に提供できる体制を構築しており、事業の幅を広げています。
  • 冷熱機器販売事業
    三菱重工業の代理店として、空調機器などの冷熱機器を仕入れ、主にグループ内の空調衛生設備工事業を営む子会社に供給しています。一部は直接販売も行い、設備工事と機器販売の両面から収益を上げています。
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2026|797 文字
3 【事業の内容】当社の企業集団は、当社及び子会社6社で構成され、空調衛生設備技術を核とした設備工事の設計・施工を主な内容としており、さらに冷熱(空調)機器の販売、修理・サービス・リフォーム工事及び各事業に関連する研究の事業活動を展開しております。当社グループの事業に係わる位置づけは、次のとおりであります。[空調衛生設備工事業]当社が大型空調衛生設備工事を中心として設計・施工するほか、子会社4社〔東京ダイヤエアコン㈱、菱和エアコン㈱、㈱アール・デザインワークス、PT.TECHNO RYOWA ENGINEERING〕においては、下記の冷熱(空調)機器類を使用した小型空調衛生設備工事の設計・施工を担当しております。また、当社の施工工程の一部について、上記子会社4社に外注施工させております。さらに、当社において、上記子会社4社の受注工事について施工を受託することがあります。[電気設備工事業]子会社松浦電機システム㈱は、電気設備工事の設計・施工を行っております。[冷熱機器販売事業]当社が三菱重工業㈱の代理店として一括で仕入れた冷熱(空調)機器類を、上記空調衛生設備工事業を営む子会社4社に売渡し、各社はこれを主要機器として使用した小型空調衛生設備工事の設計・施工を行っております。また、当機器類の一部は当社においても直接販売を行っております。[その他の事業]当社は、太陽光発電施設を建設し、発電した電力を売電する事業、並びにマンションを建設し、賃貸する事業を行っております。また、子会社菱和エアコン㈱は、マンションを賃貸する事業を、子会社㈱ダイヤランドは、損害保険代理業を行っております。 事業の系統図は、次のとおりであります。 (注) ※1 連結子会社であります。 ※2 その他の事業として、太陽光発電事業を行っております。 ※3 その他の事業として、不動産賃貸事業を行っております。

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 弱い
原材料の価格高騰により資材の価格が上昇し、当初予想した利益を確保できなくなるおそれがあるため。
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 技術
空調衛生設備技術を核とした設備工事の設計・施工、クリーン分野における差別化技術、環境対策技術
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか シクリカル
設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか 混合
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 中程度
会社が挙げる主要リスク:建設市場の動向 / 原材料の価格高騰による資材の価格変動 / 施工中に発生する人的災害及び工事災害
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 8 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産★☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

テクノ菱和は、長年の実績と顧客からの信頼を基盤としているが、特許やブランド力といった明確な無形資産は限定的。技術力は評価されるものの、模倣されにくい独自の技術というよりは、ノウハウや経験の蓄積が中心。

スイッチングコスト★★☆☆☆
根拠:中程度乗り換えの手間・コスト

建設業においては、一度採用されたゼネコンやサブコンとの関係性が長期間続く傾向がある。特に大規模プロジェクトでは、設計段階からの関与や過去の実績が重視され、乗り換えにはコストとリスクが伴う。

ネットワーク効果★☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

建設業特有の業界内ネットワークや、官公庁・大手デベロッパーとの継続的な取引関係は存在する。しかし、プラットフォーム型ビジネスのようなネットワーク効果は薄い。

コスト優位★☆☆☆☆
根拠:弱い同じ物を安く作れる

建設業では、初期投資や立地によるコスト優位性は限定的。テクノ菱和が持つコスト優位性は、効率的な施工管理や資材調達のノウハウに起因するが、競合他社も同様の努力をしている。

規模の経済★★★☆☆
根拠:中程度規模が参入障壁になる

売上高が着実に増加しており、一定規模のプロジェクトを遂行できる能力を持つ。大規模案件の受注や、複数のプロジェクトを同時にこなす能力は、規模の経済による優位性をもたらす可能性がある。

  • 長年の技術と信頼の蓄積
    テクノ菱和は長年にわたり、空調衛生設備工事の分野で培ってきた高度な技術力と豊富な実績を持っています。これにより、顧客からの信頼を獲得し、安定した受注につながっています。特に大型設備工事における専門性は大きな強みです。
  • グループによる事業連携
    当社と6つの子会社が連携し、大型工事から小型工事、機器販売、修理・サービスまで幅広いニーズに対応できる体制を構築しています。これにより、顧客に対して総合的なソリューションを提供し、競争力を高めています。
  • 多角化によるリスク分散
    空調衛生設備工事を核としながらも、電気設備工事、冷熱機器販売、太陽光発電、不動産賃貸、損害保険代理業など、多様な事業を展開しています。これにより、特定の市場変動リスクに強く、安定した経営基盤を築いています。
出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

  • 環境エンジニアリングの推進
    テクノ菱和グループは、「空気と水のテクノロジー」を核に、環境に優しい生活空間の創造を目指しています。環境エンジニアリングを中核事業とし、地球環境保全に貢献する活動を通じて、社会からの信頼を得ることを重視しています。
  • バランスの取れた受注戦略
    建設市場の変動リスクに対応するため、稼働中の工場などの保守・メンテナンス需要を積極的に取り込み、「バランスのとれた受注の推進」を基本方針としています。これにより、景気変動に左右されにくい安定した事業構造を目指しています。
  • 人的資本への積極投資
    社員教育と採用を重視し、働きがいのある企業を築くことで社会に貢献するという経営理念を掲げています。定年延長や再雇用制度の改善、人事制度の見直し、新卒・中途採用の強化、専門教育の実施により、技術者の確保と育成に努めています。
出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針当社グループは、『「空気と水のテクノロジー」を通じて環境にやさしい生活空間の創造を目指す』、『環境エンジニアリングを中核事業とし、ひろくお客様から「信頼」される企業を目指す』、『人材の育成・教育を重視し働き甲斐のある企業を築き、社会に貢献する』という経営理念のもと、環境制御技術を駆使して社会に貢献するとともに、「環境のトータルエンジニアリング」企業として地球環境保全に貢献する活動を行い、CSRを重視した経営を実践してまいります。 (2) 経営環境及び対処すべき課題等今後の経営環境におきましては、公共投資、設備投資ともに引き続き堅調に推移すると見込まれますが、原油価格の上昇が建設資材の更なる高騰を招くおそれがあり、企業業績の悪化により投資意欲が減退する可能性もあって、先行き不透明な状況が続くものと思われます。また、建設業界全体の課題である人手不足においても、依然として対処しなければなりません。当社グループといたしましては、ここ数年の好調な業績に安心することなく、これまで培ってきた技術やノウハウといった基本を忠実に守ることで、お客様の信頼を強固なものにすると同時に、新たな付加価値を加えることで更なる成長につなげていきたいと考えております。2026年度の業績見通しが固まったことから、『中期3か年事業計画』の最終年度の目標数値を見直すとともに、中長期経営ビジョン『TECHNO RYOWA 2032』の数値目標についても成長戦略に相応しい形とするべく見直しております。中期3か年事業計画及び中長期経営ビジョンの概要は以下のとおりであります。 1.『中期3か年事業計画』(最終年度2026年度・第78期) 前回発表値 (2025年11月7日)新目標値数値目標(連結)売上高1,000億円1,000億円経常利益120億円165億円ROE15%以上15%以上PBR2.0倍以上2.0倍以上 2.中長期経営ビジョン『TECHNO RYOWA 2032』(最終年度2032年度・第84期)基本方針 ≪成 長≫急な拡大は求めず、品質の高い仕事を一つひとつ積み上げて着実に成長するよう事業を展開する≪投 資≫社員教育と採用を含めた人的資本、研究開発、DX関連、ブランド力向上に積極的に投資する≪ESG≫ESG経営を推進し、企業市民としての責務を果たすとともに広く社会に貢献する 前回発表値 (2024年5月14日)新目標値成長戦略数値目標(連結)売上高1,000億円1,100億円経常利益70億円174億円ROE10%以上15%以上PBR1.0倍以上- なお、PBRについては、当初の目標設定時と現在の当社のPBRの水準を勘案し、中長期経営ビジョンの数値目標の対象外といたしますが、企業価値の向上については継続して取り組んでまいります。また、当社はCSR活動を推進するため、マテリアリティ(重要課題)を策定しております。CSR活動を通じて、ESG(環境、社会、ガバナンス)経営を推進し、サステナブルな社会の実現、長期的な企業価値の向上、そしてSDGsに貢献していきます。
対処すべき課題
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針当社グループは、『「空気と水のテクノロジー」を通じて環境にやさしい生活空間の創造を目指す』、『環境エンジニアリングを中核事業とし、ひろくお客様から「信頼」される企業を目指す』、『人材の育成・教育を重視し働き甲斐のある企業を築き、社会に貢献する』という経営理念のもと、環境制御技術を駆使して社会に貢献するとともに、「環境のトータルエンジニアリング」企業として地球環境保全に貢献する活動を行い、CSRを重視した経営を実践してまいります。 (2) 経営環境及び対処すべき課題等今後の経営環境におきましては、公共投資、設備投資ともに引き続き堅調に推移すると見込まれますが、原油価格の上昇が建設資材の更なる高騰を招くおそれがあり、企業業績の悪化により投資意欲が減退する可能性もあって、先行き不透明な状況が続くものと思われます。また、建設業界全体の課題である人手不足においても、依然として対処しなければなりません。当社グループといたしましては、ここ数年の好調な業績に安心することなく、これまで培ってきた技術やノウハウといった基本を忠実に守ることで、お客様の信頼を強固なものにすると同時に、新たな付加価値を加えることで更なる成長につなげていきたいと考えております。2026年度の業績見通しが固まったことから、『中期3か年事業計画』の最終年度の目標数値を見直すとともに、中長期経営ビジョン『TECHNO RYOWA 2032』の数値目標についても成長戦略に相応しい形とするべく見直しております。中期3か年事業計画及び中長期経営ビジョンの概要は以下のとおりであります。 1.『中期3か年事業計画』(最終年度2026年度・第78期) 前回発表値 (2025年11月7日)新目標値数値目標(連結)売上高1,000億円1,000億円経常利益120億円165億円ROE15%以上15%以上PBR2.0倍以上2.0倍以上 2.中長期経営ビジョン『TECHNO RYOWA 2032』(最終年度2032年度・第84期)基本方針 ≪成 長≫急な拡大は求めず、品質の高い仕事を一つひとつ積み上げて着実に成長するよう事業を展開する≪投 資≫社員教育と採用を含めた人的資本、研究開発、DX関連、ブランド力向上に積極的に投資する≪ESG≫ESG経営を推進し、企業市民としての責務を果たすとともに広く社会に貢献する 前回発表値 (2024年5月14日)新目標値成長戦略数値目標(連結)売上高1,000億円1,100億円経常利益70億円174億円ROE10%以上15%以上PBR1.0倍以上- なお、PBRについては、当初の目標設定時と現在の当社のPBRの水準を勘案し、中長期経営ビジョンの数値目標の対象外といたしますが、企業価値の向上については継続して取り組んでまいります。また、当社はCSR活動を推進するため、マテリアリティ(重要課題)を策定しております。CSR活動を通じて、ESG(環境、社会、ガバナンス)経営を推進し、サステナブルな社会の実現、長期的な企業価値の向上、そしてSDGsに貢献していきます。
MD&A(経営者による分析)
4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1) 経営成績等の状況の概要当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況当連結会計年度のわが国経済は、米国による関税政策の影響により一部に弱い動きがみられましたが、停滞していた輸出に持ち直しの動きがみられ、設備投資は堅調な状況が続くとともに、政府のエネルギー価格抑制策の効果で物価上昇が抑えられたことなどから個人消費も底堅く推移し、景気は緩やかな回復基調で推移いたしました。建設業界におきましては、政府建設投資は前年度と同水準で推移し、民間建設投資についても企業の投資意欲は旺盛な状況が続きましたが、建設コストの上昇などから、全体としては緩やかな増加となりました。このような状況のなか、当社グループといたしましては、中長期経営ビジョン『TECHNO RYOWA 2032』や『中期3か年事業計画』に掲げる成長戦略の達成に向けて、産業設備を中心としたバランスの取れた受注活動の推進やCSR活動を通じた企業価値の向上、DX推進による生産性の向上といった施策を実施してまいりました。その結果、部門別工事受注高は、企業の設備投資意欲が追い風となり、複数の大型物件を受注できたことなどから、産業設備工事73,822百万円(前連結会計年度66,166百万円)、一般ビル設備工事28,801百万円(前連結会計年度32,295百万円)、電気設備工事2,722百万円(前連結会計年度3,322百万円)となり、工事受注高合計は105,346百万円(前連結会計年度101,784百万円)となりました。これに兼業事業の受注高1,303百万円(前連結会計年度1,259百万円)を加えました受注高合計は106,649百万円(前連結会計年度103,043百万円)となり、前連結会計年度と比べ3.5%増加いたしました。次に完成工事高は、受注の増加に加え、手持ち工事の進捗が順調に推移したことから、97,274百万円(前連結会計年度82,829百万円)となりました。これに兼業事業の売上高1,406百万円(前連結会計年度1,361百万円)を加えました売上高合計は98,681百万円(前連結会計年度84,190百万円)で、前連結会計年度と比べ17.2%増加いたしました。利益につきましては、売上高の増加に加え、生産性の向上により、営業利益は15,760百万円(前連結会計年度9,629百万円)となり、経常利益は16,493百万円(前連結会計年度9,935百万円)となりました。また、親会社株主に帰属する当期純利益は11,797百万円(前連結会計年度7,256百万円)となりました。 流動資産は、前連結会計年度末に比べて11,163百万円増加し、67,379百万円となりました。これは主に現金及び預金が6,655百万円及び電子記録債権が2,423百万円並びに受取手形・完成工事未収入金等が1,722百万円増加したことによるものであります。固定資産は、前連結会計年度末に比べて9,541百万円増加し、33,488百万円となりました。これは主に投資有価証券が4,255百万円及び退職給付に係る資産が4,382百万円増加したことによるものであります。流動負債は、前連結会計年度末に比べて4,811百万円増加し、28,675百万円となりました。これは主に未成工事受入金が2,876百万円及び未払法人税等が1,727百万円並びに未払消費税等が1,061百万円増加したことによるものであります。固定負債は、前連結会計年度末に比べて2,489百万円増加し、5,841百万円となりました。これは主に繰延税金負債が2,441百万円増加したことによるものであります。純資産は、前連結会計年度末に比べて13,403百万円増加し、66,351百万円となりました。これは主に利益剰余金が9,702百万円増加したことによるものであります。 ② キャッシュ・フローの状況当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の期末残高は、前連結会計年度に比べ6,975百万円増加し、18,508百万円となりました。営業活動によるキャッシュ・フローは、12,147百万円の資金の増加(前連結会計年度は4,651百万円の資金の増加)となりました。これは主に税金等調整前当期純利益16,672百万円の計上、未成工事受入金の増加2,876百万円が増加要因となり、仕入債務の減少3,122百万円が資金の減少要因となったことによるものであります。投資活動によるキャッシュ・フローは、940百万円の資金の減少(前連結会計年度は159百万円の資金の減少)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出458百万円及び無形固定資産の取得による支出167百万円が資金の減少要因となったことによるものであります。財務活動によるキャッシュ・フローは、4,252百万円の資金の減少(前連結会計年度は1,790百万円の資金の減少)となりました。これは主に自己株式の取得による支出2,201百万円及び配当金の支払額2,094百万円が資金の減少要因となったことによるものであります。 ③ 生産、受注及び販売の実績(ア) 商品仕入実績 セグメントの名称当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)(百万円)前期比(%)冷熱機器販売事業1,095105.2合計1,095105.2 (イ) 受注実績 セグメントの名称当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)受注高(百万円)前期比(%)受注残高(百万円)前期比(%)設備工事業空調衛生設備工事業102,623104.283,053111.0電気設備工事業2,72281.91,41389.0冷熱機器販売事業1,303103.4--合計106,649103.584,466110.6 (ウ) 売上実績 セグメントの名称当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)(百万円)前期比(%)設備工事業空調衛生設備工事業94,378117.4電気設備工事業2,896117.3冷熱機器販売事業1,303103.4その他の事業102100.9合計98,681117.2 (注) 1 当社グループでは設備工事業(空調衛生設備工事業及び電気設備工事業)以外は受注生産を行っておりません。2 当社グループでは生産実績を定義することが困難であるため「生産の状況」は記載しておりません。3 前連結会計年度及び当連結会計年度ともに売上高総額に対する割合が100分の10以上の相手先はありません。 なお、参考のため提出会社個別の事業の状況は、次のとおりであります。受注工事高及び完成工事高の状況a.受注工事高、完成工事高及び次期繰越工事高 期別セグメントの名称前期繰越工事高(百万円)当期受注工事高(百万円)計(百万円)当期完成工事高(百万円)次期繰越工事高(百万円)前事業年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)空調衛生設備工事業54,85494,234149,08976,69272,396当事業年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)空調衛生設備工事業72,39698,301170,69789,93780,760 (注) 1 前事業年度以前に受注した工事で、契約変更により請負金額の増減がある場合については、当期受注工事高にその増減額が含まれております。したがって、当期完成工事高にも係る増減額が含まれております。2 次期繰越工事高は、(前期繰越工事高+当期受注工事高-当期完成工事高)であります。3 当期受注高としては、上記当期受注工事高のほかに、冷熱機器販売事業に係るものとして、前事業年度1,416百万円、当事業年度1,458百万円があります。4 当期売上高としては、上記当期完成工事高のほかに、冷熱機器販売事業及びその他の事業に係るものとして、前事業年度1,464百万円、当事業年度1,507百万円があります。 b.受注工事高の受注方法別比率工事の受注方法は、特命と競争に大別されます。 期別セグメントの名称特命(%)競争(%)計(%)前事業年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)空調衛生設備工事業42.857.2100.0当事業年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)空調衛生設備工事業52.447.6100.0 (注) 百分比は請負金額比であります。 c.売上高完成工事高 期別官公庁(百万円)民間(百万円)合計(百万円)前事業年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)11,04965,64376,692当事業年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)13,73876,19889,937 (注) 1 前事業年度の完成工事のうち主なもの㈱安藤・間・㈱ニコン本社建設工事(COL計画)茨木市・同市小中学校屋内運動場空気設備等整備事業㈱竹中工務店・大阪万博リング西工区空気調和設備工事大成建設㈱・沢井製薬㈱第二九州工場棟建設工事PT.DecorientPartaya Indonesia・PT.ALBA TRIDI PLASTICSRECYCLING FACTORY(電気・機械設備工事) 当事業年度の完成工事のうち主なものRapidus㈱・同社クリーンルーム実装及び分析解析室設置工事NGK㈱・同社新研究開発棟内装・設備工事兵庫県・県立西宮総合医療センター(仮称)病院棟外機械設備工事ローム・デバイス マニュファクチャリング㈱・ローム・アポロ㈱筑後工場S棟3期工事沖縄防衛局・ハンセン(R2)隊舎(4009)新設機械工事 2 前事業年度及び当事業年度ともに完成工事高総額に対する割合が100分の10以上の相手先はありません。 冷熱機器販売事業及びその他の事業の売上高 期別冷熱機器販売事業(百万円)その他の事業(百万円)太陽光発電事業(百万円)不動産賃貸事業(百万円)前事業年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)1,4161136当事業年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)1,4581236 d.次期繰越工事高(2026年3月31日現在) セグメントの名称官公庁(百万円)民間(百万円)合計(百万円)空調衛生設備工事業22,02958,73080,760 (注) 次期繰越工事のうち主なもの東北防衛局・三沢米軍(4)格納庫(0408)新設機械工事三菱ケミカルエンジニアリング㈱・㈱レゾナック半導体用融着フィルム増産計画(第三塗工工場)兵庫県・県立がんセンター機械設備工事鹿島建設㈱・㈱北九州ニッスイ本社工場計画東京応化工業㈱・同社阿蘇工場新A-3棟建設工事 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 ① 重要な会計方針及び見積り当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。その作成には経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告数値及び開示に影響を与える見積りを必要とします。経営者は、これらの見積りについて過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況」の連結財務諸表の注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)に記載しておりますが、特に次の重要な会計方針が連結財務諸表作成における重要な見積りの判断に大きな影響を及ぼすと考えております。 (ア) 収益及び費用の計上基準当社グループは、設備工事の設計・施工を行っております。設備工事業の工事契約については、約束した財又はサービスに対する支配が顧客に一定の期間にわたり移転するため、履行義務を充足するにつれて、一定の期間にわたり収益を認識する方法を適用しております。履行義務の充足に係る進捗度の測定は、期末日までに発生した工事原価が、工事の完成に要する総支出額である工事契約ごとの工事原価総額の見積りに占める割合に基づいて行っております。連結会計年度末の工事活動の進捗度に応じて収益及び費用を計上しておりますが、将来原材料の急激な価格高騰による資材価格の上昇や仕様変更による増減等により、当初予想した利益を確保できない可能性があります。 (イ) 貸倒引当金の計上基準当社グループは、債権の貸倒損失に備えて回収不能となる見積額を貸倒引当金として計上しております。将来、顧客の財政状態が悪化し、その支払能力が低下した場合、追加引当が必要となる可能性があります。 (ウ) 工事損失引当金の計上基準当社グループは、受注工事に係る将来の損失に備えるため、次期繰越工事のうち損失の発生が見込まれ、かつ、その金額を合理的に見積もることができる工事について、損失見込額を工事損失引当金として計上しております。工事施工途中において当初予想しえなかった追加原価等により不採算工事が発生した場合、追加損失が発生する可能性があります。 (エ) 有価証券の減損処理当社グループは、金融機関及び重要な取引先の株式を保有しております。これらの株式には価格変動性が高い上場会社の株式と、市場価格のない非上場会社の株式が含まれます。これらの投資価値が下落した場合は、合理的な基準に基づいて有価証券の減損処理を行っております。減損処理に係る合理的な基準は「第5 経理の状況」の連結財務諸表の注記事項(有価証券関係)に記載しております。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容(ア) 受注高の分析当連結会計年度の受注高は、複数の大型物件を受注できたことなどから、前連結会計年度比3.5%増加の106,649百万円となりました。セグメント別受注高の内訳は、空調衛生設備工事業のうち産業設備工事は73,822百万円(前連結会計年度比11.6%増加)、一般ビル設備工事は28,801百万円(前連結会計年度比10.8%減少)となりました。官庁民間別内訳は、官公庁工事10,707百万円(前連結会計年度比44.1%減少)、民間工事91,915百万円(前連結会計年度比15.9%増加)となりました。電気設備工事業については2,722百万円(前連結会計年度比18.1%減少)となりました。また、冷熱機器販売事業については1,303百万円(前連結会計年度比3.4%増加)となりました。 前連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)比 較 増 減金 額(百万円)構成比(%)金 額(百万円)構成比(%)金 額(百万円)比 率(%)設備工事業空調衛生設備工事業 産業設備工事66,16664.373,82269.27,65611.6 一般ビル設備工事32,29531.328,80127.0△3,493△10.8電 気 設 備 工 事 業3,3223.22,7222.6△600△18.1冷 熱 機 器 販 売 事 業1,2591.21,3031.2433.4合 計103,043100.0106,649100.03,6053.5(うち海外)(525)(0.5)(1,161)(1.1)(636)(121.2)空調衛生設備工事業の官庁民間別内訳官 公 庁 工 事19,16519.510,70710.4△8,457△44.1民 間 工 事79,29580.591,91589.612,61915.9計98,461100.0102,623100.04,1624.2 (イ) 売上高の分析当連結会計年度の売上高は、工事の進捗が順調に推移したことから、前連結会計年度比17.2%増加の98,681百万円となりました。セグメント別売上高の内訳は、空調衛生設備工事業のうち産業設備工事は65,934百万円(前連結会計年度比17.5%増加)、一般ビル設備工事は28,444百万円(前連結会計年度比17.2%増加)となりました。官庁民間別内訳は、官公庁工事14,531百万円(前連結会計年度比25.8%増加)、民間工事79,847百万円(前連結会計年度比16.0%増加)となりました。電気設備工事業については2,896百万円(前連結会計年度比17.3%増加)となりました。また、冷熱機器販売事業については1,303百万円(前連結会計年度比3.4%増加)、その他の事業については102百万円(前連結会計年度比0.9%増加)となりました。 前連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)比 較 増 減金 額(百万円)構成比(%)金 額(百万円)構成比(%)金 額(百万円)比 率(%)設備工事業空調衛生設備工事業 産業設備工事56,09966.765,93466.99,83517.5 一般ビル設備工事24,26128.828,44428.84,18217.2電 気 設 備 工 事 業2,4682.92,8962.942717.3冷 熱 機 器 販 売 事 業1,2591.51,3031.3433.4そ の 他 の 事 業1010.11020.100.9合 計84,190100.098,681100.014,49017.2(うち海外)(532)(0.6)(1,127)(1.1)(594)(111.5)空調衛生設備工事業の官庁民間別内訳官 公 庁 工 事11,55314.414,53115.42,97725.8民 間 工 事68,80685.679,84784.611,04016.0計80,360100.094,378100.014,01817.4 (ウ) 販売費及び一般管理費の分析当連結会計年度の販売費及び一般管理費は9,282百万円(前連結会計年度比19.1%増加)となりました。これは主に、従業員給料手当が453百万円及び賞与引当金繰入額が163百万円増加したことによるものであります。 (エ) 営業利益及び経常利益並びに親会社株主に帰属する当期純利益の分析当連結会計年度の営業利益は15,760百万円(前連結会計年度比63.7%増加)、経常利益は16,493百万円(前連結会計年度比66.0%増加)、親会社株主に帰属する当期純利益につきましては11,797百万円(前連結会計年度比62.6%増加)となりました。これは主に、売上高の増加及び生産性の向上によるものであります。 (オ) 経営成績に重要な影響を与える要因について当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 〔事業の状況〕 3 〔事業等のリスク〕」に記載しております。 (カ) 資本の財源及び資金の流動性についての分析当社グループの主要な資金需要は、工事施工のための材料費、労務費、経費や販売費及び一般管理費等の営業費用であります。これらの資金需要につきましては、利益の計上により生み出された営業キャッシュ・フロー及び自己資金のほか、金融機関からの借入れによる資金調達にて対応しております。また、手元の運転資金につきましては、地域別に設置された当社の事業所及び一部の子会社の余剰資金を当社の本社機構へ集中し、一元管理を行うことで資金効率の向上を図っております。また、突発的な資金需要に対しては、迅速かつ確実に資金を調達できるようにコミットメントライン契約を締結し、流動性リスクに備えております。なお、当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの分析については「第2 〔事業の状況〕 4 〔経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析〕 ② キャッシュ・フローの状況」をご参照ください。 (キ) 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的指標等について当社グループの経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的指標等については、2025年11月7日に公表した『中期3か年事業計画 2024年度(第76期)~2026年度(第78期)』を2026年5月14日に一部見直しを行い、公表しております。なお、見直した結果、最終年度である2026年度(第78期)の連結業績として売上高1,000億円、経常利益165億円を数値目標として掲げております。

事業リスク

  • 建設市場の変動リスク
    売上高の大部分を占める設備工事は、官公庁の公共投資や民間企業の設備投資動向に大きく左右されます。景気悪化や公共工事の削減があった場合、受注が減少し、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。
  • 原材料価格の高騰
    工事の着工から竣工までに時間がかかる建設業では、資材購入までの間に原材料価格が急騰すると、当初見込んだ利益を確保できなくなるリスクがあります。特に長工期の工事では、この影響が大きくなる可能性があります。
  • 熟練技術者の不足
    少子高齢化の進行により、建設業界全体で熟練技術者の不足が深刻化しています。テクノ菱和グループも、技術者の高齢化や採用の停滞により、技術力や施工能力が低下し、受注機会を損失するリスクがあります。
出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2026|3,193 文字
3 【事業等のリスク】有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 建設市場の動向当社グループは、売上高のほとんどを個別受注による完成工事高が占めております。完成工事高は官公庁の公共投資予算や民間企業の設備投資動向により増減する可能性があり、国や地方公共団体においてより一層の公共工事の削減が行われた場合や、国内外の景気動向の影響で民間企業の設備投資計画の縮小等が行われた場合には、完成工事高が減少し、業績に影響を及ぼす可能性があります。当社グループとしては、稼動中の工場等の保守・メンテナンスの需要を積極的に取り込むとともに、経営戦略として「バランスのとれた受注の推進」を基本方針に掲げ、景気動向に大きく影響を受けない態勢の構築に取り組んでおります。 (2) 原材料の価格高騰による資材の価格変動について建設業の特徴として、工事の着工から竣工までに期間を要するため、見込工事原価を作成してから実際に資材等を購入するまでの間に、原材料の急激な価格高騰により資材の価格が上昇し、当初予想した利益を確保できなくなるおそれがあります。当社グループとしては、機器・資材関係の情報共有化を図るため、調達本部による全社集中購買でスケールメリットを生かすとともに、資材価格動向を注視し、長工期工事の管理を徹底することで、価格の上昇に対応しております。 (3) 保有有価証券について当社グループは、金融機関及び重要な取引先の株式を保有しております。これらの株式には価格変動性が高い上場会社の株式と、市場価格のない非上場会社の株式が含まれ、株式市場の価格変動リスク及び投資先の業績不振による評価損計上リスクを負っております。当社グループとしては、毎年取締役会において政策保有株式の保有目的やねらい、保有に伴うメリットやリスクが資本コストに見合っているか等を検証し、適切でないと判断されるものについては売却処分しております。 (4) 施工中に発生する人的災害及び工事災害について当社グループは、産業設備工事に力を入れると同時にリニューアル工事の受注にも積極的に取り組んでおります。リニューアル工事は稼動中の工場等で行う場合もあり、施工中に人的災害や物損事故が発生すると工場の操業を止めてしまうおそれがあります。当社グループは、当然こうした不測の事態に備えて保険に加入しておりますが、工場の規模や使用されている機器によっては多額の損害賠償責任が発生します。この場合、保険金でカバーされたとしても、その結果保険会社に支払う保険料が大幅に上昇して、業績に影響を及ぼす可能性があります。当社グループとしては、本社を含む全事業所に安全品質保証部門を設置し、担当者が定期的にパトロールや検査を行うなど積極的な活動を実施して、人的災害や工事災害の撲滅に取り組んでおります。 (5) 不採算工事の発生について工事施工途中における設計変更や手直し工事等により想定外の追加原価が発生し、当初見込んでいた利益を確保できなくなるおそれがあります。このような不採算工事が発生した場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。当社グループとしては、施工中の全工事の原価の発生状況や利益の見込みなどの進捗状況を毎月取りまとめ、本社及び各事業所において適切か否かを確認しております。 (6) 取引先の信用リスクについて当社グループでは取引先の与信管理を徹底し、債権が回収不能とならないよう努力しておりますが、それにもかかわらず、取引先の信用不安等により売掛債権の回収が困難となった場合には、業績に影響を及ぼす可能性があります。当社グループとしては、取引開始の際や定期的に与信調査を行うとともに、取引先及び工事ごとの債権管理を行っております。 (7) 施工担当技術者の確保について今後、少子・高齢化が進むなかで、建設業においても高齢者の割合はますます高くなっていくものと予想されています。このような就業者の年齢構成のアンバランスは、長期的には熟練労働者の不足などの悪影響を及ぼすものと考えられます。また、今後の継続的な採用が滞ると、施工人員の不足による受注機会の損失につながる可能性があります。当社グループにおきましても、今後高齢化した技術者が退職を迎えたり、長期にわたって予定した採用者数を確保できない事態が生じた場合には、人員が不足して技術力や施工能力の低下を招き、業績に影響を及ぼす可能性があります。当社グループとしては、こうした状況に対応するため、定年延長や定年後再雇用者の処遇改善を行い、高齢者を有効に活用するための施策を実施するとともに、人事制度や給与体系の見直しによる現役世代の処遇改善にも努めております。また、新たな人材を確保するために、新卒採用・中途採用活動や技術的な専門教育を積極的に行っております。 (8) 退職給付制度について当社グループの退職給付費用及び債務は、割引率等数理計算上で設定される前提条件や年金資産の期待運用収益率に基づいて算出されておりますが、国内外の株式市場が低迷した場合に、年金資産の価値が減少し、年金に関する費用が増加するあるいは追加的な年金資産の積み増しを要する等により、業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループとしては、「年金資産運用の基本方針」に基づいて高リスク商品に偏らない資産構成割合を策定して安定的な運用に努めるとともに、運用受託機関へのモニタリングを実施して、リスクの低減に努めております。 (9) 海外事業について当社グループは、東南アジア地域で事業活動を行うとともに、海外での事業規模の拡大を目論んでおります。今後海外売上高の比率が高まってくると、現地における予期し得ない法規制の改正や政情不安・テロ、為替の変動等の不測の事態により、業績に影響を及ぼす可能性があります。当社グループとしては、ガバナンス強化のために社内規程やマニュアルを整備するとともに、現地と密に連絡を取ってタイムリーに情報収集しており、また専門のコンサルタントを活用することでリスク回避に努めております。 (10) 気候変動リスクについて近年、温室効果ガスの排出量増加に伴う地球温暖化の進行が国際的な問題となっており、気候変動リスクへの関心が高まっています。当社グループにおきましても、脱炭素社会へ移行するなかで、CO2排出量削減といった低炭素社会への移行に対応できないことによる社会的評価の低下、温暖化の進行による気温上昇や気候災害発生等の影響による生産性の低下や工期の遅れといったリスクが顕在化することで、業績に影響を及ぼす可能性があります。当社グループとしては、こうした状況に備え、気候変動リスクに対応するための全社的な組織を立ち上げて、リスクの分析や情報開示の充実を図ってまいります。 (11) 情報漏洩リスクについて当社グループは、事業運営上、取引先の重要な機密情報や個人情報に接する機会があります。特に施工現場では、一般のオフィスとは異なるセキュリティ対策が必要になりますが、外部からの不正アクセスや従業員等によるデータ持ち出し等により重要な情報の漏洩が発生した場合、社会的信用の失墜、損害賠償の発生等により、業績に影響を及ぼす可能性があります。当社グループとしては、こうした事態に備え、現場セキュリティ対策の強化を進めるとともに、ITセキュリティに関するeラーニングや現場を訪問してのセキュリティ教育等を実施することで、情報漏洩の防止に努めてまいります。

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