事業の概要
- 米菓の製造販売: 岩塚製菓グループは、お米を主原料とする「米菓」の製造と販売を主な事業としています。自社工場で米菓を製造し、子会社を通じて国内外の消費者へ届けています。また、かりんとうや農産物の販売も一部行っています。
- グループ会社連携販売: 当社で製造された米菓は、連結子会社の瑞花、新潟味のれん本舗、里山元気ファーム株式会社が仕入れて販売しています。これにより、多様な販路を通じて製品を消費者に届ける体制を構築しています。
- 海外展開と休止事業: 旺旺・ジャパン株式会社が食料品の輸入販売を行い、IWATSUKA USA Inc.が米菓の輸出販売を行っていましたが、コロナ禍以降は営業を休止しています。海外市場への展開も視野に入れていますが、現状は国内市場が中心です。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
- 米菓事業: 岩塚製菓グループの主要事業であり、米を主原料としたおせんべいやおかきなどの米菓の製造・販売を行っています。国内市場が中心ですが、海外への輸出販売も一部行っています。
- グループ販売事業: 連結子会社の株式会社瑞花、株式会社新潟味のれん本舗、里山元気ファーム株式会社が、当社で製造した米菓を仕入れて販売しています。これにより、多様なブランドと販路を通じて製品を消費者に届けています。
- その他事業: 里山元気ファーム株式会社は農産物・農産加工品の販売も行い、株式会社田辺菓子舗はかりんとうの製造・販売を行っています。また、旺旺・ジャパン株式会社は食料品の輸入販売を手掛けています。
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
3【事業の内容】 当社グループ(当社および当社の関係会社)は、当社(岩塚製菓株式会社)、子会社5社および関連会社1社より構成されております。 当社グループの事業内容および当社と関係会社の当該事業に係る位置付けは次のとおりであります。菓子事業 当社は、菓子の製造・販売を行っております。 連結子会社の株式会社瑞花、株式会社新潟味のれん本舗、里山元気ファーム株式会社は、当社で製造した製品を仕入れて販売を行っております。また、里山元気ファーム株式会社は農産物・農産加工品の販売も行い、株式会社田辺菓子舗はかりんとうの製造・販売を行っております。持分法適用関連会社の旺旺・ジャパン株式会社は、主に食料品の輸入販売を行い、非連結子会社のIWATSUKA USA Inc.は、米菓の輸出販売を行っておりましたが、コロナ禍以降現在まで営業を休止しております。〔事業系統図〕
事業の優位性(モート)
事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
| 価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い | 弱い 競合他社によるシェア争い、廉価販売等の価格競争に巻き込まれる可能性があるため。 |
|---|---|
| 参入障壁新規参入を阻む要因の種類 | ブランド 国産原料米100%使用、安全安心と高品質をアピールする商品政策と品質・美味しさの追求。 |
| 顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい | 低い(分散) |
| 景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか | ディフェンシブ |
| 設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか | 混合 |
| 規制依存規制は障壁にも足枷にもなる | 中程度 |
会社が挙げる主要リスク:商品開発と競合 / 経済情勢 / 市場動向
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 8 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産★★☆☆☆
「味」「食感」といった感覚的な価値に加え、「新潟の米菓」という地域性を活かしたブランドイメージは一定の評価を得ている。しかし、特許や独自技術の優位性は限定的で、模倣されやすい側面もある。主力ブランド「味しらべ」は長年愛されているが、新規ブランド育成は課題。
スイッチングコスト★☆☆☆☆
米菓という商品は、消費者の嗜好が多様化しており、特定のブランドへのスイッチング・コストは低い。価格やセール、新商品への関心が乗り換えの主な要因となる。リピート購入はあるものの、絶対的な囲い込み力は弱い。
ネットワーク効果☆☆☆☆☆
米菓の製造・販売事業において、ネットワーク効果はほとんど見られない。プラットフォーム型ビジネスではないため、ユーザー数の増加が直接的なサービス価値向上に繋がる構造ではない。
コスト優位★★☆☆☆
長年の米菓製造で培われたノウハウによる効率的な生産体制は一定の強み。しかし、原材料(米)の価格変動リスクや、競合他社との価格競争は激しく、絶対的なコスト優位性を築くのは難しい。規模の経済によるコスト削減効果も限定的。
規模の経済★★★☆☆
国内米菓市場において、大手の一角を占める規模を有している。これにより、一定の仕入れ交渉力や販売チャネルの確保は可能。しかし、市場全体が成熟しており、さらなる規模拡大による圧倒的な優位性確立は容易ではない。
- 国産原料米100%使用: 岩塚製菓は、国産原料米を100%使用することにこだわり、安全・安心で高品質な米菓を提供しています。この品質へのこだわりは、他社との差別化要因となり、消費者の信頼獲得に繋がっています。
- 品質と美味しさの追求: お客様や取引先のニーズを深く理解し、品質と美味しさを追求した商品開発を行っています。これにより、価格競争に巻き込まれにくい高付加価値商品の提供を目指し、ブランド価値を高めています。
- 幅広いニーズへの対応: 低価格帯から高級贈答品まで、幅広いニーズに対応できる製品ラインナップと販売体制をグループ全体で整備しています。これにより、多様な顧客層を取り込み、市場の変化にも柔軟に対応できる強みを持っています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
経営戦略
- 持続的成長と企業価値向上: 「社会に喜びと豊かさを提供し、事業に携わる人々の生活向上と地域社会の発展に貢献する」という経営理念のもと、安全・安心な商品とサービスを通じて持続的な成長と中長期的な企業価値向上を目指しています。
- 中期経営計画「米ミライ」: 2025年4月からの新中期経営計画「『米(マイ)ミライ』~私たちは、お米の未来を創ります~」を策定し、事業戦略と経営戦略の二つの柱で企業成長、効率化、社会貢献、イノベーション、人財育成を推進します。
- つの重点テーマ推進: 売上拡大(主力商品の拡販)、認知度向上、マーケット創造(北海道・海外)、海外展開、ミライ工場への挑戦(自動化)、環境・社会との調和、DX推進、岩塚らしい人財育成の8つのテーマを掲げ、具体的な施策を通じて目標達成を目指します。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 当社グループは、経営理念として「我々は会社の事業を通じて、社会の人々に喜びと豊かさを提供し、その見返りとして、この事業に携わる者とその関係者の豊かな生活と社会的地位の向上を図り、併せて地域社会の経済的発展に貢献せんとするものである」と掲げ、日本の伝統ある食文化を世界に広め人々に喜びと豊かさを提供することを使命として、お客様に安全で安心できる価値ある商品とサービスを提供することで持続的成長と中長期的な企業価値の向上を目指しております。 (2)経営戦略等 当社グループは、創業精神である「米」「技」「心」の体現のためサステナビリティを経営の根幹に据え、お客様や社会の課題と真摯に向き合い社会から必要とされる企業集団を目指すべく、2025年4月からの中期経営計画「『米(マイ)ミライ』~私たちはお米の未来を創ります~」を策定、事業戦略と経営戦略それぞれに方針を定めております。 ・事業戦略方針…①企業成長:売上拡大、新規市場開拓、海外展開など、事業規模を拡大し、企業価値を高めることを目指す。 ②効率化:生産設備の自動化など、業務効率化を図り、コスト削減と収益性の向上を実現させる。 ・経営戦略方針…①社会貢献:環境問題や社会問題に対して積極的に取り組み、企業としての社会的責任を果たす。 ②イノベーション:DX推進を通じて、社内基盤を整え、競争力を強化する。 ③人財育成:自社の強みを生かせる人材を育成し、企業の持続的な成長を支える基盤を築く。 昨年度より本中期経営計画をスタートさせ、計画に掲げた各施策について推進してまいりましたが、足元では、原料米をはじめとする原材料の調達環境に変化が生じているなど、事業上のリスクの多様化、複雑化への対応が必要となっております。本年度は中期経営計画の2年度目に当たり、こうした外部環境の変化を受け、次のとおりこれまでの8つの重点テーマに新たに2項目を加え、上記の戦略方針どおり着実に取り組むことといたしました。 なお、「原料調達モデルの構築」「グループ会社の価値創造」の2つの追加テーマにつきましては、5年程度の中長期的取組みとして、本中期経営計画期間においてはその準備段階と位置付け、将来の成長に向けた体制整備や施策内容の検討を進め、2028年度以降の次期中期経営計画における本格的な取組みにつなげていくこととしております。 ・売上拡大 既存主力商品による売上拡大(TOP6+2の拡販) ・認知度向上 認知度向上によるエンドユーザーへのブランド優位性の確立 ・マーケット創造 新しいマーケットの創造と新市場開拓(北海道事業、海外向け商品開発) ・海外展開 米国マーケットの開拓、グローバル人財の育成 ・ミライ工場への挑戦 生産設備の省力化、自動化推進 ・環境、社会との調和 公正な取引価格、地域米の使用拡大、温室効果ガス削減 ・DX推進 DX基盤構築、DX育成制度の確立、新工場のデジタイゼーション ・岩塚らしい人財育成 エンゲージメント向上、キャリアプランが描ける環境づくり、DE&Iの推進 ・原料調達モデルの構築 原料の安定供給体制構築、調達プロセスにおける環境負荷の低減 ・グループ会社の価値創造 グループ全体で力を発揮するための体制づくり、シナジー効果の発揮 (3)経営環境景況感としては物価高の影響等の一方で雇用・所得環境の改善等により緩やかに回復していると見られるものの、米菓業界におきましては、原料米そのものの価格の高止まりや調達環境の不透明さが重しとなるなか、その他原材料、エネルギーコストの増加や人件費・物流費等のコストアップが避けられないことに加え、中東情勢の緊迫化により石油由来品の調達が見通せないなど、暫くは非常に厳しい事業環境が続くものと考えております。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループは、新たな中期経営計画の2年目となる第74期経営計画において、「一歩先の取組みを確かな力に変えてゆこう!」をスローガンに掲げ、基本方針を「中期経営計画『米(マイ)ミライ』の推進」と定めました。問題が起きてから対応するのではなく、一歩先を見据えた改善や挑戦を積み重ね、それを確かな力へ変えながら、次の経営戦略課題を実践し持続的成長と社会的価値向上を目指してまいります。・顧客視点の品質保証体制の確立 安全・安心な商品の安定供給は最も重要な社会的責任であると考え、求められる品質を安定的に維持する品質保証体制の確立に取り組みます。また、引き続き自動化・効率化設備を導入し生産性向上を図るとともに、安定供給に努めてまいります。・主力ブランド「TOP6+2」集中戦略の深化 主力商品群に集中した販売戦略を実施し、更なる成長戦略を描いてまいります。当社の最大の強みである「日本のお米100%使用」を軸に差別化を図り、うるち商品ともち商品それぞれに役割を持たせ「量」と「価値」の両立による確固たる収益基盤を確立するとともに、適正在庫を維持することで供給責任を果たしてまいります。 ※TOP6:田舎のおかき、岩塚の黒豆せんべい、味しらべ、THEひとつまみ、大袖振豆もち、ふわっと +2:きなこ餅、新潟ぬれせんべい・ぬれおかき・グループ一体の価値創造 グループ各社の位置づけ、役割を明確にし、お客様が求める価値観、ライフスタイルに見合った商品を提供できるよう努めてまいります。昨年オープンした「お米となかよしパーク」は当社グループの商品を購入いただける拠点であり各社の情報発信基地として期待しており、これらを通じたグループの総合力を結集することで、更なる成長を目指してまいります。・BEIKAのグローバル展開 「BEIKA」が海外の大手小売に採用されるなど当社の輸出事業は一歩ずつ拡大してきております。その過程で、日本のお米でつくった米菓という文化・価値そのものを浸透させることが、世界へのグローバル展開に重要であると認識してきております。当社の原材料および製法へのこだわりを伝え続け、海外でのブランドの確立を目指してまいります。・社員一人ひとりのエンゲージメント向上 持続的成長と企業価値創造の原動力は社員一人ひとりの力によるものと考え、社員個々が身体的・精神的・社会的に満たされたWell-beingな会社を目指し、働きがいと成長実感を両立できるよう取り組みます。社員の挑戦を支え改善を成果へとつなげる環境・仕組み・風土を整備、社員の力を最大化して組織の競争力を高めてまいります。・サステナブル経営の実践 持続的成長と企業価値の向上に向け、ガバナンスの向上、人的資本等の経営資源の配分などに取り組み、労働環境の改善や環境に配慮した経営に努め、「地域・環境と共に生きる」企業、社会から信頼され続ける企業を目指してまいります。・DX経営の本格実装 DXを通じて企業価値の向上を目指します。「モノづくりへのこだわりと品質」をデジタル化して可視化することで、無駄の排除や迅速な情報共有の仕組みを確立してまいります。これら現場主導のDXを実現することで、変化に強く成長し続ける経営基盤の強化を図ってまいります。 (5)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、「売上高営業利益率」を利益体質強化の指標とし、安定的な利益の確保拡大を目標としております。 また、資産効率の向上および株主資本の有効利用がすべてのステークホルダーの利益に合致するものと考え、「自己資本利益率(ROE)」を重要な指標として位置付けております。 直近の状況を示すと、次のとおりであります。回次第69期第70期第71期第72期第73期決算年月2022年3月2023年3月2024年3月2025年3月2026年3月売上高営業利益率(%)△1.8△1.02.73.33.0自己資本利益率(%)1.36.03.14.42.9
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 当社グループは、経営理念として「我々は会社の事業を通じて、社会の人々に喜びと豊かさを提供し、その見返りとして、この事業に携わる者とその関係者の豊かな生活と社会的地位の向上を図り、併せて地域社会の経済的発展に貢献せんとするものである」と掲げ、日本の伝統ある食文化を世界に広め人々に喜びと豊かさを提供することを使命として、お客様に安全で安心できる価値ある商品とサービスを提供することで持続的成長と中長期的な企業価値の向上を目指しております。 (2)経営戦略等 当社グループは、創業精神である「米」「技」「心」の体現のためサステナビリティを経営の根幹に据え、お客様や社会の課題と真摯に向き合い社会から必要とされる企業集団を目指すべく、2025年4月からの中期経営計画「『米(マイ)ミライ』~私たちはお米の未来を創ります~」を策定、事業戦略と経営戦略それぞれに方針を定めております。 ・事業戦略方針…①企業成長:売上拡大、新規市場開拓、海外展開など、事業規模を拡大し、企業価値を高めることを目指す。 ②効率化:生産設備の自動化など、業務効率化を図り、コスト削減と収益性の向上を実現させる。 ・経営戦略方針…①社会貢献:環境問題や社会問題に対して積極的に取り組み、企業としての社会的責任を果たす。 ②イノベーション:DX推進を通じて、社内基盤を整え、競争力を強化する。 ③人財育成:自社の強みを生かせる人材を育成し、企業の持続的な成長を支える基盤を築く。 昨年度より本中期経営計画をスタートさせ、計画に掲げた各施策について推進してまいりましたが、足元では、原料米をはじめとする原材料の調達環境に変化が生じているなど、事業上のリスクの多様化、複雑化への対応が必要となっております。本年度は中期経営計画の2年度目に当たり、こうした外部環境の変化を受け、次のとおりこれまでの8つの重点テーマに新たに2項目を加え、上記の戦略方針どおり着実に取り組むことといたしました。 なお、「原料調達モデルの構築」「グループ会社の価値創造」の2つの追加テーマにつきましては、5年程度の中長期的取組みとして、本中期経営計画期間においてはその準備段階と位置付け、将来の成長に向けた体制整備や施策内容の検討を進め、2028年度以降の次期中期経営計画における本格的な取組みにつなげていくこととしております。 ・売上拡大 既存主力商品による売上拡大(TOP6+2の拡販) ・認知度向上 認知度向上によるエンドユーザーへのブランド優位性の確立 ・マーケット創造 新しいマーケットの創造と新市場開拓(北海道事業、海外向け商品開発) ・海外展開 米国マーケットの開拓、グローバル人財の育成 ・ミライ工場への挑戦 生産設備の省力化、自動化推進 ・環境、社会との調和 公正な取引価格、地域米の使用拡大、温室効果ガス削減 ・DX推進 DX基盤構築、DX育成制度の確立、新工場のデジタイゼーション ・岩塚らしい人財育成 エンゲージメント向上、キャリアプランが描ける環境づくり、DE&Iの推進 ・原料調達モデルの構築 原料の安定供給体制構築、調達プロセスにおける環境負荷の低減 ・グループ会社の価値創造 グループ全体で力を発揮するための体制づくり、シナジー効果の発揮 (3)経営環境景況感としては物価高の影響等の一方で雇用・所得環境の改善等により緩やかに回復していると見られるものの、米菓業界におきましては、原料米そのものの価格の高止まりや調達環境の不透明さが重しとなるなか、その他原材料、エネルギーコストの増加や人件費・物流費等のコストアップが避けられないことに加え、中東情勢の緊迫化により石油由来品の調達が見通せないなど、暫くは非常に厳しい事業環境が続くものと考えております。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループは、新たな中期経営計画の2年目となる第74期経営計画において、「一歩先の取組みを確かな力に変えてゆこう!」をスローガンに掲げ、基本方針を「中期経営計画『米(マイ)ミライ』の推進」と定めました。問題が起きてから対応するのではなく、一歩先を見据えた改善や挑戦を積み重ね、それを確かな力へ変えながら、次の経営戦略課題を実践し持続的成長と社会的価値向上を目指してまいります。・顧客視点の品質保証体制の確立 安全・安心な商品の安定供給は最も重要な社会的責任であると考え、求められる品質を安定的に維持する品質保証体制の確立に取り組みます。また、引き続き自動化・効率化設備を導入し生産性向上を図るとともに、安定供給に努めてまいります。・主力ブランド「TOP6+2」集中戦略の深化 主力商品群に集中した販売戦略を実施し、更なる成長戦略を描いてまいります。当社の最大の強みである「日本のお米100%使用」を軸に差別化を図り、うるち商品ともち商品それぞれに役割を持たせ「量」と「価値」の両立による確固たる収益基盤を確立するとともに、適正在庫を維持することで供給責任を果たしてまいります。 ※TOP6:田舎のおかき、岩塚の黒豆せんべい、味しらべ、THEひとつまみ、大袖振豆もち、ふわっと +2:きなこ餅、新潟ぬれせんべい・ぬれおかき・グループ一体の価値創造 グループ各社の位置づけ、役割を明確にし、お客様が求める価値観、ライフスタイルに見合った商品を提供できるよう努めてまいります。昨年オープンした「お米となかよしパーク」は当社グループの商品を購入いただける拠点であり各社の情報発信基地として期待しており、これらを通じたグループの総合力を結集することで、更なる成長を目指してまいります。・BEIKAのグローバル展開 「BEIKA」が海外の大手小売に採用されるなど当社の輸出事業は一歩ずつ拡大してきております。その過程で、日本のお米でつくった米菓という文化・価値そのものを浸透させることが、世界へのグローバル展開に重要であると認識してきております。当社の原材料および製法へのこだわりを伝え続け、海外でのブランドの確立を目指してまいります。・社員一人ひとりのエンゲージメント向上 持続的成長と企業価値創造の原動力は社員一人ひとりの力によるものと考え、社員個々が身体的・精神的・社会的に満たされたWell-beingな会社を目指し、働きがいと成長実感を両立できるよう取り組みます。社員の挑戦を支え改善を成果へとつなげる環境・仕組み・風土を整備、社員の力を最大化して組織の競争力を高めてまいります。・サステナブル経営の実践 持続的成長と企業価値の向上に向け、ガバナンスの向上、人的資本等の経営資源の配分などに取り組み、労働環境の改善や環境に配慮した経営に努め、「地域・環境と共に生きる」企業、社会から信頼され続ける企業を目指してまいります。・DX経営の本格実装 DXを通じて企業価値の向上を目指します。「モノづくりへのこだわりと品質」をデジタル化して可視化することで、無駄の排除や迅速な情報共有の仕組みを確立してまいります。これら現場主導のDXを実現することで、変化に強く成長し続ける経営基盤の強化を図ってまいります。 (5)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、「売上高営業利益率」を利益体質強化の指標とし、安定的な利益の確保拡大を目標としております。 また、資産効率の向上および株主資本の有効利用がすべてのステークホルダーの利益に合致するものと考え、「自己資本利益率(ROE)」を重要な指標として位置付けております。 直近の状況を示すと、次のとおりであります。回次第69期第70期第71期第72期第73期決算年月2022年3月2023年3月2024年3月2025年3月2026年3月売上高営業利益率(%)△1.8△1.02.73.33.0自己資本利益率(%)1.36.03.14.42.9
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という)の状況の概要は次のとおりであります。①財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、物価上昇の影響から一部慎重姿勢が見られるものの、賃上げによる雇用・所得環境の改善が進むなか、総じて緩やかな持ち直しの動きが続いております。一方で、資源・原材料価格の高騰、円安による輸入物価上昇や全体的な人手不足の深刻化など多くの下振れリスクを抱えるなか、中東情勢の緊迫化から資源の困窮が顕在化しており、企業を取り巻く環境は先行きの不透明感が強まる予断を許さない状況となっております。 米菓業界におきましては、底堅い需要の維持や価格改定効果もあって、市場全体では金額ベースで前年を上回って推移するものと見込まれております。一方で、原料米そのものの価格の高止まりや調達環境の不透明さが大きな負担となるなか、その他原材料やエネルギーコストの増加に加え、人件費や物流費などがコストアップ要因となっており、各社とも収益の維持に腐心する厳しい事業環境が続いております。 このような経営環境にあって、当社グループは、中期経営計画「米(マイ)ミライ ~私たちはお米の未来を創ります~」の初年度にあたり、「現状の一歩先をカタチにしよう!」をスローガンに掲げ、基本方針を「愛され続ける『ブランド』を目指して」と定めて、不確実性の高い時代に、「自分だったらどう思うのか、どうするか」を考えることを大切にしながら、お客様や社会の課題と真摯に向き合い、ブランド価値の向上を目指すとともに「美味しさと品質」を追求してまいりました。 開発部門では、他社との差別化を図るとともにブランドイメージの向上を目指して、お客様に「美味しさの感動と驚き」をお届けするための商品開発に取り組んでおります。有名店監修人気シリーズの徳用サイズの発売、地域で愛される梅菓子とのコラボ商品や再発売要望が強い人気商品のブラッシュアップなど、素材、製法や味わいに工夫を凝らした商品を展開することで、新規需要の創出とブランドイメージの強化に努めました。また、市場動向やお客様の嗜好の変化を捉えた商品開発を進めるとともに、製造部門・営業部門と連携し品質と供給の両立を前提とした商品設計を旨とすることで、持続的な商品力の強化に力を注いでおります。 製造部門では、原材料価格の高騰等から製造コストの上昇を強いられる厳しい環境にあって、生産性の向上と供給責任の遂行を最重要課題とし、生産計画や人員配置の見直し、主力品の設備投資、DXの活用等を通じて、販売高の伸長に対応して安定供給を維持しております。特に主力の味しらべにおいて、包装工程を自動化設備導入により省人化し生産性向上を図るとともに、商品設計の見直しを行いプラスチックトレーの削減や商品サイズの最適化を図っております。また、同業他社との共同配送の実施や配送商品のモジュール化を進めパレット物流を活用するなど、サプライチェーンの構築やサステナビリティに配慮した活動に努めております。 営業部門では、主力商品(TОP6+2)の販売に注力し定番化を推し進めることで、売上基盤の安定と強化に取り組みました。原材料価格の高騰などから市場環境が厳しさを増すなか価格改定の浸透も重要となっており、商品価値を丁寧に伝える提案活動を地道に行うことで堅実な販売実績に繋げております。昨年に引き続き人気俳優をイメージキャラクターとするTVCМを実施することで幅広い消費者層に向けてのブランド認知の拡大を図りました。また、業界展示会への出展等を通じて当社のモノづくりに対する想いや原材料へのこだわりを発信し、新たな消費者層の開拓や商社等取引先様との接点強化に努めております。2025年8月には、当社グループ商品の販売拠点として地元に「お米となかよしパーク」をオープン、グループ一体となって地域との関係強化やブランドの確立を進めるなど、引き続き「お米となかよし」をキーワードに、持続的な需要創造とブランド価値の向上に取り組んでおります。 この結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました(詳細は、次の「(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容」に記載のとおりです。)。a.財政状態 当連結会計年度の資産合計は、前連結会計年度末に比べ19億51百万円増加し930億55百万円となりました。 当連結会計年度の負債合計は、前連結会計年度末に比べ51百万円増加し232億3百万円となりました。 当連結会計年度の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ18億99百万円増加し698億52百万円となりました。 b.経営成績 当連結会計年度における連結売上高は288億48百万円(前年度比15.6%増)、営業利益は8億67百万円(同6.4%増)、経常利益は28億80百万円(同27.3%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は20億32百万円(同30.1%減)となりました。 なお、当社グループは菓子事業の単一セグメントであります。 ②キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、期首残高より15億31百万円減少し、25億28百万円(前年同期比37.7%減)となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。(営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は30億72百万円(前年同期比8億66百万円の収入減少)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益28億94百万円、減価償却費17億22百万円、法人税等の支払額5億88百万円を計上したこと等によるものであり、収入減少要因は、前年同期と比べて利息及び配当金の受取額が10億29百万円減少したこと等によるものであります。(投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は34億22百万円(前年同期比13億55百万円の支出増加)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出30億6百万円を計上したこと等によるものであり、支出増加要因は、有形固定資産の取得による支出が10億17百万円増加したこと等によるものであります。(財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は11億81百万円(前年同期比5億27百万円の支出増加)となりました。これは主に、長期借入金の返済による支出4億円、配当金の支払額3億13百万円を計上したこと等によるものであり、支出増加要因は、自己株式の取得による支出が4億31百万円増加したこと等によるものであります。 (参考)キャッシュ・フロー関連指標の推移 2022年3月期2023年3月期2024年3月期2025年3月期2026年3月期自己資本比率(%)72.474.374.474.675.1時価ベースの自己資本比率(%)22.731.733.432.435.3キャッシュ・フロー対有利子負債比率(年)0.90.20.40.20.1インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)222.3668.9483.5694.9971.3自己資本比率:自己資本/総資産時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/営業キャッシュ・フローインタレスト・カバレッジ・レシオ:営業キャッシュ・フロー/利払い(注)1.いずれも連結ベースの財務数値により計算しております。2.株式時価総額は自己株式を除く発行済株式数をベースに計算しております。3.有利子負債は連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としております。4.営業キャッシュ・フロー及び利払いは、連結キャッシュ・フロー計算書に計上されている「営業キャッシュ・フロー」及び「利息の支払額」を用いております。 ③生産、受注及び販売の実績a.生産実績区分当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)金額(千円)前年同期比(%)構成比(%)うるち米菓16,222,361108.351.6もち米菓13,174,72496.641.9その他2,035,494103.86.5合計31,432,580102.8100.0 (注)金額は販売価格によっております。 b.受注実績 当社グループは販売計画に基づいて生産計画を立て、これにより生産を行っているため、受注生産は行っておりません。c.販売実績区分当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)金額(千円)前年同期比(%)構成比(%)菓子28,284,880117.198.0その他563,79270.82.0合計28,848,672115.6100.0 (注)最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。相手先前連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)金額(千円)割合(%)金額(千円)割合(%)三菱食品株式会社4,762,70819.15,118,41717.7丸紅株式会社5,292,31921.24,962,43417.2コンフェックス株式会社3,186,42612.83,613,42712.5株式会社高山2,228,2548.92,192,9607.6 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容a.財政状態 当連結会計年度末における総資産は930億55百万円となり、前連結会計年度末と比較して19億51百万円の増加となりました。 流動資産は123億16百万円で前連結会計年度末と比較して2億3百万円の増加となりました。これは主に、商品及び製品が5億3百万円、原材料及び貯蔵品が6億45百万円、その他に計上しております未収消費税等が1億64百万円それぞれ増加した一方で現金及び預金が11億31百万円減少したこと等によるものであります。固定資産は807億39百万円となり前連結会計年度末と比較して17億47百万円の増加となりました。これは主に、有形固定資産が8億27百万円、投資有価証券が時価評価等により9億46百万円それぞれ増加したこと等によるものであります。 当連結会計年度末における負債は232億3百万円となり、前連結会計年度末と比較して51百万円の増加となりました。 流動負債は47億26百万円で前連結会計年度末と比較して73百万円の減少となりました。これは主に、未払法人税等が2億90百万円増加した一方で1年内返済予定の長期借入金が3億96百万円減少したこと等によるものであります。固定負債は184億77百万円となり前連結会計年度末と比較して1億24百万円の増加となりました。これは主に、繰延税金負債が2億50百万円増加したこと等によるものであります。 当連結会計年度末における純資産は698億52百万円となり前連結会計年度末と比較して18億99百万円の増加となりました。これは主に、利益剰余金が17億18百万円、その他有価証券評価差額金が5億64百万円それぞれ増加したこと等によるものであります。 b.経営成績(売上高) 当連結会計年度における売上高は、前年度と比較し38億94百万円増加、288億48百万円(前年度比15.6%増)となりました。主力商品については、もち商品の一部で原料事情から販売抑制を余儀なくされたなかで、うるち商品主体に定番化施策によりウェイトを高め、認知度向上に向けTⅤCМを継続的に実施した結果、堅調であった前年度をさらに上回ることができました。また関連会社経由の輸入商品販売の伸びが特筆され、販売子会社の売上高も総じて堅調に推移した結果、全体では前記のとおり増収となりました。(売上総利益) 当連結会計年度における売上総利益は、前年度と比較し3億70百万円増加、73億25百万円(前年度比5.3%増)となりました。定番商品の拡大による販売促進費の抑制や価格改定の浸透のための地道な販売活動等から純売上高が伸長基調にあること、原料米の高騰に対応するため商品構成の見直しによる採算改善を優先したこと、製造設備の合理化投資により省人などのコスト削減に寄与できたこと等から、年度を通して製造原価を一定程度抑制できたことがその要因です。(営業利益) 当連結会計年度における営業利益は、前年度と比較し52百万円増加、8億67百万円(前年度比6.4%増)となりました。賃上げによる人件費、物流費の上昇に伴う発送配達費やTⅤCМの継続による広告宣伝費等の増加を他の項目で極力抑え、販売費及び一般管理費全体では3億18百万円の増加(前年度比5.2%増の64億58百万円)にとどめた結果、上記の売上総利益段階での増益額により吸収することができ、営業利益は前年度を上回りました。(経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益) 当連結会計年度における経常利益は、前年度と比較し10億84百万円減少、28億80百万円(前年度比27.3%減)となりました。これは主に、当社が株式を保有するWANT WANT CHINA HOLDINGS LIMITED.からの株式配当金が17億89百万円と前年度より減少したことによるものです(前年は28億16百万円)。 経常利益を受け、当連結会計年度における親会社株主に帰属する当期純利益は、前年度と比較し8億76百万円減少し、20億32百万円(前年度比30.1%減)となりました。c.経営成績等に重要な影響を与える要因 当社グループの経営に影響を及ぼす大きな要因としては、経済情勢、市場動向、原材料動向および事故・災害等があり、それらへの適切な対応が重要となります。 経済情勢としては、消費傾向、原材料やエネルギー価格、労働需給および賃上げ等の動向に注視する必要があり、特に原材料やエネルギー価格の増勢は製造コストに与える影響が大きく、今後の業績の重しになることが懸念されます。 米菓業界では、需要の底堅さが見込まれているものの、生産においては、原材料の高騰や調達不安などの不透明さが増す状況下にあって、人件費、物流費やエネルギーコストなどの上昇圧力が強まっており、暫くは非常に厳しい事業環境が続くものと懸念されております。 原材料動向では、原料米の安定的調達に力を注いでおり特にもち米の手当てが喫緊の課題となっているほか、包装資材においても中東情勢緊迫化の影響から需要が逼迫する懸念が高まるなど、原材料の安定確保が極めて大きな問題となってきております。このため、引き続き調達手段の多様化を図るとともに、自助努力によるコスト引下げやさらなる価格改定の検討等が重要になるものと考えております。 このような状況下、当社グループは、生産性向上と品質安定への取組みを強化するとともに、労働災害の未然防止など安全・安心な生産体制の確立、エンゲージメント向上を通じた働きやすい職場環境の整備に努めてまいります。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報a.キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容 キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容については、「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載しております。 b.資本の財源及び資金の流動性1)資本政策 当社グループの資本政策は、中長期的な株主価値の向上に資するべきでありそのためには持続的成長が前提になるとの考えの下、投下資本と許容リスクを勘案のうえ収益力と財務基盤を強固にし、株主資本を維持・充実するものとしております。また、支配権の変動や大規模な希釈化をもたらす資本政策については、慎重に検討し、実施する場合は適切な手続きを確保し投資家・株主に十分な説明を行ってまいります。 当社グループの最大の課題は売上高営業利益率の向上であり、営業利益の安定確保を当面の目標として株主価値の向上を目指すとともに、1株当たり当期純利益と配当性向を高め、株主還元に留意した配当政策を検討することとしております。 2)資金需要 当社グループの資金需要は、主に運転資金需要と設備資金需要であります。 運転資金需要のうち主なものは、製品を製造するための製造費用や販売するための販売費及び一般管理費等の営業費用であります。また、設備資金需要としては、機械装置等の新設・更新需要や工場の改修・保全に係る費用であります。 3)財務政策 当社グループの財務政策は、上記資金需要について、極力内部資金により充当することとしております。なお、資金不足が生じた場合は、運転資金については短期借入金による調達を行い、設備資金については長期借入金等による調達を行うこととしております。 ③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたり、当社経営陣は、過去の実績や状況に応じた合理的と考えられる様々な要因に基づき見積りおよび判断を行い、資産・負債の簿価や収益・費用の報告数値についての基礎としております。 この連結財務諸表の作成にあたり重要な会計上の見積りは以下のとおりであります。 a.繰延税金資産 当社グループは、将来の課税所得を見積り、回収可能性があると判断した将来減算一時差異について繰延税金資産に計上しております。 将来の課税所得の見積りの変更等により繰延税金資産が減額され税金費用が計上される場合があります。 b.退職給付費用 当社グループの退職給付費用および退職給付債務の計算には、割引率、予想昇給率、発生した給付額、利息費用などの要素が含まれております。割引率については、安全性の高い債券の利回り(国債金利)を基礎として算定しております。 これら要素の変動等により退職給付費用の計上額が増額になる場合があります。 c.投資有価証券の減損 当社グループは取引関係等の円滑化のために株式を保有しております。これらの株式には、市場価格のない株式等以外の株式と、市場価格のない株式等が含まれております。市場価格のない株式等以外の株式は、期末における時価が取得原価に比べ50%以上下落した場合には全て評価損の認識を行い、30~50%程度下落した場合には、当該金額の重要性、回復可能性等を考慮して必要と認められた額について評価損の認識を行っております。また、市場価格のない株式等は、実質価額または純資産価額が取得原価に比べ50%以上下落した場合において、回復可能性等があると認められないものは、評価損の認識を行っております。 将来の市場状況の悪化または投資先の業績不振により、評価損の計上が必要となる場合があります。 d.固定資産の減損損失 当社グループは、固定資産の減損に係る回収可能性の評価にあたり、当社グループ全体を1つの資産グループとしてグルーピングを行い、収益性が著しく低下した場合に固定資産の帳簿価額を回収可能価額まで減額し、減損損失を計上することとしております。 将来の当社グループを取り巻く経営環境の変化による収益性の変動や市況の変動等により、回収可能性を著しく低下させる変化が見込まれた場合、減損損失の計上が必要となる場合があります。
事業リスク
- 商品開発と競合激化: 国産原料米100%使用によるコスト高のため、他社との価格競争で不利になる可能性があります。売上や利益の伸び悩みに繋がり、経営成績に影響を及ぼすリスクがあります。
- 経済情勢の変動影響: 国内市場が中心のため、日本経済の景気変動や賃上げ動向、海外経済政策、ウクライナ情勢、円安による原材料・エネルギー価格高騰が経営成績に影響を与える可能性があります。
- 市場構造の変化と価格競争: ドラッグストアやディスカウントストアの台頭、流通業者のM&Aによる大規模化で価格競争が激化しています。高付加価値商品の開発や生産効率向上に努めていますが、売上減少や利益率低下のリスクがあります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
3【事業等のリスク】 当社グループ(以下「当社」という)においては、全社的リスクマネジメント規程を制定のうえ、リスクの所在、リスクの種類・特性、リスクの識別・評価・モニタリング・リスク対応の手法等を十分に理解し、適正な全社的リスクマネジメント体制の整備・確立に向けて、方針および具体策を策定することとしております。 リスクの識別に当たっては、各事業部門の意見を尊重のうえ、全社横断的に網羅し、影響度と発生可能性をベースに重大度を評価、リスクマップとして一覧表に纏め、定期的に更新することとしております。また、リスク対応を行うため、重大度の評価に加え、内外の重大な環境変化や内部監査の検証、費用対効果等を考慮し、リスクの優先順位付けを行うとともに、必要に応じて戦略等の見直しを行い、資源配分や業務の効率化等を促進することとしております。 以下に記載した将来に関する事項は、当連結会計年度末現在、当社の財政状態、経営成績およびキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という)に重要な影響を与える可能性があると判断したものであります。併せて、必ずしもそのようなリスクに該当しない事項についても、投資者の判断にとって重要であると考える事項については、積極的な情報開示の観点から記載しております。なお、本項の記載内容は当社株式の投資に関するすべてのリスクを網羅しているものではありません。 また、当連結会計年度末現在において、以下に記載したリスクが顕在化する可能性はいずれも低いと判断しておりますが、リスクが顕在化する可能性が生じた場合には、早期に経営成績等への影響の検討および分析を行い、必要な対応を図る方針としております。 なお、記載内容のうち将来に関する事項については、当連結会計年度末現在において当社が判断したものであります。 (1)事業活動に関する特に重要なリスク① 商品開発と競合 当社においては、国産原料米を100%使用し、安全安心と高品質をアピールする商品政策をとっており、他社に比べやや割高なコスト構造となっていると認識しております。 このため、競合他社によるシェア争い、それに伴う廉価販売等の価格競争に巻き込まれる等により、当社が劣勢に立たされた場合には、売上高や利益の伸び悩みなど、当社の経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 当社では、品質と美味しさを追求するなかで、お客様や卸・小売等取引先のニーズを把握し、いかにしたらお客様に寄り添えるかを真剣に考え、岩塚価値の創造を指針として、商品設計、販売方法、価格設定等を検討しております。② 経済情勢 当社においては、米菓製造業として国内市場が大宗を占めておりますが、わが国の景況は内外の経済の動きに敏感に反応するため、経済情勢の変化は当社の経営成績等に影響を及ぼす重要な要因であると考えております。 経済情勢の変化の要因としては、日本国内の景気変動、労働需給および賃上げの動向、中国や米国等の海外経済政策の動向等に加え、足元ではウクライナ情勢・中東情勢やトランプ関税の影響、円安の進行等に伴い原材料価格やエネルギーコストがさらに高まる懸念が大きいなど、中長期的な視点でそれらに的確に対応できない場合には、売上高や利益の伸び悩みなどにより、当社の経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 当社では、グループ全体で低価格品や量販品から高級進物品まで幅広いニーズに応え得る体制を整備しているなかで、工場設備の増設・集約等により生産・販売体制を再構築、生産性の向上を図るとともにグループシナジーを高め環境変化に対応していく方針でおります。③ 市場動向 当社においては、米菓製造業として、国産原料米100%に拘り品質重視の姿勢を貫いております。しかし、米菓業界におきましては、総合スーパーやコンビニエンスストアに比べ廉価なドラッグストアやディスカウントストアが伸長するといった流通構造の変化が見られ、また、これらの業者が合併または統合することにより大規模な業者が誕生し、これ迄以上に価格競争が激しさを増しております。 当社としては、できる限り生産品目の選別や販売価格の見直しを行うとともに、廉価販売に繋がらない高付加価値商品の開発に努める等の企業努力を行ってまいりますが、それらが逆に売上高の伸び悩みや利幅の縮小に繋がる場合には、当社の経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 当社では、これ迄どおり美味しさと品質を追求し他社との差別化を図る姿勢を貫きながら、主力商品の集中販売や機械化等による生産効率の向上を図り、品質および価格の両面で競争力を高めていく方針でおります。④ 原材料・商品の安全性 当社においては、米菓製造業として食品の製造販売を行っており、国産原料米を100%使用するなど高い品質で安全安心な商品を提供するための体制強化に取り組んでおります。品質に関するお申し出を極力削減するよう注力し、お申し出を受けた際には誠実な対応を心掛けるとともに、商品事故等が生じた場合には躊躇せずにお客様の安全を優先する方針でおります。 このように、商品の安全安心に最大限の注意を払っているものの、美味しさを含む品質面で不備が生じた場合には、お客様の信頼の低下からマイナスの風評に繋がり、それへの対応を余儀なくされることも想定しておく必要があり、当該対応のための費用の発生や売上高の低迷等を通じて、当社の経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 当社では、国産原料米に拘り一定の品質が保てるように努めているほか、極力無添加の副材料を使用するよう商品設計しております。また、厳格な原材料表示やISO22000およびFSSC22000の認証取得を進め衛生管理を徹底、製造工程における異物混入や部品不良などの削減に向けた対策を強化しております。⑤ 生産能力(在庫) 当社においては、米菓の製造販売を行うにあたって、遅滞なく商品を供給する使命があり、原材料や商品を在庫として保有しております。また、生産能力、稼働率、生産工程の隘路等を常に把握・管理するとともに、生産拡大や生産性向上のための改善に注力しております。 しかし、販売の予期せぬ変動により在庫が過剰となった場合、その削減が進まなければ廃棄処分や評価損に繋がりかねず、また、生産工程の一部に能力不足があっても受注増や効率化に対応できないなど、生産能力および在庫については常に留意すべきであり、パフォーマンスギャップが生じた場合には、当社の経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 当社では、仕入・販売・在庫計画の精緻化を図るとともに、受注量と生産能力および在庫の適正化が図られるようコントロール強化に努めております。その上で、供給責任を全うし販売先への信用を高められるよう、適正在庫を厚めに設定することで、欠品を起こさない体制整備を進めております。⑥ 人的資源・資質 当社においては、常に美味しさを追求しお客様に安全安心な商品をお届けすることを使命としており、係る経営方針を理解し実現できる多様な人材の確保に努めるとともに、職能・職制に応じた人材教育を行っております。 しかし、人的資本の開示が義務付けられるなどその重要性が高まるなか、このような人的資源・資質の確保および人材育成が効果的に行えない場合には、有効な経営戦略の立案や計画どおりの事業活動遂行に支障が生じることも考えられ、当社の経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 当社では、採用活動を通じて安定的な人材確保に努めており、そのためにも堅調な業績に基づく処遇の安定性が重要であると考え、人事制度改革や社内研修制度を充実させ、エンゲージメントを重視した従業員が働きやすい職場環境を整えるよう努めております。これら人事面での諸課題について、社内の人事制度プロジェクトの活動により対処していくとともに、サステナビリティに関する取組みの一つとして、サステナビリティ委員会において、中長期目線での方針や目標を設定のうえ確かな進捗に努めております。⑦ サプライチェーン 当社においては、米菓製造業としてサプライチェーンの確保は非常に重要であり、特に昨今の米不足・米価格の高騰が大きく影響し、国産原料米の必要量を廉価に安定的に確保することは簡単ではないほか、調味料・包装フィルム等の資材や燃料費、物流費などもコストアップ要因となり易く、全般的に値上がり傾向が続いております。 また、原材料費は製造原価の中で大きなウェイトを占めるため、原料米をはじめとする価格の高騰は原価の上昇に繋がるほか、仕入れの巧拙を含めサプライチェーンの確保いかんによっては必要量の不足または過剰在庫を招きやすく、また物流体制の脆弱性から商品供給コストが膨らみかねないなど、サプライチェーンの動向は当社の経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 当社では、原産地の人権問題等の情報管理を含めサプライチェーン全体の最適化を目指すとともに、契約栽培の拡充等による原料米仕入れの安定化や、生産効率向上によるコストアップ要因の吸収に努める方針でおります。また、2024年問題以降、物流体制の強化が課題となるなか、他社との共同配送を含めた安定した運送体制の構築および在庫集積地の見直しを含め物流システムの効率化に注力しております。⑧ 健康・安全管理 当社においては、労働災害の防止や従業員の安全と健康管理のため、労働安全衛生法に則った体制の整備、強化を図っております。 従業員の安全については、作業上の怪我や交通事故等の労働災害対応のほか、病気やメンタルヘルス等の健康問題への取組みも重要であり、万一重大な労働災害等が発生した場合には、直接従業員を失う損失のほか、補償等による費用の発生や風評被害も想定され、当社の経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 当社では、安全衛生委員会を設置し労働基準監督署等の指導を得ながら作業環境の改善に努めているほか、労働時間管理の徹底による長時間労働の予防など、事故等の未然防止のための安全管理を徹底しております。特に火災事故に対する備えが重要となっており、消防署の指導を仰ぐとともに、夜間勤務者に対する避難訓練の実施を必須として注力しております。これらは、人的資本におけるサステナビリティに関する主要項目であり、目標設定のうえ安全管理に努めております。 (2)事業活動に関する重要なリスク① 政体の安定性 当社においては、中国の旺旺集団(WANT WANT CHINA HOLDINGS LIMITED.以下「同社」という)との結びつきが深く、米菓製造の技術指導や商品の販売、同社ベトナム工場建設などで協働してきたほか、お互いに株式を保有、同社からの配当金は当社キャッシュ・フローに貢献し財務面の安定に寄与しております。 同社は台湾から中国本土に進出し業容拡大した企業であり、いわゆる台湾有事問題が大きくクローズアップされるなかで、わが国や中国および関連諸国の政情不安や外交関係の悪化が顕在化した場合、同社に派遣している社員の安全が脅かされたり、同社との緊密な関係が一時的にも損なわれかねないなど、当社の経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 当社では、法や規制および外交関係等の情勢に関し、日頃から社内外において情報収集し、変化への対応等について当社社員の安全を第一に継続して検討、全社で共有することとしております。同社では、ベトナム工場など中国、台湾以外の地域に進出しリスク分散に努めており、当社においても、引き続き製造工場・設備の効率化により生産性の向上を図り、同社に過度に依存しないよう体質強化に努めております。② コンプライアンスリスク 当社においては、米菓の製造販売を行っており、製造物責任や知的所有権の侵害など様々な法的手続きの当事者となり得る立場にあります。昨今の気候変動問題もありCO₂削減に対する規制見通し等、法的規制の制定・変更等により製造や販売活動に制約を受ける可能性も否定できません。また、カスタマーハラスメント対策を含め各種ハラスメントへの対応が重要となっており、事象が発生した場合には訴訟等に至る可能性もあります。 これらの懸念が現実となった場合や、さらに訴訟等で不利な判断がなされた場合には、その手続きや補償等による費用の発生、マイナスイメージ払拭のためのコスト等により、当社の経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 当社では、法的規制の制定・変更・内容等に関し継続して情報収集するとともに、内部統制システムを有効に整備・運用し、コンプライアンス・リスク管理委員会を活用する等により法令遵守に努めております。また、全社的なコンプライアンス意識の醸成を行い、各種ハラスメントが発生することがないよう未然防止に努めております。③ 少子高齢化と人口減少 当社においては、国内市場が商品販売先のほとんどを占めておりますが、米菓業界全体で販売額を維持できているなか、シェア拡大に努め増収基調で推移しております。 しかし、国内の少子高齢化・人口減少により、米菓業界全体の規模縮小が懸念され、より一層競争激化する状況となることが考えられます。また、シェアを獲得したとしても市場自体が小さくなることで売上を確保することができず、当社の経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 当社では、美味しさと品質を追求し他社との差別化を図りながら、商品価値やブランド価値向上に努めております。加えて、旺旺集団との連携を強化する等により、海外市場に適した商品ブランドを育成し、販路拡大を図ることとしております。④ サイバー攻撃 当社においては、情報セキュリティの確保・対策を進め、特にサイバー攻撃など悪意のある脅威に対するセキュリティ対策の必要性や留意事項について経営会議等の場で周知に努めております。 ランサムウェアなどのサイバー攻撃については、世界的にその脅威が高まっており完全に防ぐことは難しいとされておりますが、事業継続計画等の対策を講じリスクに備えておくことは、リスクの軽減や早期の事業復旧・継続などに繋がるものとして、非常に重要であります。しかし、システムへの不正アクセスを防げず、復旧に時間を要した場合などにおいては、生産活動の停止や金銭的被害のほか、情報漏洩や第三者感染、法的規制違反などの懸念が払拭できず、風評被害を被ること等により、当社の経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 当社では、データのバックアップやファイヤウォール、アンチウィルスソフトの強化のほか、特にランサムウェアに対し被害を最小限に抑える対策を講じております。ランサムウェアを始めとするマルウェアに対する予防は、リスクマネジメントなどガバナンスにおける重要な経営課題であり、サプライチェーン全体に目配りすることの必要性を認識のうえ、事業継続計画を策定しております。⑤ 情報セキュリティ 当社においては、情報の機密性、完全性、可用性といった情報セキュリティの確保・対策を進め、役職員に対し保有する個人情報や重要情報の保護・管理を義務付けるなど、厳正な情報管理に努めております。 しかし、大規模自然災害、長期間の停電、ハードウエア・ソフトウエアの重大な欠陥、コンピューターウィルス感染や不正アクセス等による情報の漏洩・改ざん・消失、情報システムの長期停止や混乱等が発生した場合には、売上高の落ち込みや補償、マイナスイメージの払拭による費用の発生等により、当社の経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 当社では、個人情報保護規程など各種規程を整備した上で、不適切な情報の取扱いや重大情報の外部流出等が起こらないよう未然防止に努めており、データ等の定期的なバックアップやウィルス感染対応等のセキュリティ対策を講じるとともに、担当部署が繰り返し注意喚起しております。特にサイバー攻撃がセキュリティ上の脅威となってきているなかで、社会的リスクが高まっているものと認識、セキュリティ対策をマネジメントやガバナンスにまで高めていく必要があると考えております。⑥ ITインフラ 当社においては、インターネットにより商品の販売を行っており、社内においてもコンピューターシステムを利用、ITインフラは業務上欠かせないものとなっております。 しかし、ウィルス感染やサイバー攻撃等の事件・事故による被災、アクセスの急増、ソフトウエアの不備など、何らかの理由によってインターネットサービスの中断やシステム障害が発生した場合には、売上高の落ち込みや信用失墜、損害賠償請求等に基づく費用の発生などにより、当社の経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 当社では、業務効率向上のためITインフラの強化に取り組むなかで、安全性、快適性、耐障害性に配慮し、ネットワーク規程の明文化、セキュリティシステムの導入、クラウドサービスの活用等により、システムトラブルのないよう適切に整備し、デジタル化の進展に対応していく方針でおります。⑦ 取引拡大対応能力 当社においては、最近の設備投資として、もち商品(あられ・おかき)の生産増強、スピーディーな商品開発、老朽化工場の移転集約による製造コスト低減などを目的として、工場設備の新設・増強を行ってまいりました。 これらは、当社にとって業容拡大のための大規模な投資でありますが、目論見どおりの投資効果が得られず、投下資金や償却負担等を吸収し得ない場合には、当社の経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 当社では、設備計画と実績との比較検証を行い目論見どおりの投資効果の実現に努めるとともに、これらを通じて生産能力増強と製造コスト低減を併せ進めた上で、販売の伸長に繋げていく方針であります。特に得意分野であるもち商品のシェアアップを目指し、当社ブランドの浸透に努めております。 ⑧ 経営資源への依存 当社においては、取引関係の円滑化等を目的としてWANT WANT CHINA HOLDINGS LIMITED.(以下「同社」という)の株式を保有しており、その配当は、当社キャッシュ・フローに貢献し財務面の安定に寄与、大きな経営資源となっております。 これまで同社の株価および配当は安定的に推移しておりますが、何らかの理由により株価下落または配当が減少する事態が発生した場合には、当社の資産や損益面にマイナスの影響が生じるとともに、同社の事業戦略の変更も懸念され、当社の経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 当社では、当社社員が同社工場に常駐して商品の品質維持・改善のための技術指導を行っているほか、品質保証や商品開発についてもサポートするなど、同社業容拡大に一定の貢献をしてきており、同社とは強い絆を有しております。なお、同社株式や配当については当社の裁量において管理し使用しております。⑨ 環境への負荷・対応(サステナビリティに対する取組) 当社においては、環境に配慮した経営(サステナビリティ経営)が求められているなか、CO₂の削減やプラスチック使用量削減等への取組みを積極的に行っております。 これらに対応できない場合には、排出量取引等によるコストの増大やブランドイメージの棄損など、製造や販売活動に制約を受ける恐れがあり、当社の経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 当社では、サステナビリティ推進室において、CO₂削減やプラスチック使用量削減、賞味期限の延長等を全社的に推進しており、環境と調和のとれたものづくりを徹底しております。⑩ 敵対的企業買収 当社においては、不適切な者によって当社の財務および事業の方針の決定が支配され、株主の皆様の利益が棄損することを防止するための取組みとして、2007年6月27日開催の定時株主総会の承認を得て買収防衛策を導入し、現在まで継続しております。 実際に敵対的買収が行われた場合には、当社事業戦略の変更を余儀なくされる懸念が生じ、当社の経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 当社では、IR活動等を通じて株主の皆様のご理解をいただきながら、安定した業績を示し持続的成長と中長期的な企業価値の向上に努めてまいります。また、当該リスクが顕在化した場合には、取締役会などで慎重に議論し適切に対応する方針でおります。⑪ 固定資産の減損 当社においては、米菓の製造販売を行っており、工場設備等の事業用固定資産を多く保有し適時に更新しております。 このため、事業収益が悪化した場合や係る固定資産の時価が著しく下落した場合には、減損会計の適用により減損損失が発生する場合があり、当社の経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 当社では、安定した業績を示し持続的成長と中長期的な企業価値の向上を図るなかで減損の発生事由を抑えるほか、設備投資については計画段階において収支見込など将来の収益性を十分検討したうえで実行するよう努めております。なお、固定資産の除却については、その意思決定と減損会計の実施時期に留意のうえ、適切に実施しております。⑫ 予算・計画統制 当社においては、年度予算を策定し予算に従って事業運営を行っております。予算案は現場からの積上げを基本としており、実績については、現場で差異分析のうえ乖離幅を縮める努力を行い、取り纏め部署である経営企画室に報告しております。経営企画室では、それらを総合的に分析して取締役会に報告し、現場での改善策実施等について指示や承認を得ております。 予算計画達成のためには、予算管理の仕組みづくりを行い計画達成の実効を上げる必要がありますが、係る体制が整わずPDCAサイクルが回らないこと等により予算計画が達成できない場合には、業績の低下に繋がるだけでなく、株主等の信頼が損なわれるなど、当社の経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 当社では、上場企業として、これまで以上に予算と実績の差異を確認し進捗や達成度を把握、適宜必要な対策を講じて、予算計画達成の実効を上げるよう努めております。⑬ 風評リスク 当社においては、安全安心な米菓をお客様にお届けすることを企業使命とし、誠実な企業運営を行いながら「岩塚」ブランドの価値向上を目指してまいりました。 しかし、インターネット情報が氾濫する中で、当社グループの商品、サービス、従業員に関連して、その正誤にかかわらず不利な報道がなされた場合やSNS等で悪い風評が流された場合、お客様による不買運動が起きる等の懸念が払拭できないなど、当社の経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 当社では、良質な商品を提供し続けるほか、経営者および従業員すべてがコンプライアンス意識を強く持ち公私の区別なく行動するように徹底してまいります。 (3)自然災害等に関する特に重要なリスク① 大規模自然災害 当社においては、本社や工場および物流拠点が新潟県長岡市に集中しており、効率的な生産活動を可能としておりますが、係る地元地域に地震、風水害、雪害および火災等による大規模な災害が発生した場合、工場施設等の甚大な被害に繋がる懸念があります。 実際に被害が生じた場合には、一部または全部の操業が中断し生産および出荷が遅延する可能性があるほか、情報システムの損傷により営業活動や仕入、物流に支障が生じることも考えられ、売上高の落込みや臨時的な費用の発生等から、当社の経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 当社では、火災を含めた事業継続計画の見直しを行う等により、人命や生産設備、サプライチェーンの確保に留意し訓練・予防に努めるなど、従業員の生活や取引先の事業活動に影響を及ぼさないよう、当社事業の継続・早期復旧に繋がるよう取り組む方針でおります。