2705

大戸屋ホールディングス(2705)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

小売業 小売

事業の概要

  • 主力事業
    大戸屋ホールディングスは、主に「大戸屋ごはん処」という定食店を国内外で展開しています。
  • お客様に店内で出来立ての定食を提供する「イートイン」と、お弁当などを持ち帰っていただく「テイクアウト」の2つの販売形態で収益を得ています。2025年3月末現在、グランドメニュー約29品目、テイクアウト弁当約23品目を提供しています。
  • 収益構造
    収益は大きく分けて、自社で店舗を運営する「直営事業」と、他社にブランド使用権を与えて店舗運営を委託する「フランチャイズ事業」の2つから成り立っています。
  • 国内だけでなく、香港、シンガポール、アメリカ、タイなどの海外でも直営店を展開し、グローバルに事業を拡大しています。
  • 事業内容
    グループは、当社と7つの連結子会社で構成されており、日本国内の飲食事業を担う株式会社大戸屋、海外の飲食事業を担う香港大戸屋有限公司、OOTOYA ASIA PACIFIC PTE. LTD.、AMERICA OOTOYA INC.などがあります。
  • その他、タイではプライベートブランド商品の輸入・販売も手掛けており、多角的な事業展開を行っています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
  • 国内直営事業
    日本国内で「大戸屋ごはん処」を自社で運営する事業です。2025年3月31日現在、国内に149店舗を展開しており、売上高は190.73億円、営業利益は6.09億円と、グループ全体の主要な収益源となっています。
  • 特に首都圏に多くの店舗を構え、安定した収益基盤を築いています。
  • 国内フランチャイズ事業
    日本国内で「大戸屋ごはん処」のブランドを他社に提供し、フランチャイズ形式で店舗展開を支援する事業です。2025年3月31日現在、国内に161店舗のフランチャイズ店があり、売上高は83.58億円、営業利益は14.99億円と、利益率の高い事業です。
  • 加盟店からのロイヤリティ収入や食材卸売が主な収益源となります。
  • 海外直営事業
    香港、シンガポール、アメリカ、タイなどの海外で「大戸屋ごはん処」を自社で運営する事業です。2025年3月31日現在、海外に115店舗を展開しており、売上高は30.91億円ですが、営業利益は-0.08億円と、現状では投資フェーズにあり、収益化が課題となっています。
  • 各国の法規制や商習慣に適応しながら、グローバル展開を進めています。
2025-03 セグメント別業績
セグメント区分売上(億)営業利益(億)営業利益率
DomesticCompanyStore 事業 191 6 3.2%
DomesticFranchise 事業 84 15 17.9%
OverseasCompanyStore 事業 31 -0 -0.3%
OverseasFranchise 事業 3 1 33.1%
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2026|2,030 文字
3【事業の内容】 当社グループは、当社と連結子会社7社 国内子会社:株式会社大戸屋、海外子会社:香港大戸屋有限公司、OOTOYA ASIA PACIFIC PTE. LTD.、AMERICA OOTOYA INC.、OOTOYA NJ L.L.C.、M OOTOYA (THAILAND) CO., LTD.、THREE FOREST (THAILAND) CO., LTD.で構成されており、国内及び海外において、主に一般消費者に対し定食、弁当の販売を行う直営事業及びフランチャイズ事業を行っております。 なお、当社は、有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当しており、これにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することとなります。 当社グループの関係会社の事業における当社及び関係会社の位置付け及びセグメントとの関連は、次のとおりであります。なお、以下に示す区分は、セグメントと同一の区分であります。連結子会社会社名報告セグメント主な事業内容株式会社大戸屋国内直営事業及び国内フランチャイズ事業日本国内における飲食事業の直営及びフランチャイズ展開香港大戸屋有限公司海外直営事業香港における飲食事業の直営展開OOTOYA ASIA PACIFIC PTE. LTD.海外直営事業シンガポール共和国における飲食事業の直営展開AMERICA OOTOYA INC.海外直営事業アメリカ合衆国における飲食事業の直営展開OOTOYA NJ L.L.C.海外直営事業アメリカ合衆国における飲食事業の直営展開M OOTOYA (THAILAND) CO., LTD.海外直営事業タイ王国における飲食事業の直営展開THREE FOREST (THAILAND) CO., LTD.その他タイ王国におけるプライベートブランド商品の輸入・販売業務 事業の系統図は、次のとおりであります。 〇印は、連結子会社 (1)商品について イートイン(注1)型定食店「大戸屋ごはん処」における商品は、2026年3月末現在、主にグランドメニュー(通常メニュー)約31品目、テイクアウト(注2)のお弁当等約26品目で構成されております。これらは全て店内調理のうえ、お客様には「出来立て」を召し上がっていただいております。その他には、サイドメニュー(サラダや小鉢、テイクアウトのお惣菜等)、デザート類及びアルコールを含むドリンク類がございます。 なお、海外連結子会社2社 香港大戸屋有限公司、AMERICA OOTOYA INC.が運営する「大戸屋ごはん処」並びにタイ王国においてCRG International Food Co., Ltd.が運営する「大戸屋ごはん処」、台湾において台灣大戸屋股份有限公司が運営する「大戸屋ごはん処」、インドネシア共和国においてPT. OOTOYA INDONESIAが運営する「大戸屋ごはん処」、カンボジア王国においてA DASH (CAMBODIA) CO., LTD.が運営する「大戸屋ごはん処」、及びフィリピン共和国においてFEDERAL BRENT RETAIL, INC.,が運営する「大戸屋ごはん処」における商品については、おおむね国内の「大戸屋ごはん処」におけるメニュー構成と同様の商品を提供しております。 (注)1 「イートイン」とは、お客様にご来店いただき、店舗内にて商品を召し上がっていただく販売形態を指しております。2 「テイクアウト」とは、お客様に商品をお持ち帰りいただいたうえで召し上がっていただく販売形態を指しております。 (2)店舗について 2026年3月31日現在の直営及びFC店舗の地域別分布状況は、次のとおりであります。地域名第42期(2025年3月31日現在)第43期(2026年3月31日現在)直営店FC店合計直営店FC店合計東京都592786612889神奈川県262248292251埼玉県1862420626千葉県1552013518その他関東76137613北海道527527東北1131421214甲信越5111651217北陸-33-33東海1222312324近畿111021131023中国・四国-1212-1212九州・沖縄12223-2323国内計149161310156164320海外91151249132141合計158276434165296461(注)1 「その他関東」には、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県は含まれておりません。2 店舗数につきましては、3月末時点となります。 第43期におきましては、首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)以外の地域における店舗数が277店舗(第42期は256店舗)となり、当社グループ全店舗に占める首都圏の割合は39.9%(同41.0%)となりました。

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 弱い
外食産業市場は成熟段階に入っており、同業者や他業態との競合が激しいため
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 ブランド
「大戸屋ごはん処」のブランドイメージと店内調理による高品質な商品提供
顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい 低い(分散)
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか 中程度
設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか 混合
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 中程度
会社が挙げる主要リスク:株式会社日本アクセスに対する配送依存度の高さ / 店舗展開と出店政策 / 人材の確保及び育成
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 5 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産★☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

大戸屋は「大戸屋ごはん処」ブランドによる和食レストラン事業を展開。一定の知名度はあるものの、強力なブランドロイヤリティや特許、独占的IPに裏付けられた無形資産は限定的。競合他社も同様のブランドを持つ。

スイッチングコスト★☆☆☆☆
根拠:弱い乗り換えの手間・コスト

外食産業であり、顧客のスイッチング・コストは低い。特定のメニューや店舗への愛着はあるかもしれないが、他社への乗り換え障壁は小さい。価格や利便性で容易に競合に流れる可能性がある。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

レストラン事業であり、ネットワーク効果は基本的に存在しない。顧客が増えても、他の顧客にとってのサービスの価値が直接的に向上する構造ではない。

コスト優位★☆☆☆☆
根拠:弱い同じ物を安く作れる

セントラルキッチンの導入など効率化努力は見られるが、外食産業全体として人件費や原材料費の高騰の影響を受けやすく、構造的なコスト優位性は確立されていない。競合との価格競争力も限定的。

規模の経済★★☆☆☆
根拠:中程度規模が参入障壁になる

国内に約300店舗を展開しており、一定の規模を持つ。しかし、外食産業全体で見ると、より大規模なチェーンや多様な業態を持つ企業も存在するため、業界規模に対して最適化された少数寡占とは言えない。

  • 店内調理の品質
    大戸屋は「店内調理」にこだわり、お客様に出来立ての高品質な商品を提供することで、他社との差別化を図っています。
  • これにより、家庭的な温かみや手作り感を重視する顧客層からの支持を得ており、ブランドイメージの向上に繋がっています。
  • 国内外の店舗網
    2025年3月31日現在、国内に310店舗、海外に124店舗を展開しており、合計434店舗の広範な店舗網を持っています。
  • 特に海外ではアジアやアメリカにも進出しており、グローバルなブランド展開により、特定の地域経済変動リスクを分散し、成長機会を追求できる可能性があります。
  • 衛生管理体制
    食品衛生研究所を設け、店舗の衛生状態に関する調査・指導を徹底しているほか、外部専門業者による調査や食材仕入先の工場調査も定期的に実施しています。
  • これにより、食の安全・安心に対する信頼性を高め、お客様に安心して利用してもらえる環境を整備している点は強みと言えます。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営環境 当連結会計年度におけるわが国経済は、個人消費の持ち直し及び雇用情勢の改善等により景気は緩やかに回復しているものの、金融資本市場の変動の影響や中東情勢の影響による燃料油・石油製品の供給不安等により、先行き不透明な状況が続いております。 外食産業におきましては、客単価の上昇等により需要は堅調を維持している一方で、食材価格や人件費の高騰によるコストの増加が継続しており、経営環境は依然として厳しい状況が続いております。 このような状況下、お客様により一層の“満足感”と“特別感”をお届けするため、全国の「大戸屋ごはん処」でグランドメニューをリニューアルしたほか、「世界のおかず」をテーマに季節の食材を使用した期間限定メニュー及び数量限定メニューの販売を行いました。また、集客施策として、有名声優を歌唱とナレーターに起用した新CMを全国の地上波TV放送及びトレインビジョンにて放映したほか、公式アプリによるアプリランクプログラムである「大戸屋POINT+」を導入し、来店促進の強化を行いました。 (2)経営戦略、経営方針等 当社グループは、「中期経営計画(2025年3月期-2027年3月期)」に基づき、「健康」をキーワードに、食を通じてお客様へ健康を提供しながら、食の総合カンパニーを目指して参ります。 《中期経営計画の主な施策》 既存事業の改善と更なる発展出店地域・立地の明確化新業態の創出中食事業の強化海外事業の改善と拡大人材基盤の強化 また、企業として持続的な成長を続けるために、中期経営計画で掲げている「売上高増による利益体質の強化」等を実施するとともに、サステナビリティ経営にも注力し、中長期的な企業価値の向上を図る取組みを推進して参ります。 (3)目標とする経営指標 当社グループは、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を企図し、2027年3月期の目標値は売上高38,000百万円、営業利益2,245百万円を目指して参ります。当該指標の各数値については当連結会計年度末現在において予測できる事情等を基礎とした合理的な判断に基づくものであり、その達成を保証するものではありません。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 日本経済は個人消費の持ち直し及び雇用情勢の改善等を背景に、緩やかな回復基調が継続しています。一方で、金融資本市場の変動の影響や中東情勢の影響による燃料油・石油製品の供給不安等により、引き続き先行き不透明な状況が続くと予想されます。 このような経営を取り巻く環境が厳しい中、2027年3月期当社グループは「からだにうまい。」という「大戸屋ごはん処」の新ブランドメッセージのもと、“おいしさ”を起点にお客様の心と体の両方を満たせるよう取組んで参ります。SNSや動画、広告等により、お客様に継続的に認知・想起をいただくことで来店を促進するとともに、期間限定メニュー及び数量限定メニューの販売にて、来店頻度の向上を図って参ります。また、従業員がより多様な働き方ができるよう、人事制度の見直しに取組んで参ります。加えて、出店拡大に継続して注力し、重点立地への出店を図るとともに、フランチャイズ店舗の出店を支援するための取組等を行って参ります。 また、当社グループでは長期にわたる持続的な成長を目指し、サステナビリティへの取組に注力しております。「環境」への取組として、フードロス削減の推進等に取組むとともに「社会」への取組として、お子さまが楽しみながら「食」について学べる施策等で地域交流促進に努めて参ります。また、従業員とその家族の心と体の健康の保持・増進につながる施策を戦略的に実践する「健康経営」の推進等により、人材基盤の強化を図って参ります。さらに、取締役会の機能強化を図るため、独立社外取締役を1/3以上維持するなど、業務執行の管理・監督が適切に行われる体制の維持・高度化に取組んで参ります。 以上のような取組みにより、持続的成長を推進できる企業体質に進化することを当社グループの重要課題に位置付けております。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営環境 当連結会計年度におけるわが国経済は、個人消費の持ち直し及び雇用情勢の改善等により景気は緩やかに回復しているものの、金融資本市場の変動の影響や中東情勢の影響による燃料油・石油製品の供給不安等により、先行き不透明な状況が続いております。 外食産業におきましては、客単価の上昇等により需要は堅調を維持している一方で、食材価格や人件費の高騰によるコストの増加が継続しており、経営環境は依然として厳しい状況が続いております。 このような状況下、お客様により一層の“満足感”と“特別感”をお届けするため、全国の「大戸屋ごはん処」でグランドメニューをリニューアルしたほか、「世界のおかず」をテーマに季節の食材を使用した期間限定メニュー及び数量限定メニューの販売を行いました。また、集客施策として、有名声優を歌唱とナレーターに起用した新CMを全国の地上波TV放送及びトレインビジョンにて放映したほか、公式アプリによるアプリランクプログラムである「大戸屋POINT+」を導入し、来店促進の強化を行いました。 (2)経営戦略、経営方針等 当社グループは、「中期経営計画(2025年3月期-2027年3月期)」に基づき、「健康」をキーワードに、食を通じてお客様へ健康を提供しながら、食の総合カンパニーを目指して参ります。 《中期経営計画の主な施策》 既存事業の改善と更なる発展出店地域・立地の明確化新業態の創出中食事業の強化海外事業の改善と拡大人材基盤の強化 また、企業として持続的な成長を続けるために、中期経営計画で掲げている「売上高増による利益体質の強化」等を実施するとともに、サステナビリティ経営にも注力し、中長期的な企業価値の向上を図る取組みを推進して参ります。 (3)目標とする経営指標 当社グループは、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を企図し、2027年3月期の目標値は売上高38,000百万円、営業利益2,245百万円を目指して参ります。当該指標の各数値については当連結会計年度末現在において予測できる事情等を基礎とした合理的な判断に基づくものであり、その達成を保証するものではありません。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 日本経済は個人消費の持ち直し及び雇用情勢の改善等を背景に、緩やかな回復基調が継続しています。一方で、金融資本市場の変動の影響や中東情勢の影響による燃料油・石油製品の供給不安等により、引き続き先行き不透明な状況が続くと予想されます。 このような経営を取り巻く環境が厳しい中、2027年3月期当社グループは「からだにうまい。」という「大戸屋ごはん処」の新ブランドメッセージのもと、“おいしさ”を起点にお客様の心と体の両方を満たせるよう取組んで参ります。SNSや動画、広告等により、お客様に継続的に認知・想起をいただくことで来店を促進するとともに、期間限定メニュー及び数量限定メニューの販売にて、来店頻度の向上を図って参ります。また、従業員がより多様な働き方ができるよう、人事制度の見直しに取組んで参ります。加えて、出店拡大に継続して注力し、重点立地への出店を図るとともに、フランチャイズ店舗の出店を支援するための取組等を行って参ります。 また、当社グループでは長期にわたる持続的な成長を目指し、サステナビリティへの取組に注力しております。「環境」への取組として、フードロス削減の推進等に取組むとともに「社会」への取組として、お子さまが楽しみながら「食」について学べる施策等で地域交流促進に努めて参ります。また、従業員とその家族の心と体の健康の保持・増進につながる施策を戦略的に実践する「健康経営」の推進等により、人材基盤の強化を図って参ります。さらに、取締役会の機能強化を図るため、独立社外取締役を1/3以上維持するなど、業務執行の管理・監督が適切に行われる体制の維持・高度化に取組んで参ります。 以上のような取組みにより、持続的成長を推進できる企業体質に進化することを当社グループの重要課題に位置付けております。
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(経営成績等の状況の概要) 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 (1)財政状態及び経営成績の状況a.経営成績当連結会計年度におけるわが国経済は、個人消費の持ち直し及び雇用情勢の改善等により景気は緩やかに回復しているものの、金融資本市場の変動の影響や中東情勢の影響による燃料油・石油製品の供給不安等により、先行き不透明な状況が続いております。外食産業におきましては、客単価の上昇等により需要は堅調を維持している一方で、食材価格や人件費の高騰によるコストの増加が継続しており、経営環境は依然として厳しい状況が続いております。このような状況下、当社グループは持続的な成長を目的とした中期経営計画の達成に向け、「既存事業の改善と更なる発展」「出店地域・立地の明確化」「海外事業の改善と拡大」等への取組を行っております。「既存事業の改善と更なる発展」におけるメニュー施策に関しましては、お客様により一層の“満足感”と“特別感”をお届けするため、全国の「大戸屋ごはん処」でグランドメニューをリニューアルしたほか、「世界のおかず」をテーマに季節の食材を使用した期間限定メニュー及び数量限定メニューの販売を行いました。集客施策に関しましては、有名声優を歌唱とナレーターに起用した新CMを全国の地上波TV放送及びトレインビジョンにて放映したほか、公式アプリにアプリランクプログラムである「大戸屋POINT+」を導入し、来店促進の強化を行いました。「出店地域・立地の明確化」に関しましては、「関東+関西」の駅前商業立地・ロードサイドを「大戸屋ごはん処」直営店舗の重点立地として出店しております。当連結会計年度末までに出店した直営13店舗のうち10店舗を重点立地に出店いたしました。「海外事業の改善と拡大」に関しましては、未出店国であったカンボジア王国とフィリピン共和国にフランチャイズ店舗を出店いたしました。サステナビリティの重点課題の一つである「地球環境への貢献」に関する取組といたしまして、世界中で同じ日・同じ時刻に消灯することで、気候変動と生物多様性保全への意思を示す「EARTH HOUR2026」に参加したほか、廃棄野菜を使用してクレヨンを作成する「やさいクレヨンワークショップ」を産学連携で実施いたしました。また、「働く仲間の成長と多様性の尊重」に関する取組といたしまして、従業員等の健康管理を経営的な視点で考え、健康の保持・増進につながる取組を戦略的に実践する「健康経営」への取組が評価され、「健康経営優良法人2026(大規模法人部門)」及び「横浜健康経営認証」の認定を取得いたしました。 この結果、当社グループの当連結会計年度の業績は、売上高は370億16百万円(前年同期比17.9%増)、営業利益21億40百万円(前年同期比28.8%増)、経常利益22億6百万円(前年同期比28.1%増)となり、親会社株主に帰属する当期純利益は12億33百万円(前年同期比0.7%増)となりました。 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。① 国内直営事業 国内直営事業においては、夏野菜を使用しつつ南国の雰囲気を感じられる「南国キッチン」フェアや、「大戸屋流の韓国ごはん」をテーマにした「韓国食堂」フェア、1月8日の"大戸屋・定食の日"を記念した「福アゲ三昧定食」を販売いたしました。また、プロフィジーカーや人気スポーツアニメとコラボレーションをした数量限定メニュー等の販売を行った結果、売上高・セグメント利益ともに前連結会計年度より改善いたしました。 店舗展開については、「大戸屋ごはん処」13店舗、その他「なぎさ橋珈琲」1店舗の計14店舗を新規出店し、「大戸屋ごはん処」4店舗を閉店いたしました。また、国内直営事業であった3店舗を国内フランチャイズ事業といたしました。 これにより、当連結会計年度末における国内直営事業に係る稼働店舗数は「大戸屋ごはん処」152店舗、その他4店舗となりました。 以上の結果、国内直営事業の当連結会計年度の売上高は229億16百万円(前年同期比20.2%増)、セグメント利益は9億87百万円(前年同期比62.0%増)となりました。 ② 国内フランチャイズ事業 国内フランチャイズ事業においても、国内直営事業同様に期間限定メニュー及び数量限定メニューの販売を行った結果、売上高・セグメント利益ともに前連結会計年度より改善いたしました。 店舗展開については、「大戸屋ごはん処」3店舗を新規出店し、「大戸屋ごはん処」3店舗を閉店いたしました。また、国内直営事業であった3店舗を国内フランチャイズ事業といたしました。 これにより、当連結会計年度末における国内フランチャイズ事業に係る稼働店舗数は「大戸屋ごはん処」164店舗となりました。 以上の結果、国内フランチャイズ事業の当連結会計年度の売上高は101億28百万円(前年同期比21.2%増)、セグメント利益は17億18百万円(前年同期比14.6%増)となりました。 ③ 海外直営事業 海外直営事業においては、米国の「まつ井」にて10年連続でミシュランの星を獲得したほか、香港とタイ王国では季節限定メニューの販売等を行いました。 当連結会計年度末における海外直営事業に係る稼働店舗数として9店舗(香港大戸屋有限公司が香港において4店舗、AMERICA OOTOYA INC.が米国ニューヨーク州において4店舗、M OOTOYA (THAILAND) CO.,LTD.がタイ王国において1店舗)を展開しております。 以上の結果、海外直営事業の当連結会計年度の売上高は30億9百万円(前年同期比2.6%減)、セグメント損失は69百万円(前年同期は8百万円の損失)となりました。 ④ 海外フランチャイズ事業 海外フランチャイズ事業においては、各国にて新商品や期間限定メニューの導入等を行った結果、売上高・セグメント利益ともに前連結会計年度より改善いたしました。 当連結会計年度末における海外フランチャイズ事業に係る稼働店舗数として132店舗(タイ王国において60店舗、台湾において53店舗、インドネシア共和国において16店舗、マレーシアにおいて1店舗、カンボジア王国において1店舗、フィリピン共和国において1店舗)を展開しております。 以上の結果、海外フランチャイズ事業の当連結会計年度の売上高は3億44百万円(前年同期比11.7%増)、セグメント利益は1億15百万円(前年同期比13.1%増)となりました。 ⑤ その他 その他は、タイ王国におけるプライベートブランド商品の輸入・販売事業であり、当連結会計年度末現在、THREE FOREST (THAILAND) CO., LTD.がプライベートブランド商品の輸入・販売をタイ王国で行っております。 その他の当連結会計年度の売上高は6億17百万円(前年同期比11.6%増)、セグメント利益は1億19百万円(前年同期比8.0%増)となりました。 b.財政状態 当連結会計年度末の資産合計は119億7百万円(前連結会計年度末比0.3%増)となりました。 当連結会計年度末の流動資産は、現金及び預金35億25百万円を主なものとして58億27百万円(前連結会計年度末比7.6%減)、固定資産は、店舗等の有形固定資産35億78百万円と敷金及び保証金17億63百万円を主なものとして60億79百万円(同9.2%増)となりました。これは主に、現金及び預金が7億13百万円減少した一方、有形固定資産が8億70百万円増加したことによるものです。 当連結会計年度末の負債合計は74億85百万円(前連結会計年度末比4.6%増)となりました。 当連結会計年度末の流動負債は、買掛金17億23百万円、1年内返済予定の長期借入金4億円及び未払金16億80百万円を主なものとして54億83百万円(前連結会計年度末比15.2%増)、固定負債は、長期借入金6億円、資産除去債務8億97百万円を主なものとして20億1百万円(同16.4%減)となりました。これは主に、買掛金3億34百万円、未払金が70百万円増加したことによるものです。 当連結会計年度末の純資産は、44億21百万円(前連結会計年度末比6.3%減)となり、自己資本比率は34.5%となりました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純利益12億33百万円の計上により利益剰余金が増加した一方、第1回優先株式の取得及び自己株式の消却等により資本剰余金14億96百万円が減少したことによるものです。 (2)キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、営業活動により31億42百万円を獲得し、投資活動により16億34百万円を使用し、財務活動により22億37百万円を使用した結果、35億18百万円(前連結会計年度末比16.9%減)となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。 ① 営業活動によるキャッシュ・フロー 当連結会計年度における営業活動の結果、獲得した資金は31億42百万円(前年同期は21億25百万円の収入)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益21億46百万円を計上し、減価償却費の計上6億30百万円、仕入債務の増減額3億30百万円、未払金の増減額64百万円があったためであります。 ② 投資活動によるキャッシュ・フロー 当連結会計年度における投資活動の結果、使用した資金は16億34百万円(前年同期は14億92百万円の支出)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出15億47百万円があったためであります。 ③ 財務活動によるキャッシュ・フロー 当連結会計年度における財務活動の結果、使用した資金は22億37百万円(前年同期は10億54百万円の支出)となりました。これは主に、自己株式の取得による支出15億13百万円、長期借入金の返済による支出6億円、配当金の支払額1億24百万円があったためであります。 (3)生産、受注及び販売の実績a.生産実績及び受注実績 当社グループは、生産活動を行っていないため該当事項はありません。 b.食材等仕入実績 当連結会計年度における食材等仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称金額(百万円)前年同期比(%)国内直営事業7,462129.8国内フランチャイズ事業7,867124.5海外直営事業69499.6海外フランチャイズ事業--その他403115.1合計16,428125.2 c.販売実績① 販売方法 当社グループは、主に大戸屋ごはん処等の直営店舗を展開し、また、フランチャイズ店舗からロイヤルティ等の収入を得ております。 ② 販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 (セグメント別販売実績)セグメントの名称金額(百万円)前年同期比(%)国内直営事業22,916120.2国内フランチャイズ事業10,128121.2海外直営事業3,00997.4海外フランチャイズ事業344111.7その他617111.6合計37,016117.9 (経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容) 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 (1)重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づいて作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって、過去の実績等を踏まえ合理的と判断される前提に基づき、見積りを行っておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。 詳細につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 (2)当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容a.経営成績について 当連結会計年度におけるわが国経済は、企業収益の改善や所得・雇用環境の改善などを背景に、緩やかな回復基調が継続しています。一方で、米国政策や為替相場の動向、エネルギー資源や原材料価格の高騰など、引き続き先行き不透明な状況が続くと予想されます。 このような状況下、当社グループは「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 経営成績等の状況の概要 (1)財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりの経営成績となりました。 当連結会計年度につきましては、国内直営事業での229億16百万円(前年同期比20.2%増)、国内フランチャイズ事業で101億28百万円(同21.2%増)、海外直営事業で30億9百万円(同2.6%減)、海外フランチャイズ事業で3億44百万円(同11.7%増)及びその他事業で6億17百万円を計上し、売上高は370億16百万円(同17.9%増)となりました。 一方、仕入価格の高騰等により商品原価は増加し、売上原価は164億10百万円(同25.1%増)となりましたが、売上高の増加及び商品構成の最適化等により、売上総利益で206億6百万円(同12.8%増)となりました。 給与及び手当82億71百万円(同12.2%増)、地代家賃23億43百万円(同8.6%増)を主とする販売費及び一般管理費は総額184億65百万円(同11.2%増)となり、営業利益21億40百万円(同28.8%増)となりました。 営業外収益及び営業外費用はそれぞれ99百万円(同21.2%増)及び33百万円(同65.2%増)となり、経常利益22億6百万円(同28.1%増)となりました。 特別利益は78百万円(同184,000.2%増)、特別損失1億38百万円(同14.0%減)となり、法人税等の負担額8億61百万円(同198.3%増)及び非支配株主に帰属する当期純利益51百万円(同4.7%増)となった結果、親会社株主に帰属する当期純利益12億33百万円(同0.7%増)となりました。 b.財政状態について 当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ32百万円増加し、119億7百万円となりました。 流動資産は、前連結会計年度末に比べ4億80百万円減少し、58億27百万円となりました。これは現金及び預金が7億13百万円減少した一方、売掛金2億54百万円増加したことが主な要因です。また、固定資産は前連結会計年度末に比べ5億12百万円増加し、60億79百万円となりました。これは有形固定資産が前連結会計年度末に比べ8億70百万円増加したことが主な要因です。 当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ3億29百万円増加し、74億85百万円となりました。 流動負債は前連結会計年度末に比べ7億23百万円増加し、54億83百万円となりました。これは主に未払金が70百万円、買掛金が3億34百万円増加したことが主な要因です。また、固定負債は前連結会計年度末に比べ3億93百万円減少し、20億1百万円となりました。これは長期借入金が4億円減少したことが主な要因です。 当連結会計年度末の純資産は、親会社株主に帰属する当期純利益12億33百万円を計上したものの第1回優先株式の取得及び自己株式の消却等により、前連結会計年度末に比べ2億97百万円減少し、44億21百万円となりました。 c.資本の財源及び資金の流動性について 当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況は、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 経営成績等の状況の概要 (2)キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 当社グループの資金需要の主なものは、新規出店及び既存店改装等に係る投資であり、投資活動によるキャッシュ・フローに示した有形固定資産の取得、無形固定資産の取得、長期前払費用の取得及び敷金及び保証金の差入による支出総計16億26百万円であります。 これら資金の源泉は、財務活動により獲得した資金であります。 d.経営成績に重要な影響を与える要因について 経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 e.経営者の問題認識と今後の方針について 経営者の問題認識と今後の方針につきましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。

事業リスク

  • 配送依存度の高さ
    食材の配送を株式会社日本アクセスに全面的に委託しているため、同社の配送機能が停止するような不測の事態が発生した場合、食材の欠品により店舗営業や業績に大きな影響が出る可能性があります。
  • これは、サプライチェーンにおける単一依存のリスクと言えます。
  • 競合と価格競争
    外食産業市場は成熟しており、同業者だけでなくコンビニエンスストアなど他業態との競争も激化しています。
  • 市場規模の縮小や競合先の動向により、商品価格の変更や来客数の減少が起こる可能性があり、これが業績に悪影響を及ぼすリスクがあります。
  • 人材確保と育成
    店内調理による高品質な商品提供のためには、「調理技術」と「店舗運営管理能力」を持つ店主の育成が不可欠です。
  • 人材育成が計画通りに進まない場合、店舗運営の品質低下や新規出店の遅延に繋がり、結果として業績に悪影響を及ぼす可能性があります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2026|3,178 文字
3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。なお、文中における将来に関する事項は当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)株式会社日本アクセスに対する配送依存度の高さについて 当社グループは、各店舗で日々使用する多品種・少量の食材の配送について、全面的に株式会社日本アクセスに委託しております。 効率・コスト面から、同社による配送集中のメリットが大きいと考えておりますが、同社の配送センターにおける事故等、不測の事態が生じた場合には、同社の配送機能が一時的に停止し、当社グループの商品に必要な食材が欠品に陥り、当社グループ店舗の営業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (2)店舗展開と出店政策について 当社グループは、駅周辺立地、繁華街立地、ショッピングセンター内等の集客力がある施設等への出店を中心として、店舗展開を行っております。 当社グループが新規出店する際の出店先の選定については、店舗の採算性を最も重視しており、差入保証金や家賃等の出店条件、周辺人口や店前通行量等の事前立地調査に基づく投資回収期間及び予想利益等の一定条件を満たすものを出店対象物件としております。このため、当社グループの出店条件に合致する物件が出店計画数に満たない場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (3)人材の確保及び育成について 当社グループは、店内調理による高品質な商品をお客様に提供することにより、他社との差別化を図っております。そのため、「調理技術」と店舗運営のための「管理能力」を備えた店主の育成が重要であります。従って、人材育成が順調に進まない場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (4)競合及び価格競争の激化について 当社グループが属する外食産業市場は成熟段階に入っており、同業者との競合のみならず、コンビニエンス・ストア等の他業態との競合も激しさを増しています。これら競合先の動向や、外食産業の市場規模の縮小等により、当社グループの商品価格や出店計画等が変更された場合や、来客数が減少した場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (5)店舗の衛生管理について 当社グループは、衛生管理について重視しており、食品衛生研究所を設け、店舗における衛生状態に関する調査・指導を徹底するとともに、外部専門業者による調査も実施しております。また、食材の仕入先の工場についても定期的に調査を実施しております。しかしながら、当社グループにおいて、万一、食中毒などの重大な衛生上の問題が発生した場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (6)仕入食材について 当社グループは、安全・安心な食材の調達に向けた調達ルートの多様化に加え、トレーサビリティの追求により、産地、物流を確認しつつ、安全性の確保を図っておりますが、BSEや鳥インフルエンザのような食材に関する問題が発生した場合、また、天候不順で農作物が不作という状況になった場合には、仕入価格への影響が考えられ、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (7)海外展開について 当社グループは、海外出店に際して事前に入念な調査を行っておりますが、当該国における法規制、宗教、慣習等の違いや、政策変更、経済情勢や為替相場の変動、テロ、戦争の発生等によるカントリーリスクが、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。また、海外での店舗展開が計画通りの成果を挙げられない場合にも、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (8)経済事情の急変について 世界的な経済金融危機等、今後経済事情に大きな影響を与える事象が発生した場合には、お客様の購買意欲の低下等により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (9)自然災害等のリスクについて 当社グループは、国内外に店舗展開しておりますが、大規模な地震や台風等の自然災害が発生した場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (10)敷金及び差入保証金について 当社グループでは、出店に際して賃貸人に対し敷金及び差入保証金を支払っております。当社グループでは賃貸借契約の時点で賃貸人の資産状況等を審査しておりますが、賃貸人の破綻等により、敷金及び差入保証金の一部または全部が回収不能になる場合や、中途解約となった場合に返還されなくなり、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (11)フランチャイズ加盟店との関係について 当社グループは、加盟者とフランチャイズ契約を締結し、加盟者に「大戸屋ごはん処」の店舗を出店する権利を付与しております。当社グループは加盟者に対し、食材卸売りなどの売掛債権を有しており、加盟店の経営悪化による貸倒が発生した場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (12)固定資産の減損会計について 当社グループは、今後、当社グループが保有する固定資産を使用する店舗の営業損益に悪化がみられ、回復が見込まれない場合や、固定資産の市場価格が著しく下落した場合等には、当該固定資産について減損損失を計上することにより、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 なお、当連結会計年度末における、国内直営事業及び海外直営事業の有形固定資産残高は、それぞれ3,009百万円(連結総資産に占める割合25.3%)及び74百万円(同0.6%)であります。 (13)法的規制について① 法的規制全般について 当社グループでは、会社法、金融商品取引法、労働基準法の法令に加え、食品衛生関係、環境関係などの様々な法的規制を受けております。これらの法的規制が変更された場合には、これに対応するための新たな費用が発生するなどにより、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 食品衛生法について 当社グループの直営及びフランチャイズ加盟店舗は、食品衛生法の規制を受けておりますが、食中毒事故等が発生した場合には、当社グループのブランドイメージや社会的信用の毀損につながり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (14)主要業態への依存について 当社グループは、現状では「大戸屋ごはん処」が売上高の大半を占めております。他方、惣菜事業やテイクアウト事業及び冷凍食品の通販・EC販売による外販事業を強化しておりますが、「大戸屋ごはん処」の売上高が予期せぬ事情により著しく減少した場合には、他の事業で補うことが困難であり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (15)個人情報の保護について 当社グループは、お客様、株主様及び従業員等の個人情報を取扱っております。個人情報の取扱いにつきましては、適正管理に努めておりますが、万一、個人情報の漏洩や不正使用などの事態が発生した場合には、社会的信用の毀損による企業イメージの低下、損害賠償の支払い等により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (16)コンプライアンスについて 当社グループは「コンプライアンス規程」及び「リスク管理規程」を定め、「コンプライアンス・リスク管理委員会」を開催するなど、役職員のコンプライアンス意識の醸成と定着に取組んでおりますが、役職員個人による法令違反などコンプライアンス上の問題が発生した場合には、社会的信用の毀損による企業イメージの低下等により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

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