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ヴィレッジヴァンガードコーポレーション(2769)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

小売業 小売

事業の概要

  • 書籍・雑貨・CD/DVD販売
    ヴィレッジヴァンガードは、書籍、SPICE(雑貨類)、ニューメディア(CD・DVD類)、食品、アパレルといった多岐にわたる商品を販売しています。これは、単なる小売店ではなく、顧客が「遊べる本屋」としてユニークな商品と空間体験を求めて訪れるビジネスモデルを構築しています。
  • 多角的な商品構成
    同社は、書籍だけでなく、雑貨やCD/DVD、アパレルなど、幅広いジャンルの商品を展開することで、多様な顧客ニーズに対応しています。これにより、特定のジャンルに依存せず、幅広い層からの収益を確保しようとしています。
  • 店舗とオンライン事業
    実店舗での販売を主軸としつつ、期間限定の催事を行うPOPUP事業や、店舗を持たないオンライン事業も展開しています。これにより、顧客との接点を増やし、実店舗では得られない顧客層へのアプローチも可能にしています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
  • ヴィレッジヴァンガード事業
    ヴィレッジヴァンガードは、同社グループの主力事業であり、書籍、雑貨、CD・DVD、食品、アパレルなどの幅広い商品を販売しています。この事業がグループ全体の売上高の大部分を占めており、247.99億円の売上を上げていますが、営業利益は-9.14億円と赤字となっています。
  • 単一セグメント構成
    同社グループは、ヴィレッジヴァンガード事業を単一セグメントとして運営しています。これは、グループ全体の事業が密接に関連しており、個別の事業として明確に区分することが難しいことを示しています。そのため、セグメントごとの詳細な収益性分析は行われていません。
  • 海外事業の縮小
    過去には中国や香港にも子会社を通じて店舗を展開していましたが、現在は店舗を閉鎖し、会社清算の手続きを進めています。これにより、事業の中心は国内のヴィレッジヴァンガード事業に集約されており、海外展開は現状では行われていません。
2024-05 セグメント別業績
セグメント区分売上(億)営業利益(億)営業利益率
VillageVanguard 事業 248 -9 -3.7%
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2026|505 文字
3【事業の内容】 当社の企業集団は、当社及び連結子会社である、株式会社ヴィレッジヴァンガード、TITICACA HONGKONG LIMITED、比利緹卡(上海)商貿有限公司の計4社で構成されております。 当社および株式会社ヴィレッジヴァンガードでは、書籍、SPICE(雑貨類)、ニューメディア(CD・DVD類)、食品、アパレル等を販売しております。 比利緹卡(上海)商貿有限公司につきましては2016年3月末をもって店舗を閉鎖、TITICACA HONGKONG LIMITEDにつきましても2017年6月末をもって店舗を閉鎖しております。今後、順次、会社清算へ向けた手続きを進めてまいります。 当社グループの事業内容及び当社と関係会社の位置付けは次のとおりであります。なお、当社グループは単一セグメントのため、セグメント情報に関連付けた記載を行っておりません。 企業集団についての主な事業系統図は次のとおりであります。(注) 連結子会社のうち2社(TITICACA HONGKONG LIMITED、比利緹卡(上海)商貿有限公司)は、事業系統図に記載すべき事業を行なっておりませんので、掲載しておりません。

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 弱い
書籍及び販売用音楽CD等に再販売価格維持制度が義務付けられており、自由な価格設定が困難なため。
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 ブランド
店舗ごとに独創的な空間を創出する店舗事業、オリジナル企画商品を交えたPOPUP事業、クリエイターや他企業とのコラボ商品をWEB販売するオンライン事業を展開し、差別化を図っている。
顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい 低い(分散)
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか 中程度
設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか 混合
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 中程度
会社が挙げる主要リスク:経済状況、消費動向の縮小 / 出店戦略による店舗数減少 / 業績の季節変動
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 2 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産★☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

ヴィレッジヴァンガードは、そのユニークな店舗コンセプトと品揃えで一定のブランド認知を確立している。しかし、特定の強力なブランド、特許、または規制ライセンスに裏打ちされたものではなく、模倣されやすい側面もある。店舗デザインやキュレーション能力は無形資産と言えるが、その持続性は限定的。

スイッチングコスト☆☆☆☆☆
根拠:弱い乗り換えの手間・コスト

顧客がヴィレッジヴァンガードの店舗やオンラインストアから他の小売店へ乗り換える際に、大きな金銭的または時間的な損失を被る要素はほとんど見られない。代替となる店舗やECサイトは多数存在する。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

ヴィレッジヴァンガードのビジネスモデルには、ユーザー数の増加がサービス価値を向上させるようなネットワーク効果は存在しない。店舗体験や商品ラインナップは、個々の顧客の選択に依存する。

コスト優位☆☆☆☆☆
根拠:弱い同じ物を安く作れる

小売業の中でも、ヴィレッジヴァンガードが構造的に他社よりも大幅に低いコストで商品調達や店舗運営を行っているという証拠はない。むしろ、ユニークな品揃えの維持にはコストがかかる可能性がある。

規模の経済★☆☆☆☆
根拠:弱い規模が参入障壁になる

ヴィレッジヴァンガードは、特定のニッチな商品群においては一定の規模を持つ可能性があるが、小売業界全体や主要な競合と比較して、圧倒的な効率規模の優位性を持つとは言えない。店舗網や仕入れ規模は限定的。

  • ユニークな店舗体験
    ヴィレッジヴァンガードは、一般的な書店や雑貨店とは異なり、独特な商品陳列や店舗デザインによって「遊べる本屋」という独自のブランドイメージを確立しています。これにより、顧客は単に商品を購入するだけでなく、店舗での体験そのものを楽しむことができ、他社との差別化に成功しています。
  • 多様な商品ラインナップ
    書籍、雑貨、CD/DVD、アパレルなど、幅広いジャンルの商品を一つの店舗で提供することで、顧客の多様なニーズに応えています。これにより、顧客は一度の来店で様々な商品に触れることができ、購買意欲を高める効果が期待できます。
  • 企画力とコラボレーション
    POPUP事業やオンライン事業では、コンテンツごとのオリジナル企画商品や、クリエイター・他企業とのコラボ商品を展開しています。これにより、常に新しい商品や体験を提供し、顧客の飽きさせない工夫を凝らすことで、競合他社との差別化を図っています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 当社は創業以来、「遊べる本屋」をキーワードに書籍、SPICE(雑貨類)及びニューメディア(CD・DVD類)を融合的に陳列して販売する小売業に取り組んでまいりました。 今後も事業を拡大していけるよう努めるとともに、店長からアルバイトの一人一人に至るまで、当社の企業理念である「我々はヴィレッジヴァンガードという、いままで世の中になかった独創的な空間を顧客に提供し続ける。ワン・アンド・オンリーのこの空間が美しく、力強く進化することを我々は永遠に顧客から求められるであろう。我々が立ち止まることは許されない。我々は期待されているのだ。」という合言葉に、強い参画意識を持つよう人材育成に重きを置いた経営に取り組んでまいります。 そのような経営こそが、小売業界の競争を乗り越え長期継続的に企業価値すなわち株主価値の増大につながるものと考えております。 (2)経営戦略等 当社グループは、お客様の期待に応えるべく、店舗それぞれに独創的な空間を創出することを基本として「商品を発掘する楽しさ」だけではなく、「ドキドキ・ワクワクする体験」を提供すべく事業活動を行ってまいりました。店舗運営においてはコンテンツやイベントと連携し、リアルでしか体験できない独創的な空間を創出してまいります。また、販売費及び一般管理費の削減、オリジナル商品の展開強化やオンライン販売の拡大等に、継続的に取り組んでまいります。 (3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループはROA10.0%を経営指標としております。これは、総資産に占める棚卸資産の割合が54.2%あり、資産の増加を常に注意深く管理する必要があるためです。当連結会計年度における当社グループのROAは5.1%でありますが、今後においてもROA10.0%を目標としてまいります。 ROA = 営業利益 ÷ (期首・期末の総資産の平均) また、上記の経営指標に加え、ROE15.0%及び売上高経常利益率10.0%を目標としております。なお、当連結会計年度における当社グループのROEは33.2%、売上高経常利益率は3.7%の結果となりました。 (4)経営環境 当社グループを取り巻く小売業界におきましては、物価上昇を背景とした食品や生活必需品の値上げが続いており、消費者の節約・選品志向を強め、業種・業態の垣根を越えた競争の激化、人件費や各種コストの上昇など、依然として厳しい経営環境が続いております。 このような状況の下、当社グループは店舗・POPUP・ECの3つの事業を柱として、スタッフ一人一人の個性を融合し、お客様の知的好奇心に寄り添うヴィレッジヴァンガードらしい売場や企画の展開を通じて企業価値の向上に取り組んでまいりました。 当社は今後もお客様の期待に応え、持続的な成長を遂げるために、以下の課題に取り組んでまいります。 (5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 ① 事業基盤の強化 当社グループは、商品原価や在庫の管理、人員配置の最適化及び店舗運営においての生産性向上に取り組み、事業基盤を強化してまいります。 ② 新たな来店動機の創出 当社グループは、店舗がそれぞれに独創的な空間を創出し、「商品を発掘する楽しさ」を提供してまいりました。しかしながら、近年の小売業界は業種業態の垣根を超えた競争の激化が進み、厳しい事業環境が続いております。このような課題に対処すべく、ヴィレッジヴァンガードだからこそ可能となる、コンテンツとの連携やイベントの実施により、リアルでしか体験できない「ドキドキ・ワクワクする」新しい来店動機を創出できるよう取り組んでまいります。 ③ 人材育成 当社グループは、ヴィレッジヴァンガードの思想を体現及び伝播できる人材を育成してまいります。そのために、管理系のシステム整備、及び業務標準化を進めたコンパクトな本部を構築し、効率的なトレーニングによって、業務経験及び知識の蓄積が行える環境を整えてまいります。これにより、専門性及び多様性のある人材の活躍を促し、持続的な成長を実現いたします。 ④ 新規事業による企業価値の向上 当社グループは、従来の既存店舗での「驚き」や「おもしろさ」の創出・提供を、オンライン事業を含む新規事業を進化させ事業を拡大することにより、企業価値の向上に取り組んでまいります。 ⑤ ステークホルダーの期待に応えるコーポレート・ガバナンスの実現 当社グループは、各方面のステークホルダーの期待に応えるコーポレート・ガバナンスを実現してまいります。そのために、理念及びビジョンの趣旨及び精神を踏まえ、自らのガバナンス上の課題の有無を十分に把握した上で、適切に対応してまいります。これにより、企業の持続的な成長と中長期的な企業価値向上を実現いたします。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 当社は創業以来、「遊べる本屋」をキーワードに書籍、SPICE(雑貨類)及びニューメディア(CD・DVD類)を融合的に陳列して販売する小売業に取り組んでまいりました。 今後も事業を拡大していけるよう努めるとともに、店長からアルバイトの一人一人に至るまで、当社の企業理念である「我々はヴィレッジヴァンガードという、いままで世の中になかった独創的な空間を顧客に提供し続ける。ワン・アンド・オンリーのこの空間が美しく、力強く進化することを我々は永遠に顧客から求められるであろう。我々が立ち止まることは許されない。我々は期待されているのだ。」という合言葉に、強い参画意識を持つよう人材育成に重きを置いた経営に取り組んでまいります。 そのような経営こそが、小売業界の競争を乗り越え長期継続的に企業価値すなわち株主価値の増大につながるものと考えております。 (2)経営戦略等 当社グループは、お客様の期待に応えるべく、店舗それぞれに独創的な空間を創出することを基本として「商品を発掘する楽しさ」だけではなく、「ドキドキ・ワクワクする体験」を提供すべく事業活動を行ってまいりました。店舗運営においてはコンテンツやイベントと連携し、リアルでしか体験できない独創的な空間を創出してまいります。また、販売費及び一般管理費の削減、オリジナル商品の展開強化やオンライン販売の拡大等に、継続的に取り組んでまいります。 (3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループはROA10.0%を経営指標としております。これは、総資産に占める棚卸資産の割合が54.2%あり、資産の増加を常に注意深く管理する必要があるためです。当連結会計年度における当社グループのROAは5.1%でありますが、今後においてもROA10.0%を目標としてまいります。 ROA = 営業利益 ÷ (期首・期末の総資産の平均) また、上記の経営指標に加え、ROE15.0%及び売上高経常利益率10.0%を目標としております。なお、当連結会計年度における当社グループのROEは33.2%、売上高経常利益率は3.7%の結果となりました。 (4)経営環境 当社グループを取り巻く小売業界におきましては、物価上昇を背景とした食品や生活必需品の値上げが続いており、消費者の節約・選品志向を強め、業種・業態の垣根を越えた競争の激化、人件費や各種コストの上昇など、依然として厳しい経営環境が続いております。 このような状況の下、当社グループは店舗・POPUP・ECの3つの事業を柱として、スタッフ一人一人の個性を融合し、お客様の知的好奇心に寄り添うヴィレッジヴァンガードらしい売場や企画の展開を通じて企業価値の向上に取り組んでまいりました。 当社は今後もお客様の期待に応え、持続的な成長を遂げるために、以下の課題に取り組んでまいります。 (5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 ① 事業基盤の強化 当社グループは、商品原価や在庫の管理、人員配置の最適化及び店舗運営においての生産性向上に取り組み、事業基盤を強化してまいります。 ② 新たな来店動機の創出 当社グループは、店舗がそれぞれに独創的な空間を創出し、「商品を発掘する楽しさ」を提供してまいりました。しかしながら、近年の小売業界は業種業態の垣根を超えた競争の激化が進み、厳しい事業環境が続いております。このような課題に対処すべく、ヴィレッジヴァンガードだからこそ可能となる、コンテンツとの連携やイベントの実施により、リアルでしか体験できない「ドキドキ・ワクワクする」新しい来店動機を創出できるよう取り組んでまいります。 ③ 人材育成 当社グループは、ヴィレッジヴァンガードの思想を体現及び伝播できる人材を育成してまいります。そのために、管理系のシステム整備、及び業務標準化を進めたコンパクトな本部を構築し、効率的なトレーニングによって、業務経験及び知識の蓄積が行える環境を整えてまいります。これにより、専門性及び多様性のある人材の活躍を促し、持続的な成長を実現いたします。 ④ 新規事業による企業価値の向上 当社グループは、従来の既存店舗での「驚き」や「おもしろさ」の創出・提供を、オンライン事業を含む新規事業を進化させ事業を拡大することにより、企業価値の向上に取り組んでまいります。 ⑤ ステークホルダーの期待に応えるコーポレート・ガバナンスの実現 当社グループは、各方面のステークホルダーの期待に応えるコーポレート・ガバナンスを実現してまいります。そのために、理念及びビジョンの趣旨及び精神を踏まえ、自らのガバナンス上の課題の有無を十分に把握した上で、適切に対応してまいります。これにより、企業の持続的な成長と中長期的な企業価値向上を実現いたします。
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度(2025年6月1日~2026年5月31日)におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善が続いており、景気は緩やかに回復することが期待されますが、流動的な中東情勢や米国の通商政策に起因する景気下振れリスク、継続的な物価上昇が個人消費に及ぼす影響に留意する必要があり、依然として先行きが不透明な状況が続いております。 小売業界におきましては、物価上昇を背景とした食品や生活必需品の値上げが続いており、消費者の節約・選品志向を強め、業種・業態の垣根を越えた競争の激化、人件費や各種コストの上昇など、企業運営を取り巻く環境は予断を許さない状況です。 このような状況の下、当社グループは店舗・POPUP・ECの3つの事業を柱として、スタッフ一人一人の個性を融合し、お客様の知的好奇心に寄り添うヴィレッジヴァンガードらしい売場や企画の展開を通じて企業価値の向上に取り組んでまいりました。 この結果、当連結会計年度の売上高は、23,353百万円と前連結会計年度と比べ1,608百万円の減収(6.4%減)となりましたが、売上総利益率が伸長し、売上総利益は、10,436百万円と前連結会計年度と比べ1,074百万円の増益(11.5%増)となりました。また販売費及び一般管理費の削減に取り組み、営業利益は919百万円(前連結会計年度は935百万円の営業損失)、経常利益は858百万円(前連結会計年度は995百万円の経常損失)、親会社株主に帰属する当期純利益は736百万円(前連結会計年度は4,247百万円の純損失)となりました。 当社グループの当連結会計年度末の店舗数は、直営店1店舗を出店し、直営店61店舗、FC店1店舗を閉鎖したことにより、直営店230店舗、FC店2店舗の合計232店舗となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ2,782百万円増加し、当連結会計年度末には4,868百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果、獲得した資金は2,044百万円(前連結会計年度は494百万円の収入)となりました。これは、税金等調整前当期純利益787百万円に対して、収入の主な内訳は棚卸資産の減少額1,092百万円、また仕入債務の増加額342百万円であり、支出の主な内訳は利息の支払額201百万円であったためであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果、使用した資金は260百万円(前連結会計年度は272百万円の支出)となりました。これは、主に差入保証金の回収による収入が68百万円あったものの、有形固定資産の取得による支出77百万円、無形固定資産の取得による支出34百万円があったためであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果、獲得した資金は1,000百万円(前連結会計年度は446百万円の支出)となりました。これは、主に転換社債型新株予約権付社債の発行による収入1,000百万円があったためであります。 ③ 仕入及び販売の状況 当連結会計年度における仕入実績及び販売実績は次のとおりであります。区分金額(百万円)前年同期比(%)仕入実績11,925△12.0販売実績23,353△6.4 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容(イ)財政状態の分析 資産、負債及び純資産の状況(資産) 流動資産は、前連結会計年度末に比べて11.4%増加し、16,996百万円となりました。これは、現金及び預金が2,782百万円増加したことなどによるものです。 固定資産は、前連結会計年度末に比べて9.2%減少し、1,941百万円となりました。これは、建物及び構築物(純額)が28百万円、ソフトウエアが21百万円、差入保証金が124百万円減少したことなどによるものです。 この結果、総資産は、前連結会計年度末に比べて8.8%増加し、18,938百万円となりました。 (負債) 流動負債は、前連結会計年度末に比べて6.7%増加し、8,319百万円となりました。これは、買掛金が342百万円、1年内返済予定の長期借入金が608百万円増加したことなどによるものです。 固定負債は、前連結会計年度末に比べて3.9%増加し、8,029百万円となりました。これは、転換社債型新株予約権付社債が1,000百万円増加したことなどによるものです。 この結果、負債合計は、前連結会計年度末に比べて5.3%増加し、16,348百万円となりました。 (純資産) 純資産合計は、前連結会計年度末に比べて716百万円増加し、2,589百万円となりました。これは、利益剰余金が736百万円増加したことなどによるものです。 (ロ)経営成績の分析 経営成績の分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」に記載しております。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 キャッシュ・フローの状況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載しております。 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、店舗で販売するための商品の仕入、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。また、投資を目的とした資金需要は、主に有形固定資産の取得等であります。 当社グループは、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。 短期運転資金は自己資金を基本としており、設備投資の調達につきましては、金融機関からの長期借入を基本としております。 なお、当連結会計年度末における有利子負債の残高は10,519百万円となっております。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は4,868百万円となっております。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたり、見積りが必要な事項につきましては、合理的な基準に基づき、会計上の見積りを行っております。 詳細につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」をご参照ください。

事業リスク

  • 経済状況と消費動向
    国内景気の悪化や消費者の購買意欲の低下は、書籍、雑貨、CD/DVD、アパレルといった同社グループの主要商品の売上減少に直結します。これにより、業績や財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。
  • 店舗戦略と出退店
    同社は全国に店舗を展開していますが、投資回収基準に見合わない家賃条件や既存商業施設のリニューアルによるテナント入れ替えなどで、希望する条件での出店が困難になる場合があります。また、収益率の低下による退店も多く、店舗数の大幅な減少は業績に大きな影響を与える可能性があります。
  • 業績の季節変動
    同社グループの業績は、クリスマスや年末年始、春休み、ゴールデンウィークといった商戦期が集中する下半期に売上が増加する傾向があります。この下半期の業績が予想を大きく下回った場合、通期の経営成績や財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2026|4,222 文字
3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末(2026年5月31日)現在において当社グループが判断したものであり、事業等のリスクはこれらに限られるものではありません。 (1)経済状況、消費動向について 当社グループは、書籍、SPICE(雑貨類)、ニューメディア(CD・DVD類)、アパレル商品の販売事業を営んでおり、国内の景気後退における消費動向の縮小は、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (2)出店戦略について 当社は直営店・FC店を全国の都心部及び郊外に出店しております。形態といたしましては、ショッピングモールやファッションビル、商業施設に出店しているインショップ店と単独出店している路面店があり、当連結会計年度末における店舗数は232店舗であります。 出店の条件としては、立地・施設全体の集客力・売場面積、商圏などがあげられますが、もっとも重視しているのは投資回収基準に見合った家賃条件であります。 既存ショッピングモールのリニューアルによるテナント入替え等で、当社が希望する出店可能条件で出店できない場合、店舗数が大きく減少することがあります。 ※出退店について 当社は当連結会計年度において直営店1店舗を新規出店し、直営店61店舗、FC店1店舗を退店しております。出店においては、投資回収率を重要な基準として考慮しております。退店は、収益率の低下によるものが数多く占めており、第39期においても40店舗の退店を計画しております。 (3)業績の季節変動について 当社グループの業績は、下半期実績が上半期実績を上回る傾向となっております。これは、当社グループの主軸事業である「ヴィレッジヴァンガード」において、12月、1月のクリスマス商戦・年末年始商戦、3月の春休み商戦、5月の大型連休商戦といった直営店売上高が増加する要因が下半期に集中することが主な要因であります。よって、様々な要因により下半期業績が対前年を大きく下回る事象が発生した場合、当社グループの経営成績、財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (単位:百万円) 第36期(2024年5月期)第37期(2025年5月期)第38期(2026年5月期)上半期下半期通期上半期下半期通期上半期下半期通期売上高(構成比)11,073(44.7%)13,726(55.3%)24,799(100.0%)11,803(47.3%)13,158(52.7%)24,962(100.0%)10,784(46.2%)12,569(53.8%)23,353(100.0%)売上総利益(構成比)4,399(45.5%)5,280(54.5%)9,680(100.0%)4,518(48.3%)4,844(51.7%)9,362(100.0%)4,871(46.7%)5,565(53.3%)10,436(100.0%)営業利益又は営業損失(△)(構成比)△741(81.0%)△173(19.0%)△915(100.0%)△608(65.1%)△326(34.9%)△935(100.0%)167(18.2%)752(81.8%)919(100.0%)経常利益又は経常損失(△)(構成比)△762(81.5%)△172(18.5%)△934(100.0%)△577(58.1%)△417(41.9%)△995(100.0%)168(19.6%)689(80.4%)858(100.0%)(注) 下半期の金額は通期から上半期を差し引いて算定しております。 (4)再販売価格維持制度について 当社グループの取扱商品である書籍及び販売用音楽CD等(レコード、テープを含む)はメーカーの再販売価格維持契約による定価販売(以下、再販制度)が義務付けられております。公正取引委員会は2001年3月23日付「著作物再販制度の取扱いについて」において、「競争政策の観点からは同制度を廃止し、著作物の流通において競争が促進されるべき」とする一方で、「同制度の廃止について国民的合意が形成されるに至っていない」としており、現在も当該再販制度は維持されております。今後、再販制度の規制緩和又や廃止が行われた場合には、定価販売から自由価格競争へと販売形態が大きく変化する可能性があり、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (5)商品仕入について 当社グループで販売する商品の多くは、国内商社等を経由して中国をはじめとするアジア各国からの輸入によるものです。このため、これらの地域において、予期しない法規制の変更、政情不安、労働問題、大規模な自然災害の発生、テロ等の社会的混乱や、為替レートの著しい変動が発生した場合、当社グループへの商品供給体制に影響を及ぼし、当社グループの経営成績、財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (6)財政状態に係るリスク 当社グループは、事業拡大のための事業資金の多くを金融機関からの借入により調達しております。借入金総額は自己資本に対して高い比率にあり、急激で大幅な金利変動が生じた場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、当社の借入金の一部には財務制限条項が付されており、当該条項に抵触した場合には、当社グループの経営成績、財政状態、ならびに継続企業の前提に大きな影響を及ぼす可能性があります。 (7)差入保証金について 当社グループは、当連結会計年度末時点において、差入保証金1,149百万円を計上しておりますが、これは主に出店先商業施設等に対して差し入れたものであります。これら商業施設等において経営破綻などの不測の事態が生じ、差入保証金の回収が困難となった場合、当社グループの経営成績、財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (8)固定資産の減損について 当社グループは、営業活動から生ずる損益が継続してマイナスである店舗及び移転・閉鎖が決定した店舗の内、資産グループの固定資産簿価を回収できないと判断した資産グループについて減損損失を認識しております。今後、営業活動から生ずる損益が継続してマイナスである店舗が増加した場合、多額の減損損失を計上することも予想され、当社グループの経営成績、財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (9)店舗移転・閉鎖に伴う損失について 当社グループは、新規出店を進める一方で、テナント契約期間満了により、別区画への移転及び閉鎖を行うことがあります。このような場合、原状回復に伴う固定資産撤去、移転区画への新規投資を行うため、固定資産の除却、移転期間中の在庫管理コスト等が発生いたします。今後、移転・閉鎖店舗が増加した場合、多額の固定資産除却損、販売費及び一般管理費を計上することも予想され、当社グループの経営成績、財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (10)災害等について 店舗施設等の周辺地域において、大規模な地震や台風の災害あるいは予期せぬ事故等が発生し、同施設等に物理的に損害が生じ、当社グループの販売活動や流通・仕入活動が阻害された場合、更に人的被害があった場合、当社グループの経営成績、財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (11)感染症及びパンデミックについて 新規感染症の発生や感染症の世界的流行が発生した場合、店舗の休業や営業時間の短縮、経済規制の強化による来店者数の減少等により、当社グループの経営成績、財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (12)競合について 当社グループでは、店舗事業のほか、期間を限定した催事を行うPOPUP事業や、店舗を持たないEC事業を展開しております。店舗事業においては店舗ごとに独創的な空間を創出する一方で、POPUP事業においてはコンテンツごとにオリジナル企画商品を交えた品揃えで、全国各地で期間限定の催事を開催しております。更にはEC事業においても、オリジナル企画によるクリエイター様や他企業様とのコラボ商品のWEB販売を行うなど、各事業において他社との差別化に努めておりますが、同業他社との競争が激化した場合には、当社グループの経営成績、財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (13)継続企業の前提に関する重要事項 当社グループは、前連結会計年度において営業損失、経常損失及び親会社株主に帰属する当期純損失を計上したことにより、金融機関と締結した金銭消費貸借契約における財務制限条項に抵触いたしました。当連結会計年度においては、営業利益、経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益を計上したものの、純資産割合が当該財務制限条項に前期に引き続き抵触しております。そのため債権者である金融機関から期限の利益の喪失を請求された場合には、一括返済義務が生じるなど当社の資金繰りに影響が生じ、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせる事象又は状況が存在しております。 しかしながら、当連結会計年度においては、当社グループにおける収益力向上に向けた各種施策の実施に加え、人員配置の見直しや業務効率化等による本社コスト削減を推進した結果、営業利益、経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益を計上し、収益基盤の改善が着実に進展しております。 また、当連結会計年度において第三者割当による新株予約権及び無担保転換社債型新株予約権付社債の発行により資金調達を実施し、財務基盤の強化及び資金繰りの安定化を図っております。 さらに、取引金融機関からは当面の資金繰りに必要な支援継続について理解を得ており、資金繰り計画に基づき必要な運転資金を確保できる見込みであります。 以上により、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせる事象又は状況は存在するものの、収益基盤の改善、資金調達による財務基盤の強化及び金融機関からの支援継続により、必要な資金を確保できる見込みであることから、継続企業の前提に関する重要な不確実性は認められないと判断しております。

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