2929

ファーマフーズ(2929)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

食料品 食品

事業の概要

  • 機能性素材の研究開発
    ファーマフーズは、ストレス緩和や疲労軽減、血圧改善、睡眠の質向上、肌弾力改善、認知機能改善といった多様な機能性表示に対応する素材(ファーマギャバ、ボーンペップ、HGPなど)を研究開発しています。これらの素材は、食品・医薬品メーカーや流通事業者向けに販売されており、同社のBtoB事業の核となっています。自社ブランド製品の企画・販売やOEM事業も展開し、国内外で事業を拡大しています。
  • 自社ブランド製品の通信販売
    同社は、独自の機能性素材を配合したサプリメント、医薬部外品、化粧品などを一般消費者向けに通信販売しています。特に「ニューモ育毛剤」や「シボラナイト2」、「WMOA」といった製品が主力で、BtoC事業として大きな収益源となっています。子会社が受注業務や広告制作を担い、効率的な販売体制を構築しています。
  • 難病治療薬の研究開発
    バイオメディカル事業では、自己免疫疾患やがん、炎症性疾患などの難治性疾患を対象とした抗体医薬品やペプチド医薬品の研究開発を行っています。独自の「ALAgene technology」を活用し、非臨床試験までは自社で開発を進め、その後の臨床試験や製造・販売は提携する製薬企業にライセンス供与することで、ライセンス収入を得るビジネスモデルです。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
  • BtoB事業
    機能性素材・健康食品・医薬品の研究開発と製造販売が中心です。売上高は81.82億円、営業利益は12.48億円で、グループ全体の収益を支える重要な柱の一つです。ストレス緩和や血圧改善など、多様な機能性表示に対応する素材を食品・医薬品メーカーなどに提供し、自社ブランド製品の企画・販売やOEM事業も展開しています。明治薬品が医薬品製造受託(CMO)やドラッグストアでの販売(CHC)も行っています。
  • BtoC事業
    自社独自の機能性素材を配合したサプリメント、医薬部外品、化粧品などを消費者へ通信販売しています。売上高は567.3億円、営業利益は37.03億円と、グループの中で最も大きな売上と利益を稼ぎ出す主力事業です。特に「ニューモ育毛剤」や「シボラナイト2」、「WMOA」といった製品が好調で、子会社が受注業務や広告制作を担い、効率的な販売体制を築いています。
  • バイオメディカル事業
    難治性疾患を対象とした抗体医薬品やペプチド医薬品の研究開発を行っています。売上高は3.31億円ですが、営業利益は-3.78億円と赤字であり、現在は先行投資フェーズにあることが分かります。独自の「ALAgene technology」を基盤に創薬を進め、非臨床試験後は提携する製薬企業にライセンス供与することで、ライセンス収入を得るビジネスモデルを目指しています。研究支援サービスも提供しています。
2025-07 セグメント別業績
セグメント区分売上(億)営業利益(億)営業利益率
BtoB 事業 82 12 15.3%
BtoC 事業 567 37 6.5%
BioMedical 事業 3 -4 -114.2%
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2026|1,823 文字
3【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社(株式会社ファーマフーズ)、子会社7社及び関連会社1社によって構成されております。 当社グループの事業内容及び当社と関係会社の当該事業に係る位置付けは、次のとおりであります。なお、以下に示す事業区分は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (セグメント情報等)」に掲げるセグメント区分と同一であります。 (1) BtoB事業 当社及び明治薬品㈱が営む事業であり、機能性素材、健康食品及び医薬品等の研究開発及び製造を行い、食品・医薬品メーカー、流通事業者等に販売をしております。 主な機能性素材は、「ストレス緩和」「疲労感の軽減」「血圧の改善」「睡眠の質の向上」「肌弾力の改善」「認知機能の改善」の6つの機能性表示に対応するファーマギャバをはじめ、骨の成長を促す成分であるボーンペップ、発毛・育毛を促す成分であるHGP等を販売しております。 また、機能性素材の開発で培ったエビデンスを活かした、自社ブランド製品(NB※1)等の企画・販売及びOEM事業を、国内及び海外において進めております。 明治薬品㈱では、医薬品製造受託の「CMO※2事業」、機能性食品・医薬品等のドラッグストアチャネル等での販売を行う「CHC※3事業」を行っております。※1 NB (National Brand):自社ブランド製品※2 CMO(Contract Manufacturing Organization):医薬品製造受託機関※3 CHC(Consumer Health Care):ドラッグストアでの医薬品及び機能性食品等の販売 (2) BtoC事業 当社、明治薬品㈱、㈱ファーマフーズコミュニケーション、㈱フューチャーラボ及び㈱メディラボが営む事業であり、当社独自の機能性素材を配合したサプリメント及び医薬部外品並びに化粧品等の商品を、消費者へ通信販売しております。 当社はサプリメント及び医薬部外品、明治薬品㈱は医薬品及び機能性表示食品、㈱フューチャーラボ及び㈱メディラボは化粧品をそれぞれ販売しており、㈱ファーマフーズコミュニケーションがこれら商品の受注業務を担っております。 また、㈱ファーマフーズコミュニケーションは、当社グループから広告制作を受託しております。 主な製品として、医薬部外品の「ニューモ育毛剤」及び「ラクトロン錠」等を販売しております。機能性表示食品では「シボラナイト2」、化粧品ではまつ毛美容液「WMOA」等を販売しております。 (3) バイオメディカル事業 当社が営む事業であり、創薬事業では、「自己免疫疾患」及び「がん」や「炎症性疾患」等の難治性疾患を対象とした抗体医薬品及びペプチド医薬品の研究開発を行っております。 創薬事業の基盤となる「ALAgene technology(アラジンテクノロジー)」は、これまで治療できなかった病気に対する抗体及び既存医薬品よりも優れた薬効を持つ抗体を作製する当社独自のプラットフォーム技術です。本技術を用いて「自己免疫疾患」及び「繊維症」等の難治性疾患を対象とした抗体医薬品の研究開発を行っております。 ペプチド医薬品指の研究開発では、指定難病のカダシル(英文名:CADASIL)に対するペプチド医薬品開発を目指した共同研究を行っております。 これらの創薬事業では、非臨床試験までは自社で開発を進め、臨床試験以降の開発・製造・販売は提携する製薬企業にて行います。当社が保有する特許を非臨床試験終了時に提携する製薬企業に実施許諾することにより、ライセンス収入を得る事業モデルとなっております。 研究支援事業では、タンパク質を網羅的に解析するプロテオーム解析を受託サービスとして行っております。また、微量なタンパク質の変化が解析可能な「Olink Target」サービス及び「Olink Flex」サービスを、国内の研究機関、製薬企業向けに行っております。 (4) その他の事業 その他の事業として、子会社の㈱PF Capitalではベンチャーキャピタル事業、PF Visionary Fund投資事業有限責任組合は投資事業を行っております。 オンキヨー㈱では、音響機器のインターネット販売、電子機器・ソフトウェア等の研究、開発設計を行っております。 事業系統図は次のとおりであります。[事業系統図]

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 強い
独自技術による他社が有しない製品開発とエビデンス取得
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 技術
独自の機能性素材開発技術、ALAgene technologyなどの創薬基盤技術
顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい 高い(依存)
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか ディフェンシブ
設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか 軽い(資本不要)
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 高い
会社が挙げる主要リスク:特定人物への依存 / 人員確保の困難 / バイオメディカル事業の不確実性
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 2 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

公開されている情報からは、特許、ブランド力、規制ライセンスなどの強力な無形資産に関する具体的な証拠は見当たりません。研究開発への投資は行われている可能性がありますが、それが競争優位に直結するレベルであるかは不明です。

スイッチングコスト★☆☆☆☆
根拠:弱い乗り換えの手間・コスト

「機能性表示食品」や「サプリメント」といった製品群は、特定の健康課題を持つ顧客層にリーチしていると考えられます。しかし、競合製品も多く、顧客が他社製品へ乗り換える際の心理的・経済的コストは限定的と推測されます。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

同社のビジネスモデルにおいて、ユーザー数の増加が製品やサービスの価値を直接的に高めるネットワーク効果は確認できません。BtoCビジネスですが、プラットフォーム型ではありません。

コスト優位☆☆☆☆☆
根拠:弱い同じ物を安く作れる

食料品業界、特に機能性表示食品やサプリメント市場は競争が激しく、同社が構造的に他社よりも低いコストで生産・提供できる優位性を持つという証拠はありません。原材料価格の変動リスクも存在します。

規模の経済★☆☆☆☆
根拠:弱い規模が参入障壁になる

食料品業界全体としては規模の経済が働く可能性がありますが、同社単独で業界規模に対して最適な少数寡占を形成しているとは言えません。市場シェアや生産規模に関する具体的なデータが不足しています。

  • 独自の機能性素材と技術
    ファーマフーズは、「ファーマギャバ」や「ボーンペップ」、「HGP」といった独自の機能性素材を開発し、多様な機能性表示食品に対応しています。これらの素材は、ストレス緩和、疲労軽減、血圧改善、睡眠の質向上、肌弾力改善、認知機能改善など、幅広い健康ニーズに応えるものであり、他社との差別化に貢献しています。
  • 難病治療薬の基盤技術
    同社は、独自の「ALAgene technology(アラジンテクノロジー)」という抗体作製技術を保有しています。これは、これまで治療が困難だった病気に対する抗体や、既存薬よりも優れた薬効を持つ抗体を生み出す可能性を秘めており、バイオメディカル事業における強力な競争優位性となっています。この技術を基盤に、自己免疫疾患や線維症などの難治性疾患に対する抗体医薬品の研究開発を進めています。
  • BtoC事業のブランド力と販売網
    主力製品である「ニューモ育毛剤」や「シボラナイト2」などは、通信販売を通じて広く消費者に認知されており、一定のブランド力を確立しています。子会社が受注業務や広告制作を担うことで、効率的な販売促進活動と顧客対応を実現しており、BtoC市場での競争力を高めています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。(1) 会社の経営の基本方針 当社グループは、人々の持続可能な健康的で幸せな社会の実現を目指し、以下のMVVを定めております。Mission:医食の研究で貢献Vision :ヘルスケアのリーディングカンパニーValues :誠実、挑戦意欲 (2) 中長期的な会社の経営戦略 当社グループは、中長期的な成長を達成するため「新価値創造 1Kプロジェクト」を掲げ、研究開発投資を継続してまいりました。当社グループのビジョン「ヘルスケアのリーディングカンパニー」の実現に向けて、300億円規模の挑戦的な投資を開始しております。投資の原資は、BtoB事業及びBtoC事業で得られる営業キャッシュ・フロー、事業リスクに応じた資金調達並びに保有資産を活用した手元流動性により確保いたします。 これらのキャッシュを原資に、総額50億円超の「卵殻膜バイオものづくりプロジェクト」、約125億円の「医薬品新工場建設」、米国での「FDA GRAS」認証に向けたGABAの開発などの成長投資に加え、非連続的な成長を狙ったM&Aに約100億円を投じてまいります。 さらに、各事業を担う人材がそのポテンシャルを最大限に発揮する人的資本投資を行うことで、成長投資の成果を最大化し、将来の営業キャッシュ・フローのさらなる増加を図ります。 これらの成果により、株主還元の拡大を実行いたします。 中長期的な企業価値向上に向けた投資の基本方針 (3) 目標とする経営指標 当社グループは、継続的な事業の拡大を通じて企業価値の向上を目指しております。目標とする経営指標としては、事業の規模、成長性及び企業の収益力を表す各項目を重視しております。特に事業規模の拡大、成長性を重視する指標として売上高1,000億円を目標とし、その目標達成後には収益性指標としての営業利益率も重視してまいります。 (4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 超高齢社会を迎え、健康維持や疾病予防を支えるヘルスケアの重要性がより高まっております。こうした中、当社グループは、ヘルスケア業界のリーディングカンパニーとなるべく、中期経営計画2026において「新価値創造 1Kプロジェクト」を掲げ、独自のバイオ技術を基盤とした研究開発、新製品の開発及び販売チャネルの開拓を推進してまいりました。 今後は、これまでに培った研究開発力及び事業基盤を礎に、新たな中期経営計画のもと、各事業の成長力を高めるとともに、新たな価値創造に向けた取り組みを加速してまいります。その中で、当社グループとして認識している対処すべき課題については、以下のように考えております。 (BtoB事業) ①機能性素材の拡大主力素材である「ファーマギャバ」について、国内での採用拡大に加え、北米・タイをはじめとする海外展開を加速させてまいります。それに続く素材として、「ボーンペップ」「HGP」「ランペップ」など、卵由来の機能性素材を中国、台湾をはじめとする東南アジアでの展開をさらに強化してまいります。 ②新規素材事業の確立卵殻膜由来の新繊維「ovoveil(オボヴェール)」について、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)や世界的ファッションショーを通じて認知度が高まり、国内外から引き合いが増加しております。今後は販売拡大とともに、将来を見据えた生産体制の強化に取り組んでまいります。 ③海外事業の拡大及び多国籍人材の活躍北米、中国、タイをはじめとする海外市場での販路拡大に加え、今後の市場成長が見込まれる東南アジア等への展開を推進してまいります。そのため、各国・地域の文化や市場、さらには商習慣に精通した自社の多国籍人材を最大限に活かし、現地企業との関係構築や新規採用先の開拓を進めることで、グローバルな販売体制を強化してまいります。 (BtoC事業) ①顧客ニーズに応える新製品開発当社独自の研究成果と消費者の深い健康ニーズを結び付け、科学的根拠に基づく付加価値の高い機能性表示食 品、医薬品・医薬部外品及び化粧品等の新製品開発を進めてまいります。特に、睡眠、認知機能、育毛、整腸、耳鳴り等、消費者が抱える深い悩みに対して明確な便益を提供できる製品を継続的に創出し、「ニューモシリーズ」に続く新たな収益の柱を育成してまいります。 ②既存製品のLTV向上主力製品及び成長製品について、広告投資の効率化に加え、継続購入につながる製品・サービスの改善やクロス セル等を通じて、一人のお客様から得られる顧客生涯価値(LTV)の向上を図ってまいります。既存顧客との継続的な関係を強化し、顧客基盤の価値を高めることで、安定的かつ収益性の高い売上基盤の構築を目指します。 ③顧客満足度の向上お客様に「選ばれ続ける」企業であるために、当社独自の研究開発力や製品の機能性を分かりやすく伝え、製品を購入・利用するまでの各接点における顧客体験の向上に取り組んでまいります。また、コールセンターに寄せられるお客様の声を製品・サービスの改善につなげるとともに、応対品質の継続的な向上を図り、お客様からの信頼を積み重ねることで、長期的な顧客関係の構築を目指します。 (バイオメディカル事業)①創薬パイプラインの拡充と事業化「ALAgene technology(アラジンテクノロジー)」を基盤として、自己免疫疾患、がんを対象とした抗体医薬品、および炎症性疾患等の難治性疾患を対象としたペプチド医薬品の研究開発を進め、創薬パイプラインの拡充を図ってまいります。特に、癌選択的なAviOn抗体の開発品創製(PFI-701)や、国立循環器病研究センターと連携するアドレノメデュリンを用いたカダシル治療薬(PFI-780)のP3臨床開発を推進し、事業化につなげることで、創薬事業の成長を目指してまいります。 ②企業及び公的研究機関との連携強化創薬分野において、自社開発を進めつつ、東北大学、東京大学、国立循環器病研究センター等の公的研究機関や外部企業との共同研究・ライセンス等を積極的に活用し、創薬シーズの探索及び研究開発のスピードを加速させてまいります。また、プロテオーム解析やOlink(オーリンク)等の研究支援事業についても、研究機関や製薬企業等との関係を強化し、安定的な収益基盤の構築につなげてまいります。③次世代抗体の創出「ALAgene technology(アラジンテクノロジー)」をさらに高度化し、バイオインフォマティクスを活用して抗体の活性向上、構造安定性や生産効率等を最適化することで、より短期間で新たな抗体医薬品を創出できる次世代創薬プラットフォームの構築を目指します。これにより、有効な治療薬がない病態や薬効が限定的な疾患を標的とした、革新的な次世代抗体の創出に取り組んでまいります。 (全社的事項) ①事業推進力を高める組織体制の構築本社の管理部門を「事業サポート/推進部」として再編し、管理業務を担うだけでなく、各事業の成長を支援・推進する機能を強化してまいります。事業部門との連携を一層深め、意思決定と実行のスピードを高めることで、変化する市場環境や事業機会に迅速に対応できる組織体制を構築してまいります。 ②財務基盤の強化及びファイナンス視点の経営中長期的な成長投資を支えるため、財務状況と事業環境を踏まえた適切な資金調達及び資本政策を推進し、財務基盤の強化に取り組んでまいります。また、投資判断においては、将来の成長性だけでなく、資本効率や投資回収等を含むファイナンスの視点を重視し、限られた経営資源を成長分野へ適切に配分してまいります。 ③M&A及びアライアンスによる成長機能性食品、化粧品、医薬品等の既存事業の拡大に加え、バイオメディカル、繊維、アグリ等の新たな成長領域において、M&A及びアライアンスを積極的に活用してまいります。自社の研究開発力、販売力及び人材と外部の経営資源を組み合わせることで、事業成長のスピードを高め、さらなる企業価値の向上を目指してまいります。 ④人的資本の強化 博士・修士や研究者をはじめとする専門性の高い多国籍人材の知見や経験を人的資本として最大限に活かし、多様な視点を取り入れることで、国内外の事業推進力を高め、持続的な成長につなげてまいります。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。(1) 会社の経営の基本方針 当社グループは、人々の持続可能な健康的で幸せな社会の実現を目指し、以下のMVVを定めております。Mission:医食の研究で貢献Vision :ヘルスケアのリーディングカンパニーValues :誠実、挑戦意欲 (2) 中長期的な会社の経営戦略 当社グループは、中長期的な成長を達成するため「新価値創造 1Kプロジェクト」を掲げ、研究開発投資を継続してまいりました。当社グループのビジョン「ヘルスケアのリーディングカンパニー」の実現に向けて、300億円規模の挑戦的な投資を開始しております。投資の原資は、BtoB事業及びBtoC事業で得られる営業キャッシュ・フロー、事業リスクに応じた資金調達並びに保有資産を活用した手元流動性により確保いたします。 これらのキャッシュを原資に、総額50億円超の「卵殻膜バイオものづくりプロジェクト」、約125億円の「医薬品新工場建設」、米国での「FDA GRAS」認証に向けたGABAの開発などの成長投資に加え、非連続的な成長を狙ったM&Aに約100億円を投じてまいります。 さらに、各事業を担う人材がそのポテンシャルを最大限に発揮する人的資本投資を行うことで、成長投資の成果を最大化し、将来の営業キャッシュ・フローのさらなる増加を図ります。 これらの成果により、株主還元の拡大を実行いたします。 中長期的な企業価値向上に向けた投資の基本方針 (3) 目標とする経営指標 当社グループは、継続的な事業の拡大を通じて企業価値の向上を目指しております。目標とする経営指標としては、事業の規模、成長性及び企業の収益力を表す各項目を重視しております。特に事業規模の拡大、成長性を重視する指標として売上高1,000億円を目標とし、その目標達成後には収益性指標としての営業利益率も重視してまいります。 (4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 超高齢社会を迎え、健康維持や疾病予防を支えるヘルスケアの重要性がより高まっております。こうした中、当社グループは、ヘルスケア業界のリーディングカンパニーとなるべく、中期経営計画2026において「新価値創造 1Kプロジェクト」を掲げ、独自のバイオ技術を基盤とした研究開発、新製品の開発及び販売チャネルの開拓を推進してまいりました。 今後は、これまでに培った研究開発力及び事業基盤を礎に、新たな中期経営計画のもと、各事業の成長力を高めるとともに、新たな価値創造に向けた取り組みを加速してまいります。その中で、当社グループとして認識している対処すべき課題については、以下のように考えております。 (BtoB事業) ①機能性素材の拡大主力素材である「ファーマギャバ」について、国内での採用拡大に加え、北米・タイをはじめとする海外展開を加速させてまいります。それに続く素材として、「ボーンペップ」「HGP」「ランペップ」など、卵由来の機能性素材を中国、台湾をはじめとする東南アジアでの展開をさらに強化してまいります。 ②新規素材事業の確立卵殻膜由来の新繊維「ovoveil(オボヴェール)」について、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)や世界的ファッションショーを通じて認知度が高まり、国内外から引き合いが増加しております。今後は販売拡大とともに、将来を見据えた生産体制の強化に取り組んでまいります。 ③海外事業の拡大及び多国籍人材の活躍北米、中国、タイをはじめとする海外市場での販路拡大に加え、今後の市場成長が見込まれる東南アジア等への展開を推進してまいります。そのため、各国・地域の文化や市場、さらには商習慣に精通した自社の多国籍人材を最大限に活かし、現地企業との関係構築や新規採用先の開拓を進めることで、グローバルな販売体制を強化してまいります。 (BtoC事業) ①顧客ニーズに応える新製品開発当社独自の研究成果と消費者の深い健康ニーズを結び付け、科学的根拠に基づく付加価値の高い機能性表示食 品、医薬品・医薬部外品及び化粧品等の新製品開発を進めてまいります。特に、睡眠、認知機能、育毛、整腸、耳鳴り等、消費者が抱える深い悩みに対して明確な便益を提供できる製品を継続的に創出し、「ニューモシリーズ」に続く新たな収益の柱を育成してまいります。 ②既存製品のLTV向上主力製品及び成長製品について、広告投資の効率化に加え、継続購入につながる製品・サービスの改善やクロス セル等を通じて、一人のお客様から得られる顧客生涯価値(LTV)の向上を図ってまいります。既存顧客との継続的な関係を強化し、顧客基盤の価値を高めることで、安定的かつ収益性の高い売上基盤の構築を目指します。 ③顧客満足度の向上お客様に「選ばれ続ける」企業であるために、当社独自の研究開発力や製品の機能性を分かりやすく伝え、製品を購入・利用するまでの各接点における顧客体験の向上に取り組んでまいります。また、コールセンターに寄せられるお客様の声を製品・サービスの改善につなげるとともに、応対品質の継続的な向上を図り、お客様からの信頼を積み重ねることで、長期的な顧客関係の構築を目指します。 (バイオメディカル事業)①創薬パイプラインの拡充と事業化「ALAgene technology(アラジンテクノロジー)」を基盤として、自己免疫疾患、がんを対象とした抗体医薬品、および炎症性疾患等の難治性疾患を対象としたペプチド医薬品の研究開発を進め、創薬パイプラインの拡充を図ってまいります。特に、癌選択的なAviOn抗体の開発品創製(PFI-701)や、国立循環器病研究センターと連携するアドレノメデュリンを用いたカダシル治療薬(PFI-780)のP3臨床開発を推進し、事業化につなげることで、創薬事業の成長を目指してまいります。 ②企業及び公的研究機関との連携強化創薬分野において、自社開発を進めつつ、東北大学、東京大学、国立循環器病研究センター等の公的研究機関や外部企業との共同研究・ライセンス等を積極的に活用し、創薬シーズの探索及び研究開発のスピードを加速させてまいります。また、プロテオーム解析やOlink(オーリンク)等の研究支援事業についても、研究機関や製薬企業等との関係を強化し、安定的な収益基盤の構築につなげてまいります。③次世代抗体の創出「ALAgene technology(アラジンテクノロジー)」をさらに高度化し、バイオインフォマティクスを活用して抗体の活性向上、構造安定性や生産効率等を最適化することで、より短期間で新たな抗体医薬品を創出できる次世代創薬プラットフォームの構築を目指します。これにより、有効な治療薬がない病態や薬効が限定的な疾患を標的とした、革新的な次世代抗体の創出に取り組んでまいります。 (全社的事項) ①事業推進力を高める組織体制の構築本社の管理部門を「事業サポート/推進部」として再編し、管理業務を担うだけでなく、各事業の成長を支援・推進する機能を強化してまいります。事業部門との連携を一層深め、意思決定と実行のスピードを高めることで、変化する市場環境や事業機会に迅速に対応できる組織体制を構築してまいります。 ②財務基盤の強化及びファイナンス視点の経営中長期的な成長投資を支えるため、財務状況と事業環境を踏まえた適切な資金調達及び資本政策を推進し、財務基盤の強化に取り組んでまいります。また、投資判断においては、将来の成長性だけでなく、資本効率や投資回収等を含むファイナンスの視点を重視し、限られた経営資源を成長分野へ適切に配分してまいります。 ③M&A及びアライアンスによる成長機能性食品、化粧品、医薬品等の既存事業の拡大に加え、バイオメディカル、繊維、アグリ等の新たな成長領域において、M&A及びアライアンスを積極的に活用してまいります。自社の研究開発力、販売力及び人材と外部の経営資源を組み合わせることで、事業成長のスピードを高め、さらなる企業価値の向上を目指してまいります。 ④人的資本の強化 博士・修士や研究者をはじめとする専門性の高い多国籍人材の知見や経験を人的資本として最大限に活かし、多様な視点を取り入れることで、国内外の事業推進力を高め、持続的な成長につなげてまいります。
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1) 経営成績等の状況の概要① 経営成績の状況 超高齢社会を迎え、健康維持や疾病予防を支えるヘルスケアの重要性が高まっております。こうした社会的背景において、当社グループはヘルスケア業界のリーディングカンパニーとなるべく、中期経営計画2026において「新価値創造 1Kプロジェクト」を掲げました。この新価値創造に向けて、研究開発投資、新製品の開発及び販売チャネルの開拓に注力しております。 研究開発においては、「卵殻膜素材」の開発プロジェクトが、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合 開発機構(NEDO)の「バイオものづくり革命推進事業」に採択され、卵殻膜由来の新繊維「ovoveil(オボヴェール)」に続き、スーパーキャパシタ用の新電極材料の開発に成功いたしました。従来の技術では困難であった高エネルギー密度、高出力強度、高い耐久性を併せ持った新電極材料として、電気自動車、スマートデバイスや大規模データセンターなど、次世代のデジタル産業に不可欠な高性能蓄電デバイスへの実装を見据えた応用開発へ進展しております。 創薬分野では、特定のがん関連因子を標的とするがん特異的抗体を新たな創薬シーズとして東北大学からライセンス導入しました。がん細胞のみを選択的に認識することで副作用を大幅に軽減し、より効果が期待できるがん治療のための先進的な新薬候補として研究開発に注力しております。 新製品の販売分野では、育毛、整腸、耳鳴りなど、消費者の深い健康の悩みに対する製品に注力いたしました。主力ブランドである「ニューモシリーズ」の販売が堅調であることに加え、「ラクトロン錠」をはじめとした新製品の売上が伸長しました。これらの新製品は、「ニューモシリーズ」に続く収益柱の候補として着実に成長しております。 BtoB分野では、「ファーマギャバ」の海外展開が加速しております。北米・タイを中心にストレスケア・睡眠市場の拡大を背景として、GABA素材の新規採用が拡大いたしました。また、米国FDA(米国食品医薬品局)でのGRAS認証取得に向けた準備が最終段階に入り、取得後は北米の機能性食品・飲料市場における「ファーマギャバ」の販売拡大が期待されます。 GABAを配合した「睡眠ラボ」などの機能性飲料、さらに、流通向けの分野では、「ニューモ育毛剤」やドリンクタイプの新製品「ニューモD」が、総合スーパーやドラッグストアチェーンに配荷され、自社ブランド製品の店舗販売網が拡大しております。 これらの取り組みにより、当社グループの研究開発費は1,858百万円(前期比32.8%増)となりました。新製品育成のための広告宣伝を強化すると同時に、既存製品は広告宣伝費を見直しながら収益改善に取り組み、当連結会計年度における広告宣伝費は33,917百万円(前期比7.6%減)となりました。 以上の結果、当連結会計年度の売上高は63,223百万円(前期比3.1%減)、営業利益は2,632百万円(前期比11.2%増)、経常利益は2,440百万円(前期比4.4%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,988百万円(前期比439.1%増)となりました。 各四半期別の経営成績の推移は以下のとおりです。 前期当期2025年7月期連結会計年度当第1四半期連結会計期間当第2四半期連結会計期間当第3四半期連結会計期間当第4四半期連結会計期間2026年7月期連結会計年度売上高(百万円)65,26015,71216,72916,11314,66863,223営業損益(百万円)2,367△2,5111509304,0632,632経常損益(百万円)2,553△2,6442068923,9852,440 セグメント別の経営成績は、次のとおりです。 <バイオメディカル事業>①創薬事業 創薬事業では、「自己免疫疾患」及び「がん」を対象とした抗体医薬品、並びに「炎症性疾患」等の難治性疾患を対象としたペプチド医薬品の研究開発を行っております。a.抗体医薬品 抗体医薬品開発の基盤となる「ALAgene technology(アラジンテクノロジー)」は、これまで治療できなかった疾患に対する抗体及び既存医薬品よりも優れた薬効を持つ抗体を作製する当社独自のプラットフォーム技術です。 当社は、本技術を用いて、自己免疫疾患を対象として開発した抗体医薬品候補に関して、2021年に田辺ファーマ㈱(旧:田辺三菱製薬㈱)とライセンス契約を締結しておりました。本抗体医薬品候補を用いて健康成人男性志願者を対象に安全性、忍容性及び薬物動態の検討を目的として、田辺ファーマ㈱が実施した第Ⅰ相臨床試験(臨床試験ID:jRCT2031240187)は、2025年7月に完了となりました。 「がん」領域においては、東北大学より導入した癌特異的発現タンパクを標的とした抗体(以下、AviOn抗体)をリードとして、各種パイプラインの構築を目指しております。AviOn抗体は、がん化に伴って生じる膜タンパク質の微細な構造変化を識別し、がん細胞へ選択的に結合するため、副作用を抑えつつ、優れた抗腫瘍作用を発揮します。当社独自の抗体作製技術であるアラジンテクノロジーとの融合により、薬効の向上と患者負担の軽減を両立し、より精密ながん治療を実現する先進的な抗体医薬品候補として期待されており、薬効薬理試験等の非臨床研究ならびに、共同研究契約やライセンスアウトを見据えたパートナリング活動に注力しております。 さらに、独自技術の高度化に向けた取り組みとして、AI技術を駆使して抗体作製プロセスを最適化し、短期間で新たな抗体医薬品を創生する次世代創薬プラットフォームの実現に取り組んでおります。本件は、東京大学大学院工学研究科の津本浩平教授との共同研究を通じて、生産効率の向上や抗体の構造安定性などに寄与いたします。一連の研究を通じて、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の令和3年度「次世代治療・診断実現のための創薬基盤技術開発事業(国際競争力のある次世代抗体医薬品製造技術開発)」における主要メンバーとして参画しており、5年間のプロジェクトを通じて抗体作製技術を結集した統合プラットフォームを確立いたしました。b.ペプチド医薬品 当社は、当連結会計年度において、ひむかAMファーマ㈱および国立循環器病研究センターと、それぞれの間で、「アドレノメデュリン」を用いたカダシル(英文名:CADASIL)治療薬の開発および商業化に関する独占的実施許諾契約を締結いたしました。カダシルは厚労省指定難病(指定難病124)であり、NOTCH3遺伝子の異常により脳梗塞や認知症などの重篤な症状を呈しますが、いまだ根本的な治療方法はありません。当社は、国立循環器病研究センターと共同でカダシル治療薬開発を推進し、難病に苦しむ患者様に有効な治療薬を届けることで、人々の健康に貢献いたします。②創薬-研究支援事業 創薬-研究支援事業では、タンパク質を網羅的に解析するプロテオーム解析を受託サービスとして行っております。最新機種を用いた「DIAプロテオーム解析」により、高精度・短納期なサービスを実現しております。また、微量なタンパク質の変化が解析可能な「Olink(オーリンク)」サービスにおいて、従来の免疫・癌領域を対象としたサービスに加え、新製品として神経領域を対象とした解析がスタートしました。国内の研究機関、製薬企業等からの受注が堅調で、バイオメディカル事業における収益獲得に貢献しております。 以上の結果、バイオメディカル事業の当連結会計年度の売上高は350百万円(前期比5.9%増)、セグメント損失838百万円(前期は378百万円の損失)となりました。 <BtoB事業> a.機能性素材事業 機能性素材、機能性食品及び医薬品等の研究開発及び製造を行い、食品・医薬品メーカー、流通事業者等に販売をしております。当事業が属する機能性表示食品及び健康食品等ヘルスケア市場は、健康維持、増進への高い意識を背景に、市場規模が拡大しております。 機能性素材の売上高は、2,585百万円(前年同期比17.3%減)となりました。これは、機能性素材市場を取り巻く環境が変化する中、期ずれ等が生じ、販売が想定を下回りました。一方で、当社の主力素材である「ファーマギャバ」は、北米のサプリメントメーカーへの販売が伸長し、同地域における売上は前年同期比103%となりました。また、タイにおいても売上が同151%、新規採用が25件実現するなど、グローバルに販路が拡大しております。さらに、次世代素材として位置付ける「ボーンペップ」および「HGP」についても、国内にとどまらずグローバルに販売が拡大しております。b.繊維事業 繊維事業では、卵殻膜由来の機能性素材の研究開発及び製造を行い、当期から繊維・アパレルメーカー・大手コンビニエンスストア等に販売を開始しました。当事業が属する機能性繊維市場は、快適性や機能性を重視した素材への需要の高まりを背景に拡大基調で推移する中、当社は経済産業省・NEDOが推進する「バイオものづくり革命推進事業」の採択企業に選定されたほか、LVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)ルイ・ヴィトングループ主催の特別展への出展や、パリで開催される世界的ファッションイベントにおいて2年連続でランウェイに採用されるなど、当社独自素材の技術力及びブランド価値に対する評価が国内外で高まっております。こうした評価の高まりが新規取引先の開拓や既存取引先との取引拡大につながり、売上の着実な成長につながっております。c.アグリ事業 アグリ事業では、バイオスティミュラントの研究開発及び製造を行い、農業資材メーカー、生産者等に販売をしております。当事業が属するバイオスティミュラント市場は、気候変動への対応、環境負荷低減や農業生産性向上への関心の高まりを背景に需要が拡大傾向にある中、当社は農林水産省「オープンイノベーション研究・実用化推進事業」の採択企業として、東京大学・佐賀大学・京都府農林水産技術センター・伊藤忠食糧㈱と連携し、気候変動下においても高品質な米作りを持続可能にする新たなバイオスティミュラント製剤の構築と社会実装に取り組んでおります。令和7年には全国16の水稲圃場において有効性を実証し、京都・熊本・富山の各圃場で慣行栽培対比、収量が最大12%向上するなど、当社製剤の効果が着実に証明されております。d.機能性製品事業 機能性製品事業の売上高は、894百万円(前年同期比20.3%増)となりました。国内販売では、自社ブランド製品(NB※1)など最終製品について、コンビニ、ドラッグストア、生活協同組合など流通事業者向け販路拡大に注力いたしました。ニューモブランドからドリンクタイプの新製品「ニューモD」を上市し、総合スーパーやドラッグストアチェーンに配荷されております。今後も資本業務提携契約を締結した伊藤忠商事㈱のネットワークを活用し、当社の機能性素材に限らず機能性製品を国内・海外市場への販路開拓を推進いたします。 当社グループの明治薬品㈱が手がける医薬品製造受託の「CMO※2事業」の売上高は、2,677百万円(前期比16.8%減)となりました。引き続き、新工場建設を見据え、中長期的な受託案件の拡大に向けて、製薬メーカーへの営業活動を強化してまいります。 また、同社の機能性食品・医薬品をドラッグストアチャネル等で販売を行う「CHC※3事業」の売上高は1,313百万円(前期比20.4%増)となりました。流通向けの「ニューモ育毛剤」を展開するなど同チャネルでの自社製品販売を強化しており、既存の「ニューモ育毛剤30ml」に加え、容量を拡大した「ニューモ育毛剤75ml」を新規に販売開始いたしました。また、医薬部外品「ラクトロン錠」は市場に浸透が進み、売上高は前年同期比112%増と大きく伸長いたしました。 以上の結果、BtoB事業の当連結会計年度の売上高は7,471百万円(前期比8.7%減)、セグメント利益は1,112百万円(前期比10.9%減)となりました。 <BtoC事業> BtoC事業では、「発明企業の通販事業」として当社独自の機能性素材を配合したサプリメント及び医薬部外 品(「タマゴ基地」ブランド)並びに化粧品(「フューチャーラボ」ブランド等)、明治薬品㈱が製造する医 薬品や機能性表示食品等の商品を、通信販売や店頭販売で消費者へ販売しております。独自性の高い自社素材を配合したカテゴリートップ製品の育成と、消費者の悩みに対して明確な便益訴求が可能な医薬品の販売を組み合わせ、持続的な売上成長と収益基盤の強化に取り組んでいます。 当連結会計年度における「医薬品・医薬部外品」の売上高は、43,192百万円(前期比0.2%減)になりました。育毛領域でカテゴリートップ※4となった「ニューモブランド」については、「育毛剤ニューモ」が累計出荷数3,296万本、第二類医薬品「ニューZ」の累計出荷数は490万本、2025年2月に発売した「ニューモⅤ(ファイブ)」は累計出荷数273万本、「ニューモVactoryシャンプー」は累計出荷数156万本に到達するなど、主力ブランドとしてBtoC事業の収益を牽引しています。また、ひざ関節、整腸、耳鳴り、夜間尿など、消費者が抱える深い悩みに対する医薬品販売が好調であり、「ラクトロン錠」や「リピットA」といった次期主力製品が着実に育ちつつあります。 「化粧品」の売上高は5,542百万円(前期比11.3%減)となりましたが、「ニューモシリーズ」に続いてまつ毛美容液でカテゴリートップ※5となった「まつ毛デラックスWMOA」は投資回収が進む一方で、美容トレンドに敏感な購買層が集まる㈱ロフトの店舗に配荷され、新たな顧客接点の創出に繋がりました。さらに、「KURUBクリームシャンプー」、「KOSUIシャンプー」など、通信販売で新たな成長カテゴリーの探索を行いながら、店頭販売へのチャネル拡大を見据えた製品開発や取引先との関係強化に取り組んでおります。 「サプリメント」の売上高は5,983百万円(前期比8.4%減)となりました。累計出荷数854万袋のロングセラーとなった「タマゴサミン」に続き、認知機能や痩身といった新たな顧客ニーズの獲得に取り組んでおります。記憶力や睡眠をサポートする機能性表示食品「ノウベルQi」や、「シボラナイト・ダイエットコーヒー」といった新製品の定期顧客件数が伸長し、再成長に向けた売上基盤の強化に繋がりました。 以上の結果、BtoC事業の当連結会計年度の売上高は、55,368百万円(前期比2.4%減)、広告宣伝費は、33,810百万円(前期比7.4%減)、セグメント利益は4,481百万円(前期比21.0%増)となりました。 ※1 NB (National Brand):自社ブランド商品※2 CMO(Contract Manufacturing Organization):医薬品製造受託機関※3 CHC(Consumer Health Care):ドラッグストアでの医薬品及び機能性食品等の販売※4 TPCマーケティングリサーチ(株)による調査(2020年度~2024年度:メーカー出荷額ベース)※5 TPCマーケティングリサーチ(株)による調査(2023年度~2024年度:メーカー出荷額ベース) ② 財政状態の状況a.資産 当連結会計年度末における総資産は、前連結会計年度末に比べ2,466百万円増加し、35,115百万円(前期比7.6%増)となりました。これは流動資産で主に商品及び製品の増加1,222百万円、その他の増加が526百万円、現金及び預金の減少1,365百万円、受取手形及び売掛金の減少1,121百万円、固定資産では有形固定資産が3,322百万円増加したことによるものであります。 b.負債 負債は、前連結会計年度末に比べ846百万円増加し、21,948百万円(前期比4.0%増)となりました。これは主に短期借入金の増加2,000百万円、長期借入金の増加2,539百万円、未払金の減少2,227百万円、未払法人税等の減少1,076百万円、支払手形及び買掛金の減少510百万円によるものであります。 c.純資産 純資産は、前連結会計年度末に比べ1,619百万円増加し、13,166百万円(前期比14.0%増)となりました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純利益の計上による利益剰余金の増加1,988百万円及び利益剰余金の配当による減少723百万円、自己株式の処分による増加169百万円、その他有価証券評価差額金の増加171百万円によるものであります。 これらの結果、自己資本比率は37.5%(前連結会計年度末は35.4%)となりました。自己資本比率が前連結会計年度末に比べ2.1ポイント上昇したのは、親会社株主に帰属する当期純利益の計上による利益剰余金の増加によるものであります。 ③ キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ1,365百万円減少し、7,691百万円(前期比15.1%減)となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 a.営業活動によるキャッシュ・フロー 営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益2,327百万円、売上債権の増減額1,294百万円、棚卸資産の増減額△1,293百万円、仕入債務の増減額△510百万円、未払金の増減額△2,228百万円、未払消費税等の増減額△105百万円、法人税等の支払額△2,528百万円の計上等により、1,175百万円の支出(前年同期は1,092百万円の支出)となりました。 b.投資活動によるキャッシュ・フロー 投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出△4,014百万円、投資有価証券の取得による支出△69百万円、投資有価証券の償還による収入100百万円等により、4,000百万円の支出(前年同期は950百万円の支出)となりました。 c.財務活動によるキャッシュ・フロー 財務活動によるキャッシュ・フローは、短期借入金の純増減額2,000百万円、長期借入れによる収入3,100百万円、長期借入金の返済による支出△560百万円、配当金の支払額△723百万円等により、3,808百万円の収入(前年同期は4,467百万円の支出)となりました。 なお、キャッシュ・フロー関連指標は、以下のとおりであります。 前連結会計年度(自 2024年8月1日至 2025年7月31日)当連結会計年度(自 2025年8月1日至 2026年7月31日)自己資本比率(%)35.437.5時価ベースの自己資本比率(%)78.446.2キャッシュ・フロー対有利子負債比率(年)--インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)--自己資本比率:自己資本/総資産時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/営業キャッシュ・フローインタレスト・カバレッジ・レシオ:営業キャッシュ・フロー/利払い(注)1.いずれも連結ベースの財務数値により計算しております。2.株式時価総額は自己株式を除く発行済株式数をベースに計上しております。3.当連結会計年度のキャッシュ・フロー対有利子負債比率及びインタレスト・カバレッジ・レシオについて は、営業キャッシュ・フローがマイナスのため記載しておりません。 ④ 生産、受注及び販売の実績a.生産実績 当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称当連結会計年度(自 2025年8月1日至 2026年7月31日)前年同期比(%)BtoB事業(百万円)3,80297.6BtoC事業(百万円)4,99587.9バイオメディカル事業(百万円)--合計(百万円)8,79791.8(注)1.金額は生産価格によっております。2.当社グループは、製品の製造にあたっては外部委託での生産を行っており、上記の金額には外部委託先に支給した原材料の仕入額が含まれております。 b.受注実績 当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称受注高(百万円)前年同期比(%)受注残高(百万円)前年同期比(%)BtoB事業2,94896.8739123.1BtoC事業----バイオメディカル事業----合計2,94896.8739123.1(注)1.金額は販売価格によっております。2.当社グループは、主に見込生産を行っており、上記の金額はBtoB事業におけるOEM製品、医薬品製造受託のCMO事業製品の受注実績であります。 c.販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称当連結会計年度(自 2025年8月1日至 2026年7月31日)前年同期比(%)BtoB事業(百万円)7,47191.3BtoC事業(百万円)55,36897.6バイオメディカル事業(百万円)350105.9その他(百万円)33209.8合計(百万円)63,22396.9(注)1.総販売実績の100分の10以上の売上高割合を占める販売先は無いため、主要な販売先の記載は省略しております。2.「その他」の区分は、ファンド運営事業を含んでおります。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容a.経営成績の分析等ⅰ.概観 当連結会計年度の売上高は、前連結会計年度に比べ2,036百万円減少し、63,223百万円(前期比3.1%減)となりました。これは主に、BtoB事業の売上高の減少711百万円、BtoC事業の売上高の減少1,362百万円によるものであります。なお、当連結会計年度におけるセグメント別の売上高構成比は、BtoB事業が11.8%(前期12.5%)、BtoC事業が87.6%(前期86.9%)、バイオメディカル事業が0.6%(前期0.5%)となっており、前連結会計年度に比べ著しい変動はないとの認識であります。 売上原価は、前連結会計年度に比べ146百万円減少し、12,530百万円(前期比1.2%減)となりました。これは主に、BtoB事業の売上原価の減少286百万円、BtoC事業の売上原価の増加94百万円、バイオメディカル事業の売上原価の増加が13百万円によるものであります。また、売上原価率は、前連結会計年度に比べ0.4ポイント増加し、19.8%となりました。 販売費及び一般管理費は、前連結会計年度に比べ2,155百万円減少し、48,060百万円(前期比4.3%減)となりました。これは主に、BtoC事業における広告宣伝費等が減少したことによるものであります。 これらの結果、営業利益は2,632百万円(前期2,367百万円、前期比11.2%増)となりました。また、営業利益率は、前連結会計年度に比べ0.5ポイント増加し、4.2%となりました。 営業外損益は、持分法による投資損失や支払利息の計上等により192百万円の経常収支(前期186百万円の経常収支)となりました。この結果、経常利益は2,440百万円(前期2,553百万円、前期比4.4%減)となりました。 特別損益は、関係会社株式売却損の計上により113百万円の特別損失(前期118百万円の特別損失)となりました。また、税金費用は、法人税等調整額を含め338百万円(前期2,066百万円)となりました。 これらの結果、親会社株主に帰属する当期純利益は1,988百万円(前期368百万円)となりました。また、1株当たり当期純利益は、前連結会計年度に比べ55.78円増加し、68.61円となりました。 ⅱ.セグメント別の経営成績(BtoB事業) 売上高は、前連結会計年度に比べ711百万円減少し、7,471百万円(前期比8.7%減)となりました。 主な製品別売上高は、以下のとおりであります。 前連結会計年度(自 2024年8月1日至 2025年7月31日)当連結会計年度(自 2025年8月1日至 2026年7月31日)金額(百万円)金額(百万円)BtoB事業 機能性素材3,1282,585 機能性製品744894 CMO3,2192,677 CHC1,0911,313合計8,1827,471 セグメント利益は、前連結会計年度に比べ136百万円減少し、1,112百万円(前期比10.9%減)となりました。 (BtoC事業) 売上高は、前連結会計年度に比べ1,362百万円減少し、55,368百万円(前期比2.4%減)となりました。 主な製品分類別売上高は、以下のとおりであります。 前連結会計年度(自 2024年8月1日至 2025年7月31日)当連結会計年度(自 2025年8月1日至 2026年7月31日)金額(百万円)金額(百万円)BtoC事業 サプリメント6,5325,983 化粧品6,2485,542 医薬品・医薬部外品43,26643,192 その他682648合計56,73055,368 セグメント利益は、前連結会計年度に比べ778百万円増加し、4,481百万円(前期比21.0%増)となりました。 (バイオメディカル事業) 売上高は、前連結会計年度に比べ19百万円増加し、350百万円(前期比5.9%増)となりました。 セグメント損失は、838百万円(前期は378百万円のセグメント損失)となりました。 b.財政状態の分析等 当連結会計年度における財政状態の分析につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②財政状態の状況」に記載のとおりであります。 c.経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、事業の規模、成長性及び企業の収益力を表す各項目を重視しております。経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標としては、成長性を重視する指標として売上高1,000億円を目標とし、その目標達成後には収益性指標としての営業利益率も重視していまいります。 ただし、単年度における利益率が低下することを恐れず事業展開を行います。 広告宣伝費の適正化を図る一方、新製品への広告宣伝は強化を図りました。また卵殻膜の「バイオものづくり革命推進事業」への研究開発費を強化したことにより、当連結会計年度における売上高は前期比3.1%減、営業利益率は4.2%となりました。 d.経営成績に重要な影響を与える要因について 当社グループの事業には、景気の変動等による食品市場への影響や競合他社の状況、法的規制等、経営成績に重要な影響を与えうる様々なリスク要因があります。詳細につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報a.キャッシュ・フローの分析等 当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 b.資金需要の主な内容 当社グループの資金需要は、営業活動に係る主な資金支出としては、広告宣伝費、コールセンター運営費、製品の製造委託費、研究開発費、人件費等があります。 また、投資活動に係る主な資金支出としては、研究開発施設及び設備への投資、ITシステムへの投資、M&Aによる子会社株式の取得等があります。 広告宣伝費については、その費用対効果を検証しながら資金を投下しております。当連結会計年度においては、インターネット広告比率が上昇したこともあり、前連結会計年度に比べ広告宣伝費の投資効率が改善したと認識しております。 新商品への広告投資においては、明治薬品株式会社の製品の受注が好調であることから、積極的に投資しております。 c.資本の財源及び資金の流動性 当社グループの運転資金及び設備投資資金については、自己資金、金融機関からの借入金により資金調達を行っております。運転資金は自己資金および短期借入金を基本としており、設備投資資金は長期借入金を基本としております。 なお、当連結会計年度における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は17,193百万円となっております。また、当連結会計年度における現金及び現金同等物の残高は、7,691百万円となっております。 流動性については、事業活動を行う上で十分な運転資金を有するとともに、金融機関より随時利用可能な借入枠を確保しており、機動的な資金調達に備えております。なお、流動比率は126.1%(前期は119.3%)、固定比率は91.8%(前期は76.0%)であり、健全な状況であると認識しております。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたっては、経営者による会計方針の選択と適用を前提とし、資産・負債及び収益・費用の金額に影響を与える見積りを必要とします。経営者はこれらの見積りについて過去の実績や将来における発生の可能性等を勘案し合理的に判断しておりますが、判断時には予期し得なかった事象等の発生により、実際の結果はこれらの見積りと異なる場合があります。 当社グループが採用している重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載のとおりであります。 なお、連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは以下のとおりであります。 a.棚卸資産の評価 当社グループは、棚卸資産については、収益性の低下に基づく簿価切り下げ額の測定を行っております。将来、正味売却可能価額がさらに低下した場合又は滞留資産が増加した場合、追加の評価減が必要となる可能性があります。 b.繰延税金資産の回収可能性 当社グループは、繰延税金資産について、将来の利益計画に基づいた課税所得が十分に確保できることや、回収可能性があると判断した将来減算一時差異等について繰延税金資産を計上しております。繰延税金資産の回収可能性は将来の課税所得の見積りに依存するため、その見積りの前提とした条件や仮定に変更が生じ減少した場合、繰延税金資産が減額され、税金費用が計上される可能性があります。

事業リスク

  • 特定人物への依存
    代表取締役社長である金武祚氏が、設立以来、経営方針や事業戦略、人脈形成において中心的な役割を担っています。同氏の豊富な経験と人脈は事業運営に不可欠ですが、何らかの理由で業務遂行が困難になった場合、事業運営に支障が生じる可能性があります。会社組織として権限委譲や人員拡充を進めていますが、依然として依存度は高いと考えられます。
  • バイオメディカル事業の不確実性
    創薬事業は、研究開発に多額の費用と長い期間を要し、成功が保証されない不確実性の高い事業です。想定通りの成果が得られずに開発中止となったり、開発の遅延により研究開発費がかさんだりするリスクがあります。また、医薬品候補物質が特定できても導出先が見つからない場合や、開発した抗体が新薬として承認されない場合、投下した資金の回収が困難になる可能性があります。
  • BtoC事業の広告・法規制リスク
    BtoC事業では、広告宣伝費が想定以上にかさむ、または費用対効果が得られないリスクがあります。また、医薬品医療機器等法(薬機法)や景品表示法、特定商取引法など、製品の表示・広告や販売に関する様々な法規制の対象となります。これらの法令に抵触する事象が発生したり、予期せぬ規制強化があったりした場合、計画通りの販売活動ができなくなり、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2026|13,865 文字
3【事業等のリスク】以下に、当社グループの事業展開上のリスク要因となる可能性があると考えられる主な事項を記載しております。当社グループとして必ずしも事業上のリスクに該当しない事項についても、投資家の判断上、重要であると考えられる事項について、投資家に対する情報開示の観点から積極的に開示しております。当社グループは、これらのリスク発生の可能性を認識した上で、発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針でありますが、当社株式に関する投資判断は、以下の記載事項及び本項以外の記載事項を慎重に検討した上で行われる必要があると考えております。また、以下の記載は当社株式の投資に関連するリスクをすべて網羅するものでなく、これらに限定されるものではありません。なお、以下の記載事項及び本項以外の記載事項は、特に断りがない限り当連結会計年度末(2026年7月31日)現在の事項であり、将来に関する事項は当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 組織体制に関する事項① 特定人物への依存 当社の代表取締役社長である金武祚は、当社設立時からの事業推進者として中心的な役割を担っております。同氏は、1999年11月に当社代表取締役社長に就任しておりますが、当社設立以前は食品会社研究所長や韓国・高麗大学教授等を歴任するなど20年以上に亘り機能性食品業界での経験を有しております。 同氏は現在、当社グループにおきましても経営方針や事業戦略全般の策定、学会・食品業界・医薬品業界等との人脈とそれらに付随した営業力などで、取引関係の維持や構築に関して重要な役割を果たしております。 当社グループでは、過度に同氏に依存しないよう、会社組織として、組織的な対応の強化をすすめ、権限委譲や人員の拡充をはかっておりますが、何らかの理由により同氏の業務の遂行が困難となった場合には、事業運営等の一部に支障が生じる可能性があります。② 人員の確保について 当社グループの事業拡大にあたっては、当社グループ事業に関する食品・化成品等の専門的な知識・技能を有する研究員を確保することが不可欠であります。当社グループは今後も事業拡大のため、共同研究を実施している各大学との人事交流面での連携、人材募集のフォーラム等への参加や社内教育の充実、また、様々なインセンティブプランを設けるなどにより、積極的に優秀な人材確保のための努力をいたしますが、人員計画が予定通りに進むとは限りません。人材の確保が順調に進まない場合には、研究開発に遅れが生じるなど当社グループの事業展開に影響を与える可能性があります。 (2) 営業展開に関する事項① ビジネスモデル上のリスクについて 当社グループでは会社設立以来、研究開発に主軸をおいた経営形態を実践してまいりましたが、国内・海外のいずれの市場とも、目標とする可能性の一端を達成しているに過ぎません。そのため、販売実績・販売期間とも限られたものがあり、技術開発の進捗状況、事業展開の拡がりといった内部要因だけでなく、食品衛生法等の法令の改正や機能性食品業界の市場情勢等の外部要因によっても当社グループの今後の事業展開及び経営成績に影響を与える可能性があります。 当社グループは今後の事業展開として、「BtoB事業」「BtoC事業」「バイオメディカル事業」の3事業を主要事業として強化していくことを打ち出しております。これらの事業の更なる強化に伴い、過年度の経営成績が今後の当社グループの経営成績等を判断する材料としては不十分である可能性があるほか、以下の可能性があるものと考えております。a.バイオメディカル事業に関するリスク バイオメディカル事業においては、慎重な判断に立ち、長期間においての事業計画を策定し、またリスク分散・極小化の観点から製薬会社、公的研究機関等との共同研究による前臨床試験等の展開を計画しておりますが、その将来性は不確実性を伴うものであり、以下に想定されるような事象が生じた場合には、当社グループの事業展開及び経営成績に影響を与える可能性があります。・研究開発において想定していた成果が得られず開発の中止に至る場合や、開発の遅延等による研究開発期間の長期化等により、想定以上に研究開発費がかさむ場合には、研究開発費として投下した資金の回収が遅延し、又は回収が不能となり、当社グループの事業展開及び経営成績に影響を与える可能性があります。・医薬品の候補物質の特定等に成功しても、製薬企業等の導出先(ライセンスアウト先)が見つけられない場合には、研究開発費として投下した資金の回収が不能となり、当社グループの事業展開及び経営成績に影響を与える可能性があります。・当社グループのニワトリモノクローナル抗体作製技術:「ALAgene technology(アラジンテクノロジー)」により開発した抗体が、これまでに新薬として承認された実績はなく、将来において、新薬開発実績が生み出せない場合には、研究開発費として投下した資金の回収が不能となり、当社グループの事業展開及び経営成績に影響を与える可能性があります。・競争環境等の変動により、当初期待していた通りに開発、販売が進捗せず、計画通りのマイルストーン収入、ロイヤリティ収入が得られない場合や、得られたとしても必要な採算性を確保できない場合には、研究開発費として投下した資金の回収が不能となり、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。 b.BtoC事業に関するリスク BtoC事業の強化のために、今後積極的に販売促進活動を行ってまいりますが、当社グループが行うBtoC事業に関し、以下に想定されるような事象が生じた場合には、当社グループの事業展開、財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。・広告媒体の費用対効果の検証や、広告宣伝費等の経費の効率的な使用に努めてまいりますが、想定外に経費がかさむことや支払った広告宣伝費に見合う売上を計上できない場合には、計画通りの収益性を確保できず、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。・BtoC事業で取り扱う製品については、品質・有効性・安全性確保のために必要な規定をした「医薬品医療機器等法(薬機法)」の規制を受け、製品の表示・広告においては、主に「薬機法」、「不当景品類及び不当表示防止法(景品表示法)」、「健康増進法」、「食品衛生法」、「農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律(JAS法)」の規制を受けており、不当(虚偽・誇大)な表示や広告等が禁止されております。また、販売においては、禁止行為や解約事項等を規定した「特定商取引に関する法律(特定商取引法)」や「消費者契約法」等の規制を受けます。当社グループでは、関係諸法令への適合状況のチェック体制を整備しておりますが、上記法令等に抵触する事象の発生や、今後予期せぬ法律規制強化等があった場合には、計画通りの販売活動を行うことができず、当社グループの事業展開及び経営成績に影響を与える可能性があります。・BtoC事業で取り扱う製品については、細心の注意を払い製造委託・販売を行っておりますが、予期せぬ事態の発生等により安全性に問題が生じた場合には、損害賠償請求の発生、リコール(販売した製品の回収等)の実施、当社グループ製品への信用力の低下等により、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。また事実とは異なる根拠のない風評等が起こった場合においても、当社グループ製品への信用力の低下を招き、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。・BtoC事業において、一部インターネットを通じて製品を販売しておりますが、今後、インターネット等の利用者及び関連業者を対象とした法的規制が新たに整備され、これらの法令により当社グループの業務の一部が規制を受けるような場合には、計画通りの販売活動を行うことができず、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。・BtoC事業において、インターネット及びコンピューターシステムを使用しておりますが、何らかの原因により当社グループサーバーへの一時的な過負荷や外部からの不正な手段によるアクセス、担当者の過誤によるシステム障害等が発生する可能性があります。このようなトラブルが発生した場合には、一時的に受注業務及び配送業務を行うことができず、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。・BtoC事業のレストラン運営において、食中毒、異物混入等の食品衛生上の問題、店舗での事故、自然災害等が発生した場合、営業停止や損害賠償等により、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、カスタマーハラスメント等による従業員の就業環境の悪化、人手不足、人件費や食材価格等の上昇は、店舗運営及び収益性に影響を及ぼす可能性があります。当社グループでは、食品衛生管理の徹底、従業員教育及び店舗運営体制の整備等により、これらのリスクの低減に努めております。 ② 売上高における特定製品への依存度が高いことについて 当社グループの「ニューモ育毛剤」をはじめとした「ニューモシリーズ」は当社グループの主力製品であります。今後何らかの理由によりこれらの仕入又は販売に関して不測の事態が生じた場合には、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。 ③ 新製品販売動向の業績への影響について 当社グループで販売しております、機能性食品、健康食品、化粧品等は消費者の嗜好に影響を受けやすく、そのライフサイクルは比較的短い傾向にあります。当社グループでは会社設立以来、安定的・継続的な経営を維持すべく研究開発に主軸をおきながら機能性素材製品の開発と販売を進めてまいりました。その結果、「ファーマギャバ」、「カテキン」、「ボーンペップ」、「ランペップ」の既存製品に続きまして、近年では「Cerepron(セレプロン)」、「HGP」等を発売し、製品ラインナップの拡充に努めてまいりました。また、BtoC事業において販売する製品についても当社グループが開発した素材を採用することで、製品ラインナップの拡充に努めております。当社グループでは今後も新製品の開発と、製品応用分野の拡大を目指した事業展開を進める方針でありますが、計画通りに新製品の開発及び製品応用分野への拡大が進まなかった場合、あるいは新製品の販売動向が期待通りに進まなかった場合、機能性素材市場での販売拡大が計画通りに進まず、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があるほか、ビジネスモデルにも変更が生じる可能性があります。 ④ 競合について 当社グループでは製品の開発・発売に関しては、製品の品質・価格、生産方法の知的財産権などで他社製品に対して優位性をもった製品を開発することを方針とし、今後の成長性と高い収益性を実現するべく事業展開をすすめてまいりましたが、食品メーカー、製薬メーカーや化学品メーカー等がその一部門または子会社を通じて機能性食品分野での事業展開を拡大することや、新たに事業展開を開始するなどにより、一層、競合関係が激化することが推測されます。当社グループでは今後も明確に他社との差別化が図られる分野、収益性の高い分野、競合が少ない分野などにターゲットを絞った戦略的な経営を進める方針でありますが、競合他社が同様の製品を当社グループよりも先に開発・販売した場合、あるいは当社グループよりも優れた製品を開発・販売した場合等には、他社製品に対する優位性が低下し、計画通りの販売活動ができず、当社グループの事業展開及び経営成績に影響を与える可能性があります。 ⑤ 新規事業について 当社グループは、「BtoB事業」「BtoC事業」「バイオメディカル事業」の3事業を主要事業としており、積極的に事業を拡大してまいりました。今後も持続的な成長と収益源の多様化を進めるために、戦略的に新規事業を立ち上げる可能性があります。しかし、新規事業を開始した際には、その事業固有のリスク要因が加わると共に、新規事業を遂行していく過程では、急激な事業環境の変化をはじめとして様々な予測困難なリスクが発生する可能性があります。その結果、当初の事業計画を達成できない場合には、新規事業費用として投下した資金の回収が遅延し、又は回収が不能となり、当社グループの事業展開、経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 (3) 生産体制及び生産管理に関する事項① 委託生産に伴うリスクについて 当社グループは機能性食品の新しいビジネス形態を構築すべく、研究開発部門とマーケティング・営業部門で社内体制の整備・拡充を図りつつ、生産方法に関する知的財産権の確保、製造方法・生産工程の確立や衛生管理面の確認等は当社グループが行う一方で、取扱製品の生産は社外の協力工場に委託をする経営体制を敷いております。そのため安定供給できる生産委託先の確保が当社グループにとって主要な経営課題のひとつであり、当社グループでは、生産の外部委託により生じ得る製品の安定供給や製品の品質確保といった様々なリスクを回避するため、当該協力工場の生産能力や生産管理体制の整備等に関する事前調査、秘密保持に関する契約の締結、継続的な情報交換による状況確認や、複数の委託協力工場の選定等により、万が一に備えた体制の整備を図っております。また、製品毎にその製品に最適な当該協力工場を選定しているほか、新製品の発売及び既存製品の増産に対しては、十分な対応ができるように事前に当該協力工場の調査・確認を実施しておりますが、計画通りに取引先の需要に応じた製品を適時安定供給できるという保証はありません。何らかの理由で既存の生産委託先での生産が中止された場合、速やかに代替先を確保できるという保証もありません。 当社グループでは今後もかかるビジネス形態による経営体制を継続する方針であり、外部委託生産会社との関係変化あるいは協力工場を起因とする問題等が発生した場合には、製品の製造遅延・停止などが生じ、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。 ② 衛生管理上の問題発生の可能性について 当社グループの事業分野である食品、健康食品等は、食品衛生法に基づいた衛生管理が求められており、当社グループ及び外部の生産委託工場でもそれら法令等を遵守した施設の整備、器具・容器包装資材の管理や製造工程等の管理運営を行っております。近年、「食の安全性」に関する消費者の視点が一層厳しくなっているため、当社グループでも衛生管理を経営の重要課題の1つとしております。当社グループでは衛生管理上の問題発生を防ぐべく、生産委託工場との情報・連絡の徹底、製造工場への立ち入り検査の実施、製造工程途中での抜き取り検査の実施、完成製品の規格化と安全性試験の徹底などにより衛生管理面の強化を図っておりますが、予見できない衛生管理上のトラブル等が発生した場合には、当該製品の販売が不能となる等により、計画通りの販売活動ができず、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。 (4) 研究開発に関する事項① 技術革新について 近年バイオ関連業界の技術進歩はめざましいものがあります。また、国立大学等の独立行政法人化やTLO(技術移転機関(Technology Licensing Organization))を通じた大学等の知的財産権の活用などの動きも見られ、それに併せて技術開発力のある大学発のバイオベンチャー企業も多数輩出されています。当社グループでは、開発初期の段階からマーケティング・開発の両面に亘った検討を行い、また、外部協力者との積極的な共同研究や、事業の選択と集中を実践することで、開発の企画段階から製品の上市までの時間短縮を進めることにより事業成功の確率の向上を図っております。また、現状製品のリニューアルや新製品の開発から次世代の研究開発用範囲の拡大等の異なった世代の開発を進めること、製品の応用範囲の拡大などによって、競合他社の技術進歩に対して、リスク分散を図ることを実践しております。 しかし、今後、必ずしも本戦略が予定通り進む保証はなく、他社の技術革新の進捗状況によって当社の研究成果が陳腐化することなどが発生した場合には、他社製品に対する優位性が低下し、計画通りの販売活動ができず、当社グループの事業展開及び経営成績に影響を与える可能性があります。 ② 医薬品の開発について 当社グループでは、会社設立以来、研究開発主導型の企業経営を行い、食品分野を中心に機能性素材の開発を実施してまいりました。また、当社グループでは、それら機能性素材の開発で培った技術をベースとして、10年以上の期間にわたり、医薬品開発等の研究を継続しております。医薬品開発等の創薬事業は、薬機法に基づく臨床試験の実施や、医薬品としての効果・効能や安全性も含めた試験等が必要となることから、食品関連の素材開発に比べて長期に亘る開発期間と多額の研究開発投資が必要となります。一般に創薬事業及び医療関連事業は成否リスクが高く、また、現在のところ当社グループにはそれら事業についてのノウハウ・開発実績が少ないことから、事業推進にあたっては研究内容が実用化した際の市場性、実用化までの期間、実用化の可能性、投下資金等について多面的な検討を行い、かかるリスクの回避に努めますが、研究開発活動が計画通りに進む保証はなく、必ずしも期待通りの効果を得られるという保証もないため、全ての研究内容が当社グループの経営成績に対して寄与するものではありません。 (5) 関連会社に係る減損処理等について 当社グループは、今後の事業展開次第では、関連会社の数は増減する可能性があります。共同出資による会社設立や出資等に際しては、事業性及び将来性について十分に検討した上で、出資・投資判断を行っておりますが、当該関連会社が必ずしも想定通りに収益を計上できるとは限りません。当該関連会社が想定通りに収益を計上できない状況が続いた場合には、関連会社への投融資資金やのれん等について減損処理等の損失を計上することにより、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。 (6) M&A等(買収、合併、営業の譲渡・譲受、出資)による事業拡大に関する事項 当社グループは、企業価値拡大を目指し、成長路線の一環として積極的にM&A等を活用して企業価値の拡大化を図ることを経営方針の一つとしておりますが、当該M&A等の施策により当初期待した効果が得られない場合には、のれん及び無形資産について減損処理等の損失を計上することにより、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 (7) 社外要因に関する事項① 新種の病原体等の被害を受ける可能性について 当社グループでは現在、食品及び健康食品に関わる分野を主軸にした国内・海外への事業展開を行っておりますが、新種の病原体の蔓延等により販売・製造の両面で事業遂行上支障が発生した場合には、計画通りの販売活動ができず、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。 ② 海外の経済、法制、政策等の影響を受けることについて 当社グループでは、会社設立当初より、営業・開発の両面にわたり海外提携先・取引先の開拓及び関係強化に努めてまいりました。その結果、韓国・台湾・中国・北米(米国、メキシコ)・東南アジア(タイ・マレーシア・インドネシア・ベトナム等)での継続的な取引関係の構築を進めております。海外進出の際には、当該国の市場性、取引先の選定等だけでなく、経済・政治情勢、法制面などを検討した上で、営業戦略を推進しておりますが、当該国の経済、法律、政策等により取引関係の中断などが発生した場合には、計画通りの販売活動ができず、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。 ③ 為替相場の変動について 当社グループにおける海外取引は、大半が円建て、一部を外貨建てにより取引しております。円建てによるものは、通常は為替の変動が経営成績に影響を与えることはありませんが、急激な円高となった場合、円建ての販売先にとって当社グループからの販売価格が高騰することとなるため、当社グループに対して価格引き下げ要求が行われた場合には、売上減少等により、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。また、外貨建てによるものは、換算時の為替レートにより円換算後の価値が影響を受けた場合には、為替差損等により、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。 ④ 機密保持に関するリスクについて 当社グループでは、研究開発活動を主力においた事業展開をすすめるなかで、生産方法に関するノウハウ等の営業秘密の管理が重要であると認識しております。当社グループでは、社内での機密情報管理の徹底を図っておりますが、自社からの情報漏洩リスクを完全に防止できるという保証はありません。また、当社グループの事業には、大学・企業などとの共同研究や外部協力工場への生産委託など、当社グループ開発技術に関して外部協力機関との関係強化が必須であることから、外部協力機関への情報開示にあたっては機密保持契約を締結するなどの方法によって、機密情報の漏洩防止に努めておりますが、全ての機密情報について漏洩が防止できるという保証はありません。かかる問題を完全に回避することは困難で、営業秘密が漏洩された場合には、研究開発情報や生産方法に関するノウハウを第三者に利用されることで、計画通りに事業活動が進まず、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。 ⑤ サイバー攻撃等のリスクについて 当社グループでは、BtoC事業において、多くの通信ネットワークやコンピューターシステムを利用しております。近年におけるサイバー攻撃の高度化・巧妙化を想定し、当社グループにおいても技術的対策を取ると共に、セキュリティ面での信頼性の高い外部委託先を選定すること等により対策をとっておりますが、想定を超えるサイバー攻撃などによりコンピューターシステムや営業活動を部分的に停止することを余儀なくされた場合、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。 ⑥ 取引先の信用リスクについて 当社グループは販売会社、金融機関、サプライヤーなど様々な地域の数多くの取引先と取引を行っており、取引先の債務不履行などが発生するリスクに晒されております。当社グループは、これらの取引先の信用情報、財務情報をもとに随時又は継続的な評価を行うことで、かかるリスクを削減するよう努めております。しかしながら、経済情勢によっては、販売会社、金融機関及びサプライヤーの経営破綻のような予期せぬ事態が発生した場合には、債権回収が滞ること等により、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 ⑦ 有価証券の価格変動について 当社グループは、戦略的な理由や取引関係維持等の理由により市場性のある有価証券を保有する場合があり、それらの有価証券の価格変動リスクを負っております。このため株価や債券価格の大きな変動が発生した場合には、想定外の減損が生じる等により、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 ⑧ 自然災害等について 当社グループは、日本国内において、主たる事業運営に関わる重要な拠点を、外部委託先を含めて多数有しております。各事業所では、自然災害等に対する防災対策や安全活動を推進するとともに、コールセンターや物流拠点においては、分散化を行うことでリスクの回避を行っております。 しかしながら、想定以上の大規模災害等より当社グループの制御不能な事態が発生した場合には、受注処理及び商品出荷業務並びに営業・開発活動に影響を与える可能性があります。また、貴重な人的資源に重大な影響を与え、当社グループの今後の事業展開及び経営成績に影響を与える可能性があります。 ⑨ 感染拡大によるリスクについて 当社グループでは、感染症予防対策に対して、政府や都道府県等関係機関の指針に沿った感染拡大防止策の徹底をはじめとして、従業員に対する安全衛生に関する意識・知識向上のための注意喚起、WEB会議や時差出勤、在宅勤務等の実施による感染抑制策を講じており、現時点における事業展開及び経営成績への影響は生じておりません。 しかしながら、世界的規模での感染症が特に国内において爆発的に流行した場合には、当社グループの事業活動に係る生産体制、物流体制、又は営業活動に支障が生じ、大きな損失が発生し、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。また、貴重な人的資源に重大な影響を与え、当社グループの今後の事業展開及び経営成績に影響を与える可能性があります。 (8) 個人情報保護について 当社グループは、BtoC事業を行う上で、顧客情報を取得し保有しております。当社グループでは、個人情報保護方針を定め、個人情報の適正管理に努めております。個人情報保護については、法律の遵守だけではなく、情報漏洩による被害防止を行う必要があります。当社グループは、「個人情報保護法」に規定する個人情報取扱事業者として、個人情報を厳正かつ慎重に管理しておりますが、万一、外部からの不正アクセス等により個人情報が社外に漏洩した場合、損害賠償請求や社会的な信用失墜により、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。 (9) 主要な事業活動の前提となる事項について 当社グループは、主要な事業活動の一つであるBtoC事業において、化粧品及び医薬部外品を国内にて製造販売するため、「薬機法」に基づく製造販売業・製造業の許可を必要としております。当社グループの該当事業会社各社ではその許可を取得しており、法令の定めに基づき5年毎の更新その他必要な手続きを行っております。当社グループでは、「薬機法」及び関連法規制の遵守を徹底しておりますが、「薬機法」第74条の2(承認の取消し等)等に抵触し、業務の全部若しくは一部の停止を命ぜられ、又は化粧品事業及び医薬部外品事業の製造・販売に関する厚生労働省からの許可を取り消された場合、あるいは、これらの法規制が変更された場合、また予測していない法規制等が新たに設けられた場合には、当社グループの事業活動が制限され、当社グループの経営成績に重大な影響を与える可能性があります。(BtoC事業に係る主要な許可の取得状況等)取得会社許可の名称有効期限取消事由及び該当状況㈱ファーマフーズ医薬部外品製造販売業許可2030年6月30日(許可の取消)「薬機法」第75条第1項に定められる事由に該当した場合(該当状況)上記取消事由に該当する事項はありません。㈱ファーマフーズ化粧品製造販売業許可2030年6月30日㈱フューチャーラボ化粧品製造販売業許可2030年2月24日㈱メディラボ化粧品製造販売業許可2028年1月17日明治薬品㈱第二種医薬品製造販売業許可2030年2月15日明治薬品㈱医薬部外品製造販売業許可2030年2月15日 (10)食品衛生法や農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律(JAS法)等の規制について 当社グループは、現在、機能性食品素材の開発・販売を主力に事業展開を進めており、その製造や販売にあたっては、前項に掲げるものの他、JAS法等の規制を受けております。当社グループでは、当社グループ及び外部委託生産会社等により、それら法令に従った取り扱いがなされるよう所轄の保健所等に対する届出、各種許可事項の申請や許可の取得ならびに製品に関する表示の確認等を実施しておりますが、食品衛生法に違反した場合には、営業許可の取り消しや営業許可の更新が認められないなど、当社グループ事業に支障が生じる可能性があります。当社グループでは、かかる事態を回避すべく、当社グループ及び外部委託生産会社等について衛生管理面の検査の実施や各種届出・許可の確認等を行っておりますが、法令の改正等に対応するため新たな費用が発生した場合や、不測の事態が発生した場合に当社グループの対応ができない場合、また、その対応が遅れた場合等には、計画通りの販売活動ができず、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。 (11)資金調達に関する事項 当社グループは、主に金融機関より設備資金、運転資金及びM&A資金の借入を実施しております。金融市場の動向には十分留意しておりますが、全般的な市況及び景気の後退、金融収縮、当社グループの信用力の低下等の要因により、当社グループが望む条件で適時に資金調達できない可能性もあります。その結果、計画通りの戦略投資や研究開発投資ができず、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。また、将来増資などのエクイティ・ファイナンスを実施した場合には、当社の発行済株式数が増加することにより1株当たりの株式価値が希薄化する可能性があります。 (12)重要な訴訟等の発生によるリスクについて 当社グループが事業活動を進めていく中で、取引先や第三者との間で様々な訴訟に発展することが想定されます。それらの訴訟において、当社グループの主張又は予測と相違する結果となった場合には、その請求内容等によっては、想定外の損失が生じる等により、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。 (13)固定資産の減損について 当社グループが保有している固定資産について、著しい時価の下落・収益性の低下等に伴い資産価値が低下した場合は、減損が生じる等により、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 (14)知的財産権に関する事項① 特許の取得状況等に関する事項 当社グループでは、研究開発により得られた成果(発明)を開発部門にて取りまとめ、戦略的な特許出願を行っております。その結果、2026年7月31日現在当社グループ全体で141件(国内登録37件、海外登録31件、出願中73件)の特許を出願・登録し、今後、一層、知的財産権の確保のため、新規出願並びに出願済特許の登録の増加を図っていく方針であります。しかしながら、当社グループが出願した全ての特許が登録されるとは限らず、また、期間満了などにより消滅した場合には、他社製品に対する競争力が低下することで、当社グループの事業展開及び経営成績に影響を与える可能性があります。 また、特許が成立した場合でも、当社グループの技術を超える技術が他社によって開発され、当社グループの特許が競争力を失う可能性があることや、競合他社により当社グループ特許が侵害されるなどの不測の事態が発生した場合には、他社製品に対する競争力を維持することができず、当社グループの事業展開及び経営成績に影響を与える可能性があります。 ② 他社の知的財産権等の侵害について 当社グループと同様の事業展開を実施している他社も多数の特許権及び商標権等の知的財産権を有しております。当社グループでは、当社グループが他社の知的財産権に抵触することがないように、社内での調査や弁理士事務所等を通じた調査・確認を適宜実施し、事業展開並びに特許戦略の決定判断をしておりますが、当社グループは多岐にわたる研究開発活動や事業展開を推進していることから、知的財産権に関して訴訟・クレームが発生しないという保証はありません。 現在、当社グループ事業に関して知的財産権についての第三者との間での訴訟やクレームの発生の認識はしておりません。しかしながら、研究開発を主力とした事業を展開する当社グループにおいて、知的財産権の侵害等に関して全ての問題発生を回避することは困難であり、かかる問題が発生した場合には、他社への損害賠償金やロイヤリティの支払い、差止請求などによりに当社グループの事業展開に支障がでる可能性があり、その結果、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 (15)コンプライアンスに関するリスクについて 当社グループは、さまざまな事業分野において、法令、規則等の適用を受けて事業活動を行っております。当社グループにおいては、取締役及び従業員が、国内外の法令、慣習その他全ての社会的規範を遵守することを定めるとともに、コンプライアンス委員会を定期的に開催し、全社員にコンプライアンス教育を実施するなど、グループ全体への徹底を図っております。しかし、それらに違反する行為が発生した場合、監督官庁等からの処分や訴訟の提起等により、当社グループの社会的な信用が低下し、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。 (16)内部統制に係るリスクについて 当社グループは上場企業として、金融商品取引法に基づく財務報告に係る内部統制に関する要件を満たす必要があり、内部統制システムの構築は、極めて重要であると認識しております。これらの内部統制システムの設計、実施には多くの管理、人材、その他資源が必要になり、内部統制上の重大な欠陥、弱点が認められた場合、システム改善に要する資源投入等により追加的コストが発生する可能性があります。 当社グループは、常に内部統制システムの強化を図るべく検討・見直しを続けておりますが、財務報告に関わる内部統制に欠陥がある場合、または内部統制の逸脱により、適時開示義務を充足できない場合には、投資家及び経営者等の利害関係者の正確な意思決定を妨げる可能性があります。また、欠陥の重大性や原因等の程度に応じて様々な法的責任が課せられ、金融市場における資金調達力が制限される可能性があります。

このページのバフェット流コメンタリーは順次自動生成中です。生成されると、ここに「数値の読み解き方」「同業比較」「投資判断のポイント」を表示します。

もっと深く分析したい?

モート先生 AI が ファーマフーズ の事業を 4 賢人の理論で詳しく解説します

モート先生に聞く →