事業の概要
- 社会インフラ建設・保全宮地エンジニアリンググループは、橋梁、建築物、沿岸構造物などの社会インフラの建設、保全、更新を主な事業としています。具体的には、これらのインフラの設計、施工、工事管理などを請け負うことで収益を得ています。日本全国の重要な交通網や生活基盤を支える役割を担っており、公共性の高い事業が中心です。
- 持株会社体制当社は、事業会社である宮地エンジニアリング株式会社やエム・エム ブリッジ株式会社などを傘下に持つ持株会社です。これにより、グループ全体の経営戦略の策定や資源配分を効率的に行い、各事業会社の専門性を活かしながらグループとしての収益最大化を目指すビジネスモデルです。各事業会社がそれぞれの専門分野で事業を展開しています。
- 多様な鋼構造物事業主力事業は橋梁等の鋼構造物であり、新設橋梁の設計・製作・現場施工から、既設橋梁の維持・補修・補強まで幅広く手掛けています。その他、大空間・超高層建築物、鉄塔、煙突、工場建物、耐震・免震工事なども行い、多岐にわたる鋼構造物関連のニーズに応えることで収益を上げています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
- 宮地エンジニアリング事業このセグメントは、主に新設橋梁の設計・製作・現場施工、既設橋梁の維持・補修・補強、橋梁周辺の鋼構造物や複合構造物の設計・製作・現場施工を行っています。その他、大空間・超高層建築物や鉄塔、煙突、工場建物、耐震・免震工事なども手掛けており、売上高は444.35億円、営業利益は40.13億円と、グループの主力事業の一つです。
- エム・エム ブリッジ事業このセグメントは、橋梁や沿岸構造物などの設計・製造、据付、販売及び修理を主な事業としています。宮地エンジニアリング事業と同様に、社会インフラを支える重要な役割を担っており、売上高は302.78億円、営業利益は51.56億円と、グループ全体の収益に大きく貢献しています。
- 社会インフラ建設・保全両セグメントともに、橋梁や建築物、沿岸構造物といった社会インフラの建設、保全、更新を事業の中核としています。日本全国の交通網や生活基盤の維持・強化に貢献しており、公共性の高い事業が中心です。これらの事業を通じて、安定的な収益基盤を構築しています。
2025-03 セグメント別業績
| セグメント | 区分 | 売上(億) | 営業利益(億) | 営業利益率 |
|---|---|---|---|---|
| MIYAJIENGINEERING | 事業 | 444 | 40 | 9.0% |
| MMBRIDGE | 事業 | 303 | 52 | 17.0% |
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
3【事業の内容】当社グループは、当社および子会社5社で構成され、橋梁、建築、沿岸構造物等の社会インフラの建設、保全・更新の事業に関する設計、施工・工事管理等の請負を主として行っております。当社は事業会社である宮地エンジニアリング株式会社、エム・エム ブリッジ株式会社等の支配、管理を目的とする持株会社であります。なお、当社は、有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当しており、これにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することとなります。当社グループは、事業を基礎としたセグメントから構成されており、「宮地エンジニアリング」、「エム・エム ブリッジ」の2つを報告セグメントとしております。「宮地エンジニアリング」とは、宮地エンジニアリング株式会社で、新設橋梁の設計・製作・現場施工、既設橋梁の維持・補修・補強、橋梁周辺鋼構造物、複合構造物の設計・製作・現場施工、その他鋼構造物の製作・現場施工、FRP構造物の販売、プレストレストコンクリート橋梁、その他土木事業、大空間・超高層建築物、鉄塔、煙突、工場建物、既設構造物の耐震・免震工事等を行っております。「エム・エム ブリッジ」とは、エム・エム ブリッジ株式会社で、橋梁、沿岸構造物等の設計・製造、据付、販売及び修理を行っております。事業の系統図は次のとおりであります。
事業の優位性(モート)
事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
| 価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い | 弱い 主要原材料である鋼材の価格変動・調達リスクがあり、価格高騰や品不足が採算悪化に繋がる。 |
|---|---|
| 参入障壁新規参入を阻む要因の種類 | 規制 建設業法等の法的規制を受けており、遵守できない場合は行政処分や刑事処分、民事訴訟のリスクがある。 |
| 顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい | 高い(依存) |
| 景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか | シクリカル |
| 設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか | 維持投資 |
| 規制依存規制は障壁にも足枷にもなる | 高い |
会社が挙げる主要リスク:特定の製品・顧客への依存度 / 主要原材料の価格変動・調達リスク / 工場の操業に伴うリスク
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 6 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
金属製品製造業であり、特許やブランドによる明確な無形資産の優位性は確認できない。一般的に、この業種では技術力や品質が重視されるが、それが特許等で保護されているとは限らない。
スイッチングコスト★★☆☆☆
プラント建設やメンテナンスは、長期的な関係性や実績が重視されるため、顧客が安易に他社へ乗り換えることは難しい。しかし、特定の技術や設備にロックインされるほどの強いスイッチングコストではない可能性がある。
ネットワーク効果☆☆☆☆☆
事業内容から、ユーザー数の増加がサービス価値を向上させるネットワーク効果は期待できない。BtoBの受託生産・建設が中心であり、プラットフォーム型ビジネスではない。
コスト優位★☆☆☆☆
金属製品の製造・加工において、規模の経済や効率化によるコスト優位性は一定程度存在する可能性がある。しかし、競合他社も同様の取り組みを行っていると考えられ、構造的な圧倒的コスト優位性は見出しにくい。
規模の経済★★★☆☆
プラント建設や大型構造物の製造においては、大規模な設備投資や技術力、実績が求められるため、参入障壁が存在する。業界内で一定の地位を築いていることは、効率規模の優位性を示唆する可能性がある。
- 社会インフラの専門性橋梁や建築、沿岸構造物といった社会インフラの建設・保全・更新に特化した高い専門技術と実績を有しています。長年にわたる経験とノウハウは、新規参入企業が容易に追いつけない強みとなり、国や地方自治体、高速道路会社、鉄道会社などからの信頼と安定的な受注に繋がっています。
- グループシナジーの活用持株会社体制により、宮地エンジニアリングとエム・エム ブリッジという二つの主要事業会社がそれぞれの強みを活かし、連携することで事業の幅を広げています。例えば、新設橋梁から既設橋梁の補修まで一貫して対応できる体制は、顧客にとっての利便性向上と、グループ全体の競争力強化に貢献しています。
- 広範な顧客基盤公共事業が中心でありながらも、国や地方自治体だけでなく、各高速道路会社、鉄道会社、大手建設会社など、多様な顧客から幅広く受注しています。これにより、特定の顧客への依存リスクを分散し、安定した事業運営を目指すことが可能になっています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
経営戦略
有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営の基本方針当社グループは、「橋梁、建築、沿岸構造物等の社会インフラの建設、保全・更新の事業を通じ、豊かな国土と明るい社会創りに貢献する」ことを経営理念としております。この経営理念に基づき、コンプライアンス・リスク管理体制を整備・適切に運用して、公正な競争、社会や顧客のニーズに応える安全で優れた製品・施工・サービスを提供し、グループの持続的な成長の実現・維持を目指すとともに、株主・投資家をはじめ取引先、従業員、地域社会などのすべてのステークホルダーに対して企業としての社会的責任を全うできるよう努めてまいります。 (2)経営環境、経営戦略及び優先的に対処すべき課題わが国経済の見通しにつきましては、雇用・所得環境の改善や各種政策の効果が緩やかな回復を支えるとともに、「責任ある積極財政」の考えの下、日本経済の強さを取り戻すため、生活の安全保障・物価高への対応、危機管理投資・成長投資による強い経済の実現、防衛力と外交力の強化を柱とする「「強い経済」を実現する総合経済対策~日本と日本人の底力で不安を希望に変える~」(2025年11月21日閣議決定)およびその裏付けとなる令和7年度補正予算ならびに令和8年度予算が迅速かつ着実に執行されることが期待されております。そのような状況下、当社グループの主力である橋梁事業におきましては、厳しい事業環境が次期中期経営計画(2027~2031年度)期間の前半まで継続する見込みであり、2027年3月期の発注見通しにつきましても、新設関連で1,800億円、大規模更新・保全関連で1,950億円(いずれも当社推定値)と、いずれも前年度実績を下回ると予想しております。新設関連においては依然として熾烈な受注競争が続いておりますが、事業規模約7兆円の高速道路の大規模更新工事を含む大規模更新・保全関連においては、更新・保全が必要となる箇所が増え続けている状況を踏まえ、次期中期経営計画期間の後半には発注量が回復していくものと見込まれております。また、大阪湾岸線西伸部や名神湾岸連絡橋などの高難度ビッグプロジェクトが着実に進められているほか、第二関門橋を含む下関北九州道路(下北道路)も都市計画決定され、基本方針策定に向けた作業が進められており、さらには「強い経済」を実現する総合経済対策の推進により、新設関連を含めた市場環境の回復なども期待されていることから、中期的には当社グループが飛躍する事業環境であると考えております。また、鉄道関連や大空間・特殊建築物、沿岸構造物などの民間工事におきましても、引き続き施工難易度の高い首都圏ターミナル駅の再開発事業や連続立体交差事業、都市部の大中規模再開発事業などの大規模プロジェクトが数多く計画されており、安全・安心で高度な技術力を持つ当社グループが活躍できる余地がまだ多くあると考えております。当社グループは、現中期経営計画の最終年度となる2026年度においても各種施策を着実に推進するとともに、グループとしての経営管理体制を一層強化し、激変している事業環境下においても安定した黒字体質を確固たるものとするように努め、グループの中核である宮地エンジニアリング株式会社、エム・エム ブリッジ株式会社がワンチームとなり、持続的な成長と事業の発展を図ってまいります。また、国内鋼橋市場の変化・動向を踏まえ、持てる経営資源を新設関連工事、大規模更新・保全関連工事、民間工事(鉄道関連、大空間・特殊建築物、沿岸構造物の工事を含む)に適切に配分した最適経営を行います。併せて、技術開発やDX(デジタルトランスフォーメーション)に基づく生産性向上に努めるとともに、人材の確保・育成、女性活躍を推進し、働き方改革を進めてまいります。なお、2027年3月期の連結業績につきましては、2026年3月期第2四半期決算説明会において公表した利益目標値を上回る、売上高550億円、営業利益23億円、経常利益24億円、親会社株主に帰属する当期純利益20億円と予想しております。また、グループの持続的成長を担保するための次期中期経営計画(2027~2031年度)の具体的な内容につきましては、2027年3月期中に公表する予定です。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営の基本方針当社グループは、「橋梁、建築、沿岸構造物等の社会インフラの建設、保全・更新の事業を通じ、豊かな国土と明るい社会創りに貢献する」ことを経営理念としております。この経営理念に基づき、コンプライアンス・リスク管理体制を整備・適切に運用して、公正な競争、社会や顧客のニーズに応える安全で優れた製品・施工・サービスを提供し、グループの持続的な成長の実現・維持を目指すとともに、株主・投資家をはじめ取引先、従業員、地域社会などのすべてのステークホルダーに対して企業としての社会的責任を全うできるよう努めてまいります。 (2)経営環境、経営戦略及び優先的に対処すべき課題わが国経済の見通しにつきましては、雇用・所得環境の改善や各種政策の効果が緩やかな回復を支えるとともに、「責任ある積極財政」の考えの下、日本経済の強さを取り戻すため、生活の安全保障・物価高への対応、危機管理投資・成長投資による強い経済の実現、防衛力と外交力の強化を柱とする「「強い経済」を実現する総合経済対策~日本と日本人の底力で不安を希望に変える~」(2025年11月21日閣議決定)およびその裏付けとなる令和7年度補正予算ならびに令和8年度予算が迅速かつ着実に執行されることが期待されております。そのような状況下、当社グループの主力である橋梁事業におきましては、厳しい事業環境が次期中期経営計画(2027~2031年度)期間の前半まで継続する見込みであり、2027年3月期の発注見通しにつきましても、新設関連で1,800億円、大規模更新・保全関連で1,950億円(いずれも当社推定値)と、いずれも前年度実績を下回ると予想しております。新設関連においては依然として熾烈な受注競争が続いておりますが、事業規模約7兆円の高速道路の大規模更新工事を含む大規模更新・保全関連においては、更新・保全が必要となる箇所が増え続けている状況を踏まえ、次期中期経営計画期間の後半には発注量が回復していくものと見込まれております。また、大阪湾岸線西伸部や名神湾岸連絡橋などの高難度ビッグプロジェクトが着実に進められているほか、第二関門橋を含む下関北九州道路(下北道路)も都市計画決定され、基本方針策定に向けた作業が進められており、さらには「強い経済」を実現する総合経済対策の推進により、新設関連を含めた市場環境の回復なども期待されていることから、中期的には当社グループが飛躍する事業環境であると考えております。また、鉄道関連や大空間・特殊建築物、沿岸構造物などの民間工事におきましても、引き続き施工難易度の高い首都圏ターミナル駅の再開発事業や連続立体交差事業、都市部の大中規模再開発事業などの大規模プロジェクトが数多く計画されており、安全・安心で高度な技術力を持つ当社グループが活躍できる余地がまだ多くあると考えております。当社グループは、現中期経営計画の最終年度となる2026年度においても各種施策を着実に推進するとともに、グループとしての経営管理体制を一層強化し、激変している事業環境下においても安定した黒字体質を確固たるものとするように努め、グループの中核である宮地エンジニアリング株式会社、エム・エム ブリッジ株式会社がワンチームとなり、持続的な成長と事業の発展を図ってまいります。また、国内鋼橋市場の変化・動向を踏まえ、持てる経営資源を新設関連工事、大規模更新・保全関連工事、民間工事(鉄道関連、大空間・特殊建築物、沿岸構造物の工事を含む)に適切に配分した最適経営を行います。併せて、技術開発やDX(デジタルトランスフォーメーション)に基づく生産性向上に努めるとともに、人材の確保・育成、女性活躍を推進し、働き方改革を進めてまいります。なお、2027年3月期の連結業績につきましては、2026年3月期第2四半期決算説明会において公表した利益目標値を上回る、売上高550億円、営業利益23億円、経常利益24億円、親会社株主に帰属する当期純利益20億円と予想しております。また、グループの持続的成長を担保するための次期中期経営計画(2027~2031年度)の具体的な内容につきましては、2027年3月期中に公表する予定です。
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1)経営成績等の状況の概要① 経営成績の状況当連結会計年度におけるわが国経済は、景気は緩やかに回復しているものの、中東情勢の影響を注視するとともに、持ち直しの動きがみられる個人消費においても消費者マインドが弱い動きとなっていることに注意が必要な状況となっております。そのような状況下において、当連結会計年度の公共投資は引き続き予算ベースでは堅調に推移しているものの、賃金や物価の上昇に伴う施工単価高騰などの影響により、業務量ベースでの発注数量は減少傾向が続いております。当社グループの主力である橋梁事業におきましても、新設関連の金額ベースで前連結会計年度実績(2,525億円)を大幅に下回る1,990億円(いずれも当社集計値)の発注となったうえ、ここ数年は10万t以上で推移していた鋼材重量ベースの発注量でも当連結会計年度は10万tを切り9万6千t(一般社団法人日本橋梁建設協会集計値)となりました。その代替案件として発注量の増加を期待していた大規模更新・保全関連につきましても、事業予算の影響などにより新規契約の規模を縮小する動きが依然として続いており、前連結会計年度実績(1,802億円)は上回るものの2,100億円(いずれも当社集計値)の発注量となり、新設関連の減少分を補える程の発注量はありませんでした。そのような厳しい事業環境の影響を受け、受注高につきましては714億円を受注した前年同期を大幅に下回る505億77百万円(前年同期比29.2%減)となりました。その具体的な内容は次のとおりです。新設関連:熊本57号 塩浸川橋上部工(下り線)工事(国土交通省九州地方整備局)、令和7-9年度 安芸道路黒鳥高架橋上部P7-A2工事(国土交通省四国地方整備局)などの受注により、139億45百万円を受注しました。大規模更新・保全関連:東北自動車道 仙台宮城インターチェンジDランプ橋工事(東日本高速道路株式会社)、中央自動車道(特定更新等)高田川橋床版取替工事(中日本高速道路株式会社)、(修)上部工補強工事2-402(首都高速道路株式会社)などの受注により、128億43百万円を受注しました。鉄道関連:近江八幡・篠原仁保川橋りょう改築に伴う桁製作(西日本旅客鉄道株式会社)、新幹線新名神高槻Bo新設工事(名工建設株式会社 / 日本車輛製造株式会社)などの受注により、145億7百万円を受注しました。売上高につきましては、前期は大規模更新・保全関連において集中工事の影響等により大きな売上高が上がっていたものの、今期は同様の案件が無かったことなどの影響により、566億59百万円(同24.2%減)となりました。その具体的な内容は次のとおりであります。新設関連:川崎港臨港道路東扇島水江町線主橋梁部上部工事(国土交通省関東地方整備局)や第二京阪道路 門真高架橋東(鋼上部工)建設工事(西日本高速道路株式会社)などの進捗により、274億5百万円を売り上げました。大規模更新・保全関連:令和2年度 佐世保道路 佐世保高架橋(拡幅)工事や新名神高速道路 杣川橋(鋼上部工)建設工事(いずれも西日本高速道路株式会社)などの進捗により、113億8百万円を売り上げました。鉄道関連:品川駅構内環状4号線交差部新設他(鹿島建設株式会社)などの進捗により、131億78百万円を売り上げました。損益につきましても、生産効率化、工事採算性向上や働き方改革による業務効率化などの取り組みを行いましたが、売上高と同様の理由により、営業利益は45億25百万円(同50.6%減)、経常利益は48億30百万円(同49.1%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は32億64百万円(同32.7%減)となり、いずれも前期より大幅に減少しました。セグメントの業績は、次のとおりであります。(宮地エンジニアリング)受注高につきましては、厳しい事業環境の影響などにより307億6百万円(同31.8%減)となりました。売上高につきましては、新設関連の大型案件の減少などの影響により387億92百万円(同12.7%減)となりましたが、生産効率化、工事採算性向上や働き方改革による業務効率化などの取り組みにより、営業利益につきましては39億76百万円(同0.6%減)となりました。(エム・エム ブリッジ)受注高につきましては、厳しい事業環境の影響などにより198億59百万円(同24.8%減)となりました。売上高につきましては、前期に大規模更新・保全関連において集中工事の影響等により大きな売上高が上がっていたものの、今期は同様の案件が無かったことなどの影響により177億86百万円(同41.3%減)となり、それに伴い営業利益につきましても6億30百万円(同87.8%減)と大幅に減少しました。 ② 財政状態の状況資産合計は、前連結会計年度末と比較して85億76百万円減少し、820億21百万円となりました。主な要因は、建設仮勘定が20億74百万円、投資有価証券が19億24百万円、それぞれ増加したものの、現金預金が41億31百万円、受取手形・完成工事未収入金等が87億1百万円、それぞれ減少したためであります。負債合計は、前連結会計年度末と比較して99億92百万円減少し、320億32百万円となりました。主な要因は、未成工事受入金が20億39百万円増加したものの、支払手形・工事未払金等が41億2百万円、短期借入金が75億円、それぞれ減少したためであります。純資産合計は、前連結会計年度末と比較して14億15百万円増加し、499億88百万円となりました。主な要因は、非支配株主持分が7億2百万円減少した一方で、利益剰余金が7億17百万円、その他有価証券評価差額金が13億55百万円、それぞれ増加したためであります。 ③ キャッシュ・フローの状況当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末と比較して41億31百万円減少し、123億70百万円となりました。各キャッシュ・フローの状況と増減要因は以下のとおりであります。(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動によるキャッシュ・フローは、109億44百万円の資金増加(前連結会計年度は26億52百万円の資金減少)となりました。主な要因は、仕入債務の減少38億60百万円、法人税等の支払額23億10百万円があった一方で、税金等調整前当期純利益49億66百万円の計上、減価償却費16億30百万円の計上、売上債権の減少87億1百万円、未成工事受入金の増加20億39百万円があったことによるものであります。(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動によるキャッシュ・フローは、40億95百万円の資金減少(前連結会計年度は24億58百万円の資金減少)となりました。主な要因は、有形固定資産の取得による支出42億67百万円があったことによるものであります。(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動によるキャッシュ・フローは、109億80百万円の資金減少(前連結会計年度は24億98百万円の資金増加)となりました。主な要因は、短期借入金の減少75億円、配当金の支払額25億75百万円、非支配株主への配当金の支払額8億65百万円によるものであります。 ④ 生産、受注及び販売の実績a.生産実績当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)前年同期比(%)宮地エンジニアリング(百万円)38,795△12.7エム・エム ブリッジ(百万円)17,479△42.7その他(百万円)12170.6調整額(百万円)68-合計(百万円)56,356△24.8(注) 金額は販売価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しております。 b.受注実績当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称受注高受注残高当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)前年同期比(%)当連結会計年度末(2026年3月31日)前年同期比(%)宮地エンジニアリング(百万円)30,706△31.855,116△12.8エム・エム ブリッジ(百万円)19,859△24.851,3374.2その他(百万円)12170.6--調整額(百万円)--△40-合計(百万円)50,577△29.2106,413△5.4(注) セグメント間の取引については相殺消去しております。 c.販売実績当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)前年同期比(%)宮地エンジニアリング(百万円)38,792△12.7エム・エム ブリッジ(百万円)17,786△41.3その他(百万円)12170.6調整額(百万円)68-合計(百万円)56,659△24.2(注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。相手先前連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)金額(百万円)割合(%)金額(百万円)割合(%)国土交通省15,67621.012,93422.8西日本高速道路株式会社18,09824.212,12021.4阪神高速道路株式会社9,22512.32,5864.6 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容当連結会計年度(2025年度)は、2022年度を初年度とする5か年にわたる中期経営計画(2022年5月13日公表)の4年目にあたっており、計画初年度から当連結会計年度までの実績は次のとおりであります。また、計画最終年である2026年度目標値につきましては、2025年11月に見直しを行っており、その内容および現時点での業績予想は次のとおりであります。(単位:百万円)項目2022年度2023年度2024年度2025年度2026年度実績実績実績実績目標(2025年11月公表)業績予想(2026年5月公表)売上高60,27969,36574,72556,65957,00055,000営業利益5,1277,9049,1574,5251,5002,300経常利益5,3737,9089,4854,8301,6002,400親会社株主に帰属する当期純利益3,0774,3544,8513,2641,3002,000自己資本比率(注)156.3%53.5%45.0%52.2%55%59.3%ROE(注)28.9%11.6%12.1%7.8%3.2%4.7%ROA(注)38.6%11.5%11.5%5.6%2.1%3.1%(注)1.自己資本/総資産※自己資本は純資産から非支配株主持分を除いております。2.親会社株主に帰属する当期純利益/自己資本3.経常利益/総資産 当社グループの当連結会計年度の経営成績等は、受注高につきましては、新設橋梁の発注量が前期実績を下回ったうえ、発注量の増加が期待された大規模更新・保全関連においても、前期実績は上回ったものの新設橋梁の減少分を補える程の発注量がなかったため、前年度実績を大きく下回りました。売上高は、前年度は大規模更新・保全関連において集中工事の影響等により大きな売上高が上がっていたものの、今期は同様の案件が無かったことなどの影響により、前年度実績から大幅な減少となりました。このため、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益についてもいずれも大幅な減少となりました。この結果、自己資本比率は売上債権の減少により前年度実績より上昇しましたが、ROEとROAはともに前年度実績を下回る結果となりました。次年度(2026年度)につきましても、橋梁事業では新設関連、大規模更新・保全関連の発注見通しはいずれも前年度実績を下回ると予想され、厳しい事業環境が継続することが見込まれます。このような状況は次期中期経営計画(2027~2031年度)期間の前半まで継続すると思われますが、更新・保全工事が必要となる箇所が増え続けている現状を踏まえ、高速道路の大規模更新工事(事業規模7兆円)の発注量は、緩やかに回復していくことが見込まれます。また、大阪湾岸線西伸部や名神湾岸連絡橋などの高難度ビッグプロジェクトが着実に進められているほか、第二関門橋を含む下関北九州道路(下北道路)も都市計画決定され、基本方針策定に向けた作業が進められていることなどから、中期的には当社グループが飛躍する事業環境であると考えております。次年度は、現中期経営計画(2022~2026年度)の最終年度となりますが、引き続き各種施策を着実に推進するとともに、グループとしての経営管理体制を一層強化し安定した黒字体質を確固たるものとするように努め、持続的な成長と事業の発展を図ってまいります。なお、当社グループの経営成績等に重要な影響を与える要因として、国・地方公共団体の発注量、主要原材料である鋼材の価格動向、地震や台風などの自然災害および重大な事故の発生による生産設備や架設現場の損壊・損傷、建設業法や独占禁止法等の法的規制、施工物件に関わる契約不適合責任等が挙げられます。当社グループといたしましては、これらの要因に対し適切に対応(受注量の確保、生産性の向上、経費節減、安全対策の徹底、法令遵守、製品・施工品質の向上)し、安定的な業績の確保を図ってまいります。 ②重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 ③キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報ⅰ)キャッシュ・フロー当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要③キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 ⅱ)契約債務2026年3月31日現在の契約債務の概要は以下のとおりであります。 年度別要支払額(百万円)契約債務合計1年以内1年超3年以内3年超5年以内5年超短期借入金-----1年内返済予定の長期借入金300300---長期借入金-----リース債務(短期)3535---リース債務(長期)212-625496当社グループの第三者に対する保証は、従業員の金融機関からの借入に対する債務保証であります。保証した借入の債務不履行が保証期間内に発生した場合、当社グループが代わりに弁済する義務があり、2026年3月31日現在の債務保証額は、1百万円であります。 ⅲ)財務政策当社グループは、運転資金および設備資金につきましては、内部資金または借入により資金調達することとしております。このうち、借入による資金調達に関しましては、短期運転資金については短期借入金で、長期運転資金および設備資金については長期借入金で調達しております。また、当連結会計年度末において、複数の金融機関との間で合計7,500百万円のシンジケーション方式のコミットメントライン契約を締結しております(借入実行残高はありません)。
事業リスク
- 公共事業への依存主力事業が橋梁等の鋼構造物であり、公共事業が中心であるため、国や地方自治体の財政政策の動向に業績が大きく左右される可能性があります。公共投資の抑制や発注量の減少は、受注量の減少に直結し、会社の収益に影響を与える可能性があります。
- 原材料価格の変動と調達橋梁等鋼構造物工事では鋼材を主要原材料としており、原材料価格の高騰や品不足は、工事原価の上昇や工程遅延を引き起こす可能性があります。これにより、採算が悪化したり、納期に影響が出たりするリスクがあり、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。
- 工場操業の不安定性千葉工場・市原工場を主たる生産拠点としていますが、大規模な機械設備を使用するため、事故や自然災害、感染症拡大などにより操業が停止するリスクがあります。また、新設橋梁の発注量減少や高速道路案件の大型化による受注の変動、製作時期の見通しにくさから、工場操業度の平準化が難しく、損益に大きな影響を与える可能性があります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
3【事業等のリスク】有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。(1)特定の製品への依存度について当社グループの主力事業は橋梁等鋼構造物であり、公共事業が中心となっております。特定の製品、顧客への過度の依存リスクを回避するため、国・地方自治体のほか、各高速道路会社、鉄道会社、大手建設会社などから幅広く受注すべく、積極的に営業活動を展開しておりますが、国・地方自治体の財政政策の動向等によっては、発注量・金額が抑制されて受注量が減少し、業績に影響を及ぼす可能性があります。(2)主要原材料の価格変動・調達リスクについて当社グループの主力事業である橋梁等鋼構造物工事は、鋼材を主要原材料として使用しております。主要原材料については、可能な限り早期の内示・発注により、必要数量の確保や採算の確定に努めておりますが、原材料価格の動向、また供給状況によっては価格の高騰、品不足からの工程遅延や採算悪化を生じる可能性があります。また、中東情勢の不安定化により原油の供給が影響を受け、石油製品の供給に支障が生じた場合、当社グループが橋梁製作・架設工事で使用する塗料・シンナーの調達が困難となる可能性があります。その結果、調達コストの増加や必要量の確保遅延を招き、製造工程や工期に影響を及ぼすおそれがあります。(3)工場の操業に伴うリスクについて当社グループは、千葉工場・市原工場を主たる生産拠点とし、大型機械設備を使用しております。このため重大な事故、また地震や台風などの自然災害などによる損壊・損傷、感染症の拡大など予期せぬ事態が生じた場合には、工場の操業に影響を及ぼす可能性があります。当社グループでは、大規模地震や水害、伝染病の発生に備えて事業継続計画(BCP)を策定し、災害等の発生時には速やかに復旧する体制を整えておりますが、想定を超える規模の災害等が発生した場合には、工場のみならず、本社等の事務所や施工現場においても重大な影響が発生する可能性があります。また、公共投資が金額ベースでは堅調に推移していくことが見込まれているものの、物価上昇の影響により新設関連橋梁においては重量ベースでの発注量が減少する傾向が続いております。さらに高速道路案件の大型化に伴い特定の案件を受注出来るか否かによる重量ベースでの受注実績に大きな変動が生じる上、詳細設計や同時並行で施工される下部工などの影響により製作時期が見通せないことも多いことから、工場操業度の平準化が難しい状況となっております。工場操業が不安定化することにより、損益に大きな影響を与える可能性もあります。(4)事故などの安全上のリスクについて当社グループの主力事業である橋梁等鋼構造物工事は、非常に大きな重量物を扱っております。また施工場所が市街地や道路、鉄道の営業線に近接することもあり、一旦事故が発生すると重大な事故に繋がるリスクがあります。当社グループでは、外注先業者も対象とした安全衛生大会の実施、安全衛生管理方針説明会の実施、万が一事故が発生した場合の緊急連絡体制の整備など、事故防止について最善の努力を尽くしておりますが、万が一事故を起こした場合には第三者賠償責任保険などによる備えには限界があり、直接的損害のほか社会的信用の失墜、発注機関からの指名停止措置などの行政処分を受ける可能性があります。(5)法的規制について当社グループは、事業を営むにあたって建設業法等の法的規制を受けております。当社グループでは、コンプライアンス・リスク管理委員会の設置、定期的なコンプライアンス教育の実施など、法令等の遵守を徹底するよう努めておりますが、遵守できなかった場合には、発注機関からの指名停止措置などの行政処分、刑事処分、民事訴訟等により、損害賠償金等が発生した場合には、業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。(6)製品の欠陥について当社グループでは、安全・品質を所管する部署を設置し、不具合発生時の迅速な連絡・情報共有体制を確保するなど、品質管理に万全を期しておりますが、当社グループの施工物件に重大な契約不適合責任が発生した場合には、業績に影響を及ぼす可能性があります。 (7)金利上昇について当社グループは、運転資金の一部を銀行など金融機関からの借入金で調達しております。急激な金利上昇などがあった場合には、業績に影響を及ぼす可能性があります。