事業の概要
- 国内販売事業山喜グループは、日本国内でドレスシャツ、カジュアルウェア、レディースシャツの卸売と小売を手掛けています。これには、商品の物流を担う子会社「山喜ロジテック」による物流事業や、自社が保有する不動産を賃貸する事業も含まれており、多角的な収益源を確保しています。
- 製造事業国内外でドレスシャツやカジュアルウェア、レディースシャツの製造を行っています。具体的には、国内の「山喜ソーイング」や「フェールムラカミ」、海外の「タイ ヤマキ カンパニー リミテッド」、「ラオ ヤマキ カンパニー リミテッド」といった子会社が生産を担っており、自社で製品を製造する体制を確立しています。
- 海外販売事業海外市場でのドレスシャツ、カジュアルウェア、レディースシャツの販売も手掛けています。特に「上海山喜商貿有限公司」がこの事業を推進しており、グローバルな販売網を通じて収益を上げています。これにより、国内市場だけでなく海外市場からの収益も確保し、事業の多角化を図っています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
- 国内販売事業日本国内におけるドレスシャツ、カジュアルウェア、レディースシャツの卸売・小売が主な事業です。これに加えて、物流事業や不動産賃貸事業も含まれており、グループ全体の売上高の大部分を占める91.13億円を稼ぎ出していますが、営業利益は1.54億円と比較的低い水準です。
- 製造事業国内外でのドレスシャツ、カジュアルウェア、レディースシャツの製造を担っています。この事業の売上高は14.44億円ですが、営業利益は-1.36億円と赤字になっており、製造コストや効率化が課題となっている可能性があります。
- 海外販売事業海外市場でのドレスシャツ、カジュアルウェア、レディースシャツの販売を行っています。売上高は2.17億円と他の事業に比べて小規模ですが、営業利益は0.24億円と黒字を確保しており、今後の成長が期待される分野です。
2025-03 セグメント別業績
| セグメント | 区分 | 売上(億) | 営業利益(億) | 営業利益率 |
|---|---|---|---|---|
| HomeSales | 事業 | 91 | 2 | 1.7% |
| Manufacture | 事業 | 14 | -1 | -9.4% |
| OverseaSales | 事業 | 2 | 0 | 10.8% |
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
3【事業の内容】当社グループ(当社および当社の関係会社)は、当社、子会社7社で構成され、アパレル製品の国内外での製造および販売を主な業務としております。当社グループの事業内容および当社と関係会社に係る位置づけは次のとおりであります。なお、次の3部門は「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。また、当連結会計年度より報告セグメントの区分を変更しております。詳細は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に記載のとおりであります。(1)国内販売事業…………日本国内におけるアパレル商品の卸売、小売事業およびそれに付随する物流事業、不動産賃貸事業を行っております。販売事業………………当社、山喜アソシエ㈱がアパレル商品の販売事業を行っております。物流事業………………山喜ロジテック㈱がアパレル商品の物流業務を行っております。不動産賃貸事業………当社、山喜ロジテック㈱、山喜ソーイング㈱が所有する不動産を賃貸しております。(2)製造事業………………国内、海外におけるアパレル製品の製造事業、 山喜ソーイング㈱、㈱フェールムラカミ、ラオヤマキ カンパニー リミテッドがアパレル製品の製造事業を行っております。(3)海外販売事業…………海外におけるアパレル商品の販売事業、上海山喜商貿有限公司、タイヤマキ カンパニー リミテッドが販売事業を行っております。 [事業系統図]当社およびその主な子会社を事業系統図によって示すと次のとおりであります。
事業の優位性(モート)
事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
| 価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い | 弱い トレンド変化の影響を受けやすく、代替アイテムの台頭により価格決定力が低下するリスクがあるため。 |
|---|---|
| 参入障壁新規参入を阻む要因の種類 | ブランド 「CHYOYA」ブランドの展開や日本製ブランドの訴求によりブランド価値を高めている。 |
| 景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか | 中程度 |
会社が挙げる主要リスク:トレンドの変化によるリスク / 天候・自然災害等によるリスク / 品質に関するリスク
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 5 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
山喜(3598)は、特定の強力なブランド、特許、規制ライセンス、または独占的IPに関する情報は公開情報からは確認できない。主に既製シャツの製造・販売を手掛けており、無形資産による競争優位性は限定的と判断される。
スイッチングコスト★☆☆☆☆
BtoBビジネスが中心であり、一定の取引関係は存在するものの、顧客(主にアパレルメーカーや小売店)が他社へ乗り換える際のコストは比較的低いと考えられる。デザインや品質、価格競争力が主な決定要因となるため、スイッチング・コストによる優位性は弱い。
ネットワーク効果☆☆☆☆☆
山喜のビジネスモデルは、プラットフォーム型ではなく、製造・販売モデルであるため、ネットワーク効果は発生しない。顧客数や取引量の増加が直接的に製品やサービスの価値を高める構造ではない。
コスト優位★★☆☆☆
長年の製造ノウハウやサプライチェーンの効率化により、一定のコスト競争力は有している可能性がある。しかし、繊維業界全体で価格競争が激しく、他社も同様の効率化を進めているため、構造的なコスト優位性は限定的と見られる。
規模の経済★★☆☆☆
既製シャツ市場において一定のシェアを持つと考えられるが、業界全体が成熟しており、規模の経済が決定的な競争優位となるほどの寡占状態にはない。グローバルな大手アパレルメーカーと比較すると、規模の面での優位性は限定的。
- 品質重視の生産体制山喜は品質を重視する企業ポリシーを持ち、海外生産においても厳格な品質管理基準とチェック体制を敷いています。独自の品質管理マニュアルを作成し、協力工場への技術者派遣や定期的な巡回指導、オンライン会議による品質確認を行うことで、不良品の発生を未然に防ぎ、高品質な製品を提供し続けています。
- 多様な生産拠点と分散国内に5工場、海外にはラオスに自社工場を持ち、さらに中国、ベトナム、インドネシア、バングラデシュなどにも協力工場を持つことで、生産拠点を地理的に分散させています。これにより、特定の国での政情不安や自然災害、テロなどのカントリーリスクが生産に与える影響を最小限に抑え、安定した商品供給を可能にしています。
- ブランド力と自社ブランド育成百貨店向けにライセンスブランドを展開する一方で、自社ブランド「CHOYA」の育成にも注力しています。特に「CHOYA」ブランドは、百貨店でのブランドコーナー展開や「日本製」という品質へのこだわりを国内外に訴求することで、ブランド価値を高めています。これにより、ライセンス契約に依存しない持続的な成長を目指しています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
経営戦略
有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営の基本方針当社グループは、創業以来「最大の企業たらんより最良の企業たれ」を社是とし、常に豊かな感性と大胆な発想によって時代の変化に対応した様々なシャツファッションを提案し、生活文化の向上に貢献することを基本理念としております。また、「株主・顧客・社員・取引先から信頼される企業」を行動指針とし、収益の向上とともに共存共栄を図ってまいります。 (2)中長期的なグループ経営戦略2025年度を最終年度とする「中期3ヵ年経営計画」に掲げた経営方針に基づき、売上の確保および収益改善に向けた各施策に取り組んでまいりました。これらの取り組みを通じて一定の成果を収める一方、引き続き対処すべき課題も明らかとなっております。今後の対策につきましては「4.経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」に記載のとおりであります。 (3)経営環境、優先的に対処すべき事業上および財務上の課題国内アパレル業界をめぐる環境は、原材料価格やエネルギーコストの高止まりに加え、物価上昇の長期化による消費者の節約志向の定着などにより、衣料品需要の回復は依然として力強さを欠き、厳しい経営環境が続くものと予想されます。国内小売市場は、オムニチャネル化の進展やデジタルマーケティングの高度化、消費者ニーズの多様化が進むとともに、サステナビリティや環境配慮への取り組みの重要性が一層高まっております。また、労働需給の逼迫を背景とした人件費や物流費の上昇が続くなか、為替動向や海外情勢の変動要因の影響により、販売・流通コストおよび生産拠点における製造原価についても先行き不透明な状況が続いております。このような状況に対応すべく、当社グループは収益構造の強化に加え、在庫・生産・資金の効率化を進めることで、需給変動に柔軟に対応できる事業運営体制の構築に取り組んでまいります。また、今後の運転資金需要に備えて、当期に取引金融機関とコミットメントラインを開設するとともに、シンジケート型のタームローンおよび当座貸越枠を継続し、手元流動性の確保および財務基盤の安定化に努めております。さらに、キャッシュ・フローの改善策の一環として、仕入抑制と在庫販売の強化による製品在庫の削減を引き続き実行し、有利子負債の削減にも努めてまいります。 (4)目標とする経営指標当社グループは、2026年5月8日に公表した2026年度を初年度とする「新・中期経営計画」に基づき、これまでの事業運営を通じて顕在化した課題を的確に捉え、収益構造の見直しおよび経営基盤の強化に取り組むことにより、最終年度である2028年度には売上高110億円、営業利益2億34百万円を目標として掲げ、持続的な成長収益基盤の再構築を目指してまいります。本中期経営計画では、「抜本的な構造改革による経営体質の転換」および「企画・製造・販売を一体化した製販一体型ビジネスモデルの構築」を二つの基本方針として掲げ、『オンリー1シャツメーカー』に挑戦してまいります。具体的には、事業展開領域をビジネスウェアに絞り、その中でシャツの広がりを創造し、オリジナリティを軸とした企画・開発を推進するとともに、当社主導による売場展開を目指してまいります。こうした取り組みを通じて、新経営体制の確立、営業体制の強化、生産拠点の集約、在庫水準の本質的な適正化、オリジナル開発力および提案力の強化を進め、オンリー1シャツメーカーとしてシャツの新たな価値創出をけん引し、お客様のニーズに即した製品提案に取り組んでまいります。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営の基本方針当社グループは、創業以来「最大の企業たらんより最良の企業たれ」を社是とし、常に豊かな感性と大胆な発想によって時代の変化に対応した様々なシャツファッションを提案し、生活文化の向上に貢献することを基本理念としております。また、「株主・顧客・社員・取引先から信頼される企業」を行動指針とし、収益の向上とともに共存共栄を図ってまいります。 (2)中長期的なグループ経営戦略2025年度を最終年度とする「中期3ヵ年経営計画」に掲げた経営方針に基づき、売上の確保および収益改善に向けた各施策に取り組んでまいりました。これらの取り組みを通じて一定の成果を収める一方、引き続き対処すべき課題も明らかとなっております。今後の対策につきましては「4.経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」に記載のとおりであります。 (3)経営環境、優先的に対処すべき事業上および財務上の課題国内アパレル業界をめぐる環境は、原材料価格やエネルギーコストの高止まりに加え、物価上昇の長期化による消費者の節約志向の定着などにより、衣料品需要の回復は依然として力強さを欠き、厳しい経営環境が続くものと予想されます。国内小売市場は、オムニチャネル化の進展やデジタルマーケティングの高度化、消費者ニーズの多様化が進むとともに、サステナビリティや環境配慮への取り組みの重要性が一層高まっております。また、労働需給の逼迫を背景とした人件費や物流費の上昇が続くなか、為替動向や海外情勢の変動要因の影響により、販売・流通コストおよび生産拠点における製造原価についても先行き不透明な状況が続いております。このような状況に対応すべく、当社グループは収益構造の強化に加え、在庫・生産・資金の効率化を進めることで、需給変動に柔軟に対応できる事業運営体制の構築に取り組んでまいります。また、今後の運転資金需要に備えて、当期に取引金融機関とコミットメントラインを開設するとともに、シンジケート型のタームローンおよび当座貸越枠を継続し、手元流動性の確保および財務基盤の安定化に努めております。さらに、キャッシュ・フローの改善策の一環として、仕入抑制と在庫販売の強化による製品在庫の削減を引き続き実行し、有利子負債の削減にも努めてまいります。 (4)目標とする経営指標当社グループは、2026年5月8日に公表した2026年度を初年度とする「新・中期経営計画」に基づき、これまでの事業運営を通じて顕在化した課題を的確に捉え、収益構造の見直しおよび経営基盤の強化に取り組むことにより、最終年度である2028年度には売上高110億円、営業利益2億34百万円を目標として掲げ、持続的な成長収益基盤の再構築を目指してまいります。本中期経営計画では、「抜本的な構造改革による経営体質の転換」および「企画・製造・販売を一体化した製販一体型ビジネスモデルの構築」を二つの基本方針として掲げ、『オンリー1シャツメーカー』に挑戦してまいります。具体的には、事業展開領域をビジネスウェアに絞り、その中でシャツの広がりを創造し、オリジナリティを軸とした企画・開発を推進するとともに、当社主導による売場展開を目指してまいります。こうした取り組みを通じて、新経営体制の確立、営業体制の強化、生産拠点の集約、在庫水準の本質的な適正化、オリジナル開発力および提案力の強化を進め、オンリー1シャツメーカーとしてシャツの新たな価値創出をけん引し、お客様のニーズに即した製品提案に取り組んでまいります。
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1)経営成績等の状況の概要当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態および経営成績の状況当連結会計年度における我が国経済は、雇用・所得環境の緩やかな改善が見られたものの、世界経済においては、原材料・エネルギー価格の高止まりや各国の金融政策の不確実性、地政学的リスクの継続などにより、先行き不透明な状況が続きました。当アパレル業界においては、年間を通じて気温の変動が大きかったことから、特に季節商品の販売動向が不安定に推移しました。加えて、働き方やライフスタイルの変化に伴い、消費行動の多様化への対応が求められる状況となりました。更に、物価上昇の長期化による消費者の節約志向の高まりや、円安の影響による製品原価の上昇、人件費・物流費の増加などにより、厳しい経営環境となりました。このような経営環境のもと、当社グループにおいては、2025年度を最終年度とする「中期3ヵ年経営計画」に掲げた経営方針に基づき、売上の確保および収益改善に向けた各施策に取り組んでまいりました。これらの取り組みを通じて一定の成果と課題が明らかとなっており、今後の対策につきましては下記のとおり引き続き推進してまいります。 (a) オリジナルブランドの構築百貨店のドレスシャツ売場におきましては、節約志向の高まりやオフィスファッションのカジュアル化による需要減少に加え、得意先店舗の閉鎖や店頭不振に伴う在庫調整の影響を受け、売上高および粗利益は前年同期を下回る結果となりました。引き続き、消化取引形態への移行に伴う条件改定を推進することで粗利益の改善を図ります。あわせて、高価格帯オリジナル商品の販売強化や価格適正化を進めるとともに、CHOYAオリジナルブランドを軸としたカジュアルアイテムの拡充およびCHOYAショップの展開を推進し、売上および市場シェアの拡大に努めてまいります。既製ドレスシャツでは、販売が好調な「CHOYA1886」のオフィスカジュアルアイテムに加え、シャツアイテムの最需要期である春夏に向けて、カジュアルブランド「CHOYA NEXT」および「CHOYA SHIRT MAKERS」のアイテム拡充を進めております。また、ビジネスにおいては、「CHOYA CLASSIC」にてシャツ&ネクタイのコーディネイト企画を新たに展開し、多様なファッションスタイルの提案を強化することで、幅広い消費者ニーズへの対応を図ってまいります。オーダーシャツでは、引き続きライセンスブランドの絞り込みを進め、オリジナルブランドである「CHOYA」の品揃えの拡充を図ってまいります。また、ジレベストやシャツジャケットなど、カジュアル化に対応したオーダーアイテムの展開を継続することで急速な市場環境の変化に対応し、ブランド認知度の向上に努めてまいります。量販店のドレスシャツ売場におきましては、コンセ店舗「SHIRT HOUSE」で展開する「SWAN」ブランドを軸に、ビジネスカジュアルアイテムの拡充およびデザイン面での差別化に取り組んでおります。2026年春物商品では、オフィスカジュアル需要の高まりを背景に、同カテゴリーのラインナップを更に強化いたしました。ビジネススーツ市場が低調に推移するなか、シャツ専業メーカーとしての強みを活かし、シャツとのコーディネイトを重視したセットアップスーツの導入や、カットソーを中心としたインナーアイテムの拡充を進めております。今後も、ビジネスウェアを起点に派生したオフィスカジュアルの提案力を高めることで、売上拡大を図ってまいります。 (b) BtoCの強化による収益アップ消費者直販型事業(BtoC)のネット販売におきましては、不安定な天候による需要低下に加え、オフィスウェアのカジュアル化といった市場環境の変化の影響を受け、厳しい事業環境が続きました。第4四半期におきましては、一部に回復の兆しが見られたものの、商況の本格的な回復には至らず、売上高および粗利益は前年同期を下回る結果となりました。自社サイト「山喜オンラインショップ」の会員数は、前連結会計年度末の40,122名から46,333名へと増加しており、顧客基盤は着実に拡大しております。引き続き、SNSや各種広告の活用に加え、サイト内コンテンツの充実に注力することで売上拡大を図ってまいります。 百貨店チャネルの消費者直販型事業におきましては、オフィスファッションのカジュアル化の影響により、既製ドレスシャツのシェアは、前連結会計年度末比2ポイント低下し74%となりました。一方、カスタムオーダーの提供体制が差別化要因となり、オーダーシャツのシェアは、同3ポイント上昇し82%となりました。なお、洋品メーカー連合による当社直営店「STYLE WORKS」および共同運営店舗である山喜幹事ショップは合計10店舗となりました。引き続き、「CHOYA SHIRT SHOP」の店舗拡大と山喜幹事ショップの推進により、百貨店チャネルにおけるシェア拡大および収益性の向上に努めてまいります。量販店チャネルにおける消費者直販型事業「SHIRT HOUSE」におきましては、当連結会計年度末の店舗数が前連結会計年度末比4店舗増の124店舗となりました。引き続き、小売価格の適正化、コーディネイト提案型販売の強化および店頭販売員のスキルアップ研修に取り組むとともに、1店舗あたりの運営効率の向上を推進することで、売上および利益の最大化を目指してまいります。 (c) ドレス・カジュアル・レディース・ユニフォームの新商品開発と売上拡大ドレスシャツにおきましては、ビジネスシーンのカジュアル化や物価上昇の影響による需要減少を受け、売上高および粗利益は前年同期を下回る結果となりました。一方、粗利率につきましては、販売価格の条件交渉や製品原価の抑制などの効果により改善が見られました。2026年夏物に向けては、トリコット素材に特殊繊維を使用し、高水準の透けにくさと汗ジミ抑制効果を実現した「ミステリードライ」シャツをはじめ、繊細な色柄表現が特長の「昇華プリント」シャツや、血行促進効果が期待される素材を用いた「イフミック」シャツなど、付加価値の高いオリジナル商品を更に拡充することで、売上拡大を図ってまいります。カジュアルにおきましては、消費低迷の影響を受け、売上高および粗利益ともに前年同期を下回る結果となりました。今後は、好調に推移しているビズポロを軸としたオフィスカジュアルアイテムの更なる展開拡大に加え、猛暑や長引く夏の暑さに対応したTシャツやシャツアウターなど、顧客ニーズを踏まえた商品展開を強化し、受注拡大を図ってまいります。レディースにおきましては、従来型の棚置きブラウスの受注減少が影響し、売上高および粗利益は前年同期を下回る結果となりました。今後は、都心大型百貨店で展開している「CHOYA H・M・G」ブランドの取扱店舗におけるシーズン商品提案の強化に加え、新たな高価格帯ブラウスの展開を視野に入れた商品開発を進めてまいります。また、ジャケットやTシャツブラウスなどのオフィスカジュアルアイテムの拡充を行うとともに、EC・通販を含む新たな販売チャネルへの展開に取り組んでまいります。ユニフォーム関連におきましては、イージーケア性に優れたトリコット素材を使用した制服やスクールシャツが好調に推移し、売上高および粗利益は前年同期を上回る結果となりました。今後はスクールポロシャツなど新商品のラインナップ拡充により、売上拡大を図ってまいります。 (d) 生産事業国内生産事業におきましては、人件費および材料費の上昇に対し、取引先各社へ工賃改定を要請することで生産コストの上昇分を吸収してまいりました。しかしながら、繁閑差の大きさに加え、人員不足への対応が十分に行えず生産効率が低下したことから、厳しい状況となりました。なお、中長期的な生産体制の最適化を目的として信州工場を閉鎖いたしました。同工場の生産能力約5万枚分につきましては、国内3工場へ再配分し、2026年4月より稼働体制の集約および効率化を進めております。これにより、生産効率の向上およびコスト構造の最適化を図り、収益性の改善に努めてまいります。海外生産事業におきましては、国内外のグループ会社間の連携強化を図るとともに、第三国市場への新規展開を推進してまいります。上海山喜は、中国国内景気の低迷を背景に、引き続き厳しい事業環境となりました。今後は、第三国向け受注の拡大、特に成長が見込まれるインド市場の開拓を重点的に進めてまいります。タイ山喜は、欧米およびアジア市場における新規取引先の開拓を推進し、収益基盤の強化と業績の回復を目指してまいります。ラオ山喜は、技能実習制度を活用した現地社員の日本国内での実習を通じ、技術力の向上を推進しております。今後は、既存の外部受注先との取引拡大を図るとともに、新規取引先の開拓を進めてまいります。また、生産効率の向上および品質管理体制の強化により、持続的な収益拡大を目指してまいります。 この結果、当連結会計年度の業績は、連結売上高99億6百万円(前年同期は107億74百万円)、営業損失3億10百万円(前年同期は48百万円の利益)、経常損失は3億12百万円(前年同期は15百万円の利益)、親会社株主に帰属する当期純損失10億17百万円(前年同期は90百万円の利益)となりました。 事業セグメントごとの業績は次のとおりであります。各セグメントの業績数値につきましては、セグメント間の内部取引高を含めて表示しております。なお、当連結会計年度より、タイ山喜を海外販売および生産管理を主業務として再編したことに伴い、製造セグメントから海外販売セグメントへの集計に変更しております。(国内販売)国内販売セグメントは上述の要因により、売上高84億3百万円(前年同期は91億39百万円)、セグメント損失1億9百万円(前年同期は1億54百万円の利益)となりました。(製造)製造セグメントにおいては、主要取引先からの発注数量減少等の影響により、売上高は21億91百万円(前年同期は26億55百万円)、セグメント損失1億7百万円(前年同期は1億36百万円の損失)となりました。(海外販売)海外販売セグメントにおいては、タイ山喜を海外販売セグメントへ変更したことにより売上高は増加したものの、上海山喜の人件費増加等により、売上高は4億53百万円(前年同期は3億82百万円)、セグメント損失1億17百万円(前年同期は23百万円の利益)となりました。 ② 財政状態の状況(資産)当連結会計年度末の総資産は99億72百万円となり、前連結会計年度末に比べ13億33百万円減少いたしました。この主な要因は、現金及び預金の減少等によるものであります。(負債)当連結会計年度末の負債は67億25百万円となり、前連結会計年度末に比べ3億22百万円減少いたしました。この主な要因は、短期借入金の減少等によるものであります。(純資産)当連結会計年度末の純資産は32億46百万円となり、前連結会計年度末に比べ10億11百万円減少いたしました。この主な要因は、利益剰余金の減少等によるものであります。 ③ キャッシュ・フローの状況当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ5億73百万円減少し、8億31百万円となりました。(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動により支出した資金は、4億90百万円(前年同期は1億69百万円の支出)となりました。これは主に棚卸資産の増加による支出によるものであります。(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動により得た資金は、1億98百万円(前年同期は7億70百万円の収入)となりました。これは定期預金の解約による収入によるものであります。(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動により支出した資金は、2億93百万円(前年同期は1億40百万円の支出)となりました。これは主に短期借入金の返済による支出によるものであります。 ④ 生産、受注および販売の実績(a)生産実績当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)前年同期比(%)国内販売(千円)4,862,47583.3製造(千円)1,683,667168.7海外販売(千円)181,701108.2合計(千円)6,727,84396.1(注)1.国内販売および海外販売については製品仕入金額、製造は実際製造原価によっております。 2.当連結会計年度より、タイ山喜の実績の集計を製造セグメントから海外販売セグメントに変更しております。 これは、タイ山喜を海外販売および生産管理を主業務とした事業に再編したことによるものであります。 (b)受注実績原則として、受注生産は行っておりません。(c)販売実績当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)前年同期比(%)国内販売(千円)8,380,23092.0製造(千円)1,242,96086.1海外販売(千円)282,847130.2合計(千円)9,906,03891.9(注)1.上記の金額には、セグメント間の内部売上高または振替高は含まれておりません。2.販売実績に対する割合が100分の10以上の主な相手先別の販売実績および当該販売実績に対する割合は次のとおりであります。前連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)主な相手先別の販売実績および当該販売実績に対する割合については、当該割合が100分の10未満のため記載を省略しております。 当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)主な相手先別の販売実績および当該販売実績に対する割合については、当該割合が100分の10未満のため記載を省略しております。 3.当連結会計年度より、タイ山喜の実績の集計を製造セグメントから海外販売セグメントに変更しております。 これは、タイ山喜を海外販売および生産管理を主業務とした事業に再編したことによるものであります。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容(a)経営成績(売上高)連結売上高は、年間を通じて気温の変動が大きく季節商品の販売が不安定に推移したことに加え、消費者の節約志向の影響も受け、前連結会計年度を下回りました。主なチャネル別では、百貨店は前年同期比85.2%、量販店は前年同期比89.5%、メンズ専門店は前年同期比97.9%、ネット販売のWebショップは前年同期比92.6%となりました。この結果、当連結会計年度の連結売上高は、8.1%減少の99億6百万円(前年同期比8億68百万円の減収)となりました。 (売上総利益)売上総利益は、売上高の減収に加え、原材料価格の高止まりおよび円安の影響による製品原価上昇により、売上総利益は27億16百万円(前年同期比4億22百万円の減益)、売上総利益率は27.4%と前年同期と比較して1.7ポイント減少となりました。 (販売費及び一般管理費)販売費及び一般管理費は、荷造・物流費および運賃諸掛の低減により、物流費合計で32百万円減少しました。販売費及び一般管理費は、30億26百万円(前年同期比2.0%減少)となりました。 (営業外損益)営業外収益は、為替差益1億17百万円等により、合計1億70百万円となりました。一方、営業外費用は、支払利息84百万円、支払手数料25百万円、税額控除外源泉税48百万円などにより、合計1億71百万円となりました。この結果、営業外損益は、1百万円(前年同期は32百万円の損失)の損失となりました。 (特別損益)特別損益は、11百万円の利益と、6億56百万円の損失により6億44百万円の損失(前年同期は98百万円の利益)となりました。特別損失は、主に事業構造改善費用によるものであります。 (親会社株主に帰属する当期純損失)親会社株主に帰属する当期純損失は、法人税、住民税及び事業税32百万円、法人税等調整額28百万円を計上したことにより、10億17百万円(前年同期は90百万円の利益)となりました。 アイテム別の売上高と構成比は次のとおりであります。区分前連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)売上高前年同期比(%)売上高(千円)構成比(%)売上高(千円)構成比(%)ドレスシャツ6,259,37758.15,827,32458.893.1オーダーシャツ2,237,53920.81,997,81620.289.3ビジカジ684,8876.3971,4189.8141.8カジュアルシャツ1,191,24111.1751,7357.663.1レディースシャツ325,8713.0273,5672.883.9賃貸料収入75,2080.784,1740.8111.9合計10,774,126100.09,906,038100.091.9(注)当連結会計年度より、ビジネスシーンにおける服装のカジュアル化の進展を踏まえ、商品区分に「ビジカジ」を 新設しております。これに伴い、一部売上が従来の区分から当該区分へ移行しております。なお、比較の便宜の ため、前連結会計年度の数値は組み替えて表示しております。 チャネル別の売上高と構成比は次のとおりであります。チャネル名前連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)売上高前年同期比(%)売上高(千円)構成比(%)売上高(千円)構成比(%)百貨店2,890,49726.82,461,55624.885.2メンズ専門店2,071,46719.22,026,95220.597.9量販店2,058,40519.11,841,62518.689.5国内その他1,869,26217.32,056,26520.8110.0Webショップ761,8407.1705,4657.192.6海外その他595,4375.5357,5463.660.0レディース専門店377,9833.5306,4243.181.1カジュアル専門店74,0220.766,0260.789.2賃貸料収入75,2080.784,1740.8111.9合計10,774,126100.09,906,038100.091.9 (b)財政状態 財政状態の状況に関する認識および分析・検討内容につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②財政状態の状況」に記載のとおりであります。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報当社グループは、運転資金および設備等の資金需要については、自己資金を充当することを基本方針とし、営業活動によるキャッシュ・フローの他、一部金融機関からの借入金等により調達しております。自己資金については、当社および国内連結子会社においてCMS(キャッシュ・マネジメント・システム)を導入することにより、資金効率の向上を図っております。金融機関からの借入金については、資金の効率的かつ安定的な調達を図るため、取引金融機関とコミットメントライン契約、シンジケート型のタームローン契約および当座貸越契約を締結しております。キャッシュ・フローの状況の分析は以下の通りです。営業活動によるキャッシュ・フローは、主に棚卸資産の増加により、4億90百万円の支出となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは、定期預金の解約などにより、1億98百万円の収入となりました。一方、財務活動によるキャッシュ・フローは、短期借入金の返済により、2億93百万円の支出となりました。その結果、当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、5億73百万円減少し、8億31百万円となりました。当社が事業活動により得た利益は、経営体質の強化および将来の事業展開等の株主価値向上のバランスを図りながら、業績に応じた適正かつ安定的な利益還元を継続していくことを基本方針としております。2026年3月期の期末配当につきましては、当社は、当期の業績動向および今後の事業環境の不確実性を踏まえ、財務体質の強化と成長に向けた投資原資の確保を優先するため、期末配当を見送り無配といたしました。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づき作成しております。連結財務諸表の作成にあたっては、必要な見積りを行っており、それらは資産、負債、収益および費用の計上金額に影響を与えております。会計上の見積りは、過去の実績等を勘案し合理的に行なっておりますが、前提条件や事業環境などに変化が生じた場合には、見積りと実際の結果が異なる場合があります。 (棚卸資産)詳細は「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。
事業リスク
- トレンド変化による影響主力商品であるドレスシャツは実用衣料に近いものの、近年はワークスタイルの変化によりスーツ離れが進み、ドレスシャツとカジュアルシャツの境界が曖昧になっています。また、ニット素材のカットソーやTシャツなどの代替品がビジネスシーンに取り入れられることで、トレンド変化による需要減少のリスクが高まっています。
- 天候・自然災害リスク異常気象や地球温暖化の影響により、売上が低迷するリスクがあります。特に春夏(4~7月)と秋冬(10~1月)の主要販売期間における冷夏、長雨、台風、大雪などの自然災害は、小売店の売上や消費全体に悪影響を及ぼす可能性があります。また、海外生産拠点や輸送経路での自然災害は、生産遅延や供給停止につながる恐れがあります。
- 海外生産におけるカントリーリスク国内販売商品の約86%が海外生産であるため、生産国での政情不安、紛争、テロ、治安悪化、大規模災害などが発生した場合、商品の供給が滞るリスクがあります。これにより、生産計画の遅延やコスト増加、ひいては販売機会の損失につながる可能性があります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
3【事業等のリスク】有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクには、以下のようなものがあります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)トレンドの変化によるリスク当社の主力アイテムであるドレスシャツは実用衣料に近く、比較的ファッショントレンドに需要が左右されることの少ないアイテムですが、近年ワークスタイルの変化からスーツ離れが進み、ドレスシャツとカジュアルシャツの区分けがなくなりつつあります。また、ドレスシャツに替わりニット素材のカットソーやTシャツなどの代替アイテムもビジネススタイルに取り入れられ、よりトレンド変化の影響を受けるリスクが高まっております。当該リスクをチャンスと捉え、大手紡績メーカーと協力して新しい素材の開発や商品企画の立案を行い、積極的にニュー・ワーク・スタイルの商品企画を行っております。 (2)天候・自然災害等によるリスク近年の気候変動、地球温暖化の影響による異常気象により、売上が低迷するリスクがあります。ドレスシャツの年2回の実需期は4月から7月の春夏物販売期間と10月から1月の秋冬物販売期間であり、この間の酷暑や長引く夏の暑さ、局地的な暴風雨や洪水、秋冬の台風や大雪の自然災害により、当社の販売先である小売店の売上や、消費全般が低迷するリスクがあります。当該リスクの対策としては、春夏に需要のピークを迎えるドレスシャツに加え、ニットシャツやカットソーなどビジネスカジュアルアイテムの販売にも注力し、商品の季節波動の平準化に努めております。また、当社の海外自社工場の立地国や日本輸送途上において、地震・台風等の自然災害により、生産現場や生産設備が被災し、生産や輸送の遅延が発生するリスクがあります。当該リスクの対策としては、一定在庫を確保することで、納期に間に合わない場合の代替品を提供し、常に品揃えができる体制を整えております。 (3)品質に関するリスク当社は品質重視の企業ポリシーのもと、海外生産においても厳しい品質管理基準やチェック体制を敷いて、品質の維持に努めておりますが、大量の不良品や製造物責任にかかる事故が発生した場合には、企業イメージの低下等のダメージを被るリスクがあります。当該リスクを回避するため、当社独自の品質管理マニュアルを作成し、品質の安定に努めると同時に、協力工場への技術者の派遣、定期的な巡回指導やオンライン会議による品質確認を実施し、不良品の発生防止に努めております。 (4)海外生産に関するカントリーリスク当社では、ラオスに自社工場があり、その他中国、ベトナム、インドネシア、バングラデシュなどに協力工場があります。これら海外の生産国における政情不安や紛争・テロ・治安の悪化や大規模災害等が発生した場合、商品の供給が滞るリスクがあります。このようなリスクを回避するため、海外の生産地域を分散し、カントリーリスクが1か所に集中しない様にしております。 (5)取引先に関するリスク取引にあたっては、取引先の信用調査等を行い、取引の可否や取引条件の決定等を行っておりますが、取引先の倒産や予期せぬ経営破たんが生じた場合には、貸倒れの発生や商品供給の遅延などを被るリスクがあります。このようなリスクを回避するため、取引先の与信情報については、与信管理サービスの活用による情報収集を定期的に行っております。また、保証会社による取引先のポートフォリオ分析を定期的に行い、一定の基準を設けて包括的なバルク特約付保証取引契約を締結することで、売掛金の貸倒れの発生に備えております。 (6)為替変動に関するリスク海外工場との取引においては外貨建て支払い条件となっている場合が大半であり、為替レートの変動による原価の変動を抑制するため、仕入に係る為替予約を実施し、リスクの最小化に努めております。しかし、原価の上昇自体を完全にコントロールすることは不可能なため、円安ドル高による原価上昇により、利益幅の縮小等のリスクがあります。また、期末時点の為替レートにより、外貨建て資産の換算額から為替差損益が発生するリスクがあります。 (7)ライセンスブランドに関するリスク百貨店向け販売商品を中心として、ライセンスを受けた商標による商品展開を行っておりますが、ライセンス契約の中止や打ち切りにより、当該商標による商品の展開が休止に追い込まれ、売上が減少するリスクがあります。当該リスクに対しては、欧米のライセンスブランドからオリジナルブランドへのシフトを行っております。特に「CHOYA」ブランドについては、百貨店売場のブランドコーナー展開や、日本製ブランドのこだわりを海外にも訴求し、ブランド価値を高めることにより、ライセンスブランドに頼らない商品政策を行っております。 (8)世界規模の感染症拡大によるリスク新型コロナウイルスの感染拡大は、政府による緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の発出および経済の低迷を招き、その結果、当社グループも売上に大きな影響がありました。今後も同様の感染症の拡大が発生した場合、売上が減少するリスクがあります。当該リスクに対して、感染予防や拡大防止に向けた対策として、グループ全体の状況把握、在宅勤務や時差出勤の実施、事業継続のための従業員の感染防止対策の徹底、サプライチェーンの途絶による納期遅延対策、調整可能な経費の削減対策等を機動的に発動させ、売上高減少に伴う収益減少を招かないように対応してまいります。 山喜グループの経営の基本方針は、創業以来「最大の企業たらんより、最良の企業たれ」を社是とし、時代の変化に対応し、顧客をはじめとした、我社に係る全ての人々の繁栄と幸福に寄与することとしています。 上記のような緊急時にも、山喜グループ全体の事業継続を図り、顧客の販売計画を維持し、従業員やその家族の安全を守り、地域の経済へ貢献し続けるため、BCP(事業継続計画)を策定し、運用してまいります。