3670

協立情報通信(3670)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

情報・通信業 情報通信・サービスその他

事業の概要

  • ICTソリューション提供
    中堅・中小企業や官公庁向けに、情報通信技術(ICT)と情報活用を組み合わせた「経営情報ソリューションサービス」を提供しています。これは、企業の経営課題をICTで解決するためのサービスで、情報インフラ構築、業務システム導入、情報活用教育など多岐にわたります。顧客のニーズに合わせて、これらをワンストップで提供することで、企業のDX推進を支援しています。
  • モバイル通信機器販売
    NTTドコモの二次代理店として、ドコモショップの運営と法人向けの携帯電話販売・サービス提供を行っています。個人顧客にはスマートフォンやタブレットの販売、料金プランの相談、アフターサービスなどを提供し、法人顧客にはモバイル機器の販売に加え、ICTソリューション全般の提案も行っています。これにより、通信サービスとソリューションの両面から収益を得るビジネスモデルです。
  • 体験型コミュニティ運営
    東京都中央区八丁堀に「協立情報コミュニティー」を設置し、顧客がソリューションを体験できる場を提供しています。ここでは、最新のICTソリューションの紹介、相談会、セミナー開催、導入前の検証、導入後の運用支援などを行い、営業活動の中核として機能しています。顧客との継続的な関係構築を通じて、ソリューション事業の提案力強化と顧客満足度向上を図っています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
  • ソリューション事業
    この事業は、中堅・中小企業や官公庁向けに、ICTを活用した経営課題解決サービスを提供しています。具体的には、情報インフラの構築・保守、OBC奉行シリーズなどの基幹業務システム導入、Microsoft 365やkintoneといったクラウドサービスの活用支援、情報活用教育などを行います。売上高は約16.6億円、営業利益は約4.8億円で、同社の収益の柱の一つとなっています。
  • モバイル事業
    この事業は、NTTドコモの二次代理店として、ドコモショップの運営と法人向けの携帯電話販売・サービス提供を行っています。個人顧客向けにはスマートフォンやタブレットの販売、料金プランの相談、アフターサービスなどを提供し、法人顧客向けにはモバイル機器販売に加え、ICTソリューションの提案も行います。売上高は約28.1億円、営業利益は約2.3億円で、同社の売上を大きく支える事業です。
  • 事業拠点と連携
    ソリューション事業では「協立情報コミュニティー」を営業活動の中核とし、モバイル事業ではドコモショップや法人サービス拠点を首都圏近郊に展開しています。特に法人サービス事業では、モバイルソリューションだけでなく、ICTソリューション全般の提案も行い、ソリューション事業との連携強化を図っています。これにより、顧客への多角的なアプローチとサービス提供を目指しています。
2025-03 セグメント別業績
セグメント区分売上(億)営業利益(億)営業利益率
Solution 事業 17 5 29.0%
Mobile 事業 28 2 8.3%
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2026|3,322 文字
3 【事業の内容】当社は、中堅・中小企業を中心とした民間企業及び官公庁向けに、ICT(*1)と情報活用によって経営課題を効果的に解決するための「経営情報ソリューションサービス(*2)」を提供するソリューション事業と、携帯電話などの移動体通信機器の店舗販売及び法人サービスを行うモバイル事業を行っております。また、「経営情報ソリューションサービス」を体験できる場として、東京都中央区八丁堀に「協立情報コミュニティー(*3)」を設置し、下記サービス提供プロセスに基づき、顧客への提案や継続的な運用支援活動を行っております。 サービス提供プロセス「協立情報コミュニティー」を営業活動の中核として、最新の時事情報やICTソリューションの紹介、各種相談会・セミナーを開催するほか、ソリューション導入前の検証、導入後のICT及び情報活用に関する情報提供、運用改善提案、情報活用能力育成サポートサービスなどを実施しております。 各セグメントの具体的な内容は、次のとおりです。 <ソリューション事業>当事業では、情報通信システムの構築・保守・運用支援、情報通信機器のレンタルサービス、基幹業務・業務プロセス改善・情報活用等のコンサルティング、情報活用教育などを行なっております。当事業のソリューションは、主に次の3つに区分されますが、顧客のニーズに合わせて、それぞれを融合したソリューションをワンストップで提供しております。 ① 情報インフラソリューション企業活動のインフラ基盤活性化を目的とした、音声サーバ(*4)を中心とする通信インフラや情報インフラの構築・工事・保守・運用支援並びに情報通信機器のレンタルサービスを提供しております。 ② 情報コンテンツソリューションOBC奉行シリーズ(*5)や関連サービスを融合し、基幹業務における運用改善及びシステムの構築・保守・運用サポートサービスを提供しております。また、「Microsoft 365(*6)」、「kintone(*7)」などのクラウドサービス導入や活用支援を行なっております。 ③ 情報活用ソリューション各種ソフト・サービスなどのICTツールや情報の活用に関する定期講座や個別教育を「協立情報コミュニティー」で実施するほか、出張講座、eラーニング(ビジネススキル全般)を提供しております。 [用語解説] (*1) 「ICT(Information and Communication Technology)」とは、情報と通信に関する技術の総称です。(*2) 「経営情報ソリューションサービス」とは、「情報インフラ」、「情報コンテンツ」、「情報活用」の3つの分野に対応した当社のワンストップソリューションサービスの総称です。 (*3) 旧名称は、情報創造コミュニティー。当社の提案するソリューションを、顧客に体験いただく場であるとともに、顧客やパートナー企業と新たなソリューションを共創する施設です。また、情報活用能力の開発支援を目的としたソリューションスクールを展開しております。 (*4) 「音声サーバ」とは、日本電気株式会社の「UNIVERGE」シリーズに代表される電話交換システム(IP-PBX)です。(*5) 「OBC奉行シリーズ」とは、株式会社オービックビジネスコンサルタントが開発した販売管理・財務会計・人事給与などを中心とした、中堅・中小企業向け基幹業務システムのパッケージソフトの総称です。(*6) 「Microsoft 365」とは、「Microsoft Office」 とともに、メール、ファイル共有、Web 会議等、グループウェア機能などをオールインワンで提供する、米国Microsoft社のクラウドサービスです。(*7) 「kintone」とは、SNS機能によるチーム内のコミュニケーションの場と、データや業務プロセスを管理するためのWebデータベース型アプリの作成を可能にする、サイボウズ株式会社のクラウド型Webデータベースです。 <モバイル事業>当事業では、株式会社NTTドコモ(以下、「NTTドコモ」)の一次代理店である株式会社ティーガイア(以下、「ティーガイア」)から再委託を受け、二次代理店としてドコモショップを運営する店舗事業及び法人顧客を対象とした法人サービス事業を行っております。ドコモショップを運営する対価として、NTTドコモから手数料(*1)と支援費(*2)を、一次代理店であるティーガイアを経由して受け取っております。また、株式会社ドコモCS(以下、「ドコモCS」)の各支店(*3)が独自に管轄内の店舗向けに設定した販売関連のインセンティブや支援費(*4)については、ドコモCSから直接受け取っております。その他、顧客からは販売代金の他に預り金として通信料金及び修理代金(*5)を授受しております。 ① 店舗事業当社が運営するドコモショップにて、個人顧客向けにタブレット、スマートフォン、フィーチャーフォン、モバイルWi-Fiルーター(*6)や携帯電話アクセサリー等の販売、料金プランのコンサルティング、サービスの契約取次(*7)、通信料金の収納代行、故障受付などのアフターサービス、スマートフォンやタブレット活用の講習会・相談会等を行っております。 (当社が運営するドコモショップ一覧)店舗名所在地ドコモショップ八丁堀店東京都中央区八丁堀二丁目23番1号ドコモショップ日本橋浜町店東京都中央区日本橋蛎殻町二丁目14番5号ドコモショップ三郷店埼玉県三郷市幸房131番地1ドコモショップ三郷インター店埼玉県三郷市ピアラシティ二丁目9番地3ドコモショップ八潮駅前店埼玉県八潮市大瀬二丁目2番6号 ② 法人サービス事業NTTドコモの二次代理店として、法人顧客向けにタブレットやスマートフォン、モバイルWi-Fiルーター等の販売や、料金プランのコンサルティング、NTTドコモが提供する法人向けサービスの契約取次、故障受付を行っております。また、各ドコモショップには法人カウンターを設置し、店頭においても法人顧客の対応を行っております。さらに、法人サービスの充実化及びソリューション事業との連携強化のため、都内・神奈川県内・埼玉県内に法人サービス拠点を置き、モバイルソリューションはもとより、ICTソリューション全般及び情報活用についての提案をしております。 [用語解説](*1) この「手数料」とは、当社が一次代理店に代わって移動体通信サービスへの加入契約の取り次ぎを行うことにより、一次代理店から支払われる手数料です。手数料には加入手続きの取次の対価として支払われる手数料と、加入契約の取次後、一定条件を満たすことで継続的に受け取ることが出来る手数料があります。(*2) この「支援費」とは、人員確保や店舗維持を目的に、店舗スタッフの勤続年数等や店舗規模等に応じ、一次代理店から受け取る支援費をいいます。(*3) この「支店」とは、ドコモCSの支店をいい、当社が運営するドコモショップのうち、八丁堀店、日本橋浜町店はドコモCS東京支店に属し、三郷店、三郷インター店、八潮駅前店はドコモCS埼玉支店に属しています。(*4) この「支援費」とは、販売促進を目的に折込広告やイベント等に応じNTTドコモの各支店から受け取る支援費をいいます。(*5) 顧客が支払った通信料金は全額一次代理店を経由してNTTドコモに支払うため、預り金となります。また故障受付については、ドコモショップでは受付のみを行っており、顧客から収受した修理代金は一次代理店を経由してNTTドコモに支払うため、預り金となります。いずれの場合も代行業務を行ったことに対する手数料を受け取っています。(*6) 「モバイルWi-Fiルーター」とは、携帯電話の通信ネットワークを利用しインターネットに無線LANで接続することが出来る可搬型ルーターを指します。(*7) 「サービスの契約取次」とは、留守番電話やスマートフォン向けワンセグ放送など各種サービスの取次業務です。 事業の系統図は次のとおりです

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 弱い
特定の仕入先・取引先への依存度が高く、取引条件変更が経営に影響を与えるため。
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 規制
電気通信事業法、建設業法、下請代金支払遅延等防止法、独占禁止法、個人情報保護法など多数の法的規制。
顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい 高い(依存)
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか 中程度
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 高い
会社が挙げる主要リスク:特定の仕入先・取引先への依存 / 固定資産に関する減損 / 人材の確保と育成
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 4 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

提供された財務サマリに情報がなく、ブランド、特許、規制ライセンス、独占的IPに関する具体的な情報は確認できませんでした。したがって、無形資産による競争優位性は現時点では評価できません。

スイッチングコスト★☆☆☆☆
根拠:弱い乗り換えの手間・コスト

協立情報通信は主に自治体向けに情報システムを提供しており、一度導入されたシステムは更改に時間とコストがかかる可能性があります。しかし、具体的な顧客の乗り換え障壁に関する詳細データは不足しています。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

提供された情報からは、ユーザー数の増加がサービスの価値を直接高めるようなネットワーク効果を持つ事業モデルであるという証拠は見つかりませんでした。事業内容は主にBtoG(自治体向け)であり、ネットワーク効果は限定的と考えられます。

コスト優位★☆☆☆☆
根拠:弱い同じ物を安く作れる

自治体向けシステム開発・保守は、一定の専門知識と実績が求められるため、新規参入障壁は存在します。しかし、構造的なコスト優位性を示す具体的な証拠や、競合他社とのコスト比較データは提供されていません。

規模の経済★★☆☆☆
根拠:中程度規模が参入障壁になる

自治体向け情報システム市場は、特定のベンダーがシェアを持つ傾向がありますが、協立情報通信が業界規模に対して最適な少数寡占を形成しているかは不明です。地方自治体との長年の取引実績は一定の規模を示唆します。

  • ワンストップソリューション
    情報インフラ構築、基幹業務システム導入(OBC奉行シリーズなど)、クラウドサービス活用支援(Microsoft 365、kintoneなど)、情報活用教育まで、ICTに関する幅広いサービスをワンストップで提供できる点が強みです。これにより、顧客は複数のベンダーと契約する手間なく、一貫したサポートを受けることができ、顧客の利便性と満足度を高めています。
  • 体験型コミュニティの活用
    自社施設「協立情報コミュニティー」を通じて、顧客が実際にソリューションを体験し、相談できる場を提供しています。これにより、顧客は導入前に具体的なイメージを持つことができ、信頼関係を構築しやすくなります。また、最新情報の提供やセミナー開催を通じて、顧客のICTリテラシー向上にも貢献し、継続的な取引に繋げています。
  • ドコモブランドの活用
    NTTドコモの二次代理店として、ドコモショップの運営と法人向けサービスを提供しており、ドコモブランドの高い認知度と信頼性を活用できる点が強みです。これにより、安定した顧客基盤と収益源を確保しています。また、ドコモCSからの販売促進支援費なども受け取ることで、事業運営の安定性を高めています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する記述は、当事業年度末現在において当社が判断したものです。 (1) 会社の経営の基本方針当社は、社是に「知・興・心」を掲げ、経営理念には「知と情報の新結合は社会と企業の繁栄をもたらす源である。我が社は経営情報ソリューションにおいて比類なき利用性・安全性・創造性を追求し、以て、顧客の発展並びに社員の進化・充実を図り、永遠の誇りある活動を推進する」と謳っております。中堅・中小企業の情報化を支援するとともに、個々の顧客に適したソリューションを提供し、顧客の経営活性化と繁栄に貢献することが当社の使命と考えております。 (2)目標とする経営指標当社が重視する経営指標は、売上高伸長率と営業利益率です。 これらを継続的に伸ばしていくためには、情報通信システムの保守や機器のレンタル、運用支援、情報活用教育等のストック型ビジネスによる安定した収益基盤の確立が不可欠と考えており、売上高伸長率は年15%、営業利益率は10%を中長期的な目標としております。 (3)経営環境及び中長期的な会社の戦略民間企業並びに公官庁などの法人系事業体においては、人手不足や業務効率化といった課題への対応としてDX推進によるソリューション需要が拡大しており、モバイル活用を中核に、ネットワークの更新、セキュリティ対策をはじめAI活用やソフトウェア刷新など、ICT投資については需要の高まりが期待されます。携帯電話業界においては、買い替えサイクルの長期化による販売機会の減少などを補うために、各種コンテンツや金融サービスなど、付加価値を重視したサービス獲得に加え、MNPに代表される通信事業者のシェア競争は今後も激しさを増すとみられます。 このような経営環境の下、当社は、更なる経営情報ソリューションサービスの拡大に向け、以下の事項に取り組んでまいります。 ① 活用サービスの充実と新たな融合ソリューションサービスの提供 クラウドソリューションの推進並びにリカーリングモデル強化を活動方針の一つとして、SaaSやクラウドPBX等による業務DX化を促進してまいります。また、遠隔サポートや運用支援サービスの拡充を図ることで、顧客の目線に沿った活用サービスの充実と品質向上につなげ、当社の経営情報ソリューションサービスのさらなる拡大に取り組んでまいります。 当社は、複数のパートナー企業の製商品やサービスを融合させ、新たなソリューションの創造を図るとともに、安心・安全で質の高いサービスを提供することで顧客の課題解決に貢献してまいります。 ② モバイルソリューション提案の促進と独自サービスの拡充 モバイル事業においては、法人サービス事業におけるパートナー企業との市場共創により、スマートフォンを切り口にしたICTソリューション提案力の強化に注力いたします。店舗事業においては、資格取得を含む社員教育に注力し、独自サービスの強化を図り、質の高い利活用サービスの提供と、継続収益の拡大に取り組んでまいります。 さらに、法人サービス事業と店舗事業との連携を強化し、新たなモバイルサービスの需要を興すとともに、モバイル事業の収益率の向上を図ってまいります。 ③ サービスの高度化・多様化 ソリューション事業において、人材の能力育成及びサービス体制の改善、並びにサービスの高度化・多様化と提案力の強化を図り、付加価値の拡大と利益率の向上に努めてまいります。 (4)対処すべき課題当社は、経営理念のもと、企業価値の向上に向けて次の事項に取り組んでまいります。 ① ワンストップソリューションサービスによるDX化支援強化 ソリューション事業においては、当社の強みであるワンストップソリューションサービスを軸に、顧客の経営課題・業務課題の解決に資するDX化支援をさらに推進してまいります。AI・クラウド分野における導入支援の高度化を図るとともに、パートナー企業の製品・サービスを横断的に融合したソリューションを提供することで、顧客の情報システム全般にかかわる運用を一体的かつ継続的に支援するサービスの拡充を進めてまいります。あわせて、提供体制の強化、サポートメニューの体系化、及び連携ソリューションの拡充を進め、顧客との継続的な関係構築とサービス提供価値の向上を目指してまいります。 ② モバイル事業の利活用サポート強化 法人サービス事業においては、ソリューション事業との連携強化およびパートナー商材の活用を通じ、法人向けICTソリューションにおける提案の幅と付加価値の向上に取り組んでまいります。端末販売・契約に加え、モバイル運用・活用支援に関する継続的なサービス提供を強化することで、安定的な収益基盤の構築と法人向けサービス領域の拡大を図ってまいります。 店舗事業においては、人員体制の最適化及びスタッフの提案力向上を進め、モバイルの利活用提案を一層深化させてまいります。また、顧客視点に立ったサービス提供を通じ、快適なスマートライフの実現に貢献するとともに、顧客満足度の向上に努めてまいります。 ③ 人材の採用・育成及び環境の整備 当社は、経営方針を理解し、自ら考え行動できる自律型人材の確保・育成を重要な経営課題と位置付けております。多様な人材の採用及び育成を進めるとともに、従業員一人ひとりが「知」の価値を高め、創造性を発揮しながら成長できる環境整備と、多様性を尊重する組織風土の醸成に取り組んでまいります。
対処すべき課題
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する記述は、当事業年度末現在において当社が判断したものです。 (1) 会社の経営の基本方針当社は、社是に「知・興・心」を掲げ、経営理念には「知と情報の新結合は社会と企業の繁栄をもたらす源である。我が社は経営情報ソリューションにおいて比類なき利用性・安全性・創造性を追求し、以て、顧客の発展並びに社員の進化・充実を図り、永遠の誇りある活動を推進する」と謳っております。中堅・中小企業の情報化を支援するとともに、個々の顧客に適したソリューションを提供し、顧客の経営活性化と繁栄に貢献することが当社の使命と考えております。 (2)目標とする経営指標当社が重視する経営指標は、売上高伸長率と営業利益率です。 これらを継続的に伸ばしていくためには、情報通信システムの保守や機器のレンタル、運用支援、情報活用教育等のストック型ビジネスによる安定した収益基盤の確立が不可欠と考えており、売上高伸長率は年15%、営業利益率は10%を中長期的な目標としております。 (3)経営環境及び中長期的な会社の戦略民間企業並びに公官庁などの法人系事業体においては、人手不足や業務効率化といった課題への対応としてDX推進によるソリューション需要が拡大しており、モバイル活用を中核に、ネットワークの更新、セキュリティ対策をはじめAI活用やソフトウェア刷新など、ICT投資については需要の高まりが期待されます。携帯電話業界においては、買い替えサイクルの長期化による販売機会の減少などを補うために、各種コンテンツや金融サービスなど、付加価値を重視したサービス獲得に加え、MNPに代表される通信事業者のシェア競争は今後も激しさを増すとみられます。 このような経営環境の下、当社は、更なる経営情報ソリューションサービスの拡大に向け、以下の事項に取り組んでまいります。 ① 活用サービスの充実と新たな融合ソリューションサービスの提供 クラウドソリューションの推進並びにリカーリングモデル強化を活動方針の一つとして、SaaSやクラウドPBX等による業務DX化を促進してまいります。また、遠隔サポートや運用支援サービスの拡充を図ることで、顧客の目線に沿った活用サービスの充実と品質向上につなげ、当社の経営情報ソリューションサービスのさらなる拡大に取り組んでまいります。 当社は、複数のパートナー企業の製商品やサービスを融合させ、新たなソリューションの創造を図るとともに、安心・安全で質の高いサービスを提供することで顧客の課題解決に貢献してまいります。 ② モバイルソリューション提案の促進と独自サービスの拡充 モバイル事業においては、法人サービス事業におけるパートナー企業との市場共創により、スマートフォンを切り口にしたICTソリューション提案力の強化に注力いたします。店舗事業においては、資格取得を含む社員教育に注力し、独自サービスの強化を図り、質の高い利活用サービスの提供と、継続収益の拡大に取り組んでまいります。 さらに、法人サービス事業と店舗事業との連携を強化し、新たなモバイルサービスの需要を興すとともに、モバイル事業の収益率の向上を図ってまいります。 ③ サービスの高度化・多様化 ソリューション事業において、人材の能力育成及びサービス体制の改善、並びにサービスの高度化・多様化と提案力の強化を図り、付加価値の拡大と利益率の向上に努めてまいります。 (4)対処すべき課題当社は、経営理念のもと、企業価値の向上に向けて次の事項に取り組んでまいります。 ① ワンストップソリューションサービスによるDX化支援強化 ソリューション事業においては、当社の強みであるワンストップソリューションサービスを軸に、顧客の経営課題・業務課題の解決に資するDX化支援をさらに推進してまいります。AI・クラウド分野における導入支援の高度化を図るとともに、パートナー企業の製品・サービスを横断的に融合したソリューションを提供することで、顧客の情報システム全般にかかわる運用を一体的かつ継続的に支援するサービスの拡充を進めてまいります。あわせて、提供体制の強化、サポートメニューの体系化、及び連携ソリューションの拡充を進め、顧客との継続的な関係構築とサービス提供価値の向上を目指してまいります。 ② モバイル事業の利活用サポート強化 法人サービス事業においては、ソリューション事業との連携強化およびパートナー商材の活用を通じ、法人向けICTソリューションにおける提案の幅と付加価値の向上に取り組んでまいります。端末販売・契約に加え、モバイル運用・活用支援に関する継続的なサービス提供を強化することで、安定的な収益基盤の構築と法人向けサービス領域の拡大を図ってまいります。 店舗事業においては、人員体制の最適化及びスタッフの提案力向上を進め、モバイルの利活用提案を一層深化させてまいります。また、顧客視点に立ったサービス提供を通じ、快適なスマートライフの実現に貢献するとともに、顧客満足度の向上に努めてまいります。 ③ 人材の採用・育成及び環境の整備 当社は、経営方針を理解し、自ら考え行動できる自律型人材の確保・育成を重要な経営課題と位置付けております。多様な人材の採用及び育成を進めるとともに、従業員一人ひとりが「知」の価値を高め、創造性を発揮しながら成長できる環境整備と、多様性を尊重する組織風土の醸成に取り組んでまいります。
MD&A(経営者による分析)
4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】文中の将来に関する記述は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1)経営成績等の状況の概要 ① 経営成績の状況当事業年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善を背景に緩やかな回復基調が続いております。一方で、米国の通商政策をはじめとする不安定な国際情勢による企業収益の下振れリスクや、物価上昇の継続が個人消費に及ぼす影響など、先行きについては依然として不透明な状況が続いております。当社の事業領域であるICT(情報通信技術)関連業界においては、人手不足の深刻化や業務プロセスの効率化といった企業課題への対応策として、DX化を通じたソリューションへのニーズが一層高まっております。特に、AIを活用した新たなIT技術やソフトウェアの刷新など、企業の生産性向上及び競争力強化を目的としたICT投資需要は堅調に推移しております。携帯電話業界においては、音声サービスにとどまらず、各種のコンテンツ・サービスが日々拡充されております。AI搭載型スマートフォンの登場などにより、今後の実用性や利便性のさらなる向上が期待される一方で、端末価格の高騰に伴う買い替えサイクルの長期化や、通信事業者による各種施策の動向など、販売環境の変化については引き続き注視が必要な状況にあります。また、ポイントサービスやクレジットカードをはじめとする金融サービスなど、顧客の経済圏と連動したサービス展開を通じた通信事業者各社の競争は一段と激しさを増しており、店舗の役割も物販にとどまらず、顧客起点のビジネス展開の深化が求められるなど、その運営形態は変化しております。このような事業環境のもと、当社は「中期経営計画2025」に掲げる基本戦略である「事業別ポートフォリオの再構築」「継続収益の拡大」「サステナビリティ」を推進し、主要パートナー企業5社(*1)の製品・サービスを融合させた経営情報ソリューション(*2)の展開を進めてまいりました。ソリューション事業においては、業務システムのクラウド移行サービス及びその活用基盤となるPCインフラの改善、並びに保守サポートをはじめ、通信サービスとモバイル事業との連携やパートナー企業との協業を通じた新規案件の創出に努め、サービス拡大を推進いたしました。また、モバイル事業においては、自社サービスとキャリアサービスを連携させた取り組みなど販売方針の転換を進め、法人サービス・店舗サービスともに物販収益に加え、インセンティブ収益やストック収益の獲得にも注力してまいりました。協立情報コミュニティー(*3)においては、法改正対応や業務のDX推進に加え、モバイル・AI・セキュリティをテーマとしたソリューションフェアや個別相談会の開催などを通じて、当社ソリューションサービスの訴求及びPRを行うとともに、顧客の業務改善を支援してまいりました。 その結果、当事業年度の業績は売上高5,140,326千円(前年比14.8%増)営業利益474,994千円(同59.0%増)経常利益476,361千円(同57.8%増)、当期純利益316,186千円(同84.0%増)となりました。 (*1)株式会社NTTドコモ、日本電気株式会社、株式会社オービックビジネスコンサルタント、日本マイクロソフト株式会社、サイボウズ株式会社の5社。(*2)「情報インフラ」、「情報コンテンツ」、「情報活用」の3つの分野に対応した当社のワンストップソリューションサービスの総称です。(*3)当社の提案するソリューションを、顧客に体験いただく場であるとともに、顧客やパートナー企業と新たなソリューションを共創する施設です。また、情報活用能力の開発支援を目的としたソリューションスクールを展開しております。 事業セグメント別の経営成績は次のとおりです。 (ソリューション事業)ソリューション事業においては、Windows10及び奉行ソフトウェアのサポート終了、既存顧客におけるPBXの経年化などに伴う各種更改需要の高まりを追い風に、ネットワークインフラ改善や奉行ソフトウェアのクラウド移行が堅調に推移いたしました。また、PBX更改を契機とした通信・ネットワーク・モバイルソリューションを融合した社内コミュニケーションシステムの改善提案など、事業部門間におけるクロスセル活動を活性化させ、業績拡大を図りました。新規顧客への取り組みとしては、パートナー企業との連携による提案活動を進めるとともに、基幹業務ソリューションやAI、ネットワークセキュリティなどの業務活用をテーマとしたイベントやハンズオンセミナー・相談会を協立情報コミュニティーにて運営及び実施し、案件の創出にも注力いたしました。この結果、ソリューション事業では、売上高2,070,787千円(前年比24.5%増)、セグメント利益(営業利益)608,087千円(同26.0%増)となりました。 (モバイル事業)法人サービス事業においては、既存顧客の更新要素に加え、新規顧客の獲得活動に注力したことにより、端末販売数及び端末契約数は堅調に推移し、通信事業者による端末のレンタル施策による売上高減少の影響を補う形となりました。また、端末サポートサービスによる収益は前年同期水準を上回るとともに、パートナー企業とのソリューション展開や販売インセンティブ収入も寄与し、営業利益は堅調に推移いたしました。店舗事業においては、3月のFOMAサービス終了に伴う乗り換え需要の高まりを背景に、端末販売数は堅調に推移いたしました。さらに、販売環境の改善やスタッフの意識醸成・提案能力向上に継続して取り組み、モバイルセキュリティやdカードをはじめとする、各種提案商材の販売による継続収入が、利益水準の底上げに寄与いたしました。この結果、モバイル事業では、売上高3,069,539千円(前年比9.1%増)、セグメント利益(営業利益)312,962千円(同34.3%増)となりました。 ② 財政状態の状況イ.流動資産当事業年度末における流動資産残高は2,861,187千円となり、前事業年度末と比べ547,103千円の増加となりました。主な要因は、現金及び預金が430,924千円及び売掛金が130,440千円増加したことによるものです。 ロ.固定資産当事業年度末における固定資産残高は903,466千円となり、前事業年度末と比べ19,413千円の増加となりました。主な要因は、工具、器具及び備品(純額)が11,024千円及び繰延税金資産が28,123千円増加しましたが、建物(純額)が9,528千円減少したことによるものです。 ハ.流動負債当事業年度末における流動負債残高は1,084,506千円となり、前事業年度末と比べ312,949千円の増加となりました。主な要因は、買掛金が75,937千円、未払金が37,829千円、未払法人税等が100,096千円及び賞与引当金が64,800千円増加したことによるものです。 ニ.固定負債当事業年度末における固定負債残高は310,361千円となり、前事業年度末と比べ3,258千円の増加となりました。 ホ.純資産当事業年度末における純資産残高は2,369,786千円となり、250,307千円の増加となりました。主な要因は、当期純利益の計上により316,186千円増加しましたが、利益処分による期末配当により65,879千円減少した結果によるものです。 ③ キャッシュ・フローの状況当事業年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の期末残高は1,146,022千円となり前事業年度末に比べ139,077千円の減少となりました。当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。 イ.営業活動によるキャッシュ・フロー営業活動の結果、増加した資金は521,985千円(前期は220,970千円の増加)となりました。これは主に、税引前当期純利益476,361千円、賞与引当金の増加額64,800千円及び仕入債務の増加額75,937千円により資金が増加しましたが、売上債権及び契約資産の増加額113,814千円により資金が減少した結果によるものです。 ロ.投資活動によるキャッシュ・フロー投資活動の結果、減少した資金は589,528千円(前期は30,384千円の減少)となりました。これは主に、定期預金の預入による支出618,129千円によるものです。 ハ.財務活動によるキャッシュ・フロー財務活動の結果、減少した資金は71,533千円(前期は79,791千円の減少)となりました。これは主に、配当金の支払額65,905千円によるものです。 ④ 生産、受注及び販売の状況イ.生産実績当社は生産活動を行っていないため、生産実績の記載を省略しております。 ロ.仕入実績当事業年度における仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称当事業年度( 自 2025年4月1日至 2026年3月31日)仕入高(千円)前期比(%)ソリューション事業556,39148.4モバイル事業1,844,0236.1合計2,400,41413.6 ハ.受注実績当社は受注生産を行っていないため、受注実績の記載を省略しております。 ニ.販売実績当事業年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称当事業年度( 自 2025年4月1日至 2026年3月31日)販売高(千円)前期比(%)ソリューション事業2,070,78724.5モバイル事業3,069,5399.1合計5,140,32614.8 (注) 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合相手先前事業年度( 自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)当事業年度( 自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)販売高(千円)割合(%)販売高(千円)割合(%)株式会社ティーガイア1,900,11642.52,082,31640.5 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容当事業年度における当社の経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において、当社が判断したものであります。 ① 重要な会計方針及び見積り当社の財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この財務諸表を作成するにあたり重要となる会計方針については、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1) 財務諸表 注記事項(重要な会計方針)」に記載されているとおりであります。 ② 当事業年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容イ.経営成績(売上高及び営業利益) 当事業年度の売上高及び営業利益並びにセグメント別の売上高及びセグメント利益(営業利益)等は以下のとおりであります。(金額単位:千円) 2025年3月期2026年3月期金額売上高比金額売上高比ソリューション事業売上高1,663,77837.2%2,070,78740.3%営業利益482,63010.8%608,08711.8%営業利益率29.0%-29.4%-モバイル事業売上高2,812,24862.8%3,069,53959.7%営業利益232,9935.2%312,9626.1%営業利益率8.3%-10.2%-全社共通売上高----営業利益△416,894△9.3%△446,054△8.7%営業利益率----合計売上高4,476,026100.0%5,140,326100.0%営業利益298,7296.7%474,9949.2%営業利益率6.7%-9.2%- (営業外損益、経常利益及び税引前当期純利益)営業外収益は、6,275千円となり、前事業年度に比べて1,053千円増加しました。営業外費用は、4,908千円となり、前事業年度に比べて2,844千円増加しました。この結果、当事業年度の経常利益は476,361千円となり、前事業年度に比べて174,473千円増加しました。 (特別損益及び税引前当期純利益)当事業年度の特別利益及び特別損失は発生しませんでした。この結果、当事業年度の税引前当期純利益は476,361千円となり、前事業年度と比べて228,301千円増加しました。 (法人税等(法人税等調整額を含む)及び当期純利益)法人税等188,297千円及び法人税等調整額△28,123千円を計上した結果、当事業年度の当期純利益は316,186千円となり、前事業年度に比べて144,365千円増加しました。 ロ.財政状態財政状態の状況に関する認識及び分析・検討については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析(1)経営成績等の状況の概要 ② 財政状態の状況」をご参照ください。 ハ.キャッシュ・フローに関する分析キャッシュ・フローの状況に関する認識及び分析・検討については「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析(1)経営成績等の状況の概要 ③ キャッシュ・フローの状況」をご参照ください。 ニ.資本の財源及び資金の流動性についての分析当社が必要とする資金については、安定した収益と成長性を確保するための、材料費、商品の仕入、販売費及び一般管理費等の運転資金や、設備投資であります。これらは、営業活動によるキャッシュ・フローを財源としており、状況によって銀行借入により資金調達を行っております。なお、今後の設備投資の計画については、「第3 設備の状況 3設備の新設、除却等の計画 (1)重要な設備の新設等」をご参照ください。

事業リスク

  • 特定仕入先への依存
    ソリューション事業では、日本電気株式会社と株式会社オービックビジネスコンサルタントからの仕入れが大部分を占めています。これらの企業との契約が解除されたり、製品供給が滞ったりした場合、代替品の調達が困難になる可能性があり、事業運営や経営成績に大きな影響を与える恐れがあります。
  • ドコモブランドへの依存
    モバイル事業は、NTTドコモおよびティーガイアとの契約に基づき、ドコモブランドにほぼ100%依存しています。これらの企業との契約が解除されたり、取引条件が不利に変更されたりした場合、また、NTTドコモの方針変更やドコモブランドの魅力低下があった場合、当社の経営に深刻な影響を及ぼす可能性があります。
  • 人材確保・育成の課題
    最適な商品やサービスを提供できる優秀な人材の確保と育成は、事業成長に不可欠です。計画通りに人材が確保・育成できない場合や、優秀な人材が多数退職した場合、事業運営に支障が生じ、競争力の低下や経営成績への悪影響が懸念されます。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2026|2,662 文字
3 【事業等のリスク】当社の経営成績、財政状態等に影響を与える可能性があると考えられる代表的なリスクは、以下のとおりです。これらの項目はリスクのうち代表的なものであり、実際に起こりうるリスクは、これらに限定されるものではありません。なお、文中における将来に関する事項は、本有価証券報告書提出日現在において当社が判断したものです。 (1) 特定の仕入先・取引先への依存について① ソリューション事業ソリューション事業では、日本電気株式会社及び株式会社オービックビジネスコンサルタントを重要なパートナー企業として、これらの会社との間で販売許諾及び販売支援等に関する契約を締結しており、これらの企業からの仕入がソリューション事業における仕入の大部分を占めております。そのため、何らかの事情により契約が解除され、製品等の供給が受けられない事態となり、しかも代替品の供給が遅れ、または調達不可能な状態に陥った場合、当社の経営に影響を受ける可能性があります。当事業年度仕入実績仕入先仕入金額(千円)シェア日本電気株式会社246,78344.4%株式会社オービックビジネスコンサルタント18,9073.4%その他290,70052.2%合計556,391100.0% ② モバイル事業当社は、NTTドコモ及びティーガイアとの間で締結した「ドコモショップの業務再委託に関する覚書」、「代理店法人拠点設置による業務再委託に関する覚書」等に基づきNTTドコモの二次代理店としてドコモショップの運営及び携帯電話等の法人営業を行っており、その仕入及び販売のほぼ100%がNTTドコモ経由となっております。当社はNTTドコモ及びティーガイアとは良好な関係を維持しておりますが、何らかの解除事由が発生し、両社との契約が解除される、または、取引条件が当社に不利な方向に大幅に変更される場合、当社の経営に影響を受ける可能性があります。また、当社の携帯電話等の販売・取次事業は、ティーガイアと締結した「移動体通信サービス代理店契約」に基づき所定の条件の下で展開しております。これにより、当社に破産、民事再生等の法的手続き開始、信用不安状態の発生、株主構成または経営主体に重大な変更等の所定の事由が生じた場合にティーガイアにおいて代理店契約の解除や手数料支払い停止ができる旨等が定められているため、当社の経営に影響を受ける可能性があります。 なお、NTTドコモがドコモショップの運営や商品ラインアップ、広告宣伝に関する方針及び戦略、料金プラン等を変更した場合、並びに、他の通信キャリアに比較してドコモブランドの魅力が相対的に低下した場合、当社の経営に影響を受ける可能性があります。 (2) 固定資産に関する減損について固定資産につきましては取得時に資産性を慎重に判断した上で資産計上しておりますが、取得時に見込んでいた将来キャッシュ・フローが十分に得られない場合、または回収可能性に疑義が生じた場合には、減損損失の認識を行っております。今後、追加的に多額の減損損失の計上を行う場合、当社の経営に影響を受ける可能性があります。 (3) 人材の確保と育成について当社は、顧客に対して最適な商品やサービス及びソリューションを提供できる優秀な人材を確保するため、定期的な新卒採用や業務経験者の中途採用を行うほか、従業員教育の徹底や必要な資格取得の奨励など、当社事業の発展に貢献する人材育成を行っております。しかしながら、人材の確保や育成が当社の計画通りに進捗しない場合、或いは優秀な人材が多数退職してしまった場合には、当社の経営に影響を受ける可能性があります。 (4) 法的規制等について当社が行う事業では、「電気通信事業法」、「建設業法」(電気通信工事業)、「中小受託取引適正化法」(製造委託等に係る中小受託事業者に対する代金の支払の遅延等の防止に関する法律)、「独占禁止法」(私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律)、「景品表示法」(不当景品類及び不当表示防止法)、「個人情報保護法」、「携帯電話不正利用防止法」(携帯音声通信事業者による契約者等の本人確認等及び携帯音声通信役務の不正な利用の防止に関する法律)、「著作権法」及びその他の関連法令の規制を受けております。当社は、上記法令等を遵守するために従業員の教育・啓発を含めた社内管理体制強化に努めておりますが、万が一法令違反が生じた場合や、法的規制が大幅に追加・変更された場合には、当社の経営に影響を受ける可能性があります。 (5) 情報管理について当社では、業務に関連して多数の個人情報及び企業情報を保有しております。情報管理に関する全社的な取り組みとして、情報セキュリティ基本方針や個人情報保護のための行動指針を定め、社内規程を整備するとともに、従業員に秘密保持誓約書の提出を義務付けた上で、社内研修を通して情報管理への意識向上に努め、外部への情報漏洩を未然に防ぐ措置を講じております。また、当社における本社並びにソリューション事業の各事業所では、「ISO27001(情報セキュリティ)」の認証を取得し、社内情報資産のリスク分析を行い、必要に応じて改善策を講じる等、情報管理の徹底に努めております。さらに、モバイル事業の各店舗・事業所においては、NTTドコモが定める情報資産の管理方法に準拠した教育と業務監査を受けております。しかしながら、これらの対応措置を講じたにも関わらず個人情報や企業情報が漏洩した場合、民事・刑事責任の負担、社会的信用の失墜のみならず、主要パートナー企業との契約解除などに繋がる恐れもあり、当社の経営に影響を受ける可能性があります。 (6) 自然災害等について当社の本社、その他の事業所及び店舗は、首都圏近郊に集中しております。そのため、首都圏における大規模な地震、火災その他の自然災害や停電等が発生し、当社の本社若しくは各事業所・店舗が損壊し、事業継続が困難な状況に陥った場合、また、自然災害等に起因して顧客データの喪失、インフラ麻痺等が生じた場合は、顧客対応の遅延など当社のサービス体制に大きな支障が生じ、当社の経営に重大な影響を受ける可能性があります。 また、当社の販売先の約6割が中堅・中小企業であります。暴風、地震、落雷、洪水等の自然災害やパンデミック(感染爆発)が発生し、多くの中堅・中小企業の事業継続が困難になった場合、当社の経営に影響を受ける可能性があります。

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