事業の概要
- 連結決算開示事業企業が財務情報を公開する際に必要な連結決算や単体決算のアウトソーシング、および自社開発のソフトウェア「DivaSystem」の開発・販売・保守を提供しています。これにより、企業の情報開示プロセスを効率化し、価値創造を支援するビジネスモデルです。ソフトウェアとアウトソーシングを組み合わせることで、顧客の多様なニーズに対応しています。
- デジタルトランスフォーメーション推進事業企業が持つ様々なデータを活用するためのデータプラットフォームや、データを分析・予測・可視化するAI・BIソリューションを、コンサルティングやシステム開発を通じて提供しています。これにより、企業のデジタル変革やデータに基づいた経営判断を支援し、最新技術を取り入れたソリューションで収益を上げています。
- 経営管理ソリューション事業グループ経営、連結会計、事業管理といった企業の「見えない価値」を可視化し、最大化するためのコンサルティングからシステムの企画、構築、導入、運用、保守までを一貫して提供しています。自社開発ソフトウェアと他社製品の組み合わせにより、顧客企業の経営情報活用を支援し、企業価値向上に貢献しています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
- 連結決算開示事業この事業は、主に企業の情報開示を支援するソフトウェア開発、販売、保守、そして連結・単体決算のアウトソーシングサービスを提供しています。最新年度の売上高は約84.27億円、営業利益は約21.61億円で、グループ全体の収益に大きく貢献しています。ソフトウェアとサービスを組み合わせたビジネスモデルが特徴です。
- デジタルトランスフォーメーション推進事業企業がデータ活用を通じてデジタル変革を進めるためのコンサルティングやシステム開発、AI・BIソリューションを提供しています。最新年度の売上高は約103.00億円、営業利益は約17.16億円と、グループ内で最も売上規模が大きいセグメントです。最新技術を取り入れたソリューションで成長を牽引しています。
- 経営管理ソリューション事業グループ経営、連結会計、事業管理といった企業の経営課題に対し、コンサルティングからシステム導入・運用・保守までを一貫して支援しています。最新年度の売上高は約95.01億円、営業利益は約17.47億円で、安定した収益を上げています。自社開発ソフトウェアと他社製品の組み合わせにより、多様なニーズに対応しています。
2025-06 セグメント別業績
| セグメント | 区分 | 売上(億) | 営業利益(億) | 営業利益率 |
|---|---|---|---|---|
| ConsolidatedFinancialDisclosureBusinessReportableSegment | 地域 | 84 | 22 | 25.6% |
| DigitalTransformationPromotionBusinessReportableSegment | 地域 | 103 | 17 | 16.7% |
| ManagementSolutionsBusinessReportableSegment | 地域 | 95 | 17 | 18.4% |
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
3 【事業の内容】当社グループは当社及び子会社7社、関連会社1社で構成されております。当社グループは「企業価値向上に役立つソフトウエア会社になる」との戦略マテリアリティの実現に向けて、企業価値向上を目指すお客様が財務・非財務を問わず様々な情報をもとに適時・適切な経営判断を行い、経営改革を推進するためのソフトウエア・システムの開発・販売・保守や、ソフトウエアベースのコンサルティング・BPOサービスの提供を通じて、経営のデジタルトランスフォーメーションに貢献しています。なお、当社は特定上場会社等に該当しており、これにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することとなります。 当社及び当社の関係会社の事業における当社及び関係会社の位置づけ及びセグメントとの関連は、以下の通りであります。連結子会社、持分法適用関連会社については、「第1 企業の概況 4 関係会社の状況」をご参照ください。 (1) 連結決算開示事業連結経営支援及び連結会計向け自社パッケージソフトであるDivaSystemの開発と保守を行う他、これを利用した連結決算・単体決算のアウトソーシングを提供することで、企業の情報開示を通じた価値創造を支援しています。当社グループにおける位置づけとしては、ソフトウエアビジネスとアウトソーシングビジネスを融合させたビジネスモデルの確立を目指しています。 (2) デジタルトランスフォーメーション推進事業企業を取り巻くあらゆるデータを活用するためのデータプラットフォームからデータを分析・予測・可視化するAI・BIソリューション等を、コンサルティング・システム開発を通じて提供し、企業のデジタルトランスフォーメーションやデータドリブン経営の推進を支援しています。主要クラウドベンダーからマルチクラウド対応ソフトウエア、生成AIに代表される最新の技術まで、データ活用に特化した最新の情報活用方法を習得し、技術者の育成とデータ活用基盤製品の自社開発を進め、当社グループの商材を拡充することも目的となっています。 (3) 経営管理ソリューション事業グループ経営、連結会計、事業管理を中心に、企業の「見えない価値」の可視化と最大化を目的とし、コンサルティングからシステムの企画、構築、導入、運用並びに保守までをワンストップで支援します。また、自社でソフトウエアを開発するとともに、他社開発のソフトウエアとの組み合わせも行っています。当社グループ資産を最大限活用し、企業価値の向上に役立つ経営情報を提供するソリューションを継続的に生み出す役割を担っています。 [事業系統図]以上、述べた事項を事業系統図によって示すと、次の通りであります。 *上記以外の関係会社については「4 関係会社の状況」を参照
事業の優位性(モート)
事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
| 価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い | 中程度 自社パッケージソフトの開発・保守、コンサルティング・BPOサービスを提供しているため。 |
|---|---|
| 参入障壁新規参入を阻む要因の種類 | 技術 連結決算開示、デジタルトランスフォーメーション推進、経営管理ソリューションの各事業で自社ソフトウエア開発や最新技術の習得・活用を進めているため。 |
| 設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか | 成長投資 |
| 規制依存規制は障壁にも足枷にもなる | 中程度 |
会社が挙げる主要リスク:サイバー攻撃によるサービス停止やデータ喪失 / M&A後の偶発債務発生やのれん減損 / 事業投資が期待通りの成果を創出できない可能性
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 0 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
財務サマリが未収録のため、ブランド、特許、規制ライセンス、独占的IPに関する具体的な情報は現時点で評価できません。
スイッチングコスト☆☆☆☆☆
顧客が乗り換える際の損失に関する具体的な情報や、システム導入の複雑性、データ移行の困難さなど、スイッチング・コストを示唆する情報は現時点で評価できません。
ネットワーク効果☆☆☆☆☆
ユーザー数の増加がサービスの価値向上に繋がるネットワーク効果に関する具体的なデータや、プラットフォームの普及度合いを示す情報は現時点で評価できません。
コスト優位☆☆☆☆☆
情報通信業であり、構造的に安価な生産・提供体制を構築しているかどうかの判断材料となる具体的なコスト構造や、規模の経済による優位性を示す情報は現時点で評価できません。
規模の経済☆☆☆☆☆
情報通信業における市場シェアや、業界規模に対する最適な少数寡占状態を示唆する具体的なデータは現時点で評価できません。
- ソフトウェアとBPOの融合自社開発の連結会計ソフトウェア「DivaSystem」と、それを利用した連結・単体決算のアウトソーシングサービスを組み合わせることで、顧客はソフトウェア導入だけでなく、実務運用まで一貫したサポートを受けられます。これにより、顧客のスイッチングコストを高め、安定的な収益基盤を構築しています。
- データ活用技術の専門性データプラットフォーム構築からAI・BIソリューションまで、企業がデータドリブン経営を推進するために必要な幅広い技術とコンサルティング能力を有しています。主要クラウドベンダーの技術から生成AIまで、最新のデータ活用方法を習得し、技術者の育成と自社製品開発を通じて、競争優位性を確立しています。
- ワンストップソリューション提供グループ経営、連結会計、事業管理といった複雑な経営課題に対し、コンサルティングからシステム導入、運用、保守までをワンストップで提供できる体制を整えています。これにより、顧客は複数のベンダーと連携する手間を省き、効率的に経営改革を進めることが可能となり、顧客満足度の向上に繋がっています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
経営戦略
有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中における将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において、当社グループが合理的であると判断又は一定の前提に基づき予測したものであり、その達成及び将来の業績を保証するものではありません。 (1) 会社の経営の基本方針当社グループは、社会の公器として長期にわたり価値を提供し続ける「100年企業の創造」を企業理念に掲げています。その理念のもと、創業来のミッションである「経営情報の大衆化」の実現に向け、目指す姿(ビジョン)を「BE GLOBAL(世界に通用するソフトウエア会社)」としています。こうした理念・ミッションのもと、当社グループが長年培ってきた「グループ経営」領域の知見を生かし、お客様の業務をより深く理解したソフトウエア製品やシステムを基本として、プロフェッショナルサービスの開発と提供を行い、お客様へより一層貢献することを目指しています。当社グループでは、(1)お客様志向、(2)一芸志向、(3)高収益志向という「三志向」の価値観を従業員全員で共有するとともに、以下の5つを経営の原則としております。三志向と5つの経営の原則は、創業以来大切にしてきた考え方であり、経営判断や日々の事業活動の基本となるものであります。 ① 信用第一信用とは約束(コミットメント)を守ることです。お客様との関係においては、品質や期待に応えることを積み重ねることで得られるものであり、事業活動においては計画の精度を高め、その達成を繰り返すことで築かれるものと考えています。② 赤字は悪高収益を志向することは、やりたいことを実践するための基礎であり、予期しない将来の変化へ柔軟に対応するための備えであると考えています。③ 創意工夫で高価値化を追求する人の命は有限であり、時間はその命を小分けにした単位とも考えられます。時間を有効に活用するために創意工夫することは、命を大切にすることに他なりません。企業にとり成長は大事ですが、その前に成長を支える仕組みを整えることが重要です。④ 人の成長のための事業成長を創る企業だけでなく、そこに働く人がともに成長しなければならないと考えます。日々新たな価値を生み出す努力をし、同じ仕事を繰り返さないことを目指しています。⑤ 一芸を極めて社会に役立つ一芸は万芸に通じるものであり、生き甲斐のもととも考えられます。仕事において、社員一人一人が「誰にも負けない」何かを有することが期待されています。また、そうした社員を一人でも多く増やして行きたいと考えています。 (2) 中長期的な会社の経営戦略① 持続的な収益成長と事業拡大当社グループは、目指す姿(ビジョン)である「BE GLOBAL(世界に通用するソフトウエア会社)」の実現に向け、2023年8月に事業戦略とグループ戦略を一致させた中期経営計画「BE GLOBAL 2028」を公表しました。「BE GLOBAL 2028」では「企業価値経営」を実践しています。企業価値経営とは、現在の企業価値と、潜在的な成長力や収益力を顕在化することで到達可能な企業価値である「本源的価値」との差を埋めるために事業を変革し続けることです。そのもとで、戦略マテリアリティとして定めた「企業価値向上に役立つソフトウエア会社になる」ことを目指しています。 ソフトウエアや知的資産を価値の源泉とし、深い業務専門性や継続的なサービスを組み合わせてお客様への価値提供を高め、その成果を持続的な利益成長につなげ、報酬や人的資本、R&D等への投資に還元するという価値創造スパイラルを実現することを目指しています。そして、経営のデジタルトランスフォーメーションを通じて、お客様の企業価値向上に貢献することを目指しております。当社グループは、「連結決算開示事業(ディーバ)」、「デジタルトランスフォーメーション推進事業(ジール)」、「経営管理ソリューション事業(アバント)」の3つの事業セグメントを中心として、持続的な収益成長と事業拡大を目指しております。「BE GLOBAL 2028」で目指す基本的な方向性に変更はありませんが、2026年6月期までの進捗を踏まえ、目標とのギャップが大きい事業については、目標の実現方法を見直しております。 ② ソフトウエアドリブン戦略当社グループでは、戦略マテリアリティの実現手段として「ソフトウエアドリブン戦略」を採用しています。ソフトウエアや知的資産を価値の源泉とし、深い業務専門性や継続的なサービスを組み合わせることで、お客様への価値提供を持続的な利益成長につなげる事業モデルの構築を進めています。「ソフトウエア粗利益」を計測指標として、戦略の進捗度合いを確認します。 ③ 価値創造生産性の向上中期経営計画の期間中に売上高を約2倍、純利益を約3倍にすることを目指しています。これを実現するための要因として「価値創造生産性」を位置づけております。「価値創造生産性」とは、同じ投入コストでの売上高の増加や、同じ売上高に対する投入コストの削減、そのいずれも重視する考え方です。 (3) 目標とする経営指標当社グループは、「売上高」、「純利益」、「1人当たりの営業利益」、「ソフトウエア粗利益」、「ROE」、「DOE(純資産配当率)」の6項目を主要な経営指標として位置づけています。これらの具体的な目標については、2028年6月期までの5年間の中期経営計画「BE GLOBAL 2028」において掲げております。このうち、「ソフトウエア粗利益」を戦略の進捗度を示す指標、「1人当たりの営業利益」を価値創造生産性を示す指標として位置づけています。 (4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当社グループは、2023年8月に公表した中期経営計画「BE GLOBAL 2028」の実現に向けて事業活動を推進しております。2026年6月期までの3年間の進捗を踏まえ、当社が優先的に対処すべき課題は以下の通りです。 1.経営のデジタルトランスフォーメーション領域における需要の案件化及び収益化当社グループは、経営のデジタルトランスフォーメーションを通じて、お客様の企業価値向上に貢献する事業を展開しています。それぞれの事業において、お客様の課題や需要を的確に捉え、案件化し、持続的な売上高と利益の成長につなげていくことが必要です。特に、経営管理ソリューション事業(アバント)では、連結決算開示事業(ディーバ)の強固なお客様基盤から生まれる需要を十分に案件化し、売上高と利益へ転換できておらず、「BE GLOBAL 2028」とのギャップが最も大きい事業となっています。このため、経営体制、事業モデル及び人財を一体で見直し、再構築を進めております。 2.お客様への価値提供と利益成長を両立する事業モデルのグループ展開連結決算開示事業(ディーバ)では、ソフトウエアと業務専門性を一体で提供し、お客様との継続的な関係から得た知見を製品・サービスへ還元する事業モデルが機能しています。当社グループでは、この事業モデルを価値創造の中核として、経営管理ソリューション事業(アバント)をはじめとする他の事業にも展開し、お客様への価値提供を持続的な利益成長につなげてまいります。 3.価値創造生産性の向上当社グループでは売上成長を上回る利益成長を目標としており、この利益成長を実現するには、同じ投下コスト(原価及び販管費)で1人当たりの売上高を増やす「売上高生産性」の向上、もしくは同じ売上高に対して投下コストを下げる「投下コスト生産性」の向上が必要となり、この2つの観点を併せ持つ「価値創造生産性」の向上が求められます。ソフトウエアとサービスを組み合わせたソリューションの高付加価値化によって「売上高生産性」を高めるとともに、ソフトウエア、特に生成AI等を活用した業務の効率化によって「投下コスト生産性」の向上を進めます。 4.人財価値の向上に向けた環境整備これらの課題を解決するためには、人財価値の向上が前提となります。必要な人財要件を明確にし、成長機会と環境を整備することで、現状とのギャップを埋めていきます。既存従業員の成長を中心にしつつ、内部だけでは充足が難しい能力については、外部からの優秀な人財の採用も進めてまいります。特に、経営管理ソリューション事業(アバント)では、コンサルティングや業務構想設計など、お客様の課題を起点として提案できる専門人財の強化を進めております。 5.従業員の働きがいの向上当社グループの大きな財産は高度な技術・専門性とチャレンジ精神を持った優れた従業員です。当社グループでは「良質な雇用を増やす」ことを経営の重要な役割として捉えており、毎期従業員数を逓増させつつも、従業員の生活・人生を豊かにし、業務においては成果の創出に集中できるような働きがいのある環境づくりに取り組んでおります。当社グループでは、働きがいのある環境づくりに向けて「Great Place to Work ®(GPTW)」を使った従業員へのアンケート調査を行い、働きがいやエンゲージメントを可視化して改善アクションを実施しており、このGPTWスコアをグループ各社70ポイントにすることを目指して取り組んでおります。 6.コンプライアンス当社グループでは創業以来、コンプライアンスを企業統治の基本原理として重視してまいりました。一方で、昨今のコンプライアンスに対する社会的要請は一層高まっており、違反があった場合の社会的信頼の失墜は従来よりもさらに大きく、また、信頼回復に要する期間も長くなっていると捉えております。労働法規を中心とした各種関連法規はもちろん、企業倫理にも反することがないよう、従来以上に徹底しながら事業活動を推進しております。 7.サステナビリティグループ経営理念「100年企業の創造」とは、企業を社会の公器と見做し、社会のために存在する組織として持続的に発展することです。当社グループはお客様が経営情報を未来の創造に役立てることにおいて価値を提供することを使命とし、社会に貢献することをミッションとしていますが、その実現の過程ではさまざまなステークホルダーと関わることになるため、グループの一人一人が経済活動・環境保全・社会的公正のバランスを保つことに十分配慮して行動しなければ、持続的発展にはつながりません。このため、当社グループは2020年7月22日、グループ人権方針・グループ環境方針を定め、同年8月25日に国連グローバル・コンパクトに署名し、「人権」、「労働」、「環境」、「腐敗防止」の4分野における本質的な価値観に賛同し、支持し、実行に移すことを宣言しました。2021年7月1日には、当社グループが年間で使用する全ての電力を「グリーン電力化」し、温室効果ガス排出量をゼロとするなど、持続可能な社会の実現に向けて第一歩を踏み出すこととしました。その他に当社グループは、自治体や業界団体が主催するスポーツイベントや文化活動の支援活動を行ってまいりました。
対処すべき課題
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中における将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において、当社グループが合理的であると判断又は一定の前提に基づき予測したものであり、その達成及び将来の業績を保証するものではありません。 (1) 会社の経営の基本方針当社グループは、社会の公器として長期にわたり価値を提供し続ける「100年企業の創造」を企業理念に掲げています。その理念のもと、創業来のミッションである「経営情報の大衆化」の実現に向け、目指す姿(ビジョン)を「BE GLOBAL(世界に通用するソフトウエア会社)」としています。こうした理念・ミッションのもと、当社グループが長年培ってきた「グループ経営」領域の知見を生かし、お客様の業務をより深く理解したソフトウエア製品やシステムを基本として、プロフェッショナルサービスの開発と提供を行い、お客様へより一層貢献することを目指しています。当社グループでは、(1)お客様志向、(2)一芸志向、(3)高収益志向という「三志向」の価値観を従業員全員で共有するとともに、以下の5つを経営の原則としております。三志向と5つの経営の原則は、創業以来大切にしてきた考え方であり、経営判断や日々の事業活動の基本となるものであります。 ① 信用第一信用とは約束(コミットメント)を守ることです。お客様との関係においては、品質や期待に応えることを積み重ねることで得られるものであり、事業活動においては計画の精度を高め、その達成を繰り返すことで築かれるものと考えています。② 赤字は悪高収益を志向することは、やりたいことを実践するための基礎であり、予期しない将来の変化へ柔軟に対応するための備えであると考えています。③ 創意工夫で高価値化を追求する人の命は有限であり、時間はその命を小分けにした単位とも考えられます。時間を有効に活用するために創意工夫することは、命を大切にすることに他なりません。企業にとり成長は大事ですが、その前に成長を支える仕組みを整えることが重要です。④ 人の成長のための事業成長を創る企業だけでなく、そこに働く人がともに成長しなければならないと考えます。日々新たな価値を生み出す努力をし、同じ仕事を繰り返さないことを目指しています。⑤ 一芸を極めて社会に役立つ一芸は万芸に通じるものであり、生き甲斐のもととも考えられます。仕事において、社員一人一人が「誰にも負けない」何かを有することが期待されています。また、そうした社員を一人でも多く増やして行きたいと考えています。 (2) 中長期的な会社の経営戦略① 持続的な収益成長と事業拡大当社グループは、目指す姿(ビジョン)である「BE GLOBAL(世界に通用するソフトウエア会社)」の実現に向け、2023年8月に事業戦略とグループ戦略を一致させた中期経営計画「BE GLOBAL 2028」を公表しました。「BE GLOBAL 2028」では「企業価値経営」を実践しています。企業価値経営とは、現在の企業価値と、潜在的な成長力や収益力を顕在化することで到達可能な企業価値である「本源的価値」との差を埋めるために事業を変革し続けることです。そのもとで、戦略マテリアリティとして定めた「企業価値向上に役立つソフトウエア会社になる」ことを目指しています。 ソフトウエアや知的資産を価値の源泉とし、深い業務専門性や継続的なサービスを組み合わせてお客様への価値提供を高め、その成果を持続的な利益成長につなげ、報酬や人的資本、R&D等への投資に還元するという価値創造スパイラルを実現することを目指しています。そして、経営のデジタルトランスフォーメーションを通じて、お客様の企業価値向上に貢献することを目指しております。当社グループは、「連結決算開示事業(ディーバ)」、「デジタルトランスフォーメーション推進事業(ジール)」、「経営管理ソリューション事業(アバント)」の3つの事業セグメントを中心として、持続的な収益成長と事業拡大を目指しております。「BE GLOBAL 2028」で目指す基本的な方向性に変更はありませんが、2026年6月期までの進捗を踏まえ、目標とのギャップが大きい事業については、目標の実現方法を見直しております。 ② ソフトウエアドリブン戦略当社グループでは、戦略マテリアリティの実現手段として「ソフトウエアドリブン戦略」を採用しています。ソフトウエアや知的資産を価値の源泉とし、深い業務専門性や継続的なサービスを組み合わせることで、お客様への価値提供を持続的な利益成長につなげる事業モデルの構築を進めています。「ソフトウエア粗利益」を計測指標として、戦略の進捗度合いを確認します。 ③ 価値創造生産性の向上中期経営計画の期間中に売上高を約2倍、純利益を約3倍にすることを目指しています。これを実現するための要因として「価値創造生産性」を位置づけております。「価値創造生産性」とは、同じ投入コストでの売上高の増加や、同じ売上高に対する投入コストの削減、そのいずれも重視する考え方です。 (3) 目標とする経営指標当社グループは、「売上高」、「純利益」、「1人当たりの営業利益」、「ソフトウエア粗利益」、「ROE」、「DOE(純資産配当率)」の6項目を主要な経営指標として位置づけています。これらの具体的な目標については、2028年6月期までの5年間の中期経営計画「BE GLOBAL 2028」において掲げております。このうち、「ソフトウエア粗利益」を戦略の進捗度を示す指標、「1人当たりの営業利益」を価値創造生産性を示す指標として位置づけています。 (4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当社グループは、2023年8月に公表した中期経営計画「BE GLOBAL 2028」の実現に向けて事業活動を推進しております。2026年6月期までの3年間の進捗を踏まえ、当社が優先的に対処すべき課題は以下の通りです。 1.経営のデジタルトランスフォーメーション領域における需要の案件化及び収益化当社グループは、経営のデジタルトランスフォーメーションを通じて、お客様の企業価値向上に貢献する事業を展開しています。それぞれの事業において、お客様の課題や需要を的確に捉え、案件化し、持続的な売上高と利益の成長につなげていくことが必要です。特に、経営管理ソリューション事業(アバント)では、連結決算開示事業(ディーバ)の強固なお客様基盤から生まれる需要を十分に案件化し、売上高と利益へ転換できておらず、「BE GLOBAL 2028」とのギャップが最も大きい事業となっています。このため、経営体制、事業モデル及び人財を一体で見直し、再構築を進めております。 2.お客様への価値提供と利益成長を両立する事業モデルのグループ展開連結決算開示事業(ディーバ)では、ソフトウエアと業務専門性を一体で提供し、お客様との継続的な関係から得た知見を製品・サービスへ還元する事業モデルが機能しています。当社グループでは、この事業モデルを価値創造の中核として、経営管理ソリューション事業(アバント)をはじめとする他の事業にも展開し、お客様への価値提供を持続的な利益成長につなげてまいります。 3.価値創造生産性の向上当社グループでは売上成長を上回る利益成長を目標としており、この利益成長を実現するには、同じ投下コスト(原価及び販管費)で1人当たりの売上高を増やす「売上高生産性」の向上、もしくは同じ売上高に対して投下コストを下げる「投下コスト生産性」の向上が必要となり、この2つの観点を併せ持つ「価値創造生産性」の向上が求められます。ソフトウエアとサービスを組み合わせたソリューションの高付加価値化によって「売上高生産性」を高めるとともに、ソフトウエア、特に生成AI等を活用した業務の効率化によって「投下コスト生産性」の向上を進めます。 4.人財価値の向上に向けた環境整備これらの課題を解決するためには、人財価値の向上が前提となります。必要な人財要件を明確にし、成長機会と環境を整備することで、現状とのギャップを埋めていきます。既存従業員の成長を中心にしつつ、内部だけでは充足が難しい能力については、外部からの優秀な人財の採用も進めてまいります。特に、経営管理ソリューション事業(アバント)では、コンサルティングや業務構想設計など、お客様の課題を起点として提案できる専門人財の強化を進めております。 5.従業員の働きがいの向上当社グループの大きな財産は高度な技術・専門性とチャレンジ精神を持った優れた従業員です。当社グループでは「良質な雇用を増やす」ことを経営の重要な役割として捉えており、毎期従業員数を逓増させつつも、従業員の生活・人生を豊かにし、業務においては成果の創出に集中できるような働きがいのある環境づくりに取り組んでおります。当社グループでは、働きがいのある環境づくりに向けて「Great Place to Work ®(GPTW)」を使った従業員へのアンケート調査を行い、働きがいやエンゲージメントを可視化して改善アクションを実施しており、このGPTWスコアをグループ各社70ポイントにすることを目指して取り組んでおります。 6.コンプライアンス当社グループでは創業以来、コンプライアンスを企業統治の基本原理として重視してまいりました。一方で、昨今のコンプライアンスに対する社会的要請は一層高まっており、違反があった場合の社会的信頼の失墜は従来よりもさらに大きく、また、信頼回復に要する期間も長くなっていると捉えております。労働法規を中心とした各種関連法規はもちろん、企業倫理にも反することがないよう、従来以上に徹底しながら事業活動を推進しております。 7.サステナビリティグループ経営理念「100年企業の創造」とは、企業を社会の公器と見做し、社会のために存在する組織として持続的に発展することです。当社グループはお客様が経営情報を未来の創造に役立てることにおいて価値を提供することを使命とし、社会に貢献することをミッションとしていますが、その実現の過程ではさまざまなステークホルダーと関わることになるため、グループの一人一人が経済活動・環境保全・社会的公正のバランスを保つことに十分配慮して行動しなければ、持続的発展にはつながりません。このため、当社グループは2020年7月22日、グループ人権方針・グループ環境方針を定め、同年8月25日に国連グローバル・コンパクトに署名し、「人権」、「労働」、「環境」、「腐敗防止」の4分野における本質的な価値観に賛同し、支持し、実行に移すことを宣言しました。2021年7月1日には、当社グループが年間で使用する全ての電力を「グリーン電力化」し、温室効果ガス排出量をゼロとするなど、持続可能な社会の実現に向けて第一歩を踏み出すこととしました。その他に当社グループは、自治体や業界団体が主催するスポーツイベントや文化活動の支援活動を行ってまいりました。
MD&A(経営者による分析)
4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は以下の通りであります。文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 (1) 経営成績等の概況中期経営戦略「BE GLOBAL 2028」の進捗について当社グループは2023年8月に、2028年6月期までの5ヶ年の中期経営計画「BE GLOBAL 2028」を策定しました。同計画では、戦略マテリアリティとして定めた「企業価値向上に役立つソフトウエア会社になる」の実現に向け、持続的な利益成長と、高収益かつ継続性の高い事業モデルの構築を目指しております。2026年6月期までの3年間では、売上高、営業利益及び純利益はいずれも2023年6月期と比較して約1.4倍に成長し、ROE、DOE及び配当は目標水準を確保しました。一方、「1人当たり営業利益」及び「ソフトウエア粗利益」は、中期経営計画が目指す水準から遅れています。また、事業別では、連結決算開示事業(ディーバ)が売上高、利益の成長に加え、収益性と生産性でも良好な水準となった一方、経営管理ソリューション事業(アバント)は「BE GLOBAL 2028」とのギャップが最も大きい事業となりました。中期経営計画で目指す基本的な方向性に変更はありませんが、これらの進捗を踏まえ、目標の実現方法を見直しております。 中期経営計画「BE GLOBAL 2028」の主要定量目標と達成状況中期経営計画「BE GLOBAL 2028」では「売上高」「純利益」「1人当たりの営業利益」「ソフトウエア粗利益」「ROE」「DOE(純資産配当率)」の6項目を主要な経営指標として位置づけています。 それぞれの項目の目標及び当連結会計年度における進捗状況は以下の通りです。 [売上高]売上高は2028年6月期に400~450億円の目標レンジに達することを目標としております。これは中期経営計画期間において前連結会計年度の売上高から平均成長率15%前後で売上成長を継続した場合の目標水準となりますが、お客様である日本企業の間で中長期的なトレンドとなりつつある「データ及びデジタル技術を活用した企業経営・企業活動の高度化」を通じた競争力維持・強化のための投資ニーズは基本的な情報環境整備に伴い一定の落ち着きが見られるものの、引き続き堅調であり、連結決算開示事業、デジタルトランスフォーメーション推進事業を中心に売上成長を実現したことにより、連結売上高は30,481百万円(前年同期比8.0%増)となりました。 [純利益]純利益については、中期経営計画において平均成長率25%をベースとして2028年6月期に60~70億円の目標レンジに達することを目標としております。当連結会計年度は、業容拡大に応じた人件費、採用費及びIT費用、オフィスの移転及び増床に伴うオフィス費用、ソフトウエアビジネス強化を中心とした将来成長を実現するための投資性の費用等が増加したことに加え、一過性費用である受注損失引当金の計上があったものの、ソフトウエアビジネスの成長による利益率の向上及び自社リソースを補うための外注加工費が減少したこともあり、営業利益は増益となったものの、投資事業組合運用損、自己株式取得に伴う支払手数料の増加、前年同期に計上した株式売却益の反動の影響もあり、親会社株主に帰属する当期純利益は2,985百万円(前年同期比13.1%減)となりました。 [1人当たりの営業利益]中期経営計画では、価値創造生産性の向上を起点とした人財価値創造、企業価値創造につながる価値創造スパイラルにより、戦略マテリアリティ「企業価値の向上に役立つソフトウエア会社になる」を実現することを目指しており、2028年6月期には価値創造生産性を示す「1人当たりの営業利益」を3.5~4.3百万円の目標レンジまで向上させることを目標としております。当連結会計年度の1人当たりの営業利益に関しては2.6百万円となりました。持続可能な成長を実現するためには、1人当たりの営業利益の分母にあたる従業員数と分子にあたる営業利益をバランスよく向上させていくことが必要であるため、人材確保及び生産性の改善は継続的な課題として認識しております。注)1人当たりの営業利益は期中平均の社員数を用いて計算 [ソフトウエア粗利益]中期経営計画では、事業ポートフォリオ、人財ポートフォリオを始め、全ての起点をソフトウエアとするソフトウエアドリブン戦略により戦略マテリアリティ「企業価値の向上に役立つソフトウエア会社になる」を実現することを目指しており、ソフトウエア粗利益をソフトウエアドリブン戦略の進捗を測る指標として位置づけています。2028年6月期にはソフトウエア粗利益を55~60億円の目標レンジに引き上げることを目標としております。当連結会計年度のソフトウエア粗利益は、2,957百万円となり、前連結会計年度と比較して133百万円増加しました。ソフトウエアビジネスを強化するための成長投資は継続的かつ機動的に実施していく方針であり、ソフトウエアドリブン戦略の進捗とともに5か年の期間で徐々に効果が表れるものと見ております。 [ROE]中期経営計画の実現のためには既存のビジネスの規模拡大だけではなく、内部投資あるいは外部成長の取り込みといった中長期の目線による投資的な活動も必要であると認識しております。投資活動を実施する際の目安として、当社グループが長期的に20%前後を維持しているROEについて、中期経営計画期間中においても平均20%以上の水準を維持することを目標として設定しております。当連結会計年度のROEは、19.8%となりました。一時的な収益性の低下により、前年の水準を下回りましたが、引き続き高水準を維持しております。 [DOE(純資産配当率)]当社グループでは、配当を株主還元政策の重要事項として位置づけ、純資産配当率に注目し、毎期の業績に大きく左右されることなく、配当金額を安定的に維持・向上していくことを指向しております。2028年6月期には中期経営計画期間に達成目標として掲げている純資産配当率8%の達成を志向して経営成績及び財務状況を実現することを目指しております。なお、達成時の1株当たり配当金は51円が見込まれます。当連結会計年度は、継続的な安定配当の基本方針のもと、1株当たり7円増配の32円とすることを2026年9月25日開催予定の第30期定時株主総会で決議する予定です。純資産配当率は約7.5%と東証上場企業の平均を大きく上回る水準を維持しており、中期経営計画目標に向かって順調に進捗していると認識しております。 なお、経営成績等の状況に関する詳細な分析は以下の通りです。(2) 経営成績の状況当連結会計年度における連結業績は以下の通りです。(単位:百万円[単位未満切捨て]) 第29期(2025年6月期)第30期(2026年6月期)(当連結会計年度) 前連結会計年度比増減額増減率(%)売上高28,22730,4812,2538.0営業利益4,6044,697932.0経常利益4,6134,573△39△0.9親会社株主に帰属する当期純利益3,4342,985△449△13.1 連結売上高に関しては、お客様である日本企業の間で中長期的なトレンドとなりつつある「データ及びデジタル技術を活用した企業経営・企業活動の高度化」を通じた競争力維持・強化のための投資ニーズは基本的な情報環境整備に伴い一定の落ち着きが見られるものの、引き続き堅調であり、連結決算開示事業、デジタルトランスフォーメーション推進事業を中心に売上成長を実現したことにより、30,481百万円(前年同期比8.0%増)と増収になりました。利益に関しては、業容拡大に応じた人件費、採用費及びIT費用、オフィスの移転及び増床に伴うオフィス費用、ソフトウエアビジネス強化を中心とした将来成長を実現するための投資性の費用等が増加したことに加え、一過性費用である受注損失引当金の計上があったものの、ソフトウエアビジネスの成長による利益率の向上及び自社リソースを補うための外注加工費が減少したこともあり、営業利益は4,697百万円(前年同期比2.0%増)と増益になりました。一方で、投資事業組合運用損、自己株式取得に伴う支払手数料の増加、前年同期に計上した株式売却益の反動の影響もあり、経常利益は4,573百万円(前年同期比0.9%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は2,985百万円(前年同期比13.1%減)となりました。なお、当社は当連結会計年度より、事業セグメントの区分方法を見直し、株式会社ディーバを「連結決算開示事業」、株式会社ジールを「デジタルトランスフォーメーション推進事業」、株式会社アバントを「経営管理ソリューション事業」と、1社1セグメントで構成し、その他の小規模法人については「その他」に区分するように変更しております。これに伴い、各セグメントの前年同期の実績値を変更後のセグメント区分に組み替えて表記しております。 各セグメントの状況は以下の通りです。a.売上高 (単位:百万円 [単位未満切捨て]) 第29期(2025年6月期)第30期(2026年6月期)(当連結会計年度) 前連結会計年度比増減額増減率(%)連結決算開示事業8,3019,6481,34616.2デジタルトランスフォーメーション推進事業10,31811,0227036.8経営管理ソリューション事業9,5209,6851641.7その他4375319421.5セグメント間取引消去△349△405△55-連結売上高28,22730,4812,2538.0 b.営業利益 (単位:百万円 [単位未満切捨て]) 第29期(2025年6月期)第30期(2026年6月期)(当連結会計年度) 前連結会計年度比増減額増減率(%)連結決算開示事業2,0062,92391745.7デジタルトランスフォーメーション推進事業1,7161,71710.1経営管理ソリューション事業1,7721,129△643△36.3その他9910444.7全社費用及び当社とセグメントとの取引消去等△990△1,176△186-連結営業利益4,6044,697932.0 連結決算開示事業については、当連結会計年度より一部の保守サービスの取引が経営管理ソリューション事業から商流変更されたことに加え、アウトソーシングビジネスが引き続き増収に貢献したことにより、売上高9,648百万円(前年同期比16.2%増)と増収になりました。収益性の面においては、人員増加やオフィスの増床に伴う人件費及びオフィス費用の増加といったコスト増の要因はあるものの、採用費の減少に加え、生産性の向上及びソフトウエアビジネスにおけるクラウド移行の推進等の影響で利益率が向上したことにより、営業利益は2,923百万円(前年同期比45.7%増)と売上増を大きく上回る増益率となりました。デジタルトランスフォーメーション推進事業については、顧客ニーズの高度化に伴い一定の落ち着きが見られ、加えて、一部の案件のキャンセルが発生したものの、経営や事業推進に関わる意思決定にデータを活用するニーズは引き続き堅調であり、売上高は11,022百万円(前年同期比6.8%増)と増収になりました。自社リソースを補うための外注費は減少しましたが、売上成長を支えるための人員増に伴う人件費の増加、オフィスの移転に伴う一時費用やオフィス費用等のコスト増に加え、前述の一部の案件のキャンセルによって収益性が悪化した影響もあり、営業利益は1,717百万円(前年同期比0.1%増)とほぼ横ばいとなりました。経営管理ソリューション事業については、ソフトウエアビジネスの売上は増加しているものの、当連結会計年度より一部の保守サービスの取引が連結決算開示事業に商流変更された影響もあり、売上高9,685百万円(前年同期比1.7%増)の微増となりました。上記要因によって売上成長が限定的となったことに加え、将来成長のための人員確保に伴う人件費増及びソフトウエアビジネス強化のための研究開発費、マーケティング費用、外注費の増加、一過性費用である受注損失引当金の計上等の影響もあり、営業利益は1,129百万円(前年同期比36.3%減)と減益になりました。 (生産、受注及び販売の実績)a. 生産実績該当事項はありません。 b. 受注実績当連結会計年度の受注実績をセグメント別に示すと、次の通りであります。セグメントの名称受注高(百万円)前年同期比(%)受注残高(百万円)前年同期比(%)連結決算開示事業10,77022.76,11222.5デジタルトランスフォーメーション推進事業11,0057.31,995△0.8経営管理ソリューション事業10,2746.03,761△9.9その他54317.12116.3セグメント間取引消去△492-△963-合計32,10211.811,11817.1 c. 販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメント別に示すと、次の通りであります。セグメントの名称販売高(百万円)前年同期比(%)連結決算開示事業9,64816.2デジタルトランスフォーメーション推進事業11,0226.8経営管理ソリューション事業9,6851.7その他53121.5セグメント間取引消去△405-合計30,4818.0 (注)主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合については、当該割合が100分の10以上の主要な相手先がいないため記載しておりません。 (3) 財政状態の状況当連結会計年度末の資産合計は、24,147百万円(前連結会計年度末比225百万円減)となりました。これは主に、現金及び預金の減少1,778百万円、受取手形、売掛金及び契約資産の増加135百万円、前払費用の増加325百万円、建物の増加579百万円、関係会社株式の増加386百万円、長期貸付金の増加166百万円などによるものであります。一方、負債合計は9,577百万円(前連結会計年度末比802百万円増)となりました。これは主に、契約負債の増加436百万円、資産除去債務(固定)の増加246百万円などによるものであります。また、純資産合計は親会社株主に帰属する当期純利益2,985百万円の計上、剰余金の配当930百万円の支払い、自己株式の消却による資本剰余金の減少135百万円、利益剰余金の減少3,095百万円などにより、14,570百万円(前連結会計年度末比1,027百万円減)となりました。この結果、自己資本比率は60.3%(前連結会計年度末は63.9%)と、前連結会計年度に比べ3.6ポイント低下しましたが、依然として有利子負債も少なく安定性の高い財務バランスを保っていると考えております。 (4) キャッシュ・フローの状況当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ1,779百万円減少し、13,382百万円となりました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下の通りです。(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動の結果獲得した資金は、3,790百万円となりました。(前連結会計年度は4,469百万円の獲得)増加要因の主な内訳は、税金等調整前当期純利益4,505百万円、減価償却費417百万円、受注損失引当金の増加額238百万円、契約負債の増加額436百万円、減少要因の主な内訳は、売上債権及び契約資産の増加額135百万円、前払費用の増加額322百万円、法人税等の支払額1,565百万円であります。(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動の結果使用した資金は、1,338百万円となりました。(前連結会計年度は201百万円の使用)支出の主な内訳は、有形固定資産の取得による支出597百万円、投資有価証券の取得による支出146百万円、関係会社株式の取得による支出420百万円、長期貸付けによる支出158百万円であります。(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動の結果使用した資金は、4,257百万円となりました。(前連結会計年度は1,036百万円の使用)支出の主な内訳は、自己株式の取得による支出3,231百万円、配当金の支払額930百万円であります。 なお、当社グループでは、法人税等の支払や役職員への業績連動賞与の支給などによって連結会計年度初期の営業活動によるキャッシュ・フローは低水準となり、中期以降に徐々に増加し、通期で見るとプラスとなるのが通例となっております。連結決算開示事業及び経営管理ソリューション事業における保守料やアウトソーシングビジネスの支払手数料については、役務の提供前に年間分が前払いされることから、元より運転資金がほとんど必要のないビジネスモデルとなっています。反面、デジタルトランスフォーメーション推進事業は外注費等の支払いが先行するため、売上が伸びるに従って増加運転資金需要が発生することになりますが、グループ全体の余剰資金を持株会社へ集中することにより、グループ間での円滑な資金融通を可能としているほか、グループ全体としては、現金総保有高に加え、取引各行と総額35億円のコミットメントラインを設定しているところから、現状資金繰りに懸念はなく、むしろ今後は余剰資金を戦略的な投資に利用していく意向です。 (5) 資本の財源及び資金の流動性についての分析当社グループでは、持続的な企業価値の向上とそれを通じた株主還元の向上を実現するために、資本効率を向上させつつ、財務の健全性・柔軟性も確保された最適な資本構成を維持・追求することを基本方針としております。当社グループの主な所要資金は、オフィス及びIT関連の設備投資や、経常の運転資金であり、これら所要資金については、適宜、自己資金及び銀行からの借入により調達しております。なお、当連結会計年度末において借入金の残高はありません。また、現金及び預金12,815百万円を保有しており、必要な資金は確保されていると認識しております。資金の流動性については、グループ間の資金管理契約によりグループ各社における余剰資金の有効活用に努め、さらに金融機関との間にコミットメントライン契約を締結していることにより、急な資金需要や不測の事態にも備えております。 (6) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成に当たり、当連結会計年度における資産・負債及び収益・費用の報告金額並びに開示に影響を与える将来に関する見積りを実施する必要があります。経営者は、これらの見積りについて、当連結会計年度末時点において過去の実績やその他のさまざまな要因を勘案し、合理的に判断しておりますが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、将来においてこれらの見積りとは異なる場合があります。当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載の通りであります。特に次の重要な会計方針が、連結財務諸表作成における重要な見積りの判断に大きな影響を及ぼすと考えております。 ①繰延税金資産当社グループでは、将来の課税所得を合理的に見積り、繰延税金資産の回収可能性の判断をしております。将来の課税所得に関する予測は、過去の実績や一定の仮定のもとに行っているため、経営環境等の変化により、課税所得の見積りの変更が必要となった場合には、繰延税金資産の計上額が変動し、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 ②賞与引当金賞与引当金は、従業員に対する翌連結会計年度賞与支給見込額のうち当期間対応額を計上しておりますが、実際の支給額は支給時点における外部環境及び当社グループの状況を勘案の上、決定されるため、実際の支給額が見積りと異なる場合には追加の費用計上が必要となる可能性があります。 ③受注損失引当金当社グループは、受注契約に係る将来の損失に備えるため、翌連結会計年度以降の損失発生見込額を計上しております。実際の発生原価が見積りと異なる場合、追加の引当金計上が必要となる可能性があります。
事業リスク
- サイバー攻撃によるリスク同社が提供するクラウドサービスは、顧客の重要な財務データなどを取り扱っており、サイバー攻撃によりサービス停止やデータ喪失が発生した場合、顧客業務に甚大な影響を及ぼす可能性があります。これにより、損害賠償の発生や企業への信頼性・ブランドイメージの低下に繋がり、業績や財政状態に重大な影響を与える恐れがあります。
- M&A・事業投資に関するリスク中期経営計画達成のため、企業買収や資本提携、人財・研究開発・製品開発への投資を積極的に行っています。しかし、M&Aでは適切な候補が見つからない、取引条件が合意に至らない、買収後に偶発債務が判明するなどのリスクがあり、事業投資では市場環境の変化やニーズとのギャップにより期待通りの成果が得られない可能性があります。これらのリスクが顕在化した場合、のれんの減損や投資効果の未達により、業績や財政状態に影響を及ぼす恐れがあります。
- 競合・技術・市場ニーズ変化のリスク同社が事業を展開するクラウド型サービス市場は、競争が激しく、技術革新や市場ニーズの変化のスピードが非常に速いです。この変化に迅速に対応できない場合、または対応のために多大な費用を要する場合、競争力の低下や収益性の悪化に繋がり、業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、優秀な人財の確保・育成が計画通りに進まない場合も、将来の成長に悪影響を与える恐れがあります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
3 【事業等のリスク】当社グループは、グループCRO(Chief Risk-Management Officer)を委員長とするリスクマネジメント委員会を設置し、リスクを管理する体制を整えています。当該委員会では、事業活動に関する諸種のリスクについて経営に影響を与える発生頻度と影響度を分析・評価し、重大な影響を与える可能性のあるリスクを「重要なリスク」、さらに「重要なリスク」のうち平時の統制に加え迅速な有事対応を必要とし、リスク回避・低減・移転等の対応を優先的に着手すべきリスクを「特に重要なリスク」と整理しています。各「重要なリスク」については、グループ全体として重点的な統制活動を推進し、「特に重要なリスク」に対しては、対応策や課題の明確化、統制状況の定期的なモニタリングとその有効性の検証、改善提言等を通じて、リスクマネジメントサイクル(PDCA)を回しています。併せて、その他のリスクに関しても、リスクマネジメントの浸透・徹底に必要な活動を行っています。 有価証券報告書に記載した「第2 事業の状況」、「第5 経理の状況」等に関する事項のうち、当社グループの事業計画の達成、存立基盤に重大な影響を与える可能性のあるリスクには以下の(1)から(5)のリスクがあります。このうち、(1)を「特に重要なリスク」と定め重点対応を進めています。なお、前連結会計年度における「重要なリスク」との差異は、主にリスクマネジメントの取組みによるリスクレベル低下によるものであります。 また、将来の業績及び財政状態に与えうるリスクや不確実性は、これらに限定されるものではありません。文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在における判断によるものであります。 [特に重要なリスク](1) サイバー攻撃によるリスク当社グループが提供するクラウドサービスには、制度会計、管理会計、事業管理等、お客様の重要なデータを取り扱うサービスを提供するものがあります。それらのサービスでサイバー攻撃を原因とするサービスの停止やお客様データの喪失等が発生した場合は、お客様業務に多大な影響を及ぼす可能性があります。また、それらが当社の責めに帰すべき事由により発生した場合には、損害賠償の支払い等により業績及び財政状態に重大な影響を及ぼす可能性がある他、当社グループへの信頼性やブランドイメージの低下に繋がることから、特に重要なリスクであると位置づけています。当社グループではリスク低減のためISMSに準拠したセキュリティマネジメントサイクルを構築し、情報セキュリティ委員会にてリスクを識別し継続的に改善を推進しています。また、当社グループの提供するクラウドサービスにおいては情報セキュリティ面の管理体制が有効であることを評価する米国保証業務基準書第 18号(SSAE18)「SOC2」の認証を取得する等客観的評価を活用し、リスク低減に努めています。さらに、社内でのクラウド利用及びPC利用においても、対策標準を策定して利用前の対策事項を規定するとともに、利用・権限を制御することでリスク低減に努めています。 [重要なリスク](2) 人工知能(以下、「AI」という)に関するリスク当社グループは、中期経営計画「BE GLOBAL 2028」に基づき成長を目指しておりますが、近年の生成AIをはじめとするAI技術の急速な進展により、事業環境は大きく変化しております。特に開発・分析領域においては、AI活用により生産性や付加価値が大きく向上しており、競争環境そのものが変容しています。このような環境下で当社のAI活用が遅れた場合、開発効率の低下、サービス競争力の低下、顧客ニーズへの対応遅延による受注機会の逸失等が生じ、収益機会の縮小につながる可能性があります。これらにより、当社グループの事業及び業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。本リスクに対して当社グループでは、全社的にAI活用の推進及び人材の確保・育成に取り組んでおります。 (3) 出資・M&Aに関するリスク当社グループは中期経営計画「BE GLOBAL 2028」で持続的な収益成長と事業拡大を目指しています。そのため業績及び財政状態等の状況を踏まえつつ、必要に応じて企業買収や資本提携を行う方針としています。しかしながら、M&Aを進めるにあたっては、適切な候補が見つからない場合や取引条件が合意に至らない等の理由により、当社グループの想定通りに取引が進まない可能性がある他、出資・M&A後に偶発債務の発生や未認識債務の判明等事前の調査で把握できない問題が生じた場合はのれん等の減損に繋がる等、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。本リスクに対して、M&A管掌組織が事前に候補企業の財務内容や契約関係等について詳細なデューデリジェンスを行い、識別された各リスクの検証、対応策を踏まえて意思決定を実施する他、各事業にて関わる出資先の経営状況等を定量的・定性的に把握することにより、当該リスクの低減に努めています。 (4) 事業投資・設備投資に関するリスク当社グループは中期経営計画「BE GLOBAL 2028」の達成に向け、人財・研究開発への投資をはじめ、製品競争力の強化に向けた製品開発投資や事業基盤の整備・拡充を進めています。しかしながらこれらの事業投資は、市場環境の変化や開発製品と市場ニーズのギャップ等により期待していた投資成果を創出できない可能性も想定されます。投資の効果が期待を下回る場合には、中長期的に当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。本リスクに対して当社グループでは、事業投資の検討段階では投資効果とリスクを評価のうえ予め「権限規程」に定めた権限に従い慎重な決定を行い、実行段階においては計画に対する進捗状況を継続的にモニタリングし、必要な施策を適時に実施することでリスクの顕在化防止と影響低減に努めています。 (5) 経営者への依存に関するリスク当社グループの組織は現在、組織体制の確立と人財育成を重要課題として推進しているものの、代表取締役社長である森川徹治氏をはじめとする一部の重要な経営人財への依存度が高い状況にあります。そのため、これらの人財に万が一の事態が生じた場合、事業活動の推進や業績、財政状態に影響を及ぼす可能性があります。本リスクに対しては、次世代のリーダーを事業会社の取締役に任命し経営を任せ、持株会社から監督・指導することを通じて後継者の育成に努めるとともに、採用活動も積極的に推進する等、サクセッション・プランの策定とその遂行に取り組んでいます。