事業の概要
- アセットマネジメント事業投資信託の設定、募集、運用、投資助言が主な収益源です。公募追加型株式投資信託や私募の債券型投資信託を中心に、お客様から預かった資金を運用し、その残高に応じた信託報酬を受け取ることで収益を得ています。特に、国内外の株式や債券に投資する多様なファンドを提供し、幅広い投資家のニーズに応えています。
- ファイナンシャル・サービス事業金融情報提供とコンサルティングが中心の事業です。具体的には、「株式新聞」WEB版や株価・企業情報の配信、ファンド分析レポートの提供、金融機関へのカスタムデータ提供などを行っています。また、確定拠出年金(iDeCo)やNISA関連のウェブサイト運営、セミナー開催、広告代理店業務なども手掛け、情報提供やコンサルティングを通じて収益を上げています。
- 多様な収益源の構築アセットマネジメント事業とファイナンシャル・サービス事業の二つの柱で収益を上げています。アセットマネジメント事業では、運用残高に応じた信託報酬が主な収入であり、ファイナンシャル・サービス事業では、情報提供やコンサルティング、広告収入などが中心です。これにより、特定の市場変動に左右されにくい安定した収益基盤を目指しています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
- アセットマネジメント事業投資信託の設定、募集、運用、投資助言を行う事業です。主に公募追加型株式投資信託や私募の債券型投資信託を扱い、お客様から預かった資金を国内外の株式や債券などで運用し、信託報酬を収益源としています。2025年3月期の売上は約975億円、営業利益は約213億円と、グループの主要な稼ぎ頭となっています。
- ファイナンシャル・サービス事業金融情報提供やコンサルティングを行う事業です。具体的には、「株式新聞」WEB版や株価・企業情報の配信、ファンド分析レポートの提供、確定拠出年金(iDeCo)やNISA関連のウェブサイト運営、セミナー開催、広告代理店業務などを手掛けています。2025年3月期の売上は約182億円、営業利益は約14億円で、情報サービスを通じて収益を上げています。
- 事業リスクの分散と安定化アセットマネジメント事業では、公募追加型株式投資信託に加え、私募の債券型投資信託やファンド・オブ・ファンズなど、商品ラインナップを多様化しています。これにより、特定の市場やアセットクラスの変動に左右されにくい事業ポートフォリオを構築し、収益の安定化を図っています。ファイナンシャル・サービス事業も加えることで、グループ全体のリスク分散を進めています。
2025-03 セグメント別業績
| セグメント | 区分 | 売上(億) | 営業利益(億) | 営業利益率 |
|---|---|---|---|---|
| AssetManagement | 事業 | 98 | 21 | 21.8% |
| FinancialService | 事業 | 18 | 1 | 7.9% |
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
3【事業の内容】当社グループの報告セグメントは、当社の構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、取締役会が、経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものであります。報告セグメント別の主な事業内容(2026年3月31日現在)は以下のとおりです。 (アセットマネジメント事業)金融商品取引法に基づき投資信託の設定、募集、運用などの投資運用や投資助言などを行う事業 サービス区分 主な業務内容アセットマネジメント事業公募追加型株式投資信託、私募の債券型投資信託を中心とした投資信託の設定、募集、運用などの投資運用、投資助言サービス、投資顧問、一任業務等 (ファイナンシャル・サービス事業)金融、ウェブサイトなどの情報を収集し、蓄積した情報を比較・分析・評価・加工して顧客に提供、コンサルティングなどを行う事業 サービス区分主な業務内容ファイナンシャル・サービス事業「株式新聞」WEB版、金融関連情報の配信、金融関連の各種レポート作成、金融機関・メディア等へのカスタムファンドデータの提供、ファンドのアワード選定・発表、投資信託比較分析ツールの提供、提供、金融機関へのタブレットアプリケーション・データの販売、暗号資産の評価情報、その他金融に関する情報提供マーケティング・コンサルティング、企業のIR支援、資産運用などのセミナーの実施、シミュレーションツールの提供などのライフプラン支援業務 ほか 〔事業系統図〕上記の事業内容を系統図により示すと、次のとおりであります。
事業の優位性(モート)
事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
| 価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い | 中程度 運用成績やサービス品質が収益に影響するが、市場環境や金融機関の動向にも左右されるため。 |
|---|---|
| 参入障壁新規参入を阻む要因の種類 | 規制 金融商品取引法に基づく投資運用業・投資助言業の登録が必要であり、日米両国で規制がある。 |
| 顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい | 中程度 |
| 景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか | シクリカル |
| 設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか | 軽い(資本不要) |
| 規制依存規制は障壁にも足枷にもなる | 高い |
会社が挙げる主要リスク:金融情勢や景気動向による業績変動 / ファンドの募集困難や運用成績不振 / 法的規制の改正や違反による影響
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 2 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
SBIグローバルアセットマネジメントは、特定の強力なブランド、特許、規制ライセンス、または独占的IPを明確に示唆する情報が不足しています。アセットマネジメント事業は一般的に専門知識や運用実績に依存しますが、それが他社との明確な差別化要因となる無形資産として評価できるかは疑問です。
スイッチングコスト★☆☆☆☆
顧客が運用会社を変更する際には、手続きや情報収集の手間が発生する可能性があります。しかし、特に機関投資家や富裕層顧客は、パフォーマンスや手数料を比較検討し、比較的容易に乗り換えを行う傾向があるため、スイッチング・コストは限定的と考えられます。
ネットワーク効果☆☆☆☆☆
同社の事業モデルにおいて、ユーザー数の増加がサービス価値を直接的に向上させるネットワーク効果は観察されません。アセットマネジメントは個々の顧客との関係性や運用成績が重視されるため、プラットフォーム型のネットワーク効果は期待できません。
コスト優位☆☆☆☆☆
アセットマネジメント業界は、運用ノウハウや人材、システム投資が重要であり、構造的に他社より低コストでサービスを提供できる優位性は見出しにくいです。SBIグループの一員であることによるシナジー効果は考えられますが、それが直接的なコスト優位に繋がるかは不明確です。
規模の経済★☆☆☆☆
SBIグローバルアセットマネジメントは、SBIグループの広範な顧客基盤や販売チャネルを活用できる可能性があります。しかし、運用資産残高や市場シェアにおいて、業界を代表するような圧倒的な規模の経済性を享受しているとは言えません。
- 多様な商品ラインナップ公募追加型株式投資信託から私募の債券型投資信託、さらにはファンド・オブ・ファンズまで、幅広い投資信託商品を提供しています。これにより、異なるリスク許容度や投資目標を持つ多様な顧客層に対応でき、市場環境の変化にも柔軟に対応できる強みがあります。
- グローバルな投資対象米国を中心とした海外の債券型ファンド運用会社を子会社化するなど、国内外の債券や株式に投資するファンドを拡充しています。これにより、投資対象地域やアセットクラスを多様化し、特定の国や資産に偏らない分散投資を可能にすることで、顧客への安定的な運用結果と自社の収益安定化を図っています。
- 金融機関との連携強化SBI証券をはじめとする証券会社や地方銀行などの金融機関と密接な関係を築き、投資信託の販売委託や私募投資信託の受託運用を行っています。また、ファイナンシャル・サービス事業では、金融機関への情報提供や広告受注、コンサルティングを通じて、強固なパートナーシップを構築しており、これが事業展開の大きな強みとなっています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
経営戦略
有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】当社の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は以下のとおりです。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末において当社グループが判断したものです。 (1)経営方針 当社グループは、「投資家主権の確立」を根本的な使命とし、「投資家の皆様の資産形成に役立つ」ことを事業目的としております。投資家の皆様の資産形成に役立つために、投資家にとって望ましい投資信託を提供することを目的とするアセットマネジメント事業を中心に、中立・客観的立場から豊富で偏りのない金融情報の提供を行うことで、投資家の皆様の資産形成に真に役立つ、金融と情報が融合してゆく新たな時代においても必要とされる、次世代型のアセットマネジメント企業グループとして成長したいと考えております。 (2)経営環境① 基本的経営環境 当社グループの経営環境は、我が国を中心とした金融市場、特に株式市場の変動や、金利、為替の状況、その他経済全般の動向に影響を受けるものと認識しております。また、投資家の資産運用ニーズの動向も大きな要素ですが、特に個人投資家に関しまして、我が国において政府が主導する「貯蓄から投資へ」政策、中でも新NISAの影響は近年における大きな経営環境の要素となっていると認識しております。この「貯蓄から投資へ」については、政府の新しい資本主義実現会議が2022年に決定した「資産所得倍増プラン」における「成長と資産所得の好循環」を実現させるとの目標や、これに連動して政府が進める「資産運用立国実現プラン」において資産運用業・アセットオーナーシップの改革を進めることで、家計の安定的な資産形成を実現し、我が国の経済の成長と国民の資産所得の増加に繋げるとの方針等が具体的な方策として示されております。 当社グループは「投資家の皆様の資産形成に役立つために、投資家にとって望ましい投資信託を提供する」アセットマネジメント事業を中心に、「中立・客観的立場から豊富で偏りのない金融情報および投資教育を提供し、投資家の皆様の資産形成に役立つ」ファイナンシャル・サービス事業を擁しておりますが、この当社グループの事業内容は、「資産運用立国」を実現するために正しく不可欠な機能である考えており、その観点で当社グループの経営環境は良好なものであると考えております。加えて、この我が国政府による政策・方針にも沿った事業展開を積極的に推進することは、当社が属するSBIグループが共通して掲げる「公益は私益にも繋がる」との理念にも合致するものであり、その観点からも現在の経営環境は当社グループにとって好ましい状況にあるものと考えております。 その他、当社グループは、親会社であるSBIホールディングス株式会社とその傘下にある、株式会社SBI証券や株式会社SBI新生銀行をはじめとする金融関連のグループ企業各社とも緊密な関係を保つことで、相互のシナジー効果によって競争力の強化や、効率的な経営と事業展開を追求していくことが可能な環境下にあることも強みであると考えております。 ② 最近の経営環境 当連結会計年度において、当社グループはその中心事業である資産運用分野において飛躍的な成長を遂げました。資産運用残高は順調に拡大し、足元では13兆円を突破する規模に到達するなど、近時の経営環境は堅調に推移しております。 当社グループの資産運用事業は、SBIアセットマネジメント株式会社、SBI岡三アセットマネジメント株式会社及びレオス・キャピタルワークス株式会社の三つの子会社が中核となっておりますが、最近の経営環境についての認識は以下の通りです。 個人投資家向けの分野に関しては、「①基本的経営環境」のとおり、従来からの「貯蓄から投資」への潮流の中、資産形成のための運用ニーズはますます高まるものと考えられ、運用会社としては良質かつ多様な商品ラインナップを用意することが重要であると考えております。当社グループにおいては、上記の三社が、それぞれ異なる成り立ちや背景を持つことから得意分野が異なるため、それ故に各社の特徴を活かした強みを発揮できる素地を有しており、特に公募投資信託の分野で貢献できる余地は今後も大きいものと考えております。 具体的には、SBIアセットマネジメント株式会社においては、「SBI日本高配当株式ファンド」を起点とした四半期決算型の高配当株ファンドシリーズが低コストと安定的な分配ニーズを捉えた商品として個人投資家から高い支持を獲得し、資産運用残高の拡大を牽引いたしました。また、SBI岡三アセットマネジメント株式会社においては、「ROBOPROファンド」が高い運用パフォーマンスを背景に資金流入を加速させ、資産残高の急拡大を実現しております。さらに、レオス・キャピタルワークス株式会社においては、未公開株を組み入れる「ひふみクロスオーバーpro」が、規制緩和の追い風も受けながら独自性の高い商品として競争優位を確立し、運用資産残高の増加に大きく寄与いたしました。 また、機関投資家向けの分野につきましては、SBIアセットマネジメント株式会社を中心に多くのお取引を頂いている地方銀行を中心とした金融機関では、国内金利が上昇する中で、有価証券運用ポートフォリオの多様化や、その管理・モニタリングの厳格化がより一層求められる状況にあるとの認識であり、この面でも私募投資信託に強みを持つ同社及び当社グループは機関投資家への貢献が可能であると考えております。また、日本株投資に強みを持つレオス・キャピタルワークス株式会社とSBI岡三アセットマネジメント株式会社は、それぞれ、海外の政府系有力投資家や地元密着型の投資家等との従来からの営業基盤を発展させることが可能な環境にあるものと認識しております。 以上のとおり、当社グループでは、中核となる運用三社がそれぞれ特色ある運用商品を展開し、各社の強みを活かした成長を実現することで、グループ全体の運用残高は大きく拡大を続けております。これら各社の近年の継続的な成長に加え、当期に実施した組織再編の効果も相まって、当社はアセットマネジメント事業の会社として、そのプレゼンスは大きく向上し、業界上位に位置する規模へと躍進したものと自負しております。 (3)経営戦略 当社は持株会社として、事業子会社とともに、当社グループの理念や事業目的に沿った適切な経営戦略を立案し、その推進を図っております。具体的には、アセットマネジメント事業を中心として、以下のとおり今後の事業を進めてまいりたいと考えております。 当社グループでは、国内のアセットマネジメント事業において、SBIアセットマネジメント、SBI岡三アセットマネジメント及びレオス・キャピタルワークスの三社を擁し、それぞれの強みを活かした特徴ある投資信託商品をラインナップすることで、大きく成長しております。 当社の基本的な軽視戦略としては、これら運用子会社が、各社それぞれ自らの強みを活かした魅力的な商品をラインアップすることで、特長ある運用会社としての地位をそれぞれが確保し、グループ全体としては多様な事業ポートフォリオを備える我が国においては極めてユニークなアセットマネジメント・グループとしての成長を図ることにあります。そのため、各社の役割の明確化による投資家の皆様にわかりやすい形での商品戦略の棲み分けなども図ってまいります。 また、今後、当社グループでは、SBIグループの一員として、資産運用分野におけるデジタル化の推進などにも目を向けた戦略を積極的に推し進めてまいります。具体的には、暗号資産を運用対象資産とする投資信託の開発は当然のこと、あらゆる資産のオンチェーン化を見据えた、全く新しいデジタル資産の運用商品化にもグループを挙げて取り組んでまいります。 他方、事務部門やリスク管理その他の共通化が可能な分野については、効率的な各種システムの導入やAI(人工知能)の業務への積極的活用等の方策を通じ、経営の合理化についても注力してゆく所存です。また、近時、資産運用業界で進む、プロダクト・ガバナンスについては、当社グループは業界でもいち早く取り組んできたとの自負の下、先駆的な取り組みも含め、真摯に取り組んでまいります。 これらにより、当社グループは、SBIグループの一員として、顧客中心主義の理念に基づく経営を徹底することで、投資家の皆様に貢献し、その支持をいただくことで、当社の運用資産残高の伸長、ひいては当社の業績の成長に繋げてゆきたいと考えております。 なお、当社グループは、更なる発展のため、ノン・オーガニックでの成長も視野に入れるほか、SBIグループの強みを活かし、海外を中心とした資産運用事業における有力企業グループとSBIグループとのジョイント・ベンチャーの設立に積極的に関与し、その成果としての新たな運用商品の提供とその運用成果を還元することで我が国の資産運用業への貢献にも努めてまいります。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 (中長期の施策について) 当社は、当連結会計年度において実施した複数の組織再編により、グループとして資産運用残高は当期末の時点で既に13兆円に達し、国内の資産運用業界では相応の地位を占めるに至っておりますが、SBIグループの一員として、国内の資産運用業界で「顧客中心主義」をより浸透させるためにも、規模の拡大の更なる加速が必要であると考えております。 そのための方策として、運用子会社各社における投資信託商品に関するラインナップの更なる拡充、とそのブラッシュアップによる投資資金の流入の増加を図る他、SBIグループの一員として、デジタル金融の分野での全く新しい運用商品の開発等でその存在感を発揮する必要があると考えております。また、「(3)経営戦略」のとおり、ノン・オーガニックでの成長、海外有力金融グループとのジョイント・ベンチャーの設立等にも積極的に取り組んでまいります。 これらの意欲的な取り組みのためには、当社としての機能の充実が不可欠であり、また、それを支える各子会社との連携や、子会社同士の連携による経営の合理化等が必要であると認識しております。 また、事業推進の強化のためには、コーポレートガバナンス面での強化もあわせて実施してまいります。 なお、財務面でも、グループの財務の一元管理の強化を含めた内部統制や、財務戦略の見直しなども適宜に実施してまいります。 以上のとおり、当社グループは、アセットマネジメント事業を営む企業として、そのプレゼンスに相応しい経営及び事業推進の体制の整備に努めてまいります。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】当社の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は以下のとおりです。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末において当社グループが判断したものです。 (1)経営方針 当社グループは、「投資家主権の確立」を根本的な使命とし、「投資家の皆様の資産形成に役立つ」ことを事業目的としております。投資家の皆様の資産形成に役立つために、投資家にとって望ましい投資信託を提供することを目的とするアセットマネジメント事業を中心に、中立・客観的立場から豊富で偏りのない金融情報の提供を行うことで、投資家の皆様の資産形成に真に役立つ、金融と情報が融合してゆく新たな時代においても必要とされる、次世代型のアセットマネジメント企業グループとして成長したいと考えております。 (2)経営環境① 基本的経営環境 当社グループの経営環境は、我が国を中心とした金融市場、特に株式市場の変動や、金利、為替の状況、その他経済全般の動向に影響を受けるものと認識しております。また、投資家の資産運用ニーズの動向も大きな要素ですが、特に個人投資家に関しまして、我が国において政府が主導する「貯蓄から投資へ」政策、中でも新NISAの影響は近年における大きな経営環境の要素となっていると認識しております。この「貯蓄から投資へ」については、政府の新しい資本主義実現会議が2022年に決定した「資産所得倍増プラン」における「成長と資産所得の好循環」を実現させるとの目標や、これに連動して政府が進める「資産運用立国実現プラン」において資産運用業・アセットオーナーシップの改革を進めることで、家計の安定的な資産形成を実現し、我が国の経済の成長と国民の資産所得の増加に繋げるとの方針等が具体的な方策として示されております。 当社グループは「投資家の皆様の資産形成に役立つために、投資家にとって望ましい投資信託を提供する」アセットマネジメント事業を中心に、「中立・客観的立場から豊富で偏りのない金融情報および投資教育を提供し、投資家の皆様の資産形成に役立つ」ファイナンシャル・サービス事業を擁しておりますが、この当社グループの事業内容は、「資産運用立国」を実現するために正しく不可欠な機能である考えており、その観点で当社グループの経営環境は良好なものであると考えております。加えて、この我が国政府による政策・方針にも沿った事業展開を積極的に推進することは、当社が属するSBIグループが共通して掲げる「公益は私益にも繋がる」との理念にも合致するものであり、その観点からも現在の経営環境は当社グループにとって好ましい状況にあるものと考えております。 その他、当社グループは、親会社であるSBIホールディングス株式会社とその傘下にある、株式会社SBI証券や株式会社SBI新生銀行をはじめとする金融関連のグループ企業各社とも緊密な関係を保つことで、相互のシナジー効果によって競争力の強化や、効率的な経営と事業展開を追求していくことが可能な環境下にあることも強みであると考えております。 ② 最近の経営環境 当連結会計年度において、当社グループはその中心事業である資産運用分野において飛躍的な成長を遂げました。資産運用残高は順調に拡大し、足元では13兆円を突破する規模に到達するなど、近時の経営環境は堅調に推移しております。 当社グループの資産運用事業は、SBIアセットマネジメント株式会社、SBI岡三アセットマネジメント株式会社及びレオス・キャピタルワークス株式会社の三つの子会社が中核となっておりますが、最近の経営環境についての認識は以下の通りです。 個人投資家向けの分野に関しては、「①基本的経営環境」のとおり、従来からの「貯蓄から投資」への潮流の中、資産形成のための運用ニーズはますます高まるものと考えられ、運用会社としては良質かつ多様な商品ラインナップを用意することが重要であると考えております。当社グループにおいては、上記の三社が、それぞれ異なる成り立ちや背景を持つことから得意分野が異なるため、それ故に各社の特徴を活かした強みを発揮できる素地を有しており、特に公募投資信託の分野で貢献できる余地は今後も大きいものと考えております。 具体的には、SBIアセットマネジメント株式会社においては、「SBI日本高配当株式ファンド」を起点とした四半期決算型の高配当株ファンドシリーズが低コストと安定的な分配ニーズを捉えた商品として個人投資家から高い支持を獲得し、資産運用残高の拡大を牽引いたしました。また、SBI岡三アセットマネジメント株式会社においては、「ROBOPROファンド」が高い運用パフォーマンスを背景に資金流入を加速させ、資産残高の急拡大を実現しております。さらに、レオス・キャピタルワークス株式会社においては、未公開株を組み入れる「ひふみクロスオーバーpro」が、規制緩和の追い風も受けながら独自性の高い商品として競争優位を確立し、運用資産残高の増加に大きく寄与いたしました。 また、機関投資家向けの分野につきましては、SBIアセットマネジメント株式会社を中心に多くのお取引を頂いている地方銀行を中心とした金融機関では、国内金利が上昇する中で、有価証券運用ポートフォリオの多様化や、その管理・モニタリングの厳格化がより一層求められる状況にあるとの認識であり、この面でも私募投資信託に強みを持つ同社及び当社グループは機関投資家への貢献が可能であると考えております。また、日本株投資に強みを持つレオス・キャピタルワークス株式会社とSBI岡三アセットマネジメント株式会社は、それぞれ、海外の政府系有力投資家や地元密着型の投資家等との従来からの営業基盤を発展させることが可能な環境にあるものと認識しております。 以上のとおり、当社グループでは、中核となる運用三社がそれぞれ特色ある運用商品を展開し、各社の強みを活かした成長を実現することで、グループ全体の運用残高は大きく拡大を続けております。これら各社の近年の継続的な成長に加え、当期に実施した組織再編の効果も相まって、当社はアセットマネジメント事業の会社として、そのプレゼンスは大きく向上し、業界上位に位置する規模へと躍進したものと自負しております。 (3)経営戦略 当社は持株会社として、事業子会社とともに、当社グループの理念や事業目的に沿った適切な経営戦略を立案し、その推進を図っております。具体的には、アセットマネジメント事業を中心として、以下のとおり今後の事業を進めてまいりたいと考えております。 当社グループでは、国内のアセットマネジメント事業において、SBIアセットマネジメント、SBI岡三アセットマネジメント及びレオス・キャピタルワークスの三社を擁し、それぞれの強みを活かした特徴ある投資信託商品をラインナップすることで、大きく成長しております。 当社の基本的な軽視戦略としては、これら運用子会社が、各社それぞれ自らの強みを活かした魅力的な商品をラインアップすることで、特長ある運用会社としての地位をそれぞれが確保し、グループ全体としては多様な事業ポートフォリオを備える我が国においては極めてユニークなアセットマネジメント・グループとしての成長を図ることにあります。そのため、各社の役割の明確化による投資家の皆様にわかりやすい形での商品戦略の棲み分けなども図ってまいります。 また、今後、当社グループでは、SBIグループの一員として、資産運用分野におけるデジタル化の推進などにも目を向けた戦略を積極的に推し進めてまいります。具体的には、暗号資産を運用対象資産とする投資信託の開発は当然のこと、あらゆる資産のオンチェーン化を見据えた、全く新しいデジタル資産の運用商品化にもグループを挙げて取り組んでまいります。 他方、事務部門やリスク管理その他の共通化が可能な分野については、効率的な各種システムの導入やAI(人工知能)の業務への積極的活用等の方策を通じ、経営の合理化についても注力してゆく所存です。また、近時、資産運用業界で進む、プロダクト・ガバナンスについては、当社グループは業界でもいち早く取り組んできたとの自負の下、先駆的な取り組みも含め、真摯に取り組んでまいります。 これらにより、当社グループは、SBIグループの一員として、顧客中心主義の理念に基づく経営を徹底することで、投資家の皆様に貢献し、その支持をいただくことで、当社の運用資産残高の伸長、ひいては当社の業績の成長に繋げてゆきたいと考えております。 なお、当社グループは、更なる発展のため、ノン・オーガニックでの成長も視野に入れるほか、SBIグループの強みを活かし、海外を中心とした資産運用事業における有力企業グループとSBIグループとのジョイント・ベンチャーの設立に積極的に関与し、その成果としての新たな運用商品の提供とその運用成果を還元することで我が国の資産運用業への貢献にも努めてまいります。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 (中長期の施策について) 当社は、当連結会計年度において実施した複数の組織再編により、グループとして資産運用残高は当期末の時点で既に13兆円に達し、国内の資産運用業界では相応の地位を占めるに至っておりますが、SBIグループの一員として、国内の資産運用業界で「顧客中心主義」をより浸透させるためにも、規模の拡大の更なる加速が必要であると考えております。 そのための方策として、運用子会社各社における投資信託商品に関するラインナップの更なる拡充、とそのブラッシュアップによる投資資金の流入の増加を図る他、SBIグループの一員として、デジタル金融の分野での全く新しい運用商品の開発等でその存在感を発揮する必要があると考えております。また、「(3)経営戦略」のとおり、ノン・オーガニックでの成長、海外有力金融グループとのジョイント・ベンチャーの設立等にも積極的に取り組んでまいります。 これらの意欲的な取り組みのためには、当社としての機能の充実が不可欠であり、また、それを支える各子会社との連携や、子会社同士の連携による経営の合理化等が必要であると認識しております。 また、事業推進の強化のためには、コーポレートガバナンス面での強化もあわせて実施してまいります。 なお、財務面でも、グループの財務の一元管理の強化を含めた内部統制や、財務戦略の見直しなども適宜に実施してまいります。 以上のとおり、当社グループは、アセットマネジメント事業を営む企業として、そのプレゼンスに相応しい経営及び事業推進の体制の整備に努めてまいります。
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①経営成績の状況 当連結会計年度において、当社グループの資産運用事業は飛躍的な成長を遂げました。資産運用残高は順調に拡大し、提出日現在では14兆円を突破する規模に到達しております。近年の継続的な成長に加え、当期に実施した組織再編の効果も相まって、国内資産運用業界におけるプレゼンスは大きく向上し、業界上位に位置する規模へと躍進いたしました。 こうした成長は、グループの中核を担う3社すべてにおいて、運用残高の大幅な拡大が実現したことによるものです。SBIアセットマネジメント株式会社、SBI岡三アセットマネジメント株式会社、レオス・キャピタルワークス株式会社の3社は、それぞれ異なる強みと投資戦略を背景に、高い成長を同時に達成しております。 SBIアセットマネジメント株式会社においては、「SBI日本高配当株式ファンド」を起点とした四半期決算型の高配当株ファンドシリーズが、低コストと安定的な分配ニーズを捉えた商品として個人投資家から高い支持を獲得し、資産運用残高の拡大を牽引いたしました。また、SBI岡三アセットマネジメント株式会社においては、「ROBOPROファンド」が高い運用パフォーマンスを背景に資金流入を加速させ、運用資産残高の急拡大を実現しております。さらに、レオス・キャピタルワークス株式会社においては、未公開株を組み入れる「ひふみクロスオーバーpro」が、規制緩和の追い風も受けながら独自性の高い商品として競争優位を確立し、運用残高の増加に大きく寄与いたしました。 運用3社がそれぞれ特色ある運用商品を展開し、各社の強みを活かした成長を実現したことにより、グループ全体の運用残高は大きく拡大し、成長基盤の強化が進展しております。このような事業基盤の拡充を背景に、当連結会計年度の業績は大幅な成長を遂げました。売上高は前連結会計年度の11,568百万円から27,859百万円(前期比2.41倍)と過去最高を更新いたしました。 利益面においては、事業拡大に伴い売上原価および販売費及び一般管理費は増加したものの、収益基盤の強化によりこれを吸収し、営業利益は前連結会計年度の2,269百万円から5,154百万円(同2.27倍)となり、過去最高益を達成いたしました。また、経常利益は前連結会計年度の2,565百万円から5,589百万円(同2.18倍)となり、17期連続の増益および15期連続の過去最高益を更新しております。以上の結果、親会社株主に帰属する当期純利益は3,073百万円(同86.6%増)となり、収益力の一層の強化が確認される結果となりました。 売上高、営業利益、経常利益および親会社株主に帰属する当期純利益の全てにおいて大幅な増益となり、当連結会計年度は、次なる成長ステージへの飛躍に向けて事業規模及び収益基盤の双方を大きく拡大した一年となりました。 (連結業績の概要) 前連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)前連結会計年度比較金額(千円)利益率(%)金額(千円)利益率(%)金額(千円)比率(%)売上高11,568,990 27,859,646 16,290,655140.8営業利益2,269,27419.65,154,58118.52,885,306127.1経常利益2,565,49422.25,589,81820.13,024,324117.9親会社株主に帰属する当期純利益1,646,93514.23,073,27711.01,426,34186.6連結売上高は14期連続の増収、7期連続で過去最高売上を更新しました。連結営業利益は3期連続の増益、過去最高益を更新しました。連結経常利益は17期連続の増益、15期連続で過去最高益を更新しました。連結最終利益(親会社株主に帰属する当期純利益)は増益となりました。米国モーニングスター・インクへの「モーニングスター」ブランドの返還対価8,000百万円が計上された2023年3月期を除くと、過去最高益となります。 セグメント別、サービス別の販売実績 セグメント別売上高 前連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)増減率(%)金額(千円)構成比(%)金額(千円)構成比(%)アセットマネジメント事業9,751,90984.326,332,71694.5170.0ファイナンシャル・サービス事業1,817,08015.71,526,9295.5△16.0連結売上高11,568,990100.027,859,646100.0140.8(注)記載金額は千円未満を切捨てて表示しております。 ②個別業績の概要について 当社は2023年3月30日から純粋持株会社に移行しております。個別業績については、当社単体の売上はほとんどが子会社からの経営管理及び指導料と受取配当金で構成され、支出は主として当社の上場関連費用、および子会社運営のための経費となっております。当社単体の売上高は前年同期の1,554百万円から1,512百万円増加し、3,066百万円(前期比97.3%増)となりました。販売費及び一般管理費は、前年同期の489百万円から323百万円増加して812百万円(同66.0%増)となった結果、営業利益は前年同期の1,064百万円から1,189百万円増加して2,253百万円(同2.11倍)となりました。また、営業外収益は300百万円、営業外費用は90百万円を計上したことにより、経常利益は前年同期の1,189百万円から1,274百万円増加して2,463百万円(同2.07倍)となりました。この結果、当期純利益は前年同期の996百万円から1,239百万円増加して2,236百万円(同2.24倍)となりました。 (2)当連結会計年度の財政状態の概要 当連結会計年度末の資産合計は前連結会計年度末と比較して34,768百万円増加し、53,027百万円となりました。これは、流動資産が30,637百万円増加し、固定資産が4,124百万円増加したことによるものであります。流動資産の増加は、主として、現金及び預金の増加17,840百万円、売掛金の増加9,184百万円によるものであります。現金及び預金の増加の主な要因は、税金等調整前当期純利益5,542百万円の計上、配当金の支払2,113百万円及び法人税等の支払1,389百万円に、新規連結に伴う現金及び現金同等物の増加額が18,253百万円となったことによるものです。固定資産の増加は、主として、投資有価証券が3,140百万円増加したことによるものであります。 当連結会計年度末の負債合計は前連結会計年度末と比較して8,253百万円増加し、11,101百万円となりました。これは主として、未払金の増加5,125百万円、未払法人税等の増加968百万円によるものであります。当連結会計年度末の純資産合計は前連結会計年度末と比較して26,515百万円増加し、41,925百万円となりました。これは主として、親会社株主に帰属する当期純利益を3,073百万円計上し、組織再編などによって利益剰余金が7,511百万円、資本剰余金が8,494百万円、非支配株主持分が9,127百万円それぞれ増加したことによるものであります。 (3)当連結会計年度の連結キャッシュ・フローの概況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末に比べ17,840百万円増加し、21,848百万円となりました。各キャッシュ・フローの状況は以下のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローは2,681百万円の収入(前年同期は2,007百万円の収入)となりました。これは、主として、税金等調整前当期純利益5,542百万円の計上、法人税等の支払1,389百万円によるものでありま す。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローは、910百万円の支出(前連結会計年度は359百万円の収入)となりました。これは、主として、投資有価証券の売却・償還による収入1,078百万円及び新規取得による支出832百万円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出696百万円、無形固定資産の取得452百万円によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローは、2,187百万円の支出(前連結会計年度は2,013百万円の支出)となりました。これは、主として、配当金の支払額2,113百万円、リース債務の返済による支出67百万円によるものであります。 (4)今後の見通し アセットマネジメント事業を取り巻く環境は、金利動向や地政学リスク等の影響により、引き続き不透明な状況が継続するものと認識しております。このような環境下においては、市場環境に依存した従来型の運用ビジネスを進化させることが一層重要になるものと考えております。 このような認識のもと、当社グループは、これまでのインデックスおよびアクティブ運用を基盤としつつ、オルタナティブ資産およびデジタル領域を新たな成長ドライバーと位置付け、収益性の高い事業モデルへの進化を加速してまいります。オルタナティブ領域においては、世界トップクラスの運用会社との連携を一層強化し、プライベートクレジット、不動産、インフラ等、多様な投資機会を取り込むことで、投資家に対する提供価値の高度化と収益基盤の拡充を図ってまいります。 また、海外の政府系ファンドや機関投資家との関係強化を通じて、グローバルな資金の取り込みを推進するとともに、有力な海外運用会社の買収を通じた事業基盤の拡大にも継続的に取り組んでまいります。さらに、デジタル領域においては、グループ内外のパートナーとの連携による資産運用プラットフォームの構築を進め、商品設計から取引・決済に至るまでの一体化を図ることで、新たな投資体験の提供と収益機会の多様化を実現してまいります。 国内においては、各運用会社の強みを活かした特色ある商品の継続的な投入および販売力の強化に加え、直販モデルの高度化を通じて顧客接点を拡充し、安定的な資金流入の確保に努めてまいります。これらの取り組みにより、当社グループは資産運用残高のさらなる拡大に加え、収益性の向上を同時に追求し、早期に運用資産残高20兆円規模への到達を目指してまいります。 なお、次期連結会計年度(2026年4月1日から2027年3月31日まで)の業績予想につきましては、市場環境の先行きを合理的に見通すことが困難であることから、現時点では未定としております (5)生産、受注及び販売の実績① 生産実績及び受注実績当社グループの提供するサービスは広範囲かつ多種多様であり、また受注生産形態をとらない製品・サービスも多いため、セグメント別に生産規模及び受注規模を金額あるいは数量で示すことはしておりません。 ② 販売実績セグメント別、サービス別の販売実績は以下のとおりです。 セグメント別売上高 前連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)増減率(%)金額(千円)構成比(%)金額(千円)構成比(%)アセットマネジメント事業9,751,90984.326,332,71694.5170.0ファイナンシャル・サービス事業1,817,08015.71,526,9295.5△16.0連結売上高11,568,990100.027,859,646100.0140.8(注)1.セグメント間の取引については、相殺消去しております。 2.記載金額は千円未満を切捨てて表示しております。 (6)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容は、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (2)当連結会計年度の財政状態の概要 及び (1)経営成績等の状況の概要」に記載のとおりであります。 当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因は、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報a 資本の財源及び資金の流動性キャッシュ・フローの分析・検討内容は、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (3)当連結会計年度の連結キャッシュ・フローの概況」に記載のとおりであります。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。これらの連結財務諸表の作成にあたり、連結決算日現在における財政状態並びに連結会計年度の経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を与える見積り及び判断を一定の会計基準の範囲内で行う必要があります。しかし、見積り特有の不確実性が存在するため、実際の結果とこれらの見積りが異なる場合があります。当社グループは、特に以下の事項が、当社グループの連結財務諸表の作成において使用される重要な見積りと判断に大きな影響を及ぼすと考えております。なお、重要な会計方針については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載のとおりです。 a 繰延税金資産の回収可能性 連結貸借対照表に計上した繰延税金資産については、将来の回収可能性を十分に検討し、その全額が回収可能であると判断しております。 b 投資有価証券の評価2026年3月31日現在、連結会社等が保有する有価証券について、回収可能性に疑義のある事象は認識しておらず、適切に評価しております。 c のれんの評価 当社グループのこれまでの買収等の企業結合の結果、2026年3月31日現在の連結貸借対照表に「のれん」が1,504,551千円計上されています。 「のれん」の内訳は以下のとおりです。「のれん」の発生要因「のれん」が帰属する事業・サービス企業結合年月「のれん」の残高Carret Holdings Inc.と Carret Asset Management LLC の買収、子会社化米国における私募の債券型ファンドの運用2019年2月876,622千円SBIアセットマネジメント株式会社に係る買収、子会社化(注1)私募の債券型投資信託の運用、公募ならびに私募の投資信託のアクティブ運用(注2)2019年12月~2022年10月(注1)626,533千円SBI岡三オルタナティブ・インベストメント株式会社の取得投資事業組合の組成・運用等2025年9月1,395千円 1,504,551千円(注)1.SBIアセットマネジメント株式会社を存続会社とする吸収合併により消滅会社となった旧新生インベストメント・マネジメント株式会社(企業結合年月 2022年10月)、旧SBIボンド・インベストメント・マネジメント株式会社及び旧SBI地方創生アセットマネジメント株式会社(企業結合年月 2019年12月)の買収・子会社化によるものであります。(注)2.上記の合併消滅会社3社が行っていた主要な事業であります。当該事業は、現SBIアセットマネジメント株式会社が承継し、営んでおります。 「固定資産の減損に係る会計基準」および「固定資産の減損に係る会計基準の適用指針」に従い、各「のれん」が帰属する事業・サービスに「営業活動から生ずる損益又はキャッシュ・フローが継続してマイナス」などの減損の兆候の有無を把握し、減損の兆候がある場合には、減損損失の認識と測定を行います。その結果、「のれん」の減損損失が生じた場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に重要な影響を及ぼす可能性があります。 d 営業投資有価証券の評価 当連結会計年度の連結貸借対照表に計上した額 852,722千円 市場価格のない営業投資有価証券については、取得時の投資先企業の将来の成長による超過収益力を反映した取得価額をもって計上しておりますが、投資先企業の事業が計画通りに進捗せずに取得時の超過収益力が毀損し、実質価額が著しく下落している場合には減損処理を実施しております。 投資先企業の投資時における超過収益力の毀損の有無を検討するにあたっては、事業計画の達成状況、将来の成長性、業績に関する見通しや資金調達の状況等を総合的に勘案し、検討を行っております。投資先企業にはベンチャー企業等が含まれ、これらの投資先の中長期の事業計画には、投資先が属する市場の成長やマーケットシェアの拡大見込みが含まれることから高い不確実性が伴います。将来の成長性、業績に関する見通しなどの見積りが変化した場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に重要な影響を及ぼす可能性があります。 e 営業債権の評価 営業債権は、決算日以前の売上から生じた債務者に対する正当な債権であり、また、決算日後に発生すると予想される貸倒損失に対して適切な引当金を計上することとしております。なお、当連結会計年度においては、該当事項はありません。 f ソフトウェアの評価 2026年3月31日現在、連結会社等が保有するソフトウェアについて、回収可能性に疑義のある事象は認識しておらず、適切に評価しております。
事業リスク
- 金融市場の変動リスク株式市況、為替、市場金利などの金融情勢や景気動向は常に変動し、アセットマネジメント事業の業績に大きな影響を与えます。特に、運用する投資信託の残高がこれらの変動によって増減し、信託報酬収入に直接影響が出る可能性があります。変動の時期や影響を予測することは困難です。
- 運用成績不振のリスクアセットマネジメント事業において、新規ファンドの募集が困難になったり、運用するファンドが期待通りの成績を達成できない可能性があります。これにより、顧客からの信頼を失い、資金流出につながることで、当社の財政状態や業績に悪影響を及ぼす可能性があります。
- 金融機関の動向リスク当社グループは、投資信託の販売委託や私募ファンドの受託運用、情報提供などで多くの金融機関と取引があります。金融機関の業績が株式市況や金利変動などで悪化した場合、当社への投資信託への投資額の減少や、広告・セミナーの発注減などにつながり、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
3【事業等のリスク】有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりです。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 (1) 業績の変動の外的要因について当社グループが主として営むアセットマネジメント事業においては、商品やサービスの多様化を進め、事業リスクの分散による安定的な収益基盤の構築を図っておりますが、株式市況、為替、市場金利等の金融情勢や景気動静、金融機関の動向等の外部要因は、常に変動し、当社グループの業績に常に影響を与えています。特に、わが国の投資信託に関する状況は、当社グループの事業であるアセットマネジメント事業に直接大きな影響を及ぼす可能性があります。これらの外部要因は、当社グループでコントロールができず、大きな変動が生じた場合には、当社グループの業績に影響がでる可能性がありますが、その時期や影響を予想することは困難です。 ① 金融市場全般の動向当社グループのアセットマネジメント事業の中心である当社子会社のSBIアセットマネジメント株式会社、SBI岡三アセットマネジメント株式会社、及びレオス・キャピタルワークス株式会社においては、投資信託の設定・運用が主業であり、その運用残高に応じた信託報酬を主な収益源としております。その中でも大きな柱の一つである公募投資信託では、国内外の株式等に投資する追加型株式投資信託が中心であり、そのため、わが国や世界各国の株式市況、並びに投資している個別株式の株価および投資対象とするインデックスの値動き等により、運用する投資信託の残高が変動し、信託報酬が変動する性格を持っております。また、もう一つの柱である私募投資信託については、株式に比べ比較的値動きに小さいアセットクラスである債券に投資するタイプが大きな割合を占める一方で、私募投資信託への投資家は地方銀行をはじめとする地域金融機関をはじめとする機関投資家が大半であり、大ロットでの投資が多いため、これら投資家の投資行動により残高が大きく変動するという特徴を有しております。このため、当社グループのアセットマネジメント事業においては、投資信託分野における商品ラインアップの多様化を図り、それによるリスクの分散を積極的に進めてまいりました。具体的には、従来は、インデックス・ファンドの品揃えとネット販売に強みを持つSBIアセットマネジメント株式会社と海外(米国)の債券運用を主業とするCarret Asset Management LLCが当社の資産運用事業の殆どをしめておりましたが、当連結事業年度中に実施した組織再編により、対面販売と特徴ある日本株運用に定評のあるSBI岡三アセットマネジメント株式会社、及び国内有数の日本株ファンド(ひふみシリーズ)を擁し直販機能も有するレオス・キャピタルワークス株式会社を当社の子会社としたことで、グループとしての事業ポートフォリオの分散も進んでおります。 ② 為替、市場金利当社グループにおいては、為替・金利等に代表される金融上のリスク要因に対しては、ヘッジ取引の活用による適切な管理や、親会社であるSBIホールディングス株式会社およびその傘下のグループ各社の金融情報や手法等を活用して、債券市場、国内外の金利、為替の変動の影響を低減しております。また、一方では投資対象地域や対象商品が多様化することは、それ自体が当該リスクへの備えともなるため、当社グループとしては、引き続き事業対象の拡大を図ってまいります。同時に、適切なリスクヘッジ手段を用いて、顧投資家の皆様への安定的な運用結果を提供し、ひいては当社グループの収益の安定にも努めます。また、伝統的な資産とは異なる値動きを示すオルタナティブ資産、戦略を組み入れ資産とする商品の組成を積極的に推進しており、投資家への提供を資産運用の多様化にも貢献しております。 ③ 金融機関、大口投資家の動向アセットマネジメント事業においては、主力商品群である公募投資信託について、株式会社SBI証券やその他の証券会社、及び地方銀行等も含めた金融機関に対して、その販売を委託しております。また、地域金融機関等は、当社グループ各社が設定・運用する私募投資信託の投資家となる関係もあり、密接な関係を有しております。このリレーションを維持するため、当社グループでは、販売会社を通じての場合も含めて、投資家への適切な関連情報や、運用状況の結果とその分析を丁寧に提供することで、投資家からの信頼を獲得することに努めております。 (2) アセットマネジメント事業で運営するファンドの募集および運営成績について当社グループのアセットマネジメント事業は、公募追加型株式投資信託や私募の債券型投資信託、投資助言を行っておりますが、新規ファンドの募集が困難となる場合や、当初予定していたとおりにファンドを運用できなくなる可能性があります。また、当社グループの運用するファンドが期待どおりの運用成績を達成出来なかった場合、当社グループの財政状態及び業績に影響を与える可能性があります。 (3) アセットマネジメント事業に影響を与える法的規制について当社グループのアセットマネジメント事業は、投資信託運用会社として金融商品取引法に基づき投資運用業及び投資助言業の登録を行っております。また、米国において、同国の関連法令等に基づき投資運用業及び投資助言業の登録を行っております。今後、日米両国で、これら金融商品取引法及びその関連法令等に関し改正が行われた場合、当該事業の業務遂行に影響を及ぼす可能性があります。また、何らかの理由により法令等への違反をし、これらの登録の取消処分等を受けた場合には、当該事業の業務遂行に支障をきたすと共に当社グループの財政状態及び業績に影響を与える可能性があります。 (4) 減損損失及び評価損の計上可能性について ①のれん当社グループのこれまでの買収等の企業結合の結果、2026年3月31日現在の連結貸借対照表に「のれん」が1,504,551千円計上されています。「のれん」の内訳は以下のとおりです。「のれん」の発生要因「のれん」が帰属する事業・サービス企業結合年月「のれん」の残高Carret Holdings Inc.と Carret Asset Management LLC の買収、子会社化米国における私募の債券型ファンドの運用2019年2月876,622千円SBIアセットマネジメント株式会社に係る買収、子会社化(注1)私募の債券型投資信託の運用、公募ならびに私募の投資信託のアクティブ運用(注2)2019年12月~2022年10月(注1)626,533千円SBI岡三オルタナティブ・インベストメント株式会社の取得投資事業組合の組成・運用等2025年9月1,395千円 1,504,551千円(注1) SBIアセットマネジメント株式会社を存続会社とする吸収合併により消滅会社となった旧新生インベストメント・マネジメント株式会社(企業結合年月 2022年10月)、旧SBIボンド・インベストメント・マネジメント株式会社及び旧SBI地方創生アセットマネジメント株式会社(企業結合年月 2019年12月)の買収・子会社化によるものであります。(注2) 上記の合併消滅会社3社が行っていた主要な事業であります。当該事業は、現SBIアセットマネジメント株式会社が承継し、営んでおります。 「固定資産の減損に係る会計基準」および「固定資産の減損に係る会計基準の適用指針」に従い、各「のれん」が帰属する事業・サービスに「営業活動から生ずる損益又はキャッシュ・フローが継続してマイナス」などの減損の兆候の有無を把握し、減損の兆候がある場合には、減損損失の認識と測定を行います。その結果、「のれん」の減損損失が生じた場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に重要な影響を及ぼす可能性があります。 なお、当連結会計年度末において、上記の「のれん」が帰属する事業・サービスの営業活動から生ずる損益はプラスであり、減損の兆候はありません。 現時点においては、「のれん」の減損損失の計上を要する可能性は小さいものと考えております。 ②営業投資有価証券 当連結会計年度の連結貸借対照表に計上した額 852,722千円 市場価格のない営業投資有価証券については、取得時の投資先企業の将来の成長による超過収益力を反映した取得価額をもって計上しておりますが、投資先企業の事業が計画通りに進捗せずに取得時の超過収益力が毀損し、実質価額が著しく下落している場合には減損処理を実施しております。 投資先企業の投資時における超過収益力の毀損の有無を検討するにあたっては、事業計画の達成状況、将来の成長性、業績に関する見通しや資金調達の状況等を総合的に勘案し、検討を行っております。投資先企業にはベンチャー企業等が含まれ、これらの投資先の中長期の事業計画には、投資先が属する市場の成長やマーケットシェアの拡大見込みが含まれることから高い不確実性が伴います。将来の成長性、業績に関する見通しなどの見積りが変化した場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に重要な影響を及ぼす可能性があります。 (5) コンピュータシステム等のトラブルについて当社グループは、インターネットを通じて各種評価情報を提供するとともに、ホームページへの広告の掲載や金融情報の配信を行っております。当社グループは、コンピュータシステムの拡充と安定性の確保には多大な努力をしておりますが、システムへの予想を超えるアクセス数の増加による過負荷、機器やソフトウェアの不具合、人為的ミス、回線障害、コンピュータウィルス、ハッカー等の悪意の妨害行為のほか、停電、自然災害によってもシステム障害が起こる可能性があります。当社グループでは、さまざまなシステム障害対策を講じてはおりますが、何らかの理由により障害が発生した場合、サービス停止による収益機会の喪失、顧客やユーザーからの信頼性低下などにより、当社グループの業績に影響が出る可能性があります。 (6) 個人情報の管理について当社グループは、事業に必要な個人情報を収集し活用しております。これらの個人情報の流出や外部による不正取得による被害の防止は、当社グループの事業にとってきわめて重要であり、当社グループではこれらの動向に注意し、顧客の利害が侵害されることのないようセキュリティ対策を講じております。過去に顧客情報の漏えいや破壊等が起こったことは認識しておらず、また、情報漏えい等により損害賠償を請求されたこともありません。しかし、今後個人情報の漏えい等があった場合、当社グループに対する信頼性低下の可能性があるほか、法的責任を問われる可能性もあり、その結果として当社グループの業績等に影響を与える可能性があります。なお、当社は継続して、日本産業規格であるJIS Q 15001の要件を満たしたマネジメントシステムを構築・運用していることを示すプライバシーマーク(Pマーク)を取得しており、適切な個人情報の管理に努めております。 (7) SBIグループとの関係についてSBIホールディングス株式会社は、当社の議決権の57.7%(当連結会計年度末現在)に相当する株式を、同社の子会社による間接保有を含めて所有しております。また、連結総売上高においてSBIグループに対する売上高が一定の割合で存在しており、SBIグループの業績変動によって当社グループの業績に影響が出る可能性があります。また、SBIグループの金融サービス事業戦略、当社グループと取引を行っているSBIグループの会社の経営方針等によっては、当社グループの事業運営等に影響を与える可能性があります。特に、SBIグループの新たな事業構想等に当社グループが参画することとなる局面においては、想定外の事業リスク等が発生する可能性もあります。当社グループとしては、上場会社としてのガバナンス体制と独立した判断に基づき、これらのリスクに対しても適切に対処することができるものと考えております。