5388

クニミネ工業(5388)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

ガラス・土石製品 建設・資材

事業の概要

  • ベントナイト事業
    クニミネ工業グループの主力事業で、素形材用(鋳物砂など)、環境建設用(地盤改良材など)、ペット用トイレ砂といった幅広い用途のベントナイト製品を製造・販売しています。子会社が原鉱石の採掘から行い、安定した供給体制を築いています。また、調泥剤の仕入れ販売や研究・分析業務も手掛けています。
  • クレイサイエンス事業
    この事業では、ベントナイトをさらに精製・加工した高機能な製品を提供しています。具体的には、精製ベントナイト、環境保全処理剤、環境改良剤、飼料添加物などを製造・販売しており、より専門的な分野でのニーズに応えています。
  • アグリ事業
    農薬加工、農薬基剤、農薬加工用原材料、農業資材の製造・加工・販売、さらには運送取扱い業務までを一貫して行っています。この事業は、農業分野における製品供給とサービスを通じて収益を上げており、同社の事業ポートフォリオの多様化に貢献しています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
  • ベントナイト事業
    この事業は、クニミネ工業グループの売上高の約6割を占める主力事業であり、素形材用、環境建設用、ペット用トイレ砂などのベントナイト製品の製造販売が中心です。2023年度の売上高は約110.9億円、営業利益は約10.7億円と、グループ全体の収益を牽引する最大の稼ぎ頭となっています。
  • クレイサイエンス事業
    精製ベントナイト、環境保全処理剤、環境改良剤、飼料添加物などを製造販売する事業です。2023年度の売上高は約18.1億円、営業利益は約1.8億円で、特殊な技術を要する高付加価値製品を提供しており、グループの技術力を示す重要なセグメントです。
  • アグリ事業
    農薬加工、農薬基剤、農業資材の製造・加工・販売および運送取扱いを行う事業です。2023年度の売上高は約28.0億円、営業利益は約5.5億円と、売上規模はベントナイト事業に次ぎ、利益率も比較的高い特徴があります。農業分野における安定的な需要を背景に、グループの収益基盤を支えています。
2025-03 セグメント別業績
セグメント区分売上(億)営業利益(億)営業利益率
BentoniteDivisionReportableSegment 事業 111 11 9.7%
ClayscienceDivisionReportableSegment 事業 18 2 10.1%
AgricultureDivisionReportableSegment 事業 28 6 19.7%
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2026|733 文字
3 【事業の内容】 当社グループは、クニミネ工業株式会社(当社)および子会社6社により構成されており、事業はベントナイト原鉱石の採掘、ベントナイトの製造、販売、農薬加工および化成品の製造販売を行っているほか、粘土鉱物、調泥剤の仕入販売、サービス部門として運送取扱い業務や各種研究・分析業務を営んでおります。当社グループの事業内容および当社と関係会社の当該事業に係る位置付けは次のとおりであります。次の3部門は「第5 経理の状況1.(1) 連結財務諸表注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。(1) ベントナイト事業ベントナイト事業は、素形材用、環境建設用、ペット用トイレ砂等の製造販売であり、ほかに調泥剤の仕入販売があります。クニマイン株式会社、川崎鉱業株式会社および関ベン鉱業株式会社は、ベントナイト原鉱石の採掘、販売をしております。当社は、素形材用、環境建設用、ペット用トイレ砂等の製造販売のほか、調泥剤の仕入販売および各種研究・分析を行っております。クニミネマーケティング株式会社は、主に物流センターの運営を行っております。KUNIMINE(THAILAND)CO.,LTD.は、主に素形材用のベントナイトを仕入販売しております。TRANS WORLD PROSPECT CORPORATIONはベントナイト採掘会社に出資しているためベントナイト事業に含めております。(2) クレイサイエンス事業クレイサイエンス事業は当社が精製ベントナイト、環境保全処理剤、環境改良剤、飼料添加物等を製造販売しております。(3) アグリ事業アグリ事業は、当社が農薬加工、農薬基剤および農薬加工用原材料、農業資材等の製造、加工、販売および運送取扱いを行っております。

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 弱い
市場での厳しい競争にさらされており、価格低減競争により影響を受ける可能性があるため。
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 規制
採石法に基づく採石業者登録・採取計画認可、農薬取締法に基づく農薬登録が必要。
設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか 混合
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 高い
会社が挙げる主要リスク:他社との競合と販売価格の変動 / 貸倒れ / 為替相場の変動
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 5 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

公開情報からは、特許やブランド力、規制ライセンスといった無形資産に関する具体的な情報は確認できませんでした。同社の事業内容(セラミックス原料、耐火物原料など)は、技術的な優位性よりも、原料の品質や供給安定性が重要と考えられます。

スイッチングコスト★☆☆☆☆
根拠:弱い乗り換えの手間・コスト

セラミックスや耐火物業界では、原料の品質や特性が最終製品の性能に直結するため、一度採用した原料メーカーを変更することには一定のコストやリスクが伴う可能性があります。しかし、代替可能な原料も存在すると考えられ、スイッチング・コストは限定的と推測されます。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

同社の事業は、特定のプラットフォームやサービスを介したユーザー間の相互作用によって価値が増幅するネットワーク効果とは無縁と考えられます。個別の顧客との取引が中心であり、多数のユーザーの参加が直接的な価値向上に繋がる構造ではありません。

コスト優位★★☆☆☆
根拠:中程度同じ物を安く作れる

同社は、特定の鉱物資源(珪石、珪砂など)の採掘・加工から一貫して手掛けている可能性があります。これにより、調達コストや加工コストにおいて、他社よりも有利な条件を確保できる可能性があります。しかし、資源価格の変動リスクや、競合他社も同様の資源を確保できる可能性はあります。

規模の経済★★☆☆☆
根拠:中程度規模が参入障壁になる

ガラス・土石製品業界、特にセラミックスや耐火物の原料分野においては、一定の生産規模を持つことがコスト競争力に繋がる可能性があります。同社が業界内でどの程度のシェアを持ち、規模の経済を享受できているかについては、詳細な分析が必要です。寡占化が進んでいるかは不明です。

  • 鉱山からの安定供給体制
    クニミネ工業グループは、クニマイン、川崎鉱業、関ベン鉱業という3つの鉱山会社を傘下に持ち、ベントナイト原鉱石の採掘から手掛けています。これにより、原材料の安定的な確保と品質管理を自社で行うことができ、競合他社に対する供給面での優位性を持っています。
  • 多岐にわたる製品用途と技術力
    ベントナイトを基盤とした製品は、素形材、環境建設、ペット用品、農薬加工、飼料添加物など非常に幅広い分野で活用されています。これは、長年にわたる粘土鉱物に関する研究・分析によって培われた高い技術力とノウハウの証であり、多様な市場ニーズに対応できる強みとなっています。
  • 法的許認可と事業継続性
    採石法に基づく採石業者登録や岩石採取計画の認可、農薬取締法に基づく農薬登録など、事業運営に必要な法的許認可を適切に取得し、維持しています。これらの許認可は事業継続の前提であり、新規参入障壁となるため、同社の安定的な事業基盤を支える重要な要素です。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針当社グループは、創業以来一貫して、人類共通の財産である地下資源の有効活用に取り組んでまいりました。地下資源のもつ秘められた可能性にますます大きな期待がかけられている現在、当社グループは、長年培ってまいりました「品質と技術」をさらに研鑽し、多様化するニーズにグループ各社が一丸となって、積極果敢に挑戦して、企業価値の一層の向上を図り、社会に貢献していくことを経営の基本としております。 (2) 目標とする経営指標及び中長期的な会社の経営戦略当社グループは迅速な意思決定体制への転換と新規分野に係る収益の早期実現化を図るため、組織変更を行うとともに、2026年度を初年度とする3ヵ年中期経営計画を策定いたしました。目標値は、連結売上高200億円、連結営業利益26億円、売上高営業利益率13.0%、ROE 8.0%以上としております。当社の想定する株主資本コストは5~6%であり、現時点ではこれに近接する水準を目標としておりますが、将来的にはこれを安定的に上回るROEを確実に実現していく方針です。その実現に向けて、ベントナイト本来の性能を最大限に活かした高付加価値製品の開発、生産販売の省人化、DXの推進を通じて、社会課題の解決、顧客の価値創造を実現し、高収益事業構造を構築してまいります。具体的な戦略としては、次のとおりであります。① 脱炭素関連・国土強靭化関連等の成長が見込まれる分野への注力・地熱発電/放射性廃棄物処理案件の継続的な獲得(ベントナイト事業 環境建設分野)・社会インフラ整備需要の取り込み(ベントナイト事業 環境建設分野)② 新規事業領域拡大・種子コーティング受託の拡大(アグリ事業)・先端機能材料として蓄電デバイス部材および工業用研磨材用途への参入(クレイサイエンス事業)・三次元細胞培養技術の試薬・創薬分野への展開(クレイサイエンス事業)③ 海外市場展開・海外鉱探査・素形材分野のアセアン市場における販売強化・先端機能材料のアジア・欧米市場への展開 ④ 経営基盤強化・国内における新鉱区開発投資によるベントナイト原鉱の安定的な確保・新たな採鉱技術の開発 ・人材投資、DXの推進 (3) 経営環境、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題世界経済は、ウクライナ侵攻の長期化や中東情勢の緊迫化による資源・エネルギー価格の高騰および金融市場の不安定化に加え、米中・日中の長引く外交・通商面での対立によるサプライチェーンへの影響が懸念されるなど、先行きは不透明な状況が続いております。加えて、国内においては労働力不足や物流費・人件費の上昇等、構造的なコスト負担の増大が見込まれるなど、不確実性の高い事業環境が継続すると認識しております。このような認識のもと、当社グループは、事業分野間の連携強化と機動的な事業運営を推進し、各事業領域における付加価値の創出および諸課題の解決を通じて、持続的な収益の確保に努めてまいります。また、成長戦略の実現に向けては、研究開発や人材育成への投資を継続するとともに、DXの推進体制の整備にも注力してまいります。各事業部門の経営環境及び事業上の課題については、下記の通りであります。 ① ベントナイト事業 素形材分野 世界的な脱炭素化への潮流を受けた自動車の国内生産台数の減少、化石燃料車のEVシフトに伴う鋳造部品点数の減少により、国内鋳造向けベントナイト需要の低減が予想され、将来的な国内市場縮小への対応が課題となっております。国内における高い販売占有率(シェア)を活かした関連商材の拡販、製品と技術サービスの充実を図ることにより、顧客満足度の向上に努めるとともに、海外市場への販売拡大に取り組んでまいります。 ② ベントナイト事業 環境建設分野 建設業界においては、資材価格や人件費の高騰が工事単価を押し上げており、予算制約等の影響により土木工事件数は低調な推移が予想されます。また、中東情勢の状況悪化にともなう材料不足により、工期遅延の影響も懸念されます。当分野の安定した成長を図るため、国内インフラ整備事業、地熱発電事業の取り込み、放射性廃棄物処理事業に対して積極的な営業活動を行うとともに、止水材等の高付加価値品の販売を拡充してまいります。 ③ ベントナイト事業 ペット関連分野 国内の猫飼育頭数は比較的堅調に推移している一方で、国内市場における製品の多様化が進み、競争環境は厳しさを増しております。また、インフレ進行による原料、包装資材、物流費の上昇が課題となっております。コストダウンを進めるとともに、関連商品の拡充を図ることで収益の拡大に努めてまいります。 ④ クレイサイエンス事業 当分野の製品は、各種産業で広く利用されておりますが、法令・環境規制強化にともなう市場ニーズの変化が業績に影響を及ぼす可能性があります。また、当分野は、粘土本来の秘められた効能を最大限引き出す新規用途開発を進めておりますが、社会実装に時間を要することも課題となっております。特に化粧品原料における高付加価値品の国内外への拡販を図るとともに、先端機能材料分野等においては、産学官連携のさらなる強化を図ることで新用途開発に向けた研究を加速させてまいります。工業用研磨用途の「クニシャイン」や三次元細胞培養向け研究試薬「Kuni-Grow+」のほか、赤潮対策等のサステナビリティに貢献する製品の販売を通じて、環境および生命に関する社会課題の解決に貢献してまいります。 ⑤ アグリ事業 農薬市場は拡大傾向にあるものの、人員や生産能力不足による機会損失の発生のほか、当分野は受託生産が中心であるため、委託元の方針変更による受注への影響等が懸念されます。当分野では、種子コーティング等の新規受託領域の拡大を進めるとともに、製剤技術力、特に造粒技術の高度化にさらに磨きをかけ、事業分野の成長を図ってまいります。 ⑥ その他 生産関連につきましては、継続した省人・省力化投資を推し進めることによって生産体制を強化し、人手不足の問題解消や生産性向上を実現することで、事業機会を確実に捉えるよう努めてまいります。またベントナイト資源確保の観点から、鉱量の確保や新鉱区開発のための積極投資に加え、新たな採鉱技術の開発も行ってまいります。輸入原鉱の急激な為替変動によるリスクへの対策としては、為替予約、外貨預金等を活用する事でヘッジを行ってまいります。さらに、安全な職場環境の構築と安全教育を推進するとともに、ESG(環境・社会・ガバナンス)をより意識した経営を目指してまいります。
対処すべき課題
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針当社グループは、創業以来一貫して、人類共通の財産である地下資源の有効活用に取り組んでまいりました。地下資源のもつ秘められた可能性にますます大きな期待がかけられている現在、当社グループは、長年培ってまいりました「品質と技術」をさらに研鑽し、多様化するニーズにグループ各社が一丸となって、積極果敢に挑戦して、企業価値の一層の向上を図り、社会に貢献していくことを経営の基本としております。 (2) 目標とする経営指標及び中長期的な会社の経営戦略当社グループは迅速な意思決定体制への転換と新規分野に係る収益の早期実現化を図るため、組織変更を行うとともに、2026年度を初年度とする3ヵ年中期経営計画を策定いたしました。目標値は、連結売上高200億円、連結営業利益26億円、売上高営業利益率13.0%、ROE 8.0%以上としております。当社の想定する株主資本コストは5~6%であり、現時点ではこれに近接する水準を目標としておりますが、将来的にはこれを安定的に上回るROEを確実に実現していく方針です。その実現に向けて、ベントナイト本来の性能を最大限に活かした高付加価値製品の開発、生産販売の省人化、DXの推進を通じて、社会課題の解決、顧客の価値創造を実現し、高収益事業構造を構築してまいります。具体的な戦略としては、次のとおりであります。① 脱炭素関連・国土強靭化関連等の成長が見込まれる分野への注力・地熱発電/放射性廃棄物処理案件の継続的な獲得(ベントナイト事業 環境建設分野)・社会インフラ整備需要の取り込み(ベントナイト事業 環境建設分野)② 新規事業領域拡大・種子コーティング受託の拡大(アグリ事業)・先端機能材料として蓄電デバイス部材および工業用研磨材用途への参入(クレイサイエンス事業)・三次元細胞培養技術の試薬・創薬分野への展開(クレイサイエンス事業)③ 海外市場展開・海外鉱探査・素形材分野のアセアン市場における販売強化・先端機能材料のアジア・欧米市場への展開 ④ 経営基盤強化・国内における新鉱区開発投資によるベントナイト原鉱の安定的な確保・新たな採鉱技術の開発 ・人材投資、DXの推進 (3) 経営環境、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題世界経済は、ウクライナ侵攻の長期化や中東情勢の緊迫化による資源・エネルギー価格の高騰および金融市場の不安定化に加え、米中・日中の長引く外交・通商面での対立によるサプライチェーンへの影響が懸念されるなど、先行きは不透明な状況が続いております。加えて、国内においては労働力不足や物流費・人件費の上昇等、構造的なコスト負担の増大が見込まれるなど、不確実性の高い事業環境が継続すると認識しております。このような認識のもと、当社グループは、事業分野間の連携強化と機動的な事業運営を推進し、各事業領域における付加価値の創出および諸課題の解決を通じて、持続的な収益の確保に努めてまいります。また、成長戦略の実現に向けては、研究開発や人材育成への投資を継続するとともに、DXの推進体制の整備にも注力してまいります。各事業部門の経営環境及び事業上の課題については、下記の通りであります。 ① ベントナイト事業 素形材分野 世界的な脱炭素化への潮流を受けた自動車の国内生産台数の減少、化石燃料車のEVシフトに伴う鋳造部品点数の減少により、国内鋳造向けベントナイト需要の低減が予想され、将来的な国内市場縮小への対応が課題となっております。国内における高い販売占有率(シェア)を活かした関連商材の拡販、製品と技術サービスの充実を図ることにより、顧客満足度の向上に努めるとともに、海外市場への販売拡大に取り組んでまいります。 ② ベントナイト事業 環境建設分野 建設業界においては、資材価格や人件費の高騰が工事単価を押し上げており、予算制約等の影響により土木工事件数は低調な推移が予想されます。また、中東情勢の状況悪化にともなう材料不足により、工期遅延の影響も懸念されます。当分野の安定した成長を図るため、国内インフラ整備事業、地熱発電事業の取り込み、放射性廃棄物処理事業に対して積極的な営業活動を行うとともに、止水材等の高付加価値品の販売を拡充してまいります。 ③ ベントナイト事業 ペット関連分野 国内の猫飼育頭数は比較的堅調に推移している一方で、国内市場における製品の多様化が進み、競争環境は厳しさを増しております。また、インフレ進行による原料、包装資材、物流費の上昇が課題となっております。コストダウンを進めるとともに、関連商品の拡充を図ることで収益の拡大に努めてまいります。 ④ クレイサイエンス事業 当分野の製品は、各種産業で広く利用されておりますが、法令・環境規制強化にともなう市場ニーズの変化が業績に影響を及ぼす可能性があります。また、当分野は、粘土本来の秘められた効能を最大限引き出す新規用途開発を進めておりますが、社会実装に時間を要することも課題となっております。特に化粧品原料における高付加価値品の国内外への拡販を図るとともに、先端機能材料分野等においては、産学官連携のさらなる強化を図ることで新用途開発に向けた研究を加速させてまいります。工業用研磨用途の「クニシャイン」や三次元細胞培養向け研究試薬「Kuni-Grow+」のほか、赤潮対策等のサステナビリティに貢献する製品の販売を通じて、環境および生命に関する社会課題の解決に貢献してまいります。 ⑤ アグリ事業 農薬市場は拡大傾向にあるものの、人員や生産能力不足による機会損失の発生のほか、当分野は受託生産が中心であるため、委託元の方針変更による受注への影響等が懸念されます。当分野では、種子コーティング等の新規受託領域の拡大を進めるとともに、製剤技術力、特に造粒技術の高度化にさらに磨きをかけ、事業分野の成長を図ってまいります。 ⑥ その他 生産関連につきましては、継続した省人・省力化投資を推し進めることによって生産体制を強化し、人手不足の問題解消や生産性向上を実現することで、事業機会を確実に捉えるよう努めてまいります。またベントナイト資源確保の観点から、鉱量の確保や新鉱区開発のための積極投資に加え、新たな採鉱技術の開発も行ってまいります。輸入原鉱の急激な為替変動によるリスクへの対策としては、為替予約、外貨預金等を活用する事でヘッジを行ってまいります。さらに、安全な職場環境の構築と安全教育を推進するとともに、ESG(環境・社会・ガバナンス)をより意識した経営を目指してまいります。
MD&A(経営者による分析)
4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1) 経営成績等の状況の概要当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況当連結会計年度における当社グループを取り巻く環境は、労働力不足や物流コストの上昇といった課題を抱えつつも、賃上げや高水準の企業収益を背景とした底堅い設備投資が景気を下支えし、総じて緩やかな回復基調となりました。鉱工業生産は、主力の自動車産業において、トランプ関税の影響による米国向け輸出の減少やコスト面での押上げ圧力の影響がみられたものの、一部では持ち直しの動きも見られました。一方、世界経済においては、ロシアによるウクライナ侵攻の長期化や中東情勢の緊迫化に伴うエネルギー価格の上昇や金融市場の不安定化が懸念され、また、米中・日中の長引く外交・通商面での対立により、サプライチェーンへの影響が懸念されるなど、先行き不透明な状況が継続しております。ここのような状況のもと、当社グループは、高付加価値製品・サービスの提案、適切な価格改定などの販売活動を強化するとともに、より一層のコストダウンへの取り組みを進めることで、収益確保に向けて注力してまいりました。今後も、インフレの進行に伴うコスト上昇は継続するとみられ、予断を許さない状況が続いておりますが、引き続き製品・サービスの高付加価値化、販売価格の適正化、原価低減に取り組むとともに、意思決定の迅速化や管理業務の効率化等を推進し収益の改善を図ってまいります。以上の結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。 a.財政状態(資産)当連結会計年度末における流動資産は19,025百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,625百万円増加いたしました。これは主に原材料及び貯蔵品が1,827百万円減少したものの、現金及び預金が1,274百万円、短期貸付金が1,750百万円増加したことによるもの及び投資有価証券の一部を償還期限が1年以内となったことに伴い、流動資産の有価証券へ振替えたことによるものであります。固定資産は前連結会計年度末に比べ620百万円減少し、7,819百万円となりました。これは主に有形固定資産が367百万円増加したものの、保有する株式の一部が売却により減少したことや投資有価証券の一部を償還期限が1年以内となったことに伴い、流動資産の有価証券へ振替えたことによるものであります。この結果、総資産は26,844百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,005百万円増加いたしました。(負債)当連結会計年度末における流動負債は2,465百万円となり、前連結会計年度末に比べ221百万円増加いたしました。固定負債は前連結会計年度末に比べ8百万円減少し、1,235百万円となりました。この結果、負債合計は、3,700百万円となり、前連結会計年度末に比べ213百万円増加いたしました。(純資産)当連結会計年度末における純資産合計は23,143百万円となり、前連結会計年度末に比べ792百万円増加いたしました。これは主にその他有価証券評価差額金が保有する株式の一部売却により130百万円減少したものの、利益剰余金が853百万円増加したことによるものであります。この結果、自己資本比率は83.0%(前連結会計年度末は83.4%)となりました。 b.経営成績当連結会計年度の業績は、売上高は17,075百万円(前年同期比8.7%増)、営業利益は1,602百万円(同25.1%増)、経常利益は主に前期の為替差損11百万円が当期は79百万円の為替差益に転じたことにより1,954百万円(同23.5%増)となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は主に投資有価証券売却益が183百万円発生したことにより1,340百万円(同24.4%増)となりました。セグメントの業績は、次のとおりであります。 (ベントナイト事業)素形材分野は、主に建設機械やトラック関連の需要が回復傾向であったことに加え、価格改定の効果もあり、増収となりました。環境建設分野は、一般土木工事の需要が低調であったものの、価格改定の効果や地熱向け需要が好調に推移したこと等により、増収となりました。ペット関連分野は、価格改定により一部の取引先への出荷が減少し、減収となりました。この結果、当セグメントの売上高は11,842百万円(前年同期比 6.7%増)、セグメント利益は1,289百万円(同 19.9%増)と増収増益となりました。(クレイサイエンス事業)主にクニピアの化粧品・日用品用途としての需要増加がみられたものの、一般工業用途としての輸出向けの需要が減少したことに加え、規格外製品の廃棄等による在庫評価減の影響もあり、減収減益となりました。この結果、当セグメントの売上高は1,788百万円(前年同期比 1.1%減)、セグメント利益は167百万円(同7.9%減)となりました。(アグリ事業)主たる農薬分野において、殺虫・殺菌剤が好調に推移したことに加え、価格改定や除草剤の新規受注獲得の結果、大幅な増収増益となりました。この結果、当セグメントの売上高は3,444百万円(前年同期比 22.8%増)、セグメント利益は829百万円(同50.0%増)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況当連結会計年度における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」)は、前連結会計年度末に比べ1,226百万円増加し、9,107百万円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動の結果得られた資金は、4,325百万円(前年同期比322.4%増)となりました。これは主に、法人税等の支払額709百万円があったものの、増加要因として棚卸資産が1,881百万円減少したことや、税金等調整前当期純利益2,048百万円、減価償却費898百万円があったことによるものであります。(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動の結果使用した資金は、2,576百万円(同235.0%増)となりました。これは主に、投資有価証券の売却による収入が401百万円あったものの、有形固定資産の取得による支出が1,140百万円、貸付けによる支出が1,674百万円あったことによるものであります。(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動の結果使用した資金は、504百万円(同41.3%減)となりました。これは主に、配当金の支払額486百万円があったことによるものであります。 ③ 生産、受注及び販売の実績a.生産実績当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称金額(千円)前年同期比(%)ベントナイト事業9,589,624105.8クレイサイエンス事業1,670,34692.2アグリ事業2,867,136124.7合計14,127,107107.2 (注) 1.金額は販売価格によっております。 b.商品仕入実績当連結会計年度の商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称金額(千円)前年同期比(%)ベントナイト事業1,478,698117.7クレイサイエンス事業156,288102.8アグリ事業19,071144.7合計1,654,059116.3 (注) 1.金額は仕入価格によっております。 c.受注実績当連結会計年度におけるベントナイト事業の一部およびアグリ事業の受注実績を示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称受注高(千円)前年同期比(%)受注残高(千円)前年同期比(%)ベントナイト事業40022.0――アグリ事業2,937,879124.8231,070178.9 (注) 1.ベントナイト事業の一部およびアグリ事業以外は、見込み生産を行っております。2.金額は販売価格によっております。 d.販売実績当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称金額(千円)前年同期比(%)ベントナイト事業11,842,323106.7クレイサイエンス事業1,788,18898.9アグリ事業3,444,977122.8合計17,075,489108.7 (注) 1.セグメント間の取引については、相殺消去しております。2.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合については、当該割合が 100分の10を超える相手先がないため、記載を省略しております。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成につきましては「第5 経理の状況 1.連結財務諸表及び財務諸表の作成方法について (1)」、重要な会計方針につきましては、「第5 経理の状況 1.(1) 連結財務諸表 注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載されているとおりであります。連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1.(1) 連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容(売上高)当連結会計年度における売上高の概況につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要」に記載しております。(営業利益の状況)売上原価につきましては、12,070百万円と前連結会計年度に比べ824百万円の増加(前年同期比7.3%増 )となりましたが、売上原価率は前連結会計年度の71.6%から当連結会計年度は70.7%と0.9ポイント減少いたしました。これは主に輸入原鉱価格や各種原材料価格は前連結会計年度から継続して高止まりしているものの、主にベントナイト事業、アグリ事業で価格改定が進んだことによるものであります。販売費及び一般管理費につきましては、当連結会計年度から稼働した基幹システムに係る減価償却費の計上等により、前連結会計年度に比べ221百万円増加(同7.0 %増)の3,402百万円となりました。以上の結果、営業利益は1,602百万円となり、前連結会計年度に比べ321百万円の増加(同25.1 %増)となりました。(経常利益の状況)営業外収益につきましては、受取配当金が51百万円減少したものの、前連結会計年度に発生した為替差損11百万円が当連結会計年度は為替差益79百万円に転じたことにより、前連結会計年度に比べ52百万円増加の383百万円となりました。営業外費用につきましては、前述の為替差損が当連結会計年度は無かったものの、仕損費が19百万円発生したこと等により、2百万円増加の31百万円となりました。以上の結果、経常利益は1,954百万円となり、前連結会計年度に比べ371百万円の増加(同23.5%増)となりました。 (親会社株主に帰属する当期純利益の状況)特別利益につきましては、投資有価証券売却益が31百万円増加したことにより、前連結会計年度に比べ33百万円増加の185百万円となりました。特別損失につきましては、固定資産除却損が49百万円増加したことにより、前連結会計年度に比べ56百万円増加の92百万円となりました。また、法人税等合計につきましては、過年度法人税等が51百万円発生したことにより、前連結会計年度に比べ83百万円増加の647百万円となりました。以上の結果、親会社株主に帰属する当期純利益は1,340百万円となり、前連結会計年度に比べ262百万円の増加(同24.4%増)となりました。 ③ 経営成績に重要な影響を与える要因について当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載しております。 ④ 資本の財源及び資金の流動性についての分析a.キャッシュ・フローの状況当社グループのキャッシュ・フローの状況につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載しております。b.財務政策当社グループは、運転資金及び設備資金につきましては、内部資金または必要に応じ借入により資金調達することとしております。このうち、借入による資金調達に関しましては、金融機関とコミットメントライン契約10億円を設定し、資金調達の機動性および安定性を確保しております。当社グループは、今後も営業活動により得られるキャッシュ・フローを基本に将来必要な運転資金及び設備資金を調達していく考えであります。 ⑤ 経営者の問題認識と今後の方針について当社グループの経営陣は、現在の経営環境および入手可能な情報に基づき、最善の経営方針を立案するよう努めておりますが、当社グループをとりまく経営環境は今後も厳しい状況が続くものと考えられます。このような状況下で、当社グループといたしましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等(2)目標とする経営指標及び中長期的な会社の経営戦略」にも記載しましたとおり、戦略的課題に重点的に取り組むことで、他社との差別化を図って、高収益化構造を実現することを最優先課題として考えております。

事業リスク

  • 市場競争と価格変動
    ベントナイト、クレイサイエンス、アグリの各事業は、いずれも市場での競争が激しい状況にあります。新技術や新製品の開発競争、あるいは競合他社との価格競争が激化した場合、同社の製品価格が下落し、売上や利益が減少する可能性があります。
  • 原材料の確保と価格変動
    ベントナイト原鉱石の採掘は、災害や事故、品質低下、枯渇のリスクを抱えています。また、海外からの輸入に頼る一部原材料は、国際情勢の変化や為替相場の変動、原油価格の高騰などにより、仕入れ価格が上昇する可能性があります。これにより、製造コストが増加し、収益を圧迫する恐れがあります。
  • 法的規制と環境変化
    採石法や農薬取締法など、事業に関連する法的規制は社会情勢の変化に応じて改正される可能性があります。新たな規制の導入や既存規制の解釈変更、あるいはCO2排出量に関する新たな規制が導入された場合、事業活動が制約を受けたり、対応コストが増加したりして、経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2026|2,956 文字
3 【事業等のリスク】有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。なお、本項における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 他社との競合と販売価格の変動について当社グループの主要事業であるベントナイト事業、クレイサイエンス事業およびアグリ事業は、いずれも市場での厳しい競争にさらされております。そのため、新技術や新製品の開発、あるいは、競合他社との価格低減競争等により、経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 貸倒れについて当社グループは、十分な与信管理を行っておりますが、取引先に予期せぬ貸倒れが発生した場合は、追加的な損失や引当金の計上が必要となり、経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 為替相場の変動について当社グループは、原料の一部を海外から輸入しております。そのため、為替相場の変動によるリスクをヘッジする目的で、為替予約等で対策を講じております。しかしながら、リスクヘッジにより為替相場変動の影響を緩和することは可能であっても、影響を完全に排除することは不可能であり、経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (4) 原料の確保について当社グループには、鉱山会社が3社あり、原鉱採掘を行っております。毎年、探鉱ボーリングを実施して原鉱埋蔵量の確保は行っておりますが、災害や事故等の発生により、採掘が不可能になる危惧や、品質の低下および原鉱の枯渇等が発生する危惧があります。また、一部海外より原鉱を輸入しておりますが、原鉱の輸入につきましても、災害や事故等の発生や国際情勢の変化等により、輸入が困難となる危惧があります。こうした状況の発生が経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (5) エネルギー価格の変動について当社グループでは、主に製造工程において重油や電力等のエネルギーを使用しております。これらのエネルギー価格の変動により、経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (6) 原材料の仕入価格について当社グループでは、原鉱の輸入の他様々な原材料を外部より購入しております。これらの原材料は、為替相場の変動や原油価格の変動、その他の要因等によって仕入価格が上昇するおそれがあり、経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (7) 製品の品質に係るものについて当社グループでは、徹底した品質管理のもとで製品を製造しておりますが、すべての製品が完全無欠という保証はありません。また、製造物賠償責任保険等に加入しておりますが、これらの保険が賠償額の全額を賄える保証もありません。そのため、製品の欠陥が、経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (8) 災害等による影響について当社グループは、鉱山および工場において安全対策等を十分に実施しておりますが、大規模な地震や近隣の火山の噴火、火災、事故等が発生した場合は、生産、出荷等が著しく低下するおそれがあり、経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (9) 法的規制について当社グループの行う事業に適用される主な法的規制として、鉱山でのベントナイト原鉱石採掘に関連する採石法、アグリ事業での製品製造に関連する農薬取締法等があります。これらの関係法令は社会情勢の変化等に応じて適宜、改正や解釈の変更等が行われる可能性があります。その場合には経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。主な法的規制に関する許認可の内容は以下のとおりです。① 採石法関連当社グループは、採石法第32条に定める採石業者登録および採石法第33条で定める採取計画の許認可を以下のとおり受けております。なお、現状これら許認可等について、その継続に支障をきたす要因は発生しておりませんが、万一、採石法第32条の10および第33条の11、12の規定やその他の関連法令に抵触する等により、業務停止又は取消し等の処分を受けることとなった場合には、経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 取得年月許認可等の名称所管官庁等許認可等の内容有効期限1971年10月採石業者登録宮城県採石法第32条による宮城県採石登録第69号川崎鉱業㈱なし1971年10月採石業者登録新潟県採石法第32条による新潟県採石登録第9号関ベン鉱業㈱なし1995年1月採石業者登録山形県採石法第32条による山形県採石登録第601号クニマイン㈱なし2000年4月採石業者登録宮城県採石法第32条による宮城県採石登録第5000号当社蔵王工場なし2025年2月岩石採取計画認可宮城県採石法第33条による宮城県(産立)指令第91号当社蔵王工場2030年2月2022年7月岩石採取計画認可宮城県採石法第33条による宮城県(産立)指令第38号川崎鉱業㈱2027年7月2021年8月岩石採取計画認可山形県採石法第33条による山形県指令村総産企第17号クニマイン㈱2026年8月2025年12月岩石採取計画認可新潟県採石法第33条による新潟県津振第621号関ベン鉱業㈱ 細越鉱山2030年12月2022年7月岩石採取計画認可新潟県採石法第33条による新潟県津振第744号関ベン鉱業㈱ 白崎鉱山2027年3月 ② 農薬取締法関連当社グループは、農薬取締法第2条に定める農薬登録につきまして、当社小名浜工場、郡山工場および太田工場において、製造品目ごとに農薬登録票の許認可を受け、製造場の名称および所在地登録を行っております。なお、現状これら登録について、その継続に支障をきたす要因は発生しておりませんが、万一、農薬取締法第14条の規定やその他の関連法令に抵触する等により、業務停止又は取消し等の処分を受けることとなった場合には、経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (10) 情報セキュリティについて当社グループは、事業活動を通じてお客様や取引先の個人情報および機密情報を入手することがあり、また、営業・技術上の機密情報を保有しております。 当社グループでは、これら情報に関する管理体制の強化と社員教育を展開し、適切なセキュリティ対策を講じています。しかしながら、予想を超えるサイバー攻撃、不正アクセス、コンピューターウィルス侵入等により、重要情報が流出した場合や、重要データの破壊、改ざん、システム停止等が生じた場合は、当社グループの信用低下により、業績および財務状況に影響を及ぼす場合があります。 (11) 環境について当社グループは、事業活動による地球環境への影響を認識し、CO2排出量の削減や資源の有効活用に努め、環境負荷の低減を進めております。 しかしながら、CO2の排出に対する新たな規制等が導入された場合には、ベントナイト事業を中心に当社グループの事業活動が制約を受けたり、事業活動に係る費用が増加する可能性があります。

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