有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針イ.社是われわれは「三力」をもって生産に励み、社運の伸展につくし、企業を通じて社会の平和と繁栄に寄与せんことを期する。知力 価値を生み出すのは知力である全知をつくして方法を考え力強く実行しよう努力 一歩前進するにも努力がいる苦難を克服し向上発展の道を一すじに進もう協力 ひとりの力には限界があるみんな力を出しきり一つに結ぼう ロ.経営理念「プラスチックをはじめとする粉粒体による製品製造現場において、省力化機器のスペシャリストとして、お客様のニーズにマッチした、品質の高い、他社の追随を許さないオンリーワン製品をお届けすることにより、社会に貢献する」1.市場が求めるものを常に探求し、お客様に喜ばれる製品・サービスを提供する。2.お客様が製造する消費財・生産財を通じて、世界の人々のより豊かで安全な暮らしに貢献する。3.従業員の自主性と働きがいを重視し、会社を持続的に成長させる。4.株主、取引先、地域社会の皆様から、「いい会社」と呼ばれる会社になる。 ハ.サステナビリティに関する考え方と取組み詳細につきましては「第2事業の状況 2サステナビリティに関する考え方及び取組」を参照ください。 ニ.基本方針当社グループは、プラスチック成形工場における合理化機器システムの製造販売に長年携わっております。製造工程の省力化と加工材料のロス低減による環境への負荷軽減を理念とし、チャレンジCES(低コスト(C)、省エネ(E)、省スペース(S))を製品開発指針として、当業界のリーディングカンパニーとして、高機能かつ操作性に優れた独自製品を開発し新技術を世界に発信し続けるとともに、現場力を一層強化し収益力の向上を図っております。更に、プラスチック成形関連分野で培った技術、ノウハウを応用して、電池、食品、化粧品、化学等の新規販売分野を開拓・拡大していくことにより、市場対応力のある企業として成長を続け、企業価値・株主価値を高めていくことを基本方針としております。 (2) 経営環境、中長期的な経営戦略、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当社グループの主力納入先であるプラスチック成形加工業界は、国内外での激烈な技術革新と品質・価格競争の中にあります。当社グループでは、かかる環境下、コア事業におきまして、生産拠点(日本、中国、東南アジア)及び営業・サービス拠点(日本、中国、台湾、東南アジア、北中米)相互の連携を強固にし、品質、コスト、納期、アフターサービスでの競争力を一層強化することにより、グローバル化するユーザーニーズへ対応しマーケットシェアの拡大と収益力の向上を図ってまいります。当連結会計年度においては、日本セグメントにおけるフィルム・シート関連、医療向け等の非プラスチック関連、東南アジアセグメントにおけるOA機器、二輪関連等、比較的堅調に推移した分野はあったものの、自動車向け射出成形関連、EV向けのリチウムイオン電池関連の低迷に加え、東アジアセグメント(中国)における製品構成差異や価格競争激化、事業体制再構築に伴う構造改革費用を特別損失に計上したことなどにより、連結業績は計画値を下回りました。また、受注面においても、セグメント別でバラツキはあるものの、前連結会計年度に比べ、若干の減少となりました。上記状況を踏まえ、当社グループでは、2026年5月13日開催の当社取締役会において中期経営計画(2026-2028年度)の更新を行いました。概要は以下に記載のとおりでありますが、新規市場、成長分野における事業展開の強化や経営基盤の強化、資本収益性を意識した経営の推進等に取り組み、当社グループの継続的な成長と企業価値の更なる向上に努めてまいります。なお、東アジアセグメント(中国)においては、引き続き厳しい環境下ではありますが、人員減によるコスト削減に加え、①主力製品のコストダウンと営業・設計の提案力、サービス力向上による販売価格の維持、②高付加価値製品の開発・改良、③汎用品のラインナップ強化などを行い、収益性の改善に努めてまいります。また、当社グループは、コーポレート・ガバナンスの強化、コンプライアンスの徹底、人材の育成と強化等により、経営体質の一層の強化と透明性の向上を図ることを、経営上の重点課題と位置付けております。コーポレート・ガバナンスの詳細につきましては、㈱東京証券取引所に「コーポレート・ガバナンスに関する報告書」を提出するとともに、当社ホームページ(https://www.kawata.cc/)に、社是・経営理念、コーポレート・ガバナンス基本方針、社外役員独立性基準、グループ行動指針、環境理念と方針、経営方針、中期経営計画等を開示しております。 (中期経営計画)① 事業環境・IMFは2026年の世界経済の実質GDP成長率を3.1%と予測しており、米国の通商政策における関税の不確実性低下や、金融引き締め局面の一服を背景に、低成長ながらも安定的な成長軌道への回帰が期待される。一方で、米国におけるインフレ率の予期せぬ上振れや貿易摩擦の再燃など、地政学的な不確実性および景気の下振れリスクは依然として残存している。・中国市場の停滞傾向が継続する中、中国企業が国外進出を活発化させ、東南アジア市場における競争が激化している。この結果、日系企業の収益環境が悪化し、設備投資意欲を減退させており、需要低迷の主要因となっている。一方で、成長著しいインド市場への注目は高まり、同国向けの投資が増加するなど、地域間の需要シフトが加速している。・日本国内における射出成形機の受注動向は、コロナ後の2021年~2022年に一時的な増加が見られたものの、その後は低迷が続いており、劇的に回復する兆しは見られない。 ② 基本的な考え方中長期的な視点において、プラスチックは高機能化と用途拡大に伴い、今後も世界の人々の生活に不可欠な素材であり、当社の核となる事業であり続ける。以下の重点項目を当社の持続的成長を支える最重要テーマと位置づけ、製造現場の構造的な課題解決に取組むとともに、プラスチック分野で培った技術やノウハウを基盤として、既存顧客の深化と新規市場・成長分野の拡大を図っていく。(a)製造現場の生産性向上への対応・労働供給制約(人手不足・賃金高騰)を背景とした省人化・省力化投資需要の捕捉・IoT、AI、ロボット活用によるDX化、スマートファクトリー化に伴う設備更新への対応(b)サステナビリティへの貢献・脱炭素・循環型経済の実現に向けた省エネルギー、環境投資需要への対応・EV、リサイクル、バイオプラスチック関連における環境課題のビジネス転換(c)新規市場、成長分野における事業展開の強化・既存の技術、ノウハウを応用した非プラスチック分野及び未開拓市場への進出・次世代の収益の柱となる新事業の育成と事業ポートフォリオの拡充 ③ 中期経営方針~世の中から必要とされる「優良企業」を目指す~ 「より強靭な事業体の構築」aESG経営の強化・環境・社会への貢献・透明性の高い企業統治(コーポレート・ガバナンス)の実現・全てのステークホルダーへの配慮 (株主、従業員、販売先、仕入先、金融機関、政府・自治体、地域社会)b少数精鋭かつ高収益体質の確立(地に足を付けた持続的な成長を図る)・人的資本への投資(人材確保、研修体系の確立と運用)・研究開発、技術力向上のための投資・事業所等の最適配置と更新、能力増強、効率化のための投資・省力化、省人化、システム化の推進・資本効率の向上(適正な棚卸資産の維持と有利子負債の削減)・安定的に当期利益10億円以上、自己資本利益率(ROE) 8%以上の確保・連結配当性向30%以上を基本として、自己資本配当率(DOE)2%台を維持 ④ 中期経営戦略の骨子a新規市場、成長分野における事業展開の強化 (事業拡大に寄与し、次世代の収益の柱となる事業の育成)(a) 非プラスチック分野・プラスチック成形関連分野で培った技術、ノウハウの応用と用途開発製品:高速混合機、粉体供給機器及びシステム、熱媒体循環温度調節機市場:食品、化粧品、セラミックス、化学、新素材、ダイカスト業界(b) 微粒子コーティング技術・実用化に向けたテスト対応、量産化対応の推進市場:全固体電池、液系リチウムイオン電池、ファインセラミックス部材分野など(c) EV関連業界製品:高速混合機、粉体供給機器及びシステム、熱媒体循環温度調節機市場:LIB業界(d) 新領域、未開拓分野への戦略的取組み市場:インド市場、非日系企業 b既存市場、既存分野での販売拡大と収益力向上(既存の市場や分野でのお客様を堅守、拡大のための取組み)製造現場における構造的な課題に寄り添い、省人化・生産性効率化投資、買替需要を確実に捕捉する。また、差別化戦略による競争優位性を確立し、劣勢・スリーピング顧客の掘り起こしや同業他社からのブランドチェンジを推進し、収益力を向上させる。(a) 競争力のある製品の開発、改良・QCDの徹底追求による製品競争力の底上げと信頼性の確立・「省スペース・省エネルギー・環境改善」を実現する操作性に優れた新機種開発と既存モデルの改良(b) 提案力、訴求力強化・製品の優位性や導入効果を可視化し、顧客に分かりやすく訴求する提案資料の作成・設計と営業の連携深化によるトータルソリューションの提案とシステム案件の積極的取組みを推進(c) サービス力・迅速かつ質の高いサービス提供による顧客満足度向上と顧客の囲い込み・計画的なメンテナンス提案と巡回サービスを通して高機能製品への買替需要の掘り起こしc経営基盤の強化(持続的成長を図るための取組み)(a) ガバナンスとリスク管理の徹底・透明性の高い企業統治(コーポレート・ガバナンス)の実現・コンプライアンス意識の徹底による誠実な企業活動・リスク管理の取組み強化とBCP対策への取組みの推進(b) 人的資本経営の推進と人財育成・優秀な人材・適正人員の確保・育成方針に基づく教育研修制度の充実・心理的安全性の確保・ダイバーシティ(多様性)への取組み強化(c) グループシナジーの最大化と組織の最適化・事業所等の最適配置と再構築によるグループ全体の組織力向上・各部門におけるグループ相互の連携強化・グローバル人材育成のための制度・運用とグループ間人材交流の強化(d) システム刷新による作業の平準化と業務効率化の推進(e) 積極的な情報発信とIR活動d資本収益性を意識した経営の推進(収益力と資産効率の両面から、資本収益性の改善を推進)(a) 収益力向上・中期経営戦略の取組み加速による、利益改善の前倒し・付加価値確保に拘った既存事業の収益性改善と、高収益の新規事業育成・収益安定化に向けた海外子会社の事業運営面の改革検討(b) 資産効率改善・経常運転資金の圧縮(売掛債権の回収早期化や大型案件における前受金取引の拡大、在庫の適正化、生産リードタイムの短縮)・グループ内資金の有効活用 (3) 目標とする経営指標当社グループは、株主の皆様への還元(配当または自己株式の取得)を充実させる一方で、高付加価値製品の開発や新規販売分野・地域の拡大、新規事業開発や戦略投資等にも積極的に経営資源を投下することにより、市場対応力のある企業として成長を続け、企業価値・株主価値を高めていくことを基本方針としております。資本コストや株価を意識した経営を進め、中長期的には、グループとして安定的に当期利益10億円以上、自己資本利益率(ROE)を8%以上を確保することと、連結配当性向30%以上を基本として、自己資本配当率(DOE)2%台を維持していくことを目標としております。
対処すべき課題
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針イ.社是われわれは「三力」をもって生産に励み、社運の伸展につくし、企業を通じて社会の平和と繁栄に寄与せんことを期する。知力 価値を生み出すのは知力である全知をつくして方法を考え力強く実行しよう努力 一歩前進するにも努力がいる苦難を克服し向上発展の道を一すじに進もう協力 ひとりの力には限界があるみんな力を出しきり一つに結ぼう ロ.経営理念「プラスチックをはじめとする粉粒体による製品製造現場において、省力化機器のスペシャリストとして、お客様のニーズにマッチした、品質の高い、他社の追随を許さないオンリーワン製品をお届けすることにより、社会に貢献する」1.市場が求めるものを常に探求し、お客様に喜ばれる製品・サービスを提供する。2.お客様が製造する消費財・生産財を通じて、世界の人々のより豊かで安全な暮らしに貢献する。3.従業員の自主性と働きがいを重視し、会社を持続的に成長させる。4.株主、取引先、地域社会の皆様から、「いい会社」と呼ばれる会社になる。 ハ.サステナビリティに関する考え方と取組み詳細につきましては「第2事業の状況 2サステナビリティに関する考え方及び取組」を参照ください。 ニ.基本方針当社グループは、プラスチック成形工場における合理化機器システムの製造販売に長年携わっております。製造工程の省力化と加工材料のロス低減による環境への負荷軽減を理念とし、チャレンジCES(低コスト(C)、省エネ(E)、省スペース(S))を製品開発指針として、当業界のリーディングカンパニーとして、高機能かつ操作性に優れた独自製品を開発し新技術を世界に発信し続けるとともに、現場力を一層強化し収益力の向上を図っております。更に、プラスチック成形関連分野で培った技術、ノウハウを応用して、電池、食品、化粧品、化学等の新規販売分野を開拓・拡大していくことにより、市場対応力のある企業として成長を続け、企業価値・株主価値を高めていくことを基本方針としております。 (2) 経営環境、中長期的な経営戦略、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当社グループの主力納入先であるプラスチック成形加工業界は、国内外での激烈な技術革新と品質・価格競争の中にあります。当社グループでは、かかる環境下、コア事業におきまして、生産拠点(日本、中国、東南アジア)及び営業・サービス拠点(日本、中国、台湾、東南アジア、北中米)相互の連携を強固にし、品質、コスト、納期、アフターサービスでの競争力を一層強化することにより、グローバル化するユーザーニーズへ対応しマーケットシェアの拡大と収益力の向上を図ってまいります。当連結会計年度においては、日本セグメントにおけるフィルム・シート関連、医療向け等の非プラスチック関連、東南アジアセグメントにおけるOA機器、二輪関連等、比較的堅調に推移した分野はあったものの、自動車向け射出成形関連、EV向けのリチウムイオン電池関連の低迷に加え、東アジアセグメント(中国)における製品構成差異や価格競争激化、事業体制再構築に伴う構造改革費用を特別損失に計上したことなどにより、連結業績は計画値を下回りました。また、受注面においても、セグメント別でバラツキはあるものの、前連結会計年度に比べ、若干の減少となりました。上記状況を踏まえ、当社グループでは、2026年5月13日開催の当社取締役会において中期経営計画(2026-2028年度)の更新を行いました。概要は以下に記載のとおりでありますが、新規市場、成長分野における事業展開の強化や経営基盤の強化、資本収益性を意識した経営の推進等に取り組み、当社グループの継続的な成長と企業価値の更なる向上に努めてまいります。なお、東アジアセグメント(中国)においては、引き続き厳しい環境下ではありますが、人員減によるコスト削減に加え、①主力製品のコストダウンと営業・設計の提案力、サービス力向上による販売価格の維持、②高付加価値製品の開発・改良、③汎用品のラインナップ強化などを行い、収益性の改善に努めてまいります。また、当社グループは、コーポレート・ガバナンスの強化、コンプライアンスの徹底、人材の育成と強化等により、経営体質の一層の強化と透明性の向上を図ることを、経営上の重点課題と位置付けております。コーポレート・ガバナンスの詳細につきましては、㈱東京証券取引所に「コーポレート・ガバナンスに関する報告書」を提出するとともに、当社ホームページ(https://www.kawata.cc/)に、社是・経営理念、コーポレート・ガバナンス基本方針、社外役員独立性基準、グループ行動指針、環境理念と方針、経営方針、中期経営計画等を開示しております。 (中期経営計画)① 事業環境・IMFは2026年の世界経済の実質GDP成長率を3.1%と予測しており、米国の通商政策における関税の不確実性低下や、金融引き締め局面の一服を背景に、低成長ながらも安定的な成長軌道への回帰が期待される。一方で、米国におけるインフレ率の予期せぬ上振れや貿易摩擦の再燃など、地政学的な不確実性および景気の下振れリスクは依然として残存している。・中国市場の停滞傾向が継続する中、中国企業が国外進出を活発化させ、東南アジア市場における競争が激化している。この結果、日系企業の収益環境が悪化し、設備投資意欲を減退させており、需要低迷の主要因となっている。一方で、成長著しいインド市場への注目は高まり、同国向けの投資が増加するなど、地域間の需要シフトが加速している。・日本国内における射出成形機の受注動向は、コロナ後の2021年~2022年に一時的な増加が見られたものの、その後は低迷が続いており、劇的に回復する兆しは見られない。 ② 基本的な考え方中長期的な視点において、プラスチックは高機能化と用途拡大に伴い、今後も世界の人々の生活に不可欠な素材であり、当社の核となる事業であり続ける。以下の重点項目を当社の持続的成長を支える最重要テーマと位置づけ、製造現場の構造的な課題解決に取組むとともに、プラスチック分野で培った技術やノウハウを基盤として、既存顧客の深化と新規市場・成長分野の拡大を図っていく。(a)製造現場の生産性向上への対応・労働供給制約(人手不足・賃金高騰)を背景とした省人化・省力化投資需要の捕捉・IoT、AI、ロボット活用によるDX化、スマートファクトリー化に伴う設備更新への対応(b)サステナビリティへの貢献・脱炭素・循環型経済の実現に向けた省エネルギー、環境投資需要への対応・EV、リサイクル、バイオプラスチック関連における環境課題のビジネス転換(c)新規市場、成長分野における事業展開の強化・既存の技術、ノウハウを応用した非プラスチック分野及び未開拓市場への進出・次世代の収益の柱となる新事業の育成と事業ポートフォリオの拡充 ③ 中期経営方針~世の中から必要とされる「優良企業」を目指す~ 「より強靭な事業体の構築」aESG経営の強化・環境・社会への貢献・透明性の高い企業統治(コーポレート・ガバナンス)の実現・全てのステークホルダーへの配慮 (株主、従業員、販売先、仕入先、金融機関、政府・自治体、地域社会)b少数精鋭かつ高収益体質の確立(地に足を付けた持続的な成長を図る)・人的資本への投資(人材確保、研修体系の確立と運用)・研究開発、技術力向上のための投資・事業所等の最適配置と更新、能力増強、効率化のための投資・省力化、省人化、システム化の推進・資本効率の向上(適正な棚卸資産の維持と有利子負債の削減)・安定的に当期利益10億円以上、自己資本利益率(ROE) 8%以上の確保・連結配当性向30%以上を基本として、自己資本配当率(DOE)2%台を維持 ④ 中期経営戦略の骨子a新規市場、成長分野における事業展開の強化 (事業拡大に寄与し、次世代の収益の柱となる事業の育成)(a) 非プラスチック分野・プラスチック成形関連分野で培った技術、ノウハウの応用と用途開発製品:高速混合機、粉体供給機器及びシステム、熱媒体循環温度調節機市場:食品、化粧品、セラミックス、化学、新素材、ダイカスト業界(b) 微粒子コーティング技術・実用化に向けたテスト対応、量産化対応の推進市場:全固体電池、液系リチウムイオン電池、ファインセラミックス部材分野など(c) EV関連業界製品:高速混合機、粉体供給機器及びシステム、熱媒体循環温度調節機市場:LIB業界(d) 新領域、未開拓分野への戦略的取組み市場:インド市場、非日系企業 b既存市場、既存分野での販売拡大と収益力向上(既存の市場や分野でのお客様を堅守、拡大のための取組み)製造現場における構造的な課題に寄り添い、省人化・生産性効率化投資、買替需要を確実に捕捉する。また、差別化戦略による競争優位性を確立し、劣勢・スリーピング顧客の掘り起こしや同業他社からのブランドチェンジを推進し、収益力を向上させる。(a) 競争力のある製品の開発、改良・QCDの徹底追求による製品競争力の底上げと信頼性の確立・「省スペース・省エネルギー・環境改善」を実現する操作性に優れた新機種開発と既存モデルの改良(b) 提案力、訴求力強化・製品の優位性や導入効果を可視化し、顧客に分かりやすく訴求する提案資料の作成・設計と営業の連携深化によるトータルソリューションの提案とシステム案件の積極的取組みを推進(c) サービス力・迅速かつ質の高いサービス提供による顧客満足度向上と顧客の囲い込み・計画的なメンテナンス提案と巡回サービスを通して高機能製品への買替需要の掘り起こしc経営基盤の強化(持続的成長を図るための取組み)(a) ガバナンスとリスク管理の徹底・透明性の高い企業統治(コーポレート・ガバナンス)の実現・コンプライアンス意識の徹底による誠実な企業活動・リスク管理の取組み強化とBCP対策への取組みの推進(b) 人的資本経営の推進と人財育成・優秀な人材・適正人員の確保・育成方針に基づく教育研修制度の充実・心理的安全性の確保・ダイバーシティ(多様性)への取組み強化(c) グループシナジーの最大化と組織の最適化・事業所等の最適配置と再構築によるグループ全体の組織力向上・各部門におけるグループ相互の連携強化・グローバル人材育成のための制度・運用とグループ間人材交流の強化(d) システム刷新による作業の平準化と業務効率化の推進(e) 積極的な情報発信とIR活動d資本収益性を意識した経営の推進(収益力と資産効率の両面から、資本収益性の改善を推進)(a) 収益力向上・中期経営戦略の取組み加速による、利益改善の前倒し・付加価値確保に拘った既存事業の収益性改善と、高収益の新規事業育成・収益安定化に向けた海外子会社の事業運営面の改革検討(b) 資産効率改善・経常運転資金の圧縮(売掛債権の回収早期化や大型案件における前受金取引の拡大、在庫の適正化、生産リードタイムの短縮)・グループ内資金の有効活用 (3) 目標とする経営指標当社グループは、株主の皆様への還元(配当または自己株式の取得)を充実させる一方で、高付加価値製品の開発や新規販売分野・地域の拡大、新規事業開発や戦略投資等にも積極的に経営資源を投下することにより、市場対応力のある企業として成長を続け、企業価値・株主価値を高めていくことを基本方針としております。資本コストや株価を意識した経営を進め、中長期的には、グループとして安定的に当期利益10億円以上、自己資本利益率(ROE)を8%以上を確保することと、連結配当性向30%以上を基本として、自己資本配当率(DOE)2%台を維持していくことを目標としております。
MD&A(経営者による分析)
4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1) 経営成績等の状況の概要当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態、経営成績の状況a.当連結会計年度の概況当連結会計年度の世界経済は、米国の通商政策に翻弄され不透明感が高まる中、様子見の傾向が強まる一方でIT関連投資を中心に底堅さが見られたものの、ウクライナ紛争の長期化に加え、足元では中東情勢の悪化による原油価格高騰も生じ、先行きに対する懸念が増大しております。わが国経済においては、個人消費の改善やDX、サプライチェーン強化に伴う設備投資により緩やかな回復基調を維持しました。また、設備投資の動向を知るうえで先行指標の一つである機械受注統計の推移を見ると、製造業の機械受注額は、造船、化学等の特定業種の押し上げにより、2025年4月~6月は13,174億円(前年同期比4.1%増)、7月~9月は13,616億円(同14.0%増)、10月~12月は13,578億円(同3.9%増)、1月は4,358億円、2月は5,695億円と、概ね堅調な推移となりました。一方、米国の通商政策に対する不透明感は継続し、直近では地政学的リスクの高まりに伴う輸入インフレの再燃により、全体的なコスト増が見込まれ、外部環境の変動に一層の注視が必要な状況にあります。このような環境下、当社グループは、プラスチック成形関連のコアビジネスにおきまして、品質の向上、納期の確守、新製品の開発等、競争力強化によるマーケットシェアの拡大を図るとともに、電池、食品、化粧品等の新規販売分野の開拓・拡大に注力してまいりました。しかしながら、当連結会計年度における受注高は、国内外の自動車業界向けを中心とした射出成形関連の受注が低迷していることに加え、電気自動車(EV)向けのリチウムイオン電池関連の投資低迷が影響し、前年同期比1億3千3百万円減(同0.7%減)の187億7千4百万円(受注残高は前年同期比3億9千万円減(同4.9%減)の76億1千9百万円)、売上高につきましても、前年同期比13億9千9百万円減(同6.7%減)の193億6千7百万円となりました。損益面では、販売費及び一般管理費は減少したものの、売上高の減少並びに売上総利益率の低下(30.1%→29.2%)により、営業利益は前年同期比5億3千6百万円減(同54.5%減)の4億4千7百万円、経常利益は為替差益8千5百万円の計上等により、前年同期比4億6千万円減(同44.6%減)の5億7千2百万円となりました。特別損益では、固定資産売却益7百万円を特別利益に、固定資産除売却損1千万円、中国子会社の事業体制再構築に伴う構造改革費用1億5千1百万円を特別損失に計上し、更に法人税、住民税及び事業税4億1千2百万円、法人税等調整額マイナス3千5百万円を計上したこと等により、親会社株主に帰属する当期純利益は前年同期比5億3千9百万円減(同93.6%減)の3千6百万円となりました。 b.報告セグメント別の概況日本におきましては、フィルム・シート関連、医療向け等の非プラスチック関連の売上は増加したものの、EV向けのリチウムイオン電池関連の売上や射出成形関連の売上が低調に推移したことから、売上高は前年同期比15億1千2百万円減(同10.7%減)の126億5千3百万円となりました。一方、損益面では、生産効率の向上による原価低減や大型案件の減少等により売上総利益率が改善(27.6%→28.3%)し、販売費及び一般管理費も減少したものの、売上減収分をカバーするには至らず、営業利益は前年同期比2億7千7百万円減(同23.6%減)の8億9千7百万円となりました。また、セグメント利益(経常利益)は、受取配当金の減少、支払利息の増加等により、前年同期比2億9千9百万円減(同22.4%減)の10億3千8百万円となりました。東アジアにおきましても、中国におけるEV向けのリチウムイオン電池関連の売上低迷に加え、スマホ・VR用レンズ関連の売上も低調であったことから、売上高は前年同期比2億6千3百万円減(同5.0%減)の50億2千4百万円となりました。損益面においても、販売費及び一般管理費は大きく減少したものの、中国における上記要因に伴う製品構成差異(付加価値の高い製品の販売が減少し、汎用品の比率が上昇)や価格競争激化により売上総利益率が低下(27.8%→20.9%)し、営業損失は4億8千4百万円(前年同期は1億7千2百万円の営業損失)となり、セグメント損失(経常損失)は4億8千2百万円(前年同期は1億1千4百万円の経常損失)となりました。東南アジアにおきましては、OA機器及び二輪関連の売上が堅調に推移したことから、売上高は前年同期比1億6千1百万円増(同7.1%増)の24億3千万円となりました。損益面では、販売費及び一般管理費が増加したものの、売上総利益率は若干良化(34.9%→35.0%)し、営業利益は前年同期比1千4百万円増(同25.6%増)の7千3百万円、セグメント利益(経常利益)は前年同期比9百万円増(同14.8%増)の7千3百万円となりました。北中米におきましては、前連結会計年度での受注増により、自動車業界向けを中心とした売上が堅調に推移し、売上高は前年同期比3億3百万円増(同85.0%増)の6億6千万円となりました。一方、損益面では、主として納入後に発生した不具合の手直し費用の増加により、売上総利益率が低下(36.1%→25.6%)し、販売費及び一般管理費も増加したため、営業損失は6千8百万円(前年同期は8千万円の営業損失)、セグメント損失(経常損失)は5千5百万円(前年同期は1億3千3百万円の経常損失)となりました。 なお、報告セグメントの売上高には、セグメント間の内部売上高を含んでおります。 c.資産、負債及び純資産の状況流動資産は、前連結会計年度末に比べて、受取手形及び売掛金、契約資産、商品及び製品等が減少したことにより14億8千6百万円減少し、170億3千8百万円となりました。固定資産は、前連結会計年度末に比べて、無形固定資産、投資有価証券等の増加により2億7千5百万円増加し、70億5千4百万円となりました。この結果、総資産は、前連結会計年度末に比べて12億1千1百万円減少し、240億9千2百万円となりました。流動負債は、前連結会計年度末に比べて、支払手形及び買掛金、短期借入金等が減少したことにより9億3千万円減少し、65億5千2百万円となりました。固定負債は、前連結会計年度末に比べて、長期借入金等が減少したことにより2億5千9百万円減少し、40億8千1百万円となりました。この結果、負債合計は、前連結会計年度末に比べて11億8千9百万円減少し、106億3千4百万円となりました。純資産合計は、前連結会計年度末に比べて、利益剰余金の減少により2千2百万円減少し、134億5千8百万円となりました。 ② キャッシュ・フローの状況営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益が4億1千8百万円となり、減価償却費4億2千万円、売上債権、契約資産及び契約負債の減少17億8千6百万円、棚卸資産の減少3億6千万円等の収入要因が、仕入債務の減少3億8千5百万円、法人税等の支払額4億4千1百万円等の支出要因を上回り、19億9千2百万円の収入超過(前年同期は11億2千2百万円の収入超過)となりました。運転資金の減少により、営業活動によるキャッシュ・フローが増加する中、金利上昇を背景とした有利子負債圧縮による財務費用の抑制と資金運用を図りつつ、当社における基幹システム刷新を中心とした投資も進めました。この結果、投資活動によるキャッシュ・フローは、定期預金の預入による支出6億2千6百万円、有形固定資産の取得による支出2億1百万円、ソフトウエアの取得による支出2億6千2百万円等により、10億3千3百万円の支出超過(前年同期は4億5千5百万円の支出超過)となり、財務活動によるキャッシュ・フローは、短期借入金の減少による支出3億6千万円、長期借入金の減少による支出3億4千万円、配当金の支払額2億7千9百万円等により、10億6百万円の支出超過(前年同期は12億2千1百万円の支出超過)となりました。上記結果の他に、換算差額がマイナス1千3百万円となり、当連結会計年度末の現金及び現金同等物残高は、前連結会計年度末に比べて6千万円減少して、67億9百万円となりました。 ③ 生産、受注及び販売の状況a.生産実績当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。なお、北中米には生産拠点が存在しないため、記載しておりません。 セグメントの名称生産高(千円)前年同期比(%)日本11,157,642△10.1東アジア4,505,1814.6東南アジア430,158△5.3合計16,092,981△6.3 (注) 1 セグメント間取引については、相殺消去しております。2 金額は販売価格によっております。3 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。 b.受注実績当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称受注高(千円)前年同期比(%)受注残高(千円)前年同期比(%)日本11,624,608△6.15,169,242△10.8東アジア4,359,74610.81,665,19610.6東南アジア2,330,30611.5697,76249.8北中米459,926△8.387,462△63.6合計18,774,586△0.77,619,664△4.9 (注) 1 セグメント間取引については、相殺消去しております。2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。 c.販売実績当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称販売高(千円)前年同期比(%)日本11,981,192△11.6東アジア4,318,642△6.1東南アジア2,414,6186.9北中米653,09288.0合計19,367,545△6.7 (注) 1 セグメント間取引については、相殺消去しております。2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5経理の状況 1連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容a.経営成績受注高は、フィルム・シート、医療向け等の非プラスチック関連、一部の海外地域におけるOA機器、二輪関連の受注は比較的堅調であったものの、自動車業界向けを中心とした射出成形関連、EV向けのリチウムイオン電池関連の受注は減少し、年度全体では前年同期比0.7%減となり、売上高につきましても6.7%減となりました。売上総利益率は、セグメント別でバラツキはあるものの、東アジア(中国)におけるEV向けのリチウムイオン電池関連の低迷、これに伴う製品構成差異や価格競争激化による落ち込みが大きく影響し、連結全体としては前年同期より0.9%低下しました。これらをセグメント別に見ると以下のとおりです。なお、セグメント別の受注高、売上高等の数値につきましては、「第5経理の状況 1連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」を参照ください。 セグメント受注高増減割合売上高増減割合粗利率増減割合備考日本△6.1%△11.6%0.7%・押出成形関連は比較的堅調・自動車業界向け射出成形関連、EV共に低調・大型案件の減少東アジア10.8%△6.1%△6.9%・自動車向け射出成形関連、EV共に低調・製品構成差異、価格競争激化東南アジア11.5%6.9%0.1%・OA機器、二輪関連共に比較的堅調北中米△8.3%88.0%△10.5%・繰越受注残高の売上計上・自動車業界向け射出成形関連低調連結全体△0.7%△6.7%△0.9% 販売費及び一般管理費は、売上高の減少に伴う変動費を中心に前年同期比1.1%減少となり、営業外損益全体では、為替差益8千5百万円、助成金及び補助金収入4千7百万円、増値税還付金1千5百万円、支払利息6千5百万円の計上等により1億2千4百万円の利益(前年同期は4千9百万円の利益)となりました。特別損益全体では、固定資産売却益7百万円、固定資産除売却損1千万円、中国子会社の事業体制再構築に伴う構造改革費用1億5千1百万円の計上等により1億5千4百万円の損失(前年同期は8百万円の利益)となりました。また、法人税、住民税及び事業税4億1千2百万円、法人税等調整額マイナス3千5百万円を計上し、海外子会社の損益のうち、非支配株主に帰属する利益として4百万円を計上したことにより、親会社株主に帰属する当期純利益は前年同期比5億3千9百万円減(同93.6%減)の3千6百万円となりました。 b.財政状態当社グループの経常運転資金(売上債権+棚卸資産-仕入債務)は、概ね月商の4~5か月程度を目安としておりますが、日本における中小受託取引適正化法の施行に伴い、今後は一定程度、低減していくものと推測しております。現預金残高は、大型案件の受注や売上時期が必ずしも毎月一定額とはならない当社グループの事業形態を考慮して、概ね月商の3か月程度を適正水準としており、海外子会社においては、資金の現地調達事情や緊急時の手元流動性をある程度考慮するようにしております。当連結会計年度においては、地政学的リスクの高まりに伴い、適正水準を上回る結果となっておりますが、金利上昇を受け、有利子負債(長短期借入金)の圧縮に努めました。現在の各勘定科目の水準は、現状の受注状況や、効率性と安全性の両面から考えると概ね適正であると判断しており、今後も自己資本比率45%程度、現預金は月商の3か月程度、有利子負債は月商の4か月程度をひとつの目途値と考えております。引続き棚卸資産の削減、売掛金の早期回収等により営業キャッシュ・フローの拡大を図るとともに、事業投資は営業活動によるキャッシュ・フローの収入超過額の枠内とすることを原則といたしますが、株主価値を持続的に向上させるため、新規事業開発や海外展開、戦略投資等には積極的な投資を実施していく予定です。一時的に営業活動によるキャッシュ・フローの収入超過額が不足する資金需要については、事業投資資金は長期借入金や社債により、運転資金は短期借入金により安定的に調達することを基本方針としております。また、現時点では具体的な予定はありませんが、大型の設備投資やM&A等の戦略投資の際には、エクイティファイナンスも選択肢のひとつとして検討する可能性があります。 c.経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等「第2事業の状況 1経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (3)目標とする経営指標」に記載のとおり、当社グループは、中長期的には、資本コストや株価を意識した経営を進め、安定的に当期利益10億円以上、自己資本利益率(ROE)8%以上を確保することと、連結配当性向30%以上を基本として、自己資本配当率(DOE)2%台を維持していくことを目標としております。当連結会計年度におきましては、総資産の減少により自己資本比率(前年度52.2%→54.7%)が上昇しました。これに対し、売上高の減少と売上総利益率の低下により収益性(売上高当期純利益率:前年度2.8%→当年度0.2%)が悪化し、自己資本利益率(ROE)は0.3%と前連結会計年度の4.5%と比較して4.2%低下いたしました。配当については、連結配当性向30%以上を安定して確保する観点から1株当たり年間38.0円(中間配当19.0円、期末配当19.0円)の配当を実施させていただくことにより、連結配当性向は717.8%、自己資本配当率(DOE)は2.0%(前年度は2.3%)となりました。中長期的な目標の達成に向け、適正な販売価格の維持と製造工程における業務効率化並びに中期経営計画、優先的な対処課題の着実な推進により、継続的な企業価値の向上と事業体質の更なる強化に努めてまいります。
経営方針・経営戦略
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針イ.社是われわれは「三力」をもって生産に励み、社運の伸展につくし、企業を通じて社会の平和と繁栄に寄与せんことを期する。知力 価値を生み出すのは知力である全知をつくして方法を考え力強く実行しよう努力 一歩前進するにも努力がいる苦難を克服し向上発展の道を一すじに進もう協力 ひとりの力には限界があるみんな力を出しきり一つに結ぼう ロ.経営理念「プラスチックをはじめとする粉粒体による製品製造現場において、省力化機器のスペシャリストとして、お客様のニーズにマッチした、品質の高い、他社の追随を許さないオンリーワン製品をお届けすることにより、社会に貢献する」1.市場が求めるものを常に探求し、お客様に喜ばれる製品・サービスを提供する。2.お客様が製造する消費財・生産財を通じて、世界の人々のより豊かで安全な暮らしに貢献する。3.従業員の自主性と働きがいを重視し、会社を持続的に成長させる。4.株主、取引先、地域社会の皆様から、「いい会社」と呼ばれる会社になる。 ハ.サステナビリティに関する考え方と取組み詳細につきましては「第2事業の状況 2サステナビリティに関する考え方と取組」を参照ください。 ニ.基本方針当社グループは、プラスチック成形工場における合理化機器システムの製造販売に長年携わっております。製造工程の省力化と加工材料のロス低減による環境への負荷軽減を理念とし、チャレンジCES(低コスト(C)、省エネ(E)、省スペース(S))を製品開発指針として、当業界のリーディングカンパニーとして、高機能かつ操作性に優れた独自製品を開発し新技術を世界に発信し続けるとともに、現場力を一層強化し収益力の向上を図っております。更に、プラスチック成形関連分野で培った技術、ノウハウを応用して、電池、食品、化粧品、化学等の新規販売分野を開拓・拡大していくことにより、市場対応力のある企業として成長を続け、企業価値・株主価値を高めていくことを基本方針としております。 (2) 経営環境、中長期的な経営戦略、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当社グループの主力納入先であるプラスチック成形加工業界は、国内外での激烈な技術革新と品質・価格競争の中にあります。当社グループでは、かかる環境下、コア事業におきまして、生産拠点(日本、中国、東南アジア)及び営業・サービス拠点(日本、中国、台湾、東南アジア、北中米)相互の連携を強固にし、品質、コスト、納期、アフターサービスでの競争力を一層強化することにより、グローバル化するユーザーニーズへ対応しマーケットシェアの拡大と収益力の向上を図ってまいります。当連結会計年度においては、東アジアセグメントで中国景気の失速に加え、EV向けのリチウムイオン電池関連やスマホ・VR用レンズ関連機器への設備投資が大幅減となったことで、売上高が計画値を大きく下回り、連結売上高についても計画値を下回りました。一方、損益面では、売上高の減少と販売費及び一般管理費の増加があったものの、販売価格の適正化と生産効率向上により売上総利益率が改善したため、営業利益は計画値を上回りました。また、受注面では、国内外の自動車業界向けを中心とした射出成形関連の受注が低迷していることに加え、中国におけるEV向けのリチウムイオン電池関連の投資が2023年後半以降、低迷が続いていることなどにより、受注高及び受注残高は前連結会計年度と比較して減少しました。上記の状況を踏まえ、当社グループでは、2025年5月12日開催の当社取締役会において中期経営計画(2025-2027年度)の更新を行いました。概要は以下に記載のとおりでありますが、新規市場、成長分野における事業展開の強化や経営基盤の強化、ESG経営の強化等に取り組み、当社グループの継続的な成長と企業価値の更なる向上に努めてまいります。また、当社グループは、コーポレート・ガバナンスの強化、コンプライアンスの徹底、人材の育成と強化等により、経営体質の一層の強化と透明性の向上を図ることを、経営上の重点課題と位置付けております。なお、コーポレート・ガバナンスの詳細につきましては、㈱東京証券取引所に「コーポレート・ガバナンスに関する報告書」を提出するとともに、当社ホームページ(https://www.kawata.cc/)に、社是・経営理念、コーポレート・ガバナンス基本方針、社外役員独立性基準、グループ行動指針、環境理念と方針、経営方針、中期経営計画等を開示しております。 (中期経営計画)① 事業環境・欧米における高インフレの鎮静化を背景に底堅い動きが見られる一方で、貿易摩擦の激化への懸念もあり、IMF公表の世界の実質GDP成長率は2025年2.8%、2026年3.0%、2027年3.2%と勢いに欠け、緩やかな成長になると予測している。・また、中国市場の冷え込みが長期化しており、中国企業の中国国外に進出する動きが活発化している影響で、東南アジア市場を中心に日系企業の設備投資意欲が減退し需要が低迷している。一方で、インド市場への注目が高まり、インド向け投資が増加傾向である。・足元の状況は芳しくないが、先進国を中心に生産年齢人口の減少を補うための省人化、省力化に向けた取組みや、生産設備の老朽化に伴う買替需要には期待感があり、中長期的には機器販売並びにサービスが回復するものと思われる。 ② 基本的な考え方・中長期的視点で見ても、プラスチックは世界の人々の生活にとって欠かすことのできない素材であり、今後もさまざまな分野で需要の伸長が期待される。・自動車関連、電子部品関連業界は、裾野も広く今後も伸びが期待できる業界であり、引き続き当社の主力業界として取り組む。特に、自動車の電動化、自動運転化、車体の軽量化、一体成形化(ギガキャスト)等の流れに対しては積極的に技術や資源を投入する。・社会の変化に伴うタブレット、PC、スマホ、VR等の通信機器拡大、AI、IoT、5G等のデジタル化推進の動きに的確に対応する。・地球レベルでの環境問題(脱炭素、使い捨てプラスチックの削減)に対しては、お客様の生産現場や自社の事業活動において、また、お客様が生産する製造物を通じて、社会へ貢献していく。特に、省エネルギー、バイオプラスチック、リサイクルの分野は当社にとってビジネスチャンスになり得ると考える。 ③ 中期経営方針~世の中から必要とされる「優良企業」を目指す~ 「より強靭な事業体の構築」aESG経営の強化・環境・社会への貢献・透明性の高い企業統治(コーポレート・ガバナンス)の実現・全てのステークホルダーへの配慮 (株主、従業員、販売先、仕入先、金融機関、政府・自治体、地域社会)b少数精鋭かつ高収益体質の確立(地に足を付けた持続的な成長を図る)・人的資本への投資(人材確保、研修体系の確立と運用)・研究開発、技術力向上のための投資・事業所等の最適配置と更新、能力増強、効率化のための投資・省力化、省人化、システム化の推進・資本効率の向上(適正な棚卸資産の維持と有利子負債の削減)・安定的に当期利益10億円以上、自己資本利益率(ROE) 8%以上の確保・連結配当性向30%以上を基本として、自己資本配当率(DOE)2%台を維持 ④ 中期経営戦略の骨子a新規市場、成長分野における事業展開の強化 (お客様のニーズや成長分野の拡がり等に対応するための取組み)(a) プラスチック成形関連分野で培った技術、ノウハウを応用して、電池、食品、化粧品、化学等の新規販売分野を開拓・拡大する。特に「混ぜる工程」に焦点を定め、高速混合機単品か、もしくはその前後を含めた「輸送・計量工程」をシステムとして提案する。(b) 高速混合機を軸としたプラスチック以外の業界(食品、新素材)に対しての具体的な用途開発及び人材の確保と育成(c) EV関連業界向けの新たな取組み・LIB関連(粉体関連、フィルム関連(材料輸送・供給、温度調節))・一体成形化(ギガキャスト)に関する海外市場調査・全固体電池実用化に向け、微粒子コーティング技術の製品化推進(d) 高度化する光学レンズ市場要求への対応(e) インド市場での事業強化に向けた調査 b既存市場、既存分野での販売拡大と収益力向上(既存の市場や分野でのお客様を堅守、拡大のための取組み)(a) 標準機(輸送機、計量混合機、高速混合機、乾燥機、金型温度調節機、チラー、プラスチック粉砕機)の販売拡大を目標とする。(b) 省スペース・省エネルギー・環境改善の実現に向けた操作性に優れた新機種開発と既存モデルの改善・改良、お客様に分かりやすい提案資料による訴求、内外グループ関係会社の製品・部品の相互補完、サービス対応力の強化等により差別化を図り、劣勢顧客やスリーピング顧客の掘り起こしと同業他社からのブランドチェンジを推進する。(c) 押出成形分野を始めとするシステム案件への取組みを積極的に推進し、売上高並びに利益の増加を目指す。(d) 先進国を中心とした生産年齢人口の減少に伴い、今後の省人化投資、生産効率化投資へ適切に対応するとともに、ユーザーの既納入機の買替需要を取り込む。c経営基盤の強化(持続的成長を図るための取組み)(a) 透明性の高い企業統治(コーポレート・ガバナンス)の実現(b) コンプライアンス意識の徹底による誠実な企業活動(c) リスク管理の取組み強化とBCP対策への取組みの推進(d) 人的資本経営の推進・優秀な人材・適正人員の確保・心理的安全性の確保・育成方針に基づく教育研修制度の充実・ダイバーシティ(多様性)への取組み強化(e) グループの相乗効果(シナジー)の発揮・事業所等の最適配置と再構築・各部門におけるグループ相互の連携強化・グローバル人材育成のための制度・運用とグループ間人材交流の強化(f) 業務の見直しとシステム刷新による作業の平準化、効率化推進(g) 当社事業活動の認知度向上を図り、事業成長につなげるための積極的な発信(展示会、HP、IR活動等) d資本収益性を意識した経営の推進(収益力と資産効率の両面から、資本収益性の改善を推進)(a) 収益力向上・中期経営戦略の取組み加速による、利益改善の前倒し・付加価値確保に拘った既存事業の収益性改善と、高収益の新規事業育成・収益安定化に向けた海外子会社の事業運営面の改革検討(b) 資産効率改善・経常運転資金の圧縮(売掛債権の回収早期化や大型案件における前受金取引の拡大、在庫の適正化、生産リードタイムの短縮)・グループ内資金の有効活用 (3) 目標とする経営指標当社グループは、株主の皆様への還元を充実させる一方で、高付加価値製品の開発や新規販売分野・地域の拡大、新規事業開発や戦略投資等にも積極的に経営資源を投下することにより、市場対応力のある企業として成長を続け、企業価値・株主価値を高めていくことを基本方針としております。経営指標としては、(2)に記載の中期経営計画を着実に推進することにより、中長期的には、資本コストや株価を意識した経営を進め、グループとして安定的に当期利益10億円以上、自己資本利益率(ROE)を8%以上確保することと、連結配当性向30%以上を基本として、自己資本配当率(DOE)2%台を維持していくことを目標としております。
対処すべき課題
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針イ.社是われわれは「三力」をもって生産に励み、社運の伸展につくし、企業を通じて社会の平和と繁栄に寄与せんことを期する。知力 価値を生み出すのは知力である全知をつくして方法を考え力強く実行しよう努力 一歩前進するにも努力がいる苦難を克服し向上発展の道を一すじに進もう協力 ひとりの力には限界があるみんな力を出しきり一つに結ぼう ロ.経営理念「プラスチックをはじめとする粉粒体による製品製造現場において、省力化機器のスペシャリストとして、お客様のニーズにマッチした、品質の高い、他社の追随を許さないオンリーワン製品をお届けすることにより、社会に貢献する」1.市場が求めるものを常に探求し、お客様に喜ばれる製品・サービスを提供する。2.お客様が製造する消費財・生産財を通じて、世界の人々のより豊かで安全な暮らしに貢献する。3.従業員の自主性と働きがいを重視し、会社を持続的に成長させる。4.株主、取引先、地域社会の皆様から、「いい会社」と呼ばれる会社になる。 ハ.サステナビリティに関する考え方と取組み詳細につきましては「第2事業の状況 2サステナビリティに関する考え方と取組」を参照ください。 ニ.基本方針当社グループは、プラスチック成形工場における合理化機器システムの製造販売に長年携わっております。製造工程の省力化と加工材料のロス低減による環境への負荷軽減を理念とし、チャレンジCES(低コスト(C)、省エネ(E)、省スペース(S))を製品開発指針として、当業界のリーディングカンパニーとして、高機能かつ操作性に優れた独自製品を開発し新技術を世界に発信し続けるとともに、現場力を一層強化し収益力の向上を図っております。更に、プラスチック成形関連分野で培った技術、ノウハウを応用して、電池、食品、化粧品、化学等の新規販売分野を開拓・拡大していくことにより、市場対応力のある企業として成長を続け、企業価値・株主価値を高めていくことを基本方針としております。 (2) 経営環境、中長期的な経営戦略、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当社グループの主力納入先であるプラスチック成形加工業界は、国内外での激烈な技術革新と品質・価格競争の中にあります。当社グループでは、かかる環境下、コア事業におきまして、生産拠点(日本、中国、東南アジア)及び営業・サービス拠点(日本、中国、台湾、東南アジア、北中米)相互の連携を強固にし、品質、コスト、納期、アフターサービスでの競争力を一層強化することにより、グローバル化するユーザーニーズへ対応しマーケットシェアの拡大と収益力の向上を図ってまいります。当連結会計年度においては、東アジアセグメントで中国景気の失速に加え、EV向けのリチウムイオン電池関連やスマホ・VR用レンズ関連機器への設備投資が大幅減となったことで、売上高が計画値を大きく下回り、連結売上高についても計画値を下回りました。一方、損益面では、売上高の減少と販売費及び一般管理費の増加があったものの、販売価格の適正化と生産効率向上により売上総利益率が改善したため、営業利益は計画値を上回りました。また、受注面では、国内外の自動車業界向けを中心とした射出成形関連の受注が低迷していることに加え、中国におけるEV向けのリチウムイオン電池関連の投資が2023年後半以降、低迷が続いていることなどにより、受注高及び受注残高は前連結会計年度と比較して減少しました。上記の状況を踏まえ、当社グループでは、2025年5月12日開催の当社取締役会において中期経営計画(2025-2027年度)の更新を行いました。概要は以下に記載のとおりでありますが、新規市場、成長分野における事業展開の強化や経営基盤の強化、ESG経営の強化等に取り組み、当社グループの継続的な成長と企業価値の更なる向上に努めてまいります。また、当社グループは、コーポレート・ガバナンスの強化、コンプライアンスの徹底、人材の育成と強化等により、経営体質の一層の強化と透明性の向上を図ることを、経営上の重点課題と位置付けております。なお、コーポレート・ガバナンスの詳細につきましては、㈱東京証券取引所に「コーポレート・ガバナンスに関する報告書」を提出するとともに、当社ホームページ(https://www.kawata.cc/)に、社是・経営理念、コーポレート・ガバナンス基本方針、社外役員独立性基準、グループ行動指針、環境理念と方針、経営方針、中期経営計画等を開示しております。 (中期経営計画)① 事業環境・欧米における高インフレの鎮静化を背景に底堅い動きが見られる一方で、貿易摩擦の激化への懸念もあり、IMF公表の世界の実質GDP成長率は2025年2.8%、2026年3.0%、2027年3.2%と勢いに欠け、緩やかな成長になると予測している。・また、中国市場の冷え込みが長期化しており、中国企業の中国国外に進出する動きが活発化している影響で、東南アジア市場を中心に日系企業の設備投資意欲が減退し需要が低迷している。一方で、インド市場への注目が高まり、インド向け投資が増加傾向である。・足元の状況は芳しくないが、先進国を中心に生産年齢人口の減少を補うための省人化、省力化に向けた取組みや、生産設備の老朽化に伴う買替需要には期待感があり、中長期的には機器販売並びにサービスが回復するものと思われる。 ② 基本的な考え方・中長期的視点で見ても、プラスチックは世界の人々の生活にとって欠かすことのできない素材であり、今後もさまざまな分野で需要の伸長が期待される。・自動車関連、電子部品関連業界は、裾野も広く今後も伸びが期待できる業界であり、引き続き当社の主力業界として取り組む。特に、自動車の電動化、自動運転化、車体の軽量化、一体成形化(ギガキャスト)等の流れに対しては積極的に技術や資源を投入する。・社会の変化に伴うタブレット、PC、スマホ、VR等の通信機器拡大、AI、IoT、5G等のデジタル化推進の動きに的確に対応する。・地球レベルでの環境問題(脱炭素、使い捨てプラスチックの削減)に対しては、お客様の生産現場や自社の事業活動において、また、お客様が生産する製造物を通じて、社会へ貢献していく。特に、省エネルギー、バイオプラスチック、リサイクルの分野は当社にとってビジネスチャンスになり得ると考える。 ③ 中期経営方針~世の中から必要とされる「優良企業」を目指す~ 「より強靭な事業体の構築」aESG経営の強化・環境・社会への貢献・透明性の高い企業統治(コーポレート・ガバナンス)の実現・全てのステークホルダーへの配慮 (株主、従業員、販売先、仕入先、金融機関、政府・自治体、地域社会)b少数精鋭かつ高収益体質の確立(地に足を付けた持続的な成長を図る)・人的資本への投資(人材確保、研修体系の確立と運用)・研究開発、技術力向上のための投資・事業所等の最適配置と更新、能力増強、効率化のための投資・省力化、省人化、システム化の推進・資本効率の向上(適正な棚卸資産の維持と有利子負債の削減)・安定的に当期利益10億円以上、自己資本利益率(ROE) 8%以上の確保・連結配当性向30%以上を基本として、自己資本配当率(DOE)2%台を維持 ④ 中期経営戦略の骨子a新規市場、成長分野における事業展開の強化 (お客様のニーズや成長分野の拡がり等に対応するための取組み)(a) プラスチック成形関連分野で培った技術、ノウハウを応用して、電池、食品、化粧品、化学等の新規販売分野を開拓・拡大する。特に「混ぜる工程」に焦点を定め、高速混合機単品か、もしくはその前後を含めた「輸送・計量工程」をシステムとして提案する。(b) 高速混合機を軸としたプラスチック以外の業界(食品、新素材)に対しての具体的な用途開発及び人材の確保と育成(c) EV関連業界向けの新たな取組み・LIB関連(粉体関連、フィルム関連(材料輸送・供給、温度調節))・一体成形化(ギガキャスト)に関する海外市場調査・全固体電池実用化に向け、微粒子コーティング技術の製品化推進(d) 高度化する光学レンズ市場要求への対応(e) インド市場での事業強化に向けた調査 b既存市場、既存分野での販売拡大と収益力向上(既存の市場や分野でのお客様を堅守、拡大のための取組み)(a) 標準機(輸送機、計量混合機、高速混合機、乾燥機、金型温度調節機、チラー、プラスチック粉砕機)の販売拡大を目標とする。(b) 省スペース・省エネルギー・環境改善の実現に向けた操作性に優れた新機種開発と既存モデルの改善・改良、お客様に分かりやすい提案資料による訴求、内外グループ関係会社の製品・部品の相互補完、サービス対応力の強化等により差別化を図り、劣勢顧客やスリーピング顧客の掘り起こしと同業他社からのブランドチェンジを推進する。(c) 押出成形分野を始めとするシステム案件への取組みを積極的に推進し、売上高並びに利益の増加を目指す。(d) 先進国を中心とした生産年齢人口の減少に伴い、今後の省人化投資、生産効率化投資へ適切に対応するとともに、ユーザーの既納入機の買替需要を取り込む。c経営基盤の強化(持続的成長を図るための取組み)(a) 透明性の高い企業統治(コーポレート・ガバナンス)の実現(b) コンプライアンス意識の徹底による誠実な企業活動(c) リスク管理の取組み強化とBCP対策への取組みの推進(d) 人的資本経営の推進・優秀な人材・適正人員の確保・心理的安全性の確保・育成方針に基づく教育研修制度の充実・ダイバーシティ(多様性)への取組み強化(e) グループの相乗効果(シナジー)の発揮・事業所等の最適配置と再構築・各部門におけるグループ相互の連携強化・グローバル人材育成のための制度・運用とグループ間人材交流の強化(f) 業務の見直しとシステム刷新による作業の平準化、効率化推進(g) 当社事業活動の認知度向上を図り、事業成長につなげるための積極的な発信(展示会、HP、IR活動等) d資本収益性を意識した経営の推進(収益力と資産効率の両面から、資本収益性の改善を推進)(a) 収益力向上・中期経営戦略の取組み加速による、利益改善の前倒し・付加価値確保に拘った既存事業の収益性改善と、高収益の新規事業育成・収益安定化に向けた海外子会社の事業運営面の改革検討(b) 資産効率改善・経常運転資金の圧縮(売掛債権の回収早期化や大型案件における前受金取引の拡大、在庫の適正化、生産リードタイムの短縮)・グループ内資金の有効活用 (3) 目標とする経営指標当社グループは、株主の皆様への還元を充実させる一方で、高付加価値製品の開発や新規販売分野・地域の拡大、新規事業開発や戦略投資等にも積極的に経営資源を投下することにより、市場対応力のある企業として成長を続け、企業価値・株主価値を高めていくことを基本方針としております。経営指標としては、(2)に記載の中期経営計画を着実に推進することにより、中長期的には、資本コストや株価を意識した経営を進め、グループとして安定的に当期利益10億円以上、自己資本利益率(ROE)を8%以上確保することと、連結配当性向30%以上を基本として、自己資本配当率(DOE)2%台を維持していくことを目標としております。
MD&A(経営者による分析)
4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1) 経営成績等の状況の概要当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態、経営成績の状況a.当連結会計年度の概況当連結会計年度の世界経済は、欧米における高インフレの鎮静化を背景に底堅い動きが見られましたが、中国景気の失速や米国新政権の政策運営等に対する懸念、並びにウクライナ、中東における紛争の長期化等の地政学的リスクの高まりもあり、先行き不透明な状況が続きました。わが国経済も、個人消費の改善やインバウンド需要の拡大により景気は緩やかな回復基調にある一方、為替相場の乱高下や国際紛争に伴うエネルギーや原材料価格の高止まり等により市場環境は不安定な状況が続きました。また、設備投資の動向を知るうえで先行指標の一つである機械受注統計の推移を見ると、製造業の機械受注額は、2024年4月~6月は12,655億円(前年同期比2.2%増)、7月~9月は11,751億円(同3.7%減)、10月~12月は13,094億円(同7.0%増)、1月は4,130億円、2月は4,254億円と、10月~12月に比べると1月、2月は弱含みで推移しました。このような環境下、当社グループは、プラスチック成形関連のコアビジネスにおきまして、品質の向上、納期の確守、新製品の開発等、競争力強化によるマーケットシェアの拡大を図るとともに、電池、食品、化粧品等の新規販売分野の開拓・拡大に注力してまいりました。しかしながら、当連結会計年度における受注高は国内外の自動車業界向けを中心とした射出成形関連の受注が低迷していることに加え、中国における電気自動車(EV)向けのリチウムイオン電池関連の投資が2023年後半以降、低迷が続いていることなどにより、前年同期比12億8千万円減(同6.3%減)の189億8百万円、受注残高は前年同期比17億5千1百万円減(同17.9%減)の80億1千万円となりました。また、売上高につきましても、国内外における電気自動車(EV)向けのリチウムイオン電池関連の売上が減少したこと等により、前年同期比37億2千7百万円減(同15.2%減)の207億6千6百万円となりました。損益面では、材料費を中心とした原価低減や諸経費の削減に加え、大型案件の減少により売上総利益率が改善(25.5%→30.1%)したものの、販売費及び一般管理費の増加により、営業利益は前年同期比2億6千4百万円減(同21.2%減)の9億8千4百万円、経常利益は為替差損3千8百万円の計上等により前年同期比3億8千万円減(同26.9%減)の10億3千3百万円となりました。特別損益では、固定資産売却益22百万円を特別利益に、固定資産除売却損6百万円、会員権評価損1百万円、減損損失5百万円を特別損失に計上し、更に法人税、住民税及び事業税4億6千万円、法人税等調整額1百万円を計上したこと等により、親会社株主に帰属する当期純利益は前年同期比3億5千2百万円減(同38.0%減)の5億7千6百万円となりました。 b.報告セグメント別の概況日本におきましては、電気自動車(EV)向けのリチウムイオン電池関連の売上が前年度後半からの受注低迷により減少し、売上高は前年同期比23億8千6百万円減(同14.4%減)の141億6千6百万円となりました。一方、損益面では、材料費を中心とした原価低減や諸経費の削減に加え、大型案件の減少により売上総利益率が改善(22.4%→27.6%)したことにより売上総利益が増加し、販売費及び一般管理費の増加分を吸収したことにより営業利益は前年同期比1億5千3百万円増(同15.0%増)の11億7千4百万円となりました。また、セグメント利益(経常利益)は為替差損の計上があったものの、前年同期比2千2百万円増(同1.7%増)の13億3千7百万円となりました。東アジアにおきましても、前年度の売上を牽引していた電気自動車(EV)向けのリチウムイオン電池関連の設備投資が低調に推移していることに加え、スマホ・VR用レンズ関連の設備投資についても一服感が見られることから受注が大幅に減少し、売上高は前年同期比17億2千4百万円減(同24.6%減)の52億8千7百万円となりました。損益面においても、売上総利益率は改善(26.0%→27.8%)したものの、売上高の減少に伴う売上総利益の減少と販売費及び一般管理費の増加により、営業損失が1億7千2百万円(前年同期は2億8千5百万円の営業利益)となり、セグメント損失(経常損失)が1億1千4百万円(前年同期は2億5千4百万円の経常利益)となりました。東南アジアにおきましては、自動車業界が低迷する中で、更新需要の取り込みなどにより前年度を上回る受注を獲得したことから、売上高は前年同期比3億8千3百万円増(同20.4%増)の22億6千8百万円となりました。損益面では売上総利益率が悪化(36.9%→34.9%)し、販売費及び一般管理費も増加しましたが、売上高の増加による売上総利益の増加により、営業利益は前年同期比1千8百万円増(同47.7%増)の5千8百万円、セグメント利益(経常利益)は前年同期比1千7百万円増(同38.0%増)の6千3百万円となりました。北中米におきましては、自動車業界向けを中心に受注が堅調に推移し、売上高は前年同期比8千9百万円増(同33.4%増)の3億5千7百万円となりました。一方、損益面では、売上総利益率は改善(32.5%→36.1%)したものの、販売費及び一般管理費の増加により、営業損失は8千万円(前年同期は1億2千1百万円の営業損失)、セグメント損失(経常損失)は1億3千3百万円(前年同期は9千1百万円の経常損失)となりました。 なお、報告セグメントの売上高には、セグメント間の内部売上高を含んでおります。 c.資産、負債及び純資産の状況流動資産は、前連結会計年度末に比べて、現金及び預金、受取手形及び売掛金、契約資産、仕掛品等が減少したことにより15億2千9百万円減少し、185億2千4百万円となりました。固定資産は、前連結会計年度末に比べて、建設仮勘定が減少しましたが、建物及び構築物が増加したこと等により9千2百万円増加し、67億7千9百万円となりました。この結果、総資産は、前連結会計年度末に比べて14億3千7百万円減少し、253億4百万円となりました。流動負債は、前連結会計年度末に比べて、支払手形及び買掛金、短期借入金等が減少したことにより23億5千4百万円減少し、74億8千2百万円となりました。固定負債は、前連結会計年度末に比べて、退職給付に係る負債が増加したこと等により7千8百万円増加し、43億4千1百万円となりました。この結果、負債合計は、前連結会計年度末に比べて22億7千5百万円減少し、118億2千4百万円となりました。純資産合計は、前連結会計年度末に比べて、利益剰余金、その他有価証券評価差額金、為替換算調整勘定が増加したこと等により8億3千8百万円増加し、134億8千万円となりました。 ② キャッシュ・フローの状況営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益が10億4千2百万円となり、減価償却費4億2千5百万円、売上債権、契約資産及び契約負債の減少12億7千5百万円、棚卸資産の減少4億1千6百万円等の収入要因が、仕入債務の減少13億3千2百万円等の支出要因を上回り、11億2千2百万円の収入超過(前年同期は1億3千9百万円の支出超過)となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出4億9千4百万円等により、4億5千5百万円の支出超過(前年同期は6億5千3百万円の支出超過)となりました。財務活動によるキャッシュ・フローは、短期借入金の減少による支出8億9千9百万円、配当金の支払額2億8千9百万円等により、12億2千1百万円の支出超過(前年同期は7億3千8百万円の収入超過)となりました。上記結果の他に、換算差額が2億8千4百万円となり、当連結会計年度末の現金及び現金同等物残高は、前連結会計年度末に比べて2億6千9百万円減少して、67億7千万円となりました。 ③ 生産、受注及び販売の状況a.生産実績当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。なお、北中米には生産拠点が存在しないため、記載しておりません。 セグメントの名称生産高(千円)前年同期比(%)日本12,412,835△17.1東アジア4,307,708△22.4東南アジア454,3855.7合計17,174,929△18.0 (注) 1 セグメント間取引については、相殺消去しております。2 金額は販売価格によっております。3 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。 b.受注実績当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称受注高(千円)前年同期比(%)受注残高(千円)前年同期比(%)日本12,382,645△7.45,798,263△19.8東アジア3,933,439△21.81,506,008△27.6東南アジア2,090,53232.5465,81533.0北中米501,404144.1240,445145.4合計18,908,021△6.38,010,533△17.9 (注) 1 セグメント間取引については、相殺消去しております。2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。 c.販売実績当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称販売高(千円)前年同期比(%)日本13,560,802△14.5東アジア4,600,062△29.3東南アジア2,258,81620.5北中米347,30938.4合計20,766,991△15.2 (注) 1 セグメント間取引については、相殺消去しております。2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5経理の状況 1連結財務諸表(1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容a.経営成績受注高は、国内外の自動車業界向けを中心とした射出成形機の受注低迷が続いていることから、射出成形機の周辺機器の受注が低調に推移していることに加え、中国における電気自動車(以下、EV)向けのリチウムイオン電池関連の投資が2023年後半以降、低迷していることなどにより受注が減少し、年度全体では前年同期比6.3%減となりました。これに伴い、売上高につきましても前年同期比15.2%減となりました。これらをセグメント別に見ますと、日本では、大型の設備投資に慎重な動きが見られたことや、EV向けのリチウムイオン電池関連投資が大幅に減少し、受注高、売上高とも低調に推移しました。東アジアでは、EV向けのリチウムイオン電池関連の受注低迷に加え、同業他社との価格競争の激化により、受注高、売上高とも低迷しました。一方、東南アジアでは、自動車業界向けの射出成形機の設備投資は低調であったものの、更新需要を取り込んだことなどにより受注高、売上高とも堅調に推移しました。また、北中米におきましては、自動車業界向けを中心として受注が堅調に推移し、受注高、売上高とも堅調に推移しました。売上総利益率は、日本では、資源価格が高止まりしているものの、前期に実施した販売価格の適正化による効果と、生産効率の向上並びに大型案件の減少が影響して、前年度22.4%→当年度27.6%と5.2%改善しました。東アジアでは、受注の低迷により、一定期間にわたり収益を認識する方法で算出した売上高(発生した費用の額で収益を認識)の計上が前期に比べて減少したことから、前年度26.0%→当年度27.8%と1.8%改善しました。東南アジアでは、変動諸経費の増加により、前年度36.9%→当年度34.9%と2.0%悪化しました。北中米では、利益率の高いアフターサービス関連の売上高が多かったことから、前年度32.5%→当年度36.1%と3.6%改善しました。販売費及び一般管理費は、賃上げ等に伴う人件費の増加や日本子会社の新工場建設に伴う減価償却費の増加、試験研究費の増加等により前年同期比で5.6%増加しました。営業外損益全体では、補助金収入5千8百万円、増値税還付金3千7百万円、為替差損3千8百万円の計上等により4千9百万円の利益(前年同期は1億6千5百万円の利益)となりました。特別損益全体では、固定資産売却益2千2百万円、固定資産除売却損6百万円、会員権評価損1百万円、減損損失5百万円の計上により8百万円の利益(前年同期は1千6百万円の損失)となりました。また、法人税、住民税及び事業税4億6千万円、法人税等調整額1百万円を計上し、海外子会社の損益の内、非支配株主に帰属する利益として4百万円を計上したことにより、親会社株主に帰属する当期純利益は前年同期比3億5千2百万円減(同38.0%減)の5億7千6百万円となりました。 b.財政状態当社グループの経常運転資金(売上債権+棚卸資産-仕入債務)は、概ね月商の4~5か月程度であり、機械製造業として適正であると考えております。現預金残高は、大型案件の受注や売上時期が必ずしも毎月一定額とはならない当社の事業形態を考慮して、概ね月商の2~3か月程度を適正水準としております。また、海外子会社においては、資金の現地調達事情や緊急時の手元流動性をある程度考慮するようにしております。なお、当年度における現預金残高は適正水準より若干高い水準となっておりますが、売上債権の減少等により経常運転資金が減少したことから、有利子負債(長短期借入金)は減少しております。現在の各勘定科目の水準は、現状の受注状況や、効率性と安全性の両面から考えると適正であると判断しており、今後も自己資本比率45%程度、現預金は月商の2~3か月程度、有利子負債は月商の4か月程度をひとつの目途値と考えております。当社は、今後も棚卸資産の削減、売掛金の早期回収等により営業キャッシュ・フローの拡大を図るとともに、事業投資は営業活動によるキャッシュ・フローの収入超過額の枠内とすることを原則といたしますが、株主価値を持続的に向上させるため、新規事業開発や海外展開、戦略投資等には積極的な投資を実施していく予定です。一時的に営業活動によるキャッシュ・フローの収入超過額が不足する資金需要については、事業投資資金は長期借入金や社債により、運転資金は短期借入金により安定的に調達することを基本方針としております。また、現時点では具体的な予定はありませんが、大型の設備投資やM&A等の戦略投資の際には、エクイティファイナンスも今後は選択肢のひとつとして検討する可能性があります。 c.経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等「第2事業の状況 1経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (3)目標とする経営指標」に記載のとおり、当社グループは、中長期的には、資本コストや株価を意識した経営を進め、安定的に当期利益10億円以上、自己資本利益率(ROE)8%以上を確保することと、連結配当性向30%以上を基本として、自己資本配当率(DOE)2%台を維持していくことを目標としております。当連結会計年度におきましては、利益剰余金の増加と為替換算調整勘定の増加により自己資本比率(前年度46.4%→52.2%)が上昇しました。これに対し、売上高の減少と販売費及び一般管理費の増加並びに為替差損の計上等により収益性(売上高当期純利益率:前年度3.8%→当年度2.8%)が悪化して減収減益となり、自己資本利益率(ROE)は4.5%と前連結会計年度の7.8%と比較して3.3%低下し、当社が想定する資本コストも下回りました。配当については、連結配当性向30%以上を安定して確保する観点から1株当たり年間41.0円(中間配当20.5円、期末配当20.5円)の配当を実施させていただくことにより、連結配当性向は49.7%、自己資本配当率(DOE)は2.3%(前年度は2.4%)となりました。中長期的な目標の達成に向け、適正な販売価格の維持と製造工程における業務効率化並びに中期経営計画、優先的な対処課題の着実な推進により、継続的な企業価値の向上と事業体質の更なる強化に努めてまいります。
経営方針・経営戦略
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針イ.社是われわれは「三力」をもって生産に励み、社運の伸展につくし、企業を通じて社会の平和と繁栄に寄与せんことを期する。知力 価値を生み出すのは知力である全知をつくして方法を考え力強く実行しよう努力 一歩前進するにも努力がいる苦難を克服し向上発展の道を一すじに進もう協力 ひとりの力には限界があるみんな力を出しきり一つに結ぼう ロ.経営理念「プラスチックをはじめとする粉粒体による製品製造現場において、省力化機器のスペシャリストとして、お客様のニーズにマッチした、品質の高い、他社の追随を許さないオンリーワン製品をお届けすることにより、社会に貢献する」1.市場が求めるものを常に探求し、お客様に喜ばれる製品・サービスを提供する。2.お客様が製造する消費財・生産財を通じて、世界の人々のより豊かで安全な暮らしに貢献する。3.従業員の自主性と働きがいを重視し、会社を持続的に成長させる。4.株主、取引先、地域社会の皆様から、「いい会社」と呼ばれる会社になる。 ハ.SDGsへの取り組み当社グループ各社は、「社是」「経営理念」を継続的に推進・実行することで、環境、社会、経済の課題に取り組み、国連サミットで採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成に貢献します。1.お客様の生産現場における生産性の向上と省力化・省エネルギー・省資源化に貢献する製品の開発、販売。・チャレンジCES(低コスト(C)、省エネ(E)、省スペース(S))の推進・省力化機器の開発と販売・電気自動車やハイブリッド車普及に向けての技術対応と展開2.お客様の生産現場における環境保全に貢献する事業活動の展開と自社の環境保全に貢献する取り組み。・お客様の新材料、新素材への需要への対応による環境負荷低減への貢献・自社の事業所内における省エネルギー・省資源化への対応3.お客様や自社の廃棄物の削減のための取組みとリサイクルへの対応。・廃棄物削減 (REDUCE)・廃プラ等の再利用 (REUSE)4.持続的、包摂的かつ持続可能な経済成長、生産的な働き甲斐のある人間らしい仕事の推進。・ダイバーシティの推進5.あらゆるステークホルダーと連携・協働して開発目標達成に努める。・ステークホルダーと連携・協働・CSR経営の強化と推進 ニ.基本方針当社グループは、プラスチック成形工場における合理化機器システムの製造販売に長年携わっております。製造工程の省力化と加工材料のロス低減による環境への負荷軽減を理念とし、チャレンジCESを製品開発指針として、当業界のリーディングカンパニーとして、高機能かつ操作性に優れた独自製品を開発し新技術を世界に発信し続けるとともに、現場力を一層強化し収益力の向上を図っております。更に、プラスチック成形関連分野で培った技術、ノウハウを応用して、電池、食品、化粧品等の新規販売分野を開拓・拡大していくことにより、市場対応力のある企業として成長を続け、企業価値・株主価値を高めていくことを基本方針としております。 (2) 経営環境、中長期的な経営戦略、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当社グループの主力納入先であるプラスチック成形加工業界は、国内外での激烈な技術革新と品質・価格競争の中にあります。また、米中貿易摩擦の長期化等に加え、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受け、先行きは不透明な状況にあります。新型コロナウイルスによる影響につきましては、現時点において、当社グループの全セグメントにおいて操業停止となっている拠点は存在せず、直接的な影響はなかったものの、働き方の見直しやデジタル化促進など社会的・経済的には一定の影響を与えており、当該影響については、当面は継続するものと想定されます。地域別の状況につきましては、日本においては売上高の落ち込みは少なく、個別原価管理の徹底や経費削減等により利益確保ができた一方、特に東アジア、東南アジアにおいては政府指導の外出禁止等で営業活動や生産活動が出来ない時期があったこともあり、経費削減に努めたものの、売上高の減少に伴う売上総利益減少等をカバーするには至らず、営業赤字となりました。このような環境下、当社グループでは2021年5月11日開催の取締役会において中期経営計画(2021年度~2023年度)のリニューアルを行いました。『世の中から必要とされる「優良企業(プライム企業)」を目指す』という中期経営方針の下、下記記載の事業環境と基本的な考え方に基づく中期経営戦略の骨子を優先的な対処課題と位置づけ、これをグループ本社並びにセグメント単位で着実に遂行することが当社グループの継続的な成長と企業価値の更なる向上の実現に資すると考えております。併せて、当社グループは、コーポレート・ガバナンスの強化、コンプライアンスの徹底、人材の育成と強化等により、経営体質の一層の強化と透明性の向上を図ることを、経営上の重点課題と位置付けており、コーポレート・ガバナンスの詳細につきましては、㈱東京証券取引所に「コーポレート・ガバナンスに関する報告書」を提出するとともに、当社ホームページ(https://www.kawata.cc/)に、社是・経営理念、コーポレート・ガバナンス基本方針、社外役員独立性基準、グループ行動指針、環境理念と方針、経営方針、中期経営計画等を開示しております。 (中期経営計画)① 事業環境と基本的な考え方・新型コロナウイルスの影響、米中貿易摩擦の長期化等により2020年の世界のGDP成長率は前年比大きなマイナス見通しであり、2021年からはプラスに転じる見通しであるが、今後のコロナウイルス感染状況によって、その回復スピードは国ごとに大きく異なるものと思われる。・新型コロナウイルスの感染がある程度収束し、世界経済が完全に回復するまでは2年以上は要するものと考えられる。・当面は、国内外の設備投資は厳しい局面が続くものと思われるが、中長期的にはプラスチックは世界の人々の生活にとって欠かすことのできない素材であり、今後もさまざまな分野で需要の伸長が期待される。・自動車関連、電子部品関連業界は、裾野も広く今後も伸びが期待できる業界であり、引き続き当社の主力業界として取り組む。特に、自動車の電動化、自動運転化、車体の軽量化等には積極的に技術や資源を投入する。・ウイズコロナ、アフターコロナの環境下、社会の変化に伴うタブレット、PC、スマホ、VR等の通信機器拡大、AI、 IoT、5G等のデジタル化推進の動きへ的確に対応する。・地球レベルでの環境問題(脱炭素(CO2削減)、使い捨てプラスチックの削減)に対しては、お客様の生産現場や自社の事業活動において、また、お客様が生産する製造物を通じて、社会へ貢献していく。・アジア諸国の生活向上に伴う汎用品生産の拡大への対応、北中米での自動車、ハイテク業界への取り組みを着実に実行する。・日本国内においては、生産年齢人口の減少やソーシャルディスタンス確保に伴い、今後も省人化投資、生産効率化投資は増加するものと思われる。また、インターネット通信や交通・建築・土木等の社会インフラ整備に伴う需要にもしっかりと対応していく。更に、グローバル展開する日系企業に対しては、日本国内のマザー工場、研究開発センターへのアプローチと実績づくりを強化する。 ② 中期経営方針~世の中から必要とされる「優良企業(プライム企業)」を目指す~aESG経営の強化・環境・社会への貢献・透明性の高いガバナンス・すべてのステークホルダーへの配慮 (株主、従業員、販売先、仕入先、金融機関、政府・自治体、地域社会) b少数精鋭かつ高収益体質の確立・人材採用、教育の為の投資・省力化、省人化、システム化の為の投資・研究開発、技術力向上の為の投資・事業領域拡大の為の投資(M&A含む)・工場等の更新、能力増強、効率化の為の投資・安定的に当期利益10億円以上の確保、ROE8%以上、DOE2.5%以上、流通時価総額100億円以上 ③ 中期経営戦略の骨子a新規市場、成長分野における事業展開の強化(a) 情報収集、調査・分析、開発、プロモーションの強化(b) 自動車業界のCASE進展における新技術、新機能への対応(c) リチウムイオン電池関連市場への販売拡大(d) 全固体電池関連のビジネスマッチングの推進(e) 粒体に対する薄膜コーティングの技術に関する機器の販売推進(f) IoT、5G、AI等、世界規模の新技術や新規格への対応(g) レンズを含む光学部品業界への販売拡大(h) 地球環境に優しい新素材(バイオプラスチック等)への対応(i) プラスチックのリサイクル関連分野への販売強化(j) プラスチック成形以外の分野(電池、食品、化粧品等)への取り組み強化(k) 北中米における自動車、ハイテク、医療業界を中心とした販売拡大と体制強化(l) 日本におけるマザー工場、研究開発センターへのアプローチと実績づくりb既存市場、既存分野での販売拡大と収益力向上(a) 地域や分野特有のニーズに対応した製品開発と販売(b) 省エネルギー、省力化機器の開発と販売拡大(c) Q.C.D.(品質・コスト・納期)の継続強化による競争力の高い製品づくり(d) グループ間における、設計、製造、販売、サービスの情報の共有化と相乗効果の創出(e) 提案型営業、技術力向上、サービス(ビフォー、アフター)の充実による、顧客満足度の向上c経営基盤の強化とESG経営の推進(a) 透明性の高い企業統治(コーポレート・ガバナンス)の実現(b) コンプライアンス意識の徹底による誠実な企業活動(c) 研究開発、技術力向上、人材開発への継続的な取組みと、業容拡大のための戦略的投資の実施(d) ダイバーシティへの取組み強化と優秀な人材確保(e) グローバル人材育成のための制度・運用とグループ間人材交流の強化(f) 生産、販売、サービスの拠点の再編・再構築の検討・実施(g) 社内外業務におけるデジタルとアナログ(対面)の両立(h) 組織・人材の活性化、中堅層の底上げとシニア層の活用 (3) 目標とする経営指標当社グループは、株主の皆様への還元(配当または自己株式の取得)を充実させる一方で、高付加価値製品の開発や新規販売分野・地域の拡大、新規事業開発や戦略投資等にも積極的に経営資源を投下することにより、市場対応力のある企業として成長を続け、企業価値・株主価値を高めていくことを基本方針としております。経営指標としては、株主資本と負債のバランスを適切な水準に維持しつつ、(2)記載の中期経営計画を着実に推進することにより、中長期的には、自己資本利益率(ROE)を安定して8%以上確保できる事業構造の構築と、自己資本配当率(DOE)を安定して2.5%以上確保することを目標としております。
対処すべき課題
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針イ.社是われわれは「三力」をもって生産に励み、社運の伸展につくし、企業を通じて社会の平和と繁栄に寄与せんことを期する。知力 価値を生み出すのは知力である全知をつくして方法を考え力強く実行しよう努力 一歩前進するにも努力がいる苦難を克服し向上発展の道を一すじに進もう協力 ひとりの力には限界があるみんな力を出しきり一つに結ぼう ロ.経営理念「プラスチックをはじめとする粉粒体による製品製造現場において、省力化機器のスペシャリストとして、お客様のニーズにマッチした、品質の高い、他社の追随を許さないオンリーワン製品をお届けすることにより、社会に貢献する」1.市場が求めるものを常に探求し、お客様に喜ばれる製品・サービスを提供する。2.お客様が製造する消費財・生産財を通じて、世界の人々のより豊かで安全な暮らしに貢献する。3.従業員の自主性と働きがいを重視し、会社を持続的に成長させる。4.株主、取引先、地域社会の皆様から、「いい会社」と呼ばれる会社になる。 ハ.SDGsへの取り組み当社グループ各社は、「社是」「経営理念」を継続的に推進・実行することで、環境、社会、経済の課題に取り組み、国連サミットで採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成に貢献します。1.お客様の生産現場における生産性の向上と省力化・省エネルギー・省資源化に貢献する製品の開発、販売。・チャレンジCES(低コスト(C)、省エネ(E)、省スペース(S))の推進・省力化機器の開発と販売・電気自動車やハイブリッド車普及に向けての技術対応と展開2.お客様の生産現場における環境保全に貢献する事業活動の展開と自社の環境保全に貢献する取り組み。・お客様の新材料、新素材への需要への対応による環境負荷低減への貢献・自社の事業所内における省エネルギー・省資源化への対応3.お客様や自社の廃棄物の削減のための取組みとリサイクルへの対応。・廃棄物削減 (REDUCE)・廃プラ等の再利用 (REUSE)4.持続的、包摂的かつ持続可能な経済成長、生産的な働き甲斐のある人間らしい仕事の推進。・ダイバーシティの推進5.あらゆるステークホルダーと連携・協働して開発目標達成に努める。・ステークホルダーと連携・協働・CSR経営の強化と推進 ニ.基本方針当社グループは、プラスチック成形工場における合理化機器システムの製造販売に長年携わっております。製造工程の省力化と加工材料のロス低減による環境への負荷軽減を理念とし、チャレンジCESを製品開発指針として、当業界のリーディングカンパニーとして、高機能かつ操作性に優れた独自製品を開発し新技術を世界に発信し続けるとともに、現場力を一層強化し収益力の向上を図っております。更に、プラスチック成形関連分野で培った技術、ノウハウを応用して、電池、食品、化粧品等の新規販売分野を開拓・拡大していくことにより、市場対応力のある企業として成長を続け、企業価値・株主価値を高めていくことを基本方針としております。 (2) 経営環境、中長期的な経営戦略、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当社グループの主力納入先であるプラスチック成形加工業界は、国内外での激烈な技術革新と品質・価格競争の中にあります。また、米中貿易摩擦の長期化等に加え、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受け、先行きは不透明な状況にあります。新型コロナウイルスによる影響につきましては、現時点において、当社グループの全セグメントにおいて操業停止となっている拠点は存在せず、直接的な影響はなかったものの、働き方の見直しやデジタル化促進など社会的・経済的には一定の影響を与えており、当該影響については、当面は継続するものと想定されます。地域別の状況につきましては、日本においては売上高の落ち込みは少なく、個別原価管理の徹底や経費削減等により利益確保ができた一方、特に東アジア、東南アジアにおいては政府指導の外出禁止等で営業活動や生産活動が出来ない時期があったこともあり、経費削減に努めたものの、売上高の減少に伴う売上総利益減少等をカバーするには至らず、営業赤字となりました。このような環境下、当社グループでは2021年5月11日開催の取締役会において中期経営計画(2021年度~2023年度)のリニューアルを行いました。『世の中から必要とされる「優良企業(プライム企業)」を目指す』という中期経営方針の下、下記記載の事業環境と基本的な考え方に基づく中期経営戦略の骨子を優先的な対処課題と位置づけ、これをグループ本社並びにセグメント単位で着実に遂行することが当社グループの継続的な成長と企業価値の更なる向上の実現に資すると考えております。併せて、当社グループは、コーポレート・ガバナンスの強化、コンプライアンスの徹底、人材の育成と強化等により、経営体質の一層の強化と透明性の向上を図ることを、経営上の重点課題と位置付けており、コーポレート・ガバナンスの詳細につきましては、㈱東京証券取引所に「コーポレート・ガバナンスに関する報告書」を提出するとともに、当社ホームページ(https://www.kawata.cc/)に、社是・経営理念、コーポレート・ガバナンス基本方針、社外役員独立性基準、グループ行動指針、環境理念と方針、経営方針、中期経営計画等を開示しております。 (中期経営計画)① 事業環境と基本的な考え方・新型コロナウイルスの影響、米中貿易摩擦の長期化等により2020年の世界のGDP成長率は前年比大きなマイナス見通しであり、2021年からはプラスに転じる見通しであるが、今後のコロナウイルス感染状況によって、その回復スピードは国ごとに大きく異なるものと思われる。・新型コロナウイルスの感染がある程度収束し、世界経済が完全に回復するまでは2年以上は要するものと考えられる。・当面は、国内外の設備投資は厳しい局面が続くものと思われるが、中長期的にはプラスチックは世界の人々の生活にとって欠かすことのできない素材であり、今後もさまざまな分野で需要の伸長が期待される。・自動車関連、電子部品関連業界は、裾野も広く今後も伸びが期待できる業界であり、引き続き当社の主力業界として取り組む。特に、自動車の電動化、自動運転化、車体の軽量化等には積極的に技術や資源を投入する。・ウイズコロナ、アフターコロナの環境下、社会の変化に伴うタブレット、PC、スマホ、VR等の通信機器拡大、AI、 IoT、5G等のデジタル化推進の動きへ的確に対応する。・地球レベルでの環境問題(脱炭素(CO2削減)、使い捨てプラスチックの削減)に対しては、お客様の生産現場や自社の事業活動において、また、お客様が生産する製造物を通じて、社会へ貢献していく。・アジア諸国の生活向上に伴う汎用品生産の拡大への対応、北中米での自動車、ハイテク業界への取り組みを着実に実行する。・日本国内においては、生産年齢人口の減少やソーシャルディスタンス確保に伴い、今後も省人化投資、生産効率化投資は増加するものと思われる。また、インターネット通信や交通・建築・土木等の社会インフラ整備に伴う需要にもしっかりと対応していく。更に、グローバル展開する日系企業に対しては、日本国内のマザー工場、研究開発センターへのアプローチと実績づくりを強化する。 ② 中期経営方針~世の中から必要とされる「優良企業(プライム企業)」を目指す~aESG経営の強化・環境・社会への貢献・透明性の高いガバナンス・すべてのステークホルダーへの配慮 (株主、従業員、販売先、仕入先、金融機関、政府・自治体、地域社会) b少数精鋭かつ高収益体質の確立・人材採用、教育の為の投資・省力化、省人化、システム化の為の投資・研究開発、技術力向上の為の投資・事業領域拡大の為の投資(M&A含む)・工場等の更新、能力増強、効率化の為の投資・安定的に当期利益10億円以上の確保、ROE8%以上、DOE2.5%以上、流通時価総額100億円以上 ③ 中期経営戦略の骨子a新規市場、成長分野における事業展開の強化(a) 情報収集、調査・分析、開発、プロモーションの強化(b) 自動車業界のCASE進展における新技術、新機能への対応(c) リチウムイオン電池関連市場への販売拡大(d) 全固体電池関連のビジネスマッチングの推進(e) 粒体に対する薄膜コーティングの技術に関する機器の販売推進(f) IoT、5G、AI等、世界規模の新技術や新規格への対応(g) レンズを含む光学部品業界への販売拡大(h) 地球環境に優しい新素材(バイオプラスチック等)への対応(i) プラスチックのリサイクル関連分野への販売強化(j) プラスチック成形以外の分野(電池、食品、化粧品等)への取り組み強化(k) 北中米における自動車、ハイテク、医療業界を中心とした販売拡大と体制強化(l) 日本におけるマザー工場、研究開発センターへのアプローチと実績づくりb既存市場、既存分野での販売拡大と収益力向上(a) 地域や分野特有のニーズに対応した製品開発と販売(b) 省エネルギー、省力化機器の開発と販売拡大(c) Q.C.D.(品質・コスト・納期)の継続強化による競争力の高い製品づくり(d) グループ間における、設計、製造、販売、サービスの情報の共有化と相乗効果の創出(e) 提案型営業、技術力向上、サービス(ビフォー、アフター)の充実による、顧客満足度の向上c経営基盤の強化とESG経営の推進(a) 透明性の高い企業統治(コーポレート・ガバナンス)の実現(b) コンプライアンス意識の徹底による誠実な企業活動(c) 研究開発、技術力向上、人材開発への継続的な取組みと、業容拡大のための戦略的投資の実施(d) ダイバーシティへの取組み強化と優秀な人材確保(e) グローバル人材育成のための制度・運用とグループ間人材交流の強化(f) 生産、販売、サービスの拠点の再編・再構築の検討・実施(g) 社内外業務におけるデジタルとアナログ(対面)の両立(h) 組織・人材の活性化、中堅層の底上げとシニア層の活用 (3) 目標とする経営指標当社グループは、株主の皆様への還元(配当または自己株式の取得)を充実させる一方で、高付加価値製品の開発や新規販売分野・地域の拡大、新規事業開発や戦略投資等にも積極的に経営資源を投下することにより、市場対応力のある企業として成長を続け、企業価値・株主価値を高めていくことを基本方針としております。経営指標としては、株主資本と負債のバランスを適切な水準に維持しつつ、(2)記載の中期経営計画を着実に推進することにより、中長期的には、自己資本利益率(ROE)を安定して8%以上確保できる事業構造の構築と、自己資本配当率(DOE)を安定して2.5%以上確保することを目標としております。
MD&A(経営者による分析)
3 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1) 経営成績等の状況の概要当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態、経営成績の状況a.当連結会計年度の概況当期の世界経済は、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大により急激に悪化し、一部の先進諸国において段階的な経済活動再開に向けた動きは見られたものの、各国における感染再拡大を受けて依然として厳しい状況が続いております。わが国経済も、2020年5月の緊急事態宣言の解除後は、徐々に経済活動再開の動きを見せておりましたが、2020年後半の大都市圏を中心とした感染再拡大により2021年1月には緊急事態宣言が再発出されるなど、先行き不透明感が強まっております。また、設備投資の動向を知るうえで先行指標の一つである機械受注統計の推移を見ても、2020年4~6月は9,147億円(前年同期比19.9%減)、7~9月は9,418億円(同15.0%減)、10~12月は10,703億円(同0.8%増)、1月は3,624億円、2月は3,425億円と、10~12月及び1月では一旦回復の兆しが見られたものの、2月は前年同月比で2.8%減となるなど、予断を許さない状況であります。このような環境下、当社グループは、新型コロナウイルス感染拡大防止への対応として、引き続き各セグメントが属する国の状況に応じて時差出勤や在宅勤務等を実施しながら、プラスチック成形関連のコアビジネスにおきまして、品質の向上、納期の確守、新製品の開発等、競争力強化によるマーケットシェアの拡大を図るとともに、電池、食品、化粧品等の新規販売分野の開拓・拡大に注力してまいりました。しかしながら、当連結会計年度における受注高は年度後半から徐々に回復傾向ではあるものの、前年同期比では49億8千5百万円減(同24.6%減)の152億4千7百万円、受注残高は前年同期比12億5千2百万円減(同21.0%減)の47億6百万円となりました。また、売上高につきましては、前年同期比44億9百万円減(同20.8%減)の167億8千7百万円となりました。損益面では、材料費を中心とした原価低減や諸経費の削減等に努めましたが、売上高の減少に伴う売上総利益の減少により、営業利益は前年同期比10億8千7百万円減(同68.2%減)の5億6百万円、経常利益は前年同期比10億4千2百万円減(同63.6%減)の5億9千7百万円となりました。特別損益では、固定資産売却益1百万円、投資有価証券売却益1百万円を特別利益に、固定資産除売却損2百万円、減損損失4百万円、投資有価証券評価損2百万円、子会社清算損3千6百万円を特別損失に計上し、更に法人税、住民税及び事業税3億3千7百万円、法人税等調整額マイナス7千3百万円を計上したこと等により、親会社株主に帰属する当期純利益は前年同期比7億6千7百万円減(同72.1%減)の2億9千6百万円となりました。 b.報告セグメント別の概況日本におきましては、新型コロナウイルスの感染状況は依然として収束の見通しが立たず、一服と再拡大を繰り返していることから経済活動再開の動きは緩やかで、日用雑貨や容器・物流関連は比較的堅調に推移したものの、自動車関連については引き続き低調であったことから、売上高は前年同期比27億円減(同18.8%減)の116億3千2百万円となりました。損益面では、売上高減少に伴う売上総利益の減少により、営業利益は前年同期比5億9千7百万円減(同38.5%減)の9億5千5百万円、セグメント利益(経常利益)は前年同期比5億8千5百万円減(同34.4%減)の11億1千5百万円となりました。東アジアにおきましては、米中貿易摩擦の長期化に加え、新型コロナウイルス感染拡大の収束に伴い中国国内では経済活動は回復傾向にあるものの、民間設備投資については回復するまでには至らず、売上高は前年同期比10億8千5百万円減(同19.1%減)の45億9千1百万円となりました。損益面では、操業度の低下に伴う製造固定費単価上昇による売上総利益率の低下(26.5%→20.9%)と売上高の減少に伴う売上総利益の減少等により、3億6百万円の営業損失(前年同期は1億3千8百万円の営業損失)、3億5千9百万円のセグメント損失(経常損失)(前年同期は1億6千1百万円の経常損失)となりました。東南アジアにおきましては、前年度後半から続くタイ、インドネシアの自動車関連を中心とした設備投資意欲の減退に加え、依然として新型コロナウイルスの感染拡大が続いている地域が多いことなどにより、売上高は前年同期比9億8千5百万円減(同40.9%減)の14億2千4百万円となりました。損益面では、売上総利益率の低下(33.4%→29.5%)と売上高の減少に伴う売上総利益の減少等により、営業損失が1億1千3百万円(前年同期は2億2千9百万円の営業利益)、セグメント損失(経常損失)が1億9百万円(前年同期は2億3千3百万円の経常利益)となりました。北中米におきましては、米中貿易摩擦の長期化及び新型コロナウイルス感染拡大に伴う経済活動の制限が続いていること等により引き続き低調に推移し、売上高は前年同期比1億2千3百万円減(同56.1%減)の9千7百万円となりました。損益面では、売上高の減少に伴う売上総利益の減少等により、営業損失が8千5百万円(前年同期は7千1百万円の営業損失)、セグメント損失(経常損失)が9千3百万円(前年同期は7千2百万円の経常損失)となりました。 なお、報告セグメントの売上高には、セグメント間の内部売上高を含んでおり、上記の金額には、消費税等は含まれておりません。 c.資産、負債及び純資産の状況流動資産は、前連結会計年度末に比べて、現金及び預金が増加しましたが、受取手形及び売掛金、商品及び製品、仕掛品、原材料及び貯蔵品が減少したこと等により7億8千5百万円減少し、157億7千1百万円となりました。固定資産は、前連結会計年度末に比べて、投資有価証券、繰延税金資産が増加しましたが、建物及び構築物、機械装置及び運搬具、リース資産が減少したこと等により1億6千9百万円減少し、51億4千万円となりました。この結果、総資産は、前連結会計年度末に比べて9億5千4百万円減少し、209億1千1百万円となりました。流動負債は、前連結会計年度末に比べて、短期借入金、その他の流動負債が増加しましたが、支払手形及び買掛金、1年内償還予定の社債、未払法人税等が減少したこと等により6億8千1百万円減少し、67億1千7百万円となりました。固定負債は、前連結会計年度末に比べて、社債、長期借入金、リース債務、退職給付に係る負債が減少したこと等により2億1千8百万円減少し、35億7千3百万円となりました。この結果、負債合計は、前連結会計年度末に比べて9億円減少し、102億9千万円となりました。純資産合計は、前連結会計年度末に比べて、その他有価証券評価差額金、利益剰余金が増加しましたが、自己株式が増加し、為替換算調整勘定が減少したこと等により5千4百万円減少し、106億2千1百万円となりました。 ② キャッシュ・フローの状況営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益が5億5千5百万円となり、減価償却費3億4千9百万円、支払利息6千8百万円、子会社清算損3千6百万円、売上債権の減少12億8千7百万円、たな卸資産の減少8億6千万円の収入要因が、保険解約益3千9百万円、仕入債務の減少4億9千2百万円、利息の支払額6千8百万円、法人税等の支払額4億9千4百万円等の支出要因を上回り、18億7千4百万円の収入超過(前年同期は19億1千3百万円の収入超過)となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出1億1千8百万円、ソフトウェアの取得による支出3千2百万円、子会社清算による支出1千5百万円、保険積立金の解約による収入4千1百万円等により、1億5千9百万円の支出超過(前年同期は2億1千5百万円の支出超過)となりました。財務活動によるキャッシュ・フローは、短期借入金の減少による支出5億2千7百万円、長期借入金の増加による収入5億円、社債の償還による支出2億3千7百万円、配当金の支払額2億1千2百万円等により、5億8千9百万円の支出超過(前年同期は6億3千4百万円の支出超過)となりました。上記結果に加えて、換算差額がマイナス9千4百万円となり、当連結会計年度末の現金及び現金同等物残高は、前連結会計年度末に比べて10億3千万円増加して、66億3千万円となりました。 ③ 生産、受注及び販売の状況a.生産実績当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。なお、北中米には生産拠点が存在しないため、記載しておりません。 セグメントの名称生産高(千円)前年同期比(%)日本10,329,804△18.0東アジア3,501,655△34.1東南アジア407,686△55.8合計14,239,146△24.4 (注) 1 セグメント間取引については、相殺消去しております。2 金額は販売価格によっております。3 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。 b.受注実績当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称受注高(千円)前年同期比(%)受注残高(千円)前年同期比(%)日本9,939,001△23.32,751,786△27.9東アジア3,936,815△25.41,626,176△14.4東南アジア1,247,938△33.7268,11826.3北中米123,29513.760,24998.4合計15,247,051△24.64,706,331△21.0 (注) 1 セグメント間取引については、相殺消去しております。2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。 c.販売実績当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称販売高(千円)前年同期比(%)日本11,021,761△17.6東アジア4,268,455△18.3東南アジア1,402,031△41.3北中米95,684△53.7合計16,787,932△20.8 (注) 1 セグメント間取引については、相殺消去しております。2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5経理の状況 1連結財務諸表(1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容a.経営成績受注高は年度後半から徐々に回復傾向ではあるものの年度全体では前年同期比24.6%減、売上高は前年同期比20.8%減となりました。日本セグメントにおきましては、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて経済活動が停滞する中、日用雑貨や容器・物流関連分野は比較的堅調に推移しましたが、自動車関連分野を中心に総じて設備投資は低調に推移しました。東アジアセグメントにおきましては、VRレンズ等の光学関連分野は堅調に推移しましたが、中国では米中貿易摩擦の長期化に加え、新型コロナウイルスの感染拡大の収束により経済活動が再開されたものの、民間設備投資が回復するまでには至らず、電気自動車(EV)向けのリチウムイオン電池関連等は低調でありました。東南アジアセグメントにおいては、前年度後半からASEANの自動車産業の主力であるタイ、インドネシアでの設備投資意欲が減退していることに加え、新型コロナウイルスの感染拡大が収束せず経済活動の制限が続く地域が多いことから、民間設備投資は減退いたしました。また、北中米セグメントにおいても、米中貿易摩擦の長期化、新NAFTAの発効遅れ等の輸入制限措置に加え新型コロナウイルス感染拡大の影響等により低調に推移しました。売上総利益率は、全てのセグメントにおいて、主に材料費を中心とした原価低減並びに変動諸経費の削減等に努め、北中米では、前年度30.8%→当年度33.1%と2.3%改善しましたが、他のセグメントにおきましては、操業度の低下に伴う製造固定費単価の上昇等をカバーするまでには至らず、日本では、前年度28.0%→当年度27.0%と若干の低下、東アジアでは、前年度26.5%→当年度20.9%と5.6%低下、東南アジアでは、前年度33.4%→当年度29.5%と3.9%低下しました。販売費及び一般管理費は、国内、海外ともに人件費や諸経費の削減等に努め、前年同期比で14.5%減少しました。営業外損益全体では、保険金解約返戻金3千9百万円、助成金収入4千8百万円等の計上により9千万円の利益(前年同期は4千5百万円の利益)となりました。特別損益全体では、子会社清算損3千6百万円等の計上により4千2百万円の損失(前年同期は3百万円の利益)となりました。また、法人税、住民税及び事業税3億3千7百万円、法人税等調整額マイナス7千3百万円を計上し、海外子会社の損益の内、非支配株主に帰属する損失として5百万円を計上したことにより、親会社株主に帰属する当期純利益は前年同期比7億6千7百万円減(同72.1%減)の2億9千6百万円となりました。 b.財政状態当社グループの経常運転資金(売上債権+たな卸資産-仕入債務)は、概ね月商の4~5か月程度であり、機械製造業として適正であると考えております。現預金残高は、大型案件の受注や売上時期が必ずしも毎月一定額とはならない当社の事業形態を考慮して、概ね月商の2~3か月程度を適正水準としております。また、海外子会社においては、資金の現地調達事情や緊急時の手元流動性をある程度考慮するようにしております。ただし、当年度においては、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受けて手元流動性を重視し、通常期より現預金残高を増額しております。また、受注高及び売上高の減少に伴い経常運転資金が減少したことにより、有利子負債(短期借入金及び社債)が減少しております。現在の各勘定科目の水準は、現状の受注状況や、効率性と安全性の両面から考えると適正であると判断しており、今後も自己資本比率45%程度、現預金は月商の2~3か月程度、有利子負債は月商の4か月程度をひとつの目途値と考えております。当社は、今後もたな卸資産の削減、売掛金の早期回収等により営業キャッシュ・フローの拡大を図るとともに、事業投資は営業活動によるキャッシュ・フローの収入超過額の枠内とすることを原則といたしますが、株主価値を持続的に向上させるため、新規事業開発や海外展開、戦略投資等には積極的な投資を実施していく予定です。一時的に営業活動によるキャッシュ・フローの収入超過額が不足する資金需要については、事業投資資金は長期借入金や社債により、運転資金は短期借入金により安定的に調達することを基本方針としております。また、現時点では具体的な予定はありませんが、大型の設備投資やM&A等の戦略投資の際には、エクイティファイナンスも今後は選択肢の一つとして検討する可能性があります。 c.経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 「第2事業の状況 1経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (3)目標とする経営指標」に記載のとおり、当社グループは、中長期的には、自己資本利益率(ROE)を安定して8%以上確保できる事業構造の構築と、自己資本配当率(DOE)を安定して2.5%以上確保することを目標しております。当連結会計年度におきましては、自己資本比率(前連結会計年度47.9%→49.9%)は改善いたしましたが、売上高の減少による売上総利益の減少等により収益性(売上高当期純利益率:前連結会計年度5.2%→1.7%)が低下し、自己資本利益率(ROE)は2.8%と前連結会計年度の10.6%と比較して7.8%低下いたしました。配当については、中長期的な需要予測や自己資本配当率を安定して確保する観点から1株当たり年間30.0円(中間配当15.0円、期末配当15.0円)の配当を実施することにより、自己資本配当率(DOE)は2.0%(前年度は2.1%)となりました。 中長期的な目標の達成に向け、適正な販売価格の維持と製造工程における業務効率化並びに中期経営計画、優先的な対処課題の着実な推進により、継続的な企業価値の向上と事業体質の更なる強化に努めてまいります。