6382

トリニティ工業(6382)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

機械 機械

事業の概要

  • 設備製造販売
    トリニティ工業は、トヨタ自動車を主要な関係会社とし、工場などで使われる前処理装置、塗装ブース、乾燥炉といった設備を製造・販売しています。これらの設備は、自動車メーカーの生産ラインに不可欠であり、主に自動車業界の設備投資需要に支えられています。
  • 自動車部品製造販売
    同社は、自動車の内装に使われるセンタークラスターパネル、コンソールパネル、ドアスイッチベースなどの部品も製造・販売しています。これらの部品は、自動車の機能性やデザインに直結し、自動車メーカーへの供給を通じて収益を得ています。
  • 多角的な事業展開
    設備部門と自動車部品部門という二つの柱で事業を展開しており、それぞれが異なる製品を提供することで、収益源を分散させています。これにより、特定の市場の変動リスクを軽減し、安定した経営基盤を構築しています。
出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
  • 設備事業
    この部門は、工場で使用される前処理装置、塗装ブース、乾燥炉、塗装機などの製造・販売を主な業務としています。最新年度の売上高は約299.03億円、営業利益は約38.79億円と、同社の稼ぎ頭であり、主に自動車メーカーの設備投資需要に支えられています。
  • 自動車部品事業
    この部門では、自動車の内装に使われるセンタークラスターパネル、コンソールパネル、ドアスイッチベースなどの部品を製造・販売しています。最新年度の売上高は約103.14億円、営業利益は約13.05億円であり、設備事業に次ぐ収益の柱として、自動車メーカーへの供給を通じて収益を上げています。
  • 二つの事業のバランス
    トリニティ工業は、設備事業と自動車部品事業の二つの主要な事業セグメントで構成されています。設備事業が全体の売上と利益の大部分を占める一方で、自動車部品事業も安定した収益源となっており、異なる市場ニーズに対応することで事業リスクを分散し、安定的な経営を目指しています。
2025-03 セグメント別業績
セグメント区分売上(億)営業利益(億)営業利益率
Equipment 事業 299 39 13.0%
AutomobileParts 事業 103 13 12.7%
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2026|262 文字
3【事業の内容】 当社の企業集団は、トヨタ自動車㈱(その他の関係会社)、当社、子会社10社及び関連会社4社で構成され、設備及び自動車部品の製造、販売を主な業務としております。 当グループの事業に係る位置づけ並びにセグメントとの関連は、次のとおりであります。事業区分主要製品設備部門前処理装置、電着塗装装置、塗装ブース、空調装置、乾燥炉、熱処理炉、塗装機・塗装システム等自動車部品部門センタークラスターパネル、コンソールパネル、ドアスイッチベース、ステアリングホイール、ロッカーモール等 事業の系統図は、次のとおりであります。

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 弱い
原材料価格の上昇を製品価格への反映や歩留り向上で対応しているため。
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 技術
自動車塗装設備・装置、自動車内外装部品の新加飾方法、材料、意匠開発などの技術。
顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい 高い(依存)
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか シクリカル
設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか 混合
会社が挙げる主要リスク:経済状況(自動車業界の販売台数・設備投資計画) / 原材料価格の変動(樹脂材料、鉄鋼材料など) / 為替レートの変動
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 4 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

トリニティ工業は、特定の強力なブランド、特許ポートフォリオ、または規制ライセンスによる明確な無形資産の優位性は、公開情報からは確認できません。事業内容は主に産業用ロボットの周辺機器や自動化装置の開発・製造であり、これらは技術革新に依存しますが、特許による独占的な優位性は限定的と考えられます。

スイッチングコスト★☆☆☆☆
根拠:弱い乗り換えの手間・コスト

産業用ロボットの周辺機器や自動化装置は、一度導入すると既存の生産ラインとの連携やオペレーターの習熟度から、他社製品への切り替えには一定のコストや手間が発生する可能性があります。しかし、顧客が乗り換えによって被る損失が極めて大きい、といったレベルのスイッチング・コストは現時点では確認できません。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

トリニティ工業の事業モデルは、ユーザー数の増加が製品やサービスの価値を直接的に高めるネットワーク効果を生み出す構造ではありません。顧客は個別の生産ラインの効率化のために製品を導入するため、他社の導入状況が自社の利用価値に影響を与えることはありません。

コスト優位★☆☆☆☆
根拠:弱い同じ物を安く作れる

産業用ロボット周辺機器の製造においては、部品調達、生産効率、サプライチェーン管理などがコスト競争力に影響を与えます。トリニティ工業が構造的に競合他社よりも大幅に低いコストで生産・提供できるという明確な証拠は現時点では見当たりません。規模の経済によるコスト削減の可能性はありますが、突出した優位性とは言えません。

規模の経済★★☆☆☆
根拠:中程度規模が参入障壁になる

産業用ロボット周辺機器市場において、トリニティ工業は一定のシェアを有していると考えられますが、市場全体を支配するような寡占状態にあるとは言えません。しかし、長年の事業経験と顧客基盤により、一定の規模の経済による効率性は享受している可能性があります。市場規模に対して最適な少数寡占状態とは言えませんが、一定の存在感はあります。

  • トヨタグループとの連携
    トヨタ自動車を「その他の関係会社」と位置付けており、この強固な関係は、設備部門および自動車部品部門の両方において安定した取引基盤を提供していると考えられます。主要顧客との密接な連携は、事業の安定性と成長に寄与します。
  • 環境技術とデジタル技術の融合
    CO2削減や水資源保全に貢献する環境技術に加え、IoTやAIを活用した設備モニタリングシステム、火災予防ソリューションなど、デジタル技術を取り入れた製品開発を進めています。これにより、自動車メーカーだけでなく建設機械メーカーなど幅広い顧客から高い評価を得ており、技術的な競争優位性を確立しています。
  • 「熱・水・空気」の総合エンジニアリング力
    長年にわたり培ってきた「熱・水・空気」に関する総合的なエンジニアリング技術が、同社の強みです。この技術力は、塗装設備や空調装置、乾燥炉といった幅広い製品に応用され、顧客の多様なニーズに応えることを可能にしています。
出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

  • 持続可能な社会への貢献
    カーボンニュートラルやサーキュラーエコノミーの実現に向け、設備部門と自動車部品部門の両方で環境技術の開発・提供を強化しています。特に設備部門では、環境コンサルティングにも取り組み、顧客の脱炭素経営を支援することで、社会的な価値創出と事業成長を目指しています。
  • たゆまぬ技術革新の推進
    環境技術とデジタル技術を両輪として、製造現場の変革を促す技術開発とモノづくり革新を進めています。Trinity Technical Solution Center(TTSC)を拠点に、顧客やパートナーとの共創を通じて新たな価値を創出し、自動車部品部門でも自動化・省人化やスマートファクトリー化により生産性向上を図ります。
  • 持続的成長に向けた基盤強化
    安全最優先の姿勢を基本とし、防火対策や事業継続計画(BCP)の徹底により、安定した供給責任を果たすことを重視しています。また、デジタル技術を活用した企業変革、人材育成への投資、働きやすい職場環境の整備、コンプライアンス強化を通じて、経営基盤を一層強化し、中期経営計画の達成を目指します。
出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】(1)会社の経営の基本方針 当社は、「信頼と創造」の社是のもとに① 世界規模での経営基盤を強化し、環境の変化に柔軟に対応して着実に成長する。② 相互信頼に基づき、個人の創造力とチームワークの強みを最大限に発揮する企業風土を作る。③ 各国、各地域に根ざした事業活動を通じて、産業・経済・文化の発展に貢献する。④ 時代を先取りした研究と開発に努め、物づくりの技術を高めることにより、お客様に満足して頂ける魅力溢れる商品を提供する。⑤ クリーンで公正な企業活動を実践し、安全で魅力的な商品の提供を通して、住みよい地球と豊かな社会作り に貢献する。ことを経営理念としております。 (2)目標とする経営指標 当社は、株主重視の視点、経営効率の評価基準として総資産利益率(ROA)や自己資本利益率(ROE)、売上高営業利益率を意識した経営を進めていく考えであります。 (3)経営環境 当連結会計年度における我が国経済は、個人消費は持ち直しの動きがみられ、緩やかな回復傾向となっております。しかしながら、アメリカの政策動向、金融資本市場の変動、物価上昇および中東情勢の影響などにより、景気の先行きは依然として不透明な状況が継続しております。 (4)対処すべき課題 当社は、「熱・水・空気」の総合エンジニアリング会社として、技術力とモノづくりの力を競争力の源泉とし、「テクノロジーで地球にやさしい未来へ」を掲げ、カーボンニュートラルやサーキュラーエコノミーなど持続可能な地球・社会の実現に向けた価値提供に取り組んでまいりました。 当社を取り巻く事業環境は、これまでにも増して激しく変化しております。日本国内では、賃金上昇とインフレの相互作用に加え、為替変動の影響も重なり、物価上昇が続いております。一方で、慢性的な人手不足はさらに進み、企業には一層の生産性向上が求められております。また世界に目を向けますと、主要国におけるEV政策の見直し、地政学的緊張の高まりや米国による関税政策の継続などにより、先行き不透明な状況が続いております。 設備部門では、CO2削減・水資源保全に貢献する環境技術に加え、IoT・AIを活用した設備モニタリングシステムや火災予防ソリューションなど、デジタル技術を取り入れた製品の開発・提供を進めてまいりました。これらの技術は自動車メーカーのみならず、建設機械メーカーなど幅広いお客様から高い評価をいただいております。自動車部品部門では、限量経営に加え、自働化・省人化や工程改善を通じて、生産性向上および品質安定化を進めてまいりました。また、廃プラスチックの排出量削減、およびリサイクル推進による再生材の利用率向上に取り組んでまいりました。 これらの成果を踏まえ、さらなる成長に向けて、当社は次の課題に重点的に取り組んでまいります。 ① 持続可能な社会への更なる貢献 お客様のカーボンニュートラルやサーキュラーエコノミーの実現に向け、設備部門・自動車部品部門の双方で社会に必要とされる環境技術の開発・提供を進めてまいります。設備部門では、ハード・ソフトウェアに加え、お客様の脱炭素経営に貢献する環境コンサルティングへの取り組みを進めてまいります。自動車部品部門においても、お客様や仕入先様との連携を強化し、より環境負荷の少ない技術開発・モノづくりに取り組んでまいります。 ② たゆまぬ技術革新 環境技術とデジタル技術の両輪で、製造現場の景色を変える技術開発・モノづくり革新を推進してまいります。また、Trinity Technical Solution Center(TTSC)は技術の未来を切り拓く拠点として、お客様や社外パートナーとの共創を通じ、新たな価値を創出してまいります。自動車部品部門においても、自働化・省人化の推進、新技術導入、スマートファクトリー化への取り組みを通じ、生産性のさらなる向上を図ってまいります。 ③ 持続的成長に向けた基盤強化 安全最優先の姿勢を基本とし、防火対策やBCPへの取り組みを徹底することで、供給責任の確実な遂行に努めてまいります。また、デジタル技術を活用した会社の変革をさらに推進するとともに、成長を担う人への投資、健康でイキイキと働ける職場づくり、そしてコンプライアンスを重視した職場風土づくりを通じて、経営基盤の一層の強化に取り組んでまいります。 当社は、これらの取り組みを通じて、2026年4月に公表した中期経営計画の達成に向け、技術力・人材力・現場力を高め続け、付加価値創出と持続的な成長を実現し、企業価値の一層の向上に努めてまいります。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】(1)会社の経営の基本方針 当社は、「信頼と創造」の社是のもとに① 世界規模での経営基盤を強化し、環境の変化に柔軟に対応して着実に成長する。② 相互信頼に基づき、個人の創造力とチームワークの強みを最大限に発揮する企業風土を作る。③ 各国、各地域に根ざした事業活動を通じて、産業・経済・文化の発展に貢献する。④ 時代を先取りした研究と開発に努め、物づくりの技術を高めることにより、お客様に満足して頂ける魅力溢れる商品を提供する。⑤ クリーンで公正な企業活動を実践し、安全で魅力的な商品の提供を通して、住みよい地球と豊かな社会作り に貢献する。ことを経営理念としております。 (2)目標とする経営指標 当社は、株主重視の視点、経営効率の評価基準として総資産利益率(ROA)や自己資本利益率(ROE)、売上高営業利益率を意識した経営を進めていく考えであります。 (3)経営環境 当連結会計年度における我が国経済は、個人消費は持ち直しの動きがみられ、緩やかな回復傾向となっております。しかしながら、アメリカの政策動向、金融資本市場の変動、物価上昇および中東情勢の影響などにより、景気の先行きは依然として不透明な状況が継続しております。 (4)対処すべき課題 当社は、「熱・水・空気」の総合エンジニアリング会社として、技術力とモノづくりの力を競争力の源泉とし、「テクノロジーで地球にやさしい未来へ」を掲げ、カーボンニュートラルやサーキュラーエコノミーなど持続可能な地球・社会の実現に向けた価値提供に取り組んでまいりました。 当社を取り巻く事業環境は、これまでにも増して激しく変化しております。日本国内では、賃金上昇とインフレの相互作用に加え、為替変動の影響も重なり、物価上昇が続いております。一方で、慢性的な人手不足はさらに進み、企業には一層の生産性向上が求められております。また世界に目を向けますと、主要国におけるEV政策の見直し、地政学的緊張の高まりや米国による関税政策の継続などにより、先行き不透明な状況が続いております。 設備部門では、CO2削減・水資源保全に貢献する環境技術に加え、IoT・AIを活用した設備モニタリングシステムや火災予防ソリューションなど、デジタル技術を取り入れた製品の開発・提供を進めてまいりました。これらの技術は自動車メーカーのみならず、建設機械メーカーなど幅広いお客様から高い評価をいただいております。自動車部品部門では、限量経営に加え、自働化・省人化や工程改善を通じて、生産性向上および品質安定化を進めてまいりました。また、廃プラスチックの排出量削減、およびリサイクル推進による再生材の利用率向上に取り組んでまいりました。 これらの成果を踏まえ、さらなる成長に向けて、当社は次の課題に重点的に取り組んでまいります。 ① 持続可能な社会への更なる貢献 お客様のカーボンニュートラルやサーキュラーエコノミーの実現に向け、設備部門・自動車部品部門の双方で社会に必要とされる環境技術の開発・提供を進めてまいります。設備部門では、ハード・ソフトウェアに加え、お客様の脱炭素経営に貢献する環境コンサルティングへの取り組みを進めてまいります。自動車部品部門においても、お客様や仕入先様との連携を強化し、より環境負荷の少ない技術開発・モノづくりに取り組んでまいります。 ② たゆまぬ技術革新 環境技術とデジタル技術の両輪で、製造現場の景色を変える技術開発・モノづくり革新を推進してまいります。また、Trinity Technical Solution Center(TTSC)は技術の未来を切り拓く拠点として、お客様や社外パートナーとの共創を通じ、新たな価値を創出してまいります。自動車部品部門においても、自働化・省人化の推進、新技術導入、スマートファクトリー化への取り組みを通じ、生産性のさらなる向上を図ってまいります。 ③ 持続的成長に向けた基盤強化 安全最優先の姿勢を基本とし、防火対策やBCPへの取り組みを徹底することで、供給責任の確実な遂行に努めてまいります。また、デジタル技術を活用した会社の変革をさらに推進するとともに、成長を担う人への投資、健康でイキイキと働ける職場づくり、そしてコンプライアンスを重視した職場風土づくりを通じて、経営基盤の一層の強化に取り組んでまいります。 当社は、これらの取り組みを通じて、2026年4月に公表した中期経営計画の達成に向け、技術力・人材力・現場力を高め続け、付加価値創出と持続的な成長を実現し、企業価値の一層の向上に努めてまいります。
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー (以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度における我が国経済は、個人消費は持ち直しの動きがみられ、緩やかな回復傾向となっております。しかしながら、アメリカの政策動向、金融資本市場の変動、物価上昇および中東情勢の影響などにより、景気の先行きは依然として不透明な状況が継続しております。 こうした事業環境のもと、当社グループにおきましては、お客様のカーボンニュートラルおよびサーキュラーエコノミーの実現に積極的に貢献するとともに、設備部門では、既受注プロジェクトの着実な遂行、塗装機器の収益拡大、非自動車産業への販売拡大、新製品の開発に取り組んでまいりました。自動車部品部門では、大型成形品の生産拡大等を通じてお客様のニーズに応えるとともに、異業種を含む新たな領域への拡大や変種変量に強い柔軟な生産体制の構築に取り組んでまいりました。 これらの施策を着実に進めてまいりましたが、当社グループの当連結会計年度の売上高は389億6千万円と前年同期に比べ12億5千6百万円(3.1%減)の減収となりました。 営業利益は31億9千万円と前年同期に比べ5千4百万円(1.7%減)の減益、経常利益は37億2千8百万円と前年同期に比べ2億6百万円(5.9%増)の増益、親会社株主に帰属する当期純利益は26億8千8百万円と前年同期に比べ2億8千5百万円(11.9%増)の増益となりました。 セグメントの業績は、次のとおりであります。 ・設備部門 設備部門は、塗装設備納入等の減少により売上高は293億7千1百万円と前年同期に比べ5億3千1百万円(1.8%減)の減収、営業利益は41億5千5百万円と前年同期に比べ2億7千7百万円(7.1%増)の増益となりました。 ・自動車部品部門 自動車部品部門は、内装部品及び外装部品の生産・販売の減少により売上高は95億8千8百万円と前年同期に比べ7億2千5百万円(7.0%減)の減収、営業利益は10億5千9百万円と前年同期に比べ2億4千5百万円(18.8%減)の減益となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、99億9千2百万円となり、前連結会計年度末より19億5千8百万円(前年同期比24.4%増)増加となりました。各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。(営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果獲得した資金は50億9千4百万円(前年同期は営業活動の結果使用した資金28億8百万円)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益37億2千8百万円、売上債権の減少額19億6千3百万円、減価償却費13億2千9百万円、仕入債務の減少額12億3千3百万円によるものであります。(投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は18億3千2百万円(前年同期比60.8%減)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出28億5千7百万円、定期預金の預入による支出4億6千万円、定期預金の払戻による収入15億2千6百万円によるものであります。(財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は13億7千8百万円(前年同期比36.1%増)となりました。これは主に、配当金の支払額10億6千3百万円によるものであります。 ③ 生産、受注及び販売の状況a.生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称生産高(千円)前年同期比(%)設備部門29,371,976△1.8自動車部品部門9,588,420△7.0合計38,960,397△3.1(注)1 金額は、販売価格によっております。2 当社は受注生産を主としておりますので、本表は販売実績と同一のものを掲げております。 b.受注実績 当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称受注高(千円)前年同期比(%)受注残高(千円)前年同期比(%)設備部門29,898,9316.79,943,79610.1自動車部品部門9,588,420△7.0--合計39,487,3523.09,943,79610.1(注) 金額は、販売価格によっております。 c.販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称販売高(千円)前年同期比(%)設備部門29,371,976△1.8自動車部品部門9,588,420△7.0合計38,960,397△3.1(注) 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合 相手先前連結会計年度当連結会計年度販売高(千円)割合(%)販売高(千円)割合(%)豊田通商株式会社7,313,07318.29,933,80025.5株式会社豊通マシナリー7,904,20019.77,326,83518.8トヨタ自動車株式会社1,243,4463.11,114,9712.9 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。 当社グループの連結財務諸表の作成にあたっては、当連結会計年度における財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を与えるような見積り、予測を必要としております。当社グループは、過去の実績値や状況を踏まえ合理的と判断される前提に基づき、継続的に見積り、予測を行っております。そのため実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容a.財政状態の分析 当連結会計年度末における総資産は、3.9%増加し、441億1千9百万円となりました。要因については、次のとおりであります。(資産) 流動資産は、前連結会計年度末に比べて2.7%減少し、250億3百万円となりました。これは主に、現金及び預金が8億7千7百万円増加した一方、受取手形、売掛金及び契約資産が10億3千万円減少、電子記録債権が9億1百万円減少したことによります。 固定資産は、前連結会計年度末に比べて14.0%増加し、191億1千5百万円となりました。これは主に、建設仮勘定が38億9千5百万円減少した一方、建物及び構築物(純額)が39億5千1百万円増加、投資有価証券が10億4百万円増加したことによります。 (負債) 流動負債は、前連結会計年度末に比べて12.8%減少し、69億6千6百万円となりました。これは主に、契約負債が2億4千7百万円増加した一方、支払手形及び買掛金が10億8千9百万円減少、電子記録債務が1億2千5百万円減少したことによります。 固定負債は、前連結会計年度末に比べて20.5%増加し、19億1千6百万円となりました。これは主に、繰延税金負債が2億4千5百万円増加、退職給付に係る負債が7千9百万円増加したことによります。 この結果、負債合計は、前連結会計年度末に比べて7.3%減少し、88億8千2百万円となりました。 (純資産) 純資産合計は、前連結会計年度末に比べて7.2%増加し、352億3千6百万円となりました。これは主に、その他有価証券評価差額金が5億9千7百万円増加したことによります。 b.経営成績の分析 事業全体の状況 当連結会計年度の売上高は389億6千万円と前年同期に比べ12億5千6百万円(3.1%減)の減収となりました。 営業利益は31億9千万円と前年同期に比べ5千4百万円(1.7%減)の減益、売上高営業利益率は8.2%となりました。 営業外収益は、前年同期に比べ持分法による投資利益が3億3百万円増加となったことなどにより、前年同期に比べ2億2千1百万円(61.3%増)増加し5億8千3百万円となりました。 営業外費用は、支払補償費が1千9百万円減少したことなどにより、前年同期に比べ4千万円(47.2%減)減少し4千5百万円となりました。 以上の結果、経常利益は37億2千8百万円と前年同期に比べ2億6百万円(5.9%増)の増益、親会社株主に帰属する当期純利益は26億8千8百万円と前年同期に比べ2億8千5百万円(11.9%増)の増益となりました。 c.資本の財源及び資金の流動性についての分析1)キャッシュ・フロー 当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。2)資金需要 当社グループの資金需要の主なものは、設備投資などの長期資金及び製造費用、販売費及び一般管理費等の運転資金であります。3)財務政策 当社グループは長期資金、運転資金ともに内部資金により充当し、不足が生じた場合は借入により資金調達することとしております。 d.経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、株主重視の視点、経営効率の評価基準として総資産利益率(ROA)や自己資本利益率(ROE)、売上高営業利益率を重要な指標として位置付けております。当連結会計年度における「総資産利益率(ROA)」は6.2%(前年同期比0.7%増加)、「自己資本利益率(ROE)」は8.0%(前年同期比0.3%増加)、「売上高営業利益率」は8.2%(前年同期比0.1%増加)となりました。引き続きこれらの指標につきましては、改善されるよう取り組んでまいります。

事業リスク

  • 経済状況の変動
    主要な取引先である自動車業界の販売台数や設備投資計画は、トリニティ工業の業績に大きな影響を与えます。景気後退や自動車市場の低迷は、設備投資の抑制や部品需要の減少につながり、収益悪化のリスクがあります。
  • 原材料価格の変動
    樹脂材料や鉄鋼材料など、製品の製造に必要な原材料の価格は、国際商品市況の影響を受けて大きく変動します。原材料価格の高騰は、製造コストの増加を招き、製品価格への転嫁が難しい場合には利益率を圧迫する可能性があります。
  • 為替レートの変動
    海外取引や海外子会社の財務諸表の円換算において、為替レートの変動は収益に影響を与えます。円高は海外売上高の円換算額を減少させ、収益を圧迫するリスクがあるため、為替予約取引などを活用してリスク低減に努めています。
出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2026|1,030 文字
3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関連する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。① 経済状況 当社グループの取引の重要な部分を占める自動車業界の販売台数及び設備投資計画は当社グループの経営成績と財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、ステークホルダーの期待に応える環境負荷の低い・競争力のある設備の開発と自動車業界外への販売拡大に取り組んでおります。② 原材料価格の変動 当社グループの調達コストの中で大きな割合を占める樹脂材料や鉄鋼材料をはじめとする原材料の価格は、国際商品市況の影響を受けて大きく変動することがあります。原材料価格の動向は、当社グループの経営成績と財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、原材料価格の上昇については、製品価格への反映や歩留り向上によって材料コストの低減を図っております。③ 為替レートの変動 為替レートの変動は、当社グループの海外との取引の円換算額及び連結財務諸表作成時における海外子会社の外貨建財務諸表の円換算額等に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、海外商流の適正化を図り、為替レートの影響を極力低減するとともに、必要に応じて為替予約取引を利用することで、将来の為替変動リスクを回避するよう努めております。④ 地震等の災害発生にともなうリスク 当社グループは、製造ラインの中断による影響を最小限にするために、定期的な設備点検等をおこなっておりますが、大規模な災害が発生した場合、生産活動が停止し、経営成績と財務状況に重要な影響を与える可能性があります。 当社グループでは、大規模な災害を想定し、安全対策や事業継続・早期復旧のために事業継続計画(BCP)を策定しております。⑤ 感染症等の異常事態リスク 当社グループは、感染症等の拡大が想定を超える規模で発生し、事業運営が困難になった場合、当社グループの財政状態や経営成績等に大きな影響を与える可能性があります。 当社グループでは、感染症等流行時の対応について、感染予防の観点から基本方針や対応マニュアルを策定し、必要な予防および感染対策を推進していきます。

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