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SANKYO(6417)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

機械 機械

事業の概要

  • 主力は遊技機事業
    SANKYOグループは、パチンコ機、パチスロ機の製造販売を主軸として収益を上げています。これには、遊技機本体だけでなく、関連部品の販売やロイヤリティ収入も含まれます。長年にわたり培ってきた開発力とブランド力で、市場での存在感を確立しています。
  • 補給機器とその他事業
    パチンコホール向けの玉補給装置やカードシステム機器、ホール設備周辺機器の販売も行っています。これにより、遊技機と合わせてホール運営に必要な幅広いサービスを提供し、顧客との関係を強化しています。また、不動産賃貸収入や一般成形部品販売といった多角的な事業も展開しています。
  • グループ会社による事業分担
    SANKYOグループは、持株会社である株式会社SANKYOを中心に、子会社6社と関連会社1社で構成されています。各子会社は、パチンコ機やパチスロ機の開発・製造、関連部品の供給など、それぞれの専門分野でグループ全体の事業を支え、効率的な運営体制を構築しています。
出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
  • パチンコ機関連事業
    SANKYOグループの主要な稼ぎ頭であり、2023年度の売上高は1,077.25億円、営業利益は438.15億円と、最も大きな収益を上げています。パチンコ機の製造販売、関連部品販売、ロイヤリティ収入が含まれ、長年にわたり業界トップクラスのシェアを誇っています。多種多様な商品展開と人気シリーズ機の創出により、継続的にファンとパーラーから支持されています。
  • パチスロ機関連事業
    2023年度の売上高は634.62億円、営業利益は356.86億円で、パチンコ機事業に次ぐ収益源です。パチスロ機の製造販売、関連部品販売、ロイヤリティ収入が主な内容です。スマートパチスロ機の登場以降、市場が堅調に推移しており、SANKYOグループはアライアンス強化やヒットタイトルの創出を通じて、パチンコ市場と同様に存在感のあるポジションの確立を目指しています。
  • 補給機器関連事業
    2023年度の売上高は201.61億円、営業利益は14.63億円です。パチンコ・パチスロ補給装置、カードシステム機器、ホール設備周辺機器の販売、および関連ロイヤリティ収入が含まれます。遊技機と合わせてワンストップサービスを提供できる体制を強みとし、パーラーのニーズに応えることで、グループ全体の事業を多角的に支えています。
2025-03 セグメント別業績
セグメント区分売上(億)営業利益(億)営業利益率
PachinkoMachinesBusiness 地域 1,077 438 40.7%
PachislotMachinesBusiness 地域 635 357 56.2%
BallBearingSupplySystemsBusiness 地域 202 15 7.3%
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2026|466 文字
3 【事業の内容】(1) 当社の企業集団は株式会社SANKYO(当社)及び子会社6社(当連結会計年度末現在)並びに関連会社1社で構成されております。当社グループが営んでいる事業内容、主な関係会社の当該事業に係わる位置付けは次のとおりであります。なお、セグメントと同一の区分であります。 区分事業内容会社名パチンコ機関連事業パチンコ機、パチンコ機ゲージ盤の製造販売、関連部品販売及びパチンコ機関連ロイヤリティー収入㈱SANKYO、㈱三共エクセル、㈱ビスティ、㈱ジェイビー、㈱三共プランニング、エンビジョン㈱、SANKYO IZM㈱パチスロ機関連事業パチスロ機の製造販売、関連部品販売及びパチスロ機関連ロイヤリティー収入補給機器関連事業パチンコ・パチスロ補給装置、カードシステム機器、ホール設備周辺機器販売及び補給機器関連ロイヤリティー収入㈱SANKYO、㈱三共エクセルその他不動産賃貸収入、一般成形部品販売その他㈱SANKYO、㈱三共エクセル、エンビジョン㈱、SANKYO IZM㈱ (2) 事業の主たる系統図は次のとおりであります。

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 中程度
人気が長続きする商品を厳選導入する機運が強く、商品競争力強化が求められるため
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 規制
遊技機の開発、製造及び販売には「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律」など様々な法規制・基準がある
顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい 高い(依存)
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか 中程度
設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか 混合
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 高い
会社が挙げる主要リスク:市場環境の変化と需要の縮小 / 法的規制の変更 / 知的財産権を巡る係争
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 6 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産★☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

パチンコ・パチスロ遊技機に関する知的財産権(特許、意匠等)は存在するが、競合他社も同様の権利を保有しており、模倣や代替技術の出現リスクがある。ブランド力は一定程度あるものの、強力な無形資産とまでは言えない。

スイッチングコスト★☆☆☆☆
根拠:弱い乗り換えの手間・コスト

遊技場(ホール)側は、設置機種の入れ替えに一定のコスト(導入費用、レイアウト変更等)がかかるが、新規性の高い機種や人気機種への入れ替えインセンティブも強く、スイッチング・コストは限定的。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

パチンコ・パチスロ遊技機事業には、ユーザー数が増えることで価値が増すようなネットワーク効果は基本的に存在しない。

コスト優位★☆☆☆☆
根拠:弱い同じ物を安く作れる

量産効果によるコスト削減は期待できるが、部品調達や製造プロセスにおいて、競合他社と比較して構造的なコスト優位性を確立しているとは言えない。研究開発費や販管費の効率性も標準的。

規模の経済★★★☆☆
根拠:中程度規模が参入障壁になる

パチンコ・パチスロ遊技機市場は、大手メーカーが一定のシェアを占める寡占市場であり、SANKYOは主要プレイヤーの一つ。市場規模に対して最適な少数寡占の恩恵を受けている側面はあるが、市場全体が縮小傾向にある点は留意が必要。

  • 業界トップクラスのシェア
    SANKYOはパチンコ機関連事業において長年にわたり業界トップクラスの販売シェアを維持しており、これは強力なブランド力と市場での信頼性を示しています。多様な商品展開と人気シリーズ機の創出により、ファンとパーラー(パチンコ店)からの継続的な支持を得ています。
  • 独創的な商品開発力
    社是である「創意工夫」の精神に基づき、他社が追随できないような独創的な遊技機を開発・提供しています。これにより、市場のニーズを捉え、新しい遊び方を提案することで、競争の激しい遊技機市場において優位性を確立しています。開発には1~2年を要するため、長期的な視点での開発力が強みです。
  • ワンストップサービス体制
    遊技機の提供だけでなく、補給機器の販売、内装施工など、パチンコホールの運営に必要な様々な製品やサービスをワンストップで提供できる体制を整えています。これにより、パーラーの多様なニーズに柔軟に対応し、顧客にとっての利便性を高めることで、他社との差別化を図っています。
出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

  • 遊技機関連事業への集中
    SANKYOグループは、高い収益性が見込めるパチンコ機関連事業、パチスロ機関連事業、補給機器関連事業に経営資源を集中投入しています。これにより、遊技産業全体の活性化と持続的な企業価値の向上を目指し、リーディングカンパニーとしての使命を果たすことを基本理念としています。
  • 商品競争力の強化とコスト削減
    パチンコ機・パチスロ機関連事業では、「独創的な商品」の提供を通じて販売台数シェアの向上を目指しています。同時に、部品の共通化、リサイクル率の向上、開発の効率化などによりコスト削減を図り、収益力の強化を実現します。特にパチンコ機では「SANKYOエールプライス」を導入し、パーラーの導入負担軽減と市場活性化を図ります。
  • 新規事業の創出とファン層拡大
    遊技機の二次利用コンテンツ展開や、漫画・アニメなどのコンテンツIP(知的財産)の創出・展開を軸に、既存事業と相乗効果を発揮できる新規事業の創出にも取り組んでいます。また、「KUGITAMA」プロジェクトを通じて、デジタル施策や羽根モノ機の体験カフェ展開、レンタルプランなどを通じ、新規ファン獲得と休眠ファン層の呼び戻しを図り、ファン人口の拡大を目指しています。
出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針・経営戦略等① 経営方針当社グループは、健全なレジャーの発展と心豊かな社会づくりに貢献するため、パチンコ・パチスロ業界のリーディングカンパニーとしての使命を果たすことを基本理念としております。また、経営資源を高い収益性が見込める遊技機関連事業(パチンコ機関連事業・パチスロ機関連事業・補給機器関連事業)に集中投入することで、遊技産業の活性化と持続的な企業価値の向上を実現してまいります。さらに、当社グループのさらなる成長の実現のため、遊技機の二次利用コンテンツ展開や、漫画・アニメをはじめとするコンテンツIPの創出・展開を軸とした、既存事業と相乗効果が発揮できる新規事業の創出にも取り組んでまいります。 ② セグメントごとの経営戦略イ.パチンコ機・パチスロ機関連事業社是である『創意工夫』の精神のもと、他社が追随できないような「独創的な商品」を提供することで、ファン・パーラーから信頼と支持を獲得し、パチンコ機・パチスロ機の販売台数シェアの向上を目指してまいります。また、収益力強化に向けた取り組みとして、部品の共通化、リサイクル率の向上、開発の効率化等に注力し、販売台数の増加によるトップラインの向上とともに、コスト削減を実現してまいります。パチンコ機関連事業につきましては、長年にわたり業界トップクラスの販売シェアを確保してきておりますが、更なるシェア向上に向け、多種多様な商品展開、人気シリーズ機の創出により、継続的にファン・パーラーから支持される商品を提供してまいります。パチスロ機関連事業につきましては、当社グループの成長余力は十分にあると認識しており、経営リソースを確保し、アライアンスの強化、安定した投入タイトル数の実現、ヒットタイトルの創出に取り組み、パチンコ市場と同様に存在感のあるポジションの確保を目指してまいります。 ロ.補給機器関連事業補給機器をはじめ、内装施工、パーラーの運営に必要な様々な製品を取り扱っており、遊技機の提供とあわせワンストップサービスを提供できる体制を強みとし、パーラーのニーズに最大限応えられるよう取り組んでまいります。 (2) 目標とする経営指標当社グループは、パチンコ・パチスロ市場でのシェア拡大により業界における確固たる地位を構築することで、安定的かつ永続的な成長を目指しております。その成果は売上高営業利益率に反映されるものと考えており、売上高営業利益率の向上を目標として、商品企画・開発・生産・販売の競争力を高めるための様々な施策を検討・実施しております。また、広告宣伝の効率化、使用部材の共通化、物流の合理化などのコストダウン策にも継続的に取り組んでまいります。直近3期における売上高営業利益率の推移は下表に示すとおりです。なお、パチンコ機関連事業及びパチスロ機関連事業における販売シェアの伸長を主因とする売上高の増加により、高水準の売上高営業利益率を達成しております。今後につきましても、パチンコ機及びパチスロ機の販売シェアの向上に努め、売上高営業利益率の維持・向上を目指してまいります。 2024年3月期2025年3月期2026年3月期売上高営業利益率(%)36.438.434.9 なお、当社グループは2024年5月9日付で、2025年3月期を初年度とする3カ年の中期経営計画を公表いたしました。この中で、3カ年の売上、利益の目標に加えて、当社グループが認識する資本コスト、あるいは投資家が求めている資本コストの水準を相当程度上回る15%~20%水準の自己資本当期純利益率(ROE)を達成することを掲げております。 2024年3月期2025年3月期2026年3月期自己資本当期純利益率(%)19.320.217.6 (3) 会社の対処すべき課題パチンコ・パチスロ業界におきましては、パチスロ市場では、スマートパチスロ機の登場以降、ヒット機種が継続して登場し、稼働が好調に推移するとともに、その普及も進むなど、堅調な市場環境が続いております。一方、パチンコ市場におきましては、新たなゲーム性である「ラッキートリガー3.0プラス」搭載機種の登場により市場活性化が期待されたものの、稼働状況の改善には至っておらず、引き続き厳しい市場環境が続いております。加えて、パーラーにおいては、パチンコ市場の稼働状況が回復しない中、新機種導入時の機種選定や導入台数の見極め姿勢が一段と慎重化しております。また、ファン人口につきましては、下げ止まりの兆しや若年層の流入といった前向きな動きも見られるものの、本格的な増加には至っておらず、市場の持続的な成長に向けては、ファン層の拡大と遊びやすい環境の整備が重要な課題であると認識しております。このような環境下、当社グループは、パチンコ市場の回復とファン人口の拡大を重要課題と位置付け、商品力の強化に加え、パチンコ機の新価格方針「SANKYO エールプライス」を通じて、価格の見直しによるパーラーの新台導入負担の軽減と市場活性化に取り組んでまいります。あわせて、原価低減や開発・製造の効率化によるコスト削減に加え、価格競争力の向上を通じた販売台数の増加及びシェア向上により、収益性の維持・向上を図ってまいります。また、ファン層拡大に向けた取り組みとして、「KUGITAMA」プロジェクトを推進し、デジタル施策に加え、羽根モノ機を気軽に体験できるカフェの展開や、低価格で導入可能な羽根モノ機のレンタルプラン等を通じて、新規ファンの獲得及び休眠ファン層の呼び戻しにも努めてまいります。これらの取り組みにより、ファン人口の拡大及び市場環境の改善を図るとともに、引き続きパチンコ機関連事業ではトップシェアの獲得、パチスロ機関連事業ではトップグループの一角としての地位の確立を図り、さらに既存事業との相乗効果が期待できるコンテンツIPの創出・展開等にも取り組むことで、持続的な企業価値の向上を実現してまいります。
対処すべき課題
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針・経営戦略等① 経営方針当社グループは、健全なレジャーの発展と心豊かな社会づくりに貢献するため、パチンコ・パチスロ業界のリーディングカンパニーとしての使命を果たすことを基本理念としております。また、経営資源を高い収益性が見込める遊技機関連事業(パチンコ機関連事業・パチスロ機関連事業・補給機器関連事業)に集中投入することで、遊技産業の活性化と持続的な企業価値の向上を実現してまいります。さらに、当社グループのさらなる成長の実現のため、遊技機の二次利用コンテンツ展開や、漫画・アニメをはじめとするコンテンツIPの創出・展開を軸とした、既存事業と相乗効果が発揮できる新規事業の創出にも取り組んでまいります。 ② セグメントごとの経営戦略イ.パチンコ機・パチスロ機関連事業社是である『創意工夫』の精神のもと、他社が追随できないような「独創的な商品」を提供することで、ファン・パーラーから信頼と支持を獲得し、パチンコ機・パチスロ機の販売台数シェアの向上を目指してまいります。また、収益力強化に向けた取り組みとして、部品の共通化、リサイクル率の向上、開発の効率化等に注力し、販売台数の増加によるトップラインの向上とともに、コスト削減を実現してまいります。パチンコ機関連事業につきましては、長年にわたり業界トップクラスの販売シェアを確保してきておりますが、更なるシェア向上に向け、多種多様な商品展開、人気シリーズ機の創出により、継続的にファン・パーラーから支持される商品を提供してまいります。パチスロ機関連事業につきましては、当社グループの成長余力は十分にあると認識しており、経営リソースを確保し、アライアンスの強化、安定した投入タイトル数の実現、ヒットタイトルの創出に取り組み、パチンコ市場と同様に存在感のあるポジションの確保を目指してまいります。 ロ.補給機器関連事業補給機器をはじめ、内装施工、パーラーの運営に必要な様々な製品を取り扱っており、遊技機の提供とあわせワンストップサービスを提供できる体制を強みとし、パーラーのニーズに最大限応えられるよう取り組んでまいります。 (2) 目標とする経営指標当社グループは、パチンコ・パチスロ市場でのシェア拡大により業界における確固たる地位を構築することで、安定的かつ永続的な成長を目指しております。その成果は売上高営業利益率に反映されるものと考えており、売上高営業利益率の向上を目標として、商品企画・開発・生産・販売の競争力を高めるための様々な施策を検討・実施しております。また、広告宣伝の効率化、使用部材の共通化、物流の合理化などのコストダウン策にも継続的に取り組んでまいります。直近3期における売上高営業利益率の推移は下表に示すとおりです。なお、パチンコ機関連事業及びパチスロ機関連事業における販売シェアの伸長を主因とする売上高の増加により、高水準の売上高営業利益率を達成しております。今後につきましても、パチンコ機及びパチスロ機の販売シェアの向上に努め、売上高営業利益率の維持・向上を目指してまいります。 2024年3月期2025年3月期2026年3月期売上高営業利益率(%)36.438.434.9 なお、当社グループは2024年5月9日付で、2025年3月期を初年度とする3カ年の中期経営計画を公表いたしました。この中で、3カ年の売上、利益の目標に加えて、当社グループが認識する資本コスト、あるいは投資家が求めている資本コストの水準を相当程度上回る15%~20%水準の自己資本当期純利益率(ROE)を達成することを掲げております。 2024年3月期2025年3月期2026年3月期自己資本当期純利益率(%)19.320.217.6 (3) 会社の対処すべき課題パチンコ・パチスロ業界におきましては、パチスロ市場では、スマートパチスロ機の登場以降、ヒット機種が継続して登場し、稼働が好調に推移するとともに、その普及も進むなど、堅調な市場環境が続いております。一方、パチンコ市場におきましては、新たなゲーム性である「ラッキートリガー3.0プラス」搭載機種の登場により市場活性化が期待されたものの、稼働状況の改善には至っておらず、引き続き厳しい市場環境が続いております。加えて、パーラーにおいては、パチンコ市場の稼働状況が回復しない中、新機種導入時の機種選定や導入台数の見極め姿勢が一段と慎重化しております。また、ファン人口につきましては、下げ止まりの兆しや若年層の流入といった前向きな動きも見られるものの、本格的な増加には至っておらず、市場の持続的な成長に向けては、ファン層の拡大と遊びやすい環境の整備が重要な課題であると認識しております。このような環境下、当社グループは、パチンコ市場の回復とファン人口の拡大を重要課題と位置付け、商品力の強化に加え、パチンコ機の新価格方針「SANKYO エールプライス」を通じて、価格の見直しによるパーラーの新台導入負担の軽減と市場活性化に取り組んでまいります。あわせて、原価低減や開発・製造の効率化によるコスト削減に加え、価格競争力の向上を通じた販売台数の増加及びシェア向上により、収益性の維持・向上を図ってまいります。また、ファン層拡大に向けた取り組みとして、「KUGITAMA」プロジェクトを推進し、デジタル施策に加え、羽根モノ機を気軽に体験できるカフェの展開や、低価格で導入可能な羽根モノ機のレンタルプラン等を通じて、新規ファンの獲得及び休眠ファン層の呼び戻しにも努めてまいります。これらの取り組みにより、ファン人口の拡大及び市場環境の改善を図るとともに、引き続きパチンコ機関連事業ではトップシェアの獲得、パチスロ機関連事業ではトップグループの一角としての地位の確立を図り、さらに既存事業との相乗効果が期待できるコンテンツIPの創出・展開等にも取り組むことで、持続的な企業価値の向上を実現してまいります。
MD&A(経営者による分析)
4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。(1) 経営成績パチンコ市場におきましては、新たなゲーム性である「ラッキートリガー3.0プラス」搭載機種が登場し、スマートパチンコ機の普及に進展が見られたものの、現状では市場全体を十分に活性化するには至らず、総販売台数は前年度を下回る結果となりました。一方、パチスロ市場におきましては、型式試験の適合率の低迷により新機種供給に影響が見られたものの、継続的にヒット機種が登場し堅調を維持しております。このような状況の中、当社グループでは、パチンコ機関連事業におきましては、主力タイトルに加え、「ラッキートリガー3.0プラス」搭載機種や新規タイアップ機種を積極的に投入し、目標とする販売台数シェア30%以上を達成するとともに4期連続となるトップシェアを獲得することができました。一方、パチスロ機関連事業におきましては、一部タイトルにおける型式試験の適合取得の遅れにより、新規4タイトルの投入に留まったものの、3万台を超える販売台数となった「Lパチスロ 革命機ヴァルヴレイヴ2」を中心にそれぞれ1万台以上を販売するなど、販売台数シェアにおいて2年連続で二桁シェアを獲得し、トップグループとしての地位を確保いたしました。以上の結果、売上高1,792億円(前期比6.6%減)、営業利益624億円(同15.1%減)、経常利益639億円(同14.2%減)、親会社株主に帰属する当期純利益467億円(同13.4%減)となりました。目標とする経営指標である売上高営業利益率は、パチンコ機販売台数が増加した一方で、収益性の高いパチスロ機の販売台数が減少したことを主因として、前期比では低下したものの、引き続き高水準を維持しております。また、当連結会計年度の自己資本当期純利益率(ROE)は、17.6%となりました。セグメント別の経営成績は次のとおりであります。(パチンコ機関連事業)パチンコ機関連事業につきましては、新規9タイトル(リユース機等を除く)を発売いたしました。主な販売タイトルは、SANKYOブランドの「eフィーバー炎炎ノ消防隊2」(2025年7月)、「eフィーバーブルーロック」(2025年9月)、Bistyブランドの「e東京喰種」(2025年4月)、「e新世紀エヴァンゲリオン ~はじまりの記憶~」(2025年12月)であります。以上の結果、売上高1,198億円(前期比11.2%増)、営業利益493億円(同12.7%増)、販売台数251千台となりました。(パチスロ機関連事業)パチスロ機関連事業につきましては、新規4タイトルを発売いたしました。販売タイトルは、SANKYOブランドの「Lパチスロ 革命機ヴァルヴレイヴ2」(2025年11月)、「Lパチスロ 炎炎ノ消防隊2」(2026年2月)、Bistyブランドの「Lパチスロ 機動戦士ガンダムSEED」(2025年5月)、「LBパチスロ ヱヴァンゲリヲン ~約束の扉~」(2025年7月)でありますが、長期稼働中であるSANKYOブランドの「パチスロ からくりサーカス」、「Lパチスロ かぐや様は告らせたい」の増産も行っております。以上の結果、売上高434億円(前期比31.6%減)、営業利益189億円(同47.0%減)、販売台数90千台となりました。 (補給機器関連事業)補給機器関連事業につきましては、売上高155億円(前期比22.9%減)、営業利益11億円(同24.4%減)となりました。(その他)その他につきましては、売上高4億円(前期比9.3%減)、営業利益1億円(同6.3%増)となりました。 生産、受注及び販売の実績は、次のとおりであります。① 生産実績当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称金額(百万円)前年同期比(%)パチンコ機関連事業118,163101.1パチスロ機関連事業41,75564.3補給機器関連事業15,53777.1合計175,45686.9 (注)1 セグメント間の取引については相殺消去しております。2 金額は、販売価格によっております。 ② 受注実績当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称受注高(百万円)前年同期比(%)受注残高(百万円)前年同期比(%)パチンコ機関連事業106,60987.412,20448.0パチスロ機関連事業39,10060.54,60251.5補給機器関連事業15,59978.3885107.5合計161,30878.117,69250.3 (注)1 セグメント間の取引については相殺消去しております。2 金額は、販売価格によっております。 ③ 販売実績当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称金額(百万円)前年同期比(%)パチンコ機関連事業119,809111.2パチスロ機関連事業43,43568.4補給機器関連事業15,53777.1その他42890.7合計179,21193.4 (注) セグメント間の取引については相殺消去しております。 (2) 財政状態当連結会計年度末の総資産は2,874億円であり、前連結会計年度末と比べ492億円減少しました。これは主に、賃借物件であった「SANKYO本社ビル」を取得したことにより有形固定資産が138億円増加しましたが、現金及び預金が476億円、売掛金が82億円、有償支給未収入金が50億円、受取手形が29億円それぞれ減少したことによるものであります。負債は373億円であり、前連結会計年度末と比べ144億円減少しました。これは主に未払法人税等が71億円、支払手形及び買掛金が48億円、有償支給取引に係る負債(流動負債「その他」に含む)が15億円それぞれ減少したことによるものであります。純資産は前連結会計年度末と比べ348億円減少しました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純利益を467億円計上した一方、自己株式の取得600億円、配当金の支払い224億円を計上したことによるものであります。なお、2026年2月5日開催の取締役会において決議された、会社法第178条の規定に基づく自己株式の消却につきましては、2026年2月27日に実施しております。この結果、純資産は2,501億円となり、自己資本比率は2.3ポイント増加し、86.5%となりました。セグメント別の資産は次のとおりであります。パチンコ機関連事業の資産は1,491億円となり、前連結会計年度末と比べ371億円減少しました。パチスロ機関連事業の資産は357億円となり、前連結会計年度末と比べ267億円減少しました。補給機器関連事業の資産は78億円となり、前連結会計年度末と比べ6億円減少しました。これら当社主力事業セグメントは製品及びサービスを販売する市場・顧客が共通しており、当連結会計年度においてはパチンコ機関連事業が前期比11.2%増収、パチスロ機関連事業が前期比31.6%減収、補給機器関連事業が前期比22.9%減収となったことを受けて上記のような資産の変動となっております。 (3) キャッシュ・フロー当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、資金)は、前連結会計年度末と比べ476億円減少し1,924億円となりました。営業活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度末と比べ62億円減少し518億円の資金の収入となりました。収入の主な内訳は、税金等調整前当期純利益639億円、売上債権の減少額104億円、有償支給未収入金の減少額50億円、棚卸資産の減少額39億円であり、支出の主な内訳は、法人税等の支払額251億円、仕入債務の減少額48億円によるものであります。投資活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度末と比べ135億円減少し170億円の資金の支出となりました。支出の主な内訳は、有形及び無形固定資産の取得による支出168億円によるものであります。財務活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度末と比べ625億円減少し823億円の資金の支出となりました。これは主に、自己株式の取得による支出600億円、配当金の支払額224億円によるものであります。当社グループの運転資金の主な内容は、材料仕入、支払販売手数料、研究開発費等の製造費、販売費及び一般管理費等営業費用であります。主な設備投資の計画については、第3「設備の状況」3「設備の新設、除却等の計画」をご参照ください。当社グループの運転資金及び設備投資資金については、原則として内部資金により調達することとしております。また、当社グループは健全な財務状態、活発な営業活動によるキャッシュ・フローを生み出す能力によって、将来必要な運転資金及び設備投資資金を調達することが可能であると考えております。 (4) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。

事業リスク

  • 市場環境の変化
    パチンコホールの経営環境悪化や遊技機需要の縮小、市場構造の変化は、SANKYOグループの販売成績に大きな影響を与える可能性があります。特に、人気が長続きする商品の厳選導入が進む中、開発期間の長さから市場ニーズの変化に柔軟に対応できない場合、販売計画や経営成績が影響を受ける可能性があります。
  • 法的規制の変更
    遊技機の開発、製造、販売は「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律」など、様々な法規制・基準に厳しく管理されています。これらの法規制に重大な変更が加えられた場合、SANKYOグループの事業活動や販売、経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
  • 新機種開発の不確実性
    新機種のパチンコ・パチスロ機は、一般財団法人保安通信協会(保通協)などの試験機関による型式試験に適合する必要があります。ファンニーズの高度化や技術進化に対応しつつ、型式試験の長期化や不適合が発生した場合、新機種投入計画が遅延し、経営成績に影響を与える可能性があります。
出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2026|1,905 文字
3 【事業等のリスク】有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものでありますが、発生の可能性があるリスクのすべてを網羅したものではありません。 (市場環境の変化)当社グループの主たる事業である遊技機及び補給機器等の販売における主な顧客はパーラーです。パーラーの経営環境悪化及びそれに伴う需要の縮小や市場構造の変化は当社グループの販売成績を左右する要因になります。特に昨今はパーラーの遊技機に対する評価の目は厳しく、ファンを飽きさせないような人気が長続きする商品を厳選導入する機運が強まり、その他大半の商品は十分な注目を集めるに至っておりません。当社グループでは商品競争力の強化を図りシェアの拡大につなげることを目指しておりますが、遊技機の開発には1年から2年前後の期間を要するため、開発着手後の市場ニーズの変化に柔軟に対応できなかった場合や、他社の人気商品などと販売時期が重なった場合、当社グループの販売計画や経営成績等が影響を受ける可能性が考えられます。 (法的規制について)当社グループが主たる事業とする遊技機の開発、製造及び販売に関しては、「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律」など様々な法規制・基準があり、これに則った厳正な運用が求められております。従って、法規制等に重大な変更が加えられた場合、当社グループの販売、経営成績等に影響を及ぼす可能性があると考えられます。 (知的財産権について)近年では、著名人やアニメ、人気キャラクターなどとタイアップした遊技機が主流となっております。こうした流れにおいて、採用キャラクターなどの肖像権や著作権といった知的財産権の取扱いが増えるに従って、知的財産を巡る係争も増加しております。当社グループでは、「知的財産本部」を中心にして、キャラクター等の取扱いにあたっては十分な調査を実施し、当該係争を回避するため細心の注意を払っております。ただし、今後当社の認識しない新たな知的財産権が成立した場合には、当該権利保有者による損害賠償の請求などに至る危険性も否定できません。その際、当社側に侵害行為が認められた場合には、当社グループの経営成績等に影響を与える可能性があります。 (新機種の開発について)パチンコ及びパチスロ等遊技機の製造及び販売に当たっては、一般財団法人保安通信協会(保通協)等、国家公安委員会が指定する試験機関が風営法施行規則等に基づいて実施する型式試験に適合する必要があります。昨今のファンニーズの高度化や遊技機の技術構造の進化への対応が必要となる一方で、型式試験の期間が長期間に亘ったり、適合に至らなかった場合、当社グループの経営成績が影響を受ける可能性も考えられます。当社グループといたしましては、長年培ってきた商品の開発技術力やノウハウを活かして、当初計画に即した順調な新機種投入に努めてまいります。 (感染症拡大について)新型コロナウイルス等の感染症が拡大した場合、当社グループの主要販売先である全国のパーラーにおいては、稼働の低下による厳しい経営環境を余儀なくされる可能性があり、当社グループの主たる事業であるパチンコ機関連事業・パチスロ機関連事業においては遊技機の販売、補給機器関連事業においては内装施工、補給機器等の受注に影響を及ぼす可能性があります。 一方、感染症拡大によるサプライチェーンの混乱も予想されますが、当社グループでは、複数の調達先の確保や先行発注、代替品の手配に注力することで、遊技機の販売台数や販売スケジュールなどへの影響を最小限に留めてまいります。 (電子部品・原材料の調達及び価格変動リスクについて)当社グループが生産に使用する部品には、半導体をはじめとする電子部品及び樹脂等の石油由来原材料が含まれております。電子部品については世界的な需給バランスの変動やサプライチェーンの混乱等により、また、石油由来原材料については中東情勢の緊迫化等により、それぞれ供給環境が悪化した場合には、価格高騰や調達難が生じ、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。しかしながら、当社グループでは、部品の早期確保、仕入先との関係強化、調達先の分散等により、調達コスト上昇リスクの抑制及び安定調達に努め、影響を最小限に留めてまいります。

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