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グリーンズ(6547)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

サービス業 情報通信・サービスその他

事業の概要

  • ホテル運営事業
    グリーンズは、ホテルを運営することで収益を上げています。宿泊や食事の提供が主なサービスで、国内外の顧客を対象にしています。ホテル事業は、同社の売上の大部分を占める主力事業です。
  • リース方式の活用
    ホテル建物を自社で所有せず、オーナーから賃借する「リース方式」を多く採用しています。これにより、多額の初期投資や固定資産税、修繕費などのアセットリスクを抑え、効率的なホテル展開を実現しています。この方式は、特に新規出店時の開発リスクを低減する上で重要です。
  • レベニューマネジメント
    客室の需要予測に基づき、販売価格を最適化する「レベニューマネジメント」という手法を活用しています。需要が高い時期には価格を上げ、低い時期には価格を下げて稼働率を最大化することで、限られた客室という在庫から最大の収益を引き出すビジネスモデルです。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
  • ホテル事業(チョイスブランド)
    米国チョイスホテルズインターナショナル社の世界的ブランド「コンフォート」を中心に展開しています。宿泊特化型で中間料金帯のホテルを、全国の政令指定都市などの駅前立地で展開しており、2025年6月30日現在で97店舗を運営しています。このブランドは、高い知名度と均一なサービスが特徴で、ビジネス客やレジャー客を主要顧客としています。
  • ホテル事業(オリジナルブランド)
    特定のブランドにこだわらず、「ホテルエコノ」「グリーンホテル」など、地域特性に合わせて多様なホテルを展開しています。宴会場やレストランを併設したシティホテルから宿泊特化型まで、幅広い形態のホテルを運営しており、地域のニーズに応じた柔軟なサービス提供が可能です。これにより、多様な顧客層を取り込み、収益源を多角化しています。
  • その他の事業
    ホテル用不動産の有効活用を目的として、ホテルに併設するテナントへの賃貸事業や不動産管理事業を行っています。これはホテル事業の補完的な役割を果たし、安定的な収益の一部を確保するものです。主な収益源はホテル事業ですが、不動産関連事業もグループ全体の収益に貢献しています。
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2026|7,866 文字
3【事業の内容】当社グループは、当社及び連結子会社である株式会社チョイスホテルズジャパンの計2社で構成されております。当社グループは、「おもてなしと生活文化の創造」をスローガンとして掲げ、ホテル運営により収益を上げる専業のホテルオペレーターとして、顧客に対し宿泊・料飲サービスの提供等を行っております。当社の柱となるホテル事業は、米国チョイスホテルズインターナショナル社が保有する世界的ホテルブランド「コンフォート」を中心に、宿泊特化型(注1)のホテルを日本全国の政令指定都市等の駅前立地を中心に店舗展開する「チョイスブランド」と、「ホテルエコノ」「グリーンホテル」「シティホテル」「ホテルエスプル」など、特定のブランドにこだわらず、宴会場やレストラン等を併設したホテルから宿泊特化型のホテルまで地域特性に合わせたホテルを展開する「オリジナルブランド」の2つのブランドからなっております。また、ホテル用不動産の有効活用のため、「その他の事業」として当社ホテルに併設するテナント等に対する賃貸事業及び不動産管理事業を行っております。当社のホテル展開は、自社でホテル用土地を所有もしくは賃借し、建物を所有して運営する「所有直営方式」が7店舗あり、その他はホテル建物を所有せずに、ホテルオーナー等が建築したホテル建物を賃借する「リース方式」を併用しております。特に、「リース方式」のメリットとして、ホテル建物を所有することによるアセットリスクを最小限に抑え、さらに出店時において多額の投資が必要となる開発リスクを抑制し、建物自体の修繕費等もオーナー負担とすることで最小限に抑えることができることにあり、当社ではこの「リース方式」を多く採用しております。当社の客室販売は、公式サイトやOTA(注2)をはじめとするインターネットによる宿泊予約の獲得、旅行会社の販売する旅行商品への客室提供、法人契約先への特別優待プランの販売営業等を主要な経路としております。さらに、客室単価の設定においては、収益の最大化を目指すための「レベニューマネジメント」(注3)という販売手法を活用することで、限られた在庫である客室を最適価格で販売しております。(注1)宿泊特化型とは、短期宿泊のビジネス需要をメインターゲットとするコンパクトな設備のビジネスホテルの中でも、ホテルの中核機能である「宿泊」にサービスを特化し、宿泊価格を抑えた営業形態を指します。(注2)OTAとは、Online Travel Agencyの略で、実店舗を持たずに、インターネット上だけで旅行商品を取扱う旅行会社を指します。例:楽天トラベル、じゃらんnet、るるぶトラベル、一休.com等。(注3)レベニューマネジメントとは、客室の需要予測を基に販売をコントロールすることによって、収益の最大化を目指す体系的な手法を指します。「需要予測」とは、先行して入っている予約状況と過去のトレンド等を加味して、最終的にどこまで予約が入るのかを精度高く予測することです。「販売をコントロール」する簡単かつ効果的なものは、需要が高くなると予測される場合は販売価格を高く設定し、需要が低くなると予測される場合は販売価格を低く設定して、客室の販売数を上限まで引き上げる(客室稼働率を上げる)ことです。 1.ブランド別の事業内容について当社グループの報告セグメントはホテル事業の単一セグメントであるため、事業内容の詳細につきましては、ブランド別に記載しております。(1)チョイスブランドチョイスブランドにおいては、米国チョイスホテルズインターナショナル社が保有する世界的ホテルブランド「コンフォート」中心に、宿泊特化型のホテルを日本全国の政令指定都市等の駅前立地を中心に展開しております。その店舗数は、「コンフォートホテル」が57店舗、コンフォートホテルから派生したレジャー向けブランド「コンフォートホテルERA」が8店舗、レジャーニーズに対応した全室ツイン仕様の「コンフォートスイーツ」が1店舗、機能性や利便性を兼ね備え多様なサービスを提供する「コンフォートイン」が33店舗、独立系のホテルコレクションブランド「Ascend Collection™」が1店舗で、本ブランドで展開する店舗数は100店舗となります(2026年6月30日現在)。本ブランドにおいては、日本における「コンフォート」ブランド等の独占的使用権を保有する、当社連結子会社である株式会社チョイスホテルズジャパンがホテルの客室・施設基準の管理、運営ノウハウの提供、セールス・マーケティング戦略の立案等を担っております。このようなスキームにより、本ブランドは世界的ブランドに対する知名度と安心感を獲得し、全国で均一なサービスを提供することができ、グローバルホテルブランドとして全国展開に成功することができました。 ○施設とサービス「コンフォート」ブランドホテルの施設は、ブランド保有者である米国チョイスホテルズインターナショナル社の定めた仕様をもとに、ブランドコンセプト「Color your Journey.旅に、実りを。」の具現化を目指し、日本市場にアレンジして施設やサービス内容等を設計しております。・コンフォートホテルビジネス及び週末レジャー需要を主なターゲットとする宿泊特化型ホテルブランドです。利便性の高い駅前立地を中心に展開し、多彩なメニューを取り揃えた無料朝食サービスやオリジナル寝具による快適な睡眠環境の提供など、コストパフォーマンスの高い宿泊サービスを提供しております。また、一部のコンフォートホテルでは、ドリンクコーナーやWi-Fi・電源コンセント等を備えた宿泊者無料のオープンスペースに加え、プロの選書家がセレクトした本や写真集を用意した「Comfort Library Cafe」を提供しています。・コンフォートホテルERAレジャー需要を主なターゲットとする宿泊特化型ホテルブランドです。観光地へのアクセスが良い立地を中心に展開し、サラダやフルーツ、パンケーキなど種類豊富な有料朝食サービスや、オリジナル寝具、機能的なシャワーヘッドやドライヤーを用意し、旅を充実させるサービスを提供しております。宿泊者無料のオープンスペース「Comfort Library Cafe」では、地域のスイーツやお酒等が楽しめる時間帯別サービスを有料にて提供しております。・コンフォートイン幹線道路沿いの立地を中心に展開し、ビジネス及び週末レジャー需要を主なターゲットとする宿泊特化型ホテルブランドです。無料駐車場(一部店舗を除く)、オリジナル寝具による快適な睡眠環境の提供や、幅広いニーズに対応したビュッフェスタイルの有料朝食サービスを提供しており、ビジネス利用から観光利用まで幅広い需要に対応しております。・コンフォートスイーツレジャー需要を主なターゲットとするホテルブランドです。2026年6月30日現在は、千葉県浦安市にある「コンフォートスイーツ東京ベイ」1店舗を展開しております。和洋様々なメニューを取り揃えた有料朝食サービスに加え、140cm幅のダブルベッドを使用した全室ツイン仕様の広々とした客室に、電子レンジや洗い場付きのバスルームを完備し、お子さま連れでも快適に過ごすことができるサービスを提供しております。・Ascend Collection™日本人及びインバウンドレジャー需要を主なターゲットとするアメリカ発・世界最大級のホテルコレクションブランドです。2026年6月30日現在は、岐阜県高山市にある「hotel around TAKAYAMA, an Ascend Collection Hotel」1店舗を展開しており、その土地ならではの魅力に溶け込むような、上質で個性あふれる滞在体験を提供しております。 ○出店戦略本ブランドは、「新築物件の賃貸借・運営受託」、「戦略的な立地での所有」、「既存物件のオペレーターチェンジ」など、様々なスキームを組み合わせることにより、出店拡大を図っております。特に「新築物件の賃貸借・運営受託」については、土地・建物のオーナー等が建築費用を負担し、当社グループの求める仕様に基づいて建築された施設・設備を当社が賃借する手法を採用しております。これにより、多額の初期投資を行うことなく、当社グループが求める客室品質を確保しております。 ○主要顧客とプロモーション戦略本ブランドにおける主要顧客は、出張利用のビジネス客、ファミリー・カップルを中心とするレジャー客やインバウンド客であります。これらの主要顧客を囲い込み、顧客基盤を強化するために、フランチャイザーである株式会社チョイスホテルズジャパンが運営する会員制度(Choice Guest Club™)を活用し、販売強化に努めております。また、本ブランドにおいては積極的なプロモーション活動を展開しており、株式会社チョイスホテルズジャパンの企画・運営によるインターネットの動画広告や、ディスプレイ等の電子的な表示機器を利用して動画等の情報を発信するデジタルサイネージを活用した広告出稿等を行っております。 (主な会社)当社、株式会社チョイスホテルズジャパン○展開店舗数(都道府県別) 単位:店 ( )は客室数地方都道府県2024年6月末2025年6月末2026年6月末北海道北海道6(793)6(793)8(1,057)東北青森県1(151)1(151)1(151)岩手県1(129)2(220)2(220)秋田県1(159)1(159)1(159)宮城県2(509)2(509)2(509)山形県2(220)2(220)2(220)福島県1(161)2(258)2(258) 関東茨城県1(108)3(290)4(418)栃木県―2(188)2(188)群馬県1(153)1(153)1(153)千葉県2(454)3(547)3(547)東京都5(832)5(832)5(832)神奈川県1(243)1(243)(※1)1(241) 中部山梨県1( 77)1(168)2(168)長野県―3(271)3(271)新潟県3(399)4(496)4(496)富山県1(150)1(150)1(150)福井県―1( 97)1( 97)静岡県1(196)1(196)1(196)愛知県9(1,714)10(1,807)10(1,807)岐阜県3(476)3(476)3(476)近畿三重県3(407)3(407)3(407)滋賀県3(347)3(347)3(347)京都府3(398)3(398)3(398)大阪府3(483)3(483)3(483)兵庫県2(371)3(468)3(468)奈良県1(131)1(131)1(131)和歌山県1(152)2(275)2(275)中国岡山県―1( 97)1( 97)広島県2(407)2(407)2(407)山口県1(139)1(139)1(139)四国香川県1(163)2(260)2(260)愛媛県1(197)1(197)1(197)高知県1(167)1(167)1(167)九州福岡県4(734)5(831)5(831)佐賀県1(134)2(225)2(225)長崎県―1( 91)1( 91)熊本県1(157)2(254)2(254)宮崎県1(179)1(179)1(179)鹿児島県―1(217)1(217)沖縄県3(330)3(330)3(330)店舗数計74(11,820)97(14,127)100(14,517) ※1 2026年6月期において、「コンフォートホテル横浜関内」の改装工事に伴い、客室を減室いたしました。 ※2 本表の地方区分は、北陸・甲信越を中部地方に含み、三重県を近畿地方とする「八地方区分」を採用しております。(2)オリジナルブランドオリジナルブランドにおいては、当社の60年以上に亘る専業ホテルオペレーターとしての実績をもとに、三重県を中心に宿泊特化型のホテルから宿泊・レストラン・集宴会場を備えたホテルまで、地域のお客様のニーズに合わせた様々なタイプのホテルをドミナント展開しております。本ブランドにおけるホテルブランドは、宿泊特化型の「ホテルエコノ」、レストラン・集宴会場を併設した「ホテルグリーンパーク」、「ホテルエスプル」等がありますが、これら以外にも地域顧客の知名度を優先するため、M&Aや事業譲受等において従前から使用されていたホテル名称をそのまま利用する形態も多くとっております(「プラザホテル」、「センターワンホテル」等)。また、入浴施設を併設する「ホテル門前の湯」と、同じく入浴施設を併設し、名神高速道路の多賀サービスエリアで営業を行う「レストイン多賀」の運営も本ブランドにて行っております。以上を含めた本ブランドの展開するホテル数は、20店舗となります(2026年6月30日現在)。 ○施設とサービス本ブランドにおいては、レストラン・宴会場等を併設したホテルから、朝食スペースのみを備えた宿泊特化型ホテルまで、多様な形態のホテルを展開しております。また、本ブランドの各ホテルでは、代表的なサービスとして以下の内容を提供しております。・宿泊者の快眠をサポートするための、高さや硬さ等が調整可能な「折り重ね枕」・無料の高速インターネットサービス・地域で生産された食材を積極的に使用した「地産地消」朝食メニュー・1杯ずつ豆から挽く本格的なウェルカムコーヒー(無料・一部ホテルにて提供) ○出店戦略本ブランドは、「新築物件の賃貸借・運営受託」、「戦略的な立地での所有」、「既存物件のオペレーターチェンジ」など、様々なスキームを組み合わせることにより、出店拡大を図っております。また、ブランドの柔軟性と多様性を活かし、収益構造の改善が必要な小規模チェーンや、事業承継に課題を抱える個人経営のホテル等についても、賃借、M&A及び運営受託等の手法を活用し、当社ブランドへの転換を推進しております。これにより、新規建築物件と比較して投資負担の抑制を図るとともに、既存ホテルが有する顧客基盤を承継することで、顧客獲得の効率化及び顧客基盤の拡充を図っております。 ○主要顧客とプロモーション戦略本ブランドにおける主要顧客は、宿泊においては出張利用のビジネス客、観光目的のレジャー客、宴会・会議等においては地元の企業、諸団体及び個人であります。これら主要顧客に対しては、インターネットの公式サイトやOTAからの予約獲得の他、地元の法人契約会員(グリーンズコミュニティメンバーズ)への利用促進、パーティー・会議等の利用獲得のために営業活動を積極的に行っております。 (主な会社)当社○展開店舗数(都道府県別) 単位:店 ( )は客室数地方都道府県及び市町村2024年6月末2025年6月末2026年6月末中部新潟県上越市1(112)1(112)1(112)富山県魚津市1( 77)1( 77)1( 77)石川県金沢市1(104)1(104)1(104)福井県福井市1(138)1(138)1(138)愛知県名古屋市1(146)1(146)―東海市1( 66)1( 66)1( 66)半田市1(150)1(150)1(150)近畿三重県桑名市1( 74)1( 74)1( 74)四日市市2(296)2(296)2(296)鈴鹿市1(142)1(142)1(142)亀山市1(112)1(112)1(112)津市3(379)3(379)3(379)松阪市1( 71)――伊勢市1( 97)1( 97)1( 97)多気郡1(112)1(112)1(112)伊賀市1(128)1(128)1(128)滋賀県犬上郡1( 39)1( 39)(※1)1( 45)兵庫県神戸市1(111)1(111)1(111)中国広島県広島市1(282)1(282)1(282)店舗数計22(2,636)21(2,565)20(2,425)※1 2026年6月期において、「レストイン多賀」の改装工事に伴い、客室を増室いたしました。※2 本表の地方区分は、北陸・甲信越を中部地方に含み、三重県を近畿地方とする「八地方区分」を採用しております。 (3)その他の事業その他の事業においては、主として賃貸事業及び不動産管理事業を行っております。賃貸事業では当社が運営するホテルにおいて、当該ホテルの付加価値を高めるための飲食店やコンビニエンスストア等のテナント等を入居させ賃料収入を得ております。不動産管理事業では、それ以外に当社が保有する不動産の有効活用を行っております。その他の事業に係る売上については総売上高に占める割合が1%未満であり、当社グループ業績への影響が極めて軽微であることから詳細についての記載を省略しております。(主な会社)当社 2.当社グループについて当社グループは、当社及び連結子会社である株式会社チョイスホテルズジャパンの計2社で構成されております。連結子会社である株式会社チョイスホテルズジャパンは、米国チョイスホテルズインターナショナル社(注)が保有する世界的ホテルブランド「コンフォート」を中心に、宿泊特化型のホテルを日本全国の政令指定都市等の駅前立地を中心に店舗展開しております。また、本事業においては、日本における「コンフォート」ブランド等の独占的使用権を保有する、当社連結子会社である株式会社チョイスホテルズジャパンがホテルの客室・施設基準の管理、運営ノウハウの提供、セールス・マーケティング戦略の立案等を担っております。株式会社チョイスホテルズジャパンでは、当社グループの顧客基盤強化施策として、「コンフォート」ブランドホテルの利用者を対象として、公式サイトを活用した会員制度を運営しております。当該制度によって優良顧客の囲い込みを行い、当社の「コンフォート」ブランドホテルにとって安定したリピート客の拡大と確保に努めております。 (注) チョイスホテルズインターナショナル社(1983年創業、本社アメリカ、ニューヨーク証券取引所上場)は、世界51ヵ国以上の国と地域で7,500軒以上のホテルを展開するホテルチェーンです。同社は、当社連結子会社である株式会社チョイスホテルズジャパンとマスターフランチャイズ契約を締結しております。なお株式会社チョイスホテルズジャパンが実際に契約を交わしている相手先は、チョイスホテルズインターナショナル社の間接的な完全子会社である、チョイスホテルズライセンシング B.V.(オランダ)ですが、ここではチョイスホテルズライセンシング B.V.に関する記載を省略し、チョイスホテルズインターナショナル社として記載しております。本マスターフランチャイズ契約により、株式会社チョイスホテルズジャパンはチョイスホテルズインターナショナル社が保有する「コンフォート」等の世界的ホテルブランドの日本国内における独占的使用権を保有しており、当社は株式会社チョイスホテルズジャパンをフランチャイザーとして「コンフォート」ブランドホテルの運営を行っております。 [事業系統図]当社グループ及び事業の系統図は、次のとおりであります。

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 中程度
レベニューマネジメントを活用し、客室を最適価格で販売しているため。
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 ブランド
世界的ホテルブランド「コンフォート」を中心とした「チョイスブランド」を展開。
顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい 低い(分散)
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか シクリカル
設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか 混合
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 高い
会社が挙げる主要リスク:国内景気及び個人消費の動向 / 訪日外国客の減少 / 競争激化
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 4 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

グリーンズはホテル・レジャー事業を運営しており、特定の強力なブランドや特許、規制ライセンス、独占的IPに関する情報は公開情報からは確認できない。個別のホテルブランドは存在するものの、業界全体で広く認知され、代替困難なほどの無形資産とは言えない。

スイッチングコスト★☆☆☆☆
根拠:弱い乗り換えの手間・コスト

顧客は特定のホテルチェーンや予約サイトにロイヤリティプログラムなどを通じて多少の愛着を持つ可能性があるが、価格や立地、利便性など他の要因で容易に乗り換えが可能。予約サイトの利用履歴などが一部スイッチングコストとなりうるが、限定的。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

グリーンズの事業モデルにおいて、ユーザー数の増加がサービスの価値を直接的に高めるネットワーク効果は観察されない。ホテル予約や宿泊サービスは、個々の顧客体験が中心であり、他の顧客の利用が自身の体験に影響を与える構造ではない。

コスト優位★☆☆☆☆
根拠:弱い同じ物を安く作れる

ホテル業界は一般的に規模の経済や効率化によるコスト優位を追求するが、グリーンズが競合他社に対して構造的に顕著なコスト優位を持っていることを示す具体的な情報は少ない。仕入れやオペレーション効率化の努力は行われていると推測される。

規模の経済★★☆☆☆
根拠:中程度規模が参入障壁になる

グリーンズは複数のホテルブランドを展開し、一定の規模を持つが、業界全体で見ると寡占状態にあるとは言えない。多くの競合が存在し、規模の面で圧倒的な優位性を確立しているとは断定しにくい。ただし、一定の規模による効率化の恩恵はある。

  • 世界的ブランド力
    米国チョイスホテルズインターナショナル社が保有する「コンフォート」などの世界的ホテルブランドを日本で独占的に使用できる権利を持っています。これにより、高い知名度と安心感を顧客に提供でき、全国で均一なサービスを展開することで、競争の激しいホテル業界において優位性を確立しています。
  • リース方式によるリスク抑制
    ホテル建物を所有せず賃借する「リース方式」を多用することで、土地・建物の取得にかかる多額の初期投資を抑え、固定資産税や修繕費などのコストをオーナーに負担させることができます。これにより、アセットリスクや開発リスクを最小限に抑え、財務的な安定性を高めています。
  • 効率的な運営ノウハウ
    連結子会社である株式会社チョイスホテルズジャパンが、ホテルの客室・施設基準の管理、運営ノウハウの提供、セールス・マーケティング戦略の立案などを担っています。これにより、効率的かつ質の高いホテル運営を実現し、全国展開を成功させるための強力な基盤となっています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

  • 持続可能な成長と価値創造
    2030年の未来を見据え、「TRY! NEXT JOURNEY ~新たな旅に踏み出そう~」を経営ビジョンに掲げています。環境にも人にも優しいホスピタリティあふれる企業を目指し、事業を通じた地域貢献と従業員のキャリア充実を重視することで、持続可能な社会と企業の成長を両立させることを目指しています。
  • 積極的な新規出店とブランド強化
    高まる宿泊需要を取り込むため、新規店舗の開発・開業を加速させる方針です。特に、レジャーブランドやロードサイド業態のビジネスモデルを確立し、既存店舗のリニューアル投資も行いながら、顧客満足度とブランド価値の向上を図ります。2026年6月期には茨城県水戸市、北海道札幌市、北海道千歳市での開業を予定しています。
  • 人的資本経営と組織力強化
    人手不足が深刻化する中で、従業員一人ひとりが輝けるチームワークと高いサービス品質を提供するプロフェッショナリズムを両立できる組織を目指しています。キャリア開発支援や業務モデルの刷新を通じて、従業員が働きがいを感じ、成長できる環境を整備することで、企業としての競争力を高める方針です。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】当社グループの経営方針、経営環境および対処すべき課題等は、以下のとおりであります。文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針当社グループは、2030年の未来を見据え、価値共創に向け2つの指針を定めております。 ①経営ビジョン「TRY! NEXT JOURNEY ~新たな旅に踏み出そう~」②グリーンズグループ2030年CSR宣言“「環境にも人にも優しいホスピタリティあふれる企業」を目指します” 当社グループは、創業以来、宿泊事業を支えてくださる地域社会への感謝の念を大切にし、事業を通じた地域への貢献を企業活動の根幹としてまいりました。また、企業の成長と持続性は「人」によって支えられるとの考えのもと、従業員一人ひとりのキャリアの充実と幸福の実現を重視し、働きがいのある職場づくりに取り組んでおります。今後は、より一層、持続可能な地域社会の実現に向けて、当社グループの事業を通じた地域貢献を強化してまいります。併せて、従業員のキャリア形成支援と活躍の促進を通じて、高品質なサービスと豊かな旅の体験の提供を実現し、顧客価値の創造と企業価値の向上に努めてまいります。 (2)経営環境今後の見通しにつきましては、好調に推移していた宿泊需要について、地政学リスクの高まりにより、インバウンド需要の伸びは緩やかになることが見込まれております。また、外資系ホテルの日本進出など、宿泊施設の供給が増加するなか、多様化する顧客のニーズに対応した施設とサービスの提供が一層重要となっております。一方で、人件費の上昇や、物価高騰等による運営コストの増加に加え、人手不足を背景とした人材の確保・定着が大きな課題となっております。加えて、企業に求められる社会的責任の重要性も高まっております。 (3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当社を取り巻く経営環境を踏まえ、更なる企業価値の創造と持続可能な成長の実現を目指して策定した中期経営計画「GREENS SUSTAINABLE JOURNEY 2028」を推進してまいります。本計画期間は、将来のポートフォリオ拡大を通じた持続的な成長を実現するためのケイパビリティの構築に取り組む期間と位置づけております。計画2年目となる2027年6月期においては、店舗数の拡大と多様なブランド展開を推進するとともに、人材の活躍を促す組織風土の醸成に取り組んでまいります。宿泊需要を着実に獲得していくための出店拡大施策として、2027年6月期において、「Ascend Collection™」ブランドの国内2店舗目となる「HOTEL GEOMETIQ Osaka Umeda, an Ascend Collection Hotel」(大阪府大阪市)の開業を皮切りに、計5事業所の新規出店を予定しております。また、ブランド展開を進める出店計画として、「コンフォートホテルERA」ブランドでの国内2店舗目の新築開業となる「コンフォートホテルERA金沢東口」(石川県金沢市)及びロードサイド業態での新築開業となる「コンフォートイン大和郡山」(奈良県大和郡山市)の開業を予定しております。加えて、ホテルブランドの特色を際立たせる商品づくりや運営オペレーションの確立に取り組んでいくことで、ブランド毎のビジネスモデルを確立し、収益力の向上に取り組んでまいります。人的資本経営につきましては、人材の確保・定着に加え、社員一人ひとりのキャリア形成支援や成長機会の提供を通じて、人材活躍を促進してまいります。また、社員の誰もが輝けるチームワークと、高水準のサービスを提供するプロフェッショナリズムが両立する強じんな組織体の構築により、働く人から選ばれる企業を目指してまいります。 (中期経営計画「GREENS SUSTAINABLE JOURNEY 2028」における基本方針)1.需要をとらえた出店加速2.レジャーブランド・ロードサイド業態のビジネスモデル確立3.人材への投資と、更なる成長に挑戦する組織風土の醸成 (2027年6月期 単年重点戦略)1.開発手法の多様化による店舗拡大と出店加速に適応する運営体制への進化2.サービスプロフィットチェーンの好循環構築による店舗基盤の強化3.多様なブランド展開に向けたブランド力強化とビジネスモデルの具現化4.人材活躍を促す運用基盤の構築と対話によるキャリア開発の実行5.サステナビリティ活動の持続的推進と人と社会に選ばれる企業への発展6.環境変化に揺るがない経営に向けた成長を支える生産性の追求 (4)目標とする経営指標当社グループでは、中期経営計画「GREENS SUSTAINABLE JOURNEY 2028」のもと、以下の経営指標を目標として掲げ、取り組みを進めてまいります。2027年6月期の業績予想につきましては、新規出店による店舗数の拡大、レジャー向けブランドを中心としたブランド展開を推進することで売上高は過去最高を見込んでおります。営業利益は、5店舗の新規出店にかかる費用や既存施設への客室改装に伴う費用負担等があることから、前期水準を維持する見込みであります。一方で、特別利益として賃貸借契約解約益を計上した影響等により、親会社株主に帰属する当期純利益は減益の見通しです。以上より、売上高56,900百万円、営業利益7,000百万円、経常利益6,900百万円、親会社株主に帰属する当期純利益4,500百万円を見込んでおります。 経営指標2028年6月期中期経営計画目標2027年6月期予想売上高 600 億円 569 億円営業利益 70 億円 70 億円経常利益 69 億円 69 億円親会社株主に帰属する当期純利益 45 億円 45 億円自己資本比率 54 % 46.7 %ROE20 %以上31.9 %
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】当社グループの経営方針、経営環境および対処すべき課題等は、以下のとおりであります。文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針当社グループは、2030年の未来を見据え、価値共創に向け2つの指針を定めております。 ①経営ビジョン「TRY! NEXT JOURNEY ~新たな旅に踏み出そう~」②グリーンズグループ2030年CSR宣言“「環境にも人にも優しいホスピタリティあふれる企業」を目指します” 当社グループは、創業以来、宿泊事業を支えてくださる地域社会への感謝の念を大切にし、事業を通じた地域への貢献を企業活動の根幹としてまいりました。また、企業の成長と持続性は「人」によって支えられるとの考えのもと、従業員一人ひとりのキャリアの充実と幸福の実現を重視し、働きがいのある職場づくりに取り組んでおります。今後は、より一層、持続可能な地域社会の実現に向けて、当社グループの事業を通じた地域貢献を強化してまいります。併せて、従業員のキャリア形成支援と活躍の促進を通じて、高品質なサービスと豊かな旅の体験の提供を実現し、顧客価値の創造と企業価値の向上に努めてまいります。 (2)経営環境今後の見通しにつきましては、好調に推移していた宿泊需要について、地政学リスクの高まりにより、インバウンド需要の伸びは緩やかになることが見込まれております。また、外資系ホテルの日本進出など、宿泊施設の供給が増加するなか、多様化する顧客のニーズに対応した施設とサービスの提供が一層重要となっております。一方で、人件費の上昇や、物価高騰等による運営コストの増加に加え、人手不足を背景とした人材の確保・定着が大きな課題となっております。加えて、企業に求められる社会的責任の重要性も高まっております。 (3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当社を取り巻く経営環境を踏まえ、更なる企業価値の創造と持続可能な成長の実現を目指して策定した中期経営計画「GREENS SUSTAINABLE JOURNEY 2028」を推進してまいります。本計画期間は、将来のポートフォリオ拡大を通じた持続的な成長を実現するためのケイパビリティの構築に取り組む期間と位置づけております。計画2年目となる2027年6月期においては、店舗数の拡大と多様なブランド展開を推進するとともに、人材の活躍を促す組織風土の醸成に取り組んでまいります。宿泊需要を着実に獲得していくための出店拡大施策として、2027年6月期において、「Ascend Collection™」ブランドの国内2店舗目となる「HOTEL GEOMETIQ Osaka Umeda, an Ascend Collection Hotel」(大阪府大阪市)の開業を皮切りに、計5事業所の新規出店を予定しております。また、ブランド展開を進める出店計画として、「コンフォートホテルERA」ブランドでの国内2店舗目の新築開業となる「コンフォートホテルERA金沢東口」(石川県金沢市)及びロードサイド業態での新築開業となる「コンフォートイン大和郡山」(奈良県大和郡山市)の開業を予定しております。加えて、ホテルブランドの特色を際立たせる商品づくりや運営オペレーションの確立に取り組んでいくことで、ブランド毎のビジネスモデルを確立し、収益力の向上に取り組んでまいります。人的資本経営につきましては、人材の確保・定着に加え、社員一人ひとりのキャリア形成支援や成長機会の提供を通じて、人材活躍を促進してまいります。また、社員の誰もが輝けるチームワークと、高水準のサービスを提供するプロフェッショナリズムが両立する強じんな組織体の構築により、働く人から選ばれる企業を目指してまいります。 (中期経営計画「GREENS SUSTAINABLE JOURNEY 2028」における基本方針)1.需要をとらえた出店加速2.レジャーブランド・ロードサイド業態のビジネスモデル確立3.人材への投資と、更なる成長に挑戦する組織風土の醸成 (2027年6月期 単年重点戦略)1.開発手法の多様化による店舗拡大と出店加速に適応する運営体制への進化2.サービスプロフィットチェーンの好循環構築による店舗基盤の強化3.多様なブランド展開に向けたブランド力強化とビジネスモデルの具現化4.人材活躍を促す運用基盤の構築と対話によるキャリア開発の実行5.サステナビリティ活動の持続的推進と人と社会に選ばれる企業への発展6.環境変化に揺るがない経営に向けた成長を支える生産性の追求 (4)目標とする経営指標当社グループでは、中期経営計画「GREENS SUSTAINABLE JOURNEY 2028」のもと、以下の経営指標を目標として掲げ、取り組みを進めてまいります。2027年6月期の業績予想につきましては、新規出店による店舗数の拡大、レジャー向けブランドを中心としたブランド展開を推進することで売上高は過去最高を見込んでおります。営業利益は、5店舗の新規出店にかかる費用や既存施設への客室改装に伴う費用負担等があることから、前期水準を維持する見込みであります。一方で、特別利益として賃貸借契約解約益を計上した影響等により、親会社株主に帰属する当期純利益は減益の見通しです。以上より、売上高56,900百万円、営業利益7,000百万円、経常利益6,900百万円、親会社株主に帰属する当期純利益4,500百万円を見込んでおります。 経営指標2028年6月期中期経営計画目標2027年6月期予想売上高 600 億円 569 億円営業利益 70 億円 70 億円経常利益 69 億円 69 億円親会社株主に帰属する当期純利益 45 億円 45 億円自己資本比率 54 % 46.7 %ROE20 %以上31.9 %
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1)当期の経営成績の概況当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。①財政状態及び経営成績の状況 a.当期の経営成績の状況当連結会計年度(2025年7月1日から2026年6月30日まで)における我が国経済は、雇用・所得環境の改善を背景に個人消費が持ち直したことにより、緩やかな回復基調で推移いたしました。一方で、中東情勢をはじめとする地政学リスクの高まりや資源価格の高騰、それに伴う物価上昇など、依然として先行き不透明な状況が続いております。ホテル業界においては、2026年7月31日に観光庁が公表している宿泊旅行統計調査(2026年5月第2次速報、2026年6月第1次速報)によると、2026年5月の延べ宿泊者数は5,429万人泊(前年同月比3.2%減)、6月は4,678万人泊(前年同月比6.5%減)となりました。また、2026年7月15日に日本政府観光局が公表している訪日外客数の推計値によると、2026年1月から6月までの訪日外客数は、前年比2.0%減の2,108万人となり、前年実績を下回る結果となりました。その主な要因として、中国からの訪日外客数が前年比56.4%減と大幅に減少したことが挙げられます。このような状況を踏まえると、インバウンド需要の伸びには鈍化の兆しが見られており、今後の宿泊需要の動向についても注視が必要な状況にあります。このような事業環境のもと、当社グループにおいて宿泊特化型ホテルを中心に全国で展開している「チョイスブランド」では、販売施策として、需要に応じたレベニューマネジメントの強化や、レジャー・インバウンド需要の獲得に取り組みました。また、販促活動として、レジャー向けブランドである「コンフォートホテルERA」及び「Ascend Collection™」の認知度向上を図る施策等を推進しました。その結果、客室稼働率は前期比1.5ポイント増の81.5%、客室単価は前期比4.7%増の10,882円となりました。また、新規開業店舗及び前期に「コンフォートホテルERA」へリブランドを実施した店舗における増収に加え、既存店舗においても客室単価の向上により増収を達成したことで、売上高は前期比9.3%増の47,164百万円となりました。なお、当期第4四半期においては、「コンフォートホテル千歳」(北海道千歳市)を2026年6月15日に新築開業し、「チョイスブランド」は国内100ホテル体制となりました。また、当期第3四半期及び第4四半期において、既存ホテル7店舗を対象に、客室やオープンスペース「Comfort Library Cafe」の快適性及び機能性の向上にむけたリニューアルを実施したほか、既存ホテル3店舗を「コンフォートホテルERA」ブランドにリブランドし、ブランド展開の強化を図りました。三重県・東海地方を中心に地域特性に合わせて宴会場等を併設したシティホテルや宿泊特化型ホテルを展開している「オリジナルブランド」及び「その他事業」においては、地域やホテルごとの特性を活かした販売施策や企画に取り組みました。また、各店舗の地域特性や顧客動向に応じたレベニューマネジメントを推進し、客室単価の向上を図りました。それらの取り組みの結果、客室稼働率は前期比1.2ポイント増の75.1%、客室単価は前期比6.7%増の7,737円となりました。2026年2月9日のホテルエスプル名古屋栄(愛知県名古屋市)の閉館に伴う減収はあったものの、既存店舗における客室単価の上昇による増収がこれを吸収し、売上高は前期比5.1%増の6,833百万円となりました。なお、当期第4四半期においては、既存ホテル3店舗を対象に、地域性を感じられる空間づくりや全館禁煙化等、各ホテルの特性に応じたリニューアルを実施し、提供価値の向上を図りました。当社グループ全体では、客室稼働率は前期比1.5ポイント増の80.6%、客室単価は前期比5.1%増の10,442円となりました。また、当連結会計年度末におけるホテル軒数は120店舗、客室数はチョイスブランド14,517室、オリジナルブランド2,425室の合計16,942室となりました。以上の結果、当連結会計年度の業績は、売上高53,998百万円(前期比8.8%増)、営業利益6,964百万円(前期比10.4%増)、経常利益6,899百万円(前期比18.1%増)となりました。また、特別利益として賃貸借契約解約益を計上した一方、繰越欠損金の解消に伴い法人税等を計上したことから、親会社株主に帰属する当期純利益は4,997百万円(前期比5.0%減)となりました。(注)文中記載の客室稼働率ならびに客室単価は、当連結会計年度における数値となります。月別の数値に関しましては当社ホームページに掲載しております。 株式会社グリーンズ https://www.kk-greens.jp/ b.当期の財政状態の状況資産、負債及び純資産の状況当連結会計年度末における資産につきましては35,674百万円(前連結会計年度末29,405百万円)と、6,268百万円増加いたしました。うち流動資産は15,976百万円(同14,322百万円)と、1,654百万円増加いたしました。これは主に現金及び預金の増加によるものであります。固定資産は19,697百万円(同15,083百万円)と4,614百万円増加いたしました。これは主に建物、土地、リース資産の増加によるものであります。 負債につきましては23,005百万円(同19,228百万円)と3,777百万円増加いたしました。うち流動負債は10,071百万円(同7,831百万円)と2,239百万円増加いたしました。これは主に未払法人税等の増加によるものであります。固定負債は12,934百万円(同11,397百万円)と1,537百万円増加いたしました。これは主にリース債務の増加によるものであります。 純資産につきましては12,668百万円(同10,177百万円)と、2,491百万円増加いたしました。これは主にA種優先株式の消却による利益剰余金の減少、親会社株主に帰属する当期純利益の計上による利益剰余金の増加によるものであります。この結果、自己資本比率は35.5%となりました。 ②当期のキャッシュ・フローの状況当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べて1,046百万円増加し、11,059百万円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動の結果、獲得した資金は8,229百万円となりました。収入の主な内訳は税金等調整前当期純利益7,136百万円、減価償却費947百万円、未払金の増加額305百万円であります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動の結果、使用した資金は3,899百万円となりました。収入の主な内訳は差入保証金の回収による収入147百万円、支出の主な内訳は有形固定資産の取得による支出3,208百万円、定期預金の預入による支出500百万円であります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動の結果、使用した資金は3,283百万円となりました。収入は長期借入れによる収入1,500百万円、支出の主な内訳は長期借入金の返済による支出2,018百万円、自己株式の取得による支出2,054百万円であります。 ③生産、受注及び販売の実績a.生産実績 該当事項はありません。 b.受注実績 該当事項はありません。 c.販売実績 当連結会計年度の販売実績は次のとおりであります。なお、当社グループはホテル事業の単一セグメントであるため、ブランド別に記載しております。ブランド及び事業の名称当連結会計年度(自 2025年7月1日 至 2026年6月30日)前年同期比(%) チョイスブランド(百万円)47,164109.3 オリジナルブランド及びその他の事業(百万円)6,833105.1合 計(百万円)53,998108.8 (注) 1.事業部門間の取引については相殺消去しております。2.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は、当該割合が100分の10以上の相手先がないため、記載を省略しております。3.前連結会計年度において数値の比較性を保つために、「チョイスブランドRS」のブランド別の詳細数値を記載しておりましたが、ホテル数の増加の影響も軽微となったため、当連結会計年度よりブランド別の詳細数値の記載を省略しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。①重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当社グループの連結財務諸表は、一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。連結財務諸表の作成にあたっては、過去の実績や取引状況等を勘案し、会計基準の範囲内かつ合理的と考えられる見積り及び判断を行っている部分があり、その結果を資産・負債及び収益・費用の数値に反映しておりますが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。なお、当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。 ②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容a.経営成績等1)財政状態(資産合計)当連結会計年度末における資産につきましては35,674百万円(前連結会計年度末29,405百万円)と、6,268百万円増加いたしました。うち流動資産は15,976百万円(同14,322百万円)と、1,654百万円増加いたしました。これは主に現金及び預金の増加によるものであります。固定資産は19,697百万円(同15,083百万円)と4,614百万円増加いたしました。これは主に建物、土地、リース資産の増加によるものであります。 (負債合計)負債につきましては23,005百万円(同19,228百万円)と3,777百万円増加いたしました。うち流動負債は10,071百万円(同7,831百万円)と2,239百万円増加いたしました。これは主に未払法人税等の増加によるものであります。固定負債は12,934百万円(同11,397百万円)と1,537百万円増加いたしました。これは主にリース債務の増加によるものであります。 (純資産合計)純資産につきましては12,668百万円(同10,177百万円)と、2,491百万円増加いたしました。これは主にA種優先株式の消却による利益剰余金の減少、親会社株主に帰属する当期純利益の計上による利益剰余金の増加によるものであります。この結果、自己資本比率は35.5%となりました。 2)経営成績(売上高)当連結会計年度の売上高は53,998百万円(前期比8.8%増)となりました。新規開業店舗及び前期に「コンフォートホテルERA」へリブランドを実施した店舗における増収に加え、既存店舗においても客室単価の向上により増収を達成したことによるものであります。(売上原価、販売費及び一般管理費)売上高の増加や賃上げ等により売上原価は36,048百万円(前期比8.6%増)、販売費及び一般管理費は10,985百万円(前期比8.3%増)となりました。(営業利益)売上の増加により、営業利益は6,964百万円(前期比10.4%増)となりました。(親会社株主に帰属する当期純利益)親会社株主に帰属する当期純利益は4,997百万円(前期比5.0%減)となりました。 3)キャッシュ・フローの状況当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)当期の経営成績の概況 ②当期のキャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 b.資本の財源及び資金の流動性当社グループは、自己資本の増強及び財務基盤の安定化は重要な課題であると認識しております。アフターコロナにおける成長軌道回帰の実現に必要な投資資金の確保のため、2021年10月19日に、DBJ飲食・宿泊支援ファンド投資事業有限責任組合を割当先とする第三者割当によるA種優先株式及び近畿中部広域復興支援投資事業有限責任組合を割当先とする第三者割当によるB種優先株式を発行し、6,000百万円及び500百万円の資金調達を行いました。その後、当社が推進してきた構造改革におけるコスト削減の取り組み及び商品力強化や販売機会の創出に加え、新型コロナウイルス感染症収束後の経済の正常化及びインバウンド需要や国内レジャー需要の回復などもあり、当社の収益力及び自己資本は着実に回復したため、2023年8月14日にB種優先株式の全株式に対する取得請求権が行使され、2024年6月28日および2025年6月30日にA種優先株式を2,000株(額面金額2,000百万円)ずつ償還してきました。そして、2026年6月30日のA種優先株式2,000株(額面金額2,000百万円)の償還をもって優先株式を全額償還しております。また、2025年3月26日に既存借入の借換えを含む運転資金として、総額12,500百万円のシンジケートローン契約を締結しております。このうち4,000百万円は2030年3月29日をコミットメント終了日とするコミットメントラインであり、十分な流動性を確保する手段を保有しております。

事業リスク

  • 景気変動と競争激化
    国内外の景気動向や個人消費の低迷、訪日外国客の減少は、宿泊需要に直接影響し、売上高の減少につながる可能性があります。また、競合ホテルの増加や民泊の普及により業界内の競争が激化しており、価格競争や設備投資の負担が増加し、収益を圧迫するリスクがあります。
  • 自然災害・感染症のリスク
    地震、台風などの自然災害や大規模な事故、テロ行為、新型コロナウイルスのような感染症の発生は、ホテルの休業や観光客の減少を引き起こし、売上高の減少や対策費用の発生により業績に大きな影響を与える可能性があります。特にホテル事業は、安心・安全が重視されるため、これらのリスクは重要です。
  • 法的規制と風評被害
    旅館業法や食品衛生法など、ホテル事業には多くの法的規制があり、違反した場合には営業停止や罰金などの処分を受ける可能性があります。また、食中毒事故や個人情報漏えい、従業員の不祥事などが発生した場合、企業の信用やブランドイメージが損なわれ、顧客離れや損害賠償請求により業績に悪影響を及ぼすリスクがあります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2026|7,131 文字
3【事業等のリスク】有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資家の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある主な事項には、以下のようなものがあります。当社グループは、これらのリスクを十分に認識したうえで、発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針です。なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)売上高の状況に係るリスクについて当社グループは、日本国内を主たるマーケットとしてホテル事業を展開しているため、同事業における売上は、国内外の政治・経済情勢等による景気動向や天候・気象状況、災害の発生等、様々な要因により影響を受ける可能性があります。 ①国内景気及び個人消費の動向について当社グループは、日本国内を主たるマーケットとしてホテル事業を展開しているため、同事業による売上は国内景気や個人消費の動向の影響を受けやすい傾向にあり、企業活動の停滞、雇用情勢の悪化、個人消費の低迷等による個人利用客及び法人・団体利用客の減少が、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 ②訪日外国客の減少について当社グループの事業は、訪日外国客の増減により、大きな影響を受けます。訪日外国客数は、日本の経済情勢、為替相場の状況、外交政策による対日感情、自然災害、事故、疫病等の影響を受ける可能性があり、訪日外国客の減少により当社グループの業績や財務状況に影響を与える可能性があります。 ③競争激化について当社グループの事業においては、競合ホテルの進出や民泊等、多様化する消費者のニーズに対応すべく宿泊サービスも多様化が進んでおり、業界内の競争は激化しております。当社グループでは、レベニューマネジメントを活用したオペレーション等により、競争力の維持強化に努めておりますが、競合他社が新築又は改築・改装したホテルに対して競争力を維持強化するためには、当社グループのホテルについても改築・改装を含む多額の設備投資の負担が必要となります。また、こうした施策が有効に機能しない場合、価格引下げ等により営業収入が減少し、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 ④業績の季節変動について当社グループの事業は、季節による国内外の観光需要及び宿泊需要の変動の影響を受けるため、営業収入にも季節変動があり、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。また、このような季節変動により、当社グループの一定期間または一時点における業績は、通期業績の動向を必ずしも適切に示さない場合があります。 ⑤自然災害・事故・感染症の発生等について当社グループの事業においては、「安心・安全」を重要課題と認識し、施設の安全対策の実施等安全管理には万全の注意を払っております。しかしながら、地震や台風などの自然災害、大規模な事故、テロ行為等が発生した場合、その対策費用の発生等により、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。また、新型コロナウイルス感染症や、新型インフルエンザ等の感染症が発生した場合、ホテルの休業や観光客の減少が懸念され、営業収益の減少や対策費用の発生等により、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 ⑥収益構造について当社グループの事業においては、営業コストの相当部分が人件費、減価償却費、ホテル土地建物の賃借料等の固定費で構成されているため、売上高の減少が、営業利益に大きな影響を及ぼす可能性があります。 ⑦固定資産に係るリスクについて当社グループは、店舗等に係る固定資産の一部を自己保有しております。また、ファイナンスリースと判定されたリース契約は固定資産に計上しております。各店舗の収益悪化や地価下落の際に減損損失の発生などにより、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 (2)業務運営上のリスクについて①風評について当社グループの事業は、お客様に直接サービスを提供しているため、法令違反、自然災害・事故・感染症等の発生、顧客情報をはじめとする情報漏えい、長時間勤務等の内部告発等が生じた場合を含め、当社グループのブランドイメージが損なわれた場合には、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 ②法的規制等について当社グループの事業においては、旅館業法や食品衛生法等の法的規制を受けております。具体的には、旅館業法の事業経営の許可(旅館業法第3条)、食品衛生法の営業許可と施設基準等です。旅館業法においては、宿泊施設ごとに事業経営の許可を受けておりますが、各都道府県の条例にて換気、採光、照明、防湿及び清潔その他宿泊者の衛生に必要な措置、客室の有効面積等について定められており、これらに違反すると指導や罰金等の処分がなされる場合があります。また食品衛生法においては飲食店営業等の許可を受けておりますが、許可の更新を行うほか、食品衛生責任者の設置が必要となります。また不衛生な食品の販売が禁じられており、当該施設が調理し、提供した食事によって人の健康を害した場合、営業停止を含む行政指導がされる場合があります。その他、ホテル物件に関しては、建築基準法(特定建築物)、消防法(防火対象物)、市町村の火災予防条例、建築物衛生法等の規制があり、営業上の規制については、廃掃法(廃棄物の処理及び清掃に関する法律)、食品リサイクル法、景品表示法、個人情報保護法、取適法等が該当します。建築基準法においては法に定める建築物の建築や改修を行う場合に申請、届け出が必要とされていますが、それらの手続きを経ずに建築等を行った場合においては使用停止、工事停止等の指導がされる場合があり、建築物の用途や構造違反があった場合には指導等がなされる場合があります。また消防法においては宿泊施設の規模に応じた防火管理者を選任し、消防計画の作成及び管轄消防署への届け出などが必要であり、これらに違反した場合、管轄の消防署より指導等を受ける場合があります。さらに防火対象物の用途や規模に応じた消防設備や避難設備等が必要で、設備の不備等があれば改修を行わなければなりません。そして火災の予防や消防活動の障害除去等が必要であり、これらの改修がされていない場合、指摘・指導・改善命令等がなされる場合があります。当社グループは、これらの法規制の遵守に努めておりますが、現在の規制に重要な変更や新たな規制が設けられた場合には、規制を遵守するために必要な費用が増加する可能性があり、規制に対応できなかった場合は、許認可の取り消しなどにより当社グループの活動が制限される等、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。また、新たな税制の導入・変更により、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 ③情報システム・情報管理について当社グループでは、多くのITシステムを使用しておりますが、これらのシステムについて事故・災害、人為的ミス等により、その機能に重大な障害が発生した場合、当社グループの事業運営に重大な影響を与え、営業収益の減少または対策費用の発生により、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。また、インターネットを経由した旅行代理店であるOTAをはじめとする他の旅行業者や斡旋業者等他社のシステム障害による影響を受ける可能性があります。 ④個人情報の漏えいについて当社グループでは、宿泊者名簿や宴会における顧客データ等個人情報を含むデータベースを管理しております。当社では、プライバシーマークを取得し、個人情報の管理に十分留意しておりますが、万一、個人情報の流出等の問題が発生した場合、当社グループへの損害賠償請求や信用の低下により、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 ⑤食中毒や食品管理について当社グループでは、ホテルやレストラン、宴会場等で食事の提供を行っております。品質管理や食品衛生には十分注意しておりますが、食中毒事故が発生した場合は営業停止の処分を受けるほか、当社グループの信用やブランドイメージを毀損し、当社グループの業績や財務状況に影響を与える可能性があります。また、当社グループ以外でも同業他社における産地偽装や、家畜伝染病の発生等の食の安全・安心に関する問題が発生した場合にも、当社グループの営業収益の減少や在庫の廃棄ロスの発生等により、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 ⑥人材の確保及び育成について当社グループの事業では、一定数の従業員の確保が必須であり、少子高齢化により今後若年層の人材確保がさらに困難になることが予測され、労働法の改正や最低賃金の引き上げ、社会保障政策に伴う社会保険料の料率引き上げ等による人件費の上昇、人材不足による既存従業員へのしわ寄せによる長時間労働や、これに伴う離職率の増加、採用コストの増加等により、当社グループの業績や財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 ⑦光熱費、食材価格、清掃外注費の高騰について当社グループは、店舗において電気やガスを多く利用しており、不安定な国際情勢並びにそれに起因する原油価格等の上昇の今後の見通しは不透明でありますが、光熱費の高騰により当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。また、当社グループはホテルやレストラン、宴会場等でお客様に食事の提供を行っており、天候不順等による食材価格の高騰により当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。加えて、当社ではホテル運営における客室品質の維持のため、客室清掃の外注化を図っておりますが、清掃会社における人材不足等からの清掃委託費用の値上げにより、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 なお、当社では、業務上のフローに基づき発生しうるリスクを防止するため取締役会の直属の機関としてリスク管理・コンプライアンス委員会を設置し、毎月1回以上の委員会を開催しております。同委員会は、コンプライアンス、財務報告、情報システム、事務手続き、店舗でのオペレーションなど、それぞれに関するリスクのほかその他会社の業務に関し発生しうるリスクに対し総合的かつ迅速に対応し、会社としてリスク管理・コンプライアンス上適切な判断が可能な体制整備を行っております。 (3)フランチャイズ契約について当社グループでは、当社の連結子会社である株式会社チョイスホテルズジャパンが、チョイスホテルズライセンシング B.V.(チョイスホテルズインターナショナル社の間接的な完全子会社)との間で日本における「マスターフランチャイズ契約」を締結し、また当社は株式会社チョイスホテルズジャパンとの「フランチャイズ契約」により、チョイスホテルズインターナショナル社が保有する商標(ブランド名称)を使用し多数のホテルを展開・運営を行っております。チョイスホテルズインターナショナル社と当社グループでは、取引開始以降、長年にわたり良好な関係を維持しておりますが、当該「マスターフランチャイズ契約」には、一般的な解約事由の他、以下の解約事由が定められております。本契約の契約期間においては、毎年12月31日を期日とする開発割当店舗数が定められており、当該割当店舗数を達成できなかった場合に解約事由に抵触いたします。ただし、開発不足分の店舗数に応じたフランチャイズ・フィーを相手方に支払うことで1年間の猶予が与えられます。また、金融機関その他投資関連以外の第三者が株式会社チョイスホテルズジャパンの株式の20%を取得するか、当社の支配権を取得した場合に解約事由に抵触いたします。加えて同業他社の代表者または代理人が当社もしくは株式会社チョイスホテルズジャパンの取締役に就任した場合にも解約事由に抵触いたします。これらを含む本契約の解約事由に抵触した場合、当社グループはチョイスホテルズインターナショナル社が保有する商標(ブランド名称)を使用できなくなり、営業戦略の見直しやブランド変更に伴う諸費用の増加等により、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。なお、本書提出日現在において、当該解約事由には抵触しておりません。また、本契約の期間満了後には新たなマスターフランチャイズ契約を締結する必要があり、契約締結の可否及び契約条件の見直し等により当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 (4)店舗に係る差入保証金について当社グループは、店舗用物件の賃貸借契約締結の際に、賃貸人に保証金を差し入れる場合があります。差入保証金は契約期間満了等により賃貸借契約が終了した場合、原則全額が返還される契約となっております。しかし、差入保証金は預託先の経済的破綻等により、その一部または全額が回収不能となる場合や、賃貸借契約に定められた契約期間満了前に中途解約を行った場合には返還されないことがあり、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 (5)建物について当社グループでは、ほとんどの物件を賃借によりホテルを運営しておりますが、当該建物の建築時の管理において、耐震偽装や建築データの改ざん等が明らかになった場合、当社グループへの信用やブランドイメージが毀損し、当該ホテルの閉店や客数の減少による損害や、ホテル運営から撤退する場合の費用等の発生も含め当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 (6)不動産市場環境について 近年、建設資材価格の上昇、建設業界における人手不足等を背景とした人件費の上昇により、建築費及び建物維持管理に係る費用が上昇傾向にあります。当社グループは、新規ホテルの開発に際し、主として土地・建物所有者との賃貸借契約を通じて出店を行っておりますが、建築費の上昇は賃貸人の初期投資を増加させ、結果として、当社の賃借料上昇につながるため、当社グループの投資判断基準を充足しうる開発対象が減少していく可能性があります。 また、既存物件においても、契約更新時において賃料の増額、契約条件の変更等を求められる可能性があり、当社グループと賃貸人との間で更新条件について合意に至らない場合、賃貸借契約の終了により当社グループが提供しうる室数が減少する可能性があります。 加えて、ホテル改装及び設備更新等に際し、投資金額の増加が投資計画の見直しにつながる可能性があります。 当社グループでは、専門部署による契約スキームの多様化や賃貸人等のステークホルダーとの関係性の維持に努めておりますが、こうした事象が発生した場合には、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 (7)M&Aが想定どおりのメリットをもたらさないリスクについて当社グループは、中長期的な事業計画においてM&Aを成長戦略の一環として位置づけ、今後もその機会を追求してまいります。しかしながら、将来のM&Aについては、適切な買収対象があるとは限らず、適切な買収対象があった場合においても、当社グループにとって受入可能な条件で合意に達することができない可能性があり、また買収資金を調達できない可能性、必要な許認可が取得できない可能性、法令その他の理由による制約が存在する可能性があり、買収を実行できる保証はありません。当社グループは、近年、適切な買収対象の選定、M&Aの実行及び被買収事業の当社グループへの統合等につき経験を積み重ねておりますが、将来的なM&Aの成功は、以下のような様々な要因に左右されます。・買収した事業の運営・商品・サービス・人材を当社の既存の事業運営・企業文化と統合させる能力・当社グループにおける既存のリスク管理、内部統制及び報告に係る体制・手続きを被買収企業・事業に展開する能力・被買収事業の商品・サービスが、当社グループの既存事業分野を補完する度合い・被買収事業の商品・サービスに対する継続的な需要・目標とする費用対効果を実現する能力これらの結果、M&Aが想定どおりのメリットをもたらさなかった場合、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 (8)会計基準変更のリスクについて当社グループは店舗にかかる資産の多くをオペレーティング・リース取引により調達しており、連結財務諸表上はオフバランス処理となっておりますが、契約更新条件やリース会計基準の変更等により、オペレーティング・リース対象資産・負債をオンバランス処理することとなった場合には、使用権資産が計上されるため、自己資本比率が低下し当社グループの財政状態に影響を与える可能性があります。また、当該リース店舗の収益性が悪化した場合、使用権資産の減損損失が発生し、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (9)金利変動のリスクについて 当社グループは、事業資金について自己資金のほか、金融機関からの借入等により調達しております。市場金利が上昇した場合、借入金に係る支払利息や新たな資金調達に係るコストが増加する可能性があります。 その結果、当社グループの資金調達活動、投資計画等に影響を及ぼし、当社グループの業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。

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