事業の概要
- 住宅金融サービス提供日本モーゲージサービスは、住宅ローン(フラット35、変動金利型ローン、つなぎローンなど)を住宅事業者を通じて消費者に提供し、融資手数料や利息、サービシングフィーで収益を得ています。BtoBtoCモデルで、住宅事業者の販売促進も支援しています。
- 住宅品質保証・保険販売子会社のハウスジーメンなどが、新築住宅に必要な法定義務の住宅瑕疵(かし)保険や、地盤保証、住宅性能評価サービスなどを住宅事業者向けに提供しています。保険・保証料収入や検査料収入が主な収益源です。
- 住宅関連DX・保証サービス住宅アカデメイアが、住宅引渡し後の設備延長修理保証やメンテナンス保証を提供し、住宅事業者のストック型事業への転換を支援しています。また、住宅事業クラウドシステムを開発し、住宅業界のDX化と経営合理化に貢献しています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
- 住宅金融事業フラット35や変動金利型住宅ローン、つなぎローンなどを提供し、住宅事業者の販売促進を支援する同社グループの中核事業です。最新年度の売上は約36.26億円、営業利益は約10.52億円と、最も収益性の高いセグメントです。
- 住宅瑕疵保険等事業新築住宅の法定義務である住宅瑕疵保険や地盤保証、住宅性能評価などを提供し、住宅の品質確保に貢献しています。最新年度の売上は約33.09億円、営業利益は約2.87億円で、取引先数が最も多くグループのネットワーク拡大に寄与しています。
- 住宅アカデメイア事業住宅設備延長修理保証や住宅メンテナンス保証といった新規事業を手掛け、住宅事業者のアフターメンテナンス分野を支援しています。最新年度の売上は約6.31億円、営業利益は約0.61億円で、住宅事業クラウドシステムによるDX化推進も行っています。
2025-03 セグメント別業績
| セグメント | 区分 | 売上(億) | 営業利益(億) | 営業利益率 |
|---|---|---|---|---|
| HouseFinancingBusiness | 地域 | 36 | 11 | 29.0% |
| HouseWarrantyLiabilityInsuranceBusiness | 地域 | 33 | 3 | 8.7% |
| HouseAcademeiaBusiness | 地域 | 6 | 1 | 9.7% |
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2026|2,570 文字
3【事業の内容】 当社グループは、当社及び連結子会社3社(株式会社ハウスジーメン、株式会社住宅アカデメイア、一般社団法人住宅技術協議会)にて構成されており、中小規模の住宅事業者への経営支援を目的として、住宅分野に特化したローン・保険・保証等の金融サービスや住宅事業クラウドシステム等を提供しております。 セグメントの概要は以下のとおりになります。セグメント名称事業・サービスの主な内容事業主体住宅金融事業フラット35をはじめとした、住宅ローン等住宅金融サービスの提供・日本モーゲージサービス株式会社(当社)住宅瑕疵保険等事業住宅瑕疵(かし)保険をはじめとした、住宅の品質確保のための商品・サービス等の提供・株式会社ハウスジーメン・一般社団法人住宅技術協議会住宅アカデメイア事業住宅引渡後の住宅保証サービスや、住宅事業クラウドシステム等の提供・株式会社住宅アカデメイア 当社グループでは、一棟の住宅に対しローン・保険・保証等の金融サービスをクロス販売する積上げ型のビジネスモデルを推進し、事業シナジーに重点を置いた経営を行っております。住宅が建設され、メンテナンスやリフォームを行いながら生活し、やがて中古住宅流通等にて次世代へと住み継がれる長い住宅ライフサイクルにおいて必要となる、ローン・保険・保証等の金融サービスをカバーし、クラウドと一体で提供できる住宅金融サービス会社は、唯一となります。 サービス概念図は下図のとおりになります。 (1) 住宅金融事業 当社グループの中核となるセグメントです。独立行政法人住宅金融支援機構(以下、「住宅金融支援機構」という)との提携による「フラット35」をはじめ、住宅ローン(固定金利型及び変動金利型)並びにつなぎローン等の住宅金融サービスを、住宅事業者を介して消費者(住宅資金需要者)に貸付けております。BtoBtoC型のビジネスモデルとなり、住宅事業者の様々な販売ニーズに対応し「販売金融」として住宅ローンを提供することで、住宅事業者の販売促進の面で貢献しております。ローン取扱事業会社やコンサルティング会社等とアライアンスパートナー・代理店として契約し、全国に販売チャネルを持ち、広告宣伝によらない営業展開を行っております。 当事業における主な収入は、住宅ローンの融資実行による融資手数料収入、利息収入およびサービシングフィー収入等となっております。 主な商品・サービスの概要は以下のとおりになります。 商品・サービスローン種別特徴MSJフラット35/MSJフラット35MAX住宅ローン(固定金利型)最長35年間の全期間固定金利型。独自の技術基準・検査で住宅品質を確保。当該貸付債権は住宅金融支援機構へ売却することにより、デフォルトリスクを最小化MSJ住宅ローン[十色(トイロ)]住宅ローン(変動金利型)新築・中古住宅取得のほか、リフォーム等住宅に関する様々な資金使途ニーズに対応する、当社のプロパーローン。融資実行後直ちに信託会社へ信託譲渡し、デフォルトリスクを最小化MSJプロパーつなぎローン住宅ローン付帯商品住宅ローンが実行されるまでの期間、土地購入資金や住宅工事に関する中間金、中古物件購入時のリフォーム費用等に対応。当社が住宅ローンの代理受領権を持ち、住宅ローンの実行時に貸付金を回収することでデフォルトリスクを最小化 (2) 住宅瑕疵保険等事業 住宅瑕疵(かし)担保責任保険法人として、法定義務保険である住宅瑕疵(かし)保険を販売しております。住宅瑕疵(かし)保険を販売できるのは、全国でも国土交通大臣が指定した5法人のみであり、参入障壁の高い事業となっております。他にも、住宅性能評価など、住宅建設分野における様々な審査・検査サービスおよび地盤保証等を住宅事業者に提供し、住宅品質の確保や可視化に貢献しております。また、3つのセグメントのなかで取引先となる住宅事業者の数が最も多く、住宅業界における当社グループネットワークの拡大に寄与しております。 当事業における主な収入は、住宅瑕疵(かし)保険等の販売による保険・保証料収入および検査料収入等となっております。なお全ての保険・保証等サービスに関しては、再保険等の仕組みによりリスクを最小化しております。 主な商品・サービスの概要は以下のとおりになります。商品・サービス特徴新築住宅かし保険新築住宅引渡しの際に必要な法定義務保険。住宅事業者は新築住宅を引渡す際、修理費用等の資力確保として保険又は供託の措置をとることが住宅瑕疵担保履行法によって義務付けられており、中小住宅事業者の多くは住宅瑕疵(かし)保険に加入する。保険期間は10年間延長保証保険10年間の住宅瑕疵担保責任期間の終了後に申込できる構造・防水に関する長期保証。住宅事業者のアフター事業支援として、近年需要が拡大地盤保証住宅を建設した後、地盤に起因する不同沈下等の事故が起きた場合への保証住宅性能評価住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)に基づく、住宅品質に関する評価。税制の優遇措置や助成制度の申請にも用いられる (3) 住宅アカデメイア事業 当社グループにおける新規事業を担うセグメントとして、各種住宅保証サービスの提供および、住宅事業クラウドシステムの開発をしております。多くの中小住宅事業者が抱えるストック型事業への転換という経営課題を、住宅保証サービスをはじめとしたアフターメンテナンス分野の保証商品で支援し、また住宅事業クラウドを基軸に住宅事業者のDX化・経営合理化に貢献しております。 当事業における主な収入は、住宅メンテナンス保証等の住宅保証サービスの役務提供による、住宅保証サービス管理収入(アドミニストレーションフィー)等となっております。なお保証等サービスに関しては、再保険等の仕組みによりリスクを最小化しております。 主な商品・サービスの概要は以下のとおりになります。商品・サービス特徴住宅設備延長修理保証新築住宅に設置された住宅設備機器に対し、発生した補修費用を保証。保証期間は10年間住宅メンテナンス保証住宅事業者のアフターメンテナンス対応費用を保証。保証期間は2年間 以上述べた内容を事業系統図によって示すと次のとおりとなります。
FY2025|2,573 文字
3【事業の内容】 当社グループは、当社及び連結子会社3社(株式会社ハウスジーメン、株式会社住宅アカデメイア、一般社団法人住宅技術協議会)にて構成されており、中小規模の住宅事業者への経営支援を目的として、住宅分野に特化したローン・保険・保証等の金融サービスや住宅事業クラウドシステム等を提供しております。 セグメントの概要は以下のとおりになります。セグメント名称事業・サービスの主な内容事業主体住宅金融事業フラット35をはじめとした、住宅ローン等住宅金融サービスの提供・日本モーゲージサービス株式会社(当社)住宅瑕疵保険等事業住宅瑕疵(かし)保険をはじめとした、住宅の品質確保のための商品・サービス等の提供・株式会社ハウスジーメン・一般社団法人住宅技術協議会住宅アカデメイア事業住宅引渡後の住宅保証サービスや、住宅事業クラウドシステム等の提供・株式会社住宅アカデメイア 当社グループでは、一棟の住宅に対しローン・保険・保証等の金融サービスをクロス販売する積上げ型のビジネスモデルを推進し、事業シナジーに重点を置いた経営を行っております。住宅が建設され、メンテナンスやリフォームを行いながら生活し、やがて中古住宅流通等にて次世代へと住み継がれる長い住宅ライフサイクルにおいて必要となる、ローン・保険・保証等の金融サービスをカバーし、クラウドと一体で提供できる住宅金融サービス会社は、唯一となります。 サービス概念図は下図のとおりになります。 (1) 住宅金融事業 当社グループの中核となるセグメントです。独立行政法人住宅金融支援機構(以下、「住宅金融支援機構」という)との提携による「フラット35」をはじめ、住宅ローン(固定金利型及び変動金利型)並びにつなぎローン等の住宅金融サービスを、住宅事業者を介して消費者(住宅資金需要者)に貸付けております。BtoBtoC型のビジネスモデルとなり、住宅事業者の様々な販売ニーズに対応し「販売金融」として住宅ローンを提供することで、住宅事業者の販売促進の面で貢献しております。ローン取扱事業会社やコンサルティング会社等とアライアンスパートナー・代理店として契約し、全国に販売チャネルを持ち、広告宣伝によらない営業展開を行っております。 当事業における主な収入は、住宅ローンの融資実行による融資手数料収入、利息収入およびサービシングフィー収入等となっております。 主な商品・サービスの概要は以下のとおりになります。 商品・サービスローン種別特徴MSJフラット35/MSJフラット35MAX住宅ローン(固定金利型)最長35年間の全期間固定金利型。独自の技術基準・検査で住宅品質を確保。当該貸付債権は住宅金融支援機構へ売却することにより、デフォルトリスクを最小化MSJ住宅ローン[十色(トイロ)]住宅ローン(変動金利型)新築・中古住宅取得のほか、リフォーム等住宅に関する様々な資金使途ニーズに対応する、当社のプローパーローン。融資実行後直ちに信託会社へ信託譲渡し、デフォルトリスクを最小化MSJプロパーつなぎローン住宅ローン付帯商品住宅ローンが実行されるまでの期間、土地購入資金や住宅工事に関する中間金、中古物件購入時のリフォーム費用等に対応。当社が住宅ローンの代理受領権を持ち、住宅ローンの実行時に貸付金を回収することでデフォルトリスクを最小化 (2) 住宅瑕疵保険等事業 住宅瑕疵(かし)担保責任保険法人として、法定義務保険である住宅瑕疵(かし)保険を販売しております。住宅瑕疵(かし)保険を販売できるのは、全国でも国土交通大臣が指定した5法人のみであり、参入障壁の高い事業となっております。他にも、住宅性能評価など、住宅建設分野における様々な審査・検査サービスおよび地盤保証等を住宅事業者に提供し、住宅品質の確保や可視化に貢献しております。また、3つのセグメントのなかで取引先となる住宅事業者の数が最も多く、住宅業界における当社グループネットワークの拡大に寄与しております。 当事業における主な収入は、住宅瑕疵(かし)保険等の販売による保険・保証料収入および検査料収入等となっております。なお全ての保険・保証等サービスに関しては、再保険等の仕組みによりリスクを最小化しております。 主な商品・サービスの概要は以下のとおりになります。商品・サービス特徴新築住宅かし保険新築住宅引渡しの際に必要な法定義務保険。住宅事業者は新築住宅を引渡す際、修理費用等の資力確保として保険又は供託の措置をとることが住宅瑕疵担保履行法によって義務付けられており、中小住宅事業者の多くは住宅瑕疵(かし)保険に加入する。保険期間は10年間延長保証保険10年間の住宅瑕疵担保責任期間の終了後に申込できる構造・防水に関する長期保証。住宅事業者のアフター事業支援として、近年需要が拡大地盤保証住宅を建設した後、地盤に起因する不同沈下等の事故が起きた場合への保証住宅性能評価住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)に基づく、住宅品質に関する評価。税制の優遇措置や助成制度の申請にも用いられる (3) 住宅アカデメイア事業 当社グループにおける新規事業を担うセグメントとして、各種住宅保証サービスの提供および、住宅事業クラウドシステムの開発をしております。多くの中小住宅事業者が抱えるストック型事業への転換という経営課題を、住宅保証サービスをはじめとしたアフターメンテナンス分野の保証商品で支援し、また住宅事業クラウドを基軸に住宅事業者のDX化・経営合理化に貢献しております。 当事業における主な収入は、住宅メンテナンス保証等の住宅保証サービスの役務提供による、住宅保証サービス管理収入(アドミニストレーションフィー)等となっております。なお保証等サービスに関しては、再保険等の仕組みによりリスクを最小化しております。 主な商品・サービスの概要は以下のとおりになります。商品・サービス特徴住宅設備延長修理保証新築住宅に設置された住宅設備機器に対し、発生した補修費用を保証。保証期間は10年間住宅メンテナンス保証住宅事業者のアフターメンテナンス対応費用を保証。保証期間は2年間 以上述べた内容を事業系統図によって示すと次のとおりとなります。
FY2024|2,571 文字
3【事業の内容】 当社グループは、当社及び連結子会社3社(株式会社ハウスジーメン、株式会社住宅アカデメイア、一般社団法人住宅技術協議会)にて構成されており、中小規模の住宅事業者への経営支援を目的として、住宅分野に特化したローン・保険・保証等の金融サービスや住宅事業クラウドシステム等を提供しております。 セグメントの概要は以下のとおりになります。セグメント名称事業・サービスの主な内容事業主体住宅金融事業フラット35をはじめとした、住宅ローン等住宅金融サービスの提供・日本モーゲージサービス株式会社(当社)住宅瑕疵保険等事業住宅瑕疵(かし)保険をはじめとした、住宅の品質確保のための商品・サービス等の提供・株式会社ハウスジーメン・一般社団法人住宅技術協議会住宅アカデメイア事業住宅引渡後の住宅保証サービスや、住宅事業クラウドシステム等の提供・株式会社住宅アカデメイア 当社グループでは、一棟の住宅に対しローン・保険・保証等の金融サービスをクロス販売する積上げ型のビジネスモデルを推進し、事業シナジーに重点を置いた経営を行っております。住宅が建設され、メンテナンスやリフォームを行いながら生活し、やがて中古住宅流通等にて次世代へと住み継がれる長い住宅ライフサイクルにおいて必要となる、ローン・保険・保証等の金融サービスをカバーし、クラウドと一体で提供できる住宅金融サービス会社は、唯一となります。 サービス概念図は下図のとおりになります。 (1) 住宅金融事業 当社グループの中核となるセグメントです。独立行政法人住宅金融支援機構(以下、「住宅金融支援機構」という)との提携による「フラット35」をはじめ、住宅ローン(固定金利型及び変動金利型)並びにつなぎローン等の住宅金融サービスを、住宅事業者を介して消費者(住宅資金需要者)に貸付けております。BtoBtoC型のビジネスモデルとなり、住宅事業者の様々な販売ニーズに対応し「販売金融」として住宅ローンを提供することで、住宅事業者の販売促進の面で貢献しております。ローン取扱事業会社やコンサルティング会社等とアライアンスパートナー・代理店として契約し、全国に販売チャネルを持ち、広告宣伝によらない営業展開を行っております。 当事業における主な収入は、住宅ローンの融資実行による融資手数料収入、利息収入およびサービシングフィー収入等となっております。 主な商品・サービスの概要は以下のとおりになります。 商品・サービスローン種別特徴MSJフラット35/MSJフラット35MAX住宅ローン(固定金利型)最長35年間の全期間固定金利型。独自の技術基準・検査で住宅品質を確保。当該貸付債権は住宅金融支援機構へ売却することにより、デフォルトリスクを最小化MSJ住宅ローン[十色(トイロ)]住宅ローン(変動金利型)新築・中古住宅取得のほか、リフォーム等住宅に関する様々な資金使途ニーズに対応する、当社のプローパーローン。融資実行後直ちに信託会社へ信託譲渡し、デフォルトリスクを最小化MSJプロパーつなぎローン住宅ローン付帯商品住宅ローンが実行されるまでの期間、土地購入資金や住宅工事に関する中間金、中古物件購入時のリフォーム費用等に対応。当社が住宅ローンの代理受領権を持ち、住宅ローンの実行時に貸付金を回収することでデフォルトリスクを最小化 (2) 住宅瑕疵保険等事業 住宅瑕疵(かし)担保責任保険法人として、法定義務保険である住宅瑕疵(かし)保険を販売しております。住宅瑕疵(かし)保険を販売できるのは、全国でも国土交通大臣が指定した5法人のみであり、参入障壁の高い事業となっております。他にも、住宅性能評価など、住宅建設分野における様々な審査・検査サービスおよび地盤保証等を住宅事業者に提供し、住宅品質の確保や可視化に貢献しております。また、3つのセグメントのなかで取引先となる住宅事業者の数が最も多く、住宅業界における当社グループネットワークの拡大に寄与しております。 当事業における主な収入は、住宅瑕疵(かし)保険等の販売による保険・保証料収入および検査料収入等となっております。なお全ての保険・保証等サービスに関しては、再保険等の仕組みによりリスクを最小化しております。 主な商品・サービスの概要は以下のとおりになります。商品・サービス特徴新築住宅かし保険新築住宅引渡しの際に必要な法定義務保険。住宅事業者は新築住宅を引渡す際、修理費用等の資力確保として保険又は供託の措置をとることが住宅瑕疵担保履行法によって義務付けられており、中小住宅事業者の多くは住宅瑕疵(かし)保険に加入する。保険期間は10年間延長保証保険10年間の住宅瑕疵担保責任期間の終了後に申込できる構造・防水に関する長期保証。住宅事業者のアフター事業支援として、近年需要が拡大地盤保証住宅を建設した後、地盤に起因する不同沈下等の事故が起きた場合への保証住宅性能評価住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)に基づく、住宅品質に関する評価。税制の優遇措置や助成制度の申請にも用いられる (3) 住宅アカデメイア事業 当社グループにおける新規事業を担うセグメントとして、各種住宅保証サービスの提供および、住宅事業クラウドシステムの開発をしております。多くの中小住宅事業者が抱えるストック型事業への転換という経営課題を、住宅保証サービスをはじめとしたアフターメンテナンス分野の保証商品で支援し、また住宅事業クラウドを基軸に住宅事業者のDX化・経営合理化に貢献しております。 当事業における主な収入は、住宅メンテナンス保証等の住宅保証サービスの役務提供による、住宅保証サービス管理収入(アドミニストレーションフィー)等となっております。なお保証等サービスに関しては、再保険等の仕組みによりリスクを最小化しております。 主な商品・サービスの概要は以下のとおりになります。商品・サービス特徴住宅設備延長修理保証新築住宅に設置された住宅設備機器に対し、発生した補修費用を保証。保証期間は10年間住宅メンテナンス保証住宅事業者のアフターメンテナンス対応費用を保証。保証期間は2年間 以上述べた内容を事業系統図によって示すと次のとおりとなります。
FY2023|2,030 文字
3【事業の内容】 当社グループは、当社及び当社の連結子会社3社(株式会社ハウスジーメン、株式会社住宅アカデメイア、一般社団法人住宅技術協議会)にて構成されており、主に中小規模の住宅事業者の経営を支援する事業を行っております。 具体的には、住宅ローン・つなぎローン・住宅瑕疵(かし)保険・地盤保証・住宅引渡後の住宅保証サービス等の金融サービスをはじめ、住宅性能評価・長期優良住宅に係る技術的審査等の住宅建築分野の審査・検査サービス、住宅事業専門のクラウドシステム等を幅広く取り揃え、これらを一体の仕組み(プラットフォーム)としてワンストップで住宅事業者に提供し、住宅事業におけるファイナンス・リスクマネジメント分野や経営合理化、生涯顧客化による住宅ストック事業の成長等を支援しております。 事業セグメントは、住宅金融事業、住宅瑕疵保険等事業、住宅アカデメイア事業(注1)の3つに分け、3事業を一体で行うことより、1軒の住宅に多彩な住宅金融サービスを販売する「ONEハウスMALUTIファイナンス」(注2)モデルを推進し、事業シナジーに重点を置いた経営を行っております。 各セグメントにおける当社及び連結子会社の位置付け・事業内容等は次のとおりです。セグメント事業主体事業内容等主要なサービス住宅金融事業・日本モーゲージサービス株式会社(当社) 当社グループの中核となるセグメントです。独立行政法人住宅金融支援機構と提携し、フラット35等の住宅ローンを、住宅事業者を介して住宅資金需要者に貸付けております。 住宅事業者の多様な住宅販売ニーズに対応するために住宅ローン等を幅広く取り揃え、住宅ローンを住宅事業者の「販売金融」として提供することで、住宅事業者の住宅販売支援を行っております。ローン取扱事業会社やコンサルティング会社等とアライアンスパートナー・代理店として契約し、全国に販売チャネルを持っております。 なお住宅金融事業では、貸付用資金の調達にあたって民間金融機関から短期借入を行っておりますが、「MSJフラット35」に関しては当該貸付債権を住宅金融支援機構に売却することによって全額を返済し、「MSJプロパーつなぎローン」に関しては住宅ローン実行の際に全額を返済するスキームとすることにより、デフォルトリスク等を最小化しております。・MSJフラット35・MSJフラット35[保証型]・MSJ住宅ローン[十色(トイロ)]・MSJプロパーつなぎローン・買取再販ローン・MSJリ・バース60(ノンリコース型)住宅瑕疵保険等事業・株式会社ハウスジーメン・一般社団法人住宅技術協議会 国土交通大臣に指定された住宅瑕疵担保責任保険法人として、法定義務保険である住宅瑕疵(かし)保険を販売しております。その他にも地盤保証や、住宅性能評価機関等の第三者機関としての各種審査・検査サービス等、住宅の品質確保のための商品・サービスを幅広く販売しております。住宅瑕疵担保責任保険法人は全国に5社しかなく、参入障壁の高い事業となっております。 3つのセグメントのなかで取引先となる住宅事業者の数が最も多く、住宅業界における当社グループネットワークの拡大に寄与しております。 なお保険・保証等のサービスに関しては、再保険等の仕組みによりリスクを最小化しております。・新築住宅かし保険・地盤保証・延長保証保険・住宅性能評価・フラット35適合証明検査住宅アカデメイア事業(注1)・株式会社住宅アカデメイア 住宅引渡後の住宅保証サービスや、住宅事業クラウドシステム等を提供しております。 当社グループにおける新規事業を担うセグメントとして、主に住宅事業者のアフター事業を支援するサービスを戦略的に開発・提供しております。 なお保証サービスに関しては、再保険等の仕組みによりリスクを最小化しております。・住宅設備延長修理保証・住宅メンテナンス保証・住宅リペア保証・緊急駆けつけ保証・助っ人クラウド 以上述べた内容を事業系統図によって示すと次のとおりとなります。 (注1)当社の連結子会社である株式会社住宅アカデメイアが推進する事業を「住宅アカデメイア事業」として、事業セグメントの一つとしています。なお、「アカデメイア」とは、古代ギリシャの哲学者・教育者のプラトンがアテネ郊外に創設した学園で、近代のアカデミー・大学組織の起源となったものと言われており、当社グループが住宅産業のプラットフォームとなることを目指して名付けております。ブランド化を目的に、「住宅アカデメイア」及び「ACADEMEIA」のいずれも当社の商標として登録しております。(注2)「ONEハウスMULTIファイナンス」とは、1軒の住宅が建設され人が住まい循環する長い住宅サイクルにおいて、住宅ローン・保険・保証等の様々な住宅金融サービスをクラウドと融合しクロス販売を行う、当社グループのビジネスモデルです(下図参照)。
FY2022|2,030 文字
3【事業の内容】 当社グループは、当社及び当社の連結子会社3社(株式会社ハウスジーメン、株式会社住宅アカデメイア、一般社団法人住宅技術協議会)にて構成されており、主に中小規模の住宅事業者の経営を支援する事業を行っております。 具体的には、住宅ローン・つなぎローン・住宅瑕疵(かし)保険・地盤保証・住宅引渡後の住宅保証サービス等の金融サービスをはじめ、住宅性能評価・長期優良住宅に係る技術的審査等の住宅建築分野の審査・検査サービス、住宅事業専門のクラウドシステム等を幅広く取り揃え、これらを一体の仕組み(プラットフォーム)としてワンストップで住宅事業者に提供し、住宅事業におけるファイナンス・リスクマネジメント分野や経営合理化、生涯顧客化による住宅ストック事業の成長等を支援しております。 事業セグメントは、住宅金融事業、住宅瑕疵保険等事業、住宅アカデメイア事業(注1)の3つに分け、3事業を一体で行うことより、1軒の住宅に多彩な住宅金融サービスを販売する「ONEハウスMALUTIファイナンス」(注2)モデルを推進し、事業シナジーに重点を置いた経営を行っております。 各セグメントにおける当社及び連結子会社の位置付け・事業内容等は次のとおりです。セグメント事業主体事業内容等主要なサービス住宅金融事業・日本モーゲージサービス株式会社(当社) 当社グループの中核となるセグメントです。独立行政法人住宅金融支援機構と提携し、フラット35等の住宅ローンを、住宅事業者を介して住宅資金需要者に貸付けております。 住宅事業者の多様な住宅販売ニーズに対応するために住宅ローン等を幅広く取り揃え、住宅ローンを住宅事業者の「販売金融」として提供することで、住宅事業者の住宅販売支援を行っております。ローン取扱事業会社やコンサルティング会社等とアライアンスパートナー・代理店として契約し、全国に販売チャネルを持っております。 なお住宅金融事業では、貸付用資金の調達にあたって民間金融機関から短期借入を行っておりますが、「MSJフラット35」に関しては当該貸付債権を住宅金融支援機構に売却することによって全額を返済し、「MSJプロパーつなぎローン」に関しては住宅ローン実行の際に全額を返済するスキームとすることにより、デフォルトリスク等を最小化しております。・MSJフラット35・MSJフラット35[保証型]・MSJ住宅ローン[十色(トイロ)]・MSJプロパーつなぎローン・買取再販ローン・MSJリ・バース60(ノンリコース型)住宅瑕疵保険等事業・株式会社ハウスジーメン・一般社団法人住宅技術協議会 国土交通大臣に指定された住宅瑕疵担保責任保険法人として、法定義務保険である住宅瑕疵(かし)保険を販売しております。その他にも地盤保証や、住宅性能評価機関等の第三者機関としての各種審査・検査サービス等、住宅の品質確保のための商品・サービスを幅広く販売しております。住宅瑕疵担保責任保険法人は全国に5社しかなく、参入障壁の高い事業となっております。 3つのセグメントのなかで取引先となる住宅事業者の数が最も多く、住宅業界における当社グループネットワークの拡大に寄与しております。 なお保険・保証等のサービスに関しては、再保険等の仕組みによりリスクを最小化しております。・新築住宅かし保険・地盤保証・延長保証保険・住宅性能評価・フラット35適合証明検査住宅アカデメイア事業(注1)・株式会社住宅アカデメイア 住宅引渡後の住宅保証サービスや、住宅事業クラウドシステム等を提供しております。 当社グループにおける新規事業を担うセグメントとして、主に住宅事業者のアフター事業を支援するサービスを戦略的に開発・提供しております。 なお保証サービスに関しては、再保険等の仕組みによりリスクを最小化しております。・住宅設備延長修理保証・住宅メンテナンス保証・住宅リペア保証・緊急駆けつけ保証・助っ人クラウド 以上述べた内容を事業系統図によって示すと次のとおりとなります。 (注1)当社の連結子会社である株式会社住宅アカデメイアが推進する事業を「住宅アカデメイア事業」として、事業セグメントの一つとしています。なお、「アカデメイア」とは、古代ギリシャの哲学者・教育者のプラトンがアテネ郊外に創設した学園で、近代のアカデミー・大学組織の起源となったものと言われており、当社グループが住宅産業のプラットフォームとなることを目指して名付けております。ブランド化を目的に、「住宅アカデメイア」及び「ACADEMEIA」のいずれも当社の商標として登録しております。(注2)「ONEハウスMULTIファイナンス」とは、1軒の住宅が建設され人が住まい循環する長い住宅サイクルにおいて、住宅ローン・保険・保証等の様々な住宅金融サービスをクラウドと融合しクロス販売を行う、当社グループのビジネスモデルです(下図参照)。
FY2021|1,694 文字
3【事業の内容】 当社グループは、当社及び当社の連結子会社3社(株式会社ハウスジーメン、株式会社住宅アカデメイア、一般社団法人住宅技術協議会)にて構成されており、主に中小規模の住宅事業者の経営を支援する事業を行っております。 具体的には、住宅ローン・つなぎローン・住宅瑕疵(かし)保険・地盤保証・住宅引渡後の住宅保証サービス等の金融サービスをはじめ、住宅性能評価・長期優良住宅に係る技術的審査等の住宅建築分野の審査・検査サービス、住宅事業専門のクラウドシステム等を幅広く取り揃え、これらを住宅事業者に一体の仕組み(プラットフォーム)としてワンストップで提供し、住宅事業におけるファイナンス・リスクマネジメント分野や経営合理化、生涯顧客化による住宅ストック事業の成長等を支援しております。 事業セグメントは、住宅金融事業、住宅瑕疵保険等事業、住宅アカデメイア事業(注1)の3つに分け、3事業を一体で行うことより、1軒の住宅に多彩な住宅金融サービスを提供する「ONEハウスMALUTIファイナンス」(注2)モデルを推進し、事業シナジーに重点を置いた経営を行っております。 各セグメントにおける当社及び連結子会社の位置付け・事業内容等は次のとおりです。セグメント事業主体事業内容等主要なサービス住宅金融事業・日本モーゲージサービス株式会社(当社) 当社グループの中核となるセグメントです。独立行政法人住宅金融支援機構と提携し、フラット35等の住宅ローンを、住宅事業者を通じて住宅資金需要者に貸付けております。 住宅事業者の多様な販売ニーズに対応するために住宅ローン等を幅広く取り揃え、住宅ローンを住宅事業者の「販売金融」として提供し、住宅事業者の住宅販売支援を行っております。ローン取扱事業会社やコンサルティング会社等とアライアンスパートナー・代理店として契約し、全国に販売チャネルを持っております。・MSJフラット35・MSJ住宅ローン[十色(トイロ)]・MSJプロパーつなぎローン・買取再販ローン・MSJリ・バース60(ノンリコース型)住宅瑕疵保険等事業・株式会社ハウスジーメン・一般社団法人住宅技術協議会 国土交通大臣に指定された住宅瑕疵担保責任保険法人として、法定義務保険である住宅瑕疵(かし)保険を提供しております。また地盤保証や、住宅性能評価機関等の第三者機関としての各種審査・検査サービス等、住宅の品質確保のための商品・サービスを幅広く提供しております。 3つのセグメントのなかで取引先となる住宅事業者の数が最も多く、住宅業界における当社グループネットワークの拡大に寄与しております。・新築住宅かし保険・地盤保証・延長保証保険・住宅性能評価・フラット35適合証明検査住宅アカデメイア事業・株式会社住宅アカデメイア(注2) 住宅引渡後の住宅保証サービスや、住宅事業クラウドシステム等を提供しております。 当社グループにおける新規事業を担うセグメントとして、新しいサービスを戦略的に開発・提供しております。・住宅設備延長修理保証・住宅メンテナンス保証・住宅リペア保証・緊急駆けつけ保証・助っ人クラウド 以上述べた内容を事業系統図によって示すと次のとおりとなります。 (注1)当社の連結子会社である株式会社住宅アカデメイアが推進する事業を「住宅アカデメイア事業」として、事業セグメントの一つとしています。なお、「アカデメイア」とは、古代ギリシャの哲学者・教育者のプラトンがアテネ郊外に創設した学園で、近代のアカデミー・大学組織の起源となったものと言われており、当社グループが住宅産業のプラットフォームとなることを目指して名付けております。ブランド化を目的に、「住宅アカデメイア」及び「ACADEMEIA」のいずれも当社の商標として登録しております。(注2)「ONEハウスMULTIファイナンス」とは、1軒の住宅が建設され人が住まい循環する長い住宅サイクルにおいて、住宅ローン・保険・保証等の様々な住宅金融サービスをクラウドと融合し提供する、当社グループのビジネスモデルです(下図参照)。
FY2020|1,587 文字
3【事業の内容】 当社グループは、当社及び当社の子会社(株式会社ハウスジーメン、株式会社住宅アカデメイア、一般社団法人住宅技術協議会)3社から成っており、全国各地の住宅関連事業者へのサービス提供を通じ、最終的には住宅取得者の満足の実現に寄与するために、住宅金融事業、住宅瑕疵保険等事業、住宅アカデメイア事業(注1)を営んでおります。 なお、当社及び子会社の位置付け、各事業の主な業務内容等は下記のとおりであります。(注)1.住宅産業の合理化・システム化に向けた各種情報・ツール・コンサルティング等のソリューションを提供する事業を「住宅アカデメイア事業」としてブランド化し、事業セグメントの一つとしています。また、「住宅アカデメイア」及び「ACADEMEIA」は、いずれも当社の登録商標です。なお、「アカデメイア」は、古代ギリシャの哲学者・教育者のプラトンがアテネ郊外に創設した学園で、近代のアカデミー・大学組織の起源となったものと言われており、当社グループでは、住宅関連事業者の人材・知・経験の交流・情報結集・協力・提供の中核に当社グループがなることを目指して上記事業を「住宅アカデメイア事業」と名付けたものであります。 事業内容と、当社グループの当該事業に係る位置づけ、及びセグメントとの関連セグメント会社主要な事業内容主要な商品・サービス・業務等住宅金融事業日本モーゲージサービス株式会社(当社)住宅関連事業者への支援となる住宅資金需要者向け住宅金融サービスの提供MSJフラット35MSJプロパーつなぎ融資等の住宅ローン貸付住宅瑕疵保険等事業株式会社ハウスジーメン一般社団法人住宅技術協議会住宅の品質確保等のための保険・検査等の提供住宅瑕疵保険等の販売業務、住宅の性能評価・検査等各種サービス業務、住宅地盤保証業務住宅アカデメイア事業株式会社住宅アカデメイア住宅関連事業者向けに特化したICTを活用したシステムプラットフォーム・住宅保証プログラム等の提供住宅フルフィルメント業務(注2)住宅コンサルティング業務(注3)HP統合システムプラットフォーム提供業務(注4)HP統合システム連動保証プログラム提供業務(注5)(注)2.住宅関連事業者のニーズに応じ、モジュール型規格住宅に関する設計、図面作成、構造計算、設計部材等の積算、資材発注管理、現場管理、メンテナンス等の住宅建築に関するサポート業務の一定部分を当社グループで受託することにより、各住宅関連事業者がすべての工程を自前で用意しなくても良く、得意分野に資源を集中できるようにする住宅関連事業者へのファブレス経営(生産設備・業務陣容等の全てを持つことはせず、それらの全部あるいは一部を外部の他社に委託する経営)を支援する業務3.住宅事業者が今後ストック循環型ビジネス(住宅関連事業者が、既存住宅と過去において当該住宅を取得したOB顧客を住宅の補修・建て替え・転売等に関して継続的に顧客化し、メンテナンス事業や建て替え・住み替え事業等からも利益を生み出すビジネス)への転換を図るべく、その経営活動に関する問題解決と当該事業者の発展を支援する業務4.住宅関連事業者における住宅の建築・形成、引渡までのプロセスを支援するシステムである「HPAシステム」及び、住宅の完成引渡以降のプロセスを支援するシステムである「HPCシステム」を統合した、「HP統合システム」の開発及び提供業務5.HP統合システムを活用した保証(住宅メンテナンス保証等)を提供する業務 以上、述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。 (注) ㈱ハウスジーメン、及び㈱住宅アカデメイアは連結子会社であります。なお、住宅瑕疵保険等事業のうち、住宅地盤保証業務については、当社連結子会社である一般社団法人住宅技術協議会が一部行っております。
FY2019|1,593 文字
3 【事業の内容】当社グループは、当社及び当社の子会社(株式会社ハウスジーメン、株式会社住宅アカデメイア、一般社団法人住宅技術協議会)3社から成っており、全国各地の住宅関連事業者へのサービス提供を通じ、最終的には住宅取得者の満足の実現に寄与するために、住宅金融事業、住宅瑕疵保険等事業、住宅アカデメイア事業(注1)を営んでおります。なお、当社及び子会社の位置付け、各事業の主な業務内容等は下記のとおりであります。(注) 1.住宅産業の合理化・システム化に向けた各種情報・ツール・コンサルティング等のソリューションを提供する事業を「住宅アカデメイア事業」としてブランド化し、事業セグメントの一つとしています。また、「住宅アカデメイア」及び「ACADEMEIA」は、いずれも当社の登録商標です。なお、「アカデメイア」は、古代ギリシャの哲学者・教育者のプラトンがアテネ郊外に創設した学園で、近代のアカデミー・大学組織の起源となったものと言われており、当社グループでは、住宅関連事業者の人材・知・経験の交流・情報結集・協力・提供の中核に当社グループがなることを目指して上記事業を「住宅アカデメイア事業」と名付けたものであります。 事業内容と、当社グループの当該事業に係る位置づけ、及びセグメントとの関連セグメント会社主要な事業内容主要な商品・サービス・業務等住宅金融事業日本モーゲージサービス株式会社(当社)住宅関連事業者への支援となる住宅資金需要者向け住宅金融サービスの提供MSJフラット35MSJプロパーつなぎ融資等の住宅ローン貸付住宅瑕疵保険等事業株式会社ハウスジーメン一般社団法人住宅技術協議会住宅の品質向上等のための保険の販売、検査業務の提供住宅瑕疵保険等の販売業務、住宅の性能評価・検査等各種サービス業務、住宅地盤保証業務住宅アカデメイア事業株式会社住宅アカデメイア住宅関連事業者向けに特化したICTを活用したシステムプラットフォーム・住宅保証プログラム業務 他住宅フルフィルメント業務(注2)住宅コンサルティング業務(注3)HP統合システムプラットフォーム提供業務(注4)HP統合システム連動保証プログラム提供業務(注5) (注) 2.住宅関連事業者のニーズに応じ、モジュール型規格住宅に関する設計、図面作成、構造計算、設計部材等の積算、資材発注管理、現場管理、メンテナンス等の住宅建築に関するサポート業務の一定部分を当社グループで受託することにより、各住宅関連事業者がすべての工程を自前で用意しなくても良く、得意分野に資源を集中できるようにする住宅関連事業者へのファブレス経営(生産設備・業務陣容等の全てを持つことはせず、それらの全部あるいは一部を外部の他社に委託する経営)を支援する業務3.住宅事業者が今後ストック循環型ビジネス(住宅関連事業者が、既存住宅と過去において当該住宅を取得したOB顧客を住宅の補修・建て替え・転売等に関して継続的に顧客化し、メンテナンス事業や建て替え・住み替え事業等からも利益を生み出すビジネス)への転換を図るべく、その経営活動に関する問題解決と当該事業者の発展を支援する業務4.住宅関連事業者における住宅の建築・形成、引渡までのプロセスを支援するシステムである「HPAシステム」及び、住宅の完成引渡以降のプロセスを支援するシステムである「HPCシステム」を統合した、「HP統合システム」の開発及び提供業務5.HP統合システムを活用した保証(住宅メンテナンス保証等)を提供する業務 以上、述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。 (注) ㈱ハウスジーメン、及び㈱住宅アカデメイアは連結子会社であります。なお、住宅瑕疵保険等事業のうち、住宅地盤保証業務については、当社連結子会社である一般社団法人住宅技術協議会が一部行っております。
FY2018|1,587 文字
3【事業の内容】当社グループは、当社及び当社の子会社(株式会社ハウスジーメン、株式会社住宅アカデメイア、一般社団法人住宅技術協議会)3社から成っており、全国各地の住宅関連事業者へのサービス提供を通じ、最終的には住宅取得者の満足の実現に寄与するために、住宅金融事業、住宅瑕疵保険等事業、住宅アカデメイア事業(注1)を営んでおります。なお、当社及び子会社の位置付け、各事業の主な業務内容等は下記のとおりであります。(注)1.住宅産業の合理化・システム化に向けた各種情報・ツール・コンサルティング等のソリューションを提供する事業を「住宅アカデメイア事業」としてブランド化し、事業セグメントの一つとしています。また、「住宅アカデメイア」及び「ACADEMEIA」は、いずれも当社の登録商標です。なお、「アカデメイア」は、古代ギリシャの哲学者・教育者のプラトンがアテネ郊外に創設した学園で、近代のアカデミー・大学組織の起源となったものと言われており、当社グループでは、住宅関連事業者の人材・知・経験の交流・情報結集・協力・提供の中核に当社グループがなることを目指して上記事業を「住宅アカデメイア事業」と名付けたものであります。 事業内容と、当社グループの当該事業に係る位置づけ、及びセグメントとの関連セグメント会社主要な事業内容主要な商品・サービス・業務等住宅金融事業日本モーゲージサービス株式会社(当社)住宅関連事業者への支援となる住宅資金需要者向け住宅金融サービスの提供MSJフラット35MSJプロパーつなぎ融資等の住宅ローン貸付住宅瑕疵保険等事業株式会社ハウスジーメン一般社団法人住宅技術協議会住宅の品質向上等のための保険の販売、検査業務の提供住宅瑕疵保険等の販売業務、住宅の性能評価・検査等各種サービス業務、住宅地盤保証業務住宅アカデメイア事業株式会社住宅アカデメイア住宅関連事業者向けに特化したICTを活用したシステムプラットフォーム・住宅保証プログラム業務 他住宅フルフィルメント業務(注2)住宅コンサルティング業務(注3)HP統合システムプラットフォーム提供業務(注4)HP統合システム連動保証プログラム提供業務(注5)(注)2.住宅関連事業者のニーズに応じ、モジュール型規格住宅に関する設計、図面作成、構造計算、設計部材等の積算、資材発注管理、現場管理、メンテナンス等の住宅建築に関するサポート業務の一定部分を当社グループで受託することにより、各住宅関連事業者がすべての工程を自前で用意しなくても良く、得意分野に資源を集中できるようにする住宅関連事業者へのファブレス経営(生産設備・業務陣容等の全てを持つことはせず、それらの全部あるいは一部を外部の他社に委託する経営)を支援する業務3.住宅事業者が今後ストック循環型ビジネス(住宅関連事業者が、既存住宅と過去において当該住宅を取得したOB顧客を住宅の補修・建て替え・転売等に関して継続的に顧客化し、メンテナンス事業や建て替え・住み替え事業等からも利益を生み出すビジネス)への転換を図るべく、その経営活動に関する問題解決と当該事業者の発展を支援する業務4.住宅関連事業者における住宅の建築・形成、引渡までのプロセスを支援するシステムである「HPAシステム」及び、住宅の完成引渡以降のプロセスを支援するシステムである「HPCシステム」を統合した、「HP統合システム」の開発及び提供業務5.HP統合システムを活用した保証(住宅メンテナンス保証等)を提供する業務 以上、述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。(注)㈱ハウスジーメン、及び㈱住宅アカデメイアは連結子会社であります。なお、住宅瑕疵保険等事業のうち、住宅地盤保証業務については、当社連結子会社である一般社団法人住宅技術協議会が一部行っております。
FY2017|1,597 文字
3【事業の内容】当社グループは、当社及び当社の子会社(株式会社ハウスジーメン、株式会社住宅アカデメイア、一般社団法人住宅技術協議会)3社から成っており、全国各地の住宅関連事業者へのサービス提供を通じ、最終的には住宅取得者の満足の実現に寄与するために、住宅金融事業、住宅瑕疵保険等事業、住宅アカデメイア事業(注1)を営んでおります。なお、当社及び子会社の位置付け、各事業の主な業務内容等は下記のとおりであります。(注)1.住宅産業の合理化・システム化に向けた各種情報・ツール・コンサルティング等のソリューションを提供する事業を「住宅アカデメイア事業」としてブランド化し、事業セグメントの一つとしています。また、「住宅アカデメイア」及び「ACADEMEIA」は、いずれも当社の登録商標です。なお、「アカデメイア」は、古代ギリシャの哲学者・教育者のプラトンがアテネ郊外に創設した学園で、近代のアカデミー・大学組織の起源となったものと言われており、当社グループでは、住宅関連事業者の人材・知・経験の交流・情報結集・協力・提供の中核に当社グループがなることを目指して上記事業を「住宅アカデメイア事業」と名付けたものであります。 事業内容と、当社グループの当該事業に係る位置づけ、及びセグメントとの関連セグメント会社主要な事業内容主要な商品・サービス・業務等住宅金融事業日本モーゲージサービス株式会社(当社)住宅関連事業者への支援となる住宅資金需要者向け住宅金融サービスの提供MSJフラット35MSJプロパーつなぎ融資等の住宅ローン貸付住宅瑕疵保険等事業株式会社ハウスジーメン一般社団法人住宅技術協議会住宅の品質向上等のための保険の販売、検査業務の提供新築住宅瑕疵保険の販売業務、住宅性能評価・検査等各種サービス業務、住宅地盤保証業務住宅アカデメイア事業株式会社住宅アカデメイア住宅関連事業者向けに特化した経営などのコンサルティング/システム開発等住宅フルフィルメント業務(注2)住宅コンサルティング業務(注3)システムプラットフォーム提供業務(注4)HPC保証プログラム業務(注5)(注)2.住宅関連事業者のニーズに応じ、モジュール型規格住宅に関する設計、図面作成、構造計算、設計部材等の積算、資材発注管理、現場管理、メンテナンス等の住宅建築に関するサポート業務の一定部分を当社グループで受託することにより、各住宅関連事業者がすべての工程を自前で用意しなくても良く、得意分野に資源を集中できるようにする住宅関連事業者へのファブレス経営(生産設備・業務陣容等の全てを持つことはせず、それらの全部あるいは一部を外部の他社に委託する経営)を支援する業務3.住宅事業者が今後ストック循環型ビジネス(住宅関連事業者が、既存住宅と過去において当該住宅を取得したOB顧客を住宅の補修・建て替え・転売等に関して継続的に顧客化し、メンテナンス事業や建て替え・住み替え事業等からも利益を生み出すビジネス)への転換を図るべく、その経営活動に関する問題解決と当該事業者の発展を支援する業務4.住宅関連事業者における住宅の建築・形成、引渡までのプロセスを支援するシステムである「HPAシステム」、住宅の完成引渡以降のプロセスを支援するシステムである「HPCシステム」等の「ハウジングプロバイダ・システム」の開発及び提供を「システムプラットフォーム提供業務」といいます。5.自社開発のシステムを活用した保証(住宅メンテナンス保証、住宅設備機器修理保証)等を提供する業務 以上、述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。(注)㈱ハウスジーメン、及び㈱住宅アカデメイアは連結子会社であります。なお、住宅瑕疵保険等事業のうち、住宅地盤保証業務については、当社連結子会社である一般社団法人住宅技術協議会が一部行っております。
事業の優位性(モート)
事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
| 価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い | 中程度 競合が存在するが、住宅事業者に必要なサービスを一体で提供できる強みがある。 |
|---|---|
| 参入障壁新規参入を阻む要因の種類 | 規制 住宅瑕疵保険は国土交通大臣が指定した5法人しか販売できず、参入障壁が高い。 |
| 顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい | 低い(分散) |
| 景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか | シクリカル |
| 規制依存規制は障壁にも足枷にもなる | 高い |
会社が挙げる主要リスク:金利及び住宅市場の動向等の外部環境リスク / 競合企業との競争リスク / 法的規制に関するリスク
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 3 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可
財務データが未収録のため、ブランド力、特許、規制ライセンス、IPなどの無形資産に関する具体的な評価は不可能。
スイッチングコスト★☆☆☆☆
根拠:弱い乗り換えの手間・コスト
住宅ローン保証業務は、一度契約すると他の保証会社への切り替えは手続きが煩雑であり、一定のスイッチングコストが発生する可能性がある。しかし、金融商品としての比較検討は容易。
ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む
住宅ローン保証業務には、直接的なネットワーク効果(ユーザーが増えるほど価値が増す)はほとんど見られない。
コスト優位★☆☆☆☆
根拠:弱い同じ物を安く作れる
住宅ローン保証料は市場競争に晒されており、価格競争力は重要だが、構造的なコスト優位性を示す具体的な情報は現時点では不明。
規模の経済★☆☆☆☆
根拠:弱い規模が参入障壁になる
住宅ローン保証市場におけるシェアや規模に関する具体的なデータがないため、効率規模による優位性を評価することは困難。市場全体は大きいが、同社のポジションは不明。
- 住宅金融サービスのクロスセル同社グループは、住宅のライフサイクル全体で必要となるローン、保険、保証などの金融サービスをワンストップで提供できる点が強みです。これにより、一棟の住宅に対して複数のサービスを組み合わせる「積上げ型ビジネスモデル」を推進し、事業間の相乗効果を高めています。
- 参入障壁の高い許認可事業住宅瑕疵保険事業は、国土交通大臣が指定した全国で5法人しか行えない事業であり、高い参入障壁があります。これにより、安定した事業基盤と競争優位性を確保しており、住宅事業者との強固なネットワーク構築にも寄与しています。
- 住宅業界特化の総合力住宅分野に特化し、ローン・保険・保証といった金融サービスと住宅事業クラウドシステムを一体で提供できる唯一の住宅金融サービス会社であると認識しています。これにより、中小規模の住宅事業者に対し、経営支援という形で差別化された価値を提供しています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
経営戦略
有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりです。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 (1) 経営の基本方針 当社グループは、創業以来一貫して「住宅会社向けの経営支援」を目的として住宅産業を支えるプラットフォームを提供しており、住宅事業への豊富な知見を活かして住宅産業の信用創造に取り組んでおります。近年は、「住宅金融サービスとクラウドの融合」を経営戦略の中心に据え、様々な商品をつなげて提供する仕組みにより、持続的な成長を目指しております。 経営方針としては以下の8つを掲げております。・顧客幸福に繋がらないことは行わない・メジャーは目指さない。カテゴリーキラーとしてインディーズであり続ける・資産は人財・強くて優しい人と組織であり続ける・革新的であり続ける。住宅産業を再定義し続ける・最大のモラル(人格)と最小のルール・バッド情報ファースト。体裁より中身・サービスが先、利益は後。健全な投資は短期利益より大事 (2)目標とする経営指標 当社グループでは、ステークホルダーへの責任を果たすためには、増益により投資を継続し、持続的に成長していくことが肝要であるとの価値観から、増収よりも増益に重きを置いております。また当社グループでは、各セグメント及び各サービスによって粗利率が異なり、売上をセグメント共通の指標にしづらいといった側面(注)もあるため、最重要指標を「営業利益」としております。(注)住宅金融事業の主力サービスである住宅ローンは融資手数料のみを売上として計上し、住宅瑕疵保険等事業の主力サービスである住宅瑕疵(かし)保険は原価を含む総額表示にて計上し、住宅アカデメイア事業の主力サービスである住宅保証サービス等は売上から原価を差し引いた純額表示にて計上している等の差異があります。また、業績への貢献度が最も高い住宅ローンの粗利率が高いことから、連結損益計算書においては、営業収益が小さく相対的に利益率が高くなる傾向にあります。 (3)2027年3月期経営戦略 緊迫化する中東情勢に起因する原油やナフサの供給制約の影響により、住宅業界では住宅建材の価格高騰や出荷停止等により工事遅延物件が急増し、先行きが不透明となっております。当社グループの主力商品である「MSJフラット35」及び「新築住宅かし保険」は、住宅完成時に手数料や保険料等を売上計上するため、工事遅延の影響を受けやすい構造にあるため、中期的な見通しが非常に難しい経営環境にあると認識し、1ヵ年の見通しとして「2027年3月期経営戦略」を策定し推進しております。 ① 基本方針 インフレによる建築資材の高騰や、住宅ローン金利の上昇、建築基準法改正による住宅の高性能化等により、住宅価格の上昇と消費者の購買力低下が加速しております。住宅の定義は、「夢のマイホーム」という憧れの象徴からコロナ禍を経て、現在では「生存インフラ(価値ある生活基盤)」へ変容しています。住居費を出来るだけ抑えてリスクを回避し生活を守り、将来的に売却等で老後資金等を支えることが求められています。 この変化に対し当社グループでは、消費者および住宅事業者の切迫したニーズを的確に捉え、「家を安く建てる」及び「家と暮らしを守る」の2大テーマに対して、「点から面へ」「部分最適から全体最適へ」により課題解決のためのソリューション提供に注力し、短期戦略と長期戦略のバランスを重視し成長を目指してまいります。 ② 短期戦略(多角化・高付加価値化・ワンストップ化の推進) 短期戦略としては、専門サービスの多角化、高付加価値化およびワンストップ化を推進することにより、住宅事業者の事業継続支援に力を入れてまいります。 具体的には、90種以上に及ぶ専門性の高い多ジャンル・多商品のラインナップをベースに、「生存インフラ」を実現化する商品を拡充することで競争優位を高めます。さらに差別化が困難なコモディティ商品を、組み合わせることで差別性の高い経営ソリューションへ昇華し、資金繰り・DX対応・アフター収益の確保といった課題に対応してまいります。これらの経営支援を切り口に新規顧客を拡大し、サービスのプラットフォーム化で継続的な顧客接点を創出、リピート受注を促進し、持続的・安定的な利益成長を目指してまいります。 ③ 長期戦略(プラットフォーム開発とアライアンスの推進) 長期戦略としては、「生存インフラ」としての住宅の実現化に向け、プラットフォーム開発と戦略的アライアンスの推進に注力し、住宅産業全体の合理化と新たな価値創出を図るとともに、これらのプラットフォーム上で行われる商取引に対して、金融・保険・決済サービスの提供を行い、持続的な成長を目指してまいります。 具体的には、新築分野において、BIM等による設計情報の一元管理と決済機能(BaaS等)を組み合わせ、オープンブック方式による材工分離発注を可能とするプラットフォームの構築を進めてまいります。これにより多層化した中間商流を簡素化し、建設コストの削減及び透明化を図り、住宅事業者の資金繰りを改善する等事業継続を支援するとともに、消費者に対して住宅を安く買える仕組みを構築してまいります。 また、中古住宅分野においては、異業種企業および非営利組織との連携を通じたデータ集約により情報の非対称性を解消し、消費者間(C to C)で安心・安全に不動産を取引可能なプラットフォームの構築を進め、流通の活性化を図ってまいります。 ④ 2027年3月期連結業績予想 当社グループの2027年3月期連結業績は、見通しとして営業収益8,200百万円、営業利益1,340百万円、経常利益1,346百万円、親会社株主に帰属する当期純利益910百万円を見込んでおります。 (4)対処すべき課題 当社グループは、住宅産業を取り巻く環境変化を踏まえ、以下の課題を対処すべき重要事項として認識しております。 ① 住宅の「生存インフラ」化というパラダイムシフト インフレによる建築資材の高騰等を背景に、住宅価格の上昇と消費者の購買力低下が進行し、住宅の定義が「生存インフラ」へと変容しております。このような環境変化は、住宅取得のハードル上昇や新築市場の縮小を引き起こし、住宅産業全体に構造的な影響を与えております。 ② 住宅事業者の収益環境の悪化 新築住宅市場の縮小が継続するなかで、コストプッシュインフレが加速し建築原価が上昇を続けており、さらに中東情勢による供給制約の深刻化等により工事遅延が増加する等、特に中小の住宅事業者の経営環境は、資金繰りの不安定化等の課題が顕在化しております。また、業務効率化やDX対応、アフターサービスによる収益確保等、事業構造の転換が求められており、経営負担は増大しております。 ③ 住宅産業における構造的非効率と情報の不透明性 住宅産業においては、多重的な商流構造に起因するコストの高止まりや、取引情報の非対称性といった構造的課題が存在しております。これらは住宅価格の上昇要因となるとともに、産業全体の生産性向上を阻害する要因となっております。また、中古住宅市場においては、物件情報や取引履歴に関する情報の分散・不透明性により、消費者が適正な判断に基づく取引を行うための環境整備が十分とは言えない状況にあります。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりです。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 (1) 経営の基本方針 当社グループは、創業以来一貫して「住宅会社向けの経営支援」を目的として住宅産業を支えるプラットフォームを提供しており、住宅事業への豊富な知見を活かして住宅産業の信用創造に取り組んでおります。近年は、「住宅金融サービスとクラウドの融合」を経営戦略の中心に据え、様々な商品をつなげて提供する仕組みにより、持続的な成長を目指しております。 経営方針としては以下の8つを掲げております。・顧客幸福に繋がらないことは行わない・メジャーは目指さない。カテゴリーキラーとしてインディーズであり続ける・資産は人財・強くて優しい人と組織であり続ける・革新的であり続ける。住宅産業を再定義し続ける・最大のモラル(人格)と最小のルール・バッド情報ファースト。体裁より中身・サービスが先、利益は後。健全な投資は短期利益より大事 (2)目標とする経営指標 当社グループでは、ステークホルダーへの責任を果たすためには、増益により投資を継続し、持続的に成長していくことが肝要であるとの価値観から、増収よりも増益に重きを置いております。また当社グループでは、各セグメント及び各サービスによって粗利率が異なり、売上をセグメント共通の指標にしづらいといった側面(注)もあるため、最重要指標を「営業利益」としております。(注)住宅金融事業の主力サービスである住宅ローンは融資手数料のみを売上として計上し、住宅瑕疵保険等事業の主力サービスである住宅瑕疵(かし)保険は原価を含む総額表示にて計上し、住宅アカデメイア事業の主力サービスである住宅保証サービス等は売上から原価を差し引いた純額表示にて計上している等の差異があります。また、業績への貢献度が最も高い住宅ローンの粗利率が高いことから、連結損益計算書においては、営業収益が小さく相対的に利益率が高くなる傾向にあります。 (3)2027年3月期経営戦略 緊迫化する中東情勢に起因する原油やナフサの供給制約の影響により、住宅業界では住宅建材の価格高騰や出荷停止等により工事遅延物件が急増し、先行きが不透明となっております。当社グループの主力商品である「MSJフラット35」及び「新築住宅かし保険」は、住宅完成時に手数料や保険料等を売上計上するため、工事遅延の影響を受けやすい構造にあるため、中期的な見通しが非常に難しい経営環境にあると認識し、1ヵ年の見通しとして「2027年3月期経営戦略」を策定し推進しております。 ① 基本方針 インフレによる建築資材の高騰や、住宅ローン金利の上昇、建築基準法改正による住宅の高性能化等により、住宅価格の上昇と消費者の購買力低下が加速しております。住宅の定義は、「夢のマイホーム」という憧れの象徴からコロナ禍を経て、現在では「生存インフラ(価値ある生活基盤)」へ変容しています。住居費を出来るだけ抑えてリスクを回避し生活を守り、将来的に売却等で老後資金等を支えることが求められています。 この変化に対し当社グループでは、消費者および住宅事業者の切迫したニーズを的確に捉え、「家を安く建てる」及び「家と暮らしを守る」の2大テーマに対して、「点から面へ」「部分最適から全体最適へ」により課題解決のためのソリューション提供に注力し、短期戦略と長期戦略のバランスを重視し成長を目指してまいります。 ② 短期戦略(多角化・高付加価値化・ワンストップ化の推進) 短期戦略としては、専門サービスの多角化、高付加価値化およびワンストップ化を推進することにより、住宅事業者の事業継続支援に力を入れてまいります。 具体的には、90種以上に及ぶ専門性の高い多ジャンル・多商品のラインナップをベースに、「生存インフラ」を実現化する商品を拡充することで競争優位を高めます。さらに差別化が困難なコモディティ商品を、組み合わせることで差別性の高い経営ソリューションへ昇華し、資金繰り・DX対応・アフター収益の確保といった課題に対応してまいります。これらの経営支援を切り口に新規顧客を拡大し、サービスのプラットフォーム化で継続的な顧客接点を創出、リピート受注を促進し、持続的・安定的な利益成長を目指してまいります。 ③ 長期戦略(プラットフォーム開発とアライアンスの推進) 長期戦略としては、「生存インフラ」としての住宅の実現化に向け、プラットフォーム開発と戦略的アライアンスの推進に注力し、住宅産業全体の合理化と新たな価値創出を図るとともに、これらのプラットフォーム上で行われる商取引に対して、金融・保険・決済サービスの提供を行い、持続的な成長を目指してまいります。 具体的には、新築分野において、BIM等による設計情報の一元管理と決済機能(BaaS等)を組み合わせ、オープンブック方式による材工分離発注を可能とするプラットフォームの構築を進めてまいります。これにより多層化した中間商流を簡素化し、建設コストの削減及び透明化を図り、住宅事業者の資金繰りを改善する等事業継続を支援するとともに、消費者に対して住宅を安く買える仕組みを構築してまいります。 また、中古住宅分野においては、異業種企業および非営利組織との連携を通じたデータ集約により情報の非対称性を解消し、消費者間(C to C)で安心・安全に不動産を取引可能なプラットフォームの構築を進め、流通の活性化を図ってまいります。 ④ 2027年3月期連結業績予想 当社グループの2027年3月期連結業績は、見通しとして営業収益8,200百万円、営業利益1,340百万円、経常利益1,346百万円、親会社株主に帰属する当期純利益910百万円を見込んでおります。 (4)対処すべき課題 当社グループは、住宅産業を取り巻く環境変化を踏まえ、以下の課題を対処すべき重要事項として認識しております。 ① 住宅の「生存インフラ」化というパラダイムシフト インフレによる建築資材の高騰等を背景に、住宅価格の上昇と消費者の購買力低下が進行し、住宅の定義が「生存インフラ」へと変容しております。このような環境変化は、住宅取得のハードル上昇や新築市場の縮小を引き起こし、住宅産業全体に構造的な影響を与えております。 ② 住宅事業者の収益環境の悪化 新築住宅市場の縮小が継続するなかで、コストプッシュインフレが加速し建築原価が上昇を続けており、さらに中東情勢による供給制約の深刻化等により工事遅延が増加する等、特に中小の住宅事業者の経営環境は、資金繰りの不安定化等の課題が顕在化しております。また、業務効率化やDX対応、アフターサービスによる収益確保等、事業構造の転換が求められており、経営負担は増大しております。 ③ 住宅産業における構造的非効率と情報の不透明性 住宅産業においては、多重的な商流構造に起因するコストの高止まりや、取引情報の非対称性といった構造的課題が存在しております。これらは住宅価格の上昇要因となるとともに、産業全体の生産性向上を阻害する要因となっております。また、中古住宅市場においては、物件情報や取引履歴に関する情報の分散・不透明性により、消費者が適正な判断に基づく取引を行うための環境整備が十分とは言えない状況にあります。
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という)の状況は次のとおりです。 ① 財政状態及び経営成績の状況当連結会計年度(2025年4月1日~2026年3月31日)における我が国経済は、資源価格の上昇や円安、経済の分断等を背景にインフレが恒常化し、企業収益や個人所得は二極化が進行、賃上げの動きも進んだものの消費者の実質賃金はマイナスが続きました。世界経済においては、米中対立やウクライナ・中東情勢の緊迫化により地政学リスクの急速な高まりのなかで、サプライチェーンの混乱や各国での金融引き締め政策、米国による関税政策等が継続し、世界的な景気減速への懸念と不透明感から、我が国経済に与える影響についてより一層の注視が求められる状況が続きました。 当社グループが属する住宅業界におきましては、2025年4月に改正建築基準法が施行されたことに伴い、建築確認の遅延や駆け込み需要の反動等が住宅着工に影響し、国土交通省が発表した全国の新設住宅着工戸数は、前年同月比で減少が続きました。また、円安やサプライチェーンの混乱に伴い建築資材が高騰し、人件費の上昇も加わり住宅価格は高止まりの状況にあり、更に住宅ローン金利の上昇も重なったことで、消費者にとって住宅取得の難しさが一段と高まりました。こうした環境のなか、当社グループの顧客層である全国の中小住宅事業者(工務店・ビルダー)を取り巻く経営環境は一層厳しさを増し、与信力の低下等により資金繰りが悪化するケースも増加しました。 このような事業環境のもと、当社グループは創業当時から掲げる「住宅事業者の経営を支援し、住宅産業の課題を解決する」という基本方針に基づき、グループ一体となり差別化を訴求する営業活動や、住宅事業者のサポート業務、住宅事業者の多角化経営を支援するための中古住宅向け戦略商品の開発検討等に注力し、各事業を推進いたしました。 この結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は次のとおりとなりました。 A.財政状態 当連結会計年度末の資産は、前連結会計年度末と比較して2,560,062千円増加し、24,657,340千円となりました。 当連結会計年度末の負債は、前連結会計年度末と比較して1,778,155千円増加し、15,098,314千円となりました。 当連結会計年度末の純資産は、前連結会計年度末と比較して781,906千円増加し、9,559,025千円となりました。 B.経営成績 当連結会計年度の経営成績は、営業収益7,960,229千円(前年同期比5.2%増)、営業利益1,583,585千円(同13.1%増)、経常利益1,595,116千円(同13.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,089,773千円(同10.9%増)となりました。 セグメントごとの経営成績は次のとおりです。(A) 住宅金融事業 住宅金融事業におきましては、事業の継続的成長に向け商品の多角化を推進するとともに、幅広い商品ラインナップやコンサルティング力等の強みを活かし、住宅事業者への経営支援やサポートを推進いたしました。 全国の住宅ローン市場においては、変動金利型住宅ローン金利が上昇傾向にあることから、固定金利型と変動金利型の金利差が徐々に狭まり、独立行政法人住宅金融支援機構と民間金融機関との提携による固定金利型住宅ローン「フラット35」の市場は回復傾向となりました。当連結会計年度における融資実行件数(銀行代理ローン商品及び提携ローン商品を除く)は前年同期比で5.6%の増加となり、なかでも主力商品である「MSJフラット35」の融資実行件数が増加しました。融資金額においても住宅価格高騰等の影響により増加し、融資手数料収入を押し上げる要因となりました。 また、融資手数料の価格競争が激化するなかにおいても、当社では住宅事業者への販売支援により差別化を強化し買取再販ローンを推進する等、商品の多角化による地道な収益積上げを行い、収益性の向上に努めました。しかしながら、資金調達において金利上昇の影響を受け営業原価は増加しました。 この結果、当連結会計年度の業績は、営業収益3,907,185千円(前年同期比7.8%増)、営業利益1,137,396千円(同8.2%増)となりました。 (B) 住宅瑕疵保険等事業 住宅瑕疵保険等事業におきましては、主力商品である戸建住宅及び共同住宅の「新築住宅かし保険」の販売を推進するため、従前より注力しております住宅事業クラウドシステム「助っ人クラウド」及び「地盤保証」の同時提案による差別化を前面に打ち出した積極的な営業活動を展開・継続し、幅広い商品ラインナップを組み合わせて住宅事業者の経営支援を行う等、クロス販売を推進いたしました。 住宅業界においては、持家(注文住宅)の全国新設住宅着工戸数は減少が続き、「新築住宅かし保険」及び「地盤保証」等一部サービスが影響を受けたものの、政府が推進する省エネ基準適合住宅の普及施策により「住宅性能評価」等の関連サービスが伸び、当連結会計年度における保険証券・保証書・評価書・適合証等の発行件数(時限的な経済政策に対応するものは除く)は、前年同期比で2.5%の増加となりました。 この結果、当連結会計年度の業績は、営業収益3,374,740千円(前年同期比2.0%増)、営業利益361,147千円(同26.0%増)となりました。前連結会計年度においては本社移転関連費用を一括計上したことにより利益が一時的に減少しましたが、当連結会計年度においては当該費用の発生がなかったことも影響し、利益が回復いたしました。 (C) 住宅アカデメイア事業 住宅アカデメイア事業におきましては、住宅事業クラウドシステム「助っ人クラウド」及びこれに連動する「住宅メンテナンス保証」「住宅設備延長修理保証」等の住宅保証サービスの提供を推進し、グループ戦略として「助っ人クラウド」の追加機能開発に注力いたしました。 併せて、助っ人クラウドを利用する住宅事業者に向けた「住宅メンテナンス保証」等のクロスセル提案や、省エネ基準適合住宅政策に関連して住宅事業者向けの設計サポートサービス(「住宅フルフィルメント・サービス」)を推進し、また、一部の住宅事業者においては戸建住宅やマンションの引渡数が減少したものの、当連結会計年度における住宅保証サービス件数は前年同期比で4.4%の増加となりました。 この結果、当連結会計年度の業績は、営業収益678,302千円(前年同期比7.5%増)、営業利益85,041千円(同38.4%増)となりました。前連結会計年度においては本社移転関連費用を一括計上したことにより利益が一時的に減少しましたが、当連結会計年度においては当該費用の発生がなかったことも影響し、利益が回復いたしました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という)の残高は、5,103,956千円と前連結会計年度末に比べ76,274千円減少となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において営業活動により減少した資金は、1,212,478千円(前連結会計年度は1,819,395千円の収入)となりました。主な収入要因は、税金等調整前当期純利益1,594,757千円、減価償却費110,594千円であり、主な支出要因は、営業未収入金の増加1,265,550千円、営業貸付金の増加1,180,200千円、法人税等の支払額393,473千円によるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において投資活動により減少した資金は、160,960千円(前連結会計年度は225,399千円の支出)となりました。主な支出要因は、非連結子会社株式の取得による支出100,154千円、有形固定資産の取得による支出4,698千円、無形固定資産の取得による支出53,246千円によるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において財務活動により増加した資金は、1,297,164千円(前連結会計年度は1,088,270千円の支出)となりました。主な収入要因は、短期借入金の増加2,029,570千円であり、主な支出要因は、長期借入金の返済による支出408,384千円、配当金の支払額323,612千円によるものです。 ③ 生産、受注及び販売の実績A.生産実績 当社グループは生産活動を行っておりませんので、該当事項はありません。 B.受注実績 当社グループの事業の性格上、受注状況の記載に馴染まないため、記載しておりません。 C.販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。セグメントの名称当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)前年同期比(%) 住宅金融事業 (千円)3,907,185107.8 住宅瑕疵保険等事業 (千円)3,374,740102.0 住宅アカデメイア事業 (千円)678,302107.5合計(千円)7,960,229105.2(注)セグメント間の取引については相殺消去しております。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりです。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものです。 ① 重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたりましては後述の「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」をご参照ください。 なお、経営者は、過去の実績や状況に応じ、合理的と考えられる様々な要因に基づき見積り及び判断を行っております。しかしながら、これらの見積り及び判断は不確実性を伴うため、実際の結果と異なる場合があります。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容A.経営成績等(A) 財政状態(資産) 当連結会計年度末の資産は、前連結会計年度末と比較して2,560,062千円増加し、24,657,340千円となりました。主な要因は、現金及び預金が91,429千円減少する一方、営業未収入金が1,265,550千円、営業貸付金が1,193,281千円増加したことによるものです。 (負債) 当連結会計年度末の負債は、前連結会計年度末と比較して1,778,155千円増加し、15,098,314千円となりました。主な要因は、長期借入金が408,384千円減少する一方、短期借入金が2,029,570千円、未払法人税等112,156千円が増加したことによるものです。 (純資産) 当連結会計年度末の純資産は、前連結会計年度末と比較して781,906千円増加し、9,559,025千円となりました。主な要因は、当連結会計年度において、利益剰余金が766,329千円増加したことによるものです。 (B) 経営成績(営業収益) 営業収益は、住宅金融事業、住宅瑕疵保険等事業、住宅アカデメイア事業の全事業において増加したことにより、前連結会計年度と比較して394,444千円増加し、7,960,229千円(前年同期比5.2%増)となりました。 (営業原価、販売費及び一般管理費) 営業原価は、営業収益の増加にともない住宅金融事業、住宅アカデメイア事業において増加したことにより、前連結会計年度と比較して112,900千円増加し、2,267,431千円(同5.2%増)となりました。 販売費及び一般管理費は、住宅金融事業において代理店手数料が増加したことにより、前連結会計年度と比較して98,182千円増加し、4,109,212千円(同2.4%増)となりました。 (親会社株主に帰属する当期純利益) 親会社株主に帰属する当期純利益は、経常利益が増加したことにより、前連結会計年度と比較して107,108千円増加し、1,089,773千円(同10.9%増)となりました。 (C) キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況については、「(1) 経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりです。 B.経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループは、金融サービスを取り扱っており、また主に住宅・不動産関連の業界に属する住宅事業者及び住宅を購入等する消費者を顧客としていることから、金利、住宅の建設・流通、国内の人口等の動向や不動産に関わる税制や消費税法の改正等の影響を受けることがあります。 例えば、現在のような低い水準の住宅ローン金利が上昇した場合や、建材・資材価格の急激な上昇、景気悪化等による消費者の住宅取得マインドが低迷した場合、住宅着工・流通戸数が急激に減少した場合等は、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 また、我が国の人口・世帯数は減少し続けることが予想されており、中長期的には新設住宅着工戸数も減少傾向が続くと予想されていることから、当社グループが新築住宅向けの住宅ローンや住宅瑕疵(かし)保険の販売に過度に依存し続けた場合、将来の経営成績に重要な影響を与える可能性があります。 C.資本の財源及び資金の流動性 当社グループのセグメントのうち、住宅金融事業では、住宅ローンの貸付に必要な資金を銀行より借入れることにより調達しております。当社は顧客への貸付を行うと同時に、当該貸付債権を独立行政法人住宅金融支援機構に譲渡し、この譲渡代金を銀行からの借入金返済に充てております。 住宅瑕疵保険等事業では、当該事業の柱である瑕疵検査業務、及び瑕疵保険業務において、営業収益である検査料収入、瑕疵保険料収入はそれぞれ住宅事業者から前受金で受取り、この資金をもって営業原価である検査員への検査料、損害保険会社への再保険料を支出しており、その他の必要資金は自己資金で賄っております。従って住宅金融事業、住宅瑕疵保険等事業においては、特に運転資金の調達は必要としておりません。 住宅アカデメイア事業では、住宅保証サービス提供業務等において、基本的に売掛金の回収と買掛金の支払いはほぼ同時に行われます。また設備投資資金については、当社からの投融資で賄っております。 D.経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループでは、長期利益の実現を目指し、「堅実で持続的な増益」を最も重要な経営目標としております。増収も主要な目標のひとつと考えておりますが、顧客・投資家・株主・従業員・社会等のステークホルダーに対する責任を果たすためには、健全で積極的な投資を継続し持続的に成長していくことが肝要であるとの価値観から、増収よりも増益に重きを置き、「営業利益」を重要な指標として位置付けております。 当連結会計年度における「営業利益」は1,583,585千円となり、前連結会計年度と比較して13.1%の増益となりました。
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりです。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 (1) 経営の基本方針 当社グループでは、「住宅産業の課題を解決する」という経営理念のもと中小住宅事業者への経営支援を事業目的に定めております。住宅産業のなかでも、注文住宅の建設プレイヤーは中小住宅事業者が半数を占めており、DX投資も遅れがちになっております。また、注文住宅はオーダーメイドであるゆえに生産工程が多層・複雑で高コストという課題を持っています。当社グループでは、住宅分野に特化したローン・保険・保証等の金融サービスにITを融合させ、住宅産業のDX化や中古住宅流通活性化のための仕組みづくりを推進しております。 経営方針としては以下の8つを掲げております。・顧客幸福に繋がらないことは行わない・メジャーは目指さない。カテゴリーキラーとしてインディーズであり続ける・資産は人財・強くて優しい人と組織であり続ける・革新的であり続ける。住宅産業を再定義し続ける・最大のモラル(人格)と最小のルール・バッド情報ファースト。体裁より中身・サービスが先、利益は後。健全な投資は短期利益より大事 (2)目標とする経営指標 当社グループでは、ステークホルダーへの責任を果たすためには、増益により投資を継続し、持続的に成長していくことが肝要であるとの価値観から、増収よりも増益に重きを置いております。また当社グループでは、各セグメント及び各サービスによって粗利率が異なり、売上をセグメント共通の指標にしづらいといった側面(注)もあるため、最重要指標を「営業利益」としております。(注)住宅金融事業の主力サービスである住宅ローンは融資手数料のみを売上として計上し、住宅瑕疵保険等事業の主力サービスである住宅瑕疵(かし)保険は原価を含む総額表示にて計上し、住宅アカデメイア事業の主力サービスである住宅保証サービス等は売上から原価を差し引いた純額表示にて計上している等の差異があります。また、業績への貢献度が最も高い住宅ローンの粗利率が高いことから、連結損益計算書においては、営業収益が小さく相対的に利益率が高くなる傾向にあります。 (3)2026年3月期経営戦略 当社グループでは、2026年3月期から2028年3月期における3ヵ年を対象とした中期経営計画として「MSJグループ中期経営計画2028年3月期」を策定しております。2028年3月期までに連結営業収益90億円(当連結会計年度比1.1倍)、連結営業利益17.5億円(当連結会計年度比1.2倍)を計画しております。 インフレと金利上昇が進行するなかで実質所得が低下し、消費者心理は大きく変化しており、住宅にも「生活防衛」という役割が求められております。この環境変化をふまえて当社グループでは、短期戦略と長期戦略の2つの戦略のバランスにより、中長期的な成長を目指しております。 ①短期戦略 当社グループ最大の強みである住宅形成経路と一体化するサービス群を活かし、クロス販売を推進します。多様化する住宅事業者のニーズに応える高専門性サービスを展開し、1軒の住宅に複数商品を提供することで、多角化・高付加価値化・ワンストップ化を推進し、着実に利益を積み上げ利益率の拡大を目指します。 ②長期戦略 住宅建設プロセスの抜本的改革によるコスト削減のためのプラットフォーム開発を引き続き推進してまいります。具体的には、BIM(3次元CAD)を活用し、設計情報を工場へ直接伝達し建材資材を製造、分別送金(BaaS)により中間流通を省略したお金の流れをつくり、加えて新業態「建材アセンブル」により物流の合理化を実現します。当社グループは、従来の住宅サプライチェーンをアンバンドルし、住宅産業構造を根本から変えるプラットフォーマーとしてのポジションを目指して、この仕組みから住宅金融サービスの販売へとつなげていきます。 ③ 2026年3月期連結業績予想 当社グループの2026年3月期連結業績は、見通しとして営業収益7,439百万円、営業利益1,105百万円、経常利益1,105百万円、親会社株主に帰属する当期純利益767百万円を見込んでおります。 (4)対処すべき課題 当社グループは、住宅産業の課題解決を行うことで、持続的成長と企業価値向上を目指しております。 ① 当社グループが認識する住宅産業の課題 インフレの進行や円安による建築資材価格の上昇に加えて、建築基準法をはじめとした法改正に伴う住宅の高性能化・高価格化により住宅建設コストの高騰が続き、住宅事業者においては利益確保や事業継続が難しくなっております。また消費者においては、実質賃金のマイナスが続き、住宅の高額化や住宅ローン金利の上昇により住宅購買力が大きく棄損し、その結果、全国の持家(注文住宅)の着工・販売戸数は減少し続けております。 現在住宅産業においては、「中間層が購入可能な価格帯での良質な住宅供給」が大きな課題となっておりますが、住宅事業者の企業努力による経営合理化には限りがあると当社グループでは認識しております。また消費者においても、リスクに備え生活を守る「生活防衛ニーズ」が高まっており、住宅費用負担をできるだけ抑えるとともに、住宅所有におけるリスクヘッジや消費者保護も重要な課題となります。 当社グループでは、顧客である住宅事業者の経営支援のために「住宅産業の課題解決」を掲げております。住宅金融サービスの幅広いラインナップを組み合わせ、住宅形成プロセスの合理化を実現するプラットフォームの開発により課題解決を図ってまいります。 ② 当社グループの持続的成長における課題 当社グループでは、住宅事業者の経営支援を行うことにより差別性を高め、住宅金融サービスの販売につなげております。現在、注文住宅市場が縮小する等厳しい経営環境にありますが、顧客である住宅事業者の経営支援ニーズも高まっていることから、当社グループにとってはチャンスでもあると認識しております。 当社グループでは、持続的成長のためには短期戦略と長期戦略の両立が重要であると考えております。短期戦略としては「多様化する住宅事業者のニーズに応える専門性の高いサービスラインナップの強化」及び「クロス販売の深化」を掲げ、他金融機関との提携推進や新商品の開発・拡充によりポートフォリオの多角化に注力し、営業基盤や事務基盤を強化するため人材の育成やシステム投資等を行っております。長期戦略としては「住宅建設のコストダウンを実現化するプラットフォーム開発」を掲げ、建材会社や設計事務所、他金融機関との事業提携を積極的に進め、サプライチェーンの水平統合による住宅形成プロセスの合理化を図ります。 短期的な足元での収益積み上げと、長期的な挑戦のバランスにより、着実で持続的な成長を目指してまいります。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりです。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 (1) 経営の基本方針 当社グループでは、「住宅産業の課題を解決する」という経営理念のもと中小住宅事業者への経営支援を事業目的に定めております。住宅産業のなかでも、注文住宅の建設プレイヤーは中小住宅事業者が半数を占めており、DX投資も遅れがちになっております。また、注文住宅はオーダーメイドであるゆえに生産工程が多層・複雑で高コストという課題を持っています。当社グループでは、住宅分野に特化したローン・保険・保証等の金融サービスにITを融合させ、住宅産業のDX化や中古住宅流通活性化のための仕組みづくりを推進しております。 経営方針としては以下の8つを掲げております。・顧客幸福に繋がらないことは行わない・メジャーは目指さない。カテゴリーキラーとしてインディーズであり続ける・資産は人財・強くて優しい人と組織であり続ける・革新的であり続ける。住宅産業を再定義し続ける・最大のモラル(人格)と最小のルール・バッド情報ファースト。体裁より中身・サービスが先、利益は後。健全な投資は短期利益より大事 (2)目標とする経営指標 当社グループでは、ステークホルダーへの責任を果たすためには、増益により投資を継続し、持続的に成長していくことが肝要であるとの価値観から、増収よりも増益に重きを置いております。また当社グループでは、各セグメント及び各サービスによって粗利率が異なり、売上をセグメント共通の指標にしづらいといった側面(注)もあるため、最重要指標を「営業利益」としております。(注)住宅金融事業の主力サービスである住宅ローンは融資手数料のみを売上として計上し、住宅瑕疵保険等事業の主力サービスである住宅瑕疵(かし)保険は原価を含む総額表示にて計上し、住宅アカデメイア事業の主力サービスである住宅保証サービス等は売上から原価を差し引いた純額表示にて計上している等の差異があります。また、業績への貢献度が最も高い住宅ローンの粗利率が高いことから、連結損益計算書においては、営業収益が小さく相対的に利益率が高くなる傾向にあります。 (3)2026年3月期経営戦略 当社グループでは、2026年3月期から2028年3月期における3ヵ年を対象とした中期経営計画として「MSJグループ中期経営計画2028年3月期」を策定しております。2028年3月期までに連結営業収益90億円(当連結会計年度比1.1倍)、連結営業利益17.5億円(当連結会計年度比1.2倍)を計画しております。 インフレと金利上昇が進行するなかで実質所得が低下し、消費者心理は大きく変化しており、住宅にも「生活防衛」という役割が求められております。この環境変化をふまえて当社グループでは、短期戦略と長期戦略の2つの戦略のバランスにより、中長期的な成長を目指しております。 ①短期戦略 当社グループ最大の強みである住宅形成経路と一体化するサービス群を活かし、クロス販売を推進します。多様化する住宅事業者のニーズに応える高専門性サービスを展開し、1軒の住宅に複数商品を提供することで、多角化・高付加価値化・ワンストップ化を推進し、着実に利益を積み上げ利益率の拡大を目指します。 ②長期戦略 住宅建設プロセスの抜本的改革によるコスト削減のためのプラットフォーム開発を引き続き推進してまいります。具体的には、BIM(3次元CAD)を活用し、設計情報を工場へ直接伝達し建材資材を製造、分別送金(BaaS)により中間流通を省略したお金の流れをつくり、加えて新業態「建材アセンブル」により物流の合理化を実現します。当社グループは、従来の住宅サプライチェーンをアンバンドルし、住宅産業構造を根本から変えるプラットフォーマーとしてのポジションを目指して、この仕組みから住宅金融サービスの販売へとつなげていきます。 ③ 2026年3月期連結業績予想 当社グループの2026年3月期連結業績は、見通しとして営業収益7,439百万円、営業利益1,105百万円、経常利益1,105百万円、親会社株主に帰属する当期純利益767百万円を見込んでおります。 (4)対処すべき課題 当社グループは、住宅産業の課題解決を行うことで、持続的成長と企業価値向上を目指しております。 ① 当社グループが認識する住宅産業の課題 インフレの進行や円安による建築資材価格の上昇に加えて、建築基準法をはじめとした法改正に伴う住宅の高性能化・高価格化により住宅建設コストの高騰が続き、住宅事業者においては利益確保や事業継続が難しくなっております。また消費者においては、実質賃金のマイナスが続き、住宅の高額化や住宅ローン金利の上昇により住宅購買力が大きく棄損し、その結果、全国の持家(注文住宅)の着工・販売戸数は減少し続けております。 現在住宅産業においては、「中間層が購入可能な価格帯での良質な住宅供給」が大きな課題となっておりますが、住宅事業者の企業努力による経営合理化には限りがあると当社グループでは認識しております。また消費者においても、リスクに備え生活を守る「生活防衛ニーズ」が高まっており、住宅費用負担をできるだけ抑えるとともに、住宅所有におけるリスクヘッジや消費者保護も重要な課題となります。 当社グループでは、顧客である住宅事業者の経営支援のために「住宅産業の課題解決」を掲げております。住宅金融サービスの幅広いラインナップを組み合わせ、住宅形成プロセスの合理化を実現するプラットフォームの開発により課題解決を図ってまいります。 ② 当社グループの持続的成長における課題 当社グループでは、住宅事業者の経営支援を行うことにより差別性を高め、住宅金融サービスの販売につなげております。現在、注文住宅市場が縮小する等厳しい経営環境にありますが、顧客である住宅事業者の経営支援ニーズも高まっていることから、当社グループにとってはチャンスでもあると認識しております。 当社グループでは、持続的成長のためには短期戦略と長期戦略の両立が重要であると考えております。短期戦略としては「多様化する住宅事業者のニーズに応える専門性の高いサービスラインナップの強化」及び「クロス販売の深化」を掲げ、他金融機関との提携推進や新商品の開発・拡充によりポートフォリオの多角化に注力し、営業基盤や事務基盤を強化するため人材の育成やシステム投資等を行っております。長期戦略としては「住宅建設のコストダウンを実現化するプラットフォーム開発」を掲げ、建材会社や設計事務所、他金融機関との事業提携を積極的に進め、サプライチェーンの水平統合による住宅形成プロセスの合理化を図ります。 短期的な足元での収益積み上げと、長期的な挑戦のバランスにより、着実で持続的な成長を目指してまいります。
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という)の状況は次のとおりです。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度(2024年4月1日~2025年3月31日)における我が国経済は、資源価格の上昇や円安等によりインフレがさらに強まり、企業収益や個人所得の二極化が進行し、賃上げの動きも進んだものの消費者の実質賃金はマイナスが続きました。世界経済においても、各国で金融引き締め政策が継続し世界的な景気減速懸念も浮上、地政学リスクと併せて国際金融資本市場の動向が我が国経済へ与える影響を注視しなければならない不透明な状況が続きました。 当社グループが属する住宅業界におきましては、円安等による建築資材をはじめとした建設コスト上昇により住宅価格の高騰が続くなかで、マイナス金利が解除となり住宅ローン金利も徐々に上昇し、消費者の住宅取得への行動に影響を与えました。国土交通省発表による全国新設住宅着工戸数においては、持家(注文住宅)が当第3四半期に35ヵ月ぶりに前年同月比でプラスに転じたものの市場縮小は続き、当社グループの顧客層である全国の中小住宅事業者(工務店・ビルダー)の経営環境は厳しい状況となり、与信の低下等により資金繰りが悪化するケースが増加しました。 また、当社の主要セグメントである住宅金融事業が属する全国の住宅ローン市場におきましては、金利上昇懸念が高まる中で変動金利と固定金利の金利差が依然として大きく、住宅価格の上昇等により毎月返済額等の負担がより軽い変動金利が高いシェアを維持しました。 このような事業環境のもと、当社グループは創業当時から掲げる「住宅事業者の経営を支援し、住宅産業の課題を解決する」という基本方針に基づき、グループ一体となり差別化を訴求する営業活動や、住宅事業者のサポート業務、住宅事業者の多角化経営を支援するための中古住宅向け戦略商品の開発検討等に注力し、各事業を推進いたしました。 この結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は次のとおりとなりました。 A.財政状態 当連結会計年度末の資産は、前連結会計年度末と比較して855,878千円増加し、22,097,277千円となりました。 当連結会計年度末の負債は、前連結会計年度末と比較して173,198千円増加し、13,320,158千円となりました。 当連結会計年度末の純資産は、前連結会計年度末と比較して682,679千円増加し、8,777,118千円となりました。 B.経営成績 当連結会計年度の経営成績は、営業収益7,565,785千円(前年同期比6.4%増)、営業利益1,400,224千円(同0.2%増)、経常利益1,402,626千円(同0.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益982,664千円(同12.4%増)となりました。 セグメントごとの経営成績は次のとおりです。(A) 住宅金融事業 住宅金融事業におきましては、事業の継続的成長に向け商品の多角化を推進するとともに、幅広い商品ラインナップやコンサルティング力等の強みを活かし、住宅事業者への経営支援やサポートを推進いたしました。営業拠点に関しましては、当連結会計年度において新規に8店舗を開設いたしました。 全国の住宅ローン市場においては、住宅ローン金利が徐々に上昇傾向にあるなかで、固定金利型住宅ローンと変動金利型住宅ローンの金利差が依然として大きく、独立行政法人住宅金融支援機構と民間金融機関との提携による固定金利型住宅ローン「フラット35」の市場は大きく低迷しました。しかし当社では、プロパーローン商品の販売を強化することでカバーし、当連結会計年度における融資実行件数(銀行代理ローン商品及び提携ローン商品を除く)を、前年同期比で4.6%の減少にとどめました。また、融資手数料の価格競争が激化するなかにおいても、当社では住宅事業者への販売支援により差別化を強化することで、融資手数料の価格改定を実施いたしました。その他にも2024年12月にauじぶん銀行株式会社と新たに銀行代理契約を締結する等、他金融機関との提携により銀行代理ローンや提携ローンの取扱いを推進し、商品の多角化による地道な収益積上げを行い、収益性の向上に努めました。 この結果、当連結会計年度の業績は、営業収益3,625,693千円(前年同期比8.9%増)、営業利益1,051,567千円(同9.9%増)となりました。 (B) 住宅瑕疵保険等事業 住宅瑕疵保険等事業におきましては、主力商品である戸建住宅及び共同住宅の「新築住宅かし保険」の販売を推進するため、従前より注力しております住宅事業クラウドシステム「助っ人クラウド」及び「地盤保証」の同時提案に加え、新たに2024年7月より「新築住宅かし保険」のリモート現場検査、12月に補償オプションの認可をそれぞれ取得し、更なる差別化を前面に打ち出した積極的な営業活動を展開・継続し、複数商品のクロス販売を推進いたしました。 住宅業界においては、持家(注文住宅)の全国新設住宅着工戸数は人口減少等により縮小が続くなかで、「新築住宅かし保険」等が影響を受けつつも健闘しました。加えて政府が推進する省エネ基準適合住宅の普及施策により「住宅性能評価」等の関連サービスが伸び、当連結会計年度における保険証券・保証書・評価書・適合証等の発行件数(時限的な経済政策に対応するものは除く)は、前年同期比で9.2%の増加となりました。しかし、本社移転に伴う費用の一部を一括計上したことにより、営業利益等が影響を受けました。 この結果、当連結会計年度の業績は、営業収益3,308,839千円(前年同期比4.3%増)、営業利益286,567千円(同21.9%減)となりました。 (C) 住宅アカデメイア事業 住宅アカデメイア事業におきましては、住宅事業クラウドシステム「助っ人クラウド」及びこれに連動する「住宅メンテナンス保証」「住宅設備延長修理保証」等の住宅保証サービスの提供を推進し、グループ戦略として「助っ人クラウド」の追加機能開発に注力いたしました。 住宅アカデメイア事業では、助っ人クラウドを利用する住宅事業者に向けた住宅メンテナンス保証等のクロスセル提案や、省エネ基準適合住宅政策に関連して住宅事業者向けの設計サポートサービス(「住宅フルフィルメント・サービス」)を推進いたしましたが、住宅市況の落ち込みの影響を受けました。一部の住宅事業者において戸建住宅やマンションの引渡数が減少したものの、当連結会計年度における住宅保証サービス件数は前年同期比で4.8%の増加となりました。しかし、本社移転に伴う費用の一部を一括計上したことにより、営業利益等が影響を受けました。 この結果、当連結会計年度の業績は、営業収益631,252千円(前年同期比3.9%増)、営業利益61,459千円(同16.4%減)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という)の残高は、5,180,230千円と前連結会計年度末に比べ505,725千円増加となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において営業活動により増加した資金は、1,819,395千円(前連結会計年度は1,596,984千円の収入)となりました。主な収入要因は、税金等調整前当期純利益1,400,352千円、減価償却費132,376千円、営業預り金の増加731,340千円、営業貸付金の減少1,343,742千円であり、主な支出要因は、営業未収入金の増加1,433,620千円、法人税等の支払額459,002千円によるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において投資活動により減少した資金は、225,399千円(前連結会計年度は38,336千円の支出)となりました。主な支出要因は、有形固定資産の取得による支出182,224千円、無形固定資産の取得による支出24,635千円によるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において財務活動により減少した資金は、1,088,270千円(前連結会計年度は1,302,783千円の支出)となりました。主な支出要因は、短期借入金の減少691,410千円、配当金の支払額293,987千円によるものです。 ③ 生産、受注及び販売の実績A.生産実績 当社グループは生産活動を行っておりませんので、該当事項はありません。 B.受注実績 当社グループの事業の性格上、受注状況の記載に馴染まないため、記載しておりません。 C.販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。セグメントの名称当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)前年同期比(%) 住宅金融事業 (千円)3,625,693108.9 住宅瑕疵保険等事業 (千円)3,308,839104.3 住宅アカデメイア事業 (千円)631,252103.9合計(千円)7,565,785106.4(注)セグメント間の取引については相殺消去しております。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりです。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものです。 ① 重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたりましては後述の「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」をご参照ください。 なお、経営者は、過去の実績や状況に応じ、合理的と考えられる様々な要因に基づき見積り及び判断を行っております。しかしながら、これらの見積り及び判断は不確実性を伴うため、実際の結果と異なる場合があります。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容A.経営成績等(A) 財政状態(資産) 当連結会計年度末の資産は、前連結会計年度末と比較して855,878千円増加し、22,097,277千円となりました。主な要因は、営業貸付金が1,361,842千円、ソフトウェアが76,978千円減少する一方、現金及び預金が521,893千円、売掛金が83,323千円、営業未収入金が1,433,620千円、建物が111,574千円増加したことによるものです。 (負債) 当連結会計年度末の負債は、前連結会計年度末と比較して173,198千円増加し、13,320,158千円となりました。主な要因は、短期借入金が691,410千円、長期借入金が102,096千円減少する一方、営業預り金が731,340千円、固定負債その他が127,003千円増加したことによるものです。 (純資産) 当連結会計年度末の純資産は、前連結会計年度末と比較して682,679千円増加し、8,777,118千円となりました。主な要因は、当連結会計年度において、利益剰余金が688,625千円増加したことによるものです。 (B) 経営成績(営業収益) 営業収益は、住宅金融事業、住宅瑕疵保険等事業、住宅アカデメイア事業の全事業において増加したことにより、前連結会計年度と比較して454,963千円増加し、7,565,785千円(前年同期比6.4%増)となりました。 (営業原価、販売費及び一般管理費) 営業原価は、営業収益の増加にともない住宅金融事業、住宅瑕疵保険等事業において増加したことにより、前連結会計年度と比較して69,392千円増加し、2,154,530千円(同3.3%増)となりました。 販売費及び一般管理費は、住宅金融事業において販売促進費の増加に加えて、事務所移転にともなう消耗品費、地代家賃等が増加したことにより、前連結会計年度と比較して383,408千円増加し、4,011,029千円(同10.6%増)となりました。 (親会社株主に帰属する当期純利益) 親会社株主に帰属する当期純利益は、経常利益が増加したことに加え、事務所移転費用等の特別損失が68,322千円減少したことにより、前連結会計年度と比較して108,204千円増加し、982,664千円(同12.4%増)となりました。 (C) キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況については、「(1) 経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりです。 B.経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループは、金融サービスを取り扱っており、また主に住宅・不動産関連の業界に属する住宅事業者及び住宅を購入等する消費者を顧客としていることから、金利、住宅の建設・流通、国内の人口等の動向や不動産に関わる税制や消費税法の改正等の影響を受けることがあります。 例えば、現在のような低い水準の住宅ローン金利が上昇した場合や、建材・資材価格の急激な上昇、景気悪化等による消費者の住宅取得マインドが低迷した場合、住宅着工・流通戸数が急激に減少した場合等は、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 また、我が国の人口・世帯数は減少し続けることが予想されており、中長期的には新設住宅着工戸数も減少傾向が続くと予想されていることから、当社グループが新築住宅向けの住宅ローンや住宅瑕疵(かし)保険の販売に過度に依存し続けた場合、将来の経営成績に重要な影響を与える可能性があります。 C.資本の財源及び資金の流動性 当社グループのセグメントのうち、住宅金融事業では、住宅ローンの貸付に必要な資金を銀行より借入れることにより調達しております。当社は顧客への貸付を行うと同時に、当該貸付債権を独立行政法人住宅金融支援機構に譲渡し、この譲渡代金を銀行からの借入金返済に充てております。 住宅瑕疵保険等事業では、当該事業の柱である瑕疵検査業務、及び瑕疵保険業務において、営業収益である検査料収入、瑕疵保険料収入はそれぞれ住宅事業者から前受で受取り、この資金をもって営業原価である検査員への検査料、損害保険会社への再保険料を支出しており、その他の必要資金は自己資金で賄っております。従って住宅金融事業、住宅瑕疵保険等事業においては、特に運転資金の調達は必要としておりません。 住宅アカデメイア事業では、住宅保証サービス提供業務等において、基本的に売掛金の回収と買掛金の支払いはほぼ同時に行われます。また設備投資資金については、当社からの投融資で賄っております。 D.経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループでは、長期利益の実現を目指し、「堅実で持続的な増益」を最も重要な経営目標としております。増収も主要な目標のひとつと考えておりますが、顧客・投資家・株主・従業員・社会等のステークホルダーに対する責任を果たすためには、健全で積極的な投資を継続し持続的に成長していくことが肝要であるとの価値観から、増収よりも増益に重きを置き、「営業利益」を重要な指標として位置付けております。 当連結会計年度における「営業利益」は1,400,224千円となり、前連結会計年度と比較して0.2%の増益となりました。
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりです。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 (1) 経営の基本方針 当社グループでは、「住宅産業の課題を解決する」という経営理念のもと中小住宅事業者への経営支援を事業目的に定めております。住宅産業のなかでも、注文住宅の建設プレイヤーは中小住宅事業者が半数を占めており、DX投資も遅れがちになっております。また、注文住宅はオーダーメイドであるゆえに生産工程が多層・複雑で高コストという課題を持っています。当社グループでは、住宅分野に特化したローン・保険・保証等の金融サービスにITを融合させ、住宅産業のDX化や中古住宅流通活性化のための仕組みづくりを推進しております。 経営方針としては以下の8つを掲げております。・顧客幸福に繋がらないことは行わない・メジャーは目指さない。カテゴリーキラーとしてインディーズであり続ける・資産は人財・強くて優しい人と組織であり続ける・革新的であり続ける。住宅産業を再定義し続ける・最大のモラル(人格)と最小のルール・バッド情報ファースト。体裁より中身・サービスが先、利益は後。健全な投資は短期利益より大事 (2)目標とする経営指標 当社グループでは、ステークホルダーへの責任を果たすためには、増益により投資を継続し、持続的に成長していくことが肝要であるとの価値観から、増収よりも増益に重きを置いております。また当社グループでは、各セグメント及び各サービスによって粗利率が異なり、売上をセグメント共通の指標にしづらいといった側面(注)もあるため、最重要指標を「営業利益」としております。(注)住宅金融事業の主力サービスである住宅ローンは融資手数料のみを売上として計上し、住宅瑕疵保険等事業の主力サービスである住宅瑕疵(かし)保険は原価を含む総額表示にて計上し、住宅アカデメイア事業の主力サービスである住宅保証サービス等は売上から原価を差し引いた純額表示にて計上している等の差異があります。また、業績への貢献度が最も高い住宅ローンの粗利率が高いことから、連結損益計算書においては、営業収益が小さく相対的に利益率が高くなる傾向にあります。 (3)2025年3月期経営戦略 当社グループでは、恒常化するインフレや米国での金融危機等により、不透明感が極めて高い経営環境であることから中期的な見通しが非常に難しいと認識し、1カ年での見通しとして、「2025年3月期経営戦略」を策定、推進しております。2025年3月期通期においては、短期的な視点での「オンリーワン戦略の推進」及び中長期的な視点での「未来への種まき」の2軸にて、持続的な成長を目指します。 ① オンリーワン戦略の推進 当社グループでは、1棟の住宅に住宅ローン、保険や保証等の複数サービスをワンストップで販売・提供する、積上げ型のビジネスモデルに強みを持っており、今後も商品の多角化や住宅事業者へのコンサルティングに力を入れることで、付加価値を高め、縮小市場のなかでの生き残りを図ります。 住宅金融事業においては、住宅金融というニッチな分野に特化し、多様な金融機関との提携による新商品開発及びポートフォリオの多角化を進め、住宅建設・販売分野における「金融オリジネーター」のポジションを目指します。また金融代理店を軸とした販売チャネルの増強を行い、コンサルティングによる問題解決能力を強化し、当社グループの基幹事業として、営業力を高めてまいります。 住宅瑕疵保険等事業及び住宅アカデメイア事業においては、住宅事業者の経営課題解決企業としてのポジションをさらに高めるために、住宅事業クラウドシステム「助っ人クラウド」を無償提供することで、住宅事業のDX化や経営合理化の支援を行います。それとともに、シナジーが見込める企業との提携・連携を推進し、住宅事業者に寄り添った専門性の高い商品開発を行い、ワンストップで提供することで、収益積上げを推進してまいります。 ② 未来への種まき 住宅事業者を取り巻く経営環境は厳しさを増しており、消費者の住宅購買力低下の影響により受注が減少する一方で、ウッドショック後も続く建材の高騰、建設2024年問題による人件費増加や省エネ基準適合化等を原因とした建設コストの増加が顕著となっております。その結果、住宅事業者の財務内容が悪化し、与信低下から建材流通の停滞に及ぶ等、業界全体に影響が出始めております。 当社グループではこれらの問題解決のために、中小住宅事業者の生産性改善、消費者の住宅購買力に見合った住宅商品開発、建材流通における複雑な多重構造の解消、工事請負モデルという商習慣の見直し等が必要であると考えており、そのためのサービス開発およびソリューション提供こそが当社グループの中長期的な成長の鍵になると考えております。 そこで当社グループでは住宅産業のゲームチェンジャーを目指し、住宅産業BIM(Building Information Modeling)、ステーブルコイン等の電子マネー等と当社グループの信用補完サービス「つなぎローン」「完成保証」等と住宅事業クラウドシステム「助っ人クラウド」等を融合することにより、住宅事業者の与信と切り離された建材流通が可能となる「新しい材工分離モデル」のプラットフォームを開発してまいります。プラットフォーム利用者へサービスを提供することで、当社グループサービスの販売拡大に繋げ、将来的なマネタイズを図ってまいります。 ③ 2025年3月期連結業績予想 当社グループの2025年3月期連結業績は、見通しとして営業収益7,256百万円、営業利益1,081百万円、経常利益1,081百万円、親会社株主に帰属する当期純利益723百万円を見込んでおります。 (4)対処すべき課題 当社グループは、住宅産業の課題解決を行うことで、持続的成長と企業価値向上を目指しております。 ① 当社グループが認識する住宅産業の課題 デフレからインフレへと経済が大きく変わり、当社グループのターゲットである「注文住宅の建設工事を行う中小規模の住宅事業者」を取り巻く経営環境も厳しさを増しております。 ウッドショック後も建設資材価格は高止まりを続けており、加えて、建設2024年問題による人件費増加や、省エネ基準適合化による建設コスト増などを原因として、住宅事業者の財務内容が悪化し与信低下するケースが多発し、建材流通が停滞する事態となり、住宅業界全体に大きな影響が及んでいます。一方消費者側も、住宅価格の上昇に実質所得が追い付かず、購入意欲に影響が出始めており、住宅建設・販売の事業モデルそのものが従来のままでは成立しにくい状況へと進んでおります。 住宅事業者への経営支援を事業目的としている当社グループでは、事業成長の鍵は、住宅産業が抱える課題を解決するソリューション提供にあると考えております。当社グループの強みである金融とITを融合し、住宅事業支援となる住宅金融サービスや保険・保証サービス、コスト削減や生産性向上のためのクラウドプラットフォーム等の開発に力を入れることで、これらの課題解決に取り組んでまいります。 ② 当社グループの持続的成長における課題 当社グループは、住宅事業者の経営支援を行うことにより差別性を高め、住宅金融サービスの販売につなげております。現在、注文住宅市場が縮小する等厳しい経営環境にありますが、当社グループの顧客である住宅事業者の経営支援ニーズも高まっていることから、当社グループにとってはチャンスでもあると考えております。 当社グループにとっては、住宅事業者の課題を解決するソリューションを提供できるかどうかが、中長期的な当社グループの業績に影響します。そこで、当社グループでは新たな商品やソリューションの開発を重要な経営課題と位置付け、商品開発への積極的で健全な投資や人材の育成、企業文化の醸成等に力を入れております。また、住宅産業における様々な企業と提携・連携を進め、ネットワークを活用した営業も推進してまいります。 これらの取り組みにより、1軒の住宅に対し多くのサービスを販売するクロスセルを推進し、1社の取引先から何度も申し込みを頂くリピート販売ができるクラウドの仕組み構築にも力を入れ、1軒の住宅当たり・1社の住宅事業者当たりの単価を上げ、収益力向上に努めてまいります。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりです。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 (1) 経営の基本方針 当社グループでは、「住宅産業の課題を解決する」という経営理念のもと中小住宅事業者への経営支援を事業目的に定めております。住宅産業のなかでも、注文住宅の建設プレイヤーは中小住宅事業者が半数を占めており、DX投資も遅れがちになっております。また、注文住宅はオーダーメイドであるゆえに生産工程が多層・複雑で高コストという課題を持っています。当社グループでは、住宅分野に特化したローン・保険・保証等の金融サービスにITを融合させ、住宅産業のDX化や中古住宅流通活性化のための仕組みづくりを推進しております。 経営方針としては以下の8つを掲げております。・顧客幸福に繋がらないことは行わない・メジャーは目指さない。カテゴリーキラーとしてインディーズであり続ける・資産は人財・強くて優しい人と組織であり続ける・革新的であり続ける。住宅産業を再定義し続ける・最大のモラル(人格)と最小のルール・バッド情報ファースト。体裁より中身・サービスが先、利益は後。健全な投資は短期利益より大事 (2)目標とする経営指標 当社グループでは、ステークホルダーへの責任を果たすためには、増益により投資を継続し、持続的に成長していくことが肝要であるとの価値観から、増収よりも増益に重きを置いております。また当社グループでは、各セグメント及び各サービスによって粗利率が異なり、売上をセグメント共通の指標にしづらいといった側面(注)もあるため、最重要指標を「営業利益」としております。(注)住宅金融事業の主力サービスである住宅ローンは融資手数料のみを売上として計上し、住宅瑕疵保険等事業の主力サービスである住宅瑕疵(かし)保険は原価を含む総額表示にて計上し、住宅アカデメイア事業の主力サービスである住宅保証サービス等は売上から原価を差し引いた純額表示にて計上している等の差異があります。また、業績への貢献度が最も高い住宅ローンの粗利率が高いことから、連結損益計算書においては、営業収益が小さく相対的に利益率が高くなる傾向にあります。 (3)2025年3月期経営戦略 当社グループでは、恒常化するインフレや米国での金融危機等により、不透明感が極めて高い経営環境であることから中期的な見通しが非常に難しいと認識し、1カ年での見通しとして、「2025年3月期経営戦略」を策定、推進しております。2025年3月期通期においては、短期的な視点での「オンリーワン戦略の推進」及び中長期的な視点での「未来への種まき」の2軸にて、持続的な成長を目指します。 ① オンリーワン戦略の推進 当社グループでは、1棟の住宅に住宅ローン、保険や保証等の複数サービスをワンストップで販売・提供する、積上げ型のビジネスモデルに強みを持っており、今後も商品の多角化や住宅事業者へのコンサルティングに力を入れることで、付加価値を高め、縮小市場のなかでの生き残りを図ります。 住宅金融事業においては、住宅金融というニッチな分野に特化し、多様な金融機関との提携による新商品開発及びポートフォリオの多角化を進め、住宅建設・販売分野における「金融オリジネーター」のポジションを目指します。また金融代理店を軸とした販売チャネルの増強を行い、コンサルティングによる問題解決能力を強化し、当社グループの基幹事業として、営業力を高めてまいります。 住宅瑕疵保険等事業及び住宅アカデメイア事業においては、住宅事業者の経営課題解決企業としてのポジションをさらに高めるために、住宅事業クラウドシステム「助っ人クラウド」を無償提供することで、住宅事業のDX化や経営合理化の支援を行います。それとともに、シナジーが見込める企業との提携・連携を推進し、住宅事業者に寄り添った専門性の高い商品開発を行い、ワンストップで提供することで、収益積上げを推進してまいります。 ② 未来への種まき 住宅事業者を取り巻く経営環境は厳しさを増しており、消費者の住宅購買力低下の影響により受注が減少する一方で、ウッドショック後も続く建材の高騰、建設2024年問題による人件費増加や省エネ基準適合化等を原因とした建設コストの増加が顕著となっております。その結果、住宅事業者の財務内容が悪化し、与信低下から建材流通の停滞に及ぶ等、業界全体に影響が出始めております。 当社グループではこれらの問題解決のために、中小住宅事業者の生産性改善、消費者の住宅購買力に見合った住宅商品開発、建材流通における複雑な多重構造の解消、工事請負モデルという商習慣の見直し等が必要であると考えており、そのためのサービス開発およびソリューション提供こそが当社グループの中長期的な成長の鍵になると考えております。 そこで当社グループでは住宅産業のゲームチェンジャーを目指し、住宅産業BIM(Building Information Modeling)、ステーブルコイン等の電子マネー等と当社グループの信用補完サービス「つなぎローン」「完成保証」等と住宅事業クラウドシステム「助っ人クラウド」等を融合することにより、住宅事業者の与信と切り離された建材流通が可能となる「新しい材工分離モデル」のプラットフォームを開発してまいります。プラットフォーム利用者へサービスを提供することで、当社グループサービスの販売拡大に繋げ、将来的なマネタイズを図ってまいります。 ③ 2025年3月期連結業績予想 当社グループの2025年3月期連結業績は、見通しとして営業収益7,256百万円、営業利益1,081百万円、経常利益1,081百万円、親会社株主に帰属する当期純利益723百万円を見込んでおります。 (4)対処すべき課題 当社グループは、住宅産業の課題解決を行うことで、持続的成長と企業価値向上を目指しております。 ① 当社グループが認識する住宅産業の課題 デフレからインフレへと経済が大きく変わり、当社グループのターゲットである「注文住宅の建設工事を行う中小規模の住宅事業者」を取り巻く経営環境も厳しさを増しております。 ウッドショック後も建設資材価格は高止まりを続けており、加えて、建設2024年問題による人件費増加や、省エネ基準適合化による建設コスト増などを原因として、住宅事業者の財務内容が悪化し与信低下するケースが多発し、建材流通が停滞する事態となり、住宅業界全体に大きな影響が及んでいます。一方消費者側も、住宅価格の上昇に実質所得が追い付かず、購入意欲に影響が出始めており、住宅建設・販売の事業モデルそのものが従来のままでは成立しにくい状況へと進んでおります。 住宅事業者への経営支援を事業目的としている当社グループでは、事業成長の鍵は、住宅産業が抱える課題を解決するソリューション提供にあると考えております。当社グループの強みである金融とITを融合し、住宅事業支援となる住宅金融サービスや保険・保証サービス、コスト削減や生産性向上のためのクラウドプラットフォーム等の開発に力を入れることで、これらの課題解決に取り組んでまいります。 ② 当社グループの持続的成長における課題 当社グループは、住宅事業者の経営支援を行うことにより差別性を高め、住宅金融サービスの販売につなげております。現在、注文住宅市場が縮小する等厳しい経営環境にありますが、当社グループの顧客である住宅事業者の経営支援ニーズも高まっていることから、当社グループにとってはチャンスでもあると考えております。 当社グループにとっては、住宅事業者の課題を解決するソリューションを提供できるかどうかが、中長期的な当社グループの業績に影響します。そこで、当社グループでは新たな商品やソリューションの開発を重要な経営課題と位置付け、商品開発への積極的で健全な投資や人材の育成、企業文化の醸成等に力を入れております。また、住宅産業における様々な企業と提携・連携を進め、ネットワークを活用した営業も推進してまいります。 これらの取り組みにより、1軒の住宅に対し多くのサービスを販売するクロスセルを推進し、1社の取引先から何度も申し込みを頂くリピート販売ができるクラウドの仕組み構築にも力を入れ、1軒の住宅当たり・1社の住宅事業者当たりの単価を上げ、収益力向上に努めてまいります。
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という)の状況は次のとおりです。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度(2023年4月1日~2024年3月31日)における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症に対する行動制限がなくなり、経済活動の正常化が進みましたが、その一方で、資源価格の上昇や円安により企業収益の二極化が進行し、物価上昇により消費者の実質賃金はマイナスが続きました。世界経済においても、ウクライナ情勢や米中対立の長期化により地政学リスクが高まり、各国で金融引き締め政策が行われ景気減速懸念が浮上する等、我が国経済への影響が不透明な状況が続きました。 当社グループが属する住宅業界におきましては、政府の住宅取得支援策が実施され、変動型住宅ローン金利が低水準で推移したものの、円安等による建築資材をはじめとした建設コスト上昇により、住宅価格が購買力を超えて高止まりし、住宅ローン金利上昇の懸念も消費者の住宅取得への行動に影響を与えました。国土交通省発表による全国新設住宅着工戸数では、持家(注文住宅)が依然として前年同月比マイナスで推移する等、当社グループの顧客層である全国の中小住宅事業者(工務店・ビルダー)の経営環境は厳しい状況が続き、与信が低下し、資金繰りが悪化するケースが増加しました。 また、当社の主要セグメントである住宅金融事業が属する全国の住宅ローン市場におきましては、変動金利が過去最低の金利水準で推移したことに加え、住宅価格の上昇等により毎月返済額等の負担がより軽い変動金利シェアの増加傾向が継続しました。 このような事業環境のもと、当社グループは創業当時から掲げる「住宅事業者の経営を支援し、住宅産業の課題を解決する」という基本方針に基づき、グループ一体となり差別化を訴求する営業活動や、住宅事業者のサポート業務、住宅事業者の多角化経営を支援するための中古住宅向け戦略商品の開発検討等に注力し、各事業を推進いたしました。 この結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は次のとおりとなりました。 A.財政状態 当連結会計年度末の資産は、前連結会計年度末と比較して966,191千円減少し、21,241,399千円となりました。 当連結会計年度末の負債は、前連結会計年度末と比較して1,532,642千円減少し、13,146,960千円となりました。 当連結会計年度末の純資産は、前連結会計年度末と比較して566,450千円増加し、8,094,439千円となりました。 B.経営成績 当連結会計年度の経営成績は、営業収益7,110,821千円(前年同期比2.9%減)、営業利益1,398,062千円(同5.0%減)、経常利益1,398,196千円(同5.0%減)、親会社株主に帰属する当期純利益874,460千円(同12.7%減)となりました。 セグメントごとの経営成績は次のとおりです。(A) 住宅金融事業 住宅金融事業におきましては、事業の継続的成長に向け、幅広い商品ラインナップやコンサルティング力等の強みを活かし、住宅事業者への経営支援やサポートを推進いたしました。営業拠点に関しましては、当連結会計年度において新規に7店舗を開設いたしました。 全国の住宅ローン市場においては、固定金利型住宅ローンと変動金利型住宅ローンの金利差が拡大したこと等により、独立行政法人住宅金融支援機構と民間金融機関との提携による固定金利型住宅ローン「フラット35」の市場が大きく低迷し、住宅ローンを専業とするモーゲージバンクの経営環境は厳しい状況となりました。このような環境において、当社では、前連結会計年度に取扱いを開始したプロパーローン商品をはじめ、従前より進めてまいりました住宅ローン商品の多角化を進めました。当連結会計年度における融資実行件数(銀行代理ローン商品及び提携ローン商品を除く)は、前年同期比で22.3%の減少となりましたが、その中で融資手数料率を維持すると共に、新商品による地道な収益積上げにより利息等が増加し、業績に貢献いたしました。 この結果、当連結会計年度の業績は、営業収益3,330,591千円(前年同期比3.1%増)、営業利益956,987千円(同7.2%増)となりました。 (B) 住宅瑕疵保険等事業 住宅瑕疵保険等事業におきましては、主力商品である戸建住宅及び共同住宅の「新築住宅かし保険」の販売を推進するため、従前より注力しております住宅事業クラウドシステム「助っ人クラウド」及び「地盤保証」の同時提案による差別化を前面に打ち出した積極的な営業活動を展開・継続し、複数商品のクロス販売を推進いたしました。 住宅業界においては、当セグメントの主力市場である持家(注文住宅)の全国新設住宅着工戸数が前年同月比マイナスで推移し、「新築住宅かし保険」等が大きな影響を受けました。政府が推進する省エネ基準適合住宅の普及施策により「住宅性能評価」等の関連サービスが健闘したものの、当連結会計年度における保険証券・保証書・評価書・適合証等の発行件数(時限的な経済政策に対応するものは除く)は、前年同期比で6.6%の減少となりました。 この結果、当連結会計年度の業績は、営業収益3,172,415千円(前年同期比8.7%減)、営業利益366,755千円(同26.1%減)となりました。 (C) 住宅アカデメイア事業 住宅アカデメイア事業におきましては、住宅事業クラウドシステム「助っ人クラウド」及びこれに連動する「住宅メンテナンス保証」「住宅設備延長修理保証」等の住宅保証サービスの提供を推進し、グループ戦略として「助っ人クラウド」の追加機能開発に注力いたしました。 住宅アカデメイア事業では、助っ人クラウドを利用する住宅事業者に向けた住宅メンテナンス保証等のクロスセル提案や、省エネ基準適合住宅政策に関連した設計サポートサービス(「住宅フルフィルメント・サービス」)を推進いたしましたが、住宅市況の落ち込みの影響を受け、戸建住宅やマンションの第4四半期の引渡数が減少し、当連結会計年度における住宅保証サービス件数は前年同期比で0.9%の増加にとどまりました。 この結果、当連結会計年度の業績は、営業収益607,813千円(前年同期比2.1%減)、営業利益73,479千円(同10.1%減)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という)の残高は、4,674,505千円と前連結会計年度末に比べ255,864千円増加となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において営業活動により増加した資金は、1,596,984千円(前連結会計年度は912,547千円の収入)となりました。主な収入要因は、税金等調整前当期純利益1,327,600千円、減価償却費121,602千円、営業未収入金の減少1,825,280千円であり、主な支出要因は、営業預り金の減少801,750千円、営業貸付金の増加560,079千円、法人税等の支払額469,987千円によるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において投資活動により減少した資金は、38,336千円(前連結会計年度は184,259千円の支出)となりました。主な支出要因は、有形固定資産の取得による支出4,229千円、無形固定資産の取得による支出32,738千円によるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において財務活動により減少した資金は、1,302,783千円(前連結会計年度は1,332,749千円の支出)となりました。主な収入要因は、長期借入れによる収入510,480千円であり、主な支出要因は、短期借入金の減少1,518,360千円、配当金の支払額294,138千円によるものです。 ③ 生産、受注及び販売の実績A.生産実績 当社グループは生産活動を行っておりませんので、該当事項はありません。 B.受注実績 当社グループの事業の性格上、受注状況の記載に馴染まないため、記載しておりません。 C.販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。セグメントの名称当連結会計年度(自 2023年4月1日至 2024年3月31日)前年同期比(%) 住宅金融事業 (千円)3,330,591103.1 住宅瑕疵保険等事業 (千円)3,172,41591.3 住宅アカデメイア事業 (千円)607,81397.9合計(千円)7,110,82197.1(注)セグメント間の取引については相殺消去しております。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりです。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものです。 ① 重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたりましては後述の「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」をご参照ください。 なお、経営者は、過去の実績や状況に応じ、合理的と考えられる様々な要因に基づき見積り及び判断を行っております。しかしながら、これらの見積り及び判断は不確実性を伴うため、実際の結果と異なる場合があります。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容A.経営成績等(A) 財政状態(資産) 当連結会計年度末の資産は、前連結会計年度末と比較して966,191千円減少し、21,241,399千円となりました。主な要因は、現金及び預金が250,680千円、売掛金が61,607千円、営業貸付金が560,079千円増加する一方、営業未収入金が1,825,280千円減少したことによるものです。 (負債) 当連結会計年度末の負債は、前連結会計年度末と比較して1,532,642千円減少し、13,146,960千円となりました。主な要因は、長期借入金が510,480千円、未払金が109,084千円増加する一方、短期借入金が1,518,360千円、営業預り金が801,750千円減少したことによるものです。 (純資産) 当連結会計年度末の純資産は、前連結会計年度末と比較して566,450千円増加し、8,094,439千円となりました。主な要因は、当連結会計年度において、利益剰余金が580,420千円増加したことによるものです。 (B) 経営成績(営業収益) 営業収益は、住宅金融事業において増加したものの、経営環境が厳しい住宅瑕疵保険等事業、住宅アカデメイア事業において減少したことにより、前連結会計年度と比較して215,110千円減少し、7,110,821千円(前年同期比2.9%減)となりました。 (営業原価、販売費及び一般管理費) 営業原価は、営業収益が増収の住宅金融事業において増加したものの、住宅瑕疵保険等事業、住宅アカデメイア事業において、営業収益が減少したことにより、前連結会計年度と比較して108,082千円減少し、2,085,138千円(同4.9%減)となりました。 販売費及び一般管理費は、住宅金融事業において融資実行件数減少に伴う代理店手数料の減少、住宅瑕疵保険等事業において取次店手数料の減少により、前連結会計年度と比較して33,771千円減少し、3,627,620千円(同0.9%減)となりました。 (親会社株主に帰属する当期純利益) 親会社株主に帰属する当期純利益は、経常利益が減少したことに加え、事務所移転費用等の特別損失が70,406千円増加したことにより、前連結会計年度と比較して127,754千円減少し、874,460千円(同12.7%減)となりました。 (C) キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況については、「(1) 経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりです。 B.経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループは、金融サービスを取り扱っており、また主に住宅・不動産関連の業界に属する住宅事業者及び住宅を購入等する消費者を顧客としていることから、金利、住宅の建設・流通、国内の人口等の動向や不動産に関わる税制や消費税法の改正等の影響を受けることがあります。 例えば、現在のような極めて低い水準の住宅ローン金利が上昇に転じた場合や、建材・資材価格の急激な上昇、景気悪化等による消費者の住宅取得マインドが低迷した場合、住宅着工・流通戸数が急激に減少した場合等は、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 また、我が国の人口・世帯数は減少し続けることが予想されており、中長期的には新設住宅着工戸数も減少傾向が続くと予想されていることから、当社グループが新築住宅向けの住宅ローンや住宅瑕疵(かし)保険の販売に過度に依存し続けた場合、将来の経営成績に重要な影響を与える可能性があります。 C.資本の財源及び資金の流動性 当社グループのセグメントのうち、住宅金融事業では、住宅ローンの貸付に必要な資金を銀行より借入れることにより調達しております。当社は顧客への貸付を行うと同時に、当該貸付債権を独立行政法人住宅金融支援機構に譲渡し、この譲渡代金を銀行からの借入金返済に充てております。 住宅瑕疵保険等事業では、当該事業の柱である瑕疵検査業務、及び瑕疵保険業務において、営業収益である検査料収入、瑕疵保険料収入はそれぞれ住宅事業者から前受で受取り、この資金をもって営業原価である検査員への検査料、損害保険会社への再保険料を支出しており、その他の必要資金は自己資金で賄っております。従って住宅金融事業、住宅瑕疵保険等事業においては、特に運転資金の調達は必要としておりません。 住宅アカデメイア事業では、住宅保証サービス提供業務等において、基本的に売掛金の回収と買掛金の支払いはほぼ同時に行われます。また設備投資資金については、当社からの投融資で賄っております。 D.経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループでは、長期利益の実現を目指し、「堅実で持続的な増益」を最も重要な経営目標としております。増収も主要な目標のひとつと考えておりますが、顧客・投資家・株主・従業員・社会等のステークホルダーに対する責任を果たすためには、健全で積極的な投資を継続し持続的に成長していくことが肝要であるとの価値観から、増収よりも増益に重きを置き、「営業利益」を重要な指標として位置付けております。 当連結会計年度における「営業利益」は1,398,062千円となり、前連結会計年度と比較して5.0%の減益となりました。
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりです。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 (1) 経営の基本方針① 住宅産業の課題を解決する 当社グループは、「持続的成長・企業価値向上」を実現するため、最も重要な戦略として「住宅産業の課題を解決する」ことを掲げております。創業時より、新築住宅を取り扱う中小規模の住宅事業者を顧客と定め、経営支援を事業目的としてまいりました。中小規模の住宅事業者で構成されることにより生じる「住宅産業の課題」にビジネスチャンスを見出し、住宅分野に特化したローン・保険・保証等の金融サービスを販売しております。 近年、経済動向や国際・社会情勢等の変化が激しさを増し、住宅事業者の経営環境も厳しいものとなっております。そこで当社グループでは、住宅事業者の支援に一層力を入れるため、金融サービスとITの融合を戦略の中心にすえ、住宅産業のDX化や中古住宅流通活性化のための仕組みづくりを推進しております。 ② 8つの経営方針 経営方針としては、以下の8つを掲げております。 (2)目標とする経営指標 当社グループでは、長期利益の実現を目指し、「堅実で持続的な増益」を最も重要な経営目標としております。 増収も主要な目標のひとつと考えておりますが、顧客・投資家・株主・従業員・社会等の当社グループを取り巻くあらゆるステークホルダーへの責任を果たすためには、増益により健全で積極的な投資を継続し、持続的に成長していくことが肝要であるとの価値観から、増収よりも増益に重きを置いております。 増益を重要視しているという観点に加え、当社グループでは各セグメント及び各サービスによって粗利率が異なり、売上をセグメント共通の指標にしづらいといった側面(注)もあるため、最も重要な指標として「営業利益」を位置付けております。(注)住宅金融事業の主力サービスである住宅ローンは融資手数料のみを売上として計上し、住宅瑕疵保険等事業の主力サービスである住宅瑕疵(かし)保険は原価を含む総額表示にて計上し、住宅アカデメイア事業の主力サービスである住宅保証サービス等は売上から原価を差し引いた純額表示にて計上している等の差異があります。また、業績への貢献度が最も高い住宅ローンの粗利率が高いことから、連結損益計算書においては、営業収益が小さく相対的に利益率が高くなる傾向にあります。 (3)2024年3月期経営戦略 当社グループでは、恒常化するインフレや米国での金融危機等により、不透明感が極めて高い経営環境であることから中長期的な見通しが非常に難しいと認識しております。そこで当社グループでは、従来公表しております3カ年の中期経営計画を一次的に取りやめ、1カ年での見通しとして、「2024年3月期経営戦略~生き残り戦略こそ最高の成長戦略である~」(以下、本戦略)を策定、推進しております。3カ年の中期経営計画は、世界経済動向が住宅産業に与える影響等を注視し、中期的な見通しがたつタイミングで策定、公表させていただく予定です。 ① 本戦略の背景・経緯 世界の分断が進行し、2023年に入り米国の銀行破綻が相次ぐ等金融不安が高まっております。このような世界経済動向が、どのようなかたちで日本の住宅産業に影響するかは不透明であり、当社グループでは現在の経営環境を「予測不能な混乱期」であるととらえております。当社グループは、このような混乱期のなか希望的観測による数値計画や戦略を立てることは、むしろ経営の足かせとなり、大きなリスクになりうると考えております。それよりも成長の分岐点を見定め、変化に直ちに対応しどの方向にも動ける体制を取るべきフェーズであると考えております。 ② 本戦略立案における価値観 当社グループは、1996年の創業以来、混乱期に対応して新規事業等に取り組み、成長の足がかりをつかんでまいりました。よって当社グループでは、混乱期は「混乱ゆえに産業に隙間が生じ、古いものが滅び新しいモデルが登場できる余地が生まれやすい」時期という価値観のもと、その中でチャンスを逃すことなく、新業態へと進化し続けていくことが、持続的成長のためには欠かせないと考えております。 現在は経営環境が極めて不透明であり厳しい局面だと言えますが、2024年3月期においては混乱期を生き残ることに注力しつつ、「混乱期こそ成長の分岐点がある」という価値観のもと、チャンスを虎視眈々と狙っていくことで、混乱期後において成長の足掛かり及び残存者利益をつかむことができると考えております。 ③ 本戦略の三本柱A.事業連携・提携の推進 安定したマーケットにおいては、M&Aにより資本を集約し、企業規模を拡大することが成長戦略のセオリーですが、予測が難しい現在の環境下では、極めてリスクが高い手法であると考えております。そこで当社グループでは、混乱期を生き抜くために、固定費を出来るだけかけず、資本提携によらない事業提携・連携によってチャネル開拓を行い、営業力を高めることに力を入れてまいります。具体的には、当社グループの経営資源である企業ネットワークを活かし、建築CAD会社、確認検査機関、住宅保証会社、住宅検査会社等の様々な業態の企業と連携を進めます。 独自開発によるクラウドサービス「助っ人クラウド」の無償提供をさらに進め、当社グループの利害関係集団に広く使って頂くことにより、資本集約ではなく情報集約による垂直統合を模索してまいります。住宅産業において垂直・水平方向へと企業提携を進め、情報集約の中心を助っ人クラウドが担うことで、住宅産業というプラットフォームのなかで当社グループ商品のシェア拡大を目指します。 B.中古住宅向け事業の推進 当社グループでは、従前より中古住宅流通市場の拡大に着目し、先行して様々なサービスを開発してまいりました。住宅価格が高止まりし、新築住宅市場が縮小局面にある現状においては、より一層、中古住宅の購入ニーズが高まると予想しております。また、すでに住宅を所有する消費者にとっても、老後資金に不安を抱えるなかで、住宅の売却・賃貸等によって「家をお金に換える」資産性への注目が高まっております。 そこで、以前から推進している金融・クラウドという切り口から、特に地方の中古住宅売買における課題解決となるサービスの開発・提供に努め、全国で今後より一層拡大する中古住宅市場において、住宅事業者及び当社グループ双方のマネタイズにつながる仕組みを構築してまいります。 C.製造業「国内回帰」エリアの注力 現在、地政学リスクの高まり等を受けて、製造業において工場増設等の国内設備投資計画が相次いでおります。これらのエリアにおいては雇用と住宅需要が拡大すると見込まれており、当社グループでも注力エリアとして、企業との事業提携を推進することにより、全国でのシェアの維持に努めてまいります。 ④ 2024年3月期連結業績予想 当社グループは、住宅事業者の経営を支援するため、住宅産業の環境変化に対する共通課題を、金融とITによって解決することで、住宅金融サービスの販売につなげ、中長期的な成長を目指しております。2024年3月期は、厳しい環境ゆえに高まる課題解決ニーズをチャンスととらえ、中小規模の住宅事業者の支援を強化することで、シェアの維持に努め、見通しとして営業収益7,100百万円、営業利益1,200百万円、経常利益1,200百万円、親会社株主に帰属する当期純利益760百万円を見込んでおります。 (4)対処すべき課題 当社グループは、住宅産業の課題解決を行うことで、持続的成長と企業価値向上を目指しております。 ① 当社グループが認識する住宅産業の課題 世界的な資源価格高騰や円安、国際社会情勢の悪化等が日本の住宅産業にも大きな影響を及ぼしております。原材料のインフレに対して消費者への価格転嫁が追い着かず、特に当社グループの主な顧客層である「新築住宅の建設を行う中小規模の住宅事業者」は受注生産型の事業となるため、インフレ下では厳しい経営環境にあります。 消費者にとっても価格上昇により住宅取得が難しくなりつつあり、今後は相対的に新築住宅より割安な中古住宅の購入ニーズが高まると予想されます。また、既に住宅を保有する消費者にとっては保有資産の価値上昇を意味し、経済が成熟する高齢化社会においては「老後資金等のために自宅を売却し、家をお金に換える」ことの必要性が高まり、中古住宅の売却ニーズも高まると予想されます。 そこで当社グループでは、住宅事業者の強みを活かして新築住宅事業と中古住宅事業を複合的に行う、住宅事業者の新しい業態をコンセプトにし、新たな金融サービスやシステム等を開発し、住宅事業者を強力に支援するコンサルティングに力を入れ、住宅産業における事業者・消費者双方の課題解決に取り組んでまいります。 ② 当社グループの持続的成長における課題 当社グループは、住宅事業者の経営支援を行うことにより差別性を高め、住宅金融サービスの販売につなげております。現在のような変化の激しい経営環境においては、住宅事業者の経営支援ニーズが高まるため当社グループにとってはチャンスとなりますが、住宅事業者が生き残れるソリューションを提供できるかどうかが、中長期的な当社グループの業績に影響します。そこで当社グループでは、新たな商品やソリューションの開発を重要な経営課題と位置付け、積極的で健全な投資や人材の育成、企業文化の醸成等に力を入れております。また、1軒の住宅により多くのサービスを販売するクロスセルや、1社の取引先から何度も申し込みを頂くリピート販売ができる営業やクラウド等の仕組み構築にも力を入れ、1軒の住宅当たり・1社の住宅事業者当たりの単価を上げ、収益力向上に取り組んでおります。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりです。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 (1) 経営の基本方針① 住宅産業の課題を解決する 当社グループは、「持続的成長・企業価値向上」を実現するため、最も重要な戦略として「住宅産業の課題を解決する」ことを掲げております。創業時より、新築住宅を取り扱う中小規模の住宅事業者を顧客と定め、経営支援を事業目的としてまいりました。中小規模の住宅事業者で構成されることにより生じる「住宅産業の課題」にビジネスチャンスを見出し、住宅分野に特化したローン・保険・保証等の金融サービスを販売しております。 近年、経済動向や国際・社会情勢等の変化が激しさを増し、住宅事業者の経営環境も厳しいものとなっております。そこで当社グループでは、住宅事業者の支援に一層力を入れるため、金融サービスとITの融合を戦略の中心にすえ、住宅産業のDX化や中古住宅流通活性化のための仕組みづくりを推進しております。 ② 8つの経営方針 経営方針としては、以下の8つを掲げております。 (2)目標とする経営指標 当社グループでは、長期利益の実現を目指し、「堅実で持続的な増益」を最も重要な経営目標としております。 増収も主要な目標のひとつと考えておりますが、顧客・投資家・株主・従業員・社会等の当社グループを取り巻くあらゆるステークホルダーへの責任を果たすためには、増益により健全で積極的な投資を継続し、持続的に成長していくことが肝要であるとの価値観から、増収よりも増益に重きを置いております。 増益を重要視しているという観点に加え、当社グループでは各セグメント及び各サービスによって粗利率が異なり、売上をセグメント共通の指標にしづらいといった側面(注)もあるため、最も重要な指標として「営業利益」を位置付けております。(注)住宅金融事業の主力サービスである住宅ローンは融資手数料のみを売上として計上し、住宅瑕疵保険等事業の主力サービスである住宅瑕疵(かし)保険は原価を含む総額表示にて計上し、住宅アカデメイア事業の主力サービスである住宅保証サービス等は売上から原価を差し引いた純額表示にて計上している等の差異があります。また、業績への貢献度が最も高い住宅ローンの粗利率が高いことから、連結損益計算書においては、営業収益が小さく相対的に利益率が高くなる傾向にあります。 (3)2024年3月期経営戦略 当社グループでは、恒常化するインフレや米国での金融危機等により、不透明感が極めて高い経営環境であることから中長期的な見通しが非常に難しいと認識しております。そこで当社グループでは、従来公表しております3カ年の中期経営計画を一次的に取りやめ、1カ年での見通しとして、「2024年3月期経営戦略~生き残り戦略こそ最高の成長戦略である~」(以下、本戦略)を策定、推進しております。3カ年の中期経営計画は、世界経済動向が住宅産業に与える影響等を注視し、中期的な見通しがたつタイミングで策定、公表させていただく予定です。 ① 本戦略の背景・経緯 世界の分断が進行し、2023年に入り米国の銀行破綻が相次ぐ等金融不安が高まっております。このような世界経済動向が、どのようなかたちで日本の住宅産業に影響するかは不透明であり、当社グループでは現在の経営環境を「予測不能な混乱期」であるととらえております。当社グループは、このような混乱期のなか希望的観測による数値計画や戦略を立てることは、むしろ経営の足かせとなり、大きなリスクになりうると考えております。それよりも成長の分岐点を見定め、変化に直ちに対応しどの方向にも動ける体制を取るべきフェーズであると考えております。 ② 本戦略立案における価値観 当社グループは、1996年の創業以来、混乱期に対応して新規事業等に取り組み、成長の足がかりをつかんでまいりました。よって当社グループでは、混乱期は「混乱ゆえに産業に隙間が生じ、古いものが滅び新しいモデルが登場できる余地が生まれやすい」時期という価値観のもと、その中でチャンスを逃すことなく、新業態へと進化し続けていくことが、持続的成長のためには欠かせないと考えております。 現在は経営環境が極めて不透明であり厳しい局面だと言えますが、2024年3月期においては混乱期を生き残ることに注力しつつ、「混乱期こそ成長の分岐点がある」という価値観のもと、チャンスを虎視眈々と狙っていくことで、混乱期後において成長の足掛かり及び残存者利益をつかむことができると考えております。 ③ 本戦略の三本柱A.事業連携・提携の推進 安定したマーケットにおいては、M&Aにより資本を集約し、企業規模を拡大することが成長戦略のセオリーですが、予測が難しい現在の環境下では、極めてリスクが高い手法であると考えております。そこで当社グループでは、混乱期を生き抜くために、固定費を出来るだけかけず、資本提携によらない事業提携・連携によってチャネル開拓を行い、営業力を高めることに力を入れてまいります。具体的には、当社グループの経営資源である企業ネットワークを活かし、建築CAD会社、確認検査機関、住宅保証会社、住宅検査会社等の様々な業態の企業と連携を進めます。 独自開発によるクラウドサービス「助っ人クラウド」の無償提供をさらに進め、当社グループの利害関係集団に広く使って頂くことにより、資本集約ではなく情報集約による垂直統合を模索してまいります。住宅産業において垂直・水平方向へと企業提携を進め、情報集約の中心を助っ人クラウドが担うことで、住宅産業というプラットフォームのなかで当社グループ商品のシェア拡大を目指します。 B.中古住宅向け事業の推進 当社グループでは、従前より中古住宅流通市場の拡大に着目し、先行して様々なサービスを開発してまいりました。住宅価格が高止まりし、新築住宅市場が縮小局面にある現状においては、より一層、中古住宅の購入ニーズが高まると予想しております。また、すでに住宅を所有する消費者にとっても、老後資金に不安を抱えるなかで、住宅の売却・賃貸等によって「家をお金に換える」資産性への注目が高まっております。 そこで、以前から推進している金融・クラウドという切り口から、特に地方の中古住宅売買における課題解決となるサービスの開発・提供に努め、全国で今後より一層拡大する中古住宅市場において、住宅事業者及び当社グループ双方のマネタイズにつながる仕組みを構築してまいります。 C.製造業「国内回帰」エリアの注力 現在、地政学リスクの高まり等を受けて、製造業において工場増設等の国内設備投資計画が相次いでおります。これらのエリアにおいては雇用と住宅需要が拡大すると見込まれており、当社グループでも注力エリアとして、企業との事業提携を推進することにより、全国でのシェアの維持に努めてまいります。 ④ 2024年3月期連結業績予想 当社グループは、住宅事業者の経営を支援するため、住宅産業の環境変化に対する共通課題を、金融とITによって解決することで、住宅金融サービスの販売につなげ、中長期的な成長を目指しております。2024年3月期は、厳しい環境ゆえに高まる課題解決ニーズをチャンスととらえ、中小規模の住宅事業者の支援を強化することで、シェアの維持に努め、見通しとして営業収益7,100百万円、営業利益1,200百万円、経常利益1,200百万円、親会社株主に帰属する当期純利益760百万円を見込んでおります。 (4)対処すべき課題 当社グループは、住宅産業の課題解決を行うことで、持続的成長と企業価値向上を目指しております。 ① 当社グループが認識する住宅産業の課題 世界的な資源価格高騰や円安、国際社会情勢の悪化等が日本の住宅産業にも大きな影響を及ぼしております。原材料のインフレに対して消費者への価格転嫁が追い着かず、特に当社グループの主な顧客層である「新築住宅の建設を行う中小規模の住宅事業者」は受注生産型の事業となるため、インフレ下では厳しい経営環境にあります。 消費者にとっても価格上昇により住宅取得が難しくなりつつあり、今後は相対的に新築住宅より割安な中古住宅の購入ニーズが高まると予想されます。また、既に住宅を保有する消費者にとっては保有資産の価値上昇を意味し、経済が成熟する高齢化社会においては「老後資金等のために自宅を売却し、家をお金に換える」ことの必要性が高まり、中古住宅の売却ニーズも高まると予想されます。 そこで当社グループでは、住宅事業者の強みを活かして新築住宅事業と中古住宅事業を複合的に行う、住宅事業者の新しい業態をコンセプトにし、新たな金融サービスやシステム等を開発し、住宅事業者を強力に支援するコンサルティングに力を入れ、住宅産業における事業者・消費者双方の課題解決に取り組んでまいります。 ② 当社グループの持続的成長における課題 当社グループは、住宅事業者の経営支援を行うことにより差別性を高め、住宅金融サービスの販売につなげております。現在のような変化の激しい経営環境においては、住宅事業者の経営支援ニーズが高まるため当社グループにとってはチャンスとなりますが、住宅事業者が生き残れるソリューションを提供できるかどうかが、中長期的な当社グループの業績に影響します。そこで当社グループでは、新たな商品やソリューションの開発を重要な経営課題と位置付け、積極的で健全な投資や人材の育成、企業文化の醸成等に力を入れております。また、1軒の住宅により多くのサービスを販売するクロスセルや、1社の取引先から何度も申し込みを頂くリピート販売ができる営業やクラウド等の仕組み構築にも力を入れ、1軒の住宅当たり・1社の住宅事業者当たりの単価を上げ、収益力向上に取り組んでおります。
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という)の状況は次のとおりです。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度(2022年4月1日~2023年3月31日)における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響による社会・経済活動の制約が緩和し、正常化に向けた動きが進んだものの、見通しが不透明な状況が依然として続きました。企業収益においては資源価格の上昇や円安により二極化が進み、個人消費においては物価高による家計負担が増加し、実質賃金の低下が進行しました。世界経済においても、ウクライナ情勢や米中貿易摩擦が長期化し、世界的に進行するインフレを受け各国で利上げが相次ぐ等、金融資本市場の動向も予断を許さず、我が国の景気低迷につながるリスクを注視しなければならない厳しい状況が続きました。 当社グループが属する住宅業界におきましては、各種住宅取得支援政策やテレワークの普及、住宅ローン金利が低い状態で推移したこと等により、消費者の住宅需要は底堅い動きが見られました。しかし、購買力を超えて住宅価格が高止まりしたこと等により、全国の新設住宅着工戸数においては、特に持家(主に注文住宅)の前年同月比マイナス傾向が顕著となる等、厳しい経営環境となりました。当社グループの主な顧客層である持家の建設を行う工務店・ビルダー等の住宅事業者にとっては、原材料費の上昇に対して価格転嫁が追い着かず、資金繰りが厳しくなる等のケースが増加しました。 このような事業環境のもと、当社グループは創業当時から掲げております「住宅事業者の経営を支援するために住宅産業の課題を解決する」という基本方針に基づき、グループ一体となり差別化を訴求する営業活動や、住宅事業者のサポート業務、住宅事業者の多角化経営を支援するための中古住宅向け戦略商品の開発検討等に注力し、各事業を推進いたしました。 この結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は次のとおりとなりました。 A.財政状態 当連結会計年度末の資産は、前連結会計年度末と比較して293,669千円減少し、22,207,591千円となりました。 当連結会計年度末の負債は、前連結会計年度末と比較して993,492千円減少し、14,679,602千円となりました。 当連結会計年度末の純資産は、前連結会計年度末と比較して699,823千円増加し、7,527,988千円となりました。 B.経営成績 当連結会計年度の経営成績は、営業収益7,325,931千円(前年同期比4.7%減)、営業利益1,471,319千円(同13.3%減)、経常利益1,471,527千円(同13.4%減)、親会社株主に帰属する当期純利益1,002,214千円(同11.4%減)となりました。 セグメントごとの経営成績は次のとおりです。(A) 住宅金融事業 住宅金融事業におきましては、事業の継続的成長に向け、幅広い商品ラインナップやコンサルティング力等の強みを活かし、住宅事業者への経営支援やサポートを推進いたしました。営業拠点に関しましては、当連結会計年度において新規に8店舗を開設いたしました。 全国の住宅ローン市場においては、独立行政法人住宅金融支援機構と民間金融機関との提携商品「フラット35」の市場が縮小し、住宅ローンを専業とするモーゲージバンクの経営環境は厳しい状況となりました。当社においてはコンサルティング等の付加価値向上や商品力等の差別化を推進し、新たなプロパーローン商品の取扱いを開始する等、従前より進めてまいりました商品の多角化も進展し、当連結会計年度における融資実行件数(銀行代理ローン商品及び提携ローン商品を除く)は前年同期比で16.2%の減少にとどまりました。また、融資手数料の価格競争が激化しているなかで当社は融資手数料率を維持し、コストに関しては販売費及び一般管理費を圧縮する等、収益性の向上に努めました。 この結果、当連結会計年度の業績は、営業収益3,230,983千円(前年同期比5.0%減)、営業利益892,543千円(同7.0%減)となりました。 (B) 住宅瑕疵保険等事業 住宅瑕疵保険等事業におきましては、主力商品である戸建住宅及び共同住宅の「新築住宅かし保険」の販売を推進するため、従前より注力しております住宅事業クラウドシステム「助っ人クラウド」及び「地盤保証」の同時提案による差別化を前面に打ち出した積極的な営業活動を展開・継続し、複数商品のクロス販売を推進いたしました。 住宅業界においては、当セグメントの主力市場である「持家」の新設住宅着工戸数が前年同月比でマイナスが続き厳しい状況となり、「新築住宅かし保険」等が影響を受けました。しかし、原油価格・物価高騰に対する国の時限的な経済政策である「こどもみらい住宅支援事業」(前連結会計年度末に開始し既に終了)に関連して、住宅の省エネ性能に関する各種サービスが増加したことにより、当連結会計年度における保険証券・保証書・評価書・適合証等の発行件数(時限的な経済政策に対応するものは除く)は、前年同期比で1.7%の減少にとどまりました。 この結果、当連結会計年度の業績は、営業収益3,473,848千円(前年同期比6.5%減)、営業利益496,214千円(同20.0%減)となりました。 (C) 住宅アカデメイア事業 住宅アカデメイア事業におきましては、住宅事業クラウドシステム「助っ人クラウド」及びこれに連動する「住宅メンテナンス保証」「住宅設備延長修理保証」等の住宅保証サービスの提供を推進し、グループ戦略として「助っ人クラウド」の追加機能開発に注力いたしました。 当連結会計年度における住宅保証サービス件数は、注文住宅の建設を行う住宅事業者における取引社数・件数が増加したものの、利益貢献の大きい分譲住宅向けの住宅保証サービス件数は減少した影響により、前年同期比で1.4%減少いたしました。コストに関しては、住宅事業者への支援の一環として全国3か所で運営している宿泊型住宅展示場の運営体制の再構築を進めたこと及び「助っ人クラウド」の追加機能開発のための改修費用・保守費用を一般管理費として計上したこと等から、営業原価、販売費及び一般管理費が増加いたしました。 この結果、当連結会計年度の業績は、営業収益621,099千円(前年同期比8.3%増)、営業利益81,721千円(同29.6%減)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という)の残高は、4,418,641千円と前連結会計年度末に比べ604,460千円減少となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において営業活動により増加した資金は、912,547千円(前連結会計年度は384,859千円の支出)となりました。主な収入要因は、税金等調整前当期純利益1,510,817千円、減価償却費120,901千円、営業未収入金の減少1,186,720千円、営業預り金の増加305,710千円であり、主な支出要因は、営業貸付金の増加1,217,322千円、法人税等の支払額667,048千円によるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において投資活動により減少した資金は、184,259千円(前連結会計年度は182,459千円の支出)となりました。主な収入要因は、有形固定資産の売却による収入85,706千円であり、主な支出要因は、有形固定資産の取得による支出57,519千円、無形固定資産の取得による支出63,260千円、敷金及び保証金の差入による支出149,794千円 によるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において財務活動により減少した資金は、1,332,749千円(前連結会計年度は645,250千円の収入)となりました。主な要因は短期借入金の減少1,034,260千円、配当金の支払額293,895千円によるものです。 ③ 生産、受注及び販売の実績A.生産実績 当社グループは生産活動を行っておりませんので、該当事項はありません。 B.受注実績 当社グループの事業の性格上、受注状況の記載に馴染まないため、記載しておりません。 C.販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。セグメントの名称当連結会計年度(自 2022年4月1日至 2023年3月31日)前年同期比(%) 住宅金融事業 (千円)3,230,98395.0 住宅瑕疵保険等事業 (千円)3,473,84893.5 住宅アカデメイア事業 (千円)621,099108.3合計(千円)7,325,93195.3(注)セグメント間の取引については相殺消去しております。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりです。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものです。 ① 重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたりましては後述の「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」をご参照ください。 また、当社グループでは、固定資産の減損会計や繰延税金資産の回収可能性等の会計上の見積りについて、今後の新型コロナウイルス感染症の広がり方や収束時期等に関して先行きを予測することは困難でありますが、当該感染症の影響は当連結会計年度末以降、日本経済が緩やかに回復すると仮定した場合において、連結財務諸表作成時において入手可能な情報に基づき会計上の見積りを行っております。 なお、経営者は、過去の実績や状況に応じ、合理的と考えられる様々な要因に基づき見積り及び判断を行っております。しかしながら、これらの見積り及び判断は不確実性を伴うため、実際の結果と異なる場合があります。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容A.経営成績等(A) 財政状態(資産) 当連結会計年度末の資産は、前連結会計年度末と比較して293,669千円減少し、22,207,591千円となりました。主な要因は、売掛金が14,495千円、営業貸付金が1,217,322千円、敷金が137,638千円増加する一方、現金及び預金が621,535千円、営業未収入金が1,186,720千円減少したことによるものです。 (負債) 当連結会計年度末の負債は、前連結会計年度末と比較して993,492千円減少し、14,679,602千円となりました。主な要因は、営業預り金が305,710千円増加する一方、短期借入金が1,034,260千円、未払法人税等144,347千円減少したことによるものです。 (純資産) 当連結会計年度末の純資産は、前連結会計年度末と比較して699,823千円増加し、7,527,988千円となりました。主な要因は、当連結会計年度において、利益剰余金が708,171千円増加したことによるものです。 (B) 経営成績(営業収益) 営業収益は、住宅アカデメイア事業において増加したものの、経営環境が厳しい金融事業、住宅瑕疵保険等事業において減少したことにより、前連結会計年度と比較して363,564千円減少し、7,325,931千円(前年同期比4.7%減)となりました。 (営業原価、販売費及び一般管理費) 営業原価は、営業収益が増収の住宅アカデメイア事業において増加したものの、金融事業、住宅瑕疵保険等事業において、営業収益が減少したことにより、前連結会計年度と比較して5,849千円減少し、2,193,220千円(同0.3%減)となりました。 販売費及び一般管理費は、住宅金融事業において融資実行件数減少に伴う代理店手数料の減少、住宅瑕疵保険等事業において取次店手数料の減少により、前連結会計年度と比較して132,681千円減少し、3,661,391千円(同3.5%減)となりました。 (親会社株主に帰属する当期純利益) 親会社株主に帰属する当期純利益は、経常利益が減少したことにより、前連結会計年度と比較して128,380千円減少し、1,002,214千円(同11.4%減)となりました。 (c) キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況については、「(1) 経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりです。 B.経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループは、金融サービスを取り扱っており、また主に住宅・不動産関連の業界に属する住宅事業者及び住宅を購入等する消費者を顧客としていることから、金利、住宅の建設・流通、国内の人口等の動向や不動産に関わる税制や消費税の改正等の影響を受けることがあります。 例えば、現在のような極めて低い水準の住宅ローン金利が上昇に転じた場合や、建材・資材価格の急激な上昇、景気悪化等による消費者の住宅取得マインドが低迷した場合、住宅着工・流通戸数が急激に減少した場合等は、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 また、我が国の人口・世帯数は減少し続けることが予想されており、中長期的には新設住宅着工戸数も減少傾向が続くと予想されていることから、当社グループが新築住宅向けの住宅ローンや住宅瑕疵(かし)保険の販売に過度に依存し続けた場合、将来の経営成績に重要な影響を与える可能性があります。 C.資本の財源及び資金の流動性 当社グループのセグメントのうち、住宅金融事業では、住宅ローンの貸付に必要な資金を銀行より借入れることにより調達しております。当社は顧客への貸付を行うと同時に、当該貸付債権を独立行政法人住宅金融支援機構に譲渡し、この譲渡代金を銀行からの借入金返済に充てております。 住宅瑕疵保険等事業では、当該事業の柱である瑕疵検査業務、及び瑕疵保険業務において、営業収益である検査料収入、瑕疵保険料収入はそれぞれ事業主から前受で受取り、この資金をもって営業原価である検査員への検査料、損害保険会社への再保険料を支出しており、その他の必要資金は自己資金で賄っております。従って住宅金融事業、住宅瑕疵保険等事業においては、特に運転資金の調達は必要としておりません。 住宅アカデメイア事業では、住宅保証サービス提供業務等において、基本的に売掛金の回収と買掛金の支払いはほぼ同時に行われます。また設備投資資金については、当社からの投融資で賄っております。 D.経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループでは、長期利益の実現を目指し、「堅実で持続的な増益」を最も重要な経営目標としております。増収も主要な目標のひとつと考えておりますが、顧客・投資家・株主・従業員・社会等のステークホルダーに対する責任を果たすためには、健全で積極的な投資を継続し持続的に成長していくことが肝要であるとの価値観から、増収よりも増益に重きを置き、「営業利益」を重要な指標として位置付けております。 当連結会計年度における「営業利益」は1,471,319千円となり、前連結会計年度と比較して13.3%の減益となりました。
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものです。 (1) 経営の基本方針① 住宅産業の課題を解決する 当社グループは、「住宅事業者に対する経営支援」を事業目的として、住宅分野に特化したローン・保険・保証等の金融サービスを販売しております。事業目的を達成するための最も重要な戦略として、「住宅産業の課題を解決する」ことを掲げており、経済動向や社会情勢等の変化が激しい環境下において、金融サービスとITを融合させることにより住宅産業のDX化と新しい仕組みづくりを推進し、顧客である中小の住宅事業者を強力に支援するリーディングカンパニーとして持続的な成長を目指しております。 ② 8つの経営方針 経営方針としては、以下の8つを掲げております。 (2)目標とする経営指標 当社グループでは、長期利益の実現を目指し、「堅実で持続的な増益」を最も重要な経営目標としております。 増収も主要な目標のひとつと考えておりますが、顧客・投資家・株主・従業員・社会等の当社グループを取り巻くあらゆるステークホルダーへの責任を果たすためには、増益により健全で積極的な投資を継続し、持続的に成長していくことが肝要であるとの価値観から、増収よりも増益に重きを置いております。 増益を重要視しているという観点に加え、当社グループでは各セグメント及び各サービスによって粗利率が異なり、売上をセグメント共通の指標にしづらいといった側面(注)もあるため、最も重要な指標として「営業利益」を位置付けております。(注)住宅金融事業の主力サービスである住宅ローンは融資手数料のみを売上として計上し、住宅瑕疵保険等事業の主力サービスである住宅瑕疵(かし)保険は原価を含む総額表示にて計上し、住宅アカデメイア事業の主力サービスである住宅保証サービス等は売上から原価を差し引いた純額表示にて計上している等の差異があります。また、業績への貢献度が最も高い住宅ローンの粗利率が高いことから、連結損益計算書においては、営業収益が小さく相対的に利益率が高くなる傾向にあります。 (3)中長期的な会社の経営戦略 当社グループでは中期経営計画を毎期更新しており、現在は2023年3月期から2025年3月期における3カ年を対象とした中期経営計画として「MSJグループ中期経営計画2025年3月期」(以下、「本中期経営計画」)を策定しております。顕著なインフレ傾向等の不透明感が重なる経営環境であることと、住宅業界においては強い供給制約が今後も続くと予想されることから、2021年5月に公表した「MSJグループ中期経営計画2024年3月期」を1年スライドし、2025年3月期までに連結営業収益90億円(当連結会計年度比1.2倍)、連結営業利益20億円(当連結会計年度比1.2倍)を計画しております。 従来、住宅事業者が行っている新築住宅事業(新築住宅の建設・販売益を収益構造とする市場)が急速に縮小すると予想されることから、本中期経営計画においては住宅事業者の業態転換支援を柱とし、中古住宅向けの各種サービスの販売・提供に注力する計画としております。当中期経営計画における戦略ターゲット、コンセプト等は次のとおりです。 ① 背景・動向 グローバル経済の終焉を示唆するかのように、世界の分断とインフレ傾向が急速に進み、日本の住宅産業にも大きな影響が出ております。住宅は原材料の多くを輸入するため、円安・インフレ下では原価が高騰します。消費者価格も上昇しておりますが、それでも価格転嫁が追い着かず、なかでも注文住宅の建設を行う住宅事業者は非常に厳しい経営環境にあります。 一方で、消費者にとっても住宅価格の上昇に所得が追い着かず、新築住宅の購入が難しくなりつつあります。今後は新築住宅より相対的に安い中古住宅のニーズが急速に高まり、新築住宅の建設・販売を中心とする従来の産業構造から、中古住宅のリフォーム・売買を中心とする産業構造へとシフトしていくことが考えられます。 当社グループではこれらの背景から、現在住宅産業が大転換期を迎えていると分析しており、今後は従来の「家をお金で買う」時代から「家をお金に換える」時代へと大きく転換すると考えております。 ② 戦略ターゲット 当社グループでは、注文住宅の建設を行う工務店・ビルダー等の中小規模の住宅事業者を主力顧客層としております。注文住宅はオーダーメイドの受注生産となり、契約金額の確定後に原材料発注を行い、半年から1年程度をかけて完成させるため、インフレが進行する環境下では契約時に見込んでいた利益を出せないという厳しい経営環境となり、現在当社グループの主力顧客層の多くが苦しい環境に置かれております。当社グループでは、住宅事業者がこうした経営環境の変化に柔軟に対応するための支援に力を入れ、金融サービスの販売件数増加につなげてまいります。 ③ 戦略の重要な切り口 当社グループでは、「家をお金に換える」住宅の資産化をあらゆる事業の起点としております。人生100年時代と言われながらも、所得拡大は期待できず、多くの日本人が老後資金に不安を抱えており、消費者の資産形成が大きな課題となっております。 日本では、欧米のように自宅を投資対象として資産形成する社会制度が整っておらず、またそうした文化も醸成されておりません。米国では住宅に対する資産意識が高く、ライフスタイルの変化等に応じた住み替えも盛んで、自宅をできるだけ高値で売却できるようメンテナンスやリフォームを積極的に行う文化がある故に住宅品質も維持され、中古住宅売買が活発に行われる等の好循環につながっております。日米で比較をすると、米国は住宅投資額に見合う資産額が積みあがっているのに対し、日本は投資額に対する資産額が累計で500兆円も下回っているとの指摘があります(出所:国土交通省)。 当社グループでは、自宅売却等により家をお金に換え、老後資金等に活用していくことが、今後日本人が豊かに生きるために残された数少ない道だと考えており、インフレによる住宅価格の上昇は、住宅所有者にとって保有資産の上昇を意味する「自宅の売り時」であり、消費者が住宅の資産意識を持つ好機ととらえております。 ④ ソリューションのコンセプト 当社グループでは、本中期経営計画において、住宅事業者に提案する新業態戦略として「住宅再生・流通ビルダー」をコンセプトに掲げております。これは、従来の新築住宅の建設の副業として中古住宅仲介業を行うのではなく、「家をお金に換える」ミッションを中心に据え、再生と流通を行う今までにない新しい業態です。 住宅の資産価値形成(家をお金に換える)には、長きにわたり住宅所有者とともにアフターメンテナンスをはじめ省エネ改修やリフォームを、計画的かつ適切に実施することが不可欠です。住宅再生・流通ビルダーは、10年、20年とこうした積み重ねを行うことで、住宅所有者を「将来的な中古住宅売主」へ、住宅を「将来的な質の高い売物件」へと育て(再生)、中古住宅売買ビジネス(流通)へとつなげていきます。 住宅事業者は、住宅性能や断熱改修等の建築技術、住宅所有者との信頼関係や地域ネットワークといった、不動産仲介事業者等の他業種には真似がしにくい独自の強みを持っております。住宅再生・流通ビルダーはこれらの強みを活かしきり生き残るための独自の戦略となります。 ⑤ 提供サービスと売上計画 当社グループでは、来たる「中古住宅新時代」における住宅事業者支援のリーディングカンパニーとして、住宅事業者の業態支援戦略を足掛かりに、中古住宅向けの各種サービスの新規開発や販売増加により、中長期的な成長を目指してまいります。本中期経営計画においては、2025年までに住宅再生・流通ビルダー登録数500社を目指し、中古住宅向け各種サービスの売上構成比を上げていくことを計画しております。 (4)対処すべき課題 当社グループは、住宅産業の課題解決を行うことで、企業価値の向上と持続的成長を目指しております。 ① 当社グループが認識する住宅産業の課題 世界的な資源価格高騰や円安、国際社会情勢の悪化等が日本の住宅産業にも大きな影響を及ぼしております。原材料のインフレに対して消費者への価格転嫁が追い着かず、特に当社グループの主な顧客層である「新築住宅の建設を行う中小規模の住宅事業者」は受注生産型の事業となるため、インフレ下では厳しい経営環境にあります。 消費者にとっても価格上昇により住宅取得が難しくなりつつあり、今後は相対的に新築住宅より割安な中古住宅の購入ニーズが高まると予想されます。また、既に住宅を保有する消費者にとっては保有資産の価値上昇を意味し、経済が成熟する高齢化社会においては「老後資金等のために自宅を売却し、家をお金に換える」ことの必要性が高まり、中古住宅の売却ニーズも高まると予想されます。 そこで当社グループでは、住宅事業者の強みを活かして新築住宅事業と中古住宅事業を複合的に行う、住宅事業者の新しい業態「住宅再生・流通ビルダー」をコンセプトにし、新たな金融サービスやシステム等を開発し、住宅事業者を強力に支援するコンサルティングに力を入れ、住宅産業における事業者・消費者双方の課題解決に取り組んでまいります。 ② 当社グループの持続的成長における課題 当社グループは、住宅事業者の経営支援を行うことにより差別性を高め、住宅金融サービスの販売につなげております。現在のような変化の激しい経営環境においては、住宅事業者の経営支援ニーズが高まるため当社グループにとってはチャンスとなりますが、住宅事業者が生き残れるソリューションを提供ができるかどうかが、中長期的な当社グループの業績に影響します。そこで当社グループでは、新たな商品やソリューションの開発を重要な経営課題と位置付け、積極的で健全な投資や人材の育成、企業文化の醸成等に力を入れております。また、1軒の住宅により多くのサービスを販売するクロスセルや、1社の取引先から何度も申し込みを頂くリピート販売ができる営業やクラウド等の仕組み構築にも力を入れ、1軒の住宅当たり・1社の住宅事業者当たりの単価を上げ、収益力向上に取り組んでおります。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものです。 (1) 経営の基本方針① 住宅産業の課題を解決する 当社グループは、「住宅事業者に対する経営支援」を事業目的として、住宅分野に特化したローン・保険・保証等の金融サービスを販売しております。事業目的を達成するための最も重要な戦略として、「住宅産業の課題を解決する」ことを掲げており、経済動向や社会情勢等の変化が激しい環境下において、金融サービスとITを融合させることにより住宅産業のDX化と新しい仕組みづくりを推進し、顧客である中小の住宅事業者を強力に支援するリーディングカンパニーとして持続的な成長を目指しております。 ② 8つの経営方針 経営方針としては、以下の8つを掲げております。 (2)目標とする経営指標 当社グループでは、長期利益の実現を目指し、「堅実で持続的な増益」を最も重要な経営目標としております。 増収も主要な目標のひとつと考えておりますが、顧客・投資家・株主・従業員・社会等の当社グループを取り巻くあらゆるステークホルダーへの責任を果たすためには、増益により健全で積極的な投資を継続し、持続的に成長していくことが肝要であるとの価値観から、増収よりも増益に重きを置いております。 増益を重要視しているという観点に加え、当社グループでは各セグメント及び各サービスによって粗利率が異なり、売上をセグメント共通の指標にしづらいといった側面(注)もあるため、最も重要な指標として「営業利益」を位置付けております。(注)住宅金融事業の主力サービスである住宅ローンは融資手数料のみを売上として計上し、住宅瑕疵保険等事業の主力サービスである住宅瑕疵(かし)保険は原価を含む総額表示にて計上し、住宅アカデメイア事業の主力サービスである住宅保証サービス等は売上から原価を差し引いた純額表示にて計上している等の差異があります。また、業績への貢献度が最も高い住宅ローンの粗利率が高いことから、連結損益計算書においては、営業収益が小さく相対的に利益率が高くなる傾向にあります。 (3)中長期的な会社の経営戦略 当社グループでは中期経営計画を毎期更新しており、現在は2023年3月期から2025年3月期における3カ年を対象とした中期経営計画として「MSJグループ中期経営計画2025年3月期」(以下、「本中期経営計画」)を策定しております。顕著なインフレ傾向等の不透明感が重なる経営環境であることと、住宅業界においては強い供給制約が今後も続くと予想されることから、2021年5月に公表した「MSJグループ中期経営計画2024年3月期」を1年スライドし、2025年3月期までに連結営業収益90億円(当連結会計年度比1.2倍)、連結営業利益20億円(当連結会計年度比1.2倍)を計画しております。 従来、住宅事業者が行っている新築住宅事業(新築住宅の建設・販売益を収益構造とする市場)が急速に縮小すると予想されることから、本中期経営計画においては住宅事業者の業態転換支援を柱とし、中古住宅向けの各種サービスの販売・提供に注力する計画としております。当中期経営計画における戦略ターゲット、コンセプト等は次のとおりです。 ① 背景・動向 グローバル経済の終焉を示唆するかのように、世界の分断とインフレ傾向が急速に進み、日本の住宅産業にも大きな影響が出ております。住宅は原材料の多くを輸入するため、円安・インフレ下では原価が高騰します。消費者価格も上昇しておりますが、それでも価格転嫁が追い着かず、なかでも注文住宅の建設を行う住宅事業者は非常に厳しい経営環境にあります。 一方で、消費者にとっても住宅価格の上昇に所得が追い着かず、新築住宅の購入が難しくなりつつあります。今後は新築住宅より相対的に安い中古住宅のニーズが急速に高まり、新築住宅の建設・販売を中心とする従来の産業構造から、中古住宅のリフォーム・売買を中心とする産業構造へとシフトしていくことが考えられます。 当社グループではこれらの背景から、現在住宅産業が大転換期を迎えていると分析しており、今後は従来の「家をお金で買う」時代から「家をお金に換える」時代へと大きく転換すると考えております。 ② 戦略ターゲット 当社グループでは、注文住宅の建設を行う工務店・ビルダー等の中小規模の住宅事業者を主力顧客層としております。注文住宅はオーダーメイドの受注生産となり、契約金額の確定後に原材料発注を行い、半年から1年程度をかけて完成させるため、インフレが進行する環境下では契約時に見込んでいた利益を出せないという厳しい経営環境となり、現在当社グループの主力顧客層の多くが苦しい環境に置かれております。当社グループでは、住宅事業者がこうした経営環境の変化に柔軟に対応するための支援に力を入れ、金融サービスの販売件数増加につなげてまいります。 ③ 戦略の重要な切り口 当社グループでは、「家をお金に換える」住宅の資産化をあらゆる事業の起点としております。人生100年時代と言われながらも、所得拡大は期待できず、多くの日本人が老後資金に不安を抱えており、消費者の資産形成が大きな課題となっております。 日本では、欧米のように自宅を投資対象として資産形成する社会制度が整っておらず、またそうした文化も醸成されておりません。米国では住宅に対する資産意識が高く、ライフスタイルの変化等に応じた住み替えも盛んで、自宅をできるだけ高値で売却できるようメンテナンスやリフォームを積極的に行う文化がある故に住宅品質も維持され、中古住宅売買が活発に行われる等の好循環につながっております。日米で比較をすると、米国は住宅投資額に見合う資産額が積みあがっているのに対し、日本は投資額に対する資産額が累計で500兆円も下回っているとの指摘があります(出所:国土交通省)。 当社グループでは、自宅売却等により家をお金に換え、老後資金等に活用していくことが、今後日本人が豊かに生きるために残された数少ない道だと考えており、インフレによる住宅価格の上昇は、住宅所有者にとって保有資産の上昇を意味する「自宅の売り時」であり、消費者が住宅の資産意識を持つ好機ととらえております。 ④ ソリューションのコンセプト 当社グループでは、本中期経営計画において、住宅事業者に提案する新業態戦略として「住宅再生・流通ビルダー」をコンセプトに掲げております。これは、従来の新築住宅の建設の副業として中古住宅仲介業を行うのではなく、「家をお金に換える」ミッションを中心に据え、再生と流通を行う今までにない新しい業態です。 住宅の資産価値形成(家をお金に換える)には、長きにわたり住宅所有者とともにアフターメンテナンスをはじめ省エネ改修やリフォームを、計画的かつ適切に実施することが不可欠です。住宅再生・流通ビルダーは、10年、20年とこうした積み重ねを行うことで、住宅所有者を「将来的な中古住宅売主」へ、住宅を「将来的な質の高い売物件」へと育て(再生)、中古住宅売買ビジネス(流通)へとつなげていきます。 住宅事業者は、住宅性能や断熱改修等の建築技術、住宅所有者との信頼関係や地域ネットワークといった、不動産仲介事業者等の他業種には真似がしにくい独自の強みを持っております。住宅再生・流通ビルダーはこれらの強みを活かしきり生き残るための独自の戦略となります。 ⑤ 提供サービスと売上計画 当社グループでは、来たる「中古住宅新時代」における住宅事業者支援のリーディングカンパニーとして、住宅事業者の業態支援戦略を足掛かりに、中古住宅向けの各種サービスの新規開発や販売増加により、中長期的な成長を目指してまいります。本中期経営計画においては、2025年までに住宅再生・流通ビルダー登録数500社を目指し、中古住宅向け各種サービスの売上構成比を上げていくことを計画しております。 (4)対処すべき課題 当社グループは、住宅産業の課題解決を行うことで、企業価値の向上と持続的成長を目指しております。 ① 当社グループが認識する住宅産業の課題 世界的な資源価格高騰や円安、国際社会情勢の悪化等が日本の住宅産業にも大きな影響を及ぼしております。原材料のインフレに対して消費者への価格転嫁が追い着かず、特に当社グループの主な顧客層である「新築住宅の建設を行う中小規模の住宅事業者」は受注生産型の事業となるため、インフレ下では厳しい経営環境にあります。 消費者にとっても価格上昇により住宅取得が難しくなりつつあり、今後は相対的に新築住宅より割安な中古住宅の購入ニーズが高まると予想されます。また、既に住宅を保有する消費者にとっては保有資産の価値上昇を意味し、経済が成熟する高齢化社会においては「老後資金等のために自宅を売却し、家をお金に換える」ことの必要性が高まり、中古住宅の売却ニーズも高まると予想されます。 そこで当社グループでは、住宅事業者の強みを活かして新築住宅事業と中古住宅事業を複合的に行う、住宅事業者の新しい業態「住宅再生・流通ビルダー」をコンセプトにし、新たな金融サービスやシステム等を開発し、住宅事業者を強力に支援するコンサルティングに力を入れ、住宅産業における事業者・消費者双方の課題解決に取り組んでまいります。 ② 当社グループの持続的成長における課題 当社グループは、住宅事業者の経営支援を行うことにより差別性を高め、住宅金融サービスの販売につなげております。現在のような変化の激しい経営環境においては、住宅事業者の経営支援ニーズが高まるため当社グループにとってはチャンスとなりますが、住宅事業者が生き残れるソリューションを提供ができるかどうかが、中長期的な当社グループの業績に影響します。そこで当社グループでは、新たな商品やソリューションの開発を重要な経営課題と位置付け、積極的で健全な投資や人材の育成、企業文化の醸成等に力を入れております。また、1軒の住宅により多くのサービスを販売するクロスセルや、1社の取引先から何度も申し込みを頂くリピート販売ができる営業やクラウド等の仕組み構築にも力を入れ、1軒の住宅当たり・1社の住宅事業者当たりの単価を上げ、収益力向上に取り組んでおります。
MD&A(経営者による分析)
3【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という)の状況は次のとおりです。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度(2021年4月1日~2022年3月31日)における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症の流行の波を繰り返し、多くの都道府県で緊急事態宣言等が発令される事態が断続しました。その結果社会活動や経済活動に影響が及び、企業収益や個人消費の二極化が進みました。世界経済においても我が国と同様に不透明な状況が継続し、エネルギー等資源価格高騰の影響を受けてインフレ傾向が顕著となり、米中貿易摩擦による影響や金融資本市場の変動、当連結会計年度の終わりに悪化したウクライナ情勢等、我が国の景気低迷につながるリスクを注視しなければならない状況が続きました。 当社グループが属する住宅業界におきましては、消費者の雇用・所得環境が悪化するなかでも、各種住宅取得支援政策やテレワークの普及、住宅ローン金利が低い状態で継続したこと等により、消費者の住宅需要は底堅い動きがみられ、新設住宅着工戸数は前年同月比で回復傾向が続きました。 当社グループの主な顧客層である中小規模の住宅事業者を取り巻く経営環境は、楽観視出来ない状況が続きました。当連結会計年度の初頭に発生した世界的な木材高騰は一過性に終わったものの、世界的な資源価格高騰や円安等の影響により、木材価格の上昇が長期化しました。住宅価格も上昇しましたが、原材料費の値上げに伴う価格転嫁が追い付かないケースが増加し、利益の確保や事業の継続のための資金繰りが困難となるリスクが高まり、厳しい状況となりました。 このような事業環境のもと、当社グループは創業当時から掲げております「住宅事業者の経営を支援するために住宅産業の課題を解決する」という基本方針に基づき、グループ一体となり差別化を訴求する営業活動や、住宅事業者のサポート業務、住宅事業者の課題を解決する戦略商品の開発検討等に注力し、各事業を推進いたしました。 この結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は次のとおりとなりました。 A.財政状態 当連結会計年度末の資産は、前連結会計年度末と比較して2,173,774千円増加し、22,501,260千円となりました。 当連結会計年度末の負債は、前連結会計年度末と比較して1,316,345千円増加し、15,673,095千円となりました。 当連結会計年度末の純資産は、前連結会計年度末と比較して857,428千円増加し、6,828,165千円となりました。 B.経営成績 当連結会計年度の経営成績は、営業収益7,689,496千円(前年同期比7.9%増)、営業利益1,696,352千円(同19.1%増)、経常利益1,699,414千円(同20.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,130,594千円(同19.5%増)となりました。 セグメントごとの経営成績は次のとおりです。(A) 住宅金融事業 住宅金融事業におきましては、事業の継続的成長に向け、幅広い商品ラインナップやコンサルティング力等の強みを活かし、住宅事業者への経営支援やサポートを推進いたしました。営業拠点に関しましては、前連結会計年度に開設した代理店運営による8店舗が本格的に稼働したほか、住宅事業者等の利便性向上及び営業体制の強化のため、当連結会計年度において新規に12店舗を開設いたしました。 当連結会計年度における融資実行件数(銀行代理ローン商品及び提携ローン商品を除く)は前連結会計年度比で2.0%減少いたしましたが、内訳については主力商品以外のプロパーローン商品の件数が増加し、多角化が進展いたしました。主力商品である「MSJフラット35」は、住宅ローン業界において手数料の価格競争が激化しているなかで、当社は付加価値の向上により融資手数料率を維持し、1案件当たりの融資金額も増加いたしました。「MSJフラット35ベストミックス」や「MSJプロパーつなぎローン」等のプロパーローン商品については、貸付残高が増えたことにより、利息収入が増加いたしました。 この結果、当連結会計年度の業績は、営業収益3,401,655千円(前年同期比5.1%増)、営業利益959,304千円(同11.1%増)となりました。 (B) 住宅瑕疵保険等事業 住宅瑕疵保険等事業におきましては、主力商品であります戸建住宅及び共同住宅の「新築住宅かし保険」の販売を推進するため、従前より力を入れております住宅事業クラウドシステム「助っ人クラウド」及び「地盤保証」の同時提案による差別化を前面に打ち出した積極的な営業活動を展開し、複数商品のクロス販売を推進いたしました。 住宅業界においては、新設住宅着工戸数が回復傾向で推移したことも後押しし、当連結会計年度における保険証券・保証書・評価書・適合証等の発行件数(時限的な経済政策に関連するものは除く)は前連結会計年度比で10.4%増加いたしました。なお、前連結会計年度末より開始され、当連結会計年度に終了した時限的な経済政策であるグリーン住宅ポイント制度の施行に伴い、対象住宅証明書の発行や各種審査・検査サービスを提供し、これらのサービスが当事業の業績に貢献いたしました。 この結果、当連結会計年度の業績は、営業収益3,714,371千円(前年同期比9.2%増)、営業利益620,169千円(同33.4%増)となりました。 (C) 住宅アカデメイア事業 住宅アカデメイア事業におきましては、住宅事業クラウドシステム「助っ人クラウド」及びこれに連動する「住宅メンテナンス保証」「住宅設備延長修理保証」等の住宅保証サービスの提供を推進いたしました。 顧客である一部の住宅事業者・デベロッパーにおいては、新型コロナウイルス感染症拡大等の影響による竣工・引渡遅延が継続しており、その影響を受け当連結会計年度における住宅保証サービス件数は前連結会計年度比で1.9%減少いたしましたが、この内訳に関しては「住宅メンテナンス保証」が増加し、業績に貢献いたしました。また、住宅瑕疵保険等事業と同様にグリーン住宅ポイント制度の施行に関連し、住宅事業者向けの設計サポートサービス(「住宅フルフィルメント・サービス」)が収益に寄与しました。 この結果、当連結会計年度の業績は、営業収益573,468千円(前年同期比16.3%増)、営業利益116,038千円(同22.3%増)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という)の残高は、5,023,102千円と前連結会計年度末に比べ77,932千円増加となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において営業活動により減少した資金は、384,859千円(前連結会計年度は1,700,511千円の支出)となりました。主な収入要因は、税金等調整前当期純利益1,699,414千円、減価償却費118,189千円、売上債権の減少10,158千円、営業未収入金の減少727,350千円、前受金の増加192,449千円であり、主な支出要因は、営業貸付金の増加2,799,890千円、営業預り金の減少84,320千円、法人税等の支払額443,282千円によるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において投資活動により減少した資金は、182,459千円(前連結会計年度は221,665千円の支出)となりました。主な要因は、無形固定資産の取得による支出63,697千円、敷金及び保証金の差入による支出99,388千円によるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において財務活動により増加した資金は、645,250千円(前連結会計年度は1,654,124千円の収入)となりました。主な要因は短期借入金の増加940,780千円、配当金の支払額293,893千円によるものです。 ③ 生産、受注及び販売の実績A.生産実績 当社グループは生産活動を行っておりませんので、該当事項はありません。 B.受注実績 当社グループの事業の性格上、受注状況の記載に馴染まないため、記載しておりません。 C.販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。セグメントの名称当連結会計年度(自 2021年4月1日至 2022年3月31日)前年同期比(%) 住宅金融事業 (千円)3,401,655105.1 住宅瑕疵保険等事業 (千円)3,714,371109.2 住宅アカデメイア事業 (千円)573,468116.3合計(千円)7,689,496107.9(注)セグメント間の取引については相殺消去しております。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりです。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものです。 ① 重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたりましては後述の「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」をご参照ください。 また、当社グループでは、固定資産の減損会計や繰延税金資産の回収可能性等の会計上の見積りについて、今後の新型コロナウイルス感染症の広がり方や収束時期等に関して先行きを予測することは困難でありますが、当該感染症の影響は当連結会計年度末以降、日本経済が緩やかに回復すると仮定した場合において、連結財務諸表作成時において入手可能な情報に基づき会計上の見積りを行っております。 なお、経営者は、過去の実績や状況に応じ、合理的と考えられる様々な要因に基づき見積り及び判断を行っております。しかしながら、これらの見積り及び判断は不確実性を伴うため、実際の結果と異なる場合があります。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容A.経営成績等(A) 財政状態(資産) 当連結会計年度末の資産は、前連結会計年度末と比較して2,173,774千円増加し、22,501,260千円となりました。主な要因は、売掛金が10,158千円、営業未収入金が727,350千円、ソフトウエアが17,990千円減少する一方、現金及び預金が77,074千円、営業貸付金が2,799,890千円、敷金が93,591千円増加したことによるものです。 (負債) 当連結会計年度末の負債は、前連結会計年度末と比較して1,316,345千円増加し、15,673,095千円となりました。主な要因は、未払金が74,695千円、営業預り金が84,320千円減少する一方、短期借入金が940,780千円、前受金が192,449千円、未払法人税等137,600千円増加したことによるものです。 (純資産) 当連結会計年度末の純資産は、前連結会計年度末と比較して857,428千円増加し、6,828,165千円となりました。主な要因は、当連結会計年度において、利益剰余金が836,543千円増加したことによるものです。 (B) 経営成績(営業収益) 営業収益は、金融事業において、従前より力を入れております多彩な商品ラインナップ等による住宅事業者への経営支援の推進及び前連結会計年度に開設した新規8店舗が本格稼働したことに加え、住宅瑕疵保険等事業、住宅アカデメイア事業においても好調に推移したことが主な要因となり、前連結会計年度と比較して559,698千円増加し、7,689,496千円(前年同期比7.9%増)となりました。 (営業原価、販売費及び一般管理費) 営業原価は、住宅金融事業、住宅瑕疵保険等事業、住宅アカデメイア事業において、営業収益が増加したことにより、前連結会計年度と比較して102,528千円増加し、2,199,070千円(同4.9%増)となりました。 販売費及び一般管理費は、住宅金融事業において融資実行件数増加に伴う代理店手数料の増加、住宅瑕疵保険等事業においてグリーンポイントに係る取次店手数料の増加により、前連結会計年度と比較して185,109千円増加し、3,794,072千円(同5.1%増)となりました。 (親会社株主に帰属する当期純利益) 親会社株主に帰属する当期純利益は、経常利益が増加したことにより、前連結会計年度と比較して184,670千円増加し、1,130,594千円(同19.5%増)となりました。 (c) キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況については、「(1) 経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりです。 B.経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループは、金融サービスを取り扱っており、また主に住宅・不動産関連の業界に属する住宅事業者及び住宅を購入等する消費者を顧客としていることから、金利、住宅の建設・流通、国内の人口等の動向や不動産に関わる税制や消費税の改正等の影響を受けることがあります。 例えば、現在のような極めて低い水準の住宅ローン金利が上昇に転じた場合や、建材・資材価格の急激な上昇、景気悪化等による消費者の住宅取得マインドが低迷した場合、住宅着工・流通戸数が急激に減少した場合等は、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 また、我が国の人口・世帯数は減少し続けることが予想されており、中長期的には新設住宅着工戸数も減少傾向が続くと予想されていることから、当社グループが新築住宅向けの住宅ローンや住宅瑕疵(かし)保険の販売に過度に依存し続けた場合、将来の経営成績に重要な影響を与える可能性があります。 C.資本の財源及び資金の流動性 当社グループのセグメントのうち、住宅金融事業では、住宅ローンの貸付に必要な資金を銀行より借入れることにより調達しております。当社は顧客への貸付を行うと同時に、当該貸付債権を独立行政法人住宅金融支援機構に譲渡し、この譲渡代金を銀行からの借入金返済に充てております。 住宅瑕疵保険等事業では、当該事業の柱である瑕疵検査業務、及び瑕疵保険業務において、営業収益である検査料収入、瑕疵保険料収入はそれぞれ事業主から前受で受取り、この資金をもって営業原価である検査員への検査料、損害保険会社への再保険料を支出しており、その他の必要資金は自己資金で賄っております。従って住宅金融事業、住宅瑕疵保険等事業においては、特に運転資金の調達は必要としておりません。 住宅アカデメイア事業では、住宅保証サービス提供業務等において、基本的に売掛金の回収と買掛金の支払いはほぼ同時に行われます。また設備投資資金については、当社からの投融資で賄っております。 D.経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループでは、長期利益の実現を目指し、「堅実で持続的な増益」を最も重要な経営目標としております。増収も主要な目標のひとつと考えておりますが、顧客・投資家・株主・従業員・社会等のステークホルダーに対する責任を果たすためには、健全で積極的な投資を継続し持続的に成長していくことが肝要であるとの価値観から、増収よりも増益に重きを置き、「営業利益」を重要な指標として位置付けております。 当連結会計年度における「営業利益」は1,696,352千円となり、前連結会計年度と比較して19.1%の増益となりました。
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1)基本方針 当社グループの基本方針は、中小規模を中心とした住宅関連事業者に対して、経営支援を目的とし、住宅関連の金融(住宅ローン)・保険・保証・検査・性能評価・クラウドサービス等を総合的に提供することで、住宅発注者や住宅所有者の顧客幸福を実現することであります。 グループ創業以来、住宅産業の課題をチャンスと捉え、金融という切り口から住宅産業の共通課題を解決することを事業の起点としております。 経営方針としては、以下の8つを掲げております。① 顧客幸福に繋がらないことは行わない。② メジャーは目指さない。カテゴリーキラーとしてインディーズであり続ける。③ 資産は人財。④ 強くて優しい人と組織であり続ける。⑤ 革新的であり続ける。住宅産業を再定義し続ける。⑥ 最大のモラル(人格)と最小のルール。⑦ バッド情報ファースト。体裁より中身。⑧ サービスが先、利益は後。健全な投資は短期利益より大事。 (2)目標とする経営指標 当社グループは、安定的競争力の実現と安定した収益力確立の観点から、「営業収益」の増収を重視しており、「営業総利益」「営業利益」を重要な指標として位置づけ、持続的な企業価値の拡大を目指します。 (3)中長期的な会社の経営戦略 当社グループでは、中長期的な経営戦略として、『MSJグループ中期経営計画(2020年度~2022年度)』を策定しております。従前より取り組んでおりました「住宅金融とクラウドの融合による差別化」をさらに推進し、住宅関連事業者への支援を強化してまいります。 具体的には、当社グループが独自に開発した住宅事業一気通貫型のクラウドサービス「助っ人クラウド」を住宅営業から設計・工事、住宅引渡後のアフターメンテナンスに至るまで情報を一元化するシステムとして住宅関連事業者に無償で提供し、住宅関連事業者の業務効率向上と経営合理化を強力に支援します。当社グループにおいては、このクラウドを通じて住宅1棟に対して様々な商品を重層的に提供する仕組みを構築し、商品の販売促進を図ることで、さらなる成長を目指してまいります。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 住宅業界における事業環境は、政府の金融・経済対策を背景とした企業業績の緩やかな回復基調を基に、雇用・所得環境の改善傾向が続きましたが、人口・世帯数の減少や空き家の増加傾向により、新築住宅市場は縮小傾向へ向かうことが予想されます。また、人手不足は年々深刻化し、人件費や建材・住宅資材等の建設原価も上昇しており、利益の確保が業界の共通課題となっております。さらに現在、新型コロナウイルス感染症の拡大の影響により、当社グループの顧客である住宅関連事業者においては、景況感の急速な悪化による新規建設受注の減少や、建材・建設資材の生産・納品の遅れによる建設工事の遅延から資金繰りの悪化等が懸念されており、経営環境は厳しい状況が続くものと考えられます。 当社グループでは、金融という切り口から産業課題を解決することを事業の起点として商品を開発し、中小規模を中心とした住宅関連事業者に提供しております。新型コロナウイルス感染症の拡大により、住宅業界ではテレワークの必要性を契機として「デジタル化への遅れ」という課題が以前にも増して顕在化しており、資金繰りに対するニーズも今後は高まっていくものと考えられます。当社グループではこれらの課題やニーズの変化をチャンスと捉え、以下の課題解決に取り組むことで、着実な成長と企業価値の向上に努めてまいります。① 住宅事業一気通貫型クラウドサービス「助っ人クラウド」の提供により、住宅産業におけるデジタル化と差別化を推進し、業界全体の生産性向上・合理化の底上げを図る。② 住宅関連事業者の資金繰りを支援する商品の開発を検討し、「ビルダーズバンク」として、新たな住宅産業金融会社としての役割を果たす。③ グループ全社が一体となり、当社グループの金融・保険・保証等の商品をトータルで提供する営業手法「ONEマーケティング」により、差別化と顧客の囲い込みを推進し、様々な商品を重層的に提供することで、中長期的に安定した収益力を確保する。④ 住宅関連事業者が「生涯顧客化」(住宅の完成引渡後も適切なメンテナンスの実施と、顧客が快適に住み続けられるサービスを提供し、顧客とつながり続けることで、新築住宅の建設・販売だけではなく、リフォームやメンテナンス等幅広い収益を可能にするビジネスモデル)による事業転換を可能にするための商品ラインナップにより、住宅関連事業者の支援をさらに推進し、住宅発注者や住宅所有者の顧客幸福を目指す。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1)基本方針 当社グループの基本方針は、中小規模を中心とした住宅関連事業者に対して、経営支援を目的とし、住宅関連の金融(住宅ローン)・保険・保証・検査・性能評価・クラウドサービス等を総合的に提供することで、住宅発注者や住宅所有者の顧客幸福を実現することであります。 グループ創業以来、住宅産業の課題をチャンスと捉え、金融という切り口から住宅産業の共通課題を解決することを事業の起点としております。 経営方針としては、以下の8つを掲げております。① 顧客幸福に繋がらないことは行わない。② メジャーは目指さない。カテゴリーキラーとしてインディーズであり続ける。③ 資産は人財。④ 強くて優しい人と組織であり続ける。⑤ 革新的であり続ける。住宅産業を再定義し続ける。⑥ 最大のモラル(人格)と最小のルール。⑦ バッド情報ファースト。体裁より中身。⑧ サービスが先、利益は後。健全な投資は短期利益より大事。 (2)目標とする経営指標 当社グループは、安定的競争力の実現と安定した収益力確立の観点から、「営業収益」の増収を重視しており、「営業総利益」「営業利益」を重要な指標として位置づけ、持続的な企業価値の拡大を目指します。 (3)中長期的な会社の経営戦略 当社グループでは、中長期的な経営戦略として、『MSJグループ中期経営計画(2020年度~2022年度)』を策定しております。従前より取り組んでおりました「住宅金融とクラウドの融合による差別化」をさらに推進し、住宅関連事業者への支援を強化してまいります。 具体的には、当社グループが独自に開発した住宅事業一気通貫型のクラウドサービス「助っ人クラウド」を住宅営業から設計・工事、住宅引渡後のアフターメンテナンスに至るまで情報を一元化するシステムとして住宅関連事業者に無償で提供し、住宅関連事業者の業務効率向上と経営合理化を強力に支援します。当社グループにおいては、このクラウドを通じて住宅1棟に対して様々な商品を重層的に提供する仕組みを構築し、商品の販売促進を図ることで、さらなる成長を目指してまいります。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 住宅業界における事業環境は、政府の金融・経済対策を背景とした企業業績の緩やかな回復基調を基に、雇用・所得環境の改善傾向が続きましたが、人口・世帯数の減少や空き家の増加傾向により、新築住宅市場は縮小傾向へ向かうことが予想されます。また、人手不足は年々深刻化し、人件費や建材・住宅資材等の建設原価も上昇しており、利益の確保が業界の共通課題となっております。さらに現在、新型コロナウイルス感染症の拡大の影響により、当社グループの顧客である住宅関連事業者においては、景況感の急速な悪化による新規建設受注の減少や、建材・建設資材の生産・納品の遅れによる建設工事の遅延から資金繰りの悪化等が懸念されており、経営環境は厳しい状況が続くものと考えられます。 当社グループでは、金融という切り口から産業課題を解決することを事業の起点として商品を開発し、中小規模を中心とした住宅関連事業者に提供しております。新型コロナウイルス感染症の拡大により、住宅業界ではテレワークの必要性を契機として「デジタル化への遅れ」という課題が以前にも増して顕在化しており、資金繰りに対するニーズも今後は高まっていくものと考えられます。当社グループではこれらの課題やニーズの変化をチャンスと捉え、以下の課題解決に取り組むことで、着実な成長と企業価値の向上に努めてまいります。① 住宅事業一気通貫型クラウドサービス「助っ人クラウド」の提供により、住宅産業におけるデジタル化と差別化を推進し、業界全体の生産性向上・合理化の底上げを図る。② 住宅関連事業者の資金繰りを支援する商品の開発を検討し、「ビルダーズバンク」として、新たな住宅産業金融会社としての役割を果たす。③ グループ全社が一体となり、当社グループの金融・保険・保証等の商品をトータルで提供する営業手法「ONEマーケティング」により、差別化と顧客の囲い込みを推進し、様々な商品を重層的に提供することで、中長期的に安定した収益力を確保する。④ 住宅関連事業者が「生涯顧客化」(住宅の完成引渡後も適切なメンテナンスの実施と、顧客が快適に住み続けられるサービスを提供し、顧客とつながり続けることで、新築住宅の建設・販売だけではなく、リフォームやメンテナンス等幅広い収益を可能にするビジネスモデル)による事業転換を可能にするための商品ラインナップにより、住宅関連事業者の支援をさらに推進し、住宅発注者や住宅所有者の顧客幸福を目指す。
MD&A(経営者による分析)
3【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度(2019年4月1日~2020年3月31日)における我が国経済は、政府の金融・経済対策を背景とした企業業績の緩やかな回復基調を基に、雇用・所得環境の改善傾向が続きました。しかしながら、米中貿易摩擦の長期化や金融資本市場の変動などによる影響に加え、新型コロナウイルス感染症の拡大により景況感が悪化し、不透明な状況が続いております。 当社グループの主な事業分野であります住宅関連業界におきましては、政府による住宅取得支援策やマイナス金利の継続を背景に、住宅取得に関連する需要には底堅い動きが見られましたが、金融機関の融資厳格化などの影響で、新設住宅着工戸数は減少傾向で推移するなか、新型コロナウイルス感染症の拡大により、建設資材の生産、納品の遅れによる建設工事の遅延等が業界全体で懸念されており、今後の動向については予断を許さない状況が続いております。 このような状況のもと、当社グループは、当連結会計年度において、当社が主として行う住宅ローン貸付事業等の『住宅金融事業』、住宅検査機関・住宅瑕疵担保責任保険法人である株式会社ハウスジーメンが中心となって行う『住宅瑕疵保険等事業』、株式会社住宅アカデメイアが行う電子的情報処理を活用した住宅関連事業者への支援事業等の『住宅アカデメイア事業』を三位一体として、全国各地の住宅建設事業者、不動産事業者、資材建材事業者、設計事務所、住宅改修事業者等の「住宅関連事業者」を支援し、良い家を適切に造り、資産価値を維持し続けるための仕組み作りを通じて、ユーザーハピネスの実現を目指して、各種事業を推進いたしました。 この結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。 a.財政状態 当連結会計年度末の資産は、前連結会計年度末と比較して3,412,434千円増加し、18,285,572千円となりました。 当連結会計年度末の負債は、前連結会計年度末と比較して2,613,016千円増加し、13,523,380千円となりました。 当連結会計年度末の純資産は、前連結会計年度末と比較して799,418千円増加し、4,762,192千円となりました。 b.経営成績 当連結会計年度の経営成績は、営業収益7,117,779千円(前年同期比13.6%増)、営業利益1,482,807千円(同27.9%増)、経常利益1,483,082千円(同28.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,014,726千円(同26.4%増)となりました。 セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。(a)住宅金融事業 住宅金融事業におきましては、当連結会計年度において首都圏を中心に新規開設した9店舗(代理店店舗)が下期に本格稼動いたしました。また、新規住宅取得者の住宅ローン需要においては堅調な動きが見られ、新規住宅取得者のフラット35融資実行件数は過去最高で推移するとともに、フラット35融資実行までに行うつなぎ融資においても、大幅に伸長し、ともに収益増加に貢献しました。 一方で、前連結会計年度より新規商品として取扱いを開始したフラット併用プロパー住宅ローン『ベストミックス』の融資実行件数も大幅に増加いたしました。 このような状況のもと、従来のフラット35では対応できない住宅ローンニーズを取り込むための商品として、変動金利・固定金利選択型『MSJ住宅ローン 十色(トイロ)』に加え、シニア層向けの『MSJ高齢者一括返済型住宅ローン(MSJリバースモーゲージ)』、既存住宅流通活性化を促進するための宅建事業者向け融資『MSJ買取再販ローン』等の取扱いも順調に増加いたしました。 これら新たな住宅金融商品のリリースをはじめ、新築住宅向け商品にとどまらない、幅広い住宅金融商品の充実に取り組んでまいりました。 また、お客様の利便性向上及び事務効率化のため、金銭消費貸借契約書の電子契約サービスを開始いたしました。 この結果、当連結会計年度の業績は、営業収益2,868,223千円(前年同期比32.2%増)、営業利益762,109千円(同30.3%増)となりました。 (b)住宅瑕疵保険等事業 住宅瑕疵保険等事業のうち、住宅瑕疵担保責任保険事業におきましては、戸建住宅の住宅瑕疵保険販売の拡大と強化を推進するため、一般社団法人住宅技術協議会が提供する住宅地盤保証との同時提案を行う等、他社との差別化を前面に打ち出した積極的な営業展開による新規顧客の獲得、かつ主要取次店との連携強化にも注力した事業活動を継続して行ってまいりました。 その他事業につきましては、住宅瑕疵担保責任保険を基盤とした、住宅地盤保証取次、住宅性能評価等の各種サービスを併せた多種目販売の推進により、収益性の向上に向けた取り組みに努めました。 当事業においては、新築住宅への各種商品の提供、また既存住宅においては延長保証保険などを活用したストック循環型ビジネスへのサービス支援の仕組み形成を進めてまいりました。 この結果、当連結会計年度の業績は、営業収益3,744,364千円(前年同期比5.9%増)、営業利益604,468千円(同23.4%増)となりました。 (c)住宅アカデメイア事業 住宅アカデメイア事業におきましては、事業基盤であります住宅事業者向けシステムプラットフォームの提供に加え、これに連動する住宅メンテナンス保証サービスプログラム、住宅リペア保証サービスプログラム等の販売を強化し、事業の継続的成長を実現するため、各種サービスを推進いたしました。 また、住宅事業者向けサポートサービスであります住宅フルフィルメント業務につきましては、まるはびシェアビジネスの3つの拠点(class vesso西軽井沢・SHARESラグーナ蒲郡・class vesso蓼科)の運営管理業務の安定と品質向上を図るとともに、住宅事業者の事業生産性改善に資する設計サポートサービス等の提供に注力いたしました。 これらの取り組みにより、住宅アカデメイア事業は堅調に推移し、収益に寄与いたしました。 この結果、当連結会計年度の業績は、営業収益505,191千円(前年同期比10.3%減)、営業利益115,388千円(同38.8%増)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、5,213,222千円と前連結会計年度末に比べ403,495千円増加となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において営業活動により減少した資金は、983,996千円(前連結会計年度は9,545,290千円の収入)となりました。主な収入要因は税金等調整前当期純利益1,483,082千円、減価償却費89,620千円、信託預金の減少137,458千円、営業預り金の増加685,870千円であり、主な支出要因は営業未収入金の増加1,863,120千円、営業貸付金の増加772,280千円、前受金の減少139,471千円、法人税等の支払額414,794千円、売上債権の増加165,236千円によるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において投資活動により減少した資金は、129,685千円(前連結会計年度は128,635千円の支出)となりました。主な要因は有形固定資産の取得による支出18,249千円、無形固定資産の取得による支出98,945千円によるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において財務活動により増加した資金は、1,517,178千円(前連結会計年度は9,001,156千円の支出)となりました。主な要因は短期借入金の増加1,767,900千円、配当金の支払額249,621千円によるものです。 ③ 生産、受注及び販売の実績a.生産実績 当社グループは生産活動を行っておりませんので、該当事項はありません。 b.受注実績 当社グループの事業の性格上、受注状況の記載に馴染まないため、記載しておりません。 c.販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称当連結会計年度(自 2019年4月1日至 2020年3月31日)前年同期比(%)住宅金融事業 (千円)2,868,223132.2住宅瑕疵保険等事業 (千円)3,744,364105.9住宅アカデメイア事業 (千円)505,19189.7合計(千円)7,117,779113.6(注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたりましては後述の「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」をご参照ください。 また、当社グループでは、固定資産の減損会計や繰延税金資産の回収可能性等の会計上の見積りについて、新型コロナウイルス感染症の拡大は期末日以後、半年程度で収束し、その後日本経済は緩やかに回復に向かうものと仮定し、連結財務諸表作成時において入手可能な情報に基づき会計上の見積りを行っております。 なお、経営者は、過去の実績や状況に応じ、合理的と考えられる様々な要因に基づき見積り及び判断を行っております。しかしながら、これらの見積り及び判断は不確実性を伴うため、実際の結果と異なる場合があります。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容a.経営成績等(a)財政状態(資産) 当連結会計年度末の資産は、前連結会計年度末と比較して3,412,434千円増加し、18,285,572千円となりました。主な要因は営業未収入金1,863,120千円、営業貸付金772,280千円の増加によるものです。 (負債) 当連結会計年度末の負債は、前連結会計年度末と比較して2,613,016千円増加し、13,523,380千円となりました。主な要因は前受金が139,471千円減少する一方、短期借入金1,767,900千円、営業預り金685,870千円、その他流動負債136,974千円、責任準備金92,435千円の増加によるものです。 (純資産) 当連結会計年度末の純資産は、前連結会計年度末と比較して799,418千円増加し、4,762,192千円となりました。主な要因は利益剰余金764,937千円の増加によるものです。 (b)経営成績(営業収益) 営業収益は、住宅金融事業における新規開設店舗が順調に稼働し、また多様な住宅ローンニーズに対応するための品揃えの充実等により融資実行件数が大幅に伸長したことが主な要因となり、前連結会計年度と比較して849,835千円増加し、7,117,779千円(前年同期比13.6%増)となりました。 (営業原価、販売費及び一般管理費) 営業原価は、住宅アカデメイア事業において、まるはびシェアビジネスの運営体制を見直した結果、前連結会計年度と比較して63,034千円減少し、2,197,173千円(同2.8%減)となりました。 販売費及び一般管理費は、住宅金融事業において融資実行件数増加に伴う代理店手数料の増加、及び株主優待費用の増加により前連結会計年度と比較して589,142千円増加し、3,437,798千円(同20.7%増)となりました。 (親会社株主に帰属する当期純利益) 親会社株主に帰属する当期純利益は、経常利益が増加したことにより、前連結会計年度と比較して211,733千円増加し、1,014,726千円(同26.4%増)となりました。 (c)キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 b.経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループは、住宅を建築・購入等する個人顧客及び住宅関連事業者に対し、住宅ローン、住宅瑕疵担保責任保険等を提供しているため、新築住宅着工戸数や住宅流通戸数の増減により経営成績が影響を受けます。 短期的には、現在のような極めて低い水準の住宅ローン金利が上昇に転じた場合、顧客の住宅購入意欲が減退し、当社グループの主たる収益源に重要な影響を与える可能性があります。 また、我が国の総人口に占める65歳以上の割合(高齢化率)は28.1%と推移しており、高齢化過程に入ると推計されております(2019年版高齢化白書)。従って、中長期的には、新規住宅着工戸数は頭打ちとなることが予想されるため、当社グループが新築住宅に対するフラット35等住宅ローンや住宅瑕疵担保責任保険の受注に過度に依存し続けた場合、将来の経営成績に重要な影響を与える可能性があります。 c.資本の財源及び資金の流動性 当社グループのセグメントのうち、住宅金融事業では、住宅ローンの貸付に必要な資金を銀行より借入れることにより調達しております。当社は顧客への貸付を行うと同時に、当該貸付債権を独立行政法人住宅金融支援機構に譲渡し、この譲渡代金を銀行からの借入金返済に充てております。 住宅瑕疵保険等事業においては、当該事業の柱である瑕疵検査業務、及び瑕疵保険業務において、営業収益である検査料収入、瑕疵保険料収入はそれぞれ事業主から前受で受取り、この資金をもって営業原価である検査員への検査料、損害保険会社への再保険料を支出しており、その他の必要資金は自己資金で賄っております。従って住宅金融事業、住宅瑕疵保険等事業においては、特に運転資金の調達は必要としておりません。 住宅アカデメイア事業においては、住宅フルフィルメント業務、HP統合システム連動保証プログラム提供業務では、基本的に売掛金の回収と買掛金の支払いはほぼ同時に行われます。また設備投資資金については、当社からの投融資で賄っております。 d.経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、安定的競争力の実現と安定した収益力確立の観点から、「営業収益」の増収を重視しており、「営業総利益」「営業利益」を重要な指標として位置づけております。当連結会計年度における「営業総利益」は4,920,605千円(前年同期比22.8%増)であり、「営業利益」は1,482,807千円(同27.9%増)でした。引き続きこれらの指標の向上に努めてまいります。
経営方針・経営戦略
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 基本方針当社の経営方針は、創業目的である「中小規模を中心とした住宅関連事業者に住宅関連の金融・保証・保険、住宅検査・性能評価等を総合的に提供、支援することにより住宅発注者や住宅保有者のユーザーハピネスを実現すること」であります。これを踏まえ、「住宅に新たな価値創造を!」とのスローガンのもと、以下の諸点を経営理念として、事業を展開してまいります。① 顧客幸福に繋がらないことは行わない。② メジャーは目指さない。カテゴリーキラーとしてあり続ける。③ 革新的であり続け、住宅産業を再定義し続ける。④ 組織も、事業もシンプルであり続ける。⑤ サービスは利益に優先する。⑥ 健全な投資は短期利益に優先する。また、当社グループは、 ① 住宅金融事業や住宅瑕疵保険等事業で安定的な収益基盤を堅持し、 ② その上で、住宅アカデメイア事業でさらに事業基盤を拡大・強化する、 ③ さらに、住宅アカデメイア事業を梃子として既存の住宅金融事業や住宅瑕疵保険等事業の顧客層の拡大・深掘を進める、 ④ これら三位一体の事業推進で、当社グループ事業の確立・拡大をしていく、(2) 目標とする経営指標当社グループは、安定的競争力の実現と安定した収益力確立の観点から、「営業収益」の増収を重視しており、「営業総利益」「営業利益」を重要な指標として位置づけ、持続的な企業価値の拡大を目指します。(3) 中長期的な会社の経営戦略当社グループは、中長期的な会社の経営戦略として、『MSJグループ中期経営方針(2019年度~2021年度)』を策定し、以下の事業を推進してまいります。① 住宅金融事業においては、住宅関連事業者の住宅販売ニーズに対応した多彩な商品ラインナップの提供、未開拓エリアへの進出、住宅ローン営業店舗の拡大による持続的な成長とシェアの向上を目指します。② 住宅瑕疵保険等事業においては、蓄積された住宅情報に基づき、当社グループの金融・保険商品をトータルに提供する「工務店メインバンク・クラウド」を活用し、住宅かし保険のシェア拡大を目指します。③ 住宅アカデメイア事業においては、住宅保証事業を主力事業として推進し、まるはび事業の運営体制の見直しによるスリム化を図ることにより、収益性の向上に努めます。(4) 会社の対処すべき課題当社グループを取り巻く事業環境は、政府の金融・経済対策を背景とした企業業績の緩やかな回復基調を基に、雇用・所得環境の改善が続く中で、消費増税が実施される前の住宅建築、住宅取得の一時的な駆け込み需要が期待されるものの、人口、世帯数の減少により新築住宅市場が縮小局面へと向かう動きは明らかです。また、年々深刻化している人手不足、資材・人件費の上昇、さらに消費増税後には国内消費需要が減退することが予想され、これらにより当社の顧客である、住宅関連事業者の経営環境は厳しい状況が続くものと考えられます。一方、ストック住宅(中古住宅)市場に関しては、欧米では自宅のリフォームやメンテナンスに積極的に投資し、ライフスタイルの変化に応じて何度も住み替えを行う等、その市場は活発であり、我が国においても新築住宅市場の縮小に伴って住宅産業全体の規模が縮小していくわけではないと考えます。住宅が完成した後も、各種設備のメンテナンスやリフォーム等に関する様々なニーズが存在するにも関わらず、我が国のストック住宅(中古住宅)市場は開拓が進んでおらず、市場の成長ポテンシャルは非常に高いと考えられます。当社グループは、顧客である住宅関連事業者の販売支援や事業支援を目的として様々な商品やサービス(住宅ローン、住宅かし保険、住宅メンテナンス保証、駆け付けサービス、住宅形成プロセスにおける図面データやメンテナンス履歴等をバックアップするクラウドシステム等)を提供しておりますが、これらの商品を「一体の仕組み」として提供し、総合力を強みに事業を展開できる点が当社グループの特徴であります。住宅産業全体の安心や安全を底上げする『住宅金融に特化したトータルソリューション』の提供が、当社グループの事業の本質であります。このような事業環境を背景に『MSJグループ中期経営方針(2019年度~2021年度)』を策定いたしました。当社グループの強みである① 国内の18,000社以上もの住宅関連事業者からなる、当社グループの顧客ネットワークを活かしたチャネルの拡大と深掘② 「生涯顧客化モデル」(=住宅を建てた後も快適に住まい続けられるサービスを提供し、顧客とつながり続けることにより、リフォームやメンテナンス等幅広い収益を可能にするビジネスモデル)を可能にする幅広い商品・サービスのラインナップによる総合力③ グループ全社が一体となった「ワンマーケティング」による営業手法をとることにより、顧客である住宅関連事業者1社に対して多くの商品を提供することが可能であり、利益を縦積みできる収益モデルを活かし、中長期的に安定した収益力を確保し、着実な成長による利益創出に努めてまいります。
対処すべき課題
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 基本方針当社の経営方針は、創業目的である「中小規模を中心とした住宅関連事業者に住宅関連の金融・保証・保険、住宅検査・性能評価等を総合的に提供、支援することにより住宅発注者や住宅保有者のユーザーハピネスを実現すること」であります。これを踏まえ、「住宅に新たな価値創造を!」とのスローガンのもと、以下の諸点を経営理念として、事業を展開してまいります。① 顧客幸福に繋がらないことは行わない。② メジャーは目指さない。カテゴリーキラーとしてあり続ける。③ 革新的であり続け、住宅産業を再定義し続ける。④ 組織も、事業もシンプルであり続ける。⑤ サービスは利益に優先する。⑥ 健全な投資は短期利益に優先する。また、当社グループは、 ① 住宅金融事業や住宅瑕疵保険等事業で安定的な収益基盤を堅持し、 ② その上で、住宅アカデメイア事業でさらに事業基盤を拡大・強化する、 ③ さらに、住宅アカデメイア事業を梃子として既存の住宅金融事業や住宅瑕疵保険等事業の顧客層の拡大・深掘を進める、 ④ これら三位一体の事業推進で、当社グループ事業の確立・拡大をしていく、(2) 目標とする経営指標当社グループは、安定的競争力の実現と安定した収益力確立の観点から、「営業収益」の増収を重視しており、「営業総利益」「営業利益」を重要な指標として位置づけ、持続的な企業価値の拡大を目指します。(3) 中長期的な会社の経営戦略当社グループは、中長期的な会社の経営戦略として、『MSJグループ中期経営方針(2019年度~2021年度)』を策定し、以下の事業を推進してまいります。① 住宅金融事業においては、住宅関連事業者の住宅販売ニーズに対応した多彩な商品ラインナップの提供、未開拓エリアへの進出、住宅ローン営業店舗の拡大による持続的な成長とシェアの向上を目指します。② 住宅瑕疵保険等事業においては、蓄積された住宅情報に基づき、当社グループの金融・保険商品をトータルに提供する「工務店メインバンク・クラウド」を活用し、住宅かし保険のシェア拡大を目指します。③ 住宅アカデメイア事業においては、住宅保証事業を主力事業として推進し、まるはび事業の運営体制の見直しによるスリム化を図ることにより、収益性の向上に努めます。(4) 会社の対処すべき課題当社グループを取り巻く事業環境は、政府の金融・経済対策を背景とした企業業績の緩やかな回復基調を基に、雇用・所得環境の改善が続く中で、消費増税が実施される前の住宅建築、住宅取得の一時的な駆け込み需要が期待されるものの、人口、世帯数の減少により新築住宅市場が縮小局面へと向かう動きは明らかです。また、年々深刻化している人手不足、資材・人件費の上昇、さらに消費増税後には国内消費需要が減退することが予想され、これらにより当社の顧客である、住宅関連事業者の経営環境は厳しい状況が続くものと考えられます。一方、ストック住宅(中古住宅)市場に関しては、欧米では自宅のリフォームやメンテナンスに積極的に投資し、ライフスタイルの変化に応じて何度も住み替えを行う等、その市場は活発であり、我が国においても新築住宅市場の縮小に伴って住宅産業全体の規模が縮小していくわけではないと考えます。住宅が完成した後も、各種設備のメンテナンスやリフォーム等に関する様々なニーズが存在するにも関わらず、我が国のストック住宅(中古住宅)市場は開拓が進んでおらず、市場の成長ポテンシャルは非常に高いと考えられます。当社グループは、顧客である住宅関連事業者の販売支援や事業支援を目的として様々な商品やサービス(住宅ローン、住宅かし保険、住宅メンテナンス保証、駆け付けサービス、住宅形成プロセスにおける図面データやメンテナンス履歴等をバックアップするクラウドシステム等)を提供しておりますが、これらの商品を「一体の仕組み」として提供し、総合力を強みに事業を展開できる点が当社グループの特徴であります。住宅産業全体の安心や安全を底上げする『住宅金融に特化したトータルソリューション』の提供が、当社グループの事業の本質であります。このような事業環境を背景に『MSJグループ中期経営方針(2019年度~2021年度)』を策定いたしました。当社グループの強みである① 国内の18,000社以上もの住宅関連事業者からなる、当社グループの顧客ネットワークを活かしたチャネルの拡大と深掘② 「生涯顧客化モデル」(=住宅を建てた後も快適に住まい続けられるサービスを提供し、顧客とつながり続けることにより、リフォームやメンテナンス等幅広い収益を可能にするビジネスモデル)を可能にする幅広い商品・サービスのラインナップによる総合力③ グループ全社が一体となった「ワンマーケティング」による営業手法をとることにより、顧客である住宅関連事業者1社に対して多くの商品を提供することが可能であり、利益を縦積みできる収益モデルを活かし、中長期的に安定した収益力を確保し、着実な成長による利益創出に努めてまいります。
MD&A(経営者による分析)
3 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1) 経営成績等の状況の概要当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況当連結会計年度(2018年4月1日~2019年3月31日)における我が国経済は、政府の金融・経済対策を背景とした企業業績の緩やかな回復基調を基に、雇用・所得環境の改善傾向が続きました。しかしながら、全国各地で観測された豪雨や北海道地震などによる大規模な自然災害の発生に加え、米中の保護主義的な通商政策に基づく貿易摩擦や中国経済減速の影響により、景気後退懸念が強まるなど、引き続きその動向に注視する状況が続きました。 当社グループの主な事業分野であります住宅関連業界におきましては、雇用情勢、所得環境が改善傾向にあること、政府による住宅取得支援策やマイナス金利の継続を背景に、住宅取得に関連する需要には底堅い動きが見られましたが、新設住宅着工戸数は前年並みでの推移となりました。 このような状況のもと、当社グループは、当連結会計年度において、当社が主として行う住宅ローン貸付事業等の『住宅金融事業』、住宅検査機関・住宅瑕疵担保責任保険法人である株式会社ハウスジーメンが中心となって行う『住宅瑕疵保険等事業』、株式会社住宅アカデメイアが行う電子的情報処理を活用した住宅関連事業者への支援事業等の『住宅アカデメイア事業』を三位一体として、全国各地の住宅建設事業者、不動産事業者、資材建材事業者、設計事務所、住宅改修事業者等の「住宅関連事業者」を支援し、良い家を適切に造り、資産価値を維持し続けるための仕組み作りを通じて、ユーザーハピネスの実現を目指して、各種事業を推進いたしました。この結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。 a.財政状態当連結会計年度末の資産は、前連結会計年度末と比較して7,370,570千円減少し、14,873,137千円となりました。当連結会計年度末の負債は、前連結会計年度末と比較して8,148,734千円減少し、10,910,363千円となりました。当連結会計年度末の純資産は、前連結会計年度末と比較して778,163千円増加し、3,962,774千円となりました。 b.経営成績当連結会計年度の経営成績は、営業収益6,267,943千円(前年同期比0.4%減)、営業利益1,159,078千円(同40.7%増)、経常利益1,154,017千円(同39.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益802,992千円(同37.5%増)となりました。 セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。(a) 住宅金融事業住宅金融事業におきましては、前連結会計年度に新たに開設した20店舗(直営店及び代理店店舗を含む)が当連結会計年度に本格稼動いたしました。また、新規住宅取得者の住宅ローン需要においては堅調な動きが見られ、新規住宅取得者のフラット35融資実行件数は過去最高となりました。一方で、2018年6月より新たに取扱いを開始したフラット併用プロパー住宅ローン『ベストミックス』の融資実行件数も順調に推移いたしました。このような状況のもと、従来のフラット35では対応できない住宅ローンニーズを取り込むための商品として、変動金利・固定金利選択型『MSJ住宅ローン十色(トイロ)』に加え、シニア層向けの『MSJ高齢者一括返済型住宅ローン(MSJリバースモーゲージ)』、中古住宅取得と性能向上リフォームのセットによる金利引き下げ制度を適用した『MSJフラット35リノベ』及び既存住宅流通活性化を促進するための宅建事業者向け融資『MSJ買取再販ローン』等の取扱いも大きく増加いたしました。これら新たな住宅金融商品のリリースをはじめ、新築住宅向け商品にとどまらない、幅広い住宅金融商品の充実に取り組んでまいりました。また、つなぎ融資債権を流動化し、金融資産をオフバランスすることにより、有利子負債の削減と借入金利の圧縮に努めました。この結果、当連結会計年度の業績は、営業収益2,168,855千円(前年同期比19.6%増)、営業利益585,061千円(同44.8%増)となりました。 (b) 住宅瑕疵保険等事業住宅瑕疵担保責任保険事業におきましては、戸建住宅の住宅瑕疵保険販売の拡大と強化を推進するため、一般社団法人住宅技術協議会が提供する住宅地盤保証との同時提案を行う等、他社との差別化を前面に打ち出した積極的な営業展開による新規顧客の獲得、かつ主要取次店との連携強化にも注力した事業活動を継続して行ってまいりました。その他事業につきましては、住宅瑕疵担保責任保険を基盤とした、住宅地盤保証取次、住宅性能評価等の各種サービスを併せた多種目販売の推進により、収益性の向上に向けた取り組みに努めました。当事業においては、新築住宅への各種商品の提供、また既存住宅においては延長保証保険などを活用したストック循環型ビジネスへのサービス支援の仕組み形成を進めてまいりました。この結果、当連結会計年度の業績は、営業収益は一部を営業原価と純額表示した影響もあり3,536,192千円(前年同期比2.0%減)、営業利益490,042千円(同16.8%増)となりました。 (c) 住宅アカデメイア事業住宅アカデメイア事業におきましては、主要業務の1つであります住宅フルフィルメント業務のうち、まるはびシェアビジネスの3つの拠点(class vesso西軽井沢・SHARESラグーナ蒲郡・class vesso蓼科)の運営業務の提供及び顧客である住宅事業者に対するサポート業務の提供に注力し、同業務は安定的に推移いたしました。また、「HP統合システム」を住宅関連事業者へ提供するプラットフォーム業務の強化とこれに連動した住宅メンテナンス保証プログラム等の展開を推進し、住宅保証プログラム業務の事業・収益基盤の構築に努めました。これらの取り組みにより、住宅アカデメイア事業としての成長がみられました。この結果、当連結会計年度の業績は、営業収益は一部の営業原価と純額表示した影響もあり562,895千円(前年同期比35.5%減)、営業利益83,155千円(前連結会計年度は営業損失584千円)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、4,809,726千円と前連結会計年度末に比べ415,498千円増加となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー)当連結会計年度において営業活動により増加した資金は、9,545,290千円(前連結会計年度は2,000,887千円の支出)となりました。主な収入要因は税金等調整前当期純利益1,154,017千円、減価償却費92,872千円、信託預金の減少378,987千円、営業未収入金の減少1,781,170千円、営業貸付金の減少5,611,760千円、営業預り金の増加1,035,080千円によるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー)当連結会計年度において投資活動により減少した資金は、128,635千円(前連結会計年度は244,488千円の支出)となりました。主な支出要因は有形固定資産の取得による支出20,997千円、無形固定資産の取得による支出104,737千円によるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー)当連結会計年度において財務活動により減少した資金は、9,001,156千円(前連結会計年度は2,816,426千円の収入)となりました。主な要因は短期借入金の減少8,943,230千円によるものです。 ③ 生産、受注及び販売の実績a.生産実績当社グループは生産活動を行っておりませんので、該当事項はありません。 b.受注実績当社グループの事業の性格上、受注状況の記載に馴染まないため、記載しておりません。 c.販売実績当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称当連結会計年度(自 2018年4月1日至 2019年3月31日)前年同期比(%)住宅金融事業 (千円)2,168,855119.6住宅瑕疵保険等事業 (千円)3,536,19298.0住宅アカデメイア事業 (千円)562,89564.5合計(千円)6,267,94399.6 (注) 1.セグメント間の取引については相殺消去しております。2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計方針及び見積り当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたりましては後述の「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」をご参照ください。なお、経営者は、過去の実績や状況に応じ、合理的と考えられる様々な要因に基づき見積り及び判断を行っております。しかしながら、これらの見積り及び判断は不確実性を伴うため、実際の結果と異なる場合があります。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容a.経営成績等(a) 財政状態(資産)当連結会計年度末の資産は、前連結会計年度末と比較して7,370,570千円減少し、14,873,137千円となりました。主な要因は営業未収入金1,781,170千円、営業貸付金5,611,760千円の減少によるものです。 (負債)当連結会計年度末の負債は、前連結会計年度末と比較して8,148,734千円減少し、10,910,363千円となりました。主な要因は営業預り金1,035,080千円、責任準備金106,968千円増加する一方、買掛金102,134千円、短期借入金8,943,230千円、未払金298,394千円の減少によるものです。 (純資産)当連結会計年度末の純資産は、前連結会計年度末と比較して778,163千円増加し、3,962,774千円となりました。主な要因は利益剰余金745,896千円の増加によるものです。 (b) 経営成績(営業収益)営業収益は、住宅金融事業において前連結会計年度からの新規出店が奏功し、新規住宅取得者のフラット35融資実行件数が過去最高となったものの、住宅瑕疵保険等事業、及び住宅アカデメイア事業の一部の商品において営業収益と営業原価を総額表示してきた従来の方法から、両者を相殺した純額表示へ変更した影響により、前連結会計年度と比較して25,828千円減少し、6,267,943千円(前年同期比0.4%減)となりました。 (営業原価、販売費及び一般管理費)営業原価は、住宅瑕疵保険等事業、及び住宅アカデメイア事業の一部の商品において営業収益と営業原価を総額表示してきた従来の方法から、両者を相殺した純額表示へ変更した影響により、前連結会計年度と比較して497,219千円減少し、2,260,208千円(同18.0%減)となりました。販売費及び一般管理費は、住宅金融事業において融資実行件数増加に伴う代理店手数料の増加、及び株主優待費用の増加により前連結会計年度と比較して136,069千円増加し、2,848,656千円(同5.0%増)となりました。 (親会社株主に帰属する当期純利益)親会社株主に帰属する当期純利益は、法人税等の計上により前連結会計年度と比較して219,183千円増加し、802,992千円(同37.5%増)となりました。 (c) キャッシュ・フローの状況当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 b.経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容当社グループは、住宅を建築・購入等する個人顧客及び住宅関連事業者に対し、住宅ローン、住宅瑕疵担保責任保険等を提供しているため、新築住宅着工戸数や住宅流通戸数の増減により経営成績が影響を受けます。短期的には、現在のような極めて低い水準の住宅ローン金利が上昇に転じた場合、顧客の住宅購入意欲が減退し、当社グループの主たる収益源に重要な影響を与える可能性があります。また、我が国の総人口に占める65歳以上の割合(高齢化率)は27.7%と推移しており、高齢化過程に入ると推計されております(2018年版高齢化白書)。従って、中長期的には、新規住宅着工戸数は頭打ちとなることが予想されるため、当社グループが新築住宅に対するフラット35等住宅ローンや住宅瑕疵担保責任保険の受注に過度に依存し続けた場合、将来の経営成績に重要な影響を与える可能性があります。 c.資本の財源及び資金の流動性当社グループのセグメントのうち、住宅金融事業では、住宅ローンの貸付に必要な資金を銀行より借入れることにより調達しております。当社は顧客への貸付を行うと同時に、当該貸付債権を独立行政法人住宅金融支援機構に譲渡し、この譲渡代金を銀行からの借入金返済に充てております。住宅瑕疵保険等事業においては、当該事業の柱である瑕疵検査業務、及び瑕疵保険業務において、営業収益である検査料収入、瑕疵保険料収入はそれぞれ事業主から前受で受取り、この資金をもって営業原価である検査員への検査料、損害保険会社への再保険料を支出しており、その他の必要資金は自己資金で賄っております。従って住宅金融事業、住宅瑕疵保険等事業においては、特に運転資金の調達は必要としておりません。住宅アカデメイア事業においては、住宅フルフィルメント業務、HP統合システム連動保証プログラム提供業務では、基本的に売掛金の回収と買掛金の支払いはほぼ同時に行われ、また住宅コンサルティング業務においては、営業収益の入金が営業原価(人件費)の支出に遅れることがあります。また設備投資資金については、当社からの投融資で賄っております。 d.経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等当社グループは、安定的競争力の実現と安定した収益力確立の観点から、「営業収益」の増収を重視しており、「営業総利益」「営業利益」を重要な指標として位置づけております。当連結会計年度における「営業総利益」は4,007,735千円(前年同期比13.3%増)であり、「営業利益」は1,159,078千円(同40.7%増)でした。引き続きこれらの指標の向上に努めてまいります。
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。(1)基本方針当社の経営方針は、創業目的である「中小規模を中心とした住宅関連事業者に住宅関連の金融・保証・保険、住宅検査・性能評価等を総合的に提供、支援することにより住宅発注者や住宅保有者のユーザーハピネスを実現すること」であります。これを踏まえ、「住宅に新たな価値創造を!」とのスローガンのもと、以下の諸点を経営理念として、事業を展開してまいります。① 顧客幸福に繋がらないことは行わない。② メジャーは目指さない。カテゴリーキラーとしてあり続ける。③ 革新的であり続け、住宅産業を再定義し続ける。④ 組織も、事業もシンプルであり続ける。⑤ サービスは利益に優先する。⑥ 健全な投資は短期利益に優先する。また、当社グループは、① 住宅金融事業や住宅瑕疵保険等事業で安定的な収益基盤を堅持し、② その上で、住宅アカデメイア事業でさらに事業基盤を拡大・強化する、③ さらに、住宅アカデメイア事業を梃子として既存の住宅金融事業や住宅瑕疵保険等事業の顧客層の拡大・深掘を進める、④ これら三位一体の事業推進で、当社グループ事業の確立・拡大をしていく、ことを目指します。(2)目標とする経営指標当社グループは、安定的競争力の実現と安定した収益力確立の観点から、「営業収益」の増収を重視しており、「営業総利益」「営業利益」を重要な指標として位置づけ、持続的な企業価値の拡大を目指します。(3)中長期的な会社の経営戦略当社グループは、中長期的な会社の経営戦略として、『MSJグループ中期経営方針(2018年度~2020年度)』を策定し、以下の事業を推進してまいります。① 住宅金融事業においては、住宅ローン営業店舗数の拡大、多彩な商品力とニーズに合った審査スピードの強化などによるサービスの差別化を図り、シェアの拡大を目指します。② 住宅瑕疵保険等事業においては、住宅金融事業、住宅アカデメイア事業との連携によるトータルソリューション営業の強化、社内システムを利用した業務の効率化、生産性向上による高収益体制の確立を目指します。③ 住宅アカデメイア事業においては、ICTを活用したクラウドシステムや住宅メンテナンス保証など、新しいサービスの開発、提供による事業領域の拡大を目指します。(4)会社の対処すべき課題当社グループを取り巻く事業環境は、短期的には雇用情勢、所得環境の改善が続く中で、消費増税が実施される前の住宅建築、住宅取得の一時的な駆け込み需要が期待されるものの、人口、世帯数の減少により新築住宅市場が縮小局面へと向かう動きは明らかです。また、絶対的な人手不足、資材・人件費の上昇による原価の上昇等、さらに消費増税後には国内消費需要が減退することが容易に予想でき、これらにより当社の顧客である、住宅関連事業者の経営環境は加速度的に深刻化すると考えられます。一方、ストック住宅(中古住宅)市場に関しては、欧米では自宅のリフォームやメンテナンスに積極的に投資し、ライフスタイルの変化に応じて何度も住み替えを行う等、その市場は活発であり、我が国においても新築住宅市場の縮小に伴って住宅産業全体の規模が縮小していくわけではないと考えます。住宅が完成した後も、各種設備のメンテナンスやリフォーム等に関する様々なニーズが存在するにも関わらず、我が国のストック住宅(中古住宅)市場は開拓が進んでおらず、市場の成長ポテンシャルは非常に高いと考えられます。当社グループは、顧客である住宅関連事業者の販売支援や事業支援を目的として様々な商品やサービス(住宅ローン、住宅かし保険、住宅メンテナンス保証、駆け付けサービス、住宅形成プロセスにおける図面データやメンテナンス履歴等をバックアップするクラウドシステム等)を提供しておりますが、これらの商品を「一体の仕組み」として提供している点が当社グループの特徴であります。住宅産業全体の安心や安全を底上げする『住宅金融トータルソリューション』の提供が、当社グループの事業の本質であります。 このような事業環境を背景に『MSJグループ中期経営方針(2018年度~2020年度)』を策定いたしました。当社グループの強みである① 国内の18,000社以上もの住宅関連事業者からなる、当社グループの顧客ネットワークを活かしたチャネルの拡大と深掘② 「生涯顧客化モデル」(=住宅を建てた後も快適に住まい続けられるサービスを提供し、顧客とつながり続けることにより、リフォームやメンテナンス等幅広い収益を可能にするビジネスモデル)を可能にする幅広い商品・サービスのラインナップ③ グループ全社が一体となった「ワンマーケティング」による営業手法をとることにより、顧客である住宅関連事業者1社に対して多くの商品を提供することが可能であり、利益を縦積みできる収益モデルを活かし、中長期的に安定した収益力を確保し、着実な成長による利益創出に努めてまいります。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。(1)基本方針当社の経営方針は、創業目的である「中小規模を中心とした住宅関連事業者に住宅関連の金融・保証・保険、住宅検査・性能評価等を総合的に提供、支援することにより住宅発注者や住宅保有者のユーザーハピネスを実現すること」であります。これを踏まえ、「住宅に新たな価値創造を!」とのスローガンのもと、以下の諸点を経営理念として、事業を展開してまいります。① 顧客幸福に繋がらないことは行わない。② メジャーは目指さない。カテゴリーキラーとしてあり続ける。③ 革新的であり続け、住宅産業を再定義し続ける。④ 組織も、事業もシンプルであり続ける。⑤ サービスは利益に優先する。⑥ 健全な投資は短期利益に優先する。また、当社グループは、① 住宅金融事業や住宅瑕疵保険等事業で安定的な収益基盤を堅持し、② その上で、住宅アカデメイア事業でさらに事業基盤を拡大・強化する、③ さらに、住宅アカデメイア事業を梃子として既存の住宅金融事業や住宅瑕疵保険等事業の顧客層の拡大・深掘を進める、④ これら三位一体の事業推進で、当社グループ事業の確立・拡大をしていく、ことを目指します。(2)目標とする経営指標当社グループは、安定的競争力の実現と安定した収益力確立の観点から、「営業収益」の増収を重視しており、「営業総利益」「営業利益」を重要な指標として位置づけ、持続的な企業価値の拡大を目指します。(3)中長期的な会社の経営戦略当社グループは、中長期的な会社の経営戦略として、『MSJグループ中期経営方針(2018年度~2020年度)』を策定し、以下の事業を推進してまいります。① 住宅金融事業においては、住宅ローン営業店舗数の拡大、多彩な商品力とニーズに合った審査スピードの強化などによるサービスの差別化を図り、シェアの拡大を目指します。② 住宅瑕疵保険等事業においては、住宅金融事業、住宅アカデメイア事業との連携によるトータルソリューション営業の強化、社内システムを利用した業務の効率化、生産性向上による高収益体制の確立を目指します。③ 住宅アカデメイア事業においては、ICTを活用したクラウドシステムや住宅メンテナンス保証など、新しいサービスの開発、提供による事業領域の拡大を目指します。(4)会社の対処すべき課題当社グループを取り巻く事業環境は、短期的には雇用情勢、所得環境の改善が続く中で、消費増税が実施される前の住宅建築、住宅取得の一時的な駆け込み需要が期待されるものの、人口、世帯数の減少により新築住宅市場が縮小局面へと向かう動きは明らかです。また、絶対的な人手不足、資材・人件費の上昇による原価の上昇等、さらに消費増税後には国内消費需要が減退することが容易に予想でき、これらにより当社の顧客である、住宅関連事業者の経営環境は加速度的に深刻化すると考えられます。一方、ストック住宅(中古住宅)市場に関しては、欧米では自宅のリフォームやメンテナンスに積極的に投資し、ライフスタイルの変化に応じて何度も住み替えを行う等、その市場は活発であり、我が国においても新築住宅市場の縮小に伴って住宅産業全体の規模が縮小していくわけではないと考えます。住宅が完成した後も、各種設備のメンテナンスやリフォーム等に関する様々なニーズが存在するにも関わらず、我が国のストック住宅(中古住宅)市場は開拓が進んでおらず、市場の成長ポテンシャルは非常に高いと考えられます。当社グループは、顧客である住宅関連事業者の販売支援や事業支援を目的として様々な商品やサービス(住宅ローン、住宅かし保険、住宅メンテナンス保証、駆け付けサービス、住宅形成プロセスにおける図面データやメンテナンス履歴等をバックアップするクラウドシステム等)を提供しておりますが、これらの商品を「一体の仕組み」として提供している点が当社グループの特徴であります。住宅産業全体の安心や安全を底上げする『住宅金融トータルソリューション』の提供が、当社グループの事業の本質であります。 このような事業環境を背景に『MSJグループ中期経営方針(2018年度~2020年度)』を策定いたしました。当社グループの強みである① 国内の18,000社以上もの住宅関連事業者からなる、当社グループの顧客ネットワークを活かしたチャネルの拡大と深掘② 「生涯顧客化モデル」(=住宅を建てた後も快適に住まい続けられるサービスを提供し、顧客とつながり続けることにより、リフォームやメンテナンス等幅広い収益を可能にするビジネスモデル)を可能にする幅広い商品・サービスのラインナップ③ グループ全社が一体となった「ワンマーケティング」による営業手法をとることにより、顧客である住宅関連事業者1社に対して多くの商品を提供することが可能であり、利益を縦積みできる収益モデルを活かし、中長期的に安定した収益力を確保し、着実な成長による利益創出に努めてまいります。
MD&A(経営者による分析)
3【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度(平成29年4月1日~平成30年3月31日)における我が国経済は、政府の金融・経済対策を背景とした企業業績の緩やかな回復基調を基に、雇用・所得環境の改善傾向が続き、個人消費についても緩やかに持ち直しの動きが見られました。しかしながら米国における、政権の政策に対する不確実性、金融政策正常化に向けた動き、及び英国のEU離脱問題、並びに中国をはじめ新興国等の経済の先行きによる影響、さらには地政学的リスクの高まり等、世界経済全体で多くの不安定要因を抱えており、国内経済への影響が懸念され、引き続きその動向に注視する状況が続きました。 当社グループの主な事業分野であります住宅関連業界におきましては、雇用情勢、所得環境が改善傾向にあること、及び政府による住宅取得支援策が継続していること、並びにマイナス金利の影響等により住宅ローン金利が極めて低い水準で推移していること等を背景に、住宅取得に関連する需要には底堅い動きが見られましたが、住宅建設に弱含みの動きがあらわれる等、先行きは決して楽観できない状況でありました。 このような状況のもと、当社グループは、当連結会計年度において、昨年度に引き続き、当社が主として行う住宅ローン貸付事業等の『住宅金融事業』、住宅検査機関・住宅瑕疵担保責任保険法人である株式会社ハウスジーメン(以下「ハウスジーメン」といいます。)が中心となって行う『住宅瑕疵保険等事業』、株式会社住宅アカデメイア(以下「住宅アカデメイア」といいます。)が行う電子的情報処理を活用した住宅関連事業者への支援事業等の『住宅アカデメイア事業』を三位一体として、全国各地の住宅建設事業者、不動産事業者、資材建材事業者、設計事務所、住宅改修事業者等の「住宅関連事業者」を支援し、良い家を適切に造り、資産価値を維持し続けるための仕組み作りを通じて、ユーザーハピネスの実現を目指して、各種事業を推進いたしました。 この結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。 a.財政状態 当連結会計年度末の資産は、前連結会計年度末と比較して3,974,605千円増加し、22,243,708千円となりました。 当連結会計年度末の負債は、前連結会計年度末と比較して3,562,846千円増加し、19,059,097千円となりました。 当連結会計年度末の純資産は、前連結会計年度末と比較して411,758千円増加し、3,184,610千円となりました。 b.経営成績 当連結会計年度の経営成績は、営業収益6,293,772千円(前年同期比7.3%増)、営業利益823,757千円(同2.2%増)、経常利益826,024千円(同5.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益583,809千円(同4.9%増)となりました。 セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。(a)住宅金融事業 住宅金融事業におきましては、主力商品であるフラット35の融資金利が低い水準で推移したこと等により、新規住宅取得者の住宅ローン需要においては堅調な動きが見られ、新規住宅取得者のフラット35融資実行件数は過去最高となりました。 一方で、前連結会計年度にマイナス金利政策の影響による追い風を受け、大幅に件数を伸ばした借り換え需要が沈静化したため、借り換えを含んだフラット35融資実行件数は減少となりました。 このような状況のもと、従来のフラット35では対応できない住宅ローンニーズを取り込むための商品として、変動金利・固定金利選択型『MSJ住宅ローン 十色(トイロ)』に加え、シニア層向けの『MSJ高齢者一括返済型住宅ローン(MSJリバースモーゲージ)』、及び中古住宅取得と性能向上リフォームのセットによる金利引き下げ制度を適用した『MSJフラット35リノベ』等の取扱いを本格的に進めるなか、平成29年7月には宅建事業者向け融資『MSJ買取再販ローン』の取扱いを開始いたしました。この商品は、宅建事業者が中古住宅を購入し、リフォーム工事を施したうえで販売するための事業資金を融資対象とするものです。 これら新たな住宅金融商品のリリースをはじめ、新築住宅向け商品にとどまらない、幅広い住宅金融商品の充実に取り組んでまいりました。 また、新規店舗の開設に注力し、新たに20店舗(直営店及び代理店店舗を含む)を出店し、全国で33店舗(平成30年3月31日現在)となりました。新規開設店舗の本格稼働に伴う営業効果が、下期には着実にあらわれてきております。 このように、当連結会計年度においては、新規ローン商品開発、及び店舗開発のための投資を積極的に行い、さらなるローン商品の充実、競争力の強化を進めてまいりました。 この結果、当連結会計年度の業績は、営業収益1,813,204千円(前年同期比3.5%減)、営業利益404,103千円(同22.7%減)となりました。 (b)住宅瑕疵保険等事業 住宅瑕疵担保責任保険事業におきましては、戸建住宅・共同住宅ともに住宅瑕疵保険販売の拡大と強化を推進するため、一般社団法人住宅技術協議会が提供する住宅地盤保証との同時提案を行う等、他社との差別化、及び既存顧客の深掘をするとともに、主要取次店を中心に研修や支援を実施する等、取次店の連携強化にも注力いたしました。 その他事業につきましては、住宅瑕疵担保責任保険を基盤とした、住宅地盤保証取次、住宅性能評価等の各種サービスを併せた多種目販売の推進により、収益性の向上に向けた取り組みに努めました。 当事業においては、新築住宅への各種商品の提供、また既存住宅においてはリフォームかし保険などを活用したストック循環型ビジネスへのサービス支援の仕組み形成を進めてまいりました。 この結果、当連結会計年度の業績は、営業収益3,607,365千円(前年同期比16.4%増)、営業利益419,687千円(同86.0%増)となりました。 (c)住宅アカデメイア事業 住宅アカデメイア事業におきましては、当事業の主要プラットフォームでありますハウジングプロバイダ・コアシステム(HPC)に、既存の各種システムを統合、及び機能を追加し「HP統合システム」として住宅メンテナンス等保証プログラムサービスなどを連動させることで、サービスの提供に注力いたしました。また、住宅フルフィルメント業務のうち、まるはびシェアビジネスの3つの拠点(class vesso西軽井沢・SHARESラグーナ蒲郡・class vesso蓼科)の運営と事業展開に注力した結果、当事業年度上期においては、投資が先行する状況でありましたが、第4四半期には、事業基盤構築への目途が立ち、成長への道筋が見えてまいりました。しかしながら、投資の回収までには、至りませんでした。 この結果、当連結会計年度の業績は、営業収益873,202千円(前年同期比1.7%減)、営業損失584千円(前連結会計年度は営業利益57,693千円)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、4,394,227千円と前連結会計年度末に比べ571,050千円増加となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において営業活動により減少した資金は、2,000,887千円(前連結会計年度は431,490千円の収入)となりました。主な収入要因は税金等調整前当期純利益826,024千円、減価償却費96,979千円、仕入債務の増加259,012千円であり、主な支出要因は営業未収入金の増加による支出1,495,900千円、営業貸付金の増加による支出1,950,810千円によるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において投資活動により減少した資金は、244,488千円(前連結会計年度は74,498千円の支出)となりました。主な支出要因は有形固定資産の取得による支出195,511千円、無形固定資産の取得による支出49,052千円によるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において財務活動により増加した資金は、2,816,426千円(前連結会計年度は735,007千円の収入)となりました。主な要因は自己株式の取得による支出125,602千円、短期借入金の増加2,993,930千円によるものです。 ③ 生産、受注及び販売の実績a.生産実績 当社グループは生産活動を行っておりませんので、該当事項はありません。 b.受注実績 当社グループの事業の性格上、受注状況の記載に馴染まないため、記載しておりません。 c.販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称当連結会計年度(自 平成29年4月1日至 平成30年3月31日)前年同期比(%)住宅金融事業 (千円)1,813,20496.5住宅瑕疵保険等事業 (千円)3,607,365116.4住宅アカデメイア事業 (千円)873,20298.3合計(千円)6,293,772107.3(注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたりましては後述の「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」をご参照ください。 なお、経営者は、過去の実績や状況に応じ、合理的と考えられる様々な要因に基づき見積り及び判断を行っております。しかしながら、これらの見積り及び判断は不確実性を伴うため、実際の結果と異なる場合があります。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容a.経営成績等(a)財政状態 (資産) 当連結会計年度末の資産は、前連結会計年度末と比較して3,974,605千円増加し、22,243,708千円となりました。主な要因はその他流動資産が470,202千円減少する一方、営業未収入金1,495,900千円、営業貸付金1,950,810千円の増加によるものです。 (負債) 当連結会計年度末の負債は、前連結会計年度末と比較して3,562,846千円増加し、19,059,097千円となりました。主な要因は買掛金259,012千円、短期借入金2,993,930千円の増加によるものです。 (純資産) 当連結会計年度末の純資産は、前連結会計年度末と比較して411,758千円増加し、3,184,610千円となりました。主な要因は自己株式の取得により125,602千円減少する一方、利益剰余金536,229千円の増加によるものです。 (b)経営成績 (営業収益) 営業収益は、住宅瑕疵保険等事業において新規事業者の獲得による瑕疵保険売上件数が増加したこと等により、前連結会計年度と比較して428,904千円増加し、6,293,772千円(前年同期比7.3%増)となりました。 (営業原価、販売費及び一般管理費) 営業原価は、住宅瑕疵保険等事業における営業収益増加に伴う瑕疵保険料原価・検査料原価の増加、住宅アカデメイア事業におけるまるはびシェアビジネスの運営と事業展開に対する初期投資等により、前連結会計年度と比較して257,131千円増加し、2,757,427千円(同10.3%増)となりました。 販売費及び一般管理費は、住宅金融事業において新商品及び一部既存商品等の組成におけるアレンジメントコストの増加、当社グループ従業員を対象とした株式給付信託(J-ESOP)の導入等により前連結会計年度と比較して154,216千円増加し、2,712,587千円(同6.0%増)となりました。 (親会社株主に帰属する当期純利益) 親会社株主に帰属する当期純利益は、法人税、住民税及び事業税の計上、並びに税効果会計の適用により前連結会計年度と比較して27,399千円増加し、583,809千円(同4.9%増)となりました。 (c)キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 b.経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループは、住宅を建築・購入等する個人顧客及び住宅関連事業者に対し、住宅ローン、住宅瑕疵担保責任保険等を提供しているため、新築住宅着工戸数や住宅流通戸数の増減により経営成績が影響を受けます。短期的には、現在のような極めて低い水準の住宅ローン金利が上昇に転じた場合、顧客の住宅購入意欲が減退し、当社グループの主たる収益源に重要な影響を与える可能性があります。また、我が国の総人口に占める65歳以上の割合(高齢化率)は27.3%と推移しており、高齢化過程に入ると推計されております(平成29年版高齢化白書)。従って、中長期的には、新規住宅着工戸数は頭打ちとなることが予想されるため、当社グループが新築住宅に対するフラット35等住宅ローンや住宅瑕疵担保責任保険の受注に過度に依存し続けた場合、将来の経営成績に重要な影響を与える可能性があります。 c.資本の財源及び資金の流動性 当社グループのセグメントのうち、住宅金融事業では、住宅ローンの貸付に必要な資金を銀行より借入れることにより調達しております。当社は顧客への貸付を行うと同時に、当該貸付債権を独立行政法人住宅金融支援機構に譲渡し、この譲渡代金を銀行からの借入金返済に充てております。 住宅瑕疵保険等事業においては、当該事業の柱である瑕疵検査業務、及び瑕疵保険業務において、営業収益である検査料収入、瑕疵保険料収入はそれぞれ事業主から前受で受取り、この資金をもって営業原価である検査員への検査料、損害保険会社への再保険料を支出しており、その他の必要資金は自己資金で賄っております。従って住宅金融事業、住宅瑕疵保険等事業においては、特に運転資金の調達は必要としておりません。 住宅アカデメイア事業においては、住宅フルフィルメント業務、HP統合システム連動保証プログラム提供業務では、基本的に売掛金の回収と買掛金の支払いはほぼ同時に行われ、また住宅コンサルティング業務においては、営業収益の入金が営業原価(人件費)の支出に遅れることがあります。また設備投資資金については、当社からの投融資で賄っております。 d.経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、安定的競争力の実現と安定した収益力確立の観点から、「営業収益」の増収を重視しており、「営業総利益」「営業利益」を重要な指標として位置づけております。当連結会計年度における「営業総利益」は3,536,344千円(前年同期比5.1%増)であり、「営業利益」は823,757千円(同2.2%増)でした。引き続きこれらの指標の向上に努めてまいります。
経営方針・経営戦略
3【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。(1)基本方針当社の経営方針は、創業目的である「中小規模を中心とした住宅関連事業者に住宅関連の金融・保証・保険、住宅検査・性能評価等を総合的に提供、支援することにより住宅発注者や住宅保有者のユーザーハピネスを実現すること」であります。これを踏まえ、「住宅に新たな価値創造を!」とのスローガンのもと、以下の諸点を経営理念として、事業を展開してまいります。① 顧客幸福に繋がらないことは行わない。② メジャーは目指さない。カテゴリーキラーとしてあり続ける。③ 革新的であり続け、住宅産業を再定義し続ける。④ 組織も、事業もシンプルであり続ける。⑤ サービスは利益に優先する。⑥ 健全な投資は短期利益に優先する。また、当社グループは、① 住宅金融事業や住宅瑕疵保険等事業で安定的な収益基盤を堅持し、② その上で、住宅アカデメイア事業でさらに事業基盤を拡大・強化する、③ さらに、住宅アカデメイア事業を梃子として既存の住宅金融事業や住宅瑕疵保険等事業の顧客層の拡大・深堀を進める、④ これら三位一体の事業推進で、当社グループ事業の確立・拡大をしていく、ことを目指します。(2)目標とする経営指標平成30年3月期は、ローン営業拠点の拡充と決済金融、クラウドシステム、設計システム等への投資の加速、及びまるはびシェアモデルビジネスの本格収益化の年度と位置付けており、競争優位を維持するため新規事業の展開には更なる継続投資が不可欠であると考えております。当該事業目標を達成するため、当社グループは3ヵ年の中期経営計画を前事業年度末にローリングいたしました。当該中期経営計画においては、安定的競争力の実現と安定した収益力確立の観点から、「営業収益」の増収を重視しており、「営業総利益」「営業利益」を重要な指標として位置づけ、ローン営業拠点の拡充等による収益基盤の拡大により、企業価値の継続拡大を目指しております。(3)中長期的な会社の経営戦略当社グループは、3ヵ年の中期経営計画に従い、子会社住生活産業のデジタルバリューチェーン構築と文化資本に着目した「ファブレス経営支援事業」による住宅産業革新を目指して、以下の事業を推進してまいります。① 当社の役割・機能として、直営型、準直営型店舗拡充による住宅ローン取扱件数の底上げ、ストック市場への対応強化。② 子会社である株式会社ハウスジーメンの役割・機能として、地盤保証事業の飛躍的・連続的な成長と、品質管理事業の強化による瑕疵保険との相乗的利益の上積。③ 子会社である株式会社住宅アカデメイアの役割・機能として、起業型人材の登用により、まるはびシェアモデルビジネスの本格的収益化の実現。これらにより、住宅アカデメイアの役割・機能を活かしつつ、ファブレス経営支援企業等との連携増加による、住宅金融事業と住宅瑕疵保険等事業への波及、収益増を含め、経営環境の変化に対応した成長と経営安定性を高めてまいります。(4)会社の対処すべき課題現在住宅産業は、市場の変化が激しく、市場縮小の局面にありながら、建材・人件費などが高騰しており、世帯数・人口の減少等による新築市場の縮小傾向が明らかとなる中、住宅関連事業者にとっては新たな事業モデルの構築が必要と考えております。具体的には、① 既存住宅と、過去において当該住宅を取得したOB顧客を、住宅の補修・建て替え・転売等に関して継続的に顧客化し、メンテナンス事業や建て替え・住み替え事業等からも利益を生み出すビジネス(以下「ストック循環型ビジネス」)への転換、② 思い切った業務アウトソーシングによる人件費等の固定費の変動費化による中核業務への資源集中、③ 設計積算・施工管理・受発注管理・決済等の外部委託・自動化等による生産性向上、等により、当社グループの顧客である住宅関連事業者の再生・発展に資する課題を解決することが当社グループの成長に直結すると考えております。このため、当社グループでは、これまでに培って来た多方面にわたる住宅関連事業者のネットワーク、これまでの住宅金融事業及び住宅検査・性能評価等の住宅瑕疵保険等で得られた事業ノウハウ・技術力・人的資源等を活用して、住宅関連事業者における住宅の建築・形成等の工務・工事管理、住宅引渡し後の定期点検・メンテナンス・リフォーム等の業務を管理する、HPA・HPC等のハウジングプロバイダ・システムの提供や、当該システムを活用して住宅の緊急駆け付け・住宅メンテナンス保証・住宅設備機器修理保証等の保証業務等の提供等、及び住宅事業モデルである「まるはびシェアモデル」「ハウジングツーリストサービス」等を行う住宅アカデメイア事業を強化し、さらには、住宅アカデメイア事業を切り口に、住宅金融事業や住宅瑕疵保険等事業の顧客の拡大・取込み・深掘りに繋げる三位一体の「チャネルシナジー戦略」に積極的に取り組み、事業基盤の拡大並びに安定した収益力の確保に努めてまいります。
対処すべき課題
3【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。(1)基本方針当社の経営方針は、創業目的である「中小規模を中心とした住宅関連事業者に住宅関連の金融・保証・保険、住宅検査・性能評価等を総合的に提供、支援することにより住宅発注者や住宅保有者のユーザーハピネスを実現すること」であります。これを踏まえ、「住宅に新たな価値創造を!」とのスローガンのもと、以下の諸点を経営理念として、事業を展開してまいります。① 顧客幸福に繋がらないことは行わない。② メジャーは目指さない。カテゴリーキラーとしてあり続ける。③ 革新的であり続け、住宅産業を再定義し続ける。④ 組織も、事業もシンプルであり続ける。⑤ サービスは利益に優先する。⑥ 健全な投資は短期利益に優先する。また、当社グループは、① 住宅金融事業や住宅瑕疵保険等事業で安定的な収益基盤を堅持し、② その上で、住宅アカデメイア事業でさらに事業基盤を拡大・強化する、③ さらに、住宅アカデメイア事業を梃子として既存の住宅金融事業や住宅瑕疵保険等事業の顧客層の拡大・深堀を進める、④ これら三位一体の事業推進で、当社グループ事業の確立・拡大をしていく、ことを目指します。(2)目標とする経営指標平成30年3月期は、ローン営業拠点の拡充と決済金融、クラウドシステム、設計システム等への投資の加速、及びまるはびシェアモデルビジネスの本格収益化の年度と位置付けており、競争優位を維持するため新規事業の展開には更なる継続投資が不可欠であると考えております。当該事業目標を達成するため、当社グループは3ヵ年の中期経営計画を前事業年度末にローリングいたしました。当該中期経営計画においては、安定的競争力の実現と安定した収益力確立の観点から、「営業収益」の増収を重視しており、「営業総利益」「営業利益」を重要な指標として位置づけ、ローン営業拠点の拡充等による収益基盤の拡大により、企業価値の継続拡大を目指しております。(3)中長期的な会社の経営戦略当社グループは、3ヵ年の中期経営計画に従い、子会社住生活産業のデジタルバリューチェーン構築と文化資本に着目した「ファブレス経営支援事業」による住宅産業革新を目指して、以下の事業を推進してまいります。① 当社の役割・機能として、直営型、準直営型店舗拡充による住宅ローン取扱件数の底上げ、ストック市場への対応強化。② 子会社である株式会社ハウスジーメンの役割・機能として、地盤保証事業の飛躍的・連続的な成長と、品質管理事業の強化による瑕疵保険との相乗的利益の上積。③ 子会社である株式会社住宅アカデメイアの役割・機能として、起業型人材の登用により、まるはびシェアモデルビジネスの本格的収益化の実現。これらにより、住宅アカデメイアの役割・機能を活かしつつ、ファブレス経営支援企業等との連携増加による、住宅金融事業と住宅瑕疵保険等事業への波及、収益増を含め、経営環境の変化に対応した成長と経営安定性を高めてまいります。(4)会社の対処すべき課題現在住宅産業は、市場の変化が激しく、市場縮小の局面にありながら、建材・人件費などが高騰しており、世帯数・人口の減少等による新築市場の縮小傾向が明らかとなる中、住宅関連事業者にとっては新たな事業モデルの構築が必要と考えております。具体的には、① 既存住宅と、過去において当該住宅を取得したOB顧客を、住宅の補修・建て替え・転売等に関して継続的に顧客化し、メンテナンス事業や建て替え・住み替え事業等からも利益を生み出すビジネス(以下「ストック循環型ビジネス」)への転換、② 思い切った業務アウトソーシングによる人件費等の固定費の変動費化による中核業務への資源集中、③ 設計積算・施工管理・受発注管理・決済等の外部委託・自動化等による生産性向上、等により、当社グループの顧客である住宅関連事業者の再生・発展に資する課題を解決することが当社グループの成長に直結すると考えております。このため、当社グループでは、これまでに培って来た多方面にわたる住宅関連事業者のネットワーク、これまでの住宅金融事業及び住宅検査・性能評価等の住宅瑕疵保険等で得られた事業ノウハウ・技術力・人的資源等を活用して、住宅関連事業者における住宅の建築・形成等の工務・工事管理、住宅引渡し後の定期点検・メンテナンス・リフォーム等の業務を管理する、HPA・HPC等のハウジングプロバイダ・システムの提供や、当該システムを活用して住宅の緊急駆け付け・住宅メンテナンス保証・住宅設備機器修理保証等の保証業務等の提供等、及び住宅事業モデルである「まるはびシェアモデル」「ハウジングツーリストサービス」等を行う住宅アカデメイア事業を強化し、さらには、住宅アカデメイア事業を切り口に、住宅金融事業や住宅瑕疵保険等事業の顧客の拡大・取込み・深掘りに繋げる三位一体の「チャネルシナジー戦略」に積極的に取り組み、事業基盤の拡大並びに安定した収益力の確保に努めてまいります。
事業リスク
- 外部環境変動による影響金利の変動、住宅着工・流通戸数の減少、建材価格の高騰、消費者の住宅取得意欲の低下、税制改正などが、住宅ローンや保険・保証サービスの需要に直接影響し、同社グループの業績を悪化させる可能性があります。
- 競合激化と競争優位性の低下フラット35を取り扱う金融機関や、住宅瑕疵保険を提供する法人は複数存在し、競争環境にあります。今後、競合他社の競争力強化や新規参入により、同社グループの独自性が薄れ、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。
- 法的規制違反と許認可取消し貸金業法や住宅瑕疵担保履行法など、事業運営に必要な許認可や指定に関する法規制に違反した場合、登録取消しや事業継続不能となるリスクがあります。これにより、事業活動が大幅に制限され、同社グループの業績に深刻な影響を与える可能性があります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2026|7,185 文字
3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、次のとおりです。なお、文中における将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものです。 (1) 当社グループの事業環境に関するリスク① 金利及び住宅市場の動向等の外部環境リスク 当社グループでは金融サービスを取り扱っており、また主に住宅・不動産関連の業界に属する住宅事業者及び住宅を購入等する消費者を顧客としていることから、金利、住宅の建設・流通、国内の人口等の動向や住宅・不動産に係る税制や消費税の改正等の影響を受けることがあります。住宅ローン金利の上昇、建材・資材価格の上昇、景気悪化等による消費者の住宅取得マインドの低迷、住宅着工・流通戸数の減少等が起きた場合は、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 競合企業との競争リスク 現在、住宅金融事業におけるフラット35を取り扱う金融機関は複数存在し、また住宅瑕疵保険等事業における住宅瑕疵(かし)保険を取り扱う住宅瑕疵担保責任保険法人は他に4法人存在する等、複数の競合企業が存在いたします。ただし我が国においては、住宅事業者の企業活動に必要なサービスを組み合わせて一体で提供できる会社は他になく、当社グループはこの強みを活かして差別化を推進しており、競合企業に劣らない体制を構築していると認識しております。しかしながら、今後競合企業の競争優位性が高まり、また他企業の新規参入等により競争が激化し、相対的に当社グループの競争優位性が低下した場合は、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 大規模な自然災害、感染症の長期的な流行等によるリスク 当社グループでは、地震、台風、洪水等の自然災害や火災等の事故、テロ行為や戦争、及び感染症の流行の発生を想定し、必要とされる安全対策や安否確認体制の構築等を行い、事業への影響の回避に努めております。しかしながら、想定を超える大規模な自然災害、事故、感染症の長期的な流行等の事態が発生した場合は、当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 当社グループの事業運営に関するリスク① 法的規制に関するリスク 当社グループの業務の遂行においては、関係監督省庁から許認可や指定等を受ける必要があるものが含まれます。その主な内容及び関連する法規制等については次のとおりです。 法規制等許認可番号及び有効期限所管住宅金融事業貸金業法貸金業者登録登録年月日:2005年12月15日(東京都知事登録)、2006年3月16日(都知事登録に代えて関東財務局長登録)登録番号:関東財務局長(6)第01464号現行登録期限:2024年3月17日~2027年3月16日(3年毎に更新必要)金融庁自主規制規則日本貸金業協会加入承認加入承認日:2012年11月13日会員番号:第005752号日本貸金業協会銀行法銀行代理業許可所属銀行:ソニー銀行株式会社許可年月日:2018年10月11日許可番号:関東財務局長(銀代)第343号有効期限:なし金融庁銀行代理業許可所属銀行:auじぶん銀行株式会社許可年月日:2024年12月5日 法規制等許認可番号及び有効期限所管住宅瑕疵保険等事業特定住宅瑕疵担保責任の履行の確保等に関する法律(住宅瑕疵担保履行法)住宅瑕疵担保責任保険法人指定指定日:2008年10月16日指定番号:指定番号5有効期限:なし国土交通省役員の選任及び解任の認可業務規程に関する認可事業計画の認可引渡後保険の引受の認可住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)登録住宅性能評価機関の登録登録日:2001年4月2日登録番号:国土交通大臣18有効期限:2026年3月31日~2031年3月30日(5年毎に更新必要)(注)2006年3月1日に指定制から登録制に移行国土交通省適合証明業務に関する協定書適合証明業務の受託機関の協定締結締結日:2007年1月1日有効期限:なし国土交通省及び財務省建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)に基づく評価の実施機関の登録登録日:2016年4月1日登録番号:029(一般社団法人住宅性能評価・表示協会への登録)有効期限:2026年4月1日~2031年3月31日(5年毎に更新必要)国土交通省登録建築物エネルギー消費性能判定機関の登録登録日:2017年3月28日登録番号:国土交通大臣22有効期限:2022年4月1日~2027年3月31日(5年毎に更新必要)国土交通省住宅アカデメイア事業建築士法建築士事務所の登録登録日:2021年10月20日登録番号:一級東京都知事登録 第64642号有効期限:2021年10月20日~2026年10月19日(5年毎に更新必要)東京都旅館業法ホテル営業の許可許可日:2017年4月24日許可番号:愛知県豊川保健所指令29豊川保第467-1号有効期限:なし愛知県豊川保健所資金決済に関する法律第三者型発行者の登録登録日:2021年10月19日登録番号:関東財務局長第00754号有効期限:なし金融庁 当社グループでは、法規制等の遵守のために、社内規程や管理体制の構築及び従業員教育を行い、コンプライアンス体制の整備に努めており、現状上記許認可等について取消事由に該当している状況にはありません。 しかしながら、当社が貸金業法等に対する重大な違反を犯した等の場合は、貸金業者の登録取消しや更新登録不可による住宅金融事業継続不能の事態に陥る可能性があり、また特定住宅瑕疵担保責任の履行の確保等に関する法律等への重大な違反を犯した場合は、住宅瑕疵担保責任保険法人の指定取消しによる住宅瑕疵保険等事業の継続不能の事態を招く可能性がある等、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 また今後、当該法規制等の改正があった場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ② システム障害に関するリスク 住宅瑕疵保険等事業及び住宅アカデメイア事業におけるサービス申込・提供に関する業務及び業務関連データ保管は、Webサイトを含め、当社グループ管理の業務システムに依存しております。また、住宅金融事業においては独立行政法人住宅金融支援機構(以下「機構」)のシステムや当社社内システムを活用して業務を遂行しております。これらのシステムや保管データに関しては、バックアップの二重化や、ファイアウォール、ウィルスチェック等、障害を回避するための対策を講じております。また、構築したアプリケーションソフトの不具合等が発生した場合でも、早急な対応が可能な体制を整えております。 しかしながら、想定を超えた災害、攻撃、あるいはアクセスの急激な増加、または構築したアプリケーションソフトの不具合等、様々な要因によって、当社グループの業務システム及び保管データに長期間にわたる障害又は問題が生じた場合は、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 個人情報管理に関するリスク 当社グループでは、事業の性格上多数の個人情報を取得しているため、個人情報の取扱いと管理には細心の注意を払っております。メール送信時の添付書類パスワード自動付加等のシステム面での漏えい防止措置に加え、社内ルール・手続きの明確化・徹底化並びに役職員に対する教育を行い、個人情報の管理に努めております。 しかしながら個人情報流出の事態が発生した場合は、損害賠償請求や信用低下により当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 知的財産権に関するリスク 当社グループは、第三者の知的財産権を侵害しない体制として、社内教育の実施や顧問弁護士による調査・チェックを実施しておりますが、当社グループが事業を推進する中で第三者の知的財産権を侵害した場合は、当該第三者から損害賠償請求や使用差止請求等の訴訟を提起される可能性があり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 紛争・係争に関するリスク 当社グループでは、コンプライアンスに関する諸規程を制定し、役職員の遵守を徹底し顧問弁護士との密な連携を図り、法令違反等発生リスクの低減に努めております。しかしながら、当社グループ及び役職員の法令違反等の有無に関わらず、ユーザーや顧客、取引先、第三者との間で予期せぬトラブルが発生し、訴訟に発展した場合は、提起された訴訟の内容及び結果又はそれに関連する訴訟費用が発生し、当社グループの企業及びサービスに対するブランドイメージ毀損等の可能性があり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 各セグメントの事業運営に関するリスク① 住宅金融事業に関するリスクA.フラット35制度変更等のリスク 当社の主力商品である「MSJフラット35」は、機構から住宅債権買取契約締結先と認定されることにより、機構が提供する固定金利型の住宅ローンであるフラット35を「MSJフラット35」として住宅資金需要者に貸付けている住宅ローンです。従って、機構における当該商品に係る制度や方針の変更等があった場合は、住宅金融事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。 B.フラット35貸付用資金の調達に関するリスク フラット35は、当社のようなフラット35取扱機関が住宅資金需要者に貸付を行った後に、機構が当該貸付債権を買い取るスキームとなっております。当社では、貸付のための一時的な資金を民間金融機関から調達して住宅資金需要者に貸付け、その後当該貸付債権を機構へ売却することにより、民間金融機関からの借入を全額返済しております。民間金融機関からの調達金利は、機構による住宅ローン債権買取時に調達利息相当分が機構から支払われるため、当社のリスクは原則として生じません。 しかしながら、当社業績の大幅な悪化による与信低下や、民間金融機関側の事情による当社との関係縮小等の事態が生じ、当該貸付用資金が予定通りに調達できなくなった等の場合は、住宅金融事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。 C.つなぎローン貸付用資金の調達に関するリスク つなぎローンとは、住宅資金需要者が住宅ローン実行前に発生する土地購入資金や着工金・上棟金等の支払いに対応するために借入れ、住宅ローン実行の際に全額返済する一時的なロ―ンのことで、当社では住宅資金需要者に「MSJプロパーつなぎローン」を貸付けております。当社は、貸付用資金を民間金融機関から調達しており、調達金利についてはTIBOR(東京オフショア市場での銀行間における為替取引金利)を基準とした利率が適用されております。「MSJプロパーつなぎローン」の融資金利は、短期プライムレート(民間金融機関が優良企業向けの短期貸出に適用する金利)と連動して設定し、当該融資金利にて当該資金調達に関わるコストを賄っております。 従って、当該貸付用資金の調達金利が急激に上昇する等の変動が発生し直ちに融資金利に全てを転嫁できない、または転嫁できてもそれにより競合企業より融資条件が劣後した等の場合は、住宅金融事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。 D.アライアンスパートナーとの取引に関するリスク 当社は、全国のローン取扱事業会社やコンサルティング会社、建材事業者、保険代理店、住宅建設事業者、宅建事業者等とアライアンスパートナーとして提携を行っております。主としてアライアンスパートナーが当社に住宅資金需要者の紹介・取次等を行い、当社が住宅資金需要者に住宅ローン等を貸付け、当社がアライアンスパートナーに代理店手数料等を支払う仕組みとしており、当社の全国に配置する住宅ローン店舗の大半は、当社の直営店舗ではなくアライアンスパートナーである運営代理店による店舗となっている等、住宅金融事業においてはアライアンスパートナーが重要な位置付けとなっております。 従って、アライアンスパートナーとの取引に何らかの支障が生じた等の場合は、住宅金融事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。 E.住宅ローン債権の流動化取引に関するリスク 当社の営業貸付金の一部は、特別目的会社を利用した流動化取引を実施しており、連結貸借対照表上ではオフバランス処理されているものが存在します。特別目的会社を利用した流動化取引は、会計処理に当たって会計・法律・金融に関する高度な専門知識を要する分野であるため、当社で新規スキームを導入する際には法律専門家等と慎重に検討のうえ、取引を開始しております。 しかしながら本取引は金額的重要性が大きいため、会計判断を誤りオンバランス処理すべき営業貸付金や短期借入金をオフバランス処理した場合は、総資本利益率等の財務指標に影響を及ぼす可能性があります。 ② 住宅瑕疵保険等事業に関するリスクA.住宅瑕疵(かし)保険に関する法令変更等のリスク 住宅瑕疵保険等事業における住宅瑕疵(かし)保険の販売は、当社子会社である株式会社ハウスジーメンが、特定住宅瑕疵担保責任の履行の確保等に関する法律等に基づき、国土交通大臣から住宅瑕疵担保責任保険法人の指定を受け、行っております。従って、上記法令の変更等により住宅瑕疵担保責任保険制度そのものが法的根拠を失い、住宅瑕疵(かし)保険の販売が困難になる等の事態が生じた場合は、住宅瑕疵保険等事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。 B.損害保険会社との再保険等に関するリスク 住宅瑕疵(かし)保険や地盤保証等は、株式会社ハウスジーメン又は一般社団法人住宅技術協議会が引き受けた責任において、損害保険会社と損害保険契約を締結し、その対価として損害保険会社に保険料の支払いを行う再保険等の仕組みによりリスクを最小化しております。損害保険会社とは良好な関係を構築・維持しておりますが、損害保険会社における方針変更等により保険料の上昇や継続取引が困難となる等の事態が生じた場合は、住宅瑕疵保険等事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。 C.想定外の保険事故発生に関するリスク 住宅瑕疵(かし)保険は、再保険により保険事故が発生した場合のリスクヘッジを行っておりますが、保険金は株式会社ハウスジーメンが一義的に保険契約者に支払うこととなっており、株式会社ハウスジーメンは、法令等に基づき支払備金及び責任準備金等の積立を行っております。しかしながら、保険事故により想定を超える一時的な支出が発生した場合は、住宅瑕疵保険等事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。 D.取次店との取引に関するリスク 株式会社ハウスジーメンは、全国の建材事業者、住宅フランチャイズ本部等、住宅事業者とのネットワークを有する企業等と取次店として提携を行っており、顧客である住宅事業者に対する営業活動の一端を取次店が担っております。従って、取次店との取引に何らかの支障が生じた等の場合は、住宅瑕疵保険等事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。 E.外部委託先に関するリスク 住宅瑕疵保険等事業における「新築住宅かし保険」や「住宅性能評価」等のサービスは、建築士資格を有する検査員による検査・審査を行うこととなっており、この検査業務に関して外部の検査会社又は検査員等に委託しております。また「地盤保証」は登録地盤会社に地盤調査・解析・地盤改良工事等の委託を行っております。従って、これら委託先となる検査会社や地盤会社との取引に何らかの支障が生じ、代替対応が遅れるような事態が発生した場合は、住宅瑕疵保険等事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 住宅アカデメイア事業に関するリスクA.損害保険会社との保険に関するリスク 「住宅設備延長修理保証」等の住宅保証サービスは、株式会社住宅アカデメイアが住宅事業者と保証制度管理契約を締結し、アドミニストレーターとして制度運営を行っております。事故発生等の保証金支払いリスクに対しては、損害保険会社と損害保険契約を締結し、その対価として損害保険会社に保険料の支払いを行う仕組みによりリスクを最小化しております。損害保険会社とは良好な関係を構築・維持しておりますが、損害保険会社における方針変更等により保険料の上昇や継続取引が困難となる等の事態が生じた場合は、住宅アカデメイア事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。 B.クラウドシステムの優位性持続に関するリスク 住宅事業クラウドシステム「助っ人クラウド」は、株式会社住宅アカデメイアが独自に開発したサービスであり、ベースとなるシステム等は既に一定の開発を終えておりますが、追加機能の開発を継続しております。当クラウドシステムは当社グループの差別化推進等を目的として住宅事業者に無償で提供しているため、直接的な営業収益・営業利益に寄与しておりませんが、住宅保証サービスの制度運営において当クラウドシステムの仕組みを活用しております。 従って、急速に技術革新が進み、株式会社住宅アカデメイアによる対応や追加機能の開発が大幅に遅延し、優位性が損なわれるような事態が発生した場合は、住宅アカデメイア事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。また、「新築住宅かし保険」等他セグメントのサービス販売においても当クラウドシステムの仕組みを一部活用しているため、他セグメントの業績にも影響を及ぼす可能性があります。
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3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、次のとおりです。なお、文中における将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものです。 (1) 当社グループの事業環境に関するリスク① 金利及び住宅市場の動向等の外部環境リスク 当社グループでは金融サービスを取り扱っており、また主に住宅・不動産関連の業界に属する住宅事業者及び住宅を購入等する消費者を顧客としていることから、金利、住宅の建設・流通、国内の人口等の動向や住宅・不動産に係る税制や消費税の改正等の影響を受けることがあります。住宅ローン金利の上昇、建材・資材価格の上昇、景気悪化等による消費者の住宅取得マインドの低迷、住宅着工・流通戸数の減少等が起きた場合は、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 競合企業との競争リスク 現在、住宅金融事業におけるフラット35を取り扱う金融機関は複数存在し、また住宅瑕疵保険等事業における住宅瑕疵(かし)保険を取り扱う住宅瑕疵担保責任保険法人は他に4法人存在する等、複数の競合企業が存在いたします。ただし我が国においては、住宅事業者の企業活動に必要なサービスを組み合わせて一体で提供できる会社は他になく、当社グループはこの強みを活かして差別化を推進しており、競合企業に劣らない体制を構築していると認識しております。しかしながら、今後競合企業の競争優位性が高まり、また他企業の新規参入等により競争が激化し、相対的に当社グループの競争優位性が低下した場合は、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 大規模な自然災害、感染症の長期的な流行等によるリスク 当社グループでは、地震、台風、洪水等の自然災害や火災等の事故、テロ行為や戦争、及び感染症の流行の発生を想定し、必要とされる安全対策や安否確認体制の構築等を行い、事業への影響の回避に努めております。しかしながら、想定を超える大規模な自然災害、事故、感染症の長期的な流行等の事態が発生した場合は、当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 当社グループの事業運営に関するリスク① 法的規制に関するリスク 当社グループの業務の遂行においては、関係監督省庁から許認可や指定等を受ける必要があるものが含まれます。その主な内容及び関連する法規制等については次のとおりです。 法規制等許認可番号及び有効期限所管住宅金融事業貸金業法貸金業者登録登録年月日:2005年12月15日(東京都知事登録)、2006年3月16日(都知事登録に代えて関東財務局長登録)登録番号:関東財務局長(6)第01464号現行登録期限:2024年3月17日~2027年3月16日(3年毎に更新必要)金融庁自主規制規則日本貸金業協会加入承認加入承認日:2012年11月13日会員番号:第005752号日本貸金業協会銀行法銀行代理業許可所属銀行:ソニー銀行株式会社許可年月日:2018年10月11日許可番号:関東財務局長(銀代)第343号有効期限:なし金融庁銀行代理業許可所属銀行:auじぶん銀行株式会社許可年月日:2024年12月5日 法規制等許認可番号及び有効期限所管住宅瑕疵保険等事業特定住宅瑕疵担保責任の履行の確保等に関する法律(住宅瑕疵担保履行法)住宅瑕疵担保責任保険法人指定指定日:2008年10月16日指定番号:指定番号5有効期限:なし国土交通省役員の選任及び解任の認可業務規程に関する認可事業計画の認可引渡後保険の引受の認可住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)登録住宅性能評価機関の登録登録日:2001年4月2日登録番号:国土交通大臣18有効期限:2021年3月31日~2026年3月30日(5年毎に更新必要)(注)2006年3月1日に指定制から登録制に移行国土交通省適合証明業務に関する協定書適合証明業務の受託機関の協定締結締結日:2007年1月1日有効期限:なし国土交通省及び財務省建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)に基づく評価の実施機関の登録登録日:2016年4月1日登録番号:029(一般社団法人住宅性能評価・表示協会への登録)有効期限:2021年4月1日~2026年3月31日(5年毎に更新必要)国土交通省登録建築物エネルギー消費性能判定機関の登録登録日:2017年3月28日登録番号:国土交通大臣22有効期限:2022年4月1日~2027年3月31日(5年毎に更新必要)国土交通省住宅アカデメイア事業建築士法建築士事務所の登録登録日:2021年10月20日登録番号:一級東京都知事登録 第64642号有効期限:2021年10月20日~2026年10月19日(5年毎に更新必要)東京都旅館業法簡易宿所の許可許可日:2023年4月14日許可番号:長野県佐久保健所指令05佐保第11-4号5号6号有効期限:なし長野県佐久保健所ホテル営業の許可許可日:2017年4月24日許可番号:愛知県豊川保健所指令29豊川保第467-1号有効期限:なし愛知県豊川保健所資金決済に関する法律第三者型発行者の登録登録日:2021年10月19日登録番号:関東財務局長第00754号有効期限:なし金融庁(注)住宅アカデメイア事業の簡易宿所の許可記載の長野県佐久保健所指令05佐保第11-4号については、2025年4月30日付営業終了のため旅館業の経営を廃止しております。 当社グループでは、法規制等の遵守のために、社内規程や管理体制の構築及び従業員教育を行い、コンプライアンス体制の整備に努めており、現状上記許認可等について取消事由に該当している状況にはありません。 しかしながら、当社が貸金業法等に対する重大な違反を犯した等の場合は、貸金業者の登録取消しや更新登録不可による住宅金融事業継続不能の事態に陥る可能性があり、また特定住宅瑕疵担保責任の履行の確保等に関する法律等への重大な違反を犯した場合は、住宅瑕疵担保責任保険法人の指定取消しによる住宅瑕疵保険等事業の継続不能の事態を招く可能性がある等、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 また今後、当該法規制等の改正があった場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ② システム障害に関するリスク 住宅瑕疵保険等事業及び住宅アカデメイア事業におけるサービス申込・提供に関する業務及び業務関連データ保管は、Webサイトを含め、当社グループ管理の業務システムに依存しております。また、住宅金融事業においては独立行政法人住宅金融支援機構(以下「機構」)のシステムや当社社内システムを活用して業務を遂行しております。これらのシステムや保管データに関しては、バックアップの二重化や、ファイアウォール、ウィルスチェック等、障害を回避するための対策を講じております。また、構築したアプリケーションソフトの不具合等が発生した場合でも、早急な対応が可能な体制を整えております。 しかしながら、想定を超えた災害、攻撃、あるいはアクセスの急激な増加、または構築したアプリケーションソフトの不具合等、様々な要因によって、当社グループの業務システム及び保管データに長期間にわたる障害又は問題が生じた場合は、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 個人情報管理に関するリスク 当社グループでは、事業の性格上多数の個人情報を取得しているため、個人情報の取扱いと管理には細心の注意を払っております。メール送信時の添付書類パスワード自動付加等のシステム面での漏えい防止措置に加え、社内ルール・手続きの明確化・徹底化並びに役職員に対する教育を行い、個人情報の管理に努めております。 しかしながら個人情報流出の事態が発生した場合は、損害賠償請求や信用低下により当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 知的財産権に関するリスク 当社グループは、第三者の知的財産権を侵害しない体制として、社内教育の実施や顧問弁護士による調査・チェックを実施しておりますが、当社グループが事業を推進する中で第三者の知的財産権を侵害した場合は、当該第三者から損害賠償請求や使用差止請求等の訴訟を提起される可能性があり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 紛争・係争に関するリスク 当社グループでは、コンプライアンスに関する諸規程を制定し、役職員の遵守を徹底し顧問弁護士との密な連携を図り、法令違反等発生リスクの低減に努めております。しかしながら、当社グループ及び役職員の法令違反等の有無に関わらず、ユーザーや顧客、取引先、第三者との間で予期せぬトラブルが発生し、訴訟に発展した場合は、提起された訴訟の内容及び結果又はそれに関連する訴訟費用が発生し、当社グループの企業及びサービスに対するブランドイメージ毀損等の可能性があり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 各セグメントの事業運営に関するリスク① 住宅金融事業に関するリスクA.フラット35制度変更等のリスク 当社の主力商品である「MSJフラット35」は、機構から住宅債権買取契約締結先と認定されることにより、機構が提供する固定金利型の住宅ローンであるフラット35を「MSJフラット35」として住宅資金需要者に貸付けている住宅ローンです。従って、機構における当該商品に係る制度や方針の変更等があった場合は、住宅金融事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。 B.フラット35貸付用資金の調達に関するリスク フラット35は、当社のようなフラット35取扱機関が住宅資金需要者に貸付を行った後に、機構が当該貸付債権を買い取るスキームとなっております。当社では、貸付のための一時的な資金を民間金融機関から調達して住宅資金需要者に貸付け、その後当該貸付債権を機構へ売却することにより、民間金融機関からの借入を全額返済しております。民間金融機関からの調達金利は、機構による住宅ローン債権買取時に調達利息相当分が機構から支払われるため、当社のリスクは原則として生じません。 しかしながら、当社業績の大幅な悪化による与信低下や、民間金融機関側の事情による当社との関係縮小等の事態が生じ、当該貸付用資金が予定通りに調達できなくなった等の場合は、住宅金融事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。 C.つなぎローン貸付用資金の調達に関するリスク つなぎローンとは、住宅資金需要者が住宅ローン実行前に発生する土地購入資金や着工金・上棟金等の支払いに対応するために借入れ、住宅ローン実行の際に全額返済する一時的なロ―ンのことで、当社では住宅資金需要者に「MSJプロパーつなぎローン」を貸付けております。当社は、貸付用資金を民間金融機関から調達しており、調達金利についてはTIBOR(東京オフショア市場での銀行間における為替取引金利)を基準とした利率が適用されております。「MSJプロパーつなぎローン」の融資金利は、短期プライムレート(民間金融機関が優良企業向けの短期貸出に適用する金利)と連動して設定し、当該融資金利にて当該資金調達に関わるコストを賄っております。 従って、当該貸付用資金の調達金利が急激に上昇する等の変動が発生し直ちに融資金利に全てを転嫁できない、または転嫁できてもそれにより競合企業より融資条件が劣後した等の場合は、住宅金融事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。 D.アライアンスパートナーとの取引に関するリスク 当社は、全国のローン取扱事業会社やコンサルティング会社、建材事業者、保険代理店、住宅建設事業者、宅建事業者等とアライアンスパートナーとして提携を行っております。主としてアライアンスパートナーが当社に住宅資金需要者の紹介・取次等を行い、当社が住宅資金需要者に住宅ローン等を貸付け、当社がアライアンスパートナーに代理店手数料等を支払う仕組みとしており、当社の全国に配置する住宅ローン店舗の大半は、当社の直営店舗ではなくアライアンスパートナーである運営代理店による店舗となっている等、住宅金融事業においてはアライアンスパートナーが重要な位置付けとなっております。 従って、アライアンスパートナーとの取引に何らかの支障が生じた等の場合は、住宅金融事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。 E.住宅ローン債権の流動化取引に関するリスク 当社の営業貸付金の一部は、特別目的会社を利用した流動化取引を実施しており、連結貸借対照表上ではオフバランス処理されているものが存在します。特別目的会社を利用した流動化取引は、会計処理に当たって会計・法律・金融に関する高度な専門知識を要する分野であるため、当社で新規スキームを導入する際には法律専門家等と慎重に検討のうえ、取引を開始しております。 しかしながら本取引は金額的重要性が大きいため、会計判断を誤りオンバランス処理すべき営業貸付金や短期借入金をオフバランス処理した場合は、総資本利益率等の財務指標に影響を及ぼす可能性があります。 ② 住宅瑕疵保険等事業に関するリスクA.住宅瑕疵(かし)保険に関する法令変更等のリスク 住宅瑕疵保険等事業における住宅瑕疵(かし)保険の販売は、当社子会社である株式会社ハウスジーメンが、特定住宅瑕疵担保責任の履行の確保等に関する法律等に基づき、国土交通大臣から住宅瑕疵担保責任保険法人の指定を受け、行っております。従って、上記法令の変更等により住宅瑕疵担保責任保険制度そのものが法的根拠を失い、住宅瑕疵(かし)保険の販売が困難になる等の事態が生じた場合は、住宅瑕疵保険等事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。 B.損害保険会社との再保険等に関するリスク 住宅瑕疵(かし)保険や地盤保証等は、株式会社ハウスジーメン又は一般社団法人住宅技術協議会が引き受けた責任において、損害保険会社と損害保険契約を締結し、その対価として損害保険会社に保険料の支払いを行う再保険等の仕組みによりリスクを最小化しております。損害保険会社とは良好な関係を構築・維持しておりますが、損害保険会社における方針変更等により保険料の上昇や継続取引が困難となる等の事態が生じた場合は、住宅瑕疵保険等事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。 C.想定外の保険事故発生に関するリスク 住宅瑕疵(かし)保険は、再保険により保険事故が発生した場合のリスクヘッジを行っておりますが、保険金は株式会社ハウスジーメンが一義的に保険契約者に支払うこととなっており、株式会社ハウスジーメンは、法令等に基づき支払備金及び責任準備金等の積立を行っております。しかしながら、保険事故により想定を超える一時的な支出が発生した場合は、住宅瑕疵保険等事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。 D.取次店との取引に関するリスク 株式会社ハウスジーメンは、全国の建材事業者、住宅フランチャイズ本部等、住宅事業者とのネットワークを有する企業等と取次店として提携を行っており、顧客である住宅事業者に対する営業活動の一端を取次店が担っております。従って、取次店との取引に何らかの支障が生じた等の場合は、住宅瑕疵保険等事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。 E.外部委託先に関するリスク 住宅瑕疵保険等事業における「新築住宅かし保険」や「住宅性能評価」等のサービスは、建築士資格を有する検査員による検査・審査を行うこととなっており、この検査業務に関して外部の検査会社又は検査員等に委託しております。また「地盤保証」は登録地盤会社に地盤調査・解析・地盤改良工事等の委託を行っております。従って、これら委託先となる検査会社や地盤会社との取引に何らかの支障が生じ、代替対応が遅れるような事態が発生した場合は、住宅瑕疵保険等事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 住宅アカデメイア事業に関するリスクA.損害保険会社との保険に関するリスク 「住宅設備延長修理保証」等の住宅保証サービスは、株式会社住宅アカデメイアが住宅事業者と保証制度管理契約を締結し、アドミニストレーターとして制度運営を行っております。事故発生等の保証金支払いリスクに対しては、損害保険会社と損害保険契約を締結し、その対価として損害保険会社に保険料の支払いを行う仕組みによりリスクを最小化しております。損害保険会社とは良好な関係を構築・維持しておりますが、損害保険会社における方針変更等により保険料の上昇や継続取引が困難となる等の事態が生じた場合は、住宅アカデメイア事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。 B.クラウドシステムの優位性持続に関するリスク 住宅事業クラウドシステム「助っ人クラウド」は、株式会社住宅アカデメイアが独自に開発したサービスであり、ベースとなるシステム等は既に一定の開発を終えておりますが、追加機能の開発を継続しております。当クラウドシステムは当社グループの差別化推進等を目的として住宅事業者に無償で提供しているため、直接的な営業収益・営業利益に寄与しておりませんが、住宅保証サービスの制度運営において当クラウドシステムの仕組みを活用しております。 従って、急速に技術革新が進み、株式会社住宅アカデメイアによる対応や追加機能の開発が大幅に遅延し、優位性が損なわれるような事態が発生した場合は、住宅アカデメイア事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。また、「新築住宅かし保険」等他セグメントのサービス販売においても当クラウドシステムの仕組みを一部活用しているため、他セグメントの業績にも影響を及ぼす可能性があります。
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3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、次のとおりです。なお、文中における将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものです。 (1) 当社グループの事業環境に関するリスク① 金利及び住宅市場の動向等の外部環境リスク 当社グループでは金融サービスを取り扱っており、また主に住宅・不動産関連の業界に属する住宅事業者及び住宅を購入等する消費者を顧客としていることから、金利、住宅の建設・流通、国内の人口等の動向や住宅・不動産に係る税制や消費税の改正等の影響を受けることがあります。住宅ローン金利の上昇、建材・資材価格の上昇、景気悪化等による消費者の住宅取得マインドの低迷、住宅着工・流通戸数の減少等が起きた場合は、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 競合企業との競争リスク 現在、住宅金融事業におけるフラット35を取り扱う金融機関は複数存在し、また住宅瑕疵保険等事業における住宅瑕疵(かし)保険を取り扱う住宅瑕疵担保責任保険法人は他に4法人存在する等、複数の競合企業が存在いたします。ただし我が国においては、住宅事業者の企業活動に必要なサービスを組み合わせて一体で提供できる会社は他になく、当社グループはこの強みを活かして差別化を推進しており、競合企業に劣らない体制を構築していると認識しております。しかしながら、今後競合企業の競争優位性が高まり、また他企業の新規参入等により競争が激化し、相対的に当社グループの競争優位性が低下した場合は、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 大規模な自然災害、感染症の長期的な流行等によるリスク 当社グループでは、地震、台風、洪水等の自然災害や火災等の事故、テロ行為や戦争、及び感染症の流行の発生を想定し、必要とされる安全対策や安否確認体制の構築等を行い、事業への影響の回避に努めております。しかしながら、想定を超える大規模な自然災害、事故、感染症の長期的な流行等の事態が発生した場合は、当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 当社グループの事業運営に関するリスク① 法的規制に関するリスク 当社グループの業務の遂行においては、関係監督省庁から許認可や指定等を受ける必要があるものが含まれます。その主な内容及び関連する法規制等については次のとおりです。 法規制等許認可番号及び有効期限所管住宅金融事業貸金業法貸金業者登録登録年月日:2005年12月15日(東京都知事登録)、2006年3月16日(都知事登録に代えて関東財務局長登録)登録番号:関東財務局長(6)第01464号現行登録期限:2024年3月17日~2027年3月16日(3年毎に更新必要)金融庁自主規制規則日本貸金業協会加入承認加入承認日:2012年11月13日会員番号:第005752号日本貸金業協会銀行法銀行代理業許可所属銀行:ソニー銀行株式会社許可年月日:2018年10月11日許可番号:関東財務局長(銀代)第343号有効期限:なし金融庁住宅瑕疵保険等事業特定住宅瑕疵担保責任の履行の確保等に関する法律(住宅瑕疵担保履行法)住宅瑕疵担保責任保険法人指定指定日:2008年10月16日指定番号:指定番号5有効期限:なし国土交通省役員の選任及び解任の認可業務規程に関する認可事業計画の認可引渡後保険の引受の認可 法規制等許認可番号及び有効期限所管住宅瑕疵保険等事業住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)登録住宅性能評価機関の登録登録日:2001年4月2日登録番号:国土交通大臣18有効期限:2021年3月31日~2026年3月30日(5年毎に更新必要)(注)2006年3月1日に指定制から登録制に移行国土交通省適合証明業務に関する協定書適合証明業務の受託機関の協定締結締結日:2007年1月1日有効期限:なし国土交通省及び財務省建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)に基づく評価の実施機関の登録登録日:2016年4月1日登録番号:029(一般社団法人住宅性能評価・表示協会への登録)有効期限:2021年4月1日~2026年3月31日(5年毎に更新必要)国土交通省登録建築物エネルギー消費性能判定機関の登録登録日:2017年3月28日登録番号:国土交通大臣22有効期限:2022年4月1日~2027年3月31日(5年毎に更新必要)国土交通省住宅アカデメイア事業建築士法建築士事務所の登録登録日:2021年10月20日登録番号:一級東京都知事登録 第64642号有効期限:2021年10月20日~2026年10月19日(5年毎に更新必要)東京都旅館業法簡易宿所の許可許可日:2023年4月14日許可番号:長野県佐久保健所指令05佐保第11-4号5号6号有効期限:なし長野県佐久保健所ホテル営業の許可許可日:2017年4月24日許可番号:愛知県豊川保健所指令29豊川保第467-1号有効期限:なし愛知県豊川保健所簡易宿所の許可許可日:2017年7月20日許可番号:長野県諏訪保健所指令29諏保第10-9号有効期限:なし長野県諏訪保健所資金決済法第三者型発行者の登録登録日:2021年10月19日登録番号:関東財務局長第00754号有効期限:なし金融庁 当社グループでは、法規制等の遵守のために、社内規程や管理体制の構築及び従業員教育を行い、コンプライアンス体制の整備に努めており、現状上記許認可等について取消事由に該当している状況にはありません。 しかしながら、当社が貸金業法等に対する重大な違反を犯した等の場合は、貸金業者の登録取消しや更新登録不可による住宅金融事業継続不能の事態に陥る可能性があり、また特定住宅瑕疵担保責任の履行の確保等に関する法律等への重大な違反を犯した場合は、住宅瑕疵担保責任保険法人の指定取消しによる住宅瑕疵保険等事業の継続不能の事態を招く可能性がある等、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 また今後、当該法規制等の改正があった場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ② システム障害に関するリスク 住宅瑕疵保険等事業及び住宅アカデメイア事業におけるサービス申込・提供に関する業務及び業務関連データ保管は、Webサイトを含め、当社グループ管理の業務システムに依存しております。また、住宅金融事業においては独立行政法人住宅金融支援機構(以下「機構」)のシステムや当社社内システムを活用して業務を遂行しております。これらのシステムや保管データに関しては、バックアップの二重化や、ファイアウォール、ウィルスチェック等、障害を回避するための対策を講じております。また、構築したアプリケーションソフトの不具合等が発生した場合でも、早急な対応が可能な体制を整えております。 しかしながら、想定を超えた災害、攻撃、あるいはアクセスの急激な増加、または構築したアプリケーションソフトの不具合等、様々な要因によって、当社グループの業務システム及び保管データに長期間にわたる障害又は問題が生じた場合は、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 個人情報管理に関するリスク 当社グループでは、事業の性格上多数の個人情報を取得しているため、個人情報の取扱いと管理には細心の注意を払っております。メール送信時の添付書類パスワード自動付加等のシステム面での漏えい防止措置に加え、社内ルール・手続きの明確化・徹底化並びに役職員に対する教育を行い、個人情報の管理に努めております。 しかしながら個人情報流出の事態が発生した場合は、損害賠償請求や信用低下により当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 知的財産権に関するリスク 当社グループは、第三者の知的財産権を侵害しない体制として、社内教育の実施や顧問弁護士による調査・チェックを実施しておりますが、当社グループが事業を推進する中で第三者の知的財産権を侵害した場合は、当該第三者から損害賠償請求や使用差止請求等の訴訟を提起される可能性があり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 紛争・係争に関するリスク 当社グループでは、コンプライアンスに関する諸規程を制定し、役職員の遵守を徹底し顧問弁護士との密な連携を図り、法令違反等発生リスクの低減に努めております。しかしながら、当社グループ及び役職員の法令違反等の有無に関わらず、ユーザーや顧客、取引先、第三者との間で予期せぬトラブルが発生し、訴訟に発展した場合は、提起された訴訟の内容及び結果又はそれに関連する訴訟費用が発生し、当社グループの企業及びサービスに対するブランドイメージ毀損等の可能性があり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 各セグメントの事業運営に関するリスク① 住宅金融事業に関するリスクA.フラット35制度変更等のリスク 当社の主力商品である「MSJフラット35」は、機構から住宅債権買取契約締結先と認定されることにより、機構が提供する固定金利型の住宅ローンであるフラット35を「MSJフラット35」として住宅資金需要者に貸付けている住宅ローンです。従って、機構における当該商品に係る制度や方針の変更等があった場合は、住宅金融事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。 B.フラット35貸付用資金の調達に関するリスク フラット35は、当社のようなフラット35取扱機関が住宅資金需要者に貸付を行った後に、機構が当該貸付債権を買い取るスキームとなっております。当社では、貸付のための一時的な資金を民間金融機関から調達して住宅資金需要者に貸付け、その後当該貸付債権を機構へ売却することにより、民間金融機関からの借入を全額返済しております。民間金融機関からの調達金利は、機構による住宅ローン債権買取時に調達利息相当分が機構から支払われるため、当社のリスクは原則として生じません。 しかしながら、当社業績の大幅な悪化による与信低下や、民間金融機関側の事情による当社との関係縮小等の事態が生じ、当該貸付用資金が予定通りに調達できなくなった等の場合は、住宅金融事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。 C.つなぎローン貸付用資金の調達に関するリスク つなぎローンとは、住宅資金需要者が住宅ローン実行前に発生する土地購入資金や着工金・上棟金等の支払いに対応するために借入れ、住宅ローン実行の際に全額返済する一時的なロ―ンのことで、当社では住宅資金需要者に「MSJプロパーつなぎローン」を貸付けております。当社は、貸付用資金を民間金融機関から調達しており、調達金利についてはTIBOR(東京オフショア市場での銀行間における為替取引金利)を基準とした利率が適用されております。「MSJプロパーつなぎローン」の融資金利は、短期プライムレート(民間金融機関が優良企業向けの短期貸出に適用する金利)と連動して設定し、当該融資金利にて当該資金調達に関わるコストを賄っております。 従って、当該貸付用資金の調達金利が急激に上昇する等の変動が発生し直ちに融資金利に全てを転嫁できない、または転嫁できてもそれにより競合企業より融資条件が劣後した等の場合は、住宅金融事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。 D.アライアンスパートナーとの取引に関するリスク 当社は、全国のローン取扱事業会社やコンサルティング会社、建材事業者、保険代理店、住宅建設事業者、宅建事業者等とアライアンスパートナーとして提携を行っております。主としてアライアンスパートナーが当社に住宅資金需要者の紹介・取次等を行い、当社が住宅資金需要者に住宅ローン等を貸付け、当社がアライアンスパートナーに代理店手数料等を支払う仕組みとしており、当社の全国に配置する住宅ローン店舗の大半は、当社の直営店舗ではなくアライアンスパートナーである運営代理店による店舗となっている等、住宅金融事業においてはアライアンスパートナーが重要な位置付けとなっております。 従って、アライアンスパートナーとの取引に何らかの支障が生じた等の場合は、住宅金融事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。 E.住宅ローン債権の流動化取引に関するリスク 当社の営業貸付金の一部は、特別目的会社を利用した流動化取引を実施しており、連結貸借対照表上ではオフバランス処理されているものが存在します。特別目的会社を利用した流動化取引は、会計処理に当たって会計・法律・金融に関する高度な専門知識を要する分野であるため、当社で新規スキームを導入する際には法律専門家等と慎重に検討のうえ、取引を開始しております。 しかしながら本取引は金額的重要性が大きいため、会計判断を誤りオンバランス処理すべき営業貸付金や短期借入金をオフバランス処理した場合は、総資本利益率等の財務指標に影響を及ぼす可能性があります。 ② 住宅瑕疵保険等事業に関するリスクA.住宅瑕疵(かし)保険に関する法令変更等のリスク 住宅瑕疵保険等事業における住宅瑕疵(かし)保険の販売は、当社子会社である株式会社ハウスジーメンが、特定住宅瑕疵担保責任の履行の確保等に関する法律等に基づき、国土交通大臣から住宅瑕疵担保責任保険法人の指定を受け、行っております。従って、上記法令の変更等により住宅瑕疵担保責任保険制度そのものが法的根拠を失い、住宅瑕疵(かし)保険の販売が困難になる等の事態が生じた場合は、住宅瑕疵保険等事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。 B.損害保険会社との再保険等に関するリスク 住宅瑕疵(かし)保険や地盤保証等は、株式会社ハウスジーメン又は一般社団法人住宅技術協議会が引き受けた責任において、損害保険会社と損害保険契約を締結し、その対価として損害保険会社に保険料の支払いを行う再保険等の仕組みによりリスクを最小化しております。損害保険会社とは良好な関係を構築・維持しておりますが、損害保険会社における方針変更等により保険料の上昇や継続取引が困難となる等の事態が生じた場合は、住宅瑕疵保険等事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。 C.想定外の保険事故発生に関するリスク 住宅瑕疵(かし)保険は、再保険により保険事故が発生した場合のリスクヘッジを行っておりますが、保険金は株式会社ハウスジーメンが一義的に保険契約者に支払うこととなっており、株式会社ハウスジーメンは、法令等に基づき支払備金及び責任準備金等の積立を行っております。しかしながら、保険事故により想定を超える一時的な支出が発生した場合は、住宅瑕疵保険等事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。 D.取次店との取引に関するリスク 株式会社ハウスジーメンは、全国の建材事業者、住宅フランチャイズ本部等、住宅事業者とのネットワークを有する企業等と取次店として提携を行っており、顧客である住宅事業者に対する営業活動の一端を取次店が担っております。従って、取次店との取引に何らかの支障が生じた等の場合は、住宅瑕疵保険等事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。 E.外部委託先に関するリスク 住宅瑕疵保険等事業における「新築住宅かし保険」や「住宅性能評価」等のサービスは、建築士資格を有する検査員による検査・審査を行うこととなっており、この検査業務に関して外部の検査会社又は検査員等に委託しております。また「地盤保証」は登録地盤会社に地盤調査・解析・地盤改良工事等の委託を行っております。従って、これら委託先となる検査会社や地盤会社との取引に何らかの支障が生じ、代替対応が遅れるような事態が発生した場合は、住宅瑕疵保険等事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 住宅アカデメイア事業に関するリスクA.損害保険会社との保険に関するリスク 「住宅設備延長修理保証」等の住宅保証サービスは、株式会社住宅アカデメイアが住宅事業者と保証制度管理契約を締結し、アドミニストレーターとして制度運営を行っております。事故発生等の保証金支払いリスクに対しては、損害保険会社と損害保険契約を締結し、その対価として損害保険会社に保険料の支払いを行う仕組みによりリスクを最小化しております。損害保険会社とは良好な関係を構築・維持しておりますが、損害保険会社における方針変更等により保険料の上昇や継続取引が困難となる等の事態が生じた場合は、住宅アカデメイア事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。 B.クラウドシステムの優位性持続に関するリスク 住宅事業クラウドシステム「助っ人クラウド」は、株式会社住宅アカデメイアが独自に開発したサービスであり、ベースとなるシステム等は既に一定の開発を終えておりますが、追加機能の開発を継続しております。当クラウドシステムは当社グループの差別化推進等を目的として住宅事業者に無償で提供しているため、直接的な営業収益・営業利益に寄与しておりませんが、住宅保証サービスの制度運営において当クラウドシステムの仕組みを活用しております。 従って、急速に技術革新が進み、株式会社住宅アカデメイアによる対応や追加機能の開発が大幅に遅延し、優位性が損なわれるような事態が発生した場合は、住宅アカデメイア事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。また、「新築住宅かし保険」等他セグメントのサービス販売においても当クラウドシステムの仕組みを一部活用しているため、他セグメントの業績にも影響を及ぼす可能性があります。
FY2023|7,272 文字
3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、次のとおりです。なお、文中における将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものです。 (1) 当社グループの事業環境に関するリスク① 金利及び住宅市場の動向等の外部環境リスク 当社グループでは金融サービスを取り扱っており、また主に住宅・不動産関連の業界に属する住宅事業者及び住宅を購入等する消費者を顧客としていることから、金利、住宅の建設・流通、国内の人口等の動向や住宅・不動産に係る税制や消費税の改正等の影響を受けることがあります。住宅ローン金利の上昇、建材・資材価格の上昇、景気悪化等による消費者の住宅取得マインドの低迷、住宅着工・流通戸数の減少等が起きた場合は、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 競合企業との競争リスク 現在、住宅金融事業におけるフラット35を取り扱う金融機関は複数存在し、また住宅瑕疵保険等事業における住宅瑕疵(かし)保険を取り扱う住宅瑕疵担保責任保険法人は他に4法人存在する等、複数の競合企業が存在いたします。ただし我が国においては、住宅事業者の企業活動に必要なサービスを組み合わせて一体で提供できる会社は他になく、当社グループはこの強みを活かして差別化を推進しており、競合企業に劣らない体制を構築していると認識しております。しかしながら、今後競合企業の競争優位性が高まり、また他企業の新規参入等により競争が激化し、相対的に当社グループの競争優位性が低下した場合は、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 大規模な自然災害、感染症の長期的な流行等によるリスク 当社グループでは、地震、台風、洪水等の自然災害や火災等の事故、テロ行為や戦争、及び感染症の流行の発生を想定し、必要とされる安全対策や安否確認体制の構築等を行い、事業への影響の回避に努めております。しかしながら、想定を超える大規模な自然災害、事故、感染症の長期的な流行等の事態が発生した場合は、当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 当社グループの事業運営に関するリスク① 法的規制に関するリスク 当社グループの業務の遂行においては、関係監督省庁から許認可や指定等を受ける必要があるものが含まれます。その主な内容及び関連する法規制等については次のとおりです。 法規制等許認可番号及び有効期限所管住宅金融事業貸金業法貸金業者登録登録年月日:2005年12月15日(東京都知事登録)、2006年3月16日(都知事登録に代えて関東財務局長登録)登録番号:関東財務局長(5)第01464号現行登録期限:2021年3月16日~2024年3月16日(3年毎に更新必要)金融庁自主規制規則日本貸金業協会加入承認加入承認日:2012年11月13日会員番号:第005752号日本貸金業協会銀行法銀行代理業許可所属銀行:ソニー銀行株式会社許可年月日:2018年10月11日許可番号:関東財務局長(銀代)第343号有効期限:なし金融庁住宅瑕疵保険等事業特定住宅瑕疵担保責任の履行の確保等に関する法律(住宅瑕疵担保履行法)住宅瑕疵担保責任保険法人指定指定日:2008年10月16日指定番号:指定番号5有効期限:なし国土交通省役員の選任及び解任の認可業務規程に関する認可事業計画の認可引渡後保険の引受の認可 法規制等許認可番号及び有効期限所管住宅瑕疵保険等事業住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)登録住宅性能評価機関の登録登録日:2001年4月2日登録番号:国土交通大臣18有効期限:2021年3月31日~2026年3月30日(5年毎に更新必要)(注)2006年3月1日に指定制から登録制に移行国土交通省適合証明業務に関する協定書適合証明業務の受託機関の協定締結締結日:2007年1月1日有効期限:なし国土交通省及び財務省建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)に基づく評価の実施機関の登録登録日:2016年4月1日登録番号:029(一般社団法人住宅性能評価・表示協会への登録)有効期限:2021年4月1日~2026年3月31日(5年毎に更新必要)国土交通省登録建築物エネルギー消費性能判定機関の登録登録日:2017年3月28日登録番号:国土交通大臣22有効期限:2022年4月1日~2027年3月31日(5年毎に更新必要)国土交通省住宅アカデメイア事業建築士法建築士事務所の登録登録日:2021年10月20日登録番号:一級東京都知事登録 第64642号有効期限:2021年10月20日~2026年10月19日(5年毎に更新必要)東京都旅館業法簡易宿所の許可許可日:2016年4月21日許可番号:長野県佐久保健所指令28佐保第11-3号有効期限:なし長野県佐久保健所ホテル営業の許可許可日:2017年4月24日許可番号:愛知県豊川保健所指令29豊川保第467-1号有効期限:なし愛知県豊川保健所簡易宿所の許可許可日:2017年7月20日許可番号:長野県諏訪保健所指令29諏保第10-9号有効期限:なし長野県諏訪保健所資金決済法第三者型発行者の登録登録日:2021年10月19日登録番号:関東財務局長第00754号有効期限:なし金融庁 当社グループでは、法規制等の遵守のために、社内規程や管理体制の構築及び従業員教育を行い、コンプライアンス体制の整備に努めており、現状上記許認可等について取消事由に該当している状況にはありません。 しかしながら、当社が貸金業法等に対する重大な違反を犯した等の場合は、貸金業者の登録取消しや更新登録不可による住宅金融事業継続不能の事態に陥る可能性があり、また特定住宅瑕疵担保責任の履行の確保等に関する法律等への重大な違反を犯した場合は、住宅瑕疵担保責任保険法人の指定取消しによる住宅瑕疵保険事業の継続不能の事態を招く可能性がある等、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 また今後、当該法規制等の改正があった場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ② システム障害に関するリスク 住宅瑕疵保険等事業及び住宅アカデメイア事業におけるサービス申込・提供に関する業務及び業務関連データ保管は、Webサイトを含め、当社グループ管理の業務システムに依存しております。また、住宅金融事業においては機構等のシステムや当社社内システムを活用して業務を遂行しております。これらのシステムや保管データに関しては、バックアップの二重化や、ファイアウォール、ウィルスチェック等、障害を回避するための対策を講じております。また、構築したアプリケーションソフトの不具合等が発生した場合でも、早急な対応が可能な体制を整えております。 しかしながら、想定を超えた災害、攻撃、あるいはアクセスの急激な増加、または構築したアプリケーションソフトの不具合等、様々な要因によって、当社グループの業務システム及び保管データに長期間にわたる障害又は問題が生じた場合は、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 個人情報管理に関するリスク 当社グループでは、事業の性格上多数の個人情報を取得しているため、個人情報の取扱いと管理には細心の注意を払っております。メール送信時の添付書類パスワード自動付加等のシステム面での漏えい防止措置に加え、社内ルール・手続きの明確化・徹底化並びに役職員に対する教育を行い、個人情報の管理に努めております。 しかしながら個人情報流出の事態が発生した場合は、損害賠償請求や信用低下により当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 知的財産権に関するリスク 当社グループは、第三者の知的財産権を侵害しない体制として、社内教育の実施や顧問弁護士による調査・チェックを実施しておりますが、当社グループが事業を推進する中で第三者の知的財産権を侵害した場合は、当該第三者から損害賠償請求や使用差止請求等の訴訟を提起される可能性があり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 紛争・係争に関するリスク 当社グループでは、コンプライアンスに関する諸規程を制定し、役職員の遵守を徹底し顧問弁護士との密な連携を図り、法令違反等発生リスクの低減に努めております。しかしながら、当社グループ及び役職員の法令違反等の有無に関わらず、ユーザーや顧客、取引先、第三者との間で予期せぬトラブルが発生し、訴訟に発展した場合は、提起された訴訟の内容及び結果又はそれに関連する訴訟費用が発生し、当社グループの企業及びサービスに対するブランドイメージ毀損等の可能性があり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 各セグメントの事業運営に関するリスク① 住宅金融事業に関するリスクA.フラット35制度変更等のリスク 当社の主力商品である「MSJフラット35」は、独立行政法人住宅金融支援機構(以下「機構」)から住宅債権買取契約締結先と認定されることにより、機構が提供する固定金利型の住宅ローンであるフラット35を「MSJフラット35」として住宅資金需要者に貸付けている住宅ローンです。従って、機構における当該商品に係る制度や方針の変更等があった場合は、住宅金融事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。 B.フラット35貸付用資金の調達に関するリスク フラット35は、当社のようなフラット35取扱機関が住宅資金需要者に貸付を行った後に、機構が当該貸付債権を買い取るスキームとなっております。当社では、貸付のための一時的な資金を民間金融機関から調達して住宅資金需要者に貸付け、その後当該貸付債権を機構へ売却することにより、民間金融機関からの借入を全額返済しております。民間金融機関からの調達金利は、機構による住宅ローン債権買取時に調達利息相当分が機構から支払われるため、当社のリスクは原則として生じません。 しかしながら、当社業績の大幅な悪化による与信低下や、民間金融機関側の事情による当社との関係縮小等の事態が生じ、当該貸付用資金が予定通りに調達できなくなった等の場合は、住宅金融事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。 C.つなぎローン貸付用資金の調達に関するリスク つなぎローンとは、住宅資金需要者が住宅ローン実行前に発生する土地購入資金や着工金・上棟金等の支払いに対応するために借入れ、住宅ローン実行の際に全額返済する一時的なロ―ンのことで、当社では住宅資金需要者に「MSJプロパーつなぎローン」を貸付けております。当社は、貸付用資金を民間金融機関から調達しており、調達金利についてはTIBOR(東京オフショア市場での銀行間における為替取引金利)を基準とした利率が適用されております。「MSJプロパーつなぎローン」の融資金利は、短期プライムレート(民間金融機関が優良企業向けの短期貸出に適用する金利)と連動して設定し、当該融資金利にて当該資金調達に関わるコストを賄っております。 従って、当該貸付用資金の調達金利が急激に上昇する等の変動が発生し直ちに融資金利に全てを転嫁できない、または転嫁できてもそれにより競合企業より融資条件が劣後した等の場合は、住宅金融事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。 D.アライアンスパートナーとの取引に関するリスク 当社は、全国のローン取扱事業会社やコンサルティング会社、建材事業者、保険代理店、住宅建設事業者、宅建事業者等とアライアンスパートナーとして提携を行っております。主としてアライアンスパートナーが当社に住宅資金需要者の紹介・取次等を行い、当社が住宅資金需要者に住宅ローン等を貸付け、当社がアライアンスパートナーに代理店手数料等を支払う仕組みとしており、当社の全国に配置する住宅ローン店舗の大半は、当社の直営店舗ではなくアライアンスパートナーである運営代理店による店舗となっている等、住宅金融事業においてはアライアンスパートナーが重要な位置付けとなっております。 従って、アライアンスパートナーとの取引に何らかの支障が生じた等の場合は、住宅金融事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。 E.住宅ローン債権の流動化取引に関するリスク 当社の営業貸付金の一部は、特別目的会社を利用した流動化取引を実施しており、連結貸借対照表上ではオフバランス処理されているものが存在します。特別目的会社を利用した流動化取引は、会計処理に当たって会計・法律・金融に関する高度な専門知識を要する分野であるため、当社で新規スキームを導入する際には法律専門家等と慎重に検討のうえ、取引を開始しております。 しかしながら本取引は金額的重要性が大きいため、会計判断を誤りオンバランス処理すべき営業貸付金や短期借入金をオフバランス処理した場合は、総資本利益率等の財務指標に影響を及ぼす可能性があります。 ② 住宅瑕疵保険等事業に関するリスクA.住宅瑕疵(かし)保険に関する法令変更等のリスク 住宅瑕疵保険等事業における住宅瑕疵(かし)保険の販売は、当社子会社である株式会社ハウスジーメンが、特定住宅瑕疵担保責任の履行の確保等に関する法律等に基づき、国土交通大臣から住宅瑕疵担保責任保険法人の指定を受け、行っております。従って、上記法令の変更等により住宅瑕疵担保責任保険制度そのものが法的根拠を失い、住宅瑕疵(かし)保険の販売が困難になる等の事態が生じた場合は、住宅瑕疵保険等事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。 B.損害保険会社との再保険等に関するリスク 住宅瑕疵(かし)保険や地盤保証等は、株式会社ハウスジーメン又は一般社団法人住宅技術協議会が引き受けた責任において、損害保険会社と損害保険契約を締結し、その対価として損害保険会社に保険料の支払いを行う再保険等の仕組みによりリスクを最小化しております。損害保険会社とは良好な関係を構築・維持しておりますが、損害保険会社における方針変更等により保険料の上昇や継続取引が困難となる等の事態が生じた場合は、住宅瑕疵保険等事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。 C.想定外の保険事故発生に関するリスク 住宅瑕疵(かし)保険は、再保険により保険事故が発生した場合のリスクヘッジを行っておりますが、保険金は株式会社ハウスジーメンが一義的に保険契約者に支払うこととなっており、株式会社ハウスジーメンは、法令等に基づき支払備金及び責任準備金等の積立を行っております。しかしながら、保険事故により想定を超える一時的な支出が発生した場合は、住宅瑕疵保険等事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。 D.取次店との取引に関するリスク 株式会社ハウスジーメンは、全国の建材事業者、住宅フランチャイズ本部等、住宅事業者とのネットワークを有する企業等と取次店として提携を行っており、顧客である住宅事業者に対する営業活動の一端を取次店が担っております。従って、取次店との取引に何らかの支障が生じた等の場合は、住宅瑕疵保険等事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。 E.外部委託先に関するリスク 住宅瑕疵保険等事業における「新築住宅かし保険」や「住宅性能評価」等のサービスは、建築士資格を有する検査員による検査・審査を行うこととなっており、この検査業務に関して外部の検査会社又は検査員等に委託しております。また「地盤保証」は登録地盤会社に地盤調査・解析・地盤改良工事等の委託を行っております。従って、これら委託先となる検査会社や地盤会社との取引に何らかの支障が生じ、代替対応が遅れるような事態が発生した場合は、住宅瑕疵保険等事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 住宅アカデメイア事業に関するリスクA.損害保険会社との保険に関するリスク 「住宅設備延長修理保証」等の住宅保証サービスは、株式会社住宅アカデメイアが住宅事業者と保証制度管理契約を締結し、アドミニストレーターとして制度運営を行っております。事故発生等の保証金支払いリスクに対しては、損害保険会社と損害保険契約を締結し、その対価として損害保険会社に保険料の支払いを行う仕組みによりリスクを最小化しております。損害保険会社とは良好な関係を構築・維持しておりますが、損害保険会社における方針変更等により保険料の上昇や継続取引が困難となる等の事態が生じた場合は、住宅アカデメイア事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。 B.クラウドシステムの優位性持続に関するリスク 住宅事業クラウドシステム「助っ人クラウド」は、株式会社住宅アカデメイアが独自に開発したサービスであり、ベースとなるシステム等は既に一定の開発を終えておりますが、追加機能の開発を継続しております。当クラウドシステムは当社グループの差別化推進等を目的として住宅事業者に無償で提供しているため、直接的な営業収益・営業利益に寄与しておりませんが、住宅保証サービスの制度運営において当クラウドシステムの仕組みを活用しております。 従って、急速に技術革新が進み、株式会社住宅アカデメイアによる対応や追加機能の開発が大幅に遅延し、優位性が損なわれるような事態が発生した場合は、住宅アカデメイア事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。また、「新築住宅かし保険」等他セグメントのサービス販売においても当クラウドシステムの仕組みを一部活用しているため、他セグメントの業績にも影響を及ぼす可能性があります。
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2【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、次のとおりです。なお、文中における将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものです。 (1) 当社グループの事業環境に関するリスク① 金利及び住宅市場の動向等の外部環境リスク 当社グループでは金融サービスを取り扱っており、また主に住宅・不動産関連の業界に属する住宅事業者及び住宅を購入等する消費者を顧客としていることから、金利、住宅の建設・流通、国内の人口等の動向や住宅・不動産に係る税制や消費税の改正等の影響を受けることがあります。住宅ローン金利の上昇、建材・資材価格の上昇、景気悪化等による消費者の住宅取得マインドの低迷、住宅着工・流通戸数の減少等が起きた場合は、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 競合企業との競争リスク 現在、住宅金融事業におけるフラット35を取り扱う金融機関は複数存在し、また住宅瑕疵保険等事業における住宅瑕疵(かし)保険を取り扱う住宅瑕疵担保責任保険法人は他に4法人存在する等、複数の競合企業が存在いたします。ただし我が国においては、住宅事業者の企業活動に必要なサービスを組み合わせて一体で提供できる会社は他になく、当社グループはこの強みを活かして差別化を推進しており、競合企業に劣らない体制を構築していると認識しております。しかしながら、今後競合企業の競争優位性が高まり、また他企業の新規参入等により競争が激化し、相対的に当社グループの競争優位性が低下した場合は、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 大規模な自然災害、感染症の長期的な流行等によるリスク 当社グループでは、地震、台風、洪水等の自然災害や火災等の事故、テロ行為や戦争、及び感染症の流行の発生を想定し、必要とされる安全対策や安否確認体制の構築等を行い、事業への影響の回避に努めております。しかしながら、想定を超える大規模な自然災害、事故、感染症の長期的な流行等の事態が発生した場合は、当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 当社グループの事業運営に関するリスク① 法的規制に関するリスク 当社グループの業務の遂行においては、関係監督省庁から許認可や指定等を受ける必要があるものが含まれます。その主な内容及び関連する法規制等については次のとおりです。 法規制等許認可番号及び有効期限所管住宅金融事業貸金業法貸金業者登録登録年月日:2005年12月15日(東京都知事登録)、2006年3月16日(都知事登録に代えて関東財務局長登録)登録番号:関東財務局長(5)第01464号現行登録期限:2021年3月16日~2024年3月16日(3年毎に更新必要)金融庁自主規制規則日本貸金業協会加入承認加入承認日:2012年11月13日会員番号:第005752号日本貸金業協会銀行法銀行代理業許可所属銀行:ソニー銀行株式会社許可年月日:2018年10月11日許可番号:関東財務局長(銀代)第343号有効期限:なし金融庁住宅瑕疵保険等事業特定住宅瑕疵担保責任の履行の確保等に関する法律(住宅瑕疵担保履行法)住宅瑕疵担保責任保険法人指定指定日:2008年10月16日指定番号:指定番号5有効期限:なし国土交通省役員の選任及び解任の認可業務規程に関する認可事業計画の認可引渡後保険の引受の認可 法規制等許認可番号及び有効期限所管住宅瑕疵保険等事業住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)登録住宅性能評価機関の登録登録日:2001年4月2日登録番号:国土交通大臣18有効期限:2021年3月31日~2026年3月30日(5年毎に更新必要)(注)2006年3月1日に指定制から登録制に移行国土交通省適合証明業務に関する協定書適合証明業務の受託機関の協定締結締結日:2007年1月1日有効期限:なし国土交通省及び財務省建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)に基づく評価の実施機関の登録登録日:2016年4月1日登録番号:029(一般社団法人住宅性能評価・表示協会への登録)有効期限:2021年4月1日~2026年3月31日(5年毎に更新必要)国土交通省登録建築物エネルギー消費性能判定機関の登録登録日:2017年3月28日登録番号:国土交通大臣22有効期限:2022年4月1日~2027年3月31日(5年毎に更新必要)国土交通省住宅アカデメイア事業建築士法建築士事務所の登録登録日:2021年10月20日登録番号:一級東京都知事登録 第64642号有効期限:2021年10月20日~2026年10月19日(5年毎に更新必要)東京都旅館業法簡易宿所の許可許可日:2016年4月21日許可番号:長野県佐久保健所指令28佐保第11-3号有効期限:なし長野県佐久保健所ホテル営業の許可許可日:2017年4月24日許可番号:愛知県豊川保健所指令29豊川保第467-1号有効期限:なし愛知県豊川保健所簡易宿所の許可許可日:2017年7月20日許可番号:長野県諏訪保健所指令29諏保第10-9号有効期限:なし長野県諏訪保健所資金決済法第三者型発行者の登録登録日:2021年10月19日登録番号:関東財務局長第00754号有効期限:なし金融庁 当社グループでは、法規制等の遵守のために、社内規程や管理体制の構築及び従業員教育を行い、コンプライアンス体制の整備に努めており、現状上記許認可等について取消事由に該当している状況にはありません。 しかしながら、当社が貸金業法等に対する重大な違反を犯した等の場合は、貸金業者の登録取消しや更新登録不可による住宅金融事業継続不能の事態に陥る可能性があり、また特定住宅瑕疵担保責任の履行の確保等に関する法律等への重大な違反を犯した場合は、住宅瑕疵担保責任保険法人の指定取消しによる住宅瑕疵保険事業の継続不能の事態を招く可能性がある等、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 また今後、当該法規制等の改正があった場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ② システム障害に関するリスク 住宅瑕疵保険等事業及び住宅アカデメイア事業におけるサービス申込・提供に関する業務及び業務関連データ保管は、Webサイトを含め、当社グループ管理の業務システムに依存しております。また、住宅金融事業においては機構等のシステムや当社社内システムを活用して業務を遂行しております。これらのシステムや保管データに関しては、バックアップの二重化や、ファイアウォール、ウィルスチェック等、障害を回避するための対策を講じております。また、構築したアプリケーションソフトの不具合等が発生した場合でも、早急な対応が可能な体制を整えております。 しかしながら、想定を超えた災害、攻撃、あるいはアクセスの急激な増加、または構築したアプリケーションソフトの不具合等、様々な要因によって、当社グループの業務システム及び保管データに長期間にわたる障害又は問題が生じた場合は、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 個人情報管理に関するリスク 当社グループでは、事業の性格上多数の個人情報を取得しているため、個人情報の取扱いと管理には細心の注意を払っております。メール送信時の添付書類パスワード自動付加等のシステム面での漏えい防止措置に加え、社内ルール・手続きの明確化・徹底化並びに役職員に対する教育を行い、個人情報の管理に努めております。 しかしながら個人情報流出の事態が発生した場合は、損害賠償請求や信用低下により当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 知的財産権に関するリスク 当社グループは、第三者の知的財産権を侵害しない体制として、社内教育の実施や顧問弁護士による調査・チェックを実施しておりますが、当社グループが事業を推進する中で第三者の知的財産権を侵害した場合は、当該第三者から損害賠償請求や使用差止請求等の訴訟を提起される可能性があり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 紛争・係争に関するリスク 当社グループでは、コンプライアンスに関する諸規程を制定し、役職員の遵守を徹底し顧問弁護士との密な連携を図り、法令違反等発生リスクの低減に努めております。しかしながら、当社グループ及び役職員の法令違反等の有無に関わらず、ユーザーや顧客、取引先、第三者との間で予期せぬトラブルが発生し、訴訟に発展した場合は、提起された訴訟の内容及び結果又はそれに関連する訴訟費用が発生し、当社グループの企業及びサービスに対するブランドイメージ毀損等の可能性があり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 各セグメントの事業運営に関するリスク① 住宅金融事業に関するリスクA.フラット35制度変更等のリスク 当社の主力商品である「MSJフラット35」は、独立行政法人住宅金融支援機構(以下「機構」)から住宅債権買取契約締結先と認定されることにより、機構が提供する固定金利型の住宅ローンであるフラット35を「MSJフラット35」として住宅資金需要者に貸付けている住宅ローンです。従って、機構における当該商品に係る制度や方針の変更等があった場合は、住宅金融事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。 B.フラット35貸付用資金の調達に関するリスク フラット35は、当社のようなフラット35取扱機関が住宅資金需要者に貸付を行った後に、機構が当該貸付債権を買い取るスキームとなっております。当社では、貸付のための一時的な資金を民間金融機関から調達して住宅資金需要者に貸付け、その後当該貸付債権を機構へ売却することにより、民間金融機関からの借入を全額返済しております。民間金融機関からの調達金利は、機構による住宅ローン債権買取時に調達利息相当分が機構から支払われるため、当社のリスクは原則として生じません。 しかしながら、当社業績の大幅な悪化による与信低下や、民間金融機関側の事情による当社との関係縮小等の事態が生じ、当該貸付用資金が予定通りに調達できなくなった等の場合は、住宅金融事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。 C.つなぎローン貸付用資金の調達に関するリスク つなぎローンとは、住宅資金需要者が住宅ローン実行前に発生する土地購入資金や着工金・上棟金等の支払いに対応するために借入れ、住宅ローン実行の際に全額返済する一時的なロ―ンのことで、当社では住宅資金需要者に「MSJプロパーつなぎローン」を貸付けております。当社は、貸付用資金を民間金融機関から調達しており、調達金利についてはTIBOR(東京オフショア市場での銀行間における為替取引金利)を基準とした利率が適用されております。「MSJプロパーつなぎローン」の融資金利は、短期プライムレート(民間金融機関が優良企業向けの短期貸出に適用する金利)と連動して設定し、当該融資金利にて当該資金調達に関わるコストを賄っております。 従って、当該貸付用資金の調達金利が急激に上昇する等の変動が発生し直ちに融資金利に全てを転嫁できない、または転嫁できてもそれにより競合企業より融資条件が劣後した等の場合は、住宅金融事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。 D.アライアンスパートナーとの取引に関するリスク 当社は、全国のローン取扱事業会社やコンサルティング会社、建材事業者、保険代理店、住宅建設事業者、宅建事業者等とアライアンスパートナーとして提携を行っております。主としてアライアンスパートナーが当社に住宅資金需要者の紹介・取次等を行い、当社が住宅資金需要者に住宅ローン等を貸付け、当社がアライアンスパートナーに代理店手数料等を支払う仕組みとしており、当社の全国に配置する住宅ローン店舗の大半は、当社の直営店舗ではなくアライアンスパートナーである運営代理店による店舗となっている等、住宅金融事業においてはアライアンスパートナーが重要な位置付けとなっております。 従って、アライアンスパートナーとの取引に何らかの支障が生じた等の場合は、住宅金融事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。 E.住宅ローン債権の流動化取引に関するリスク 当社の営業貸付金の一部は、特別目的会社を利用した流動化取引を実施しており、連結貸借対照表上ではオフバランス処理されているものが存在します。特別目的会社を利用した流動化取引は、会計処理に当たって会計・法律・金融に関する高度な専門知識を要する分野であるため、当社で新規スキームを導入する際には法律専門家等と慎重に検討のうえ、取引を開始しております。 しかしながら本取引は金額的重要性が大きいため、会計判断を誤りオンバランス処理すべき営業貸付金や短期借入金をオフバランス処理した場合は、総資本利益率等の財務指標に影響を及ぼす可能性があります。 ② 住宅瑕疵保険等事業に関するリスクA.住宅瑕疵(かし)保険に関する法令変更等のリスク 住宅瑕疵保険等事業における住宅瑕疵(かし)保険の販売は、当社子会社である株式会社ハウスジーメンが、特定住宅瑕疵担保責任の履行の確保等に関する法律等に基づき、国土交通大臣から住宅瑕疵担保責任保険法人の指定を受け、行っております。従って、上記法令の変更等により住宅瑕疵担保責任保険制度そのものが法的根拠を失い、住宅瑕疵(かし)保険の販売が困難になる等の事態が生じた場合は、住宅瑕疵保険等事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。 B.損害保険会社との再保険等に関するリスク 住宅瑕疵(かし)保険や地盤保証等は、株式会社ハウスジーメン又は一般社団法人住宅技術協議会が引き受けた責任において、損害保険会社と損害保険契約を締結し、その対価として損害保険会社に保険料の支払いを行う再保険等の仕組みによりリスクを最小化しております。損害保険会社とは良好な関係を構築・維持しておりますが、損害保険会社における方針変更等により保険料の上昇や継続取引が困難となる等の事態が生じた場合は、住宅瑕疵保険等事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。 C.想定外の保険事故発生に関するリスク 住宅瑕疵(かし)保険は、再保険により保険事故が発生した場合のリスクヘッジを行っておりますが、保険金は株式会社ハウスジーメンが一義的に保険契約者に支払うこととなっており、株式会社ハウスジーメンは、法令等に基づき支払備金及び責任準備金等の積立を行っております。しかしながら、保険事故により想定を超える一時的な支出が発生した場合は、住宅瑕疵保険等事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。 D.取次店との取引に関するリスク 株式会社ハウスジーメンは、全国の建材事業者、住宅フランチャイズ本部等、住宅事業者とのネットワークを有する企業等と取次店として提携を行っており、顧客である住宅事業者に対する営業活動の一端を取次店が担っております。従って、取次店との取引に何らかの支障が生じた等の場合は、住宅瑕疵保険等事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。 E.外部委託先に関するリスク 住宅瑕疵保険等事業における「新築住宅かし保険」や「住宅性能評価」等のサービスは、建築士資格を有する検査員による検査・審査を行うこととなっており、この検査業務に関して外部の検査会社又は検査員等に委託しております。また「地盤保証」は登録地盤会社に地盤調査・解析・地盤改良工事等の委託を行っております。従って、これら委託先となる検査会社や地盤会社との取引に何らかの支障が生じ、代替対応が遅れるような事態が発生した場合は、住宅瑕疵保険等事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 住宅アカデメイア事業に関するリスクA.損害保険会社との保険に関するリスク 「住宅設備延長修理保証」等の住宅保証サービスは、株式会社住宅アカデメイアが住宅事業者と保証制度管理契約を締結し、アドミニストレーターとして制度運営を行っております。事故発生等の保証金支払いリスクに対しては、損害保険会社と損害保険契約を締結し、その対価として損害保険会社に保険料の支払いを行う仕組みによりリスクを最小化しております。損害保険会社とは良好な関係を構築・維持しておりますが、損害保険会社における方針変更等により保険料の上昇や継続取引が困難となる等の事態が生じた場合は、住宅アカデメイア事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。 B.クラウドシステムの優位性持続に関するリスク 住宅事業クラウドシステム「助っ人クラウド」は、株式会社住宅アカデメイアが独自に開発したサービスであり、ベースとなるシステム等は既に一定の開発を終えておりますが、追加機能の開発を継続しております。当クラウドシステムは当社グループの差別化推進等を目的として住宅事業者に無償で提供しているため、直接的な営業収益・営業利益に寄与しておりませんが、住宅保証サービスの制度運営において当クラウドシステムの仕組みを活用しております。 従って、急速に技術革新が進み、株式会社住宅アカデメイアによる対応や追加機能の開発が大幅に遅延し、優位性が損なわれるような事態が発生した場合は、住宅アカデメイア事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。また、「新築住宅かし保険」等他セグメントのサービス販売においても当クラウドシステムの仕組みを一部活用しているため、他セグメントの業績にも影響を及ぼす可能性があります。
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2【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、次のとおりです。なお、文中における将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものです。 (1) 当社グループの事業環境に関するリスク① 金利及び住宅市場の動向等の外部環境リスク 当社グループでは金融サービスを取り扱っており、また主に住宅・不動産関連の業界に属する住宅事業者及び住宅を購入等する消費者を顧客としていることから、金利、住宅の建設・流通、国内の人口等の動向や住宅・不動産に係る税制や消費税の改正等の影響を受けることがあります。住宅ローン金利の上昇、建材・資材価格の上昇、景気悪化等による消費者の住宅取得マインドの低迷、住宅着工・流通戸数の減少等が起きた場合は、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 競合企業との競争リスク 現在、住宅金融事業におけるフラット35を取り扱う金融機関は複数存在し、また住宅瑕疵保険等事業における住宅瑕疵(かし)保険を取り扱う住宅瑕疵担保責任保険法人は他に4法人存在する等、複数の競合企業が存在いたします。ただし我が国においては、住宅事業者の企業活動に必要なサービスを組み合わせて一体で提供できる会社は他になく、この強みを活かして差別化を推進しており、競合企業に劣らない体制を構築していると認識しております。しかしながら、今後競合企業の競争優位性が高まり、また他企業の新規参入等により競争が激化し、相対的に当社グループの競争優位性が低下した場合は、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 大規模な自然災害、感染症の長期的な流行等によるリスク 当社グループでは、地震、台風、洪水等の自然災害や火災等の事故、テロ行為や戦争、及び感染症の流行の発生を想定し、必要とされる安全対策や安否確認体制の構築等を行い、事業への影響の回避に努めております。しかしながら、想定を超える大規模な自然災害、事故、感染症の長期的な流行等の事態が発生した場合は、当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 当社グループの事業運営に関するリスク① 法的規制に関するリスク 当社グループの業務の遂行においては、関係監督省庁から許認可や指定等を受ける必要があるものが含まれます。その主な内容及び関連する法規制等については次のとおりです。 法規制等許認可番号及び有効期限所管住宅金融事業貸金業法貸金業者登録登録年月日:2005年12月15日(東京都知事登録)、2006年3月16日(都知事登録に代えて関東財務局長登録)登録番号:関東財務局長(5)第01464号現行登録期限:2021年3月16日~2024年3月16日(3年毎に更新必要)金融庁自主規制規則日本貸金業協会加入承認加入承認日:2012年11月13日会員番号:第005752号日本貸金業協会銀行法銀行代理業許可所属銀行:ソニー銀行株式会社許可年月日:2018年10月11日許可番号:関東財務局長(銀代)第343号有効期限:なし金融庁住宅瑕疵保険等事業特定住宅瑕疵担保責任の履行の確保等に関する法律(住宅瑕疵担保履行法)住宅瑕疵担保責任保険法人指定指定日:2008年10月16日指定番号:指定番号5有効期限:なし国土交通省役員の選任及び解任の認可業務規程に関する認可事業計画の認可引渡後保険の引受の認可 法規制等許認可番号及び有効期限所管住宅瑕疵保険等事業住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)登録住宅性能評価機関の登録登録日:2001年4月2日登録番号:国土交通大臣18有効期限:2021年3月31日~2026年3月30日(5年毎に更新必要)(注)2006年3月1日に指定制から登録制に移行国土交通省適合証明業務に関する協定書適合証明業務の受託機関の協定締結締結日:2007年1月1日有効期限:なし国土交通省及び財務省建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)に基づく評価の実施機関の登録登録日:2016年4月1日登録番号:029(一般社団法人住宅性能評価・表示協会への登録)有効期限:2021年4月1日~2026年3月31日(5年毎に更新必要)国土交通省登録建築物エネルギー消費性能判定機関の登録登録日:2017年3月28日登録番号:国土交通大臣22有効期限:2017年4月1日~2022年3月31日(5年毎に更新必要)国土交通省住宅アカデメイア事業建築士法建築士事務所の登録登録日:2017年10月24日登録番号:一級愛知県知事登録(い-29)第13425号有効期限:2017年10月24日~2022愛知県旅館業法簡易宿所の許可許可日:2016年4月21日許可番号:長野県佐久保健所指令28佐保第11-3号有効期限:なし長野県佐久保健所ホテル営業の許可許可日:2017年4月24日許可番号:愛知県豊川保健所指令29豊川保第467-1号有効期限:なし愛知県豊川保健所簡易宿所の許可許可日:2017年7月20日許可番号:長野県諏訪保健所指令29諏保第10-9号有効期限:なし長野県諏訪保健所 当社グループでは、法規制等の遵守のために、社内規程や管理体制の構築及び従業員教育を行い、コンプライアンス体制の整備に努めており、現状上記許認可等について取消事由に該当している状況にはありません。 しかしながら、当社が貸金業法等に対する重大な違反を犯した等の場合は、貸金業者の登録取消しや更新登録不可による住宅金融事業継続不能の事態に陥る可能性があり、また特定住宅瑕疵担保責任の履行の確保等に関する法律等への重大な違反を犯した場合は、住宅瑕疵担保責任保険法人の指定取消しによる住宅瑕疵保険事業の継続不能の事態を招く可能性がある等、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 また今後、当該法規制等の改正があった場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ② システム障害に関するリスク 住宅瑕疵保険等事業及び住宅アカデメイア事業におけるサービス申込・提供に関する業務及び業務関連データ保管は、Webサイトを含め、当社グループ管理の業務システムに依存しております。また、住宅金融事業においては機構等のシステムや当社社内システムを活用して業務を遂行しております。これらのシステムや保管データに関しては、バックアップの二重化や、ファイアウォール、ウィルスチェック等、障害を回避するための対策を講じております。また、構築したアプリケーションソフトの不具合等が発生した場合でも、早急な対応が可能な体制を整えております。 しかしながら、想定を超えた災害、攻撃、あるいはアクセスの急激な増加、または構築したアプリケーションソフトの不具合等、様々な要因によって、当社グループの業務システム及び保管データに長期間にわたる障害又は問題が生じた場合は、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 個人情報管理に関するリスク 当社グループでは、事業の性格上多数の個人情報を取得しているため、個人情報の取扱いと管理には細心の注意を払っております。メール送信時の添付書類パスワード自動付加等のシステム面での漏えい防止措置に加え、社内ルール・手続きの明確化・徹底化並びに役職員に対する教育を行い、個人情報の管理に努めております。 しかしながら個人情報流出の事態が発生した場合は、損害賠償請求や信用低下により当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。④ 知的財産権に関するリスク 当社グループは、第三者の知的財産権を侵害しない体制として、社内教育の実施や顧問弁護士による調査・チェックを実施しておりますが、当社グループが事業を推進する中で第三者の知的財産権を侵害した場合は、当該第三者から損害賠償請求や使用差止請求等の訴訟を提起される可能性があり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 紛争・係争に関するリスク 当社グループでは、コンプライアンスに関する諸規程を制定し、役職員の遵守を徹底し顧問弁護士との密な連携を図り、法令違反等発生リスクの低減に努めております。しかしながら、当社グループ及び役職員の法令違反等の有無に関わらず、ユーザーや顧客、取引先、第三者との間で予期せぬトラブルが発生し、訴訟に発展した場合は、提起された訴訟の内容及び結果又はそれに関連する訴訟費用が発生し、当社グループの企業及びサービスに対するブランドイメージ毀損等の可能性があり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 各セグメントの事業運営に関するリスク① 住宅金融事業に関するリスクA.フラット35制度変更等のリスク 当社の主力商品である「MSJフラット35」は、独立行政法人住宅金融支援機構(以下「機構」)から住宅債権買取契約締結先と認定されることにより、機構が提供する固定金利型の住宅ローンであるフラット35を「MSJフラット35」として住宅資金需要者に貸付けている住宅ローンです。従って、機構における当該商品に係る制度や方針の変更等があった場合は、住宅金融事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。 B.フラット35貸付用資金の調達に関するリスク フラット35は、当社のようなフラット35取扱機関が住宅資金需要者に貸付を行った後に、機構が当該貸付債権を買い取るスキームとなっております。当社では、貸付のための一時的な資金を民間金融機関から調達して住宅資金需要者に貸付け、その後当該貸付債権を機構へ売却することにより、民間金融機関からの借入を全額返済しております。民間金融機関からの調達金利は、機構による住宅ローン債権買取時に調達利息相当分が機構から支払われるため、当社のリスクは原則として生じません。 しかしながら、当社業績の大幅な悪化による与信低下や、民間金融機関側の事情による当社との関係縮小等の事態が生じ、当該貸付用資金が予定通りに調達できなくなった等の場合は、住宅金融事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。 C.つなぎローン貸付用資金の調達に関するリスク つなぎローンとは、住宅資金需要者が住宅ローン実行前に発生する土地購入資金や着工金・上棟金等の支払いに対応するために借入れ、住宅ローン実行の際に全額返済する一時的なロ―ンのことで、当社では住宅資金需要者に「MSJプロパーつなぎローン」を貸付けております。当社は、貸付用資金を民間金融機関から調達しており、調達金利についてはTIBOR(東京オフショア市場での銀行間における為替取引金利)を基準とした利率が適用されております。「MSJプロパーつなぎローン」の融資金利は、短期プライムレート(民間金融機関が優良企業向けの短期貸出に適用する金利)と連動して設定し、当該融資金利にて当該資金調達に関わるコストを賄っております。 従って、当該貸付用資金の調達金利が急激に上昇する等の変動が発生し直ちに融資金利に全てを転嫁できない、または転嫁できてもそれにより競合企業より融資条件が劣後した等の場合は、住宅金融事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。 D.アライアンスパートナーとの取引に関するリスク 当社は、全国のローン取扱事業会社やコンサルティング会社、建材事業者、保険代理店、住宅建設事業者、宅建事業者等とアライアンスパートナーとして提携を行っております。主としてアライアンスパートナーが当社に住宅資金需要者の紹介・取次等を行い、当社が住宅資金需要者に住宅ローン等を貸付け、当社がアライアンスパートナーに代理店手数料等を支払う仕組みとしており、当社の全国に配置する住宅ローン店舗の大半は、当社の直営店舗ではなくアライアンスパートナーである運営代理店による店舗となっている等、住宅金融事業においてはアライアンスパートナーが重要な位置付けとなっております。 従って、アライアンスパートナーとの取引に何らかの支障が生じた等の場合は、住宅金融事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。 E.住宅ローン債権の流動化取引に関するリスク 当社の営業貸付金の一部は、特別目的会社を利用した流動化取引を実施しており、連結貸借対照表上ではオフバランス処理されているものが存在します。特別目的会社を利用した流動化取引は、会計処理に当たって会計・法律・金融に関する高度な専門知識を要する分野であるため、当社で新規スキームを導入する際には法律専門家等と慎重に検討のうえ、取引を開始しております。 しかしながら本取引は金額的重要性が大きいため、会計判断を誤りオンバランス処理すべき営業貸付金や短期借入金をオフバランス処理した場合は、総資本利益率等の財務指標に影響を及ぼす可能性があります。 ② 住宅瑕疵保険等事業に関するリスクA.住宅瑕疵(かし)保険に関する法令変更等のリスク 住宅瑕疵保険等事業における住宅瑕疵(かし)保険の販売は、当社子会社である株式会社ハウスジーメンが、特定住宅瑕疵担保責任の履行の確保等に関する法律等に基づき、国土交通大臣から住宅瑕疵担保責任保険法人の指定を受け、行っております。従って、上記法令の変更等により住宅瑕疵担保責任保険制度そのものが法的根拠を失い、住宅瑕疵(かし)保険の販売が困難になる等の事態が生じた場合は、住宅瑕疵保険等事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。 B.損害保険会社との再保険等に関するリスク 住宅瑕疵(かし)保険や地盤保証等は、株式会社ハウスジーメン又は一般社団法人住宅技術協議会が引き受けた責任において、損害保険会社と損害保険契約を締結し、その対価として損害保険会社に保険料の支払いを行う再保険等の仕組みによりリスクを最小化しております。損害保険会社とは良好な関係を構築・維持しておりますが、損害保険会社における方針変更等により保険料の上昇や継続取引が困難となる等の事態が生じた場合は、住宅瑕疵保険等事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。 C.想定外の保険事故発生に関するリスク 住宅瑕疵(かし)保険は、再保険により保険事故が発生した場合のリスクヘッジを行っておりますが、保険金は株式会社ハウスジーメンが一義的に保険契約者に支払うこととなっており、株式会社ハウスジーメンは、法令等に基づき支払備金及び責任準備金等の積み立てを行っております。しかしながら、保険事故により想定を超える一時的な支出が発生した場合は、住宅瑕疵保険等事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。 D.取次店との取引に関するリスク 株式会社ハウスジーメンは、全国の建材事業者、住宅フランチャイズ本部等、住宅事業者とのネットワークを有する企業等と取次店として提携を行っており、顧客である住宅事業者に対する営業活動の一端を取次店が担っております。従って、取次店との取引に何らかの支障が生じた等の場合は、住宅瑕疵保険等事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。 E.外部委託先に関するリスク 住宅瑕疵保険等事業における「新築住宅かし保険」や「住宅性能評価」等のサービスは、建築士資格を有する検査員による検査・審査を行うこととなっており、この検査業務に関して外部の検査会社又は検査員等に委託しております。また「地盤保証」は登録地盤会社に地盤調査・解析・地盤改良工事等の委託を行っております。従って、これら委託先となる検査会社や地盤会社との取引に何らかの支障が生じ、代替対応が遅れるような事態が発生した場合は、住宅瑕疵保険等事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 住宅アカデメイア事業に関するリスクA.損害保険会社との保険に関するリスク 「住宅設備延長修理保証」等の住宅保証サービスは、株式会社住宅アカデメイアが住宅事業者と保証制度管理契約を締結し、アドミニストレーターとして制度運営を行っております。事故発生等の保証金支払いリスクに対しては、損害保険会社と損害保険契約を締結し、その対価として損害保険会社に保険料の支払いを行う仕組みによりリスクを最小化しております。損害保険会社とは良好な関係を構築・維持しておりますが、損害保険会社における方針変更等により保険料の上昇や継続取引が困難となる等の事態が生じた場合は、住宅アカデメイア事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。 B.クラウドシステムの優位性持続に関するリスク 住宅事業クラウドシステム「助っ人クラウド」は、株式会社住宅アカデメイアが独自に開発したサービスであり、ベースとなるシステム等は既に一定の開発を終えておりますが、追加機能の開発を継続しております。当クラウドシステムは当社グループの差別化推進等を目的として住宅事業者に無償で提供しているため、直接的な営業収益・営業利益に寄与しておりませんが、住宅保証サービスの制度運営において当クラウドシステムの仕組みを活用しております。 従って、急速に技術革新が進み、株式会社住宅アカデメイアによる対応や追加機能の開発が大幅に遅延し、優位性が損なわれるような事態が発生した場合は、住宅アカデメイア事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。また、「新築住宅かし保険」等他セグメントのサービス販売においても当クラウドシステムの仕組みを一部活用しているため、他セグメントの業績にも影響を及ぼす可能性があります。
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2【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中における将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであります。 (1)事業環境に関するリスクについて① 景気、金利及び住宅市場の動向等の外部環境による影響について 当社グループは主に住宅不動産業界に属する企業及び住宅を購入等する個人ユーザーを顧客としているため、住宅の建設及び流通の動向、消費税やその他不動産に係る税制の改正、国内の人口減少等の影響を受ける可能性があります。 そのため、住宅購入意欲の低減、住宅ローン金利の上昇、住宅着工戸数の縮小、住宅流通戸数の伸び悩み等が当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 競合による影響について 現在、住宅金融事業における「フラット35」を取扱う金融機関は複数存在し、また、住宅瑕疵保険等事業における住宅瑕疵保険を取り扱う「住宅瑕疵担保責任保険法人」は、現在、他に4法人存在するなど、当社グループが行う事業においては複数の競合企業が存在いたします。審査の確実性・スピード、商品ラインナップの豊富さ、各種サービスの複合的提供等により、競合他社にも劣らない体制を構築しているものと認識しておりますが、今後、他企業の新規参入及び事業拡大等により、ユーザーの獲得競争が激化し、当社グループの競争優位性が低下した場合、当社グループの事業展開、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響について 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的な流行に伴い、2020年4月7日に日本政府による緊急事態宣言が発令され、2020年5月25日に緊急事態宣言が解除されたものの、当社グループではテレワークを推進するなどの対策を講じ、現時点において事業運営に影響を及ぼす事象は発生しておりません。 しかしながら、さらなる感染症の流行拡大により、当社グループの顧客である住宅関連事業者において、景況感の急速な悪化による新規建設受注の減少や、建材・建設資材の生産・納品の遅れによる建設工事の遅延から資金繰りの悪化等が懸念されており、これらのリスクが顕在化することで既存取引先の減少や新規受注の獲得ができない場合は、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (2)事業内容に関するリスクについて① 住宅金融事業において当社が扱う「フラット35」への依存等についてイ) 当社は、独立行政法人住宅金融支援機構(以下「機構」)から住宅債権買取契約締結先と認定されることにより、機構が提供する固定金利住宅ローンである「フラット35」を『MSJフラット35』として住宅資金需要者(以下「需要者」)に貸し付けることができることになっております。 そのため、機構における当該商品に係る取扱い方針や制度変更等があった場合、当事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。 ロ) 「フラット35」は制度上、当社のような「フラット35」取扱機関が住宅完成時に需要者に貸付を行った後に、当該貸付債権を機構が買い取る仕組みとなっており、当社では民間金融機関から資金を調達して需要者に貸し付けた後、当該貸付債権の機構への売却により、民間金融機関からの借り入れを全額返済しています。 また、当社独自のものとして、土地購入や住宅着工時・中間金支払等に住宅建築業者等への請負代金等の一部支払いが必要な需要者には、民間金融機関から資金を調達して『MSJプロパーつなぎローン』を提供しています(当該つなぎローンの貸付債権は、住宅完成後の「フラット35」融資実行により完済されます。)。期末時点において借入金(短期借入金)が多いのはそのためであります。 上記の住宅ローン貸付用資金の調達は、民間銀行から行っておりますが、当社業績の大幅な悪化による与信低下等の事態が生じた場合や、金融機関側の事情による当社との関係縮小の事態が生じた場合等により、当該貸付用資金が予定通りに調達できなくなった場合、当事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。 ハ) 『MSJフラット35』貸付のための民間銀行からの調達金利は、機構による住宅ローン債権買取時に、調達利息相当分が機構から支払われますので、当社リスクは原則として生じません。一方、『MSJプロパーつなぎローン』貸付のための民間銀行からの調達資金に係る金利については、TIBOR(東京オフショア市場での銀行間における為替取引金利)を基準とした利率が適用され、それに対応する『MSJプロパーつなぎローン』融資金利(短期プライムレート(銀行が優良企業向けの短期貸出に適用する金利)に連動して設定されます。)の中に含めて当該調達金利コストが賄われる仕組みとなっております。 このため、『MSJプロパーつなぎローン』貸付のための調達金利が急激に上昇する等の変動があった場合、直ちに融資金利に全てを転嫁できず、また、転嫁しても、それにより競合企業より融資条件が劣後する等し、当事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。 ニ) 当社では、概ねとして重要拠点以外は直営店舗を置かず、全国のアライアンスパートナー(コンサルティング会社、ローン取扱専業会社、不動産会社、工務店等)と提携しております。主として当該アライアンスパートナーが当社に紹介・取次等を行い、当社が需要者に貸し付けを行うネットワークを構築しています。そのため、アライアンスパートナー等との取引に何らかの支障等が生じた場合、当事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 住宅瑕疵保険等事業における住宅瑕疵担保責任保険の取扱についてイ) 住宅瑕疵保険等事業における「住宅瑕疵担保責任保険」の販売は、当社子会社である株式会社ハウスジーメン(以下「ハウスジーメン」)が、特定住宅瑕疵担保責任の履行の確保等に関する法律(以下「住宅瑕疵担保履行法」)等に基づき、国土交通大臣から住宅瑕疵担保責任保険法人の指定を受け、行っております。しかしながら、上記法令等の変更により住宅瑕疵担保責任保険制度そのものが法的根拠を失った場合等、同保険の販売が困難になる等の事態が生じた場合、当事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。 ロ) 「住宅瑕疵担保責任保険」では、ハウスジーメンが自ら引き受けた保険契約に関するリスクは損害保険会社に再保険に出すことによりリスク回避しており、その対価として損害保険会社に再保険料の支払を行っております。損害保険会社とは良好な関係を構築しておりますが、同社における方針変更等により再保険料が上昇したり、継続取引が困難となった場合、当事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。 ハ) 「住宅瑕疵担保責任保険」は、保険事故があった場合、上記のロ)記載のとおりリスクは損害保険会社にヘッジしてはいるものの、保険金はハウスジーメンが一義的に保険契約者に支払うこととなっております。このため、ハウスジーメンにおいては、法令等に基づき、支払備金及び責任準備金といった準備金等の積み立てを行っておりますが、想定外の保険事故により一時的な支出が発生した場合、当事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。 ニ) 住宅瑕疵保険等事業の顧客である住宅関連事業者等への営業・商品説明等は、住宅金融事業におけるアライアンスパートナーと同様に保険業務等に関する取次契約を締結した取次店(全国各地域で取引先ネットワークを有する住宅フランチャイズ本部、建材事業者、保険代理店等)の地場や取引関係に根差したネットワークを活用しています。そのため、取次店との取引に何らかの支障が生じた場合、当事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。 ホ) 当事業においては、瑕疵検査及び性能評価等の実施に関し、外部の検査機関及び検査員に検査業務の委託を行っているため、大口委託先となる検査機関と取引が継続できなくなり、ハウスジーメンによる代替対応が遅れるような場合には、当事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 住宅アカデメイア事業におけるシステムについて 住宅アカデメイア事業において提供しているHP統合システムはクラウドシステムであり、ベースとなるシステム等はすでに一定の開発は終えており、住宅関連事業者に提供・利用されている段階のため、システム自体が稼働しない、うまく機能しないといったことが生じる可能性は低いと考えております。 しかしながら、追加機能の検討・開発の大幅な遅延やHP統合システムに関連する各種サービス提供のための要員確保ができないような場合には、HP統合システムの優位性が損なわれ、当事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。(注)1.「HP統合システム」とは、住宅事業における一連のプロセスを効率化するクラウドシステムであり、住宅の設計・積算、確認申請、部材・建材の注文、木材加工等、引渡までのプロセスを効率化し、住宅の完成引渡後のプロセスにおいては、定期点検やメンテナンス、リフォーム等の業務を管理し、住宅の資産価値の醸成を支援するシステムです。2.従来の「HPCシステム」、及び「HPAシステム」等を統合し、「HP統合システム」として提供しています。(3)事業運営等に係るその他リスクについて① 法的規制について 前記(2) ② イ)に記載した事項等を含め、当社グループにおいては、業務の遂行において、関係監督官庁から許認可や指定等を受ける必要があるものが含まれます。 その主な内容及び関連する法規制等については次のとおりであります。 法規制等許認可番号、及び有効期限所管住宅金融事業貸金業法貸金業者登録登録年月日:2005年12月15日(東京都知事登録)、2006年3月16日(都知事登録に代えて関東財務局長登録)登録番号:関東財務局長(4)第01464号現行登録期限:2018年3月16日~2021年3月16日(3年毎に更新必要)金融庁自主規制規則日本貸金業協会加入承認加入承認日:2012年11月13日会員番号:第005752号日本貸金業協会銀行法銀行代理業許可所属銀行:ソニー銀行株式会社許可年月日:2018年10月11日許可番号:関東財務局長(銀代)第343号有効期限:なし金融庁住宅瑕疵保険等事業特定住宅瑕疵担保責任の履行の確保等に関する法律(住宅瑕疵担保履行法)住宅瑕疵担保責任保険法人指定指定日:2008年10月16日指定番号:指定番号5有効期限:なし国土交通省役員の選任及び解任の認可業務規程に関する認可事業計画の認可引渡後保険の引受の認可住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)登録住宅性能評価機関の登録登録日:2001年4月2日登録番号:国土交通大臣18有効期限:2016年3月31日~2021年3月30日(5年毎に更新必要)注:2006年3月1日に指定制から登録制に移行。国土交通省適合証明業務に関する協定書適合証明業務の受託機関の協定締結締結日:2007年1月1日有効期限:なし国土交通省及び財務省建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)に基づく評価の実施機関の登録登録日:2016年4月1日登録番号:029(一般社団法人住宅性能評価・表示協会への登録)有効期限:2016年4月1日~2021年3月31日(5年毎に更新必要)国土交通省登録建築物エネルギー消費性能判定機関の登録登録日:2017年3月28日登録番号:国土交通大臣22有効期限:2017年4月1日~2022年3月31日(5年毎に更新必要)国土交通省 法規制等許認可番号、及び有効期限所管住宅アカデメイア事業建築士法建築士事務所の登録登録日:2017年10月24日登録番号:一級愛知県知事登録(い-29)第13425号有効期限:2017年10月24日~2022年10月23日(5年毎に更新必要)愛知県旅館業法① 簡易宿所の許可許可日:2016年4月21日① 許可番号:長野県佐久保健所指令28佐保第11-3号有効期限:なし① 長野県佐久保健所② ホテル営業の許可許可日:2017年4月24日② 許可番号:愛知県豊川保健所指令29豊川保第467-1号有効期限:なし② 愛知県豊川保健所③ 簡易宿所の許可許可日:2017年7月20日③ 許可番号:長野県諏訪保健所指令29諏保第10-9号有効期限:なし③ 長野県諏訪保健所 そのため当社グループでは、法規制等の遵守のために、社内規程や管理体制の構築及び従業員教育を行い、コンプライアンス体制の整備に努めており、現状上記許認可等について取消事由に該当している状況にはありません。 しかしながら、例えば、当社が貸金業法等に対する重大な違反を犯した場合等には、貸金業者の登録取消しや更新登録不可による住宅ローン事業継続不能の事態に陥る可能性があり、また、特定住宅瑕疵担保責任の履行の確保等に関する法律等への重大な違反を犯した場合には、住宅瑕疵担保責任保険法人の指定取消しによる住宅瑕疵保険事業の継続不能の事態を招く可能性があるなど、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 また今後、当該法規制等の改正があった場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ② システム障害について 住宅瑕疵保険等事業及び住宅アカデメイア事業におけるサービス申込やサービス提供の多くの業務及び業務関連データ保管は、Webサイトを含め、当社グループ管理の業務システムに依存しております。また、住宅金融事業においては機構等のシステムや当社社内システムを活用して業務を遂行しております。 これらのシステムや保管データに関しては、バックアップの二重化や、ファイアウォール、ウィルスチェック等、障害を回避するための対策を講じております。また、構築したアプリケーションソフトの不具合等が発生した場合、早急な対応が可能な体制を整えております。 しかしながら、想定を超えた災害、攻撃、あるいはアクセスの急激な増加、または構築したアプリケーションソフトの不具合等、様々な要因によって、当社グループの業務システム及び保管データに長期間にわたる障害又は問題が生じた場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 個人情報の管理について 当社グループでは、事業の性格上多数の個人情報を取得していることから、個人情報の取扱いと管理には細心の注意を払っております。添付書類のメール送信時のパスワード自動付加等のシステム面での漏えい防止措置に加え、社内でのルール・手続きの明確化・徹底化並びに役職員に対する教育を行い、個人情報の管理に努めております。 しかしながら、今後、顧客情報の流出等の問題が発生した場合には、損害賠償請求や信用低下により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 知的財産権について 当社グループは、第三者の知的財産権を侵害しない体制として、社内教育の実施や顧問弁護士による調査・チェックを実施しておりますが、万一、当社グループが事業を推進する中で第三者の知的財産権を侵害した場合には、当該第三者から損害賠償請求や使用差止請求等の訴訟を提起される可能性があり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 紛争・係争について 当社グループでは、コンプライアンスに関する諸規程を制定し、役職員の遵守を徹底すること、顧問弁護士との密な連携を図ることで、法令違反等の発生リスクの低減に努めております。しかしながら、当社グループ及び役職員の法令違反等の有無にかかわらず、ユーザーや顧客、取引先、第三者との間で予期せぬトラブルが発生し、訴訟に発展する可能性があります。提起された訴訟の内容及び結果、またはそれに関連する訴訟費用の発生や、当社グループの企業及びサービスに対するブランドイメージを毀損することで、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
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2 【事業等のリスク】以下において、当社の事業、経営の状況等に関する事項のうち、リスク要因となる可能性があると考えられる主要な事項及び投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性がある事項を記載しております。当社は、これらのリスクの発生の可能性を認識した上で、発生の回避及び発生後の対応に努めるものでありますが、当社の株式に関する投資判断は、本項及び本書中の本項以外の記載事項も慎重に検討したうえで行われる必要があると考えております。なお、文中における将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであります。 (1) 事業環境に関するリスクについて① 景気、金利及び住宅市場の動向等の外部環境による影響について当社グループは主に住宅不動産業界に属する企業及び住宅を購入等する個人ユーザーを顧客としているため、住宅の建設及び流通の動向、消費税やその他不動産に係る税制の改正、国内の人口減少等の影響を受ける可能性があります。そのため、住宅購入意欲の低減、住宅ローン金利の上昇、住宅着工戸数の縮小、住宅流通戸数の伸び悩み等が当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 競合による影響について現在、住宅金融事業における「フラット35」を取扱う金融機関は複数存在し、また、住宅瑕疵保険等事業における住宅瑕疵保険を取り扱う「住宅瑕疵担保責任保険法人」は、現在、他に4法人存在するなど、当社グループが行う事業においては複数の競合企業が存在いたします。審査の確実性・スピード、商品ラインナップの豊富さ、各種サービスの複合的提供等により、競合他社にも劣らない体制を構築しているものと認識しておりますが、今後、他企業の新規参入及び事業拡大等により、ユーザーの獲得競争が激化し、当社グループの競争優位性が低下した場合、当社グループの事業展開、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 事業内容に関するリスクについて① 住宅金融事業において当社が扱う「フラット35」への依存等についてイ) 当社は、独立行政法人住宅金融支援機構(以下「機構」)から住宅債権買取契約締結先と認定されることにより、機構が提供する固定金利住宅ローンである「フラット35」を『MSJフラット35』として住宅資金需要者(以下「需要者」)に貸し付けることができることになっております。 そのため、機構における当該商品に係る取扱い方針や制度変更等があった場合、当事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。ロ) 「フラット35」は制度上、当社のような「フラット35」取扱機関が住宅完成時に需要者に貸付を行った後に、当該貸付債権を機構が買い取る仕組みとなっており、当社では民間金融機関から資金を調達して需要者に貸し付けた後、当該貸付債権の機構への売却により、民間金融機関からの借り入れを全額返済しています。また、当社独自のものとして、土地購入や住宅着工時・中間金支払等に住宅建築業者等への請負代金等の一部支払いが必要な需要者には、民間金融機関から資金を調達して『MSJプロパーつなぎローン』を提供しています(当該つなぎローンの貸付債権は、住宅完成後の「フラット35」融資実行により完済されます。)。期末時点において借入金(短期借入金)が多いのはそのためであります。上記の住宅ローン貸付用資金の調達は、民間銀行から行っておりますが、当社業績の大幅な悪化による与信低下等の事態が生じた場合や、金融機関側の事情による当社との関係縮小の事態が生じた場合等により、当該貸付用資金が予定通りに調達できなくなった場合、当事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。ハ) 『MSJフラット35』貸付のための民間銀行からの調達金利は、機構による住宅ローン債権買取時に、調達利息相当分が機構から支払われますので、当社リスクは原則として生じません。一方、『MSJプロパーつなぎローン』貸付のための民間銀行からの調達資金に係る金利については、TIBOR(東京オフショア市場での銀行間における為替取引金利)を基準とした利率が適用され、それに対応する『MSJプロパーつなぎローン』融資金利(短期プライムレート(銀行が優良企業向けの短期貸出に適用する金利)に連動して設定されます。)の中に含めて当該調達金利コストが賄われる仕組みとなっております。このため、『MSJプロパーつなぎローン』貸付のための調達金利が急激に上昇する等の変動があった場合、直ちに融資金利に全てを転嫁できず、また、転嫁しても、それにより競合企業より融資条件が劣後する等し、当事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。ニ) 当社では、概ねとして重要拠点以外は直営店舗を置かず、全国のアライアンスパートナー(コンサルティング会社、ローン取扱専業会社、不動産会社、工務店等)と提携しております。主として当該アライアンスパートナーが当社に紹介・取次等を行い、当社が需要者に貸し付けを行うネットワークを構築しています。そのため、アライアンスパートナー等との取引に何らかの支障等が生じた場合、当事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 住宅瑕疵保険等事業における住宅瑕疵担保責任保険の取扱についてイ) 住宅瑕疵保険等事業における「住宅瑕疵担保責任保険」の販売は、当社子会社である株式会社ハウスジーメン(以下「ハウスジーメン」)が、特定住宅瑕疵担保責任の履行の確保等に関する法律(以下「住宅瑕疵担保履行法」)等に基づき、国土交通大臣から住宅瑕疵担保責任保険法人の指定を受け、行っております。しかしながら、上記法令等の変更により住宅瑕疵担保責任保険制度そのものが法的根拠を失った場合等、同保険の販売が困難になる等の事態が生じた場合、当事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。ロ) 「住宅瑕疵担保責任保険」では、ハウスジーメンが自ら引き受けた保険契約に関するリスクは損害保険会社に再保険に出すことによりリスク回避しており、その対価として損害保険会社に再保険料の支払を行っております。損害保険会社とは良好な関係を構築しておりますが、同社における方針変更等により再保険料が上昇したり、継続取引が困難となった場合、当事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。ハ) 「住宅瑕疵担保責任保険」は、保険事故があった場合、上記のロ)記載のとおりリスクは損害保険会社にヘッジしてはいるものの、保険金はハウスジーメンが一義的に保険契約者に支払うこととなっております。このため、ハウスジーメンにおいては、法令等に基づき、支払備金及び責任準備金といった準備金等の積み立てを行っておりますが、想定外の保険事故により一時的な支出が発生した場合、当事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。ニ) 住宅瑕疵保険等事業の顧客である住宅関連事業者等への営業・商品説明等は、住宅金融事業におけるアライアンスパートナーと同様に保険業務等に関する取次契約を締結した取次店(全国各地域で取引先ネットワークを有する住宅フランチャイズ本部、建材事業者、保険代理店等)の地場や取引関係に根差したネットワークを活用しています。そのため、取次店との取引に何らかの支障が生じた場合、当事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。ホ) 当事業においては、瑕疵検査及び性能評価等の実施に関し、外部の検査機関及び検査員に検査業務の委託を行っているため、大口委託先となる検査機関と取引が継続できなくなり、ハウスジーメンによる代替対応が遅れるような場合には、当事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 住宅アカデメイア事業におけるシステムについて住宅アカデメイア事業において提供しているHP統合システムはクラウドシステムであり、ベースとなるシステム等はすでに一定の開発は終えており、住宅関連事業者に提供・利用されている段階のため、システム自体が稼働しない、うまく機能しないといったことが生じる可能性は低いと考えております。しかしながら、追加機能の検討・開発の大幅な遅延やHP統合システムに関連する各種サービス提供のための要員確保ができないような場合には、HP統合システムの優位性が損なわれ、当事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。(注) 1.「HP統合システム」とは、住宅事業における一連のプロセスを効率化するクラウドシステムであり、住宅の設計・積算、確認申請、部材・建材の注文、木材加工等、引渡までのプロセスを効率化し、住宅の完成引渡後のプロセスにおいては、定期点検やメンテナンス、リフォーム等の業務を管理し、住宅の資産価値の醸成を支援するシステムです。2.従来の「HPCシステム」、及び「HPAシステム」等を統合し、「HP統合システム」として提供しています。 (3) 事業運営等に係るその他リスクについて① 法的規制について前記(2)②イ)に記載した事項等を含め、当社グループにおいては、業務の遂行において、関係監督官庁から許認可や指定等を受ける必要があるものが含まれます。その主な内容及び関連する法規制等については次のとおりであります。 法規制等許認可番号、及び有効期限所管住宅金融事業貸金業法貸金業者登録登録年月日:2005年12月15日(東京都知事登録)、2006年3月16日(都知事登録に代えて関東財務局長登録)登録番号:関東財務局長(4)第01464号現行登録期限:2018年3月16日~2021年3月16日(3年毎に更新必要)金融庁自主規制規則日本貸金業協会加入承認加入承認日:2012年11月13日会員番号:第005752号日本貸金業協会銀行法銀行代理業許可所属銀行:ソニー銀行株式会社許可年月日:2018年10月11日許可番号:関東財務局長(銀代)第343号有効期限:なし金融庁住宅瑕疵保険等事業特定住宅瑕疵担保責任の履行の確保等に関する法律(住宅瑕疵担保履行法)住宅瑕疵担保責任保険法人指定指定日:2008年10月16日指定番号:指定番号5有効期限:なし国土交通省役員の選任及び解任の認可業務規程に関する認可事業計画の認可引渡後保険の引受の認可住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)登録住宅性能評価機関の登録登録日:2001年4月2日登録番号:国土交通大臣18有効期限:2016年3月31日~2021年3月30日(5年毎に更新必要)注:2006年3月1日に指定制から登録制に移行。国土交通省適合証明業務に関する協定書適合証明業務の受託機関の協定締結締結日:2007年1月1日有効期限:なし国土交通省及び財務省建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)に基づく評価の実施機関の登録登録日:2016年4月1日登録番号:029(一般社団法人住宅性能評価・表示協会への登録)有効期限:2016年4月1日~2021年3月31日(5年毎に更新必要)国土交通省登録建築物エネルギー消費性能判定機関の登録登録日:2017年3月28日登録番号:国土交通大臣22有効期限:2017年4月1日~2022年3月31日(5年毎に更新必要)国土交通省 法規制等許認可番号、及び有効期限所管住宅アカデメイア事業建築士法建築士事務所の登録登録日:2017年10月24日登録番号:一級愛知県知事登録(い-29)第13425号有効期限:2017年10月24日~2022年10月23日(5年毎に更新必要)愛知県旅館業法①簡易宿所の許可許可日:2016年4月21日①許可番号:長野県佐久保健所指令28佐保第11-3号有効期限:なし①長野県佐久保健所②ホテル営業の許可許可日:2017年4月24日②許可番号:愛知県豊川保健所指令29豊川保第467-1号有効期限:なし②愛知県豊川保健所③簡易宿所の許可許可日:2017年7月20日③許可番号:長野県諏訪保健所指令29諏保第10-9号有効期限:なし③長野県諏訪保健所 そのため当社グループでは、法規制等の遵守のために、社内規程や管理体制の構築及び従業員教育を行い、コンプライアンス体制の整備に努めており、現状上記許認可等について取消事由に該当している状況にはありません。しかしながら、例えば、当社が貸金業法等に対する重大な違反を犯した場合等には、貸金業者の登録取消しや更新登録不可による住宅ローン事業継続不能の事態に陥る可能性があり、また、特定住宅瑕疵担保責任の履行の確保等に関する法律等への重大な違反を犯した場合には、住宅瑕疵担保責任保険法人の指定取消しによる住宅瑕疵保険事業の継続不能の事態を招く可能性があるなど、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。また今後、当該法規制等の改正があった場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ② システム障害について住宅瑕疵保険等事業及び住宅アカデメイア事業におけるサービス申込やサービス提供の多くの業務及び業務関連データ保管は、Webサイトを含め、当社グループ管理の業務システムに依存しております。また、住宅金融事業においては機構等のシステムや当社社内システムを活用して業務を遂行しております。これらのシステムや保管データに関しては、バックアップの二重化や、ファイアウォール、ウィルスチェック等、障害を回避するための対策を講じております。また、構築したアプリケーションソフトの不具合等が発生した場合、早急な対応が可能な体制を整えております。しかしながら、想定を超えた災害、攻撃、あるいはアクセスの急激な増加、または構築したアプリケーションソフトの不具合等、様々な要因によって、当社グループの業務システム及び保管データに長期間にわたる障害又は問題が生じた場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 個人情報の管理について当社グループでは、事業の性格上多数の個人情報を取得していることから、個人情報の取扱いと管理には細心の注意を払っております。添付書類のメール送信時のパスワード自動付加等のシステム面での漏えい防止措置に加え、社内でのルール・手続きの明確化・徹底化並びに役職員に対する教育を行い、個人情報の管理に努めております。しかしながら、今後、顧客情報の流出等の問題が発生した場合には、損害賠償請求や信用低下により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 知的財産権について当社グループは、第三者の知的財産権を侵害しない体制として、社内教育の実施や顧問弁護士による調査・チェックを実施しておりますが、万一、当社グループが事業を推進する中で第三者の知的財産権を侵害した場合には、当該第三者から損害賠償請求や使用差止請求等の訴訟を提起される可能性があり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 紛争・係争について当社グループでは、コンプライアンスに関する諸規程を制定し、役職員の遵守を徹底すること、顧問弁護士との密な連携を図ることで、法令違反等の発生リスクの低減に努めております。しかしながら、当社グループ及び役職員の法令違反等の有無にかかわらず、ユーザーや顧客、取引先、第三者との間で予期せぬトラブルが発生し、訴訟に発展する可能性があります。提起された訴訟の内容及び結果、またはそれに関連する訴訟費用の発生や、当社グループの企業及びサービスに対するブランドイメージを毀損することで、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
FY2018|6,279 文字
2【事業等のリスク】以下において、当社の事業、経営の状況等に関する事項のうち、リスク要因となる可能性があると考えられる主要な事項及び投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性がある事項を記載しております。当社は、これらのリスクの発生の可能性を認識した上で、発生の回避及び発生後の対応に努めるものでありますが、当社の株式に関する投資判断は、本項及び本書中の本項以外の記載事項も慎重に検討したうえで行われる必要があると考えております。なお、文中における将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであります。(1)事業環境に関するリスクについて① 景気、金利及び住宅市場の動向等の外部環境による影響について当社グループは主に住宅不動産業界に属する企業及び住宅を購入等する個人ユーザーを顧客としているため、住宅の建設及び流通の動向、消費税やその他不動産に係る税制の改正、国内の人口減少等の影響を受ける可能性があります。そのため、住宅購入意欲の低減、住宅ローン金利の上昇、住宅着工戸数の縮小、住宅流通戸数の伸び悩み等が当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 競合による影響について現在、住宅金融事業における「フラット35」を取扱う金融機関は複数存在し、また、住宅瑕疵保険等事業における住宅瑕疵保険を取り扱う「住宅瑕疵担保責任保険法人」は、現在、他に4法人存在するなど、当社グループが行う事業においては複数の競合企業が存在いたします。審査の確実性・スピード、商品ラインナップの豊富さ、各種サービスの複合的提供等により、競合他社にも劣らない体制を構築しているものと認識しておりますが、今後、他企業の新規参入及び事業拡大等により、ユーザーの獲得競争が激化し、当社グループの競争優位性が低下した場合、当社グループの事業展開、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (2)事業内容に関するリスクについて① 住宅金融事業において当社が扱う「フラット35」への依存等についてイ) 当社は、独立行政法人住宅金融支援機構(以下「機構」)から住宅債権買取契約締結先と認定されることにより、機構が提供する固定金利住宅ローンである「フラット35」を『MSJフラット35』として住宅資金需要者(以下「需要者」)に貸し付けることができることになっております。そのため、機構における当該商品に係る取扱い方針や制度変更等があった場合、当事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。ロ) 「フラット35」は制度上、当社のような「フラット35」取扱機関が住宅完成時に需要者に貸付を行った後に、当該貸付債権を機構が買い取る仕組みとなっており、当社では民間金融機関から資金を調達して需要者に貸し付けた後、当該貸付債権の機構への売却により、民間金融機関からの借り入れを全額返済しています。また、当社独自のものとして、土地購入や住宅着工時・中間金支払等に住宅建築業者等への請負代金等の一部支払いが必要な需要者には、民間金融機関から資金を調達して『MSJプロパーつなぎローン』を提供しています(当該つなぎローンの貸付債権は、住宅完成後の「フラット35」融資実行により完済されます。)。期末時点において借入金(短期借入金)が多いのはそのためであります。上記の住宅ローン貸付用資金の調達は、民間銀行から行っておりますが、当社業績の大幅な悪化による与信低下等の事態が生じた場合や、金融機関側の事情による当社との関係縮小の事態が生じた場合等により、当該貸付用資金が予定通りに調達できなくなった場合、当事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。ハ) 『MSJフラット35』貸付のための民間銀行からの調達金利は、機構による住宅ローン債権買取時に、調達利息相当分が機構から支払われますので、当社リスクは原則として生じません。一方、『MSJプロパーつなぎローン』貸付のための民間銀行からの調達資金に係る金利については、TIBOR(東京オフショア市場での銀行間における為替取引金利)を基準とした利率が適用され、それに対応する『MSJプロパーつなぎローン』融資金利(短期プライムレート(銀行が優良企業向けの短期貸出に適用する金利)に連動して設定されます。)の中に含めて当該調達金利コストが賄われる仕組みとなっております。このため、『MSJプロパーつなぎローン』貸付のための調達金利が急激に上昇する等の変動があった場合、直ちに融資金利に全てを転嫁できず、また、転嫁しても、それにより競合企業より融資条件が劣後する等し、当事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。ニ) 当社では、概ねとして重要拠点以外は直営店舗を置かず、全国のアライアンスパートナー(コンサルティング会社、ローン取扱専業会社、不動産会社、工務店等)と提携しております。主として当該アライアンスパートナーが当社に紹介・取次等を行い、当社が需要者に貸し付けを行うネットワークを構築しています。そのため、アライアンスパートナー等との取引に何らかの支障等が生じた場合、当事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 住宅瑕疵保険等事業における住宅瑕疵担保責任保険の取扱についてイ) 住宅瑕疵保険等事業における「住宅瑕疵担保責任保険」の販売は、当社子会社である株式会社ハウスジーメン(以下「ハウスジーメン」)が、特定住宅瑕疵担保責任の履行の確保等に関する法律(以下「住宅瑕疵担保履行法」)等に基づき、国土交通大臣から住宅瑕疵担保責任保険法人の指定を受け、行っております。しかしながら、上記法令等の変更により住宅瑕疵担保責任保険制度そのものが法的根拠を失った場合等、同保険の販売が困難になる等の事態が生じた場合、当事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。ロ) 「住宅瑕疵担保責任保険」では、ハウスジーメンが自ら引き受けた保険契約に関するリスクは損害保険会社に再保険に出すことによりリスク回避しており、その対価として損害保険会社に再保険料の支払を行っております。損害保険会社とは良好な関係を構築しておりますが、同社における方針変更等により再保険料が上昇したり、継続取引が困難となった場合、当事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。ハ) 「住宅瑕疵担保責任保険」は、保険事故があった場合、上記のロ)記載のとおりリスクは損害保険会社にヘッジしてはいるものの、保険金はハウスジーメンが一義的に保険契約者に支払うこととなっております。このため、ハウスジーメンにおいては、法令等に基づき、支払備金及び責任準備金といった準備金等の積み立てを行っておりますが、想定外の保険事故により一時的な支出が発生した場合、当事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。ニ) 住宅瑕疵保険等事業の顧客である住宅関連事業者等への営業・商品説明等は、住宅金融事業におけるアライアンスパートナーと同様に保険業務等に関する取次契約を締結した取次店(全国各地域で取引先ネットワークを有する住宅フランチャイズ本部、建材事業者、保険代理店等)の地場や取引関係に根差したネットワークを活用しています。そのため、取次店との取引に何らかの支障が生じた場合、当事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。ホ) 当事業においては、瑕疵検査及び性能評価等の実施に関し、外部の検査機関及び検査員に検査業務の委託を行っているため、大口委託先となる検査機関と取引が継続できなくなり、ハウスジーメンによる代替対応が遅れるような場合には、当事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 住宅アカデメイア事業におけるシステムについて住宅アカデメイア事業において提供しているHP統合システムはクラウドシステムであり、ベースとなるシステム等はすでに一定の開発は終えており、住宅関連事業者に提供・利用されている段階のため、システム自体が稼働しない、うまく機能しないといったことが生じる可能性は低いと考えております。しかしながら、追加機能の検討・開発の大幅な遅延やHP統合システムに関連する各種サービス提供のための要員確保ができないような場合には、HP統合システムの優位性が損なわれ、当事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。(注)1.「HP統合システム」とは、住宅事業における一連のプロセスを効率化するクラウドシステムであり、住宅の設計・積算、確認申請、部材・建材の注文、木材加工等、引渡までのプロセスを効率化し、住宅の完成引渡後のプロセスにおいては、定期点検やメンテナンス、リフォーム等の業務を管理し、住宅の資産価値の醸成を支援するシステムです。 2.従来の「HPCシステム」、及び「HPAシステム」等を統合し、「HP統合システム」として提供しています。 (3)事業運営等に係るその他リスクについて① 法的規制について前記(2)②イ)に記載した事項等を含め、当社グループにおいては、業務の遂行において、関係監督官庁から許認可や指定等を受ける必要があるものが含まれます。その主な内容及び関連する法規制等については次のとおりであります。 法規制等許認可番号、及び有効期限所管住宅金融事業貸金業法貸金業者登録登録年月日:平成17年12月15日(東京都知事登録)、平成18年3月16日(都知事登録に代えて関東財務局長登録)登録番号:関東財務局長(4)第01464号現行登録期限:平成30年3月16日~平成33年3月16日(3年毎に更新必要)金融庁自主規制規則日本貸金業協会加入承認加入承認日:平成24年11月13日会員番号:第005752号日本貸金業協会住宅瑕疵保険等事業特定住宅瑕疵担保責任の履行の確保等に関する法律(住宅瑕疵担保履行法)住宅瑕疵担保責任保険法人指定指定日:平成20年10月16日指定番号:指定番号5有効期限:なし国土交通省役員の選任及び解任の認可 業務規程に関する認可 事業計画の認可 引渡後保険の引受の認可 住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)登録住宅性能評価機関の登録登録日:平成13年4月2日登録番号:国土交通大臣18有効期限:平成28年3月31日~平成33年3月30日(5年毎に更新必要)注:平成18年3月1日に指定制から登録制に移行。国土交通省適合証明業務に関する協定書適合証明業務の受託機関の協定締結締結日:平成19年1月1日有効期限:なし国土交通省及び財務省建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)に基づく評価の実施機関の登録登録日:平成28年4月1日登録番号:029(一般社団法人 住宅性能評価・表示協会への登録)有効期限:平成28年4月1日~平成33年3月31日(5年毎に更新必要)国土交通省登録建築物エネルギー消費性能判定機関の登録登録日:平成29年3月28日登録番号:国土交通大臣22有効期限:平成29年4月1日~平成34年3月31日(5年毎に更新必要)国土交通省 法規制等許認可番号、及び有効期限所管住宅アカデメイア事業建築士法建築士事務所の登録登録日:平成29年10月24日登録番号:一級愛知県知事登録(い-29)第13425号有効期限:平成29年10月24日~平成34年10月23日(5年毎に更新必要)愛知県旅館業法①簡易宿所の許可許可日:平成28年4月21日 ②ホテル営業の許可許可日:平成29年4月24日 ③簡易宿所の許可許可日:平成29年7月20日 ①許可番号:長野県佐久保健所指令28佐保第11-3号有効期限:なし ②許可番号:愛知県豊川保健所指令29豊川保第467-1号有効期限:なし ③許可番号:長野県諏訪保健所指令29諏保第10-9号有効期限:なし ①長野県佐久保健所 ②愛知県豊川保健所 ③長野県諏訪保健所 そのため当社グループでは、法規制等の遵守のために、社内規程や管理体制の構築及び従業員教育を行い、コンプライアンス体制の整備に努めており、現状上記許認可等について取消事由に該当している状況にはありません。しかしながら、例えば、当社が貸金業法等に対する重大な違反を犯した場合等には、貸金業者の登録取消しや更新登録不可による住宅ローン事業継続不能の事態に陥る可能性があり、また、特定住宅瑕疵担保責任の履行の確保等に関する法律等への重大な違反を犯した場合には、住宅瑕疵担保責任保険法人の指定取消しによる住宅瑕疵保険事業の継続不能の事態を招く可能性があるなど、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。また今後、当該法規制等の改正があった場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ② システム障害について住宅瑕疵保険等事業及び住宅アカデメイア事業におけるサービス申込やサービス提供の多くの業務及び業務関連データ保管は、Webサイトを含め、当社グループ管理の業務システムに依存しております。また、住宅金融事業においては機構等のシステムや当社社内システムを活用して業務を遂行しております。これらのシステムや保管データに関しては、バックアップの二重化や、ファイアウォール、ウィルスチェック等、障害を回避するための対策を講じております。また、構築したアプリケーションソフトの不具合等が発生した場合、早急な対応が可能な体制を整えております。しかしながら、想定を超えた災害、攻撃、あるいはアクセスの急激な増加、または構築したアプリケーションソフトの不具合等、様々な要因によって、当社グループの業務システム及び保管データに長期間にわたる障害又は問題が生じた場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 個人情報の管理について当社グループでは、事業の性格上多数の個人情報を取得していることから、個人情報の取扱いと管理には細心の注意を払っております。添付書類のメール送信時のパスワード自動付加等のシステム面での漏えい防止措置に加え、社内でのルール・手続きの明確化・徹底化並びに役職員に対する教育を行い、個人情報の管理に努めております。しかしながら、今後、顧客情報の流出等の問題が発生した場合には、損害賠償請求や信用低下により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 知的財産権について当社グループは、第三者の知的財産権を侵害しない体制として、社内教育の実施や顧問弁護士による調査・チェックを実施しておりますが、万一、当社グループが事業を推進する中で第三者の知的財産権を侵害した場合には、当該第三者から損害賠償請求や使用差止請求等の訴訟を提起される可能性があり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 紛争・係争について当社グループでは、コンプライアンスに関する諸規程を制定し、役職員の遵守を徹底すること、顧問弁護士との密な連携を図ることで、法令違反等の発生リスクの低減に努めております。しかしながら、当社グループ及び役職員の法令違反等の有無にかかわらず、ユーザーや顧客、取引先、第三者との間で予期せぬトラブルが発生し、訴訟に発展する可能性があります。提起された訴訟の内容及び結果、またはそれに関連する訴訟費用の発生や、当社グループの企業及びサービスに対するブランドイメージを毀損することで、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
FY2017|5,828 文字
4【事業等のリスク】以下において、当社の事業、経営の状況等に関する事項のうち、リスク要因となる可能性があると考えられる主要な事項及び投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性がある事項を記載しております。当社は、これらのリスクの発生の可能性を認識した上で、発生の回避及び発生後の対応に努めるものでありますが、当社の株式に関する投資判断は、本項及び本書中の本項以外の記載事項も慎重に検討したうえで行われる必要があると考えております。なお、文中における将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであります。(1)事業環境に関するリスクについて① 景気、金利及び住宅市場の動向等の外部環境による影響について当社グループは主に住宅不動産業界に属する企業及び住宅を購入等する個人ユーザーを顧客としているため、住宅の建設及び流通の動向、消費税やその他不動産に係る税制の改正、国内の人口減少等の影響を受ける可能性があります。そのため、住宅購入意欲の低減、住宅ローン金利の上昇、住宅着工戸数の縮小、住宅流通戸数の伸び悩み等が当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 競合による影響について現在、住宅金融事業における「フラット35」を取扱う金融機関は複数存在し、また、住宅瑕疵保険等事業における住宅瑕疵保険を取り扱う「住宅瑕疵担保責任保険法人」は、現在、他に4法人存在するなど、当社グループが行う事業においては複数の競合企業が存在いたします。審査の確実性・スピード、商品ラインナップの豊富さ、各種サービスの複合的提供等により、競合他社にも劣らない体制を構築しているものと認識しておりますが、今後、他企業の新規参入及び事業拡大等により、ユーザーの獲得競争が激化し、当社グループの競争優位性が低下した場合、当社グループの事業展開、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (2)事業内容に関するリスクについて① 住宅金融事業において当社が扱う「フラット35」への依存等についてイ) 当社は、独立行政法人住宅金融支援機構(以下「機構」)から住宅債権買取契約締結先と認定されることにより、機構が提供する固定金利住宅ローンである「フラット35」を『MSJフラット35』として住宅資金需要者(以下「需要者」)に貸し付けることができることになっております。そのため、機構における当該商品に係る取扱い方針や制度変更等があった場合、当事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。ロ) 「フラット35」は制度上、当社のような「フラット35」取扱機関が住宅完成時に需要者に貸付を行った後に、当該貸付債権を機構が買い取る仕組みとなっており、当社では民間金融機関から資金を調達して需要者に貸し付けた後、当該貸付債権の機構への売却により、民間金融機関からの借り入れを全額返済しています。また、当社独自のものとして、土地購入や住宅着工時・中間金支払等に住宅建築業者等への請負代金等の一部支払いが必要な需要者には、民間金融機関から資金を調達して『MSJプロパーつなぎローン』を提供しています(当該つなぎローンの貸付債権は、住宅完成後の「フラット35」融資実行により完済されます。)。期末時点において借入金(短期借入金)が多いのはそのためであります。上記の住宅ローン貸付用資金の調達は、民間銀行から行っておりますが、当社業績の大幅な悪化による与信低下等の事態が生じた場合や、金融機関側の事情による当社との関係縮小の事態が生じた場合等により、当該貸付用資金が予定通りに調達できなくなった場合、当事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。ハ) 『MSJフラット35』貸付のための民間銀行からの調達金利は、機構による住宅ローン債権買取時に、調達利息相当分が機構から支払われますので、当社リスクは原則として生じません。一方、『MSJプロパーつなぎローン』貸付のための民間銀行からの調達資金に係る金利については、TIBOR(東京オフショア市場での銀行間における為替取引金利)を基準とした利率が適用され、それに対応する『MSJプロパーつなぎローン』融資金利(短期プライムレート(銀行が優良企業向けの短期貸出に適用する金利)に連動して設定されます。)の中に含めて当該調達金利コストが賄われる仕組みとなっております。このため、『MSJプロパーつなぎローン』貸付のための調達金利が急激に上昇する等の変動があった場合、直ちに融資金利に全てを転嫁できず、また、転嫁しても、それにより競合企業より融資条件が劣後する等し、当事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。ニ) 当社では、概ねとして重要拠点以外は直営店舗を置かず、全国のアライアンスパートナー(コンサルティング会社、ローン取扱専業会社、不動産会社、工務店等)と提携しております。主として当該アライアンスパートナーが当社に紹介・取次等を行い、当社が需要者に貸し付けを行うネットワークを構築しています。そのため、アライアンスパートナー等との取引に何らかの支障等が生じた場合、当事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 住宅瑕疵保険等事業における住宅瑕疵担保責任保険の取扱についてイ) 住宅瑕疵保険等事業における「住宅瑕疵担保責任保険」の販売は、当社子会社である株式会社ハウスジーメン(以下「ハウスジーメン」)が、特定住宅瑕疵担保責任の履行の確保等に関する法律(以下「住宅瑕疵担保履行法」)等に基づき、国土交通大臣から住宅瑕疵担保責任保険法人の指定を受け、行っております。しかしながら、上記法令等の変更により住宅瑕疵担保責任保険制度そのものが法的根拠を失った場合等、同保険の販売が困難になる等の事態が生じた場合、当事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。ロ) 「住宅瑕疵担保責任保険」では、ハウスジーメンが自ら引き受けた保険契約に関するリスクは損害保険会社に再保険に出すことによりリスク回避しており、その対価として損害保険会社に再保険料の支払を行っております。損害保険会社とは良好な関係を構築しておりますが、同社における方針変更等により再保険料が上昇したり、継続取引が困難となった場合、当事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。ハ) 「住宅瑕疵担保責任保険」は、保険事故があった場合、上記のロ)記載のとおりリスクは損害保険会社にヘッジしてはいるものの、保険金はハウスジーメンが一義的に保険契約者に支払うこととなっております。このため、ハウスジーメンにおいては、法令等に基づき、支払備金及び責任準備金といった準備金等の積み立てを行っておりますが、想定外の保険事故により一時的な支出が発生した場合、当事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。ニ) 住宅瑕疵保険等事業の顧客である住宅関連事業者等への営業・商品説明等は、住宅金融事業におけるアライアンスパートナーと同様に保険業務等に関する取次契約を締結した取次店(全国各地域で取引先ネットワークを有する住宅フランチャイズ本部、建材事業者、保険代理店等)の地場や取引関係に根差したネットワークを活用しています。そのため、取次店との取引に何らかの支障が生じた場合、当事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。ホ) 当事業においては、瑕疵検査及び性能評価等の実施に関し、外部の検査機関及び検査員に検査業務の委託を行っているため、大口委託先となる検査機関と取引が継続できなくなり、ハウスジーメンによる代替対応が遅れるような場合には、当事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 住宅アカデメイア事業におけるシステムについて住宅アカデメイア事業において提供しているHPC、HPAなどの「ハウジングプロバイダ・システム」はクラウドシステムであり、ベースとなるシステム等はすでに一定の開発は終えており、住宅関連事業者に提供・利用されている段階のため、システム自体が稼働しない、うまく機能しないといったことが生じる可能性は低いと考えております。しかしながら、追加機能の検討・開発の大幅な遅延やHPCシステムに関連する各種サービス提供のための要員確保ができないような場合には、「ハウジングプロバイダ・システム」の優位性が損なわれ、当事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。 (3)事業運営等に係るその他リスクについて① 法的規制について前記(2)②イ)に記載した事項等を含め、当社グループにおいては、業務の遂行において、関係監督官庁から許認可や指定等を受ける必要があるものが含まれます。その主な内容及び関連する法規制等については次のとおりであります。 法規制等許認可番号、及び有効期限所管住宅金融事業貸金業法貸金業者登録登録年月日:平成17年12月15日(東京都知事登録)、平成18年3月16日(都知事登録に代えて関東財務局長登録)登録番号:関東財務局長(3)第01464号現行登録期限:平成27年3月16日~平成30年3月16日(3年毎に更新必要)金融庁自主規制規則日本貸金業協会加入承認加入承認日:平成24年11月13日会員番号:第005752号日本貸金業協会住宅瑕疵保険等事業特定住宅瑕疵担保責任の履行の確保等に関する法律(住宅瑕疵担保履行法)住宅瑕疵担保責任保険法人指定指定日:平成20年10月16日指定番号:指定番号5有効期限:なし国土交通省役員の選任及び解任の認可 業務規程に関する認可 事業計画の認可 引渡後保険の引受の認可 住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)登録住宅性能評価機関の登録登録日:平成13年4月2日登録番号:国土交通大臣18有効期限:平成28年3月31日~平成33年3月30日(5年毎に更新必要)注:平成18年3月1日に指定制から登録制に移行。国土交通省適合証明業務に関する協定書適合証明業務の受託機関の協定締結締結日:平成19年1月1日有効期限:なし国土交通省及び財務省建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)に基づく評価の実施機関の登録登録日:平成28年4月1日登録番号:029(一般社団法人 住宅性能評価・表示協会への登録)有効期限:平成28年4月1日~平成33年3月31日(5年毎に更新必要)国土交通省登録建築物エネルギー消費性能判定機関の登録登録日:平成29年3月28日登録番号:国土交通大臣22有効期限:平成29年4月1日~平成34年3月31日(5年毎に更新必要)国土交通省住宅アカデメイア事業建築士法建築士事務所の登録登録日:平成26年3月25日登録番号:一級東京都知事登録第59261号有効期限:平成26年3月25日から平成31年3月24日まで。(5年毎に更新必要)東京都 そのため当社グループでは、法規制等の遵守のために、社内規程や管理体制の構築及び従業員教育を行い、コンプライアンス体制の整備に努めております。しかしながら、例えば、当社が貸金業法等に対する重大な違反を犯した場合等には、貸金業者の登録取消しや更新登録不可による住宅ローン事業継続不能の事態に陥る可能性があり、また、特定住宅瑕疵担保責任の履行の確保等に関する法律等への重大な違反を犯した場合には、住宅瑕疵担保責任保険法人の指定取消しによる住宅瑕疵保険事業の継続不能の事態を招く可能性があるなど、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。また今後、当該法規制等の改正があった場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ② システム障害について住宅瑕疵保険等事業及び住宅アカデメイア事業におけるサービス申込やサービス提供の多くの業務及び業務関連データ保管は、Webサイトを含め、当社グループ管理の業務システムに依存しております。また、住宅金融事業においては機構等のシステムや当社社内システムを活用して業務を遂行しております。これらのシステムや保管データに関しては、バックアップの二重化や、ファイアウォール、ウィルスチェック等、障害を回避するための対策を講じております。また、構築したアプリケーションソフトの不具合等が発生した場合、早急な対応が可能な体制を整えております。しかしながら、想定を超えた災害、攻撃、あるいはアクセスの急激な増加、または構築したアプリケーションソフトの不具合等、様々な要因によって、当社グループの業務システム及び保管データに長期間にわたる障害又は問題が生じた場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 個人情報の管理について当社グループでは、事業の性格上多数の個人情報を取得していることから、個人情報の取扱いと管理には細心の注意を払っております。添付書類のメール送信時のパスワード自動付加等のシステム面での漏えい防止措置に加え、社内でのルール・手続きの明確化・徹底化並びに役職員に対する教育を行い、個人情報の管理に努めております。しかしながら、今後、顧客情報の流出等の問題が発生した場合には、損害賠償請求や信用低下により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 知的財産権について当社グループは、第三者の知的財産権を侵害しない体制として、社内教育の実施や顧問弁護士による調査・チェックを実施しておりますが、万一、当社グループが事業を推進する中で第三者の知的財産権を侵害した場合には、当該第三者から損害賠償請求や使用差止請求等の訴訟を提起される可能性があり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 紛争・係争について当社グループでは、コンプライアンスに関する諸規程を制定し、役職員の遵守を徹底すること、顧問弁護士との密な連携を図ることで、法令違反等の発生リスクの低減に努めております。しかしながら、当社グループ及び役職員の法令違反等の有無にかかわらず、ユーザーや顧客、取引先、第三者との間で予期せぬトラブルが発生し、訴訟に発展する可能性があります。提起された訴訟の内容及び結果、またはそれに関連する訴訟費用の発生や、当社グループの企業及びサービスに対するブランドイメージを毀損することで、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。