事業の概要
- 鉄鋼・建材商品の販売小野建は、主に鉄鋼製品や建築材料の販売を事業の中核としています。これらの商品は、建設現場や製造業などで幅広く利用される基礎資材であり、社会インフラを支える重要な役割を担っています。国内の様々な地域で事業を展開し、顧客のニーズに応じた多様な商品を提供することで収益を上げています。
- 一部工事請負も実施商品の販売だけでなく、一部の建設工事の請負も行っています。これにより、単なる資材供給にとどまらず、顧客のプロジェクトに対してより包括的なサービスを提供することが可能となり、事業の幅を広げています。建設業法に基づく特定建設業許可も取得しており、信頼性の高い工事を提供しています。
- 地域密着型の事業展開日本国内を「九州・中国」「関西・中京」「関東・東北」の3つの地域セグメントに分け、各地域で包括的な戦略を立てて事業活動を行っています。これにより、各地域の市場特性や顧客のニーズにきめ細かく対応し、効率的な販売体制を構築することで、安定的な収益確保を目指しています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
- 九州・中国地域売上高1,528.36億円、営業利益41.26億円。小野建の事業の中で最も大きな売上と利益を上げている主要セグメントです。この地域は、九州地方と中国地方をカバーしており、鉄鋼・建材商品の販売および一部工事請負を通じて、地域の建設需要や産業活動を支えています。
- 関西・中京地域売上高662.38億円、営業利益10.36億円。このセグメントは、関西地方と中京地方(主に東海地方)を対象としています。日本の主要な経済圏であるこれらの地域で、鉄鋼・建材の供給を通じて、広範囲な顧客基盤にサービスを提供し、事業の安定的な収益源となっています。
- 関東・東北地域売上高528.66億円、営業利益16.94億円。関東地方と東北地方をカバーするセグメントです。首都圏を含む関東地域は高い需要が見込まれ、東北地域も復興需要やインフラ整備などにより、鉄鋼・建材商品の安定的な販売に貢献しています。各地域で包括的な戦略を立案し、事業活動を展開しています。
2025-03 セグメント別業績
| セグメント | 区分 | 売上(億) | 営業利益(億) | 営業利益率 |
|---|---|---|---|---|
| KyushuChugoku | 地域 | 1,528 | 41 | 2.7% |
| KansaiChukyo | 事業 | 662 | 10 | 1.6% |
| KantoTohoku | 事業 | 529 | 17 | 3.2% |
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
3【事業の内容】当社の企業集団は、当社と連結子会社5社及び非連結持分法非適用子会社7社で構成され、主に鉄鋼・建材商品の販売及び一部工事請負を国内各地域において行っており、各拠点において包括的な戦略を立案し、事業活動を展開しております。従って、当社は、販売体制を基礎とした地域別のセグメントから構成されており、「九州・中国」、「関西・中京」及び「関東・東北」の3つを報告セグメントとしております。事業系統図は次のとおりであります。
事業の優位性(モート)
事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
| 価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い | 弱い 鉄鋼市況の変動に経営成績が影響を受ける可能性があり、市況変動リスク対策を講じているため。 |
|---|---|
| 参入障壁新規参入を阻む要因の種類 | 規制 建設機材類の販売において、建設業法に基づき国土交通大臣より特定建設業許可を受けている。 |
| 顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい | 低い(分散) |
| 景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか | シクリカル |
| 規制依存規制は障壁にも足枷にもなる | 高い |
会社が挙げる主要リスク:景気後退、競争激化、政策変更、政情不安による損失 / 為替変動リスク / 鉄鋼市況の変動リスク
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 7 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
小野建は特定の強力なブランド、特許、規制ライセンス、または独占的IPを保有しているという公開情報は見当たらない。卸売業という性質上、無形資産による競争優位性は限定的と考えられる。
スイッチングコスト★★☆☆☆
建設資材の卸売において、長年の取引実績や顧客との信頼関係は一定のスイッチング・コストを生む可能性がある。しかし、代替サプライヤーの存在や価格競争により、顧客が容易に乗り換えるリスクも存在する。
ネットワーク効果☆☆☆☆☆
小野建のビジネスモデルは、ユーザー数が増えることでサービスの価値が増すネットワーク効果を生む構造ではない。サプライヤーと顧客の間の仲介業であり、ネットワーク効果は期待できない。
コスト優位★★☆☆☆
長年の事業活動で培われた調達力や物流網により、一定のコスト効率は実現している可能性がある。しかし、業界全体として価格競争が激しく、構造的なコスト優位性を確立しているとは断定しにくい。
規模の経済★★★☆☆
建設資材卸売業界において、小野建は一定の規模を持つプレイヤーである。広範な販売網と多様な商品ラインナップは、中小の競合他社に対する優位性となりうる。業界規模に対して最適な少数寡占の一角を担っている可能性がある。
- 広範な国内販売ネットワーク小野建は、日本国内の主要な地域である「九州・中国」「関西・中京」「関東・東北」に販売拠点を持ち、全国規模で事業を展開しています。この広範なネットワークにより、多様な顧客層に効率的にアプローチし、地域ごとの需要に迅速に対応できる体制を確立しています。
- 包括的な事業戦略の立案各地域セグメントにおいて、その地域の特性や市場状況に応じた包括的な戦略を立案し、事業活動を展開しています。これにより、地域ごとの競争環境や顧客ニーズの変化に柔軟に対応し、最適な販売戦略やサービス提供を行うことで、市場での競争力を維持・強化しています。
- 建設業許可に基づく信頼性建設機材の販売に加え、建設工事の一部請負も行っており、国土交通大臣による特定建設業許可(特-4)第8648号を取得しています。この許可は、一定規模以上の建設工事を請け負う能力と信頼性を示すものであり、顧客からの信頼獲得や大型案件の受注において優位性をもたらします。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
経営戦略
有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針当社グループは、鉄鋼商品販売事業及び工事請負事業の取扱いを主業務とし、「クニづくり・マチづくり・モノづくりに貢献する」を存在意義として、常に新しい価値の創造に努め業績の向上を図ってまいります。(2) 目標とする経営指標当社グループは、今後の人口減少に伴う市場全体の縮小などの社会情勢変化や鉄鋼・建材流通業界再編の加速、さらには脱炭素社会に向けての経営環境の変化に敏速に対応し、さらなる持続的な成長を実現するためには、積極的な投資を行う経営戦略が必要と考えております。なお、目標とする経営指標は「長期ビジョン2035」及び「第1次中期経営計画」を策定しており具体的指標は下記のとおりであります。 2028年3月2035年3月売上高(億円)3,1005,000EBITDA(億円)125240営業利益(億円)75200ROE(%)6.010.0 (3) 中長期的な会社の経営戦略当社グループは、鉄鋼商品販売事業と工事請負事業のシナジー発揮を基本戦略とした「存在感のある企業」づくりをさらに進めることにより、業績の向上を図るとともに社会貢献と株主還元に積極的に取組んでいくため、次の項目を中長期的な戦略として掲げております。 ① 物流拠点の拡充鉄鋼商品販売事業においてユーザーニーズの変化に適時適切に対応し、鉄鋼商品販売数量の増加を目指し、拠点の新増設を推進するとともに、在庫商品アイテムの拡大と加工設備の拡充による加工品種拡大・高付加価値加工への取組みを推進し、収益率の向上と鉄鋼市況に左右されにくい収益の安定化を図ってまいります。さらに拠点の新設により販売エリアの拡大と物流の短距離化による短納期化と配送効率改善も図ってまいります。毎期の投資を継続することを基本方針とし、資本コストを意識しながら機動的に資源配分を行ってまいります。これにより、鉄鋼流通業界の再編が加速するなかで、同業他社との差別化を図り真のリーディングカンパニーを目指してまいります。② 工事請負事業の拡大従来、建設工事業者向けの工事請負事業が伸長しており、今後も建材メーカーや工事施工協力会社とのネットワーク構築を推進し、工事請負事業の拡大と工種の拡張を図ってまいります。そのためには、協力会社との連携強化と工事施工管理体制の強化が急務であり、施工管理者育成のための社内研修制度の強化と資格取得支援を積極的に行ってまいります。また、子会社及び施工協力会社に対して技術者育成支援の強化も行ってまいります。③ M&A戦略鉄鋼・建材流通業界において業界再編の波が押し寄せており、当社はそれを機会と捉え、積極的なM&A戦略を実行してまいります。未進出エリアに対するエリア拡大、加工領域の深耕による顧客利便性の向上によるシェアの拡大、請負事業の拡大に資する会社や事業の獲得をテーマに、能動的かつ柔軟に資本コストを上回る案件に対して、投資を行ってまいります。④ ソフト投資従来のハード投資は継続しつつ、2035年に向けて人的資本及びIT・DXへのソフト投資を進めております。人的資本及びIT・DXについては「2[サステナビリティに関する考え方及び取組](3)人的資本について、(4)IT・DX推進について」に記載のとおりであります。 (4) 会社の対処すべき課題当社グループの主力販売商品である鉄鋼商品は、鉄鉱石・石炭・鉄スクラップ等の鉄鋼原材料価格の変動並びに需要動向により鉄鋼商品市況が変動する影響で、市況の上昇による販売与信リスク、在庫金利負担の増加リスク、もしくは市況の下落による在庫の販売損並びに評価損リスクの発生が企業業績に大きな影響を及ぼす可能性があり、当社が属している鉄鋼・建材流通業界において販売力・財務力などの差異により企業間格差は拡大傾向にあります。このような環境の中、当社グループは企業間競争に勝ち残るため、中長期的な会社の経営戦略で述べたように各種課題にチャレンジし続けてまいります。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針当社グループは、鉄鋼商品販売事業及び工事請負事業の取扱いを主業務とし、「クニづくり・マチづくり・モノづくりに貢献する」を存在意義として、常に新しい価値の創造に努め業績の向上を図ってまいります。(2) 目標とする経営指標当社グループは、今後の人口減少に伴う市場全体の縮小などの社会情勢変化や鉄鋼・建材流通業界再編の加速、さらには脱炭素社会に向けての経営環境の変化に敏速に対応し、さらなる持続的な成長を実現するためには、積極的な投資を行う経営戦略が必要と考えております。なお、目標とする経営指標は「長期ビジョン2035」及び「第1次中期経営計画」を策定しており具体的指標は下記のとおりであります。 2028年3月2035年3月売上高(億円)3,1005,000EBITDA(億円)125240営業利益(億円)75200ROE(%)6.010.0 (3) 中長期的な会社の経営戦略当社グループは、鉄鋼商品販売事業と工事請負事業のシナジー発揮を基本戦略とした「存在感のある企業」づくりをさらに進めることにより、業績の向上を図るとともに社会貢献と株主還元に積極的に取組んでいくため、次の項目を中長期的な戦略として掲げております。 ① 物流拠点の拡充鉄鋼商品販売事業においてユーザーニーズの変化に適時適切に対応し、鉄鋼商品販売数量の増加を目指し、拠点の新増設を推進するとともに、在庫商品アイテムの拡大と加工設備の拡充による加工品種拡大・高付加価値加工への取組みを推進し、収益率の向上と鉄鋼市況に左右されにくい収益の安定化を図ってまいります。さらに拠点の新設により販売エリアの拡大と物流の短距離化による短納期化と配送効率改善も図ってまいります。毎期の投資を継続することを基本方針とし、資本コストを意識しながら機動的に資源配分を行ってまいります。これにより、鉄鋼流通業界の再編が加速するなかで、同業他社との差別化を図り真のリーディングカンパニーを目指してまいります。② 工事請負事業の拡大従来、建設工事業者向けの工事請負事業が伸長しており、今後も建材メーカーや工事施工協力会社とのネットワーク構築を推進し、工事請負事業の拡大と工種の拡張を図ってまいります。そのためには、協力会社との連携強化と工事施工管理体制の強化が急務であり、施工管理者育成のための社内研修制度の強化と資格取得支援を積極的に行ってまいります。また、子会社及び施工協力会社に対して技術者育成支援の強化も行ってまいります。③ M&A戦略鉄鋼・建材流通業界において業界再編の波が押し寄せており、当社はそれを機会と捉え、積極的なM&A戦略を実行してまいります。未進出エリアに対するエリア拡大、加工領域の深耕による顧客利便性の向上によるシェアの拡大、請負事業の拡大に資する会社や事業の獲得をテーマに、能動的かつ柔軟に資本コストを上回る案件に対して、投資を行ってまいります。④ ソフト投資従来のハード投資は継続しつつ、2035年に向けて人的資本及びIT・DXへのソフト投資を進めております。人的資本及びIT・DXについては「2[サステナビリティに関する考え方及び取組](3)人的資本について、(4)IT・DX推進について」に記載のとおりであります。 (4) 会社の対処すべき課題当社グループの主力販売商品である鉄鋼商品は、鉄鉱石・石炭・鉄スクラップ等の鉄鋼原材料価格の変動並びに需要動向により鉄鋼商品市況が変動する影響で、市況の上昇による販売与信リスク、在庫金利負担の増加リスク、もしくは市況の下落による在庫の販売損並びに評価損リスクの発生が企業業績に大きな影響を及ぼす可能性があり、当社が属している鉄鋼・建材流通業界において販売力・財務力などの差異により企業間格差は拡大傾向にあります。このような環境の中、当社グループは企業間競争に勝ち残るため、中長期的な会社の経営戦略で述べたように各種課題にチャレンジし続けてまいります。
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1) 経営成績等の状況の概要当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①財政状態及び経営成績の状況a.経営成績当社グループが属する鉄鋼流通業界を取り巻く事業環境につきましては、国内建設需要は引き続き地域間及び用途別でばらつきが大きい状況が続きました。都市部では再開発事業や物流施設等の大型案件が一定程度見られた一方、全般に米国関税影響等による投資調整や建設コスト上昇、並びに人手不足の影響により、中小型案件を中心に需要の停滞が継続いたしました。鋼材市況につきましては、国内外の需給動向や原材料価格の影響を受け、総じて弱含みで推移いたしましたが、需要の底打ちを見据え、メーカー各社が価格維持を中心とした慎重な市況対応を進め、市況は概ね横ばいで推移する状況となりました。鉄鋼事業におきましては、市況が弱含み、需要が低迷する環境下、加工設備の拡充を含む拠点整備を進めるとともに、販売数量の確保及び市況変動に左右されにくい収益体質の構築に向けた営業展開を行いました。建設事業につきましては、都市部を中心に大型案件の受注は概ね順調に推移しており、既受注案件についても、一部進捗の遅れはあるものの、概ね計画どおり推移しております。また、来期以降を見据え、国土強靱化対策に関連する土木建材商品の受注活動にも注力しております。業績につきましては、鉄鋼商品の販売数量の減少並びに市況の低下により、売上高は2,531億15百万円(前期比6.9%減)となりました。利益面では、減収影響に加え、設備増強に伴う減価償却費の増加等により、営業利益47億40百万円(前期比30.4%減)、経常利益47億11百万円(前期比31.7%減)となりました。また、九州・中国エリアにおいて固定資産の減損損失を特別損失として計上したことにより、親会社株主に帰属する当期純損失22億18百万円(前期は親会社株主に帰属する当期純利益48億85百万円)となりました。セグメント別の業績は、次のとおりであります。 ⅰ)九州・中国エリア前期に対し、売上高は、鉄鋼商品販売事業において販売数量が減少したこと並びに市況の低下により減少し、工事請負事業における大型工事の進捗遅延等から減収となりました。損益は、減収の影響並びに減価償却費等の販管費増から減益となりました。その結果、外部顧客への売上高は1,387億8百万円(前期比9.2%減)、セグメント利益は27億97百万円(前期比32.2%減)となりました。ⅱ)関西・中京エリア前期に対し、売上高は、鉄鋼商品販売事業において販売数量が減少したこと並びに市況の低下から減収となりました。損益は、鉄鋼販売事業の減収が影響し、販管費は微増に留まったものの減益となりました。その結果、外部顧客への売上高は600億71百万円(前期比9.3%減)、セグメント利益は10億円(前期比3.4%減)となりました。ⅲ)関東・東北エリア前期に対し、売上高は、鉄鋼商品販売事業において販売数量が増加し、増収となりました。損益は、静岡センターにおける経費及び減価償却費等の販管費増加の影響により、減益となりました。その結果、外部顧客への売上高は543億34百万円(前期比2.8%増)、セグメント利益は10億12百万円(前期比40.2%減)となりました。 b.財政状態(資産)前連結会計年度末比74億10百万円減少し、1,961億19百万円となりました。主な要因は、機械装置及び運搬具が40億円増加したものの、受取手形が49億70百万円、売掛金が21億75百万円、商品及び製品が20億19百万円、土地が10億43百万円減少したことによるものです。 (負債)前連結会計年度末比29億38百万円減少し、1,023億17百万円となりました。主な要因は、短期借入金が45億80百万円、1年内返済予定の長期借入金が16億27百万円増加したものの、電子記録債務が61億円、長期借入金が28億95百万円減少したことによるものです。 (純資産)前連結会計年度末比44億71百万円減少し、938億2百万円となりました。主な要因は、その他有価証券評価差額金が4億72百万円、非支配株主持分が98百万円増加したものの、利益剰余金が39億41百万円減少し、自己株式が9億71百万円増加(純資産は減少)したことによるものです。 ②キャッシュ・フローの状況当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ19億23百万円増加し、当連結会計年度末は61億9百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動の結果、獲得した資金は104億51百万円(前連結会計年度は57億56百万円の獲得)となりました。これは主に、仕入債務の減少66億12百万円、法人税等の支払額14億1百万円、税金等調整前当期純損失22億5百万円があったものの、減価償却費の計上49億13百万円、減損損失69億20百万円、売上債権の減少36億53百万円、棚卸資産の減少20億47百万円、その他の流動資産の減少30億7百万円によるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動の結果、使用した資金は91億18百万円(前連結会計年度は156億42百万円の使用)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出70億18百万円、関係会社株式の取得による支出6億76百万円、無形固定資産の取得による支出9億20百万円によるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動の結果、獲得した資金は5億90百万円(前連結会計年度は76億32百万円の獲得)となりました。これは主に、長期借入金の返済による支出12億67百万円、自己株式の取得による支出9億99百万円、配当金の支払額17億21百万円があったものの、短期借入金の純増額45億80百万円によるものです。 ③生産、受注及び販売の実績当社グループは、主に鉄鋼・建材商品の販売及び一部工事請負を国内各地域において行っているため、生産及び受注の状況に替えて仕入実績を記載しております。a.販売実績当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)前期比増減率(%)九州・中国(百万円)139,917△9.0関西・中京(百万円)62,232△8.9関東・東北(百万円)54,5883.1 報告セグメント計(百万円)256,739△6.7連結財務諸表との調整額(百万円)△3,623-合計(百万円)253,115△6.9(注)総販売実績に対し10%以上の販売を行っている相手先はありません。b.仕入実績当連結会計年度の仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)前期比増減率(%)九州・中国(百万円)125,215△10.5関西・中京(百万円)52,414△12.2関東・東北(百万円)48,3232.7 報告セグメント計(百万円)225,952△8.4連結財務諸表との調整額(百万円)△3,324-合計(百万円)222,628△8.7(注)仕入実績は、商品仕入、材料仕入及び工事に係る材料仕入や外注費等であります。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)に記載のとおりであります。 ②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容a.経営成績等当社グループの当連結会計年度の経営成績は、売上高2,531億15百万円(前期比6.9%減)、営業利益47億40百万円(前期比30.4%減)、経常利益47億11百万円(前期比31.7%減)、親会社株主に帰属する当期純損失22億18百万円(前期は親会社株主に帰属する当期純利益48億85百万円)となりました。(1) 売上高工事請負事業は前期比並みに推移したものの、鉄鋼商品販売事業において販売数量の減少及び販売単価が弱含みで推移したことにより、売上高は188億26百万円減少いたしました。(2) 営業利益工事請負事業の利益減少、並びに鉄鋼商品販売事業における在庫販売の利益率低下及び販管費の増加により、20億69百万円減少いたしました。(3) 経常利益営業利益の減少により、経常利益も21億90百万円減少いたしました。(4) 親会社株主に帰属する当期純利益特別損失として、減損損失69億20百万円を計上したことにより、親会社株主に帰属する当期純利益は71億4百万円減少いたしました。 b.経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容4[経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析] (1) 経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況 a.経営成績に記載のとおりであります。 c.資本の財源及び資金の流動性資金需要当社グループの事業活動における運転資金需要の主なものは、商品の仕入代金並びに販売費及び一般管理費などがあります。また、設備資金需要としては、物流施設の建設並びに加工設備としての機械装置設置費用などがあります。 財務政策当社グループの事業活動の維持拡大に必要な資金を安定的に確保するため、金融機関からの借入と社債等の発行により資金調達を行っております。金融機関には充分な借入枠を有しており、当社グループの事業の維持拡大、運営に必要な資金の調達は今後も可能であると考えております。 d.経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等当社グループは、資産効率の向上及び株主資本を含めた投下資本の有効利用が全てのステークホルダーの利益に合致するものと考え、投下資本利益率(ROIC)4.5%以上を基本とし、重要な指標として位置付けております。当連結会計年度における投下資本利益率(ROIC)は2.1%(前期比1.2ポイント低下)です。また、当連結会計年度における自己資本利益率(ROE)は△2.3%(前期比7.4ポイント低下)であり、さらに当該指標の改善に邁進していく所存でございます。 e.セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容4[経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析] (1) 経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況 a.経営成績に記載のとおりであります。
事業リスク
- 国際経済と為替変動リスクアジアを中心に鋼材の輸出入を行っており、世界経済や特定国・地域の景気後退、政策変更、政情不安などが経営成績に影響を与える可能性があります。また、外貨建取引における為替変動リスクも存在し、為替予約等で軽減策を講じていますが、完全に回避できる保証はありません。
- 鉄鋼市況の変動リスク鉄鋼商品は在庫販売が主体であり、鉄鋼市況の変動に適切に対応できない場合、経営成績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。市況変動を早期に察知するため、仕入先やメディアからの情報収集、社内会議での情報共有を徹底し、リスク軽減に努めています。
- 金利変動と貸倒れリスク事業資金の多くを金融機関からの借入金で調達しており、今後の金利変動が経営成績に影響を与える可能性があります。また、約8,000社に及ぶ取引先への営業債権を保有しており、特定の取引先の倒産等による債務不履行が発生した場合、貸倒れリスクが経営に影響を及ぼす可能性があります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
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3【事業等のリスク】有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 海外取引及び為替変動について当社グループは、アジアを中心として鋼材の輸出入業務を行っております。国内はもちろん、世界的またはその国・その地域の景気後退、競争激化により、あるいは特定の国・地域における予測不可能な政策変更、規制強化、政情不安等により損失が発生した場合、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。さらに、外貨建取引を行うにおいては為替変動リスクを軽減するため、原則として為替予約等の措置を講じておりますが、当該リスクを完全に回避できる保証はありません。今後の為替変動によっては、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。これら輸出入業務におけるリスク対策として、常に輸出入国のカントリーリスクの有無を調査し、かつ、契約の都度、相手国及び契約先の状況並びに為替状況を把握した上で契約を締結することとしております。 (2) 鋼材市況変動について当社グループは、鉄鋼商品の在庫販売を行っております。鉄鋼市況の変動への適宜な対応が出来なかった場合、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。市況の変動リスク対策として、仕入先並びに新聞等のメディアからの情報収集を常に行い、かつ、社内会議等による情報の共有化を進め、市況変動をいち早く察知できる体制を構築しております。 (3) 金利変動について当社グループは、主として金融機関からの借入金により事業資金を調達しております。今後の金利変動によっては、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。金利変動リスク対策として、常に資金の効率化を図るとともに、状況の変化に対応した最善の調達手段を検討し、実施しております。 (4) 与信管理及び貸倒れリスクについて当社グループは、取引先に対し営業債権を保有しております。約8,000社にのぼる全販売先に対して与信枠を設定するとともに、定期的に見直しを図り、貸倒れリスクの低減に努めておりますが、全額回収を保証するものではありません。特定の取引先において、倒産等により債務不履行が生じた場合、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。貸倒れリスク低減対策として、信用調査機関の調査並びに倒産保険の付与などを適宜行っております。 (5) 退職給付債務及び年金資産運用について当社グループの従業員退職給付費用及び債務は、割引率や長期期待運用収益率等、数理計算上で設定される前提条件に基づいて算出されております。実際の結果が前提条件と異なる場合、または前提条件が変更された場合、その影響は累積され、将来にわたって規則的に認識されるため、一般的には将来期間において認識される費用及び計上される債務に影響を及ぼします。従いまして、割引率の低下や運用利回りの悪化は経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。そのため、運用方針としてはリスク低減型での運用に徹しており、運用先である第一生命保険株式会社及び日本生命保険相互会社から定期的に運用報告を受けております。 (6) 内部統制及びコンプライアンス遵守について当社グループは、コーポレート・ガバナンス、コンプライアンス及びリスク管理を経営上の重要な課題と位置づけており、内部統制システム整備の基本方針を定め、同システムの継続的な充実・強化を図っております。業務運営においては役員・社員の不正及び不法行為の防止に万全を期しておりますが、万一かかる不正行為が発生した場合、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。ただし、その対策として、内部監査室並びに監査等委員である取締役との連携による監査を定期的に行い、かつ、全社員向けにコンプライアンスマニュアル等を活用し定期的に啓発活動を行うことにより、周知徹底を図っております。 (7) 自然災害及び感染症について当社グループは、地震・台風等の自然災害や感染症によるパンデミック等が発生した場合、事業所や社員の活動が広範囲に及んでいるため、その損害を完全に回避できるものではありませんので経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。しかしながら、自然災害や感染症等の発生に備え、損害の最小化と迅速な復旧が進むよう危機管理マニュアル等の整備と防災対策を実施しております。(8) 法的規制について当社グループは、通商、独占禁止、特許、租税、為替管理、建設業等の法規制の適用を受けており、これらの規制により、当社グループの活動が制限される可能性があるだけでなく、規制への対応がコストの増加につながる可能性があります。これらの規制により、経営成績及び財政状況に影響を及ぼす可能性があります。また、当社は、建設業者より建設工事の一部工事を請負う受注があり、そのために、「建設業法」に基づき国土交通大臣により特定建設業許可を受けております。許可番号 国土交通大臣許可(特-4)第8648号 (9) 情報セキュリティについて当社グループは、顧客及び取引先の機密情報や個人情報、また、当社グループの機密情報や個人情報を有しております。サイバー攻撃を含む意図的な行為や過失等により、システム障害が生じる場合や、機密情報及び個人情報の外部流出が起きた場合、当社グループの事業活動の停滞や社会的信用の低下等で、当社グループの財政状態、経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。