有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項については、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 (1)会社の基本方針 当社グループは、「昨日より今日、今日より明日」をモットーに、日々成長していくことに励んでおります。総合メーカーとして、時代に合わせて進化するとともに、商品のデザイン性・機能性・コストに徹底したこだわりを持ち、お客様に満足していただける商品を提供することで、社会に貢献していくことをグループ経営の基本方針としております。アドヴァンの社名の由来は前進を意味するADVANCEからきております。固定概念や過去の成功体験にとらわれることなく、常に新しいチャレンジを行うことで社内に逆境を生み出し、次のステップに進んでいくこと、これこそが創業時から変わらぬアドヴァンらしさだと考えております。なお、グループにおける当社の役割を明確にするため、2021年7月1日付で株式会社アドヴァンから株式会社アドヴァングループに商号変更しております。 (2)中長期的な経営戦略及び重視する財務指標等 当社グループは、高付加価値商品の開発と時代のニーズに対応した事業を展開するとともに、物流施設やショールーム施設への投資など、常に将来を見据えた事業戦略により、高い競争力と安定した収益の確保に努めております。また、自前主義に基づく積極的な設備投資が成長への原動力だと考えております。 ① 世界の一級品を納得価格でお届けする総合メーカー 当社グループは建築用仕上材と住宅設備機器の総合メーカーを目指し、商品のデザイン性・機能性・コストに徹底したこだわりを持ち、お客様に満足いただける商品を常に提供しております。変化する時代や流行の中でお客様が求めるものは何かを常に考え続け、大型複合施設・住宅・商業施設などの様々なユーザーに選ばれ続ける信頼と商品力を維持していくために、世界中のトップメーカーと提携し、日本のニーズや流行にあった商品の開発を行っております。 ② 世界と日本を結ぶネットワーク 当社グループと世界のトップメーカー約350社は、長年の取引実績と固い信頼関係に基づく強固なパートナーシップで結ばれております。この強固なパートナーシップのネットワークこそが、毎年発表する多数の新商品につながっているものと考えております。 ③ 業界トップの営業スタッフ商品の特性、施工方法からメンテナンス方法まで熟知した営業スタッフが全国8拠点におります。建材マーケットでは代理店方式で販売を行う企業が多い中で、当社は直接販売にこだわってきました。なぜなら、アドヴァングループの取り扱う商品は、日本の建材マーケットで初めて登場する商品が多いため、販売前にしっかりとその商品特性をお客様にお伝えすることが必要だからです。一方で、営業スタッフがお客様からダイレクトにお話を伺うことで、市場のトレンドをいち早く掴み、その情報を在庫管理や商品開発に活かしています。なお、営業スタッフは毎年新商品が販売されるため、常に知識の蓄積に努めております。 ④ 成長のための継続的な投資 (イ)業界最大級のショールーム施設 営業拠点のうち、東京、大阪、名古屋、福岡、沖縄の5ヶ所はショールームを併設しております。2025年3月には福岡、沖縄に新ショールームを併設の新社屋が完成。これにより全てのショールームが自社保有物件となりました。なお、東京・原宿と大阪・本町のショールームは、面積3,000㎡以上と業界最大級の広さを有しております。 ショールームは新商品の展示を含め毎年改装を行うなど、継続的に投資を行っています。ショールームには、豊富な種類の建材や施工例を陳列し、カタログやネットでは伝えきれない本物の質感を見て、さわって、実際に感じて頂ける空間を目指しています。ショールームの拡充により、多くのお客様の来場と顧客基盤の拡大に努めております。 (ロ)最新鋭、かつ広大な物流センター施設海外から輸入された商品は、茨城、三重、福岡の国内3ヶ所の自社物流倉庫に運ばれ、それぞれの商品特性にあわせて設計された倉庫に保管されることで、品質を維持しています。そして、本社とオンラインネットワークで結ばれた受発注システムにより、全国のお客様に即日商品をお届けしております。また、設立以来物流システムに多くの設備投資を行ってきた結果、物流コストを大きく低減させております。この結果、お客様に世界の一級品を納得価格でお届けできる体制を整えております。国内3カ所に物流センターを分散させることで、災害時にもお客様へのスムーズな商品配送が可能となっており、地震の多い日本だからこそ、このような備えがお客様の安心にも繋がっております。 ⑤社会環境への取り組み 当社グループは、1975年の創業以来、社会と協調し、事業活動を通じて社会・地球の持続可能な発展に貢献する取り組みを進めてまいりました。取り組みの根底にあるのは、当社グループの創業理念であり、その考え方は国連の持続可能な開発目標(SDGs)が目指すものと一致しています。当社グループは、今後も、社会のために最大限の努力を行い、人や環境にやさしい企業として様々な取り組みを行っていきます。 なお、当社グループの未来につながる社会環境への主な取り組みは、次のとおりです。 ◇環境への取り組み(岩井流通センター) ・CO⒉削減に向けて、太陽光発電を導入して再生可能エネルギーを創出 ・木材、石材、タイル等の残材を粉砕処理し、地盤改良などに再利用して廃棄物を削減 ・耕作放棄地の再農地化への取り組み ・その他、物流センター内での廃材ゼロを目指した取り組み ◇地域社会との共生( 〃 ) ・地元シニア世代を積極的に雇用 ・敷地内での植林による沿道整備と環境保全への取り組み ◇クリーンで快適、安全安心な職場環境( 〃 ) ・倉庫の床には耐久性に優れたエポキシ樹脂を使用し、クリーンで安全な職場環境を提供 ◇サステナブルな商品 ・ワールドクラスの環境認証を取得した商品の販売 ・リサイクル素材を主原料とする商品の販売 ・「ほたるの郷®」プロジェクトの推進 ⑥重視する財務指標等 当社グループは、為替予約の時価評価により発生する為替予約評価損益の営業外損益への計上で、経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益は大きく変動してしまうため、営業利益(率)を重視しております。なお、過去5期平均の営業利益率は18.9%となります。また、企業の経営効率を判断するうえで重要な指標となるROE(自己資本当期純利益率)につきましても、財務体質の強化を図り、一層の向上に努めてまいります。なお、過去5期平均のROE(自己資本当期純利益率)は11.6%となります。 (3)経営環境及び優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題国内の経済活動は徐々に回復していくことが期待されますが、一方で資源高などによる仕入コスト上昇や、米国による関税引き上げなどによる世界的な景気後退懸念の広まりなど、しばらくは不透明な状況が続いていくものと思われます。 このような経営環境のなか、当社グループは、ショールーム施設や物流施設などの設備投資を推し進めるととも に、引き続き、ユニットバスの設計・製造並びに施工、システムキッチンの販売・施工など住宅設備分野にも注力 し、総合メーカーとしての発展を目指してまいります。 一方で、環境への取り組み、地域社会との共生、クリーンで働きやすい安全安心な職場環境の整備を引き続き進めてまいります。あわせて、クリーンな企業としてワールドクラスの環境認証取得商品や、リサイクル素材を主原料とする商品など、サステナブルな商品の開発と販売を進めてまいります。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項については、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 (1)会社の基本方針 当社グループは、「昨日より今日、今日より明日」をモットーに、日々成長していくことに励んでおります。総合メーカーとして、時代に合わせて進化するとともに、商品のデザイン性・機能性・コストに徹底したこだわりを持ち、お客様に満足していただける商品を提供することで、社会に貢献していくことをグループ経営の基本方針としております。アドヴァンの社名の由来は前進を意味するADVANCEからきております。固定概念や過去の成功体験にとらわれることなく、常に新しいチャレンジを行うことで社内に逆境を生み出し、次のステップに進んでいくこと、これこそが創業時から変わらぬアドヴァンらしさだと考えております。なお、グループにおける当社の役割を明確にするため、2021年7月1日付で株式会社アドヴァンから株式会社アドヴァングループに商号変更しております。 (2)中長期的な経営戦略及び重視する財務指標等 当社グループは、高付加価値商品の開発と時代のニーズに対応した事業を展開するとともに、物流施設やショールーム施設への投資など、常に将来を見据えた事業戦略により、高い競争力と安定した収益の確保に努めております。また、自前主義に基づく積極的な設備投資が成長への原動力だと考えております。 ① 世界の一級品を納得価格でお届けする総合メーカー 当社グループは建築用仕上材と住宅設備機器の総合メーカーを目指し、商品のデザイン性・機能性・コストに徹底したこだわりを持ち、お客様に満足いただける商品を常に提供しております。変化する時代や流行の中でお客様が求めるものは何かを常に考え続け、大型複合施設・住宅・商業施設などの様々なユーザーに選ばれ続ける信頼と商品力を維持していくために、世界中のトップメーカーと提携し、日本のニーズや流行にあった商品の開発を行っております。 ② 世界と日本を結ぶネットワーク 当社グループと世界のトップメーカー約350社は、長年の取引実績と固い信頼関係に基づく強固なパートナーシップで結ばれております。この強固なパートナーシップのネットワークこそが、毎年発表する多数の新商品につながっているものと考えております。 ③ 業界トップの営業スタッフ商品の特性、施工方法からメンテナンス方法まで熟知した営業スタッフが全国8拠点におります。建材マーケットでは代理店方式で販売を行う企業が多い中で、当社は直接販売にこだわってきました。なぜなら、アドヴァングループの取り扱う商品は、日本の建材マーケットで初めて登場する商品が多いため、販売前にしっかりとその商品特性をお客様にお伝えすることが必要だからです。一方で、営業スタッフがお客様からダイレクトにお話を伺うことで、市場のトレンドをいち早く掴み、その情報を在庫管理や商品開発に活かしています。なお、営業スタッフは毎年新商品が販売されるため、常に知識の蓄積に努めております。 ④ 成長のための継続的な投資 (イ)業界最大級のショールーム施設 営業拠点のうち、東京、大阪、名古屋、福岡、沖縄の5ヶ所はショールームを併設しております。2025年3月には福岡、沖縄に新ショールームを併設の新社屋が完成。これにより全てのショールームが自社保有物件となりました。なお、東京・原宿と大阪・本町のショールームは、面積3,000㎡以上と業界最大級の広さを有しております。 ショールームは新商品の展示を含め毎年改装を行うなど、継続的に投資を行っています。ショールームには、豊富な種類の建材や施工例を陳列し、カタログやネットでは伝えきれない本物の質感を見て、さわって、実際に感じて頂ける空間を目指しています。ショールームの拡充により、多くのお客様の来場と顧客基盤の拡大に努めております。 (ロ)最新鋭、かつ広大な物流センター施設海外から輸入された商品は、茨城、三重、福岡の国内3ヶ所の自社物流倉庫に運ばれ、それぞれの商品特性にあわせて設計された倉庫に保管されることで、品質を維持しています。そして、本社とオンラインネットワークで結ばれた受発注システムにより、全国のお客様に即日商品をお届けしております。また、設立以来物流システムに多くの設備投資を行ってきた結果、物流コストを大きく低減させております。この結果、お客様に世界の一級品を納得価格でお届けできる体制を整えております。国内3カ所に物流センターを分散させることで、災害時にもお客様へのスムーズな商品配送が可能となっており、地震の多い日本だからこそ、このような備えがお客様の安心にも繋がっております。 ⑤社会環境への取り組み 当社グループは、1975年の創業以来、社会と協調し、事業活動を通じて社会・地球の持続可能な発展に貢献する取り組みを進めてまいりました。取り組みの根底にあるのは、当社グループの創業理念であり、その考え方は国連の持続可能な開発目標(SDGs)が目指すものと一致しています。当社グループは、今後も、社会のために最大限の努力を行い、人や環境にやさしい企業として様々な取り組みを行っていきます。 なお、当社グループの未来につながる社会環境への主な取り組みは、次のとおりです。 ◇環境への取り組み(岩井流通センター) ・CO⒉削減に向けて、太陽光発電を導入して再生可能エネルギーを創出 ・木材、石材、タイル等の残材を粉砕処理し、地盤改良などに再利用して廃棄物を削減 ・耕作放棄地の再農地化への取り組み ・その他、物流センター内での廃材ゼロを目指した取り組み ◇地域社会との共生( 〃 ) ・地元シニア世代を積極的に雇用 ・敷地内での植林による沿道整備と環境保全への取り組み ◇クリーンで快適、安全安心な職場環境( 〃 ) ・倉庫の床には耐久性に優れたエポキシ樹脂を使用し、クリーンで安全な職場環境を提供 ◇サステナブルな商品 ・ワールドクラスの環境認証を取得した商品の販売 ・リサイクル素材を主原料とする商品の販売 ・「ほたるの郷®」プロジェクトの推進 ⑥重視する財務指標等 当社グループは、為替予約の時価評価により発生する為替予約評価損益の営業外損益への計上で、経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益は大きく変動してしまうため、営業利益(率)を重視しております。なお、過去5期平均の営業利益率は18.9%となります。また、企業の経営効率を判断するうえで重要な指標となるROE(自己資本当期純利益率)につきましても、財務体質の強化を図り、一層の向上に努めてまいります。なお、過去5期平均のROE(自己資本当期純利益率)は11.6%となります。 (3)経営環境及び優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題国内の経済活動は徐々に回復していくことが期待されますが、一方で資源高などによる仕入コスト上昇や、米国による関税引き上げなどによる世界的な景気後退懸念の広まりなど、しばらくは不透明な状況が続いていくものと思われます。 このような経営環境のなか、当社グループは、ショールーム施設や物流施設などの設備投資を推し進めるととも に、引き続き、ユニットバスの設計・製造並びに施工、システムキッチンの販売・施工など住宅設備分野にも注力 し、総合メーカーとしての発展を目指してまいります。 一方で、環境への取り組み、地域社会との共生、クリーンで働きやすい安全安心な職場環境の整備を引き続き進めてまいります。あわせて、クリーンな企業としてワールドクラスの環境認証取得商品や、リサイクル素材を主原料とする商品など、サステナブルな商品の開発と販売を進めてまいります。
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度における経済環境は、イラン情勢をはじめとする中東地域の緊迫化に伴う資源価格や物流費高騰への懸念、米国の通商政策の動向などにより、世界的に先行きの不透明感が一層高まる状況となりました。我が国経済におきましても、企業収益の改善や賃上げの動きはみられるものの、為替相場の変動や金融政策正常化に伴う金利動向など懸念材料が多岐にわたり、事業環境の不確実性はかつてなく高まっております。総じて景気の先行きは極めて見通しづらい状況となっております。 このようななか、当社グループは、将来の成長に向け、新入社員の積極採用や昇給・昇格といった戦略的な人への投資を進めつつ、組織のスリム化による人件費削減を実行した結果、コスト効率も改善いたしました。 しかしながら、高水準で推移する仕入コスト増に加え、建設現場における慢性的な技能者不足による施工体制への影響から、一部の大型案件において工期の遅延や着工のずれ込み等が発生した結果、当連結会計年度の経営成績につきましては、売上高は17,036百万円(前期比8.0%減、同1,482百万円減)となり、在庫の健全化を進めたことによる棚卸資産廃棄損を計上した結果、営業利益は2,232百万円(同29.1%減、同918百万円減)となりました。 その一方で、当連結会計年度末において円安が進行したことを受け、為替予約評価益が増加しており(2025年3月期末は為替予約評価益額が14,292百万円、2026年3月期末は為替予約評価益額が21,032百万円)、その結果洗い替え処理による増加6,739百万円を営業外収益に計上いたしました。この結果、経常利益は12,126百万円(前期比38.4%増、同3,364百万円増)、親会社株主に帰属する当期純利益は8,063百万円(同34.1%増、同2,051百万円増)となりました。 また、今年度は1,655百万円(1,941,300株)の自己株式の取得、及び200万株の自己株式の消却を行いました。今後につきましても、積極的な設備投資や人材投資を行い、更なる会社の発展に邁進してまいります。 セグメント別の概況は次のとおりであります。(建材関連事業) 建材関連事業は、高級ホテル・住宅施設やインバウンド需要への期待が膨らむ一方、高水準で推移する仕入コスト増に加え、建設現場における慢性的な技能者不足による施工体制への影響から、一部の大型案件において工期の遅延や着工のずれ込み等が発生する厳しい事業環境のなか推移してきました。この結果、当連結会計年度の建材関連事業の売上高は16,885百万円(前期比8.2%減)、営業利益は2,456百万円(前期比24.2%減)となりました。 (不動産賃貸事業) 不動産賃貸事業につきましては、賃貸契約の状況等を背景に、当連結会計年度の不動産賃貸事業の売上高(セグメント間内部売上高含む)は2,592百万円(前期比5.0%増)となりましたが、営業利益は1,268百万円(前期比4.3%減)となりました。 (その他) その他の物流管理事業につきましては、当連結会計年度の売上高(セグメント間内部売上高含む)は1,089百万円(前期比28.0%減)、営業利益は378百万円(前期比11.9%減)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、営業活動によるキャッシュ・フローの収入4,984百万円があったものの、投資活動によるキャッシュ・フローの支出3,158百万円、財務活動によるキャッシュ・フローの支出6,716百万円などを行った結果、前連結会計年度末に比べ4,944百万円減の4,666百万円となりました。なお、当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況と主な要因は次のとおりであります。(単位:百万円)前連結会計年度当連結会計年度増減営業活動によるキャッシュ・フロー1,8904,9843,094投資活動によるキャッシュ・フロー1,186△3,158△4,344財務活動によるキャッシュ・フロー△1,642△6,716△5,073現金及び現金同等物期末残高9,6104,666△4,944 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果、資金は4,984百万円の収入(前年同期は1,890百万円の収入)となりました。主な内容は、税金等調整前当期純利益12,161百万円、減価償却費1,070百万円などの資金の増加要因に対し、法人税等の支払い3,591百万円、為替予約評価益6,739百万円の計上などによる支出・減少によるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果、資金は3,158百万円の支出(前年同期は1,186百万円の収入)となりました。これは主に、定期預金の預入による支出7,747百万円、有形固定資産の取得による支出1,558百万円、投資有価証券の取得による支出4,662百万円などの支出に対し、定期預金の払戻による収入10,658百万円などがあったことによるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果、資金は6,716百万円の支出(前年同期は1,642百万円の支出)となりました。これは主に、長期借入金の返済による支出3,651百万円、自己株式の取得による支出1,670百万円、配当金の支払額1,393百万円などの支出によるものであります。 (キャッシュ・フロー関連指標の推移) 2022年3月期2023年3月期2024年3月期2025年3月期2026年3月期自己資本比率(%)74.165.663.067.171.5時価ベースの自己資本比率(%)62.255.853.037.936.6キャッシュ・フロー対有利子負債比率3.65.04.411.73.7インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)122.475.851.113.034.7(注)1.各指標の算出方法は次のとおりであります。・自己資本比率:自己資本/総資産・時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産・キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/営業活動キャッシュ・フロー・インタレスト・カバレッジ・レシオ:営業活動キャッシュ・フロー/利払い2.各指標はいずれも連結ベースの財務指数により計算しております。3.株式時価総額は以下の算定方法に基づいております。株式時価総額は、期末株価終値×期末発行株式(自己株式控除後)4.営業活動キャッシュ・フローは、連結キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フローを使用しております。5.有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としております。また、利払いについては、連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を使用しております。 ③ 販売及び仕入の実績 a.販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)前年同期比(%)建材関連事業(百万円)16,88591.8不動産賃貸事業(百万円)150112.8その他事業(百万円)--合計(百万円)17,03692.0(注)1 セグメント間の取引については相殺消去しております。 b.商品仕入実績 当連結会計年度の仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)前年同期比(%)建材関連事業(百万円)9,28392.0不動産賃貸事業(百万円)--その他事業(百万円)--合計(百万円)9,28392.0(注) セグメント間の取引については相殺消去しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末において判断したものであります。 ①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当連結会計年度における経済環境は、イラン情勢をはじめとする中東地域の緊迫化や米国の通商政策の動向など により世界的に先行きの不透明感が一層高まる状況となりました。国内でも為替相場の変動や金融政策正常化に伴 う金利動向などの懸念から、事業環境の不確実性がかつてなく高まっております。 当社グループは戦略的な人への投資や組織のスリム化を進めたものの、高水準な仕入コスト増や慢性的な技能者 不足に伴う一部大型案件の工期遅延や着工のずれ込み等が発生した結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績 は、連結売上高は17,036百万円(前期比8.0%減)となりました。 利益面では、当連結会計年度は、売上高の減少に加え、資源高や円安の進行による仕入コストの上昇が影響したことなどにより、連結営業利益は2,232百万円(同29.1%減)となりました。 また、営業外収益に為替予約評価益6,739百万円を計上しております(前期は為替予約評価益2,441百万円を計上)。この結果、連結経常利益は12,126百万円(同38.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は8,063百万円(同34.1%増)となりました。 なお、当社は商品決済時の為替変動リスクがあるため為替予約を行っておりますが、為替動向によって為替予約評価損益の金額は影響を受けることになり、この為替予約評価損益の計上額によっては、経常利益並びに親会社株主に帰属する当期純利益も大きく影響を受けることになります。 (為替予約評価損益、経常利益、及び親会社株主に帰属する当期純利益の推移)(単位:百万円)2022年3月期2023年3月期2024年3月期2025年3月期2026年3月期期末為替レート(米ドル/円)122.41133.54151.40149.53159.93為替予約評価損益1,325△1,2709,5432,4416,739営業利益3,8274,7013,9393,1502,232経常利益5,7515,15916,1948,76112,126親会社株主に帰属する当期純利益3,8193,36410,2996,0128,063(注)期末為替レート出所:みずほ銀行 (財政状態の分析)当連結会計年度末の資産、負債、純資産の状況は次のとおりであります。(単位:百万円)前連結会計年度末当連結会計年度末増減総資産80,29284,2433,950負債26,42923,972△2,457純資産53,86360,2716,408自己資本比率(%)67.171.54.5 <資産> 当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ3,950百万円増加の84,243百万円(前連結会計年度は80,292百万円)となりました。 この主な内容は、投資有価証券の増加6,585百万円、流動資産・固定資産の為替予約の増加6,739百万円などによるものです。 (現金及び預金残高、棚卸資産、設備投資額の推移)(単位:百万円)2022年3月期2023年3月期2024年3月期2025年3月期2026年3月期現金及び預金残高12,99916,25218,02116,0658,266棚卸資産3,0522,8523,0522,4192,216設備投資金額5693,8512,7262,0221,558 <負債> 当連結会計年度末の負債総額は、前連結会計年度末に比べ2,457百万円減少の23,972百万円(前連結会計年度末は26,429百万円)となりました。これは主に、長期借入金の減少3,343百万円によるものです。 なお、有利子負債は減少しましたが、D/Eレシオ(負債資本倍率)は0.31倍と、引き続き安定した財務基盤を維持しております。 (有利子負債、D/Eレシオの推移)(単位:百万円)2022年3月期2023年3月期2024年3月期2025年3月期2026年3月期有利子負債11,57718,92321,82822,05018,398D/Eレシオ(倍)0.270.450.440.410.31 <純資産> 当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ6,408百万円増加の60,271百万円(前連結会計年度末は53,863百万円)となりました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純利益により利益剰余金が5,014百万円増加したこと及びその他有価証券評価差額金が1,403百万円増加したことによるものです。 自己資本比率は利益剰余金、その他有価証券評価差額金が増えたことで、71.5%(前連結会計年度は67.1%)となりました。 また、今期、為替予約評価益6,739百万円(前期は為替予約評価益2,441百万円)を営業外収益に計上したことで、親会社株主に帰属する当期純利益は前期比34.1%増となった結果、ROE(自己資本当期純利益率)は14.1%(前連結会計年度は11.6%)と大きく増加しました。 (利益剰余金、自己株式、ROE(自己資本当期純利益率)の推移)(単位:百万円)2022年3月期2023年3月期2024年3月期2025年3月期2026年3月期利益剰余金36,09237,90544,57446,69151,706自己株式△10,972△13,009△10,084△8,047△8,057ROE(自己資本当期純利益率)%9.27.922.411.614.1 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載しております。当連結会計年度においては、営業活動によるキャッシュ・フロー4,984百万円を獲得し、自己株式取得1,670百万円、有形固定資産の取得1,558百万円、長期借入金返済3,651百万円、配当金支払1,393百万円など、所要となる資金に充てております。 (最近5年間における主な資金の増減推移)(単位:百万円)2022年3月期2023年3月期2024年3月期2025年3月期2026年3月期営業キャッシュ・フローによる収入3,2093,7534,9671,8904,984長期借入による収入-9,8056,0003,976-自己株式の処分による収入-----長期借入の返済による支出△2,146△2,458△3,095△3,753△3,651有形固定資産の取得による支出△569△3,846△2,686△2,007△1,558配当金の支払いによる支出△1,210△1,545△1,855△1,433△1,393自己株式の取得による支出△578△2,045△1,541△430△1,670 当社グループは、資本コストを意識した低金利による銀行借入を中心に資金調達を行っており、資金調達の主な目的は設備投資費用の原資及び運転資金が中心となります。 当社グループは、設備投資は成長のための原動力だと考えており、毎年ショールーム施設や物流施設を中心に継続的に投資を行っており、当連結会計年度は、岩井流通センターの倉庫増築工事、などの設備投資を行っております。 また、株主還元としては、配当金(年間支払額1,393百万円)と自己株式の取得(1,670百万円)を実施しております。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)に記載のとおりであります。
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項については、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 (1)会社の基本方針 当社グループは、「昨日より今日、今日より明日」をモットーに、日々成長していくことに励んでおります。総合メーカーとして、時代に合わせて進化するとともに、商品のデザイン性・機能性・コストに徹底したこだわりを持ち、お客様に満足していただける商品を提供することで、社会に貢献していくことをグループ経営の基本方針としております。アドヴァンの社名の由来は前進を意味するADVANCEからきております。固定概念や過去の成功体験にとらわれることなく、常に新しいチャレンジを行うことで社内に逆境を生み出し、次のステップに進んでいくこと、これこそが創業時から変わらぬアドヴァンらしさだと考えております。なお、グループにおける当社の役割を明確にするため、2021年7月1日付で株式会社アドヴァンから株式会社アドヴァングループに商号変更しております。 (2)中長期的な経営戦略及び重視する財務指標等 当社グループは、高付加価値商品の開発と時代のニーズに対応した事業を展開するとともに、物流施設やショールーム施設への投資など、常に将来を見据えた事業戦略により、高い競争力と安定した収益の確保に努めております。また、自前主義に基づく積極的な設備投資が成長への原動力だと考えております。 ① 世界の一級品を納得価格でお届けする総合メーカー 当社グループは建築用仕上材と住宅設備機器の総合メーカーを目指し、商品のデザイン性・機能性・コストに徹底したこだわりを持ち、お客様に満足いただける商品を常に提供しております。変化する時代や流行の中でお客様が求めるものは何かを常に考え続け、大型複合施設・住宅・商業施設などの様々なユーザーに選ばれ続ける信頼と商品力を維持していくために、世界中のトップメーカーと提携し、日本のニーズや流行にあった商品の開発を行っております。 ② 世界と日本を結ぶネットワーク 当社グループと世界のトップメーカー約350社は、長年の取引実績と固い信頼関係に基づく強固なパートナーシップで結ばれております。この強固なパートナーシップのネットワークこそが、毎年発表する多数の新商品につながっているものと考えております。 ③ 業界トップの営業スタッフ商品の特性、施工方法からメンテナンス方法まで熟知した営業スタッフが全国8拠点におります。建材マーケットでは代理店方式で販売を行う企業が多い中で、当社は直接販売にこだわってきました。なぜなら、アドヴァングループの取り扱う商品は、日本の建材マーケットで初めて登場する商品が多いため、販売前にしっかりとその商品特性をお客様にお伝えすることが必要だからです。一方では、営業スタッフがお客様からダイレクトにお話を伺うことで、市場のトレンドをいち早く掴み、その情報を在庫管理や商品開発に活かしています。なお、営業スタッフは毎年新商品が販売されるため、常に知識の蓄積に努めております。 ④ 成長のための継続的な投資 (イ)業界最大級のショールーム施設 営業拠点のうち、東京、大阪、名古屋、福岡、沖縄の5ヶ所はショールームを併設しております。2025年3月には福岡、沖縄に新ショールームを併設の新社屋が完成。これにより全てのショールームが自社保有物件となりました。なお、東京・原宿と大阪・本町のショールームは、面積3,000㎡以上と業界最大級の広さを有しております。 ショールームは新商品の展示を含め毎年改装を行うなど、継続的に投資を行っています。ショールームには、豊富な種類の建材や施工例を陳列し、カタログやネットでは伝えきれない本物の質感を見て、触って、実際に感じて頂ける空間を目指しています。ショールームの拡充により、多くのお客様の来場と顧客基盤の拡大に努めております。 (ロ)最新鋭、かつ広大な物流センター施設海外から輸入された商品は、茨城、三重、福岡の国内3ヶ所の自社物流倉庫に運ばれ、それぞれの商品特性にあわせて設計された倉庫に保管されることで、品質を維持しています。そして、本社とオンラインネットワークで結ばれた受発注システムにより、全国のお客様に即日商品をお届けしております。また、設立以来物流システムには多くの設備投資を行ってきた結果、物流コストを大きく低減させております。この結果、お客様に世界の一級品を納得価格でお届けできる体制を整えております。国内3カ所に物流センターを分散させることで、災害時にもお客様へのスムーズな商品配送が可能となっており、地震の多い日本だからこそ、このような備えがお客様の安心にも繋がっております。 ⑤社会環境への取り組み 当社グループは、1975年の創業以来、社会と協調し、事業活動を通じて社会・地球の持続可能な発展に貢献する取り組みを進めてまいりました。取り組みの根底にあるのは、当社グループの創業理念であり、その考え方は国連の持続可能な開発目標(SDGs)が目指すものと一致しています。当社グループは、今後も、社会のために最大限の努力を行い、人や環境にやさしい企業として様々な取り組みを行っていきます。 なお、当社グループの未来につながる社会環境への主な取り組みは、次のとおりです。 ◇環境への取り組み(岩井流通センター) ・CO⒉削減に向けて、太陽光発電を導入して再生可能エネルギーを創出 ・木材、石材、タイル等の残材を粉砕処理し、再利用して廃棄物を削減 ・耕作放棄地の再農地化への取り組み ・その他、物流センター内での廃材ゼロを目指した取り組み ◇地域社会との共生( 〃 ) ・地元シニア世代を積極的に雇用 ・敷地内での植林による沿道整備と環境保全への取り組み ◇クリーンで快適、安全安心な職場環境( 〃 ) ・倉庫の床には耐久性に優れたエポキシ樹脂を使用し、クリーンで安全な職場環境を提供 ◇サステナブルな商品 ・ワールドクラスの環境認証を取得した商品の販売 ・リサイクル素材を主原料とする商品の販売 ⑥重視する財務指標等 当社グループは、為替予約の時価評価により発生する為替予約評価損益の営業外損益への計上で、経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益は大きく変動してしまうため、営業利益(率)を重視しております。なお、過去5期平均の営業利益率は21.0%となります。また、企業の経営効率を判断するうえで重要な指標となるROE(自己資本当期純利益率)につきましても、財務体質の強化を図り、一層の向上に努めてまいります。なお、過去5期平均のROE(自己資本当期純利益率)は11.6%となります。 (3)経営環境及び優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題国内の経済活動は徐々に回復していくことが期待されますが、一方で資源高などによる仕入コスト上昇や、米国による関税引き上げなどによる世界的な景気後退懸念の広まりなど、しばらくは不透明な状況が続いていくものと思われます。 このような経営環境のなか、当社グループは、ショールーム施設や物流施設などの設備投資を推し進めるととも に、引き続き、ユニットバスの設計・製造並びに施工、システムキッチンの販売・施工など住宅設備分野にも注力 し、総合メーカーとしての発展を目指してまいります。 一方で、環境への取り組み、地域社会との共生、クリーンで働きやすい安全安心な職場環境の整備を引き続き進めてまいります。あわせて、クリーンな企業としてワールドクラスの環境認証取得商品や、リサイクル素材を主原料とする商品など、サステナブルな商品の開発と販売を進めてまいります。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項については、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 (1)会社の基本方針 当社グループは、「昨日より今日、今日より明日」をモットーに、日々成長していくことに励んでおります。総合メーカーとして、時代に合わせて進化するとともに、商品のデザイン性・機能性・コストに徹底したこだわりを持ち、お客様に満足していただける商品を提供することで、社会に貢献していくことをグループ経営の基本方針としております。アドヴァンの社名の由来は前進を意味するADVANCEからきております。固定概念や過去の成功体験にとらわれることなく、常に新しいチャレンジを行うことで社内に逆境を生み出し、次のステップに進んでいくこと、これこそが創業時から変わらぬアドヴァンらしさだと考えております。なお、グループにおける当社の役割を明確にするため、2021年7月1日付で株式会社アドヴァンから株式会社アドヴァングループに商号変更しております。 (2)中長期的な経営戦略及び重視する財務指標等 当社グループは、高付加価値商品の開発と時代のニーズに対応した事業を展開するとともに、物流施設やショールーム施設への投資など、常に将来を見据えた事業戦略により、高い競争力と安定した収益の確保に努めております。また、自前主義に基づく積極的な設備投資が成長への原動力だと考えております。 ① 世界の一級品を納得価格でお届けする総合メーカー 当社グループは建築用仕上材と住宅設備機器の総合メーカーを目指し、商品のデザイン性・機能性・コストに徹底したこだわりを持ち、お客様に満足いただける商品を常に提供しております。変化する時代や流行の中でお客様が求めるものは何かを常に考え続け、大型複合施設・住宅・商業施設などの様々なユーザーに選ばれ続ける信頼と商品力を維持していくために、世界中のトップメーカーと提携し、日本のニーズや流行にあった商品の開発を行っております。 ② 世界と日本を結ぶネットワーク 当社グループと世界のトップメーカー約350社は、長年の取引実績と固い信頼関係に基づく強固なパートナーシップで結ばれております。この強固なパートナーシップのネットワークこそが、毎年発表する多数の新商品につながっているものと考えております。 ③ 業界トップの営業スタッフ商品の特性、施工方法からメンテナンス方法まで熟知した営業スタッフが全国8拠点におります。建材マーケットでは代理店方式で販売を行う企業が多い中で、当社は直接販売にこだわってきました。なぜなら、アドヴァングループの取り扱う商品は、日本の建材マーケットで初めて登場する商品が多いため、販売前にしっかりとその商品特性をお客様にお伝えすることが必要だからです。一方では、営業スタッフがお客様からダイレクトにお話を伺うことで、市場のトレンドをいち早く掴み、その情報を在庫管理や商品開発に活かしています。なお、営業スタッフは毎年新商品が販売されるため、常に知識の蓄積に努めております。 ④ 成長のための継続的な投資 (イ)業界最大級のショールーム施設 営業拠点のうち、東京、大阪、名古屋、福岡、沖縄の5ヶ所はショールームを併設しております。2025年3月には福岡、沖縄に新ショールームを併設の新社屋が完成。これにより全てのショールームが自社保有物件となりました。なお、東京・原宿と大阪・本町のショールームは、面積3,000㎡以上と業界最大級の広さを有しております。 ショールームは新商品の展示を含め毎年改装を行うなど、継続的に投資を行っています。ショールームには、豊富な種類の建材や施工例を陳列し、カタログやネットでは伝えきれない本物の質感を見て、触って、実際に感じて頂ける空間を目指しています。ショールームの拡充により、多くのお客様の来場と顧客基盤の拡大に努めております。 (ロ)最新鋭、かつ広大な物流センター施設海外から輸入された商品は、茨城、三重、福岡の国内3ヶ所の自社物流倉庫に運ばれ、それぞれの商品特性にあわせて設計された倉庫に保管されることで、品質を維持しています。そして、本社とオンラインネットワークで結ばれた受発注システムにより、全国のお客様に即日商品をお届けしております。また、設立以来物流システムには多くの設備投資を行ってきた結果、物流コストを大きく低減させております。この結果、お客様に世界の一級品を納得価格でお届けできる体制を整えております。国内3カ所に物流センターを分散させることで、災害時にもお客様へのスムーズな商品配送が可能となっており、地震の多い日本だからこそ、このような備えがお客様の安心にも繋がっております。 ⑤社会環境への取り組み 当社グループは、1975年の創業以来、社会と協調し、事業活動を通じて社会・地球の持続可能な発展に貢献する取り組みを進めてまいりました。取り組みの根底にあるのは、当社グループの創業理念であり、その考え方は国連の持続可能な開発目標(SDGs)が目指すものと一致しています。当社グループは、今後も、社会のために最大限の努力を行い、人や環境にやさしい企業として様々な取り組みを行っていきます。 なお、当社グループの未来につながる社会環境への主な取り組みは、次のとおりです。 ◇環境への取り組み(岩井流通センター) ・CO⒉削減に向けて、太陽光発電を導入して再生可能エネルギーを創出 ・木材、石材、タイル等の残材を粉砕処理し、再利用して廃棄物を削減 ・耕作放棄地の再農地化への取り組み ・その他、物流センター内での廃材ゼロを目指した取り組み ◇地域社会との共生( 〃 ) ・地元シニア世代を積極的に雇用 ・敷地内での植林による沿道整備と環境保全への取り組み ◇クリーンで快適、安全安心な職場環境( 〃 ) ・倉庫の床には耐久性に優れたエポキシ樹脂を使用し、クリーンで安全な職場環境を提供 ◇サステナブルな商品 ・ワールドクラスの環境認証を取得した商品の販売 ・リサイクル素材を主原料とする商品の販売 ⑥重視する財務指標等 当社グループは、為替予約の時価評価により発生する為替予約評価損益の営業外損益への計上で、経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益は大きく変動してしまうため、営業利益(率)を重視しております。なお、過去5期平均の営業利益率は21.0%となります。また、企業の経営効率を判断するうえで重要な指標となるROE(自己資本当期純利益率)につきましても、財務体質の強化を図り、一層の向上に努めてまいります。なお、過去5期平均のROE(自己資本当期純利益率)は11.6%となります。 (3)経営環境及び優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題国内の経済活動は徐々に回復していくことが期待されますが、一方で資源高などによる仕入コスト上昇や、米国による関税引き上げなどによる世界的な景気後退懸念の広まりなど、しばらくは不透明な状況が続いていくものと思われます。 このような経営環境のなか、当社グループは、ショールーム施設や物流施設などの設備投資を推し進めるととも に、引き続き、ユニットバスの設計・製造並びに施工、システムキッチンの販売・施工など住宅設備分野にも注力 し、総合メーカーとしての発展を目指してまいります。 一方で、環境への取り組み、地域社会との共生、クリーンで働きやすい安全安心な職場環境の整備を引き続き進めてまいります。あわせて、クリーンな企業としてワールドクラスの環境認証取得商品や、リサイクル素材を主原料とする商品など、サステナブルな商品の開発と販売を進めてまいります。
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況当連結会計年度における我が国経済は、新卒給与の大幅引上げ等にもみられるように賃金と物価の上昇による景気拡大への期待が高まっていましたが、米国による大幅な関税引き上げ発表により物価等の先行きの不透明感が一層高まり、世界的に景気後退への警戒感が強まる状況となりました。また、為替相場の変動や金融政策の変更による金利上昇の影響については、より不透明な状況となっております。 このようななか、当社グループは、ショールーム施設への投資や、新規事業への継続的な投資の他、カタログ価格の改定といった対策を講じることで、業績の向上に努めてまいりました。また、システム投資や人への投資なども継続的に行い、経営の効率化にも努めてまいりました。しかしながら、円安による仕入れコストの上昇など事業環境は厳しさを増しており、また、2024年問題の影響もあり一部の大型案件の工期の遅れや見直し等が影響した結果、当連結会計年度の経営成績につきましては、売上高は18,518百万円(前期比8.8%減、同1,784百万円減)、また、営業利益は売上高の減少に加え、資源高や円安の進行による仕入コストの上昇が影響したことなどにより3,150百万円(同20.0%減、同788百万円減)となりました。 その一方で、当社グループは、輸入仕入決済に為替予約を使用しており、その決済差益を計上しました。この決済差益は、営業外収益の為替差益2,336百万円に含まれております。また、期末の洗い替え処理による為替予約評価益として2,441百万円(前年同期は9,543百万円の評価益)を計上した結果、経常利益は8,761百万円(前期比45.9%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は6,012百万円(同41.6%減)となりました。また、今年度は429百万円(402,800株)の自己株式の取得、及び300万株の自己株式の消却を行いました。 今後につきましても、積極的な設備投資や人材投資を行い、更なる会社の発展に邁進してまいります。 セグメント別の概況は次のとおりであります。(建材関連事業) 建材関連事業は、高級ホテル・住宅施設やインバウンド需要への期待が膨らむ一方、資源・原材料高に加え円安進行による仕入コスト上昇や慢性的な職人不足の影響により一部の建築現場では工期遅れや見直しが行われているといった厳しい事業環境のなか推移してきました。 この結果、当連結会計年度の建材関連事業の売上高は18,385百万円(前期比8.9%減)、営業利益は3,240百万円(前期比24.8%減)となりました。 (不動産賃貸事業) 不動産事業につきましては、賃貸契約の増加や賃料改定等の要因もあり、当連結会計年度の不動産賃貸事業の売上高は2,468百万円(前期比11.9%増)、営業利益は1,326百万円(前期比8.1%増)となりました。 (その他) その他の物流管理事業につきましては、当連結会計年度の売上高は1,512百万円(前期比6.0%増)、営業利益は429百万円(前期比17.4%増)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、営業活動によるキャッシュ・フロー1,890百万円に加えて、長期借入れによる収入3,976百万円、有形固定資産の取得2,007百万円、長期借入金の返済3,753百万円、自己株式の取得430百万円、配当金の支払い1,433百万円などを行い、前連結会計年度に比べ1,671百万円増の9,610百万円となりました。なお、当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況と主な要因は次のとおりであります。 (単位:百万円)前連結会計年度当連結会計年度増減営業活動によるキャッシュ・フロー4,9671,890△3,076投資活動によるキャッシュ・フロー△5,5821,1866,769財務活動によるキャッシュ・フロー△492△1,642△1,150現金及び現金同等物期末残高7,9399,6101,671 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果、資金は1,890百万円の収入(前年同期は4,967百万円の収入)となりました。主な内容は、税金等調整前当期純利益8,587百万円、減価償却費879百万円、為替予約評価損益△2,441百万円などの資金の増加に対し、5,234百万円の法人税等などの支払によるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果、資金は1,186百万円の収入(前期は5,582百万円の支出)となりました。これは、定期預金の払戻による収入16,053百万円などに対し、定期預金の預入による支出12,669百万円、有形固定資産の取得2,007百万円、投資有価証券の取得650百万円などの支出によるものです。 なお、有形固定資産の取得は、福岡及び沖縄ショールームの内装工事や、岩井流通センターの開発工事、茨城県坂東市工場用地取得などであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果、資金は1,642百万円の支出(前期は492百万円の支出)となりました。これは主に、長期借入れによる収入が3,976百万円あり、支出では長期借入金の返済3,753百万円、配当金の支払1,433百万円、自己株式の取得430百万円などによるものであります。長期借入れによる収入は、運転資金、設備投資を目的に銀行借入を行ったことによります。また、長期借入れの返済は約定返済によるものであります。 (キャッシュ・フロー関連指標の推移) 2021年3月期2022年3月期2023年3月期2024年3月期2025年3月期自己資本比率(%)71.874.165.663.067.1時価ベースの自己資本比率(%)72.562.255.853.037.9キャッシュ・フロー対有利子負債比率2.53.65.04.411.7インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)187.1122.475.851.113.0(注)1.各指標の算出方法は次のとおりであります。・自己資本比率:自己資本/総資産・時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産・キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/営業活動キャッシュ・フロー・インタレスト・カバレッジ・レシオ:営業活動キャッシュ・フロー/利払い2.各指標はいずれも連結ベースの財務指数により計算しております。3.株式時価総額は以下の算定方法に基づいております。株式時価総額は、期末株価終値×期末発行株式(自己株式控除後)4.営業活動キャッシュ・フローは、連結キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フローを使用しております。5.有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としております。また、利払いについては、連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を使用しております。 ③ 販売及び仕入の実績 a.販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)前年同期比(%)建材関連事業(百万円)18,38591.1不動産賃貸事業(百万円)133110.2その他事業(百万円)--合計(百万円)18,51891.2(注)1 セグメント間の取引については相殺消去しております。2 主な取引先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は、次のとおりです。相手先前連結会計年度当連結会計年度販売高(百万円)割合(%)販売高(百万円)割合(%)清水建設株式会社2,12210.5-- ※前連結会計年度の清水建設株式会社の販売実績は、総販売実績の10%未満であるため記載を省略しており ます。 b.商品仕入実績 当連結会計年度の仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)前年同期比(%)建材関連事業(百万円)10,09090.4不動産賃貸事業(百万円)--その他事業(百万円)--合計(百万円)10,09090.4(注) セグメント間の取引については相殺消去しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末において判断したものであります。 ①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 国内経済は、雇用・所得環境の改善や各種政策等により景気は穏やかな回復が期待される一方で、物価の上昇や 円安・金利上昇への懸念も依然として続いており、また、米国トランプ大統領の相互関税の発表で世界的に景気後 退懸念が強まるなど、先行きが見通せない状況となっております。当社グループを取り巻く事業環境は、慢性的な 人手不足の問題に加えて、資源・材料高や円安の進行などで建築コストが上昇し続けるなど依然としてきびしい 状況ではあるものの、高級ホテル・住宅施設やインバウンド需要にも期待が高まるようになりました。 当連結会計年度の財政状態及び経営成績は、連結売上高は18,518百万円(前期比8.8%減)となりました。 利益面では、当連結会計年度は、売上高の減少に加え、資源高や円安の進行による仕入コストの上昇が影響したことなどにより、連結営業利益は3,150百万円(同20.0%減)となりました。 また、営業外収益に為替予約評価益2,441百万円を計上しております(前期は為替予約評価益9,543百万円を計上)。この結果、連結経常利益は8,761百万円(同45.9%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は6,012百万円(同41.6%減)となりました。 なお、当社は商品決済時の為替変動リスクがあるため為替予約を行っておりますが、為替動向によって為替予約評価損益の金額は影響を受けることになり、この為替予約評価損益の計上額によっては、経常利益並びに親会社株主に帰属する当期純利益も大きく影響を受けることになります。 (為替予約評価損益、経常利益、及び親会社株主に帰属する当期純利益の推移)(単位:百万円)2021年3月期2022年3月期2023年3月期2024年3月期2025年3月期期末為替レート(米ドル/円)110.72122.41133.54151.40149.53為替予約評価損益△1,1151,325△1,2709,5432,441営業利益4,0853,8274,7013,9393,150経常利益4,1605,7515,15916,1948,761親会社株主に帰属する当期純利益2,7343,8193,36410,2996,012(注)期末為替レート出所:みずほ銀行 (財政状態の分析)当連結会計年度末の資産、負債、純資産の状況は次のとおりであります。(単位:百万円)前連結会計年度末当連結会計年度末増減総資産78,69880,2921,594負債29,11326,429△2,684純資産49,58453,8634,278自己資本比率(%)63.067.14.1 <資産> 当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ1,594百万円増加の80,292百万円(前連結会計年度は78,698百万円)となりました。 この主な内容は、福岡及び沖縄ショールームの内装工事や岩井流通センターの開発工事、茨城県坂東市工場用地取得などの設備投資による有形固定資産の増加1,374百万円、投資有価証券の増加218百万円、流動資産・固定資産の為替予約の増加2,441百万円などによるものです。 (現金及び預金残高、棚卸資産、設備投資額の推移)(単位:百万円)2021年3月期2022年3月期2023年3月期2024年3月期2025年3月期現金及び預金残高13,91112,99916,25218,02116,065棚卸資産2,4113,0522,8523,0522,419設備投資金額1,0175693,8512,7262,022 <負債> 当連結会計年度末の負債総額は、前連結会計年度末に比べ2,684百万円減少の26,429百万円(前連結会計年度末は29,113百万円)となりました。これは主に、未払法人税等の減少2,774百万円によるものです。 なお、有利子負債は増加しましたが、D/Eレシオ(負債資本倍率)は0.41倍と、引き続き安定した財務基盤を維持しております。 (有利子負債、D/Eレシオの推移)(単位:百万円)2021年3月期2022年3月期2023年3月期2024年3月期2025年3月期有利子負債13,72311,57718,92321,82822,050D/Eレシオ(倍)0.340.270.450.440.41 <純資産> 当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ4,278百万円増加の53,863百万円(前連結会計年度末は49,584百万円)となりました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純利益により利益剰余金が2,117百万円増加したことに対し、自己株式の取得と消却を合わせて自己株式が2,036百万円減少したことによるものです。 自己資本比率は、税金等の支払いなど運転資金、設備投資を目的とした資金調達により有利子負債が増えたことで、67.1%(前連結会計年度は63.0%)となりました。 また、今期、為替予約評価益2,441百万円(前期は為替予約評価益9,543百万円)を営業外収益に計上したことで、親会社株主に帰属する当期純利益は前期比41.6%減となった結果、ROE(自己資本当期純利益率)は11.6%(前連結会計年度は22.4%)と大きく減少しました。 (利益剰余金、自己株式、ROE(自己資本当期純利益率)の推移)(単位:百万円)2021年3月期2022年3月期2023年3月期2024年3月期2025年3月期利益剰余金33,48536,09237,90544,57446,691自己株式△10,395△10,972△13,009△10,084△8,047ROE(自己資本当期純利益率)%6.79.27.922.411.6 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載しております。当連結会計年度においては、営業活動によるキャッシュ・フロー1,890百万円を獲得し、自己株式取得430百万円、有形固定資産の取得2,007百万円、長期借入金返済3,753百万円、配当金支払1,433百万円など、所要となる資金に充てております。 (最近5年間における主な資金の増減推移)(単位:百万円)2021年3月期2022年3月期2023年3月期2024年3月期2025年3月期営業キャッシュ・フローによる収入5,4573,2093,7534,9671,890長期借入による収入5,000-9,8056,0003,976自己株式の処分による収入-----長期借入の返済による支出△3,541△2,146△2,458△3,095△3,753有形固定資産の取得による支出△1,013△569△3,846△2,686△2,007配当金の支払いによる支出△1,161△1,210△1,545△1,855△1,433自己株式の取得による支出△2,156△578△2,045△1,541△430 当社グループは、資本コストを意識した低金利による銀行借入を中心に資金調達を行っており、資金調達の主な目的は設備投資費用の原資及び運転資金が中心となります。 当社グループは、設備投資は成長のための原動力だと考えており、毎年ショールーム施設や物流施設を中心に継続的に投資を行っており、当連結会計年度は、福岡及び沖縄ショールームの内装工事、更に岩井流通センターの倉庫増築工事、茨城県坂東市工場用地取得などの設備投資を行っております。 また、株主還元としては、配当金(年間支払額1,433百万円)と自己株式の取得(430百万円)を実施し、この結果、当連結会計年度の総還元性向は31.0%となりました。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)に記載のとおりであります。
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項については、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 (1)会社の基本方針 当社グループは、「昨日より今日、今日より明日」をモットーに、日々成長していくことに励んでおります。総合メーカーとして、時代に合わせて進化するとともに、商品のデザイン性・機能性・コストに徹底したこだわりを持ち、お客様に満足していただける商品を提供することで、社会に貢献していくことをグループ経営の基本方針としております。アドヴァンの社名の由来は前進を意味するADVANCEからきております。固定概念や過去の成功体験にとらわれることなく、常に新しいチャレンジを行うことで社内に逆境を生み出し、次のステップに進んでいくこと、これこそが創業時から変わらぬアドヴァンらしさだと考えております。なお、グループにおける当社の役割を明確にするため、2021年7月1日付で株式会社アドヴァンから株式会社アドヴァングループに商号変更しております。 (2)中長期的な経営戦略及び重視する財務指標等 当社グループは、ファブレスメーカーとしての特質を活かして高付加価値商品の開発と時代のニーズに対応した事業を展開するとともに、物流施設やショールーム施設への投資など、常に将来を見据えた事業戦略により、高い競争力と安定した収益の確保に努めております。また、自前主義に基づく積極的な設備投資が成長への原動力だと考えております。① 世界の一級品を納得価格でお届けする総合メーカー 当社グループは建材のファブレスメーカーとして、商品のデザイン性・機能性・コストに徹底したこだわりを持ち、お客様に満足いただける商品を常に提供しております。変化する時代や流行の中でお客様が求めるものは何かを常に考え続け、建築・住宅・商業施設などの様々なユーザーに選ばれ続ける信頼と商品力を維持していくために、世界中のトップメーカーと提携し、日本のニーズや流行にあった商品の開発を行っております。 ② 世界と日本を結ぶネットワーク 当社グループと世界のトップメーカー約350社は、長年の取引実績と固い信頼関係に基づく強固なパートナーシップで結ばれております。当社はパートナー企業から単純に商品を仕入れるだけでなく、共に商品開発に取り組んでおり、製造コストを下げつつ、商品の機能性、デザイン性を高めるために、当社グループとパートナー企業のコミュニケーションが最も大切であると考えております。この強固なパートナーシップのネットワークこそが、毎年発表する多数の新商品につながっているものと考えております。 ③ 業界トップの営業スタッフ商品の特性、施工方法からメンテナンス方法まで熟知した営業スタッフが全国8拠点におります。建材マーケットでは代理店方式で販売を行う企業が多い中で、当社は直接販売にこだわってきました。なぜなら、アドヴァングループの取り扱う商品は、日本の建材マーケットで初めて登場する商品が多いため、販売前にしっかりとその商品特性をお客様にお伝えすることが必要だからです。一方では、営業スタッフがお客様からダイレクトにお話を伺うことで、市場のトレンドをいち早く掴み、その情報を在庫管理や商品開発に活かしています。なお、営業スタッフは毎年新商品が販売されるため、常に知識の蓄積に努めております。 ④ 成長のための継続的な投資 (イ)業界最大級のショールーム施設 営業拠点のうち、東京、大阪、名古屋、福岡、沖縄の5ヶ所はショールームを併設しており、なかでも、東京・原宿、大阪・本町及び名古屋・名駅のショールームは自社保有しております。特に東京・原宿と大阪・本町のショールームは、面積3,000㎡以上と業界最大級の広さを有しております。 また、ショールームは新商品の展示を含め毎年改装を行うなど、継続的に投資を行っています。ショールームには、豊富な種類の建材や施工例を陳列し、カタログやネットでは伝えきれない本物の質感を見て、触って、実際に感じて頂ける空間を目指しています。ショールームの拡充により、多くのお客様の来場と顧客基盤の拡大に努めております。 (ロ)最新鋭、かつ広大な物流センター施設海外から輸入された商品は、茨城、三重、福岡の国内3ヶ所の自社物流倉庫に運ばれ、それぞれの商品特性にあわせて設計された倉庫に保管されることで、品質を維持しています。そして、本社とオンラインネットワークで結ばれた受発注システムにより、全国のお客様に即日商品をお届けしております。また、設立以来物流システムには多くの設備投資を行ってきた結果、物流コストを大きく低減させております。この結果、お客様に世界の一級品を納得価格でお届けできる体制を整えております。国内3カ所に物流センターを分散させることで、災害時にもお客様へのスムーズな商品配送が可能となっており、地震の多い日本だからこそ、このような備えがお客様の安心にも繋がっております。 ⑤社会環境への取り組み 当社グループは、1975年の創業以来、社会と協調し、事業活動を通じて社会・地球の持続可能な発展に貢献する取り組みを進めてまいりました。取り組みの根底にあるのは、当社グループの創業理念であり、その考え方は国連の持続可能な開発目標(SDGs)が目指すものと一致しています。当社グループは、今後も、社会のために最大限の努力を行い、人や環境にやさしい企業として様々な取り組みを行っていきます。 なお、当社グループの未来につながる社会環境への主な取り組みは、次のとおりです。 ◇環境への取り組み(岩井流通センター) ・CO⒉削減に向けて、太陽光発電を導入して再生可能エネルギーを創出 ・木材、タイル等の残材を粉砕処理し、再利用して廃棄物を削減 ・耕作放棄地の再農地化への取り組み ・その他、物流センター内での廃材ゼロを目指した取り組み ◇地域社会との共生( 〃 ) ・地元シニア世代を積極的に雇用 ・敷地内での植林による沿道整備と環境保全への取り組み ◇クリーンで快適、安全安心な職場環境( 〃 ) ・倉庫の床には耐久性に優れたエポキシ樹脂を使用し、クリーンで安全な環境を提供 ◇サステナブルな商品 ・ワールドクラスの環境認証を取得した商品の販売 ・リサイクル素材を主原料とする商品の販売 ⑥重視する財務指標等 当社グループは、為替予約の時価評価により発生する為替予約評価損益の営業外損益への計上で、経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益は大きく変動してしまうため、営業利益(率)を重視しております。なお、過去5期平均の営業利益率は22.6%となります。また、企業の経営効率を判断するうえで重要な指標となるROE(自己資本当期純利益率)につきましても、財務体質の強化を図り、一層の向上に努めてまいります。なお、過去5期平均のROE(自己資本当期純利益率)は11.7%となります。 (3)経営環境及び優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題経済活動は徐々に回復していくことが期待されますが、一方で資源高などによる仕入コスト上昇や、欧州各国の金融引き締め等による世界的な景気後退懸念の広まりなど、しばらくは不透明な状況が続いていくものと思われます。 このような経営環境のなか、当社グループは、環境への取り組み、地域社会との共生、クリーンで働きやすい安全安心な職場環境の整備を引き続き進めてまいります。あわせて、クリーンな企業としてワールドクラスの環境認証取得商品や、リサイクル素材を主原料とする商品など、サステナブルな商品の開発と販売を進めてまいります。 また、ショールーム施設や物流施設などの設備投資を推し進めるとともに、引き続き、ユニットバスの設計、製造並びに施工やシステムキッチンの販売、施工など住宅設備分野にも注力し、総合メーカーとしての発展を目指してまいります。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項については、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 (1)会社の基本方針 当社グループは、「昨日より今日、今日より明日」をモットーに、日々成長していくことに励んでおります。総合メーカーとして、時代に合わせて進化するとともに、商品のデザイン性・機能性・コストに徹底したこだわりを持ち、お客様に満足していただける商品を提供することで、社会に貢献していくことをグループ経営の基本方針としております。アドヴァンの社名の由来は前進を意味するADVANCEからきております。固定概念や過去の成功体験にとらわれることなく、常に新しいチャレンジを行うことで社内に逆境を生み出し、次のステップに進んでいくこと、これこそが創業時から変わらぬアドヴァンらしさだと考えております。なお、グループにおける当社の役割を明確にするため、2021年7月1日付で株式会社アドヴァンから株式会社アドヴァングループに商号変更しております。 (2)中長期的な経営戦略及び重視する財務指標等 当社グループは、ファブレスメーカーとしての特質を活かして高付加価値商品の開発と時代のニーズに対応した事業を展開するとともに、物流施設やショールーム施設への投資など、常に将来を見据えた事業戦略により、高い競争力と安定した収益の確保に努めております。また、自前主義に基づく積極的な設備投資が成長への原動力だと考えております。① 世界の一級品を納得価格でお届けする総合メーカー 当社グループは建材のファブレスメーカーとして、商品のデザイン性・機能性・コストに徹底したこだわりを持ち、お客様に満足いただける商品を常に提供しております。変化する時代や流行の中でお客様が求めるものは何かを常に考え続け、建築・住宅・商業施設などの様々なユーザーに選ばれ続ける信頼と商品力を維持していくために、世界中のトップメーカーと提携し、日本のニーズや流行にあった商品の開発を行っております。 ② 世界と日本を結ぶネットワーク 当社グループと世界のトップメーカー約350社は、長年の取引実績と固い信頼関係に基づく強固なパートナーシップで結ばれております。当社はパートナー企業から単純に商品を仕入れるだけでなく、共に商品開発に取り組んでおり、製造コストを下げつつ、商品の機能性、デザイン性を高めるために、当社グループとパートナー企業のコミュニケーションが最も大切であると考えております。この強固なパートナーシップのネットワークこそが、毎年発表する多数の新商品につながっているものと考えております。 ③ 業界トップの営業スタッフ商品の特性、施工方法からメンテナンス方法まで熟知した営業スタッフが全国8拠点におります。建材マーケットでは代理店方式で販売を行う企業が多い中で、当社は直接販売にこだわってきました。なぜなら、アドヴァングループの取り扱う商品は、日本の建材マーケットで初めて登場する商品が多いため、販売前にしっかりとその商品特性をお客様にお伝えすることが必要だからです。一方では、営業スタッフがお客様からダイレクトにお話を伺うことで、市場のトレンドをいち早く掴み、その情報を在庫管理や商品開発に活かしています。なお、営業スタッフは毎年新商品が販売されるため、常に知識の蓄積に努めております。 ④ 成長のための継続的な投資 (イ)業界最大級のショールーム施設 営業拠点のうち、東京、大阪、名古屋、福岡、沖縄の5ヶ所はショールームを併設しており、なかでも、東京・原宿、大阪・本町及び名古屋・名駅のショールームは自社保有しております。特に東京・原宿と大阪・本町のショールームは、面積3,000㎡以上と業界最大級の広さを有しております。 また、ショールームは新商品の展示を含め毎年改装を行うなど、継続的に投資を行っています。ショールームには、豊富な種類の建材や施工例を陳列し、カタログやネットでは伝えきれない本物の質感を見て、触って、実際に感じて頂ける空間を目指しています。ショールームの拡充により、多くのお客様の来場と顧客基盤の拡大に努めております。 (ロ)最新鋭、かつ広大な物流センター施設海外から輸入された商品は、茨城、三重、福岡の国内3ヶ所の自社物流倉庫に運ばれ、それぞれの商品特性にあわせて設計された倉庫に保管されることで、品質を維持しています。そして、本社とオンラインネットワークで結ばれた受発注システムにより、全国のお客様に即日商品をお届けしております。また、設立以来物流システムには多くの設備投資を行ってきた結果、物流コストを大きく低減させております。この結果、お客様に世界の一級品を納得価格でお届けできる体制を整えております。国内3カ所に物流センターを分散させることで、災害時にもお客様へのスムーズな商品配送が可能となっており、地震の多い日本だからこそ、このような備えがお客様の安心にも繋がっております。 ⑤社会環境への取り組み 当社グループは、1975年の創業以来、社会と協調し、事業活動を通じて社会・地球の持続可能な発展に貢献する取り組みを進めてまいりました。取り組みの根底にあるのは、当社グループの創業理念であり、その考え方は国連の持続可能な開発目標(SDGs)が目指すものと一致しています。当社グループは、今後も、社会のために最大限の努力を行い、人や環境にやさしい企業として様々な取り組みを行っていきます。 なお、当社グループの未来につながる社会環境への主な取り組みは、次のとおりです。 ◇環境への取り組み(岩井流通センター) ・CO⒉削減に向けて、太陽光発電を導入して再生可能エネルギーを創出 ・木材、タイル等の残材を粉砕処理し、再利用して廃棄物を削減 ・耕作放棄地の再農地化への取り組み ・その他、物流センター内での廃材ゼロを目指した取り組み ◇地域社会との共生( 〃 ) ・地元シニア世代を積極的に雇用 ・敷地内での植林による沿道整備と環境保全への取り組み ◇クリーンで快適、安全安心な職場環境( 〃 ) ・倉庫の床には耐久性に優れたエポキシ樹脂を使用し、クリーンで安全な環境を提供 ◇サステナブルな商品 ・ワールドクラスの環境認証を取得した商品の販売 ・リサイクル素材を主原料とする商品の販売 ⑥重視する財務指標等 当社グループは、為替予約の時価評価により発生する為替予約評価損益の営業外損益への計上で、経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益は大きく変動してしまうため、営業利益(率)を重視しております。なお、過去5期平均の営業利益率は22.6%となります。また、企業の経営効率を判断するうえで重要な指標となるROE(自己資本当期純利益率)につきましても、財務体質の強化を図り、一層の向上に努めてまいります。なお、過去5期平均のROE(自己資本当期純利益率)は11.7%となります。 (3)経営環境及び優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題経済活動は徐々に回復していくことが期待されますが、一方で資源高などによる仕入コスト上昇や、欧州各国の金融引き締め等による世界的な景気後退懸念の広まりなど、しばらくは不透明な状況が続いていくものと思われます。 このような経営環境のなか、当社グループは、環境への取り組み、地域社会との共生、クリーンで働きやすい安全安心な職場環境の整備を引き続き進めてまいります。あわせて、クリーンな企業としてワールドクラスの環境認証取得商品や、リサイクル素材を主原料とする商品など、サステナブルな商品の開発と販売を進めてまいります。 また、ショールーム施設や物流施設などの設備投資を推し進めるとともに、引き続き、ユニットバスの設計、製造並びに施工やシステムキッチンの販売、施工など住宅設備分野にも注力し、総合メーカーとしての発展を目指してまいります。
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度における我が国経済は、ウクライナや中東情勢の悪化、円安の進行など、従来からの資源・エネルギーの供給不安に国際物流のコストアップが加わり、物価の上昇傾向が続く状態となりました。加えて日本の金利上昇気配の高まりもあり、我が国経済を取り巻く環境は不透明感が強まる一年となりました。 このようななか、当社グループは、福岡(7階建)、沖縄(8階建)の新事務所・ショールームの建設や新規事業への継続的な投資の他、業務効率化のためのシステム投資や、人への投資、広告宣伝への投資などを積極的に行うことで、業績の向上に努めてまいりました。 当連結会計年度の経営成績につきましては、売上高は20,302百万円(前期比0.5%減、同96百万円減)、営業利益は資源高や円安の進行による仕入コストの上昇が影響したことなどにより3,939百万円(同16.2%減、同762百万円減)となりました。その一方で、当社グループは、輸入仕入決済に為替予約を使用しており、その決済差益を計上しました。この決済差益は、営業外収益の為替差益2,043百万円に含まれております。 また、当連結会計年度は急激な円安進行の影響を受けて、期末の洗い替え処理による為替予約評価益として9,543百万円(前年同期は1,270百万円の評価損)を計上した結果、経常利益は16,194百万円(前期比213.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は10,299百万円(同206.1%増)となりました。 セグメント別の概況は次のとおりであります。 (建材関連事業) 建材関連事業は、高級ホテル・住宅施設やインバウンド需要への期待が膨らむなど、徐々に回復に向けた動きを見せながら推移してきましたが、資源・原材料高に加え円安進行の影響を受けて仕入コストは上昇しており、厳しい事業環境で推移してきました。 この結果、当連結会計年度の建材関連事業の売上高は20,181百万円(前期比0.6%減)、営業利益は4,308百万円(前期比13.0%減)となりました。 (不動産賃貸事業) 不動産事業につきましては、賃貸契約の増加や賃料改定等の要因もあり、当連結会計年度の不動産賃貸事業の売上高は2,205百万円(前期比1.5%増)、営業利益は1,227百万円(前期比0.2%減)となりました。 (その他) その他の物流管理事業につきましては、当連結会計年度の売上高は1,426百万円(前期比4.9%減)、営業利益は366百万円(前期比13.0%減)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、営業活動によるキャッシュ・フロー4,967百万円に加えて、長期借入れによる収入6,000百万円、有形固定資産の取得2,686百万円、長期借入金の返済3,095百万円、自己株式の取得1,541百万円、配当金の支払い1,855百万円などを行い、前連結会計年度に比べ1,042百万円減の7,939百万円となりました。 なお、当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況と主な要因は次のとおりであります。 (単位:百万円)前連結会計年度当連結会計年度増減営業活動によるキャッシュ・フロー3,7534,9671,213投資活動によるキャッシュ・フロー△8,091△5,5822,508財務活動によるキャッシュ・フロー3,756△492△4,248現金及び現金同等物期末残高8,9817,939△1,042 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果、資金は4,967百万円の収入(前年同期は3,753百万円の収入)となりました。主な内容は、税金等調整前当期純利益16,175百万円、減価償却費744百万円、為替予約評価損益△9,543百万円などの資金の増加に対し、1,758百万円の法人税等などの支払によるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果、資金は5,582百万円の支出(前期は8,091百万円の支出)となりました。これは、定期預金の払戻による収入10,676百万円などに対し、定期預金の預入による支出13,266百万円、有形固定資産の取得2,686百万円、投資有価証券の取得235百万円などの支出によるものです。 なお、有形固定資産の取得は、福岡及び沖縄事業所の新社屋ビル建設費や、岩井流通センターの倉庫増設費用などであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果、資金は492百万円の支出(前期は3,756百万円の収入)となりました。これは主に、長期借入れによる収入が6,000百万円あり、支出では長期借入金の返済3,095百万円、配当金の支払1,855百万円、自己株式の取得1,541百万円などによるものであります。長期借入れによる収入は、運転資金を目的に銀行借入を行ったことによります。また、長期借入れの返済は約定返済によるものであります。 (キャッシュ・フロー関連指標の推移) 2020年3月期2021年3月期2022年3月期2023年3月期2024年3月期自己資本比率(%)72.471.874.165.663.0時価ベースの自己資本比率(%)80.272.562.255.853.0キャッシュ・フロー対有利子負債比率3.02.53.65.04.4インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)246.1187.1122.475.851.1(注)1.各指標の算出方法は次のとおりであります。・自己資本比率:自己資本/総資産・時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産・キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/営業活動キャッシュ・フロー・インタレスト・カバレッジ・レシオ:営業活動キャッシュ・フロー/利払い2.各指標はいずれも連結ベースの財務指数により計算しております。3.株式時価総額は以下の算定方法に基づいております。株式時価総額は、期末株価終値×期末発行株式(自己株式控除後)4.営業活動キャッシュ・フローは、連結キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フローを使用しております。5.有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としております。また、利払いについては、連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を使用しております。 ③ 販売及び仕入の実績 a.販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称当連結会計年度(自 2023年4月1日至 2024年3月31日)前年同期比(%)建材関連事業(百万円)20,18199.4不動産賃貸事業(百万円)121130.5その他事業(百万円)--合計(百万円)20,30299.5(注)1 セグメント間の取引については相殺消去しております。2 主な取引先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は、次のとおりです。相手先前連結会計年度当連結会計年度販売高(百万円)割合(%)販売高(百万円)割合(%)清水建設株式会社--2,12210.5 ※前連結会計年度の清水建設株式会社の販売実績は、総販売実績の10%未満であるため記載を省略しており ます。 b.商品仕入実績 当連結会計年度の仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称当連結会計年度(自 2023年4月1日至 2024年3月31日)前年同期比(%)建材関連事業(百万円)11,165108.0不動産賃貸事業(百万円)--その他事業(百万円)--合計(百万円)11,165108.0(注) セグメント間の取引については相殺消去しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末において判断したものであります。 ①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループの当連結会計年度の財政状態及び経営成績は、経済・社会活動が徐々に持ち直して回復に向けた動きを見せてきており、高級ホテル・住宅施設やインバウンド需要にも期待が高まるようになりました。しかしながら一方では、慢性的な人手不足の問題に加えて、資源・材料高や円安の進行などで建築コストは上昇しており、当社グループを取り巻く事業環境は厳しい状況が続いております。このような事業環境のなか、連結売上高は20,302百万円(前期比0.5%減)となりました。 利益面では、当連結会計年度は、海上運賃の値上げや円安進行の影響を受けて仕入コストは上昇しており、販売管理費も広告宣伝への投資や人への投資、更には為替評価益の計上による租税公課負担増などにより、前連結会計年度より342百万円増加しており、この結果、連結営業利益は3,939百万円(同16.2%減)となりました。 また、今期は大幅な円安の影響を受けて営業外費用に為替予約評価益9,543百万円を計上しております(前期は為替予約評価損1,270百万円を計上)。この結果、連結経常利益は16,194百万円(同213.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は10,299百万円(同206.1%増)となりました。 なお、当社は商品決済時の為替変動リスクがあるため為替予約を行っておりますが、為替動向によって為替予約評価損益の金額は影響を受けることになり、この為替予約評価損益の計上額によっては、経常利益並びに親会社株主に帰属する当期純利益も大きく影響を受けることになります。 (為替予約評価損益、経常利益、及び親会社株主に帰属する当期純利益の推移)(単位:百万円)2020年3月期2021年3月期2022年3月期2023年3月期2024年3月期期末為替レート(米ドル/円)108.83110.72122.41133.54151.40為替予約評価損益2,585△1,1151,325△1,2709,543営業利益5,2534,0853,8274,7013,939経常利益8,1234,1605,7515,15916,194親会社株主に帰属する当期純利益5,0442,7343,8193,36410,299(注)期末為替レート出所:みずほ銀行 (財政状態の分析)当連結会計年度末の資産、負債、純資産の状況は次のとおりであります。(単位:百万円)前連結会計年度末当連結会計年度末増減総資産64,53178,69814,166負債22,17529,1136,937純資産42,35549,5847,229自己資本比率(%)65.663.0△2.6 <資産> 当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ14,166百万円増加の78,698百万円(前連結会計年度は64,531百万円)となりました。 この主な内容は、銀行借入れによる現金及び預金の増加1,768百万円、支店新社屋建設や流通センター増設などの設備投資による有形固定資産の増加1,935百万円、投資有価証券の増加706百万円、流動資産・固定資産の為替予約の増加9,543百万円などによるものです。 (現金及び預金残高、棚卸資産、設備投資額の推移)(単位:百万円)2020年3月期2021年3月期2022年3月期2023年3月期2024年3月期現金及び預金残高11,78713,91112,99916,25218,021棚卸資産3,0502,4113,0522,8523,052設備投資金額9611,0175693,8512,726 <負債> 当連結会計年度末の負債総額は、前連結会計年度末に比べ6,937百万円増加の29,113百万円(前連結会計年度末は22,175百万円)となりました。これは主に、1年内返済予定長期借入金、並びに長期借入金の増加2,904百万円によるものです。 なお、有利子負債は増加しましたが、D/Eレシオ(負債資本倍率)は0.44倍と、引き続き安定した財務基盤を維持しております。 (有利子負債、D/Eレシオの推移)(単位:百万円)2020年3月期2021年3月期2022年3月期2023年3月期2024年3月期有利子負債12,26413,72311,57718,92321,828D/Eレシオ(倍)0.300.340.270.450.44 <純資産> 当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ7,229百万円増加の49,584百万円(前連結会計年度末は42,355百万円)となりました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純利益により利益剰余金が6,668百万円増加したことに対し、自己株式の取得と消却を合わせて自己株式が2,925百万円減少したことによるものです。 自己資本比率は、税金等の支払いなど運転資金を目的とした資金調達により有利子負債が増えたことで、63.0%(前連結会計年度は65.6%)となりました。 また、今期、円安の影響を受けて為替予約評価益9,543百万円(前期は為替予約評価損1,270百万円)を営業外費用に計上したことで、親会社株主に帰属する当期純利益は前期比206.1%増となった結果、ROE(自己資本当期純利益率)は22.4%(前連結会計年度は7.9%)と大きく増加しました。 (利益剰余金、自己株式、ROE(自己資本当期純利益率)の推移)(単位:百万円)2020年3月期2021年3月期2022年3月期2023年3月期2024年3月期利益剰余金31,91433,48536,09237,90544,574自己株式△8,246△10,395△10,972△13,009△10,084ROE(自己資本当期純利益率)%12.16.79.27.922.4 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載しております。当連結会計年度においては、営業活動によるキャッシュ・フロー4,967百万円を獲得し、自己株式取得1,541百万円、有形固定資産の取得2,686百万円、長期借入金返済3,095百万円、配当金支払1,855百万円など、所要となる資金に充てております。 (最近5年間における主な資金の増減推移)(単位:百万円)2020年3月期2021年3月期2022年3月期2023年3月期2024年3月期営業キャッシュ・フローによる収入4,0335,4573,2093,7534,967長期借入による収入7,0005,000-9,8056,000自己株式の処分による収入2----長期借入の返済による支出△1,547△3,541△2,146△2,458△3,095有形固定資産の取得による支出△940△1,013△569△3,846△2,686配当金の支払いによる支出△1,257△1,161△1,210△1,545△1,855自己株式の取得による支出△4,488△2,156△578△2,045△1,541 当社グループは、資本コストを意識した低金利による銀行借入を中心に資金調達を行っており、資金調達の主な目的は設備投資費用の原資及び運転資金が中心となります。 当社グループは、設備投資は成長のための原動力だと考えており、毎年ショールーム施設や物流施設を中心に継続的に投資を行っており、当連結会計年度は、本社ショールームの改装工事、福岡及び沖縄事業所新社屋ビルの新築工事、更に岩井流通センターの倉庫増築工事などに設備投資を行っております。 また、株主還元としては、配当金(年間支払額1,855百万円)と自己株式の取得(1,541百万円)を実施し、この結果、当連結会計年度の総還元性向は33.0%となりました。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)に記載のとおりであります。
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項については、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 (1)会社の基本方針 当社グループは、「昨日より今日、今日より明日」をモットーに、日々成長していくことに励んでおります。総合メーカーとして、時代に合わせて進化するとともに、商品のデザイン性・機能性・コストに徹底したこだわりを持ち、お客様に満足していただける商品を提供することで、社会に貢献していくことをグループ経営の基本方針としております。アドヴァンの社名の由来は前進を意味するADVANCEからきております。固定概念や過去の成功体験にとらわれることなく、常に新しいチャレンジを行うことで社内に逆境を生み出し、次のステップに進んでいくこと、これこそが創業時から変らぬアドヴァンらしさだと考えております。なお、グループにおける当社の役割を明確にするため、2021年7月1日付で株式会社アドヴァンから株式会社アドヴァングループに商号変更しております。 (2)中長期的な経営戦略及び重視する財務指標等 当社グループは、ファブレスメーカーとしての特質を活かして高付加価値商品の開発と時代のニーズに対応した事業を展開するとともに、物流施設やショールーム施設への投資など、常に将来を見据えた事業戦略により、高い競争力と安定した収益の確保に努めております。また、自前主義に基づく積極的な設備投資が成長への原動力だと考えております。① 世界の一級品を納得価格でお届けする総合メーカー 当社グループは建材のファブレスメーカーとして、商品のデザイン性・機能性・コストに徹底したこだわりを持ち、お客様に満足いただける商品を常に提供しております。変化する時代や流行の中でお客様が求めるものは何かを常に考え続け、建築・住宅・商業施設などの様々なユーザーに選ばれ続ける信頼と商品力を維持していくために、世界中のトップメーカーと提携し、日本のニーズや流行にあった商品の開発を行っております。 ② 世界と日本を結ぶネットワーク 当社グループと世界のトップメーカー約350社は、長年の取引実績と固い信頼関係に基づく強固なパートナーシップで結ばれております。当社はパートナー企業から単純に商品を仕入れるだけでなく、共に商品開発に取り組んでおり、製造コストを下げつつ、商品の機能性、デザイン性を高めるために、当社グループとパートナー企業のコミュニケーションが最も大切であると考えております。この強固なパートナーシップのネットワークこそが、毎年発表する多数のオリジナル新商品の開発につながっているものと考えております。 ③ 業界トップの営業スタッフ商品の特性、施工方法からメンテナンス方法まで熟知した営業スタッフが全国8拠点におります。建材マーケットでは代理店方式で販売を行う企業が多い中で、当社は直接販売にこだわってきました。なぜなら、アドヴァングループの取り扱う商品は、日本の建材マーケットで初めて登場する商品が多いため、販売前にしっかりとその商品特性をお客様にお伝えすることが大切だと考えております。また、営業スタッフがお客様からダイレクトにお話を伺うことで、市場のトレンドをいち早く掴み、その情報を在庫管理や商品開発に活かすことができます。また、営業スタッフは毎年新商品が販売されるため、常に知識の蓄積に努めており、お客様に一番近い営業スタッフだからこそ、新商品の魅力をいち早くお客様に伝えるとともに、お客様の声を商品開発に活かすことができると考えております。 ④ 成長のための継続的な投資 (イ)業界最大級のショールーム施設 営業拠点のうち、東京、大阪、名古屋、福岡、沖縄の5ヶ所はショールームを併設しており、なかでも、東京・原宿、大阪・本町及び名古屋・名駅のショールームは自社保有しております。特に東京・原宿と大阪・本町のショールームは、面積3,000㎡以上と業界最大級の広さを有しております。 また、ショールームには毎年継続的に投資を行い、新商品の展示を含め新しく改装を行っております。豊富な種類の建材や施工例が陳列されているショールームは、カタログやネットでは伝えきれない本物の質感を見て、触って、実際に感じて頂けるようにして、多くのお客様の来場と顧客基盤の拡大に努めております。 (ロ)最新鋭、かつ広大な物流センター施設海外から輸入された商品は、茨城、三重、福岡の国内3ヶ所の商品特性に合うように設計された自社物流倉庫に、それぞれ別々に保管されており、本社とオンラインネットワークで結ばれた受発注システムにより、全国のお客様に即日商品をお届けしております。また、設立以来物流システムには多くの設備投資を行ってきた結果、物流コストを大きく低減させており、この結果、お客様に世界の一級品を納得価格でお届けできる体制を支えております。そして国内3カ所に物流センターを分散させることで、災害時にもお客様へのスムーズな商品配送が可能となっており、地震の多い日本だからこそ、このような備えがお客様の安心にも繋がっております。 ⑤社会環境への取り組み 当社グループは、1975年の創業以来、社会と協調し、事業活動を通じて社会・地球の持続可能な発展に貢献する取り組みを進めてまいりました。取り組みの根底にあるのは、当社グループの創業理念であり、その考え方は国連の持続可能な開発目標(SDGs)が目指すものと一致しています。当社グループは、今後も、社会のために最大限の努力を行い、人や環境にやさしい企業として様々な取り組みを行っていきます。 なお、当社グループの未来につながる社会環境への主な取り組みは、次のとおりです。 ◇環境への取り組み(岩井流通センター) ・CO⒉削減に向けて、太陽光発電を導入して再生可能エネルギーを創出 ・木材、タイル等の残材を粉砕処理し、再利用して廃棄物を削減 ・耕作廃棄地の農地化促進への取り組み ・その他、物流センター内での廃材ゼロを目指した取り組み ◇地域社会との共生( 〃 ) ・地元シニア世代を積極的に雇用 ・敷地内での植林による地域の景観美化と環境保全への取り組み ◇クリーンで快適、安全安心な職場環境( 〃 ) ・倉庫の床には耐久性に優れたエポキシ樹脂を使用し、切粉や削粉の出にくいクリーンで安全な環境を提供 ◇サステナブルな商品 ・ワールドクラスの環境認証を取得した商品の導入 ・リサイクル素材を主原料とする商品の導入 ⑥重視する財務指標等 当社グループは、為替予約の時価評価により発生するデリバティブ評価損益の営業外損益への計上で、経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益は大きく変動してしまうため、営業利益(率)を重視しております。なお、過去5期平均の営業利益率は24.4%となります。また、企業の経営効率を判断するうえで重要な指標となるROE(自己資本当期純利益率)につきましても、財務体質の強化を図り、一層の向上に努めてまいります。なお、過去5期平均のROE(自己資本当期純利益率)は9.7%となります。 (3)経営環境及び優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題世界的に感染拡大が続いてきた新型コロナウイルスの影響の収束と共に、経済活動は徐々に持ち直していくことが期待されますが、資源高などによる仕入コスト上昇や、金融市場の変動、更にはウクライナ情勢の動向などの要因により、しばらくは不透明な状況が続いていくものと思われます。 このような経営環境のなか、当社グループは、環境への取り組み、地域社会との共生、クリーンで働きやすい安全安心な職場環境の整備を引き続き進めてまいります。あわせて、グリーンな企業としてワールドクラスの環境認証取得商品や、リサイクル素材を主原料とする商品など、サステナブルな商品の開発と販売を進めてまいります。 また、ショールーム施設や物流施設などの設備投資を推し進めるとともに、引き続き、ユニットバスの製造並びに販売やシステムキッチンの販売など住宅設備分野にも注力し、総合メーカーとしての発展を目指してまいります。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項については、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 (1)会社の基本方針 当社グループは、「昨日より今日、今日より明日」をモットーに、日々成長していくことに励んでおります。総合メーカーとして、時代に合わせて進化するとともに、商品のデザイン性・機能性・コストに徹底したこだわりを持ち、お客様に満足していただける商品を提供することで、社会に貢献していくことをグループ経営の基本方針としております。アドヴァンの社名の由来は前進を意味するADVANCEからきております。固定概念や過去の成功体験にとらわれることなく、常に新しいチャレンジを行うことで社内に逆境を生み出し、次のステップに進んでいくこと、これこそが創業時から変らぬアドヴァンらしさだと考えております。なお、グループにおける当社の役割を明確にするため、2021年7月1日付で株式会社アドヴァンから株式会社アドヴァングループに商号変更しております。 (2)中長期的な経営戦略及び重視する財務指標等 当社グループは、ファブレスメーカーとしての特質を活かして高付加価値商品の開発と時代のニーズに対応した事業を展開するとともに、物流施設やショールーム施設への投資など、常に将来を見据えた事業戦略により、高い競争力と安定した収益の確保に努めております。また、自前主義に基づく積極的な設備投資が成長への原動力だと考えております。① 世界の一級品を納得価格でお届けする総合メーカー 当社グループは建材のファブレスメーカーとして、商品のデザイン性・機能性・コストに徹底したこだわりを持ち、お客様に満足いただける商品を常に提供しております。変化する時代や流行の中でお客様が求めるものは何かを常に考え続け、建築・住宅・商業施設などの様々なユーザーに選ばれ続ける信頼と商品力を維持していくために、世界中のトップメーカーと提携し、日本のニーズや流行にあった商品の開発を行っております。 ② 世界と日本を結ぶネットワーク 当社グループと世界のトップメーカー約350社は、長年の取引実績と固い信頼関係に基づく強固なパートナーシップで結ばれております。当社はパートナー企業から単純に商品を仕入れるだけでなく、共に商品開発に取り組んでおり、製造コストを下げつつ、商品の機能性、デザイン性を高めるために、当社グループとパートナー企業のコミュニケーションが最も大切であると考えております。この強固なパートナーシップのネットワークこそが、毎年発表する多数のオリジナル新商品の開発につながっているものと考えております。 ③ 業界トップの営業スタッフ商品の特性、施工方法からメンテナンス方法まで熟知した営業スタッフが全国8拠点におります。建材マーケットでは代理店方式で販売を行う企業が多い中で、当社は直接販売にこだわってきました。なぜなら、アドヴァングループの取り扱う商品は、日本の建材マーケットで初めて登場する商品が多いため、販売前にしっかりとその商品特性をお客様にお伝えすることが大切だと考えております。また、営業スタッフがお客様からダイレクトにお話を伺うことで、市場のトレンドをいち早く掴み、その情報を在庫管理や商品開発に活かすことができます。また、営業スタッフは毎年新商品が販売されるため、常に知識の蓄積に努めており、お客様に一番近い営業スタッフだからこそ、新商品の魅力をいち早くお客様に伝えるとともに、お客様の声を商品開発に活かすことができると考えております。 ④ 成長のための継続的な投資 (イ)業界最大級のショールーム施設 営業拠点のうち、東京、大阪、名古屋、福岡、沖縄の5ヶ所はショールームを併設しており、なかでも、東京・原宿、大阪・本町及び名古屋・名駅のショールームは自社保有しております。特に東京・原宿と大阪・本町のショールームは、面積3,000㎡以上と業界最大級の広さを有しております。 また、ショールームには毎年継続的に投資を行い、新商品の展示を含め新しく改装を行っております。豊富な種類の建材や施工例が陳列されているショールームは、カタログやネットでは伝えきれない本物の質感を見て、触って、実際に感じて頂けるようにして、多くのお客様の来場と顧客基盤の拡大に努めております。 (ロ)最新鋭、かつ広大な物流センター施設海外から輸入された商品は、茨城、三重、福岡の国内3ヶ所の商品特性に合うように設計された自社物流倉庫に、それぞれ別々に保管されており、本社とオンラインネットワークで結ばれた受発注システムにより、全国のお客様に即日商品をお届けしております。また、設立以来物流システムには多くの設備投資を行ってきた結果、物流コストを大きく低減させており、この結果、お客様に世界の一級品を納得価格でお届けできる体制を支えております。そして国内3カ所に物流センターを分散させることで、災害時にもお客様へのスムーズな商品配送が可能となっており、地震の多い日本だからこそ、このような備えがお客様の安心にも繋がっております。 ⑤社会環境への取り組み 当社グループは、1975年の創業以来、社会と協調し、事業活動を通じて社会・地球の持続可能な発展に貢献する取り組みを進めてまいりました。取り組みの根底にあるのは、当社グループの創業理念であり、その考え方は国連の持続可能な開発目標(SDGs)が目指すものと一致しています。当社グループは、今後も、社会のために最大限の努力を行い、人や環境にやさしい企業として様々な取り組みを行っていきます。 なお、当社グループの未来につながる社会環境への主な取り組みは、次のとおりです。 ◇環境への取り組み(岩井流通センター) ・CO⒉削減に向けて、太陽光発電を導入して再生可能エネルギーを創出 ・木材、タイル等の残材を粉砕処理し、再利用して廃棄物を削減 ・耕作廃棄地の農地化促進への取り組み ・その他、物流センター内での廃材ゼロを目指した取り組み ◇地域社会との共生( 〃 ) ・地元シニア世代を積極的に雇用 ・敷地内での植林による地域の景観美化と環境保全への取り組み ◇クリーンで快適、安全安心な職場環境( 〃 ) ・倉庫の床には耐久性に優れたエポキシ樹脂を使用し、切粉や削粉の出にくいクリーンで安全な環境を提供 ◇サステナブルな商品 ・ワールドクラスの環境認証を取得した商品の導入 ・リサイクル素材を主原料とする商品の導入 ⑥重視する財務指標等 当社グループは、為替予約の時価評価により発生するデリバティブ評価損益の営業外損益への計上で、経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益は大きく変動してしまうため、営業利益(率)を重視しております。なお、過去5期平均の営業利益率は24.4%となります。また、企業の経営効率を判断するうえで重要な指標となるROE(自己資本当期純利益率)につきましても、財務体質の強化を図り、一層の向上に努めてまいります。なお、過去5期平均のROE(自己資本当期純利益率)は9.7%となります。 (3)経営環境及び優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題世界的に感染拡大が続いてきた新型コロナウイルスの影響の収束と共に、経済活動は徐々に持ち直していくことが期待されますが、資源高などによる仕入コスト上昇や、金融市場の変動、更にはウクライナ情勢の動向などの要因により、しばらくは不透明な状況が続いていくものと思われます。 このような経営環境のなか、当社グループは、環境への取り組み、地域社会との共生、クリーンで働きやすい安全安心な職場環境の整備を引き続き進めてまいります。あわせて、グリーンな企業としてワールドクラスの環境認証取得商品や、リサイクル素材を主原料とする商品など、サステナブルな商品の開発と販売を進めてまいります。 また、ショールーム施設や物流施設などの設備投資を推し進めるとともに、引き続き、ユニットバスの製造並びに販売やシステムキッチンの販売など住宅設備分野にも注力し、総合メーカーとしての発展を目指してまいります。
MD&A(経営者による分析)
3【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度における我が国経済は、緊急事態宣言やまん延防止等の重点措置の実施により社会活動や個人消費が停滞するなか、新型コロナウイルスのワクチン接種が進んだことで緩やかながらも回復に向けた動きが見られるようになりました。しかしながら、原材料高やガソリン価格の高騰などにより企業収益は悪化しており、加えて米国の金融引き締めやロシアのウクライナ侵攻を契機に先行きの不透明感は一層高まることとなりました。 このようななか、当社グループは、長引くコロナ禍による影響や東京オリンピック・パラリンピック開催による規制といった状況などに対し、様々な対策を講じながら業績の向上に努めてまいりました。また、本社並びに支店のショールーム施設の拡充を図るため、設備投資も積極的に推し進めてまいりました。 更には、2021年7月1日には、株式会社アドヴァングループへと商号を変更し、グループの中核としての役割を明確にするとともに、競争力と機動力を高め、グループ経営の強化に努めてまいりました。 この結果、当連結会計年度の経営成績につきましては、売上高は17,566百万円(前期比2.8%増)、営業利益は3,827百万円(同6.3%減)となりました。 また、当社は商品決済時の為替変動リスクがあるため為替予約を行っておりますが、当連結会計年度末の洗い替え処理によるデリバティブ評価益として1,325百万円(前期は1,115百万円の評価損)を計上しました。 この結果、経常利益は5,751百万円(前期比38.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は3,819百万円(同39.7%増)となりました セグメント別の概況は次のとおりであります。 (建材関連事業) 建材関連事業は、度重なる緊急事態宣言の実施や東京オリンピック・パラリンピック開催に伴う制約などの影響を受けてきましたが、徐々に回復に向けた動きを見せながら推移してきました。 この結果、当連結会計年度の建材関連事業の売上高は16,795百万円(前期比3.7%増)、営業利益は3,893百万円(前期比6.7%減)となりました。 (不動産賃貸事業) 不動産の賃料改定等の要因もあり、当連結会計年度の不動産賃貸事業の売上高は2,181百万円(前期比5.3%増)、営業利益は1,314百万円(前期比13.2%増)となりました。 (その他) その他の物流管理事業とホームセンターへの卸売販売からなるHRB事業があり、当連結会計年度の売上高は2,219百万円(前期比11.3%減)、営業利益は409百万円(前期比28.4%減)となりましたそ。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、営業活動によるキャッシュ・フロー3,209百万円に加えて、長期借入金の返済2,146百万円、自己株式の取得578百万円、配当金の支払い1,210百万円などを行い、前連結会計年度に比べ1,147百万円減の9,563百万円となりました。 なお、当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況と主な要因は次のとおりであります。 (単位:百万円)前連結会計年度当連結会計年度増減営業活動によるキャッシュ・フロー5,4573,209△2,248投資活動によるキャッシュ・フロー△4,676△5064,169財務活動によるキャッシュ・フロー△1,859△3,935△2,075現金及び現金同等物期末残高10,7119,563△1,147 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果、資金は3,209百万円の収入(前年同期は5,457百万円の収入)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益5,664百万円、減価償却費759百万円、デリバティブ評価益△1,325百万円などの資金の源泉に対し、1,240百万円の法人税等支払いなどによるものです。 営業キャッシュ・フローが減少しているのは、デリバティブ評価損益の増減、売掛債権の増加、棚卸資産の増加などの要因によるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果、資金は506百万円の支出(前期は4,676百万円の支出)となりました。これは主に、有形固定資産の取得569百万円、投資有価証券の取得208百万円、このほか保険積立金の解約による収入527百万円などによるものです。 なお、有形固定資産の取得は、主にショールームの増改築費用や岩井流通センターの開発費用などであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果、資金は3,935百万円の支出(前期は1,859百万円の支出)となりました。これは主に、長期借入金の返済2,146百万円、配当金の支払1,210百万円、自己株式の取得578百万円などの支出を行ったことによるものであります。長期借入による返済は約定返済によるものであり、配当金の支払いは株主還元策として前期より増配しております。 (キャッシュ・フロー関連指標の推移) 2018年3月期2019年3月期2020年3月期2021年3月期2022年3月期自己資本比率(%)74.280.672.471.874.1時価ベースの自己資本比率(%)88.289.780.272.562.2キャッシュ・フロー対有利子負債比率2.81.43.02.53.6インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)223.1299.3246.1187.1122.4(注)1.各指標の算出方法は次のとおりであります。・自己資本比率:自己資本/総資産・時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産・キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/営業活動キャッシュ・フロー・インタレスト・カバレッジ・レシオ:営業活動キャッシュ・フロー/利払い2.各指標はいずれも連結ベースの財務指数により計算しております。3.株式時価総額は以下の算定方法に基づいております。株式時価総額は、期末株価終値×期末発行株式(自己株式控除後)4.営業活動キャッシュ・フローは、連結キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フローを使用しております。5.有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としております。また、利払いについては、連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を使用しております。 ③ 販売及び仕入の実績 a.販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称当連結会計年度(自 2021年4月1日至 2022年3月31日)前年同期比(%)建材関連事業(百万円)16,795103.7不動産賃貸事業(百万円)10482.1その他事業(百万円)66687.6合計(百万円)17,566102.8(注) セグメント間の取引については相殺消去しております。 b.商品仕入実績 当連結会計年度の仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称当連結会計年度(自 2021年4月1日至 2022年3月31日)前年同期比(%)建材関連事業(百万円)8,482109.6不動産賃貸事業(百万円)--その他事業(百万円)46190.9合計(百万円)8,943108.5(注) セグメント間の取引については相殺消去しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末において判断したものであります。 ①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループの当連結会計年度の財政状態及び経営成績は、コロナ禍で停滞した経済・社会活動が徐々に持ち直し、回復に向けた動きを見せてきましたが、一方で、東京オリンピック・パラリンピックの開催に伴う様々な規制の影響を受けて工事が一時中断するなどの影響もありました。このような事業環境のなか、連結売上高は17,566百万円(前期比2.8%増)となりました。 利益面では、当連結会計年度は販売費及び一般管理費は経費の見直し等もあり41百万円減少しましたが、海上運賃や仕入コスト上昇などの要因により、売上総利益率は前連結会計年度より低下致しました。この結果、連結営業利益は3,827百万円(同6.3%減)となりました。 また、当社は商品決済時の為替変動リスクがあるため為替予約を行っておりますが、円安進行の影響もあり1,325百万円のデリバティブ評価益(前期は1,115百万円の評価損)を計上したことで、連結経常利益は5,751百万円(同38.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は3,819百万円(同39.7%増)となりました。 なお、為替動向や金利情勢によってデリバティブ評価損益の金額は影響を受けるため、このデリバティブ評価損益の計上額によっては、経常利益並びに親会社株主に帰属する当期純利益も大きく影響を受ける場合があります。 (デリバティブ評価損益、経常利益、及び親会社株主に帰属する当期純利益の推移)(単位:百万円)2018年3月期2019年3月期2020年3月期2021年3月期2022年3月期期末為替レート(米ドル/円)106.27111.01108.83110.72122.41デリバティブ評価損益△1,0001,9432,585△1,1151,325営業利益5,5914,8795,2534,0853,827経常利益4,9537,2138,1234,1605,751親会社株主に帰属する当期純利益3,2074,6865,0442,7343,819(注)期末為替レート出所:みずほ銀行 (財政状態の分析)当連結会計年度末の資産、負債、純資産の状況は次のとおりであります。(単位:百万円)前連結会計年度末当連結会計年度末増減総資産56,68857,591903負債15,97714,932△1,044純資産40,71042,6581,948自己資本比率(%)71.874.12.3 <資産> 当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ903百万円増加の57,591百万円(前連結会計年度は56,688百万円)となりました。 これは主に、現金及び預金は911百万円減少し、また、有形固定資産は減価償却や除却などの要因もあり148百万円の減少となりましたが、流動資産・固定資産の為替予約が1,240百万円増加したことや、売掛金および棚卸資産の増加などの要因によるものです。 (現金及び預金残高、棚卸資産、設備投資額の推移)(単位:百万円)2018年3月期2019年3月期2020年3月期2021年3月期2022年3月期現金及び預金残高9,0479,09311,78713,91112,999棚卸資産3,2482,9073,0502,4113,052設備投資金額8,3181,3599611,017569 <負債> 当連結会計年度末の負債総額は、前連結会計年度末に比べ1,044百万円減の14,932百万円(前連結会計年度末は15,977百万円)となりました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純利益の増加により未払法人税等が689百万円増加しましたが、長期借入金の約定返済2,146百万円などにより、1,044百万円の減少となりました。 なお、DE/レシオ(負債資本倍率)は0.27倍と1倍を下回る水準で安定した財務基盤を維持しております。 (有利子負債、DE/レシオの推移)(単位:百万円)2018年3月期2019年3月期2020年3月期2021年3月期2022年3月期有利子負債9,8986,81212,26413,72311,577DE/レシオ(倍)0.260.160.300.340.27 <純資産> 当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ1,948百万円増加の42,658百万円(前連結会計年度末は40,710百万円)となりました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純利益により利益剰余金が2,607百万円増加したこと、及び自己株式が576百万円増加したことによるものです。 自己資本比率は74.1%(前連結会計年度は71.8%)となりました。また、親会社株主に帰属する当期純利益は前期比39.7%増となった結果、ROE(自己資本当期純利益率)は9.2%(前連結会計年度は6.7%)と増加しました。 (利益剰余金、自己株式、ROE(自己資本当期純利益率)の推移)(単位:百万円)2018年3月期2019年3月期2020年3月期2021年3月期2022年3月期利益剰余金24,64528,12731,91433,48536,092自己株式△3,317△3,771△8,246△10,395△10,972ROE(自己資本当期純利益率)%9.111.612.16.79.2 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載しております。当連結会計年度においては、営業活動によるキャッシュ・フロー3,209百万円を獲得し、自己株式取得578百万円、有形固定資産の取得569百万円、長期借入金返済2,146百万円、配当金支払1,210百万円など、所要となる資金に充てております。 (最近5年間における主な資金の増減推移)(単位:百万円)2018年3月期2019年3月期2020年3月期2021年3月期2022年3月期営業キャッシュ・フローによる収入3,4814,7194,0335,4573,209長期借入による収入4,800-7,0005,000-自己株式の処分による収入5,81592--長期借入の返済による支出△1,534△2,986△1,547△3,541△2,146有形固定資産の取得による支出△8,086△1,298△940△1,013△569配当金の支払いによる支出△1,114△1,202△1,257△1,161△1,210自己株式の取得による支出△0△459△4,488△2,156△578 当社グループは、資本コストを意識した低金利による銀行借入を中心に資金調達を行っており、資金調達の主な目的は設備投資費用の原資が中心となります。 当社グループは設備投資は成長のための原動力だと考えており、毎年ショールーム施設や物流施設を中心に継続的に投資を行っており、当連結会計年度は、本社及び支店のショールームの新築・改装費用や、岩井流通センターの開発費用などに設備投資を行っております。 また、株主還元としては、配当金(年間支払額1,210百万円)と自己株式の取得(578百万円)を実施し、この結果、当連結会計年度の総還元性向は46.8%となりました。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)に記載のとおりであります。
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項については、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 (1)会社の基本方針 当社グループは、「昨日より今日、今日より明日」をモットーに、日々成長していくことに励んでおります。総合建材メーカーとして、時代に合わせて進化するとともに、商品のデザイン性・機能性・コストに徹底したこだわりを持ち、お客様に満足していただける商品を提供することで、社会に貢献していくことをグループ経営の基本方針としております。アドヴァンの社名の由来は前進を意味するADVANCEからきております。固定概念や過去の成功体験にとらわれることなく、常に新しいチャレンジを行うことで社内に逆境を生み出し、次のステップに進んでいくこと、これこそが創業時からかわらぬアドヴァンらしさだと考えております。 (2)中長期的な経営戦略及び重視する財務指標等 当社グループは、ファブレスメーカーとしての特質を活かして高付加価値商品の開発と時代のニーズに対応した事業を展開するとともに、物流施設やショールーム施設への投資など、常に将来を見据えた事業戦略により、高い競争力と安定した収益の確保に努めております。また、自前主義に基づく積極的な設備投資が成長への原動力だと考えております。① 世界の一級品を納得価格でお届けする建材のファブレスメーカー 当社グループは建材のファブレスメーカーとして、商品のデザイン性・機能性・コストに徹底したこだわりを持ち、お客様に満足いただける商品を常に提供しております。変化する時代や流行の中でお客様が求めるものは何かを常に考え続け、“建材のファブレスメーカー”として、建築・住宅・商業施設などの様々なユーザーに選ばれ続ける信頼と商品力を維持していくために、世界中の建材を製造する工場の中からトップ工場を選定して、日本のニーズや流行にあった商品の開発を行っております。 ② 世界と日本を結ぶネットワーク 当社グループと世界のトップメーカー約350社は、長年の取引実績と固い信頼関係に基づく強固なパートナーシップで結ばれております。当社はパートナー企業から単純に商品を仕入れるだけでなく、共に商品開発に取り組んでおり、製造コストを下げつつ、商品の機能性、デザイン性を高めるために、当社グループとパートナー企業のコミュニケーションが最も大切であると考えております。この強固なパートナーシップのネットワークこそが、毎年発表する多数のオリジナル新商品の開発につながっているものと考えております。 ③ 業界トップの営業スタッフ商品の特性、施工方法からメンテナンス方法まで熟知した営業スタッフが全国8拠点におります。建材マーケットでは代理店方式で販売を行う企業が多い中で、当社は直接販売にこだわってきました。なぜなら、アドヴァンの取り扱う商品は、日本の建材マーケットで初めて登場する商品が多いため、販売前にしっかりとその商品特性をお客様にお伝えすることが⼤切だと考えております。また、営業スタッフがお客様からダイレクトにお話を伺うことで、市場のトレンドをいち早く掴み、その情報を在庫管理や商品開発に活かすことができます。また、営業スタッフは毎年新商品が販売されるため、常に知識の蓄積に努めており、お客様に一番近い営業スタッフだからこそ、新商品の魅力をいち早くお客様に伝えるとともに、お客様の声を商品開発に活かすことができると考えております。 ④ 成長のための継続的な投資 (イ)業界最大級のショールーム施設 営業拠点のうち、東京、大阪、名古屋、福岡、沖縄の5ヶ所はショールームを併設しており、なかでも、東京・原宿、大阪・本町及び名古屋・名駅のショールームは自社保有しております。特に東京・原宿と大阪・本町のショールームは、延床3000㎡以上と業界最大級の広さを有しております。 また、ショールームには毎年継続的に投資を行い、新商品の展示を含め新しく改装を行っております。豊富な種類の建材や施工例が陳列されているショールームは、カタログやネットでは伝えきれない本物の質感を見て、触って、実際に感じて頂けるようにして、多くのお客様の来場と顧客の基盤の拡大に努めております。 (ロ)最新鋭、かつ広大な物流センター施設海外から輸入された商品は、茨城、三重、福岡の国内3ヶ所の⾃社物流倉庫に、商品特性に合うよう設計された倉庫に、それぞれ別々に保管されており、本社とオンラインネットワークで結ばれた受発注システムにより、全国のお客様に即日商品をお届けしております。また、設立以来物流システムには多額の設備投資を行ってきた結果、物流コストを大きく低減させており、この結果、お客様に世界の⼀級品を納得価格でお届けできる体制を⽀えております。そして国内3カ所に物流センターを分散させることで、災害時にもお客様へのスムーズな商品配送が可能となっており、地震の多い日本だからこそ、このような備えがお客様の安⼼にも繋がっております。 ⑤重視する財務指標等 当社グループは、為替予約により発生するデリバティブ評価損益の営業外損益への計上で、経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益は大きく変動してしまうため、営業利益(率)を、業績の重要指標として位置付けております。なお、過去5期平均の営業利益率は26.6%となります。また、企業の経営効率を判断するうえで重要な指標となるROE(自己資本当期純利益率)の向上を意識しながら、財務体質の強化と企業価値の一層の向上に努めてまいります。なお、過去5期平均のROE(自己資本当期純利益率)は11.1%となります。 (3)経営環境及び優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 世界的に感染拡大が続く新型コロナウイルスの影響が経済・社会活動に大きな影響を及ぼしており、当面は新型コロナウイルスへの対応と、収束後の回復に向けた取り組みに追われるものと思われます。特に感染症と自粛の影響で消費の落ち込みや企業収益の悪化が進んでおり、国内外の事業環境は非常に厳しい状況が続くものと予想されます。当社関連の建設業界におきましては、首都圏を中心に再開発案件は底堅い需要が続くと思われますが、建築、住宅、内装工事の一時中断や設備投資の見直しなども一部見受けられ、先行き不透明な状況が続くと思われます。このような経営環境のなか、当社グループは総合建材メーカーとして海外トップメーカーと共同でオリジナル商品を開発するとともに、顧客基盤の強化と営業力の強化を図り、業績の拡大に努めてまいります。また、併せてシステム開発による効率化を推し進めるとともに、成長のための設備投資も継続しながら、持続的な企業価値の向上に努めてまいります。新型コロナウイルス感染症につきましては、景気悪化に伴う建築需要への影響などが考えられます。当社グループとしては引き続きリスクの軽減に努めて業績への影響を最小限に留めるとともに、収束後の事業活動を見据えながら引き続き事業基盤の強化に取り組んでまいります。 今後の課題としましては、引き続き利益重視の事業活動を展開しながら売上伸長を図るとともに、更なる事業の発展・拡大に取り組んでまいります。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項については、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 (1)会社の基本方針 当社グループは、「昨日より今日、今日より明日」をモットーに、日々成長していくことに励んでおります。総合建材メーカーとして、時代に合わせて進化するとともに、商品のデザイン性・機能性・コストに徹底したこだわりを持ち、お客様に満足していただける商品を提供することで、社会に貢献していくことをグループ経営の基本方針としております。アドヴァンの社名の由来は前進を意味するADVANCEからきております。固定概念や過去の成功体験にとらわれることなく、常に新しいチャレンジを行うことで社内に逆境を生み出し、次のステップに進んでいくこと、これこそが創業時からかわらぬアドヴァンらしさだと考えております。 (2)中長期的な経営戦略及び重視する財務指標等 当社グループは、ファブレスメーカーとしての特質を活かして高付加価値商品の開発と時代のニーズに対応した事業を展開するとともに、物流施設やショールーム施設への投資など、常に将来を見据えた事業戦略により、高い競争力と安定した収益の確保に努めております。また、自前主義に基づく積極的な設備投資が成長への原動力だと考えております。① 世界の一級品を納得価格でお届けする建材のファブレスメーカー 当社グループは建材のファブレスメーカーとして、商品のデザイン性・機能性・コストに徹底したこだわりを持ち、お客様に満足いただける商品を常に提供しております。変化する時代や流行の中でお客様が求めるものは何かを常に考え続け、“建材のファブレスメーカー”として、建築・住宅・商業施設などの様々なユーザーに選ばれ続ける信頼と商品力を維持していくために、世界中の建材を製造する工場の中からトップ工場を選定して、日本のニーズや流行にあった商品の開発を行っております。 ② 世界と日本を結ぶネットワーク 当社グループと世界のトップメーカー約350社は、長年の取引実績と固い信頼関係に基づく強固なパートナーシップで結ばれております。当社はパートナー企業から単純に商品を仕入れるだけでなく、共に商品開発に取り組んでおり、製造コストを下げつつ、商品の機能性、デザイン性を高めるために、当社グループとパートナー企業のコミュニケーションが最も大切であると考えております。この強固なパートナーシップのネットワークこそが、毎年発表する多数のオリジナル新商品の開発につながっているものと考えております。 ③ 業界トップの営業スタッフ商品の特性、施工方法からメンテナンス方法まで熟知した営業スタッフが全国8拠点におります。建材マーケットでは代理店方式で販売を行う企業が多い中で、当社は直接販売にこだわってきました。なぜなら、アドヴァンの取り扱う商品は、日本の建材マーケットで初めて登場する商品が多いため、販売前にしっかりとその商品特性をお客様にお伝えすることが⼤切だと考えております。また、営業スタッフがお客様からダイレクトにお話を伺うことで、市場のトレンドをいち早く掴み、その情報を在庫管理や商品開発に活かすことができます。また、営業スタッフは毎年新商品が販売されるため、常に知識の蓄積に努めており、お客様に一番近い営業スタッフだからこそ、新商品の魅力をいち早くお客様に伝えるとともに、お客様の声を商品開発に活かすことができると考えております。 ④ 成長のための継続的な投資 (イ)業界最大級のショールーム施設 営業拠点のうち、東京、大阪、名古屋、福岡、沖縄の5ヶ所はショールームを併設しており、なかでも、東京・原宿、大阪・本町及び名古屋・名駅のショールームは自社保有しております。特に東京・原宿と大阪・本町のショールームは、延床3000㎡以上と業界最大級の広さを有しております。 また、ショールームには毎年継続的に投資を行い、新商品の展示を含め新しく改装を行っております。豊富な種類の建材や施工例が陳列されているショールームは、カタログやネットでは伝えきれない本物の質感を見て、触って、実際に感じて頂けるようにして、多くのお客様の来場と顧客の基盤の拡大に努めております。 (ロ)最新鋭、かつ広大な物流センター施設海外から輸入された商品は、茨城、三重、福岡の国内3ヶ所の⾃社物流倉庫に、商品特性に合うよう設計された倉庫に、それぞれ別々に保管されており、本社とオンラインネットワークで結ばれた受発注システムにより、全国のお客様に即日商品をお届けしております。また、設立以来物流システムには多額の設備投資を行ってきた結果、物流コストを大きく低減させており、この結果、お客様に世界の⼀級品を納得価格でお届けできる体制を⽀えております。そして国内3カ所に物流センターを分散させることで、災害時にもお客様へのスムーズな商品配送が可能となっており、地震の多い日本だからこそ、このような備えがお客様の安⼼にも繋がっております。 ⑤重視する財務指標等 当社グループは、為替予約により発生するデリバティブ評価損益の営業外損益への計上で、経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益は大きく変動してしまうため、営業利益(率)を、業績の重要指標として位置付けております。なお、過去5期平均の営業利益率は26.6%となります。また、企業の経営効率を判断するうえで重要な指標となるROE(自己資本当期純利益率)の向上を意識しながら、財務体質の強化と企業価値の一層の向上に努めてまいります。なお、過去5期平均のROE(自己資本当期純利益率)は11.1%となります。 (3)経営環境及び優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 世界的に感染拡大が続く新型コロナウイルスの影響が経済・社会活動に大きな影響を及ぼしており、当面は新型コロナウイルスへの対応と、収束後の回復に向けた取り組みに追われるものと思われます。特に感染症と自粛の影響で消費の落ち込みや企業収益の悪化が進んでおり、国内外の事業環境は非常に厳しい状況が続くものと予想されます。当社関連の建設業界におきましては、首都圏を中心に再開発案件は底堅い需要が続くと思われますが、建築、住宅、内装工事の一時中断や設備投資の見直しなども一部見受けられ、先行き不透明な状況が続くと思われます。このような経営環境のなか、当社グループは総合建材メーカーとして海外トップメーカーと共同でオリジナル商品を開発するとともに、顧客基盤の強化と営業力の強化を図り、業績の拡大に努めてまいります。また、併せてシステム開発による効率化を推し進めるとともに、成長のための設備投資も継続しながら、持続的な企業価値の向上に努めてまいります。新型コロナウイルス感染症につきましては、景気悪化に伴う建築需要への影響などが考えられます。当社グループとしては引き続きリスクの軽減に努めて業績への影響を最小限に留めるとともに、収束後の事業活動を見据えながら引き続き事業基盤の強化に取り組んでまいります。 今後の課題としましては、引き続き利益重視の事業活動を展開しながら売上伸長を図るとともに、更なる事業の発展・拡大に取り組んでまいります。
MD&A(経営者による分析)
3【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度における我が国経済は、米中摩擦問題などの不透明要因に加え、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う影響で、経済・社会活動が停滞した結果、世界経済には減速懸念が高まり、先行き不透明な状況が続いてきました。 当社関連の建設業界は、首都圏の再開発プロジェクトなどに伴う建築需要やインフラ関連工事の増加などにより、民間投資は引き続き堅調に推移してまいりましたが、店舗・商業施設関連や住宅市場につきましては、改装や新規出店、あるいは新設住宅着工件数が伸び悩んだこともあり、力強さを欠いて推移してまいりました。 このようななか、当社グループは引き続きファブレスメーカーとしての特質を活かし、総合建材メーカーとして、海外のトップメーカーと共同開発で商品を進化させ、オリジナル商品として日本のお客様に提案することにより、事業の拡大に努めてまいりました。また、システム化による業務の効率化にも努めるとともに、企業認知度を一層高めるため、テレビコマーシャルを中心とした広告宣伝への投資にも積極的に取り組んでまいりました。当連結会計年度は、ショールーム改装や岩井流通センター開発に投資するとともに、寮・社宅用マンションを取得しており、これらの将来に向けた先行投資を中心に、約9億円の設備投資を実施しました。 この結果、当連結会計年度の経営成績につきましては、売上高は21,114百万円(前期比5.3%増)、営業利益は5,253百万円(同7.7%増)となりました。 また、当社は商品仕入れ時の為替変動リスクの一部を為替予約によりヘッジしておりますが、最近の為替・金利市場の動向により、当連結会計年度末のデリバティブ評価益は2,585百万円(前期は1,943百万円の評価益)となりました。この結果、経常利益は8,123百万円(前期比12.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は5,044百万円(同7.6%増)となりました。 なお、新型コロナウイルス感染症の拡がりが国内外の経済・社会活動大きな影響を及ぼしております。当社関連の建材関連事業におきましては、サプライチェーンの一時寸断による海外からの商品仕入への影響や、企業業績や景況感の悪化による建築、住宅、店舗などの改装・新築などの建築需要への影響が考えられますが、当連結会計年度におきましては、当社グループの業績に与えた影響は僅少でありました。 セグメント別の概況は次のとおりであります。 (建材関連事業) 建材関連事業は、首都圏の再開発案件などが引き続き堅調に推移する一方で、店舗・商業施設関連や住宅・マンション関連などは、改装・新規出店あるいは新築着工戸数の伸び悩みなどを要因に力強さを欠いたまま推移してきました。また、利益面では経費の見直しなどもあり、販売費及び一般管理費が減少いたしました。この結果、当連結会計年度の建材関連事業の売上高は20,390百万円(前期比5.7%増)、営業利益は5,993百万円(同0.3%減)となりました。 (不動産賃貸事業) 不動産賃貸事業は、神宮前1丁目のマンション及び駐車場の家賃収入の増加等の要因もあり、当連結会計年度の不動産賃貸事業の売上高は1,874百万円(前期比5.5%増)、営業利益は1,011百万円(同15.5%増)となりました。 (その他) その他には物流管理事業と、ホームセンターへの卸売販売を総称するHRB事業があります。当連結会計年度は倉庫保管業務と在庫管理の効率化を図る目的で、グループ間取引の内容を一部変更致しました。 この結果、当連結会計年度の売上高は2,193百万円(前期比76.0%増)、営業利益は469百万円(同83.7%増)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、営業活動によるキャッシュ・フロー4,033百万円に加えて、長期借入による収入が7,000百万円、長期借入金の返済1,547百万円、自己株式の取得4,488百万円などを行い、前連結会計年度に比べ2,693百万円増の11,787百万円となりました。 なお、当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況と主な要因は次のとおりであります。 (単位:百万円)前連結会計年度当連結会計年度増減営業活動によるキャッシュ・フロー4,7194,033△686投資活動によるキャッシュ・フロー3,090△1,026△4,117財務活動によるキャッシュ・フロー△4,738△2904,448現金及び現金同等物期末残高9,09311,7872,693 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果、資金は4,033百万円の収入(前年同期は4,719百万円の収入)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益7,763百万円、減価償却費801百万円などの資金の源泉に対し、2,585百万円のデリバティブ評価益の戻し、及び2,892百万円の法人税等支払いなどによるものです。 なお、前連結会計年度に比べ営業活動によるキャッシュ・フローが減少している要因は、前連結会計年度にデリバティブ評価益1,943百万円を計上(2018年3月期はデリバティブ評価損1,000百万円を計上)したことを主な要因に、法人税等の支払額が増加したことによるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果、資金は1,026百万円の支出(前年同期は3,090百万円の収入)となりました。これは主に、有形固定資産の取得940百万円及び投資有価証券の取得296百万円などの支出を行ったことによるものであります。 なお、有形固定資産の取得は、主に東京・大阪を中心としたショールーム改装費用、岩井流通センターの開発費用、及び寮・社宅用マンションの取得などであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果、資金は290百万円の支出(前年同期は4,738百万円の支出)となりました。これは主に、長期借入による収入が7,000百万円あり、これに長期借入金の返済1,547百万円や配当金の支払1,257百万円、自己株式の取得4,488百万円などの支出を行ったことによるものであります。長期借入による収入は、自己株式取得の原資と運転資金を目的に、7,000百万円の資金調達を行いました。これにより株主還元と資本効率を高めるため自己株式の取得を4,488百万円実施いたしました。 (キャッシュ・フロー関連指標の推移) 2016年3月期2017年3月期2018年3月期2019年3月期2020年3月期自己資本比率(%)79.675.774.280.672.4時価ベースの自己資本比率(%)104.9113.588.289.780.2キャッシュ・フロー対有利子負債比率1.31.22.81.43.0インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)94.7232.8223.1299.3246.1(注)1.各指標の算出方法は次のとおりであります。・自己資本比率:自己資本/総資産・時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産・キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/営業活動キャッシュ・フロー・インタレスト・カバレッジ・レシオ:営業活動キャッシュ・フロー/利払い2.各指標はいずれも連結ベースの財務指数により計算しております。3.株式時価総額は以下の算定方法に基づいております。株式時価総額は、期末株価終値×期末発行株式(自己株式控除後)4.営業活動キャッシュ・フローは、連結キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フローを使用しております。5.有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としております。また、利払いについては、連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を使用しております。6.「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」 (企業会計基準第28号平成30年2月16日)等を2019年3月期の期首から適用しており、2018年3月期については、当該会計基準等を遡って適用した後の指標等となっております。 ③ 販売及び仕入の実績 a.販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称当連結会計年度(自 2019年4月1日至 2020年3月31日)前年同期比(%)建材関連事業(百万円)20,390105.7不動産賃貸事業(百万円)118316.1その他事業(百万円)60484.5合計(百万円)21,114105.3(注)1 セグメント間の取引については相殺消去しております。2 上記金額には、消費税等は含まれておりません。 b.商品仕入実績 当連結会計年度の仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称当連結会計年度(自 2019年4月1日至 2020年3月31日)前年同期比(%)建材関連事業(百万円)11,028106.2不動産賃貸事業(百万円)--その他事業(百万円)37390.8合計(百万円)11,402105.6(注)1 セグメント間の取引については相殺消去しております。2 上記金額には、消費税等は含まれておりません。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末において判断したものであります。 ①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループの当連結会計年度の財政状態及び経営成績は、建設業界における民間投資が引き続き堅調に推移する一方、商業・住宅市場の一部では力強さを欠いて推移する領域もあり、依然厳しさも見られる事業環境のなか、連結売上高は21,114百万円(前期比5.3%増)となりました。 なお、世界的に感染拡大が続く新型コロナウイルスについては、当連結会計年度につきましては、業績に影響を及ぼすような大きな影響は見られませんでした。 利益面では、当連結会計年度より、工事売上に関わる人件費を販売費及び一般管理費から売上原価に計上するように変更したため、売上原価率は増加しております。また、これまで為替予約取引をヘッジ手段とし、商品輸入にかかる外貨建予定取引をヘッジ対象として、ヘッジ会計(振当処理)を適用しておりましたが、2019年4月以降よりヘッジ会計を中止しております。なお、これに伴う当連結会計年度の売上原価に与えた影響は軽微であります。 販売費及び一般管理費では、テレビコマーシャルを中心とした広告宣伝への投資を継続的に行いつつ、システム活用による業務の効率化を一層進めました。また、当連結会計年度より、工事に係る人件費を売上原価に計上するように変更したため、販売費及び一般管理費は100百万円減少しました。この結果、連結営業利益は5,253百万円(同7.7%増)となりました。 また、当社は商品仕入れ時の為替変動リスクを為替予約により一部ヘッジしておりますが、為替予約の時価評価により2,585百万円のデリバティブ評価益(前期は1,943百万円の評価益)を計上したことで、連結経常利益は8,123百万円(同12.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は5,044百万円(同7.6%増)となりました。 なお、今回、営業外収益にデリバティブ評価益2,585百万円を計上し、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益に大きく影響致しましたが、これは主に、当連結会計年度末は前連結会計年度末に比べて為替レート(米ドル/円)は大幅な動きはなかったものの、最近の金利市場の動向により先物を中心とした為替予約の評価益が大きく増加したことが要因であります。 このように、為替動向や金利情勢によってデリバティブ評価損益の金額は影響を受けるため、このデリバティブ評価損益の計上額によっては、経常利益並びに親会社株主に帰属する当期純利益も大きく影響を受ける場合があります。 (デリバティブ評価損益、経常利益、及び親会社株主に帰属する当期純利益の推移)(単位:百万円)2016年3月期2017年3月期2018年3月期2019年3月期2020年3月期期末為替レート(米ドル/円)112.69112.20106.27111.01108.83デリバティブ評価損益△1,459△148△1,0001,9432,585営業利益6,1395,5235,5914,8795,253経常利益4,8425,6344,9537,2138,123親会社株主に帰属する当期純利益3,1273,7663,2074,6865,044(注)期末為替レート出所:みずほ銀行 (財政状態の分析)当連結会計年度末の資産、負債、純資産の状況は次のとおりであります。(単位:百万円)前連結会計年度末当連結会計年度末増減総資産52,17957,0904,911負債10,12515,7835,658純資産42,05441,307△747自己資本比率(%)80.672.4△8.2 <資産> 当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ4,911百万円増加の57,090百万円(前連結会計年度は52,179百万円)となりました。 これは主に現金及び預金の増加(2,693百万円)や、商品在庫が増加(142百万円)したことなどから流動資産が大きく増加しました。また、有形・無形固定資産は設備投資と償却等が進んだことにより大きな増減はありませんが、投資その他の資産で為替予約の時価評価の増加による為替予約(固定資産)3,330百万円を計上したことなどから固定資産は大きく増加しております。 現金及び預金は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で事業環境の先行きの不透明感が強まったこともあり、手元資金を厚くするため、期末に2,000百万円の銀行借入を行いました。 為替予約(固定資産)は、当連結会計年度末は前連結会計年度末に比べて為替レート(米ドル/円)は若干円高となりましたが、最近の金利情勢から先物を中心に評価益が増加しており、この結果、為替予約(固定資産)を投資その他の資産に3,330百万円計上(前連結会計年度は906百万円)しております。 また、今後の成長への原動力として、当連結会計年度の設備投資額は961百万円であり、その主な内訳はショールームの改装、岩井流通センターの開発、寮・社宅用のマンション取得などがあります。 (現金及び預金残高、棚卸資産、設備投資額の推移)(単位:百万円)2016年3月期2017年3月期2018年3月期2019年3月期2020年3月期現金及び預金残高4,9286,1319,0479,09311,787棚卸資産3,2653,2053,2482,9073,050設備投資金額1,8664,2668,3181,359961 <負債> 当連結会計年度末の負債総額は、前連結会計年度末に比べ5,658百万円増加の15,783百万円(前連結会計年度末は10,125百万円)となりました。これは主に未払法人税等が157百万円の減少となった一方で、主に自己株式取得の原資と運転資金として行った銀行借入で、長期借入金が5,452百万円増加したことによるものです。 なお、長期借入金の増加で有利子負債が増え、DE/レシオ(負債資本倍率)は昨年より増えておりますが、1倍を下回る水準で安定した財務基盤を維持しております。 (有利子負債、DE/レシオの推移)(単位:百万円)2016年3月期2017年3月期2018年3月期2019年3月期2020年3月期有利子負債4,8886,7329,8986,81212,264DE/レシオ(倍)0.160.220.260.160.30 <純資産> 当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ747百万円減少の41,307百万円(前連結会計年度末は42,054百万円)となりました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純利益により利益剰余金が3,786百万円増加したこと、及び自己株式の取得により自己株式が4,474百万円増加したことなどによるものです。 有利子負債の増加などの要因もあり自己資本比率は72.4%(前連結会計年度は80.6%)と減少しましたが、親会社株主に帰属する当期純利益の増加や自己株式の取得により資本効率の向上に努めた結果、ROE(自己資本当期純利益率)は目安の10%以上を超え、12.1%(前連結会計年度は11.6%)となりました。 (利益剰余金、自己株式、ROE(自己資本当期純利益率)の推移)(単位:百万円)2016年3月期2017年3月期2018年3月期2019年3月期2020年3月期利益剰余金20,29422,55224,64528,12731,914自己株式△6,142△6,449△3,317△3,771△8,246ROE(自己資本当期純利益率)%10.412.19.111.612.1 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載しております。当連結会計年度においては、営業活動によるキャッシュ・フロー4,033百万円に加え、長期借入により7,000百万円を調達し、自己株式取得4,488百万円をはじめ、有形固定資産取得940百万円、長期借入金返済1,547百万円、配当金支払1,257百万円など、所要となる資金に充てております。 (最近5年間における主な資金の増減推移)(単位:百万円)2016年3月期2017年3月期2018年3月期2019年3月期2020年3月期営業キャッシュ・フローによる収入3,7805,5973,4814,7194,033長期借入による収入1,1195,7504,800-7,000自己株式の処分による収入--5,81592長期借入の返済による支出△2,600△1,665△1,534△2,986△1,547有形固定資産の取得による支出△1,825△4,004△8,086△1,298△940配当金の支払いによる支出△717△1,506△1,114△1,202△1,257自己株式の取得による支出△184△307△0△459△4,488 当社グループは、社債発行やファイナンス(自己株式の処分)による資金調達もありますが、現在は資本コストを意識した低金利による銀行借入を中心に資金調達を行っております。 資金調達の主な目的は設備投資費用の原資が中心となりますが、当連結会計年度につきましては、自己株式取得の原資と運転資金を主な目的として7,000百万円を銀行借入を行いました。 当社グループは設備投資は成長のための原動力だと考えており、毎年ショールーム施設や物流施設を中心に継続的に投資を行っており、当連結会計年度の設備投資は、東京、大阪を中心としたショールーム施設の改装や岩井流通センターの開発費用、並びに社宅用のマンション取得などがあります。 また、株主還元としては配当及び自己株式取得による総還元性向を意識しながら行っており、当連結会計年度につきましては、借入による資金を原資に自己株式取得4,488百万円(取得株式数は3,933千株)を実施いたしました。この結果、当連結会計年度の総還元性向は112.8%となりました。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたり、経営者による会計方針の採用や、資産・負債及び収益・費用の計上を行うにあたっては、経営者による見積りや前提条件を必要とします。経営者はこれらの見積りについて、過去に実績や入手可能な情報に基づき合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる可能性があります。当社グループの重要な会計方針のうち、見積り及び仮定の重要なものは以下のとおりです。 a. 工事進行基準による完成工事高 完成工事高及び完成工事原価の計上基準は、当連結会計年度末までの進捗部分について成果の確実性が認められる工事については工事進行基準を、その他の工事については工事完成基準を適用しています。工事進行基準による完成工事高計上においては工事原価総額の見積りにより収益及び損益の額に影響を与えます。施工条件、材料価格、作業効率等さまざまな仮定要素があり、それらについて適時・適切に見積りを行っておりますが、将来の損益は見積金額と異なる場合があります。 b. 為替予約取引 当社グループは外貨建輸入予定取引の決済に利用するため、為替予約取引を締結しております。当該デリバティブの評価については、時価法を採用しているとともに、ヘッジ会計の中止以降に生じた為替予約の時価の変動は営業外損益に計上しております。為替予約取引は、将来の為替変動によるリスク回避を目的とし、投機的取引は行わない方針であることから、過去の外貨建輸入取引の決済実績をもとに、為替予約の利用見込み額を見積り、締結していますが、今後、為替予約の利用見込み額に影響を与える変化が生じた場合には、見積りと異なる場合があります。 なお、新型コロナウイルス感染拡大による影響については、当連結会計年度の連結財務諸表に与える影響は僅少であるとの認識に基づき、当該連結財務諸表は作成されております。
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項については、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 (1)会社の基本方針 当社グループは、「昨日より今日、今日より明日」をモットーに、日々成長していくことに励んでおります。総合建材メーカーとして、時代に合わせて進化するとともに、商品のデザイン性・機能性・コストに徹底したこだわりを持ち、お客様に満足していただける商品を提供することで、社会に貢献していくことをグループ経営の基本方針としております。(2)中長期的な経営戦略及び目標とする経営指標等 当社は、ファブレスメーカーとしての特質を活かして高付加価値商品の開発と時代のニーズに対応した事業を展開するとともに、物流施設やショールーム施設への投資など、常に将来を見据えた事業戦略により、高い競争力と安定した収益の確保に努めております。また、自前主義に基づく積極的な設備投資が成長の原動力だと考えております。 また、企業の経営効率を判断するうえで重要な指標となるROE(自己資本当期純利益率)の向上を意識しながら、財務体質の強化と企業価値の一層の向上に努めてまいります。(3)経営環境及び対処すべき課題 当社関連の建築業界につきましては、2020年のオリンピック・パラリンピックの開催を控え、国内景気は緩やかな回復基調を続けておりますが、世界経済には減速感も出てきており、経営環境は依然不透明な状況にあります。また、首都圏を中心に活況な動きを見せてきた建築需要についても、今後はオリンピック開催期間も含めて一時的に停滞することも予想されるとともに、オリンピック後の建築需要への反動が懸念されております。 このような事業環境のなか、当社グループは総合建材メーカーとして海外のトップメーカーと共同でオリジナル商品を開発し、組織的な営業活動や複合的な提案営業など営業力の強化に取り組み、売り上げ拡大に努めてまいります。併せて、テレビコマーシャルによる企業ブランディングの向上にも注力するとともに、成長のための設備投資も積極的に行い、持続的な企業価値の向上に努めてまいります。また、ガバナンス・コードへの取組みを通じて、コーポレートガバナンスの充実にも努めてまいります。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項については、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 (1)会社の基本方針 当社グループは、「昨日より今日、今日より明日」をモットーに、日々成長していくことに励んでおります。総合建材メーカーとして、時代に合わせて進化するとともに、商品のデザイン性・機能性・コストに徹底したこだわりを持ち、お客様に満足していただける商品を提供することで、社会に貢献していくことをグループ経営の基本方針としております。(2)中長期的な経営戦略及び目標とする経営指標等 当社は、ファブレスメーカーとしての特質を活かして高付加価値商品の開発と時代のニーズに対応した事業を展開するとともに、物流施設やショールーム施設への投資など、常に将来を見据えた事業戦略により、高い競争力と安定した収益の確保に努めております。また、自前主義に基づく積極的な設備投資が成長の原動力だと考えております。 また、企業の経営効率を判断するうえで重要な指標となるROE(自己資本当期純利益率)の向上を意識しながら、財務体質の強化と企業価値の一層の向上に努めてまいります。(3)経営環境及び対処すべき課題 当社関連の建築業界につきましては、2020年のオリンピック・パラリンピックの開催を控え、国内景気は緩やかな回復基調を続けておりますが、世界経済には減速感も出てきており、経営環境は依然不透明な状況にあります。また、首都圏を中心に活況な動きを見せてきた建築需要についても、今後はオリンピック開催期間も含めて一時的に停滞することも予想されるとともに、オリンピック後の建築需要への反動が懸念されております。 このような事業環境のなか、当社グループは総合建材メーカーとして海外のトップメーカーと共同でオリジナル商品を開発し、組織的な営業活動や複合的な提案営業など営業力の強化に取り組み、売り上げ拡大に努めてまいります。併せて、テレビコマーシャルによる企業ブランディングの向上にも注力するとともに、成長のための設備投資も積極的に行い、持続的な企業価値の向上に努めてまいります。また、ガバナンス・コードへの取組みを通じて、コーポレートガバナンスの充実にも努めてまいります。
MD&A(経営者による分析)
3【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシユ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度における我が国経済は、企業収益や雇用・所得環境の改善などを背景に引き続き緩やかな回復基調にありますが、米中貿易摩擦問題や世界経済の減速懸念などの要因もあり、依然として先行き不透明な状況で推移しております。 当社関連の建設業界は、首都圏の再開発プロジェクトなどに伴う建築需要やインフラ関連工事の増加などにより、民間投資は引き続き堅調に推移してまいりました。一方、住宅市場につきましては、一部に持ち直しの動きも見られたものの、依然として力強さを欠いて推移してまいりました。また、人手不足による工期の長期化やコスト増などの影響もあり、事業環境には厳しさも一部に見られました。 このようななか、当社グループは引き続きファブレスメーカーとしての特質を活かし、総合建材メーカーとして、海外のトップメーカー350社と共同開発で商品を進化させ、オリジナル商品として日本のお客様に提案することにより、事業の拡大に努めてまいりました。また、IT活用による業務の効率化にも努めるとともに、企業認知度を一層高めるため、テレビコマーシャルを中心とした広告宣伝への投資にも積極的に取り組んでまいりました。当連結会計年度は、ショールーム改装や岩井流通センター開発に投資するとともに、寮・社宅用マンションを取得しており、これらの将来に向けた先行投資を中心に約13億円の設備投資を実施しました。 この結果、当連結会計年度の経営成績につきましては、売上高は20,048百万円(前期比2.3%減)、営業利益は4,879百万円(同12.7%減)となりました。 また、当社は商品仕入れ時の為替変動リスクの一部を為替予約によりヘッジしておりますが、米国の金利市場が大きく変動した要因もあり、当連結会計年度末のデリバティブ評価益は1,943百万円(前期は1,000百万円の評価損)となりました。この結果、経常利益は7,213百万円(前期比45.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は4,686百万円(同46.1%増)となりました。 セグメント別の概況は次のとおりであります。 (建材関連事業) 建材関連事業は、首都圏の再開発案件などが活況に推移する一方で、住宅関連は力強さに欠け、商業関連も出店計画が減るなど低調に推移しました。また、一部建築案件の竣工遅延なども売上減に影響しました。利益面では効率化もあり販売管理費は低減いたしましたが、為替決済レートが昨年より円安となり原価率が上昇する影響などもあり、この結果、当連結会計年度の建材関連事業の売上高は、19,295百万円(前期比1.1%減)、営業利益は6,014百万円(同5.9%減)となりました。(不動産賃貸事業) 本社側の新館ビルが完成して賃貸収入が増加したことにより、当連結会計年度の不動産賃貸事業の売上高は、1,776百万円(前期比3.7%増)、営業利益は876百万円(同6.7%増)となりました。(その他) その他には物流管理事業と、ホームセンターへの卸売販売を総称するHRB事業があります。売上高は前年を下回り、コストの見直しや業務の効率化に努めたものの、当連結会計年度の売上高は1,246百万円(前期比18.3%減)、営業利益は255百万円(同29.3%減)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、営業活動によるキャッシュ・フロー4,719百万円に加えて定期預金の払戻による収入3,000百万円などにより、長期借入金の返済2,986百万円、社債の償還100百万円及び自己株式の取得459百万円などを行い、前連結会計年度に比べ3,045百万円増加の9,093百万円となりました。 なお、当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況と主な要因は次のとおりであります。 (単位:百万円)前連結会計年度当連結会計年度増減営業活動によるキャッシュ・フロー3,4814,7191,238投資活動によるキャッシュ・フロー△11,4443,09014,535財務活動によるキャッシュ・フロー7,867△4,738△12,606現金及び現金同等物期末残高6,0479,0933,045 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果、資金は4,719百万円の収入(前年同期は3,481百万円の収入)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益7,192百万円、減価償却費811百万円などの資金の源泉に対し、1,943百万円のデリバティブ評価益の戻し及び1,083百万円の法人税等支払いなどによるものです。(投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果、資金は3,090百万円の収入(前年同期は11,444百万円の支出)となりました。これは主に、有形固定資産の取得1,298百万円及び投資有価証券の取得312百万円などの支出を行いましたが、定期預金の払戻3,000百万円及び有形固定資産の売却1,502百万円などの収入があったことによるものであります。 なお、有形固定資産の取得は、主にショールーム改装、岩井流通センター開発、及び寮・社宅用マンションなどであります。(財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果、資金は4,738百万円の支出(前年同期は7,867百万円の収入)となりました。これは主に、長期借入金の返済2,986百万円や配当金の支払1,202百万円、自己株式の取得459百万円などの支出を行ったことによるものであります。 (キャッシュ・フロー関連指標の推移) 2015年3月期2016年3月期2017年3月期2018年3月期2019年3月期自己資本比率(%)75.779.675.774.280.6時価ベースの自己資本比率(%)77.7104.9113.588.289.7キャッシュ・フロー対有利子負債比率1.81.31.22.81.4インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)60.694.7232.8223.1299.3(注)1.各指標の算出方法は次のとおりであります。・自己資本比率:自己資本/総資産・時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産・キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/営業活動キャッシュ・フロー・インタレスト・カバレッジ・レシオ:営業活動キャッシュ・フロー/利払い2.各指標はいずれも連結ベースの財務指数により計算しております。3.株式時価総額は以下の算定方法に基づいております。株式時価総額は、期末株価終値×期末発行株式(自己株式控除後)4.営業活動キャッシュ・フローは、連結キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フローを使用しております。5.有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としております。また、利払いについては、連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を使用しております。6.「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」 (企業会計基準第28号平成30年2月16日)等を当連結会計年度の期首から適用しており、2018年3月期については、当該会計基準等を遡って適用した後の指標等となっております。③ 販売及び仕入の実績 a.販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称当連結会計年度(自 2018年4月1日至 2019年3月31日)前年同期比(%)建材関連事業(百万円)19,29599.0不動産賃貸事業(百万円)37197.9その他事業(百万円)71671.0合計(百万円)20,04897.7(注)1 セグメント間の取引については相殺消去しております。2 上記金額には、消費税等は含まれておりません。 b.商品仕入実績 当連結会計年度の仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称当連結会計年度(自 2018年4月1日至 2019年3月31日)前年同期比(%)建材関連事業(百万円)10,253104.6不動産賃貸事業(百万円)--その他事業(百万円)41176.5合計(百万円)10,664103.2(注)1 セグメント間の取引については相殺消去しております。2 上記金額には、消費税等は含まれておりません。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末において判断したものであります。 ① 重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたり、経営者による会計方針の採用や、資産・負債及び収益・費用の計上を行うにあたっては、経営者による見積りや前提条件を必要とします。経営者は、これらの見積りについて、過去の実績や入手可能な情報に基づき合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。 ②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容a.財政状態の分析 当連結会計年度末の資産、負債、純資産の状況は次のとおりであります。(単位:百万円)前連結会計年度末当連結会計年度末増減総資産52,05652,179123負債13,41310,125△3,288純資産38,64342,0543,411自己資本比率(%)74.280.66.4 <資産> 当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ123百万円増加の52,179百万円(前連結会計年度は52,056百万円)となりました。 これは主に現金及び預金増加(45百万円)、受取手形及び売掛金が増加(332百万円)した一方、商品在庫効率を向上させたことなどから流動資産に大きな変動はなく、また、有形・無形固定資産は償却等が進んだことにより減少したものの、投資その他の資産で為替予約時価評価に伴う為替予約(固定資産)906百万円を計上したことなどから固定資産に大きな変動がなかったことによるものであります。 なお、為替予約(固定資産)は、当連結会計年度末は前連結年度末に比べて為替レート(ドル/円)が円安基調となったために評価益となり、投資その他の資産に計上しております。 また、今後の成長への原動力として当連結会計年度の設備投資額は1,359百万円であり、その主な内訳はショールームの改装、岩井流通センターの開発、寮・社宅用のマンション取得などがあります。<負債> 当連結会計年度末の負債総額は、前連結会計年度末に比べ3,288百万円減少の10,125百万円(前連結会計年度末は13,413百万円)となりました。 これは主に1,520百万円の未払法人税等の増加があった一方で、1,453百万円の為替予約(固定負債)の減少と2,986百万円の長期借入金の返済及び100百万円の社債の償還などによるものです。 なお、長期借入金の返済等で有利子負債の圧縮を行ったことにより、DEレシオ(負債資本倍率)は0.16倍(前連結会計年度は0.26倍)と向上しました。<純資産> 当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ3,411百万円増加の42,054百万円(前連結会計年度末は38,643百万円)となりました。 これは主に、親会社に帰属する当期純利益により利益剰余金が3,482百万円増加したこと、及び自己株式の取得により自己株式が453百万円増加したことなどによるものです。 なお、親会社に帰属する当期純利益の増加に加え、自己株式の取得などで資本効率の向上に務めた結果、ROE(自己資本当期純利益率)は当社が目安としている10%以上を超え、11.6%(前連結会計年度は9.1%)となりました。 b.経営成績の分析 当連結会計年度において、建設業界における民間投資が引き続き堅調に推移する一方、住宅市場の一部では力強さを欠いて推移する領域もあり、依然厳しさも見られる事業環境のなか、連結売上高は20,048百万円(前期比2.3%減)となりました。 利益面では、テレビコマーシャルを中心とした広告宣伝への投資を積極的に行いつつ、IT活用による業務の効率化を一層進めた結果、販売管理費は90百万円減少しましたが、為替決済レートが前連結会計年度に比べて円安になったことで原価率が上昇した影響もあり、連結営業利益は4,879百万円(同12.7%減)となりました。 また、当社は商品仕入れ時の為替変動リスクを為替予約により一部ヘッジしておりますが、為替予約の時価評価により1,943百万円のデリバティブ評価益(前期は1,000百万円の評価損)を計上したことで、連結経常利益は7,213百万円(同45.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は4,686百万円(同46.1%増)となりました。 なお、今回、営業外収益にデリバティブ評価益1,943百万円を計上し、経常利益、親会社に帰属する当期純利益に大きく影響致しましたが、これは主に、当連結会計年度末は前連結年度末に比べて為替レート(ドル/円)が円安基調になったことに加え、米国の金利市場が大きく変動したことが影響した結果、為替の先物を中心に評価益が大きく増加しました。 c. 資本の財源及び資金の流動性について キャッシュ・フローの分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要」 ②キャッシュ・フローの状況」に記載しております。当連結会計年度においては、営業活動によるキャッシュ・フロー4,719百万円に加え、主に定期預金払戻し3,000百万円、有形固定資産売却1,502百万円などにより資金を調達し、有形固定資産取得1,298百万円、長期借入金返済2,986百万円、配当金支払1,202百万円、自社株取得459百万円などに所要となる資金に充てております。
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項については、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 (1)会社の基本方針 当社グループは、「昨日より今日、今日より明日」をモットーに、日々成長していくことに励んでおります。建材のファブレスメーカーとして、時代に合わせて進化するとともに、商品のデザイン性・機能性・コストに徹底したこだわりを持ち、お客様に満足していただける商品を提供することで、社会に貢献していくことをグループ経営の基本方針としております。 (2)中長期的な経営戦略及び目標とする経営指標等 当社は、ファブレスメーカーとしての特質を活かして高付加価値商品の開発と時代のニーズに対応した事業を展開するとともに、物流施設やショールーム施設への投資など、常に将来を見据えた事業戦略により、高い競争力と安定した収益の確保に努めております。また、自前主義に基づく積極的な設備投資が成長の原動力と考えております。 また、企業の経営効率を判断するうえで重要な指標となるROE(自己資本当期純利益率)の向上を意識しながら、財務体質の強化と企業価値の一層の向上に努めてまいります。 (3)経営環境及び対処すべき課題 当社関連の建築業界につきましては、2020年開催の東京オリンピック・パラリンピックに向けたインフラ整備や、首都圏を中心とした再開発事業の本格稼働、また、高度経済成長期に建てられた建物の老朽化に伴うリフォームなど、建築需要は堅調に推移していくことが期待される一方、建築現場における人手不足の問題、資源高の影響による建築コストの上昇や物流コストの上昇など、これらの課題に対して働き方改革への取り組みなども含めて業界全体としての取り組みが求められます。 このようななか、当社グループは営業活動の取り組みを強化するとともに、引き続き経営の効率化を推し進め、業績の拡大と発展に取り組んでまいります。 営業活動につきましては、テレビコマーシャルをはじめとする広告媒体の有効活用や、一般消費者の方にも見やすいショールームづくりなどを通じて、BtoC市場への取り組みにも注力し、売上拡大に努めてまいります。 また、経営の効率化につきましては、新コンピュータシステムの導入を推し進め、業務フローの見直しや省力化に順次取り組んでまいります。 このように、当社グループは、営業活動の組織的な強化と企業パブリシティの向上に努めるとともに、引き続きコストダウンへの取り組みや経営の効率化に努め、業績の拡大と発展に努めてまいります。また、物流施設やショールーム施設への投資など、将来を見据えた事業戦略により、事業の競争力と差別化を一層高めるとともに、市場の変化に対応できるように、経営基盤の一層の強化に努めてまいります。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項については、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 (1)会社の基本方針 当社グループは、「昨日より今日、今日より明日」をモットーに、日々成長していくことに励んでおります。建材のファブレスメーカーとして、時代に合わせて進化するとともに、商品のデザイン性・機能性・コストに徹底したこだわりを持ち、お客様に満足していただける商品を提供することで、社会に貢献していくことをグループ経営の基本方針としております。 (2)中長期的な経営戦略及び目標とする経営指標等 当社は、ファブレスメーカーとしての特質を活かして高付加価値商品の開発と時代のニーズに対応した事業を展開するとともに、物流施設やショールーム施設への投資など、常に将来を見据えた事業戦略により、高い競争力と安定した収益の確保に努めております。また、自前主義に基づく積極的な設備投資が成長の原動力と考えております。 また、企業の経営効率を判断するうえで重要な指標となるROE(自己資本当期純利益率)の向上を意識しながら、財務体質の強化と企業価値の一層の向上に努めてまいります。 (3)経営環境及び対処すべき課題 当社関連の建築業界につきましては、2020年開催の東京オリンピック・パラリンピックに向けたインフラ整備や、首都圏を中心とした再開発事業の本格稼働、また、高度経済成長期に建てられた建物の老朽化に伴うリフォームなど、建築需要は堅調に推移していくことが期待される一方、建築現場における人手不足の問題、資源高の影響による建築コストの上昇や物流コストの上昇など、これらの課題に対して働き方改革への取り組みなども含めて業界全体としての取り組みが求められます。 このようななか、当社グループは営業活動の取り組みを強化するとともに、引き続き経営の効率化を推し進め、業績の拡大と発展に取り組んでまいります。 営業活動につきましては、テレビコマーシャルをはじめとする広告媒体の有効活用や、一般消費者の方にも見やすいショールームづくりなどを通じて、BtoC市場への取り組みにも注力し、売上拡大に努めてまいります。 また、経営の効率化につきましては、新コンピュータシステムの導入を推し進め、業務フローの見直しや省力化に順次取り組んでまいります。 このように、当社グループは、営業活動の組織的な強化と企業パブリシティの向上に努めるとともに、引き続きコストダウンへの取り組みや経営の効率化に努め、業績の拡大と発展に努めてまいります。また、物流施設やショールーム施設への投資など、将来を見据えた事業戦略により、事業の競争力と差別化を一層高めるとともに、市場の変化に対応できるように、経営基盤の一層の強化に努めてまいります。
MD&A(経営者による分析)
3【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシユ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度における我が国経済は、企業収益や雇用情勢の改善が続くなど国内景気は緩やかな回復が持続する一方で、国際的に深刻化する貿易摩擦への不安や、米国株式市場の下落に端を発した円高の進行などが企業の景況感を悪化させるなど、先行きの不透明感は払拭されないまま推移してきました。 当社関連の建設業界は、建築需要やインフラ関連工事の増加で民間投資を中心に堅調に推移しており、オリンピックに向けたホテル等の新設や首都圏の再開発プロジェクトなどによる建設投資も本格化しております。一方、住宅建設需要については一部持ち直しの兆しも見られましたが、戸建・マンション着工ともに前年実績を下回るなど、依然として力強さを欠いたまま推移してきました。 このようななか、当社グループはファブレスメーカーとしての特質を活かした新規商品の開発・販売を推し進め、業績向上に努めるとともに、テレビCМやショールームへの投資など、顧客基盤の拡大に努めております。当連結会計年度は、ショールーム・事務所用地を取得しており、これらの将来に向けた先行投資を中心に約83億円の設備投資を実施しました。また、業務のシステム化を推し進めるなど経営の効率化に努めるとともに、より機能的で働きやすいオフィス環境を目指して本社事務所を大幅に改装するなど、働き方改革にも積極的に取り組んでまいりました。 当連結会計年度の経営成績につきましては、前期から続いてきた工期の遅延の影響もありましたが、第2四半期から徐々に回復に向けた動きも見られるようになり、この結果、売上高は20,523百万円(前期比4.8%増)、営業利益は5,591百万円(同1.2%増)となりました。 また、当社は商品仕入れ時の為替変動リスクを一部ヘッジしておりますが、米国株急落の影響で年度末に向けて急速に円高が進み、前期末1ドル112円から当期末1ドル106円になったことで、当連結会計年度末の洗い替え処理によるデリバティブ評価損として1,000百万円(前期は148百万円の評価損)を計上しました。この結果、経常利益は4,953百万円(前期比12.1%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は3,207百万円(同14.8%減)となりました。 セグメント別の概況は次のとおりであります。 (建材関連事業) 建材関連事業は、民間工事を中心とした力強い建築需要を背景に、事業環境は底堅く推移しており、上期は大型建築案件の竣工遅延などの影響はあったものの、下期以降は持ち直しを見せてきました。この結果、当連結会計年度の建材関連事業の売上高は、19,500百万円(前期比4.9%増)、営業利益は6,394百万円(同0.4%減)となりました。 (不動産賃貸事業) 名古屋支店の新社屋ビルが平成28年11月に完成したことで賃貸収入は増加しましたが、土地などの不動産の取得に伴う不動産取得税などの租税公課が増加したことにより、当連結会計年度の不動産賃貸、管理事業の売上高は1,712百万円(前期比4.6%増)、営業利益は820百万円(同12.3%減)となりました。 (その他) その他には物流管理事業とホームセンターへの卸売販売からなるHRB事業があります。売上高は前年を下回りましたが、コストの見直しや業務の効率化により販売管理費の低減に努めたことなどにより、当連結会計年度の売上高は1,525百万円(前期比6.6%減)、営業利益は361百万円(同24.3%増)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、銀行借入と自己株式の処分により12,695百万円の資金調達を行いましたが、新事務所・ショールーム用地の取得を中心とした8,318百万円の設備投資や定期預金の預け入れ3,000百万円などにより、前連結会計年度に比べ83百万円減少の6,047百万円となりました。なお、当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況と主な要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動により得られた資金は3,481百万円(前年同期は5,597百万円の収入)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益4,845百万円、減価償却費813百万円、及びデリバティブ評価損1,000百万円などの資金の源泉に対し、2,930百万円の法人税等支払いなどによるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は11,444百万円(前年同期は4,404百万円の支出)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出8,086百円及び定期預金の預け入れ3,000百万円によるものであります。なお、有形固定資産の取得は、主に新事務所・ショールーム用地取得及びショールームの改装などであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果得られた資金は、7,867百万円(前年同期は30百万円の収入)となりました。これは主に、借入金の返済3,614百万円や配当金の支払1,114百万円などがありましたが、6,880百万円の銀行借入と自己株式の処分による5,815百万円の資金調達によるものであります。 ③ 販売及び仕入の実績 a.販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称当連結会計年度(自 平成29年4月1日至 平成30年3月31日)前年同期比(%)建材関連事業(百万円)19,496105.5不動産賃貸事業(百万円)18100.0その他事業(百万円)1,00892.1合計(百万円)20,523104.8(注)1 セグメント間の取引については相殺消去しております。2 上記金額には、消費税等は含まれておりません。 b.商品仕入実績 当連結会計年度の仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称当連結会計年度(自 平成29年4月1日至 平成30年3月31日)前年同期比(%)建材関連事業(百万円)9,799103.8不動産賃貸事業(百万円)--その他事業(百万円)537108.5合計(百万円)10,336104.0(注)1 セグメント間の取引については相殺消去しております。2 上記金額には、消費税等は含まれておりません。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末において判断したものであります。 ① 重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたり、経営者による会計方針の採用や、資産・負債及び収益・費用の計上を行うにあたっては、経営者による見積りや前提条件を必要とします。経営者は、これらの見積りについて、過去の実績や入手可能な情報に基づき合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。 ②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.財政状態の分析<資産> 当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ10,309百万円増加の52,101百万円(前連結会計年度は41,791百万円)となりました。 これは主に新事務所・ショールーム用地を取得したことにより土地が7,169百万円増加したこと、及び今後の設備投資資金として3,000百万円の銀行借り入れを実施したことにより、現金及び預金が2,916百万円増加したことによるものであります。 <負債> 当連結会計年度末の負債総額は、前連結会計年度末に比べ3,324百万円増加の13,457百万円(前連結会計年度末は10,133百万円)となりました。 これは主に前述のとおり設備投資資金として3,000百万円の銀行借入を行ったことによるものです。 <純資産> 当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ6,984百万円増加の38,643百万円(前連結会計年度末は31,658百万円)となりました。 これは主に、当期純利益により利益剰余金が2,092百万円増加したこと、及び自己株式の処分により自己株式が3,131百万円減少するとともに、資本剰余金が2,684百万円増加したことによるものであります。 b.経営成績の分析 当連結会計年度は、工期の遅れによる影響も一部にありましたが、民間投資を中心とした堅調な建築需要を背景に、連結売上高は20,523百万円(前期比4.8%増)となりました。利益面では、システム導入などの効率経営への取り組みにより経費の低減に努めましたが、平成29年6月に完成した名古屋新ショールームやソフトウエアなどの減価償却費の増加、また、新ショールーム・事務所用地取得に伴う不動産取得税等の租税公課の増加などにより、販売管理費は127百万円増加しました。これらにより、連結営業利益は5,591百万円(同1.2%増)となりました。また、当社は安定した仕入を行う為に為替予約を行っており、為替レートが年度末には円高にシフトしたことで、3年を超える為替予約残の時価評価の洗い替え処理で、1,000百万円のデリバティブ評価損(2017年3月期末は148百万円のデリバティブ評価損)を計上したことで、連結経常利益は4,953百万円(同12.1%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は3,207百万円(同14.8%減)となりました。 c. 資本の財源及び資金の流動性について キャッシュ・フローの分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要」 ②キャッシュ・フローの状況」に記載しております。当連結会計年度の設備投資8,307百万円につきましては、主に自己株式の処分による収入5,815百万円、及び銀行借入による収入6,880百万円によっております。また、3,000百万円を定期預金への預け入れとしております。