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オカムラ(7994)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

その他製品 情報通信・サービスその他

事業の概要

  • 主力事業の多角化
    オカムラグループは、オフィス環境機器、商環境機器、物流システム機器の製造販売を主要な事業としています。これに加えて、各事業に関連する物流、施工、サービスといった幅広い活動も展開しており、多様な収益源を確保しています。
  • オフィス環境事業
    オフィス家具、公共施設用家具、セキュリティ製品、ヘルスケア関連製品などを製造・販売しています。これは、企業や公共機関の働く環境を支える基盤となる事業であり、人々の働き方や生活空間に密接に関わっています。
  • 商環境・物流システム事業
    店舗用陳列棚や冷凍冷蔵ショーケースなどの商環境機器、工場・倉庫用の物品保管棚や物流自動機器などの物流システム機器も手掛けています。小売業や物流業界の効率化・省力化ニーズに応えることで、社会インフラを支える重要な役割を担っています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
  • オフィス環境事業
    オフィス家具、公共施設用家具、セキュリティ製品、ヘルスケア関連製品などの製造販売を行っています。最新年度の売上高は1,673.97億円、営業利益は173.67億円と、グループ全体の収益の大部分を占める稼ぎ頭の事業です。
  • 商環境事業
    店舗用陳列棚、冷凍冷蔵ショーケース、店舗カウンターなどの製造販売を行っています。最新年度の売上高は1,183.05億円、営業利益は47.92億円であり、オフィス環境事業に次ぐ規模の事業で、小売業の多様なニーズに応えています。
  • 物流システム事業
    工場・倉庫用物品保管棚、物流自動機器・装置の製造販売などを行っています。最新年度の売上高は225.99億円、営業利益は16.19億円です。物流業界の省人化・効率化ニーズに対応し、事業規模の拡大と利益確保を目指しています。
2025-03 セグメント別業績
セグメント区分売上(億)営業利益(億)営業利益率
OfficeFurnitureBusinessReportableSegment 地域 1,674 174 10.4%
StoreDisplaysBusinessReportableSegment 地域 1,183 48 4.1%
MaterialHandlingSystemsBusinessReportableSegment 地域 226 16 7.2%
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2026|760 文字
3 【事業の内容】当社グループは、当社、子会社34社及び関連会社9社で構成され、オフィス環境機器、商環境機器及び物流システム機器の製造販売等を主な事業内容とし、これらの各事業に関連する物流・施工・サービス等の事業活動を展開しております。各事業における当社グループの位置付け等は次のとおりであり、セグメントと同一の区分であります。 オフィス環境事業オフィス家具、公共施設用家具、セキュリティ製品、ヘルスケア関連製品等の製造販売を行っております。〔主な関係会社〕(製造)当社、㈱エヌエスオカムラ、㈱山陽オカムラ、㈱富士精工本社、Boss Design Limited他(販売・物流・施工・サービス)当社、㈱オカムラサポートアンドサービス、奥卡姆拉(中国)有限公司、Siam Okamura International Co., Ltd.、DB&B Holdings Pte.Ltd、Boss Design Limited他商環境事業店舗用陳列棚、冷凍冷蔵ショーケース、店舗カウンター等の製造販売を行っております。〔主な関係会社〕(製造)当社、㈱山陽オカムラ他(販売・物流・施工・サービス)当社、奥卡姆拉(中国)有限公司、セック㈱、Siam Okamura International Co., Ltd.他物流システム事業工場・倉庫用物品保管棚、物流自動機器・装置の製造販売等を行っております。〔主な関係会社〕(製造)当社他(販売・物流・施工・サービス)当社、奥卡姆拉(中国)有限公司他その他(パワートレーン事業他)産業車両・建設機械用流体変速機の製造販売等を行っております。〔主な関係会社〕(製造)当社、杭州岡村伝動有限公司他(販売・物流・施工・サービス)当社他 上記の概況について、事業系統図を示すと次のとおりであります。

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 中程度
高い顧客課題解決力、デザイン力、生産技術力で競争優位性を築いているため。
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 技術
高い顧客課題解決力、製品のあるべき姿を形にするデザイン力、高度な生産技術力。
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 中程度
会社が挙げる主要リスク:製品・サービスの開発が顧客嗜好に追いつかないリスク / 競合他社によるデザイン・技術の追従、安価販売のリスク / 製品・サービスの品質欠陥による評価・業績悪化リスク
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 10 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産★★☆☆☆
根拠:中程度ブランド・特許・許認可

オカムラはオフィス家具業界で高いブランド認知度を持つ。特に「Contessa」シリーズなどのデザイン性の高い製品は、グッドデザイン賞を多数受賞しており、無形資産としての価値を有している。しかし、特許や規制ライセンスによる明確な独占性は限定的。

スイッチングコスト★★★☆☆
根拠:中程度乗り換えの手間・コスト

オフィス家具は一度導入すると、レイアウト変更や再購入の手間、既存のオフィスデザインとの調和を考慮する必要があり、顧客のスイッチングコストは一定程度存在する。特に大企業や公共施設では、長期的な取引関係やカスタマイズ実績が乗り換え障壁となる。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

オフィス家具の提供において、直接的なネットワーク効果はほとんど見られない。製品の利用者が増えることで、製品自体の価値が向上するような構造ではない。

コスト優位★☆☆☆☆
根拠:弱い同じ物を安く作れる

グローバルなサプライチェーンや生産効率化の努力は見られるものの、競合他社と比較して構造的に圧倒的なコスト優位性を持つという証拠は乏しい。一部の汎用品では価格競争が生じる可能性もある。

規模の経済★★★★☆
根拠:強い規模が参入障壁になる

オカムラは国内オフィス家具市場においてトップクラスのシェアを誇り、大規模な生産・販売網を有している。この規模は、仕入れや生産における効率性、広範な販売チャネルの維持に貢献し、中小競合に対する優位性を形成している。

  • 総合的な提案力と製品力
    オカムラは、未来の働き方の研究成果と豊富な納入実績に基づく提案力、そして時代の変化を先取りした製品開発力を強みとしています。これにより、顧客の多様なニーズに応え、新たな需要を創出する能力に優れています。
  • 品質と信頼性の追求
    創業以来、「豊かな発想と確かな品質で、人が活きる環境づくりを通して、社会に貢献する」というミッションを掲げ、安全で高品質な製品・サービスを提供しています。ISO9001などの国際的な品質基準に準拠した製造体制は、顧客からの信頼を築く上で重要な要素となっています。
  • サプライチェーンの最適化
    販売、生産、物流が一体となったサプライチェーン改革を推進し、在庫回転率の向上と生産性・効率性の向上を目指しています。これにより、変化する需要に柔軟に対応できるスマートファクトリー化を進め、競争優位性を維持・強化しています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

  • パーパスとミッションの追求
    オカムラグループは「人が活きる社会の実現」をパーパスとし、「豊かな発想と確かな品質で、人が活きる環境づくりを通して、社会に貢献する」ことをミッションとしています。この企業理念「オカムラウェイ」を経営の根幹に据え、持続的な成長と社会課題解決を目指しています。
  • 中期経営計画2025
    2024年3月期から2026年3月期までの3年間を対象とした中期経営計画を策定しており、新たな需要の創出、変化に対応できる経営基盤強化、事業を通じた社会課題への取り組みを重点目標としています。売上高3,300億円、営業利益270億円、ROE10.0%を定量目標としています。
  • 成長投資と株主還元
    成長に向けた投資枠として500億円を設定し、既存事業の強化と新規市場・事業開発にバランスよく投資する方針です。株主還元については、配当性向40%以上を安定的に維持し、自己株式の取得も柔軟に対応することで、株主価値向上を目指しています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。(1) 会社の経営の基本方針当社グループは、パーパスである「人が活きる社会の実現」に向け、「豊かな発想と確かな品質で、人が活きる環境づくりを通して、社会に貢献する。」をミッションとして、すべての人々が笑顔で活き活きと働き暮らせる社会の実現を目指しております。当社は1945年、設立の主旨に賛同した技術者たちが、資金、技術、労働力を提供し合って「協同の工業・岡村製作所」としてスタートを切りました。その創業の精神は、「創造、協力、節約、貯蓄、奉仕」の5つの言葉からなる社是と、これを受けた「基本方針」により企業文化として定着し、「よい品は結局おトクです」をモットーに、お客様のニーズを的確にとらえたクオリティの高い製品とサービスを社会に提供することに努めてまいりました。これらは、「オカムラのDNA」として、現在のオカムラグループの経営と事業活動に受け継がれております。企業理念である「オカムラウェイ」は、ミッション(経営姿勢)、オカムラ宣言(めざすありたい姿)、私たちの基本姿勢(大切にする価値観)の3つで構成され、全ての根幹には、「人が活きる」という視点があります。サステナビリティの重要性がますます高まる新しい価値観の中、一人ひとりが「活きる」ことこそが社会課題の解決につながる。その信念と使命感のもとに、オカムラグループは、すべての人々が笑顔で活き活きと働き暮らせる社会の実現を目指しています。なお、「オカムラウェイ」を通じた活動や取り組みについては、当社ウェブサイト(URL https://live.okamura.co.jp/)に掲載しております。持続的な成長に向け、新たな需要の創出と変化に対応できる経営基盤強化をはかるとともに、事業を通じた社会課題解決に取り組んでまいります。 (2) 中長期的な会社の経営戦略当社グループを取り巻く事業環境は、人手不足の深刻化、デジタル技術の急速な進展、顧客ニーズの多様化など、大きな変化の局面を迎えています。このような環境変化を踏まえ、2035年度に向けた長期ビジョン「Beyond Breakthrough 2035」を策定しました。当社グループは、需要創出型企業として、世の中や市場の変化を先取りして価値を創造し、社会に提供してまいります。 ① 目指す姿2035 年までに目指す姿としてHUMAN-ORIENTED COMPANY と掲げました。常に「人を想うこと」を出発点とし、「場づくり」という事業を通して、全ての人が活き活きと働き暮らす社会の実現を目指してまいります。 ② 定量目標 ・長期目標(2027年3月期~2036年3月期) 営業利益の年平均成長率 10%以上 営業利益率 10%以上 ROE 12%以上 ・2029年3月期目標営業利益 300億円超 ③ 創出資金のアロケーション方針・成長に向けた投資成長投資枠として600~800億円を設定し、資本参加やAI等デジタル技術の強化などにバランスよく投入する・株主還元累進配当かつ配当性向40%以上を維持する自己株式の取得は、成長投資の進捗状況や外部環境等を踏まえ機動的に対応する ④報告セグメント名称の変更について当社グループの事業目的は、「人が生活する“全てのシーン”のインフラを提供する」であると定義し、事業モデルの転換や事業領域を拡大の方針を踏まえ、2026年7月1日より以下の通りにセグメント名を変更いたします。 旧セグメント名称新セグメント名称オフィス環境事業ワーク&ライフクリエイション事業商環境事業コマースソリューション事業物流システム事業スマートロジテック事業 ※名称変更のみであり、報告セグメントの区分方法に変更はありません。 (3) 経営環境及び対処すべき課題① 事業環境の変化今後の日本経済は、中東情勢の不安定化に伴う原材料・エネルギー価格の高騰や資材供給網の乱れ、中国経済の長期停滞など、先行きは極めて不透明な状況となっております。また、さらなる金利上昇による資金調達コストの増加、持続的な賃上げ等が見込まれ、インフレ経済への対応が経営の重要課題となっております。このような事業環境のなか、労働人口の減少やAIの急速な普及による働き方の変化、サステナビリティへの対応等、企業を取り巻く経営課題や環境の変化を捉え、新たな需要の創出を目指してまいります。 ② 各事業における対処すべき課題主力のワーク&ライフクリエイション事業につきましては、企業ごとの戦略や業務特性の違いに加え、テクノロジーの進化を背景に働き方が多様化しており、オフィスに求められるデザイン・レイアウトも変化を続けております。また、人的資本経営の観点から、オフィス整備を経営上の投資対象と捉える認識が広がりつつあり、リクルート対策・リテンション対策としてもオフィスリニューアル需要は全国的に高まっております。加えて、パブリック市場においては、既存施設の老朽化に伴う改修や機能更新のほか、一部では新設・建替案件も見込まれており、事業機会の拡大が期待されます。このような状況のもと、当社は未来の働き方に関する研究成果と豊富な納入実績を通じて蓄積した知見を活かし、製品開発・オフィスデザイン・ソリューションメニューの進化を図ってまいります。パブリック市場においては、オフィス市場で培った総合エンジニアリング力を活かし、人が活きる空間づくりを通じて事業領域を拡張してまいります。また、タスクシーティングを中心に国内BtoC市場の拡大を図るほか、海外オフィス市場においてもグループ会社の事業基盤を活かし、国内外における売上高及び営業利益の拡大を目指してまいります。 コマースソリューション事業につきましては、労働人口の減少に伴う店舗運営の効率化ニーズの高まりを背景に、小売業では省人化・省力化や業務効率化を目的としたデジタル技術への投資が拡大しております。また、消費者の価値観の変化により、物販中心の店舗に加え、体験価値を重視した店舗への需要が高まっています。このような状況のもと、当社は設計・施工・アフターサービスまでを一貫して提供する体制を基盤に、店舗什器や冷凍・冷蔵ショーケースなどの製品群を活かし、デジタル技術を用いた店舗運営支援サービスの拡充や体験型店舗への対応力を強化することで、売上高及び営業利益の拡大を目指します。 スマートロジテック事業につきましては、物流DXと自動化の実装が持続可能な経営を実現するための重要課題と位置付けられる中、これまでの省人化に加え、データによる可視化や最適化を求める需要が一層高まるものと予想されます。このような状況のもと、市場・顧客の絞り込みによる収益の安定化と、顧客の稼働データを起点として倉庫・運用設計から最適機器の調達、稼働後のオペレーション支援まで、継続的に支援する物流システムインテグレーターへの転換を図ることで、持続的な成長を目指します。 生産性・効率性の向上につきましては、成長を支える生産システムの構築とサプライチェーンの最適化に取り組んでまいります。DXで物流全体を効率化し、生産、販売が一体となって生産における平準化、標準化を推進することで、サプライチェーン全体のコストの低減に努めてまいります。
対処すべき課題
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。(1) 会社の経営の基本方針当社グループは、パーパスである「人が活きる社会の実現」に向け、「豊かな発想と確かな品質で、人が活きる環境づくりを通して、社会に貢献する。」をミッションとして、すべての人々が笑顔で活き活きと働き暮らせる社会の実現を目指しております。当社は1945年、設立の主旨に賛同した技術者たちが、資金、技術、労働力を提供し合って「協同の工業・岡村製作所」としてスタートを切りました。その創業の精神は、「創造、協力、節約、貯蓄、奉仕」の5つの言葉からなる社是と、これを受けた「基本方針」により企業文化として定着し、「よい品は結局おトクです」をモットーに、お客様のニーズを的確にとらえたクオリティの高い製品とサービスを社会に提供することに努めてまいりました。これらは、「オカムラのDNA」として、現在のオカムラグループの経営と事業活動に受け継がれております。企業理念である「オカムラウェイ」は、ミッション(経営姿勢)、オカムラ宣言(めざすありたい姿)、私たちの基本姿勢(大切にする価値観)の3つで構成され、全ての根幹には、「人が活きる」という視点があります。サステナビリティの重要性がますます高まる新しい価値観の中、一人ひとりが「活きる」ことこそが社会課題の解決につながる。その信念と使命感のもとに、オカムラグループは、すべての人々が笑顔で活き活きと働き暮らせる社会の実現を目指しています。なお、「オカムラウェイ」を通じた活動や取り組みについては、当社ウェブサイト(URL https://live.okamura.co.jp/)に掲載しております。持続的な成長に向け、新たな需要の創出と変化に対応できる経営基盤強化をはかるとともに、事業を通じた社会課題解決に取り組んでまいります。 (2) 中長期的な会社の経営戦略当社グループを取り巻く事業環境は、人手不足の深刻化、デジタル技術の急速な進展、顧客ニーズの多様化など、大きな変化の局面を迎えています。このような環境変化を踏まえ、2035年度に向けた長期ビジョン「Beyond Breakthrough 2035」を策定しました。当社グループは、需要創出型企業として、世の中や市場の変化を先取りして価値を創造し、社会に提供してまいります。 ① 目指す姿2035 年までに目指す姿としてHUMAN-ORIENTED COMPANY と掲げました。常に「人を想うこと」を出発点とし、「場づくり」という事業を通して、全ての人が活き活きと働き暮らす社会の実現を目指してまいります。 ② 定量目標 ・長期目標(2027年3月期~2036年3月期) 営業利益の年平均成長率 10%以上 営業利益率 10%以上 ROE 12%以上 ・2029年3月期目標営業利益 300億円超 ③ 創出資金のアロケーション方針・成長に向けた投資成長投資枠として600~800億円を設定し、資本参加やAI等デジタル技術の強化などにバランスよく投入する・株主還元累進配当かつ配当性向40%以上を維持する自己株式の取得は、成長投資の進捗状況や外部環境等を踏まえ機動的に対応する ④報告セグメント名称の変更について当社グループの事業目的は、「人が生活する“全てのシーン”のインフラを提供する」であると定義し、事業モデルの転換や事業領域を拡大の方針を踏まえ、2026年7月1日より以下の通りにセグメント名を変更いたします。 旧セグメント名称新セグメント名称オフィス環境事業ワーク&ライフクリエイション事業商環境事業コマースソリューション事業物流システム事業スマートロジテック事業 ※名称変更のみであり、報告セグメントの区分方法に変更はありません。 (3) 経営環境及び対処すべき課題① 事業環境の変化今後の日本経済は、中東情勢の不安定化に伴う原材料・エネルギー価格の高騰や資材供給網の乱れ、中国経済の長期停滞など、先行きは極めて不透明な状況となっております。また、さらなる金利上昇による資金調達コストの増加、持続的な賃上げ等が見込まれ、インフレ経済への対応が経営の重要課題となっております。このような事業環境のなか、労働人口の減少やAIの急速な普及による働き方の変化、サステナビリティへの対応等、企業を取り巻く経営課題や環境の変化を捉え、新たな需要の創出を目指してまいります。 ② 各事業における対処すべき課題主力のワーク&ライフクリエイション事業につきましては、企業ごとの戦略や業務特性の違いに加え、テクノロジーの進化を背景に働き方が多様化しており、オフィスに求められるデザイン・レイアウトも変化を続けております。また、人的資本経営の観点から、オフィス整備を経営上の投資対象と捉える認識が広がりつつあり、リクルート対策・リテンション対策としてもオフィスリニューアル需要は全国的に高まっております。加えて、パブリック市場においては、既存施設の老朽化に伴う改修や機能更新のほか、一部では新設・建替案件も見込まれており、事業機会の拡大が期待されます。このような状況のもと、当社は未来の働き方に関する研究成果と豊富な納入実績を通じて蓄積した知見を活かし、製品開発・オフィスデザイン・ソリューションメニューの進化を図ってまいります。パブリック市場においては、オフィス市場で培った総合エンジニアリング力を活かし、人が活きる空間づくりを通じて事業領域を拡張してまいります。また、タスクシーティングを中心に国内BtoC市場の拡大を図るほか、海外オフィス市場においてもグループ会社の事業基盤を活かし、国内外における売上高及び営業利益の拡大を目指してまいります。 コマースソリューション事業につきましては、労働人口の減少に伴う店舗運営の効率化ニーズの高まりを背景に、小売業では省人化・省力化や業務効率化を目的としたデジタル技術への投資が拡大しております。また、消費者の価値観の変化により、物販中心の店舗に加え、体験価値を重視した店舗への需要が高まっています。このような状況のもと、当社は設計・施工・アフターサービスまでを一貫して提供する体制を基盤に、店舗什器や冷凍・冷蔵ショーケースなどの製品群を活かし、デジタル技術を用いた店舗運営支援サービスの拡充や体験型店舗への対応力を強化することで、売上高及び営業利益の拡大を目指します。 スマートロジテック事業につきましては、物流DXと自動化の実装が持続可能な経営を実現するための重要課題と位置付けられる中、これまでの省人化に加え、データによる可視化や最適化を求める需要が一層高まるものと予想されます。このような状況のもと、市場・顧客の絞り込みによる収益の安定化と、顧客の稼働データを起点として倉庫・運用設計から最適機器の調達、稼働後のオペレーション支援まで、継続的に支援する物流システムインテグレーターへの転換を図ることで、持続的な成長を目指します。 生産性・効率性の向上につきましては、成長を支える生産システムの構築とサプライチェーンの最適化に取り組んでまいります。DXで物流全体を効率化し、生産、販売が一体となって生産における平準化、標準化を推進することで、サプライチェーン全体のコストの低減に努めてまいります。
MD&A(経営者による分析)
4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1) 経営成績等の概要当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態の状況 前連結会計年度末(百万円)当連結会計年度末(百万円)総資産289,144301,877純資産186,795206,089自己資本比率(%)64.067.61株当たり純資産1,956.332,156.14 総資産は、前連結会計年度末から12,732百万円増加して301,877百万円となりました。流動資産は、受取手形、売掛金及び契約資産の減少と現金及び預金の増加を主な要因として6,871百万円増加し、固定資産は、のれん及び無形固定資産その他の増加、建物及び建築物、投資有価証券の減少を主な要因として5,860百万円増加いたしました。負債は、退職給付に係る負債、長期借入金及び短期借入金の減少を主な要因として、前連結会計年度末から6,561百万円減少し95,787百万円となりました。純資産は、利益剰余金及びその他有価証券評価差額金の増加を主な要因として、前連結会計年度末から19,293百万円増加して206,089百万円となりました。この結果、自己資本比率は前連結会計年度末に比べ3.6ポイント増加して67.6%となり、1株当たりの純資産は、前連結会計年度末の1,956.33円から2,156.14円となりました。 ② 経営成績の状況売上高は、前連結会計年度に比べ4.6%増加して329,031百万円となりました。また、売上原価は売上高の増加に伴い、前連結会計年度に比べ6,062百万円増加して215,059百万円となり、売上高に対する売上原価の比率は65.4%となりました。販売費及び一般管理費は、前連結会計年度に比べ8,233百万円増加して89,827百万円となりました。また、販売費及び一般管理費の売上高に対する比率は27.3%となりました。この結果、営業利益は、前連結会計年度の23,935百万円に比べ0.9%増加し24,144百万円となりました。営業外損益は、前連結会計年度の2,523百万円の収益(純額)に対し、当連結会計年度は1,695百万円の収益(純額)となりました。 この結果、経常利益は、前連結会計年度の26,459百万円に比べ2.3%減少し25,839百万円となりました。特別損益は、前連結会計年度の4,020百万円の収益(純額)に対し、当連結会計年度は3,663百万円の収益(純額)となりました。この結果、税金等調整前当期純利益は、前連結会計年度の30,479百万円に比べ3.2%減少し29,503百万円となりました。法人税等は、前連結会計年度の8,398百万円に比べ18.1%減少し6,873百万円となりました。また、税効果会計適用後の法人税等の負担率は23.3%となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度の22,045百万円に比べ1.7%増加し22,416百万円となりました。1株当たり当期純利益は、前連結会計年度の232.93円に比べ1.7%増加し236.80円となりました。また、自己資本利益率は11.5%となりました。なお、当連結会計年度におけるセグメントごとの状況は、「(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容」をご参照ください。 ③ キャッシュ・フローの状況区分前連結会計年度(百万円)当連結会計年度(百万円)営業活動によるキャッシュ・フロー98327,218投資活動によるキャッシュ・フロー△14,270△5,359財務活動によるキャッシュ・フロー△209△16,159現金及び現金同等物期末残高25,41031,861借入金・社債期末残高35,83930,026 営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益29,503百万円及び減価償却費7,830百万円等による増加と、法人税等の支払額7,288百万円及び投資有価証券売却益6,563百万円等による減少の結果、27,218百万円の資金増加(前期は983百万円の増加)となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは、投資有価証券の売却及び償還による収入11,019百万円等による増加と、有形固定資産の取得7,949百万円及び連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出6,582百万円等による減少の結果、5,359百万円の支出(前期は14,270百万円の支出)となりました。財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払額9,567百万円及び長期借入の返済による支出3,357百万円等による減少の結果、16,159百万円の支出(前期は209百万円の支出)となりました。これらの結果、当連結会計年度末の現金及び現金同等物の残高は6,450百万円増加し、31,861百万円となりました。また、借入金・社債の当連結会計年度末残高は、前連結会計年度末に比べ5,813百万円減少し、30,026百万円となりました。 ④ 生産、受注及び販売の実績a.生産実績当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称金額(百万円)前年同期比(%)オフィス環境事業70,406113.2商環境事業26,40396.8物流システム事業5,63871.3その他5,678104.9合計108,126105.2 (注) 金額は、製造原価によっております。 b.受注状況当社グループは、主に販売計画に基づいて生産計画を立てて生産しております。一部受注生産を行っておりますが、受注高及び受注残高の金額に重要性はありません。 c.販売実績当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称金額(百万円)前年同期比(%)オフィス環境事業191,852114.6商環境事業116,17198.2物流システム事業14,70265.1その他6,304101.3合計329,031104.6 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末において当社グループが判断したものであります。 ① 重要な会計方針及び見積り当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表の作成に当たって採用している重要な会計方針は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しております。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容a.財政状態財政状態の状況に関する認識及び分析・検討内容については、「(1) 経営成績等の概要 ① 財政状態の状況」をご参照ください。 b.経営成績区分売上高(百万円)営業利益(百万円)経常利益(百万円)親会社株主に帰属する当期純利益(百万円)1株当たり当期純利益(円)ROE(%)当連結会計年度329,03124,14425,83922,416236.8011.5前連結会計年度314,52723,93526,45922,045232.9312.3 当社グループは、パーパスである「人が活きる社会の実現」に向け、「豊かな発想と確かな品質で、人が活きる環境づくりを通して、社会に貢献する。」をミッションとして、すべての人々が笑顔で活き活きと働き暮らせる社会の実現を目指しております。当連結会計年度の国内経済は、ウクライナ・中東情勢を巡る地政学的リスク、中国経済の停滞長期化、米国による相互関税の発動など、海外要因の影響を受け、先行きが不透明な状況が続きました。また、日銀の政策金利引き上げによる資金調達コストの増加に加え、諸資材及び物流費の高騰も続いており、価格転嫁や賃上げといったインフレ対策が重要な経営課題となっております。当社の事業におきましては、国内のオフィスリニューアル需要、店舗改装需要が堅調に推移する一方で、仕入価格の上昇や賃上げの影響で原価、販管費は増加いたしました。このような状況のもと、社会、市場の変化を捉えた開発、営業活動、新たな需要の創出及びコストダウンに注力してまいりました。当連結会計年度において、物価上昇と人材獲得競争の激化に対応するため、5.48%の賃上げを実施し、大卒初任給を30万円に引き上げました。当社は、優秀な人財の確保、働きがい改革の推進につなげることで、企業価値の向上に努めております。この結果、当連結会計年度の業績は、売上高329,031百万円(前期比4.6%増)、営業利益24,144百万円(前期比0.9%増)、経常利益25,839百万円(前期比2.3%減)、親会社株主に帰属する当期純利益22,416百万円(前期比1.7%増)となり、売上高、営業利益及び当期純利益は過去最高となりました。また、自己資本当期純利益率(ROE)は、11.5%(前期比0.8ポイント減)、総資産経常利益率(ROA)は、8.7%(前期比0.5ポイント減)、売上高営業利益率は、7.3%(前期比0.3ポイント減)となりました。なお、当社は2025年3月24日付でBoss Design Limited (本社:英国)の株式の取得を決定、2025年4月1日付で同社の発行済株式の100%を取得し、完全子会社化いたしました。 セグメントごとの経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 セグメントの名称売上高(百万円)セグメント利益又は損失(△)(百万円)前連結会計年度当連結会計年度増減前連結会計年度当連結会計年度増減オフィス環境事業167,397191,85224,45417,36722,6305,262商環境事業118,305116,171△2,1344,7922,798△1,993物流システム事業22,59914,702△7,8961,619△1,467△3,086その他6,2246,3048015618225合計314,527329,03114,50423,93524,144208 (注) セグメント利益又は損失(△)の合計は、連結損益計算書の営業利益と一致しております。 オフィス環境事業 オフィス環境事業につきましては、コロナ禍を経て、時間と場所を選ばない働き方とともに、コミュニケーションの重要性が市場全体に再認識され、コミュニケーションの活性化を図るオープンオフィス化の需要の波は広がっております。また、国内企業において人材確保が重要な課題となる中、その解決策として、オフィス移転・改装を選択する機会は拡大しており、「行きたくなる」オフィスづくりの需要は、継続して旺盛に推移しております。このような状況のもと、当社の強みである未来の働き方の研究成果と豊富な納入実績を通じて培った知見に基づく提案力、時代の変化を先取りした製品開発により、新たな需要の創出及び売上高、営業利益の拡大を目指してまいりました。これにより売上高、営業利益ともに過去最高となりました。 この結果、当セグメントの売上高は、191,852百万円(前期比14.6%増)、セグメント利益は、22,630百万円(前期比30.3%増)となりました。 商環境事業 商環境事業につきましては、人手不足を背景に、店舗の省人・省力化や、従業員が働きやすい環境づくりに対する需要が、地域、業態を問わず旺盛に推移しております。また、環境配慮などの小売業における社会課題の解決が、提案における重要度を増しております。このような状況のもと、店舗什器、冷凍冷蔵ショーケースを始めとする豊富な製品群、提案からアフターサービスまでの一貫したサービス機能、お店づくりにかかわるデザイン・研究開発体制等、当社の強みを活かし、小売業が抱える環境負荷低減に代表される様々な課題を、お客様に寄り添い、共創しながら解決していくことで、売上高、営業利益の拡大を目指してまいりました。しかしながら、人員強化及び人材育成の強化による固定費の増加に加え、オフィス移転による販管費の増加の要因もあり、前連結会計年度に比べ売上高、営業利益ともに減少いたしました。 この結果、当セグメントの売上高は、116,171百万円(前期比1.8%減)、セグメント利益は、2,798百万円(前期比41.6%減)となりました。 物流システム事業 物流システム事業につきましては、人手不足を背景に、物流施設の省人・省力化や、高密度保管・高効率搬送による物流費低減を目的とした物流システム機器による自動化の需要が旺盛に推移しております。このような状況のもと、当連結会計年度に、当社初となるソフトウェア製品である、倉庫最適化システム「Optify(オプティファイ)」を発売し、物流システムの統合インテグレーターとしての体制強化を図るとともに、先進技術を用いた差別化製品の研究・開発を継続し、事業規模拡大と利益確保を目指してまいりました。しかしながら、前連結会計年度に過去最高売上高を記録したことで、設計エンジニアのリソースが既存案件対応に集中し、新規受注活動が制約された結果、当連結会計年度の受注額は前期比で減少し、前連結会計年度に比べ売上高、営業利益ともに減少いたしました。 この結果、当セグメントの売上高は、14,702百万円(前期比34.9%減)、セグメント損失は、1,467百万円(前連結会計年度は1,619百万円のセグメント利益)となりました。 c.キャッシュ・フローキャッシュ・フローの状況に関する認識及び分析・検討内容については、「(1) 経営成績等の概要 ③ キャッシュ・フローの状況」をご参照ください。 ③ 資本の財源及び資金の流動性当社は、安定的な資金の流動性を確保するため、及び運転資金の効率的な調達を行うため主要取引金融機関と20,000百万円の特定融資枠契約を締結しております。なお、当連結会計年度末の借入実行残高はありません。 ④ 経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等当社グループは、2026年3月期を最終年度とする中期経営計画を策定し、様々な取り組みを推進してまいりました。当連結会計年度における売上高は329,031百万円(前期比4.6%増)、営業利益24,144百万円(前期比0.9%増)、経常利益25,839百万円(前期比2.3%減)、親会社株主に帰属する当期純利益22,416百万円(前期比1.7%増)、自己資本当期純利益率(ROE)は、11.5%(前期比0.8ポイント減)、総資産経常利益率(ROA)は、8.7%(前期比0.5ポイント減)、売上高営業利益率は、7.3%(前期比0.3ポイント減)となりました。

事業リスク

  • 製品・サービス開発の遅延
    顧客の嗜好変化のスピードに製品・サービスの開発が追いつかない場合、顧客満足度が低下し、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。競合他社によるデザインや技術の追従、あるいはより優れた独自技術の登場も市場シェア低下のリスクとなります。
  • 製品・サービスの品質問題
    製造物責任賠償保険に加入しているものの、製品の欠陥による不測の事故やクレームが発生した場合、企業の評価に影響を与え、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。保険が賠償額を十分にカバーできない可能性も考慮する必要があります。
  • 事業環境の変化とコスト増加
    ウクライナ・中東情勢、中国経済の停滞、米国通商政策などの地政学的リスクや、金利上昇、資材高騰、賃上げなどによるインフレ経済への対応が経営の重要課題です。これらの外部環境の変化は、事業活動に大きな影響を与える可能性があります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2026|6,983 文字
3 【事業等のリスク】(1) リスクマネジメントの体制当社グループは、事業目的の達成に影響を及ぼす可能性(好ましい影響・好ましくない影響の双方を含む)をリスクと認識し、リスクの特定、分析および評価を行い、合理的にコントロールすることで、リスクがもたらす損失の最小化または機会の最大化を図るよう、組織的に活動しております。また、リスクに係る上記の組織的な活動であるリスクマネジメントを、グループのサステナビリティ活動と有機的に結びつけて、その有効性の向上を図るため、サステナビリティ活動の計画的推進を目的として設置されたサステナビリティ委員会において、グループのリスクマネジメントに関する基本方針、重点対応リスクおよび対応策の決定ならびにリスクマネジメントの有効性評価等を行っております。なお、サステナビリティ委員会およびリスクマネジメントにおける役割の概要に関しては、次のとおりです。 ① サステナビリティ委員会a.目的 グループのサステナビリティ活動の計画的推進b.役割 サステナビリティ委員会は、リスクマネジメントに関して以下の役割を担っています。 ・リスクマネジメントの基本方針の決定 ・全社的なリスクに係る重点対応リスク、対応策およびリスクオーナーの決定 ・リスクマネジメントの実施状況の確認、有効性評価および改善指導 ・リスクに関する重要事項の取締役会への報告c.開催 年2回定期的開催および必要に応じて臨時開催d.構成員 委員長 社長執行役員 委員 各事業本部およびコーポレート各本部の執行役員等 ② リスクマネジメント事務局経営企画部長が事務局長を務め、サステナビリティ委員会の委員であるコーポレート担当部門の所属長等を構成員として、当社グループのリスクマネジメントの運営を支援・推進しています。 ③ 全社的レベルのリスクマネジメント当社全体または当社グループに影響が及ぶことが想定される事態に対して、サステナビリティ委員会を決定機関として全社的リスクマネジメントを実施しています。 ④ 事業ユニットレベルのリスクマネジメントセグメントごとの当社の事業本部および連結子会社を総称した当社グループ内における事業活動の責任単位を事業ユニットとしており、事業本部の執行役員を主管本部長としています。事業本部または子会社で対応が可能な事態には、事業ユニットの主管本部長を責任者としてリスクマネジメントを実施しています。 ⑤ リスクオーナーリスクごとに、リスクを効果的にコントロールする活動責任と活動内容・結果についての説明責任を持つ責任者をリスクオーナーとして定めています。リスクオーナーは、事業目的・業績目標に照らして適切なリスク対応策を選択・適用する権限を有しており、リスクへの対応を行っています。全社的リスクのリスクオーナーは執行役員が担うものとし、サステナビリティ委員会にて決定しています。 当社グループのリスクマネジメント体制に関しては、次のとおりであります。 (注)グループ全体の事業戦略との連動強化を図る為、2026年4月より主管部門を法務リスクマネジメント部から経営企画部に変更いたしました。 また、当社では、こうした体制の整備、運用に関して、平時のリスクマネジメントとして「リスクマネジメント規程」を、有事のクライシスマネジメントとして「緊急事態対応規程」を制定しております。 (2) リスクアセスメントのプロセスリスクアセスメントにあたっては、まずリスクを特定し、特定したリスクに対して、発生可能性と影響度の観点からリスクマップを用いて分析をしたうえで評価を行っております。特定されたさまざまなリスクは、大きく「事業環境リスク」「事業戦略リスク」「業務リスク」「金融リスク」「人権・人財・労務リスク」の5つに分類し、さらに中分類・小分類の3つの階層に整理しております。 ・発生可能性のレベル判定目安 ・影響度のレベル判定目安 ・リスクマップ リスクアセスメントは、全社的レベルで年2回、事業ユニットレベルで年1回実施しております。事業ユニットレベルのリスクアセスメントは、まずグループ会社が自社に係るリスクについて分析・評価を行います。次に、グループ会社のアセスメント結果を踏まえて事業ユニットの主管本部長が事業ユニット単位で重点的、積極的に対応する重要なリスクを決定します。全社的レベルのリスクアセスメントは、リスクマネジメント事務局が指定した評価部門が事業ユニットのリスクアセスメントを参考にしつつ1次アセスメントを実施し、リスクマネジメント事務局が各評価部門の結果を総合的に検討して再度アセスメントを行います。そのアセスメントによって、リスクマップで「重大」リスク、「高」リスクに位置付けられたリスク、および将来の影響変化予測や社会的責任の重要性を考慮して重要と判断したリスクを、サステナビリティ委員会に諮り、同委員会にて全社的な重要リスクを決定します。重要リスクには、それぞれについてリスクオーナーが顕在化した場合の事業への影響度を分析して対応策を策定し、実行に努めております。その策定にあたっては、短期的・優先的に対応すべきリスクがサステナビリティ委員会で指定されており、その結果が計画に加味されています。また、リスクオーナーおよびリスクマネジメント事務局は、対応状況をモニタリングし、課題が明らかになった場合には、リスクオーナーがその是正・改善を図っております。 (3) 重要リスク有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財務状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に、重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは以下のとおりであります。これらのリスクを制御して可能な限り回避するよう努めております。なお、下記記載のリスク項目は、当社グループ事業に関するすべてのリスクを網羅したものではありません。また、本項における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。(下記に重要リスクと記載のあるものは、前述のリスクアセスメントプロセスにより全社的な重要リスクとしたリスクを、そのリスクの中分類の階層で経営の重要課題の4分類に関連付けしたものです。) ① 「人が活きる環境の創造」に係るものa.製品・サービスの開発当社グループは、製品・サービスにおける「差」ではなく、価値提供におけるコンセプトの「違い」によって競争優位性を築くことを意識し、その姿勢が今までにないマーケットの創出につながると考えています。そうした活動から生まれる高い顧客課題解決力と製品のあるべき姿を形にするデザイン力および高度な生産技術力に裏打ちされた確かなものづくりを強みに、顧客と強い信頼関係を築き、事業領域の幅も広げています。しかしながら、顧客の嗜好の変化スピードに製品・サービスの開発が追いつかず、顧客の期待を超える製品・サービスをタイムリーに提供することができなければ、顧客満足度の低下による影響が生じる可能性があります。また、当社グループの属する業界は競合性の高い業界であり、競合他社が当社グループ製品のデザインおよび技術を追従し、安価で販売するないしは、より高い独自デザインおよび技術により市場シェアを高め、当社グループの業績に悪影響を及ぼす可能性があります。重要リスク:製品・サービスの開発 b.製品・サービスの品質維持、向上製品・サービスの品質は「豊かな発想と確かな品質で、人が活きる環境づくりを通して、社会に貢献する。」という当社のミッションの根本であります。安全、高品質で創造性豊かな製品・サービスを追求し、お客様の期待に応えることができるよう、調達から生産、物流、施工にいたるすべてのプロセスにおいて常に品質管理の徹底に努めております。当社グループは、世界的に認められている品質基準(ISO9001)に従って各製品を製造しております。しかし、すべての製品について不測の事故も生じず、将来にわたりクレームが発生しないという保証はありません。製造物責任賠償については、保険に加入しておりますが、当社グループが最終的に負担する賠償額を、保険が十分にカバーできるという保証はありません。製品の欠陥は、当社グループの評価に影響を与え、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。お客様への新しい価値の提供、販売対象のモノからコトまでへの拡大、社内製造の製品だけでなく社外調達商品、請負工事、サービスまでのトータル販売の伸張といった事業の変化に伴い、対処すべき品質管理対象も多様化・複雑化し続けております。事業の成長速度に品質維持が追随できず品質管理活動が十分に行きわたらなくなる可能性を認識して、サプライチェーン全体を対象とする品質保証委員会を設置するなど安全・品質に関するマネジメント体制を整え、重大事故や不具合発生の可能性といったより詳細なリスクの特定やそれらに対応するための年度計画の策定および活動の推進・サポートを行い、進捗をモニタリングするとともに、取引先との協力関係のもと、サプライチェーンの各段階で、事例を交えた実務的な品質管理教育を実施しています。また、絶えずその品質管理体制・活動の見直しを行い強固な体制の維持に努めるとともに、継続的な品質管理向上活動により品質の維持、向上を図っています。重要リスク:製品・サービスの品質 ② 「従業員の働きがいの追求」に係るものa.人的資本・多様性事業の遂行および成長に必要な人財を効果的に集め、育成し、確保できなければ、事業活動を実行、管理、監督するといった重要な能力が妨げられ、計画通りの業績目標が達成できないおそれがあります。人的投資が不足して人財育成に対する取り組みが十分に行われない場合、従業員の健康と安全に十分配慮されない場合、または職場の心理的安全性が確保されない働きにくい社内環境に陥った場合は、従業員の士気の低下や体調不良または離職を招くおそれや、生産力の低下により当社グループの業績に悪影響を及ぼす可能性があります。安全衛生に係る関係法令等への違反は、罰則や賠償金支払だけでなく、当社グループの評価に影響を与え、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。(リスクへの対応策については、「2 サステナビリティに関する考え方及び取組」を参照)重要リスク:人財、安全衛生、労務、人権 ③ 「地球環境への取り組み」に係るものa.気候変動気候変動対策の遅れや関係法令等への抵触、または社会が求める資源循環型に企業活動が移行できないと、持続可能な社会づくりへの貢献が妨げられるだけでなく、当社グループの社会的な信用を棄損するとともに、顧客選定基準からの除外による収益悪化の影響を及ぼす可能性があります。(リスクへの対応策については、「2 サステナビリティに関する考え方及び取組」を参照)重要リスク:気候変動、資源循環型社会への移行 ④ 「責任ある企業活動」に係るものa.サプライチェーンの分断当社グループは、地震・洪水等の自然災害や火災等の事故災害、新型の感染症の流行、貿易摩擦をはじめとする各国の政策動向により、サプライチェーンが分断された場合、事業活動の停止や機会損失、復旧のための費用負担により、当社グループの業績に悪影響を及ぼす可能性があります。また、地政学的なリスクの高まりやエネルギー価格の高騰等を背景にした、資材価格の高騰や原材料の調達難といった事態が生じ、これに十分対処できなかった場合、事業活動の機会損失、調達費用負担により、当社グループの業績に悪影響を及ぼす可能性があります。当社グループは、緊急事態対応規程および事業継続計画(BCP)にて社会・事業活動に重大な影響を及ぼすおそれのある緊急事態が発生した時の適切な対処をあらかじめ定めるとともに、迅速に対応できるよう詳細な手順をマニュアルとして定めて、事態の拡大防止と早期収束により事業の継続・早期復旧を図るよう備えています。また、取引先とは相互の連携による事業面の改善活動やサステナビリティの側面を重視した調達活動を強化しております。重要リスク:大規模自然災害、資材・原材料調達、事故・人為的な災害 b.ガバナンス・コンプライアンス当社グループは、法令等の確実な遵守に加えて高い倫理観に基づき、常に公正、透明、誠実な行動に努めるとともに、適時・適切な情報開示やコミュニケーションを通じて顧客、取引先、従業員、地域社会などさまざまなステークホルダーとより良好な関係を築き信頼を得られるよう努めております。経営層からの発信や行動規範の周知活動、e-ラーニングをはじめとする教育などの啓発活動を継続的に実施するとともに、グループ内で企業理念、経営方針をより一層徹底し、グループ一体となった企業活動が遂行できるよう活動責任を明確にしたグループ経営に取り組んでいます。意識の醸成や行動の徹底はグループ全体で行う必要がありますが、グループ会社統制が機能しない場合を含め、すべての企業活動および役員・従業員の言動が適切で、将来にわたり問題行動が発生しないという保証はありません。社会の期待に対応できていない場合は、当社グループの信用が低下して業績に悪影響を及ぼす可能性があります。また、当社グループの不適切な行動や信用低下・業績悪化は、取引先にも悪影響を及ぼす可能性があると認識しています。組織内のコミュニケーションや心理的安全性が低下した場合、リスクや問題事項の検出遅延、誤認や独断による誤った業務運用、および不正・不適切処理に気づいても報告されない事態を誘発しやすくする可能性があるため、ヘルプラインを社内・社外・国外に設置して懸念事項の早期解決に努めるとともに、定期的に当社グループ全員を対象にした意識調査を行って経年の意識変化分析や改善活動を実施しております。リスクに対する適切なコントロールの設計漏れや業務設計を誤るまたは見直しを怠ることで、内部統制の目的達成が阻害される、また業務の複雑化・処理量の増大が見過ごされ、無駄な業務、非効率な業務が業務量を圧迫し、業務目標の達成に悪影響を及ぼす可能性があります。業務の牽制機能および有効性・効率性を維持するため、業務プロセスの整理と可視化、全体最適・標準化・生産性向上の観点で業務プロセスの改善と定着化に努めております。重要リスク:ガバナンス、信用、法律・規制の遵守、業務プロセス設計 c.情報セキュリティ当社グループは、事業上、顧客情報や個人情報を含む秘密情報を保有しております。また、製造販売等の各事業において、様々なICTシステムを利用しており、それらに対する情報セキュリティリスクは年々高まってきております。当社グループは、秘密情報の取扱いについて秘密情報管理規則を定め、電子データを含むすべての秘密情報を厳重に管理するとともに、取引先との間でも秘密情報の保護に関する契約を締結し、情報の適切な管理を実施しております。また、個人情報については、プライバシーマーク制度にも従って適切な取扱いを実施しております。サイバー攻撃等によるウイルス感染や不正アクセスなどに対しては、重要な情報資産の保護とその機密性、完全性、可用性の維持を目的に制定した情報セキュリティ方針のもと、情報セキュリティ管理に関する規程を新たに制定するなど情報セキュリティ事故を未然に防ぐための対策を強化するとともに、2020年に発足したCSIRT(Computer Security Incident Response Team)を中心として情報セキュリティ事故が発生した際の被害を最小化するための対策を実施しております。その他、従業員に対しては、社内情報システム使用規則で適切な使用方法を定め、e-ラーニングによる教育や標的型攻撃メール訓練を実施するとともに、イントラネットやパソコン起動時の注意喚起により、日常業務の中で情報セキュリティリスクを意識するための啓蒙活動を継続的に実施しております。しかしながら、日々高度化するサイバー攻撃等にこれらの対策・対応が追い付かず、重大な情報セキュリティ事故が発生した場合、社会的信用の低下や業務停止により、当社グループの業績に悪影響を及ぼす可能性があります。重要リスク:情報セキュリティ ⑤ 上記以外で財務状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の変動に係るものa.経済状況当社グループは、社外のステークホルダーの皆さまとのコミュニケーションや社内の会議体・報告手続などを通じて、経済環境の変化に関する情報をタイムリーに入手するように努め、一元的に収集・整理するとともに短期・中長期の事業への影響を分析・評価し、機動的に事業活動の見直しを図っております。しかしながら、当社グループの国内販売比率は90%を超えており、国内景気の悪化に伴う設備投資の抑制により、需要が縮小し、当社グループの業績や財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。重要リスク:経済環境の変化

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