8226

理経(8226)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

卸売業 商社・卸売

事業の概要

  • 海外先端技術の輸入販売
    理経グループは、ITおよびエレクトロニクス分野において、日本、米国、アジア各国の技術動向に着目し、最先端の海外製品を輸入・販売することを主要なビジネスモデルとしています。これにより、国内市場に最新技術を供給し、需要を喚起しています。
  • システムソリューション事業
    システムソリューション事業では、顧客の課題解決に資する情報システムやソフトウェアを提供しています。具体的な製品やサービスは多岐にわたり、企業の業務効率化やDX推進を支援することで収益を上げています。
  • 電子部品・機器の提供
    電子部品及び機器事業は、幅広い産業向けに電子部品や関連機器の輸出入販売を行っています。特に防衛装備品事業が好調に推移しており、これがグループ全体の収益に大きく貢献する稼ぎ頭となっています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
  • 電子部品及び機器事業
    売上高132.12億円、営業利益9.95億円と、理経グループの最も大きな稼ぎ頭です。国内外の電子部品や関連機器の輸出入販売を手掛けており、特に防衛装備品事業が好調で、グループ全体の収益に大きく貢献しています。
  • システムソリューション事業
    売上高37.29億円、営業利益0.27億円の事業です。顧客の課題解決に向けた情報システムやソフトウェアを提供しており、企業のDX推進や業務効率化を支援しています。VRを活用した訓練シミュレーションなど、新たなビジネスモデルも展開しています。
  • ネットワークソリューション事業
    売上高17.84億円、営業利益0.93億円の事業です。ネットワーク関連のソリューションを提供しており、高速で大容量の衛星通信需要の増加など、変化する市場ニーズに対応しています。IoTヘルスケア領域での共同事業化も進展しています。
2025-03 セグメント別業績
セグメント区分売上(億)営業利益(億)営業利益率
SystemSolutions 事業 37 0 0.7%
NetworkSolutions 事業 18 1 5.2%
ElectronicComponentsAndInstruments 事業 132 10 7.5%
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2026|477 文字
3【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社及び子会社3社により構成されており、IT及びエレクトロニクス業界において日本、米国並びにアジアの技術的発展と各国の業界の動向、特色に着目し、これらの各国間での商品の輸出入販売を主要業務としております。 事業内容及び当社と子会社の当該事業にかかる位置付けは、次のとおりであります。 なお、下表の「システムソリューション」、「ネットワークソリューション」及び「電子部品及び機器」という事業区分は「第5 経理の状況 1 (1)連結財務諸表 注記事項」 に掲げるセグメントの区分と同一であります。セグメントの名称事業内容主要な会社システムソリューションシステムソリューション当社株式会社ネットウエルシステム (会社総数 2社)ネットワークソリューションネットワークソリューション当社 (会社総数 1社)電子部品及び機器電子部品及び機器当社株式会社エアロパートナーズエアロパートナーズ・アメリカ,Inc.(会社総数 3社) [事業系統図]以上の当社グループについての事業系統図は次のとおりであります。

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 弱い
IT及びエレクトロニクス業界は技術交代・技術革新のスピードが速く競争が激しい。
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 技術
海外の最先端商品を発掘し、それら製品による需要喚起により市場開拓を推進している。
顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい 低い(分散)
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか 中程度
設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか 軽い(資本不要)
会社が挙げる主要リスク:製品の製造スケジュールの遅延、瑕疵 / 販売代理店契約の終了 / 製品の陳腐化及び顧客要求の高度化
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 4 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

理経は特定の強力なブランド、特許、規制ライセンス、または独占的IPを保有しているという公開情報は見当たらない。事業内容は電子部品や半導体、FA機器などの販売が中心であり、これらは汎用性の高い製品が多い。

スイッチングコスト★☆☆☆☆
根拠:弱い乗り換えの手間・コスト

顧客は特定のサプライヤーから部品を調達する際に、仕様や品質管理の適合性から乗り換えに一定のコスト(評価・検証コスト)が発生する可能性がある。しかし、代替サプライヤーも存在するため、乗り換え障壁は限定的と考えられる。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

理経の事業モデルは、ユーザー数の増加によってサービスの価値が向上するネットワーク効果を生み出す構造ではない。主にBtoBの卸売業であり、プラットフォーム型ビジネスではない。

コスト優位★☆☆☆☆
根拠:弱い同じ物を安く作れる

大手競合と比較して、規模の経済や独自の仕入れルートによる顕著なコスト優位性は見られない。一般的な卸売業としての効率性は有していると推測されるが、構造的な低コスト競争力は限定的。

規模の経済★★☆☆☆
根拠:中程度規模が参入障壁になる

電子部品・半導体卸売業界において、一定の事業規模と顧客基盤を有している。しかし、業界全体で見ると、より大規模な競合も存在するため、寡占的な地位を確立しているとは言えない。

  • 海外製品の発掘力と市場開拓
    理経グループは、海外の最先端技術や製品をいち早く発掘し、日本市場に導入する能力に優れています。これにより、競合に先駆けて新しい市場を創造し、需要を喚起することで競争優位性を確立しています。
  • 多角的な事業ポートフォリオ
    システムソリューション、ネットワークソリューション、電子部品及び機器という3つの主要事業を展開しており、特定の分野に依存しない多角的な収益構造を持っています。これにより、市場変動リスクを分散し、安定的な経営基盤を築いています。
  • 強固な顧客基盤と実績
    防衛省向け装備品事業が好調に推移していることからもわかるように、特定の高信頼性・高付加価値市場において強固な顧客基盤と実績を築いています。これにより、安定した受注と収益を確保し、持続的な成長を支えています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

  • 構造改革と事業の選択集中
    収益力向上のため、注力事業への人材リソース集約、組織の統廃合、新たな組織の新設など、事業の選択と集中を進めています。特に宇宙ビジネスやIoTヘルスケア領域など、成長が見込まれる分野への取り組みを強化しています。
  • 基盤強化と人的資本への投資
    多様な即戦力人材の採用、従業員給与のベースアップ、階層別研修やDX研修の充実、職場環境の改善など、人的資本への投資を通じて事業基盤の強化を図っています。これにより、持続的な企業成長を支える人材育成と確保を目指しています。
  • 企業価値向上と社会貢献
    株主・投資家への積極的な情報発信(IR活動)を通じて市場での知名度向上と企業価値向上に努めています。また、サステナビリティ戦略に基づき、防災システム導入やカーボンニュートラル社会実現への貢献、チャリティ活動など、事業活動を通じて社会貢献も重視しています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針当社グループは、社会変革を先取りした発想と先端技術で、お客様のニーズに対応したソリューションを提供し、高度情報化社会に貢献いたします。その活動にあたっては、法令遵守、経営資源の有効活用と収益性向上により企業価値を高め、株主、取引先、従業員とともに繁栄し、豊かな社会づくりに貢献すること、並びに地球環境保全に積極的に取り組むことを会社経営の基本方針に掲げております。 (2)経営戦略等当社グループは、持続性のある企業成長に向けて以下の項目を2025年6月に開示した中期経営計画のグランドデザインとして掲げております。 ①基盤事業 システムソリューション、ネットワークソリューション、電子部品及び機器の主要三事業につき、収益基盤の強化を行います。 ②新規事業 新たな成長に向けて、宇宙ビジネス、AI開発環境構築等のNEXT事業を創出します。 ③事業投資 新たなテクノロジーや事業機会の獲得を目的に、海外開発拠点を設置します。また、市場拡大を企図し、M&A、業務提携等の施策を推進します。 ④サステナビリティ戦略 自社の持続的な発展と社会的責任を果たすために、サステナビリティ戦略を策定し、事業や様々な活動を通して社会貢献を実施します。 ⑤人財投資 従業員の心身の健康、公正な評価、階層別教育等を通じてエンゲージメントを高め、生産性向上、離職率低下を実現し、企業の長期的な成長を目指します。 ⑥株主還元 2028年3月期以降において、配当性向30%、一株当たりの配当6円以上の維持を目標とします。 中期経営計画の方針ごとの遂行結果は次のとおりとなります。 ①基幹事業システムソリューションにおきましては、教育・官公庁へのITインフラ基盤システムの導入が計画通りに推移し、文部科学省が進める「GIGAスクール構想」(1人1台端末や高速大容量の通信ネットワーク等で、学校のICT環境基盤を作り、教育の質向上と子供達の学びの多様化を目的とするもの)のもと、大規模な高速無線ネットワークシステムの納入案件が営業利益に大きく貢献しました。一方でパートナー経由での大学向け教育システムが翌期以降の案件検討となり、VR/MR関連事業においては内製化率低下で収益減となりました。引き続き文教基盤事業を堅持しながら、収益基盤強化を図ってまいります。ネットワークソリューションにおきましては、映像配信システム案件及び衛星通信アンテナ建設案件等の高利益率案件減少により、営業利益が減少しましたが、低軌道衛星関連製品が好調に推移し、Jアラート新型受信機への移行に伴う関連製品の納入が順調に進んだ結果、売上高は前年とほぼ同等となりました。引き続き事業基盤の強化を図ってまいります。電子部品及び機器におきましては、データセンター向け光ファイバ接続用途の機能性接着剤案件が好調に推移しましたが、電源関係のビジネスは導入予定遅れとなり計画未達となりました。連結子会社である株式会社エアロパートナーズにおいては、防衛省向け航空機エンジンの大型修理案件が順調に推移し営業利益に大きく貢献しました。 ②新規事業中期経営計画に基づき、新規事業、NEXT事業の早期立ち上げ、グループ間の新規事業創成を目指し活動してまいりました。NEXT事業として掲げている宇宙ビジネスにおきましては、低軌道衛星製造会社向けに初期の部品管理システム導入、国内アンテナ製造会社との業務提携、低軌道衛星に搭載する商材の品揃えは進みましたが、事業計画より立ち上がりが遅れております。グループ間での連携事業におきましては、連結子会社であるネットウエルシステムと当社で、NuraLogix(ニューラロジックス)社の健康指標値測定システムを利用した非接触での日々の健康状態の計測・記録を行えるシステムを開発し、保険会社等での試験運用が始まりました。連結子会社であるエアロパートナーズと共同で、VR/MRを活用した次世代のフライトシミュレータの開発及び超高解像度VR/AR用ヘッドマウントディスプレイの取扱いを開始しました。引き続き、事業創出に向けた取組みを積極的に推進します。 ③事業投資事業拡大のためのM&Aにおいては、具体的な提案を数件行いましたが、2026年3月期においては具体的な進捗には至りませんでした。NEXT事業の宇宙ビジネスにおいて、引き続き、他社との業務提携、資本提携を進めてまいります。また、既存事業においては、新規商材を増やすための事業投資を継続して進めております。今後もM&A・事業連携を進めることにより基幹事業の充実化を図ってまいります。 ④サステナビリティ戦略当社のサステナビリティ戦略に基づき、地球環境の保全の取組みとして、GXリーグへの参加、カーボンニュートラルへの取組みを開示し、2024年度目標を達成しました。また地域や社会貢献の一環として、VR映像コンテンツを活用した消防機関や一般市民向け、防災、訓練シミュレーションの開発及び提供を行い、一部の活動が国土強靭化の取組事例に掲載されました。 ⑤人財投資DXを活用した人財育成、AIを活用した配属先適正化による離職率の削減への取り組み、即戦力となる中核人財や多様性を考慮した採用を掲げ、2026年3月期には、11人の中途採用を行い、社内活性化と人財層の強化に努めました。また、2026年3月に健康経営宣言を掲げ、社員が心身ともに健やかに、意欲を持って働き続けられる職場環境の実現を経営の重要課題と位置づけ、健康経営にも積極的に取り組んでまいります。 ⑥株主還元当社の株主、投資家に対する積極的な情報発信として、個人投資家向け及び機関投資家向け決算説明会の開催、機関投資家向け個別説明会の開催を継続して実施することで、市場での知名度改善に向けての堅実な活動を実施いたしました。引き続き株主の皆さまへの利益還元は経営上の重要課題と認識と捉えており、更なる向上へ向けて取り組んでまいります。 (3)経営環境今後の経済動向につきましては、雇用や所得環境の改善を背景に緩やかな回復が続いているものの、緊迫化する中東情勢や国際紛争の長期化による地政学リスク、エネルギー供給への懸念の強まり等、依然として先行きが不透明な状況にあります。昨今の少子化や、クラウド化、セキュリティ強化、AIやDX活用による業務効率化、サプライチェーン強靭化への対応など、当社グループを取り巻く環境は日々変化をしております。また、AIデータセンターの建設増加に伴い、光ファイバや電力供給の需要増加、世界の安全保障環境の変化による防衛費の増加などの変化が見られる一方、サービス過多による競争激化や、供給面の制約による納期遅延リスクなどに引き続き注意する必要があります。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題上述のような経営環境下、当社グループは、以下の4項目を対処すべき課題として認識し、その克服を目指しております。 ①構造改革関係会社との連携事業において、VR/MRを活用した次世代のフライトシミュレータ関連の事業化、及び非接触での日々の健康指標管理ソリューション(IoTヘルスケア事業)のマネタイズ化を継続して推進してまいります。また、中期経営計画に掲げたNEXT事業としての宇宙ビジネス、AI開発環境構築支援等の新たな企業成長へ向けた取り組みも積極的に推進し、引き続き構造改革に取り組んでまいります。 ②基盤強化当社単体の売上規模拡大及び高収益化を継続課題と捉え、中期経営計画に掲げた各事業の強化策、及び企業成長が見込める他社との業務提携、資本提携、M&A等の施策を継続して進めてまいります。また、当社グループのサステナビリティ戦略に基づき、多様性のある人財採用や、社員教育の充実化、職場環境の改善で人財面での強化も図り、持続性のある企業成長が見込める基盤強化を行ってまいります。 ③企業価値個人投資家及び機関投資家向け決算説明会や個別説明会開催等の堅実なIR活動に加え、防衛省予算増額での連結業績が好調な要因もあり、株価向上、ROE8%以上の達成、PBR1倍超えなど企業価値は向上しましたが、当社単体の企業価値に対する証券市場での評価はいまだ低いことから、引き続き構造改革及び基盤強化を進め、企業価値向上に注力してまいります。 ④社会貢献当社の防災情報伝達システムを活用した国内自治体、公共施設及び海外(JICAとのODA協力事業)向け減災支援、国内製造業向けでVR/MRでの仮想空間を活用した開発環境の脱炭素化支援、当社事業におけるカーボンニュートラル化への取組内容や結果の開示等の様々な企業活動を通して、引き続き社会貢献活動を実施してまいります。 当社グループは一丸となってこれらの課題を克服することで、業績の更なる拡大を図るとともに、社会貢献と持続的に成長が期待できる企業を目指してまいります。 (5)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等当社グループの経営指標としては、2025年6月に開示いたしました中期経営計画(2026年3月期~2028年3月期)に基づき、2028年3月期において、連結売上高202億円、連結営業利益8億6千万円、親会社株主に帰属する当期純利益5億1千8百万円、ROE8.8%の達成を目標としております。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針当社グループは、社会変革を先取りした発想と先端技術で、お客様のニーズに対応したソリューションを提供し、高度情報化社会に貢献いたします。その活動にあたっては、法令遵守、経営資源の有効活用と収益性向上により企業価値を高め、株主、取引先、従業員とともに繁栄し、豊かな社会づくりに貢献すること、並びに地球環境保全に積極的に取り組むことを会社経営の基本方針に掲げております。 (2)経営戦略等当社グループは、持続性のある企業成長に向けて以下の項目を2025年6月に開示した中期経営計画のグランドデザインとして掲げております。 ①基盤事業 システムソリューション、ネットワークソリューション、電子部品及び機器の主要三事業につき、収益基盤の強化を行います。 ②新規事業 新たな成長に向けて、宇宙ビジネス、AI開発環境構築等のNEXT事業を創出します。 ③事業投資 新たなテクノロジーや事業機会の獲得を目的に、海外開発拠点を設置します。また、市場拡大を企図し、M&A、業務提携等の施策を推進します。 ④サステナビリティ戦略 自社の持続的な発展と社会的責任を果たすために、サステナビリティ戦略を策定し、事業や様々な活動を通して社会貢献を実施します。 ⑤人財投資 従業員の心身の健康、公正な評価、階層別教育等を通じてエンゲージメントを高め、生産性向上、離職率低下を実現し、企業の長期的な成長を目指します。 ⑥株主還元 2028年3月期以降において、配当性向30%、一株当たりの配当6円以上の維持を目標とします。 中期経営計画の方針ごとの遂行結果は次のとおりとなります。 ①基幹事業システムソリューションにおきましては、教育・官公庁へのITインフラ基盤システムの導入が計画通りに推移し、文部科学省が進める「GIGAスクール構想」(1人1台端末や高速大容量の通信ネットワーク等で、学校のICT環境基盤を作り、教育の質向上と子供達の学びの多様化を目的とするもの)のもと、大規模な高速無線ネットワークシステムの納入案件が営業利益に大きく貢献しました。一方でパートナー経由での大学向け教育システムが翌期以降の案件検討となり、VR/MR関連事業においては内製化率低下で収益減となりました。引き続き文教基盤事業を堅持しながら、収益基盤強化を図ってまいります。ネットワークソリューションにおきましては、映像配信システム案件及び衛星通信アンテナ建設案件等の高利益率案件減少により、営業利益が減少しましたが、低軌道衛星関連製品が好調に推移し、Jアラート新型受信機への移行に伴う関連製品の納入が順調に進んだ結果、売上高は前年とほぼ同等となりました。引き続き事業基盤の強化を図ってまいります。電子部品及び機器におきましては、データセンター向け光ファイバ接続用途の機能性接着剤案件が好調に推移しましたが、電源関係のビジネスは導入予定遅れとなり計画未達となりました。連結子会社である株式会社エアロパートナーズにおいては、防衛省向け航空機エンジンの大型修理案件が順調に推移し営業利益に大きく貢献しました。 ②新規事業中期経営計画に基づき、新規事業、NEXT事業の早期立ち上げ、グループ間の新規事業創成を目指し活動してまいりました。NEXT事業として掲げている宇宙ビジネスにおきましては、低軌道衛星製造会社向けに初期の部品管理システム導入、国内アンテナ製造会社との業務提携、低軌道衛星に搭載する商材の品揃えは進みましたが、事業計画より立ち上がりが遅れております。グループ間での連携事業におきましては、連結子会社であるネットウエルシステムと当社で、NuraLogix(ニューラロジックス)社の健康指標値測定システムを利用した非接触での日々の健康状態の計測・記録を行えるシステムを開発し、保険会社等での試験運用が始まりました。連結子会社であるエアロパートナーズと共同で、VR/MRを活用した次世代のフライトシミュレータの開発及び超高解像度VR/AR用ヘッドマウントディスプレイの取扱いを開始しました。引き続き、事業創出に向けた取組みを積極的に推進します。 ③事業投資事業拡大のためのM&Aにおいては、具体的な提案を数件行いましたが、2026年3月期においては具体的な進捗には至りませんでした。NEXT事業の宇宙ビジネスにおいて、引き続き、他社との業務提携、資本提携を進めてまいります。また、既存事業においては、新規商材を増やすための事業投資を継続して進めております。今後もM&A・事業連携を進めることにより基幹事業の充実化を図ってまいります。 ④サステナビリティ戦略当社のサステナビリティ戦略に基づき、地球環境の保全の取組みとして、GXリーグへの参加、カーボンニュートラルへの取組みを開示し、2024年度目標を達成しました。また地域や社会貢献の一環として、VR映像コンテンツを活用した消防機関や一般市民向け、防災、訓練シミュレーションの開発及び提供を行い、一部の活動が国土強靭化の取組事例に掲載されました。 ⑤人財投資DXを活用した人財育成、AIを活用した配属先適正化による離職率の削減への取り組み、即戦力となる中核人財や多様性を考慮した採用を掲げ、2026年3月期には、11人の中途採用を行い、社内活性化と人財層の強化に努めました。また、2026年3月に健康経営宣言を掲げ、社員が心身ともに健やかに、意欲を持って働き続けられる職場環境の実現を経営の重要課題と位置づけ、健康経営にも積極的に取り組んでまいります。 ⑥株主還元当社の株主、投資家に対する積極的な情報発信として、個人投資家向け及び機関投資家向け決算説明会の開催、機関投資家向け個別説明会の開催を継続して実施することで、市場での知名度改善に向けての堅実な活動を実施いたしました。引き続き株主の皆さまへの利益還元は経営上の重要課題と認識と捉えており、更なる向上へ向けて取り組んでまいります。 (3)経営環境今後の経済動向につきましては、雇用や所得環境の改善を背景に緩やかな回復が続いているものの、緊迫化する中東情勢や国際紛争の長期化による地政学リスク、エネルギー供給への懸念の強まり等、依然として先行きが不透明な状況にあります。昨今の少子化や、クラウド化、セキュリティ強化、AIやDX活用による業務効率化、サプライチェーン強靭化への対応など、当社グループを取り巻く環境は日々変化をしております。また、AIデータセンターの建設増加に伴い、光ファイバや電力供給の需要増加、世界の安全保障環境の変化による防衛費の増加などの変化が見られる一方、サービス過多による競争激化や、供給面の制約による納期遅延リスクなどに引き続き注意する必要があります。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題上述のような経営環境下、当社グループは、以下の4項目を対処すべき課題として認識し、その克服を目指しております。 ①構造改革関係会社との連携事業において、VR/MRを活用した次世代のフライトシミュレータ関連の事業化、及び非接触での日々の健康指標管理ソリューション(IoTヘルスケア事業)のマネタイズ化を継続して推進してまいります。また、中期経営計画に掲げたNEXT事業としての宇宙ビジネス、AI開発環境構築支援等の新たな企業成長へ向けた取り組みも積極的に推進し、引き続き構造改革に取り組んでまいります。 ②基盤強化当社単体の売上規模拡大及び高収益化を継続課題と捉え、中期経営計画に掲げた各事業の強化策、及び企業成長が見込める他社との業務提携、資本提携、M&A等の施策を継続して進めてまいります。また、当社グループのサステナビリティ戦略に基づき、多様性のある人財採用や、社員教育の充実化、職場環境の改善で人財面での強化も図り、持続性のある企業成長が見込める基盤強化を行ってまいります。 ③企業価値個人投資家及び機関投資家向け決算説明会や個別説明会開催等の堅実なIR活動に加え、防衛省予算増額での連結業績が好調な要因もあり、株価向上、ROE8%以上の達成、PBR1倍超えなど企業価値は向上しましたが、当社単体の企業価値に対する証券市場での評価はいまだ低いことから、引き続き構造改革及び基盤強化を進め、企業価値向上に注力してまいります。 ④社会貢献当社の防災情報伝達システムを活用した国内自治体、公共施設及び海外(JICAとのODA協力事業)向け減災支援、国内製造業向けでVR/MRでの仮想空間を活用した開発環境の脱炭素化支援、当社事業におけるカーボンニュートラル化への取組内容や結果の開示等の様々な企業活動を通して、引き続き社会貢献活動を実施してまいります。 当社グループは一丸となってこれらの課題を克服することで、業績の更なる拡大を図るとともに、社会貢献と持続的に成長が期待できる企業を目指してまいります。 (5)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等当社グループの経営指標としては、2025年6月に開示いたしました中期経営計画(2026年3月期~2028年3月期)に基づき、2028年3月期において、連結売上高202億円、連結営業利益8億6千万円、親会社株主に帰属する当期純利益5億1千8百万円、ROE8.8%の達成を目標としております。
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1)経営成績等の状況の概要当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①財政状態及び経営成績の状況当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用や所得環境の改善を背景をもとに、緩やかな回復基調で推移しました。一方で、緊迫化する中東情勢や国際紛争の長期化による地政学リスク、エネルギー供給への懸念が強まるなど、依然として先行き不透明な状況が続いております。 このような環境下、当社グループは、2025年6月に公表いたしました中期経営計画に基づき、基幹事業の収益基盤強化、新規事業開拓、宇宙ビジネス、AI開発環境構築等のNEXT事業創出やM&A、資本参加等の事業投資を行い、サステナビリティ戦略に基づき、従業員の待遇改善や教育の充実化等で人財への投資も行いました。また、法令遵守、経営資源の有効活用と地球環境保全に積極的に取り組んでいくことで、持続性のある企業成長を目指してまいりました。 この結果、当連結会計年度におきましては、連結売上高は195億3千5百万円(前年同期比4.3%増)となりました。損益面では、営業利益は12億3千6百万円(前年同期比11.0%増)、営業外費用としてコミットメントライン等の契約変更による手数料として合計1億3千6百万円を計上し、経常利益は10億7千8百万円(前年同期比5.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は7億4千6百万円(前年同期比12.9%増)となりました。 セグメントの業績は以下のとおりであります。 システムソリューションにおきましては、文部科学省が進める「GIGAスクール構想」(1人1台端末や高速大容量の通信ネットワーク等で、学校のICT環境基盤を作り、教育の質向上と子供達の学びの多様化を目的とするもの)のもと、大規模な高速無線ネットワークシステムの納入案件、半導体製造装置向けVRシミュレーション案件等が寄与し、売上高は37億7千7百万円(前年同期比1.3%増)、営業利益は1億8千3百万円(前年同期比574.1%増)となりました。 ネットワークソリューションにおきましては、映像配信システム案件及び衛星通信アンテナ建設案件等の高利益率案件の減少により、営業利益が減少しましたが、低軌道衛星関連製品が好調に推移し、Jアラート新型受信機への移行に伴う関連製品の納入が順調に進んだ結果、売上高は17億7千3百万円(前年同期比0.6%減)、営業利益は1千7百万円(前年同期比81.5%減)となりました。 電子部品及び機器におきましては、AIやクラウドサービスの普及等により、通信データの送受信量増加と省電力化の需要増で、光ファイバ関連事業が好調に推移しました。また、連結子会社である株式会社エアロパートナーズにおいて、防衛省向け航空機エンジンの大型修理案件が好調に推移したことで、売上高は139億8千5百万円(前年同期比5.9%増)、営業利益は10億3千6百万円(前年同期比4.2%増)となりました。 なお、セグメント間取引については、相殺消去しております。 当期の財政状態の概況 当連結会計年度末の資産は129億4千4百万円(前連結会計年度末110億8千4百万円)、負債は68億8千5百万円(前連結会計年度末56億9千8百万円)と前連結会計年度末比に比べて増加しました。その主な理由は、当期の売上195億3千5百万円(前年同期比4.3%増)のうち第4四半期連結会計期間の売上62億6千4百万円(前年同期比27.3%増)と増加したことにより売上債権残が増加したためです。また、商品及び製品は、子会社において翌連結会計年度販売予定の受注済商品が当連結会計年度末に計上されたため増加しております。また、順調に納品されて前渡金は減少しております。 (資産) 当連結会計年度末における資産は129億4千4百万円(前連結会計年度末110億8千4百万円)となり、18億5千9百万円増加しました。流動資産では、前渡金が3億1千7百万円減少したものの、主に現金及び預金10億3千6百万円、受取手形、電子記録債権、売掛金及び契約資産の売上債権合計は6億7千4百万円、商品及び製品5億1千1百万円が増加したことなどにより、18億6千万円増加しました。固定資産は、工具器具備品1千3百万円増加しましたが、繰延税金資産1千8百万円減少したことにより、1百万円の減少となりました。 (負債) 負債は68億8千5百万円(前連結会計年度末56億9千8百万円)となり、11億8千6百万円増加しました。これは主に、流動負債では短期借入金3億6千3百万円、未払法人税等1億2百万円減少した一方、支払手形及び買掛金10億8千2百万円、1年以内返済予定の長期借入金5千9百万円増加したため、7億8千5百万円増加しました。固定負債では、主に長期借入金4億3千9百万円の増加により、4億円の増加となりました。 (純資産) 純資産は60億5千8百万円(前連結会計年度末53億8千5百万円)となり、6億7千2百万円の増加となりました。これは配当金の支払により9千万円の減少があったものの、当期の親会社株主に帰属する当期純利益7億4千6百万円によるものです。この結果、自己資本比率は46.5%(前連結会計年度末は48.3%)となりました。 ②キャッシュ・フローの状況当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、売上債権の増加6億7千4百万円、棚卸資産の増加5億1千1百万円、法人税の支払い4億7百万円の支出があったものの、税金等調整前当期純利益が10億7千8百万円(前年同期は9億9千4百万円の税金等調整前当期純利益)、仕入債務の増加10億8千2百万円、前渡金の減少3億1千7百万円、借入金の増加1億3千6百万円の収入により、前連結会計年度末に比べ10億3千6百万円増加し、当連結会計年度末には41億1千1百万円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とその要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動の結果取得した資金は10億6千8百万円(前年同期は3億2千2百万円の減少)となりました。これは主に、売上債権の増加6億7千4百万円、棚卸資産の増加5億1千1百万円、法人税等の支払い4億7百万円があったものの、税金等調整前当期純利益10億7千8百万円、前渡金の減少3億1千7百万円、仕入債務の増加10億8千2百万円によります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動の結果支出した資金は5千9百万円(前年同期は7千万円の支出)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出3千7百万円や無形固定資産の取得による支出2千万円などがあったことによるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動の結果取得した資金は2千6百万円(前年同期は4億5百万円の取得)となりました。これは主に、配当金の支払9千万円の支出、子会社の運転資金のための借入金の増加1億3千6百万円によるものです。 ③受注及び販売の実績a.受注実績 当連結会計年度における受注状況をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)受注高(千円)前年同期比(%)受注残高(千円)前年同期比(%)システムソリューション3,814,07694.11,680,205102.2ネットワークソリューション1,573,68887.41,484,15088.1電子部品及び機器14,471,11880.918,207,975102.7合計19,858,88383.721,372,331101.5 (注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。 b.販売状況 当連結会計年度の販売状況をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)販売高(千円)前年同期比(%)システムソリューション3,777,262101.3%ネットワークソリューション1,773,24799.4%電子部品及び機器13,985,460105.9%合計19,535,970104.3%(注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次の とおりであります。 相手先 前連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)金額(千円)割合(%)金額(千円)割合(%) 防衛省9,456,47950.511,077,59856.7 川崎重工業株式会社1,877,54610.01,127,7215.8 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 ①当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容当社グループの当連結会計年度は、雇用や所得環境の改善を背景に、緩やかな回復基調で推移しました。一方で、緊迫化する中東情勢や国際紛争の長期化による地政学リスク、エネルギー供給への懸念が強まるなど、依然 として先行き不透明な状況が続いております。このような環境下、当連結会計年度におきましては、主として連結子会社である株式会社エアロパートナーズにおいて防衛省向け航空機エンジンの修理案件が好調だったことから、連結売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益は前期実績を上回る結果となりました。また2025年6月に開示した中期経営計画1年目の目標数値に対し、連結売上高は微減、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益及びROEは目標数値を上回る結果となりました。 当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因として、システムソリューションにおきましては大学向け大型システムの案件が挙げられます。同システムの更新時期により売上高の増減が大きくなり、収益基盤が安定していないことが課題です。パートナー企業とも関係を強化し、収益の安定化を目指しております。ネットワークソリューションにおきましては比較的利益率が高い案件が多く、競争の激化等により失注した場合や製品の納期遅延等が発生した場合には売上高及び利益の増減が大きくなり、業績が安定しないことが課題です。また、電子部品及び機器におきましては、連結子会社である株式会社エアロパートナーズにおける防衛省向け案件が挙げられます。防衛省向け案件は入札方式であるとともに、近年多年度に亘る契約案件が増えており、落札したとしても同年度中に売上に至らない場合があります。そのため同事業においても事業年度ごとの収益安定のため、民間向けの案件を増やしていくことが課題と捉えています。 セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 (システムソリューション)システムソリューションにおきましては、教育・官公庁へのITインフラ基盤システムの導入が計画通りに推移し、文部科学省が進める「GIGAスクール構想」(1人1台端末や高速大容量の通信ネットワーク等で、学校のICT環 境基盤を作り、教育の質向上と子供達の学びの多様化を目的とするもの)のもと、大規模な高速無線ネットワークシステムの納入案件が営業利益に大きく貢献しました。一方でパートナー経由での大学向け教育システムが翌期以降の案件となり、VR/MR関連事業においては内製化率低下で収益減となりました。ITシステムビジネスにおいては、教育・官公庁へインフラ基盤システムの導入に加え、インターネット活用市場におけるSaaSを軸としたサービス型事業の拡販、健康管理システムの拡張によるヘルスケア事業基盤の育成を行ってまいります。大学市場においては、仮想サーバ・ネットワーク・無線ネットワーク・セキュリティ機器などのアカデミック統合基盤システムの拡販に注力いたします。 (ネットワークソリューション)ネットワークソリューションにおきましては、映像配信システム案件及び衛星通信アンテナ建設案件等の高利益率案件減少により、営業利益が減少しましたが、低軌道衛星関連製品が好調に推移し、Jアラート新型受信機への移行に伴う関連製品の納入が順調に進んだ結果、売上高は前年とほぼ同等となりました。伝送・配信システムのビジネスにおいては、衛星通信やFWAなど既存無線通信設備の拡販、新仕様に対応した機器の投入、ネットワーク解析ツールの市場拡大を目指していきます。映像配信のビジネスにおいては、ビデオ配信サービスの拡販や事業者向け配信システム提案の促進、各種サービス事業者向けの設備保守、運用サポートのメニュー化、サービス型事業を拡大していくことが課題だと捉えています。 (電子部品及び機器)電子部品及び機器におきましては、データセンター向け光ファイバ接続用途の機能性接着剤案件が好調に推移しましたが、電源関係のビジネスは導入予定遅れとなり計画未達となりました。連結子会社である株式会社エアロパートナーズにおいては、防衛省向け航空機エンジンの大型修理案件が順調に推移し営業利益に大きく貢献しました。電子部品及び材料のビジネスにおいては、機能性接着剤・基板実装デバイスなどの既存製品に加え、受託製造やPFAS除去など新たな製品ラインアップの拡充、多彩な製品をワンストップでの提供していくことが重要だと捉えています。また、フォトニクスビジネスの受託生産拠点として開設した千歳・恵庭営業所において、光ファイバ給電システム及びフォトニクスデバイスの設計・受託開発による事業の創出を引き続き行います。 (新規事業)3つの事業セグメントの連携・強化により、宇宙市場での提供価値拡大を目指していきます。電子部品及び機器では小型衛星などの宇宙機に搭載される太陽センサ、太陽電池セル、RFコンポ―ネント、イーサネットスイッチなど衛星搭載製用部品の供給、システムソリューションでは、発射台モデルや携帯型生命維持装置の設計等にCADの活用、製品のライフサイクル全般、製品情報や業務プロセスを一元的に管理、ネットワークソリューションでは、衛星受信アンテナ、送信アンプ等の提供に注力します。また、年々市場が拡大しているAI開発につき、必要となるシミュレーション環境の構築をワンストップで支援すべく、コンピューティング基盤やシミュレーション環境の提供、エッジデバイスへの実装等に取り組んでまいります。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 当社グループの資本の財源及び資金の流動性については次のとおりであります。 a.契約債務2026年3月31日現在の契約債務の概要は以下のとおりであります。 年度別要支払額(千円)契約債務合計1年以内1年超3年以内3年超5年以内5年超 短期借入金2,620,0002,620,000--- 長期借入金587,936100,524127,26860,144300,000 リース債務19,7889,0175,5654,0061,198 b.財政政策当社グループの資金需要は、主に運転資金需要です。運転資金需要のうち主なものは、当社グループにおいて商品の仕入の他、販売費及び一般管理費の営業費用に係るものです。商品の仕入については、当社グループは主に顧客からの受注後、個々の商品を発注する受注販売を原則としておりますので、顧客からの債権の回収と仕入先への支払の時期の差や、個々の受注取引の額の大きさ、取引の集中度により資金需要の時期、量に変動が生じております。また、連結子会社である株式会社エアロパートナーズの主要仕入先は海外であり、支払が先行する場合が多く、資金需要を増加させる要因となっています。当社グループは、堅固なバランスシートの維持、事業活動のための適切な流動性資産の維持と資金調達の安定性を財務方針とし、主たる資金需要である運転資金については、内部資金を活用しておりますとともに、増加運転資金の安定かつ効率的な調達を行うため、提出会社におきまして金融機関との間に当座貸越契約及び貸出コミットメント契約10億円を締結しております(借入未実行残高10億円)。また、グループ会社の資金需要については提出会社からの資金の貸出とグループ会社が独自に金融機関との間にシンジケートローン契約85億5千万円及び当座貸越契約を締結しております。そのために運転資金需要が減少した際には手持ち流動性が増加する場合がありますが、流動性資産の維持・安全性を優先しております。 ③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)に記載のとおりであります。

事業リスク

  • 製品の製造遅延や品質問題
    海外メーカーからの仕入れに依存しているため、製造スケジュールの遅延や製品の瑕疵が発生した場合、当社グループの業績に悪影響を及ぼす可能性があります。特に子会社が行う前渡金の回収リスクも存在します。
  • 販売代理店契約の終了
    国内外メーカーとの販売代理店契約がメーカー都合で打ち切られたり、不利な条件変更を伴う契約更新を拒否した場合、主力製品の供給が困難になり、業績に影響を与える可能性があります。仕入先の倒産もリスクです。
  • 技術陳腐化と顧客要求高度化
    ITおよびエレクトロニクス業界は技術革新が速く、既存製品の陳腐化や顧客の高度な要求に対応できない場合、収益性が低下し業績に影響を及ぼす可能性があります。常に最新技術の製品投入が求められます。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2026|3,027 文字
3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。 これらのリスク発生の可能性を確認した上で、発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針であります。なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 ①製品の製造スケジュールの遅延、瑕疵 当社グループは、海外の最先端商品を発掘し、それら製品による需要喚起により市場開拓を推進していますが、主力仕入先である海外メーカー側において製品製造のスケジュール遅延、製品の瑕疵が発生した場合は、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 このため、仕入先・メーカーとのコミュニケーションを積極的にはかり情報共有に努め、製品製造スケジュールを常に注視しております。製品の瑕疵については、事前にメーカーとの契約において対応を取り決めるよう努めております。国内受発注及び海外発注において、納期遅延、製品瑕疵による当社のリスク軽減を図るため、見積決裁基準、一定額以上の金額においては、注文書から契約書への変更、MOU取り交わし、保険適用等を検討しております。 特に子会社では製品の納期確保のために海外仕入先への前渡金を行っていますが、前渡金の回収可能性及び製品の瑕疵はリスクであります。現状仕入先とのコミュニケーションを密に行うことで対応していますが、前渡金の発生を遅らせる、減額する等対策が必要と考えております。 ②販売代理店契約の終了 当社グループは、国内外のメーカーと販売代理店契約を締結していますが、メーカー側の事情により同契約が一方的に打ち切られる場合や不利な条件変更を伴う契約更新を当社が拒絶する場合があります。また、仕入先企業の倒産等により事業が終了した場合、仕入が困難になったり、前渡金の回収が困難になるリスクがあります。このような主力製品の販売代理店契約終了は、当社グループの業績に影響を与えます。 このため、当社グループとしては、仕入先が特定メーカーに偏重することなく、新分野の商品開拓を推進しております。また、仕入先につき、財政面や経営、業務状況等について協力会社評価台帳を作成し、確認・管理を行うこととしました。 ③製品の陳腐化及び顧客要求の高度化 当社グループが製品を販売・供給するIT及びエレクトロニクス業界は、技術交代・技術革新のスピードが速く、競争は極めて厳しいものとなっております。新規参入者や新たな技術に基づく新製品の登場により、既存製品の陳腐化による売却可能性の低下、顧客要求の高度化により仕様を十分満たせない場合が想定され、このような場合、当社グループの収益性は低下し、業績に影響を与えることになります。 このため、当社グループは常に国内外の市場や技術動向につき最新情報を収集し、競争力のある最先端技術の製品投入に努めております。 ④在庫 在庫は原則受注在庫でありますが、一部製品については顧客もしくは販売パートナーの販売計画に基づく見込発注を行っております。この見込発注による在庫については、当初計画通りの販売ができず評価減の対象となる場合があります。 このリスクを低減させるために、在庫については毎月各部門の幹部を交えた予算委員会を開催し見直しを行うとともに、年2回開催する不動在庫評価委員会では、売却可能性がないと判断した場合は廃棄処分とし、在庫水準の適正化に努めております。また、見込在庫の発注に関して、基準(見込在庫の発注処理基準)を設け、特定顧客に対する見込在庫と不特定顧客に対する見込在庫に区分して具体的な対応手順を定めております。 ⑤為替の影響 当社グループは、国内及び輸出入の外貨取引において、すべてのリスクを排除することは不可能であり、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 このため、為替予約の活用を始め、調達先を国内外に分散するなどの対策を講じ、為替変動リスクを最小限に止めるよう努めるとともに、事業基盤の強化と安定化により、為替変動の影響を受けにくい企業体質を目指しております。 ⑥人材確保及び育成 当社グループの事業成長と収益拡大は有能な人材に依存します。交渉力・販売力や市場のトレンドを見越す営業員、技術力のあるエンジニアやスペシャリストの確保と育成は、当社グループの重要な要素です。有能な人材の流出などがある場合には、当社グループの成長及び業績に影響を与えます。 このため、ワークライフバランスを重視した環境の整備、社員が持つスキルや経験、キャリアプランを把握した人員配置、コミュニケーションを促進し風通しのよい職場環境の整備等を図りながら、各事業領域において優秀な人材を確保・育成することに注力しております。階層別集団研修として若手社員向けを69期上期に実施、中間管理職向けは上期と継続として下期も実施しております。今後、定期的に実施することを年間スケジュールに組み込んでおります。 加えて、企業の持続的成長のため、新卒及び第二新卒の採用に努めております。 ⑦景気動向によるリスク 当社グループが属するIT及びエレクトロニクス業界は、技術革新が激しく事業環境が急速に変革する中、当社は主として受注販売を行っているため、当社グループの業績は、期中の経済状況等諸要因に大きく影響を受ける可能性があります。 このため、事業基盤の強化と安定化により、景気動向の影響を受けにくい企業体質を目指しております。 ⑧大震災等天変地異や不測のパンデミック事態に対するリスク 大地震や台風などの自然災害や、世界的な流行が懸念される感染症が発生した場合については、当社グループの業績に非常に大きな影響を及ぼすことが考えられます。 このため、従来の大地震や台風などの自然災害が発生した場合を想定したBCP(事業継続計画)に加え、不測のパンデミックが発生し、人や様々な物流の移動制限で経済活動に大きな影響を及ぼす事態に対しても事業が継続できるように、社内IT基盤の整備を始め、業務運用形態、制度の見直し等を図ってまいります。 ⑨顧客の海外展開や買収、倒産による影響 製造業の国内顧客につき、諸々の事由により生産拠点を海外に移すことが考えられますが、当社グループの営業活動範囲外への生産移管の場合、商流の制約等により営業活動が継続できず、業績に影響を及ぼす可能性があります。 また、顧客が別の企業に買収される、もしくは倒産するような事態に陥った場合も当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 このため、当社グループとしては、一顧客に販売が偏重することが無いよう新規顧客開拓に努めてまいります。 ⑩情報セキュリティ事故によるリスク 今年度は国内でもランサムウェアによる大きな被害が発生しました。当社グループにおいても、被害にあった際には事業・業績に影響を与える可能性があります。 このため、ISMSの確実な運用を行っております。上期には、グループ3社のホームページの脆弱性診断を自社での利用にて実施しました。ASM(Attack Surface Managementサイバー攻撃の対象となりうる企業などのIT資産を特定し、そのリスクを管理するプロセス)を実施しております。

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