8242

エイチ・ツー・オー リテイリング(8242)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

小売業 小売

事業の概要

  • 百貨店事業
    子会社の阪急阪神百貨店が中心となり、百貨店を運営しています。ファッション、食品、化粧品など幅広い商品を扱い、顧客に特別な買い物体験を提供することで収益を上げています。特に、高級志向の顧客層をターゲットに、高品質な商品とサービスで差別化を図っています。
  • 食品事業
    イズミヤ・阪急オアシス、関西スーパーマーケットなどが食品スーパーマーケットを展開し、日々の食料品販売で収益を得ています。また、阪急デリカが食料品の製造・加工を行い、グループ内の店舗に供給することで、食品の品質管理と効率的な供給体制を構築しています。
  • 商業施設事業
    エイチ・ツー・オー商業開発が商業施設の運営を手がけ、衣料品や居住関連品の販売を行っています。阪急商業開発はショッピングセンターの開発を担い、大井開発はホテル経営を行うなど、多様な施設を通じて顧客にサービスを提供し、賃料収入や販売収入を得ています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
  • 百貨店事業
    この事業は、主に阪急阪神百貨店が運営する百貨店での商品販売が中心です。最新年度の売上高は約1,922億円、営業利益は約282億円と、グループ内で最も高い営業利益を上げており、収益の柱となっています。高級ブランド品から食品まで幅広い商品を取り扱い、特に富裕層やインバウンド顧客をターゲットにしています。
  • 食品スーパー事業
    イズミヤ・阪急オアシスや関西スーパーマーケットなどが展開する食品スーパーマーケットがこの事業の中核です。最新年度の売上高は約4,127億円とグループで最も大きく、日々の生活に密着した食料品の販売を通じて安定した収益を上げています。営業利益は約89億円で、多数の店舗網を活かした地域密着型のビジネスモデルです。
  • 商業施設事業
    エイチ・ツー・オー商業開発などが商業施設の運営や開発、衣料品・居住関連品の販売、ホテル経営などを行っています。最新年度の売上高は約301億円、営業利益は約39億円です。ショッピングセンターの開発や運営を通じて、多様な顧客ニーズに対応し、賃料収入や販売収入を得ています。
2025-03 セグメント別業績
セグメント区分売上(億)営業利益(億)営業利益率
Department 事業 1,922 282 14.7%
SupermarketBusinessReportableSegment 地域 4,127 89 2.2%
ShoppingCenterBusinessReportableSegment 地域 301 39 13.0%
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2026|1,564 文字
3【事業の内容】当社の企業集団は、当社、子会社39社及び持分法適用関連会社7社で構成され、百貨店事業、食品事業、商業施設事業及びその他事業などの事業活動を展開しております。当社グループの事業に関する位置付け及びセグメントとの関連は、次のとおりであります。なお、以下に示す区分は、セグメントと同一の区分であります。また、当社は特定上場会社等に該当し、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準のうち、上場会社の規模との対比で定められる数値基準については連結ベースの計数に基づいて判断することとなります。 百貨店事業……………………子会社㈱阪急阪神百貨店が百貨店業を展開しております。 食品事業………………………子会社イズミヤ・阪急オアシス㈱が食品スーパーマーケット業の展開及び㈱阪急阪神百貨店他の食料品仕入代行業務を行っております。子会社㈱関西スーパーマーケットが食品スーパーマーケット業を展開しております。子会社㈱阪急デリカが食料品の製造・加工を行い、子会社イズミヤ・阪急オアシス㈱、子会社㈱関西スーパーマーケット、子会社㈱阪急阪神百貨店に販売しております。また、子会社㈱阪急キッチンエール関西が関西圏における個別宅配業を行っております。 商業施設事業…………………子会社㈱エイチ・ツー・オー商業開発が商業施設運営事業及び衣料品・居住関連品販売事業を行っております。子会社㈱阪急商業開発がショッピングセンターの開発を行っております。子会社㈱大井開発がホテル経営を行っております。また、当社グループは子会社㈱阪急メンテナンスサービスに店舗の営繕清掃・警備業務を委託しております。 その他事業……………………子会社㈱阪急建装が内装工事の請負を、子会社㈱ハートダイニングが子会社㈱阪急阪神百貨店の店舗における一部の喫茶・レストラン・社員食堂運営をはじめとした飲食店業を、子会社㈱阪急阪神百貨店友の会が各種サービスの提供を目的とした前払式の商品売買の取次を行っております。子会社㈱阪急ホームスタイリングが家具販売業を行い、子会社㈱阪急阪神百貨店に商品を販売しております。子会社エフ・ジー・ジェイ㈱が子会社㈱阪急阪神百貨店の店舗及び他の商業施設等において、化粧品販売業を行っております。子会社阪急百貨店ユニフォーム㈱が子会社㈱阪急阪神百貨店の店舗において、制服、企業ユニフォームの販売業を行っております。子会社㈱アズナスがコンビニエンスストア及び駅売店事業を、子会社㈱阪急ハロードッグがペット用品の販売・ペットの美容等を、子会社㈱阪急ウェディングが貸衣装業を、子会社㈱阪急クオリティーサポートが食料品・衣料品等の商品検査業務を、子会社㈱阪急アクトフォーが関係会社の総務・人事・経理業務を、子会社㈱ペルソナがペルソナカードの会員管理業務を行っております。子会社蘇州泉屋百貨有限公司が中国江蘇省蘇州市で百貨店経営を行っております。子会社寧波阪急商業有限公司が中国浙江省寧波市で商業施設運営を行っております。また、当社グループは子会社㈱阪急ジョブ・エールに販売業務の一部を委託しております。 事業の系統図は次のとおりであります。 (注)1.阪急阪神ホールディングスの子会社であります阪急電鉄他と当社及び阪急阪神百貨店他との間で不動産の賃貸借を行っております。2.2026年4月1日付で、当社の連結子会社であるイズミヤ・阪急オアシス株式会社を存続会社、同じく当社の連結子会社である株式会社関西スーパーマーケットを消滅会社とする吸収合併を行い、同日付で存続会社の商号を株式会社関西フードマーケットに変更しております。3.2026年4月1日付で、当社の連結子会社である株式会社関西フードマーケットの商号を株式会社十三フードマーケットに変更しております。

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 弱い
小売業を取り巻く競争激化や消費税率引き上げによる個人消費の冷え込みの影響を受けるため。
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 規制
大規模小売店舗立地法による出店規制、私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律など。
顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい 低い(分散)
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか 中程度
設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか 混合
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 高い
会社が挙げる主要リスク:小売業を取り巻く環境変化 / 法規制及び法改正 / 自然災害・事故
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 7 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産★☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

阪急百貨店、阪神百貨店といった歴史あるブランド力は一定の無形資産となり得るが、競合他社も同様のブランドを持つため、差別化は限定的。特定の特許や独占的IPは確認できない。

スイッチングコスト★★☆☆☆
根拠:中程度乗り換えの手間・コスト

地域密着型の顧客基盤は存在するが、スーパーマーケットや他の百貨店への乗り換え障壁は高くない。ポイントカードや会員制度はあるものの、他社も同様の施策を行っており、スイッチング・コストは限定的。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

小売業であり、ネットワーク効果が働くビジネスモデルではない。顧客が増えることで商品の魅力が増したり、プラットフォーム価値が向上したりする要素は見られない。

コスト優位★☆☆☆☆
根拠:弱い同じ物を安く作れる

大規模な仕入れによるボリュームディスカウントの可能性はあるが、競合他社も同様の規模を持つため、顕著なコスト優位性は見出しにくい。効率的な物流網の構築は進めていると推測される。

規模の経済★★★☆☆
根拠:中程度規模が参入障壁になる

関西圏を中心に有力な店舗網を展開しており、地域における一定の規模の経済を享受している。特に百貨店事業においては、主要プレイヤーの一つとして寡占的な地位を築いている。

  • 関西エリアでの強固な顧客基盤
    エイチ・ツー・オー リテイリングは、関西エリアに多数の百貨店や食品スーパー、商業施設を展開しており、地域住民との深いつながりを持っています。これにより、顧客の生活に密着したサービスを提供し、高い顧客ロイヤルティを築いていると考えられます。
  • 多様な事業ポートフォリオ
    百貨店、食品スーパー、商業施設、ホテル、コンビニエンスストアなど、多岐にわたる事業を展開しています。これにより、特定の市場変動リスクを分散し、安定した収益基盤を構築している可能性があります。例えば、百貨店事業が不調でも食品事業で補完できる柔軟性があります。
  • リアル店舗とデジタル融合戦略
    リアル店舗での顧客接点を活かしつつ、デジタル技術を融合した新しい顧客関係構築とビジネスモデルを推進しています。これにより、オンラインとオフラインの顧客体験をシームレスにつなぎ、顧客の利便性を高め、競争優位性を確立しようとしていると考えられます。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

  • 「コミュニケーションリテイラー」の確立
    顧客を最大の「資産」と捉え、顧客視点でのビジネス再編を進めています。国内顧客・店舗ビジネス、海外顧客ビジネス、顧客サービスビジネス、顧客データ活用ビジネスに注力し、顧客への生涯提供価値(LTV)を最大化することで、2030年にはグループアクティブ顧客数1,000万人、営業利益350~400億円、ROE8%以上を目指しています。
  • 既存事業の再建・強化
    百貨店事業では、阪急本店のリモデルや阪神梅田本店の改装、博多阪急のリモデルを計画し、国内外の顧客にとって魅力的な「グローバルデパートメントストア」へのアップスケール化を図ります。食品事業では、関西フードマーケットを完全子会社化し、約230店舗の食品スーパーの業務統合を進め、顧客の二極化に対応した店舗フォーマットを開発・推進することでマーケットシェア拡大を目指します。
  • 新たな収益源の開発とインフラ整備
    顧客開拓、パーソナルコミュニケーション、コンテンツ開発を本格化させ、海外顧客ビジネスを強化します。特に、寧波阪急を海外顧客ビジネス拠点として確立・成長させます。また、IT/DX投資や人材育成・開発、サステナビリティ経営の基盤強化を進め、事業を支えるグループインフラを整備・活用することで、持続的な成長と企業価値向上を目指します。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。(1)会社の経営の基本方針当社グループは、『地域住民への生活モデルの提供を通して、地域社会になくてはならない存在であり続けること』を企業の基本理念としており、『「楽しい」「うれしい」「おいしい」の価値創造を通じ、お客様の心を豊かにする暮らしの元気パートナーとして、地域社会と子どもたちや地球の未来に貢献したい』というビジョンのもと、グループ全体のさらなる企業価値向上を目指しております。 (2)目標とする経営指標当社グループは、成熟した市場環境の中で将来にわたり継続的に企業価値の向上を図るために、成長戦略の明確化、株主還元強化、株主・投資家層拡大とコミュニケーション強化により株価収益率(PER)を、総資産・自己資本のコントロール、高成長/高収益事業への集中投資により連結の自己資本当期純利益率(ROE)をそれぞれ向上させ、株価純資産倍率(PBR)1倍超の達成と定着を目指してまいります。 (3)経営環境、中長期的な会社の経営戦略及び会社の対処すべき課題[長期事業構想2030 Ver.2] 既存事業の再建・磨き上げ、新市場への展開、新事業モデルへの挑戦を軸とする「長期事業構想2030」について、「中期経営計画 2021-2023」の成果や経営環境変化などを踏まえ、「長期事業構想2030 Ver.2」として成長戦略を再構築しました。顧客を最大の「資産」と捉えて顧客視点でビジネスを再編、国内顧客・店舗ビジネス、海外顧客ビジネス、顧客サービスビジネス、顧客データ活用ビジネス、及び企業インフラ整備推進に注力し、LTV(顧客への生涯提供価値)最大化に向けて「コミュニケーションリテイラー」の確立を目指します。2030年にはグループアクティブ顧客数1,000万人、営業利益350~400億円、ROE8%以上を目標とします。 [今後の課題と取り組み]●長期事業構想2030 Ver.2アップデート当社グループは、長期事業構想2030 Ver.2の達成に向け、既存事業の深化と新事業領域の開拓を並行して推進しております。これまでの取り組みを通じ、「国内顧客・店舗ビジネス」では、阪急本店のグローバルデパートメントストア化に向けた全館レベルのリモデルが概ね完了したほか、食品事業における「価値訴求型」と「価格訴求型」の2つの新店舗フォーマット化を推進するなど、各事業は着実に進展しております。「海外顧客ビジネス」においては、海外VIP顧客数及び売上の拡大により、新しいマーケット開発への一定の手応えを得ております。また「顧客サービスビジネス」では、地域に根差した「共感」を高めるサービスの提供が当社グループならではの競争優位性につながることを確認し、社会的価値と事業収益性の両立に向けた道筋が明確になってきております。さらに、「顧客データ活用ビジネス」においても、データ分析やマーケティングによるBtoBやBtoG領域でのマネタイズの可能性を見出すなど、新領域の開拓も着実に進んでおります。この長期事業構想を着実に実現するため、改めて5つの重点成長領域を設定し、育成・実行・収益化に向けて組織体制を整え、先行投資をすることでビジネス開発を推進します。将来的な人口減少に伴うマーケット縮小をブレイクスルーするため、「阪急本店」を核に「関西ドミナント化戦略」と「ターゲット突破戦略」の2軸の成長ベクトルで持続的成長を推進してまいります。長期事業構想2030 Ver.2アップデート ―今後の重点成長領域 ① 関西ドミナント化戦略百貨店・SM・SCなどの「リアル店舗」を基盤に、地域連携を通じた「共感」と高解像度な「顧客データ」といった3つの競争優位性を活かした「地域の生活プラットフォーマー」という、小売業の枠にとどまらないビジネスモデルへの進化を図ります。具体的には、食品事業においては、イズミヤ・阪急オアシス株式会社と株式会社関西スーパーマーケットの統合によるシナジーの創出や、価値訴求型と価格訴求型の2つの新店舗フォーマットの展開を本格化します。商業施設事業では、地域の顧客に支持される店舗運営を強化し、収益基盤の底上げを図ってまいります。また、千里中央公園パークマネジメント株式会社や「まちうま」「まち健」などのサービスの提供を通じて「地域との共感」を育むと同時に顧客データを収集し、事業収益につなげることで「まち元気創造ビジネス」として確立させてまいります。2026年3月に設立したエイチ・ツー・オーまち元気パートナーズ株式会社は、幅広い地域課題解決に向けての「伴走型コンサルティング」として、行政や企業とともに「まちを元気にするサイクル」の構築を推進します。併せて、従来の店舗ビジネスから得られる購買データに「まち元気創造ビジネス」で得られる意識・行動データなどを掛け合わせた、解像度の高い顧客分析データを武器にリテールメディアや行政・企業向けのマーケティングソリューション(BtoB・BtoG)の事業化を進め、「顧客データ活用ビジネス」による新たな収益源化を図ります。このように「リアル店舗」×「共感」×「顧客データ」による関西での新たなビジネスモデルを追求してまいります。 ② ターゲット突破戦略 2030年開業予定の大阪IR・MICEや定着する円安・資産高傾向を踏まえ、「海外顧客」「富裕層」という中長期的な有望マーケットに向け、重点的なビジネス強化を推進します。具体的には、「海外顧客ビジネス」においては、外部環境に左右されない持続的な収益モデルを構築すべく、これまでVIPアテンドスタッフの増強やアジア圏を中心とした有力企業との提携による相互送客など、「海外VIP顧客化サイクル」の整備に取り組んでまいりました。今後は、日本ならではの独自性の高い商品・体験・サービスなどのコンテンツ開発やアジア全域を商圏と捉えたマーケティング強化による顧客開拓を一段と加速させ、持続的な収益モデルの構築を目指します。「新富裕層ビジネス」においては、新たに組織体制を確立・強化し、「ワンランク上」の富裕層ニーズをソリューションできる仕組みづくりや、「住空間プロデュース」や「アート」など独自性の高いコンテンツ開発によるビジネス強化を図ります。 ●事業を支えるグループインフラとしての「人材戦略」と「サステナビリティ経営」人材戦略においては、企業と個人の関係を「ともに価値を高め成長し合う共創パートナー」と位置づけ、組織パフォーマンスの最適化、従業員エンゲージメントの活性化、働く環境・風土改革の3つの方針を掲げ、グループ全体での「人材の育成・採用」の仕組みづくりを推進してまいります。また、外部パートナーとの共創プロジェクトを通した人材育成や全社エンゲージメントサーベイの実施に加え、社員が心身ともに健やかに挑戦できる環境整備を目指した「グループ健康管理センター」を設立しました。今後も新たな価値創造に向けた人材育成に加え、個人と会社が共に成長し、社員一人ひとりが活力をもって働ける組織風土の醸成に引き続き注力してまいります。また、サステナビリティ経営においては、環境をテーマにした地域共創活動「Tsugu.」を推進し、衣食住を軸とした自治体連携やモデル実証事業を加速させた結果、ESG評価が向上するなど、着実な成果を得ております。今後は、独自性の高い「Tsugu.」を核に地域の「絆」や「子どもたち」、「地域の自然」を守り、引き継ぐ活動を推進し、企業価値向上に努めるなど、実効性の高いCSR推進活動によるサステナビリティ経営を一段と深化させてまいります。 <※数値目標>連結合計2025年度実績2026年度予想営業利益324億円325億円ROE9.8%7.4%実質ROE7.9%-ROIC5.5%5.6% ※実質ROEは資産売却などの特別利益や税効果を除く。 [サステナビリティ経営方針] 2021年4月に「地域社会の健全で持続的な発展に貢献すること」を柱にした3つの重点テーマと2つの基本テーマをグループの「重要課題(マテリアリティ)」と位置づけ、取り組みを推進しております。・重点テーマ 「地域の絆を深める」「地域の子どもたちを育む」「豊かな地域の自然を守り、引き継ぐ」・基本テーマ 「お客さま・ステークホルダーからの信頼に応える」「従業員の働きがいを高める」 地域の皆さまとの深いつながりは、当社グループにとって大切な財産です。私たちは各事業での「マーケットシェアNo.1」を目指すとともに「マインドシェアNo.1」のためにいつも地域の皆さまに寄り添い、心を豊かにするパートナーであることを目指します。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。(1)会社の経営の基本方針当社グループは、『地域住民への生活モデルの提供を通して、地域社会になくてはならない存在であり続けること』を企業の基本理念としており、『「楽しい」「うれしい」「おいしい」の価値創造を通じ、お客様の心を豊かにする暮らしの元気パートナーとして、地域社会と子どもたちや地球の未来に貢献したい』というビジョンのもと、グループ全体のさらなる企業価値向上を目指しております。 (2)目標とする経営指標当社グループは、成熟した市場環境の中で将来にわたり継続的に企業価値の向上を図るために、成長戦略の明確化、株主還元強化、株主・投資家層拡大とコミュニケーション強化により株価収益率(PER)を、総資産・自己資本のコントロール、高成長/高収益事業への集中投資により連結の自己資本当期純利益率(ROE)をそれぞれ向上させ、株価純資産倍率(PBR)1倍超の達成と定着を目指してまいります。 (3)経営環境、中長期的な会社の経営戦略及び会社の対処すべき課題[長期事業構想2030 Ver.2] 既存事業の再建・磨き上げ、新市場への展開、新事業モデルへの挑戦を軸とする「長期事業構想2030」について、「中期経営計画 2021-2023」の成果や経営環境変化などを踏まえ、「長期事業構想2030 Ver.2」として成長戦略を再構築しました。顧客を最大の「資産」と捉えて顧客視点でビジネスを再編、国内顧客・店舗ビジネス、海外顧客ビジネス、顧客サービスビジネス、顧客データ活用ビジネス、及び企業インフラ整備推進に注力し、LTV(顧客への生涯提供価値)最大化に向けて「コミュニケーションリテイラー」の確立を目指します。2030年にはグループアクティブ顧客数1,000万人、営業利益350~400億円、ROE8%以上を目標とします。 [今後の課題と取り組み]●長期事業構想2030 Ver.2アップデート当社グループは、長期事業構想2030 Ver.2の達成に向け、既存事業の深化と新事業領域の開拓を並行して推進しております。これまでの取り組みを通じ、「国内顧客・店舗ビジネス」では、阪急本店のグローバルデパートメントストア化に向けた全館レベルのリモデルが概ね完了したほか、食品事業における「価値訴求型」と「価格訴求型」の2つの新店舗フォーマット化を推進するなど、各事業は着実に進展しております。「海外顧客ビジネス」においては、海外VIP顧客数及び売上の拡大により、新しいマーケット開発への一定の手応えを得ております。また「顧客サービスビジネス」では、地域に根差した「共感」を高めるサービスの提供が当社グループならではの競争優位性につながることを確認し、社会的価値と事業収益性の両立に向けた道筋が明確になってきております。さらに、「顧客データ活用ビジネス」においても、データ分析やマーケティングによるBtoBやBtoG領域でのマネタイズの可能性を見出すなど、新領域の開拓も着実に進んでおります。この長期事業構想を着実に実現するため、改めて5つの重点成長領域を設定し、育成・実行・収益化に向けて組織体制を整え、先行投資をすることでビジネス開発を推進します。将来的な人口減少に伴うマーケット縮小をブレイクスルーするため、「阪急本店」を核に「関西ドミナント化戦略」と「ターゲット突破戦略」の2軸の成長ベクトルで持続的成長を推進してまいります。長期事業構想2030 Ver.2アップデート ―今後の重点成長領域 ① 関西ドミナント化戦略百貨店・SM・SCなどの「リアル店舗」を基盤に、地域連携を通じた「共感」と高解像度な「顧客データ」といった3つの競争優位性を活かした「地域の生活プラットフォーマー」という、小売業の枠にとどまらないビジネスモデルへの進化を図ります。具体的には、食品事業においては、イズミヤ・阪急オアシス株式会社と株式会社関西スーパーマーケットの統合によるシナジーの創出や、価値訴求型と価格訴求型の2つの新店舗フォーマットの展開を本格化します。商業施設事業では、地域の顧客に支持される店舗運営を強化し、収益基盤の底上げを図ってまいります。また、千里中央公園パークマネジメント株式会社や「まちうま」「まち健」などのサービスの提供を通じて「地域との共感」を育むと同時に顧客データを収集し、事業収益につなげることで「まち元気創造ビジネス」として確立させてまいります。2026年3月に設立したエイチ・ツー・オーまち元気パートナーズ株式会社は、幅広い地域課題解決に向けての「伴走型コンサルティング」として、行政や企業とともに「まちを元気にするサイクル」の構築を推進します。併せて、従来の店舗ビジネスから得られる購買データに「まち元気創造ビジネス」で得られる意識・行動データなどを掛け合わせた、解像度の高い顧客分析データを武器にリテールメディアや行政・企業向けのマーケティングソリューション(BtoB・BtoG)の事業化を進め、「顧客データ活用ビジネス」による新たな収益源化を図ります。このように「リアル店舗」×「共感」×「顧客データ」による関西での新たなビジネスモデルを追求してまいります。 ② ターゲット突破戦略 2030年開業予定の大阪IR・MICEや定着する円安・資産高傾向を踏まえ、「海外顧客」「富裕層」という中長期的な有望マーケットに向け、重点的なビジネス強化を推進します。具体的には、「海外顧客ビジネス」においては、外部環境に左右されない持続的な収益モデルを構築すべく、これまでVIPアテンドスタッフの増強やアジア圏を中心とした有力企業との提携による相互送客など、「海外VIP顧客化サイクル」の整備に取り組んでまいりました。今後は、日本ならではの独自性の高い商品・体験・サービスなどのコンテンツ開発やアジア全域を商圏と捉えたマーケティング強化による顧客開拓を一段と加速させ、持続的な収益モデルの構築を目指します。「新富裕層ビジネス」においては、新たに組織体制を確立・強化し、「ワンランク上」の富裕層ニーズをソリューションできる仕組みづくりや、「住空間プロデュース」や「アート」など独自性の高いコンテンツ開発によるビジネス強化を図ります。 ●事業を支えるグループインフラとしての「人材戦略」と「サステナビリティ経営」人材戦略においては、企業と個人の関係を「ともに価値を高め成長し合う共創パートナー」と位置づけ、組織パフォーマンスの最適化、従業員エンゲージメントの活性化、働く環境・風土改革の3つの方針を掲げ、グループ全体での「人材の育成・採用」の仕組みづくりを推進してまいります。また、外部パートナーとの共創プロジェクトを通した人材育成や全社エンゲージメントサーベイの実施に加え、社員が心身ともに健やかに挑戦できる環境整備を目指した「グループ健康管理センター」を設立しました。今後も新たな価値創造に向けた人材育成に加え、個人と会社が共に成長し、社員一人ひとりが活力をもって働ける組織風土の醸成に引き続き注力してまいります。また、サステナビリティ経営においては、環境をテーマにした地域共創活動「Tsugu.」を推進し、衣食住を軸とした自治体連携やモデル実証事業を加速させた結果、ESG評価が向上するなど、着実な成果を得ております。今後は、独自性の高い「Tsugu.」を核に地域の「絆」や「子どもたち」、「地域の自然」を守り、引き継ぐ活動を推進し、企業価値向上に努めるなど、実効性の高いCSR推進活動によるサステナビリティ経営を一段と深化させてまいります。 <※数値目標>連結合計2025年度実績2026年度予想営業利益324億円325億円ROE9.8%7.4%実質ROE7.9%-ROIC5.5%5.6% ※実質ROEは資産売却などの特別利益や税効果を除く。 [サステナビリティ経営方針] 2021年4月に「地域社会の健全で持続的な発展に貢献すること」を柱にした3つの重点テーマと2つの基本テーマをグループの「重要課題(マテリアリティ)」と位置づけ、取り組みを推進しております。・重点テーマ 「地域の絆を深める」「地域の子どもたちを育む」「豊かな地域の自然を守り、引き継ぐ」・基本テーマ 「お客さま・ステークホルダーからの信頼に応える」「従業員の働きがいを高める」 地域の皆さまとの深いつながりは、当社グループにとって大切な財産です。私たちは各事業での「マーケットシェアNo.1」を目指すとともに「マインドシェアNo.1」のためにいつも地域の皆さまに寄り添い、心を豊かにするパートナーであることを目指します。
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の概要は次のとおりであります。 (1)経営成績 (単位:百万円) 25/3累計26/3累計 金額金額前期比増減予算比増減 百貨店事業634,959621,03797.8%△13,921+1.3%+7,959 食品事業428,543432,455100.9%3,911△1.6%△7,075 商業施設事業31,76630,08394.7%△1,683△0.5%△146 その他事業64,36378,855122.5%14,491△1.6%△1,305総額売上高1,159,6321,162,431100.2%2,798△0.0%△568売上高681,759680,21599.8%△1,544△1.3%△8,784 百貨店事業28,23423,78384.2%△4,451+3.2%+747 食品事業8,94510,021112.0%1,075+0.2%+21 商業施設事業3,9203,83397.8%△87+4.2%+155 その他事業2,1987,535342.8%5,337+21.5%+1,334 調整額△8,468△12,787-△4,318-+128営業利益34,83032,38693.0%△2,443+8.0%+2,386経常利益35,90934,50896.1%△1,400+11.3%+3,508 特別利益26,96116,90962.7%△10,051 特別損失11,54015,942138.1%4,402親会社株主に帰属する当期純利益34,84229,95086.0%△4,891+24.8%+5,950 ※2022年3月期の期首より「収益認識に関する会計基準」等を適用し、消化仕入契約に基づく売上高等の計上方法を変更しております。なお、「収益認識に関する会計基準」等による影響を除外した従前の基準での売上高に相当する数値を「総額売上高」として記載しております。 >売上高当連結会計年度における当社グループの連結業績は、売上高は680,215百万円(前期比99.8%)と微減となりましたが、総額売上高は1,162,431百万円(前期比100.2%)と3期連続で過去最高を更新しました。当期は、中国からの訪日客の急減によるインバウンド売上の減少や物価の上昇が継続するなど、厳しい事業環境が続く中、百貨店事業においては、阪急本店リモデル工事に伴う売場閉鎖の影響を受けながらも、国内売上は堅調に推移し、過去最高を更新しました。食品事業においては、物価高に伴う商品単価の上昇が客単価の向上に繋がるとともに、価値訴求型と価格訴求型に分類した新店舗フォーマットの導入も奏功し、増収となりました。 >営業利益及び経常利益連結営業利益は32,386百万円(前期比93.0%)となり、期初予想を上回ったものの前期比では減益となりました。連結経常利益は34,508百万円(前期比96.1%)となりました。 (百貨店事業)百貨店事業では、2025年5月にグランドオープンした川西阪急スクエアや11月に改装が完了した阪神梅田本店が好調に推移し、改装工事に伴う阪急本店の売場閉鎖による影響を一部補完しました。阪急本店では、改装により売場面積が大幅縮小した催事において、期間中のブランド入れ替えによる鮮度維持やEC(電子商取引)の強化により、効率的な事業運営に注力しました。また、ラグジュアリーブランドファッションや宝飾品・時計等の高額商材への国内顧客の需要が年間を通じて堅調に推移したことに加え、本年3月には「HANKYU LUXURY」がオープンし、国内外問わず広域からの集客をさらに強化する体制が整いました。一方で、前期のインバウンド需要の急伸に伴う反動や中国からの訪日客減少の影響によりインバウンド売上が前期比80.1%となったことにより、総額売上高は621,037百万円(前期比97.8%)となりました。利益面については、売上高の減少に伴う粗利益の減少に加え、POSレジの刷新に伴う一時的な費用の増加が販管費を押し上げた結果、営業利益は23,783百万円(前期比84.2%)と減益になりました。 (食品事業) 食品事業では、前期から継続して推進しているイズミヤ・阪急オアシス株式会社と株式会社関西スーパーマーケットの一体運営によるオペレーションの効率化が着実に成果を上げつつあります。客数は微減となったものの、物価高騰に伴う商品単価の上昇を背景に客単価が向上し、既存店売上高は前期比101.7%となり、堅調に推移しました。また、戦略的に進めている2つの新店舗フォーマットでの出店及び業態転換(価値訴求型店舗「マルシェ」3店舗、価格訴求型店舗「デイリーマート」10店舗)が成長を牽引し、増収となりました。以上の結果、総額売上高は432,455百万円(前期比100.9%)となり、売上拡大に伴う粗利益の増加が、売上に連動する販管費の増加を吸収し、営業利益は10,021百万円(前期比112.0%)と増収増益となりました。 (商業施設事業)商業施設事業では、前期において設備の保守管理・警備等の事業を行う子会社を譲渡した影響に加えて、イズミヤショッピングセンター松原及びイズミヤショッピングセンター枚方の老朽化に伴う閉館の影響等により、総額売上高は30,083百万円(前期比94.7%)、営業利益は3,833百万円(前期比97.8%)と減収減益となりました。個別では、ビジネスホテルを運営する株式会社大井開発では、客室単価の上昇が、シングル館の一部改装に伴う客室稼働数の減少をカバーし、総額売上高は前期を上回る結果となりました。イズミヤショッピングセンターを運営する株式会社エイチ・ツー・オー商業開発では、大阪・関西万博への出店を契機にフードトラック事業の取り組みを本格化させ、店舗以外を拠点とした地域や顧客との接点強化に取り組みました。また、株式会社阪急商業開発では、地域の顧客からさらに支持される商業施設を目指し、洛北阪急スクエアとモザイクモール港北において、大規模リニューアルを実施しました。 (その他事業)その他事業では、総額売上高は78,855百万円(前期比122.5%)、営業利益は7,535百万円(前期比342.8%)と増収増益となりました。前期の第2四半期から連結子会社となった寧波阪急商業有限公司(中華人民共和国浙江省寧波市)の業績が通期で寄与したことに加え、クレジットカード事業を運営する株式会社ペルソナ、コンビニエンスストア事業を運営する株式会社アズナス等のグループ会社が堅調に推移したことにより、セグメント全体の業績を大きく押し上げました。また、子会社からの配当金収入が増加したことにより、その他事業の営業利益は大幅な増益となりました(なお、グループ内取引は、連結決算上では相殺消去されるため、連結業績への影響はありません)。 >親会社株主に帰属する当期純利益投資有価証券売却益13,399百万円など特別利益16,909百万円を計上した一方で、減損損失10,641百万円や固定資産除却損3,428百万円など特別損失を15,942百万円計上した結果、親会社株主に帰属する当期純利益は29,950百万円(前期比86.0%)となりました。 ≪特別損益の状況≫ (単位:百万円)科目金額主な内容特別利益16,909(対前連結会計年度 26,961百万円) 投資有価証券売却益13,399東宝株式 売却 固定資産売却益2,076土地 売却 補助金収入1,433寧波阪急商業特別損失15,942(対前連結会計年度 11,540百万円) 減損損失10,641阪急阪神百貨店等 固定資産除却損3,428阪急阪神百貨店等 店舗等閉鎖損失1,115イズミヤ・阪急オアシス等 進路設計支援費用435イズミヤ・阪急オアシス、関西スーパーマーケット 人事制度改編に伴う一時費用206関西スーパーマーケット 建物解体費用115商業施設 取り壊し費用 生産、受注及び販売の実績は、次のとおりであります。① 生産実績当連結会計年度における生産実績の状況をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称品名生産高(百万円)前期比(%)食品事業食料品36,30492.9%合計36,30492.9% (注)1.金額は、販売価格によっております。2.上記以外のセグメントについては、該当事項はありません。 ② 受注状況当連結会計年度における該当事項はありません。なお、食品事業(食料品製造業)については、過去の販売実績に基づいて見込生産を行っております。 ③ 販売実績当連結会計年度における販売実績の状況をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称品名販売高(百万円)前期比(%) 百貨店事業衣料品132,76298.7%身の回り品145,51388.9%家庭用品13,64097.0%食料品160,558101.9%食堂・喫茶14,082101.9%雑貨145,363101.8%サービス・その他9,832107.9%消去△ 716107.6%組替額 (注)2△ 435,69198.4%計185,34696.4% 食品事業スーパーマーケット412,378100.7%食料品製造8,969100.2%個別宅配・宅配プラットフォーム6,35494.6%サービス・その他6,237116.4%消去△ 1,48481.7%組替額 (注)2△ 16,572104.4%計415,883100.8% 商業施設事業商業不動産賃貸管理16,178103.9%衣料品・住居関連品11,64599.5%ホテル7,386101.0%サービス・その他4,17255.3%消去△ 9,29989.7%組替額 (注)2△ 1,62497.9%計28,45894.5% その他事業店舗内装工事5,329119.7%飲食店2,835109.1%百貨店友の会1,029103.3%人材派遣2,963111.4%中国事業44,879146.1%その他62,216111.1%消去△ 40,398122.2%組替額 (注)2△ 32,360151.1%計46,494108.2%調整額 (注)14,032105.0%合計680,21599.8% (注)1.事業セグメントで代理人取引として純額表示した外部顧客への売上高のうち連結決算では本人取引となる取引(セグメント間での消化仕入契約に基づく取引)の外部顧客への売上高を連結損益計算書で総額表示に組み替えるための調整額であります。2.2022年3月期の期首より適用した「収益認識に関する会計基準」等による影響を除外した従前の基準での売上高に相当する「総額売上高」を「売上高」に組み替えております。 (2)財政状態(単位:百万円) 25/3末26/3末 25/3末26/3末 現金及び預金55,59057,812 買掛金72,48875,684 売掛金74,78272,295 借入金及び社債154,611134,095 棚卸資産20,41121,123 負債合計417,079389,268 流動資産合計169,516169,163 株主資本248,449258,380 固定資産合計560,983545,546 純資産合計313,420325,440資産合計730,499714,709負債純資産合計730,499714,709 今年度期末の資産合計は714,709百万円となり、前年度期末に比べて15,790百万円の減少となりました。これは主に、固定資産の売却及び減損により有形固定資産合計が12,687百万円減少した他、東宝株式の売却等により投資有価証券が2,262百万円減少したことによるものです。負債合計は389,268百万円となり、前年度期末に比べて27,810百万円の減少となりました。これは主に、買掛金が3,196百万円増加した一方、借入金の返済により有利子負債合計が21,180百万円減少したことによるものです。純資産合計は325,440百万円となり、前年度期末に比べて12,020百万円の増加となりました。これは主に、自己株式の取得により株主資本が14,722百万円減少した一方、親会社株主に帰属する当期純利益の計上及び配当金の支払により利益剰余金が24,681百万円増加したことによるものです。 (3)キャッシュ・フロー (単位:百万円) 主な項目25/326/3 営業活動によるキャッシュ・フロー46,26848,333 税金等調整前当期純利益51,33035,476 減価償却費23,47224,785 減損損失4,01010,641 段階取得に係る差損益(△は益)△7,984- 投資有価証券売却損益(△は益)△14,546△13,411 受取利息及び受取配当金△1,746△1,571 固定資産売却損益(△は益)△2,730△2,076 売上債権の増減額(△は増加)△2512,500 棚卸資産の増減額(△は増加)376△686 仕入債務の増減額(△は減少)△6,4873,178 未払金の増減額(△は減少)5,162△3,161 法人税等の支払額△5,921△13,620 投資活動によるキャッシュ・フロー△13,304△4,724 有形固定資産の取得による支出△20,215△16,341 有形固定資産の売却による収入5,8834,781 無形固定資産の取得による支出△10,761△9,297 投資有価証券の売却による収入18,00614,990 連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出△11,860- 長期貸付金の回収による収入1,574439 財務活動によるキャッシュ・フロー△44,990△41,444 長期借入れによる収入1,12927,000 長期借入金の返済による支出△431△47,474 配当金の支払額△4,233△5,269 自己株式の取得による支出△28,530△15,003 営業CF+投資CF+財務CF△12,0262,164 現金及び現金同等物の期末残高54,94057,812 当連結会計年度の「現金及び現金同等物の期末残高」は、57,812百万円(前期末比2,871百万円増)となりました。営業活動によるキャッシュ・フローは、48,333百万円の収入(前期比2,065百万円の収入増)となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得、投資有価証券の売却などにより、4,724百万円の支出(前期は13,304百万円の支出)となりました。財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入金の返済などにより、41,444百万円の支出(前期は44,990百万円の支出)となりました。 なお、当社グループのキャッシュ・フロー関連指標の推移は下記のとおりです。 2022年3月期2023年3月期2024年3月期2025年3月期2026年3月期自己資本比率36.2%36.2%37.8%41.0%43.4%時価ベースの自己資本比率15.9%25.2%31.6%37.8%38.4%キャッシュ・フロー対有利子負債比率29.26.33.53.53.0インタレスト・カバレッジ・レシオ6.8倍31.9倍56.0倍50.4倍56.0倍 自己資本比率:自己資本/総資産時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/営業活動によるキャッシュ・フローインタレスト・カバレッジ・レシオ:営業活動によるキャッシュ・フロー/利息の支払額※1 各指標は、いずれも連結ベースの財務数値により算出しております。※2 株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式総数(自己株式控除後)により算出しております。※3 営業キャッシュ・フローは連結キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フローを使用しております。有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としております。また、利息の支払額については、連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を使用しております。 (4)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定連結財務諸表の作成にあたり、経営者は、決算日における資産及び負債の報告金額、偶発資産及び負債の開示、報告期間における収益及び費用の金額に影響を与える様々な見積りを行っております。これらの会計上の見積りの中で、翌連結会計年度の連結財務諸表に重要な影響を及ぼすリスクがあると判断した項目に関しては、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。

事業リスク

  • 事業環境の変化
    少子高齢化や消費構造の二極化、業態を超えた競争激化など、小売業を取り巻く環境は大きく変化しています。これらの変化に対応できない場合、売上や利益が減少し、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。
  • 大規模災害・感染症
    地震、洪水、台風、火事などの自然災害や、新型コロナウイルスのような感染症の拡大は、店舗の損壊や営業停止、顧客の来店減少を招き、業績に大きなマイナス影響を与える可能性があります。特に、関西に事業が集中しているため、南海トラフ地震などのリスクは甚大です。
  • 法規制・税制改正
    大規模小売店舗立地法による出店規制や、消費税率の引き上げなどの法規制・税制改正は、新規出店計画の遅延や個人消費の冷え込みを引き起こし、売上高に悪影響を与える可能性があります。また、消費者保護や環境関連の法規制も事業活動に影響を及ぼす可能性があります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2026|3,346 文字
3【事業等のリスク】有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。ただし、将来の業績や財政状態に与えうるリスクや不確実性は、これらに限定されるものではありません。また、以下に記載のリスクの顕在化する可能性の程度や時期、業績に与える影響について、合理的に予測することは困難であるため記載しておりません。なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 (1)事業環境 小売業を取り巻く環境について今後の国内の小売業を取り巻く環境については、少子高齢化、消費構造の二極化、業態を越えた競争の激化など大きな変化が予想され、これらによって当社グループの業績は、少なからず影響を受けることが予想されます。当社グループでは、こうした環境の変化に対応するため、関西エリアにおいて多彩な顧客接点を持つ特性を活かし、リアル店舗とデジタルを融合したお客様との新しい関係づくりとビジネスモデル構築を図るとともに、コア事業である百貨店事業と食品スーパーを中心とした食品事業の磨き上げと強化を併せて、関西におけるマーケットシェア拡大を実現してまいります。また、中長期的な有望マーケットと捉えている「海外顧客」や「富裕層」については、関西エリアにとどまらず、外部環境に左右されない収益モデルを構築してまいります。 (2)法規制及び法改正① 大規模小売店舗立地法等の法規制について当社グループにおける百貨店及び食品スーパーの出店については「大規模小売店舗立地法」による規制を受けます。これは売場面積1,000㎡超の店舗を新規出店する場合及び売場面積が1,000㎡超となる既存店舗の増床を行う場合に際し、交通渋滞、騒音、ゴミ対策等について、近隣住民の生活環境を守る立場から都道府県または政令指定都市が審査及び規制を行うものであり、このため当社グループの今後の出店計画はこうした法規制による影響を受ける可能性があります。このほか、当社グループは、私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律、製造委託等に係る中小受託事業者に対する代金の支払の遅延等の防止に関する法律、環境基本法・資源の有効な利用の促進に関する法律・容器包装に係る分別収集及び再商品化の促進等に関する法律等の環境・リサイクルに関連する法令、不当景品類及び不当表示防止法等の消費者保護に関連する法規制を受け、これらによっても影響を受ける可能性があります。当社グループでは、これら事業活動に影響する各種の法令改正動向を注視し、適時適切な対応に努めてまいります。② 消費税法等の税制改正について当社グループの経営成績は景気動向、特に個人消費の動向の影響を受けます。所得税、消費税および社会保険料等に関する法改正が実施された場合には、個人消費に影響を及ぼし、その結果、当社グループの売上高に影響を与える可能性があります。 (3)情報セキュリティ・顧客情報管理① 情報システムについて当社グループでは、業務の効率化及び高品質なサービスの提供のため、各分野において情報システムを利用しておりますが、地震・大規模停電や、巧妙化するランサムウェア等のサイバー攻撃による不測の事態によって、システムの運用に支障を来した場合、事業活動が制限され、社会的信用の失墜や業績に重大な影響を及ぼす可能性があります。上記の事態に備え、専門部門やグループ横断の専門部会を設置し、24時間365日の監視体制(SOC)の運用等により、セキュリティ事故の早期検知と対応に努めております。また、さらなるレジリエンス(回復力)の強化に向け、現在、大規模災害やサイバー攻撃を想定したIT事業継続計画(IT-BCP)の刷新、およびデータの不変性(イミュータブル)を担保したバックアップ体制の構築を重点プロジェクトとして推進しており、システムの強靭化と早期復旧体制の確立を段階的に進めております。 ② 顧客情報の管理について不測の事故または不正アクセス等による顧客情報の外部への流出や顧客が意図しない形での個人情報の取り扱いや利用が行われた場合、並びに国内外の個人情報保護に関する規律への対応に不備が生じた場合、顧客満足度の低下、当社グループの信用低下、法令違反等による制裁を招き、業績等にマイナスの影響を与える可能性があります。顧客情報の管理については、専門部門やグループ横断の専門部会を設置し、個人情報管理規程及び管理マニュアルに基づくルールの厳格な運用と従業員教育の徹底など、個人情報の保護に関する法規制の遵守に努めております。また、プライバシーに対する顧客の意識や期待が高まるなか、「コミュニケーションリテイラー」として顧客データを活用したビジネスや海外顧客ビジネスを積極的に推進していくにあたり、顧客に安心して個人情報を提供いただけるよう、個人情報保護の仕組み作りやセキュリティ対策の強化など、個人情報保護ガバナンスの強化に向けた取り組みを行っております。 (4)自然環境・事故① 自然災害・事故について当社グループは、百貨店や食品スーパー等の事業を展開しており、地震・洪水・台風及び火事等の不測の災害によって店舗等の事業所が損害を受けた場合、業績にマイナスの影響が及ぶ可能性があります。特に、関西を中心に事業展開している当社グループにおいては、南海トラフ地震が発生した場合、地震だけでなく津波による被害も予想されており、甚大な人的・物的被害が出る可能性があります。従業員や店舗建物等の甚大な被害は、事業の停止に及ぶことが予想され、業績に大きなマイナス影響を及ぼすことが考えられます。また、近年、甚大な被害を引き起こす台風や集中豪雨の発生頻度も高くなっております。台風や集中豪雨により、従業員や建物あるいは公共交通機関に影響が出ると、営業停止などの機会損失が発生する可能性があります。その他、店舗において火災が発生した場合、お客様や従業員、建物や商品等に被害が及ぶと多大な損失が発生する可能性があります。当社グループでは、これら自然災害及び事故に対する備えとして、対応マニュアル等の策定、安否確認システムや緊急連絡用の通信手段の整備、非常用物資の備蓄、定期的な訓練を実施しているほか、損害保険の付保等の対策を講じております。② 感染症について感染症の拡大や長期化は、当社グループの主力事業の一つである百貨店事業を中心に、店舗の営業自粛や国内・インバウンド双方の需要の減少を通じて業績に大きなマイナス影響を及ぼす可能性があります。新たなパンデミックが発生した際には、新型コロナウイルス感染症への対応で得た感染症拡大状況下での事業継続のノウハウをもとに、人命の安全を最優先するとともに、事業への影響の軽減に努めてまいります。 (5)その他① 販売商品の安全性について食中毒等の健康被害や製品不良・不適正表示等の発生は、顧客満足・信用の低下により、当社グループの業績にマイナスの影響を及ぼす可能性があります。販売商品の品質管理・衛生管理については、専門子会社やグループ横断の専門部会を設置することなどにより、商品に対する顧客の安全・安心確保を目的とする施策を積極的に推進しております。② 海外事業リスクについて当社グループは、中国で店舗を営業しております。そのため、中国の政治情勢、経済環境、法規制の変更、テロ行為、社会的混乱、その他の要因により、業績及び財政状態にマイナスの影響を及ぼす可能性があります。また、中国の店舗における売上高、費用、資産を含む現地通貨建ての項目は、連結財務諸表作成のため、円換算しております。換算時の為替の変動により、これらの項目に影響を及ぼす可能性があります。③ 賃貸借契約の更新拒絶について当社グループにおける店舗・施設の多くが賃借物件であり、建物や土地の所有者等の賃貸人から、賃貸借期間満了により契約の更新を拒絶(定期建物賃貸借契約の場合は、再契約の不成立)され、店舗等の営業が継続できなくなる可能性があります。

このページのバフェット流コメンタリーは順次自動生成中です。生成されると、ここに「数値の読み解き方」「同業比較」「投資判断のポイント」を表示します。

もっと深く分析したい?

モート先生 AI が エイチ・ツー・オー リテイリング の事業を 4 賢人の理論で詳しく解説します

モート先生に聞く →