9063

岡山県貨物運送(9063)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

陸運業 運輸・物流

事業の概要

  • 貨物運送関連事業
    岡山県貨物運送グループの主要な収益源は、貨物輸送とその関連事業です。具体的には、当社と子会社5社が連携し、市場のニーズに応じた多様な輸送サービスを提供しています。また、子会社が自動車整備を担当し、関連会社がトラックターミナル運営や貨物利用運送事業を担うことで、総合的な物流サービスを展開しています。
  • 石油製品販売事業
    子会社のマルケー商事株式会社が、出光興産株式会社の代理店として、グループ内外の顧客に対し石油製品を販売しています。これは、運送事業で大量の燃料を消費するグループ内需要を賄いつつ、外部顧客への販売も行うことで収益を上げています。
  • その他事業
    マルケー商事株式会社による自動車用品販売、建設業、保険代理業に加え、岡山エールフォークリフト株式会社によるフォークリフト販売、ハートスタッフ株式会社による労働者派遣業など、多角的な事業を展開しています。これらの事業は、本業である運送事業を補完し、グループ全体の収益基盤を強化しています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
  • 貨物運送関連事業
    この事業は、岡山県貨物運送グループの主要な収益源であり、売上高は363.17845億円、営業利益は7.44778億円と、グループ全体の大部分を占めています。当社と子会社5社が中心となり、市場ニーズに合わせた幅広い輸送サービスを提供しており、自動車整備やトラックターミナル運営もこの部門に含まれます。
  • 石油製品販売事業
    この事業は、売上高10.73293億円、営業利益0.08569億円です。子会社のマルケー商事株式会社が、出光興産株式会社の代理店として、グループ内外の顧客に石油製品を販売しています。これは、グループの運送事業で大量に消費される燃料の供給源であると同時に、外部への販売も行うことで収益を上げています。
  • その他事業
    有価証券報告書には具体的な売上・利益の記載はありませんが、マルケー商事株式会社による自動車用品販売、建設業、保険代理業、岡山エールフォークリフト株式会社によるフォークリフト販売、ハートスタッフ株式会社による一般労働者派遣業などが含まれます。これらの事業は、本業である運送事業を補完し、グループ全体の多角的な収益基盤を形成しています。
2025-03 セグメント別業績
セグメント区分売上(億)営業利益(億)営業利益率
FreightRelevance 事業 363 7 2.1%
OilProductsSale 事業 11 0 0.8%
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2026|608 文字
3【事業の内容】 当社の企業集団は子会社9社及び関連会社2社で構成され、貨物輸送並びにこれらに付帯する事業を主体に石油製品販売事業、その他事業を行っている。 当社グループの主な事業内容と当該事業に係る位置づけは次のとおりである。 なお、次の2部門は「第5 経理の状況 1連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一である。貨物運送関連 :当社グループの主要な業務であり、当社及び子会社の岡山県貨物鋼運㈱を含む5社が従事しており市場ニーズに対応した輸送品質を開発して幅広いサービスを提供している。また、子会社のマルケー自動車整備㈱が自動車修理部門を担当しており、トラックターミナル業を関連会社である岡山県トラックターミナル㈱、及び山陽コンテナトランスポート㈱が貨物利用運送事業を営んでいる。石油製品販売 :子会社のマルケー商事㈱が出光興産㈱の代理店としてグループ各社並びに得意先に対して石油製品の販売を行っている。その他 :子会社のマルケー商事㈱は自動車用品の販売、建設及び保険代理業を行っている。また、岡山エールフォークリフト㈱はフォークリフト販売業を営んでおり、ハートスタッフ㈱は一般労働者派遣業を営んでいる。 事業の系統図は次のとおりである。 (注)1.子会社は全て連結している。 2.◎ 関連会社(岡山県トラックターミナル㈱、山陽コンテナトランスポート㈱)は持分法を適用している。

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 弱い
コスト上昇リスク(燃料費高騰、金利急騰)が経営成績に重大な影響を及ぼす可能性があるため。
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 規制
貨物自動車運送事業法及び貨物利用運送事業法などの法令遵守が必要。
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか 中程度
設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか 維持投資
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 高い
会社が挙げる主要リスク:法的規制等の強化 / 重大事故の発生 / 人材の確保や育成の困難
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 7 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

特許やブランド力、規制ライセンス等、明確な無形資産による競争優位性は見られない。運送業という性質上、参入障壁となるような独占的IPも存在しない。

スイッチングコスト★☆☆☆☆
根拠:弱い乗り換えの手間・コスト

既存顧客との長期取引や、特定の業務プロセスへの最適化により、一定のスイッチング・コストは存在する可能性がある。しかし、運送会社間の価格競争やサービス内容の均質化により、顧客が容易に乗り換え可能な側面も大きい。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

運送業であり、プラットフォーム型ビジネスではないため、ネットワーク効果は期待できない。利用者数の増加がサービス価値を直接的に高める構造ではない。

コスト優位★★★☆☆
根拠:中程度同じ物を安く作れる

長年の事業運営で培われた効率的な物流網、車両管理、ドライバーの稼働効率など、オペレーションにおけるコスト管理能力は一定の競争優位性となりうる。特に地域密着型のサービス展開による固定費抑制が考えられる。

規模の経済★★★☆☆
根拠:中程度規模が参入障壁になる

岡山県を中心に、中国地方での広範なネットワークと集配網を構築しており、一定の規模の経済が働いている。地域内でのシェアが高ければ、効率的な配車や積載率向上に繋がり、コスト優位性を生む可能性がある。

  • 総合物流サービス体制
    岡山県貨物運送グループは、貨物輸送を核に、自動車整備、トラックターミナル運営、貨物利用運送、倉庫事業など、多岐にわたる物流関連サービスをグループ内で提供しています。これにより、顧客は一貫した物流ソリューションを得ることができ、利便性の高さが競争優位につながっていると考えられます。
  • 地域に根差したネットワーク
    長年にわたり岡山県を中心に事業を展開しており、地域社会への貢献を使命としています。この地域密着型の経営は、顧客からの信頼獲得や安定的な事業基盤の構築に寄与している可能性があります。また、既存の拠点網を活用した効率的な物流体制も強みです。
  • 多角的な事業展開
    運送事業だけでなく、石油製品販売、自動車用品販売、建設、保険代理、フォークリフト販売、人材派遣など、幅広い事業を手掛けています。これにより、特定の事業に依存するリスクを分散し、グループ全体の安定性を高めていると考えられます。特に、運送事業に必要な燃料や車両整備をグループ内で賄うことで、コスト効率を高める側面もあります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

  • 総合物流サービス業への進化
    運送事業を中核としつつ、顧客の多様なニーズに応える総合物流サービス業を目指しています。具体的には、3PL事業(第三者物流)のような付加価値の高い物流形態を積極的に提案し、倉庫事業の強化や静脈物流(回収・リサイクル物流)の拡充に取り組むことで、顧客の信頼できるパートナーとしての地位を確立することを目指しています。
  • 物流効率化と品質向上
    主力の特別積合せ貨物運送を中心に、既存の拠点網を活用した物流の効率化と輸送品質の向上を図っています。ITを活用した積載率の改善、JRコンテナの利用を含む輸送モードの多角化、共同集配の拡充などを推進することで、コスト削減とサービス品質の向上を両立させる戦略です。
  • 働きやすい環境整備と企業価値向上
    ドライバーの待機時間短縮や老朽施設の改修など、従業員が働きやすい環境を整備することにも注力しています。これにより、人材確保や定着を促進し、安定した輸送力の維持を図ります。同時に、高品質なサービスの提供を通じて社業の発展と企業価値の向上を目指しており、売上高経常利益率を重要な経営指標としています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりである。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものである。 (1)経営方針 当社グループは、運送事業を中核とした総合物流サービス業を目指し、広く地域社会に貢献し、公共の福祉に寄与することを使命としている。当社グループの提供するサービスが、顧客に信頼され、産業活動の発展に寄与し、株主、取引先、従業員等すべての人々の期待に応えることを経営理念としている。 (2)経営戦略等 当社グループは、主力の特別積合せ貨物運送を中心として、拠点網を通じた物流効率化と輸送品質の向上を図り、多様化する需要に対応した輸送システムの構築に努めている。また、3PL事業など付加価値の高い物流形態を積極的に提案するとともに、倉庫事業の強化、静脈物流の拡充などあらゆるニーズにお応えすることにより、顧客のパートナーとして信頼していただけるよう、サービスの充実と業績の向上に取り組んでいる。 物流効率化については、ITによる積載率の改善、JRコンテナの活用を含めた輸送モードの多角化推進、共同集配の拡充などに努めるとともに、ドライバーの待機時間短縮、老朽施設の改修など働きやすい環境の整備にも取り組んでいる。 今後とも輸送力の強化、高品質化に注力しつつ、付加価値の高いサービスの提供を行い、社業の発展と企業価値の向上に努める所存である。 (3)経営環境 当社グループを取り巻く経営環境は、中東情勢の緊迫化に伴う原油価格の高騰や供給不安とともに、国内の諸物価の上昇が広範囲に広がり、予断を許さない状況が続いている。 運輸業界においても、国内輸送需要は製造関連を中心に依然として低調に推移している。また、燃料・資材価格の高騰や慢性的な労働力不足に伴う外注費の増加により、輸送コストの更なる上昇が懸念されるなど厳しい経営環境にあり、先行きは不透明である。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 運輸業界においては、国内輸送量の減少傾向に加え、燃料・資材価格や外注費(傭車料等)の高騰、慢性的な労働力不足、さらにはドライバーの労働時間・拘束時間規制への対応など、極めて困難な局面を迎えている。 このような環境下、当社グループは「現場力の強化と業務の効率化」を最優先課題として、収益基盤強化のため、AIをはじめとするデジタル技術を積極的に活用し、配送ルートの最適化や積載効率の向上、事務作業の自動化を強力に推進することで、生産性の抜本的な改善を図っていく必要がある。 また、輸送の効率化のため、他社とのリソース共有を軸とした共同配送モデルをさらに拡大し、安定的な物流インフラを維持していき、あわせて、3PL事業や倉庫事業の拡充を図ることで経営基盤の多角化を推進し、輸送品質の向上と収益性の両立を実現していく所存である。 環境面では、低公害車への切り替えやモーダルシフト、PPA(電力販売契約)による太陽光発電の導入を通じ、カーボンニュートラルの実現に向けた取り組みを継続して強化していき、人材面では、多様な人材の活躍をより一層推進していくため、女性管理職の育成や男性の育児休業が取得できる環境を整備し、性別や属性を問わず全従業員が個性を尊重し合える組織体制を強固なものにしていく必要がある。 (5)経営上の目標の達成状況を判断するための指標等 当社グループは、収益の拡大・業務の効率化等を通じて経営基盤の強化を図るため、売上高経常利益率を重要な指標としてその向上に取り組んでいる。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりである。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものである。 (1)経営方針 当社グループは、運送事業を中核とした総合物流サービス業を目指し、広く地域社会に貢献し、公共の福祉に寄与することを使命としている。当社グループの提供するサービスが、顧客に信頼され、産業活動の発展に寄与し、株主、取引先、従業員等すべての人々の期待に応えることを経営理念としている。 (2)経営戦略等 当社グループは、主力の特別積合せ貨物運送を中心として、拠点網を通じた物流効率化と輸送品質の向上を図り、多様化する需要に対応した輸送システムの構築に努めている。また、3PL事業など付加価値の高い物流形態を積極的に提案するとともに、倉庫事業の強化、静脈物流の拡充などあらゆるニーズにお応えすることにより、顧客のパートナーとして信頼していただけるよう、サービスの充実と業績の向上に取り組んでいる。 物流効率化については、ITによる積載率の改善、JRコンテナの活用を含めた輸送モードの多角化推進、共同集配の拡充などに努めるとともに、ドライバーの待機時間短縮、老朽施設の改修など働きやすい環境の整備にも取り組んでいる。 今後とも輸送力の強化、高品質化に注力しつつ、付加価値の高いサービスの提供を行い、社業の発展と企業価値の向上に努める所存である。 (3)経営環境 当社グループを取り巻く経営環境は、中東情勢の緊迫化に伴う原油価格の高騰や供給不安とともに、国内の諸物価の上昇が広範囲に広がり、予断を許さない状況が続いている。 運輸業界においても、国内輸送需要は製造関連を中心に依然として低調に推移している。また、燃料・資材価格の高騰や慢性的な労働力不足に伴う外注費の増加により、輸送コストの更なる上昇が懸念されるなど厳しい経営環境にあり、先行きは不透明である。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 運輸業界においては、国内輸送量の減少傾向に加え、燃料・資材価格や外注費(傭車料等)の高騰、慢性的な労働力不足、さらにはドライバーの労働時間・拘束時間規制への対応など、極めて困難な局面を迎えている。 このような環境下、当社グループは「現場力の強化と業務の効率化」を最優先課題として、収益基盤強化のため、AIをはじめとするデジタル技術を積極的に活用し、配送ルートの最適化や積載効率の向上、事務作業の自動化を強力に推進することで、生産性の抜本的な改善を図っていく必要がある。 また、輸送の効率化のため、他社とのリソース共有を軸とした共同配送モデルをさらに拡大し、安定的な物流インフラを維持していき、あわせて、3PL事業や倉庫事業の拡充を図ることで経営基盤の多角化を推進し、輸送品質の向上と収益性の両立を実現していく所存である。 環境面では、低公害車への切り替えやモーダルシフト、PPA(電力販売契約)による太陽光発電の導入を通じ、カーボンニュートラルの実現に向けた取り組みを継続して強化していき、人材面では、多様な人材の活躍をより一層推進していくため、女性管理職の育成や男性の育児休業が取得できる環境を整備し、性別や属性を問わず全従業員が個性を尊重し合える組織体制を強固なものにしていく必要がある。 (5)経営上の目標の達成状況を判断するための指標等 当社グループは、収益の拡大・業務の効率化等を通じて経営基盤の強化を図るため、売上高経常利益率を重要な指標としてその向上に取り組んでいる。
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりである。 ①財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、所得環境の改善による個人消費の底堅さから、緩やかな回復基調で推移した。しかしながら、原材料価格の値上げに伴うコスト増が招いたインフレ懸念や、国内金利の変動による投資意欲への影響など、予断を許さない状況が続いた。 世界情勢に目を向けると、イランを巡る中東情勢の緊迫化は国際社会における最大の不安定要素となった。地政学リスクの高まりは、原油価格の高騰やエネルギー供給網への懸念を直撃し、輸送コストの上昇や物価高騰を再燃させる大きなリスクを孕んでいる。これに加え、米国の政策動向がもたらす不透明感など、経営環境の先行きは一段と厳しいものとなった。 このような環境下、当社グループは持続的な成長に向けて、取引拡大、運賃・料金の改定交渉など積極営業を推進するとともに、拠点の整備・集約や同業他社との共同配送を実施するなど、物量の確保と業績の改善に取り組んできた。 イ.財政状態 当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ39億3千1百万円増加し、513億1千9百万円となった。 当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ4億6千2百万円増加し、244億4千7百万円となった。 当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ34億6千8百万円増加し、268億7千2百万円となった。 ロ.経営成績 当連結会計年度の営業収益は388億9千9百万円(前連結会計年度比1.4%増)となり、営業利益は12億6千万円(前連結会計年度比39.0%増)、経常利益は16億9千3百万円(前連結会計年度比39.8%増)となった。また、親会社株主に帰属する当期純利益は旧京都営業所の譲渡による固定資産売却益の計上等により27億1千9百万円(前連結会計年度比17億6千1百万円の増益)となった。 セグメントごとの経営成績は次のとおりである。 (貨物運送関連) 貨物運送関連については、物量の確保とともに、適正運賃・料金の収受に継続的に取り組んだこと等により、営業収益は368億9千6百万円(前連結会計年度比1.6%増)となり、営業利益は10億8千9百万円(前連結会計年度比46.3%増)となった。 (石油製品販売) 石油製品販売については、商品販売量の減少などにより、営業収益は10億1千1百万円(前連結会計年度比5.8%減)となり、営業利益は1千1百万円(前連結会計年度比36.0%増)となった。 (その他) その他については、自動車用品販売、フォークリフト販売及び一般労働者派遣等を含んでおり、営業収益は9億9千1百万円(前連結会計年度比3.8%増)となり、営業利益は1億3千6百万円(前連結会計年度比4.6%増)となった。 ②キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ34億8千万円増加し、当連結会計年度末には99億2千5百万円となった。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりである。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は、32億6百万円(前連結会計年度は25億9千2百万円の獲得)となった。これは主に、税金等調整前当期純利益40億2百万円、減価償却費16億4千6百万円、有形固定資産売却益22億1千3百万円の計上があったことなどによるものである。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果得られた資金は、13億1千7百万円(前連結会計年度は18億2百万円の使用)となった。これは主に、有形固定資産の取得による支出が11億9千3百万円であったものの、有形固定資産の売却による収入が27億1千5百万円であったことなどによるものである。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は、10億4千3百万円(前連結会計年度は1億4百万円の獲得)となった。これは主に、長期借入れによる収入が44億2千万円であったものの、長期借入金の返済による支出が52億5千7百万円であったことなどによるものである。 ③営業実績 イ.営業実績 当連結会計年度の営業実績をセグメントごとに示すと、次のとおりである。セグメントの名称当連結会計年度(千円)(2025年4月1日から2026年3月31日まで)前年同期比(%)貨物運送関連36,896,294101.6石油製品販売1,011,53894.2 報告セグメント計37,907,832101.4その他991,522103.8合計38,899,355101.4 (注)セグメント間の取引については相殺消去している。 ロ.地区別営業収益区分当連結会計年度(千円)(2025年4月1日から2026年3月31日まで)前年同期比(%)関東地区3,916,973101.1中部地区2,702,311103.9近畿地区9,641,299103.6中国地区20,079,896101.5四国地区851,124101.5九州地区1,707,750106.0合計38,899,355101.4 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりである。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものである。 ①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 イ.財政状態の状況に関する認識及び分析・検討内容 当連結会計年度末の総資産は513億1千9百万円となり、前連結会計年度末に比べ39億3千1百万円の増加となった。これは、現金及び預金の増加等により流動資産が34億2千5百万円増加し、投資有価証券の増加等により固定資産が5億5百万円増加したことによるものである。 負債については244億4千7百万円となり、前連結会計年度末に比べ4億6千2百万円の増加となった。これは、短期借入金の減少等により流動負債が18億4千1百万円減少し、長期借入金の増加等により固定負債が23億4百万円増加したことによるものである。なお、短期借入金の減少及び長期借入金の増加はシンジケートローンの契約終了に伴う返済及び新規借入によるものである。 純資産については268億7千2百万円となり、前連結会計年度末に比べ34億6千8百万円の増加となった。これは、主に利益剰余金の増加等によるものである。 ロ.経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループの経営成績は、当連結会計年度において営業収益は388億9千9百万円、経常利益は16億9千3百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は27億1千9百万円となっており、前連結会計年度と比較して、営業収益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益は、それぞれ5億5千2百万円の増収、4億8千2百万円の増益、17億6千1百万円の増益となっている。 これは当社グループが、物量の確保とともに、適正運賃・料金の収受に継続的に取り組んだこと、旧京都営業所の譲渡による固定資産売却益の計上等があったためである。 営業原価については当社グループの主要事業である貨物運送関連において、慢性的な労働力不足に加え、時間外労働上限規制への対応のための要員不足による外注費(傭車料)の増加があったことなどにより、前連結会計年度より1億3千5百万円増加し、357億4千4百万円となっている。 ハ.セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 (貨物運送関連) 貨物運送関連については、物量の確保とともに、適正運賃・料金の収受に継続的に取り組んだこと等により、営業収益は368億9千6百万円(前連結会計年度比1.6%増)となった。 セグメント利益は、10億8千9百万円(前連結会計年度比46.3%増)となった。 セグメント資産は、デジタルタコグラフの更新及び津山配送センターの取得並びに旧京都営業所の譲渡などにより、390億5千9百万円(前連結会計年度比0.6%減)となった。 (石油製品販売) 石油製品販売については、商品販売量の減少などにより、営業収益は10億1千1百万円(前連結会計年度比5.8%減)となった。 セグメント利益は、1千1百万円(前連結会計年度比36.0%増)となった。 セグメント資産は、9億2千5百万円(前連結会計年度比3.3%増)となった。 (その他) その他については、自動車用品販売、フォークリフト販売及び一般労働者派遣等を含んでおり、営業収益は9億9千1百万円(前連結会計年度比3.8%増)となった。 セグメント利益は、1億3千6百万円(前連結会計年度比4.6%増)となった。 セグメント資産は、8億6千万円(前連結会計年度比0.4%減)となった。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 イ.キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容 当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況の分析・検討内容については、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりである。 ロ.資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループの事業活動における運転資金需要のうち主なものは、外注費(傭車料)及び燃油費等の支払のほか、販売費及び一般管理費等の営業費用である。投資を目的とした資金需要は、主要な拠点の再整備、車両購入等の設備投資によるものである。 当社グループの事業活動上必要な流動性と資金調達の源泉を安定的に確保することを基本方針としている。 短期運転資金は、自己資金及び金融機関からの短期借入を基本とし、設備投資や長期運転資金の調達については、金融機関からの長期借入を基本としている。 なお、当連結会計年度末における借入金等の有利子負債の残高は137億7千6百万円となっている。 また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は99億2千5百万円となっている。 ③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して作成している。この連結財務諸表の作成には経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要とする。経営者は、これらの見積りについて過去の実績等を勘案し合理的に判断しているが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合がある。 当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、第5「経理の状況」の連結財務諸表の「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しているが、特に次の重要な会計方針が連結財務諸表作成における重要な見積りの判断に大きな影響を及ぼすと考えている。 イ.貸倒引当金の計上基準 当社グループは、債権等の貸倒損失に備えるため、一般債権については貸倒実績率により、貸倒懸念債権等の債権については個別に回収可能性を勘案し、回収不能見込額を計上している。将来、荷主の財政状況が悪化し支払能力が低下した場合には、引当金の追加計上または貸倒損失が発生する可能性がある。 ロ.有価証券の減損処理 当社グループは、金融機関、荷主や連帯関係にある同業他社の株式を保有している。これらの株式は株式市場の価格変動リスクを負っているため、合理的な基準に基づいて有価証券の減損処理を行っている。また、非上場株式については財政状態の悪化などにより実質価額が著しく低下したとき減損処理を行っている。将来、株式市場や財政状態が悪化した場合には多額の有価証券評価損を計上する可能性がある。 ハ.繰延税金資産の回収可能性の評価 当社グループは、繰延税金資産の回収可能性を評価するに際して将来の課税所得を合理的に見積っている。繰延税金資産の回収可能性は将来の課税所得の見積りに依存するので、その見積額が減少した場合は繰延税金資産が減額され税金費用が計上される可能性がある。 ニ.固定資産の減損 当社グループは、管理会計上の区分、投資の意思決定を行う際の単位を基準とし、主として主管支店及び管下店所を1つの単位とし、また遊休資産については物件単位ごとにグルーピングを行っている。これらの資産グループについて、減損の兆候が認められた場合、当該資産グループに係る資産の帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失として計上する可能性がある。

事業リスク

  • 法的規制の強化
    貨物自動車運送事業法や貨物利用運送事業法など、運送事業に関する法令を遵守して事業を行っています。しかし、将来的にこれらの法的規制が強化されたり、新たな規制が導入されたりした場合、事業活動が制限され、財政状態や経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。
  • 重大事故の発生
    公道での車両運行を伴う事業であるため、重大な交通事故が発生するリスクがあります。万が一、人命に関わる事故や大規模な損害賠償が発生した場合、多額の費用負担が生じるだけでなく、企業の社会的信用が低下し、経営成績に深刻な影響を与える可能性があります。
  • 燃料価格の高騰と金利上昇
    事業活動において多量の燃料を使用するため、原油価格の変動による燃料費の高騰は輸送コストを大幅に押し上げる要因となります。また、事業資金の一部を金融機関からの借入に依存しているため、金利が急騰した場合には資金調達コストが増加し、財政状態や経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2026|1,542 文字
3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりである。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものである。 (1)法的規制等について 当社グループは、主に貨物自動車運送事業法及び貨物利用運送事業法などの法令を遵守して営業活動を行っている。また、近年環境問題への関心が高まるなか、当社グループは低公害車の導入やエコドライブの徹底等、環境対策を自主的に進めている。しかし、将来において、現在予期し得ない法的規制や或いは現在の規制が一層強化される可能性がある。 これらの法的規制等を遵守できなかった場合、当社グループの事業活動が制限される可能性があり、財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性がある。(2)重大事故等について 当社グループは、公道を使用して車両による営業活動を行っていることから、従業員教育等を通じて交通安全・事故防止対策に万全な体制をとり、人命の尊重を最優先として努めているが、重大な不慮の事故を発生させた場合、損害賠償等により当社グループの財政状態及び経営成績に重大な影響を及ぼす可能性がある。(3)人材の確保や育成について 当社グループは、主に貨物自動車による運送事業を行っているため、労働集約型の事業が多く、労働力としての質の高い人材の確保・育成が必要である。「働き方改革」の推進、労働環境の改善による社員の定着に努めているが、時間外労働の上限規制等により、十分な人材の確保・育成が出来なかった場合、当社グループの財政状態及び経営成績に重大な影響を及ぼす可能性がある。(4)顧客情報の流出について 当社グループは、多くの顧客情報を取り扱っている。特にハート産直便や引越等は顧客の個人情報を記載した伝票を利用しており、多様な顧客情報を取り扱っている。当社グループには顧客情報に対する守秘義務があり、管理の徹底に努めているが、万一情報が外部に漏洩した場合、当社グループの社会的信用の低下を招くだけでなく、損害賠償請求等が発生する。これらの事象が発生した場合、当社グループの財政状態及び経営成績に重大な影響を及ぼす可能性がある。(5)自然災害等について 当社グループは、公道を使用して車両による商品の輸送が主な業務である。地球温暖化による異常気象や、地震・台風等の自然災害による車両・設備等の被害、輸送経路の遮断による物流の停滞等により、当社グループの財政状態及び経営成績に重大な影響を及ぼす可能性がある。(6)コストの上昇について 当社グループは、事業を行うにあたり多量の燃料を使用している。中東情勢などにより、燃料価格等が大幅に高騰することによる輸送コストの上昇、また事業活動上必要な資金の一部は金融機関から調達しているため、金利の急騰による資金調達コストの上昇があった場合、当社グループの財政状態及び経営成績に重大な影響を及ぼす可能性がある。(7)減損会計に係るリスクについて 当社グループは、事業用固定資産を保有している。これらの資産について、収益性の低下や、時価の下落に伴う資産価値の低下があった場合、当社グループの財政状態及び経営成績に重大な影響を及ぼす可能性がある。(8)市場リスクについて 当社グループは、金融機関、荷主や連帯関係にある同業他社の株式を保有しているため、株式市場の価格変動リスクを負っている。将来において、現在予期し得ない相場変動があった場合、当社グループの財政状態及び経営成績に重大な影響を及ぼす可能性がある。

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