9360

鈴与シンワート(9360)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

情報・通信業 情報通信・サービスその他

事業の概要

  • 情報サービス事業
    システム開発、ソリューション提供、クラウドサービス、コンサルティングなど多岐にわたるITサービスを提供しています。特に、人事給与・会計パッケージやWebシステム、データセンター運用、各種クラウドサービス(アルコールチェック、従業員エンゲージメント支援など)が主力で、鈴与グループとの連携も強みです。子会社もWebソリューションや人事ITコンサルティングを手がけ、幅広い顧客ニーズに対応しています。
  • 物流事業
    鈴与シンワ物流を中心に、倉庫、港運、陸運の3つの事業を展開しています。食品等の輸出入貨物や内貨貨物の取り扱い、船積み・陸揚げ作業、セメント輸送、小麦粉輸送などが主な業務です。鈴与株式会社との貨物取扱いの相互委託や倉庫の相互利用により、効率的な物流ネットワークを構築し、安定的な収益源となっています。
  • グループ構成
    当社グループは、親会社である鈴与シンワートと4つの子会社、1つの関連会社で構成されています。情報サービス事業と物流事業の二本柱で収益を上げており、各子会社が専門分野を担うことで、グループ全体として多様なサービス提供と事業領域の拡大を図っています。これにより、特定の事業に依存しない安定した収益構造を築いています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
  • 情報サービス事業
    売上高157.25億円、営業利益29.07億円と、グループの売上と利益の大部分を占める主力事業です。システム開発の受託、人事給与・会計パッケージなどのソリューション提供、データセンター運用や各種クラウドサービス、物流IT・人事ITコンサルティングなど、幅広いITサービスを展開しています。特に高収益を上げており、グループの成長を牽引しています。
  • 物流事業
    売上高33.9億円、営業利益6.26億円で、情報サービス事業に次ぐもう一つの柱となる事業です。鈴与シンワ物流を中心に、倉庫事業、港運事業、陸運事業を行っています。食品等の輸出入貨物やセメント、小麦粉などの輸送・保管・荷役を担っており、鈴与グループとの連携も深く、安定した事業基盤を持っています。
  • 事業構成と収益性
    情報サービス事業が売上高の約82%、営業利益の約82%を占めており、グループ全体の収益の大部分を稼ぎ出しています。物流事業も売上高の約18%、営業利益の約18%を占め、安定的な収益源となっています。二つの事業がバランス良く存在することで、リスク分散と安定した経営基盤を築いていると言えます。
2025-03 セグメント別業績
セグメント区分売上(億)営業利益(億)営業利益率
InformationService 事業 157 29 18.5%
Logistics 事業 34 6 18.5%
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2026|1,022 文字
3 【事業の内容】当社グループは、当社及び子会社4社、関連会社1社で構成されております。情報サービス事業では、システム開発の他、HCMサービス、クラウドサービス及びコンサルティングサービスを提供しております。連結子会社である株式会社インタークエストは、Webソリューションを、ビジネス・デザイン・コンサルティング株式会社は、人事ITコンサルティングサービスを提供しております。物流事業では、連結子会社である鈴与シンワ物流株式会社を中心に、倉庫事業、港運事業及び陸運事業を行っております。当社グループの事業の内容及び位置づけは次のとおりであります。 ●情報サービス事業区分内容システム開発[ソフトウエア開発]ソフトウエア開発の受託業務を行っております。[Webシステム]CMS(コンテンツマネジメント)、ワークフロー、グループウエア等のソリューションを提供しております。HCMサービス[パッケージソリューション・BPO]人事給与・会計を中心としたパッケージソリューション、BPOサービスを提供しております。また、鈴与株式会社にも同様のサービスを提供しております。クラウドサービス[プラットフォームサービス]ネットワーク、サーバ・ストレージ等の構築設定作業、監視運用サービスに加え、ITインフラのセキュリティ等の構築・運用のサービスを提供しております。また、鈴与株式会社よりデータセンターの建物を賃借しております。[SaaSソリューション]運転前アルコールチェック&検温クラウドサービス、従業員エンゲージメント向上支援クラウドサービス、予約システム、Salesforce等の各種SaaSソリューションを提供しております。コンサルティングビジネスITコンサルティングサービス、人事ITコンサルティングサービスを提供しております。 ●物流事業区分内容倉庫事業鈴与シンワ物流株式会社が主に食品等の輸出入海貨や内貨貨物の取扱いを行っております。また、鈴与株式会社とは貨物取扱いの相互委託及び倉庫の相互利用をしております。港運事業鈴与シンワ物流株式会社が貨物の船積み・陸揚げ作業及びセメント輸送船業務等を行っております。また、一部の港湾荷役作業を鈴与株式会社から請負っております。陸運事業鈴与シンワ物流株式会社が主に小麦粉とセメントの輸送を行っております。また、シンワ運輸東京株式会社に貨物自動車運送を委託しております。 事業の系統図は次のとおりであります。

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 弱い
燃料費及び電力料金等の値上げ分についてお客様にご負担をお願いしているが、十分な価格転嫁が困難な場合があるため
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 なし
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか シクリカル
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 中程度
会社が挙げる主要リスク:情報サービス事業の事業環境変化 / 物流事業の事業環境変化 / 法的規制等の改正
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 5 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

鈴与シンワートは、特定の強力なブランド、特許、規制ライセンス、または独占的IPを保有しているという公開情報は見当たらない。事業内容は主にITソリューション提供であり、差別化要因となる無形資産の強さは確認できない。

スイッチングコスト★★☆☆☆
根拠:中程度乗り換えの手間・コスト

顧客の基幹システムや業務プロセスに深く関わるITシステムを提供しており、一度導入されたシステムの乗り換えには一定のコストとリスクが伴う。しかし、競合他社も類似のサービスを提供しており、顧客が乗り換えを検討する可能性は否定できない。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

同社の事業モデルは、ユーザー数の増加がサービスの価値を直接的に高めるネットワーク効果を生み出す構造ではない。個々の顧客との個別契約に基づくサービス提供が中心である。

コスト優位★☆☆☆☆
根拠:弱い同じ物を安く作れる

情報通信業であり、規模の経済や独自の生産プロセスによる顕著なコスト優位性は見られない。標準的なITサービス提供における効率性は存在する可能性があるが、構造的な優位性とは言えない。

規模の経済★★☆☆☆
根拠:中程度規模が参入障壁になる

情報通信業において一定の事業規模を有しているが、業界全体で見ると寡占的な地位を確立しているとは言えない。同業他社も多数存在し、競争環境は比較的激しい。

  • 総合的なITサービス
    システム開発からソリューション提供、クラウド、コンサルティングまで、情報サービスに関する幅広いニーズにワンストップで対応できる点が強みです。特に人事給与・会計パッケージやWebシステム、データセンター運用など、企業の基幹業務を支えるサービスを包括的に提供することで、顧客のスイッチングコストを高め、安定した取引関係を築いています。
  • 物流とITの融合
    情報サービス事業と物流事業の両方を展開している点がユニークな優位性です。物流ITコンサルティングを提供できるなど、自社のIT技術を物流事業に応用したり、物流業界の顧客にITソリューションを提供したりと、相互にシナジーを生み出す可能性があります。これにより、他社にはない付加価値を提供できる可能性があります。
  • 鈴与グループとの連携
    鈴与株式会社との間で、情報サービス(データセンター賃借、サービス提供)や物流事業(貨物取扱いの相互委託、倉庫の相互利用、港湾荷役作業の請負)において密接な連携があります。これにより、安定した事業基盤と顧客基盤を確保し、事業運営の効率化や規模の拡大に寄与していると考えられます。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

  • 企業価値向上と持続的成長
    情報サービス事業と物流事業の両方で、事業拡大と収益力強化を中期計画の柱としています。社会貢献できる企業グループであり続けることを目標に掲げ、企業価値を高めながら持続的な成長を実現することを目指しています。これは、安定した経営基盤を築き、長期的な視点で事業を成長させるという経営姿勢を示しています。
  • 情報サービス事業の強化
    DX推進やIT投資の継続を背景に、システム開発、HCMサービス(人事関連IT)、クラウドサービスの各領域で受注拡大と収益性向上に注力します。特にAI技術の研究開発や従業員への戦略的投資を通じて、お客様のDX推進を支援し、社会課題の解決に貢献することを目指しています。これにより、高付加価値なサービス提供と競争力強化を図ります。
  • 物流事業の課題対応とDX
    燃料費高騰、2024年問題、人財不足といった厳しい課題に対し、働きやすい職場づくりと人的資本への投資、待遇改善を進めます。また、システム導入によるDX化を推進し、業務フォロー体制を構築することで、人財の定着と生産性向上を目指しています。これにより、事業環境の変化に対応し、持続可能な物流サービス提供を目指します。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。(1) 経営方針当社グループは、目標としている社会貢献できる企業グループであり続けるため、企業価値を高め、持続的な成長を実現すべく、情報サービス事業及び物流事業において、事業拡大と収益力強化を進めております。(2) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当社グループの主力である情報サービス事業を取り巻く環境については、不透明な経済情勢に加え、生成AIをはじめとする技術革新が急速に進む中で、ニーズや競争環境の変化が劇的に加速しており、先行きの見通しが難しい状況にあります。そのような環境の中で、当社グループは、2027年3月期については、利益率の大幅な向上を成し遂げた2025中期経営計画の経営ビジョンを継続し、現場力の一層の向上によって、より安定した利益構造の確保を目指して各事業に取り組む中で、新たな事業戦略を見極め、次の中期経営計画を確立してまいります。情報サービス事業においては、国内外の経済情勢を注視しながら、お客様のIT投資動向を綿密に把握し、各領域で今後を見据えた取り組みを推進し、生成AIの活用が検討から実務での定着へ移行しつつある中で、品質・生産性の向上と提案力強化を通じて、収益力の一層の強化を図ってまいります。システム開発の領域では、内製化の進展や、生成AIの活用拡大に伴うニーズの変化に対応するため、2026年4月1日付組織変更によって体制の整備を進めるとともに、付加価値型への転換と生産性向上を柱とした収益構造の強化を実行してまいります。HCMサービスの領域では、人事給与のトータルサービスを提供するトップ企業たる認識の下、業務コンサルティングからシステム導入、保守、運用改善に至るまで、ワンストップでサービスを提供してまいります。クラウドサービスの領域では、工数提供型のビジネスから、お客様の課題を発見、解決し、価値を提供するビジネスへの転換に努めてまいります。これらの取り組みにより、お客様のDX推進支援を通じて社会課題の解決に貢献するとともに、最も貴重な財産である従業員への投資を戦略的に推進することで企業価値の向上に努めてまいります。物流事業においては、燃料価格の高止まりや人件費の上昇、ドライバーの労働時間規制強化などにより、引き続き厳しい状況が継続するものと認識しております。一方で、国内物流需要は底堅く推移しており、倉庫、港運及び陸運の各事業において、既存取引先との取引拡大や新規取扱いの獲得を通じ、一定の取扱数量を確保できるものと見込んでおります。このような状況の下、現場改善活動や業務効率化を継続的に推進し、DXの活用による生産性向上を図るとともに、人的資本への投資を通じて人財の定着・育成を進め、収益力の維持・向上に努めてまいります。当社グループとしましては、お客様の事業活動への貢献を通じて様々な社会課題に取り組むことで、持続可能な社会の実現に寄与してまいります。(3) 経営上の目標達成状況を判断するための客観的な指標等当社グループは、事業の成長性と収益性を重視する観点から、現時点では、売上高、営業利益及び経常利益を経営上の目標達成状況を判断するための客観的な指標としています。当連結会計年度の目標は、2025年5月14日より開示しておりますとおり、連結売上高210億円、連結営業利益15億60百万円、連結経常利益15億70百万円となっており、これに対し実績は、連結売上高206億70百万円(1.6%減)、連結営業利益17億45百万円(11.9%増)、連結経常利益18億13百万円(15.5%増)となりました。
対処すべき課題
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。(1) 経営方針当社グループは、目標としている社会貢献できる企業グループであり続けるため、企業価値を高め、持続的な成長を実現すべく、情報サービス事業及び物流事業において、事業拡大と収益力強化を進めております。(2) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当社グループの主力である情報サービス事業を取り巻く環境については、不透明な経済情勢に加え、生成AIをはじめとする技術革新が急速に進む中で、ニーズや競争環境の変化が劇的に加速しており、先行きの見通しが難しい状況にあります。そのような環境の中で、当社グループは、2027年3月期については、利益率の大幅な向上を成し遂げた2025中期経営計画の経営ビジョンを継続し、現場力の一層の向上によって、より安定した利益構造の確保を目指して各事業に取り組む中で、新たな事業戦略を見極め、次の中期経営計画を確立してまいります。情報サービス事業においては、国内外の経済情勢を注視しながら、お客様のIT投資動向を綿密に把握し、各領域で今後を見据えた取り組みを推進し、生成AIの活用が検討から実務での定着へ移行しつつある中で、品質・生産性の向上と提案力強化を通じて、収益力の一層の強化を図ってまいります。システム開発の領域では、内製化の進展や、生成AIの活用拡大に伴うニーズの変化に対応するため、2026年4月1日付組織変更によって体制の整備を進めるとともに、付加価値型への転換と生産性向上を柱とした収益構造の強化を実行してまいります。HCMサービスの領域では、人事給与のトータルサービスを提供するトップ企業たる認識の下、業務コンサルティングからシステム導入、保守、運用改善に至るまで、ワンストップでサービスを提供してまいります。クラウドサービスの領域では、工数提供型のビジネスから、お客様の課題を発見、解決し、価値を提供するビジネスへの転換に努めてまいります。これらの取り組みにより、お客様のDX推進支援を通じて社会課題の解決に貢献するとともに、最も貴重な財産である従業員への投資を戦略的に推進することで企業価値の向上に努めてまいります。物流事業においては、燃料価格の高止まりや人件費の上昇、ドライバーの労働時間規制強化などにより、引き続き厳しい状況が継続するものと認識しております。一方で、国内物流需要は底堅く推移しており、倉庫、港運及び陸運の各事業において、既存取引先との取引拡大や新規取扱いの獲得を通じ、一定の取扱数量を確保できるものと見込んでおります。このような状況の下、現場改善活動や業務効率化を継続的に推進し、DXの活用による生産性向上を図るとともに、人的資本への投資を通じて人財の定着・育成を進め、収益力の維持・向上に努めてまいります。当社グループとしましては、お客様の事業活動への貢献を通じて様々な社会課題に取り組むことで、持続可能な社会の実現に寄与してまいります。(3) 経営上の目標達成状況を判断するための客観的な指標等当社グループは、事業の成長性と収益性を重視する観点から、現時点では、売上高、営業利益及び経常利益を経営上の目標達成状況を判断するための客観的な指標としています。当連結会計年度の目標は、2025年5月14日より開示しておりますとおり、連結売上高210億円、連結営業利益15億60百万円、連結経常利益15億70百万円となっており、これに対し実績は、連結売上高206億70百万円(1.6%減)、連結営業利益17億45百万円(11.9%増)、連結経常利益18億13百万円(15.5%増)となりました。
MD&A(経営者による分析)
4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1) 経営成績等の状況の概要当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。① 経営成績の状況当社グループの主力である情報サービス事業においては、好業績や人手不足を背景とした企業の設備投資意欲が継続し、各企業はデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進し、クラウドやAIなど先進技術を含め、IT投資は堅調に推移しております。一方、中東情勢を中心とする国際情勢の不透明感や物価上昇といった国内景気の下振れ懸念など不透明な状況も続いております。2026年3月期は、2025中期経営計画の最終年度であり、当社グループは、国内外の経済情勢を注視しつつお客様のIT投資動向を綿密に精査し、経営ビジョンである「徹底した現場力の向上による収益構造の改革」を具現化すべく、「1.受注・売上拡大」「2.収益性の改善」「3.「人財力」の強化」のための施策を継続させるとともに、システム開発、ソリューションサービス及びクラウドサービスの各事業領域における受注・売上の拡大と収益性の改善を進め、AI技術活用などの成長分野の研究開発投資と大切な財産である従業員への人的資本投資に積極的に取り組み、企業価値の向上に努めました。物流事業においては、燃油等の高止まり、ドライバーの時間外規制の強化、人財採用の難化等を課題として捉えており、対応の巧拙により企業の選別が行われていく状態になるものと認識しております。倉庫、港運及び陸運の各事業は、顧客との関係強化を図るとともに、継続した現場改善活動を進め、品質の向上、事故防止活動をより徹底し、運行管理システムをリプレイスする等、更なるDX化を行い、収益力の向上とコンプライアンスを両立させるとともに、働きやすくやりがいのある職場づくりをより具体化するというビジョンを掲げ、人的資本への投資を通じて人財の定着・育成を進め、収益力の維持・向上に努めてまいりました。このような状況のもと、2026年3月期において、当社グループの売上高は206億70百万円(前年比8.1%増)、売上総利益は55億89百万円(前年比20.9%増、売上総利益率27.0%)を確保し、営業利益は17億45百万円(前年比25.0%増)、経常利益は18億13百万円(前年比26.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は10億79百万円(前年比2.4%減)となりました。a. 情報サービス事業売上高は、人事・給与・就業等の業務を対象としたパッケージソリューションサービスの大型案件が拡大したことに加え、クラウドサービスが好調に推移したことにより、増収となりました。以上の結果、売上高は171億23百万円(前年比8.9%増)となりました。セグメント利益は、増収効果とともにパッケージソリューションサービスにおいて生産性向上や高付加価値化による利益率の向上が継続しており、ベースアップ等による人件費や採用・教育関連費用といった人財投資の先行負担を吸収し、大幅な増益となりました。以上の結果、セグメント利益は33億63百万円(前年比15.7%増)となりました。b. 物流事業売上高は、倉庫事業及び陸運事業において、既存顧客の取扱量増加や新規取引の獲得が寄与し、港運事業では、一部貨物の取扱減少があったものの、収益性改善の取り組みなどにより増収となりました。以上の結果、売上高は35億47百万円(前年比4.6%増)となりました。セグメント利益は、各事業における価格改定の継続や既存顧客との取引拡大、新規顧客の開拓により人件費や外注費の増加があったものの、増益となりました。以上の結果、セグメント利益は6億72百万円(前年比7.4%増)となりました。(参考情報)2025中期経営計画期間の連結業績推移 2021年3月期2022年3月期2023年3月期2024年3月期2025年3月期2026年3月期売上高(百万円)14,34914,45815,50317,16019,11620,670売上総利益率(%)18.019.120.022.824.227.0営業利益(百万円)3063665101,0211,3951,745営業利益率(%)2.12.53.36.07.38.4 ② 財政状態の状況 (資産)流動資産は、前連結会計年度末に比べて12億円増加し、71億8百万円となりました。これは主として、現金及び預金の減少9億56百万円、売掛金の増加15億12百万円と短期貸付金の増加6億3百万円によるものであります。固定資産は、前連結会計年度末に比べて1億82百万円増加し、64億36百万円となりました。これは主として、建物及び構築物の減少1億85百万円、工具、器具及び備品の増加1億42百万円、繰延税金資産の増加72百万円と投資その他の資産のその他の増加1億3百万円によるものであります。この結果、総資産は、前連結会計年度末に比べて13億83百万円増加し、135億45百万円となりました。(負債)流動負債は、前連結会計年度末に比べて9億30百万円増加し、49億17百万円となりました。これは主として、短期借入金の増加3億円、未払法人税等の増加1億49百万円、受注損失引当金の増加1億4百万円と流動負債のその他の増加2億77百万円によるものであります。固定負債は、前連結会計年度末に比べて5億25百万円減少し、31億38百万円となりました。これは主として、長期借入金の減少3億85百万円と退職給付に係る負債の減少1億74百万円によるものであります。(純資産)純資産合計は、前連結会計年度末に比べて9億78百万円増加し、54億89百万円となりました。これは主として、利益剰余金の増加8億23百万円によるものであります。 ③ キャッシュ・フローの状況当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ9億56百万円減少し、当連結会計年度末には10億28百万円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動の結果得られた資金は7億13百万円(前連結会計年度における同資金は17億56百万円)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益16億2百万円、減価償却費5億71百万円、減損損失2億9百万円、売上債権の増加額15億1百万円と法人税等の支払4億60百万円によるものであります。(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動の結果使用した資金は11億78百万円(前連結会計年度における同資金は1億69百万円)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出4億96百万円と短期貸付金の純増額6億3百万円によるものであります。(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動の結果使用した資金は4億91百万円(前連結会計年度における同資金は9億89百万円)となりました。これは主に、短期借入金の純増額3億円、長期借入金の返済による支出3億91百万円と配当金の支払額2億55百万円によるものであります。 ④ 生産、受注及び販売の実績a. 生産実績当社グループの事業内容は、提供するサービスの性格上、生産実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。 b. 受注実績当連結会計年度における情報サービス事業の受注実績を示すと、次のとおりであります。情報サービス事業を除く事業については、受注生産を行っておりません。セグメントの名称受注高(百万円)前期比(%)受注残高(百万円)前期比(%)情報サービス事業17,4585.14,3098.4 (注)セグメント間取引については、相殺消去しております。 c. 販売実績当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称金額(百万円)前期比(%)情報サービス事業17,1238.9物流事業3,5474.6合計20,6708.1 (注)セグメント間取引については、相殺消去しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。① 経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容当社グループの当連結会計年度の経営成績は、情報サービス事業において、人事・給与・就業等の業務を対象としたパッケージソリューションサービスの大型案件が拡大したことに加え、クラウドサービスが好調に推移したことに加え、物流事業においては、倉庫事業及び陸運事業において、既存顧客の取扱量増加や新規取引の獲得が寄与し、港運事業では、一部貨物の取扱減少があったものの、収益性改善の取り組みなどにより、売上高は206億70百万円(前年比8.1%増)となりました。また、売上全体に占める売上構成比率は、情報サービス事業が83%、物流事業が17%となっております。各利益面では、売上の増加に加え、当社グループの情報サービス事業において、「徹底した現場力の向上による収益構造の改革」を推進させ収益性の改善を図り、生産性向上や高付加価値化により利益率の改善が継続しており、ベースアップ等による人件費や採用・教育費といった人材投資への先行投資を吸収し、物流事業では、既存顧客との取引拡大、新規顧客の開拓により堅調に推移した結果、売上総利益は55億89百万円(前年比20.9%増)を確保し、営業利益は17億45百万円(前年比25.0%増)、経常利益は18億13百万円(前年比26.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は、10億79百万円(前年比2.4%減)となりました。なお、事業別の経営成績の分析につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要」に記載のとおりであります。また、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 ② 財政状態の分析当社グループの当連結会計年度の財政状態は、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 ②財政状態の状況」に記載のとおりであります。 ③ キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローは、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 ③キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。当社グループの財務戦略として、情報サービス事業の収益性向上と有利子負債の削減による財務構造の健全化を進めております。当社グループの資本の財源及び資金の流動性については、当該戦略のもと、主に事業運転資金としての短期的な資金需要については、内部資金と短期借入金で調達し、安定的な事業運転資金や長期的な設備投資に対しては、主に長期借入金で調達しております。借入金による調達においては、金融機関との良好な関係を保ちながら、充分な流動性を確保しております。今後は、企業価値の向上に向け、資本効率を意識した事業運営を推進してまいります。また、株主の皆様に対する継続的な利益還元を最も重要な経営課題ととらえ、安定的な配当を行うことを基本としつつ、財務体質の強化及び今後の事業展開を勘案したうえで業績に対応した配当を行うことを基本方針としております。 ④ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。重要な会計方針については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。

事業リスク

  • 事業環境の変動
    情報サービス事業は景気動向や顧客企業のシステム投資状況、競合他社の動向に、物流事業は景気、消費動向、顧客企業の物流合理化などの影響を受けます。これらの外部環境が変化した場合、受注の減少や価格競争の激化により、売上や利益が計画を下回る可能性があります。
  • 情報セキュリティリスク
    顧客の個人情報や機密情報を含む情報資産を預かるため、情報漏洩、紛失、毀損のリスクがあります。情報セキュリティ対策は講じているものの、万一事故が発生した場合は、損害賠償責任や社会的信用の失墜により、経営成績に重大な影響を及ぼす可能性があります。
  • 人財の確保と育成
    情報サービス事業の技術革新や物流事業の2024年問題、人手不足に対応するため、優秀な人財の確保と育成が不可欠です。採用や教育が計画通りに進まない場合、事業拡大の機会を逃したり、既存プロジェクトの遂行に支障が生じたりする可能性があり、競争力の低下につながる恐れがあります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2026|2,717 文字
3 【事業等のリスク】有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。なお、以下の記載のうち将来に関する事項は、特段の記載がない限り当連結会計年度末現在において当社が判断したものであり、将来において発生の可能性があるすべてのリスクを網羅するものではありません。(1) 情報サービス事業の事業環境について当社グループの情報サービス事業は、景気動向、顧客企業のシステム開発状況及び競合企業の動向の影響を受けております。これらの事業環境に変化が生じた場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。(2) 物流事業の事業環境について当社グループの物流事業では、倉庫事業、港運事業、陸運事業を営んでおりますが、景気動向、消費動向及び顧客企業の経営判断・物流合理化等の影響を受けております。これらの事業環境に変化が生じた場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。(3) 法的規制等について当社グループは、事業を展開するうえで、様々な法的許認可や規制を受けております。これらの法令・制度の改正等が行われた場合、それを遵守するための費用の増加、事業戦略の変更を余儀なくされた場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。(4) 情報セキュリティについて当社グループは、お客様の情報システム構築、保守及び運用及びクラウドサービスの提供にあたり、個人情報や顧客情報を含んだ情報資産をお預かりしております。当社グループでは、このような情報資産の漏洩、紛失、毀損のリスクを回避するために、情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)やプライバシーマークの認証維持・推進をはじめ、情報セキュリティ委員会による管理を行うなど、様々な対策を講じております。しかしながら、当社グループ又はその外注先より情報の漏洩が発生した場合には、お客様からの損害賠償や当社グループの信用失墜により、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。(5) 社内システム障害のリスクについて当社グループは、情報サービス提供の際に社内システムを利用して業務を実施しております。社内システムに関しては、設備及び機器の増強、監視体制強化等の施策により安定稼働に努めております。しかしながら、社内システムにおいて災害や事故等によるネットワークの切断、急激なアクセス集中によるサーバの一時的な作動不能等のトラブルにより社内システムが機能しない場合には、お客様に適時にサービスを提供できないこととなる結果、解約等が発生し、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。(6) システム開発業務の品質について情報サービス事業では、品質向上のためプロジェクト収支システムの運用を徹底するとともに、品質の見える化を行うことによりトラブル・プロジェクトの防止に取り組んでおります。また、品質マネジメントシステム(QMS)の認証維持・推進により、品質強化の体制を整備しております。しかしながら、このような体制を整備しているにもかかわらず、当社が関与したプロジェクト成果物に契約不適合や不具合が発生すること、あるいは開発段階での大幅な仕様変更による作業工数の増加等の想定外の要因が発生した場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。(7) 人財の確保・育成について当社グループでは、事業拡大及び技術革新に対応できる人財を継続的に確保し育成することが重要な課題と認識しております。当社グループにおいては、人財採用及びその後の教育研修活動等の育成活動に注力しております。しかしながら、人財の採用から育成までの活動が予定通り進まない場合、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (8) 燃料費及び電力料金等の変動について当社グループの物流事業において使用する輸送用車両の燃料費は原油価格の変動の影響を受けております。また、倉庫事業やクラウド事業で使用する設備は一定の電力消費を伴うことから、電力料金変動の影響を受けております。値上げ分についてはお客様にご負担をお願いし適正な価格の維持を図っておりますが、十分な価格転嫁が困難な場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。(9) 自然災害等について当社グループでは、事業所の火災や地震に備えて保険契約の締結や定期的バックアップ等により被害の防止に努めております。しかしながら、予想を超える大規模な地震、台風等の自然災害や火災が当社グループの事業所又はお客様の事業所に発生した場合、その被災状況によっては活動が困難になり、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。また、大規模な感染症等の発生により、当社グループの業績に間接的な影響を及ぼす可能性があり、提出日現在においてその影響を客観的に見積ることは困難であります。なお、当社グループでは、上述のような災害や感染症の流行等が発生した場合による当社グループの事業活動への影響を極力小さくするために、社員及び協力会社を対象にした在宅勤務環境の整備等、事業活動が制約を受けないようにするための各種施策を推進しております。(10) 固定資産の減損について当社グループでは事業の運営のため固定資産を多数保有しております。現在使用している固定資産について、時価の著しい低下や将来キャッシュ・フローが見込めない場合には、減損処理を行う可能性があります。減損処理を行った場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。(11) 訴訟等について当社グループにおいて予期せぬ問題が生じた場合、当社グループの契約不適合に関係なくこれらに起因する損害賠償を請求される、あるいは訴訟を提起される可能性があります。これらの事象が発生した場合には、訴訟内容や損害賠償額、その結果等により社会的信用に影響を及ぼすほか、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。(12) 退職給付債務について当社グループでは、割引率等の基礎率を基に退職給付債務を算定しております。今後割引率等の基礎率が大きく変動した場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

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