9428

クロップス(9428)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

情報・通信業 情報通信・サービスその他

事業の概要

  • 移動体通信事業を基盤:クロップスグループは、auショップ/au StyleやUQスポットの運営を基幹事業としています。携帯電話の販売や通信サービスの契約取次を通じて、KDDIからの手数料収入が主な収益源です。この事業は、全国77店舗のauショップと9店舗のUQスポットを展開し、法人向けオフィス関連商材の販売も手掛けています。
  • 多角的な事業展開:移動体通信事業の他にも、人材派遣、ビルメンテナンス、店舗転貸借、不動産売買、卸売、海外事業と多岐にわたる事業を展開しています。これにより、特定の事業に依存しない安定した収益基盤を構築しようとしています。各事業子会社がそれぞれの専門分野で収益を上げています。
  • 不動産関連事業の拡大:店舗転貸借事業では、飲食店舗に特化した開店・閉店支援サービスや家賃保証事業を展開し、不動産売買事業では飲食店向け物件の仕入れ販売を行っています。これらは首都圏を中心に展開しており、不動産市場のニーズを捉えた収益モデルを構築しています。
出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
  • 移動体通信事業:売上高277.34億円、営業利益4.37億円。auショップ/au StyleとUQスポットを全国に展開し、携帯電話の販売や通信サービスの契約取次、法人向けオフィス関連商材の販売を行っています。グループの基幹事業であり、収益の大きな柱となっています。
  • 店舗転貸借事業:売上高151.62億円、営業利益12.38億円。飲食店舗に特化した開店・閉店支援サービスや店舗家賃保証事業を東京を中心に展開しています。高収益を上げており、グループ全体の利益に大きく貢献している事業です。
  • ビルメンテナンス事業:売上高62.25億円、営業利益3.07億円。いすゞ自動車グループを主要顧客とし、商業施設やオフィスビルの清掃、設備管理、施設警備を首都圏で展開しています。安定した需要が見込まれる事業であり、堅実な収益を上げています。
2025-03 セグメント別業績
セグメント区分売上(億)営業利益(億)営業利益率
MobileCommunication 事業 277 4 1.6%
TemporaryEmployeePlacement 事業 29 1 3.6%
BuildingMaintenance 事業 62 3 4.9%
LeasingBusiness 地域 152 12 8.2%
RealEstateTradingBusiness 地域 15 1 9.6%
WholesaleBusiness 地域 75 3 3.6%
OverseasBusiness 地域 6 -1 -13.7%
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2026|1,426 文字
3【事業の内容】 クロップスグループは、株式会社クロップスが営む移動体通信事業を基幹事業として、人材派遣事業を営む株式会社クロップス・クルー、ビルメンテナンス事業を営むいすゞビルメンテナンス株式会社、持株会社である株式会社イノベーションホールディングスおよびその事業子会社である、店舗転貸借事業を営む株式会社テンポイノベーション・株式会社セーフティーイノベーション、不動産売買事業を営む株式会社アセットイノベーション、卸事業を営む株式会社ハピラおよびその子会社である株式会社七つの海、アジアを中心として海外事業を営むINNOVARE HOLDINGS PTE.LTD.、JOB LINKS CORPORATION (他13社)の計24社により構成されており、7つの事業を展開しております。 当社及び当社の関係会社の事業における当社及び関係会社の位置付け及びセグメントとの関連は、次の通りであり、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 セグメント情報等」の報告セグメントと同一の区分であります。・移動体通信事業(当社) 当社は、au商品を専売とする「auショップ/au Style」を、愛知県31店舗、三重県6店舗、岐阜県3店舗、静岡県2店舗、東京都18店舗、埼玉県14店舗、神奈川県1店舗、栃木県2店舗、の77店舗、UQモバイル商品を専売とする「UQスポット」を愛知県3店舗、三重県2店舗、岐阜県1店舗、東京都1店舗、埼玉県1店舗、茨城県1店舗の9店舗にて展開しております。 また、法人向けオフィス関連商材の販売等を、関東(東京・埼玉)及び中部において展開しております。・人材派遣事業(株式会社クロップス・クルー) 名古屋鉄道グループ及びトヨタ自動車グループを主要取引先とし、一般労働者派遣、技術者派遣、業務請負及び有料職業紹介等を、東海地区、首都圏を中心として展開しております。・ビルメンテナンス事業(いすゞビルメンテナンス株式会社) いすゞ自動車グループを主要顧客先とし、商業施設やオフィスビル等の清掃、設備管理及び施設警備等を、首都圏において展開しております。・店舗転貸借事業(株式会社テンポイノベーション、株式会社セーフティーイノベーション) 株式会社テンポイノベーションでは、飲食店舗等の店舗物件に特化した開店・閉店支援サービスを、東京を中心として展開しております。 株式会社セーフティーイノベーションが営む店舗家賃保証事業は店舗転貸借事業に含んでおります・不動産売買事業(株式会社アセットイノベーション) 取引先における不動産売買のニーズに応えつつ、不動産業者とのリレーションシップを強化すべく、飲食店向けの店舗物件等の仕入れ販売を首都圏にて展開しております。・卸事業(株式会社ハピラ、株式会社七つの海) 株式会社ハピラでは、通信販売、100円ショップ、OEMメーカー、卸問屋向けに、文具・生活用品等の企画・卸売販売等を首都圏を中心に展開しております。 株式会社七つの海では、自然派化粧品の販売事業、ナチュラルケア売場の企画・販売サポートを展開しております。・海外事業(INNOVARE HOLDINGS PTE.LTD.、JOB LINKS CORPORATION他13社)労働ビザの申請、給与計算、税金・社会保険料計算等の受託業務をアジア地域を中心に展開しております。 事業の系統図は、次の通りであります。

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 弱い
移動体通信事業の受取手数料はKDDIの事業方針により決定または変更されるため。
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 規制
移動体通信事業は電気通信事業法等、人材派遣事業は労働者派遣法等、ビルメンテナンス事業は消防法等による規制。
顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい 高い(依存)
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか 中程度
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 高い
会社が挙げる主要リスク:日本国内の景気動向及び市場環境 / 特定取引先への依存(KDDI、いすゞ自動車) / 受取手数料に依存した収益構造
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 0 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

時系列データが未収録のため、ブランド力、特許、規制ライセンス、IPなどの無形資産に関する具体的な評価は困難です。公開情報からは明確な無形資産の存在を示唆する情報は確認できません。

スイッチングコスト☆☆☆☆☆
根拠:弱い乗り換えの手間・コスト

顧客がサービスを乗り換える際のコストに関する具体的な情報が不足しています。事業内容から推測されるスイッチング・コストの強固さを示すデータはありません。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

ネットワーク効果に関する具体的なデータや、ユーザー数の増加がサービス価値を向上させる構造についての情報が不足しています。事業モデルがネットワーク効果を生み出す可能性は低いと考えられます。

コスト優位☆☆☆☆☆
根拠:弱い同じ物を安く作れる

コスト優位性を示すような、構造的に安価な生産・提供能力に関する具体的な情報やデータは現時点では確認できません。競合とのコスト比較も困難です。

規模の経済☆☆☆☆☆
根拠:弱い規模が参入障壁になる

事業規模や市場シェアに関する具体的なデータが不足しており、効率的な規模の経済が働いているかどうかの評価は困難です。業界内での寡占度合いも不明です。

  • KDDIとの強固な連携:移動体通信事業において、KDDIとの代理店契約は事業活動の前提であり、携帯端末の仕入れや販売、手数料収入においてKDDIへの依存度が高いです。この強固な関係は、安定した事業運営の基盤となっていますが、KDDIの方針変更が業績に影響を与える可能性も秘めています。
  • 多角化によるリスク分散:クロップスグループは、移動体通信事業を基幹としつつも、人材派遣、ビルメンテナンス、店舗転貸借、不動産売買、卸売、海外事業と7つの事業を展開しています。これにより、特定の市場変動や規制変更による影響を緩和し、グループ全体としての安定性を高める競争優位性を持っています。
  • 専門性と地域密着型サービス:人材派遣事業では名古屋鉄道グループやトヨタ自動車グループ、ビルメンテナンス事業ではいすゞ自動車グループを主要顧客とし、特定の業界や地域に特化したサービスを提供しています。これにより、顧客との深い関係性を築き、安定した取引を確保していると考えられます。
出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

  • 高付加価値・未来志向の利益創出:クロップスグループは、各事業の業界環境に適応し、顧客ニーズに合った商品やサービスを提供することで、高付加価値を生み出し、未来志向型の利益創出と企業価値向上を目指しています。特に移動体通信事業では、リアル店舗の強みを活かし、新たな販売店のあり方を追求しています。
  • 人材育成と組織体制の強化:持続的な成長のためには、社員一人ひとりの成長が不可欠と認識し、社員教育の充実、組織体制や人事制度の見直しを進めています。人材派遣事業では、技術者派遣で培った教育訓練制度を高付加価値分野へ転用し、専門知識を持つ人材の育成を強化しています。
  • M&Aとアライアンスによる事業拡大:移動体通信事業を安定基盤としつつ、M&A(企業の買収・合併)や事業提携を積極的に活用することで、新規事業分野への進出とグループ全体の事業規模拡大を目指しています。これにより、収益力の向上と多様な事業ポートフォリオの構築を図る方針です。
出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針当社グループは、各事業の業界環境に適応し、顧客ニーズに合った商品やサービスを提供することを徹底し、「高付加価値・サービスで未来志向型の利益創出の実現」「企業価値のさらなる向上」を推進してまいります。 (2)経営環境及び経営戦略並びに優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題① 移動体通信事業移動体通信事業においては、通信は人々の生活の随所に利便性をもたらし、なくてはならないインフラとしての役割を担っており、当社は携帯販売店というリアルにお客様との接点を持つことの価値・強みを、最大限に活かし、新たな販売店のあり方を創り上げていきたいと考えております。一方、通信事業者各社の方針により、携帯電話の販売市場において、環境の変化が継続することが予想されるため、通信事業者との連携を強化し、お客様に丁寧でわかりやすい説明を心がけると共に、新たな通信関連商材の紹介を通じて、お客様に「つなげる力で、ワクワクする未来」をお届けしてまいります。このような事業環境の中、企業を持続的に成長させていくためには、社員一人一人の成長こそ、最も重要な要素であると認識しており、社員教育の充実、組織体制や人事制度の見直しを行い、社員が働き甲斐のある環境づくりを推進してまいります。 ② 人材派遣事業人材派遣事業においては、企業と働き手が各々希望する賃金のミスマッチの調整、慢性的な人手不足への対応、外国人労働者の受入れ緩和による外国人材の活用など、新たな課題や需要への対応に伴い人材ビジネス市場は引き続き拡大することが予想されます。一方で人材派遣事業は総じて利益率が低く、また総合派遣型の大手企業が圧倒的なシェアを占めていることから、中小事業者における厳しい状況は今後も続くと予想されます。このような経営環境に対応するため、技術者派遣で培った教育訓練制度を転用・共用し、獲得が困難である専門的知識を有する人材を社内で育成することにより、高付加価値分野への拡大をさらに強化してまいります。また、地域企業との更なる取引の強化に加え、就業中のみならずその前後も含めたフォローを通じ登録人材をストックする仕組みを構築することで、総合派遣型の大手企業との差別化を図ってまいります。 ③ ビルメンテナンス事業ビルメンテナンス事業においては、オフィスビル、マンションをはじめとする施設に対するメンテナンスへの需要は継続しております。しかしながら、高いニーズの一方で、それにかかるコストの削減意識は依然として強く、原材料価格の高騰も相まって、同業他社との価格競争は、引き続き厳しい状況で推移するものと予想されます。また、少子高齢化の進行による人材不足への対応、とりわけ人材の高齢化が業界としての課題となっております。このような経営環境に対応するため、採用体制の強化、継続的な研修による従業員の定着率の改善に努めてまいります。また、大手取引先との取引実績による信用力を活かした新規顧客の開拓に注力するとともに、既存物件に関しましては、効率的な作業機械・資材等の導入・DX化による生産性の向上を図り継続受注に努めるとともに、価格転嫁交渉にも取り組んで参ります。 ④ 店舗転貸借事業店舗転貸借事業においては、米国の政策動向の影響や、中東情勢の先行きが懸念される中で、原材料・光熱費の高騰、深刻な人手不足への対応として、好立地でありながら固定費を抑制できる小規模な居抜き物件が人気化していることから、分業化による効率性・専門性の向上を進めつつ、このような市場性の高い店舗物件の仕入れに注力する方針であります。また、引き続き空中階及び非飲食店舗物件の取り組みにも積極的に対応してまいります。店舗家賃保証事業においては、日本の主要地域で積極的な支店展開をおこない、当社グループ外の事業用不動産専門の家賃保証を積極的に獲得することにより、成長の加速を目指します。このような経営環境に対応するため、①優良物件の確保②人材の採用・教育の強化③店舗転貸借事業の認知度向上④コーポレート・ガバナンス及び内部管理体制の強化に取り組んで参ります。 ⑤ 不動産売買事業不動産売買事業においては、営業増員、DX化(業務システム導入)と営業体制の整備によって営業力を強化し、より積極的な情報収集と顧客開拓を実施する方針であります。物件売買の機会を的確に捉えることで、従来通り当社グループと不動産業者とのリレーションシップを強化していきます。 ⑥ 卸事業卸事業においては、文具・生活用品等の企画・販売では、文具・雑貨市場は飽和状態にあり、将来的な拡大は期待できないことに加え、恒常的な円安、原材料・エネルギー価格の高止まりの中、更なる商品開発の強化や、安定的な調達先の維持とコストの改善が求められます。このような環境のもと、商品の上市スピードを上げるとともに、高付加価値品へのシフト、安価な生産委託先の開拓、eコマース販売の強化を推し進め、よりよい商品、サービスをお客様へ提供し続けることができるよう努めてまいります。また、人材育成やIT化など、生産性向上に向けた投資も並行して行ってまいります。自然派化粧品の企画・販売では、社会全体におけるSDGs、サスティナブルな消費スタイルへの関心が高まっていること、また化粧品に対するニーズの多様化が見込まれることから、これに合わせた新規販路の開拓や、ブランド育成・商品開発を図ってまいります。 ⑦ 海外事業海外事業においては、企業の求人需要が高いものの、低価格を売りにした競合他社が台頭してきております。このような環境下、東南アジア・東アジア圏の情報発信に注力するとともに、コンプライアンスを重視しながらサービスの品質の向上を図ることにより、顧客からの信頼獲得に注力してまいります。 (3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等当社グループは、既存企業の永続的な構造改革によるグループ各社の業績向上とM&Aやアライアンスによる新規事業取得により、当社グループの収益力向上と業容拡大を図ってまいります。目標とする指標に関しては、連結ベースでの売上高経常利益率とし、当面の数値目標を6.0%としております。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針当社グループは、各事業の業界環境に適応し、顧客ニーズに合った商品やサービスを提供することを徹底し、「高付加価値・サービスで未来志向型の利益創出の実現」「企業価値のさらなる向上」を推進してまいります。 (2)経営環境及び経営戦略並びに優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題① 移動体通信事業移動体通信事業においては、通信は人々の生活の随所に利便性をもたらし、なくてはならないインフラとしての役割を担っており、当社は携帯販売店というリアルにお客様との接点を持つことの価値・強みを、最大限に活かし、新たな販売店のあり方を創り上げていきたいと考えております。一方、通信事業者各社の方針により、携帯電話の販売市場において、環境の変化が継続することが予想されるため、通信事業者との連携を強化し、お客様に丁寧でわかりやすい説明を心がけると共に、新たな通信関連商材の紹介を通じて、お客様に「つなげる力で、ワクワクする未来」をお届けしてまいります。このような事業環境の中、企業を持続的に成長させていくためには、社員一人一人の成長こそ、最も重要な要素であると認識しており、社員教育の充実、組織体制や人事制度の見直しを行い、社員が働き甲斐のある環境づくりを推進してまいります。 ② 人材派遣事業人材派遣事業においては、企業と働き手が各々希望する賃金のミスマッチの調整、慢性的な人手不足への対応、外国人労働者の受入れ緩和による外国人材の活用など、新たな課題や需要への対応に伴い人材ビジネス市場は引き続き拡大することが予想されます。一方で人材派遣事業は総じて利益率が低く、また総合派遣型の大手企業が圧倒的なシェアを占めていることから、中小事業者における厳しい状況は今後も続くと予想されます。このような経営環境に対応するため、技術者派遣で培った教育訓練制度を転用・共用し、獲得が困難である専門的知識を有する人材を社内で育成することにより、高付加価値分野への拡大をさらに強化してまいります。また、地域企業との更なる取引の強化に加え、就業中のみならずその前後も含めたフォローを通じ登録人材をストックする仕組みを構築することで、総合派遣型の大手企業との差別化を図ってまいります。 ③ ビルメンテナンス事業ビルメンテナンス事業においては、オフィスビル、マンションをはじめとする施設に対するメンテナンスへの需要は継続しております。しかしながら、高いニーズの一方で、それにかかるコストの削減意識は依然として強く、原材料価格の高騰も相まって、同業他社との価格競争は、引き続き厳しい状況で推移するものと予想されます。また、少子高齢化の進行による人材不足への対応、とりわけ人材の高齢化が業界としての課題となっております。このような経営環境に対応するため、採用体制の強化、継続的な研修による従業員の定着率の改善に努めてまいります。また、大手取引先との取引実績による信用力を活かした新規顧客の開拓に注力するとともに、既存物件に関しましては、効率的な作業機械・資材等の導入・DX化による生産性の向上を図り継続受注に努めるとともに、価格転嫁交渉にも取り組んで参ります。 ④ 店舗転貸借事業店舗転貸借事業においては、米国の政策動向の影響や、中東情勢の先行きが懸念される中で、原材料・光熱費の高騰、深刻な人手不足への対応として、好立地でありながら固定費を抑制できる小規模な居抜き物件が人気化していることから、分業化による効率性・専門性の向上を進めつつ、このような市場性の高い店舗物件の仕入れに注力する方針であります。また、引き続き空中階及び非飲食店舗物件の取り組みにも積極的に対応してまいります。店舗家賃保証事業においては、日本の主要地域で積極的な支店展開をおこない、当社グループ外の事業用不動産専門の家賃保証を積極的に獲得することにより、成長の加速を目指します。このような経営環境に対応するため、①優良物件の確保②人材の採用・教育の強化③店舗転貸借事業の認知度向上④コーポレート・ガバナンス及び内部管理体制の強化に取り組んで参ります。 ⑤ 不動産売買事業不動産売買事業においては、営業増員、DX化(業務システム導入)と営業体制の整備によって営業力を強化し、より積極的な情報収集と顧客開拓を実施する方針であります。物件売買の機会を的確に捉えることで、従来通り当社グループと不動産業者とのリレーションシップを強化していきます。 ⑥ 卸事業卸事業においては、文具・生活用品等の企画・販売では、文具・雑貨市場は飽和状態にあり、将来的な拡大は期待できないことに加え、恒常的な円安、原材料・エネルギー価格の高止まりの中、更なる商品開発の強化や、安定的な調達先の維持とコストの改善が求められます。このような環境のもと、商品の上市スピードを上げるとともに、高付加価値品へのシフト、安価な生産委託先の開拓、eコマース販売の強化を推し進め、よりよい商品、サービスをお客様へ提供し続けることができるよう努めてまいります。また、人材育成やIT化など、生産性向上に向けた投資も並行して行ってまいります。自然派化粧品の企画・販売では、社会全体におけるSDGs、サスティナブルな消費スタイルへの関心が高まっていること、また化粧品に対するニーズの多様化が見込まれることから、これに合わせた新規販路の開拓や、ブランド育成・商品開発を図ってまいります。 ⑦ 海外事業海外事業においては、企業の求人需要が高いものの、低価格を売りにした競合他社が台頭してきております。このような環境下、東南アジア・東アジア圏の情報発信に注力するとともに、コンプライアンスを重視しながらサービスの品質の向上を図ることにより、顧客からの信頼獲得に注力してまいります。 (3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等当社グループは、既存企業の永続的な構造改革によるグループ各社の業績向上とM&Aやアライアンスによる新規事業取得により、当社グループの収益力向上と業容拡大を図ってまいります。目標とする指標に関しては、連結ベースでの売上高経常利益率とし、当面の数値目標を6.0%としております。
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況は次の通りであります。 ①財政状態及び経営成績の状況当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善を背景に緩やかな回復基調が続いております。一方、中東情勢の影響や為替が円安傾向にあることなどから、原材料や物資の調達が一部停滞していることや、物価の上昇などにより、先行きには依然として不確実な要素が残っております。このような経済環境の中、移動体通信事業においては、近年、ますます通信が、人々の生活の随所に利便性をもたらし、なくてはならないインフラとしての役割を担いつつあります中、当社では、移動体通信事業の存在価値、使命、目指すべき方向性として、コーポレート・ステートメント「つなげる力で、ワクワクする未来を。」を掲げており、通信を仲立ちに、お客様、当社スタッフ、お取引先、地域社会を“つなげる”ことで、共にワクワクを創り、社会の変革をリードする移動体通信の商品やサービスをお客様につなぐ”ラストワンマイル”の役割をさらに磨き上げ、業界をリードする存在となることを目指します。人材派遣事業につきましては、人手不足が常態化する中、人材派遣業界の需要は引き続き高水準でありますが、企業が求める人材と求職者の志向との間で、人材需給のミスマッチが一層顕在化しています。ビルメンテナンス事業につきましては、既存建築物の維持・管理需要を中心に、総じて底堅く推移し、オフィスビルや商業施設、公共施設等において、建物の長寿命化や安全・安心の確保を目的とした保守・点検、清掃および設備管理に対する需要は引き続き安定的に推移しております。店舗転貸借事業及び不動産売買事業につきましては、外食業界においては、円安に後押しされたインバウンドの影響、価格改定による単価上昇等により都市部や観光地を中心に売上高が伸長した一方で、利益面は原材料と光熱費の高騰に加え、人手不足の常態化と国内消費者の節約志向もあり、厳しさの残る状況となりました。東京主要地域の不動産市況については、都市部を中心に優良区画の空室減少と賃料の上昇傾向が確認できる一方で、郊外沿線の店舗物件については、出店需要に弱さが残る状況となりました。卸事業につきましては、趣味の多様化やSNSの利用者増加等により、筆記具や雑貨を中心とした個人向け需要が堅調に推移しましたが、原材料・エネルギー価格の上昇や、円安影響の長期化などにより、先行き不透明な状況が続いております。海外事業につきましては、企業の求人需要は高いものの、中東情勢の影響等により、不透明な状況が続いております。このような事業環境の下、当連結会計年度の連結業績は、移動体通信事業、店舗転貸借事業及び、不動産販売事業の販売増加等により、売上高67,497百万円(前期比9.6%増)、営業利益3,601百万円(前期比50.6%増)、経常利益3,723百万円(前期比41.3%増)となりました。一方親会社株主に帰属する当期純利益は、海外事業において、ベトナムの法令の変更によって、JOB LINKS CORPORATIONの収益見通しが悪化したことを受け、のれんの減損等を計上したことにより親会社株主に帰属する当期純利益926百万円(前期比6.5%減)となりました。なお、当連結会計年度より、従来営業外費用として計上していた控除対象外消費税等を販売費及び一般管理費に計上することといたしました。この表示方法の変更を反映させるため、前連結会計年度の控除対象外消費税等についても販売費及び一般管理費に組替えを行っております。セグメント別の概況は、次の通りであります。ⅰ 移動体通信事業移動体通信事業においては、コンシューマ事業が商業施設への外販活動強化により、端末販売が順調に増進したこと、アクセサリ販売強化による販売収入増などがあり、3月からM&Aによって新たに譲り受けた10店舗の開業準備費用を吸収し、売上高 29,585百万円(前期比 6.7%増)、営業利益 826百万円(同88.9%増)となりました。ⅱ 人材派遣事業人材派遣事業においては、技術者派遣の受注増加等がある一方、広告宣伝費等の25周年記念関連費用及び新規事業(施工管理技士派遣事業)の立ち上げに伴う費用先行等により、売上高 3,083百万円(前期比 8.1%増)、営業利益76百万円(同 26.6%減)となりました。ⅲ ビルメンテナンス事業ビルメンテナンス事業においては、スポット売上が減少したものの、新規受注、物価及び人件費上昇分の一部を価格転嫁したこと等により、売上高 6,770百万円(前期比 8.8%増)、営業利益 346百万円(同 12.7%増)となりました。 ⅳ 店舗転貸借事業及び不動産売買事業店舗転貸借事業においては、新規契約件数及び後継付け件数(閉店した店舗に対し新規出店者と転貸借契約を締結したもの)の転貸借契約件数の合計は607件(前年同期比24.4%増)となりました。また、当連結会計年度末における転貸借物件数は前連結会計年度末より315件純増し、合計3,021件となりました。これらの結果、売上高 17,803百万円(前期比17.4%増)、営業利益 1,548百万円(同26.9%増)となりました。なお、株式会社セーフティーイノベーションが営む店舗家賃保証事業の収益は、店舗転貸借事業のセグメント収益に含んでおります。また不動産売買事業においては、都心の事業用不動産においては値上がり傾向も見られるなかで7物件を売却、6物件を取得し、当連結会計年度末における保有物件数は3件となりました。大型かつ高収益な物件売却等が複数あったことにより、売上高 2,209百万円(前期比47.6%増)、営業利益は主に人件費の増加及び全社費用の配分方法の変更の影響により 492百万円(同261.4%増)となりました。ⅴ 卸事業卸事業においては、原価上昇等により競争力がなくなった商品の入れ替え、高単価商品の企画推進など、事業効率を推進した結果、売上高 7,379百万円 (前期比1.3%減)、営業利益 311百万円 (同14.8%増) となりました。ⅵ 海外事業海外事業においては、雇用代行事業はコントラクター数が順調に増加し、収益改善が進んだものの、ベトナムの給与計算事業について、法令変更等の影響から、採算性が悪化し、売上高665百万円(前年同期比7.4%増)、営業損失1百万円(前期は営業損失85百万円)となりました。 a.財政状態の分析ⅰ 流動資産 流動資産は、前連結会計年度末に比べて15.3%増加し、24,290百万円となりました。これは、主として現金及び預金の増加(2,338百万円)等によるものであります。 ⅱ 固定資産 固定資産は、前連結会計年度末に比べて9.4%増加し、16,456百万円となりました。これは、主として差入保証金の増加(710百万円)や土地の増加(583百万円)等があったことによるものであります。 ⅲ 流動負債 流動負債は、前連結会計年度末に比べて20.1%増加し、14,084百万円となりました。これは、主として短期借入金の増加(460百万円)や未払法人税等の増加(417百万円)等があったことによるものであります。ⅳ 固定負債 固定負債は、前連結会計年度末に比べて7.5%増加し、10,785百万円となりました。これは、主として長期借入金の増加(231百万円)や長期預り保証金の増加(444百万円)等があったことによるものであります。ⅴ 純資産 純資産は、前連結会計年度末に比べて10.7%増加し、15,877百万円となりました。これは、主として利益剰余金の増加(737百万円)や非支配株主持分の増加(451百万円)等があったことによるものであります。 b.経営成績の分析ⅰ 売上高 主に移動体通信事業や店舗転貸借事業の増収により、売上高は前連結会計年度に比べて9.6%増加し、67,497百万円となりました。 ⅱ 営業利益 主に移動体通信事業や店舗転貸借事業における増益等により、営業利益は前連結会計年度に比べ50.6%増加し、3,601百万円となりました。ⅲ 経常利益 受取補償金や支払補償費、為替差損の増加等により、経常利益は前連結会計年度に比べて41.3%増加し、3,723百万円となりました。 ⅳ 売上高経常利益率主に移動体通信事業や店舗転貸借事業の増収による影響等により、経常利益率は5.5%となりました。ⅴ 親会社株主に帰属する当期純利益 法人税、住民税及び事業税の増加により、親会社株主に帰属する当期純利益は前連結会計年度に比べて6.5%減少し、926百万円となりました。 最近5年間における売上高経常利益率の推移は、以下のとおりであります。 決算年月2022年3月期2023年3月期2024年3月期2025年3月期2026年3月期経常利益(百万円)2,6722,4322,3162,6343,723売上高経常利益率(%)5.95.04.34.35.5 c.キャッシュ・フローの状況当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ2,338百万円増加し、10,639百万円となりました。キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下の通りであります。(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動の結果獲得した資金は3,786百万円(前年同期は1,416百万円の獲得)となりました。これは主に売上債権の増加(657百万円)、差入保証金の増加(608百万円)等による減少があったものの、税金等調整前当期純利益(2,945百万円)等があったことによるものであります。(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動の結果使用した資金は1,762百万円(前年同期は218百万円の使用)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出(817百万円)や事業譲受による支出(965百万円)等があったことによるものであります。(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動の結果獲得した資金は264百万円(前年同期は475百万円の使用)となりました。これは主に長期借入金の返済による支出(524百万円)、長期借入れによる収入(697百万円)等があったことによるものであります。 ②資本の財源及び資金の流動性についての分析 当社グループは主に営業活動によって得られた資金により、また必要に応じて経済動向、金融市況を踏まえた調達手段によって得られた資金により、新規出店及び既存店舗の改装に係る設備投資等を行っております。 なお、キャッシュ・フローの状況につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」に記載の通りであります。 また、過去3年のフリーキャッシュ・フローの推移については以下の通りであります。(単位:百万円)回次決算年月第47期2024年3月第48期2025年3月第49期2026年3月営業活動によるキャッシュ・フロー投資活動によるキャッシュ・フロー財務活動によるキャッシュ・フロー1,519△268△8131,416△218△4753,786△1,762264現金及び現金同等物の期末残高7,4728,30110,639フリーキャッシュ・フロー前年増減額1,2511,7141,198△532,024825(注) フリーキャッシュ・フローは、以下の計算式によっております。フリーキャッシュ・フロー = 営業活動によるキャッシュ・フロー + 投資活動によるキャッシュ・フロー a.資金需要の主な内容と配分 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、商品の仕入のほか、販売費及び一般管理費等の営業費用であり ます。投資を目的とした資金需要は、設備投資、子会社株式の取得等によるものであります。また、株主還元につ きましては、財務の健全性に留意しつつ、配当政策に基づき実施しております。 b.資金調達 当社グループの事業活動の維持拡大に必要な資金を安定的に確保するため、内部資金及び金融機関からの借入に よる外部資金を有効に活用しております。また、主要な取引先金融機関とは良好な取引関係を維持しており、加え て強固な財務体質を有していることから、当社グループの事業の維持拡大、運営に必要な運転資金、投資資金の調 達に関しては問題なく実施可能と認識しております。 ③仕入及び販売の実績ⅰ仕入実績 当連結会計年度における仕入実績をセグメントごとに示すと、次の通りであります。セグメント当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)金額(百万円)前年同期比(%)移動体通信事業20,3893.2ビルメンテナンス事業1340.9不動産売買事業1,23336.2卸事業5,967△1.5合計27,7253.3(注) セグメント間の取引については相殺消去しておりません。 ⅱ販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次の通りであります。セグメント当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)金額(百万円)前年同期比(%)移動体通信事業携帯端末等販売27,1636.8作業系手数料79838.3回線系手数料1,486△8.6その他13754.6小計29,5856.7人材派遣事業人材派遣2,1578.3業務請負7309.0その他1953.3小計3,0838.1ビルメンテナンス事業清掃2,87312.4設備・警備1,759△0.3その他2,13812.3小計6,7708.8店舗転貸借事業店舗転貸借17,80317.4不動産売買事業不動産売買2,20947.6卸事業小売業2,6075.2通販業4,048△4.8卸売業723△3.3小計7,379△1.3海外事業労務管理受託6657.4合計67,4979.6(注) 最近2連結会計年度における主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は、次の通りであります。相手先前連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)金額(百万円)割合(%)金額(百万円)割合(%)KDDI株式会社27,52344.729,40843.6 ④重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づいて作成されております。連結財務諸表の作成にあたって、期末日における資産・負債の報告金額及び偶発債務の開示、並びに報告期間における収益・費用の報告金額に影響を与えるような見積り・予測を必要としておりますが、結果として、このような見積りと実績が異なる場合があります。 当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しておりますが、特に以下の重要な会計方針が、当社グループの連結財務諸表の作成において使用される当社の重要な判断と見積りに大きな影響を及ぼすと考えております。 (のれんの評価)連結貸借対照表の資産の部にはのれんが計上されております。当該のれんは、他の企業又は事業を取得した場合、その取得に要した費用(取得原価)が受け入れた資産及び引き受けた負債に配分された純額を上回る場合に計上されるものであります。また、当該のれんの算定において用いられる取得に要した費用並びに受け入れた資産及び引き受けた負債の算定には一定の前提条件を置いており、見積りの要素を含んでおります。こののれんは、20年以内のその効果の及ぶ期間にわたって均等償却しております。 (販売用不動産の評価)株式会社アセットイノベーションは販売用不動産について、正味売却価額が帳簿価額を下回る場合には、帳簿価額を正味売却価額まで減額し、当該減少額を評価額として計上します。正味売却価額の算定に当たっては慎重に検討しておりますが、販売計画や市場価格の変化により、その見積額の前提とした条件や仮定に変更が生じ正味売却価額が帳簿価額を下回る場合には評価損が必要となる可能性があります。なお、販売用不動産における正味売却価額の見積りについては、販売用不動産の現状の市場価格、物件における収益利回り等に基づいて算定しております。 (卸事業における滞留在庫の評価) 株式会社ハピラは2026年3月期において商品889百万円を保有しております。商品の評価については、収益性の 低下に基づく簿価切下げの方法によっており、正味売却価額が帳簿価額を下回る場合には、帳簿価額を正味売却価 額まで減額し、当該減少額を評価損として計上しております。また、正常営業循環過程から外れた滞留在庫につい ては、収益性の低下の事実を反映するために、処分見込価額まで帳簿価額を切下げております。 同社では、適切な在庫管理と販売予測により、品切れによる販売機会ロス削減と過剰在庫の防止に努めておりま すが、卸事業では同業他社との価格競争及び市場ニーズの変化が激しいことから、販売予測を誤った場合や市場環 境の変化により、過剰在庫が発生する可能性があります。そのため、過去の販売動向を加味して、正常営業循環過 程から外れた商品の評価を処分見込価額まで切下げておりますが、商品の販売可能性を踏まえた正常営業循環過程 にあるか否かの判断には不確実性があることから、販売可能性の判断に影響を与えるような状況の変化が発生した 場合には、評価損の計上が必要となる可能性があります。 (資産除去債務)資産除去債務については、「第5 経理の状況 2 財務諸表等 注記事項 「注記事項(重要な会計上の見積り)に記載のとおりであります。 ⑤経営成績に重要な影響を与える要因について 「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載の通りであります。 ⑥経営戦略の現状と見通し 「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載の通りであります。

事業リスク

  • 国内景気動向と市場飽和:クロップスグループの売上は主に日本国内向けであり、国内景気動向や人口減少による市場の飽和、同業他社との競争激化が業績に影響を与える可能性があります。特に移動体通信事業は、市場環境の変化が継続すると予想されています。
  • 特定取引先への依存と法的規制:移動体通信事業はKDDIとの代理店契約に大きく依存しており、KDDIの経営方針変更や契約解除のリスクがあります。また、電気通信事業法などの法的規制に違反した場合、信頼失墜や損害賠償、契約解除につながる可能性があります。
  • M&Aとのれんの減損リスク:M&Aを積極的に推進する方針ですが、市場環境の変化や不測の事態により期待する成果が得られない可能性があります。また、M&Aに伴い計上される「のれん」(買収先のブランド力や技術力などの無形資産)の評価額が下落した場合、減損損失が発生し業績に影響を与える可能性があります。
出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2026|5,598 文字
3【事業等のリスク】有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。① 当社グループについて(イ)日本国内の景気動向及び市場環境について 当社グループの売上は概ね日本国内向けであり、日本国内の景気動向により、また、国内人口の減少等により市場は飽和状態となっており、同業他社との顧客獲得競争の激化から当社グループの業績に影響が生じる可能性があります。(ロ)災害について 地震・台風等の自然災害が発生した場合は、当社グループの販売、営業、物流拠点に甚大な被害を被ることにより、当社グループの業績に影響が生じる可能性があります。(ハ)個人情報について 個人情報の漏洩や不正利用などの事態が生じた場合には、社会的信用の失墜及び損害賠償責任等により、当社グループの業績に影響が生じる可能性があります。(ニ)人材採用及び育成について 当社グループが安定的に成長していくためには、優秀な人材の確保が必要となります。また労働環境の変化に対応できる人材の育成にも取り組んでおります。しかしながら、人材の定着率悪化や新規採用の不調による、人材不足により、当社グループの業績に影響が生じる可能性があります。(ホ)M&Aへの取り組み方針について 当社グループは、移動体通信事業を安定基盤として、新規事業分野へのM&A、事業提携に積極的に取り組むことにより、グループの業容拡大を目指す戦略を推し進めております。事前にリスクを回避するように努めておりますが、その後の市場環境の変化や不測の事態等により期待する成果を達成できない可能性があり、そのような事態になった場合には、当社グループの業績に影響が生じる可能性があります。(ヘ)のれんの減損について 当社グループは、M&Aに伴い発生した相当額ののれんを計上しております。当該のれんについては、将来の収益力を適切に反映しているものと判断しておりますが、事業環境の変化等によりのれんの評価額が帳簿価額より下落した場合に、当該のれんについて減損損失を計上するため、当社グループの業績に影響が生じる可能性があります。(ト)訴訟リスクについて 当社グループの事業活動に関連して、将来、取引先からのクレーム、労働問題、製造物責任等で訴訟を提起される可能性があり、その動向によっては、当社グループの業績に影響が生じる可能性があります。② 移動体通信事業について(イ)店舗展開について移動体通信事業の店舗は、「auショップ/au Style」及び「UQスポット」であり、その新規出店は原則的にKDDI株式会社(以下、「KDDI」という。)の戦略に基づいて決定しております。そのため、新規出店の開設場所、規模及び運営形態等については、KDDIとの協議の上決定されることとなり、KDDIの経営方針によっては、業績に影響が生じる可能性があります。(ロ)特定取引先への依存について移動体通信事業は、KDDIと代理店契約を締結しており、当社グループの主要な事業活動の前提となる事項となっております。当該契約は、当社が各条項に著しく違背した場合や円滑な履行が困難となった場合には、KDDIが契約を解除できることとなっております。また、当該契約は1年毎の自動更新になっておりますが、契約上はKDDI及び当社の双方とも有効期間内であっても3ヶ月前に通知することにより契約を解約できることとなっているため、KDDIの経営方針等が大きく変更された場合には、契約を解約されるリスクがあります。本報告書提出日現在、当該契約の継続に支障を来す要因は発生しておりませんが、当該契約の継続に支障を来す要因が発生した場合には、事業活動に重大な影響を及ぼす可能性があります。なお、当該契約の内容については、「第2 事業の状況 5 重要な契約等」に記載の通りであります。移動体通信事業は、販売する携帯端末をKDDIから仕入れており、主な売上高が携帯端末の販売及びKDDIから支払われる手数料であることから、KDDIへの仕入及び販売依存度がいずれも高くなっております。したがいまして、仕入及び販売について、KDDIの事業戦略や他移動体通信事業者に対する競争力によっては、業績に影響が生じる可能性があります。 (単位:百万円) 前連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)仕入金額依存率販売金額依存率仕入金額依存率販売金額依存率KDDI19,67699.6%26,89493.3%20,18999.0%28,75191.6%(注) 販売金額のうちKDDI以外への販売先のほとんどは一般顧客であります。(ハ)受取手数料に依存した収益構造について 移動体通信事業は、KDDIが提供する携帯端末の販売や移動体通信サービスの加入契約の取次等を行うことにより、KDDIから手数料を収受しております。(ⅰ)販売手数料 :携帯端末の新規販売並びに機種変更に係るKDDIからの受取手数料(ⅱ)作業系手数料:故障対応等に係るKDDIからの受取手数料(ⅲ)回線系手数料:保有顧客による回線の通話料等に応じたKDDIからの受取手数料 受取手数料の金額、支払対象期間、支払対象サービス、通話料金に対する割合等の条件は、KDDIの事業方針等により決定または変更されることから、現在の取引条件から大幅な変更等が生じた場合には、業績に影響が生じる可能性があります。 また、顧客が当社の運営する「auショップ/au Style」及び「UQスポット」において移動体通信サービスへの加入契約をした後、一定の期間内に当該契約の解約等を行った場合には、当該加入契約に係る手数料の一部が、KDDIから支払われない可能性があります。これにより、一定期間内の解約が予想以上に増加した場合には、業績に影響が生じる可能性があります。(ニ)法的規制について 移動体通信事業者の代理店業務については、「電気通信事業法」、「不当景品類及び不当表示防止法」(景品表示法)、「私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律」(独占禁止法)、「古物営業法」、「電気通信事業における個人情報保護に関するガイドライン」(総務省告示第695号)及び社団法人電気通信事業者協会が定める「代理店の営業活動に対する倫理要綱」等により規制されており、当社では当該法令等を遵守し販売活動を行っております。しかしながら、当社の営業活動において、上記法令等に違反した場合には、信頼の失墜、損害賠償請求、代理店契約の解約等の可能性があり、業績に影響が生じる可能性があります。 なお、当事業においては、古物営業法に基づく古物営業の許可を取得しております。事業主が欠格事由に該当したり法令に違反した場合は、事業の停止を命じられる可能性があり、そのような事態になった場合には、業績に影響が生じる可能性があります。③ 人材派遣事業について(イ)法的規制について 人材派遣事業では、「労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律」(労働者派遣法)に基づく一般労働者派遣事業及び職業安定法に基づく有料職業紹介事業の許可を取得しております。事業主が欠格事由に該当したり法令に違反した場合は、事業の停止を命じられる可能性があり、そのような事態になった場合には、業績に影響が生じる可能性があります。(ロ)派遣登録者の確保について 派遣登録者の確保は就職情報誌、ホームページ等の活用により求人活動を行う他、既登録者からの紹介も推奨しております。また、派遣登録者の能力については各派遣登録者のレベルに合わせた様々な研修及び制度でスキルアップに努めております。しかしながら、派遣登録者の確保が計画通り進まなかった場合や適格な派遣登録者がいない場合は、派遣機会を逃すことになり、業績に影響が生じる可能性があります。(ハ)社会保険について 社会保険に加入する必要のある派遣労働者については、派遣元事業者が保険に加入させる義務があります。そのため、社会保険料の料率が改定された場合には人材派遣事業に負担が発生する可能性があり、業績に影響が生じる可能性があります。④ ビルメンテナンス事業について(イ)特定取引先への依存について ビルメンテナンス事業を行ういすゞビルメンテナンス株式会社は、2003年1月にいすゞエステート株式会社よりビルメンテナンス事業を新設分割して設立し、現在もいすゞ自動車株式会社からの出資を受けております。主な取引先はいすゞ自動車株式会社であり、同社に対する販売依存度は2026年3月期において29.6%となっております。特定取引先への依存度が高いため、特定取引先の方針変更等によっては、業績に影響が生じる可能性があります。 (ロ)法的規制について ビルメンテナンス事業の主な業務内容は、商業施設やオフィスビル等の清掃、設備管理及び施設警備等であり、消防法、マンションの管理の適正化の推進に関する法律、警備業法、建築基準法、電気事業法、環境基本法等、法的規制に基づく各種許可、登録ならびに認可等を受けております。 今後、これらの法的規制の要件を満たすことができなかった場合には、事業活動に制約を受けるため、業績に影響が生じる可能性があります。⑤ 店舗転貸借事業について(イ)与信管理について 店舗の開店希望者に対しては、面談を通じて事業計画や資金計画等の把握を行っており、管理物件については預り保証金を受領しております。 不動産所有者に対しては、賃借契約に際して差入保証金を預託するため、審査及び与信管理を徹底しております。しかしながら、不動産所有者の倒産等により多額の差入保証金を回収できなかった場合には、業績に影響が生じる可能性があります。(ロ)法的規制について 店舗転貸借事業では、店舗造作物売買における「古物営業法」、不動産取引における「宅地建物取引業法」及び「建築基準法」等の法的規制を受けております。 今後、これらの法令等の改正や新たな法令等の制定により規制が強化された場合、業績に影響が生じる可能性があります。(ハ)感染症・伝染病などの爆発的な流行について 店舗転貸借事業では、新型コロナウイルス感染症のような感染症・伝染病の爆発的な流行に伴い、新規出店意欲の低下や転貸借契約の解約増加等により、売上高の減少や後継となる入居者が見つからず空き家が増加する可能性があります。また、テナントからの家賃減額要請や賃料収入が滞納又は回収不能となる可能性があります。株式会社テンポイノベーションでは、後継となるテナント入居者への営業や早期賃料回収及び家主等との賃料交渉等によりテナントからの賃料収入の滞納リスク等を事前に防止するよう努力しておりますが、大規模な感染症・伝染病の爆発的な流行が長期にわたる場合、業績及び財政状態に影響が生じる可能性があります。⑥ 不動産売買事業について(イ)販売用不動産の在庫について 不動産売買事業では、販売用不動産及び仕掛販売用不動産を保有しております。これらの不動産については、販売計画に基づいて適切な不動産管理を行っておりますが、当初の販売計画から大幅な乖離が発生する可能性があります。また、不動産は市場動向によっては滞留又は販売価格の見直しが発生する可能性があり、販売計画や不動産の市場価格に基づいて見直しが発生する可能性があります。この場合、不動産の評価損の計上等により、業績に影響が生じる可能性があります。⑦ 卸事業について(イ)海外経済の大きな変動について 卸事業では、中国等を中心とした海外からの仕入を行っており、各地域の政治、経済、社会情勢の変化及び各種規制の動向等により、仕入が予定通りに出来ないリスクがあります。また、為替相場の大幅な変動があった場合には、業績に影響が生じる可能性があります。(ロ)在庫リスクについて 卸事業では、適切な在庫管理と販売予測により、品切れによる販売機会ロス削減と過剰在庫の防止を行っておりますが、販売予測を誤った場合は在庫不足または過剰在庫となり、業績に影響が生じる可能性があります。なお、当該リスクに対し、当社において内部監査の充実等、子会社管理体制の強化を図っております。(ハ)知的財産権について 商品の企画にあたっては、他社メーカーの特許権、商標権、意匠権等の侵害について細心の注意を払っておりますが、これらの権利を侵害したとして裁判等の紛争に至った場合には、多額の費用負担が発生し、業績に影響が生じる可能性があります。(ニ)製造物責任について 卸事業が提供する商品において欠陥が生じるリスクがあり、製造物責任による賠償やリコール等が発生した場合は、顧客の信頼喪失を招くとともに、多額の費用負担が発生し、業績に影響が生じる可能性があります。 ⑧ 海外事業について(イ)海外事業展開リスクについて 海外事業では、アジア地域を中心とした11ヶ国に海外展開しており、予期しない法規制の改正、政情不安等により業績に影響が生じる可能性があります。(ロ)感染症・伝染病などの拡大について 海外事業では、国を超えた人材の流動性を前提としているため、感染症・伝染病の拡大やパンデミックの発生に伴い、労働者の移動制限が長期に及ぶ場合には、業績に影響が生じる可能性があります。

このページのバフェット流コメンタリーは順次自動生成中です。生成されると、ここに「数値の読み解き方」「同業比較」「投資判断のポイント」を表示します。

もっと深く分析したい?

モート先生 AI が クロップス の事業を 4 賢人の理論で詳しく解説します

モート先生に聞く →