事業の概要
- 美容室運営事業エム・エイチ・グループは、主に美容室の運営を通じて収益を得ています。直営サロンの経営に加え、フランチャイズ形式での美容室展開も行っており、多様な形態で顧客に美容サービスを提供しています。これにより、安定的な顧客基盤を築き、美容市場での存在感を高めています。
- 美容室支援事業グループ会社である株式会社ライトスタッフが、美容室向けのクレジット決済代行サービスやPOSシステムの販売、優良物件の紹介など、美容室運営をサポートする事業を展開しています。これは、グループ全体のスケールメリットを活かし、美容室経営の効率化を支援することで、間接的に収益に貢献するビジネスモデルです。
- ヘアメイク・キャリアデザイン連結子会社のアーツ株式会社がヘアメイク事業を、株式会社オンリー・ワンがキャリアデザイン事業を展開しています。これらの事業は、美容室運営事業と連携しつつ、美容業界における人材育成や専門サービスの提供を通じて、グループ全体の事業領域を広げ、多角的な収益源を確保しています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
- 直営サロン事業エム・エイチ・グループの主要な収益源の一つで、自社で直接運営する美容室からの売上が9.15625億円、営業利益が0.57301億円と、最も大きな規模を占めています。この事業は、グループ全体の基盤となる顧客サービスを提供し、安定的な収益を確保しています。
- フランチャイズ事業フランチャイズ形式で展開する美容室からの売上が1.61403億円、営業利益が0.70727億円となっています。この事業は、ブランド力と運営ノウハウを提供することで、効率的に事業規模を拡大し、収益を上げていると考えられます。
- 美容ビジネス支援事業美容室向けのクレジット決済代行やPOSシステム販売、物件紹介などを行う事業で、売上が1.1672億円、営業利益が0.78306億円です。この事業は、美容室運営の効率化をサポートすることで、グループ内外の美容室に貢献し、安定した収益を上げています。
2025-06 セグメント別業績
| セグメント | 区分 | 売上(億) | 営業利益(億) | 営業利益率 |
|---|---|---|---|---|
| DirectSalonReportableSegment | 事業 | 9 | 1 | 6.3% |
| FranchiseReportableSegment | 事業 | 2 | 1 | 43.8% |
| HairMakeReportableSegment | 事業 | 4 | 0 | 3.4% |
| BeautyBusinessSupportBusinessReportableSegment | 地域 | 1 | 1 | 67.1% |
| CareerDesignReportableSegment | 事業 | 3 | 0 | 4.8% |
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
3【事業の内容】 当社グループは、当社、連結子会社4社、持分法非適用非連結子会社1社及び持分法非適用関連会社1社並びにその他の関係会社2社で構成されており、美容業を主たる事業としております。当社グループにおける各社の位置付けは次のとおりであります。なお、当社は特定上場会社等であります。特定上場会社等に該当することにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することとなります。(1)株式会社エム・エイチ・グループ 連結子会社4社に対して経営指導を行っております。(2)株式会社エム・エイチ・プリュス(連結子会社) 直営サロン運営事業、BSサロン運営事業及びヘアメイク事業を行っております。(3)株式会社ライトスタッフ(連結子会社) 当社グループのスケールメリットをサービス化し、クレジット決済代行サービスや美容室POSシステムの販売等の美容室支援事業を行っております。(4)アーツ株式会社(連結子会社) ヘアメイク事業を行っております。(5)株式会社オンリー・ワン(連結子会社) キャリアデザイン事業を行っております。(6)湖北模姿髪品牌管理有限公司(持分法非適用非連結子会社) 中国においてBSサロン運営事業を行っております。(7)M.H Professional Co.,Ltd.(持分法非適用関連会社) 韓国においてBSサロン運営事業を行っております。 以上に述べた事業の系統図は以下のとおりであります。(注) 2026年6月30日現在、その他の関係会社である潤首有限公司は、当社株式の32.02%を保有しております。同じくその他の関係会社である剣豪集団株式会社は、当社株式の16.47%を保有し、同社の代表取締役が当社の取締役を兼任しております。いずれも当社グループと重要な取引はないため、記載を省略しております。
事業の優位性(モート)
事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
| 価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い | 弱い 経済動向や気象状況に影響を受けやすく、商標ライセンス契約に依存するため。 |
|---|---|
| 参入障壁新規参入を阻む要因の種類 | ブランド 海外提携先所有の商標を使用したブランド(ライセンスブランド)を基盤に運営している。 |
| 顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい | 低い(分散) |
| 景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか | シクリカル |
| 規制依存規制は障壁にも足枷にもなる | 中程度 |
会社が挙げる主要リスク:経済動向による影響 / 気象状況による影響 / 商標のライセンス契約変更リスク
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 3 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
公開されている情報からは、強力なブランド、特許、規制ライセンス、独占的IPなどの無形資産に関する具体的な情報は確認できませんでした。
スイッチングコスト★☆☆☆☆
顧客が同社のサービスから他社へ乗り換える際の直接的な金銭的・時間的コストは低いと考えられますが、長年の利用による慣れや一部の限定的な機能への依存がわずかなスイッチングコストを生む可能性はあります。
ネットワーク効果☆☆☆☆☆
同社の事業内容からは、ユーザー数の増加がサービスの価値を直接的に高めるネットワーク効果が働く構造は見られません。
コスト優位★☆☆☆☆
特定のサービス提供において、規模の経済や効率的なオペレーションによるコスト優位性を示唆する情報は限定的です。価格競争力に関する明確な証拠はありません。
規模の経済★☆☆☆☆
サービス業全体における同社の市場シェアや、業界構造における効率的な規模の優位性を示す具体的なデータは確認できませんでした。
- 美容室運営の多角化直営サロン運営だけでなく、フランチャイズ形式や海外でのBSサロン運営(中国、韓国)も展開しており、多様な事業形態で収益機会を広げています。これにより、特定の市場や運営形態に依存することなく、リスク分散を図りながら安定的な事業成長を目指せる可能性があります。
- 美容室支援サービスグループ会社がクレジット決済代行やPOSシステム販売、物件紹介といった美容室支援事業を展開しており、グループ内の美容室だけでなく、外部の美容室にもサービスを提供することで、新たな収益源を確保しています。これは、美容業界における専門的なノウハウを活かした競争優位性となり得ます。
- 海外展開とブランド力中国や韓国といったアジア市場でのBSサロン運営を通じて、海外でのブランド展開を進めています。これにより、国内市場の成熟化に対応し、成長が見込まれる海外市場での収益獲得を目指しており、将来的な事業拡大の可能性を秘めています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
経営戦略
有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。(1)会社の経営の基本方針 当社グループは、今までもこれからも「お客様に寄り添うライフスタイルパートナーであり続ける」を経営理念として掲げております。美容を通じて顧客のより豊かな生活や心の形成に貢献するとともに、当社のステークホルダーである株主、取引先、従業員が共に喜びを亨受し、将来にわたり大きく成長することを当社グループの基本理念として、日々の経営に取り組んでおります。 当社グループが属する美容業界を取り巻く環境は厳しさを増しておりますが、当社グループは既存事業の強化と新たな成長戦略の推進に向け、第三者割当による新株式発行及び新株予約権の発行に基づき資金調達を実施いたしました。これにより、経営基盤を盤石にし、事業成長を一層加速させてまいります。さらに、長年培った美容業界の知見とAI技術を融合させ、将来の収益の柱となる新規事業の創出に挑んでまいります。 (2)目標とする経営指標 当社グループは経営指標として、株主に対する収益還元を重視しており、株主資本に対してどのくらい利益が獲得されたかを示す株主資本利益率(ROE)に重点を置いています。 (3)中長期的な会社の経営戦略 当社は、2029年12月に上場30周年、2030年4月に設立40周年を迎える2030年6月期に向け、当初、この期間を「第二創業期」として、2025年6月期から2027年6月期までの3年間を「助走」、2028年6月期から2030年6月期までの3年間を「飛躍」と位置付け、人的資本経営の強化及び経営基盤の整備に努めてまいりました。 しかし、直近2期の業績は、主力である美容室運営事業の競争激化や人材不足等の逆風を受け、当初計画に対して利益面で大きく乖離する非常に厳しいスタートとなりました。当社グループは、この現状を真摯に受け止め、従来の想定に甘んじることなく、「既存事業の抜本的な構造改革」と「非連続な成長をもたらす新規事業への挑戦」を同時に、かつ、圧倒的なスピードで実行することを決断いたしました。そして、第三者割当による新株式発行及び第2回新株予約権の発行を決議し、2026年7月に新株式発行によって約10億円の資金調達を実施し、今後、新株予約権の行使による約35億円の資金調達を見込んでおります。この資金調達を基盤に、持続的な企業価値の向上に向けた成長戦略として新規事業への挑戦及び既存事業の強化を図ってまいります。 これに伴い、当初「助走(3年間)」と「飛躍(3年間)」の2段階に分かれていた2030年までのロードマップを一気通貫で統合し、「Vision 2030」として2030年6月期をゴールとする新中期経営計画(2027年6月期~2030年6月期)を策定いたしました。 2026年7月には、当該第三者割当による資金調達を基盤とした成長戦略の第一弾としてM&Aを実施いたしました。これにより、株式会社オアシスLHの発行済株式の51%を取得し連結子会社化するとともに、同社の100%子会社である株式会社レモンカンパニー東京を連結孫会社化いたしました。株式会社オアシスLHは、東京・大阪を中心に美容室及びネイルの直営サロンを展開しており、同社の独自ブランドに加え、「AVEDA」ブランドを活用した高付加価値サロンがグループに加わることで、多様なブランドポートフォリオの構築が可能となり、美容室運営事業の競争力及び成長性の向上につながるものと考えております。また、株式会社レモンカンパニー東京は、プロ野球開催球場を中心としたレジャー・アミューズメント施設における飲食事業を展開しております。当社グループにおいて飲食事業は新たな事業領域となりますが、顧客接点の拡大や新たな付加価値の創出など、多くのシナジーや可能性が広がるものと考えております。 また、同じく2026年7月に、AIソリューション事業、AIデータセンター事業並びにMaaS(Model as a Service)事業を中核に据える新規事業の開始に先駆け、100%子会社として株式会社MHAIを設立いたしました。当社グループは、「AI・DX事業」を美容室支援事業を起点とした第2の成長曲線戦略を担う事業と位置付け、AI・DX関連事業への新規参入及びそれに伴う新たな収益機会の創出を成長戦略の重要な柱としております。 当社グループは、当該第三者割当による資金調達を基盤として、新たな成長戦略のもと、各事業の成長を図ってまいります。 直営サロン運営事業及びBSサロン運営事業においては、「mod’s hair」ブランドの信頼とレガシーを守りつつ、M&Aによって獲得した「OASIS AVEDA」、「luve heart’s And Be」等のブランドポートフォリオ経営を推進し、機動的なM&Aも含めた店舗ネットワークの拡大や、PB商品の開発・販路拡大を積極的に進めてまいります。さらに、これまで以上にヘアメイク事業との連携を強化し、シナジーの最大化を図ってまいります。 美容室支援事業におきましては、主力であるクレジット決済代行サービスの拡大を図り、今後さらに多様化が予想されるデジタル決済に対応する新たな決済プラットフォームの構築を進めるとともに、AIを活用したデータ分析機能の搭載など、市場ニーズに応え他社との差別化を図るサービスの開発を進めてまいります。 キャリアデザイン事業については、タワーマンションを中心としたマンションコンシェルジュの派遣が順調に伸びております。また、定年退職後など働く意欲を持ったシニア人材も多く、質の高い就業機会と適正報酬、ワークライフバランスの充実などシニア人材が活躍できる場の提供を増やすことが、人材不足の解消など社会課題の解決の一助となり、事業の成長にもつながるもの考えて取り組んでおります。 M&Aによって取得した飲食事業におきましては、レジャー・アミューズメント施設内での展開という特定の顧客をターゲットとする特性を有しております。新たな成長戦略である「AI・DX事業」とは異なった角度から顧客へのアプローチを促すことで、顧客接点の拡大および新たな収益機会の創出を図ってまいります。 当社グループは、AI・DX事業を第2の成長曲線を担う事業と位置付けております。理美容業界では個人事業主が多く、IT化や業務効率化が他業界に比べ後手に回りがちです。人手不足や煩雑な事務作業という業界全体の「不自由・不便」を最新テクノロジーで解決し、経営の質を向上させるイノベーションパートナーを目指すとともに、理美容業界から多業界への水平展開を図ってまいります。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 今後の当社グループを取り巻く環境につきましては、企業収益や雇用・所得環境の改善、インバウンド需要の拡大等、国内景気は緩やかな回復基調で推移する一方、地政学的リスクの高まり、為替の急激な変動、資源価格の高騰、通商政策など米国の政策動向による影響等、依然として先行き不透明な状況が続くものと見込まれます。また、消費環境におきましては、個人消費が緩やかに持ち直してきたものの、物価上昇の継続を背景とした節約志向の高まり、消費マインドの冷え込み等、消費の鈍化も見られるようになっております。 当社グループが属する美容業界におきましても、物価上昇を背景とした節約志向の高まり、消費マインドの冷え込み等に起因した来店サイクルの長期化などが見られております。また、業界全体として美容師をはじめとした人材の流動性が高まっており、優秀な人材確保がより重要な課題となっております。 また、当社グループは、前連結会計年度において営業損失9,709千円、当連結会計年度において営業損失52,196千円及び営業キャッシュ・フローは71,459千円のマイナスを計上しており、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような状況が存在しております。 このような状況のもと、当社は2026年5月22日開催の取締役会において既存事業の強化及び新たな成長戦略を推進することを目的として第三者割当による新株式発行及び第2回新株予約権の発行を決議いたしました。詳細につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な後発事象) (第三者割当による新株式発行及び第2回新株予約権の発行)」をご参照ください。これにより2026年7月に新株式発行によって約10億円の資金調達を実施しており、今後、新株予約権の行使による約35億円の資金調達を見込んでおります。 そして、本第三者割当増資による資金調達を基盤に持続的な企業価値向上に向けた成長戦略として、2026年7月に株式会社オアシスLH(連結子会社)及び株式会社レモンカンパニー東京(連結孫会社)の株式を取得しております。詳細につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な後発事象) (取得による企業結合)」をご参照ください。同じく2026年7月に今後予定しているAIソリューション事業及びAIデータセンター事業並びにMaaS(Model as a Service)を中核に据える新規事業の開始に先駆けて株式会社MHAIを設立いたしました。詳細につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な後発事象) (子会社の設立)」をご参照ください。 また、当社グループは、「お客様に寄り添う、ライフスタイルパートナーであり続ける」を経営理念に掲げており、既存事業においては、お客様に必要とされ続けるべく、各事業の根幹とも言える優秀な人材の採用、育成、定着を最優先に取り組むとともに、経営効率の最適化を図り、安定したサービスの提供に注力してまいります。そして、美容業界で上場する数少ない企業グループとして、そして、リーディングカンパニーとしてDX化・GX化を推進することで業界全体のプレゼンス向上に資する取り組みにも注力してまいります。 当社グループは、本第三者割当増資による資金調達を基盤に持続的な企業価値向上に向けた成長戦略として、M&AやAI・DX支援事業をはじめとした新たな取り組みとともに既存事業の強化も図ってまいります。 このように、資金調達の実施をはじめ、持続的な企業価値向上に向けた新たな取り組み、既存事業の強化を図るなど総合的に勘案し、現時点において継続企業の前提に影響を及ぼす重要な不確実性は認められないものと判断しております。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。(1)会社の経営の基本方針 当社グループは、今までもこれからも「お客様に寄り添うライフスタイルパートナーであり続ける」を経営理念として掲げております。美容を通じて顧客のより豊かな生活や心の形成に貢献するとともに、当社のステークホルダーである株主、取引先、従業員が共に喜びを亨受し、将来にわたり大きく成長することを当社グループの基本理念として、日々の経営に取り組んでおります。 当社グループが属する美容業界を取り巻く環境は厳しさを増しておりますが、当社グループは既存事業の強化と新たな成長戦略の推進に向け、第三者割当による新株式発行及び新株予約権の発行に基づき資金調達を実施いたしました。これにより、経営基盤を盤石にし、事業成長を一層加速させてまいります。さらに、長年培った美容業界の知見とAI技術を融合させ、将来の収益の柱となる新規事業の創出に挑んでまいります。 (2)目標とする経営指標 当社グループは経営指標として、株主に対する収益還元を重視しており、株主資本に対してどのくらい利益が獲得されたかを示す株主資本利益率(ROE)に重点を置いています。 (3)中長期的な会社の経営戦略 当社は、2029年12月に上場30周年、2030年4月に設立40周年を迎える2030年6月期に向け、当初、この期間を「第二創業期」として、2025年6月期から2027年6月期までの3年間を「助走」、2028年6月期から2030年6月期までの3年間を「飛躍」と位置付け、人的資本経営の強化及び経営基盤の整備に努めてまいりました。 しかし、直近2期の業績は、主力である美容室運営事業の競争激化や人材不足等の逆風を受け、当初計画に対して利益面で大きく乖離する非常に厳しいスタートとなりました。当社グループは、この現状を真摯に受け止め、従来の想定に甘んじることなく、「既存事業の抜本的な構造改革」と「非連続な成長をもたらす新規事業への挑戦」を同時に、かつ、圧倒的なスピードで実行することを決断いたしました。そして、第三者割当による新株式発行及び第2回新株予約権の発行を決議し、2026年7月に新株式発行によって約10億円の資金調達を実施し、今後、新株予約権の行使による約35億円の資金調達を見込んでおります。この資金調達を基盤に、持続的な企業価値の向上に向けた成長戦略として新規事業への挑戦及び既存事業の強化を図ってまいります。 これに伴い、当初「助走(3年間)」と「飛躍(3年間)」の2段階に分かれていた2030年までのロードマップを一気通貫で統合し、「Vision 2030」として2030年6月期をゴールとする新中期経営計画(2027年6月期~2030年6月期)を策定いたしました。 2026年7月には、当該第三者割当による資金調達を基盤とした成長戦略の第一弾としてM&Aを実施いたしました。これにより、株式会社オアシスLHの発行済株式の51%を取得し連結子会社化するとともに、同社の100%子会社である株式会社レモンカンパニー東京を連結孫会社化いたしました。株式会社オアシスLHは、東京・大阪を中心に美容室及びネイルの直営サロンを展開しており、同社の独自ブランドに加え、「AVEDA」ブランドを活用した高付加価値サロンがグループに加わることで、多様なブランドポートフォリオの構築が可能となり、美容室運営事業の競争力及び成長性の向上につながるものと考えております。また、株式会社レモンカンパニー東京は、プロ野球開催球場を中心としたレジャー・アミューズメント施設における飲食事業を展開しております。当社グループにおいて飲食事業は新たな事業領域となりますが、顧客接点の拡大や新たな付加価値の創出など、多くのシナジーや可能性が広がるものと考えております。 また、同じく2026年7月に、AIソリューション事業、AIデータセンター事業並びにMaaS(Model as a Service)事業を中核に据える新規事業の開始に先駆け、100%子会社として株式会社MHAIを設立いたしました。当社グループは、「AI・DX事業」を美容室支援事業を起点とした第2の成長曲線戦略を担う事業と位置付け、AI・DX関連事業への新規参入及びそれに伴う新たな収益機会の創出を成長戦略の重要な柱としております。 当社グループは、当該第三者割当による資金調達を基盤として、新たな成長戦略のもと、各事業の成長を図ってまいります。 直営サロン運営事業及びBSサロン運営事業においては、「mod’s hair」ブランドの信頼とレガシーを守りつつ、M&Aによって獲得した「OASIS AVEDA」、「luve heart’s And Be」等のブランドポートフォリオ経営を推進し、機動的なM&Aも含めた店舗ネットワークの拡大や、PB商品の開発・販路拡大を積極的に進めてまいります。さらに、これまで以上にヘアメイク事業との連携を強化し、シナジーの最大化を図ってまいります。 美容室支援事業におきましては、主力であるクレジット決済代行サービスの拡大を図り、今後さらに多様化が予想されるデジタル決済に対応する新たな決済プラットフォームの構築を進めるとともに、AIを活用したデータ分析機能の搭載など、市場ニーズに応え他社との差別化を図るサービスの開発を進めてまいります。 キャリアデザイン事業については、タワーマンションを中心としたマンションコンシェルジュの派遣が順調に伸びております。また、定年退職後など働く意欲を持ったシニア人材も多く、質の高い就業機会と適正報酬、ワークライフバランスの充実などシニア人材が活躍できる場の提供を増やすことが、人材不足の解消など社会課題の解決の一助となり、事業の成長にもつながるもの考えて取り組んでおります。 M&Aによって取得した飲食事業におきましては、レジャー・アミューズメント施設内での展開という特定の顧客をターゲットとする特性を有しております。新たな成長戦略である「AI・DX事業」とは異なった角度から顧客へのアプローチを促すことで、顧客接点の拡大および新たな収益機会の創出を図ってまいります。 当社グループは、AI・DX事業を第2の成長曲線を担う事業と位置付けております。理美容業界では個人事業主が多く、IT化や業務効率化が他業界に比べ後手に回りがちです。人手不足や煩雑な事務作業という業界全体の「不自由・不便」を最新テクノロジーで解決し、経営の質を向上させるイノベーションパートナーを目指すとともに、理美容業界から多業界への水平展開を図ってまいります。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 今後の当社グループを取り巻く環境につきましては、企業収益や雇用・所得環境の改善、インバウンド需要の拡大等、国内景気は緩やかな回復基調で推移する一方、地政学的リスクの高まり、為替の急激な変動、資源価格の高騰、通商政策など米国の政策動向による影響等、依然として先行き不透明な状況が続くものと見込まれます。また、消費環境におきましては、個人消費が緩やかに持ち直してきたものの、物価上昇の継続を背景とした節約志向の高まり、消費マインドの冷え込み等、消費の鈍化も見られるようになっております。 当社グループが属する美容業界におきましても、物価上昇を背景とした節約志向の高まり、消費マインドの冷え込み等に起因した来店サイクルの長期化などが見られております。また、業界全体として美容師をはじめとした人材の流動性が高まっており、優秀な人材確保がより重要な課題となっております。 また、当社グループは、前連結会計年度において営業損失9,709千円、当連結会計年度において営業損失52,196千円及び営業キャッシュ・フローは71,459千円のマイナスを計上しており、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような状況が存在しております。 このような状況のもと、当社は2026年5月22日開催の取締役会において既存事業の強化及び新たな成長戦略を推進することを目的として第三者割当による新株式発行及び第2回新株予約権の発行を決議いたしました。詳細につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な後発事象) (第三者割当による新株式発行及び第2回新株予約権の発行)」をご参照ください。これにより2026年7月に新株式発行によって約10億円の資金調達を実施しており、今後、新株予約権の行使による約35億円の資金調達を見込んでおります。 そして、本第三者割当増資による資金調達を基盤に持続的な企業価値向上に向けた成長戦略として、2026年7月に株式会社オアシスLH(連結子会社)及び株式会社レモンカンパニー東京(連結孫会社)の株式を取得しております。詳細につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な後発事象) (取得による企業結合)」をご参照ください。同じく2026年7月に今後予定しているAIソリューション事業及びAIデータセンター事業並びにMaaS(Model as a Service)を中核に据える新規事業の開始に先駆けて株式会社MHAIを設立いたしました。詳細につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な後発事象) (子会社の設立)」をご参照ください。 また、当社グループは、「お客様に寄り添う、ライフスタイルパートナーであり続ける」を経営理念に掲げており、既存事業においては、お客様に必要とされ続けるべく、各事業の根幹とも言える優秀な人材の採用、育成、定着を最優先に取り組むとともに、経営効率の最適化を図り、安定したサービスの提供に注力してまいります。そして、美容業界で上場する数少ない企業グループとして、そして、リーディングカンパニーとしてDX化・GX化を推進することで業界全体のプレゼンス向上に資する取り組みにも注力してまいります。 当社グループは、本第三者割当増資による資金調達を基盤に持続的な企業価値向上に向けた成長戦略として、M&AやAI・DX支援事業をはじめとした新たな取り組みとともに既存事業の強化も図ってまいります。 このように、資金調達の実施をはじめ、持続的な企業価値向上に向けた新たな取り組み、既存事業の強化を図るなど総合的に勘案し、現時点において継続企業の前提に影響を及ぼす重要な不確実性は認められないものと判断しております。
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、企業収益や雇用・所得環境の改善、インバウンド需要の拡大等、国内景気は緩やかな回復基調で推移いたしました。一方、地政学的リスクの高まり、為替の急激な変動、資源価格の高騰、通商政策など米国の政策動向による影響等、依然として先行き不透明な状況が続くものと見込まれます。また、消費環境におきましては、個人消費が緩やかに持ち直してきたものの、物価上昇の継続を背景とした節約志向の高まり、消費マインドの冷え込み等、消費の鈍化も見られるようになりました。 当社グループが属する美容業界におきましても、物価上昇を背景とした節約志向の高まり、消費マインドの冷え込み等に起因した来店サイクルの長期化などが見られております。また、業界全体として美容師をはじめとした人材の流動性が高まっており、優秀な人材確保がより重要な課題となっております。 このような状況のもと、当社は2026年5月22日開催の取締役会において既存事業の強化及び新たな成長戦略を推進することを目的として第三者割当による新株式発行及び第2回新株予約権の発行(以下、「本第三者割当増資」といいます。)を決議いたしました。これにより2026年7月に新株式発行によって約10億円の資金調達を実施しており、今後、新株予約権の行使による約35億円の資金調達を見込んでおります。なお、詳細につきましては、後記「重要な後発事象」の「第三者割当による新株式発行及び第2回新株予約権の発行」をご参照ください。また、従前より美容業界で上場する数少ない企業グループとして、そして、リーディングカンパニーとしてDX化・GX化を推進することで業界全体のプレゼンス向上に資する取り組みにも注力しており、美容室運営事業においては、美容業界で大きく成長を続ける株式会社ECLARTと2025年11月に業務提携契約を締結し、双方が持つ経営資源と専門性を活かした協業を進めております。 また、2026年7月に当社グループの更なる事業の拡大及び円滑な組織運営、執務環境の改善に伴う効率的な働き方の実現等を目的として本社を移転しております。これにより、従来、本社に併設しておりましたモッズ・ヘアアカデミーを独立した新たな施設として開設し、2026年4月より運営を開始しております。 当連結会計年度の売上高につきましては、BSサロン運営事業及びキャリアデザイン事業が前期に比べ減少しましたが、直営サロン運営事業、ヘアメイク事業、美容室支援事業が堅調に推移し前期に比べ増収となり、全社としても増収となりました。 営業損益につきましては、コスト削減に努めるものの原材料価格の高騰や人件費、物流費をはじめとした諸経費のコスト増加、本社の移転並びにモッズ・ヘアアカデミーの開設に係る諸経費、前述の株式会社ECLARTとの業務提携契約に基づく新たな取り組みのひとつである新ブランドのカラー専門店「E:terne(エテルネ)大宮店」のオープンに係る諸経費が先行したこと等により営業損失となりました。 経常損益につきましては、営業損失に加え、第三者割当による新株式発行及び第2回新株予約権の発行に係る諸費用を株式交付費48,190千円として営業外費用として計上したこと等により経常損失となりました。 親会社株主に帰属する当期純損益につきましても、営業損失及び経常損失となったこと、「固定資産の減損に係る会計基準」に基づき、BSサロン運営事業及びヘアメイク事業に係る固定資産について減損損失3,758千円を特別損失として計上したこと等により、親会社株主に帰属する当期純損失となりました。 以上の結果、当連結会計年度の業績は、売上高1,850,502千円(前期比0.3%増)、営業損失52,196千円(前期は営業損失9,709千円)、経常損失98,576千円(前期は経常損失7,091千円)、親会社株主に帰属する当期純損失105,873千円(前期は親会社株主に帰属する当期純損失17,621千円)となりました。 セグメント別の状況につきましては以下のとおりであります。(直営サロン運営事業) 日本全国に展開するBSサロン(フランチャイズサロン)のフラッグシップサロンとして、首都圏主要地域を中心に直営サロン11店舗(モッズ・ヘアサロン9店舗、美容室セラヴィ1店舗、エテルネサロン1店舗)及びモッズ・ヘアアカデミー1施設を展開しております。 2025年11月に株式会社ECLARTとの業務提携契約に基づく新たな取り組みのひとつとして新ブランドのカラー専門店「E:terne(エテルネ)大宮店」を2026年2月28日にオープンいたしました。また、前述のとおり本社移転を機に、本社から独立した新たな施設としてモッズ・ヘアアカデミーを開設し2026年4月より運営を開始しております。新アカデミーでは、より実践感覚を養うとともに、モッズ・ヘアが得意とする技術教育の新たなビジネスモデルの構築を目指してまいります。 当連結会計年度の業績につきましては、売上高は堅調に推移したものの、原材料価格の高騰や人件費の増加の影響、新店舗出店及びアカデミー開設に係る費用の発生等により前期に比べ増収減益となりました。また、美容業界での人材の流動性が高まっており、今後の競争力を高めるうえでも優秀なスタッフは不可欠であり、一定のコストの先行は許容しつつ人材の確保並びに育成に引き続き注力しております。前述の株式会社ECLARTとの協業による採用並びに集客の強化は競争力を高める一手になるものと考えております。 当連結会計年度の直営サロン運営事業の業績は、売上高958,229千円(前期比3.3%増)、セグメント利益32,925千円(前期比42.5%減)となりました。 (BSサロン運営事業) 「モッズ・ヘア」では、本部、加盟店という従来のフランチャイズ関係ではなく、共に一つのブランドをシェアするという意味で、ブランドシェアサロン、BSサロンと呼んでおります。当連結会計年度の店舗数の異動は国内の閉店5店舗、韓国の閉店2店舗、台湾の出店1店舗、中国の出店1店舗及び閉店4店舗であり、当連結会計年度末日現在におきまして、国内33店舗、韓国7店舗、台湾4店舗及び中国2店舗の計46店舗となっております。 BSサロン運営事業においては、プライベートブランド商品(PB商品)をはじめとした商品販売に注力しており、PB商品売上は堅調に推移しているものの、前期に比べBSサロンの稼働店舗数が減少したことに伴い減収減益となりました。商品販売については、堅調に推移しているものの、従来のキャッシュ・ポジションでは、積極的なマーケティング活動、広告宣伝活動、タイムリーな新商品開発及び製造を十分に実施できておらず、大きく飛躍するに至っていない状況が続いておりましたが、本第三者割当増資により調達した資金を活用することで、大きな成長を目指してまいります。また、直営サロン運営事業と同様に前述の株式会社ECLARTとの協業によるメリットはBSサロンにおいても享受できるものと考えております。 当連結会計年度のBSサロン運営事業の業績は、売上高221,898千円(前期比2.7%減)、セグメント利益62,407千円(前期比11.8%減)となりました。 (ヘアメイク事業) 当社は、「モッズ・ヘア」の原点であるフランス・パリのスタジオワーク専門のヘアメイクチームのプロフェッショナル精神を引き継いだ「モッズ・ヘア」ヘアメイクチームを有しております。 当社のヘアメイクチームは、ヘアメイクアーティストのエージェンシーとして「パリコレクション」や「東京コレクション」などへの参加や、CM・ファッション雑誌など年間2,000件を超える媒体を手掛けるなど、国内及び海外で高い評価を得ております。 ヘアメイク事業におきましては、スタジオ、ブライダル、メディア各部門が前期に比べ増収で推移した一方、人件費は増加したものの全体のコストが減少した結果、売上高382,711千円(前期比2.2%増)、セグメント利益14,953千円(前期比19.2%増)となりました。 (美容室支援事業) 当社グループでは、日本国内でのモッズ・ヘアサロンの事業展開を通じて、様々なスケールメリットが創出されます。それをサービス化したクレジット決済代行サービス、SCAT株式会社との提携による美容サロン向けPOSレジ顧客管理システムなどを一般のサロンに提供する美容室支援事業を行っております。また、美容室支援事業におきましては、2021年より提携しているENECHANGE株式会社と、理美容業界における持続可能な環境経営支援(SDGs)として環境配慮型メニューの開発並びに普及を継続して進めております。 当連結会計年度において、美容室支援事業の主力であるクレジット決済代行サービスは、手数料率の競争の激化が進む厳しい環境ではあるものの契約件数は堅調に推移し、売上高は前期に比べ微増となりましたが、人件費の増加等により僅かに減益となり、売上高122,230千円(前期比1.1%増)、セグメント利益76,608千円(前期比2.2%減)となりました。 (キャリアデザイン事業) 当社グループでは、キャリアデザイン事業として人材派遣事業、人材紹介事業を展開しており成長戦略の柱の一つとして位置付けております。 キャリアデザイン事業につきましては、主力の人材派遣事業において従来の販売職の人材派遣からタワーマンションを中心としたコンシェルジュの派遣等にも注力することで着実に件数を伸ばしてまいりましたが、当連結会計年度におきましては、人材不足によりスタッフの派遣件数が前期に比べ減少する一方、コスト削減効果も相まって、売上高253,763千円(前期比8.6%減)、セグメント利益14,224千円(前期比7.6%増)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、営業活動によるキャッシュ・フロー及び投資活動によるキャッシュ・フローがマイナスとなる一方、財務活動によるキャッシュ・フローがプラスとなり、505,066千円(前連結会計年度比11.9%減)となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下のとおりであります。(営業活動におけるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果、使用した資金は71,459千円(前連結会計年度は獲得した資金29,377千円)となりました。これは主に税金等調整前当期純損失102,694千円、減価償却費14,423千円、のれん償却額7,199千円、株式交付費48,190千円、棚卸資産の増加額23,262千円、未払消費税等の減少額14,472千円などによるものであります。 (投資活動におけるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果、使用した資金は129,331千円(前連結会計年度は使用した資金10,892千円)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出30,073千円、差入保証金の差入による支出44,746千円、短期貸付による支出50,000千円などによるものであります。 (財務活動におけるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果、獲得した資金は131,757千円(前連結会計年度は使用した資金47,193千円)となりました。これは主に短期借入金の増加額150,000千円、長期借入金の返済による支出12,471千円、配当金の支払額5,771千円によるものであります。 ③ 生産、仕入及び販売の状況a.生産実績 該当事項はありません。 b.商品仕入実績 当連結会計年度における商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称金額(千円)前年同期比(%)直営サロン運営事業113,91922.2BSサロン運営事業74,19083.6ヘアメイク事業4,5801.0合計192,69039.4(注)1 金額は仕入価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しております。 c.販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称金額(千円)前年同期比(%)直営サロン運営事業946,2293.3BSサロン運営事業153,691△4.8ヘアメイク事業379,2971.8美容室支援事業117,5200.7キャリアデザイン事業253,763△8.6合計1,850,5020.3(注)1 セグメント間の取引については相殺消去しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末日時点において当社グループが判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討の内容 当連結会計年度の概要は「(1)経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりでありますが、そのポイントは主に次のとおりであります。 売上高は、1,850,502千円と前連結会計年度に比べ6,442千円増加(前連結会計年度比0.3%増)いたしました。主な要因としては、BSサロン運営事業及びキャリアデザイン事業が前期に比べ減収となりましたが、直営サロン運営事業、ヘアメイク事業及び美容室支援事業が堅調に推移し前期と比べ増収となったことから、全社としても増収となりました。 売上原価は30,950千円増加(前連結会計年度比2.3%増)し、1,377,499千円となり、販売費及び一般管理費につきましては、17,979千円増加(前連結会計年度比3.5%増)し、525,200千円となりました。営業損益につきましては、営業損失52,196千円と前連結会計年度に比べ42,487千円(前連結会計年度は営業損失9,709千円)の減益となりました。 営業外損益におきましては、営業外収益4,171千円、営業外費用50,551千円を計上し、経常損失98,576千円と前連結会計年度に比べ91,485千円(前連結会計年度は経常損失7,091千円)の減益となりました。なお、第三者割当による新株式発行及び第2回新株予約権の発行に係る諸費用を株式交付費48,190千円として営業外費用に計上しております。 また、特別損失として減損損失3,758千円を計上したことにより、親会社株主に帰属する当期純損失105,873千円と前連結会計年度に比べ88,251千円(前連結会計年度は親会社株主に帰属する当期純損失17,621千円)の減益となりました。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容及び資金の流動性に係る情報 当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 当社グループの資本の財源及び資金の流動性につきましては、運転資金需要のうち主なものは、商品の仕入、店舗運営に係る人件費や地代家賃等の経費支払、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。また、投資を目的とした資金需要は、主に店舗に関わる設備投資等であります。これらの資金需要は主に営業活動によるキャッシュ・フロー及び自己資金で賄うことを基本としております。 当社は、2026年5月22日開催の取締役会において既存事業の強化及び新たな成長戦略を推進することを目的として第三者割当による新株式発行及び第2回新株予約権の発行(以下、「本第三者割当増資」といいます。)を決議いたしました。これにより2026年7月に新株式発行によって約10億円の資金調達を実施しており、今後、新株予約権の行使による約35億円の資金調達を見込んでおります。なお、詳細につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な後発事象)(第三者割当による新株式発行及び第2回新株予約権の発行)」をご参照ください。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表の作成にあたって、決算日における資産・負債の報告数値及び偶発事象の開示項目、報告期間における収益・費用の報告数値に影響を与える見積り及び判断を行っております。これらの見積り及び判断は、その実質価額の判断、将来需要や市況予測、各種統計数値の前提設定及び実現可能性等様々な要因を考慮して行っておりますが、過去の実績や状況に応じ合理的であると考えられる様々な要因に基づき行っているため、実際の結果とは異なる場合があります。 当社グループの連結財務諸表で採用している重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。
事業リスク
- 経済動向による影響日本国内の経済状況が悪化すると、消費者の美容室利用が減少する可能性があり、エム・エイチ・グループの主要事業である美容室運営の売上や利益に悪影響を及ぼす可能性があります。景気の変動は、顧客の消費行動に直接影響を与えるため、業績が不安定になるリスクがあります。
- 人材確保と流出リスク美容室運営には国家資格を持つ美容師が不可欠であり、特に顧客から高い支持を得ている優秀な美容師の売上に業績が依存する傾向があります。そのため、優秀な技術者が多数退職した場合、顧客離れや売上減少につながり、経営成績に大きな影響を与える可能性があります。
- 商標ライセンス契約エム・エイチ・グループの美容室運営事業は、海外提携先の商標を使用したブランドを基盤としています。提携先との契約更新時に内容や条件が変更された場合、ブランド戦略や事業展開に大きな影響を及ぼし、経営成績が悪化する可能性があります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 ① 経済動向による影響について 当社グループにおける営業収益の大部分は、日本国内の個人消費や景気動向に大きく依存しております。そのため、国内景気の減速や消費マインドの冷え込みが生じた場合には、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 ② 気象状況について 当社グループの美容室運営事業は季節変動を受ける傾向があり、特に3月・7月・12月などの繁忙期における気象状況が来店客数に影響を及ぼします。猛暑や冷夏暖冬などの天候不順、または突発的な異常気象が生じた場合には、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 ③ 商標のライセンスについて 当社グループの美容室運営事業は、海外の提携先との契約に基づき「モッズ・ヘア」等のライセンスブランドを軸として展開しております。提携先とは良好な関係を維持しておりますが、契約更改時における条件変更や契約終了があった場合には、当社グループの事業展開や業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 ④ 人材について 当社グループの美容室運営事業の経営成績は、高い技術と顧客を保持する優秀な美容師の確保および定着に深く依存しております。サロン間の獲得競争激化や離職等により、そうした優秀な技術者が多数退職した場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 情報管理について 当社グループは、店頭での顧客管理やオンラインサービスにおいて多くの個人情報を保有しております。社内ルールの制定や管理体制の整備に万全を期しているものの、万が一、情報流出や漏洩が発生した場合には、当社グループの事業及び業績並びに企業としての社会的信用に影響を及ぼす可能性があります。 ⑥ システム障害及びサイバー攻撃について 当社グループは、店舗運営を支えるPOSシステムやクレジット決済代行サービス等の事業基盤を運用しております。プログラムの欠陥や機器の不具合によるシステム障害、あるいは外部からのサイバー攻撃やランサムウェア感染等が生じた場合には、当社グループの事業及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑦ 事業拡大及び組織再編等について 当社グループは、美容業をはじめとした企業の買収及び資本参加を含む投資による事業拡大を企画・推進しております。しかしながら、市場環境の変化や買収・投資先企業との事業統合プロセスの進捗遅延等により、期待した利益やシナジー効果を得られない場合には、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 ⑧ 重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。連結財務諸表作成における見積りや判断は、過去の実績や合理的と考えられる前提に基づき行われておりますが、将来の不確実な経済環境の変化等により実際の結果が異なった場合には、当社グループの業績及び財務状況等に影響を及ぼす可能性があります。 ⑨ 海外展開について 当社グループはアジア市場を中心とした海外展開において、リスクを最小限に抑える対策を講じております。しかし、現地の法制・税制・流通・知的財産権・為替・対日感情等のリスクが顕在化した場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑩ 自然災害等について 当社グループの店舗や事業所が所在する地域において、大規模な地震や台風等の自然災害が発生するリスクが存在します。これにより店舗設備の損壊や営業休止が生じ、正常な事業活動が困難となった場合には、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑪ 感染症による影響について 新型コロナウイルス感染症は、2023年5月に感染症法上の位置付けが5類に移行され、社会経済活動は正常化へ向かっている現状から、当社グループの事業への影響は限定的なものとなっております。一方、今後、新たな感染症の感染拡大に伴う経済規制等が行われる場合は、当社グループの事業展開や経営成績に大きな影響を及ぼす可能性があります。 新型コロナウイルス感染症の5類移行により影響は限定的となっておりますが、未知の感染症が再拡大するリスクは否定できません。今後、新たな感染症の拡大に伴い外出自粛や営業規制等が行われた場合には、当社グループの事業及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑫ 継続企業の前提に関する重要事象等について 当社グループは、前連結会計年度において営業損失9,709千円、当連結会計年度において営業損失52,196千円及び営業キャッシュ・フロー71,459千円のマイナスを計上しております。これにより、当社グループには継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような状況が存在しております。 このような状況を解消し、持続的な企業価値向上を図るため、当社グループは以下の取り組みを推進してまいります。 事業面におきましては、「お客様に寄り添う、ライフスタイルパートナーであり続ける」という経営理念のもと、事業の根幹である優秀な人材の採用、育成、定着を最優先に取り組むとともに、経営効率の最適化と安定したサービスの提供に注力いたします。また、美容業界におけるDX化・GX化を推進し、業界全体のプレゼンス向上を図ってまいります。さらに、成長戦略として2026年7月に株式を取得した株式会社オアシスLH及び株式会社レモンカンパニー東京を通じた既存事業の強化に加え、同月に設立した株式会社MHAIを軸としてAIソリューション事業、AIデータセンター事業及びMaaS等の新たな事業領域への進出やM&Aを積極的に推進し、新たな収益の柱の創出を図ってまいります。 資金面におきましては、2026年5月22日開催の取締役会決議に基づき実施した第三者割当増資により、2026年7月に新株式発行によって約10億円の資金調達を完了しております。加えて、今後の新株予約権の行使により約35億円の資金調達を見込んでおり、事業活動及び成長戦略の推進に必要な資金を確保できる見通しであります。 以上のとおり、資金調達の実施による財務基盤の強化、新会社の設立やM&Aを通じた新たな成長戦略の推進、並びに既存事業の強化等を総合的に勘案した結果、現時点において継続企業の前提に影響を及ぼす重要な不確実性は認められないものと判断しております。