9445

フォーバルテレコム(9445)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

情報・通信業 情報通信・サービスその他

事業の概要

  • 通信サービスの提供
    フォーバルテレコムは、自社ブランド「fitコール」を通じて、顧客に割引電話サービスを提供しています。自社で通信設備の一部を保有しつつ、大部分の設備は他の電気通信事業者から仕入れて提供するビジネスモデルです。これにより、仕入れ先からは大口顧客として扱われ、有利な条件でのサービス提供が可能になっています。
  • ビリングプロバイダー事業
    同社グループは、自社で構築した顧客データベースと課金・請求システムを活用し、顧客への請求・回収業務を行っています。この「ビリングプロバイダー」としての機能は、ブロードバンド時代の多様なユーザーニーズに対応した新しいサービスを効率的に生み出すための基盤となっています。
  • 多角的な事業展開
    通信サービスを核としながらも、法人向けVoIPや個人向けインターネットサービス、情報通信機器販売の「IP & Mobileソリューション・ビジネス」に加え、電力・ガスの提供を行う「ユーティリティ・ビジネス」、印刷物の企画・デザインを手掛ける「ドキュメントソリューション・ビジネス」、経営支援や保険サービスを提供する「コンサルティング・ビジネス」など、幅広い事業を展開し収益源を多様化しています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
  • IP&モバイルソリューション事業
    この事業は、法人向けのVoIPサービス(インターネット電話)や個人向けのインターネットサービス、情報通信機器の販売などを手掛けています。最新年度の売上高は約105.3億円、営業利益は約11.9億円と、同社グループの主要な収益源の一つとなっています。
  • ユーティリティ事業
    電力やガスの提供を行う事業です。通信サービスで培った顧客基盤やビリングシステムを活用し、顧客に新たな価値を提供しています。最新年度の売上高は約108.3億円、営業利益は約10.1億円と、IP&モバイルソリューション事業と並ぶ稼ぎ頭であり、安定した収益貢献が期待されます。
  • コンサルティング事業
    経営支援コンサルティング、保険サービス、セキュリティサービスなどを提供する事業です。法人顧客を中心に、事業運営を多角的にサポートしています。最新年度の売上高は約31.5億円、営業利益は約1.4億円と、他の主要事業に比べて規模は小さいものの、専門性の高いサービスで収益を上げています。
2025-03 セグメント別業績
セグメント区分売上(億)営業利益(億)営業利益率
IPAndMobileSolutionBusiness 地域 105 12 11.3%
UtilityBusiness 地域 108 10 9.3%
DocumentSolutionBusiness 地域 12 -0 -0.5%
ConsultingBusiness 地域 32 1 4.4%
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2026|1,222 文字
3【事業の内容】 当社グループは、当社及び連結子会社2社で構成されております。当社は「“fitコール”(フィットコール)」という自社ブランドにより、顧客と直接割引電話サービス契約を締結し、ワンストップショッピング・ワンビリングにて通信サービスを提供しておりますが、それに要する通信設備は一部分を保有するのみであり、自社保有していない設備による通信サービスは電気通信事業者等から仕入れて提供しております。従いまして、それらの仕入先事業者から見れば、一括して通信回線等を卸売する大口ユーザーとして位置付けられると言えます。 また当社グループは、自ら構築した顧客データベース及び課金・請求システムを活用して、顧客に対する課金金額等の請求及び回収業務(「ビリングプロバイダー(Billing Provider)」)を行っております。当該業務を事業プラットフォームとすることにより、ブロードバンド時代のユーザーニーズに対応したサービスメニューの創出が効率的に行えるものと考えております。 サービス提供形態の概要は次のとおりであります。 当社グループの事業内容及び当社と子会社の当該事業に係る位置付けは次のとおりであります。 なお、次の3事業は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの名称及び区分と同一であります。(1) IP & Mobileソリューション・ビジネス ・法人向けVoIPサービス、個人向けインターネットサービス、情報通信機器販売他 ・株式会社フォーバルテレコム(2) ユーティリティ・ビジネス ・電力、ガスの提供 ・株式会社フォーバルテレコム(3) コンサルティング・ビジネス ・経営支援コンサルティング、保険サービス、セキュリティサービス、コンテンツソリューション、DXコンサルティング ・株式会社フォーバルテレコム、株式会社保険ステーション、タクトシステム株式会社 事業の系統図は次のとおりであります。 「ビリングプロバイダー」について 当社グループが提供する通信サービスに係る利用代金は、当社が構築した顧客データベース及び課金・請求システムを活用して、顧客に一括請求し、回収しております。 具体的には、下図のフローに示すように課金・請求を行っております。 「報告セグメントの変更」について 当社グループは、子会社株式売却に伴い、当連結会計年度より、報告セグメントの区分を従来の「IP&Mobileソリューション・ビジネス」・「ユーティリティ・ビジネス」・「ドキュメントソリューション・ビジネス」・「コンサルティング・ビジネス」から「IP&Mobileソリューション・ビジネス」・「ユーティリティ・ビジネス」・「コンサルティング・ビジネス」の3区分に変更しております。 詳細は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」をご参照ください。

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 弱い
仕入先事業者の取引条件変動や販売代理店への手数料変動リスクがあるため。
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 ネットワーク
自社で構築した顧客データベース及び課金・請求システムを活用したビリングプロバイダー業務。
顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい 低い(分散)
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか ディフェンシブ
設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか 軽い(資本不要)
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 中程度
会社が挙げる主要リスク:スマートひかりサービスの計画未達リスク / ビリングプロバイダーシステムの障害・誤請求リスク / 仕入先事業者との取引条件変動リスク
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 3 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

フォーバルテレコムの財務サマリデータが入手できず、無形資産に関する具体的な情報(ブランド力、特許、規制ライセンス等)の評価が困難です。公開情報からは、特定の強力な無形資産の存在を示す明確な証拠は見当たりません。

スイッチングコスト★☆☆☆☆
根拠:弱い乗り換えの手間・コスト

主に中小企業向けにITインフラ構築・運用支援サービスを提供しており、顧客のITシステムへの依存度から一定のスイッチングコストは存在する可能性があります。しかし、サービス内容の標準化や競合の存在により、顧客が乗り換える際の損失は限定的と考えられます。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

フォーバルテレコムの事業モデルにおいて、ネットワーク効果(ユーザー数の増加がサービス価値を向上させる効果)が競争優位の源泉となっているという明確な証拠はありません。サービスは個々の顧客との関係に基づいて提供される側面が強いです。

コスト優位★☆☆☆☆
根拠:弱い同じ物を安く作れる

中小企業向けITサービス市場は競争が激しく、価格競争に陥りやすい可能性があります。フォーバルテレコムが構造的に他社よりも低いコストでサービスを提供できるという証拠は現時点では確認できません。規模の経済によるコスト優位も限定的と推測されます。

規模の経済★☆☆☆☆
根拠:弱い規模が参入障壁になる

中小企業向けITサービス市場は多数の事業者が存在し、断片化されていると考えられます。フォーバルテレコムが業界規模に対して最適化された少数寡占を形成し、効率規模の優位性を確立しているという証拠は乏しいです。市場シェアに関する具体的なデータも不足しています。

  • 大口仕入れによるコスト優位
    フォーバルテレコムは、通信設備を自社で全て保有するのではなく、電気通信事業者から通信回線などを一括して仕入れることで、大口ユーザーとしての優位性を確立しています。これにより、仕入れコストを抑え、顧客に対してより廉価な通信サービスを提供できる可能性があります。
  • 独自の課金・請求システム
    自社で構築した顧客データベースと課金・請求システム「ビリングプロバイダー」は、同社の重要な強みです。このシステムを活用することで、顧客への一括請求・回収業務を効率的に行い、多様なサービスメニューの創出や拡充を迅速に進めることが可能になります。
  • 販売代理店網の活用
    同社は、通信サービスの販売活動において、販売代理店を主体とすることで固定的な販売費用を最小化する方針をとっています。これにより、効率的な顧客獲得とコスト構造の最適化を図り、事業の持続的な成長を支える体制を構築していると考えられます。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。(1) 会社の経営の基本方針 親会社である㈱フォーバルの社名は、「For Social Value」を語源とし、「社会価値創出企業」を目指す姿勢を表しております。当社グループも、情報通信サービスの分野において、「安く」「早く」そして「簡単便利に」という、ユーザーの視点に立脚したより良いサービスを創造し提供していくことにより、新たな社会価値の実現を目指して参ります。(2) 目標とする経営指標 当社グループは、継続的に成長すること及び自己資本の効率的経営をする価値創造企業を目指しております。(3) 経営環境及び中長期的な会社の経営戦略 通信業界におきましては、「次世代5G携帯網」と「WiFi+光ファイバー固定ネットワーク」という超高速通信インフラが普及していく状況の下で、新たなユーザーニーズの顕在化、また、それに対応する新たな技術・サービスの具現化など、ダイナミックな事業環境の変化が今後も続くものと予測されます。当社は、中小法人ユーザーを主要ターゲットとして、通信業界における様々な環境変化に積極的かつ機敏に対応し、超高速通信インフラを利活用したサービスメニューを創出していくことにより、中長期的な成長力・収益力の強化に努めていく所存であります。(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社ではDX(デジタル トランスフォーメーション)及びGX(グリーン トランスフォーメーション)に本格的に取り組んでおります。 DXの取組において、当社は2021年8月に、経済産業省が主管する「情報処理の促進に関する法律」に基づく「DX認定制度」の認定を取得しております。2023年4月にそれまでのプロジェクトを社長直轄の正式部門に改組、新設した「デジタルソリューション室」(2026年4月1日付で「デジタルソリューション推進部」として部門化)の主導により、当社の就労形態の変革による利益貢献、具体的にはセキュアな通信網とクラウドシステムを利用したリモートワークの定常化と、RPAとAIを活用した在来業務の自動化に取り組んでおります。 一方GXの取組においては、経済産業省が示すカーボンニュートラルの指針「GXリーグ基本構想」に賛同を表明、2023年4月に社長直轄の「サステナビリティ推進室」(2026年4月1日付で「グループESG経営推進室」に改組)を新設、当社の企業活動のカーボンニュートラルを進め、その様子を「TCFDレポート」で開示しております。サービスにおいては2021年10月に、二酸化炭素排出量を実質ゼロとする電力「Elenova 地球にやさしいでんき」の提供を開始、加えて電力に留まらず、ガスや通信等、その他のサービスのカーボンニュートラル化にも取り組んでおります。 当社では創業以来、主にお客様の直接的な費用対効果の向上に応えるサービスを提供して参りましたが、これに留まる事なく、当社自らが知得したDXとGXのメソッドに基づいたサービスの提供と利用を進め、お客様の社会的価値及び社会貢献を高めることが、当社グループの企業価値の向上にも繋がるものと考えております。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。(1) 会社の経営の基本方針 親会社である㈱フォーバルの社名は、「For Social Value」を語源とし、「社会価値創出企業」を目指す姿勢を表しております。当社グループも、情報通信サービスの分野において、「安く」「早く」そして「簡単便利に」という、ユーザーの視点に立脚したより良いサービスを創造し提供していくことにより、新たな社会価値の実現を目指して参ります。(2) 目標とする経営指標 当社グループは、継続的に成長すること及び自己資本の効率的経営をする価値創造企業を目指しております。(3) 経営環境及び中長期的な会社の経営戦略 通信業界におきましては、「次世代5G携帯網」と「WiFi+光ファイバー固定ネットワーク」という超高速通信インフラが普及していく状況の下で、新たなユーザーニーズの顕在化、また、それに対応する新たな技術・サービスの具現化など、ダイナミックな事業環境の変化が今後も続くものと予測されます。当社は、中小法人ユーザーを主要ターゲットとして、通信業界における様々な環境変化に積極的かつ機敏に対応し、超高速通信インフラを利活用したサービスメニューを創出していくことにより、中長期的な成長力・収益力の強化に努めていく所存であります。(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社ではDX(デジタル トランスフォーメーション)及びGX(グリーン トランスフォーメーション)に本格的に取り組んでおります。 DXの取組において、当社は2021年8月に、経済産業省が主管する「情報処理の促進に関する法律」に基づく「DX認定制度」の認定を取得しております。2023年4月にそれまでのプロジェクトを社長直轄の正式部門に改組、新設した「デジタルソリューション室」(2026年4月1日付で「デジタルソリューション推進部」として部門化)の主導により、当社の就労形態の変革による利益貢献、具体的にはセキュアな通信網とクラウドシステムを利用したリモートワークの定常化と、RPAとAIを活用した在来業務の自動化に取り組んでおります。 一方GXの取組においては、経済産業省が示すカーボンニュートラルの指針「GXリーグ基本構想」に賛同を表明、2023年4月に社長直轄の「サステナビリティ推進室」(2026年4月1日付で「グループESG経営推進室」に改組)を新設、当社の企業活動のカーボンニュートラルを進め、その様子を「TCFDレポート」で開示しております。サービスにおいては2021年10月に、二酸化炭素排出量を実質ゼロとする電力「Elenova 地球にやさしいでんき」の提供を開始、加えて電力に留まらず、ガスや通信等、その他のサービスのカーボンニュートラル化にも取り組んでおります。 当社では創業以来、主にお客様の直接的な費用対効果の向上に応えるサービスを提供して参りましたが、これに留まる事なく、当社自らが知得したDXとGXのメソッドに基づいたサービスの提供と利用を進め、お客様の社会的価値及び社会貢献を高めることが、当社グループの企業価値の向上にも繋がるものと考えております。
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。①財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度における経済環境は、継続的な物価の上昇や国際情勢による資源・エネルギー価格の変動、米国の貿易政策の動向による景気の下振れリスク等により、依然として先行きは不透明な状況が続いております。 当社グループが中核的な事業領域とする情報通信分野では、移動系超高速ブロードバンド接続サービスの契約数が拡大し、ビジネスにおける効果的な活用や急増したデータ量への対応・セキュリティ対策が課題となっております。 このような環境の下で、当社グループは、法人向けVoIPサービス、法人向けFMC(Fixed Mobile Convergence)サービス、個人向けインターネットサービス等「IP & Mobileソリューション・ビジネス」と位置付ける利便性の高いサービスの拡販を中心に、中小法人及びコンシューマ向けの各種サービスを提供しております。 具体的には、当社においては、光回線サービス「iSmartひかり」、法人を対象とした光ファイバー対応IP電話「スマートひかり」及びスマートフォンを利用したFMCサービス「どこでもホン」、並びに個人を対象としたISPサービス「iSmart接続-Fひかり」を中心に、合わせて情報通信機器等を提供しております。 また、当社においては、法人顧客に登録小売電気事業者として「Elenovaでんき」及び登録ガス小売事業者として「Elenovaガス」を提供しており、本サービスを「ユーティリティ・ビジネス」と位置付けております。 また、当社及び当社連結子会社である㈱保険ステーションとタクトシステム㈱においては、主に法人顧客に対し「コンサルティング・ビジネス」を提供しております。 これらにより、当連結会計年度の経営成績は、連結範囲から2社の除外により、売上高が239億73百万円(前期比6.7%減)となったものの、主に「ユーティリティ・ビジネス」において、契約件数が堅調に伸びた事により、営業利益が12億38百万円(前期比8.4%増)、経常利益が12億60百万円(前期比9.3%増)、また当該除外の2社の株式売却益と合わせ、親会社株主に帰属する当期純利益は9億85百万円(前期比34.5%増)となりました。 セグメントの業績は次のとおりであります。 当連結会計年度より、報告セグメントとして記載する事業セグメントを変更しております。なお、前連結会計年度との比較・分析は、変更後の区分に基づいております。≪IP & Mobileソリューション・ビジネス≫ 「IP & Mobileソリューション・ビジネス」は、VoIPサービス、モバイルサービス等の情報通信サービス全般を提供しております。前連結会計年度まで当セグメントを構成した連結子会社の除外及び個人を対象としたサービスの利用件数の減少等により、売上高は93億77百万円(前期比11.0%減)、セグメント利益は10億77百万円(前期比9.6%減)となりました。≪ユーティリティ・ビジネス≫ 「ユーティリティ・ビジネス」は、電力と都市ガスを提供しております。電力において、調達価格と連動する売価の引下げ及び顧客1件あたりの平均使用量の減少により、売上高は108億51百万円(前期比0.2%増)に留まったものの、契約件数の堅調な伸びにより、セグメント利益は11億79百万円(前期比17.2%増)となりました。≪コンサルティング・ビジネス≫ 「コンサルティング・ビジネス」は、経営支援コンサルティング、保険サービス、セキュリティサービス、コンテンツソリューション及びDXコンサルティング等を提供しております。コンテンツソリューション及びDXコンサルティングの販売計画に遅れが生じたものの、保険サービスとクラウドサービスの伸長により、売上高は37億43百万円(前期比1.1%増)、セグメント利益は2億77百万円(前期比81.8%増)となりました。 当連結会計年度末における資産の残高は107億28百万円となり、前連結会計年度末比3億66百万円の増加となりました。これは主に、受取手形、売掛金及び契約資産の減少(2億40百万円)、原材料及び貯蔵品の増加(2億94百万円)、長期前払費用の増加(2億23百万円)及び前払費用の増加(96百万円)によるものであります。 負債の残高は67億87百万円となり、前連結会計年度末比2億54百万円の減少となりました。これは主に、支払手形及び買掛金の減少(64百万円)及び未払消費税等の減少などによる流動負債のその他の減少(2億8百万円)によるものであります。 純資産の残高は39億41百万円となり、前連結会計年度末比6億20百万円の増加となりました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純利益の計上及び剰余金の配当によるものであります。 ②キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末の現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ2億83百万円増加し、11億76百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。<営業活動によるキャッシュ・フロー> 営業活動の結果獲得した資金は、7億35百万円(前期比11億96百万円減)となりました。 これは主に、税金等調整前当期純利益が13億16百万円、棚卸資産の増加額が3億38百万円、前払費用の増加額が2億59百万円、長期前払費用の増加額が2億27百万円及び法人税等の支払額が2億85百万円となったことによるものであります。<投資活動によるキャッシュ・フロー> 投資活動の結果使用した資金は、82百万円(前期比3億38百万円減)となりました。 これは主に、有形固定資産の取得による支出が36百万円、無形固定資産の取得による支出が3億48百万円及び連結の範囲の変更を伴う子会社株式の売却による収入が2億92百万円となったことによるものであります。<財務活動によるキャッシュ・フロー> 財務活動の結果使用した資金は、3億69百万円(前期比12億66百万円減)となりました。 これは、配当金の支払額が3億68百万円となったことによるものであります。 ③生産、受注及び販売の実績(1) 生産、受注の実績 当社グループは生産、受注形態はとっておりません。(2) 販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと次のとおりであります。セグメントの名称当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)前期比(%)IP & Mobileソリューション・ビジネス(千円)9,377,591△11.0ユーティリティ・ビジネス(千円)10,851,9550.2コンサルティング・ビジネス(千円)3,743,4621.1合計(千円)23,973,009△6.7(注)金額は販売価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しております。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。①重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づき作成されております。 なお、当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。 (前払費用) 当社は、顧客獲得の大部分を販売代理店及び卸先等に委託しておりますが、その顧客獲得時に、将来顧客から得られる利用料に応じた手数料を一時払いしており、それを将来顧客から得られる利用料と対応させるために前払費用として計上し、サービス毎にその効果が継続すると見込まれる期間を見積って費用化しております。 また、契約の中途において顧客からの解約があった場合には、違約金を収受することにはなっておりますが、違約金が前払費用の未償却残高を下回った場合には、損失が発生する可能性があります。そのため、解約率等に基づき、将来生じる損失額を見積り、前払費用残高から控除する処理を行っております。 当該見積り及び当該仮定について、将来の経済環境の変化等により見直しが必要となった場合、前払費用の金額に重要な影響を与える可能性があります。 (のれん) 当社グループは、のれんについてその効果の発現する期間を見積り、その期間で均等償却しております。その資産性について子会社の業績や事業計画等を基に検討しておりますが、将来において当初想定した収益が見込まれなくなった場合はのれんの減損処理を行う可能性があります。 ②財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容当社グループの当連結会計年度の経営成績等 当社グループの当連結会計年度の経営成績のうち、売上高は239億73百万円(前期比6.7%減)、営業利益は12億38百万円(前期比8.4%増)、経常利益は12億60百万円(前期比9.3%増)となりました。これは主として「ユーティリティ・ビジネス」において、契約件数が堅調に伸びた事によります。一方、前年同期に計上した特別利益の差分により、親会社株主に帰属する当期純利益は9億85百万円(前期比34.5%増)に留まっております。当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因 当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載しております。経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループの経営上の目標は、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2)目標とする経営指標」に記載のとおりであり、その重要な指標として成長率とROE(自己資本利益率)を位置づけております。 当連結会計年度における各指標は以下のとおりであり、引き続き、成長率の改善に邁進し、ROEの現水準を維持していく所存でございます。成長率 2025年3月期2026年3月期売上金額(百万円)25,68423,973成長率(%)11.1△ 6.7経常利益金額(百万円)1,1531,260成長率(%)14.49.3親会社株主に帰属する当期純利益金額(百万円)732985成長率(%)△2.334.5 資本効率(ROE) 2025年3月期2026年3月期ROE(%)23.527.1自己資本(百万円)3,3203,941※ROE:自己資本利益率 セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容(IP & Mobileソリューション・ビジネス) IP & Mobileソリューション・ビジネスはVoIPサービス、モバイルサービス等の情報通信サービス全般を提供しております。当連結会計年度におきましては、情報通信機器の販売計画の遅れにより、減収減益となりました。その結果は「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載しております。(ユーティリティ・ビジネス) ユーティリティ・ビジネスは電力と都市ガスを供給しております。当連結会計年度におきましては、契約件数の堅調な伸びにより、増収増益となりました。その結果は「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載しております。(コンサルティング・ビジネス) コンサルティング・ビジネスは経営支援コンサルティング、保険サービス、セキュリティサービス、コンテンツソリューション及びDXコンサルティング等を提供しております。当連結会計年度におきましては、コンテンツソリューション及びDXコンサルティングの販売計画に遅れが生じたものの、保険サービスとクラウドサービスの伸長により、増収増益となりました。その結果は「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載しております。 ③キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載しております。 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、顧客獲得の際に生じた代理店への支払手数料を含めた営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、基幹システム投資等によるものであります。 当社グループは、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。 短期運転資金は自己資金及び金融機関からの短期借入によることを基本としております。 なお、当連結会計年度末における借入金はございません。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は11億76百万円となっております。

事業リスク

  • 仕入れ先依存と取引条件変動
    同社は通信サービスの提供において、少数の電気通信事業者からの仕入れに大きく依存しています。これらの仕入れ先事業者の政策変更や取引条件の変動があった場合、通信料原価が増加し、同社の収益構造や業績に悪影響を及ぼす可能性があります。
  • システム障害と誤請求リスク
    顧客データベースや課金・請求システム「ビリングプロバイダー」は事業の基盤ですが、システム上のバグの表面化や大規模災害による障害、仕入れ先からのデータ遅延などにより、誤請求や課金計算の遅延が発生するリスクがあります。これにより、利用代金の回収遅延や回収率の低下が生じ、業績に影響を与えるおそれがあります。
  • 販売代理店への依存
    同社の顧客獲得は販売代理店に大きく依存しており、代理店が同社サービスの市場競争力低下を判断したり、取扱商品に関する政策を変更したりした場合、顧客獲得活動が抑制または停止される可能性があります。これにより、同社の業績に悪影響を及ぼすほか、直接販売部門の強化が必要となり固定費が増加するリスクも考えられます。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2026|4,126 文字
3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 以下において、当社の事業展開上のリスク要因となる可能性があると考えられる主な事項を記載しております。また、必ずしも事業上のリスクに該当しない事項についても、投資者の投資判断上、重要であると考えられる事項については、投資者に対する情報開示の観点から積極的に開示しております。なお、当社は、これらのリスク発生の可能性を認識したうえで、発生の回避、発生した場合の対応に努める方針でありますが、当社株式に関する投資判断は、本項目及び本書の本項目以外の記載内容も併せて、慎重に検討したうえで行われる必要があると考えております。また、以下の記載は当社株式への投資に関連するリスクを全て網羅するものではありませんので、この点にご留意下さい。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。1.事業内容について(1) 当社の業態について 当社は、変化の激しい通信業界において、価格低減メリットや先端的サービスをいち早く享受しやすい大口ユーザーを対象とするのではなく、割引サービス等を受けにくい小口ユーザーを主要なターゲットとして、より廉価な通信サービスを提供すべく、第二種電気通信事業者として1995年4月に設立されました。 顧客と直接サービス契約を締結し、「fitコール」という当社ブランドによる通信サービスを提供しております。なお、当社は通信設備の一部分を保有するのみであり、自社保有していない設備による通信サービスに関しては電気通信事業者等から仕入れて提供しております。従いまして、当社はそれらの仕入先事業者から見れば、一括して通信回線等を卸売する大口ユーザーとしての位置付けになります。 また当社が構築した顧客データベース及び課金・請求システムを活用して、顧客に課金金額等を請求及び回収する業務(「ビリングプロバイダー(Billing Provider)」)を行っております。当該業務を事業プラットフォームとすることにより、サービス内容の拡充及び新サービスの付加等、ユーザーニーズに対応したサービスメニューの創出が効率的に行えるものと考えております。(2) スマートひかりサービスについて 「スマートひかり」サービスは、アルテリア・ネットワークス株式会社(本社:東京都港区 社長:阿部達也 以下、「アルテリア」という。)の光ファイバー網を用いたIP電話及びデータ通信のブロードバンド通信サービスであります。 「スマートひかり」サービスの展開にあたっては、その性格上予測とは異なる状況が発生する等、計画どおりにサービスの立上げが進まず、結果として当社の事業展開及び業績が影響を受けるおそれがあります。特に、下記リスク要因があると認識しております(なお、下記リスク要因は、当該サービスの全リスクを網羅するものではありません)。(ⅰ) 「スマートひかり」サービスの構築においては、第一種通信事業者であるアルテリアの光ファイバーのネットワーク・インフラ及びIP電話プラットフォームを利用しているため、アルテリアの事業展開の方向性、スケジュール等によって、「スマートひかり」サービス自体の事業展開も大きな影響を受けます。従って、必ずしも当社の計画どおりに事業展開を行えるとは限りません。(ⅱ) 「スマートひかり」サービスは、潤沢な通信回線キャパシティを確保できない可能性があり、計画どおりに顧客数を拡大できない場合があります。(ⅲ) 「スマートひかり」サービスは、高品質な光ファイバーを利用したサービスであります。しかしながら、大規模災害等により予期せぬ影響が生じる可能性があり、計画どおりに顧客数を拡大できない場合があります。 (3) ビリングプロバイダーについて 当社が提供する通信サービスに係る利用代金は、当社が構築した顧客データベース及び課金・請求システムを活用して、当社が顧客に一括請求し、回収しております。 具体的には、下図のフローに示すように課金・請求を行っております。 現時点においては、当社の課金・請求システムに特段の問題点はないと認識しておりますが、現在は顕在化していないシステム上のバグが表面化するケースや、新サービス導入に伴ってシステムの抜本的再構築の必要性が発生するケース等が生じる可能性は皆無とは言えません。そうした場合には、当社が現時点では想定していないシステム投資を行う必要が生じるために、当社の業績、キャッシュ・フローに影響を与えるおそれがあります。 また、システム障害やキャリア等の仕入先事業者からの必要データ到着遅れ等に起因する誤請求や課金計算の遅延という事態が発生する可能性が皆無とは言えません。そうした場合には、利用代金の回収遅延・回収率低下等の要因によって当社の業績に影響を与えるおそれがあります。(4) 収益構造について 当社のサービスは、サービス提供事業者から仕入をする一方、利用顧客(或いは卸先)とサービス利用契約を締結して課金利ザヤを稼ぐ収益構造となっております。顧客獲得に際して取次代理店経由(或いは卸先)の場合、販売奨励金を支払いますが、そのコスト負担は顧客(或いは卸先)がサービスを継続して利用する課金利ザヤを原資としております。そのため、当社仕入先のサービス事業者の取引条件の変動により、当社事業損益への変動リスクがあります。また、顧客(或いは卸先)がサービスを継続して利用しない場合、当社の業績に影響を与えるおそれがあります。 さらに、今後とも仕入先事業者が現在の当社への取引条件を継続させていく保証はなく、何らかの理由によって当社に対する取引姿勢を変更することも想定されます。その場合、仕入原価等の変動により課金利ザヤが減少することにより、当社の業績に影響を与えるおそれがあります。 また、販売代理店への取次手数料に関しても現在の取引条件が今後とも継続する保証はなく、当社の販売政策又は販売代理店の販売政策等により、取次手数料の支払条件を変更する必要性が生じて当社からの支払額が増加する可能性があります。その場合、当社の業績に影響を与えるおそれがあります。(5) 販売政策について 当社は通信サービスの運営、新サービスの企画立案及び仕入先事業者との価格交渉等に特化し、販売活動については、新サービス立上げ期に直接販売部門を保有することはあっても、基本的には販売代理店を活用した顧客獲得を主体とすることによって、固定的販売費用を最小化することを基本方針としております。 当社の販売体制は、上述のとおり販売代理店に依存しております。従って、これら販売代理店が当社サービスの市場競争力が失われたと判断した場合及び代理店側にて取扱商品に関する政策を変更した場合等、当社サービスの顧客獲得活動を抑制又は停止する可能性は否定できません。加えて、販売代理店の動向により、当社内に直接販売部門を保有・強化せざるを得ないと判断される状況が生じる可能性があり、固定的販売費用を最小化する当社の基本方針を維持できずに、当社の業績に影響を与えるおそれがあります。(6) 仕入について 当社の仕入先事業者である電気通信事業者等は少数に限定されており、それらの政策変更等により当社の通話料原価等が変動した場合、当社の業績に影響を与えるおそれがあります。 (7) 電力小売り事業について 電力小売り事業の展開においては、以下のリスクを認識しております。(ⅰ) 燃料輸入価格の変動リスク 国際情勢の変化による発電燃料の流通停滞や、地球規模の気候変動に伴う世界各国の電力需要の高まりにより、我が国への燃料輸入価格が上昇する可能性があります。これらのリスクは電力小売業界全体に共通する構造的な課題であり、競合他社と比較して当社のみが相対的に不利な状況に置かれる可能性は低いと認識しております。(ⅱ) 需要減少による収益変動リスク 我が国における燃料輸入の逼迫度合いが高まり、政府より利用者に向けて節電要請等が発出された場合には、顧客の電力使用量の減少が見込まれます。その結果、当社の収益の見通しが下振れするおそれがあります。(8) 減損処理の影響について 当社グループでは、事業用の資産や企業買収の際に生じるのれんなど様々な有形・無形固定資産や繰延税金資産等を計上しております。これらの資産については、今後の業績計画との乖離や時価の下落等によって期待されるキャッシュ・フローが生み出せない場合には、のれんの減損の発生及び繰延税金資産の取崩し等、当社グループの業績に影響を与えるおそれがあります。(9) 個人情報について 当社グループでは、個人情報の適正な取扱いを推進することが通信サービス提供事業者としての社会的責務であると考え、安心して当社グループのサービスをご利用頂けるよう「個人情報保護方針」を定め、本方針に従って個人情報保護の運営と管理を実施いたしております。不正アクセス、紛失、破壊、改ざん、漏えい等の個人情報に関する事故を防止し、万一の事故に最善の対応を可能にするため、個人情報の管理者を任命し、管理体制を確立しております。また、事業所の入退出をはじめ、コンピュータシステム上の安全対策など多方面に渡り各種の安全対策措置を講じております。 しかしながら、当社グループにおいて個人情報の外部流出等が発生した場合、社会的信用の低下や損害賠償の請求等により、当社グループの業績等に影響を与えるおそれがあります。 2.株式価値の希薄化について 当社は、役員・従業員の士気向上と有能な人材確保のためのインセンティブプランとして、譲渡制限付株式報酬制度を導入しております。同制度の履行に伴う新株式発行により、株式価値の希薄化を招くおそれがあります。

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